JP2019176652A - 電力変換装置、蓄電装置、及び、電力変換装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(b)上記(a)に要する時間は0.5秒以内であること。
(c)突然無負荷となった電力変換装置1は出力電圧が急上昇するが、その過電圧は定格電圧の150%以下であり、かつ、100%を超える時間が0.5秒以内であること。
なお、(c)における電圧は、連系リレー101による解列前は実効値で判断され、解列後はピーク値で判断されるものと解される。
本発明の実施形態の要旨としては、少なくとも以下のものが含まれる。
この場合、ACリアクトルに蓄えられたエネルギー及び中間コンデンサに蓄えられたエネルギーを、直流側へ逃がすことができる。その結果、交流電圧も、迅速に低下する。
この場合、ACリアクトルに蓄えられたエネルギーを、直流側へ逃がすことができる。その結果、交流電圧も、迅速に低下する。
この場合、負荷遮断時に交流側に貯まっているエネルギーが大きくても、無駄なく、かつ、迅速に、蓄電池及び直流側コンデンサにエネルギーを移し込むことができ、その結果、交流電圧も、迅速に低下する。
この場合、負荷遮断時に交流側に貯まっているエネルギーが大きくても、無駄なく、かつ、迅速に、直流側コンデンサにエネルギーを移し込むことができ、その結果、交流電圧も、迅速に低下する。
このような、いわゆる最小スイッチング変換方式の制御を行う場合、中間コンデンサのキャパシタンスがμFレベルの小容量であるため、負荷遮断時にはDCバスの急激な電圧上昇が起こりやすい。そこで、DCバスの電圧上昇に基づいて、負荷遮断の状態になったことを的確に検出することができる。
負荷遮断時には、交流の瞬時過電圧が現れ、又は、ACリアクトルに流れる電流の制御上の偏差が増加するので、少なくともこれらの一方に基づいて、負荷遮断の状態になったことを的確に検出することができる。
この場合、負荷遮断後にDCバスの電圧が迅速に低下するので、ゲートブロックのタイミングが遅れることを、抑制することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る電力変換装置1について、図面を参照して説明する。
図1は、蓄電装置100(図4)に搭載される電力変換装置1の内部回路の一例を示す図である。
図において、電力変換装置1は、直流電源2と、交流電路3との間に設けられている。電力変換装置1は、主要な主回路構成部分として、DC/DCコンバータ4と、DCバス5と、インバータ6とを備えている。また、直流電源2と接続される直流入力端側には、直流側コンデンサ7が入力に対して並列に設けられている。入力された電圧はDC/DCコンバータ4により所望の電圧に変換され、DCバス5に出力される。
なお、上記の直流電源2は例えば蓄電池であるが、これに限定される訳ではなく、太陽光発電パネルである場合もある。
また、直流電源2からDCバス5までの直流系統が複数あって、DCバス5に対して並列であり、DCバス5を共有する、という場合もある。
さらに、直流電源2の電圧が交流電圧のピーク値より高い場合にはDC/DCコンバータを設けずに、直流電源2をそのままDCバス5に繋ぐ場合もある。
図1の電力変換装置1は、例えば、本出願人が既に提案している(例えば特開2014−241714号、国際公開WO2014/199796、他多数の文献あり。)最小スイッチング変換方式で動作する。当該方式では、前提として、直流電源2からDC/DCコンバータ4に入力する直流電圧が、出力しようとする交流電圧のピーク値より低い。制御部12は、DC/DCコンバータ4が高周波でのスイッチング動作を休止する期間と、インバータ6が高周波でのスイッチングを休止して極性反転のみを行う期間とが、交互に現れるよう制御する。すなわち、交流波形の半サイクルに着目すると、DC/DCコンバータ4が交流波形を作っている時期と、インバータ6が交流波形を作っている時期とがある。
負荷遮断は、例えば、以下のような事象に基づいて検出することができる。
例えば、DC/DCコンバータ4及びインバータ6が交流半サイクル内で交互にスイッチングを休止する期間を有する最小スイッチング変換方式の場合、中間コンデンサ9のキャパシタンスがμFレベルの小容量であるため、負荷遮断時にはDCバス5の急激な電圧上昇が起こりやすい。そこで、制御部12は、DCバス5の電圧が制御上の指令値より上昇したことに基づいて、負荷遮断の状態になったことを的確に検出することができる。
すなわち、負荷遮断時には、交流の瞬時過電圧が現れ、又は、ACリアクトル10に流れる電流の制御上の偏差が増加するので、少なくともこれらの一方に基づいて、負荷遮断の状態になったことを的確に検出することができる。
次に、JET認証を受けるために必要な負荷遮断時の動作について説明する。
図2は、交流側の負荷が突然無負荷になる負荷遮断に対して、どのように制御部12が反応するかの一例を示すフローチャートである。
図3は、負荷遮断時の動作を示す波形図の一例を示す図である。図の波形は、上から順に、(a)が、インバータ6のスイッチング素子Q1,Q4のゲートに与える制御信号、(b)が、インバータ6のスイッチング素子Q2,Q3のゲートに与える制御信号である。ハイレベルがオン、ローレベルがオフを意味する。また、縦の幅のある部分は、高周波(例えば20kHz)でのスイッチング動作を行っていることを示している。
以上のように、電力変換装置1の制御部12は、インバータ6に直流から交流への変換を行わせているとき、交流側で負荷遮断の状態になった場合、インバータ6に対してゲートブロックをする前に、インバータ6の動作を交流から直流への変換に逆転させる。
このような電力変換装置1では、交流側の負荷遮断時に、直ちにゲートブロックを行うのではなく、ゲートブロックの前に、インバータ6の変換動作方向を逆転して、交流から直流への変換を行うことにより、エネルギーを直流側へ逃がし、電力変換装置1内のDCバス5の電圧を迅速に低下させることができる。その結果、交流電圧も、迅速に低下する。こうして、電力変換装置1についてJET認証試験の求める要件を容易にクリアすることができる。
インバータ6のみを搭載し、DC/DCコンバータ4は搭載しない電力変換装置の場合には、制御部12は、負荷遮断の状態になった場合、インバータ6に交流から直流への高周波スイッチング動作を行わせるのみで足りる。
この場合、負荷遮断時にACリアクトル10や交流側コンデンサ11に貯まっているエネルギーが大きくても、無駄なく、かつ、迅速に、蓄電池及び直流側コンデンサ7にエネルギーを移し込むことができ、その結果、交流電圧も、迅速に低下する。
この場合、負荷遮断時にACリアクトル10や交流側コンデンサ11に貯まっているエネルギーが大きくても、無駄なく、かつ、迅速に、直流側コンデンサにエネルギーを移し込むことができ、その結果、交流電圧も、迅速に低下する。
なお、上記実施形態では、最小スイッチング変換方式を実行する電力変換装置1について説明したが、DC/DCコンバータ及びインバータを常時高周波でスイッチングさせるタイプの伝統的な電力変換装置であっても、同様の負荷遮断時の動作を適用することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
2 直流電源
3 交流電路
4 DC/DCコンバータ
5 DCバス
6 インバータ
7 直流側コンデンサ
8 DCリアクトル
9 中間コンデンサ
10 ACリアクトル
11 交流側コンデンサ
12 制御部
13 電圧センサ
14 電流センサ
15 電圧センサ
16 電流センサ
17 電圧センサ
100 蓄電装置
101 連系リレー
102 コンデンサ
103 ヒューズ
104,105,106 バリスタ
107 遮断用ブレーカ
108 停電用ブレーカ
109 系統模擬電源
110 負荷装置
dH,dL,d1,d2,d3,d4 ダイオード
QH,QL,Q1,Q2,Q3,Q4 スイッチング素子
Claims (10)
- 直流電源と交流電路との間に設けられる電力変換装置であって、
直流/交流の双方向変換を行うインバータと、
前記インバータの動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記インバータに直流から交流への変換を行わせているとき、交流側で負荷遮断の状態になった場合、前記インバータに対してゲートブロックをする前に、前記インバータの動作を交流から直流への変換に逆転させる、電力変換装置。 - 請求項1に記載の電力変換装置であって、
前記直流電源と並列に接続される直流側コンデンサと、
前記直流側コンデンサの両端に接続され、ローサイドのスイッチング素子とハイサイドのスイッチング素子とを有するDC/DCコンバータと、
前記DC/DCコンバータの高電圧側にあるDCバスと、
前記DCバスの2線間に接続された中間コンデンサと、
前記中間コンデンサの両端に接続され、スイッチング素子によって構成されたフルブリッジ回路を有する前記インバータと、
前記インバータの交流側にある電路に介在するACリアクトルと、を備え、
前記制御部は、前記負荷遮断の状態になった場合、前記インバータに交流から直流への高周波スイッチング動作を行わせ、前記ローサイドのスイッチング素子を開路し、前記ハイサイドのスイッチング素子を閉路する、電力変換装置。 - 請求項1に記載の電力変換装置であって、
前記直流電源と並列に接続される直流側コンデンサと、
前記直流側コンデンサの両端に接続され、スイッチング素子によって構成されたフルブリッジ回路を有する前記インバータと、
前記インバータの交流側にある電路に介在するACリアクトルと、を備え、
前記制御部は、前記負荷遮断の状態になった場合、前記インバータに交流から直流への高周波スイッチング動作を行わせる、電力変換装置。 - 前記直流電源は蓄電池であり、前記制御部は、前記負荷遮断の状態になった場合に、前記直流側コンデンサ及び前記蓄電池を充電するよう前記インバータの動作を制御する、請求項2に記載の電力変換装置。
- 前記直流電源は太陽光発電パネルであり、前記制御部は、前記負荷遮断の状態になった場合に、前記直流側コンデンサを充電するよう前記インバータの動作を制御する、請求項3に記載の電力変換装置。
- 前記制御部は、前記DC/DCコンバータ及び前記インバータが交流半サイクル内で交互にスイッチングを休止する期間を有する制御を実行し、
前記制御部は、前記負荷遮断の状態になったことを、前記DCバスの電圧が制御上の指令値より上昇したことに基づいて検出する、
請求項2又は請求項4に記載の電力変換装置。 - 前記制御部は、前記負荷遮断の状態になったことを、交流の瞬時過電圧の検出及び前記ACリアクトルに流れる電流の制御上の偏差が増加したことの検出、の少なくとも一方により検出する、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 前記制御部は、前記負荷遮断の状態になった場合、前記DCバスの電圧を所定値以下に低下させた後で、前記インバータに対してゲートブロックをする、請求項2、請求項4及び請求項6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 請求項1の電力変換装置及び、前記直流電源を搭載した蓄電装置。
- 直流電源と交流電路との間に設けられ、直流/交流の双方向変換を行うインバータと、前記インバータの動作を制御する制御部と、を備える電力変換装置の制御方法であって、
前記インバータに直流から交流への変換を行わせているとき、交流側で負荷遮断の状態になったことを検出し、
前記負荷遮断の状態を検出した場合、前記インバータの動作を交流から直流への変換に逆転させ、
その後、前記インバータに対してゲートブロックをする、
電力変換装置の制御方法。
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JP2010246228A (ja) * | 2009-04-03 | 2010-10-28 | Panasonic Corp | 燃料電池システム |
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