JP2015027123A - パワーコンディショナおよび電力供給システム - Google Patents
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Abstract
【課題】逆潮流が禁止される直流電力源からの電力系統へ逆潮流を確実に防止しつつ、燃料電池等の電力源への負荷を軽減することが可能なパワーコンディショナを提供する。【解決手段】パワーコンディショナであって、電力系統への逆潮流が許容される第1の直流電力源と、逆潮流が禁止される第2、第3の直流電力源とを含む。交流負荷と交流バスとの接続ノードと電力系統との間に電流センサが設けられ、第1〜第3の直流電力源からの直流電力を伝達するための直流バスと、直流バスと交流バスとの間で双方向に電力変換する電力変換装置と、電流センサの電流方向に従って直流バスを第1、第2の直流バスに分離するスイッチング素子とを備える。第3の直流電力源は、2次電池であり、第1の直流バスは、第1の直流電力源からの直流電力を電力変換装置に伝達し、第2の直流バスは、第2の直流電力源からの直流電力を第3の直流電力源に伝達する。【選択図】図2
Description
この発明は、パワーコンディショナおよび電力供給システムに関し、より特定的には、直流電力源が発電した電力を電力系統に逆潮流する機能を備えたパワーコンディショナおよび電力供給システムに関する。
近年、地球環境問題の意識が高まる中、太陽光発電と蓄電池による電力貯蔵とを組み合わせた電力供給システムの開発が進められている。この種の電力供給システムに用いられるパワーコンディショナとしては、一般的な太陽光発電電力の逆潮流機能のほか、夜間の蓄電池充電機能、昼間の蓄電池放電機能とを備えた構成が提案されている。
しかしながら、現在、我が国においては、電力系統への影響を考慮して、蓄電池や燃料電池からの放電電力を電力系統に逆潮流することが認められていない。そのため、上記のパワーコンディショナにおいては、燃料電池から電力系統への逆潮流を防止するための逆潮流防止制御が行なわれる(特許文献1参照)。
一方、特許文献1においては、太陽電池の発電電力を電力系統へ逆潮流させる場合、逆電力継電器(RPR:Reverse Power Relays)によって分電盤側に供給される電力を経路を遮断することにより低減させる方式が開示されている。
この点で、燃料電池が発電を開始し電力を供給している際に、燃料電池から電力を出す経路を遮断した場合、燃料電池は発電を急停止することができず、経路の電圧が上昇することになる。これにより燃料電池に過大な負荷がかかり、燃料電池を損傷させてしまう可能性もある。
それゆえ、この発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、逆潮流が禁止される直流電力源からの電力系統へ逆潮流を確実に防止しつつ、燃料電池等の電力源への負荷を軽減することが可能なパワーコンディショナおよびそれを備える電力供給システムを提供することである。
本発明のある局面に従う交流バスを介して接続される電力系統と複数の直流電力源との間に結合され、それぞれの電力を制御するためのパワーコンディショナであって、複数の直流電力源は、電力系統への逆潮流が許容される第1の直流電力源と、電力系統への逆潮流が禁止される第2の直流電力源と、電力系統への逆潮流が禁止される第3の直流電力源とを含む。交流バスには交流負荷が接続され、交流負荷と交流バスとの接続ノードと電力系統との間に電流センサが設けられ、第1の直流電力源、第2の直流電力源および第3の直流電力源から供給される直流電力を伝達するための直流バスと、直流バスと交流バスとの間で双方向に電力変換する電力変換装置と、電流センサの電流方向に従って直流バスを第1の直流バスと、第2の直流バスとに分離するスイッチング素子とを備える。第3の直流電力源は、充放電可能に設けられた2次電池であり、第1の直流バスは、第1の直流電力源から供給される直流電力を電力変換装置に伝達し、第2の直流バスは、第2の直流電力源からの直流電力を第3の直流電力源に伝達する。
好ましくは、第2および第3の直流電力源の少なくとも一方に対応して、直流電力を電圧変換して直流バスあるいは第2の直流バスに出力するための電圧変換部を含む。
好ましくは、第3の直流電力源は、充放電可能に設けられ、容量がそれぞれ異なる第1および第2の2次電池を含み、第2の直流バスを介して第1および第2の2次電池の一方から他方に直流電力が伝達される。
好ましくは、第2の直流電力源は、逆潮流が禁止される燃料電池あるいは太陽電池である。
本発明の別の局面に従う交流バスを介して接続される電力系統と複数の直流電力源との間に結合され、それぞれの電力を制御するためのパワーコンディショナであって、複数の直流電力源は、電力系統への逆潮流が許容される第1の直流電力源と、電力系統への逆潮流が禁止される第2の直流電力源とを含み、交流バスには交流負荷が接続され、交流負荷と交流バスとの接続ノードと電力系統との間に電流センサが設けられ、第1の直流電力源、第2の直流電力源から供給される直流電力を伝達するための直流バスと、直流バスと交流バスとの間で双方向に電力変換する電力変換装置と、直流バスから直流負荷に電力を供給するための給電部と、電流センサの電流方向に従って直流バスを第1の直流バスと、第2の直流バスとに分離するスイッチング素子とを備え、第1の直流バスは、第1の直流電力源から供給される直流電力を電力変換装置に伝達し、第2の直流バスは、第2の直流電力源からの直流電力を給電部を介して直流負荷に供給する。
本発明のある局面に従う電力供給システムであって、複数の直流電力源と、電力系統と複数の直流電力源との間に結合され、それぞれの電力を制御するためのパワーコンディショナと、電力系統とパワーコンディショナとの間で交流電力を伝達するための交流バスと、交流バスと接続された交流負荷と、交流負荷と交流バスとの接続ノードと電力系統との間に設けられた電流センサとを備え、複数の直流電力源は、電力系統への逆潮流が許容される第1の直流電力源と、電力系統への逆潮流が禁止される第2の直流電力源と、電力系統への逆潮流が禁止される第3の直流電力源とを含み、パワーコンディショナは、第1の直流電力源、第2の直流電力源および第3の直流電力源から供給される直流電力を伝達するための直流バスと、直流バスと交流バスとの間で双方向に電力変換する電力変換装置と、電流センサの電流方向に従って直流バスを第1の直流バスと、第2の直流バスとに分離するスイッチング素子とを備え、第3の直流電力源は、充放電可能に設けられた2次電池であり、第1の直流バスは、第1の直流電力源から供給される直流電力を電力変換装置に伝達し、第2の直流バスは、第2の直流電力源からの直流電力を第3の直流電力源に伝達する。
本発明に従えば、逆潮流が禁止される直流電力源からの電力系統へ逆潮流を確実に防止しつつ、燃料電池等の電力源への負荷を軽減することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明を繰返さない。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1に従うパワーコンディショナが適用される電力供給システムの全体の構成を概略的に示す図である。
図1は、この発明の実施の形態1に従うパワーコンディショナが適用される電力供給システムの全体の構成を概略的に示す図である。
図1を参照して、電力供給システムは、直流電力源である太陽電池50、蓄電池60および燃料電池70と、これらの直流電力源および電力系統40に結合されるパワーコンディショナ100と、パワーコンディショナ100と電力系統40との間に設けられる交流バス82と、交流バス82と接続される交流負荷90と、電流センサ80とから構成される。なお、太陽電池50は、電力系統40への逆潮流が許容される「第1の直流電力源」の代表例として示され、燃料電池70は、電力系統40への逆潮流が禁止される「第2の直流電力源」の代表例として示され、蓄電池60は、電力系統40への逆潮流が禁止される「第3の直流電力源」の代表例として示される。
パワーコンディショナ100は、電力系統40に連系して、交流負荷90に電力を供給する。具体的には、パワーコンディショナ100は、太陽電池50、蓄電池60、燃料電池70から供給される電力を、交流バス82を介して交流負荷90に供給する。
なお、本実施の形態による電力供給システムにおいては、太陽電池50、蓄電池60、燃料電池70、電力系統40、交流バス82、電流センサ80および交流負荷90をそれぞれ1個ずつ設ける場合について説明するが、これらの個数には制限がなく、1個でも複数個であってもよい。
太陽電池50は、結晶型太陽電池、多結晶型太陽電池または薄膜型太陽電池などで構成される。
蓄電池60は、再充電可能な電力貯蔵要素であり、代表的にリチウムイオン電池やニッケル水素電池などの二次電池で構成される。蓄電池60は、複数の電池セルを直列接続して構成されており、一例として、定格電圧380Vを有している。
燃料電池70は、使用する電解質の種類に従う種々の方式を採用することが可能であり、例えば、固体高分子形燃料電池、りん酸形燃料電池等が挙げられる。
電力系統40は、代表的には、単相3線式の商用交流電力系統である。単相3線式の商用交流電力系統は、中性線が抵抗を介して接地されており、一例として中性線以外の2線(R相線およびT相線)を使用してAC200Vを供給する。
パワーコンディショナ100は、上記のように電力系統40から交流電力を受電(買電)する一方で、直流電力源が発電した電力を電力系統40に逆潮流(売電)することも可能に構成されている。
交流バス82は、電力系統40およびパワーコンディショナ100の間で授受される交流電力を伝達するための電力線である。
交流バス82には、パワーコンディショナ100と電力系統40との間に、交流負荷90がさらに接続される。
交流負荷90は、交流電力により動作する負荷であり、例えば交流電力を受けて動作する、家庭内の家電機器などである。
電流センサ80は、交流負荷90が交流バス82に接続されるノードと電力系統40との間に設けられ、電力系統40との間で流れる電流量の検出値をパワーコンディショナ100へ出力する。具体的には、電流センサ80は、電力系統40からの受電電流を、正値の電流として検出し、電力系統40への逆潮流電流を、負値の電流として検出する。当該電流センサ80での検出結果(正値あるいは負値)に従って、パワーコンディショナ100内のスイッチング素子が制御される。
パワーコンディショナ100は、電力線10,20と、DC/DC変換器25,35,45と、双方向DC/AC変換器30と、接続端子32,34,36と、スイッチング素子15とを備える。
電力線10は、太陽電池50からDC/DC変換器25を介して供給される直流電力を伝達するための電力線である。
接続端子32は、太陽電池50を電力線10に電気的に接続させるための「接続部」を構成する。接続端子32に太陽電池50が連結されることによって、太陽電池50で発電された電力が電力線10に供給される。
DC/DC変換器25は、太陽電池50および電力線10の間に接続され、太陽電池50から受ける直流電力を電圧変換して電力線10へ供給する。具体的には、DC/DC変換器25は、太陽電池50から最大の電力を取得できるような制御(最大電力追従制御)を行なう。なお、パワーコンディショナ100内部にDC/DC変換器25を設ける構成に代えて、太陽電池50およびDC/DC変換器25からなる太陽光発電システムが接続端子32に連結される構成とすることも可能である。
双方向DC/AC変換器30は、電力線10および電力系統40の間に接続される。双方向DC/AC変換器30は、電力系統40から受電(買電)した交流電力を直流電力に変換して電力線10へ供給する。また、双方向DC/AC変換器30は、電力線10から受ける直流電力、すなわち、DC/DC変換器25により電圧変換された太陽電池50の発電電力を交流電力に変換して電力系統40に逆潮流させる。
電力線20は、蓄電池60および/または燃料電池70から供給される電力を伝達するための電力線である。
接続端子34は、蓄電池60を電力線20に電気的に接続させるための「接続部」を構成する。接続端子34に蓄電池60が連結されることによって、蓄電池60から放電された電力が電力線20に供給される。
DC/DC変換器35は、蓄電池60および電力線20の間に接続され、蓄電池60から受ける直流電力を電圧変換して電力線20へ供給する。また、蓄電池60は、充放電可能に設けられている。
接続端子36は、燃料電池70を電力線20に電気的に接続させるための「接続部」を構成する。接続端子36に燃料電池70が連結されることによって、燃料電池70で発電された電力が電力線20に供給される。
DC/DC変換器45は、燃料電池70および電力線20の間に接続され、燃料電池70から供給される電力を伝達するための電力線である。
パワーコンディショナ100は、電力線10および電力線20の間に接続されたスイッチング素子15をさらに備える。スイッチング素子15は、電力線10から電力線20へ電力を導通する一方で、電力線20から電力線10へ電力を非導通とするための素子である。スイッチング素子15は、一例として、電流センサ80の検知信号に従って導通/非導通(ON/OFF)となるMOSトランジスタ等を用いることが可能である。
これにより、スイッチング素子15を非導通とすることにより蓄電池60および/または燃料電池70から放電される電力が電力線20を経由して電力線10へ流れるのを抑制することが可能である。本例においては、スイッチング素子15は、電流センサ80からの検知信号に従って導通/非導通(ON/OFF)となり、電流センサ80が負値の電流を検出した場合、すなわち電力系統40への逆潮流電流が生じている場合には、スイッチング素子15を非導通に設定する。
本例においては、スイッチング素子15が導通(ON)の場合は、電力線10,20が電気的に結合され、太陽電池50、蓄電池60および燃料電池70が直流電力を伝達する1つの直流電力バスを形成する。
一方、スイッチング素子15が非導通(OFF)の場合は、電力線10と電力線20とが電気的に接離され、電力線10は第1の直流電力バス、電力線20は、第2の直流電力バスとして作用する。すなわち、スイッチング素子15は、直流バスを第1の直流電力バスと、第2の直流電力バスとに分離する。そして、太陽電池50は、第1の直流電力バスを介して双方向DC/AC変換器に伝達されて、直流電力が交流電力に変換される。
蓄電池60および燃料電池70は、第2の直流電力バスと接続され、燃料電池70で発電された直流電力は第2の直流電力バスを介して蓄電池60に格納される。
図2は、本実施の形態1に従う電力供給システムにおけるスイッチング素子15の動作を説明する図である。
図2(A)を参照して、ここでは、電力系統40への逆潮流が発生していない場合が示されている。すなわち、電流センサ80の検出結果は正値である。したがって、スイッチング素子15は導通している。
当該構成において、一例として、燃料電池70から電力線20、電力線10、双方向DC/AC変換器30を介して交流負荷90に交流電力が供給される場合が示されている。
図2(B)を参照して、ここでは、電力系統40への逆潮流が発生した場合が示されている。すなわち、電流センサ80の検出結果は負値である。したがって、スイッチング素子15は非導通となる。これにより燃料電池70から交流負荷90への電力供給が遮断される。そして、当該構成においては、一例として、燃料電池70から電力線20、すなわち、第2の直流電力バスを介してDC/DC変換器35と接続された蓄電池60に直流電力が供給される場合が示されている。すなわち、蓄電池60に充電される。
本実施の形態によるパワーコンディショナ100によれば、スイッチング素子15を配置したことにより、蓄電池60の放電電力および燃料電池70からの発電電力が電力線10へ流れるのをハード的に遮断することができる。これにより、蓄電池60および/または燃料電池70からの逆潮流を防止するための放電電力の制御が不要となり、簡易な構成で蓄電池60および/または燃料電池70からの逆潮流を確実に防止できる。
上記のように、本実施の形態によるパワーコンディショナ100は、太陽電池50により発電された電力を、双方向DC/AC変換器30を経由して電力系統40に逆潮流させることができる。また、太陽電池50の発電電力を、電力バスである電力線10,20を経由して蓄電池60に充電することもできる。
そして、本構成においては、スイッチング素子15を非導通とした際、燃料電池70からの発電電力の経路として電力線10への電流経路が遮断される。その際、燃料電池70による発電電力に関する経路が遮断されて行き場が無くなると経路の電圧が上昇し、燃料電池70自体が損傷してしまう可能性があるが、本構成の場合には、経路が遮断されても燃料電池70で発電された電力は、電力線20を用いた第2の直流電力バスを介して蓄電池60に供給される。すなわち、蓄電池60が充電されることになる。したがって、電流経路の遮断に伴う電圧の上昇を抑制して電力源への負荷を軽減し、燃料電池70を保護することが可能である。
また、本実施の形態によるパワーコンディショナ100によれば、スイッチング素子15を第1の直流電力バスと、蓄電池60と燃料電池とが接続される第2の直流電力バスとの間に配置した構成であるので、単一のスイッチング素子15により簡易な構成で複数の直流電力源からの逆直流を一括して防止することが可能である。
また、また、本実施の形態によるパワーコンディショナ100によれば、第1および第2の直流電力バスと、電力系統40および交流負荷90との間に双方向DC/AC変換器30を配置した構成であるので、単一の双方向DC/AC変換器30により双方向の電力変換が一括して可能となる。したがって、例えば、各電流バス毎、あるいは各直流電力源毎に双方向DC/AC変換器を設ける必要が無く、双方向DC/AC変換器の回路数を減らすことによりコストを削減することが可能である。
なお、上記の実施の形態では、電力系統40への逆潮流が許容される「第1の直流電力源」として太陽電池50を示したが、直流電力源は上述の例に限定されるものではない。たとえば、「第1の直流電力源」には風力発電装置も含まれる。
(実施の形態2)
図3は、本実施の形態2に従うパワーコンディショナの構成を概略的に示す図である。
図3は、本実施の形態2に従うパワーコンディショナの構成を概略的に示す図である。
図3を参照して、本実施の形態2に従うパワーコンディショナ110は、図1に示すパワーコンディショナ100と比較して、DC/DC変換器35を削除した点が異なる。その他の構成については同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。
具体的には、蓄電池60は、電力線20に「直結」されており、電力線20との間で電力の授受を行なう。ここで、「直結」とは、電力線20と蓄電池60との間に、DC/DC変換器のような電力変換器が介在していないことを意味する。したがって、電力線20の電圧は、蓄電池60の電源電圧とほぼ等しくなる。
図4は、本実施の形態2に従う電力供給システムにおけるスイッチング素子15の動作を説明する図である。
図4を参照して、ここでは、電力系統40への逆潮流が発生した場合が示されている。すなわち、電流センサ80の検出結果は負値である。したがって、スイッチング素子15は非導通となる。これにより燃料電池70から交流負荷90への電力供給が遮断される。そして、当該構成においては、一例として、燃料電池70からDC/DC変換器45、電力線20を用いた第2の直流電力バスを介して蓄電池60に直流電力が供給される場合が示されている。すなわち、蓄電池60に充電される。
したがって、本構成においても経路が遮断されても燃料電池70で発電された電力は、第2の直流電力バスを介して蓄電池60に供給される。すなわち、蓄電池60が充電されることになる。したがって、電流経路の遮断に伴う電圧の上昇を抑制して電力源への負荷を軽減し、燃料電池70を保護することが可能である。
(実施の形態3)
図5は、本実施の形態3に従うパワーコンディショナの構成を概略的に示す図である。
図5は、本実施の形態3に従うパワーコンディショナの構成を概略的に示す図である。
図5を参照して、本実施の形態3に従うパワーコンディショナ120は、図1に示すパワーコンディショナ100と比較して、DC/DC変換器47および接続端子37をさらに設けた点が異なる。その他の構成については同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。
具体的には、DC/DC変換器47は、蓄電池65と電力線20との間に接続され、蓄電池65から受ける直流電力を電圧変換して電力線20へ供給する。
また、接続端子37は、蓄電池65を電力線20に電気的に接続させるための「接続部」を構成する。接続端子37に蓄電池65が連結されることによって、蓄電池65で放電された電力がDC/DC変換器47を介して電力線20に供給される。
本構成において、蓄電池65は、蓄電池60よりも容量が大きいものとする。当該蓄電池65に対応して設けられるDC/DC変換器47は、変換電力が大きい変換器であるため電流経路がスイッチング素子15の非導通により遮断された場合、制御遅れにより放電が継続する可能性がある。したがって、上記で説明したのと同様に電流経路の遮断に伴う電圧の上昇が生じる可能性がある。
図6は、本実施の形態3に従う電力供給システムにおけるスイッチング素子15の動作を説明する図である。
図6(A)を参照して、ここでは、電力系統40への逆潮流が発生していない場合が示されている。すなわち、電流センサ80の検出結果は正値である。したがって、スイッチング素子15は導通している。
当該構成において、一例として、蓄電池65から電力線20、電力線10で形成される直流バス、双方向DC/AC変換器30を介して交流負荷90に交流電力が供給される場合が示されている。
図6(B)を参照して、ここでは、電力系統40への逆潮流が発生した場合が示されている。すなわち、電流センサ80の検出結果は負値である。したがって、スイッチング素子15は非導通となる。これにより蓄電池65から交流負荷90への電力供給が遮断される。そして、当該構成においては、一例として、蓄電池65から電力線20を利用した第2の直流電力バス、DC/DC変換器35を介して蓄電池60に直流電力が供給される場合が示されている。すなわち、蓄電池60に充電される。
したがって、本構成においても経路が遮断されても蓄電池65から放電された電力は、電力線20を利用した第2の直流電力バスを介して蓄電池60に供給される。すなわち、蓄電池60が充電されることになる。したがって、電流経路の遮断に伴う電圧の上昇を抑制して電力源への負荷を軽減し、蓄電池65を保護することが可能である。
ここでは、蓄電池65の電力供給の経路について主に説明したが、上記で説明したように燃料電池70の電力供給の経路についても同様である。
(実施の形態4)
図7は、本実施の形態4に従うパワーコンディショナの構成を概略的に示す図である。
図7は、本実施の形態4に従うパワーコンディショナの構成を概略的に示す図である。
図7を参照して、本実施の形態4に従うパワーコンディショナ130は、図1に示すパワーコンディショナ100と比較して、燃料電池70の代わりに太陽電池55を設けた点が異なる。その他の構成については同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。なお、本構成における太陽電池55は、逆潮流が許容されていない太陽電池55を接続する場合について説明する。具体的には、逆潮流が許容されていない場合とは、電力系統側の電力会社との間で逆潮流を許容する契約が結ばれていない場合である。当該場合には、逆潮流が許容されていないため、太陽電池50とは異なり、電力線20に電力を供給するように接続される。
本構成において、電流経路がスイッチング素子15の非導通により遮断された場合、太陽電池55の発電した発電電力により、上記で説明したのと同様に電流経路の遮断に伴う電圧の上昇が生じる可能性がある。
図8は、本実施の形態4に従う電力供給システムにおけるスイッチング素子15の動作を説明する図である。
図8(A)を参照して、ここでは、電力系統40への逆潮流が発生していない場合が示されている。すなわち、電流センサ80の検出結果は正値である。したがって、スイッチング素子15は導通している。
当該構成において、一例として、太陽電池55から電力線20、電力線10で形成される直流バス、双方向DC/AC変換器30を介して交流負荷90に交流電力が供給される場合が示されている。
図8(B)を参照して、ここでは、電力系統40への逆潮流が発生した場合が示されている。すなわち、電流センサ80の検出結果は負値である。したがって、スイッチング素子15は非導通となる。これにより太陽電池55から交流負荷90への電力供給が遮断される。そして、当該構成においては、一例として、太陽電池55からDC/DC変換器45、電力線20を利用した第2の直流電力バス、DC/DC変換器35を介して蓄電池60に直流電力が供給される場合が示されている。すなわち、蓄電池60に充電される。
したがって、本構成においても経路が遮断されても太陽電池55から放電された電力は、電力線20を利用した第2の直流電力バスを介して蓄電池60に供給される。すなわち、蓄電池60が充電されることになる。したがって、電流経路の遮断に伴う電圧の上昇を抑制して電力源への負荷を軽減し、太陽電池55を保護することが可能である。
(実施の形態5)
図9は、本実施の形態5に従うパワーコンディショナの構成を概略的に示す図である。
図9は、本実施の形態5に従うパワーコンディショナの構成を概略的に示す図である。
図9を参照して、本実施の形態5に従うパワーコンディショナ140は、図1に示すパワーコンディショナ100と比較して、給電端子33を設けた点が異なる。その他の構成については同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。また、給電端子33には、直流負荷62が接続される。直流負荷は、一例として、家庭で使用される空調機、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、照明装置またはパーソナルコンピュータのような電気機器である。あるいは、オフィスで使用されるコンピュータ、複写機またはファクシミリのような電気機器、または店舗で使用されるショーケースや照明装置のような電気機器であってもよい。
給電端子33は、電力線20から直流負荷62に電力を供給するための「給電部」を構成する。給電端子33に直流負荷62が連結されることによって、電力線20からの直流電力が直流負荷62に供給される。
本構成において、電流経路がスイッチング素子15の非導通により遮断された場合、燃料電池70の発電した発電電力により、上記で説明したのと同様に電流経路の遮断に伴う電圧の上昇が生じる可能性がある。
図10は、本実施の形態5に従う電力供給システムにおけるスイッチング素子15の動作を説明する図である。
図10(A)を参照して、ここでは、電力系統40への逆潮流が発生していない場合が示されている。すなわち、電流センサ80の検出結果は正値である。したがって、スイッチング素子15は導通している。
当該構成において、一例として、燃料電池70から電力線20、電力線10を利用した直流バス、双方向DC/AC変換器30を介して交流負荷90に交流電力が供給される場合が示されている。
図10(B)を参照して、ここでは、電力系統40への逆潮流が発生した場合が示されている。すなわち、電流センサ80の検出結果は負値である。したがって、スイッチング素子15は非導通となる。これにより燃料電池70から交流負荷90への電力供給が遮断される。そして、当該構成においては、一例として、燃料電池70からDC/DC変換器45、電力線20を利用した第2の直流電力バス、DC/DC変換器35を介して直流負荷62に直流電力が供給される場合が示されている。
したがって、本構成においても経路が遮断されても燃料電池70で発電した電力は、電力線20を利用した第2の直流電力バスを介して直流負荷62に供給される。したがって、電流経路の遮断に伴う電圧の上昇を抑制して電力源への負荷を軽減し、燃料電池70を保護することが可能である。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,20 電力線、15 スイッチング素子、25,35,45,47 DC/DC変換器、30 双方向DC/AC変換器、32,34,36,37 接続端子、33 給電端子、40 電力系統、50,55 太陽電池、60,65 蓄電池、62 直流負荷、70 燃料電池、80 電流センサ、82 交流バス、90 交流負荷、100,110,120,130,140 パワーコンディショナ。
Claims (6)
- 交流バスを介して接続される電力系統と複数の直流電力源との間に結合され、それぞれの電力を制御するためのパワーコンディショナであって、
前記複数の直流電力源は、
前記電力系統への逆潮流が許容される第1の直流電力源と、
前記電力系統への逆潮流が禁止される第2の直流電力源と、
前記電力系統への逆潮流が禁止される第3の直流電力源とを含み、
前記交流バスには交流負荷が接続され、
前記交流負荷と前記交流バスとの接続ノードと前記電力系統との間に電流センサが設けられ、
前記第1の直流電力源、第2の直流電力源および第3の直流電力源から供給される直流電力を伝達するための直流バスと、
前記直流バスと前記交流バスとの間で双方向に電力変換する電力変換装置と、
前記電流センサの電流方向に従って前記直流バスを第1の直流バスと、第2の直流バスとに分離するスイッチング素子とを備え、
前記第3の直流電力源は、充放電可能に設けられた2次電池であり、
前記第1の直流バスは、前記第1の直流電力源から供給される直流電力を前記電力変換装置に伝達し、
前記第2の直流バスは、前記第2の直流電力源からの直流電力を前記第3の直流電力源に伝達する、パワーコンディショナ。 - 前記第2および第3の直流電力源の少なくとも一方に対応して、直流電力を電圧変換して前記直流バスあるいは前記第2の直流バスに出力するための電圧変換部を含む、請求項1に記載のパワーコンディショナ。
- 前記第3の直流電力源は、充放電可能に設けられ、容量がそれぞれ異なる第1および第2の2次電池を含み、
前記第2の直流バスを介して前記第1および第2の2次電池の一方から他方に直流電力が伝達される、請求項1に記載のパワーコンディショナ。 - 前記第2の直流電力源は、逆潮流が禁止される燃料電池あるいは太陽電池である、請求項1〜3のいずれかに記載のパワーコンディショナ。
- 交流バスを介して接続される電力系統と複数の直流電力源との間に結合され、それぞれの電力を制御するためのパワーコンディショナであって、
前記複数の直流電力源は、
前記電力系統への逆潮流が許容される第1の直流電力源と、
前記電力系統への逆潮流が禁止される第2の直流電力源とを含み、
前記交流バスには交流負荷が接続され、
前記交流負荷と前記交流バスとの接続ノードと前記電力系統との間に電流センサが設けられ、
前記第1の直流電力源、第2の直流電力源から供給される直流電力を伝達するための直流バスと、
前記直流バスと前記交流バスとの間で双方向に電力変換する電力変換装置と、
前記直流バスから直流負荷に電力を供給するための給電部と、
前記電流センサの電流方向に従って前記直流バスを第1の直流バスと、第2の直流バスとに分離するスイッチング素子とを備え、
前記第1の直流バスは、前記第1の直流電力源から供給される直流電力を前記電力変換装置に伝達し、
前記第2の直流バスは、前記第2の直流電力源からの直流電力を前記給電部を介して前記直流負荷に供給する、パワーコンディショナ。 - 複数の直流電力源と、
電力系統と前記複数の直流電力源との間に結合され、それぞれの電力を制御するためのパワーコンディショナと、
前記電力系統と前記パワーコンディショナとの間で交流電力を伝達するための交流バスと、
前記交流バスと接続された交流負荷と、
前記交流負荷と前記交流バスとの接続ノードと前記電力系統との間に設けられた電流センサとを備え、
前記複数の直流電力源は、
前記電力系統への逆潮流が許容される第1の直流電力源と、
前記電力系統への逆潮流が禁止される第2の直流電力源と、
前記電力系統への逆潮流が禁止される第3の直流電力源とを含み、
前記パワーコンディショナは、
前記第1の直流電力源、第2の直流電力源および第3の直流電力源から供給される直流電力を伝達するための直流バスと、
前記直流バスと前記交流バスとの間で双方向に電力変換する電力変換装置と、
前記電流センサの電流方向に従って前記直流バスを第1の直流バスと、第2の直流バスとに分離するスイッチング素子とを備え、
前記第3の直流電力源は、充放電可能に設けられた2次電池であり、
前記第1の直流バスは、前記第1の直流電力源から供給される直流電力を前記電力変換装置に伝達し、
前記第2の直流バスは、前記第2の直流電力源からの直流電力を前記第3の直流電力源に伝達する、電力供給システム。
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JP2013153396A JP2015027123A (ja) | 2013-07-24 | 2013-07-24 | パワーコンディショナおよび電力供給システム |
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JP2016154435A (ja) * | 2015-02-17 | 2016-08-25 | 株式会社 シリコンプラス | 系統連系パワーコンディショナー及び分散型電力供給ネットワーク |
JP2019176652A (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-10 | 住友電気工業株式会社 | 電力変換装置、蓄電装置、及び、電力変換装置の制御方法 |
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2013
- 2013-07-24 JP JP2013153396A patent/JP2015027123A/ja active Pending
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