JP2010245131A - パターン形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1法は、ネガ第1膜31を形成する工程と、第1膜上に遮光性第2膜33を形成する工程と、透光性スタンパ10を第2膜側から基板20側へ向かって圧接して、遮光パターン33’を形成する工程と、透光性スタンパ側から遮光パターンを介して第1膜を露光する工程と、遮光パターンを除去する工程と、未露光部を除去する工程と、を有する。第2法は、ポジ第1膜を形成する工程と、第1膜上に遮光性第2膜を形成する工程と、透光性スタンパを第2膜側から基板側へ向かって圧接して、遮光パターンを形成する工程と、透光性スタンパ側から遮光パターンを介して第1膜を露光する工程と、遮光パターンを除去する工程と、露光部を除去する工程と、を有する。
【選択図】図1
Description
一方、電子線リソグラフィや集束イオンビームリソグラフィ等の方法では、分解能が光の波長に依存せず、微細構造の作成が可能であるものの、スループットの悪さが問題となっている。
これに対して、光の波長以下の微細構造を高スループットで作成する手法としては、あらかじめ電子線リソグラフィ等により所定の微細凹凸パターンを作成したスタンパを、レジストを塗布した基板に押し付け、スタンパの凹凸を基板のレジスト膜に転写するパターン形成方法が知られている(特許文献1〜2及び非特許文献1〜3)。
(1)共剥がれとは、スタンパにレジスト膜等の被膜が付着したまま剥がれる不具合である。パターン形成では、レジストを塗布した基板をガラス転移温度以上に加熱してレジストを軟化させる工程を有するために、押し付けたスタンパをレジスト膜から剥がす際に、スタンパにレジスト膜の一部が付着したまま剥がれる不具合を生じることがあり、この不具合の解消が求められている。
〈1〉(1−1):基板上に、ネガ型感放射線性を有する第1の被膜を形成する第1被膜形成工程と、
(1−2):前記第1の被膜上に、遮光性を有する第2の被膜を形成する第2被膜形成工程と、
(1−3):凹凸パターンを有する透光性スタンパを、前記第2の被膜側から前記基板側へ向かって圧接して、前記第2の被膜がパターン化されてなる遮光パターンを形成する遮光パターン形成工程と、
(1−4):前記透光性スタンパ側から、前記遮光パターンを介して第1の被膜を露光する露光工程と、
(1−5):前記遮光パターンを除去する遮光パターン除去工程と、
(1−6):第1の被膜の未露光部を除去する未露光部除去工程と、を有することを特徴とするパターン形成方法。
〈2〉前記遮光パターン除去工程と前記未露光部除去工程とを並行して行う前記〈1〉に記載のパターン形成方法。
〈3〉前記未露光部除去工程の後に、更に、(1−7):高エネルギー線照射処理及び加熱処理のうちの少なくとも1種の硬化処理を行う後硬化工程、を有する前記〈1〉又は〈2〉に記載のパターン形成方法。
〈4〉(2−1):基板上に、ポジ型感放射線性を有する第1の被膜を形成する第1被膜形成工程と、
(2−2):前記第1の被膜上に、遮光性を有する第2の被膜を形成する第2被膜形成工程と、
(2−3):凹凸パターンを有する透光性スタンパを、前記第2の被膜側から前記基板側へ向かって圧接して、前記第2の被膜がパターン化されてなる遮光パターンを形成する遮光パターン形成工程と、
(2−4):前記透光性スタンパ側から、前記遮光パターンを介して第1の被膜を露光する露光工程と、
(2−5):前記遮光パターンを除去する遮光パターン除去工程と、
(2−6):第1の被膜の露光部を除去する露光部除去工程と、を有することを特徴とするパターン形成方法。
〈5〉前記遮光パターン除去工程と前記露光部除去工程とを並行して行う前記〈4〉に記載のパターン形成方法。
〈6〉前記露光部除去工程の後に、さらに、(2−7)高エネルギー線照射処理及び加熱処理のうちの少なくとも1種の硬化処理を行う後硬化工程、を有する前記〈4〉又は〈5〉に記載のパターン形成方法。
遮光パターン除去工程と未露光部除去工程とを並行して行う場合は、2つの工程を一括して行うことができ、効率よくより低コストで鮮明な凹凸パターンを形成できる。
未露光部除去工程の後に後硬化工程を有する場合は、より確実な硬化状態を得ることができ、耐久性に優れた凹凸パターンを得ることができる。
遮光パターン除去工程と未露光部除去工程とを並行して行う場合は、2つの工程を一括して行うことができ、効率よくより低コストで鮮明な凹凸パターンを形成できる。
未露光部除去工程の後に後硬化工程を有する場合は、より確実な硬化状態を得ることができ、耐久性に優れた凹凸パターンを得ることができる。
本発明の第1のパターン形成方法は、(1−1)第1被膜形成工程と、(1−2)第2被膜形成工程と、(1−3)遮光パターン形成工程と、(1−4)露光工程と、(1−5)遮光パターン除去工程と、(1−6)未露光部除去工程と、を有することを特徴とする。
この第1の被膜31は基板20の表面に形成されて、その後、凹凸パターン34になることで、例えば、LSI、システムLSI、DRAM、SDRAM、RDRAM、D−RDRAM等の半導体素子の層間絶縁膜用膜、半導体素子製造時におけるレジスト膜等として利用することができる。
前記アルカリ可溶性樹脂(A)のポリスチレン換算重量平均分子量は、2000以上が好ましく、2000〜20000がより好ましい。また、アルカリ可溶性樹脂(A)の含量は、溶剤を除く組成物(1)全体100質量%に対して30〜90質量%が好ましく、40〜80質量%がより好ましい。
酸発生剤(B)の配合量は、アルカリ可溶性樹脂(A)100質量部に対して0.1〜10質量部が好ましく、0.3〜5質量部がより好ましく、0.5〜3質量部が更に好ましい。
架橋剤(C)の配合量は、アルカリ可溶性樹脂(A)100質量部に対して、1〜100質量部が好ましく、5〜50質量部がより好ましい。更に、アルキルエーテル化されたアミノ基を有する化合物及びオキシラン環含有化合物の合計を100質量%とした場合に、オキシラン環含有化合物の含有割合が50質量%以下が好ましく、5〜40重量%がより好ましい。
光重合開始剤(C)は、組成物(3)全体100質量%に対して0.1〜20質量%が好ましい。
また、R2は単結合又は炭素数1〜5のアルキレン基を表す。炭素数1〜5のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、n−プロピレン基、n−ブチレン基等の直鎖状のアルキレン基や、イソプロピレン基、n−ブチレン基等の分岐鎖状のアルキレン基が挙げられる。R2としては、メチレン基及びエチレン基が特に好ましい。
前記式(5)で表される構造単位は、樹脂(A)の全構成単位100モル%に対して10〜100モル%が好ましく、15〜100モル%がより好ましい。また、樹脂(A)の重量平均分子量は、2000〜30000が好ましく、3000〜15000がより好ましい。
第1の被膜31(基板20上に膜化した後、溶剤等が含まれている場合には溶剤などを除去した状態における第1の被膜31である)の厚さは特に限定されないが、通常、0.01μm以上(100μm以下)である。この厚さは0.01〜50μmが好ましく、0.01〜10μmがより好ましく、0.01〜1μmが特に好ましい。前記好ましい範囲では、第1の被膜の優れた面内均一性及び高い光透過性を確保することができる。
尚、この透過率は、露光光(特に波長365nm)に対する透過率を紫外可視分光光度計(日本分光株式会社製、型式「JASCO V7100」)で測定した値である。
第2の被膜33(膜化した後、溶剤等が含まれている場合には溶剤などを除去した状態における第2の被膜33である)の厚さはスタンパの凸部の高さや、被加工基板の厚さにより適宜選択することができるが、通常、0.01μm以上(10μm以下)である。前記好ましい範囲では、第2の被膜33の優れた面内均一性及び高い光透過性を確保することができる。
この圧接に際しては、(1)透光性スタンパ10の凹凸パターン11を第2の被膜33に貫通させ遮光パターン33’を形成してもよく、(2)貫通させることなく透光性スタンパ10の凹凸パターン11に対応した形状に第2の被膜33の表面を凹ませて(即ち、凹凸パターン11に対応した凹凸形状を転写して)遮光パターン33’を形成してもよい。
尚、前記(2)の場合には、透過性部の光透過率をT%とし、遮光性部の光透過率をS%とした場合に、透過率の比T/Sは、2以上であることが好ましく、更には5以上であることがより好ましい。通常、T/Sは1000以下である。
透光性スタンパ10の露光光に対する透過率は特に限定されないが、通常70%以上であり、75〜100%が好ましく、80〜100%が更に好ましく、90〜100%が特に好ましい。
尚、この透過率は、露光光(特に波長365nm)に対する透過率を紫外可視分光光度計(日本分光株式会社製、型式「JASCO V7100」)で測定した値である。
この離型層としてはハロゲン化アルキル基を有するシラン系化合物を用いることが好ましい。このようなシラン系化合物を用いた場合には、ハロゲン化アルキル基が表面に位置するように自己組織化された有機単分子膜からなる離型層を得ることができる。
前記シラン系化合物としては、(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリクロロシラン、(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリメトキシシラン、(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリエトキシシラン、(トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロオクチル)トリクロロシラン、(トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロオクチル)トリメトキシシラン、(トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロオクチル)トリエトキシシラン、(ヘプタデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロデシル)トリクロロシラン、(ヘプタデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロデシル)トリメトキシシラン、(ヘプタデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロデシル)トリエトキシシラン、(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)トリクロロシラン、(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)トリメトキシシラン、(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)トリエトキシシラン、パーフルオロデシルトリクロロシラン、オクタデシルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。尚、この離型層の有無に関わらず、透光性スタンパ表面に各種離型剤を塗布して用いることができる。
透光性無機材料としては、窒化物、酸化物、酸窒化物及び水素化窒化物等が挙げられる。このうち、窒化物としては、窒化珪素、窒化アルミニウム、窒化インジウム、窒化ガリウム、窒化スズ、窒化ホウ素、窒化クロム、窒化炭化ケイ素等が挙げられる。酸化物としては、酸化インジウム、酸化スズ、酸化インジウムスズ、酸化アルミニウム、酸化ゲルマニウム、酸化珪素、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化イットリウ、酸化エルビウム、酸化セリウム、酸化タンタル、酸化ハフニウム等が挙げられる。酸窒化物としては、酸窒化ケイ素、酸窒化スズ、酸窒化ホウ素、酸窒化アルミニウム、酸窒化インジウム、酸窒化ガリウム、酸窒化クロム、酸窒化炭化ケイ素等が挙げられる。水素化窒化物としては、水素化窒化アルミニウム、水素化窒化インジウム、水素化窒化ガリウム、水素化窒化ケイ素、水素化窒化スズ、水素化窒化ホウ素、水素化窒化クロム、水素化窒化炭化ケイ素等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
更に、このイオン化抑制層の透過率は70%以上であることが好ましく、75〜100%がより好ましく、80〜100%が更に好ましく、90〜100%が特に好ましい。尚、この透過率の基準について前述の通りである。
このように遮光パターン33’を介して露光を行うことで、遮光パターン33’が第1の被膜を露光する際のマスクとして機能される。そして、第1の被膜31のうちの遮光パターン33’の透光性部に対応した部分は、第1の被膜31のうちの遮光パターン33’の遮光性部に対応した部分よりも、硬化が進行することとなり、第1の被膜31内に露光による潜像(硬化具合の差によるパターン)を生じることとなる。
光硬化に用いる放射線種は特に限定されず、可視光線、紫外線、遠紫外線、X線、電子線等の荷電粒子線等の放射線{ArFエキシマレーザー(波長193nm)或いはKrF
エキシマレーザー(波長248nm)などを含む}を用いることができる。
前記アルカリ性溶液による溶解時間は、遮光パターン33’の組成に合わせて選択することが好ましいが、通常、1〜30分間である。また、この遮光パターン除去工程後には、必要に応じて、水洗及び乾燥等が行うことができる。
この並行して行うとは、各工程の一部が重複して行われることを意味する。従って、これらの各工程は、各々の工程が完全に重複進行(始点及び終点が同じ)されてもよく、一部のみが重複進行(始点又は終点が一致する場合、始点及び終点のいずれもが一致しない場合、を含む)されてもよい。
前記後硬化工程を行う場合、高エネルギー線照射処理を行う場合には、第1の被膜を形成するための第1被膜用組成物の種類により適宜選択できるが、通常、超高圧水銀灯を用いて紫外光照射を0.1〜120分間行うことが好ましい。また、加熱処理を行う場合には、不活性雰囲気下又は減圧下で100〜500℃で加熱することができ、更には150〜300℃で加熱することができる。この加熱においては、ホットプレート、オーブン、ファーネス等を用いることができる。
本発明の第2のパターン形成方法は、(2−1)第1被膜形成工程と、(2−2)第2被膜形成工程と、(2−3)遮光パターン形成工程と、(2−4)露光工程と、(2−5)遮光パターン除去工程と、(2−6)露光部除去工程と、を有することを特徴とする。
この第1の被膜32は基板20の表面に形成されて、その後、凹凸パターン34になることで、例えば、LSI、システムLSI、DRAM、SDRAM、RDRAM、D−RDRAM等の半導体素子の層間絶縁膜用膜、半導体素子製造時におけるレジスト膜等として利用することができる。
また、第1の被膜32は、通常、第1被膜用組成物を基板20に塗布して製膜することにより得られる。第1被膜用組成物を構成する成分は特に限定されないが、一般的なポジ型レジスト等を用いることができる。
このように遮光パターン33’を介して露光を行うことで、遮光パターン33’が第1の被膜32を露光する際のマスクとして機能される。そして、第1の被膜32のうちの遮光パターン33’の透光性部に対応した部分は、第1の被膜32のうちの遮光パターン33’の遮光性部に対応した部分よりも、硬化が進行することとなり、第1の被膜32内に露光による潜像(硬化具合の差によるパターン)を生じることとなる。
光硬化に用いる放射線種は特に限定されず、可視光線、紫外線、遠紫外線、X線、電子線等の荷電粒子線等の放射線{ArFエキシマレーザー(波長193nm)或いはKrF
エキシマレーザー(波長248nm)などを含む}を用いることができる。
この並行して行うとは、各工程の一部が重複して行われることを意味する。従って、これらの各工程は、各々の工程が完全に重複進行(始点及び終点が同じ)されてもよく、一部のみが重複進行(始点又は終点が一致する場合、始点及び終点のいずれもが一致しない場合、を含む)されてもよい。
前記後硬化工程を行う場合、高エネルギー線照射処理を行う場合には、第1の被膜を形成するための第1被膜用組成物の種類により適宜選択できるが、通常、超高圧水銀灯を用いて紫外光照射を0.01〜120分間行うことが好ましい。また、加熱処理を行う場合には、不活性雰囲気下又は減圧下で100〜500℃で加熱することができ、更には150〜300℃で加熱することができる。この加熱においては、ホットプレート、オーブン、ファーネス等を用いることができる。
(a)第1被膜用組成物(ネガ型感放射線性組成物)の調製
前記ネガ型の第1被膜用組成物(1)として、下記フェノール樹脂(A)100質量部、感放射線性酸発生剤(B)1.0質量部、架橋剤(C)25質量部、密着助剤(E)2.5質量部、及び界面活性剤(G)0.2質量部を、溶剤(F)400質量部に溶解することにより第1被膜用組成物を調製した。
感放射線性酸発生剤(B);2−(p−メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン
架橋剤(C);ヘキサメトキシメチルメラミン〔(株)三和ケミカル製、商品名「ニカラックMW−390」〕
密着助剤(E);γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン〔チッソ(株)製、商品名「S510」〕
溶剤(F);乳酸エチル/2−ヘプタノン=80/65(質量部)
界面活性剤(G);レベリング剤・界面活性剤〔ネオス(株)製、商品名「FTX−218」〕
6インチのシリコンウエハに前記第1被膜用組成物をスピンコートし、ホットプレートを用いて110℃で3分間加熱し、0.2μm厚の均一な第1の被膜を作製した。
(c)第2被膜用組成物の調製
ポリヒドロキシスチレン(丸善石油化学社製、商品名「マルカリンカー」)100質量部、カーボンブラックを、変性アクリル系ブロック共重合体(ビックケミー・ジャパン社製、商品名「DISPERBYK−2001」)で分散させた分散体20質量部、4−メチル−2−ペンタノール300質量部、を混合して第2被膜用組成物を調製した。
前記第1の被膜上にスピンコートし、ホットプレートを用いて110℃で3分間加熱して、0.2μm厚の均一な第2の被膜を作製した。
(e)多孔質材料成形用組成物の調製
(i)シラン系重合体の製造
窒素置換された石英製三口フラスコ内に、20%マレイン酸水溶液2.14g及び超純水139.6gを加えて65℃に加熱した。次いで、テトラメトキシシラン25.7g(0.169モル)、メチルトリメトキシシラン206.7g(1.52モル)、及び3−エトキシ−2−プロパノール25.9gを混合した溶液を1時間かけて反応容器に滴下し、65℃で4時間撹拌させた。この反応液を室温まで戻し、固形分濃度が25%となるまで減圧下で濃縮し、ケイ素含有樹脂溶液440gを得た。この樹脂溶液中における樹脂をケイ素含有樹脂とする。尚、前記ケイ素含有樹脂の構成モノマー比a:bは10:90(mol%)であり、Mwは8600であった。但し、構成モノマー比a;テトラエトキシシラン由来の構成単位、構成モノマー比b;メチルトリメトキシシラン由来の構成単位である。
窒素置換された石英製三口フラスコ内に、イソブチルメタクリレート3.44g(0.0242モル)、テトラヒドロフルフリルメタクリレート16.46g(0.0967モル)、アゾビスイソブチロニトリル0.99g(0.0060モル)、及び2−ブタノン60gを加え、80℃で6時間加熱攪拌した。室温まで放冷後、500gのメタノールから再沈殿し、300gのメタノールで2回洗浄した後、真空乾燥させることによりメタクリル樹脂を17.2g得た。尚、前記メタクリル樹脂の構成モノマー比a:bは20:80(mol%)であり、Mwは7200であった。但し、構成モノマー比a;イソブチルメタクリレート由来の構成単位、構成モノマー比b;テトラヒドロフルフリルメタクリレート由来の構成単位である。
前記(i)得られたシラン系重合体100重量部と、酸発生剤としてのトリフェニルスルホニウムノナフルオロ−n−ブタンスルホネート5重量部と、前記(ii)で得られた空孔形成剤20重量部と、溶剤としての3−エトキシ−2−プロパノール682重量部と、を混合し、多孔質材料形成用組成物を調製した。
石英基板上に、下記(e)の多孔質材料形成用組成物をスピンコートして塗布することにより膜厚500nmのスタンパ用被膜を形成した。形成したスタンパ用被膜上に、250nmライン/250nmスペース(アスペクト比:3)のパターンを有する基型を圧接(1.5MPa、15秒)した。その後、キセノンランプ(500W)を用いて光照射(60秒)を行った後、ベーク(110℃、60秒)することにより、スタンパ用被膜の硬化を行った後、前記基型を剥離した。次いで、硬化されたスタンパ用被膜にポストベーク(400℃、60分)を施して透光性スタンパを得た。得られた透光性スタンパを、走査型電子顕微鏡(日立計測器サービス株式会社製、形式「S9380」)で観察することにより、所望の凹凸パターンが形成されていることを確認した。尚、ポストベークの際に空孔形成剤は分解昇華することにより空孔が形成されている。この平均開口径は2nmであり、且つ気孔率は20%である。尚、この平均開口径及び気孔率は、島津製作所社製、「ジェミニ2380」を用いたガス吸着法による。
前記第1の被膜に前記透光性スタンパを圧接(4MPa、15秒)して、第2の被膜を透光性スタンパの凹凸パターンの先端を0.35μm貫通させて、遮光パターンを形成した。
低圧水銀ランプ(150W)を用いて光照射(60秒)を行った後、透光性スタンパを遮光パターン及び第1の被膜から分離した。
2.38%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液により現像(23℃、60秒)することにより凹凸パターンを形成した。
20;基板、
31;ネガ型感放射線性を有する第1の被膜、311;未露光部、
32;ポジ型感放射線性を有する第1の被膜、321;露光部、
33;第2の被膜、33’;遮光パターン、
34;凹凸パターン(転写された凹凸パターン)、
PR(1−1);第1被膜形成工程、PR(1−2);第2被膜形成工程、PR(1−3);遮光パターン形成工程、PR(1−4);露光工程、PR(1−5);遮光パターン除去工程、PR(1−6);未露光部除去工程、
PR(2−1);第1被膜形成工程、PR(2−2);第2被膜形成工程、PR(2−3);遮光パターン形成工程、PR(2−4);露光工程、PR(2−5);遮光パターン除去工程、PR(2−6);露光部除去工程。
Claims (6)
- (1−1):基板上に、ネガ型感放射線性を有する第1の被膜を形成する第1被膜形成工程と、
(1−2):前記第1の被膜上に、遮光性を有する第2の被膜を形成する第2被膜形成工程と、
(1−3):凹凸パターンを有する透光性スタンパを前記第2の被膜側から前記基板側へ向かって圧接して、前記第2の被膜がパターン化されてなる遮光パターンを形成する遮光パターン形成工程と、
(1−4):前記透光性スタンパ側から、前記遮光パターンを介して第1の被膜を露光する露光工程と、
(1−5):前記遮光パターンを除去する遮光パターン除去工程と、
(1−6):第1の被膜の未露光部を除去する未露光部除去工程と、を有することを特徴とするパターン形成方法。 - 前記遮光パターン除去工程と前記未露光部除去工程とを並行して行う請求項1に記載のパターン形成方法。
- 前記未露光部除去工程の後に、更に、(1−7):高エネルギー線照射処理及び加熱処理のうちの少なくとも1種の硬化処理を行う後硬化工程、を有する請求項1又は2に記載のパターン形成方法。
- (2−1):基板上に、ポジ型感放射線性を有する第1の被膜を形成する第1被膜形成工程と、
(2−2):前記第1の被膜上に、遮光性を有する第2の被膜を形成する第2被膜形成工程と、
(2−3):凹凸パターンを有する透光性スタンパを前記第2の被膜側から前記基板側へ向かって圧接して、前記第2の被膜がパターン化されてなる遮光パターンを形成する遮光パターン形成工程と、
(2−4):前記透光性スタンパ側から、前記遮光パターンを介して第1の被膜を露光する露光工程と、
(2−5):前記遮光パターンを除去する遮光パターン除去工程と、
(2−6):第1の被膜の露光部を除去する露光部除去工程と、を有することを特徴とするパターン形成方法。 - 前記遮光パターン除去工程と前記露光部除去工程とを並行して行う請求項4に記載のパターン形成方法。
- 前記露光部除去工程の後に、さらに、(2−7)高エネルギー線照射処理及び加熱処理のうちの少なくとも1種の硬化処理を行う後硬化工程、を有する請求項4又は5に記載のパターン形成方法。
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