JP2010243966A - 接合光学素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】貼り合わせる2つの光学基材の位置決め部間に隙間を設けることで、環境変化に対して面形状の精度が高い接合光学素子を得る。
【解決手段】光学有効径Dよりも外側に位置決め部17,17を有する2つの光学基材11、12と、2つの光学基材11,12と位置決め部17,17とによって空間3が形成され、この空間3内に充填される紫外線硬化型樹脂1による樹脂層4とを備えている。そして、位置決め部17,17は、光軸に垂直な方向の位置関係を保持したまま光軸方向に離反している。
【選択図】 図4

Description

本発明は、偏心を減らしつつ、耐湿、耐熱性を持たせた接合光学素子及びその製造方法に関する。
例えば、3層接合光学素子を得る例として、2つのガラス又はプラスチックの光学基材に未硬化のエネルギー硬化型樹脂を挟み、次いで、当該樹脂にエネルギーを照射して硬化させる方法がある。
しかし、光学基材と樹脂を接合する際、光学基材同士の光軸等がずれたまま樹脂を硬化してしまうと、目的の光学性能を得られなくなってしまう。
そのため、接合光学素子においては、光学基材と樹脂を硬化する前に、ズレを修正することで光学性能を確保する必要がある。
これに対し、例えば特許文献1及び特許文献2には、光学基材の位置決め(特に、貼り合わせ面同士の位置決め)を容易にするための技術が開示されている。
特許文献1には、光学基材が光学有効径の外周に接触により基材同士の位置関係を決定するための位置決め部を有しており、その接触する部位を互いに嵌合することで、位置決め可能な技術が提案されている。
また、特許文献2には、貼り合わせる2枚の光学基材の光学有効径の外周を線接触させることで、光学基材同士を位置決めし、貼り合わせる技術が提案されている。
特開平05−19104号公報 特開2001−42212号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2の技術を用いて製造された接合光学素子では、いずれも光学基材同士が直接接触した状態となっている。
このため、使用環境下の温度・湿度が変化すると、応力の問題が発生することになる。具体的には、光学基材の有する線膨張率の差により、光学基材の膨張・収縮量が異なる場合には、膨張、収縮量の差が原因となって接触している部分に応力が発生する。これにより、通常の光学素子が温湿度変化によって変化する以上に大きな変形を起こし、面形状が低下するおそれが生じる。
本発明は斯かる課題を解決するためになされたもので、貼り合わせる際に少なくとも2つの光学基材の位置決め部間に隙間を設けることで、環境変化に対して面形状の精度が高い接合光学素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明では接合光学素子の製造方法において、
光学有効径よりも外側に位置決め部を持つ少なくとも2枚の光学基材を、エネルギー硬化型樹脂により貼り合せた接合光学素子の製造方法において、
前記2枚の光学基材の位置決め部同士を接触させる工程と、
前記2枚の光学基材の光軸に垂直な方向の位置関係を保持したまま前記2枚の光学基材の位置決め部を離反させる工程と、を有する。
この場合、前記2枚の光学基材の位置決め部を離反させる工程として、
光軸側に背を向けた面上の位置決め部で接触する事で位置決めを行う一の光学基材の吸水率を上げる工程と、
光軸側を向いた面上の位置決め部で接触する事で位置決めを行う他の光学基材の吸水率を下げる工程と、のうち少なくとも1つの工程と、
前記2枚の光学基材を貼り合わせる工程と、を有する。
好ましくは、前記一の光学基材の吸水率を上げる工程が、
相対湿度90%RH 以上の雰囲気下で行うことである。
また、好ましくは、前記他の光学基材の吸水率を下げる工程が、
相対湿度20%RH 以下の雰囲気下で行うことである。
また、前記2枚の光学基材の位置決め部を離反させる工程として、
光軸側に背を向けた面上の位置決め部で接触する事で位置決めを行う一の光学基材の温度を上げる工程と、
光軸側を向いた面上の位置決め部で接触する事で位置決めを行う他の光学基材の温度を下げる工程と、のうち少なくとも1つの工程と、
前記2枚の光学基材を貼り合わせる工程と、を有する。
好ましくは、前記一の光学基材の温度を上げる工程が、
一の光学基材の温度を50℃以上の温度に設定することである。
また、好ましくは、前記他の光学基材の温度を下げる工程が、
他の光学基材の温度を10℃以下の温度に設定することである。
また、本発明の接合光学素子は、光学有効径の外周部に位置決め部を有する少なくとも2つの光学基材と、
前記少なくとも2つの光学基材と前記位置決め部とによって空間が形成され、
当該空間内の少なくとも光学有効径内に充填されるエネルギー硬化型樹脂によるレンズ層と、を備え、
前記位置決め部は、光軸に垂直な方向の位置関係を保持したまま光軸方向に離反していることを特徴とする。
本発明によれば、貼り合わせる少なくとも2つの光学基材の位置決め部間に隙間を設けることで、環境変化に対して面形状の精度が高い接合光学素子及びその製造方法を得ることができる。
実施の形態1での貼り合わせる2つの光学基材の断面図である。 2つの光学基材を位置決めした状態の断面図である。 2つの光学基材を離反させた状態の断面図である。 2つの光学基材がごく僅かに離反した状態の接合光学素子の断面図である。 実施の形態1での接合光学素子の製造方法を示すフローチャートである。 実施の形態2での貼り合わせる2つの光学基材の断面図である。 2つの光学基材の一方に樹脂を吐出した状態の断面図である。 2つの光学基材により位置決めを行った状態の断面図である。 2つの光学基材がごく僅かに離反した状態の接合光学素子の断面図である。 実施の形態2での接合光学素子の製造方法を示すフローチャートである。 第3の実施の形態での貼り合わせる2つの光学基材の断面図である。 2つの光学基材の一方に樹脂を吐出した状態の断面図である。 2つの光学基材を貼り合わせた状態の断面図である。 2つの光学基材がごく僅かに離反した状態の接合光学素子の断面図である。 実施の形態3での接合光学素子の製造方法を示すフローチャートである。 実施の形態4での貼り合わせる2つの光学基材の断面図である。 貼り合わせた光学基材を放置してできた状態の断面図である。 実施の形態4での接合光学素子の製造方法を示すフローチャートである。 実施の形態5での貼り合わせる2つの光学基材の断面図である。 2つの光学基材の一方に樹脂を吐出した状態の断面図である。 2つの光学基材を貼り合わせた状態の断面図である。 2つの光学基材がごく僅かに離反した状態の接合光学素子の断面図である。 実施の形態5での接合光学素子の製造方法を示すフローチャートである。 実施の形態6での貼り合わせる2つの光学基材の断面図である。 2つの光学基材を貼り合わせた状態の断面図である。 2つの光学基材がごく僅かに離反した状態の接合光学素子の断面図である。 実施の形態6での接合光学素子の製造方法を示すフローチャートである。 実施の形態7での貼り合わせる2つの光学基材の断面図である。 2つの光学基材を貼り合わせた状態の断面図である。 2つの光学基材がごく僅かに離反した状態の接合光学素子の断面図である。 第7の実施の形態での接合光学素子の製造方法を示すフローチャートである。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
[実施の形態1]
(貼り合わせる基材形状)
図1は、貼り合わせる2つの光学基材11、12の断面図であり、図2は、2つの光学基材11、12を位置決めした状態の断面図である。また、図3は、2つの光学基材11、12を離反させた状態の断面図であり、図4は、2つの光学基材11、12を貼り合わせてできた接合光学素子10の断面図である。
図1に示すように、光学基材11は両凹レンズ形状をなしている。この光学基材11は、貼り合わせ面13と反貼り合わせ面14とを有している。
貼り合わせ面13は、その近似曲率半径R1aがR1a=8mmの非球面形状をなしている。なお、この貼り合わせ面13は球面形状であってもよい(他の実施の形態も同様である)。
また、反貼り合わせ面14は、その近似曲率半径R1bがR1b=38mmの非球面形状をなしている。なお、この反貼り合わせ面14は球面形状であってもよい(他の実施の形態も同様である)。
この光学基材11は、中心肉厚tがt=0.8mm、外径DがD=φ12.4mmのガラス成形レンズである。
本実施の形態では、光学基材11として、光学硝材S−BSL7((株)オハラ製)を用いた。この光学基材11は、光学有効面を有する貼り合わせ面13の外周部に、光軸O−Oと直交する平坦面16が形成されている。ここで、光学有効面は、光学有効径D(図1参照)の面である。また、平坦面16は、輪帯状の平面である。ただし、平坦面16は、必ずしも光軸O−Oと直交する面である必要はなく、平坦面に代えて曲面であってもよい。
また、この平坦面16の外周部に、斜面の位置決め部17が形成されている。この位置決め部17は、光軸O−Oに対して45°の角度をなしている。この位置決め部17は、光軸側に背を向けた面となっており、光学基材12が有する位置決め部17(後述)と面接触することで、光学基材11と光学基材12の位置決めを行う。
ここで「位置決め」とは、例えば2つの光学基材の夫々の光軸方向の位置と、夫々の光軸に垂直方向の位置のどちらか少なくとも1つの位置関係が決定されることをいい、この位置決めを行う部分として位置決め部がある。この点は後述する各実施の形態においても同様である。
ここで、斜面の位置決め部17は、輪帯状の平面である。従って、位置決め部17は、本実施の形態では円錐形状の側面の一部の形状をなしている。ただし、斜面の位置決め部17は、位置決め部17と対向して接触すればよいため、必ずしも平面である必要はなく、また輪帯状である必要もない。例えば、輪帯状に等間隔に分割された4つの位置決め部といった形状でも良い。
なお、本実施の形態では、位置決め部17の傾斜角度を光軸O−Oに対して45°としたが、これに限らない。例えば、この傾斜角度を0°よりも大きく90°よりも小さい値としてもよい。この点は、後述する各実施の形態においても同様である。
次に、光学基材12はメニスカスレンズ形状をなしている。この光学基材12は、貼り合わせ面13と反貼り合わせ面14とを有している。貼り合わせ面13は、その近似曲率半径R2aがR2a=6.4mmの非球面形状をなしている。なお、この貼り合わせ面13は球面形状であってもよい(他の実施の形態も同様である)。
また、反貼り合わせ面14は、その近似曲率半径R2bがR2b=16mmの非球面形状をなしている。なお、この反貼り合わせ面14は球面形状であってもよい(他の実施の形態も同様である)。
この光学基材12は、中心肉厚tがt=2.4mm、外径DがD=φ12.4mmのプラスチック成形レンズである。
本実施の形態では、この光学基材12の材質として、PC(ポリカーボネート)樹脂(ユピゼータEP5000:三菱ガス化学(株)社製)の熱可塑性樹脂を用いた。
この光学基材12は、光学有効面を有する貼り合わせ面13の外周部に、光軸O−Oと直交する平坦面16が形成されている。ここで、光学有効面は、光学有効径D(図1参照)の面である。また、平坦面16は、輪帯状の平面である。ただし、平坦面16は、必ずしも光軸O−Oと直交する面である必要はなく、平坦面に代えて曲面であってもよい。この点は後述する各実施の形態においても同様である。
また、この平坦面16の外周部に、斜面の位置決め部17が形成されている。この位置決め部17は、光軸O−Oに対して45°の角度をなしている。この位置決め部17は、光軸側を向いた面となっており、光学基材11が有する位置決め部17と面接触することで、光学基材11と光学基材12の位置決めを行う。
なお、本実施の形態では、2つの光学基材11,12を貼り合わせる場合について説明するが、これに限らない。例えば、2つ以上の光学基材を貼り合わせてもよい。この点は、全ての実施の形態を通じて共通する。
(貼り合わせ方法)
図5は、実施の形態1における貼り合わせ方法の概略をフローチャートで示したものである。貼り合わせ方法の詳細については次に示すとおりである。
図2に示すように、光学基材11と光学基材12とが位置決め部17と位置決め部17とで接触した時点で、貼り合わせ面13と貼り合わせ面13との間に空間3が形成される。後述するように、この空間3の光学有効径内は、紫外線硬化型樹脂1によって充填される。そして、この紫外線硬化型樹脂1により、レンズ層としての樹脂層4(図4参照)が形成される。
貼り合わせに際しては、光学基材11と光学基材12とを、貼り合わせ面13,13が略対向した状態で保持する。このとき、光学基材11は、成形装置(図示せず)の保持部(図示せず)に載せた状態である。
また、光学基材12は、成形装置(図示せず)の保持部(図示せず)に吸着により固定した状態である。この場合、成形装置(図示せず)の各保持部は、各光学基材11、12を、その光軸O−Oに対して垂直の面で保持している。
次いで、光学基材11と光学基材12とを近接させ、夫々の位置決め部17,17を接触させる(S1)。すると、光学基材12に対し光学基材11は光軸O−Oと垂直方向に移動する。そして、2つの光学基材11,12の位置決めがなされる。
位置決め部17、17は、貼り合わせ面13,13の光軸O−Oに対する同軸度が高精度に加工されている。このため、光学基材11の光軸O−Oと光学基材12の光軸O−Oとは、位置決め部17、17が互いに嵌合することで正確に位置決めされる。この状態で、光学基材11を吸着により保持部(図示せず)によって固定する。
その後、図3に示すように、光学基材11と光学基材12とを光軸O−O方向に所定距離だけ離反させる(S2)。ここで、光学基材11の光軸O−Oと光学基材12の光軸O−Oとは、既に位置決めされているため、光学基材11と光学基材12とを光軸O−O方向に離反させても、両者の光軸O−Oは一致している。
続いて、紫外線硬化型樹脂1を、光学基材11の貼り合わせ面13に所望量吐出する(S3)。次いで、光学基材11に対し光学基材12を光軸O−O方向に近接移動させる。そして、光学基材11及び光学基材12の位置決め部17,17が互いに接触する直前まで、紫外線硬化型樹脂1を押延する(S4)。
この場合、位置決め部17,17には、光軸方向で0,03mmの隙間が生じる。
図4に示すように、この状態を保持したまま、一方の光学基材11を通して下方から紫外線ランプ5により紫外線を照射する(S5)。こうして、紫外線により紫外線硬化型樹脂1を硬化させ樹脂層4にした。
この場合の紫外線は、15±2mW/cmの略均一な照度分布を有している。このような紫外線を200秒照射した。なお、樹脂層4の外周部には空気層6が形成されている。
このとき、光学基材11,12と紫外線硬化型樹脂1との密着性を上げるため、光学基材11,12の貼り合わせ前に所定の処理を行うのがよい。すなわち、光学基材11の貼り合わせ面13は、シランカップリング剤を処理する。また、光学基材12の貼り合わせ面13は、紫外線オゾン処理による親水処理を行った後、シランカップリング剤処理を行う。
しかし、これに限らない。例えば、光軸O−Oに垂直な方向の位置関係を固定状態に保持したまま、光学基材11,12の位置決め部17、17を離反させてもよい。また、本実施の形態では光学基材11を通して下方から紫外線ランプ5により紫外線を照射した。しかしこれに限らず、例えば光学基材12を通して上方から紫外線を照射してもよい。これらの点は、後述する各実施の形態においても同様である。
(貼り合わせ後の形状)
図4に示すように、2つの光学基材11,12を貼り合わせてできた接合光学素子10は、中心樹脂厚tがt=0.05mmであり、樹脂層4の有効径D(D=φ8.8mm)における樹脂厚tはt=0.5mmであった。
また、この接合光学素子10の位置決め部17,17には、光軸方向に0.03mmの隙間hが生じた。
本実施の形態によれば、接合光学素子10は、位置決め部17、17に隙間hを有する。このため、温湿度環境が変化しても位置決め部17,17が接触することがない。よって、光学基材11,12に応力が発生することを防止できる。これにより、光学基材11,12の面形状変化や貼り合わせ面の剥離を防止することができる。
[実施の形態2]
(貼り合わせる基材形状)
図6は、貼り合わせる2つの光学基材21、22の断面図であり、また、図7は、2つの光学基材21に樹脂を吐出した状態の断面図であり、図8は、2つの光学基材21、22により樹脂を押延するとともに、位置決めを行った状態の断面図である。さらに、図9は、2つの光学基材が僅かに離反した状態の接合光学素子20の断面図である。
図6に示すように、光学基材21は両凹レンズ形状をなしている。この光学基材21は、貼り合わせ面23と反貼り合わせ面24とを有している。
貼り合わせ面23は、その曲率半径R1aがR1a=12.5mmの球面形状をなしている。
また、反貼り合わせ面24は、その近似曲率半径R1bがR1b=180mmの非球面形状をなしている。
この光学基材21は、中心肉厚tがt=2mm、外径DがD=φ20mmのガラス成形レンズである。
本実施の形態では、光学基材21の材質として、光学硝材S−LAM60((株)オハラ製)を用いた。この光学基材21は、貼り合わせ面23の外周部に、光軸O−Oと直交する平坦面26が形成されている。
この光学基材21は、貼り合わせ面23が平坦面26と接する位置に位置決め部27が形成されている。この位置決め部27は貼り合わせ面23の縁部分、つまり光軸に向いた面の部分の一部であり、光学基材22が有する位置決め部27(後述)と線接触することで、光学基材21と光学基材22の位置決めを行う。
次に、光学基材22は両凸レンズ形状をなしている。この光学基材22は、貼り合わせ面23と反貼り合わせ面24とを有している。貼り合わせ面23は、その曲率半径R2aがR2a=16mmの球面形状をなしている。
また、反貼り合わせ面24は、その近似曲率半径R2bがR2b=34mmの非球面形状をなしている。
この光学基材22は、中心肉厚tがt=6mm、外径DがD=φ20mmのガラス成形レンズである。
本実施の形態では、光学基材22の材質として、光学硝材S−BSL7((株)オハラ製)を用いた。
この光学基材22は、貼り合わせ面23の面の一部が光学基材21の持つ位置決め部27と線接触することで位置決め部27として機能する。ここで、位置決め部27は貼り合わせ面23の光軸に背を向けた部分の面であり、光学基材21が有する位置決め部27と面接触することで、光学基材21と光学基材22の位置決めを行う。
この線接触は、輪帯状に接触しているが、必ずしも輪帯状に線接触しなくてもよく、一部が線接触するだけでもよい。
(貼り合わせ方法)
図10は、実施の形態2における貼り合わせ方法の概略をフローチャートで示したものである。貼り合わせ方法の詳細については次に示すとおりである。
図6に示すように、光学基材21と光学基材22とを、貼り合わせ面23、23を略対向させた状態で保持する。このとき、光学基材21は、成形装置(図示せず)の保持部(図示せず)に載せた状態である。また、光学基材22は、成形装置(図示せず)の保持部(図示せず)を吸着により固定した状態である。こうして、成形装置(図示せず)の各保持部は、光学基材21、22を、その光軸O−Oに対して垂直の面で保持している。
次いで、図7に示すように、紫外線硬化型樹脂1を、光学基材21の貼り合わせ面23に所望量吐出する(S11)。その後、図8に示すように、光学基材21と光学基材22とを近接移動させ、光学基材21に所望量吐出された紫外線硬化型樹脂1を光学基材22によって押延させると共に(S12)、夫々の位置決め部27,27を接触させる。
ここで、位置決め部27,27は、線接触している。位置決め部27、27は、貼り合わせ面23,23の光軸O−Oに対する同軸度が高精度に加工されている。このため、光学基材21の光軸O−Oと光学基材22の光軸O−Oとは、位置決め部27、27が互いに嵌合することで正確に位置決めされる。
その後、図9に示すように、光学基材21と光学基材22とを矢印方向(光軸方向)に微小量離反させる(S13)。そして、位置決め部27と位置決め部27との間に、光軸方向に0.02mmの隙間を形成する。
この状態を保持したまま、一方の光学基材21を通して下方から紫外線ランプ5により紫外線を照射する(S14)。こうして、紫外線により紫外線硬化型樹脂1を硬化させ樹脂層4にした。この場合の紫外線は、40±2mW/cm2の略均一な照度分布を持つ。このような紫外線を120秒照射した。
この場合、光学基材21,22と紫外線硬化型樹脂1との密着性を上げるため、貼り合わせ前に、光学基材21と光学基材22の貼り合わせ面をシランカップリング剤で処理する。
(貼り合わせ後の形状)
図9に示すように、2つの光学基材21,22を貼り合わせてできた接合光学素子20は、中心樹脂厚tがt=1mmであり、位置決め部27、27には、光軸O−O方向に0.02mmの隙間が生じた。
本実施の形態によれば、位置決め部27、27に隙間を有するため、温湿度環境が変化しても位置決め部27,27が接触することがない。このため、光学基材21,22に応力が発生することを防止できる。
これにより、光学基材21,22の面形状変化や貼り合わせ面の剥離を防止することができる。また、紫外線硬化型樹脂1を押延しつつ位置決めを行うため、成形のサイクルタイムを短縮することができる。
[実施の形態3]
(貼り合わせる基材形状)
図11は、貼り合わせる2つの光学基材31、32の断面図であり、図12は、2つの光学基材31に樹脂を吐出した状態の断面図であり、図13は、2つの光学基材31、32を貼り合わせた状態の断面図である。さらに、図14は、貼り合わせた光学基材31、32を放置してできた接合光学素子30の断面図である。
図11に示すように、光学基材31は、両凹レンズ形状をなしている。この光学基材31は、貼り合わせ面33と反貼り合わせ面34とを有している。貼り合わせ面33は、その近似曲率半径R1aがR1a=8mmの非球面形状をなしている。
また、反貼り合わせ面34は、その近似曲率半径R1bがR1b=38mmの非球面形状をなしている。
この光学基材31は、中心肉厚tがt=0.8mm、外径DがD=φ12.4mmのガラス成形レンズである。
本実施の形態では、光学基材31の材質として、光学硝材S−BSL7((株)オハラ製)を用いた。この光学基材31は、貼り合わせ面33の光学有効径Dの外周部に、光軸O−Oと直交する平坦面36を有している。さらに、この平坦面36の外周部に、斜面の位置決め部37が形成されている。
この位置決め部37は、光軸O−Oに対して45°の角度を有している。この位置決め部37は、光軸側に背を向けた面となっており、光学基材32が有する位置決め部37(後述)と面接触することで、光学基材31と光学基材32の位置決めを行う。
次に、光学基材32は、メニスカスレンズ形状をなしている。この光学基材32は、貼り合わせ面33と反貼り合わせ面34とを有している。貼り合わせ面33は、その近似曲率半径R2aがR2a=6.4mmの非球面形状をなしている。
また、反貼り合わせ面34は、その近似曲率半径R2bがR2b=16mmの非球面形状をなしている。
この光学基材32は、中心肉厚tがt=2.4mm、外径DがD=φ12.4mmのプラスチック成形レンズである。
本実施の形態では、光学基材32の材質として、PC(ポリカーボネート)樹脂(ユピゼータEP5000:三菱ガス化学(株)社製)の熱可塑性樹脂を用いた。
この光学基材32は、貼り合わせ面33の光学有効径Dの外周部に、光軸O−Oと直交する平坦面36を有している。さらに、この平坦面36の外周部に、斜面の位置決め部37が形成されている。
この位置決め部37は、光軸O−Oに対して45°の角度を有している。この位置決め部37は、光軸側を向いた面となっており、光学基材31が有する位置決め部37と面接触することで、光学基材31と光学基材32の位置決めを行う。
(貼り合わせ方法)
図15は、実施の形態3における貼り合わせ方法の概略をフローチャートで示したものである。貼り合わせ方法の詳細については次に示すとおりである。
本実施の形態では、光学基材31と光学基材32とが位置決め部37と位置決め部37とで接触した時点で、貼り合わせ面33と貼り合わせ面33との間に空間3(図13参照)が形成される。
後述するように、この空間3のうち、光学有効径内は熱硬化型樹脂2によって充填される(図13参照)。そして、この熱硬化型樹脂2により、レンズ層としての樹脂層4が形成される(図14参照)。
まず、一方の光学基材31は常温に放置する。また、他方の光学基材32は、温度50℃、相対湿度20%以下の恒温恒湿槽に24時間放置して乾燥させる(S21)。こうして、光学基材32の吸水率を下げる。
ここで、吸水率の定義は、以下のようにする。
吸水率(%)=(吸水後の重量−乾燥時の重量)/乾燥時の重量×100
すなわち、吸水していない物質の重量に対する、吸水したときの吸水量の割合をいう。
なお、吸水可能な限界量は物質で異なり、限界量を吸水したときの吸水率を飽和吸水率という。
その後、熱硬化型樹脂2を、光学基材31の貼り合わせ面33に所定量吐出する(S22)。
次いで、光学基材32を恒温恒湿槽から取り出す。そして、取り出した光学基材32が雰囲気温度とほぼ一致した時点で、図12のように、光学基材31と光学基材32とを、貼り合わせ面33,33が略対向した状態で保持する。このとき、光学基材31は、成形装置(図示せず)の保持部(図示せず)に載せた状態である。
また、光学基材32は、成形装置(図示せず)の保持部(図示せず)を吸着により固定した状態である。こうして、成形装置(図示せず)の各保持部は、光学基材31、32を、その光軸O−Oに対して垂直の面で保持している。
次いで、光学基材31と光学基材32とを近接させ、光学基材31、32の光学有効径Dよりも外側にある位置決め部37、37が、互いに嵌合するまで熱硬化型樹脂2を押延する(S23)。すると、2つの光学基材31,32の位置決めがなされる。
位置決め部37、37は、貼り合わせ面33,33の光軸O−Oに対する同軸度が高精度に加工されている。このため、光学基材31の光軸O−Oと光学基材32の光軸O−Oとは、位置決め部37、37が互いに嵌合することで正確に位置決めされる。
この位置決め部37、37は、嵌合することで樹脂層4は所望の中心肉厚となる。また、貼り合わせ面33、33の光軸O−Oに対する同軸度は高精度に加工されている。このため、光学基材31の光軸O−Oと光学基材32の光軸O−Oは、光学基材31、32の位置決め部37、37が互いに嵌合することで、高精度に位置決めされる。
この状態を保持したまま、貼り合わせた光学基材31、32を加熱炉に入れる。こうして、50℃で6時間加熱し、熱硬化型樹脂2を硬化させ(S24)、樹脂層4にした。なお、樹脂層4の外周部には空気層6が形成されている。
このとき、光学基材31,32と熱硬化型樹脂2との密着性を上げるため、貼り合わせ前に、光学基材31の貼り合わせ面はシランカップリング剤を処理した。また、光学基材32の貼り合わせ面は、紫外線オゾン処理による親水処理を行った後、シランカップリング剤を処理した。
(貼り合わせ後の形状)
2つの光学基材31,32を貼り合わせてできたものを一定時間放置する。この場合、光学基材32が雰囲気の相対湿度に対応した吸水率になると、貼り合わせ直後の形状に対して略相似的に大きくなる。このため、図14のように、位置決め部(37、37)に隙間hのある接合光学素子30となる。
接合光学素子30は、中心樹脂厚tがt=0.05mmであり、樹脂層4の光学有効径D(φ8.8mm)における樹脂厚tは、t=0.5mmであった。
本実施の形態によれば、光軸側を向いた面で嵌合する光学基材32の吸水率を、通常使用環境下の相対湿度における吸水率よりも小さくすることで、貼り合わせ後、通常使用環境の相対湿度下で、位置決め精度が変化することなく、嵌合部に隙間hを形成することができる。
従って、温湿度環境が変化しても位置決め部37、37が接触することはなく、位置決め部37、37に応力が生じない。こうして、接合光学素子30の面形状変化や貼り合わせ面の剥離を防止することができる。
また、貼り合わせ時に位置決め部37、37に機械的に隙間を作って保持する必要がないため、接合光学素子30の厚さ方向(光軸方向)の精度は、成形装置の精度の影響を受けることがない。
さらに、熱硬化型樹脂2の硬化前に、貼り合わせた光学基材31,32を装置から外すことが可能であるため、生産性が高いという効果を有する。
[実施の形態4]
(貼り合わせる基材形状)
図16は、貼り合わせる2つの光学基材41、42の断面図であり、図17は、光学基材41、42を貼り合わせてできた接合光学素子40を放置した状態の断面図である。
図16に示すように、光学基材41は、両凹レンズ形状をなしている。この光学基材41は、貼り合わせ面43と反貼り合わせ面44とを有している。
貼り合わせ面43は、その近似曲率半径R1aがR1a=8mmの非球面形状をなしている。また、反貼り合わせ面44は、その近似曲率半径R1bがR1b=38mmの非球面形状をなしている。
この光学基材41は、中心肉厚tがt=0.8mm、外径DがD=φ12.4mmのガラス成形レンズである。この光学基材41は、第3の実施の形態の光学基材31と同一である。
本実施の形態では、光学基材41として、光学硝材S−BSL7((株)オハラ製)を用いた。この光学基材41は、貼り合わせ面43の光学有効径Dの外周部に、光軸O−Oと直交する平坦面46を有している。また、この平坦面46の外周部に、斜面の位置決め部47を有している。
この位置決め部47は、光軸O−Oに対して45°の角度を有している。この位置決め部47は、光軸側に背を向けた面となっており、光学基材42が有する位置決め部47(後述)と面接触することで、光学基材41と光学基材42の位置決めを行う。
次に、光学基材42は、メニスカスレンズ形状をなしている。この光学基材42は、貼り合わせ面43と反貼り合わせ面44とを有している。貼り合わせ面43は、その近似曲率半径R2aがR2a=6.4mmの非球面形状をなしている。
また、反貼り合わせ面44は、その近似曲率半径R2bがR2b=16mmの非球面形状をなしている。
この光学基材42は、中心肉厚tがt=2.4mm、外径DがD=φ12.4mmのプラスチック成形レンズである。この光学基材42は、第3の実施の形態の光学基材32と同一である。
すなわち、光学基材42の材質として、PC(ポリカーボネート)樹脂(ユピゼータEP5000:三菱ガス化学(株)社製)の熱可塑性樹脂を用いた。
この光学基材42は、貼り合わせ面43の光学有効径Dの外周部に、光軸O−Oと直交する平坦面46を有している。また、この平坦面46の外周部に、斜面の位置決め部47が形成されている。
この位置決め部47は、光軸に対して45°の角度を有している。この位置決め部47は、光軸側を向いた面となっており、光学基材41が有する位置決め部47と面接触することで、光学基材41と光学基材42の位置決めを行う。
(貼り合わせ方法)
図18は、実施の形態4における貼り合わせ方法の概略をフローチャートで示したものである。貼り合わせ方法の詳細については次に示すとおりである。
本実施の形態では、実施の形態3で説明したものと同様に、光学基材41と光学基材42とが位置決め部47と位置決め部47とで接触した時点で、貼り合わせ面43と貼り合わせ面43との間に空間3(図17参照)が形成される。後述するように、この空間3の光学有効径内は熱硬化型樹脂2(図17参照)によって充填される。そして、この熱硬化型樹脂2により、レンズ層としての樹脂層4(図17参照)が形成される。
まず、光学基材42を、温度50℃、相対湿度20%以下の恒温恒湿槽に24時間放置する(S31)。こうして、光学基材42を乾燥させてその吸水率を下げる。光学基材42は乾燥させた後、これを恒温恒湿槽から取り出す。
また、光学基材41を保持する成形装置(図示せず)の保持部(図示せず)にヒーターを取り付ける。そして、成形装置(図示せず)の保持部を加熱することで、光学基材41の温度を60℃に加熱する(S32)。このとき、光学基材41を加熱炉で予備加熱することにより、温度上昇の時間を短縮することができる。
その後、熱硬化型樹脂2を、光学基材41の貼り合わせ面43に所定量吐出する(S33)。先ほど取り出した光学基材42が雰囲気温度とほぼ一致した時点で光学基材41に近接させる。
なお、貼り合わせ工程(S34、S35)については、前述した実施の形態3と同様であるので、その説明を省略する。
(貼り合わせ後の形状)
光学基材41の温度を60℃に加熱して、光学基材41と光学基材42とを貼り合わせた状態で一定時間放置する。やがて、光学基材41が常温(雰囲気温度)にもどり、光学基材42が雰囲気の相対湿度に対応した吸水率になる。
すると、光学基材41の温度は、60℃から常温に変化したため、光学基材41は、貼り合わせ直後の形状に対して略相似的に小さくなる。
一方、光学基材42の吸水率は、20%以下から雰囲気の相対湿度に変化したため、光学基材42は、貼り合わせ直後の形状に対して略相似的に大きくなる。
このため、図17のような位置決め部47と位置決め部47の間に隙間hを有する接合光学素子40が得られる。
本実施の形態によれば、大きな環境変化が生じたとしても位置決め部47,47が接触することはない。このため、光学基材41、42に応力が発生することはない。こうして、本実施の形態によれば、接合光学素子40の面形状変化や貼り合わせ面の剥離を防止することができる。
[実施の形態5]
(貼り合わせる基材形状)
図19は、貼り合わせる2つの光学基材51、52の断面図であり、図20は、光学基材51に樹脂を吐出した状態の断面図である。また、図21は、2つの光学基材51、52を貼り合わせた状態の断面図であり、図22は、貼り合わせてできた接合光学素子50が放置された状態の断面図である。
図19に示されるように、光学基材51は、凹メニスカスレンズ形状をなしている。
この光学基材の51は、貼り合わせ面53と反貼り合わせ面54とを有している。貼り合わせ面53は、その近似曲率半径R1aがR1a=12mmの非球面形状をなしている。
また、反貼り合わせ面54は、その近似曲率半径R1bがR1b=20mmの非球面形状をなしている。
この光学基材51は、中心肉厚tがt=1mm、外径DがD=φ20mmのプラスチック成形レンズである。
この光学基材51は、貼り合わせ面53の外周部に、光軸O−Oと直交する面である平坦面56を有している。また、この平坦面56の外周部に、斜面の位置決め部57が形成されている。この位置決め部57は、光軸に対して30°の角度を有している。
この位置決め部57は、光軸側を向いた面となっており、光学基材52が有する位置決め部57(後述)と面接触することで、光学基材51と光学基材52の位置決めを行う。さらに、この位置決め部57の外周部には、光軸O−Oと直交する平坦面58が形成されている。
本実施の形態では、光学基材51の材質として、PC(ポリカーボネート)樹脂(ユピゼータEP5000:三菱ガス化学(株)社製)の熱可塑性樹脂を用いた。
光学基材52は両凸レンズ形状をなしている。
この光学基材52は、貼り合わせ面53と反貼り合わせ面54とを有している。貼り合わせ面53は、その近似曲率半径R2aがR2a=13mmの非球面形状をなしている。
また、反貼り合わせ面54は、その近似曲率半径R2bがR2b=80mmの非球面形状をなしている。この光学基材52は、中心肉厚tがt=5mm、外径DがD=φ20mmのプラスチック成形レンズである。
この光学基材52は、貼り合わせ面53の外周部に光軸に平行な面である段差部55を有している。また、この段差部55を介して光軸O−Oと直交する平坦面56を有している。さらに、この平坦面56の外周部に、斜面の位置決め部57が形成されている。
この位置決め部57は、光軸O−Oに対して30°の角度を有している。この位置決め部57は、光軸側に背を向けた面となっており、光学基材51が有する位置決め部57と面接触することで、光学基材51と光学基材52の位置決めを行う。さらに、この位置決め部57の外周部には、光軸O−Oと直交する平坦面58が形成されている。
本実施の形態では、光学基材52の材質として、PMMA(アクリル)樹脂(デルペット80N:旭化成ケミカルズ(株)社製)の熱可塑性樹脂を用いた。
(貼り合わせ方法)
図23は、実施の形態5における貼り合わせ方法の概略をフローチャートで示したものである。貼り合わせ方法の詳細については次に示すとおりである。
光学基材52を、温度50℃、相対湿度90%以上の恒温恒湿槽に12時間放置し、吸水した(S41)。こうして、光学基材52の吸水率を上げた。
一方、図20に示すように、光学基材51に対しては、その貼り合わせ面53に、紫外線硬化型樹脂1を所望量吐出する(S42)。
その後、光学基材52を恒温恒湿槽から取り出す。取り出した光学基材52が雰囲気温度とほぼ一致した時点で光学基材51に近接させる。
さらに、図21に示すように、光学基材51、52の光学有効径Dよりも外側にある位置決め部57,57が、互いに嵌合するまで紫外線硬化型樹脂1を押延する(S43)。
この位置決め部57,57は、嵌合することで樹脂層4が所望の樹脂厚となる。また、貼り合わせ面53、53の光軸O−Oに対する同軸度は高精度に加工されている。このため、光学基材51の光軸O−Oと光学基材52の光軸は、光学基材51、52の位置決め部57,57が互いに嵌合することで位置決めされる。
この場合、樹脂層4の外周部には空気層6が形成されている。
この状態を保持したまま、一方の光学基材51を通して下方から紫外線ランプ5により紫外線を照射し(S44)、紫外線硬化型樹脂1を硬化させ樹脂層4にした。この場合の紫外線は、30±2mW/cmの略均一な照度分布を持つ。このような紫外線を150秒照射した。
また、光学基材51,52と紫外線硬化型樹脂1との密着性を上げるため、貼り合わせ前に、光学基材51,52の貼り合わせ面53、53はプラズマ放電による親水処理を行った後、シランカップリング剤を処理した。
(貼り合わせ後の形状)
接着してできた接合光学素子を一定時間放置すると、光学基材52が雰囲気の相対湿度に対応した吸水率になる。すると、貼り合わせ直後の形状に対して略相似的に小さくなる。
このため、図22に示すように、位置決め部57,57に隙間hがある接合光学素子50が得られる。また、2つの光学基材51,52を貼り合わせてできた接合光学素子50は、中心樹脂厚tがt=0.5mmであり、樹脂層の光学有効径D(φ15mm)における樹脂厚tはt=0.25mmであった。
本実施の形態によれば、熱線膨張率の近い2つのプラスチック基材(51,52)同士を貼り合わせて、隙間hのある接合光学素子50を得ることができた。すなわち、熱線膨張率の近い2つのプラスチック基材(51,52)同士を貼り合わせることができた。
しかも、大きな環境変化が生じたとしても位置決め部57,57が接触することはない。このため、光学基材51、52に応力が発生することはない。
[実施の形態6]
(貼り合わせる基材形状)
図24は、貼り合わせる2つの光学基材61、62の断面図であり、図25は、2つの光学基材61、62を貼り合わせた状態の断面図である。また、図26は、貼り合わせた2つの光学基材がごくわずかに離反した状態の接合光学素子60の断面図である。
図24に示されるように、光学基材61は、凹メニスカスレンズ形状をなしている。
この光学基材の61は、貼り合わせ面63と反貼り合わせ面64とを有している。貼り合わせ面63は、その近似曲率半径R1aがR1a=12mmの非球面形状をなしている。
また、反貼り合わせ面64は、その近似曲率半径R1bがR1b=20mmの非球面形状をなしている。
この光学基材61は、中心肉厚tがt=1mm、外径DがD=φ20mmのプラスチック成形レンズである。
この光学基材61は、貼り合わせ面63の光学有効径Dの外周部に、光軸O−Oと直交する平坦面66を有している。また、この平坦面66の外周部に、斜面の位置決め部67が形成されている。この位置決め部67は、光軸に対して30°の角度を有している。
この位置決め部67は、光軸側を向いた面となっており、他方の光学基材62の有する位置決め部67と面接触することで位置決めを行う。さらに、位置決め部67の外周部には、光軸O−Oと直交する平坦面68が形成されている。
本実施の形態では、光学基材61の材質として、PC(ポリカーボネート)樹脂(ユピゼータEP5000:三菱ガス化学(株)社製)の熱可塑性樹脂を用いた。
光学基材62は、両凸レンズ形状をなしている。
この光学基材62は、貼り合わせ面63と反貼り合わせ面64とを有している。貼り合わせ面63は、その近似曲率半径R2aがR2a=13mmの非球面形状をなしている。
また、反貼り合わせ面64は、その近似曲率半径R2bがR2b=80mmの非球面形状をなしている。この光学基材62は、中心肉厚tがt=5mm、外径DがD=φ20mmのプラスチック成形レンズである。
この光学基材62は、貼り合わせ面63の光学有効径Dの外周部に段差部65を有している。また、この段差部65を介して光軸O−Oと直交する平坦面66を有している。さらに、この平坦面66の外周部に、斜面の位置決め部67が形成されている。
この位置決め部67は、光軸O−Oに対して30°の角度を有している。この位置決め部67は、光軸側に背を向けた面となっており、他方の光学基材62の有する位置決め部67と面接触することで位置決めを行う。さらに、この位置決め部67の外周部には、光軸O−Oと直交する平坦面68が形成されている。
(貼り合わせ方法)
図27は、実施の形態6における貼り合わせ方法の概略をフローチャートで示したものである。貼り合わせ方法の詳細については次に示すとおりである。
光学基材61を、温度50℃、相対湿度10%以下の恒温恒湿槽に24時間放置した。こうして、光学基材61を乾燥させて吸水率を下げた(S51)。また、光学基材62を、温度50℃、相対湿度90%以上の恒温恒湿槽に12時間放置した。こうして、光学基材62を吸水して吸水率を上げた(S52)。
その後、光学基材61を恒温恒湿槽から取り出し、雰囲気温度とほぼ一致させた。一方、光学基材61に対しては、その貼り合わせ面63に、紫外線硬化型樹脂1を所望量吐出した(S53)。
次に、図25のように、光学基材61、62の光学有効径Dよりも外側にある位置決め部67,67が、互いに嵌合するまで紫外線硬化型樹脂1を押延する(S54)。この位置決め部67,67は、嵌合することで樹脂層4は所望の樹脂厚となる。なお、樹脂層4の外周部には空気層6が形成されている。また、貼り合わせ面63、63の光軸O−Oに対する同軸度は高精度に加工されている。
このため、光学基材61の光軸O−Oと光学基材62の光軸O−Oは、光学基材61、62の位置決め部67,67が互いに嵌合することで位置決めされる。また、本実施の形態では、平坦面68、68も互いに嵌合している。
この状態を保持したまま、一方の光学基材61を通して下方から紫外線ランプ5により紫外線を照射する(S55)。こうして、紫外線により紫外線硬化型樹脂1を硬化させ樹脂層4にした。この場合の紫外線は、30±2mW/cmのほぼ均一な照度分布を持つ。このような紫外線を150秒照射した。
また、光学基材61,62と紫外線硬化型樹脂1との密着性を上げるため、貼り合わせ前に、光学基材61,62の貼り合わせ面63、63はプラズマ放電による親水処理を行った後、シランカップリング剤を処理した。
(貼り合わせ後の形状)
図25のようにして貼り合わせたものを一定時間放置すると、光学基材61及び光学基材62が雰囲気の相対湿度に対応した吸水率になる。すると、光学基材61は、貼り合わせ直後の形状に対して略相似的に大きくなる。一方、光学基材62は、貼り合わせ直後の形状に対して略相似的に小さくなる。
このため、図26のように、位置決め部67,67に隙間hがある接合光学素子60が得られる。また、2つの光学基材61,62を貼り合わせてできた接合光学素子60は、中心樹脂厚tがt=0.5mmであった。また、樹脂層4の光学有効径D(φ15mm)における樹脂厚tはt=0.25mmであった。
本実施の形態によれば、熱線膨張率の近いプラスチック基材(61,62)同士を貼り合わせて、隙間のある接合光学素子60を得ることができた。
また、光学基材61を乾燥、光学基材62を吸水させて貼り合わせている。このため、一方を吸水もしくは乾燥させたものと比較して、位置決め部67,67の隙間hをより大きくすることができる。このため、光学基材61、62に応力が発生することはない。
[実施の形態7]
(貼り合わせる基材形状)
図28は、貼り合わせる2つの光学基材71、72の断面図であり、図29は、2つの光学基材71、72を貼り合わせた状態の断面図である。また、図30は、貼り合わせた2つの光学基材がごくわずか離反した状態の接合光学素子70の断面図である。
図28に示されるように、光学基材71は、凹メニスカスレンズ形状をなしている。
この光学基材の71は、貼り合わせ面73と反貼り合わせ面74とを有している。貼り合わせ面73は、その近似曲率半径R1aがR1a=12mmの非球面形状をなしている。
また、反貼り合わせ面74は、その近似曲率半径R1bがR1b=20mmの非球面形状をなしている。
この光学基材71は、中心肉厚tがt=1mm、外径DがD=φ20mmのプラスチック成形レンズである。
この光学基材71は、貼り合わせ面73の光学有効径Dの外周部に、光軸O−Oと直交する平坦面76を有している。また、この平坦面76の外周部に、斜面の位置決め部77が形成されている。この位置決め部77は、光軸O−Oに対して30°の角度を有している。
この位置決め部77は、光軸側を向いた面となっており、他方の光学基材72の有する位置決め部77と面接触する。さらに、位置決め部77の外周部には、光軸と直交する平坦面78が形成されている。
本実施の形態では、光学基材71の材質として、PC(ポリカーボネート)樹脂(ユピゼータEP5000:三菱ガス化学(株)社製)の熱可塑性樹脂を用いた。
光学基材72は、両凸レンズ形状をなしている。
この光学基材72は、貼り合わせ面73と反貼り合わせ面74とを有している。貼り合わせ面73は、その近似曲率半径R2aがR2a=13mmの非球面形状をなしている。
また、反貼り合わせ面74は、その近似曲率半径R2bがR2b=80mmの非球面形状をなしている。この光学基材72は、中心肉厚tがt=5mm、外径DがD=φ20mmのプラスチック成形レンズである。
光学基材72の材質として本実施の形態では、COP(シクロオレフィンポリマー)樹脂(ゼオネックス480R:日本ゼオン(株)社製)の熱可塑性樹脂を用いたが、この樹脂は、飽和吸水率が0.01%以下と非常に小さく、吸水による寸法変化を無視することができる。
(貼り合わせ方法)
図31は、実施の形態7における貼り合わせ方法の概略をフローチャートで示したものである。貼り合わせ方法の詳細については次に示すとおりである。
光学基材71を保持する成形装置(図示せず)の保持部(図示せず)を冷却する。これにより、光学基材71の基材温度を10℃以下にする。また、光学基材72を保持している成形装置(図示せず)の保持部(図示せず)を加熱する。これにより、光学基材72の基材温度を60℃以上にする。
この状態で、光学基材71の貼り合わせ面73に紫外線硬化型樹脂1を所望量吐出する。
そして、図29のように、この光学基材71に光学基材72を近接させる。
このとき、光学基材72の光学有効径Dよりも外側にある位置決め部77が、光学基材71の位置決め部77に接触するまで紫外線硬化型樹脂1を押延する。
この位置決め部77,77は、接触することで樹脂層4が所望の樹脂厚となる。なお、樹脂層4の外周部には空気層6が形成されている。また、光学基材71、72の光軸は、光学基材71、72の位置決め部77,77が接触することで高精度に位置決めされる。
さらに、本実施の形態では、紫外線硬化型樹脂1の吐出量は、光学基材71と光学基材72が接触し樹脂層4の厚さと2つの光学基材71,72の光軸方向の位置が決まった状態で、空間3に充填する量とした。
この状態を保持したまま、一方の光学基材71を通して下方から紫外線ランプ5により紫外線を照射する。こうして、紫外線により紫外線硬化型樹脂1を樹脂層4にした。この場合の紫外線の中心照度は25±2mW/cm、周辺照度は10±2mW/cmの山型の照度分布を持つ。この紫外線を20秒照射した。その後、照度200±5mW/cmのほぼ均一な照度分布を持つ紫外線を60秒照射した。
また、光学基材71,72と紫外線硬化型樹脂1との密着性を上げるため、貼り合わせ前に両光学基材71,72の貼り合わせ面73,73に対し、プラズマ放電による親水処理を行った後、シランカップリング剤を処理した。
なお、この場合、加熱炉による予備加熱、及び冷却炉による予備冷却を行なうと、加熱・冷却の時間を短縮することができる。
(貼り合わせ後の形状)
図29のようにして貼り合わせたものを一定時間放置すると、光学基材71及び光学基材72は常温(雰囲気温度)に戻る。すると、光学基材71は、貼り合わせ直後の形状に対して略相似的に大きくなる。一方、光学基材72は、貼り合わせ直後の形状に対して略相似的に小さくなる。
このため、図30のように、得られた接合光学素子70には位置決め部77,77に隙間hが生じている。
また、2つの光学基材71,72を貼り合わせてできた接合光学素子70は、樹脂層4の中心樹脂厚tがt=0.5mmであり、光学有効径D(φ15mm)における樹脂厚tはt=0.25mmであった。
本実施の形態によれば、吸水しないプラスチック基材(光学基材72)を用いた場合であっても、位置決め部77,77に隙間hのある接合光学素子70を得ることができた。また、光学基材61を乾燥、光学基材62を吸水させて貼り合わせている。
このため、一方を吸水もしくは乾燥させたものと比較して、位置決め部67,67の隙間hをより大きくすることができる。このため、光学基材61、62に応力が発生することはない。
なお、本実施の形態では、一方の光学基材71を冷却し、他方の光学基材72を加熱したが、これに限らない。例えば、光学基材71を冷却し、光学基材72を加熱することなく常温のままとしてもよい。また、光学基材71を冷却することなく常温のままとし、光学基材72を加熱してもよい。
これにより、いずれの場合も、位置決め部77,77に隙間のある接合光学素子70を得ることができる。この場合、光学基材71及び光学基材72を加熱・冷却するよりも設備が安価ですむ。
なお、本実施の形態で記載した光学基材の形状・材質、樹脂の種類、吸水(乾燥)時の温度や時間等はこれに限定されるものではない。
1・・・紫外線硬化型樹脂
2・・・熱硬化型樹脂
3・・・空間
4・・・樹脂層
5・・・紫外線ランプ
6・・・空気層
10,20,30,40,50,60,70・・・接合光学素子
11,12,21,22,31,32,41,42,51,52,61,62,71,72・・・光学基材
13,13,23,23,33,33,43,43,53,53,63,63,73,73・・・貼り合わせ面
14,14,24,24,34,34,44,44,54,54,64,64,74,74・・・反貼り合わせ面
55,65,75・・・段差部
16,16,26,36,36,46,46,56,56,66,66,76,7658,58,68,68,78,78・・・平坦面
17,17,27,27,37,37,47,47,57,57,67,67,77,77・・・位置決め部

Claims (8)

  1. 光学有効径よりも外側に位置決め部を持つ少なくとも2枚の光学基材を、エネルギー硬化型樹脂により貼り合せた接合光学素子の製造方法において、
    前記2枚の光学基材の位置決め部同士を接触させる工程と、
    前記2枚の光学基材の光軸に垂直な方向の位置関係を保持したまま、前記2枚の光学基材の位置決め部を離反させる工程と、を有する
    接合光学素子の製造方法。
  2. 前記2枚の光学基材の位置決め部を離反させる工程が、
    光軸側に背を向けた面上の位置決め部で接触する事で位置決めを行う一の光学基材の吸水率を上げる工程と、
    光軸側を向いた面上の位置決め部で接触する事で位置決めを行う他の光学基材の吸水率を下げる工程と、のうち少なくとも1つの工程と、
    前記2枚の光学基材を貼り合わせる工程と、
    を有する
    請求項1記載の接合光学素子の製造方法。
  3. 前記一の光学基材の吸水率を上げる工程が、
    相対湿度90%RH 以上の雰囲気下で行うことである
    請求項2に記載の接合光学素子の製造方法。
  4. 前記他の光学基材の吸水率を下げる工程が、
    相対湿度20%RH 以下の雰囲気下で行うことである
    請求項2に記載の接合光学素子の製造方法。
  5. 前記2枚の光学基材の位置決め部を離反させる工程が、
    光軸側に背を向けた面上の位置決め部で接触する事で位置決めを行う一の光学基材の温度を上げる工程と、
    光軸側を向いた面上の位置決め部で接触する事で位置決めを行う他の光学基材の温度を下げる工程と、のうち少なくとも1つの工程と、
    前記2枚の光学基材を貼り合わせる工程と、を有する
    請求項1記載の接合光学素子の製造方法。
  6. 前記一の光学基材の温度を上げる工程が、
    前記一の光学基材の温度を50℃以上の温度に設定することである
    請求項5に記載の接合光学素子の製造方法。
  7. 前記他の光学基材の温度を下げる工程が、
    前記他の光学基材の温度を10℃以下の温度に設定することである
    請求項5に記載の接合光学素子の製造方法。
  8. 光学有効径の外周部に位置決め部を有する少なくとも2つの光学基材と、
    前記少なくとも2つの光学基材と前記位置決め部とによって空間が形成され、
    当該空間内の少なくとも光学有効径内に充填されるエネルギー硬化型樹脂によるレンズ層と、を備え、
    前記位置決め部は、光軸に垂直な方向の位置関係を保持したまま光軸方向に離反していることを特徴とする接合光学素子。
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