JP2010242543A - 電動送風機及びこれを用いた電気掃除機 - Google Patents

電動送風機及びこれを用いた電気掃除機 Download PDF

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Abstract

【課題】吸い込み能力の高い電動送風機を提供する。
【解決手段】インペラ本体1の外周に配され吐出される気流を整え下流へ導くエアガイド(図示せず)と、インペラ本体1と前記エアガイドを内包するファンケース(図示せず)と、インペラ本体1を回転駆動するモータ(図示せず)を備え、インペラ本体1は、中央に吸気口3aを備えた前面シュラウド3と、それに対向する後面シュラウド2と、後面シュラウド2の中央部に備えられ、略凸形状の基盤部6に複数の羽根5aを備えてなるインデューサ5と、インデューサ5の外周に配された複数のブレード4とを備え、基盤部6の外径が、後面シュラウド2の外径と略同一であるもので、基盤部6から後面シュラウド2に至る間に段差がないので、衝突損失や圧力変動の乱れ、空気漏れが解消され、送風効率が高められる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動送風機及び電気掃除機に関するものである。
近年、電動送風機を用いた電気掃除機は、じゅうたん掃除などを効果的に行うため高出力化の傾向にある。
以下、従来の電動送風機について、図7、8、9に基づいて説明する。
図7は、従来の電動送風機の半断面図、図8は、同電動送風機のインペラの斜視図、図9は、同インペラの側断面図及び部分拡大図(ア部)である。
図7〜9において、1は、従来の電動送風機のインペラ本体である。2は、板金製の後面シュラウドで、3は、これに対向する板金製の前面シュラウドで、中央に吸気口3aを有している。4は、この1対の前面、後面シュラウド3、2内に設けた複数枚の板金製のブレードで、5は、ブレード4の入口側延長上に位置する三次元的曲面を持った樹脂製のインデューサであり、基盤部6上に一体となって配されている。各ブレード4と対向する前面、後面シュラウド3、2は、かしめ加工により接合されている。8は、インペラ本体1を駆動するモータで、9は、エアガイドである。10は、インペラ本体1およびエアガイド9を内包し、モータ8の外周に気密に取り付けたファンケースで、中央部に吸込口10aを設けている。
以上のように構成された従来の電動送風機における動作について説明すると、インペラ本体1が高速回転して、前面シュラウド3の吸気口3aから空気流を吸い込み、インデューサ5によって空気流が大きく乱れることなく、続くブレード4間を通過し、インペラ本体1の外周部から排出する。さらに空気流は、エアガイド9を通過し、モータ8内部へ排出され、モータ8を冷却した後、モータ8の外に排出される。
この従来の電動送風機において、インペラ本体1が回転すると、ファンケース10の吸込口10aより空気が吸い込まれる。この空気流が、インデューサ5と基盤部6及び前面シュラウド3に囲まれた領域から、ブレード4と前面及び後面シュラウド3、2に囲まれた領域へと通過する。この時に、基盤部6と後面シュラウド2との境界部分を滑らかにして、この境界部分で生じる空気損失や圧力変動の乱れ、あるいは、空気の漏れなどなくすよう考慮する必要がある。そのため、図8(b)に示すように、基盤部6の傾斜から後面シュラウド2へ連なる直前に薄肉平面部7を設けていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−351192号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたような従来の電動送風機の構成では、基盤部6の傾斜から後面シュラウド2へ連なる直前に薄肉平面部7を設けても、境界部分の段差が完全になくならないので、前述のような損失を解消することは困難であった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、インデューサの基盤部と後面シュラウド間で発生する空気損失や圧力変動の乱れ、空気の漏れを低減し、吸い込み能力を高めた電動送風機及び電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電動送風機は、インペラ本体と、前記インペラ本体の外周に配され前記インペラ本体から吐出される気流を整え、下流へと導くエアガイドと、前記インペラ本体と前記エアガイドを内包すると共に中央に吸込口を備えたファンケースと、前記インペラ本体を回転駆動するモータを備えた電動送風機において、前記インペラ本体は、中央に吸気口を備えた前面シュラウドと、それに対向する後面シュラウドと、前記後面シュラウドの中央部に備えられ、略凸形状の基盤部に複数の羽根を備えてなるインデューサと、前記インデューサの外周に配された複数のブレードとを備えると共に、前記前面シュラウドと後面シュラウドとの間で、前記インデューサおよび前記ブレードを挟持し、前記基盤部の外径が、前記後面シュラウドの外径と略同一であるもので、基盤部から後面シュラウドに至る間での段差がなくなり、それによる衝突損失や圧力変動の乱れ、あるいは空気の漏れが解消され、送風効率を高めた電動送風機を提供することができる。
本発明の電動送風機及び電気掃除機は、高い空気性能を有するものである。
第1の発明は、インペラ本体と、前記インペラ本体の外周に配され前記インペラ本体から吐出される気流を整え、下流へと導くエアガイドと、前記インペラ本体と前記エアガイドを内包すると共に中央に吸込口を備えたファンケースと、前記インペラ本体を回転駆動するモータを備えた電動送風機において、前記インペラ本体は、中央に吸気口を備えた前面シュラウドと、それに対向する後面シュラウドと、前記後面シュラウドの中央部に備えられ、略凸形状の基盤部に複数の羽根を備えてなるインデューサと、前記インデューサの外周に配された複数のブレードとを備えると共に、前記前面シュラウドと後面シュラウドとの間で、前記インデューサおよび前記ブレードを挟持し、前記基盤部の外径が、前記後面シュラウドの外径と略同一であるもので、基盤部から後面シュラウドに至る間での段差がなくなり、それによる衝突損失や圧力変動の乱れ、あるいは空気の漏れが解消され、送風効率を高めた電動送風機を提供することができる。
第2の発明は、第1の発明の基盤部の外周近傍を後面シュラウドに溶着固定したもので、高速回転時に高い安定性が得られるとともに、インペラ本体内部での空気損失を抑えることが出来るものである。
第3の発明は、第1又は第2の発明の基盤部の外周が、後面シュラウドの外周部に対してオーバラップしたもので、高速回転時の高い安定性が得られるとともに、インペラ本体外周での損失、およびインペラ本体内部での空気損失を抑えることが出来るものである。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか一つの発明の基盤部に、複数のブレードを挿入するための溝部を設け、前記溝部の底面に、前記ブレードのかしめ用の突起を挿入する角孔を設けたもので、カシメ時に基盤部を同時に固定できるので、工数の削減につながり、高速回転時に高い安定性が得られるとともに、インペラ本体内部での空気損失を抑えることが出来るものである。
第5の発明は、第1〜第4のいずれか一つの発明の基盤部の外周に、極細の凸リブを全周にわたって形成し、前記凸リブの先端をエアガイドの内壁に近接させたもので、インペラ本体とエアガイドの隙間で発生する損失を減らし、インペラ本体内部の空気損失も抑えることが出来るものである。
第6の発明における電気掃除機は、第1〜第5のいずれか一つの発明の電動送風機を備
えたもので、高い吸込み性能を実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における電動送風機のインペラ本体の側断面図である。なお、上記従来の電動送風機と同一構成部品については、同一符号を付して、その説明を省略する。
図1において、1は、本実施の形態における電動送風機のインペラ本体である。2は、板金製の後面シュラウドで、3は、これに対向する板金製の前面シュラウドで、中央に吸気口3aを備えている。4は、この1対の後面・前面シュラウド2、3内に設けた複数枚の板金製のブレードで、5は、ブレード4の入口側延長上に位置する三次元的曲面を持った樹脂製のインデューサであり、基盤部6と、基盤部6に一体に形成された羽根5aとで構成されている。
各ブレード4と対向する後面・前面シュラウド2、3は、かしめ加工により接合されている。ここで、基盤部6は、その外径が、後面シュラウド2の外径と一致するところまで延設されている。なお、図示は省略するが、本実施のインペラ本体1は、従来の電動送風機と同様、モータ8の軸に取り付けられ、電動送風機となる。
以上のように構成された本実施の形態における電動送風機の動作について説明すると、インペラ本体1が回転すると、ファンケース10の吸込口10aより空気が吸い込まれる。この空気流がインデューサ5と基盤部6及び前面シュラウド3に囲まれた領域から、ブレード4と前面シュラウド3、基盤部6に囲まれた領域へと通過する。
従来は、空気流が、ブレード4に差しかかると同時に、基盤部6と後面シュラウド2との境界部分を通過するため、基盤部6の段差によって、乱流による空気損失や圧力変動の乱れ、さらには、後面シュラウド2と基盤部6の間からの空気の漏れが少なからず発生し、ロスが大きかったが、本実施の形態におけるインペラ本体1では、基盤部6が、後面シュラウド2の外周まで滑らかに延設されているため、段差がなく、従来のような損失は一切発生しない。
このように本実施の形態によれば、インデューサ5の基盤部6の外径を、後面シュラウド2と略同一としたので、インペラ本体1内部での空気損失を抑えることが出来、高い空気性能をもつ電動送風機を提供できるものである。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態における電動送風機のインペラ本体の側断面図である。なお、上記第1の実施の形態における電動送風機と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図2において、1は、本実施の形態における電動送風機のインペラ本体である。2は、板金製の後面シュラウド、3は、これに対向する板金製の前面シュラウドである。4は、この1対の後面・前面シュラウド2、3内に設けた複数枚の板金製のブレードで、5は、ブレード4の入口側延長上に位置する三次元的曲面を持った樹脂製のインデューサであり、基盤部6上に一体となって配されている。
各ブレード4と対向する後面・前面シュラウド2、3は、かしめ加工により接合されて
いる。ここで、基盤部6は、その外径が、後面シュラウド2の外径と一致するところまで延設されている。また、10は、基盤部6の外周近傍に設けられ、基盤部6を後面シュラウド2に固定する溶着部であり、基盤部6に形成された突起6aを、後面シュラウド2に設けられた貫通孔2aに通し、突起の先端を例えば熱溶着することで両部品を固定するようにしている。
以上のように構成された本実施の形態における電動送風機における動作について説明すると、インペラ本体1が回転すると、ファンケース10の吸込口10aより空気が吸い込まれる。この空気流が、インデューサ5と基盤部6及び前面シュラウド3に囲まれた領域から、ブレード4と前面シュラウド3、基盤部6に囲まれた領域へと通過する。
従来は、空気流がブレード4に差しかかると同時に、基盤部6と後面シュラウド2との境界部分を通過するため、基盤部6の段差によって、乱流による空気損失や圧力変動の乱れ、さらには、後面シュラウド2と基盤部6の間からの空気の漏れが少なからず発生し、ロスが大きかったが、本実施の形態における電動送風機では、基盤部6が、後面シュラウド2の外周まで滑らかに延設されているため、段差がなく、従来のような損失は一切発生しない。
また、通常、傘型をした基盤部6は、高速回転時に強い遠心力を受け、その形状がゆえに、基盤部6底面が後面シュラウド2から離れる方向に力がかかるが、本実施の形態では、インデューサ5と、後面シュラウド2を、外周近傍にて熱溶着等により固定しているため、高速回転時であっても、両者が離れることはなく、安定した回転が得られ、高い性能が維持できる。
このように本実施の形態によれば、インデューサ5の基盤部6の外径を、後面シュラウド2と略同一とし、さらに、基盤部6を後面シュラウド2に外周近傍で溶着固定したので、高速回転時の高い安定性が得られるとともに、インペラ本体1内部での空気損失を抑えることが出来、高い空気性能をもつ電動送風機を提供できるものである。
(実施の形態3)
図3は、本発明の第3の実施の形態における電動送風機のインペラ本体の側断面図である。なお、上記実施の形態における電動送風機と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図3において、1は、本実施の形態における電動送風機のインペラ本体で、2は、板金製の後面シュラウドで、3は、これに対向する板金製の前面シュラウドである。4は、この1対の後面、前面シュラウド2、3内に設けた複数枚の板金製のブレードで、5は、ブレード4の入口側延長上に位置する三次元的曲面を持った樹脂製のインデューサであり、基盤部6上に一体となって配されている。各ブレード4と対向する後面、前面シュラウド2、3は、かしめ加工により接合されている。ここで、基盤部6は、その外径が後面シュラウド2の外径と一致するところまで延設されている。また、11は、基盤部6に形成され、後面シュラウド2の外周をオーバーラップするための外周縁部であり、回転時に基盤部6の外周が変形しにくい構造となっている。
以上のように構成された本実施の形態における電動送風機の動作について説明すると、インペラ本体1が回転すると、ファンケース10の吸込口10aより空気が吸い込まれる。この空気流が、インデューサ5と基盤部6及び前面シュラウド3に囲まれた領域から、ブレード4と前面シュラウド3、基盤部6に囲まれた領域へと通過する。従来は、空気流がブレード4に差しかかると同時に、基盤部6と後面シュラウド2との境界部分を通過するため、基盤部6の段差によって、乱流による空気損失や圧力変動の乱れ、さらには、後
面シュラウド2と基盤部6の間からの空気の漏れが少なからず発生し、ロスが大きかったが、本実施の形態におけるインペラ本体1では、基盤部6が、後面シュラウド2の外周まで滑らかに延設されているため、段差がなく、従来のような損失は一切発生しない。
また、通常、傘型をした基盤部6は、高速回転時に強い遠心力を受け、その形状がゆえに、基盤部6底面が後面シュラウド2から離れる方向に力がかかるが、本実施の形態では、基盤部6の外周に、後面シュラウド2をオーバーラップする外周縁部11を形成したため、高速回転時であっても、基盤部6が変形しにくく、後面シュラウド2から離れにくい。仮に多少浮いたとしても、外周端に両者の合わせ目はないので、隙間が生じて余計な空気ロスが発生することは無く、安定した回転が得られ、高い性能が維持できる。
このように本実施の形態によれば、インデューサ5の基盤部6の外径を、後面シュラウド2と略同一とし、さらに、基盤部6を後面シュラウド2にオーバラップさせたことにより、高速回転時の高い安定性が得られるとともに、インペラ本体1内部での空気損失を抑えることが出来、高い空気性能をもつ電動送風機を提供できるものである。
(実施の形態4)
図4は、本発明の第4の実施の形態における電動送風機のインペラ本体の側断面図、図5は、同電動送風機のインデューサの上面図である。なお、上記実施の形態における電動送風機と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図4、図5において、1は、本実施の形態における電動送風機のインペラ本体、2は、板金製の後面シュラウド、3は、これに対向する板金製の前面シュラウドである。4はこの1対の後面、前面シュラウド2、3内に設けた複数枚の板金製ブレードで、5は、ブレード4の入口側延長上に位置する三次元的曲面を持った樹脂製インデューサであり、基盤部6上に一体となって配されている。
各ブレード4と対向する後面、前面シュラウド2、3は、かしめ加工により接合されている。ここで、基盤部6は、その外径が後面シュラウド2の外径と一致するところまで延設されている。また、12は、基盤部6に形成され、各ブレード4を装着するための溝部であり、溝部12の底面の数箇所には、ブレード4のカシメ用突起14が貫通する角孔13が設けられており、後面シュラウド2に設けられた角孔2bと位置が一致するようになっている。
溝部12の底面のカシメ用突起14以外の箇所は、薄肉部15となっている。すなわち、ブレード4は、インデューサ5の基盤部6の溝部12にはめ込まれ、ブレード4のカシメ用突起14が貫通し、後面シュラウド2と共にかしめられる。
以上のように構成された本実施の形態における電動送風機の動作について説明すると、インペラ本体1が回転すると、ファンケース10の吸込口10aより空気が吸い込まれる。この空気流がインデューサ5と基盤部6及び前面シュラウド3に囲まれた領域から、ブレード4と前面シュラウド3、基盤部6に囲まれた領域へと通過する。
従来は、空気流がブレード4に差しかかると同時に、基盤部6と後面シュラウド2との境界部分を通過するため、基盤部6の段差によって、乱流による空気損失や圧力変動の乱れ、さらには、後面シュラウド2と基盤部6の間からの空気の漏れが少なからず発生し、ロスが大きかったが、本実施の形態におけるインペラ本体1では、基盤部6が後面シュラウド2の外周まで滑らかに延設されているため、段差がなく、従来のような損失は一切発生しない。
また、通常、傘型をした基盤部6は、高速回転時に強い遠心力を受け、その形状がゆえに、基盤部6底面が後面シュラウド2から離れる方向に力がかかるが、本実施の形態では、基盤部6が、後面シュラウド2との間に挟持され、ブレード4のカシメ用突起14によってかしめられているため、高速回転時であっても、基盤部6が変形することがなく、後面シュラウド2から浮くことがない。よって、隙間が生じて余計な空気ロスが発生することはないので、安定した回転が得られ、高い性能が維持できる。
このように本実施の形態によれば、インデューサ5の基盤部6の外径を、後面シュラウド2と略同一とし、さらに、ブレード4のカシメ用突起14を使って、基盤部6を後面シュラウド2との間で挟持したことにより、高速回転時の高い安定性が得られるとともに、インペラ内部での空気損失を抑えることが出来、高い空気性能をもつ電動送風機を提供できるものである。
(実施の形態5)
図6は、本発明の第5の実施の形態における電動送風機のファン部分の側断面図である。なお、上記実施の形態における電動送風機と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
図6において、1は、本発明の電動送風機のインペラ本体である。2は、板金製の後面シュラウドで、3は、これに対向する板金製の前面シュラウドである。4は、この1対の後面、前面シュラウド2、3内に設けた複数枚の板金製のブレードで、5は、ブレード4の入口側延長上に位置する三次元的曲面を持った樹脂製のインデューサであり、基盤部6上に一体となって配されている。
各ブレード4と対向する後面、前面シュラウド2、3は、かしめ加工により接合されている。ここで、基盤部6は、その外径が、後面シュラウド2の外径と一致するところまで延設されている。
また、11は、基盤部6に形成された後面シュラウド2の外周をオーバーラップするための外周縁部であり、回転時に基盤部6の外周が変形しにくい構造となっている。16は、基盤部6の最外周に一体に形成された極細の凸リブであり、その先端は、エアガイド9に接触するぎりぎりの寸法設定になっている。
以上のように構成された本実施の形態における電動送風機の動作について説明する。
インペラ本体1が回転すると、ファンケース10の吸込口10aより空気が吸い込まれる。この空気流が、インデューサ5と基盤部6及び前面シュラウド3に囲まれた領域から、ブレード4と前面シュラウド3、基盤部6に囲まれた領域へと通過する。
従来は、空気流がブレード4に差しかかると同時に、基盤部6と後面シュラウド2との境界部分を通過するため、基盤部6の段差によって、乱流による空気損失や圧力変動の乱れ、さらには、後面シュラウド2と基盤部6の間からの空気の漏れが少なからず発生し、ロスが大きかったが、本実施の形態におけるインペラ本体1では、基盤部6が、後面シュラウド2の外周まで滑らかに延設されているため、段差がなく、従来のような損失は一切発生しない。
また、通常、傘型をした基盤部6は、高速回転時に強い遠心力を受け、その形状がゆえに、基盤部6底面が、後面シュラウド2から離れる方向の力がかかるが、本実施の形態では、基盤部6の外周に、後面シュラウド2をオーバーラップする外周縁部11を形成したため、高速回転時であっても、基盤部6が変形しにくく、後面シュラウド2から離れにく
い。
また、仮に多少浮いたとしても、外周端に両者の合わせ目はなく、隙間が生じて余計な空気ロスが発生することはないので、安定した回転が得られ、高い性能が維持できる。
また、基盤部6の外周には、凸リブ16が形成され、エアガイド9との間の隙間を塞ぐ格好となっている。この凸リブ16は、バリ程度の細いものであり、エアガイド9に接触しても回転に対して過負荷とはならない程度のものである。従来、インペラ本体1から吐出された気流は、エアガイド9に突入する際、インペラ本体1とエアガイド9の隙間からインペラ本体1下部への漏れ流れが一部発生し、損失となるが、本実施の形態では、凸リブ16の存在により、漏れがより少なく、ほとんど全ての流れがエアガイド9へと突入するため、損失が低減される。
このように本実施の形態によれば、インデューサ5の基盤部6の外径を、後面シュラウド2と略同一とし、さらに、基盤部6を後面シュラウド2にオーバラップさせたことにより、高速回転時の高い安定性が得られるとともに、インペラ1とエアガイド9との隙間からの漏れ流が少なく、同部での空気損失を抑えることが出来、高い空気性能をもつ電動送風機を提供できるものである。
又、上記実施の形態で述べた空気性能に優れた電動送風機を電気掃除機に使用すれば、高い吸込み性能を有する電気掃除機を提供することができることは、いうまでも無い。
以上のように、本発明にかかる電動送風機とそれを用いた電気掃除機は、電動送風機の効率の向上、ならびに電気掃除機の吸込仕事率の向上が図れるので、電動送風機を用いる家庭用電化機器、産業機器等の用途にも幅広く適用できる。
本発明の第1の実施の形態における電動送風機のインペラ本体の側断面図 本発明の第2の実施の形態における電動送風機のインペラ本体の側断面図 本発明の第3の実施の形態における電動送風機のインペラ本体の側断面図 本発明の第4の実施の形態における電動送風機のインペラ本体の側断面図 同電動送風機のインデューサの上面図 本発明の第5の実施の形態における電動送風機のファン部分の側断面図 従来の電動送風機の半断面図 同電動送風機のインペラの斜視図 同インペラの側断面図
1 インペラ本体
2 後面シュラウド
3 前面シュラウド
3a 吸気口
4 ブレード
5 インデューサ
5a 羽根
6 基盤部
7 薄肉平面部
8 モータ
9 エアガイド
10 ファンケース
11 外周縁部
12 溝部
13 角孔
14 カシメ用突起
15 薄肉部
16 凸リブ

Claims (6)

  1. インペラ本体と、前記インペラ本体の外周に配され前記インペラ本体から吐出される気流を整え、下流へと導くエアガイドと、前記インペラ本体と前記エアガイドを内包すると共に中央に吸込口を備えたファンケースと、前記インペラ本体を回転駆動するモータを備えた電動送風機において、前記インペラ本体は、中央に吸気口を備えた前面シュラウドと、それに対向する後面シュラウドと、前記後面シュラウドの中央部に備えられ、略凸形状の基盤部に複数の羽根を備えてなるインデューサと、前記インデューサの外周に配された複数のブレードとを備えると共に、前記前面シュラウドと後面シュラウドとの間で、前記インデューサおよび前記ブレードを挟持し、前記基盤部の外径が、前記後面シュラウドの外径と略同一であることを特徴とする電動送風機。
  2. 基盤部の外周近傍を後面シュラウドに溶着固定したことを特徴とする請求項1に記載の電動送風機。
  3. 基盤部の外周が、後面シュラウドの外周部に対してオーバラップしたことを特徴とする請求項1または2に記載の電動送風機。
  4. 基盤部に、複数のブレードを挿入するための溝部を設け、前記溝部の底面に、前記ブレードのかしめ用の突起を挿入する角孔を設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動送風機。
  5. 基盤部の外周に、極細の凸リブを全周にわたって形成し、前記凸リブの先端をエアガイドの内壁に近接させたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動送風機。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動送風機を備えた電気掃除機。
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