JP2010242290A - 鉄骨構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】健全な溶接部を確保した鉄骨構造物を提供する。
【解決手段】裏当て金10はプレートで、幅方向における一面を短尺四角形鋼管2の外側当接面に形成し、長さ方向一端面から設定長さ部分10SLに、当接面とは反対面ならびに上下面で開放した凹入部11を、所定間隔で複数箇所に形成した。設定長さ部分10SLを、短尺四角形鋼管2のコーナ部2Aにおける外周曲面2aに沿う曲げ成形して当接面を円弧状当接面に形成した。裏当て金10の短尺四角形鋼管2外側面2Bへの溶接は、直線状当接面を外側面2Bに当接し、円弧状当接面を外周曲面2aに当接した状態で、コーナ部2Aの外側に設定長さ部分10SLを密に位置させて行う。梁部7は、梁フランジ7Aを裏当て金10に対向させるとともに、短尺四角形鋼管2の外側面2Bに溶接結合し、この溶接結合は、梁フランジの内側面より内側部分から曲げ成形した設定長さ部分10SLに行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定の板厚の長尺四角形鋼管と、この長尺四角形鋼管の板厚よりも厚い板厚でかつパネルゾーンを形成する長さの短尺四角形鋼管とにより四角形鋼管柱を構成し、短尺四角形鋼管に設けた裏当て金を介して梁部を、短尺四角形鋼管の一側に寄せた状態で溶接結合した鉄骨構造物に関するものである。
従来、この種のものとしては、次のような構成が提供されている。すなわち、角形鋼管に対して梁の梁フランジを溶接結合させるに、まず、その端面が側板部の外側面に当接されて溶接された裏板金に対して梁フランジがセットされた状態で、裏板金を利用して側板部へ梁フランジが仮付け溶接される。次いで、4箇所の側板部にそれぞれ梁フランジが仮付け溶接された状態で、直角状で隣接位置された一対の梁フランジにおける拡幅部の外側面間に中継部材が嵌め込まれることにより、各コーナ部に中継部材が取付けられる。そして溶接結合は、一方の梁フランジにおけるフランジ開先部から開始され、側板部の幅方向で継続して行われたのち、その端からは中継部材における中継部材開先部へ入ることで、コーナ部の曲率半径に沿って連続して行われ、そして他方の梁フランジにおけるフランジ開先部、次の中継部材開先部、次のフランジ開先部へと連続して行われる。このような、溶接結合の後において中継部材は除去される(たとえば、特許文献1参照。)。
特開2002−180540号公報(第3−4頁、図1−図3)
上記した従来構成によると、ノンダイアフラム構法によって構築した好適な鉄骨構造物を期待できる。しかし、着脱自在な中継部材が必要であること、梁フランジに拡幅部を形成することなどによって、全体が複雑となる。また、中継部材を省略し、拡幅部が形成されていない梁フランジを使用した構成であったとき、裏板金を介して梁を、角形鋼管の一側に寄せた状態で溶接結合する際に、寄せた側のコーナ部の外側面と、裏板金または梁の対向面との間に生じた隙間などから溶接部が溶け落ちる現象が生じ、この部分にクラックが入るなど、健全な溶接部を確保できないことになる。
そこで本発明の請求項1記載の発明は、健全な溶接部を確保した鉄骨構造物を提供することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の鉄骨構造物は、所定の板厚の長尺四角形鋼管と、この長尺四角形鋼管の板厚よりも厚い板厚でかつパネルゾーンを形成する長さの短尺四角形鋼管とにより四角形鋼管柱を構成し、短尺四角形鋼管に設けた裏当て金を介して梁部を、短尺四角形鋼管の一側に寄せた状態で溶接結合した鉄骨構造物であって、前記裏当て金はプレート状で、その幅の方向における一面を短尺四角形鋼管の外側面に対する当接面に形成するとともに、長さ方向の一端面から設定長さ部分には、当接面とは反対側の面ならびに上下面で開放した凹入部を、長さ方向において所定間隔置きの複数箇所に形成し、前記設定長さ部分を、短尺四角形鋼管のコーナ部における外周曲面に沿うように曲げ成形して当接面を円弧状当接面に形成し、前記裏当て金の短尺四角形鋼管の外側面への溶接による結合は、直線状の当接面を外側面に当接し、円弧状当接面を外周曲面に当接した状態で、コーナ部の外側に設定長さ部分を密状で位置させて行い、前記梁部は、その梁フランジを裏当て金に対向させるとともに短尺四角形鋼管の一側に寄せた状態で、短尺四角形鋼管の外側面に溶接により結合し、その際に裏当て金を介しての溶接結合は、梁フランジの内側面よりも少し内側の部分から曲げ成形した設定長さ部分に亘って行うように構成したことを特徴としたものである。
したがって請求項1の発明によると、裏当て金における設定長さ部分の曲げ成形は、当接面とは反対側に凹入部群が形成されていることで、この反対側の引っ張り抵抗力が少ない状態行える。そして梁フランジの裏当て金を介しての溶接結合は、曲げ成形した設定長さ部分上で外周曲面に沿って、溶け落ちるようなこともなく行える。
また本発明の請求項2記載の鉄骨構造物は、上記した請求項1記載の構成において、凹入部は、幅方向の中間部に位置する孔状部分と、この孔状部分から反対側の面に至る直状部分とからなることを特徴としたものである。
したがって請求項2の発明によると、裏当て金における設定長さ部分の曲げ成形は、凹入部の最奥部が孔状部分であることから、その円弧面(孔状面)を拡げる状態で曲げ成形することになる。
上記した本発明の請求項1によると、裏当て金における設定長さ部分の曲げ成形は、当接面とは反対側に凹入部群が形成されていることで、この反対側の引っ張り抵抗力が少ない状態で円滑に、かつ長さ方向などにおいて波状変形が生じ難い状態で行うことができる。そして梁フランジの裏当て金を介しての溶接結合を、曲げ成形した設定長さ部分上で外周曲面に沿って行うことで、梁部の外側面の端部の溶接は、溶け落ちるようなこともなく確実に行うことができ、以て、この部分にクラックが入ることなどを防止できて、溶接による結合部を健全に確保できる。
また上記した本発明の請求項2によると、裏当て金における設定長さ部分の曲げ成形は、凹入部の最奥部が孔状部分であることから、その円弧面(孔状面)を拡げる状態で曲げ成形することになり、以て曲げ成形は、反対側の引っ張り抵抗力がより少ない状態で円滑に、かつ波状変形がより生じ難い状態で行うことができる。
本発明の実施の形態1を示し、鉄骨構造物の要部の一部切り欠き斜視図である。 同鉄骨構造物の要部の縦断正面図である。 同鉄骨構造物の要部の一部切り欠き平面図である。 同鉄骨構造物の要部の横断平面図で、(a)は裏当て金の溶接結合状態、(b)は梁部の溶接結合状態である。 同鉄骨構造物の縦断面図である。 同裏当て金の斜視図である。 同裏当て金の要部の平面図である。 本発明の実施の形態2を示し、鉄骨構造物の梁部の溶接結合状態での横断平面図である。
[実施の形態1]
以下に、本発明の実施の形態1を、柱部(シャフト部)に冷間成形した四角形鋼管を採用し、パネル部(仕口部)に熱間成形した四角形鋼管を採用した状態として、図1〜図7に基づいて説明する。
図1〜図3、図5は、ノンダイアフラム構法によって構築した鉄骨構造物20の一例を示すもので、所定の板厚tの長尺四角形鋼管(柱部)1と、この長尺四角形鋼管1の板厚tよりも厚い板厚Tでかつパネルゾーン(仕口部)を形成する長さ(高さ)Lの短尺四角形鋼管(パネル部)2とを有する。ここで所定の板厚tとは、鉄骨構造物20の規模に応じて採用される長尺四角形鋼管1の外径(外寸)Aなどにより決定されるもので、たとえば外径Aが500mmのときに板厚tは25mmである。また長尺四角形鋼管1の板厚tと短尺四角形鋼管2の板厚Tとは、たとえば[2t≒T]とされている。さらに短尺四角形鋼管2の外径(外寸)Bは長尺四角形鋼管1の外径Aに対して、[B≒A+10mm]とされている。
そして長尺四角形鋼管1は、冷間プレスなどによる冷間成形によって外径形状、すなわち、その外径Aと、各コーナ部1Aにおける外周曲面1aの曲率半径Ra、たとえば[A/5]の曲率半径Raが形成されている。また短尺四角形鋼管2は、熱間成形によって外径形状、すなわち、その外径Bと、各コーナ部2Aにおける外周曲面2aの曲率半径Rb、たとえば[(B−10mm)/5]の曲率半径Rbが形成されている。
冷間成形により製造された長尺四角形鋼管1と熱間成形により製造された短尺四角形鋼管2とのうち、長尺四角形鋼管1は、加工手段(切削加工装置など)において端部の外側部分が切削加工され、以て端部には所定角度(35°〜45°)の開先部(端面)1Bが形成される。そして、長尺四角形鋼管1の端部には、四角リング状の裏当て金3が内嵌されたのち、溶接4により固定されている。
上記のように形成された長尺四角形鋼管1と短尺四角形鋼管2とを、その外周形状を同一状として直線状に位置させたのち、長尺四角形鋼管1の内部に位置させた裏当て金3の外端面を、短尺四角形鋼管2の扁平端面に相当接させる。そして外側から仮り付け溶接したのち、外側からの全周に亘っての溶接(アーク溶接など。)5により結合することで、長尺四角形鋼管1と短尺四角形鋼管2とを外側からの溶接5により結合して、短尺四角形鋼管2をパネルゾーンとした四角形鋼管柱(柱材用鋼管)6を構成し得る。その際に溶接5による結合は、裏当て金3を利用した状態で好適に行える。
上記のようにして構成した四角形鋼管柱6は、所定本数が建築現場などに運搬され、そしてパネルゾーンを形成する長さLの短尺四角形鋼管2の外側面2Bに、梁部(梁材)7が溶接結合される。その際に梁部7は、その外側面7Dが短尺四角形鋼管2におけるコーナ部2Aの曲がり開始点Mの部分に位置されるように、短尺四角形鋼管2の一側に寄せた状態で溶接結合される。
すなわち梁部7は、横方向の梁幅Cを有する上下一対の梁フランジ(横板)7Aと、中央部分の縦板7BとによりH型断面材に形成されている。そして、梁部7の長さ方向の両端部において、梁フランジ7Aの外端面が縦板7Bの外端面に対して少し内側に位置するように形成されることで、縦板7Bの外端面を短尺四角形鋼管2の外側面2Bに当接させたとき、梁フランジ7Aの外端面と短尺四角形鋼管2の外側面2Bとの間に、たとえば6〜8mmの隙間Sが生じるように構成されている。また梁フランジ7Aの外端部で上下の外面側には、切削加工などによって所定角度(35°〜45°)の開先部(端面)7aが形成されている。さらに長さ方向の両端部において、縦板7Bの上下端部(開先部7aの裏面側)には裏当て金10用の凹部7Cが形成されている。
前記裏当て金10は図6、図7に示すように、たとえば厚さ10Hが9mm、長さ10Lが梁幅Cに120mmを加えた長さ(C+120mm)、幅10Wが25〜50mmとして、プレート状に形成されるとともに、幅10Wの方向における一面が、短尺四角形鋼管2の外側面2Bに対する当接面10Bに形成されている。そして、長さ方向の一端面から設定長さ部分10SL(略60mm)には、当接面10Bとは反対側の面ならびに上下面で開放される凹入部11が、長さ方向において所定間隔(所定ピッチ)置きの複数箇所に形成されている。ここで各凹入部11は、幅方向の中間部に位置される孔状部分11aと、この孔状部分11aから反対側の面に至る直状部分11bとからなり、孔状部分11aの直径に対して直状部分11bの幅(所定間隔置き方向の幅)を狭くして形成されている。このような凹入部11は、たとえば孔を開けたのち直線状のスリットを成形することや、プレスにより打ち抜き成形することや、レーザなどによって形成し得る。
このように形成された裏当て金10は、図4(a)に示すように、その当接面10Bが短尺四角形鋼管2の外側面2Bに当接された状態で、短尺四角形鋼管2に溶接12により結合される。その際に裏当て金10は、その設定長さ部分10SLが、短尺四角形鋼管2のコーナ部2Aにおける外周曲面2aの曲率半径Rbに沿うように曲げ成形され、以て設定長さ部分10SLに円弧状当接面10bが形成される。この曲げ成形は、常温または加熱したのち、人為的に叩くことで、またはプレス状に押し付けることなどで行われる。このような曲げ成形は、当接面10Bとは反対側に凹入部11群が形成されていることで、この反対側の引っ張り抵抗力が少ない状態で円滑に、かつ長さ方向などにおいて波状変形が生じ難い状態で行える。しかも凹入部11の最奥部が孔状部分11aであることから、その円弧面(孔状面)を拡げる状態で曲げ成形されることになり、以て曲げ成形は、反対側の引っ張り抵抗力がより少ない状態で円滑に、かつ波状変形がより生じ難い状態で行える。
上述した裏当て金10の、短尺四角形鋼管2の外側面2Bへの溶接12による結合は、仮付け溶接の後に行われる。この裏当て金10の仮付け溶接は、直線状の当接面10Bが外側面2Bに当接され、円弧状当接面10bが外周曲面2aに当接された状態で行われる。その際に円弧状当接面10bの外周曲面2aに対する当接は、外側からの押し付けなどによって形状修正(形状補正)され、この状態で仮付け溶接が行われる。そして短尺四角形鋼管2の外側面2Bへの溶接12による結合は、所定レベルの梁部7に対応して上下一対であり、上位の梁フランジ7Aの下面に下方から当接する位置の上位の裏当て金10と、下位の梁フランジ7Aの上面に上方から当接する位置の下位の裏当て金10とが、短尺四角形鋼管2に溶接12により結合される。これによりコーナ部2Aの外側に設定長さ部分10SLが密状で位置されることになる。
前記梁部7は、上位の裏当て金10上に上位の梁フランジ7Aが位置され(対向され)、下位の裏当て金10下に下位の梁フランジ7Aが位置される(対向される)ように、短尺四角形鋼管2側の両裏当て金10に対して外嵌状とされて、その縦板7Bの外端面を短尺四角形鋼管2の外側面2Bに当接させる。このとき梁部7は、図1〜図3、図4(b)に示すように、その外側面7Dが短尺四角形鋼管2におけるコーナ部2Aの曲がり開始点Mの部分に位置するように、短尺四角形鋼管2の一側に寄せた状態で外嵌状とされ、また梁フランジ7Aの外端面と短尺四角形鋼管2の外側面2Bとの間に隙間Sが生じている。そして、短尺四角形鋼管2の外側面2Bに梁部7が溶接13により結合され、以て梁部7が短尺四角形鋼管2の一側に寄せた状態で結合された鉄骨構造物20が構成される。
その際に溶接結合は、まず裏当て金10を利用して外側面2Bに梁フランジ7Aが仮付け溶接される。次いで溶接結合が、梁フランジ7Aの内側面よりも少し内側の裏当て金10上から開始され、そして梁フランジ7Aにおける開先部7aへと梁幅Cの方向で継続して行われたのち、曲げ成形された設定長さ部分10SL上で外周曲面2aに沿って連続して行われ、以て溶接13により外側面2Bに対して梁フランジ7Aを結合し得る。このような溶接13による結合は、曲げ成形された設定長さ部分10SL上で外周曲面2aに沿って行うことで、梁部7の外側面7Dの端部の溶接も、溶け落ちるようなこともなく確実に行え、この部分にクラックが入ることなどを防止できて、溶接13による結合部を健全に確保できる。またパネルゾーンは、短尺四角形鋼管2の予め厚い板厚Tによって十分な強度を確保し得、梁部7の溶接13による結合は何ら支障なく行える。
前記四角形鋼管柱6は、図5の仮想線に示すように、積上げ状に配置されたのち、その上下間が溶接5により結合されることで、所定長さ(高さ)に構成される。なお、所期の溶接結合を行った後に、曲げ成形された設定長さ部分10SLの凹入部11群が存在する箇所(溶接13の箇所を除く)は除去してもよい。
上記した鉄骨構造物20において四角形鋼管柱6はパイプジョイント形式で得られ、内蔵リブや裏当て金などがない状態に仕上げ得る。その際に短尺四角形鋼管2の扁平端面から梁部7の上下面との間に所定長さ、たとえば200〜250mmの増厚余長部を取ることにより、パネルゾーンを形成する長さLの短尺四角形鋼管2における上下端の近傍部分にヒンジ作用が発生する効果がある。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2を、図8に基づいて説明する。
上記した実施の形態1では、梁部7の外側面7Dが短尺四角形鋼管2におけるコーナ部2Aの曲がり開始点Mの部分に位置するように、短尺四角形鋼管2の一側に寄せた形式が示されているが、これは図8の実線に示すように、梁部7の外側面7Dが短尺四角形鋼管2の内側面の部分に位置するように、短尺四角形鋼管2の一側に寄せた形式や、図8の仮想線に示すように、梁部7の外側面7Dが短尺四角形鋼管2の外側面2Bの部分に位置するように、短尺四角形鋼管2の一側に寄せた形式などであってもよい。これらの場合、裏当て金10としては、溶接13に好適な幅10W(50mm以上)のものが採用される。
上記した実施の形態1では、長尺四角形鋼管1や短尺四角形鋼管2としてシームレス形式が示されているが、これはたとえば、ロール成形によるワンシーム四角形鋼管、プレス成形による一対のみぞ型材を向き合わせて突き合わせ溶接したツーシーム四角形鋼管、一対の圧延みぞ型材を溶接してなるツーシーム四角形鋼管、圧延山型材を一対、向き合わせて溶接したツーシーム四角形鋼管などであってもよい。
上記した実施の形態1では、横断面で正四角形状の長尺四角形鋼管1や短尺四角形鋼管2を採用しているが、これは横断面で長方形も同様に採用し得るものである。
上記した実施の形態1では、柱部に冷間成形した長尺四角形鋼管1を採用し、パネル部に熱間成形した短尺四角形鋼管2を採用した形式が示されているが、これは、柱部とパネル部との両方に熱間成形した四角形鋼管を採用した形式や、柱部とパネル部との両方に冷間成形した四角形鋼管を採用した形式などであってもよい。
上記した実施の形態1、2では、凹入部11として、孔状部分11aと、この孔状部分11aの直径に対して幅を狭くした直状部分11bとからなる形式が示されているが、これは、孔状部分11aの直径と幅を同じくした直状部分11bとからなる形式や、直状部分のみからなる形式などであってもよい。
上記した実施の形態1、2では、凹入部11として、孔状部分11a(最奥部)が幅方向の中間部に位置される形式が示されているが、これは孔状部分11a(最奥部)の内側に溶接幅(溶接13の幅)を確保できれば、任意に位置される形式などであってもよい。
1 長尺四角形鋼管
2 短尺四角形鋼管
2A コーナ部
2a 外周曲面
2B 外側面
3 裏当て金
6 四角形鋼管柱
7 梁部
7A 梁フランジ
7a 開先部
7B 縦板
7C 凹部
7D 外側面
10 裏当て金
10B 当接面
10b 円弧状当接面
10SL 設定長さ部分
11 凹入部
11a 孔状部分
11b 直状部分
12 溶接
13 溶接
20 鉄骨構造物
t 長尺四角形鋼管1の板厚
T 短尺四角形鋼管2の板厚
A 長尺四角形鋼管1の外径
B 短尺四角形鋼管2の外径
C 梁幅
L パネルゾーンを形成する長さ
M コーナ部2Aの曲がり開始点
S 隙間

Claims (2)

  1. 所定の板厚の長尺四角形鋼管と、この長尺四角形鋼管の板厚よりも厚い板厚でかつパネルゾーンを形成する長さの短尺四角形鋼管とにより四角形鋼管柱を構成し、短尺四角形鋼管に設けた裏当て金を介して梁部を、短尺四角形鋼管の一側に寄せた状態で溶接結合した鉄骨構造物であって、前記裏当て金はプレート状で、その幅の方向における一面を短尺四角形鋼管の外側面に対する当接面に形成するとともに、長さ方向の一端面から設定長さ部分には、当接面とは反対側の面ならびに上下面で開放した凹入部を、長さ方向において所定間隔置きの複数箇所に形成し、前記設定長さ部分を、短尺四角形鋼管のコーナ部における外周曲面に沿うように曲げ成形して当接面を円弧状当接面に形成し、前記裏当て金の短尺四角形鋼管の外側面への溶接による結合は、直線状の当接面を外側面に当接し、円弧状当接面を外周曲面に当接した状態で、コーナ部の外側に設定長さ部分を密状で位置させて行い、前記梁部は、その梁フランジを裏当て金に対向させるとともに短尺四角形鋼管の一側に寄せた状態で、短尺四角形鋼管の外側面に溶接により結合し、その際に裏当て金を介しての溶接結合は、梁フランジの内側面よりも少し内側の部分から曲げ成形した設定長さ部分に亘って行うように構成したことを特徴とする鉄骨構造物。
  2. 凹入部は、幅方向の中間部に位置する孔状部分と、この孔状部分から反対側の面に至る直状部分とからなることを特徴とする請求項1記載の鉄骨構造物。
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