JP2010242238A - 織機における遊星耳組装置用の耳糸供給装置 - Google Patents

織機における遊星耳組装置用の耳糸供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
織機に用いられる遊星耳組装置の耳糸供給装置に関し、耳糸ボビンが軸線方向に振動することに起因して耳糸ボビンや耳糸供給装置が破損することを防止する
【解決手段】
ボビンホルダ3の対向する一対の側壁3a間でボビンシャフト4を介して耳糸ボビン2を回転可能に支持する織機における遊星耳組装置用の耳糸供給装置1において、ボビンホルダ3の側壁3aにおける前記耳糸ボビン2と対向する端面3b、6b、及び前記耳糸ボビン2の前記側壁3aと対向する端面2bの少なくとも一方に、一方の端面から他方の端面側へ突出する緩衝部材5を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、織機における遊星耳組装置用の耳糸供給装置に関するものである。
特許文献1にみられるように、無杼織機の耳組装置としては、遊星歯車機構を利用することにより、二つの耳糸供給装置を公転させつつ自転させる、いわゆる遊星運動を行わせて耳糸を捩るものが知られている。
図6は、従来の遊星耳組装置の一例であり、装置の内部構造を示すためにカバー等を省略している。その装置では、駆動ギヤ7によりキャリアギヤ8を回転させ、このキャリアギヤ8に回転自在に支持されている二つの耳糸供給装置51を公転させている。また、耳糸供給装置51は、キャリアギヤ8を挟んで耳糸供給装置51に対し反対側に位置する遊星ギヤ9と一体で回転するようになっており、遊星ギヤ9は、キャリアギヤ8に回転可能に支持されたアイドルギヤ9aと噛み合い、アイドルギヤ9aは、キャリアギヤ8の同軸上に回転不能に固定された太陽ギヤ10と噛み合っている。
これにより、二つの耳糸供給装置51は、キャリアギヤ8の回転に伴って公転しつつ自転する遊星運動を行う。二つの耳糸供給装置51には、それぞれ耳糸ボビン52が回転可能に支持されており、遊星耳組装置は、二つの耳糸ボビン52から引き出される二本の耳糸(図示せず)を前記遊星運動によって捩り、捩り耳組織を形成している。なお、耳糸供給装置51の公転は、織機の主軸2回転につき1回の割合で行われる。すなわち、800rpmで駆動される織機では、耳糸供給装置51は1分間に400回公転することとなる。
この例で、耳糸供給装置51の一部をなし、耳糸ボビン52を支持するボビンホルダ53は、一対の側壁53aを有する断面コの字状の部材として構成されており、一対の側壁53aは、耳糸ボビン52を貫くボビンシャフト4の両端を支持することにより、耳糸ボビン52を回転可能に支持している。
一般に、遊星耳組装置の耳糸供給装置51は、耳糸ボビン52の速やかな交換を実現するために、耳糸ボビン52をボビンホルダ53から容易に着脱できるように構成されており、図6に示す遊星耳組装置の耳糸供給装置51もそのように構成されている。
図7を参照してより詳しく説明すると、ボビンホルダ53の一対の側壁53aには、ボビンシャフト4を嵌挿するための貫通孔53gが形成されており、貫通孔53gと略同径のボビンシャフト4は、貫通孔53gにおいてボビンホルダ53に対し一方の側壁側から抜き差し可能となっている。ボビンシャフト4は、その一端に鍔状のシャフトヘッド4aを有しており、シャフトヘッド4aは、ボビンシャフト4を貫通孔53gに差し込んだ状態でボビンホルダ53の側壁53aの外側面に当接するようになっている。
また、ボビンホルダ53は、一対の側壁53aのうちの一方にボビンシャフト4の脱落を防止する板ばね状の押え部材17を有している。押え部材17は、ボビンホルダ53の貫通孔53gに差し込まれたボビンシャフト4のシャフトヘッド4aをボビンホルダ53の側壁53aの外側面に押さえ付ける(側壁53aの外側面と押え部材17とで挟み込んだ状態とする)ことにより、ボビンシャフト4が容易に回転しない状態で保持する。
そして、耳糸ボビン52は、軸芯を中心に形成された貫通孔52gを有し、この貫通孔52gにボビンシャフト4が嵌挿されることにより、耳糸ボビン52は、ボビンシャフト4を介してボビンホルダ53に回転可能に支持された状態となる。
耳糸ボビン52をボビンホルダ53に装着する際には、ボビンホルダ53からボビンシャフト4を抜き取った状態で、まず、耳糸ボビン52をボビンホルダ53の一対の側壁53a間に挿入する。次いで、耳糸ボビン52の貫通孔52gと、一対の側壁53aの貫通孔53gとを位置合わせし、ボビンホルダ53の押え部材17が設けられている方の側壁側からボビンシャフト4をボビンホルダ53及び耳糸ボビン52に挿入する。そして、ボビンシャフト4のシャフトヘッド4aを押え部材17で押えることにより、ボビンホルダ53に対する耳糸ボビン52の装着作業が完了する。また、耳糸ボビン52をボビンホルダ53から取り外す際には、押え部材17によるボビンシャフト4の係止を解除し、ボビンシャフト4をボビンホルダ53から引抜き、耳糸ボビン52をボビンホルダ53から取り外す。このように、耳糸ボビン52の交換は工具を使用することなく簡単に行うことができる。
ここで、耳糸ボビン52をボビンホルダ53に装着する作業において、速やかに耳糸ボビン52をボビンホルダ53の一対の側壁53a間に挿入し、かつ容易にボビンホルダ53の貫通孔53gと、耳糸ボビン52の貫通孔52gとを位置を合わせできるように、ボビンホルダ53の一対の側壁53a間の寸法は、耳糸ボビン52の幅寸法(軸線方向の寸法)よりも若干大きく形成されている。このため、ボビンホルダ53に耳糸ボビン52を装着した状態において、ボビンホルダ53の側壁53aと、耳糸ボビン52の端面との間には若干の間隙21が形成される。
しかし、この間隙21が存在することにより、耳糸供給装置51(ボビンホルダ53)の前記遊星運動中に、耳糸ボビン52がその軸線方向に激しく振動する。これは、耳糸供給装置51の公転により、耳糸ボビン53には遠心力が作用するが、耳糸供給装置51は自転もするため、耳糸ボビン52からみて、耳糸ボビン52の軸線方向に作用する力の方向が1回の公転中で絶えず変化するためである。具体的には、織機主軸の1/2回転で前記力の方向が反転し、次の1/2回転で再度反転する(元の方向へ戻る)という状態を繰り返し、耳糸ボビン52がボビンホルダ53の一方の側壁側へ力を受ける状態と、他方の側壁側へ力を受ける状態とが交互に繰り返される。
その結果、耳糸供給装置51の遊星運動に伴って、耳糸ボビン52がボビンホルダ53の各側壁に対し交互に衝突を繰り返すこととなり、ボビンホルダ53及び耳糸供給装置51の破損を招くおそれがある。また、前記衝突の繰り返しによって遊星耳組装置全体に振動が発生するため、それが製織に悪影響を及ぼす場合もある。特に、織機の高速運転中には、耳糸供給装置51におけるボビンホルダ53及び耳糸ボビン52は大きな遠心力を受けるため、衝突の際の衝撃が大きくなり、また公転の回転数の上昇により衝突の頻度が増えるため、前記悪影響はより顕著になると考えられる。
ところで、遊星耳組装置は、二本の耳糸により緯糸を挟み込み、耳糸を捩って耳糸に緯糸を保持させるが、耳糸の張力が低いと、耳糸による緯糸の保持が充分でないことに起因して緯糸が緩む状態、いわゆる耳緩みが生じることがある。製織される織布の品質上問題となるこの耳緩みを防止するために、耳糸ボビン52から引き出された耳糸の張力が常にある所望の範囲であることが好ましい。そのため、耳糸供給装置51には、耳糸の張力が大きくなると耳糸ボビン52の回転を許容して張力を下げ、張力が小さくなると耳糸ボビン52の回転を止めて張力を上げることにより張力をある一定の範囲内に収める張力調整機構が設けられるのが一般的である。
しかし、耳糸ボビン52の回転を許容したときに耳糸ボビン52が過回転し、耳糸が弛んで耳糸の張力が所望の範囲を超えて大きく低下してしまう場合がある。そして、このように耳糸の張力が過度に低下すると、前述した耳緩みといった欠点が発生してしまう。
例を挙げて説明する。図7、8は、張力調整機構としてラチェット機構を用いた耳糸供給装置51である。この例で、ラチェット機構は、ボビンホルダ53に対し揺動自在に設けられた止爪11と、耳糸ボビン52に設けられ止爪11と噛み合う止車(ラチェットホイール)12とを有している。なお、図7では、止爪11と止車12の一部を省略している。
ボビンホルダ53の一対の側壁53a間には、固定シャフト13が架設されており、止爪11は、固定シャフト13の外側に回転自在に嵌められた回転シャフト13aに固定されている。また、回転シャフト13aには、耳糸20が挿通されるヤーンガイド14aを有する受動アーム14が固定されている。すなわち、止爪11、受動アーム14及び回転シャフト13aは一体的に形成されており、これらは、ボビンホルダ53に対し一体に往復揺動自在となっている。
さらに、固定シャフト13には、耳糸20が巻き掛けられるヤーンガイド15aを有するテンサアーム15が受動アーム14と別体でボビンホルダ53に対し往復揺動可能に設けられている。テンサアーム15は、図示しないばねの付勢力によって、図8中時計回りに引っ張られており、初期位置(図8において実線の位置)に位置決めされた状態になっている。
図8において、耳糸ボビン52から引き出された耳糸20は、受動アーム14のヤーンガイド14aに挿通され、テンサアーム15のヤーンガイド15aに巻き掛けられ、さらに耳糸ガイド16に通されて図示しない織布側へ案内されている。これにより、耳糸20が張った状態で、受動アーム14は耳糸20により図7中時計回りに引っ張られ、受動アーム14と一体の止爪11は、止車12と噛み合っている。
耳糸20の張力が前記図示しないばねの付勢力を超えると、テンサアーム15は耳糸20に図8中反時計回りに引っ張られて往動変位し、解除位置(図8において破線の位置)まで往動する。テンサアーム15は、前記往動変位時に受動アーム14と係合する係合部15bを有しており、耳糸20の張力上昇に伴ってテンサアーム15が往動変位すると、テンサアーム15の係合部15bが受動アーム14と係合し、それに伴って受動アーム14及び止爪11も解除位置まで往動変位し、止爪11と止車12との噛み合いが解除される。
この構成によれば、耳糸20の張力が所定値(前記ばねの付勢力に応じた値)以下であれば、テンサアーム15は往動変位せずに初期位置に維持される。したがって、ラチェット機構においては、止爪11と止車12とが噛合したままの状態となっている。このため、耳糸ボビン52が回転せず、製織の進行に伴って耳糸20の張力が上昇する。
耳糸20の張力が上昇して前記所定値を超えると、テンサアーム15が往動変位し、それに伴って受動アーム14及び止爪11も往動変位する。したがって、止爪11と止車12との噛合が解除される。これにより、耳糸ボビン52が回転可能な状態となって耳糸20が引き出される。耳糸20が引き出されると、耳糸20の張力が低下し、耳糸20の張力が前記ばねの付勢力以下になると、テンサアーム15がばねの付勢力によって初期位置へ向けて復動変位する。このテンサアーム15の復動変位に伴い、テンサアーム15と受動アーム14との係合が解除されるため、受動アーム14も耳糸20に引っ張られて復動変位し、止爪11と止車12とが再び噛合して耳糸ボビン2が回転不能な状態となる。
図7、8の耳糸供給装置51では、このような動作を繰り返すことにより、耳糸20の張力を一定範囲に維持している。
しかし、前述した耳糸供給装置51のラチェット機構において、止爪11と止車12とを再噛合させるための受動アーム14の復動変位は、受動アーム14を積極的に復動方向へ付勢して為されるものではなく、テンサアーム15の復動変位に伴ってテンサアーム15との係合が解除されて受動アーム14が復動可能な状態になると共に、受動アーム14によって案内されている耳糸20がテンサアーム15の復動変位に伴って変位する(もしくは、張力が上昇する)ことで為される、という消極的なものである。
そのため、耳糸20の張力が低いと、受動アーム14の前記復動変位がスムースに行われない場合がある。その場合、耳糸20の張力が前述の所定値以下となってテンサアーム15が復動変位する状態となっても、止爪11と止車12とが直ぐに再噛合せず、耳糸ボビン52が過回転し、耳糸20の張力が所望の範囲を超えて大きく低下してしまう場合がある。そして、このように耳糸20の張力が低下すると、製織される織布にいわゆる耳緩みといった欠点が発生してしまう。
特開平10−273844号公報
そこで、本発明の課題は、織機に用いられる遊星耳組装置の耳糸供給装置に関し、耳糸供給装置におけるボビンホルダに支持された耳糸ボビンが軸線方向に振動することに起因して耳糸ボビンや耳糸供給装置が破損することを防止することである。また、耳糸ボビンの過回転に起因する耳緩みを防止することである。
前記の課題の下に、本発明は、織機に用いられる遊星耳組装置用の耳糸供給装置(1)を次のように構成した。すなわち、ボビンホルダ(3)及び耳糸ボビン(2)を含み、前記ボビンホルダ(3)の対向する一対の側壁(3a)間でボビンシャフト(4)を介して前記耳糸ボビン(2)を回転可能に支持する遊星耳組装置用の耳糸供給装置(1)において、前記ボビンホルダ(3)及び前記耳糸ボビン(2)の少なくとも一方は、前記ボビンホルダ(3)の前記側壁(3a)又は前記耳糸ボビン(2)の前記側壁(3a)と対向する端面(2b)から突出して前記側壁(3a)と前記端面(2b)との間に介在する緩衝部材(5)を備えている。なお、緩衝部材(5)としては、緩衝性能を有する柔軟な材質、例えばフェルト、不織布、樹脂材料、ゴム系材料からなる部材が考えられる。
また、前記した本発明において、前記緩衝部材(5)を、潤滑剤が含浸された含油部材で形成してもよい。なお、ここで言う「含油部材」とは、緩衝性能を有する柔軟な材質で、かつ潤滑剤を含浸可能な材質の部材であり、例えば、前記したフェルトや不織布等が挙げられる。また、多孔性合成樹脂も緩衝性能を有する含油部材として挙げられる。
また、前記した本発明において、前記緩衝部材(5)が設けられる前記ボビンホルダ(3)及び前記耳糸ボビン(2)の少なくとも一方は、前記緩衝部材(5)よりも前記ボビンシャフト(4)の軸芯側に、前記側壁(3a)又は前記端面(2b)の少なくとも一部を有しているものとしてもよい。
具体例としては、前記緩衝部材(5)を前記ボビンホルダ(3)の側壁(3a)に付設し、前記緩衝部材(5)を前記ボビンシャフト(4)を囲む環状形状とした場合において、前記ボビンシャフト(4)の半径方向に関し、前記緩衝部材(5)と前記ボビンシャフト(4)との間に前記側壁(3a)の少なくとも一部を介在させる構成が挙げられる。
他の具体例としては、前記緩衝部材(5)を前記耳糸ボビン(2)の端面(2b)に付設し、前記緩衝部材(5)を前記ボビンシャフト(4)を囲む環状形状とした場合において、前記ボビンシャフト(4)の半径方向に関し、前記緩衝部材(5)と前記ボビンシャフト(4)との間に前記端面(2b)の少なくとも一部を介在させる構成が挙げられる。
さらには、前記ボビンホルダ(3)の側壁(3a)を前記ボビンシャフト(4)を支持するための軸受部材(6)を含むように構成し、この軸受部材(6)を、前記ボビンシャフト(4)が挿入される貫通孔(6g)と、前記耳糸ボビン(2)と対向すると共に前記緩衝部材(5)を位置決め支持する支持面(6e)と、前記支持面(6e)よりも前記ボビンシャフト(4)の軸芯側で前記ボビンシャフト(4)の軸線方向に関し前記支持面(6e)よりも前記耳糸ボビン(2)側へ突出する突出部(6h)と、を有するものとし、前記緩衝部材(5)を前記突出部(6h)の前記耳糸ボビン(2)と対向する端面(6b)から突出するように設けてもよい。この場合、前記突出部(6h)は、「前記緩衝部材(5)よりも前記ボビンシャフト(4)の軸芯側に存在する前記側壁(3a)の一部」に相当する。
また、前記した本発明において、前記緩衝部材(5)を前記ボビンホルダ(3)の側壁(3a)及び前記耳糸ボビン(2)の少なくとも一方に設け、前記緩衝部材(5)を他方に対し当接するように設けてもよい。
ボビンホルダ(3)の側壁(3a)及び耳糸ボビン(2)の端面(2b)の少なくとも一方に、一方から他方へ突出して側壁(3a)と端面(2b)との間に介在する緩衝部材(5)を設けたから、前述の耳糸ボビン(2)の軸線方向の振動が発生しても、耳糸ボビン(2)とボビンホルダ(3)の側壁(3a)は緩衝部材(5)を介して衝突することとなる。これにより、衝突時の衝撃が緩和され、耳糸ボビン(2)や耳糸供給装置(1)の破損を防止することができる。
また、耳糸ボビン(2)及びボビンホルダ(3)の側壁(3a)が緩衝部材(5)に接触することにより、耳糸ボビン(2)に摩擦による回転抵抗が作用するので、耳糸ボビン(2)の回転が抑えられて耳糸ボビン(2)の過回転を抑制でき、耳糸の張力の過剰な低下を防ぎ、いわゆる耳緩みを防止できる。
特に、耳糸の張力調整機構にラチェット機構を採用した場合、耳糸の張力が所定値以下となった時点で直ぐに止爪(11)と止車(12)との再噛合による耳糸ボビン(2)の制止が行われなくても、摩擦による回転抵抗により耳糸ボビン(2)の回転が抑えられ、耳糸ボビン(2)の過回転を抑制でき、耳糸の張力が大きく低下することを防止できる。
前記緩衝部材(5)を含油部材で形成して潤滑剤を含浸させたから、潤滑剤を長期間にわたって保持することができ、メンテナンス周期の長期化を図ることができる。すなわち、耳糸供給装置(1)では、ボビンホルダ(3)の側壁(3a)間で架設されたボビンシャフト(4)により回転する耳糸ボビン(2)を支持する構成をとっているため、相対回転によって摺動する部分を潤滑する必要があり、従来ではその摺動部分に定期的にグリスを供給している。しかし、相対回転する部分にグリスを供給しても長期間にわたってグリスを保持することは難しい。特に、水噴射式織機の場合には、飛散する水の影響によってグリス切れが早期に発生し易い。そのため、頻繁にグリス供給作業を行わなければならないというのが現状である。そこで、緩衝部材(5)をフェルト等の含油部材で形成し、グリス等の潤滑剤を含浸させることにより、緩衝部材(5)から摺動部へ継続的にグリスが染み出し、メンテナンス周期の長期化を図ることができる。
緩衝部材(5)が設けられるボビンホルダ(3)及び耳糸ボビン(2)の少なくとも一方は、緩衝部材(5)よりもボビンシャフト(4)の軸芯側にボビンホルダ(3)の側壁(3a)又は耳糸ボビン(2)の端面(2b)の少なくとも一部を有するから、すなわち、ボビンシャフト(4)の半径方向に関し、緩衝部材(5)の内側にボビンホルダ(3)の側壁(3a)又は耳糸ボビン(2)の端面(2b)の一部が存在する構成としたから、緩衝部材(5)が磨耗し、緩衝部材(5)の突出部分が消滅したとしても、前記側壁(3a)又は端面(2b)の一部が耳糸ボビン(2)の軸方向への移動を規制する。このため、緩衝部材(5)の磨耗により、ボビンホルダ(3)の側壁(3a)と、耳糸ボビン(2)の端面(2b)との間に当初設定された間隙以上の間隙が生じるということはなく、当初予定された振幅以上の耳糸ボビン(2)の振動が発生することはない。
ボビンホルダ(3)の側壁(3a)をボビンシャフト(4)を支持するための軸受部材(6)を含むように構成し、軸受部材(6)をボビンシャフト(4)が挿入される貫通孔(6g)と、耳糸ボビン(2)と対向すると共に緩衝部材(5)を位置決め支持する支持面(6e)と、支持面(6e)よりもボビンシャフト(4)の軸芯側でボビンシャフト(4)の軸線方向に関し支持面(6e)よりも前記耳糸ボビン(2)側へ突出する突出部(6h)と、を有するようにし、前記緩衝部材(5)を突出部(6h)の前記耳糸ボビン(2)と対向する端面(6b)から突出するように設けたから、前述した発明の効果に加えて、軸受部材(6)によりボビンシャフト(4)をより広い支持面で受けることができ、遊星運動の遠心力や耳糸張力及びそれらに起因する耳糸ボビン(2)の振動に対するボビンシャフト(4)の支持剛性を高める効果が得られる。
前記緩衝部材(5)を前記ボビンホルダ(3)の側壁(3a)及び前記耳糸ボビン(2)の少なくとも一方に設け、他方に対し当接した状態としたから、耳糸ボビン2の軸方向の振動を無くすことができる。また、耳糸ボビン(2)に対し継続的に回転抵抗を作用させることができる。
本発明の耳糸供給装置の一部を断面とした正面図である。 本発明の耳糸供給装置における軸受部分の詳細断面図である。 本発明の他の実施例の耳糸供給装置における軸受部分の詳細断面図である。 本発明の他の実施例の耳糸供給装置における軸受部分の詳細断面図である。 本発明の他の実施例の耳糸供給装置における軸受部分の詳細断面図である。 従来の遊星耳組装置の全体斜視図である。 従来の耳糸供給装置の一部を断面とした正面図である。 ラチェット機構を用いた従来の耳糸供給装置を側方から見た断面図である。
図1は、本発明の織機における遊星耳組装置用の耳糸供給装置1の一実施例を示している。耳糸供給装置1は、概説すると、耳糸20が巻き付けられる耳糸ボビン2と、耳糸ボビン2をボビンシャフト4を介して回転可能に保持するボビンホルダ3と、耳糸20の張力を一定の範囲に保つ張力調整機構(止爪11、止車12、受動アーム14、テンサアーム15等)とを有している。なお、耳糸供給装置1が取り付けられる遊星耳組装置の全体構成は、図6に示した従来の遊星耳組装置と同様であるから、ここでは説明を省略する。
耳糸ボビン2は、耳糸20が巻き付けられる円筒状の胴部2dと、胴部2dの両端に形成され耳糸20を案内する一対のフランジ2cとを有している。耳糸ボビン2の両端の軸芯部には、すべり軸受としてのボビンブッシュ2aが嵌め込まれており、ボビンブッシュ2aの軸芯部にはボビンシャフト4と略同径の貫通孔2gが形成され、ボビンシャフト4を挿入できるようになっている。
ボビンホルダ3は、一対の側壁3aを有しており、一対の側壁3aの一部を構成する支持板3cのそれぞれにはボビンシャフト4を支持する軸受部材6が取り付けられている。ボビンホルダ3は、この一対の軸受部材6によって耳糸ボビン2に貫通させたボビンシャフト4の両端を支持し、耳糸ボビン2を回転可能に支持する。したがって、本実施例では、軸受部材6は、ボビンホルダ3の側壁3aの一部を構成している。
なお、耳糸20の張力を一定の範囲に保つ張力調整機構は、ラチェット機構(止爪11、止車12)、受動アーム14、テンサアーム15等から構成されており、その構造、動作は図7、8に示した従来の遊星耳組装置と差異は無く、段落番号〔0016〕〜〔0023〕で説明したとおりであるので、同じ符号を付し、ここでは説明を省略する。
図2は、本発明の耳糸供給装置1の一対の軸受部材6のうちの一方を拡大して示している。軸受部材6は、軸受部材6本体としてのボビンホルダブッシュ6aと、ボビンホルダブッシュ6aをボビンホルダ3の支持板3cに固定するためのナット6iとから構成されている。ボビンホルダブッシュ6aは、円筒状の胴部6cと、胴部6cの一端に形成された鍔状の頭部6dとを有しており、胴部6cの外周にはナット6iが締結される雄ねじが形成されている。ボビンホルダ3の支持板3cには胴部6cと略同径の貫通孔が形成されており、胴部6cは、前記貫通孔にボビンホルダ3の内側から嵌挿され、嵌挿された状態で、胴部6c(雄ねじ部)の一部が支持板3cの外側へ突出している。前記突出する部分にはナット6iが締め付けられており、頭部6dとナット6iとでボビンホルダ3の支持板3cを挟み込んでいる。このようにして、ボビンホルダブッシュ6aは、ボビンホルダ3の支持板3cに固定されている。
ボビンホルダブッシュ6aの軸芯には、ボビンシャフト4と略同径の貫通孔6gが形成されており、この貫通孔6gにボビンシャフト4が挿入されている。したがって、ボビンシャフト4は、ボビンホルダブッシュ6aを介してボビンホルダ3の支持板3cに支持されている。
なお、本実施例でも、図6、7に示した従来の耳糸供給装置51と同様に、ボビンシャフト4は、貫通孔6gにおいてボビンホルダ3に対し一方の側壁側から抜き差し可能となっている。図1を参照して簡単に説明すると、ボビンシャフト4は、その一端に鍔状のシャフトヘッド4aを有しており、ボビンシャフト4が貫通孔6gに差し込まれた状態で、シャフトヘッド4aは、ボビンホルダブッシュ6aの雄ねじ部先端に形成された段部の端面に当接するようになっている。そして、一対の側壁3aのうちの一方には板ばね状の押え部材17が設けられており、貫通孔6gに差し込まれたボビンシャフト4のシャフトヘッド4aをボビンホルダブッシュ6aに押さえ付ける(ボビンホルダブッシュ6aと押え部材17とで挟み込んだ状態とする)ことにより、ボビンシャフト4が容易に回転しない状態でボビンホルダ3に保持されている。
図2に戻って説明する。ボビンホルダブッシュ6aの頭部6dの耳糸ボビン2(ボビンブッシュ2a)と対向する端面には、貫通孔6gと同軸の環状の溝6kが形成されている。緩衝部材5は、この溝6kに嵌装され、溝6kの側面によりボビンシャフト4の半径方向に関し位置決め支持され、かつ溝6kの底面によりボビンシャフト4の軸方向に関して位置決め支持されている。すなわち、溝6kの底面は、ボビンシャフト4の軸線方向に関し緩衝部材5を位置決め支持するための「支持面(6e)」に相当する。なお、緩衝部材5を支持面6eに対し接着剤等により固着しても良いし、脱落しなければ特に固着しなくてもよい。
図示のボビンホルダブッシュ6aにおいて、緩衝部材5が嵌装される溝6kは、ボビンシャフト4の半径方向において、貫通孔6gの内周面との間にボビンホルダブッシュ6aの一部を介在させるように形成されている。換言すれば、ボビンホルダブッシュ6aは、前記の支持面6eよりもボビンシャフト4の軸芯側(半径方向における内側)に支持面6eよりも耳糸ボビン2側へ突出する突出部6hを有し、この突出部6hの外周面が溝6kの一側面を為している。そして、緩衝部材5が溝6kに嵌挿された状態では、環状の緩衝部材5における貫通孔の内周面が突出部6hの外周面に嵌め合わされている。したがって、図示の構成では、ボビンホルダ3の側壁3aの一部を為すボビンホルダブッシュ6aの一部が、溝6kに嵌装された緩衝部材5よりもボビンシャフト3の軸芯側に存在するものとなっている。なお、突出部6hは、耳糸ボビン2の端面2bと対向する端面6bを有している。
緩衝部材5は、緩衝性能を有する柔軟な材質で製作されており、本実施例ではフェルトにより製作されている。緩衝部材5の軸線方向の寸法(厚さ)は、前記溝6kの深さ寸法(=突出部6hのボビンシャフト4の軸線方向に関する寸法)よりも大きく、溝6kに嵌装された状態で突出部6hの端面6bから所定の突出量だけ耳糸ボビン2側に突出するようになっている。これにより、耳糸ボビン2が耳糸供給装置1の遊星運動に伴って軸線方向に振動したとしても、耳糸ボビン2とボビンホルダブッシュ6aとが緩衝部材5を介して衝突し、衝突の際、緩衝部材5が弾性変形して衝突によるエネルギーを吸収する。この緩衝部材5の緩衝機能により衝突時の衝撃が緩和され、耳糸供給装置1の破損を防止する。なお、緩衝部材5の前記突出量は、ボビンホルダブッシュ6aと、耳糸ボビン2(ボビンブッシュ2a)との間の間隙21よりも小さく設定されており、緩衝部材5と、ボビンブッシュ2aとの間で間隙22を形成している。
また、回転する耳糸ボビン2のボビンブッシュ2aが緩衝部材5に接触することにより、耳糸ボビン2に摩擦による回転抵抗が作用する。この回転抵抗による緩衝部材5の制動機能により、耳糸ボビン2の過回転を抑制し、耳糸20が過剰に送り出されて耳糸20の張力が過度に低下するのを防ぎ、いわゆる耳緩みが防止される。
特に、本実施例では、耳糸20の張力調整機構にラチェット機構(止爪11、止車12)を採用しており(図1、図7参照)、耳糸20の張力が小さいときは、ボビンホルダ3に取り付けられた止爪11と、耳糸ボビン2に固定された止車12とを噛合させて耳糸ボビン2の回転を止めて張力を上げ、耳糸20の張力が大きくなると止爪11と止車12の噛合を解除して耳糸ボビン2の回転を許容して張力を下げ、張力をある一定の範囲内に収めている。
この張力調整機構において、耳糸20の張力が所定値以下となった時点で直ちに止爪11と止車12との再噛合による耳糸ボビン2の制止が行われなくても、すなわち、耳糸張力の変動に張力調整機構が追従できない場合があったとしても、耳糸ボビン2には、緩衝部材5によってある程度の回転抵抗が作用するため、この回転抵抗によって耳糸ボビン2の過回転が抑えられ、耳糸20の張力が過度に低下するのを防止し、いわゆる耳緩みを防止できる。
なお、前述のとおり、本実施例でも、図6で示した従来の遊星耳組装置51と同様に、速やかに耳糸ボビン2をボビンホルダ3に取り付けることのできるように、緩衝部材5と、ボビンブッシュ2aとの間に間隙22を設けている。このため、緩衝部材5と、ボビンブッシュ2aとは常に接触しているわけではなく、緩衝部材5は、耳糸ボビン2に対し回転抵抗を与えられないようにもみえる。しかし、間隙22が存在しても、耳糸供給装置1の公転に伴う遠心力により、耳糸供給装置1の一回の自転中で耳糸ボビン2がいずれか一方の側壁3a(緩衝部材5)側へ押し付けられている状態が多くを占めるため、本実施例のように間隙22が存在する場合であっても、耳糸ボビン2に対し回転抵抗を断続的に付与することができる。
さらに、本実施例では、緩衝部材5に潤滑剤を含浸させて、耳糸ボビン2のボビンブッシュ2aとボビンシャフト4の摺動部分とを潤滑する潤滑機能を緩衝部材5に付与することもできる。すなわち、緩衝部材5に潤滑剤を含浸させておけば、緩衝部材5とボビンブッシュ2aとの接触時に、緩衝部材5から潤滑剤が染み出し、ボビンブッシュ2aと、ボビンシャフト4の摺動部分に潤滑剤が入り込む。これにより、ボビンブッシュ2aとボビンシャフト4の摺動部分を継続的に潤滑することができる。特に、水噴射式織機では、従来、飛散する水によって潤滑剤が洗い流され、潤滑剤切れが早期に発生し易かったが、本発明によれば、継続的に潤滑剤を供給することができ、頻繁に潤滑剤供給作業を行う必要がなくなる。
なお、緩衝部材5に含浸させる潤滑剤としてグリス等の粘性が高いものを使用した場合、前記潤滑機能に加えて、前述の緩衝部材5の制動機能との関連で次の効果も期待することができる。すなわち、粘性が高い潤滑剤の粘性抵抗は速度に比例する。このため、緩衝部材5とボビンブッシュ2aとの間に介在する潤滑剤が緩衝部材5とボビンブッシュ2aとの相対運動につられて移動する際、潤滑剤は耳糸ボビン2の回転速度に応じた制動力を耳糸ボビン2に対して作用させる。これにより、耳糸ボビン2の回転挙動を急制動、急加速の無い滑らなものとすることができ、緩衝部材5の制動機能を安定して発揮させることができる。
以上の説明では、緩衝部材5を備えることにより得られる本実施例の顕著な機能(緩衝機能、制動機能、潤滑機能)およびその効果を述べた。これら機能、効果は、ボビンシャフト4を軸受部材6を介さずに直接ボビンホルダ3の側壁3aによって保持し、緩衝部材5をボビンホルダ3の側壁3aにおける耳糸ボビン2と対向する端面3bに取り付けることによっても同様に得ることができる。以下の説明では、本実施例が備える軸受部材6の構造によりさらに得ることのできる特有の機能、効果を列挙する。
[1]前述したとおり、本実施例では、緩衝部材5は、ボビンホルダブッシュ6aの溝6kに嵌装されており、その大部分は溝6k内に収容されている。このため、外部に露出する部分が少なく、緩衝部材5に含浸された潤滑剤が乾燥しづらい。また、水噴射式織機に本発明を用いた場合でも、飛散する水の影響を受けづらい。このため、長期間にわたり緩衝部材5に潤滑剤を保持することができ、長期間摺動部分に潤滑剤を供給でき、メンテナンス周期の長期化を図ることができる。
[2]前述したとおり、ボビンホルダブッシュ6aは、緩衝部材5よりもボビンシャフト4の軸芯側に突出部6hを有している。突出部6hは、支持面6eよりも耳糸ボビン2側へ突出しており、耳糸ボビン2の端面2bと対向する端面6bを有している。このように、緩衝部材5の半径方向内側にボビンホルダブッシュ6aの一部の突出部6hが存在する構成とし、緩衝部材5の半径方向内側にボビンブッシュ2aと対向する端面6bが存在するようにしたことにより、次の効果が得られる。
前述した緩衝部材5による本発明の効果をより顕著にするには、緩衝部材5の当接面5aの面積をなるべく大きくし、緩衝部材5と、耳糸ボビン2(ボビンブッシュ2a)との当接面積を大きく取ることが好ましい。このため本実施例では、図2に示すとおり、緩衝部材5の外径を、ボビンブッシュ2aの軸線方向における最もボビンホルダブッシュ6a側に位置する端面(緩衝部材5と当接する端面、以下、「当接端面2f」という。)の径よりも大きく形成し、緩衝部材5と、耳糸ボビン2との当接面積を大きくとっている。
このような本実施例の構成において、仮に、緩衝部材5の内周側をボビンホルダブッシュ6aの貫通孔6gまで達するように形成したとする。すなわち、突出部6hを廃し、緩衝部材5の当接面5aが耳糸ボビン2の当接端面2fを半径方向内側まで全て覆うように形成したとする。そうした場合、緩衝部材5の長期の使用による摩耗や変形により、緩衝部材5の当接面5aの位置が軸線方向におけるボビンホルダ3の外側へ変化し、緩衝部材5の突出部分が消滅し、さらに当接面5aが溝6kの内側に後退してしまう事態が生じ得る。
このような事態が生じると、緩衝部材5の当接面5aと、耳糸ボビン2の当接端面2fとの間の間隙22が、設計時に想定した最大の間隙、すなわちボビンホルダブッシュ6aと、耳糸ボビン2の当接端面2fとの間の間隙21よりも大きくなってしまい、かえって従来の遊星耳組装置よりも耳糸ボビン2が大きく軸線方向へ振動する状態となってしまう。
そこで、本実施例では、緩衝部材5の半径方向内側にボビンブッシュ2aの当接端面2fと対向する端面6bが存在するようにし、耳糸ボビン2の軸方向への移動を規制する突出部6hを設けたから、緩衝部材5が耳糸ボビン2との接触により磨耗し、緩衝部材5の耳糸ボビン2側の突出部分が変形、消滅したとしても突出部6hが耳糸ボビン2の端面2bと接触して耳糸ボビン2の軸方向への移動を規制する。これにより、緩衝部材5の磨耗によりボビンホルダ3と、耳糸ボビン2との間に当初設定された間隙21以上の間隙が生じるという事態を防ぐことができ、当初予定された振幅以上の耳糸ボビン2の振動が発生することを防止できる。
なお、突出部6hと、耳糸ボビン2の端面2bとが接触する状態となった場合、すなわち、緩衝部材5の当接面5aが磨耗により突出部6hの端面6bまで後退した場合、緩衝部材5を交換することが好ましい。また、突出部6hの支持面6eからの突出量を緩衝部材5が緩衝機能を発揮しうる厚みの寸法以上とし、突出部6hと耳糸ボビン2の端面2bとが接触する前に緩衝部材5を適宜交換すれば、緩衝部材5の緩衝機能を維持することができる。
ところで、前述したとおり、本実施例でも、従来の遊星耳組装置と同様に、ボビンホルダ3の一対の側壁3a(ボビンホルダブッシュ6a)間の寸法を、耳糸ボビン2の幅寸法よりも若干大きく形成し、さらに、緩衝部材5のボビンホルダブッシュ6aからの突出量をボビンホルダブッシュ6aと耳糸ボビン2(ボビンブッシュ2a)との間の間隙21よりも小さくし、緩衝部材5と、ボビンブッシュ2aとの間に間隙22が形成されるようにしている。耳糸ボビン2の軸線方向の振動を考えた場合、前記のような間隙22は本来存在しない方が好ましい。しかし、耳糸ボビン2のボビンホルダ3への装着時における作業性を考慮した場合、緩衝部材5とボビンブッシュ2aとの間に隙間が無いと、その装着作業をスムースに行えない場合が生じ得るため、止むを得ず前記のような間隙22が存在する構成としている。ただし、このような間隙22は、作業性を考慮した上で必要最小限であるのが好ましい。
[3]前述したとおり、緩衝部材5を取り付けるための溝6kは、緩衝部材5の半径方向内側にボビンホルダブッシュ6aの一部(突出部6h)が存在するように形成されている。言い換えると、ボビンホルダブッシュ6aの貫通孔6g内に緩衝部材5としてのフェルトが露出しないように溝6kが形成されている。これは、貫通孔6g内に緩衝部材5としてのフェルトが露出していると、ボビンシャフト4を貫通孔6gに挿入する際に抵抗となり、耳糸ボビン2の装着作業がし難くなるので、これを防止するためである。図2に示した本実施例の構成によれば、緩衝部材5のフェルトが貫通孔6g内に露出しないため、ボビンシャフト4の挿入がスムースに行え、耳糸ボビン2の装着作業が容易に行える。
[4]また、緩衝部材5の半径方向内側にボビンホルダブッシュ6aの一部(突出部6h)が存在するようにしたので、次のような効果も得られる。
ボビンシャフト4は、ボビンホルダブッシュ6aによって両端を支持されるが、振動の影響によってボビンシャフト4が撓み、その結果として耳糸ボビン2がその半径方向に激しく振動することがあり、その振動は、耳糸ボビン2の破損を招く要因となる。したがって、ボビンシャフト4の撓みをできるだけ抑制する必要があり、その為にはボビンシャフト4の支持点間の距離をできるだけ短くし、またボビンホルダブッシュ6aのボビンシャフト4の支持剛性を高めることが望まれる。
仮に、緩衝部材5の半径方向内側にボビンホルダブッシュ6aの一部(突出部6h)が存在せず、緩衝部材5の内周側が貫通孔6gに露出する(緩衝材5に形成された貫通孔の径とボビンホルダブッシュ6aの貫通孔6gの径が同じ)構成とした場合、ボビンシャフト4の一部は緩衝部材5に支持された状態となる。しかし、前述したとおり、緩衝部材5は緩衝性能を有する柔軟な材質で形成され、剛性が低いために支持部材としては殆ど機能しない。そのため、ボビンシャフト4の実質的な支持は、緩衝部材5よりボビンホルダ3の外側に位置するボビンホルダブッシュ6aの貫通孔6gのみで行うことになり、ボビンシャフト4の支持点間の距離が広がってしまう。しかも、緩衝部材5が存在する分貫通孔3gの軸線方向寸法が小さくなり、ボビンシャフト4の支持面を軸方向により広くとることができない。そのため、ボビンシャフト4の撓みを抑制するのに充分な支持剛性が得られない。
これに対し、図2に示すように、緩衝部材5の半径方向内側にボビンホルダブッシュ6aの一部(突出部6h)が存在するようにすれば、軸線方向における緩衝部材5の存在範囲においても、ボビンシャフト4はボビンホルダブッシュ6aによって支持されるから、前述した緩衝部材5が貫通孔6gに露出する構成と比べ、支持点間の距離を短くでき、しかもボビンシャフト4の支持面を軸方向により広くとることができるので、ボビンシャフト4の撓みを抑制するのに充分な支持剛性を得ることができる。
以上、図1および図2を参照して本発明の耳糸供給装置1の一実施例について説明したが、本発明による耳糸供給装置1の構成はこれに限定されるものではない。
例えば、図2に示した実施例では、ボビンホルダブッシュ6aの突出部6hは薄肉円筒状に形成されているが、緩衝部材5の緩衝機能、制動機能を阻害しない程度において、突出部6hを肉厚とすれば、本発明の効果を維持しながらボビンシャフト4の支持剛性を更に高めることができる。例えば、図3に示すように、突出部6hの肉厚を厚くし、加えて、ボビンブッシュ2aの鍔部の径を大きくすれば、緩衝部材5とボビンブッシュ2aの当接面積を広く確保でき、緩衝部材5の緩衝機能、制動機能を維持つつ、ボビンシャフト4の支持剛性を高めることができる。
なお、図3に示す例では、図2に示した実施例における溝6kの外周側面に相当する部分が無く、緩衝部材5は、耳糸ボビン2と対向する支持面6e及び突出部6hによって位置決め支持されている。このように、軸受部材6における緩衝部材5の位置決め支持の形態は、緩衝部材5の厚みや当接面5aの面積、軸受部材6のサイズの制約等により適宜変更される。例えば、図2に示した実施例のように、溝6kを深く形成し、緩衝部材5の厚みを大きくすれば、緩衝部材5の緩衝機能を高めることができる。また、図3に示す実施例のように、支持面6eを広く形成し、緩衝部材5の当接面5aの面積を大きくすれば、緩衝部材5の制動機能を高めることができる。
また、図示しないが、ボビンホルダブッシュ6aの突出部6hを、緩衝部材5の半径方向外側に設ければ、緩衝部材5とボビンブッシュ2aの当接面積をより広く確保できる。ただし、緩衝部材5の制動機能を考えた場合、なるべく半径方向外側で緩衝部材5とボビンブッシュ2aとを接触させたほうが制動トルクは大きくなるため、図1〜3で示した実施例のように、緩衝部材5の半径方向内側に突出部6hを設けた方が制動機能が高い。
緩衝部材5は、前記実施例のフェルトによるものに限らず、緩衝性能を有し、かつ、耳糸20の引き出し時に耳糸ボビン2の回転の妨げとなるような過度の回転抵抗を付与するものでなければ、どの様な材質のものであってもよい。例としては、前述のように樹脂材料、ゴム系材料等で形成されたものが挙げられる。また、含油性能を有するものとするならば、前記フェルトの他、不織布や多孔性合成樹脂等が挙げられる。さらに、緩衝部材5の形状は、連続する環状に限らず、耳糸ボビン2の当接端面2fと部分的に対向する形状であってもよい。また、当接端面2fと部分的に対向する緩衝部材5をボビンシャフト4周りに複数設けてもよい。緩衝部材5の形状は、円形の環状に限らず、多角形等の形状としてもよい。
図1〜3で示した実施例では、ボビンホルダ3の側壁3a側(ボビンホルダブッシュ6a)に緩衝部材5を設けるものとしたが、これに代えて、図4に示すように、耳糸ボビン2側(ボビンブッシュ2a)に緩衝部材5を設けるものとしてもよい。
図4に示す例では、ボビンブッシュ2aの端面2bに、貫通孔2gと同軸の環状の溝2kが形成されており、この溝2kに環状の緩衝部材5が嵌装されている。緩衝部材5は、溝2kの側面によりボビンシャフト4の半径方向に関し位置決め支持され、かつ溝2kの底面(支持面2e)によりボビンシャフト4の軸方向に関して位置決め支持されている。そして、緩衝部材5の当接面5aは、ボビンホルダブッシュ6aの当接端面6fと対向している。
図示のボビンブッシュ2aにおいて、緩衝部材5が嵌装される溝2kは、ボビンシャフト4の半径方向において、貫通孔2gの内周面との間にボビンブッシュ2aの一部を介在させるように形成されている。換言すれば、ボビンブッシュ2aは、支持面2eよりもボビンシャフト4の軸芯側に支持面2eよりもボビンホルダ3の側壁3a側へ突出する突出部2hを有している。また、突出部2hは、側壁3aと対向する端面2mを有している。したがって、図示の構成では、ボビンホルダ3の側壁3aと対向するボビンブッシュ2aの端面2bの一部である突出部2hの端面2mが、溝2kに嵌挿された緩衝部材5よりもボビンシャフト3の軸芯側に存在するものとなっている。
突出部2hは、そのボビンシャフト4の軸線方向に関する寸法(=突出部2hの支持面2eからの突出量)が、緩衝部材5の軸線方向の寸法(厚さ)よりも小さく形成されている。したがって、緩衝部材5は、突出部2hの端面2mから側壁3a側へ突出している。以上の構成により、図1〜3で示した実施例と同様の効果を得ることができる。なお、緩衝部材5が磨耗し、ボビンホルダブッシュ6aの突出部6hと、ボビンブッシュ2aの突出部2hとが接触したら、緩衝部材5を交換することが好ましい。また、本実施例において、ボビンホルダブッシュ6aの突出部6h及びボビンブッシュ2aの突出部2hの一方又は両方を省略しても良い。
図5に示す実施例は、軸受部材6を省略し、ボビンシャフト4を直接ボビンホルダ3の側壁3aによって保持し、ボビンホルダ3の側壁3aにおける耳糸ボビン2と対向する端面3bに緩衝部材5を設けている。なお、ボビンホルダ3の側壁3aと対向する耳糸ボビン2の端面2bに緩衝部材5を設けてもよい。
以上に示した実施例では、速やかに耳糸ボビン2をボビンホルダ3に取り付けられるように、緩衝部材5と、ボビンブッシュ2aとの間に間隙22を形成しているが、この間隙22を埋めるように緩衝部材5をボビンホルダブッシュ6aから突出させてもよい。言い換えると、間隙22を無くし、緩衝部材5がボビンブッシュ2aに常に当接している状態としてもよい。そうすれば、耳糸ボビン2の軸方向の振動を無くすことができる。また、耳糸ボビン2に対し常に緩衝部材5による制動力を作用させることができる。なお、この場合でも、緩衝部材5がフェルト等の容易に変形する部材であれば、挿入時に耳糸ボビン2が緩衝部材5と接触しても緩衝部材5が変形するため、大幅に作業性が損なわれることはない。
1 耳糸供給装置
2 耳糸ボビン
2a ボビンブッシュ
2b 端面
2c フランジ
2d 胴部
2e 支持面
2f 当接端面
2g 貫通孔
2h 突出部
2k 溝
2m 端面
3 ボビンホルダ
3a 側壁
3b 端面
3c 支持板
3g 貫通孔
4 ボビンシャフト
4a シャフトヘッド
5 緩衝部材
5a 当接面
6 軸受部材
6a ボビンホルダブッシュ
6b 端面
6c 胴部
6d 頭部
6e 支持面
6f 当接端面
6g 貫通孔
6h 突出部
6i ナット
6k 溝
7 駆動ギヤ
8 キャリアギヤ
9 遊星ギヤ
9a アイドルギヤ
10 太陽ギヤ
11 止爪
12 止車
13 固定シャフト
13a 回転シャフト
14 受動アーム
14a ヤーンガイド
15 テンサアーム
15a ヤーンガイド
15b 係合部
16 耳糸ガイド
17 押え部材
20 耳糸
21 間隙
22 間隙
51 耳糸供給装置
52 耳糸ボビン
52g 貫通孔
53 ボビンホルダ
53a 側壁
53g 貫通孔

Claims (5)

  1. 織機に用いられる遊星耳組装置用の耳糸供給装置(1)であって、ボビンホルダ(3)及び耳糸ボビン(2)を含み、前記ボビンホルダ(3)の対向する一対の側壁(3a)間でボビンシャフト(4)を介して前記耳糸ボビン(2)を回転可能に支持する遊星耳組装置用の耳糸供給装置(1)において、
    前記ボビンホルダ(3)及び前記耳糸ボビン(2)の少なくとも一方は、前記ボビンホルダ(3)の前記側壁(3a)又は該側壁(3a)と対向する前記耳糸ボビン(2)の端面(2b)から突出して前記側壁(3a)と前記端面(2b)との間に介在する緩衝部材(5)を備えたことを特徴とする織機における遊星耳組装置用の耳糸供給装置(1)。
  2. 前記緩衝部材(5)は、含油部材で形成され、潤滑剤が含浸されていることを特徴とする請求項1に記載の織機における遊星耳組装置用の耳糸供給装置(1)。
  3. 前記緩衝部材(5)が設けられる前記ボビンホルダ(3)及び前記耳糸ボビン(2)の少なくとも一方は、前記緩衝部材(5)よりも前記ボビンシャフト(4)の軸芯側に、前記側壁(3a)又は前記端面(2b)の少なくとも一部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の織機における遊星耳組装置用の耳糸供給装置(1)。
  4. 前記ボビンホルダ(3)の側壁(3a)は、前記ボビンシャフト(4)を支持するための軸受部材(6)を含み、
    前記軸受部材(6)は、前記ボビンシャフト(4)が挿入される貫通孔(6g)と、前記耳糸ボビン(2)の前記端面(2b)と対向すると共に前記緩衝部材(5)を位置決め支持する支持面(6e)と、前記支持面(6e)よりも前記ボビンシャフト(4)の軸芯側で前記ボビンシャフト(4)の軸線方向に関し前記支持面(6e)よりも前記耳糸ボビン(2)側へ突出する突出部(6h)とを有し、
    前記緩衝部材(5)は、前記突出部(6h)の前記耳糸ボビン(2)と対向する端面(6b)から突出するように設けられることを特徴とする請求項3に記載の織機における遊星耳組装置用の耳糸供給装置(1)。
  5. 前記緩衝部材(5)は、前記ボビンホルダ(3)の側壁(3a)及び前記耳糸ボビン(2)の少なくとも一方に設けられ、他方に対し当接した状態で設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の織機における遊星耳組装置用の耳糸供給装置(1)。
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