JP2010240847A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】露光ヘッドにおいて感光体ドラムの回転方向でずれた位置に発光素子を設けた場合でも、発光素子から像担持面までの距離をいずれの発光素子でも常に等しくすることのできる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】画像形成装置100では、露光ヘッド10において感光体ドラム110の像担持面110sに摺動する摺動面16が、像担持面110sと同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲している。また、露光ヘッド10において、発光素子2が設けられている基板面11aも像担持面110sと同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲している。このため、露光ヘッド10において、感光体ドラム110の回転方向でずれた位置に発光素子2を設けた場合でも、発光素子2から像担持面110sまでの距離がいずれの発光素子2でも等しい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、発光素子からの照射光に応じて像担持体に潜像が形成される画像形成装置に関するものである。
発光素子からの照射光に応じて像担持体に潜像が形成される画像形成装置は、像担持体としての感光体ドラムと、感光体ドラムの円周面に設けられた像担持面に対向する露光ヘッドとを備えている。かかる露光ヘッドは、感光体ドラムと円周面と対向する部分には、有機EL(Electro Luminescent)素子などからなる複数の発光素子が配列されており、感光体ドラムの像担持面には、各発光素子からの照射光に応じた潜像が形成される。
かかる構成においては、露光ヘッドや像担持面の寸法誤差や、これらの要素の取付け位置の誤差に起因して、像担持体の部位によってその表面と各発光素子との間隔が変動する場合がある。かかる変動は、像担持面において発光素子からの光が到達する領域の面積や形状がばらつく原因となり、高解像度の画像を印刷することが困難となる。そこで、像担持面に接触するガイド体がヘッドに固定された構成が提案されている(特許文献1)。
但し、特許文献1に記載の構成では、ガイド体の表面と像担持体の表面が線接触する構成にすぎないため、露光ヘッドを像担持面に対して精度よく設置することが困難であり、さらに露光ヘッドを設置した後も、姿勢に安定的に維持することが困難である。そこで、図10(a)に示すように、発光素子2を備えた露光ヘッド10xにおいて、感光体ドラム110の外周面に摺動する摺動面16xを像担持面110sと同一の曲率をもつ湾曲面にした構成が提案されている(特許文献2参照)。
特開平7−178956号公報(図1) 特開2006−264218号公報(図1)
しかしながら、画像の高精細化や潜像形成速度を高めることを目的に、図10(b)に示すように、露光ヘッド10yにおいて、感光体ドラム110の回転方向(矢印Aで示す)でずれた位置に発光素子2を設けた場合に、図10(a)に示す構成を採用すると、発光素子2から像担持面110sまでの距離が発光素子2毎に相違してしまう。かかる相違は、画像の高精細化を妨げる原因となるため、好ましくない。特に、図10(b)に点線で示すように、露光ヘッド10において、感光体ドラム110の回転方向でずれた3箇所に発光素子2を設けた場合に、発光素子2から像担持面110sまでの距離を全ての発光素子2で一致させることは不可能である。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、露光ヘッドにおいて感光体ドラムの回転方向でずれた位置に発光素子を設けた場合でも、発光素子から像担持面までの距離をいずれの発光素子でも常に等しくすることのできる画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、円周面上に像担持面をもって回転する感光体ドラムと、前記感光体ドラムの円周面に摺動する摺動面を備え、前記像担持面への光照射により当該像担持面上に潜像を形成する露光ヘッドと、を有する画像形成装置であって、前記露光ヘッドは、前記像担持面に対向する素子基板と、該素子基板の基板面において前記感光体ドラムの回転方向および該回転方向と直交する方向でずれた位置に設けられた複数の発光素子と、を備え、前記摺動面および前記基板面は、前記像担持面と同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲していることを特徴とする。
本発明では、露光ヘッドにおいて感光体ドラムの円周面に摺動する摺動面が像担持面と同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲しているため、感光体ドラムに対する露光ヘッドの姿勢を好適な状態に維持することができる。従って、発光素子から像担持面までの距離が変動しない。また、露光ヘッドにおいて、発光素子が設けられている基板面も像担持面と同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲しているため、露光ヘッドにおいて、感光体ドラムの回転方向でずれた位置に発光素子を設けた場合でも、発光素子から像担持面までの距離がいずれの発光素子でも等しい。このため、像担持面において発光素子からの光が到達する領域の面積や形状がばらつかないので、高解像度の画像を形成することができる。
本発明において、基板面において感光体ドラムの回転方向および該回転方向と直交する方向でずれた位置に複数の発光素子が設けられた構成例としては、前記基板面において、前記感光体ドラムの回転方向と直交する方向に前記発光素子が配列された素子列が前記感光体ドラムの回転方向に複数列、設けられている構成を挙げることができる。
本発明は、前記素子列は3列以上設けられている場合に適用すると特に効果的である。前記素子列は3列以上設けられている場合、露光ヘッドにおいて感光体ドラムの回転方向でずれた3箇所以上に発光素子が存在するため、従来構成では、全ての発光素子において発光素子から像担持面までの距離を等しくすることは絶対に不可能である。しかるに本発明によれば、露光ヘッドにおいて感光体ドラムの回転方向でずれた3箇所以上に発光素子が存在する場合も、全ての発光素子において発光素子から像担持面までの距離を等しくすることができる。
本発明において、前記摺動面は、前記素子基板が前記像担持面と同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲していることにより、前記像担持面と同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲している構成を採用することができる。かかる態様によれば、素子基板が湾曲していない状態で発光素子を設けた後、素子基板を湾曲させればよいので、素子基板に発光素子を設けるのが容易である。
ここで、素子基板を湾曲可能な構成とするには、比較的厚いガラス基板に発光素子を形成した後、エッチングあるいは研磨などの方法でガラス基板を薄手化する方法を挙げることができる、また、素子基板を湾曲可能な構成とするには、最初から薄いガラス基板に発光素子を設ける方法や、プラスチック基板などといった可撓性材料からなる基板に発光素子を設ける方法を挙げることができる。本発明では、いずれの構成を採用する場合でも、素子基板としてガラス基板を用いることが好ましい。かかるガラス基板であれば、プラスチック基板と違って熱変形が発生しないなどの利点がある。
本発明においては、前記円周面が凸曲面になっており、前記摺動面および前記基板面が凹曲面になっている構成を採用することができる。かかる態様によれば、感光体ドラムに対して露光ヘッドを配置するのが容易である。
本発明においては、前記円周面が凹曲面になっており、前記摺動面および前記基板面が凸曲面になっている構成を採用してもよい。かかる態様によれば、感光体ドラムの内側に露光ヘッドが配置されるので、露光ヘッドの設置に要するスペースを削減することができる。
本発明において、前記露光ヘッドは、前記回転ドラムの回転方向における上流側の側面と前記摺動面との間に位置して前記像担持面となす角度が鋭角となるように傾斜した傾斜面を有することが好ましい。かかる態様によれば、露光ヘッドとの衝突に起因した像担持面の損傷を抑制できるという利点がある。露光ヘッドのうち像担持面の進行方向における上流側の側面と摺動面とが連接する角部分が像担持面に激しく衝突することを防止することができる。
本発明において、前記露光ヘッドは、前記像担持面と前記発光素子との間に介在して当該発光素子からの出射光を集光するレンズを備えていることが好ましい。かかる態様によれば、発光素子からの出射光の利用効率を向上させることができる。換言すると、レンズが配置されない構成と比較して、像担持体に潜像を形成するために必要となる発光素子からの光量を低減することができるから、消費電力の低減や発光素子の劣化の抑制を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の要部を拡大して示す説明図である。 図2に示す露光ヘッドに用いた電気光学装置の説明図である。 本発明の第1実施形態の改良例に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。 本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の構を示す説明図である。 本発明を適用した画像形成装置の全体構成を示す縦断面図である。 本発明を適用した別の画像形成装置の全体構成を示す縦断面図である。 従来の画像形成装置に用いた露光ヘッドの説明図である。
図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の各図面においては、各部の寸法の比率を実際のものとは適宜に異ならせている。
[第1実施形態]
(基本構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置(例えば、画像印刷装置)の構成を示す説明図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の要部を拡大して示す説明図であり、図2(a)、(b)、(c)は各々、露光ヘッド周辺を拡大して示す説明図、露光ヘッドにおける発光素子のレイアウトを示す説明図、および露光ヘッドにおける発光素子の別のレイアウトを示す説明図である。
図1および図2(a)に示す画像形成装置100は、プリンターや複写機およびファクシミリの印刷部分として使用される装置であり、円周面(外周面)上に像担持面110sをもって軸線X周りに矢印Aで示す方向(副走査方向)に回転する感光体ドラム110と、感光体ドラム110の半径方向外側から像担持面110sに光照射を照射して像担持面110s上に潜像を形成する露光ヘッド10とを有している。ここで、露光ヘッド10は、感光体ドラム110の円周面に摺動する摺動面16を備えている。
(露光ヘッド10の構成)
図2(a)に示すように、露光ヘッド10は、像担持面110sに対向する基板面11aを備えた素子基板11と、基板面11aに設けられた発光素子2とを備えており、発光素子2は、感光体ドラム110の回転方向および回転方向と直交する方向(主走査方向)でずれた位置に複数、設けられている。
かかる発光素子2のレイアウトは、例えば、図2(b)に示すように表される。ここに示す例では、素子基板11の基板面11aにおいて、感光体ドラム110の回転方向(矢印Aで示す方向)と直交する方向(矢印Bで示す方向/感光体ドラム110の母線方向)に発光素子2が配列された素子列20が感光体ドラム110の回転方向に2列、設けられており、各素子列20の間において、発光素子2は、感光体ドラム110の母線方向でずれた位置に設けられている。また、図2(c)に示すように、素子列20は3列以上、例えば、4列設けられることもある。かかる構成によれば、発光素子2同士を近接するのに限界があっても、感光体ドラム110の母線方向において発光素子2が近接したのと同様な状態にあるので、画像の高精細化を図ることができる。
露光ヘッド10は、素子基板11において発光素子2が設けられている側を覆う封止部材7を備えており、かかる封止部材7と素子基板11は、封止材6などによって貼り合わされて電気光学装置1を構成している。本形態では、封止部材7として板状の封止基板が用いられているため、電気光学装置1はパネル状である。また、露光ヘッド10は、電気光学装置1を支持するパネル支持部材8を備えている。
かかる露光ヘッド10において、パネル支持部材8は弾性部材9によって感光体ドラム110に向けて押圧されており、電気光学装置1は感光体ドラム110に向けて弾性をもって付勢されている。弾性部材9としては、コイルバネや板バネなどのバネ部材や、ゴムなどの弾性体を用いることができ、画像形成装置の筐体90とパネル支持部材8との間に配置される。
本形態において、電気光学装置1は、発光素子2から出射された光(矢印L1で示す)を素子基板11側から出射するボトムエミッション型の有機エレクトロルミネッセンス装置である。このため、素子基板11は感光体ドラム110の側に配置され、封止部材7は素子基板11に対して感光体ドラム110が位置する側とは反対側に配置されている。このため、本形態では、素子基板11において、発光素子2が設けられている基板面11aとは反対側の面11bが摺動面16を構成している。
このように構成した画像形成装置100において、像担持面110sは凸曲面になっている一方、摺動面16は凹曲面になっている。より具体的に説明すると、素子基板11は、感光体ドラム110の像担持面110sと同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲しており、その結果、摺動面16および基板面11aはいずれも、像担持面110sと同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲している。また、本形態では、封止部材7も湾曲した構造になっている。
(電気光学装置の構成)
図3は、図2に示す露光ヘッド10に用いた電気光学装置1の説明図である。図3に示す電気光学装置1は、基板面11aに、有機エレクトロルミネッセンス素子からなる発光素子2が形成された素子基板11を有しており、素子基板11の基板面11aには、薄膜トランジスター15などが形成された回路部13も形成されている。回路部13に形成された複数の層間絶縁膜のうち、最上層の層間絶縁膜上には、ITO等からなる透明な画素電極24が形成されている。画素電極24は、薄膜トランジスター15に電気的に接続されている。画素電極24の上層には、隣接する画素電極24との間にシリコン酸化膜などからなる絶縁層17が形成されており、かかる絶縁層17は、画素電極24に対して部分的に重なっている。このため、絶縁層17の開口部では、画素電極24の表面が露出している。絶縁層17の上層には、画素電極24の周りを囲むように、高さが1〜4μm程度のアクリル樹脂やポリイミド樹脂等からなる隔壁19が形成されており、隔壁19で囲まれた領域内では、絶縁層17の上層側に有機機能層26が積層されている。有機機能層26の上層には陰極層25が形成されており、画素電極24、有機機能層26および陰極層25によって、有機エレクトロルミネッセンス素子からなる発光素子2が構成されている。なお、図3では、発光素子2と薄膜トランジスター15とが重なる位置に表されているが、発光素子2と薄膜トランジスター15とはずれた位置に形成されている。
有機機能層26は、例えば、画素電極24上に積層された正孔注入輸送層21と、正孔注入輸送層21上に積層された発光層22とを備えている。発光層22の上層あるいは下層には、その他の機能を有する他の有機機能層、例えば、インターレイアー層などを形成することもある。正孔注入輸送層21は、正孔を発光層22に注入する機能を有するとともに、正孔を輸送する機能を有する。発光層22では、正孔注入輸送層21から注入された正孔と、陰極層25から注入される電子が発光層で再結合し、発光が行われる。
正孔注入輸送層21は、正孔注入輸送層形成材料および溶媒(分散媒を含む)を含む液状組成物を隔壁19の内側に吐出してから溶媒を除去して形成したものである。発光層22も、発光層形成材料および溶媒(分散媒を含む)を含む液状組成物を隔壁19の内側に吐出してから溶媒を除去して形成したものである。このようにして、正孔注入輸送層21および発光層22を形成する際、隔壁19は、液状組成物が外にはみ出ることを防止する機能を担っている。かかる構成の場合、正孔注入輸送層21は、例えば、ポリオレフィン誘導体である3,4−ポリエチレンジオシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸(PEDOT/PSS)や、ポリマー前駆体がポリテトラヒドロチオフェニルフェニレンであるポリフェニレンビニレン、1,1−ビス−(4−N、N−ジトリルアミノフェニル)シクロヘキサン等の有機機能材料からなる。発光層22は、例えば、ポリフルオレン誘導体、ポリフェニレン誘導体、ポリビニルカルバゾール、ポリチオフェン誘導体、またはこれらの高分子材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素、例えばルブレン、ペリレン、9,10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等をドープした有機機能材料からなる。
また、正孔注入輸送層21および発光層22は、蒸着により形成されることもある。かかる構成の場合、正孔注入輸送層21は、トリアリールアミン(ATP)多量体などからなる。発光層22は、アントラセン系ドーパントやルブレン系ドーパントを含むスチリルアミン系材料などからなる。
陰極層25は、素子基板11の一方面の略全面、あるいはストライプ状に形成されており、画素電極24と対になって有機機能層26に電流を流す役割を果たす。陰極層25は、例えば、カルシウム層とアルミニウム層とが積層された構造を有している。本形態においては、陰極層25が発光層22に直接に接して発光層22に電子を注入する役割を果たしているが、発光層22の材料によっては発光効率を高めることを目的に、発光層22と陰極層25との間にLiFなどの電子注入層を形成する場合もある。
また、素子基板11において発光素子2が形成されている面側には、エポキシ樹脂などの封止材6によって封止部材7が貼り合わされている。かかる封止材6および封止部材7は、発光素子2が水分や酸素によって劣化してダークスポットが発生することを防止する。
本形態の電気光学装置1は、例えば、素子基板11の側から光を出射するボトムエミッション型であり、陰極層25はAl(アルミニウム)などの反射材料から構成されている。従って、有機機能層26から素子基板11側に発した光は、矢印L1で示すように、素子基板11において基板面11aと反対側の面11bの側から出射される、また、有機機能層26から素子基板11とは反対側に発した光は、陰極層25により反射されて、矢印L1で示すように、素子基板11を透過して素子基板11の下側に出射される。従って、ボトムエミッション型の電気光学装置1では、素子基板11としては、ガラスなどといった透光性基板が用いられる。
なお、陰極層25として、ITO、Pt、Ir、Ni、Pd、Alなどを光透過可能な状態に形成し、かつ、画素電極24の下層側に反射層を形成すれば、矢印L2で示すように、陰極層25側から光を出射させるトップエミッション型として構成することができる。この場合、封止部材7としては、ガラスなどといった透光性部材が用いられる。
かかる構成の電気光学装置1において、図1を参照して説明したように、素子基板11が湾曲した構成は、比較的厚いガラス製の素子基板11の基板面11aに発光素子2を設けた後、エッチングあるいは研磨などの方法で素子基板11の他方の面11bを薄手化することによって実現することができる。かかるエッチングや研磨などの薄手化工程や湾曲工程は、素子基板11単体の状態で行なってもよいし、素子基板11と封止部材7とを貼り合せて電気光学装置1としてから行なってもよい。前者の場合には、封止部材7および素子基板11を湾曲させた状態で貼り合わせて電気光学装置1とすることになる。
また、素子基板11が湾曲した構成は、最初から薄いガラス基板を素子基板11として用いた構成や、プラスチック基板などといった可撓性材料からなる基板を素子基板11として用いることによっても実現することができる。この場合も、湾曲工程は、素子基板11単体の状態で行なってもよいし、素子基板11と封止部材7とを貼り合せて電気光学装置1としてから行なってもよい。前者の場合には、封止部材7および素子基板11を湾曲させた状態で貼り合わせて電気光学装置1とすることになる。
いずれの場合も、素子基板11が平板状の状態で発光素子2を基板面11aに設けた後、湾曲させる。本形態では、素子基板11としてガラス基板を用いられている。かかるガラス基板であれば、プラスチック基板と違って熱変形が発生しないなどの利点がある。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の画像形成装置100では、露光ヘッド10において感光体ドラム110の像担持面110sに摺動する摺動面16が、像担持面110sと同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲しているため、感光体ドラム110に対する露光ヘッド10の姿勢を好適な状態に維持することができる。従って、発光素子2から像担持面110sまでの距離が変動しない。
また、露光ヘッド10において、発光素子2が設けられている基板面11aも像担持面110sと同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲しているため、露光ヘッド10において、感光体ドラム110の回転方向でずれた位置に発光素子2を設けた場合でも、発光素子2から像担持面110sまでの距離がいずれの発光素子2でも等しい。また、いずれの発光素子2も像担持面110sに対する法線方向から光を照射し、発光素子2から像担持面110sへの光の入射角度がいずれの発光素子2でも等しい。
それ故、本形態によれば、像担持面110sにおいて発光素子2からの光が到達する領域の面積や形状がばらつかないので、高解像度の画像を形成することができる。
特に本形態の構成によれば、図2(c)に示すように、素子列20が3列以上設けられている場合でも、発光素子2から像担持面110sまでの距離を全ての発光素子2で等しくすることができる。すなわち、素子列20が2列であれば、2つの素子列20を線対称に配置することによって、発光素子2から像担持面110sまでの距離を全ての発光素子2で等しくすることができるが、素子列20が3列以上の場合、従来の構成では、素子列20を線対称に配置しても、発光素子2から像担持面110sまでの距離を全ての発光素子2で等しくすることが不可能である。しかるに本形態では、基板面11aも像担持面110sと同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲しているため、素子列20が3列以上設けられている場合でも、発光素子2から像担持面110sまでの距離を全ての発光素子2で等しくすることができる。また、従来構成であれば、全ての発光素子2から像担持面110sに対して法線方向から光を照射させることができないが、本形態によれば、全ての発光素子2から像担持面110sに対して法線方向から光を照射させることができる。
さらに、本形態では、感光体ドラム110の半径方向外側に露光ヘッド10を配置したため、画像形成装置100を組み立てる作業や露光ヘッド10を交換する作業が容易である。
[第1実施形態の改良例]
図4は、本発明の第1実施形態の改良例に係る画像形成装置の構成を示す説明図であり、図4(a)、(b)は各々、露光ヘッドを斜め下方(摺動面16)が位置する側からみた斜視図、および露光ヘッド周辺の断面図である。なお、本形態の基本的な構成は、第1実施形態と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図4に示すように、本形態の画像形成装置100でも、第1実施形態と同様、感光体ドラム110と、感光体ドラム110の半径方向外側から像担持面110sに光照射を照射して像担持面110s上に潜像を形成する露光ヘッド10とを有している。ここで、露光ヘッド10は、感光体ドラム110の円周面に摺動する摺動面16を備えている。素子基板11は、感光体ドラム110の像担持面110sと同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲しており、その結果、摺動面16および基板面11aはいずれも、像担持面110sと同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲している。また、本形態では、封止部材7も湾曲した構造になっている。
ここで、露光ヘッド10は、感光体ドラム110の回転方向(矢印Aで示す方向)における上流側には、側面18と摺動面16との間に像担持面110sとなす角度Θが鋭角の傾斜面18aを有している。ここで、角度Θは、露光ヘッド10の摺動面16の上流側端部と像担持面110sとが接する位置における像担持面110sの接線方向と、傾斜面18aとがなす角度によって定義される。
本形態では、かかる傾斜面18aを有するため、露光ヘッド10のうち像担持面110sの進行方向における上流側の側面18と摺動面16とが連接する角部分16aが鈍角であり、側面18と摺動面16との間に鋭角部分がない。このため、側面18と摺動面16とが連接する角部分16aが像担持面110sに激しく衝突することを防止することができる。それ故、露光ヘッド10および像担持面110sが損傷することを防止することができる。
[第2実施形態]
図5は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の構成を示す説明図であり、図5(a)、(b)、(c)は各々、露光ヘッド周辺の断面図、露光ヘッドを斜め上方(摺動面16)が位置する側からみた斜視図、および露光ヘッド周辺を拡大して示す断面図である。なお、本形態の基本的な構成は、第1実施形態と同様であるため、可能な限り、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図5に示す画像形成装置100も、第1実施形態と同様、プリンターや複写機およびファクシミリの印刷部分として使用される装置である。但し、本形態の画像形成装置100では、感光体ドラム110の内周面(円周面)が像担持面110sになっている。このため、感光体ドラム110は、半径方向内側から像担持面110sに光照射を照射して像担持面110s上に潜像を形成する。ここで、露光ヘッド10は、感光体ドラム110の円周面に摺動する摺動面16を備えている。本形態の画像形成装置100でも、第1実施形態と同様、露光ヘッド10は、素子基板11において発光素子2が設けられている側を覆う封止部材7を備えており、かかる封止部材7と素子基板11は、封止材6などによって貼り合わされてパネル状の電気光学装置1を構成している。また、露光ヘッド10は、電気光学装置1を支持するパネル支持部材(図示せず)を備えており、パネル支持部材は弾性部材9によって感光体ドラム110に向けて押圧されている。
電気光学装置1は、発光素子2から出射された光(矢印L1で示す)を素子基板11側から出射するボトムエミッション型である。このため、素子基板11は感光体ドラム110の像担持面110s側に配置され、封止部材7は素子基板11に対して感光体ドラム110の像担持面110sが位置する側とは反対側に配置されている。このため、本形態では、素子基板11において、発光素子2が設けられている基板面11aとは反対側の面11bが摺動面16を構成している。かかる露光ヘッド10においても、第1実施形態で説明したように、発光素子2は、感光体ドラム110の回転方向でずれた位置に形成されている。
ここで、像担持面110sは凹曲面になっており、摺動面16は凸曲面になっている。すなわち、素子基板11は、感光体ドラム110の像担持面110sと同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲している。このため、摺動面16および基板面11aはいずれも、像担持面110sと同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲している。また、本形態では、封止部材7も湾曲した構造になっている。
このように構成した画像形成装置100でも、露光ヘッド10において感光体ドラム110の像担持面110sに摺動する摺動面16が、像担持面110sと同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲しているため、感光体ドラム110に対する露光ヘッド10の姿勢を好適な状態に維持することができる。従って、発光素子2から像担持面110sまでの距離が変動しない。また、露光ヘッド10において、発光素子2が設けられている基板面11aも像担持面110sと同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲しているため、露光ヘッド10において、感光体ドラム110の回転方向でずれた位置に発光素子2を設けた場合でも、発光素子2から像担持面110sまでの距離がいずれの発光素子2でも等しい。また、いずれの発光素子2も像担持面110sに対する法線方向から光を照射し、発光素子2から像担持面110sへの光の入射角度がいずれの発光素子2でも等しい。それ故、本形態によれば、像担持面110sにおいて発光素子2からの光が到達する領域の面積や形状がばらつかないので、高解像度の画像を形成することができる。
また、本形態では、感光体ドラム110の内側に露光ヘッド10が配置されるので、露光ヘッド10の設置に要するスペースを削減することができる。
また、本形態の画像形成装置100でも、第1実施形態の改良例と同様、露光ヘッド10は、感光体ドラム110の回転方向(矢印Aで示す方向)における上流側には、側面18と摺動面16との間に像担持面110sとなす角度Θが鋭角の傾斜面18aを有している。このため、露光ヘッド10のうち像担持面110sの進行方向における上流側の側面18と摺動面16とが連接する角部分16aが鈍角であり、側面18と摺動面16との鋭角部分がない。このため、側面18と摺動面16とが連接する角部分16aが像担持面110sに激しく衝突することを防止することができる。それ故、露光ヘッド10および像担持面110sが損傷することを防止することができる。
[第3実施形態]
図6は、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の構成を示す説明図であり、図6(a)、(b)は各々、第1実施形態およびその改良例に係る露光ヘッド10にトップエミッション型の電気光学装置1を用いた構成例を示す説明図、および第2実施形態に係る露光ヘッド10にトップエミッション型の電気光学装置1を用いた構成例を示す説明図である。なお、本形態の基本的な構成は、第1実施形態および第2実施形態と同様であるため、可能な限り、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
第1実施形態および第2実施形態では、露光ヘッド10にボトムエミッション型の電気光学装置1を用いたが、本形態では、図6(a)、(b)に示すように、露光ヘッド10にトップエミッション型の電気光学装置1を用いている。すなわち、電気光学装置1は、図3に矢印L2で示した光を出射する。このため、封止部材7は感光体ドラム110の像担持面110s側に配置され、素子基板11は封止部材7に対して感光体ドラム110の像担持面110sが位置する側とは反対側に配置されている。従って、本形態では、封止部材7において、素子基板11と対向する面とは反対側の面7bが摺動面16を構成している。
その他の構成は、第1実施形態および第2実施形態と同様であり、発光素子2は、感光体ドラム110の回転方向でずれた位置に形成されている。このため、図6(a)に示す画像形成装置100では、第1実施形態と同様、素子基板11および封止部材7が湾曲しており、摺動面16および基板面11aは、像担持面110sと同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲した凹曲面になっている。また、図6(b)に示す画像形成装置100では、第2実施形態と同様、素子基板11および封止部材7が湾曲しており、摺動面16および基板面11aは、像担持面110sと同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲した凸曲面になっている。
[第4実施形態]
図7は、本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。なお、本形態の基本的な構成は、第1実施形態と同様であるため、可能な限り、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
上記の実施形態では、素子基板11あるいは封止部材7によって露光ヘッド10の摺動面16が構成されていた。これ対して、本形態では、図7に示すように、電気光学装置1において像担持面110sが位置する側には、電気光学装置1との間にレンズ3を構成する透光性部材4が接合されている。このため、露光ヘッド10の摺動面は、透光性部材4において電気光学装置1が位置する側とは反対側の面4bによって構成されている。
ここで、レンズ3は、像担持面110sと発光素子2との間に介在している。また、レンズ3は各々が、発光素子2と対向するようにアレイ状に配列されている。このため、レンズ3は、像担持面110sと発光素子2との間に介在して発光素子2からの出射光を像担持面110sに集光させる。かかるレンズ3は、例えば、電気光学装置10側の凹部と透光性部材4の凹部とによって囲まれた空間に、素子基板11および透光性部材4と屈折率が相違する樹脂材料が充填されることによって凸レンズとして形成される。その他の構成は、第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。なお、本形態は、第1実施形態に係る露光ヘッド10にレンズ3を設けたが、かかる構成は、第1実施形態や第2実施形態と組み合わせてもよい。
このように構成した場合は特に、発光素子2と像担持面110sとの距離が僅かに変化したときでも、感光体ドラム110の表面において発光素子2からの出射光が到達するスポットの面積が大きく変化する。このため、上記実施形態で説明したように、摺動面16および基板面11aを像担持面110sと同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲させることにより、発光素子2と像担持面110sとの距離を安定化させたときの効果が顕著である。
[他の実施の形態]
上記実施形態においては、発光素子2として有機エレクトロルミネッセンス素子を用いたが、発光素子2としては、無機エレクトロルミネッセンス素子やLED(Light Emitting Diode)を用いた場合にも本発明を適用することができる。
[画像形成装置の全体構成]
図8および図9を参照して、本発明を適用した別の画像形成装置の全体構成を説明する。図8および図9は各々、本発明を適用した画像形成装置の全体構成を示す縦断面図、および本発明を適用した別の画像形成装置の全体構成を示す縦断面図である。
(画像形成装置の構成例1)
図8に示す画像形成装置100は、ベルト中間転写体方式を利用したタンデム型のフルカラー画像形成装置である。この画像形成装置100では、4個の露光ヘッド10K、10C、10M、10Yが、4個の感光体ドラム(像担持体)110K、110C、110M、110Yの露光位置にそれぞれ配置されている。露光ヘッド10K、10C、10M、10Yは、上記の各実施形態に係る露光ヘッド10である。
画像形成装置100には、駆動ローラー121と従動ローラー122とが設けられており、これらのローラー121、122には無端の中間転写ベルト120が巻回されて、矢印に示すようにローラー121、122の周囲を回転させられる。図示しないが、中間転写ベルト120に張力を与えるテンションローラーなどの張力付与手段を設けてもよい。
中間転写ベルト120の周囲には、外周面に感光層を有する4個の感光体ドラム110K、110C、110M、110Yが互いに所定の間隔をおいて配置される。添え字K、C、M、Yはそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローの顕像を形成するために使用されることを意味している。他の部材についても同様である。感光体ドラム110K、110C、110M、110Yは、中間転写ベルト120の駆動と同期して回転駆動される。
各感光体ドラム110(K、C、M、Y)の周囲には、コロナ帯電器111(K、C、M、Y)と、露光ヘッド10(露光ヘッド10K、C、M、Y)と、現像器114(K、C、M、Y)とが配置されている。コロナ帯電器111(K、C、M、Y)は、これに対応する感光体ドラム110(K、C、M、Y)の外周面を一様に帯電させる。露光ヘッド10(露光ヘッド10K、C、M、Y)は、感光体ドラムの帯電させられた外周面に静電潜像を書き込む。各露光ヘッド10(K、C、M、Y)は、複数の発光素子2が感光体ドラム110(K、C、M、Y)の母線(主走査方向)に沿って配列するように設置される。静電潜像の書き込みは、複数の発光素子38によって感光体ドラムに光を照射することにより行う。現像器114(K、C、M、Y)は、静電潜像に現像剤としてのトナーを付着させることにより感光体ドラムに顕像すなわち可視像を形成する。
このような4色の単色顕像形成ステーションにより形成された黒、シアン、マゼンタ、イエローの各顕像は、中間転写ベルト120上に順次一次転写されることにより、中間転写ベルト120上で重ね合わされ、この結果としてフルカラーの顕像が得られる。中間転写ベルト120の内側には、4つの一次転写コロトロン(転写器)112(K、C、M、Y)が配置されている。一次転写コロトロン112(K、C、M、Y)は、感光体ドラム110(K、C、M、Y)の近傍にそれぞれ配置されており、感光体ドラム110(K、C、M、Y)から顕像を静電的に吸引することにより、感光体ドラムと一次転写コロトロンの間を通過する中間転写ベルト120に顕像を転写する。
最終的に画像を形成する対象としてのシート102は、ピックアップローラー103によって、給紙カセット101から1枚ずつ給送されて、駆動ローラー121に接した中間転写ベルト120と二次転写ローラー126の間のニップに送られる。中間転写ベルト120上のフルカラーの顕像は、二次転写ローラー126によってシート102の片面に一括して二次転写され、定着部である定着ローラー対127を通ることでシート102上に定着される。この後、シート102は、排紙ローラー対128によって、装置上部に形成された排紙カセット上へ排出される。
かかる画像形成装置100は、有機EL材料からなる発光層を含む発光素子38を書込手段(露光手段)として利用しているので、レーザー走査光学系を用いた場合よりも、装置の小型化を図ることができる。
(画像形成装置の構成例2)
図9に示す画像形成装置100は、ベルト中間転写体方式を利用したロータリー現像式のフルカラー画像形成装置であり、感光体ドラム165の周囲には、コロナ帯電器168、ロータリー式の現像ユニット161と、露光ヘッド167と、中間転写ベルト169とが設けられている。
コロナ帯電器168は、感光体ドラム165の外周面を一様に帯電させる。露光ヘッド167は、感光体ドラム165の帯電させられた外周面に静電潜像を書き込む。この露光ヘッド167は、上記実施形態に係る露光ヘッド10である。
現像ユニット161は、4つの現像器163Y、163C、163M、163Kが90°の角間隔をおいて配置されたドラムであり、軸161aを中心にして反時計回りに回転可能である。現像器163Y、163C、163M、163Kは、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、黒のトナーを感光体ドラム165に供給して、静電潜像に現像剤としてのトナーを付着させることにより感光体ドラム165に顕像すなわち可視像を形成する。
無端の中間転写ベルト169は、駆動ローラー170a、従動ローラー170b、一次転写ローラー166およびテンションローラーに巻回されて、これらのローラーの周囲を矢印に示す向きに回転させられる。一次転写ローラー166は、感光体ドラム165から顕像を静電的に吸引することにより、感光体ドラムと一次転写ローラー166の間を通過する中間転写ベルト169に顕像を転写する。
具体的には、感光体ドラム165の最初の1回転で、露光ヘッド167によりイエロー(Y)像のための静電潜像が書き込まれて現像器163Yにより同色の顕像が形成され、さらに中間転写ベルト169に転写される。また、次の1回転で、露光ヘッド167によりシアン(C)像のための静電潜像が書き込まれて現像器163Cにより同色の顕像が形成され、イエローの顕像に重なり合うように中間転写ベルト169に転写される。そして、このようにして感光体ドラム165が4回転する間に、イエロー、シアン、マゼンタ、黒の顕像が中間転写ベルト169に順次重ね合わせられ、この結果フルカラーの顕像が転写ベルト169上に形成される。最終的に画像を形成する対象としてのシートの両面に画像を形成する場合には、中間転写ベルト169に表面と裏面の同色の顕像を転写し、次に中間転写ベルト169に表面と裏面の次の色の顕像を転写する形式で、フルカラーの顕像を中間転写ベルト169上で得る。
画像形成装置には、シートが通過させられるシート搬送路174が設けられている。シートは、給紙カセット178から、ピックアップローラー179によって1枚ずつ取り出され、搬送ローラーによってシート搬送路174を進行させられ、駆動ローラー170aに接した中間転写ベルト169と二次転写ローラー171の間のニップを通過する。二次転写ローラー171は、中間転写ベルト169からフルカラーの顕像を一括して静電的に吸引することにより、シートの片面に顕像を転写する。二次転写ローラー171は、図示しないクラッチにより中間転写ベルト169に接近および離間させられるようになっている。そして、シートにフルカラーの顕像を転写する時に二次転写ローラー171は中間転写ベルト169に当接させられ、中間転写ベルト169に顕像を重ねている間は二次転写ローラー171から離される。
以上のようにして画像が転写されたシートは定着器172に搬送され、定着器172の加熱ローラー172aと加圧ローラー172bの間を通過させられることにより、シート上の顕像が定着する。定着処理後のシートは、排紙ローラー対176に引き込まれて矢印Fの向きに進行する。両面印刷の場合には、シートの大部分が排紙ローラー対176を通過した後、排紙ローラー対176が逆方向に回転させられ、矢印Gで示すように両面印刷用搬送路175に導入される。そして、二次転写ローラー171により顕像がシートの他面に転写され、再び定着器172で定着処理が行われた後、排紙ローラー対176でシートが排出される。
かかる画像形成装置100は、有機EL材料からなる発光層を含む発光素子38を書込手段(露光手段)として利用しているので、レーザー走査光学系を用いた場合よりも、装置の小型化を図ることができる。
(他の構成例)
なお、以上に例示した以外の電子写真方式の画像形成装置にも本発明の発光装置を採用することができる。例えば、中間転写ベルトを使用せずに感光体ドラムから直接シートに顕像を転写するタイプの画像形成装置や、モノクロの画像を形成する画像形成装置にも本発明に係る発光装置を応用することが可能である。
1・・電気光学装置、2・・発光素子、3・・レンズ、6・・封止材、7・・封止部材、10・・露光ヘッド、11・・素子基板、11a・・基板面、16・・摺動面、20・・素子列、110・・感光体ドラム、100・・画像形成装置、110s・・像担持面

Claims (9)

  1. 円周面上に像担持面をもって回転する感光体ドラムと、
    前記感光体ドラムの円周面に摺動する摺動面を備え、前記像担持面への光照射により当該像担持面上に潜像を形成する露光ヘッドと、
    を有する画像形成装置であって、
    前記露光ヘッドは、前記像担持面に対向する素子基板と、該素子基板の基板面において前記感光体ドラムの回転方向および該回転方向と直交する方向でずれた位置に設けられた複数の発光素子と、を備え、
    前記摺動面および前記基板面は、前記像担持面と同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲していることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記基板面には、前記感光体ドラムの回転方向と直交する方向に前記発光素子が配列された素子列が前記感光体ドラムの回転方向に複数列、設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記素子列は3列以上設けられていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記摺動面は、前記素子基板が前記像担持面と同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲していることにより、前記像担持面と同一あるいは略同一の曲率をもって湾曲していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記素子基板は、ガラス基板であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記円周面は、凸曲面になっており、
    前記摺動面および前記基板面は、凹曲面になっていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記円周面は、凹曲面になっており、
    前記摺動面および前記基板面は、凸曲面になっていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記露光ヘッドは、前記回転ドラムの回転方向における上流側の側面と前記摺動面との間に位置して前記像担持面との角度が鋭角となるように傾斜した傾斜面を有することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記露光ヘッドは、前記像担持面と前記発光素子との間に介在して当該発光素子からの出射光を集光するレンズを備えていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の画像形成装置。
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