JP4639918B2 - ラインヘッド、及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置において露光手段として用いられるラインヘッド、及びこのラインヘッドを備えた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式を利用したプリンタとして、ラインプリンタ(画像形成装置)が知られている。このラインプリンタは、被露光部となる感光体ドラムの周面上に、帯電器、ライン状のプリンタヘッド(ラインヘッド)、現像器、転写器などの装置を近接配置したものである。すなわち、帯電器によって帯電された感光体ドラムの周面上に、プリンタヘッドに設けられた発光素子の選択的な発光動作で露光を行うことにより、静電潜像となる露光スポットを形成し、この潜像を現像器から供給されるトナーで現像して、そのトナー像を転写器で用紙に転写するようにしたものである。
ところで、前記のようなプリンタヘッドの発光素子としては、一般にLED(発光ダイオード)などが用いられている。しかし、これは数千個の発光点を精度良く配列することが極めて困難であるという課題がある。そこで、近年では、発光点を精度良く作り込める有機エレクトロルミネセンス素子(有機EL素子)を発光素子とする発光素子列を、プリンタヘッドとして備えた画像形成装置が提案されている。
また、有機EL素子としては、電極と基板との間に集光レンズを設けて、発光光の屈折率を異ならせる構成や、画素部分にV字型の掘り込みを設けてこの内面に発光層を設けた構成が提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。このような構成を採用することで、同一面積の画素における光量を増加させることが可能となる。
特開平10−172756号公報 特開平10−189243号公報
しかしながら、本発明者によれば、上記特許文献に記載の技術は、回折格子、レンズ、画素断面形状の工夫等の構成が必要であり、構造が複雑化してしまうという問題を見出した。また、上記特許文献においては、得られる光量が増加するものの、より大きな光量を実現するのが困難であることを見出した。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、簡素な構成で、より大きな発光光量を得ることができ、素子の長寿命化も実現できるラインヘッドと、当該ラインヘッドを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明者は、上記に基づいて以下の手段を有する本発明を想到した。
即ち、本発明のラインヘッドは、整列配置された複数の発光ドットを有し、当該複数の発光ドットの整列方向が感光体ドラムの回転軸に平行に配置され、当該感光体ドラムに対して露光をなすラインヘッドであって、前記複数の発光ドットの各々は、共通の透明基板上に並べられた複数の発光素子と、前記透明基板の一部において前記複数の発光素子の発光光を前記感光体ドラムに向けて出射する光出射部と、を具備し、前記複数の発光素子の発光光は、その内一つの発光素子を透過して前記光出射部から出射され、前記複数の発光ドットの各々は、当該複数の発光素子を被覆する導光体と、当該導光体を被覆して前記発光素子の発光光を前記導光体の内側に反射させる第1反射部と、前記透明基板の一部において前記複数の発光素子の発光光を前記導光体に向けて反射する第2反射部と、を具備し、前記複数の発光ドットの各々は、2個の前記発光素子を具備し、前記複数の発光ドットの整列方向に直交する方向において、前記導光体の断面形状は、2つの底辺角部が45°をなす三角形又は台形であり、前記2個の発光素子の各々は、前記2つの底辺角部に隣接しており、前記複数の発光ドットの整列方向において、前記発光ドットの相互間には、当該発光ドットの内側に発光光を反射させる第3反射部が設けられており、前記発光素子はエレクトロルミネッセンス素子であり、前記複数の発光素子のうち、少なくとも2つの発光素子の発光波長が異なること、を特徴とする。
また、本発明のラインヘッドは、整列配置された複数の発光ドットを有し、当該複数の発光ドットの整列方向が感光体ドラムの回転軸に平行に配置され、当該感光体ドラムに対して露光をなすラインヘッドであって、前記複数の発光ドットの各々は、共通の透明基板上に並べられた複数の発光素子と、前記透明基板の一部において前記複数の発光素子の発光光を前記感光体ドラムに向けて出射する光出射部と、を具備し、前記複数の発光素子の発光光は、その内一つの発光素子を透過して前記光出射部から出射され、前記複数の発光ドットの各々は、当該複数の発光素子を被覆する導光体と、当該導光体を被覆して前記発光素子の発光光を前記導光体の内側に反射させる第1反射部と、前記透明基板の一部において前記複数の発光素子の発光光を前記導光体に向けて反射する第2反射部と、を具備しており、前記複数の発光ドットの各々は、少なくとも3個以上の前記発光素子を具備し、前記複数の発光ドットの整列方向に直交する方向において、前記導光体の断面形状は放物線状であり、前記光出射部は、前記放物線の頂点と対応する位置に設けられており、前記複数の発光ドットの整列方向において、前記発光ドットの相互間には、当該発光ドットの内側に発光光を反射させる第3反射部が設けられており、前記発光素子はエレクトロルミネッセンス素子であり、前記複数の発光素子のうち、少なくとも2つの発光素子の発光波長が異なること、を特徴とする。
このようにすれば、複数の発光素子の各々が発光すると、発光素子の各々における発光光は、その内一つの発光素子を透過して、合成された発光光として光出射部から出射される。そして、複数の発光ドットの各々における光出射部から出射された発光光は、感光体ドラムに対して露光する。
従って、本発明によれば、発光ドットの光出射部から複数の発光素子の発光光を取り出すことができるので、発光素子を一つしか有していない発光ドットと比較して、複数倍の光量を有する発光光を発光ドットから出射させることができる。また、光量の増加により、感光体を感光するための露光時間が短縮するので、印刷速度を複数倍にすることができる。
また、複数の発光素子における発光光の光量を各々下げて、発光ドットの光出射部から出射される発光光の光量を、従来の一つの発光素子における光量と同じ程度にすれば、複数の発光素子の各々における発光寿命を長寿命化することができる。
また、本発明のラインヘッドにおいては、前記複数の発光ドットの各々は、当該複数の発光素子を被覆する導光体と、当該導光体を被覆して前記発光素子の発光光を前記導光体の内側に反射させる第1反射部と、前記透明基板の一部において前記複数の発光素子の発光光を前記導光体に向けて反射する第2反射部と、を具備すること、を特徴としている。
ここで、複数の発光素子のうち、光出射部に対応する発光素子について説明する。
当該発光素子の発光光の一部は、直接的に光出射部から透明基板を透過して出射する。また、他の発光光は、導光体を通じて第1反射部に反射し、他の発光素子を透過して第2反射部に反射し、導光体を通じて第1反射部に反射し、最終的に発光した発光素子自身を透過して光出射部から出射される。
次に、複数の発光素子のうち、第2反射部に対応する発光素子について説明する。
当該発光素子の発光光の一部は、導光体を通じて第1反射部に反射し、上記の光出射部に対応する発光素子を透過して光出射部から出射される。また、他の発光光は、第2反射部に反射し、導光体を通じて第1反射部に反射し、上記の光出射部に対応する発光素子を透過して光出射部から出射される。
このように、本発明によれば、各発光ドットにおいて、複数の発光素子の発光光を第1反射部や第2反射部に反射させ、また、導光体を通じさせ、光出射部に対応する発光素子を透過して出射させることができる。従って、発光ドットの光出射部から複数の発光素子の発光光を取り出すことができるので、発光素子を一つしか有していない発光ドットと比較して、複数倍の光量を有する発光光を発光ドットから出射させることができる。また、光量の増加により、感光体を感光するための露光時間が短縮するので、印刷速度を複数倍にすることができる。
また、複数の発光素子における発光光の光量を各々下げて、発光ドットの光出射部から出射される発光光の光量を、従来の一つの発光素子における光量と同じ程度にすれば、複数の発光素子の各々における発光寿命を長寿命化することができる。
また、本発明のラインヘッドにおいては、前記複数の発光ドットの各々は、2個の前記発光素子を具備し、前記複数の発光ドットの整列方向に直交する方向において、前記導光体の断面形状は、2つの底辺角部が45°をなす三角形又は台形であり、前記2個の発光素子の各々は、前記2つの底辺角部に隣接していることを特徴としている。
ここで、三角形の導光体の断面形状は、2つの底辺角部が45°をなす二等辺三角形となる。また、長さが等しい2辺(二等辺)が2個の発光素子に対応することとなる。
また、台形の導光体の断面形状は、長さが等しい斜辺を有する台形となり、当該長さが等しい2辺が2個の発光素子に対応することとなる。また、導光体に第1反射部が被覆形成されていることで、長さが等しい2辺に設けられた第1反射部によって発光光を反射させることができる。
従って、三角形や台形の断面形状を有する導光体を通じて、また、長さが等しい2辺に設けられた第1反射部や、上記の第2反射部によって発光光を反射させて、2個の発光素子の発光光を光出射部から出射させることができる。これによって、上記ラインヘッドと同様の効果が得られる。
また、本発明のラインヘッドにおいては、前記複数の発光ドットの各々は、少なくとも3個以上の前記発光素子を具備し、前記複数の発光ドットの整列方向に直交する方向において、前記導光体の断面形状は放物線状であり、前記光出射部は、前記放物線の頂点と対応する位置に設けられていること、を特徴としている。
ここで、「光出射部は放物線の頂点と対応する位置に設けられている」とは、発光ドットの鉛直方向から見て、光出射部が放物線の頂点と重なる位置に設けられていることを意味する。
本発明において、放物線状の断面形状を有する導光体に第1反射部が被覆形成されていることで、第1反射部は、曲率を有する曲面となり、当該曲面を利用して反射光を反射させることができる。また、光出射部と放物線の頂点とが対応していることで、第1反射部によって反射される発光光を光出射部に集光させ、当該集光された発光光を出射することができる。これによって、上記ラインヘッドと同様の効果が得られるだけでなく、曲面を有する第1反射部を利用して、3以上の発光素子の発光光を出射させるので、より光量が多い発光光を出射させることができる。また、出射される光量を従来と同様にすれば、発光素子の延命化を実現できる。従って、上記効果をより一層に促進させて得ることができる。
また、本発明のラインヘッドにおいては、一つの前記発光ドットを形成する前記複数の発光素子は、一つのスイッチング素子の動作によって同時に発光すること、を特徴としている。
このようにすれば、一つのスイッチング素子によって一括的に複数の発光素子、即ち、一つの発光ドットを発光させることができる。
また、本発明のラインヘッドにおいては、一つの前記発光ドットを形成する前記複数の発光素子のうち、少なくとも一つの発光素子を含む第1発光素子群は、第1のスイッチング素子の動作によって発光し、同じ一つの発光ドットを形成する前記第1発光素子群とは異なり、少なくとも一つの発光素子を含む第2発光素子群は、第2のスイッチング素子の動作によって発光すること、を特徴としている。
ここで、第1発光素子群が1個の発光素子からなる場合には第1のスイッチング素子の動作によって当該1個の発光素子を発光させることができ、第1発光素子群が複数個の発光素子からなる場合には第1のスイッチング素子の動作によって当該複数個の発光素子を発光させることができる。また、第2発光素子群が1個の発光素子からなる場合には第2のスイッチング素子の動作によって当該1個の発光素子を発光させることができ、第2発光素子群が複数個の発光素子からなる場合には第2のスイッチング素子の動作によって当該複数個の発光素子を発光させることができる。
従って、第1及び第2のスイッチング素子によって、発光素子群を各々発光させることができるので、一方の発光素子群の光量を他方よりも多くしたり少なくしたり等、スイッチング素子毎に独立的に発光素子群を発光させることができる。これにより、光出射部から出射される発光光の光量を調整することができる。
また、一方の発光素子群のみを発光させ、他方の発光素子群を消灯させることもできるので、最初に一方の発光素子群のみを発光させておき、当該一方の発光素子群の輝度劣化が生じた際に、他方の発光素子群を補助的に発光させることで、輝度劣化した光量を補助的に足し合わせることができ、発光ドットから出射される光の延命化を実現できる。
また、第1及び第2のスイッチング素子によって、異なる発光波長の発光素子群を発光させる場合には、合成される発光光の分光特性を調整することができる。
また、本発明のラインヘッドにおいては、前記複数の発光素子のうち、少なくとも2つの発光素子の発光波長が異なること、を特徴としている。
ここで、異なる発光波長とは、可視光領域のうち高波長側(赤色波長から緑色波長)の間にピークを有する波長であることが好ましい。一般的に感光体の感光波長は、可視光領域における高波長側であるため、これによって感光体を好適に感光させることができる。
このようにすれば、光出射部の出射光は、発光波長が異なる発光光が合成された光となる。そして、その分光特性は、単一のピーク波長を有するものではなく、少なくとも2つのピーク波長を有することとなり、ブロードな分光特性で出射させることができる。そして、波長幅を調整することにより、感光体の感度に最適な波長で感光することができる。
また、本発明のラインヘッドにおいては、前記複数の発光ドットの整列方向において、前記発光ドットの相互間には、当該発光ドットの内側に発光光を反射させる第3反射部が設けられていること、を特徴としている。
このようにすれば、各発光ドットにおいて、上記のように複数の発光素子による発光や反射が行われていても、隣接する発光ドットの間に光が漏れることがない。従って、隣接する発光ドットの間において発光光が混色することがない。また、各発光ドットにおいて、発光ドットの整列方向に生じる発光光を第3反射部によって反射させて、光出射部から出射させることができるので、出射効率を向上させることができる。
また、本発明のラインヘッドにおいては、前記発光素子は、EL素子であること、を特徴としている。
ここで、EL素子としては、無機EL素子や有機EL素子等を採用することができる。
このようなEL素子を採用することにより、実用性が十分に高いラインヘッドを実現できる。また、EL素子は、発光点を精度良く作り込めるという利点を有することから、当該EL素子を利用した発光素子アレイを容易に製造することができる。
また、本発明の画像形成装置は、先に記載のラインヘッドを露光手段として備えたこと、を特徴としている。
この画像形成装置によれば、前述したようにラインヘッドの各々の発光ドットから、複数の発光素子の発光光を取り出すことができるので、発光ドットの光量増加と、感光体の露光時間の短縮を実現でき、印刷時間が短縮された画像形成装置を実現できる。
また、発光ドットの光量を従来の光量に抑えれば、複数の発光素子の各々における発光寿命を長寿命化することができ、ラインヘッドの延命化を実現できる。
従って、露光手段としてのラインヘッドの実用性が高まり、画像形成装置自体の印刷性能が向上し、得られるプリントの品質も向上したものとなる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、以下で参照する各図面においては、図面を見易くするために、各構成要素の寸法等を適宜変更して記載している。
図1は、本発明のラインヘッドを備えるラインヘッドモジュールの斜視断面図であり、図2は、本発明のラインヘッドを模式的に示した平面図であり、図3は、本発明のラインヘッドを模式的に示した側面図であって、図3(a)は紙面左右方向に複数の発光ドットが配列するラインヘッドの側面図であり、図3(b)は紙面鉛直方向に複数の発光ドットが配列するラインヘッドの側断面図である。また、図4は、本発明のラインヘッドを構成する発光ドットを示す図であって、図3(b)の拡大図である。
(ラインヘッドモジュール)
図1に示すように、本実施形態のラインヘッドモジュール101は、複数の発光ドットを整列配置されたラインヘッド1と、このラインヘッド1からの光を結像させるレンズ素子(結像素子)が整列されたレンズアレイ31と、ラインヘッド1およびレンズアレイ31の外周部を保持するヘッドケース52とを備えたものである。
なお、本実施形態においては、ヘッドケース52がラインヘッド1およびレンズアレイ31の外周部を保持する構成となっているが、必ずしも当該構成を採用する必要はない。
図2に示すように、ラインヘッド1は、長細い矩形の素子基板(透明基板)2a上に、複数の発光ドット3を整列してなる発光ドット列3Aと、各発光ドット3を構成する発光素子(後述)を駆動させる駆動素子(スイッチング素子)4からなる駆動素子群と、これら駆動素子4の駆動を制御する制御回路群5と、発光ドット3に電力を供給する電源供給線6と、を一体形成したものである。発光ドット列3Aは、本実施形態では二つ(2列)形成されており、これら発光ドット列3A、3Aにおいて各発光ドット3は、千鳥状に配置されている。このような構成のもとにラインヘッド1は、その長手方向における発光ドット3間の見掛け上のピッチが小さくなり、従って後述する画像形成装置の解像度を向上させることが可能となる。
なお、図2に示した駆動素子4からなる駆動素子群は必ずしも必要なく、これらを設けなくてもよい。この場合、駆動素子群であるドライバ回路を外付けする必要がある。
図3(a)に示すように、ラインヘッド1は、素子基板2aの延在方向(発光ドット3A列の配列方向)に沿って集光プリズム(導光体)2bを備えている。当該集光プリズム2bは、紙面左右方向(Y方向)に向けて透明樹脂部(導光体)7とドット間反射膜(第3反射部)8とが積層された構造体からなる。また、当該集光プリズム2bは、図3(b)に示すように紙面鉛直方向から見ると三角形の断面形状を有している。
透明樹脂部7の材料としては、透明性の樹脂材料が採用され、例えばポリカーボネートが採用されている。これ以外にも、アクリル樹脂等の材料を採用してもよい。また、ドット間反射膜8の材料としては、光反射性の金属薄膜として、例えばAl(アルミニウム)が採用されてなる。これ以外にも、銀等の反射性が優れる材料が採用される。
このような集光プリズム2bにおいて、複数の発光ドット3Aの相互間を区画するように、発光ドット3Aと同じピッチ(本実施形態では84.5μmピッチ)に、ドット間反射膜8が配設されている。当該集光プリズム2bは、厚み84.5μmのポリカーボネートフィルムからなる透明樹脂部7に対して、Alからなるドット間反射膜8を蒸着し、発光ドット3Aの数に対応する枚数に積層することによって形成される。その後、プリズム型に切り出すことにより、集光プリズム2bが形成される。
このように、ラインヘッド1の延在方向において、発光ドット3毎を隔離するようにドット間反射膜8を設けることで、発光ドット3の発光光が隣接する透明樹脂部7に入り込むことがなくなり、また、ドット間反射膜8に反射した発光光を自身の発光ドット3に向けて出射することが可能となる。即ち、隣接する発光ドット3からの迷光をカットすることが可能となる。
また、このラインヘッド1は、後述するようにその光出射側の面が感光体ドラムに対向して配置されるようになっており、その際、前記の発光ドット列3Aの列方向(発光素子の整列方向)が、感光体ドラムの回転軸と平行に配置されるようになっている。
(発光ドットの第1実施形態)
次に、図4を参照し、ラインヘッド1を構成する複数の発光ドット3の構造について詳述する。
発光ドット3は、素子基板2a上に並設された複数の発光素子9と、素子基板2aの一部において発光素子9の発光光を素子基板2aの裏面側(発光素子9の形成面の反対側)に取り出す光出射部10と、を有してなる。そして、発光ドット3は、複数の発光素子9に電流を供給することにより、当該複数の発光素子9を発光させ、光出射部10を通じて光を取り出すようになっている。
このような発光ドット3は、素子基板2a上に、薄膜トランジスタ(スイッチング素子、以下TFTと略記する)4、平坦化膜10、素子反射膜(第2反射部)11、遮光膜12、画素電極23、素子間隔壁13、発光素子9a,9b、共通陰極50、透明樹脂部7、及び樹脂反射膜(第1反射部)14、を備えて構成されている。
素子基板2aは、透明基板或いは半透明基板であり、例えば、ガラス、石英、樹脂(プラスチック、プラスチックフィルム)等の基板が採用される。特にガラス基板が好適に用いられる。
TFT4は、素子基板2a上に設けられ、平坦化膜10のコンタクトホールを介して画素電極23に接続されている。
平坦化膜10は、アクリル系やポリイミド系等の耐熱性絶縁性樹脂などによって形成されたもので、TFT4に接続されるゲート電極、ソース電極、或いはドレイン電極等による表面の凹凸をなくすために形成されたものである。
素子反射膜11は、平坦化膜10上に設けられたAl等の光反射性の金属薄膜であり、画素電極23のうち発光素子9bの下層に位置する部分のみに形成されている。当該素子反射膜11は、素子基板2aの一部において複数の発光素子の発光光を、集光プリズム2bや透明樹脂部7に向けて反射させるものである。
遮光膜12は、平坦化膜10上に設けられたクロム等の遮光性の金属薄膜である。また、遮光膜12は、画素電極23のうち発光素子9aの下層に位置する部分に形成された開口部12aと、素子反射膜11が形成されている部分に形成された開口部12bと、を有している。そして、開口部12aは、当該開口部12bから発光素子9a,9bの発光光が取り出される光出射部10として機能する。
なお、本実施形態においては、遮光膜12の開口部12bに素子反射膜11が形成された構成となっているが、発光素子9bの下層に位置する部分において、遮光膜12上に素子反射膜11が積層形成された構成であってもよい。また、平坦化膜10上に形成される遮光膜12の代わりに金属反射膜を採用してもよい。
画素電極23は、平坦化膜10上に形成され、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide、以下ITOという)等の透明導電材料からなる電極である。また、当該画素電極23は、発光素子9a,9bの共通陽極であり、TFT4の動作によって発光素子9a,9bに共通の信号(電流)を付与し、両者を同時に発光させるようになっている。
なお、画素電極23は、各発光ドット3の各々において、発光素子9a,9bに共通の信号を付与するようになっているが、ラインヘッド1を構成する複数の発光ドット3の各々においては、独立して信号が付与されるようになっている。
また、画素電極23の表面は、親液処理が施されており、湿式成膜法(インクジェット法)によって発光素子9a,9bを塗布形成する際に、画素電極23の表面に材料液滴を濡れ広がらせることが可能となっている。
素子間隔壁13は、画素電極23上における発光素子9a,9bの中央部と、遮光膜12上における発光素子9a,9bの各々の側部とに設けられている。当該素子間隔壁13は、表面状態が親液性である無機隔壁と、表面状態が撥液性である有機隔壁とが積層されてなる構造を有している。そして、素子間隔壁13,13間に対して、湿式成膜法を利用して発光素子9a,9bを塗布形成する際には、材料液滴を濡れ広がらせ、画素電極23上において発光素子9a,9bを均一な膜厚で形成することが可能となっている。
発光素子9a,9bの各々は、画素電極23から共通陰極50に向けて正孔注入層70と有機EL層(有機発光層,EL素子)60とが積層形成されてなるものである。正孔注入層70は、画素電極23から有機EL層60に向けて正孔を注入/輸送し、共通陰極50は有機EL層60に向けて電子を注入/輸送する。そして、有機EL層60において正孔と電子が結合することにより、発光するようになっている。
また、本実施形態においては、発光素子9a,9bの各々を構成する有機EL層60の材料が同一であり、発光光の発光波長が同一となっている。
正孔注入層70の形成材料としては、高分子材料では特に3,4−ポリエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルフォン酸(PEDOT/PSS)の分散液、即ち、分散媒としてのポリスチレンスルフォン酸に3,4−ポリエチレンジオキシチオフェンを分散させ、さらにこれを水に分散させた分散液が好適に用いられる。
なお、正孔注入層70の形成材料としては、前記のものに限定されることなく種々のものが使用可能である。例えば、ポリスチレン、ポリピロール、ポリアニリン、ポリアセチレンやその誘導体などを、適宜な分散媒、例えば前記のポリスチレンスルフォン酸に分散させたものなどが使用可能である。また、低分子材料では、銅フタロシアニン、m−MTDATA、TPD、α―NPDなど、通常の正孔注入材料を蒸着法にて用いることができる。
有機EL層60を形成するための材料としては、蛍光あるいは燐光を発光することが可能な公知の発光材料が用いられる。なお、本実施形態では、例えば発光波長帯域が赤色に対応した発光層が採用されるが、もちろん、発光波長帯域が緑色や青色に対応した発光層を採用するようにしてもよい。この場合、用いる感光体は、その発光領域に感度を持つものを採用する。
有機EL層60の形成材料として具体的には、高分子材料としては(ポリ)フルオレン誘導体(PF)、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリフェニレン誘導体(PP)、ポリパラフェニレン誘導体(PPP)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、ポリチオフェン誘導体、ポリメチルフェニルシラン(PMPS)などのポリシラン系などが好適に用いられる。また、これらの高分子材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素などの高分子系材料や、ルブレン、ペリレン、9,10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等の低分子材料をドープして用いることもできる。また、低分子材料としては、Alq3、DPVBiなどのホスト材料、これにナイルレッド、DCM、ルブレン、ぺリレン、ローダミンなどをドープして蒸着法にて用いることができる。
共通陰極50は、有機EL層60を覆って形成されたものであり、例えばCaを厚さ20nm程度に形成し、その上に透明性を有する程度の膜厚でAlを形成して積層電極としたものである。また、共通電極50の表面には、SiON等のパシベーション膜が形成される。なお、共通陰極50と有機EL層60との間に電子注入層を設けてもよい。この場合、電子注入層としてLiFやSrF等が採用される。また、低分子材料を用いた場合には、Mg/Ag陰極やLiF/Al陰極など、仕事関数の比較的高い陰極を用いる。
なお、本実施形態においては、素子基板2aから透明樹脂部7に向けて画素電極23、正孔注入層70,有機EL層60,及び共通陰極50が積層形成された構成となっているが、画素電極23と共通陰極50の位置関係を反対にしてもよい。即ち、素子基板2a側に共通陰極50を設け、透明樹脂部7の側に画素電極23を設けた構成を採用してもよい。この場合、画素電極23の側に正孔注入層70が形成されることとなる。
透明樹脂部7は、上記の発光素子9a,9bを被覆すると共に、発光素子9a,9bの発光光を導光させる導光体として機能する。当該透明樹脂部7は、上述のようにポリカーボネート等の透明性樹脂材料からなり、底辺角部15の角度θが45°をなす二等辺三角形(三角形)となっている。
また、透明樹脂部7内において、2個の発光素子9a,9bの各々は、2つの底辺角部15に隣接すると共に、長さが等しい2辺(二等辺)に対応して配置されている。また、発光素子9a,9bの中央部の鉛直方向においては、透明樹脂部7の三角形の頂部が位置し、当該鉛直方向を軸とすると発光素子9a,9bは左右対称の配置となっている。
また、透明樹脂部7は、パッシベーション膜を被覆する封止樹脂としても機能し、ラインヘッド1の外部からの水分の浸入を抑制するものとなっている。このような三角形の形状を有する透明樹脂部7は、型を利用した樹脂成型によって形成される。
なお、本実施形態においては、透明樹脂部7は単一の樹脂材料を採用しているが、これに限定することなく、透明性を確保できる程度の無機物や有機物、或いは材料内の内部応力を干渉する緩衝層等からなる積層体であってもよい。
樹脂反射膜14は、透明樹脂部7の表面を覆う光反射性の金属薄膜である。例えばAlが採用され、これ以外にも銀等の反射性が優れる材料が採用される。これにより、透明樹脂部7の内側は、光反射面が形成されることとなり、樹脂反射膜14内において導光される発光光を光反射面によって反射させ、透明樹脂部7の内側に反射させるようになっている。また、底辺角部15の角度θが45°となっていることから、当該角度θに応じた反射角度で発光光を反射させるようになっている。
(レンズアレイ)
図5は、図1のレンズアレイ31の斜視図である。このレンズアレイ31は、例えばセルフォック(登録商標)レンズアレイ(日本板硝子社の商品名)からなるもので、セルフォック(登録商標)レンズ素子またはこれと同様の構成からなるSL素子(結像素子)31aを、千鳥状に2列配列(配置)したものである。また、千鳥状に配置された各SL素子31aの隙間には黒色のシリコーン樹脂32が充填されており、さらにその周囲にはフレーム34が配置されている。ここで、SL素子31aは、円柱状のレンズ素子であって、正立等倍結像させるものである。このようなSL素子31aを千鳥状に2列配列(配置)したことにより、レンズアレイ31は、広範囲の画像の結像を可能にしたものとなっている。なお、レンズアレイ31としては、前記のセルフォック(登録商標)レンズアレイに限定されることなく、発光ドット3(発光素子)からの光を結像させるレンズ素子を整列してなるレンズアレイであれば、各種のものが使用可能である。
(ヘッドケース)
図1に戻り、本実施形態におけるヘッドケース52について説明する。ヘッドケース52は、ラインヘッドモジュール101において、ラインヘッド1およびレンズアレイ31の外周部を支持するものとなっている。このヘッドケース52は、Al等の剛性材料によってスリット状に形成されている。また、このヘッドケース52は、その長手方向に対して垂直な断面で示すように、上下両端部が開口した形状となっており、その上半部の側壁52a,52aは相互に平行に配置され、下半部の側壁52b,52bはそれぞれ下端中央部に向かって傾斜配置されている。なお、図示しないが、ヘッドケース52の長手方向における両端部の側壁も、互いに平行に配置されている。
そして、ヘッドケース52の上半部側壁52aの内側には、前述したラインヘッド1が配置されている。図1に示すように、ヘッドケース52の側壁52aの内面には、全周にわたって階段状の台座53が形成されている。この台座53の上面には、ラインヘッド1の下面が当接させられており、これによってラインヘッド1が水平に配置されている。
また、ヘッドケース52の側壁52aとラインヘッド1とによって形成される角部には、全周にわたって封止材54a、54bが配設されている。なお、ヘッドケース52の側壁52aの内面とラインヘッド1の側面との隙間にも、封止材が配設されている。これにより、ヘッドケース52に対してラインヘッド1が気密接合されている。そのうち、ラインヘッド1の上側に配設された封止材54bは、アクリル等の紫外線硬化性樹脂で構成されている。また、ラインヘッド1の下側に配設された封止材54aは、エポキシ等の熱硬化性樹脂で構成されている。
なお、これらの封止材54a、54bには、ゲッター剤が含有されていてもよい。ゲッター剤とは、乾燥剤や脱酸素剤を意味しており、水分や酸素を吸着するものである。この構成によれば、封止材54a、54bによって水分や酸素の透過を確実に遮断することができる。従って、ラインヘッドに形成された有機EL素子の吸湿や酸化を抑制することが可能になり、有機EL素子の耐久性の低下および寿命の短命化を阻止することができる。
ヘッドケース52の下端部に形成されたスリット状の開口部には、前記レンズアレイ31が配置されている。そして、ヘッドケース52の側壁52bとレンズアレイ31とによって形成される角部には、全周にわたって封止材55a、55bが配設されている。なお、ヘッドケース52の側壁52aの内面とラインヘッド1の側面との隙間にも、封止材が配設されている。これにより、ヘッドケース52に対してレンズアレイ31が気密接合されている。そのうち、レンズアレイ31の上側に配設された封止材55aは、エポキシ等の熱硬化性樹脂で構成されている。また、レンズアレイ31の下側に配設された封止材55bは、アクリル等の紫外線硬化性樹脂で構成されている。さらに、これらの封止材55a,55bには、ゲッター剤が含有されていてもよい。
もちろん、ラインヘッド単体での封止がしっかりしていれば、ヘッドケースの構造はこの限りではなく、レンズアレイ31とラインヘッド1を所定の間隔を置いて保持できる構造であればよい。
そして、ヘッドケース52の内側におけるラインヘッド1とレンズアレイ31との間には、チャンバ56が形成されている。前述したように、ヘッドケース52に対してラインヘッド1およびレンズアレイ31が気密接合されているので、チャンバ56は密閉封止されている。そして、チャンバ56の内部は、窒素ガス等の不活性ガスによって満たされるか、または真空に保持されている。
次に、ラインヘッドモジュール101の使用形態について説明する。
図6は、後述する画像形成装置における、ラインヘッドモジュール101の使用形態を示す図である。図6に示すようにラインヘッドモジュール101は、被露光部となる感光体ドラム19に光を照射し結像して、露光するようになっている。ここで、特にラインヘッド1は、その発光ドット3の整列方向が、感光体ドラム19の回転軸に平行となるようにアライメントされている。
次に、図4を参照し、発光素子9a,9bの発光光について説明する。
TFT4のゲート電極に対してゲート信号が付与されると、ゲート電極に対向するチャネル領域が導通状態となり、ソース電極からドレイン電極を介して画素電極23に電流が流れる。すると、発光素子9a,9bの各々が同じ電流量で発光する。
そして、発光素子9aの発光光が素子基板2a側に発光することにより、発光光が直接的に光出射部10を透過して素子基板2aの外部へ出射する。即ち、符号L1に示す光路を通じて出射する。また、発光素子9aの発光光が透明樹脂部7側に発光することにより、透明樹脂部7を通じて樹脂反射膜14に2度反射し、発光素子9bを透過して素子反射膜11に反射する。更に、透明樹脂部7を通じて樹脂反射膜14に2度反射し、最終的に発光素子9aを通じ、光出射部10を透過して素子基板2aの外部へ出射する。即ち、符号L2に示す光路を通じて出射する。
また、発光素子9bの発光光が透明樹脂部7側に発光することにより、透明樹脂部7を通じて樹脂反射膜14に2度反射し、発光素子9aを通じ、光出射部10を透過して素子基板2aの外部へ出射する。即ち、符号L3に示す光路を通じて出射する。また、発光素子9bの発光光が素子基板2a側に発光することにより、素子反射膜11に反射し、符号L3と同様の光路を通じ、光出射部10を透過して素子基板2aの外部へ出射する。
また、実際には、発光素子9a,9bからは素子基板2aに対して斜め方向の発光光が生じるが、これらは素子反射膜11と樹脂反射膜14とによって複数反射を繰り返すことにより、最終的に光出射部10を透過して素子基板2aの外部へ出射する。
即ち、発光素子9a,9bの発光光は、発光素子9aを透過して、合成された発光光として、光出射部10から出射される。更に、光出射部10から出射された発光光は、発光ドット3の露光光として、SL素子31aを通じ、感光体ドラム19に対して露光する。
上述したように、本実施形態のラインヘッド1においては、発光ドット3の光出射部10から複数の発光素子9a,9bの発光光を取り出すことができるので、発光素子を一つしか有していない発光ドットと比較して、2倍の光量を有する発光光を発光ドット3から出射させることができる。また、光量の増加により、感光体ドラム19を感光するための露光時間が短縮するので、印刷速度を複数倍にすることができる。
また、複数の発光素子9a,9bにおける発光光の光量を各々下げて、発光ドット3の光出射部10から出射される発光光の光量を、従来の発光素子における光量と同じ程度にすれば、複数の発光素子の各々における発光寿命を長寿命化することができる。
また、本実施形態においては、複数の発光素子9a,9bの発光光を発光素子9aから取り出す構成として、発光素子9a,9bの発光光を素子反射膜11と樹脂反射膜14とに反射させ、また、透明樹脂部7を通じさせることによって、光出射部10から発光光を取り出している。これによって、従来よりも光量の多い発光光を得ることができる。
また、二等辺三角形の断面形状を有する透明樹脂部7を通じて、また、長さが等しい2辺に設けられた樹脂反射膜14や、上記の素子反射膜11によって発光光を反射させて、2個の発光素子9a,9bの発光光を光出射部10から出射させることができる。
また、本実施形態のラインヘッド1においては、発光素子9a,9bは、TFT4の動作によって同時に発光するので、一括的に発光素子9a,9bを発光させることができる。
また、本実施形態のラインヘッド1においては、集光プリズム2bにおける複数の発光ドット3の相互間にドット間反射膜8が設けられているので、各発光ドット3にて発光素子9a,9bが発光し、隣接する発光ドット3に向けて発光光が生じても、ドット間反射膜8によって反射されるので、隣接する発光ドット3の間に光が漏れることがない。従って、隣接する発光ドット3の間において発光光が混色することがない。また、当該発光光をドット間反射膜8に反射させて、最終的に光出射部10から出射させることができるので、出射効率を向上させることができる。
また、本実施形態のラインヘッド1においては、発光素子9a,9bは、有機EL層60を含むので、実用性が十分に高いラインヘッド1を実現できる。また、有機EL層60は、発光点を精度良く作り込めるという利点を有することから、当該有機EL層60を利用した発光素子アレイを容易に製造することができる。
(発光ドットの第1実施形態の変形例)
次に、既述の第1実施形態の変形例について説明する。
第1実施形態においては、透明樹脂部7の断面形状が三角形であったが、本変形例においては、透明樹脂部7の断面形状が台形としている。
また、当該台形の断面形状を有する透明樹脂部7においては、2つの底辺角部15は、角度θが45°となっている。また、2個の発光素子9a,9bの各々は2つの底辺角部15に隣接し、長さが等しい斜辺に対応している。また、発光素子9a,9bの中央部の鉛直方向においては、透明樹脂部7の台形の上辺中央部が位置している。当該上辺中央部と発光素子9a,9bの中央部とを結ぶ線分を軸とすると、発光素子9a,9bは左右対称の配置となっている。また、台形の透明樹脂部7に樹脂反射膜14が被覆形成されていることで、長さが等しい2辺に設けられた樹脂反射膜14によって発光光を反射させることができる。
従って、台形の断面形状を有する透明樹脂部7を通じて、また、長さが等しい2辺に設けられた樹脂反射膜14や、上記の素子反射膜11によって発光光を反射させて、2個の発光素子9a,9bの発光光を光出射部10から出射させることができる。これによって、上記ラインヘッド1と同様の効果が得られる。
(発光ドットの第2実施形態)
次に、図7を参照し、ラインヘッド1を構成する発光ドット3の第2実施形態について詳述する。本実施形態では、既述の第1実施形態と同一構成には同一符号を付して説明を省略している。
第1実施形態においては、TFT4によって画素電極23から共通の発光素子9a,9bに電流を供給しているが、本実施形態においては、発光素子9a,9bの各々に画素電極とTFTとを設け、発光素子9a,9bを独立させて駆動するようになっている。
また、本実施形態においては、発光素子9a,9bを構成する有機EL層60の材料を同一としており、発光素子9a,9bにおける発光光の発光波長が同一となっている。
具体的な構成について説明すると、本実施形態においては、素子基板2a上に第1TFT(第1のスイッチング素子)4aと第2TFT(第2のスイッチング素子)4bとが設けられている。また、平坦化膜10上には、第1画素電極23aと第2画素電極23bとが設けられている。そして、第1TFT4aと第1画素電極23aとは、平坦化膜10に設けられたコンタクトホールを介して接続されており、第2TFT4bと第2画素電極23bとは、平坦化膜10に設けられたコンタクトホールを介して接続されている。
また、第1画素電極23a及び第2画素電極23bの各々の上方には、既述の発光素子9a,9bが設けられ、更に発光素子9a,9bを被覆するように共通陰極50が設けられている。また、第1TFT4a及び第2TFT4bの各々は、制御回路群5に各々接続されており、別々に駆動するようになっている。
従って、発光素子9aは、第1TFT4aの動作によって発光し、発光素子9bは、第2TFT4bの動作によって発光するようになっている。
上述したように、本実施形態のラインヘッド1においては、第1TFT4a及び第2TFT4bによって、発光素子9a,9bを各々発光させることができるので、一方の発光素子9aの光量を他方の発光素子9bよりも多くしたり少なくしたり等、第1TFT4a及び第2TFT4bの各々によって独立的に発光素子9a,9bを発光させることができる。これにより、光出射部10から出射される発光光の光量を調整することができる。
また、一方の発光素子9aのみを発光させ、他方の発光素子9bを消灯させることもできるので、最初に一方の発光素子9aのみを発光させておき、当該一方の発光素子9aの輝度劣化が生じた際に、他方の発光素子9bを補助的に発光させることで、輝度劣化した光量を補助的に足し合わせることができ、発光ドット3から出射される光の延命化を実現できる。
なお、本実施形態においては、第1TFT4aによって発光素子9aを駆動させ、第2TFT4bによって発光素子9bを駆動させるようになっているが、第1TFT4aによって複数の発光素子群(第1発光素子群)を駆動させたり、第2TFT4bによって複数の発光素子群(第2発光素子群)を駆動させたりしてもよい。
即ち、各発光ドット3において、TFTの数よりも多い数の発光素子を発光させる場合、TFTと同数の発光素子群を形成し、当該発光素子群の群毎に発光させることが可能となる。また、TFTを形成せず、画素ドライバを外付けとしてもよい。
(発光ドットの第3実施形態)
次に、ラインヘッド1を構成する発光ドット3の第3実施形態について詳述する。
本実施形態では、既述の第1及び第2実施形態と同一構成には同一符号を付して説明を省略している。
既述の第1及び第2実施形態においては、発光素子9a,9bを構成する有機EL層60の材料を同一としており、発光素子9a,9bにおける発光光の発光波長が同一となっている。これに対して、本実施形態においては、発光素子9a,9bにおける各々の有機EL層60の材料を異ならせており、発光素子9aは赤色の色波長で発光し、発光素子9bは緑色の色波長で発光するようになっている。
また、発光素子9a,9bは、第1TFT4aと第2TFT4bとの駆動によって、各々発光するようになっている。
上述したように、本実施形態のラインヘッド1においては、光出射部10から出射される出射光は、発光波長が異なる発光光が合成された光となる。そして、その分光特性は、単一のピーク波長を有するものではなく、2つのピーク波長を有することとなり、ブロードな分光特性を有するものとなる。また、換言すれば、光出射部10から出射される出射光を各々のスペクトルの足し算とすることができる。
また、発光素子9a,9bは、第1TFT4aと第2TFT4bとによって各々の発光量が調整されるので、一方の色波長の光量を多くして他方の色波長の光量を少なくしなりすることができる。従って、波長幅や分光特性を調整することができるので、感光体の感度に最適な波長で感光することができる。
また、感光波長が異なる複数種類の感光体に対して、各々の感光波長に合わせて、感光体を感光することができる。また、本実施形態でもTFTを形成せず、画素ドライバを外付けとしてもよい。
(発光ドットの第4実施形態)
次に、図8を参照し、ラインヘッド1を構成する発光ドット3の第4実施形態について詳述する。
本実施形態では、既述の第1〜第3実施形態と同一構成には同一符号を付して説明を省略している。
既述の第1〜第3実施形態の発光ドット3は、2つの発光素子9a,9bと、断面形状が三角形或いは台形の透明樹脂部7とを備えた構成となっている。本実施形態においては、発光ドット3が3つの発光素子9a,9b,9cを備え、当該複数の発光素子の発光光を光出射部10から取り出す場合について説明する。
本実施形態の発光ドット3は、素子基板2a上に3つの発光素子9a,9b,9cを備えた構成となっている。また、発光素子9a,9b,9cの各々は、画素電極23a,23b,23c上に設けられ、画素電極23a,23b,23cに接続されたTFT4a,4b,4cによって独立的に発光するようになっている。
また、透明樹脂部7の断面形状は放物線状であり、光出射部10は、放物線の頂点と対応する位置に設けられている。換言すれば、光出射部10から鉛直方向に延びる鉛直線が放物線の頂点と交差するようになっている。
このように、放物線状の断面形状を有する透明樹脂部7に樹脂反射膜14が被覆形成されていることで、樹脂反射膜14は、曲率を有する曲面となり、当該曲面を利用して反射光を反射させることが可能となる。また、光出射部10と放物線の頂点とが対応していることで、樹脂反射膜14によって反射される発光光を光出射部10に集光させ、発光素子9aを通じて、集光された発光光を出射することが可能となる。
上述したように、本実施形態のラインヘッド1においては、2よりも多い発光素子9a,9b,9cを備える発光ドット3であっても、発光素子9aを通じて光出射部10から出射させることができる。従って、既述のラインヘッドと同様の効果が得られるだけでなく、曲面を有する樹脂反射膜14を利用して、発光素子9a,9b,9cの発光光を出射させるので、より光量が多い発光光を出射させることができる。また、出射される光量を従来と同様にすれば、発光素子の延命化を実現できる。従って、上記効果をより一層に促進させて得ることができる。
次に、本発明のラインヘッドモジュール101が設けられる画像形成装置について説明する。
(タンデム方式の画像形成装置)
図9は本発明の画像形成装置の第1実施形態を示す図であり、図9中符号80はタンデム方式の画像形成装置である。この画像形成装置80は、本発明に係るラインヘッドモジュール101K、101C、101M、101Yを、対応する同様な構成である4個の感光体ドラム(像担持体)41K、41C、41M、41Yの露光装置にそれぞれ配置したもので、タンデム方式のものとして構成されたものである。
この画像形成装置80は、駆動ローラ91と従動ローラ92とテンションローラ93とを備え、これら各ローラに中間転写ベルト90を、図9中矢印方向(反時計方向)に循環駆動するよう張架したものである。この中間転写ベルト90に対して、感光体ドラム41K、41C、41M、41Yが所定間隔で配置されている。これら感光体ドラム41K、41C、41M、41Yは、その外周面が像担持体としての感光層となっている。
ここで、前記符号中のK、C、M、Yは、それぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローを意味し、それぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエロー用の感光体であることを示している。
なお、これら符号(K、C、M、Y)の意味は、他の部材についても同様である。感光体ドラム41K、41C、41M、41Yは、中間転写ベルト90の駆動と同期して、図9中矢印方向(時計方向)に回転駆動するようになっている。
各感光体ドラム41(K、C、M、Y)の周囲には、それぞれ感光体ドラム41(K、C、M、Y)の外周面を一様に帯電させる帯電手段(コロナ帯電器)42(K、C、M、Y)と、この帯電手段42(K、C、M、Y)によって一様に帯電させられた外周面を感光体ドラム41(K、C、M、Y)の回転に同期して順次ライン走査するラインヘッドモジュール101(K、C、M、Y)とが設けられている。
ここで、ラインヘッドモジュール101(K、C、M、Y)は、前述したようにヘッドケースによってラインヘッド1とレンズアレイ31と集光レンズ58とが互いにアライメントされた状態で一体化されたものである。
また、このラインヘッドモジュール101(K、C、M、Y)で形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー像)とする現像装置44(K、C、M、Y)と、この現像装置44(K、C、M、Y)で現像されたトナー像を一次転写対象である中間転写ベルト90に順次転写する転写手段としての一次転写ローラ45(K、C、M、Y)と、転写された後に感光体ドラム41(K、C、M、Y)の表面に残留しているトナーを除去するクリーニング手段としてのクリーニング装置46(K、C、M、Y)とが設けられている。
ここで、各ラインヘッドモジュール101(K、C、M、Y)は、各ラインヘッド1のアレイ方向(有機EL素子3の整列方向)が感光体ドラム41(K、C、M、Y)の回転軸に平行となるように設置されている。そして、各ラインヘッドモジュール101(K、C、M、Y)の発光エネルギーピーク波長と、感光体ドラム41(K、C、M、Y)の感度ピーク波長とが略一致するように設定されている。
現像装置44(K、C、M、Y)は、例えば、現像剤として非磁性一成分トナーを用いるもので、その一成分現像剤を例えば供給ローラで現像ローラへ搬送し、現像ローラ表面に付着した現像剤の膜厚を規制ブレードで規制し、その現像ローラを感光体ドラム41(K、C、M、Y)に接触させあるいは押圧せしめることにより、感光体ドラム41(K、C、M、Y)の電位レベルに応じて現像剤を付着させ、トナー像として現像するものである。
このような4色の単色トナー像形成ステーションにより形成された黒、シアン、マゼンタ、イエローの各トナー像は、一次転写ローラ45(K、C、M、Y)に印加される一次転写バイアスによって中間転写ベルト90上に順次一次転写される。そして、中間転写ベルト90上で順次重ね合わされてフルカラーとなったトナー像は、二次転写ローラ66において用紙等の記録媒体Pに二次転写され、さらに定着部である定着ローラ対61を通ることで記録媒体P上に定着され、その後、排紙ローラ対62によって装置上部に形成された排紙トレイ68上に排出される。
なお、図9中の符号63は多数枚の記録媒体Pが積層保持されている給紙カセット、64は給紙カセット63から記録媒体Pを一枚ずつ給送するピックアップローラ、65は二次転写ローラ66の二次転写部への記録媒体Pの供給タイミングを規定するゲートローラ対、66は中間転写ベルト90との間で二次転写部を形成する二次転写手段としての二次転写ローラ、67は二次転写後に中間転写ベルト90の表面に残留しているトナーを除去するクリーニング手段としてのクリーニングブレードである。
(4サイクル方式の画像形成装置)
次に、本発明に係る画像形成装置の第2実施形態について説明する。図10は4サイクル方式の画像形成装置の縦断側面図である。図10において、画像形成装置160には主要構成部材として、ロータリ構成の現像装置161、像担持体として機能する感光体ドラム165、前記ラインヘッドモジュールからなる像書込手段(露光手段)167、中間転写ベルト169、用紙搬送路174、定着器の加熱ローラ172、給紙トレイ178が設けられている。
現像装置161は、現像ロータリ161aが軸161bを中心として矢印A方向に回転するよう構成されたものである。現像ロータリ161aの内部は4分割されており、それぞれイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色の像形成ユニットが設けられている。162a〜162dは、前記4色の各像形成ユニットに配置されており、矢印B方向に回転する現像ローラ、163a〜163dは、矢印C方向に回転するトナー供給ローラである。また、164a〜164dはトナーを所定の厚さに規制する規制ブレードである。
図10中符号165は、前記のように像担持体として機能する感光体ドラム、166は一次転写部材、168は帯電器である。また、167は本発明における露光手段となる像書込手段であり、前記のラインヘッドモジュールからなるものである。感光体ドラム165は、図示を省略した駆動モータ、例えばステップモータにより、現像ローラ162aとは逆の方向となる矢印D方向に回転駆動されるようになっている。なお、像書込手段167を構成するラインヘッドモジュールは、これと感光体ドラム165との間で位置合わせ(光軸合わせ)がなされた状態に配設されている。
中間転写ベルト169は、駆動ローラ170aと従動ローラ170bとの間に張架されたものである。駆動ローラ170aは、前記感光体ドラム165の駆動モータに連結されたもので、中間転写ベルト169に動力を伝達するようになっている。即ち、当該駆動モータの駆動により、中間転写ベルト169の駆動ローラ170aは感光体ドラム165とは逆の方向となる矢印E方向に回動するようになっている。
用紙搬送路174には、複数の搬送ローラと排紙ローラ対176などが設けられており、用紙が搬送されるようになっている。中間転写ベルト169に担持されている片面の画像(トナー像)が、二次転写ローラ171の位置で用紙の片面に転写されるようになっている。二次転写ローラ171は、クラッチによって中間転写ベルト169に離当接されるようになっており、クラッチオンで中間転写ベルト169に当接され、用紙に画像が転写されるようになっている。
前記のようにして画像が転写された用紙は、次に、定着ヒータHを有する定着器で定着処理がなされる。定着器には、加熱ローラ172、加圧ローラ173が設けられている。
定着処理後の用紙は、排紙ローラ対176に引き込まれて矢印F方向に進行する。この状態から排紙ローラ対176が逆方向に回転すると、用紙は方向を反転して両面プリント用搬送路175を矢印G方向に進行する。177は電装品ボックス、178は用紙を収納する給紙トレイ、179は給紙トレイ178の出口に設けられているピックアップローラである。
用紙搬送路において、搬送ローラを駆動する駆動モータとしては、例えば低速のブラシレスモータが用いられている。また、中間転写ベルト169については、色ずれ補正などが必要となるためステップモータが用いられている。これらの各モータは、図示を省略した制御手段からの信号によって制御されるようになっている。
図10に示した状態で、イエロー(Y)の静電潜像が感光体ドラム165に形成され、現像ローラ162aに高電圧が印加されることにより、感光体ドラム165にはイエローの画像が形成される。イエローの裏側および表側の画像がすべて中間転写ベルト169に担持されると、現像ロータリ161aが矢印A方向に90度回転する。
中間転写ベルト169は1回転して感光体ドラム165の位置に戻る。次に、シアン(C)の2面の画像が感光体ドラム165に形成され、この画像が中間転写ベルト169に担持されているイエローの画像に重ねて担持される。以下、同様にして現像ロータリ161の90度回転、中間転写ベルト169への画像担持後の1回転処理が繰り返される。
4色のカラー画像担持には中間転写ベルト169は4回転して、その後さらに回転位置が制御されて二次転写ローラ171の位置で用紙に画像を転写する。給紙トレイ178から給紙された用紙を搬送路174で搬送し、二次転写ローラ171の位置で用紙の片面に前記カラー画像を転写する。片面に画像が転写された用紙は前記のように排紙ローラ対176で反転されて、搬送径路で待機している。その後、用紙は適宜のタイミングで二次転写ローラ171の位置に搬送されて、他面に前記カラー画像が転写される。ハウジング180には、排気ファン181が設けられている。
このような図9、図10に示した画像形成装置80、160においては、図1に示したような本発明のラインヘッドモジュールが露光手段として備えられている。
従って、これら画像形成装置80、160にあっては、前述したようにラインヘッド1の各々の発光ドット3から、複数の発光素子の発光光を取り出すことができるので、発光ドット9の光量増加と、感光体の露光時間の短縮を実現でき、印刷時間が短縮された画像形成装置を実現できる。
また、発光ドットの光量を従来の光量に抑えれば、複数の発光素子の各々における発光寿命を長寿命化することができ、ラインヘッドの延命化を実現できる。
従って、露光手段としてのラインヘッドの実用性が高まり、画像形成装置自体の印刷性能が向上し、得られるプリントの品質も向上したものとなる。
本発明の第1実施形態におけるラインヘッドモジュールの斜視断面図。 本発明の第1実施形態におけるラインヘッドを模式的に示した平面図。 本発明の第1実施形態におけるラインヘッドを模式的に示した側面図。 本発明の第1実施形態における発光ドットの断面拡大図。 本発明の第1実施形態におけるSLアレイの斜視図。 本発明の第1実施形態におけるラインヘッドモジュールの使用形態を示す図。 本発明の第2実施形態における発光ドットの断面拡大図。 本発明の第4実施形態における発光ドットの断面拡大図。 本発明の画像形成装置の第1実施形態を示す概略構成図。 本発明の画像形成装置の第2実施形態を示す概略構成図。
符号の説明
1 ラインヘッド、 2a 素子基板(透明基板)、 2b 集光プリズム(導光体)、 3 発光ドット、 4 TFT(薄膜トランジスタ、スイッチング素子)、 4a 第1TFT(第1のスイッチング素子)、 4b 第2TFT(第2のスイッチング素子)、 7 透明樹脂部(導光体)、 8 ドット間反射膜(第3反射部)、 9a,9b,9c 発光素子、 10 光出射部、 11 素子反射膜(第2反射部)、 14 樹脂反射膜(第1反射部)、 15 底辺角部、 19 感光体ドラム、 80、160 画像形成装置。

Claims (4)

  1. 整列配置された複数の発光ドットを有し、当該複数の発光ドットの整列方向が感光体ドラムの回転軸に平行に配置され、当該感光体ドラムに対して露光をなすラインヘッドであって、
    前記複数の発光ドットの各々は、共通の透明基板上に並べられた複数の発光素子と、前記透明基板の一部において前記複数の発光素子の発光光を前記感光体ドラムに向けて出射する光出射部と、を具備し、
    前記複数の発光素子の発光光は、その内一つの発光素子を透過して前記光出射部から出射され
    前記複数の発光ドットの各々は、当該複数の発光素子を被覆する導光体と、当該導光体を被覆して前記発光素子の発光光を前記導光体の内側に反射させる第1反射部と、前記透明基板の一部において前記複数の発光素子の発光光を前記導光体に向けて反射する第2反射部と、を具備し、
    前記複数の発光ドットの各々は、2個の前記発光素子を具備し、前記複数の発光ドットの整列方向に直交する方向において、前記導光体の断面形状は、2つの底辺角部が45°をなす三角形又は台形であり、前記2個の発光素子の各々は、前記2つの底辺角部に隣接しており、
    前記複数の発光ドットの整列方向において、前記発光ドットの相互間には、当該発光ドットの内側に発光光を反射させる第3反射部が設けられており、
    前記発光素子はエレクトロルミネッセンス素子であり、前記複数の発光素子のうち、少なくとも2つの発光素子の発光波長が異なること、
    を特徴とするラインヘッド。
  2. 整列配置された複数の発光ドットを有し、当該複数の発光ドットの整列方向が感光体ドラムの回転軸に平行に配置され、当該感光体ドラムに対して露光をなすラインヘッドであって、
    前記複数の発光ドットの各々は、共通の透明基板上に並べられた複数の発光素子と、前記透明基板の一部において前記複数の発光素子の発光光を前記感光体ドラムに向けて出射する光出射部と、を具備し、
    前記複数の発光素子の発光光は、その内一つの発光素子を透過して前記光出射部から出射され
    前記複数の発光ドットの各々は、当該複数の発光素子を被覆する導光体と、当該導光体を被覆して前記発光素子の発光光を前記導光体の内側に反射させる第1反射部と、前記透明基板の一部において前記複数の発光素子の発光光を前記導光体に向けて反射する第2反射部と、を具備しており、
    前記複数の発光ドットの各々は、少なくとも3個以上の前記発光素子を具備し、前記複数の発光ドットの整列方向に直交する方向において、前記導光体の断面形状は放物線状であり、前記光出射部は、前記放物線の頂点と対応する位置に設けられており、
    前記複数の発光ドットの整列方向において、前記発光ドットの相互間には、当該発光ドットの内側に発光光を反射させる第3反射部が設けられており、
    前記発光素子はエレクトロルミネッセンス素子であり、前記複数の発光素子のうち、少なくとも2つの発光素子の発光波長が異なること、
    を特徴とするラインヘッド。
  3. 一つの前記発光ドットを形成する前記複数の発光素子のうち、
    少なくとも一つの発光素子を含む第1発光素子群は、第1のスイッチング素子の動作によって発光し、
    前記第1発光素子群とは異なり、少なくとも一つの発光素子を含む第2発光素子群は、第2のスイッチング素子の動作によって発光すること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載のラインヘッド。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のラインヘッドを露光手段として備えたこと、
    を特徴とする画像形成装置。
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