JP2007248706A - 画像形成装置と画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】省スペース化を実現しつつ、長寿命で且つ十分な光量を確保する。
【解決手段】ラインヘッド100に設けられたEL素子から所定光量の光を照射して感光体ドラム9に潜像を形成する。感光体ドラム9をEL素子の劣化特性に基づく複数の回数で回転させる工程と、感光体ドラムの各回転毎にEL素子を劣化特性に基づき、所定光量を複数の回数で分割した発光量で発光させる工程とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置と画像形成方法に関するものである。
電子写真方式を利用したプリンタとして、ラインプリンタ(画像形成装置)が知られている。このラインプリンタは、被露光部となる感光体ドラムの周面上に、帯電器、ライン状のプリンタヘッド(ラインヘッド)、現像器、転写器などの装置を近接配置したものである。すなわち、帯電器によって帯電された感光体ドラムの周面上に、プリンタヘッドに設けられた発光素子の選択的な発光動作で露光を行なうことにより、静電潜像を形成し、この潜像を現像器から供給されるトナーで現像して、そのトナー像を転写器で用紙に転写するようにしたものである。
ところで、前記のようなプリンタヘッドの発光素子としては、一般にLED(発光ダイオード)などが用いられている。しかし、これは数千個の発光点を精度良く配列することが極めて困難であるという課題がある。そこで、近年では、発光点を精度良く作り込める有機エレクトロルミネセンス素子(有機EL素子)を発光素子とする発光素子列を、プリンタヘッドとして備えた画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献2には、有機EL素子をライン状ではなく、感光体ドラムの回転する方向と同じ主走査方向に二次元的に配列して、感光体ドラム(感光体)の同一箇所を多重露光することにより露光階調数を大幅に増加させる方法が提案されている。
特開平8−108568号公報 特開2004−50570号公報
しかしながら、上述したような従来技術には、以下のような問題が存在する。
有機EL素子は、発光輝度を高めるべく、これに通じる電流を高くすることが考えられるが、その場合には例えば無機LEDに比べて寿命が極めて短くなってしまう。
また特許文献2に記載された技術では、ヘッド装置が大きな面積を有する平面形状になるため、感光体としてドラム形状を採用することが困難であり、省スペース化を阻むという問題があった。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、省スペース化を実現しつつ、長寿命で且つ十分な光量を確保できる画像形成装置と画像形成方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明は、以下の構成を採用している。
本発明の画像形成方法は、ラインヘッドに設けられたEL素子から所定光量の光を照射して感光体ドラムに潜像を形成する画像形成方法であって、前記感光体ドラムを前記EL素子の劣化特性に基づく複数の回数で回転させる工程と、前記感光体ドラムの各回転毎に前記EL素子を前記劣化特性に基づき、前記所定光量を前記複数の回数で分割した発光量で発光させる工程とを有することを特徴とするものである。
従って、本発明の画像形成方法では、EL素子の劣化特性として、発光量が減少したときには累乗的に寿命が長くなるため、感光体ドラムの回転毎に前記所定光量を前記複数の回数で分割した発光量で発光させることにより、各EL素子の長寿命化を図ることができる。
また、本発明では、前記感光体ドラムの回転方向の位置を検出する工程と、検出した前記感光体ドラムの回転方向の位置に基づいて、前記EL素子の発光を制御する工程とを有する手順を好適に採用できる。
これにより、本発明では、感光体ドラムに形成した潜像の位置を正確に検出できるため、感光体ドラムの回転毎にこの潜像に対して高精度に光を照射することが可能になり、多重露光により所定光量の光を照射することができる。
また、本発明では、前記感光体ドラムに形成する前記潜像の量に基づいて、前記感光体ドラムを回転させる回転数を設定する工程を有する手順も好適に採用できる。
従って、本発明では、例えば前記感光体ドラムに形成する前記潜像の量、すなわち所定光量が小さい場合には、感光体ドラムを回転させる回数を少なくしても、EL素子の劣化が小さいため、EL素子の劣化を大きくすることなく画像形成に要する時間を短くすることができる。
一方、前記感光体ドラムに形成する前記潜像の量、すなわち所定光量が大きい場合には、感光体ドラムを回転させる回数を多くして各回でのEL素子の発光量を小さくすることにより、EL素子の劣化を抑制することができる。
このように、形成すべき潜像の量に応じて感光体ドラムを回転させる回数、すなわち、EL素子の発光回数(各回でのEL素子の発光量)を調整することにより、高速画像形成モード、EL素子の長寿命モード等、目的に応じた種々のモードを容易に設定することが可能になる。
そして、本発明の画像形成装置は、EL素子が配置されたヘッド装置と、前記EL素子から所定光量の光が照射されて潜像が形成される感光体ドラムとを有する画像形成装置であって、前記感光体ドラムを前記EL素子の劣化特性に基づく複数の回数で回転させるとともに、前記感光体ドラムの各回転毎に前記EL素子を前記劣化特性に基づき、前記所定光量を前記複数の回数で分割した発光量で発光させる発光制御装置を備えることを特徴とするものである。
従って、本発明の画像形成装置では、EL素子の劣化特性として、発光量が減少したときには累乗的に寿命が長くなるため、感光体ドラムの回転毎に前記所定光量を前記複数の回数で分割した発光量で発光させることにより、各EL素子の長寿命化を図ることができ
また、本発明では、前記感光体ドラムの回転方向の位置を検出する位置検出装置を備え、前記発光制御装置は、前記位置検出装置の検出結果に基づいて、前記EL素子の発光を制御する構成を好適に採用できる。
従って、本発明では、感光体ドラムに形成した潜像の位置を正確に検出できるため、感光体ドラムの回転毎にこの潜像に対して高精度に光を照射することが可能になり、多重露光により所定光量の光を照射することができる。
また、本発明では、前記発光制御装置は、前記感光体ドラムに形成する前記潜像の量に基づいて、前記感光体ドラムを回転させる回転数を設定する構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、例えば前記感光体ドラムに形成する前記潜像の量、すなわち所定光量が小さい場合には、感光体ドラムを回転させる回数を少なくしても、EL素子の劣化が小さいため、EL素子の劣化を大きくすることなく画像形成に要する時間を短くすることができる。一方、前記感光体ドラムに形成する前記潜像の量、すなわち所定光量が大きい場合には、感光体ドラムを回転させる回数を多くして各回でのEL素子の発光量を小さくすることにより、EL素子の劣化を抑制することができる。
このように、形成すべき潜像の量に応じて感光体ドラムを回転させる回数、すなわち、EL素子の発光回数(各回でのEL素子の発光量)を調整することにより、高速画像形成モード、EL素子の長寿命モード等、目的に応じた種々のモードを容易に設定することが可能になる。
以下、本発明の画像形成装置と画像形成方法の実施の形態を、図1ないし図10を参照して説明する。なお、以下で参照する各図面においては、図面を見易くするために、各構成要素の寸法等を適宜変更して表示している。
(画像形成装置)
まず、画像形成装置について説明する。
図1は、画像形成装置IMの概略構成を示す図である。
この画像形成装置IMは、露光手段として用いられるヘッド装置100と、感光体ドラム9と、感光体ドラム9の外周面を一様に帯電させる帯電手段(コロナ帯電器)42と、ヘッド装置100で形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー像)とする現像装置44と、この現像装置44で現像されたトナー像が転写される転写ローラ45と、転写ローラ45との間で記録媒体Pにトナー像を転写させる加圧ローラ66と、記録媒体Pにトナー像を定着させる定着器61と、転写された後に感光体ドラム41の表面に残留しているトナーを除去するクリーニング手段としてのクリーニング装置46と、感光体ドラム9の回転駆動及びヘッド装置100の駆動等を制御する制御装置CONT(図7参照)とが設けられている。
感光体ドラム9は、導電性物質からなる基体の外周面に、有機材料や無機材料からなる像担持体としての感光層が設けられた構成を有している。また感光体ドラム9は、図1中、時計回りに回転してヘッド装置100からの光によって露光されて潜像が形成されるものであり、その回転方向の位置はエンコーダ(位置検出装置)9Aによって検出され、制御装置CONTに出力される。また、感光体ドラム9の回転駆動は、制御装置CONTの制御下で回転駆動装置9B(図7参照)により制御される。
現像装置44は、例えば、現像剤として非磁性一成分トナーを用いるもので、その一成分現像剤を例えば供給ローラで現像ローラへ搬送し、現像ローラ表面に付着した現像剤の膜厚を規制ブレードで規制し、その現像ローラを感光体ドラム9に接触させあるいは押圧せしめることにより、感光体ドラム9の電位レベルに応じて現像剤を付着させ、トナー像として現像するものである。
ヘッド装置100は、感光体ドラム9の周面に沿って、帯電手段42と現像装置44との間に配置されたヘッドモジュール(ラインヘッドモジュール)101から構成されている。また、これらヘッドモジュール101は、感光体ドラム9の母線に沿って配置されている。
図2は、実施形態に係るヘッドモジュールの斜視断面図である。本実施形態のラインヘッドモジュール101は、複数の有機EL素子を整列配置したラインヘッド1と、ラインヘッド1からの光を正立等倍結像させるレンズ素子を整列配置したSLアレイ(レンズアレイ)31と、ラインヘッド1およびSLアレイ31の外周部を保持するヘッドケース52と、を備えて構成されたものである。ラインヘッド1とSLアレイアレイ31とは、互いにアライメントされた状態でヘッドケース52に保持されており、これによってSLアレイ31は、ラインヘッド1からの光を後述する感光体ドラムに正立等倍結像させるようになっている。
(ラインヘッド)
図3は、ラインヘッドを模式的に示した図である。このラインヘッド1は、本発明の発光装置の一実施形態となるもので、長細い矩形の素子基板2上に、本発明における発光素子としての有機EL(エレクトロルミネセンス)素子(EL素子)3を複数配列してなる発光素子列(発光部ライン)3Aと、有機EL素子3を駆動させる駆動素子4からなる駆動素子群と、発光制御装置としての制御装置CONTの制御下でこれら駆動素子4(駆動素子群)の駆動を制御する制御回路群5とを一体形成したものである。なお、図3では発光素子列3Aを1列の有機EL素子3で形成したが、例えば有機EL素子3を2列にしてこれらを千鳥状に配してもよい。その場合には、ラインヘッド1の長手方向における有機EL素子3のピッチを小さくすることができ、したがって後述する画像形成装置の解像度を向上させることができる。
有機EL素子3は、一対の電極間に少なくとも有機発光層を備えたもので、その一対の電極から発光層に電流を供給することにより、発光する構成となっている。有機EL素子3における一方の電極には電源線8が接続され、他方の電極には駆動素子4を介して電源線7が接続されている。この駆動素子4は、薄膜トランジスタ(TFT)や薄膜ダイオード(TFD)等のスイッチング素子で構成されている。駆動素子4にTFTを採用した場合には、そのソース領域に電源線8が接続され、ゲート電極に制御回路群5が接続される。そして、制御回路群5により駆動素子4の動作が制御され、駆動素子4により有機EL素子3への通電が制御されるようになっている。
このような有機EL素子3、駆動素子4等の構成について、図4(a)、(b)を参照してさらに詳述する。
図4(a)に示すように、発光層60で発光した光を画素電極23側から出射する、いわゆるボトムエミッション型である場合には、素子基板2側から発光光を取り出す構成であるので、素子基板2としては透明あるいは半透明のものが採用される。例えば、ガラス、石英、樹脂(プラスチック、プラスチックフィルム)等が挙げられ、特にガラス基板が好適に用いられる。
また、発光層60で発光した光を陰極(対向電極)50側から出射する、いわゆるトップエミッション型である場合には、この素子基板2の対向側である封止基板側から発光光を取り出す構成となるので、透明基板及び不透明基板のいずれも用いることができる。不透明基板としては、例えば、アルミナ等のセラミックス、ステンレススチール等の金属シートに表面酸化などの絶縁処理を施したものの他に、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などが挙げられる。
本実施形態では、ボトムエミッション型が採用され、したがって素子基板2には透明なガラスが用いられるものとする。
素子基板2上には、画素電極23に接続する駆動用TFT123(駆動素子4)などを含む回路部11が形成されており、その上に有機EL素子3が設けられている。有機EL素子3は、陽極として機能する画素電極23と、この画素電極23からの正孔を注入/輸送する正孔輸送層70と、有機EL物質からなる発光層60と、陰極50とが順に形成されたことによって構成されている。
ここで、有機EL素子3および駆動用TFT123(駆動素子4)を図3に対応した模式図で示すと、図4(b)に示すようになる。図4(b)において、電源線7は駆動素子4のソース/ドレイン電極に接続し、電源線8は有機EL素子3の陰極50に接続している。
そして、このような構成のもとに有機EL素子3は、図4(a)に示すように、正孔輸送層70から注入された正孔と陰極50からの電子とが発光層60で結合することにより、発光をなすようになっている。
陽極として機能する画素電極23は、ボトムエミッション型である本実施形態では、透明導電材料によって形成され、具体的にはITOが好適に用いられている。
正孔輸送層70の形成材料としては、特に3,4−ポリエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルフォン酸(PEDOT/PSS)の水分散液が好適に用いられる。
なお、正孔輸送層70の形成材料としては、前記のものに限定されることなく種々のものが使用可能である。例えば、ポリスチレン、ポリピロール、ポリアニリン、ポリアセチレンやその誘導体などを、適宜な分散媒、例えば前記のポリスチレンスルフォン酸に分散させたものなどが使用可能である。
発光層60を形成するための材料としては、蛍光あるいは燐光を発光することが可能な公知の発光材料が用いられる。なお、本実施形態では、例えば発光波長帯域が赤色に対応した発光層が採用されるが、もちろん、発光波長帯域が緑色や青色に対応した発光層を採用するようにしてもよい。この場合、用いる感光体は、その発光領域に感度を持つものを採用する。
発光層60の形成材料として具体的には、(ポリ)フルオレン誘導体(PF)、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリフェニレン誘導体(PP)、ポリパラフェニレン誘導体(PPP)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、ポリチオフェン誘導体、ポリメチルフェニルシラン(PMPS)などのポリシラン系などが好適に用いられる。また、これらの高分子材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素などの高分子系材料や、ルブレン、ペリレン、9,10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等の低分子材料をドープして用いることもできる。
陰極50は、前記発光層60を覆って形成されたもので、例えばCaを厚さ20nm程度に形成し、その上にAlを厚さ200nm程度に形成して積層構造の電極とし、Alを反射層としても機能させたものである。
また、この陰極50上には、後述するように該陰極50を囲んでシール層(接着層)を介して、封止基板(図示せず)が貼着されている。
また、このような有機EL素子3の下方には、前述したように回路部11が設けられている。この回路部11は素子基板2上に形成されたものである。すなわち、素子基板2の表面にはSiOを主体とする下地保護層281が下地として形成され、その上にはシリコン層241が形成されている。このシリコン層241の表面には、SiO及び/又はSiNを主体とするゲート絶縁層282が形成されている。
また、前記シリコン層241のうち、ゲート絶縁層282を挟んでゲート電極242と重なる領域がチャネル領域241aとされている。なお、このゲート電極242は、図示しない走査線の一部である。一方、シリコン層241を覆い、ゲート電極242を形成したゲート絶縁層282の表面には、SiOを主体とする第1層間絶縁層283が形成されている。
また、シリコン層241のうち、チャネル領域241aのソース側には、低濃度ソース領域241bおよび高濃度ソース領域241Sが設けられる一方、チャネル領域241aのドレイン側には低濃度ドレイン領域241cおよび高濃度ドレイン領域241Dが設けられて、いわゆるLDD(Light Doped Drain )構造となっている。これらのうち、高濃度ソース領域241Sは、ゲート絶縁層282と第1層間絶縁層283とにわたって開孔するコンタクトホール243aを介して、ソース電極243に接続されている。このソース電極243は、電源線(図示せず)の一部として構成されている。一方、高濃度ドレイン領域241Dは、ゲート絶縁層282と第1層間絶縁層283とにわたって開孔するコンタクトホール244aを介して、ソース電極243と同一層からなるドレイン電極244に接続されている。
ソース電極243およびドレイン電極244が形成された第1層間絶縁層283の上層には、例えばアクリル系の樹脂成分を主体とする平坦化膜284が形成されている。この平坦化膜284は、アクリル系やポリイミド系等の、耐熱性絶縁性樹脂などによって形成されたもので、駆動用TFT123(駆動素子4)やソース電極243、ドレイン電極244などによる表面の凹凸をなくすために形成された公知のものである。
そして、ITO等からなる画素電極23が、この平坦化膜284の表面上に形成されるとともに、該平坦化膜284に設けられたコンタクトホール23aを介してドレイン電極244に接続されている。すなわち、画素電極23は、ドレイン電極244を介して、シリコン層241の高濃度ドレイン領域241Dに接続されている。
画素電極23が形成された平坦化膜284の表面には、画素電極23と、無機隔壁25とが形成されており、さらに無機隔壁25上には、有機隔壁221が形成されている。そして、画素電極23上には、無機隔壁25に形成された前記開口25aと、有機隔壁221に形成された開口221aとの内部、すなわち画素領域に、前記の正孔輸送層70と発光層60とが画素電極23側からこの順で積層され、これによって機能層が形成されている。これらの機能層は、上述した材料を含む液滴を吐出する液滴吐出方式や蒸着法等により形成される。
(SLアレイ)
図5は、SLアレイの斜視図である。このSLアレイ31は、日本板硝子株式会社製のセルフォック(登録商標)レンズ素子と同様の構成からなるSL素子31aを、千鳥状に2列配列(配置)したものである。このように千鳥状に配置された各SL素子31aの隙間には、黒色のシリコーン樹脂32が充填されており、さらにその周囲には、フレーム34が配置されている。
前記SL素子31aは、その中心から周辺にかけて放物線上の屈折率分布を有している。そのため、SL素子31aに入射した光は、その内部を一定周期で蛇行しながら進む。
よって、このSL素子31aの長さを調整すれば、画像を正立等倍結像させることができる。そして、このように正立等倍結像するSL素子31aにあっては、隣接するSL素子31aどうしが作る像を重ね合わせることが可能になり、広範囲の画像を得ることができる。したがって、図5に示したSLアレイ31は、ラインヘッド1全体からの光を精度よく結像させることができるようになっている。
(ヘッドケース)
図2に戻り、本実施形態のラインヘッドモジュール101は、ラインヘッド1およびレンズアレイ31の外周部を支持するヘッドケース52を備えている。このヘッドケース52は、Al等の剛性材料によってスリット状に形成されている。ヘッドケース52の長手方向に垂直な断面は、上下両端部が開口した形状となっており、その上半部の側壁52a,52aは相互に平行に配置され、下半部の側壁52b,52bはそれぞれ下端中央部に向かって傾斜配置されている。なお図示しないが、ヘッドケース52の長手方向における両端部の側壁も、相互に平行に配置されている。
そして、ヘッドケース52の上半部側壁52aの内側には、上述したラインヘッド1が配置されている。
図6は、ラインヘッドの結合部分(図2のA部)における拡大図である。図6に示すように、ヘッドケース52の側壁52aの内面には、全周にわたって階段状の台座53が形成されている。その台座53の上面にラインヘッド1の下面を当接させて、ラインヘッド1が水平に配置されている。詳細は後述するが、ラインヘッド1はボトムエミッション方式であり、素子基板2を下側に向け、封止基板30を上側に向けて配置されている。
また、ヘッドケース52の側壁52aとラインヘッド1とによって形成される角部には、全周にわたって封止材54a、54bが配設されている。なお、ヘッドケース52の側壁52aの内面とラインヘッド1の側面との隙間にも、封止材が配設されている。これにより、ヘッドケース52に対してラインヘッド1が気密接合されている。そのうち、ラインヘッド1の上側に配設された封止材54bは、アクリル等の紫外線硬化性樹脂で構成されている。また、ラインヘッド1の下側に配設された封止材54aは、エポキシ等の熱硬化性樹脂で構成されている。
なお、これらの封止材54a、54bには、ゲッター剤が含有されていてもよい。ゲッター剤とは、乾燥剤や脱酸素剤を意味しており、水分や酸素を吸着するものである。この構成によれば、封止材54a、54bによって水分や酸素の透過を確実に遮断することができる。したがって、ラインヘッドに形成された有機EL素子の吸湿や酸化を抑制することが可能になり、有機EL素子の耐久性の低下および寿命の短命化を阻止することができる。
図2に戻り、ヘッドケース52の下端部に形成されたスリット状の開口部には、レンズアレイ31が配置されている。そして、ヘッドケース52の側壁52bとレンズアレイ31とによって形成される角部には、全周にわたって封止材55a、55bが配設されている。なお、ヘッドケース52の側壁52aの内面とラインヘッド1の側面との隙間にも、封止材が配設されている。これにより、ヘッドケース52に対してレンズアレイ31が気密接合されている。そのうち、レンズアレイ31の上側に配設された封止材55aは、エポキシ等の熱硬化性樹脂で構成されている。また、レンズアレイ31の下側に配設された封止材55bは、アクリル等の紫外線硬化性樹脂で構成されている。さらに、これらの封止材55a,55bには、ゲッター剤が含有されていてもよい。
そして、ヘッドケース52の内側におけるラインヘッド1とレンズアレイ31との間には、チャンバ56が形成されている。前述したように、ヘッドケース52に対してラインヘッド1およびレンズアレイ31が気密接合されているので、チャンバ56は密閉封止されている。そして、チャンバ56の内部は、窒素ガス等の不活性ガスによって満たされるか、または真空に保持されている。
図7は、画像形成装置IMに係る制御ブロック図である。
この図に示すように、制御装置CONTにはエンコーダ9Aの検出結果が入力し、制御装置CONTは入力結果に基づいて、制御回路群5(すなわち有機EL素子3の発光)や回転駆動装置9B(すなわち感光体ドラム9の回転駆動)を制御する。また、制御装置CONTには、記憶部6が接続されており、制御装置CONTは、記憶部6に記憶されている画像形成処理に係る画像データ等に基づいて、制御回路群5や回転駆動装置9Bの駆動を制御する。
次に、このようなヘッド装置100を備えた画像形成装置IMの動作について説明する。
まず、感光体ドラム9を回転させ、帯電手段42により感光体ドラム9の外周面を一様な電位に帯電させた後に、入力した画像データに対応して、ヘッド装置100における有機EL素子3が選択的に発光し、レンズアレイ31を介して感光体ドラム9の外周面を露光する。これにより、感光体ドラム9の表面には、画像データに対応した静電潜像が形成される。
ここで、図8(a)、(b)に、有機EL素子3の劣化特性として、有機EL素子3の発光量と、当該発光量を継続した場合に発光量が10%低下するまでの時間との関係を示す。この図に示すように、有機EL素子3においては、発光量が低減する度合いと、劣化が緩和される度合いとが一次関数的でなはく、累乗的に変化する。
具体的には、上記発光量が10%低下するまでの時間(この時間を寿命とする)をT、発光量をLとすると、以下の関係が成り立つ。
T=(1/L)1.6×5000000 …(1)
式(1)から明かなように、例えば発光量Lを1/2にしたときには、上記発光量が10%低下するまでの時間Tは、発光量Lが100の場合の時間315時間の2倍ではなく、約3倍の956時間に伸びることになる。
そのため、制御装置CONTは、有機EL素子3の劣化特性に基づき、例えば画像データに対応した静電潜像を形成するために必要な全光量(所定光量)を100としたとき、潜像形成時に回転駆動装置9Bを介して感光体ドラム9を2回転させるとともに、ヘッドモジュール101に対して、1回転毎に例えば50の光量で有機EL素子3をそれぞれ発光させて感光体ドラム9の表面を多重露光させる。
一方、ヘッドモジュール101において有機EL素子3を発光させる際には、感光体ドラム9の1回転目で有機EL素子3が発光して潜像を形成した位置に対して、2回転目で有機EL素子3が発光して、先に形成された潜像に重ね合わせて多重露光することになるため、有機EL素子3を発光させる感光体ドラム9の位置は高精度に管理する必要がある。そのため、制御装置CONTは、有機EL素子3が感光体ドラム9に対して発光する回転方向の位置をエンコーダ9Aが検出した結果に基づいて制御する。
上記のように高精度に多重露光されて静電潜像が形成された感光体ドラム9に対しては、現像装置(トナー供給器)44により、静電潜像に応じてトナー像が形成される。このトナー像は、転写ローラ45に転写され、さらに転写ローラ45と加圧ローラ66との間で加圧されて記録紙Pに転写される。そして、記録紙Pに転写されたトナー像は、定着器61で加熱定着される。
以上説明したように、本実施の形態では、潜像を形成する際に感光体ドラム9を複数の回数で回転させ、画像データに対応した静電潜像を形成するために必要な全光量を、有機EL素子3の劣化特性に基づく複数の回数で分割するため、ヘッド装置100としての全光量を確保しつつ、ヘッドモジュール101における有機EL素子3の劣化を抑制することができ、長寿命化を図ることができる。
また、本実施形態では、単一のヘッドモジュール101(ラインヘッド1)を用いて感光体ドラム9を感光させるため、複数のラインヘッドを二次元的(平面的)に配列した場合のように、ヘッド装置が大型化することなく、画像形成装置の小型化にも寄与できる。
さらに、本実施形態では、感光体ドラム9の回転方向位置を検出するエンコーダ9Aが設けられているので、複数の回数で発光量を分割した多重露光を実施する際にも高精度に潜像を重ね合わせることが可能になり、高品質の画像を形成することができる。
なお、上記実施形態では、感光体ドラム9を2回転させ、有機EL素子3を各回転毎に1/2の光量に分割して発光させる構成としたが、これに限定されるものではなく、感光体ドラム9を3回転以上で回転させ、各回転毎に全光量をこの回転数で分割した光量で有機EL素子3を発光させる構成としてもよい。
全光量を分割する回数(感光体ドラム9を回転させる回数)としては、任意に設定可能である。例えば、有機EL素子3に対する所定の寿命が確保できる最低限の回数を設定することで、感光体ドラム9を回転させる回数を減らして、画像形成に要する時間を短くするモードと、画像形成に要する時間が大きくなっても有機EL素子3の長寿命化を優先するモードとを選択可能とする構成としてもよい。
さらに、画像データに対応した静電潜像を形成するために必要な全光量の大きさ(感光体ドラム9に形成する潜像の量)に応じて、全光量を分割する回数を変更(設定)する手順としてもよい。
すなわち、制御装置CONTが、記憶部6に記憶されている全光量と所定のしきい値とを比較して、全光量がしきい値よりも小さくて有機EL素子3の発光量を低く抑えることが可能な場合には少ない回転数で感光体ドラム9を回転させて、画像形成に要する時間の短縮化を優先させ、全光量がしきい値よりも大きくて有機EL素子3の発光量が大きくなる場合には、感光体ドラム9を回転させる回数を多くして各回での有機EL素子3の発光量を小さくすることにより、有機EL素子3の劣化を抑制して長寿命化を優先させる構成とすることも可能である。
このような手順を採用することにより、有機EL素子3を最も長寿命化できる最適な発光条件(露光条件)を選択することも可能になり、高速画像形成モード、EL素子の長寿命モード等、目的に応じた種々のモードを容易に設定することが可能になる。
(タンデム方式の画像形成装置)
次に別形態の画像形成装置について説明する。
上記の実施形態では、単一の感光体ドラムを用いる構成、ずなわち、単色の印刷を行う構成であったが、本実施形態では、カラー印刷が可能なタンデム方式の画像形成装置について図10を参照して説明する。また、本実施形態では、各色で2基のヘッドモジュールを配置する場合について説明する。
図9は、本発明に係るタンデム方式の画像形成装置を示す図であり、図9中符号80はタンデム方式の画像形成装置である。この画像形成装置80は、有機ELアレイラインヘッド(ヘッドモジュール)101K、101C、101M、101Yを、対応する同様な構成である4個の感光体ドラム41K、41C、41M、41Yにそれぞれ配置したことにより、ヘッドモジュール(露光装置)を構成した、タンデム方式のものである。
この画像形成装置80は、駆動ローラ91と従動ローラ92とテンションローラ93とを備え、これら各ローラに中間転写ベルト90を、図9中矢印方向(反時計方向)に循環駆動するよう張架したものである。この中間転写ベルト90に対して、感光体ドラム41K、41C、41M、41Yが所定間隔で配置されている。これら感光体ドラム41K、41C、41M、41Yは、その外周面が像担持体としての感光層となっている。
ここで、前記符号中のK、C、M、Yは、それぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローを意味し、それぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエロー用の感光体であることを示している。
なお、これら符号(K、C、M、Y)の意味は、他の部材についても同様である。感光体ドラム41K、41C、41M、41Yは、中間転写ベルト90の駆動と同期して、図9中矢印方向(時計方向)に回転駆動するようになっている。
各感光体ドラム41(K、C、M、Y)の周囲には、それぞれ感光体ドラム41(K、C、M、Y)の外周面を一様に帯電させる帯電手段42(K、C、M、Y)と、この帯電手段42(K、C、M、Y)によって一様に帯電させられた外周面を感光体ドラム41(K、C、M、Y)の回転に同期してライン走査する有機ELアレイラインヘッド101(K、C、M、Y)が設けられている。
ここで、有機ELアレイラインヘッド101(K、C、M、Y)のそれぞれは、図2乃至図6で示したヘッドモジュール101と同様の構成を有しており、前述したようにヘッドケース等によってSLアレイ(図示せず)とともに互いにアライメントされた状態で一体的に保持され、ラインヘッドモジュールとして用いられている。また、これら有機ELアレイラインヘッド101(K、C、M、Y)は、感光体ドラム41(K、C、M、Y)の周面に沿って配置されている。
また、この有機ELアレイラインヘッド101(K、C、M、Y)(ラインヘッドモジュール)で形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー像)とする現像装置44(K、C、M、Y)と、この現像装置44(K、C、M、Y)で現像されたトナー像を一次転写対象である中間転写ベルト90に順次転写する転写手段としての一次転写ローラ45(K、C、M、Y)と、転写された後に感光体ドラム41(K、C、M、Y)の表面に残留しているトナーを除去するクリーニング手段としてのクリーニング装置46(K、C、M、Y)とが設けられている。
ここで、各有機ELアレイラインヘッド101(K、C、M、Y)は、アレイ方向が感光体ドラム41(K、C、M、Y)の母線に沿うように設置されている。そして、各有機ELアレイラインヘッド101(K、C、M、Y)の発光エネルギーピーク波長と、感光体ドラム41(K、C、M、Y)の感度ピーク波長とが略一致するように設定されている。
現像装置44(K、C、M、Y)は、例えば、現像剤として非磁性一成分トナーを用いるもので、その一成分現像剤を例えば供給ローラで現像ローラへ搬送し、現像ローラ表面に付着した現像剤の膜厚を規制ブレードで規制し、その現像ローラを感光体ドラム41(K、C、M、Y)に接触させあるいは押圧せしめることにより、感光体ドラム41(K、C、M、Y)の電位レベルに応じて現像剤を付着させ、トナー像として現像するものである。
このような4色の単色トナー像形成ステーションにより形成された黒、シアン、マゼンタ、イエローの各トナー像は、一次転写ローラ45(K、C、M、Y)に印加される一次転写バイアスによって中間転写ベルト90上に順次一次転写される。そして、中間転写ベルト90上で順次重ね合わされてフルカラーとなったトナー像は、二次転写ローラ66において用紙等の記録媒体Pに二次転写され、さらに定着部である定着ローラ対61を通ることで記録媒体P上に定着され、その後、排紙ローラ対62によって装置上部に形成された排紙トレイ68上に排出される。
なお、図9中の符号63は、多数枚の記録媒体Pが積層保持されている給紙カセット、64は給紙カセット63から記録媒体Pを一枚ずつ給送するピックアップローラ、65は二次転写ローラ66の二次転写部への記録媒体Pの供給タイミングを規定するゲートローラ対、66は中間転写ベルト90との間で二次転写部を形成する二次転写手段としての二次転写ローラ、67は二次転写後に中間転写ベルト90の表面に残留しているトナーを除去するクリーニング手段としてのクリーニングブレードである。
上記構成の画像形成装置80においても、感光体ドラム41(K、C、M、Y)を複数の回数で回転させるとともに、有機ELアレイラインヘッド101(K、C、M、Y)が全光量をそれぞれ複数の回数で分割した発光量で発光することにより、上記実施形態と同様の作用・効果を得ることができ、各有機ELアレイラインヘッド101(K、C、M、Y)における有機EL素子3の長寿命化を図ることが可能になる。
(4サイクル方式の画像形成装置)
次に、本発明に係る画像形成装置の別の実施形態について説明する。図10は4サイクル方式の画像形成装置の縦断側面図である。図10において、画像形成装置160には主要構成部材として、ロータリ構成の現像装置161、像担持体として機能する感光体ドラム165、前記ラインヘッドモジュールからなる像書込手段167、中間転写ベルト169、用紙搬送路174、定着器の加熱ローラ172、給紙トレイ178が設けられている。
現像装置161は、現像ロータリ161aが軸161bを中心として矢印A方向に回転するよう構成されたものである。現像ロータリ161aの内部は4分割されており、それぞれイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色の像形成ユニットが設けられている。符号162a〜162dは、前記4色の各像形成ユニットに配置されており、矢印B方向に回転する現像ローラ、符号163a〜163dは、矢印C方向に回転するトナー供給ローラである。また、164a〜164dはトナーを所定の厚さに規制する規制ブレードである。
図10中符号165は、前記のように像担持体として機能する感光体ドラム、166は一次転写部材、168は帯電器、167は像書込手段であり、前記のラインヘッドモジュール101からなるものである。そして、感光体ドラム165と像書込手段(ラインヘッドモジュール)167とを含んで、本発明に係る画像形成装置が構成されている。
感光体ドラム165は、図示を省略した駆動モータ、例えばステップモータにより、現像ローラ162aとは逆の方向となる矢印D方向に回転駆動されるようになっている。なお、像書込手段167を構成するラインヘッドモジュール101は、これと感光ドラム165との間で位置合わせ(光軸合わせ)がなされた状態に配設されている。
中間転写ベルト169は、駆動ローラ170aと従動ローラ170bとの間に張架されたものである。駆動ローラ170aは、前記感光体ドラム165の駆動モータに連結されたもので、中間転写ベルト169に動力を伝達するようになっている。すなわち、該駆動モータの駆動により、中間転写ベルト169の駆動ローラ170aは感光体ドラム165とは逆の方向となる矢印E方向に回動するようになっている。
用紙搬送路174には、複数の搬送ローラと排紙ローラ対176などが設けられており、用紙が搬送されるようになっている。中間転写ベルト169に担持されている片面の画像(トナー像)が、二次転写ローラ171の位置で用紙の片面に転写されるようになっている。二次転写ローラ171は、クラッチによって中間転写ベルト169に離当接されるようになっており、クラッチオンで中間転写ベルト169に当接され、用紙に画像が転写されるようになっている。
前記のようにして画像が転写された用紙は、次に、定着ヒータHを有する定着器で定着処理がなされる。定着器には、加熱ローラ172、加圧ローラ173が設けられている。定着処理後の用紙は、排紙ローラ対176に引き込まれて矢印F方向に進行する。この状態から排紙ローラ対176が逆方向に回転すると、用紙は方向を反転して両面プリント用搬送路175を矢印G方向に進行する。177は電装品ボックス、178は用紙を収納する給紙トレイ、179は給紙トレイ178の出口に設けられているピックアップローラである。
用紙搬送路において、搬送ローラを駆動する駆動モータとしては、例えば低速のブラシレスモータが用いられている。また、中間転写ベルト169については、色ずれ補正などが必要となるためステップモータが用いられている。これらの各モータは、図示を省略した制御手段からの信号によって制御されるようになっている。
図10に示した状態で、ラインヘッドモジュール101の作動により、イエロー(Y)の静電潜像が感光体ドラム165に、例えば二回に分割して形成され、各回で現像ローラ162aに高電圧が印加されることにより、感光体ドラム165にはイエローの画像が形成される。感光体ドラム165の各回の回転毎に中間転写ベルト169は1回転して感光体ドラム165の位置に戻る。感光体ドラム165の二回の回転でイエローの裏側および表側の画像がすべて中間転写ベルト169に担持されると、現像ロータリ161aが矢印A方向に90度回転する。
次に、ラインヘッドモジュール101の作動により、シアン(C)の2面の画像が感光体ドラム165に形成され、この画像が中間転写ベルト169に担持されているイエローの画像に重ねて担持される。以下、同様にして現像ロータリ161の90度回転、中間転写ベルト169への画像担持後の回転処理が繰り返される。
4色のカラー画像担持には中間転写ベルト169は回転位置が制御されて二次転写ローラ171の位置で用紙に画像を転写する。給紙トレー178から給紙された用紙を搬送路174で搬送し、二次転写ローラ171の位置で用紙の片面に前記カラー画像を転写する。片面に画像が転写された用紙は前記のように排紙ローラ対176で反転されて、搬送径路で待機している。その後、用紙は適宜のタイミングで二次転写ローラ171の位置に搬送されて、他面に前記カラー画像が転写される。ハウジング180には、排気ファン181が設けられている。
このような図10に示した画像形成装置160においては、上記実施形態と同様に、ラインヘッドモジュール101により、全光量をそれぞれ分割した発光量で複数回発光することにより、上記実施形態と同様の作用・効果を得ることができ、各ラインヘッドモジュール101における有機EL素子3の長寿命化を図ることが可能になる。
なお、本発明の露光装置を備えた画像形成装置は前記実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。また、本発明のラインヘッドモジュールは、プリンタ、コピー機等の種々の画像形成装置に広く適用可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
また、上記実施形態で示した有機EL素子3の製造方法としては、ドライプロセス、またはスピンコート法やディップコート法、液滴吐出法等によるウエットプロセスのいずれの方法によって形成してもよい。
またこの有機EL素子3を駆動する回路としては、基板上に形成されたTFT(薄膜トランジスタ)素子であってもよいし、また回路を基板外に設け、配線及び画素のみを基板上に形成する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、EL素子として有機EL装置を用いる構成としたが、これに限定されるものではなく、無機EL素子を用いる構成としてもよい。
画像形成装置の概略構成を示す図である。 ラインヘッドモジュールの斜視断面図である。 ラインヘッドを模式的に示した図である。 (a)はラインヘッドの要部側断面図、(b)は模式図である。 SLアレイの斜視図である。 ラインヘッドの結合部分における拡大図である。 画像形成装置に係る制御ブロック図である。 有機EL素子の発光量と、発光量が10%低下するまでの時間との関係を示す図である。 タンデム方式の画像形成装置を示す図である。 4サイクル方式の画像形成装置の縦断側面図である。
符号の説明
CONT…制御装置、 IM、80、160…画像形成装置、 1…ラインヘッド、 3…有機EL素子(EL素子)、 9、41K、41C、41M、41Y、165…感光体ドラム、 9A…エンコーダ(位置検出装置)、 100…ヘッド装置、 101…ヘッドモジュール

Claims (6)

  1. ラインヘッドに設けられたEL素子から所定光量の光を照射して感光体ドラムに潜像を形成する画像形成方法であって、
    前記感光体ドラムを前記EL素子の劣化特性に基づく複数の回数で回転させる工程と、
    前記感光体ドラムの各回転毎に前記EL素子を前記劣化特性に基づき、前記所定光量を前記複数の回数で分割した発光量で発光させる工程とを有することを特徴とする画像形成方法。
  2. 請求項1記載の画像形成方法において、
    前記感光体ドラムの回転方向の位置を検出する工程と、
    検出した前記感光体ドラムの回転方向の位置に基づいて、前記EL素子の発光を制御する工程とを有することを特徴とする画像形成方法。
  3. 請求項1または2記載の画像形成方法において、
    前記感光体ドラムに形成する前記潜像の量に基づいて、前記感光体ドラムを回転させる回転数を設定する工程を有することを特徴とする画像形成方法。
  4. EL素子が配置されたヘッド装置と、前記EL素子から所定光量の光が照射されて潜像が形成される感光体ドラムとを有する画像形成装置であって、
    前記感光体ドラムを前記EL素子の劣化特性に基づく複数の回数で回転させるとともに、前記感光体ドラムの各回転毎に前記EL素子を前記劣化特性に基づき、前記所定光量を前記複数の回数で分割した発光量で発光させる発光制御装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4記載の画像形成装置において、
    前記感光体ドラムの回転方向の位置を検出する位置検出装置を備え、
    前記発光制御装置は、前記位置検出装置の検出結果に基づいて、前記EL素子の発光を制御することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項4または5記載の画像形成装置において、
    前記発光制御装置は、前記感光体ドラムに形成する前記潜像の量に基づいて、前記感光体ドラムを回転させる回転数を設定することを特徴とする画像形成装置。
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