JP2007230005A - 画像形成装置と画像形成方法 - Google Patents

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JP2007230005A
JP2007230005A JP2006052208A JP2006052208A JP2007230005A JP 2007230005 A JP2007230005 A JP 2007230005A JP 2006052208 A JP2006052208 A JP 2006052208A JP 2006052208 A JP2006052208 A JP 2006052208A JP 2007230005 A JP2007230005 A JP 2007230005A
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章夫 深瀬
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Abstract

【課題】長寿命で且つ十分な光量を確保する。
【解決手段】EL素子が配置されたヘッド装置100と、EL素子から所定光量の光が照
射されて潜像が形成される感光体ドラム9とを有する。ヘッド装置は、感光体ドラムの周
面に沿って間隔をあけて配置された複数のラインヘッド101、102を有し、複数のラ
インヘッドのそれぞれには、所定光量を劣化特性に基づく発光量で分担して発光するEL
素子が整列配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置と画像形成方法に関するものである。
電子写真方式を利用したプリンタとして、ラインプリンタ(画像形成装置)が知られて
いる。このラインプリンタは、被露光部となる感光体ドラムの周面上に、帯電器、ライン
状のプリンタヘッド(ラインヘッド)、現像器、転写器などの装置を近接配置したもので
ある。すなわち、帯電器によって帯電された感光体ドラムの周面上に、プリンタヘッドに
設けられた発光素子の選択的な発光動作で露光を行なうことにより、静電潜像を形成し、
この潜像を現像器から供給されるトナーで現像して、そのトナー像を転写器で用紙に転写
するようにしたものである。
ところで、前記のようなプリンタヘッドの発光素子としては、一般にLED(発光ダイ
オード)などが用いられている。しかし、これは数千個の発光点を精度良く配列すること
が極めて困難であるという課題がある。そこで、近年では、発光点を精度良く作り込める
有機エレクトロルミネセンス素子(有機EL素子)を発光素子とする発光素子列を、プリ
ンタヘッドとして備えた画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−108568号公報
しかしながら、上述したような従来技術には、以下のような問題が存在する。
有機EL素子は、発光輝度を高めるべく、これに通じる電流を高くすることが考えられ
るが、その場合には例えば無機LEDに比べて寿命が極めて短くなってしまう。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、長寿命で且つ十分な光量を確保
できる画像形成装置と画像形成方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明は、以下の構成を採用している。
本発明の画像形成装置は、EL素子が配置されたヘッド装置と、前記EL素子から所定
光量の光が照射されて潜像が形成される感光体ドラムとを有する画像形成装置であって、
前記ヘッド装置は、前記感光体ドラムの周面に沿って間隔をあけて配置された複数のライ
ンヘッドを有し、前記複数のラインヘッドのそれぞれには、前記所定光量を劣化特性に基
づく発光量で分担して発光する前記EL素子が整列配置されるを特徴とするものである。
従って、本発明の画像形成装置では、複数のラインヘッドにおけるEL素子で感光体ド
ラムに照射される所定光量を分担するため、各ラインヘッドにおけるEL素子の発光量を
抑制することができる。EL素子の劣化特性として、発光量が減少したときには累乗的に
寿命が長くなるため、所定光量を分担して発光量を抑制することで、各EL素子の長寿命
化を図ることができる。
また、本発明では、前記感光体ドラムの回転方向の位置を検出する位置検出装置と、前
記位置検出装置の検出結果に基づいて、前記複数のラインヘッドにおける前記EL素子の
発光をそれぞれ制御する発光制御装置とを有する構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、複数のラインヘッドの一つを用いて形成した感光体ドラム上
の潜像の位置を正確に検出できるため、この潜像に対して他のラインヘッドを用いて高精
度に多重露光して所定光量の光を照射することができる。
前記発光制御装置としては、前記複数のラインヘッドのうち、一部のラインヘッドの前
記EL素子を選択し、選択したEL素子の総発光量を前記所定光量で発光させる構成も好
適に採用できる。
従って、本発明では、複数のラインヘッドのうち、あるラインヘッドが使用不能に陥っ
た際には、他のラインヘッドを用いるように選択し、選択したラインヘッドのEL素子の
総光量を前記所定光量とすることで、ラインヘッドの故障時等にも容易に対応することが
可能になる。
前記発光制御装置としては、前記所定光量の大きさに基づいて、選択する前記ラインヘ
ッドの数を変更する構成も採用可能である。
従って、本発明では、所定光量が小さい場合には、使用可能なラインヘッドを全て用い
ずに一部を用いることにより、用いなかったラインヘッドにおけるEL素子の長寿命化を
図ることができる。この場合、あるタイミング(例えば所定回数の画像形成毎)で用いる
ラインヘッドを変更することが、EL素子の長寿命化を均一に図る点から好ましい。
そして、本発明の画像形成方法は、ラインヘッドに設けられたEL素子から所定光量の
光を照射して感光体ドラムに潜像を形成する画像形成方法であって、前記ラインヘッドを
前記感光体ドラムの周面に沿って間隔をあけて複数配置し、前記複数のラインヘッドのそ
れぞれで前記EL素子を、劣化特性に基づく発光量で前記所定光量を分担して発光させる
ことを特徴とするものである。
従って、本発明の画像形成方法では、複数のラインヘッドにおけるEL素子で感光体ド
ラムに照射される所定光量を分担するため、各ラインヘッドにおけるEL素子の発光量を
抑制することができる。EL素子の劣化特性として、発光量が減少したときには累乗的に
寿命が長くなるため、所定光量を分担して発光量を抑制することで、各EL素子の長寿命
化を図ることができる。
また、本発明では、前記感光体ドラムの回転方向の位置を検出する工程と、検出した回
転方向の位置に基づいて、前記複数のラインヘッドにおける前記EL素子の発光をそれぞ
れ制御する工程とを有する手順を好適に採用できる。
これにより、本発明では、複数のラインヘッドの一つを用いて形成した感光体ドラム上
の潜像の位置を正確に検出できるため、この潜像に対して他のラインヘッドを用いて高精
度に多重露光して所定光量の光を照射することができる。
また、本発明では、前記複数のラインヘッドのうち、一部のラインヘッドの前記EL素
子を選択し、選択したEL素子の総発光量を前記所定光量で発光させる手順も好適に採用
できる。
従って、本発明では、複数のラインヘッドのうち、あるラインヘッドが使用不能に陥っ
た際には、他のラインヘッドを用いるように選択し、選択したラインヘッドのEL素子の
総光量を前記所定光量とすることで、ラインヘッドの故障時等にも容易に対応することが
可能になる。
また、本発明では、前記所定光量の大きさに基づいて、選択する前記ラインヘッドの数
を変更する工程を有する手順も好適に採用できる。
従って、本発明では、所定光量が小さい場合には、使用可能なラインヘッドを全て用い
ずに一部のラインヘッドを用いることにより、用いなかったラインヘッドにおけるEL素
子の長寿命化を図ることができる。この場合、あるタイミング(例えば所定回数の画像形
成毎)で用いるラインヘッドを変更することが、EL素子の長寿命化を均一に図る点から
好ましい。
以下、本発明の画像形成装置と画像形成方法の実施の形態を、図1ないし図11を参照
して説明する。なお、以下で参照する各図面においては、図面を見易くするために、各構
成要素の寸法等を適宜変更して表示している。
(画像形成装置;第1実施形態)
まず、画像形成装置について説明する。
図1は、画像形成装置IMの概略構成を示す図である。
この画像形成装置IMは、露光手段として用いられるヘッド装置100と、感光体ドラ
ム9と、感光体ドラム9の外周面を一様に帯電させる帯電手段(コロナ帯電器)42と、
ヘッド装置100で形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー
像)とする現像装置44と、この現像装置44で現像されたトナー像が転写される転写ロ
ーラ45と、転写ローラ45との間で記録媒体Pにトナー像を転写させる加圧ローラ66
と、記録媒体Pにトナー像を定着させる定着器61と、転写された後に感光体ドラム41
の表面に残留しているトナーを除去するクリーニング手段としてのクリーニング装置46
と、感光体ドラム9の回転駆動及びヘッド装置100の駆動等を制御する制御装置CON
T(図7参照)とが設けられている。
感光体ドラム9は、導電性物質からなる基体の外周面に、有機材料や無機材料からなる
像担持体としての感光層が設けられた構成を有している。また感光体ドラム9は、図1中
、時計回りに回転してヘッド装置100からの光によって露光されて潜像が形成されるも
のであり、その回転方向の位置はエンコーダ(位置検出装置)9Aによって検出され、制
御装置CONTに出力される。また、感光体ドラム9の回転駆動は、制御装置CONTの
制御下で回転駆動装置9B(図7参照)により制御される。
現像装置44は、例えば、現像剤として非磁性一成分トナーを用いるもので、その一成
分現像剤を例えば供給ローラで現像ローラへ搬送し、現像ローラ表面に付着した現像剤の
膜厚を規制ブレードで規制し、その現像ローラを感光体ドラム9に接触させあるいは押圧
せしめることにより、感光体ドラム9の電位レベルに応じて現像剤を付着させ、トナー像
として現像するものである。
ヘッド装置100は、感光体ドラム9の周面に沿って、帯電手段42と現像装置44と
の間に間隔をあけて配置されたヘッドモジュール(ラインヘッドモジュール)101、1
02から構成されている。また、これらヘッドモジュール101、102は、それぞれ感
光体ドラム9の母線に沿って配置されている。
図2は、実施形態に係るヘッドモジュールの斜視断面図である。本実施形態のラインヘ
ッドモジュール101、102は、複数の有機EL素子を整列配置したラインヘッド1と
、ラインヘッド1からの光を正立等倍結像させるレンズ素子を整列配置したSLアレイ(
レンズアレイ)31と、ラインヘッド1およびSLアレイ31の外周部を保持するヘッド
ケース52と、を備えて構成されたものである。ラインヘッド1とSLアレイアレイ31
とは、互いにアライメントされた状態でヘッドケース52に保持されており、これによっ
てSLアレイ31は、ラインヘッド1からの光を後述する感光体ドラムに正立等倍結像さ
せるようになっている。
(ラインヘッド)
図3は、ラインヘッドを模式的に示した図である。このラインヘッド1は、本発明の発
光装置の一実施形態となるもので、長細い矩形の素子基板2上に、本発明における発光素
子としての有機EL(エレクトロルミネセンス)素子(EL素子)3を複数配列してなる
発光素子列(発光部ライン)3Aと、有機EL素子3を駆動させる駆動素子4からなる駆
動素子群と、発光制御装置としての制御装置CONTの制御下でこれら駆動素子4(駆動
素子群)の駆動を制御する制御回路群5とを一体形成したものである。なお、図3では発
光素子列3Aを1列の有機EL素子3で形成したが、例えば有機EL素子3を2列にして
これらを千鳥状に配してもよい。その場合には、ラインヘッド1の長手方向における有機
EL素子3のピッチを小さくすることができ、したがって後述する画像形成装置の解像度
を向上させることができる。
有機EL素子3は、一対の電極間に少なくとも有機発光層を備えたもので、その一対の
電極から発光層に電流を供給することにより、発光する構成となっている。有機EL素子
3における一方の電極には電源線8が接続され、他方の電極には駆動素子4を介して電源
線7が接続されている。この駆動素子4は、薄膜トランジスタ(TFT)や薄膜ダイオー
ド(TFD)等のスイッチング素子で構成されている。駆動素子4にTFTを採用した場
合には、そのソース領域に電源線8が接続され、ゲート電極に制御回路群5が接続される
。そして、制御回路群5により駆動素子4の動作が制御され、駆動素子4により有機EL
素子3への通電が制御されるようになっている。
このような有機EL素子3、駆動素子4等の構成について、図4(a)、(b)を参照
してさらに詳述する。
図4(a)に示すように、発光層60で発光した光を画素電極23側から出射する、い
わゆるボトムエミッション型である場合には、素子基板2側から発光光を取り出す構成で
あるので、素子基板2としては透明あるいは半透明のものが採用される。例えば、ガラス
、石英、樹脂(プラスチック、プラスチックフィルム)等が挙げられ、特にガラス基板が
好適に用いられる。
また、発光層60で発光した光を陰極(対向電極)50側から出射する、いわゆるトッ
プエミッション型である場合には、この素子基板2の対向側である封止基板側から発光光
を取り出す構成となるので、透明基板及び不透明基板のいずれも用いることができる。不
透明基板としては、例えば、アルミナ等のセラミックス、ステンレススチール等の金属シ
ートに表面酸化などの絶縁処理を施したものの他に、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などが
挙げられる。
本実施形態では、ボトムエミッション型が採用され、したがって素子基板2には透明な
ガラスが用いられるものとする。
素子基板2上には、画素電極23に接続する駆動用TFT123(駆動素子4)などを
含む回路部11が形成されており、その上に有機EL素子3が設けられている。有機EL
素子3は、陽極として機能する画素電極23と、この画素電極23からの正孔を注入/輸
送する正孔輸送層70と、有機EL物質からなる発光層60と、陰極50とが順に形成さ
れたことによって構成されている。
ここで、有機EL素子3および駆動用TFT123(駆動素子4)を図3に対応した模
式図で示すと、図4(b)に示すようになる。図4(b)において、電源線7は駆動素子
4のソース/ドレイン電極に接続し、電源線8は有機EL素子3の陰極50に接続してい
る。
そして、このような構成のもとに有機EL素子3は、図4(a)に示すように、正孔輸
送層70から注入された正孔と陰極50からの電子とが発光層60で結合することにより
、発光をなすようになっている。
陽極として機能する画素電極23は、ボトムエミッション型である本実施形態では、透
明導電材料によって形成され、具体的にはITOが好適に用いられている。
正孔輸送層70の形成材料としては、特に3,4−ポリエチレンジオキシチオフェン/
ポリスチレンスルフォン酸(PEDOT/PSS)の水分散液が好適に用いられる。
なお、正孔輸送層70の形成材料としては、前記のものに限定されることなく種々のも
のが使用可能である。例えば、ポリスチレン、ポリピロール、ポリアニリン、ポリアセチ
レンやその誘導体などを、適宜な分散媒、例えば前記のポリスチレンスルフォン酸に分散
させたものなどが使用可能である。
発光層60を形成するための材料としては、蛍光あるいは燐光を発光することが可能な
公知の発光材料が用いられる。なお、本実施形態では、例えば発光波長帯域が赤色に対応
した発光層が採用されるが、もちろん、発光波長帯域が緑色や青色に対応した発光層を採
用するようにしてもよい。この場合、用いる感光体は、その発光領域に感度を持つものを
採用する。
発光層60の形成材料として具体的には、(ポリ)フルオレン誘導体(PF)、(ポリ
)パラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリフェニレン誘導体(PP)、ポリパラ
フェニレン誘導体(PPP)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、ポリチオフェン誘導
体、ポリメチルフェニルシラン(PMPS)などのポリシラン系などが好適に用いられる
。また、これらの高分子材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素な
どの高分子系材料や、ルブレン、ペリレン、9,10−ジフェニルアントラセン、テトラ
フェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等の低分子材料をドープ
して用いることもできる。
陰極50は、前記発光層60を覆って形成されたもので、例えばCaを厚さ20nm程
度に形成し、その上にAlを厚さ200nm程度に形成して積層構造の電極とし、Alを
反射層としても機能させたものである。
また、この陰極50上には、後述するように該陰極50を囲んでシール層(接着層)を
介して、封止基板(図示せず)が貼着されている。
また、このような有機EL素子3の下方には、前述したように回路部11が設けられて
いる。この回路部11は素子基板2上に形成されたものである。すなわち、素子基板2の
表面にはSiOを主体とする下地保護層281が下地として形成され、その上にはシリ
コン層241が形成されている。このシリコン層241の表面には、SiO及び/又は
SiNを主体とするゲート絶縁層282が形成されている。
また、前記シリコン層241のうち、ゲート絶縁層282を挟んでゲート電極242と
重なる領域がチャネル領域241aとされている。なお、このゲート電極242は、図示
しない走査線の一部である。一方、シリコン層241を覆い、ゲート電極242を形成し
たゲート絶縁層282の表面には、SiOを主体とする第1層間絶縁層283が形成さ
れている。
また、シリコン層241のうち、チャネル領域241aのソース側には、低濃度ソース
領域241bおよび高濃度ソース領域241Sが設けられる一方、チャネル領域241a
のドレイン側には低濃度ドレイン領域241cおよび高濃度ドレイン領域241Dが設け
られて、いわゆるLDD(Light Doped Drain )構造となっている。これらのうち、高濃
度ソース領域241Sは、ゲート絶縁層282と第1層間絶縁層283とにわたって開孔
するコンタクトホール243aを介して、ソース電極243に接続されている。このソー
ス電極243は、電源線(図示せず)の一部として構成されている。一方、高濃度ドレイ
ン領域241Dは、ゲート絶縁層282と第1層間絶縁層283とにわたって開孔するコ
ンタクトホール244aを介して、ソース電極243と同一層からなるドレイン電極24
4に接続されている。
ソース電極243およびドレイン電極244が形成された第1層間絶縁層283の上層
には、例えばアクリル系の樹脂成分を主体とする平坦化膜284が形成されている。この
平坦化膜284は、アクリル系やポリイミド系等の、耐熱性絶縁性樹脂などによって形成
されたもので、駆動用TFT123(駆動素子4)やソース電極243、ドレイン電極2
44などによる表面の凹凸をなくすために形成された公知のものである。
そして、ITO等からなる画素電極23が、この平坦化膜284の表面上に形成される
とともに、該平坦化膜284に設けられたコンタクトホール23aを介してドレイン電極
244に接続されている。すなわち、画素電極23は、ドレイン電極244を介して、シ
リコン層241の高濃度ドレイン領域241Dに接続されている。
画素電極23が形成された平坦化膜284の表面には、画素電極23と、無機隔壁25
とが形成されており、さらに無機隔壁25上には、有機隔壁221が形成されている。そ
して、画素電極23上には、無機隔壁25に形成された前記開口25aと、有機隔壁22
1に形成された開口221aとの内部、すなわち画素領域に、前記の正孔輸送層70と発
光層60とが画素電極23側からこの順で積層され、これによって機能層が形成されてい
る。
(SLアレイ)
図5は、SLアレイの斜視図である。このSLアレイ31は、日本板硝子株式会社製の
セルフォック(登録商標)レンズ素子と同様の構成からなるSL素子31aを、千鳥状に
2列配列(配置)したものである。このように千鳥状に配置された各SL素子31aの隙
間には、黒色のシリコーン樹脂32が充填されており、さらにその周囲には、フレーム3
4が配置されている。
前記SL素子31aは、その中心から周辺にかけて放物線上の屈折率分布を有している
。そのため、SL素子31aに入射した光は、その内部を一定周期で蛇行しながら進む。
よって、このSL素子31aの長さを調整すれば、画像を正立等倍結像させることができ
る。そして、このように正立等倍結像するSL素子31aにあっては、隣接するSL素子
31aどうしが作る像を重ね合わせることが可能になり、広範囲の画像を得ることができ
る。したがって、図4に示したSLアレイ31は、ラインヘッド1全体からの光を精度よ
く結像させることができるようになっている。
(ヘッドケース)
図2に戻り、本実施形態のラインヘッドモジュール101、102は、ラインヘッド1
およびレンズアレイ31の外周部を支持するヘッドケース52を備えている。このヘッド
ケース52は、Al等の剛性材料によってスリット状に形成されている。ヘッドケース5
2の長手方向に垂直な断面は、上下両端部が開口した形状となっており、その上半部の側
壁52a,52aは相互に平行に配置され、下半部の側壁52b,52bはそれぞれ下端
中央部に向かって傾斜配置されている。なお図示しないが、ヘッドケース52の長手方向
における両端部の側壁も、相互に平行に配置されている。
そして、ヘッドケース52の上半部側壁52aの内側には、上述したラインヘッド1が
配置されている。
図6は、ラインヘッドの結合部分(図2のA部)における拡大図である。図6に示すよ
うに、ヘッドケース52の側壁52aの内面には、全周にわたって階段状の台座53が形
成されている。その台座53の上面にラインヘッド1の下面を当接させて、ラインヘッド
1が水平に配置されている。詳細は後述するが、ラインヘッド1はボトムエミッション方
式であり、素子基板2を下側に向け、封止基板30を上側に向けて配置されている。
また、ヘッドケース52の側壁52aとラインヘッド1とによって形成される角部には
、全周にわたって封止材54a、54bが配設されている。なお、ヘッドケース52の側
壁52aの内面とラインヘッド1の側面との隙間にも、封止材が配設されている。これに
より、ヘッドケース52に対してラインヘッド1が気密接合されている。そのうち、ライ
ンヘッド1の上側に配設された封止材54bは、アクリル等の紫外線硬化性樹脂で構成さ
れている。また、ラインヘッド1の下側に配設された封止材54aは、エポキシ等の熱硬
化性樹脂で構成されている。
なお、これらの封止材54a、54bには、ゲッター剤が含有されていてもよい。ゲッ
ター剤とは、乾燥剤や脱酸素剤を意味しており、水分や酸素を吸着するものである。この
構成によれば、封止材54a、54bによって水分や酸素の透過を確実に遮断することが
できる。したがって、ラインヘッドに形成された有機EL素子の吸湿や酸化を抑制するこ
とが可能になり、有機EL素子の耐久性の低下および寿命の短命化を阻止することができ
る。
図2に戻り、ヘッドケース52の下端部に形成されたスリット状の開口部には、レンズ
アレイ31が配置されている。そして、ヘッドケース52の側壁52bとレンズアレイ3
1とによって形成される角部には、全周にわたって封止材55a、55bが配設されてい
る。なお、ヘッドケース52の側壁52aの内面とラインヘッド1の側面との隙間にも、
封止材が配設されている。これにより、ヘッドケース52に対してレンズアレイ31が気
密接合されている。そのうち、レンズアレイ31の上側に配設された封止材55aは、エ
ポキシ等の熱硬化性樹脂で構成されている。また、レンズアレイ31の下側に配設された
封止材55bは、アクリル等の紫外線硬化性樹脂で構成されている。さらに、これらの封
止材55a,55bには、ゲッター剤が含有されていてもよい。
そして、ヘッドケース52の内側におけるラインヘッド1とレンズアレイ31との間に
は、チャンバ56が形成されている。前述したように、ヘッドケース52に対してライン
ヘッド1およびレンズアレイ31が気密接合されているので、チャンバ56は密閉封止さ
れている。そして、チャンバ56の内部は、窒素ガス等の不活性ガスによって満たされる
か、または真空に保持されている。
図7は、画像形成装置IMに係る制御ブロック図である。
この図に示すように、制御装置CONTにはエンコーダ9Aの検出結果が入力し、制御
装置CONTは入力結果に基づいて、制御回路群5(すなわち有機EL素子3の発光)や
回転駆動装置9B(すなわち感光体ドラム9の回転駆動)を制御する。また、制御装置C
ONTには、記憶部6が接続されており、制御装置CONTは、記憶部6に記憶されてい
る画像形成処理に係る画像データ等に基づいて、制御回路群5や回転駆動装置9Bの駆動
を制御する。
次に、このようなヘッド装置100を備えた画像形成装置IMの動作について説明する

まず、帯電手段42により感光体ドラム9の外周面を一様な電位に帯電させた後に、入
力した画像データに対応して、ヘッド装置100における有機EL素子3が選択的に発光
し、レンズアレイ31を介して感光体ドラム9の外周面を露光する。これにより、感光体
ドラム9の表面には、画像データに対応した静電潜像が形成される。
このとき、画像データに対応した静電潜像を形成するために必要な全光量(所定光量)
を100としたとき、制御装置CONTは各ヘッドモジュール101、102に対して5
0の光量で有機EL素子3をそれぞれ個別に発光させて感光体ドラム9の表面を露光させ
る。ここで、図8(a)、(b)に、有機EL素子3の劣化特性として、有機EL素子3
の発光量と、当該発光量を継続した場合に発光量が10%低下するまでの時間との関係を
示す。
この図に示すように、有機EL素子3においては、発光量が低減する度合いと、劣化が
緩和される度合いとが一次関数的でなはく、累乗的に変化する。
具体的には、上記発光量が10%低下するまでの時間(この時間を寿命とする)をT、
発光量をLとすると、以下の関係が成り立つ。
T=(1/L)1.6×5000000 …(1)
式(1)から明かなように、例えば発光量Lを1/2の50にしたときには、上記発光
量が10%低下するまでの時間Tは、ヘッドモジュールを一基設置した場合の時間315
時間の2倍ではなく、約3倍の956時間に伸びることになる。
一方、各ヘッドモジュール101、102において有機EL素子3を発光させる際には
、最初にヘッドモジュール101における有機EL素子3が発光し、次いでヘッドモジュ
ール102における有機EL素子3が発光して、先に形成された潜像に重ね合わせて多重
露光することになるため、ヘッドモジュール102における有機EL素子3を発光させる
位置は高精度に管理する必要がある。そのため、制御装置CONTは、ヘッドモジュール
101において有機EL素子3が発光した際の感光体ドラム9の回転方向の位置に対して
、ヘッドモジュール102における有機EL素子3が感光体ドラム9に対して発光する位
置をエンコーダ9Aが検出した結果に基づいて制御する。
上記のように高精度に多重露光されて静電潜像が形成された感光体ドラム9に対しては
、現像装置(トナー供給器)44により、静電潜像に応じてトナー像が形成される。この
トナー像は、転写ローラ45に転写され、さらに転写ローラ45と加圧ローラ66との間
で加圧されて記録紙Pに転写される。そして、記録紙Pに転写されたトナー像は、定着器
61で加熱定着される。
以上説明したように、本実施の形態では、画像データに対応した静電潜像を形成するた
めに必要な全光量を、ヘッドモジュール101、102により有機EL素子3の劣化特性
に基づく光量で分担するため、ヘッド装置100としての全光量を確保しつつ、各ヘッド
モジュール101、102における有機EL素子3の劣化を抑制することができ、長寿命
化を図ることができる。
また、本実施形態では、これら複数のヘッドモジュール101、102(ラインヘッド
1)が感光体ドラム9の周面に沿って配置されているため、複数のラインヘッドを単に二
次元的(平面的)に配列した場合のように、ヘッド装置が大型化することなく、画像形成
装置の小型化にも寄与できる。
さらに、本実施形態では、感光体ドラム9の回転方向位置を検出するエンコーダ9Aが
設けられているので、複数のヘッドモジュール101、102を用いて多重露光を実施す
る際にも高精度に潜像を重ね合わせることが可能になり、高品質の画像を形成することが
できる。
(画像形成装置;第2実施形態)
上記第1実施形態では、ヘッド装置100が2基のヘッドモジュール101、102を
有する構成としたが、第2実施形態では、3基のヘッドモジュールを有する場合について
説明する。
図9に示すように、本実施形態の画像形成装置IMにおいては、ヘッド装置100が感
光体ドラム9の回転方向上流側から順次配置された3基のヘッドモジュール101〜10
3で構成されている。
他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
上記構成の画像形成装置IMでは、各ヘッドモジュール101〜103が画像データに
対応した静電潜像を形成するために必要な全光量の1/3ずつを分担して発光すればよく
なり、この場合有機EL素子3の寿命をそれぞれ5.8倍程度に飛躍的に長くすることが
可能になる。
また、本実施形態の構成では、常時3基のヘッドモジュール101〜103を使用する
必要はなく、例えば2基のヘッドモジュールを選択して上記第1実施形態と同様の画像形
成方法を採る手順としてもよい。この場合、記録紙Pを所定枚数印刷した後や、所定量の
潜像を形成した(有機EL素子3が所定発光量を発光した)後に、用いる2基のヘッドモ
ジュールの組み合わせを順次変更することが好ましい。この場合も各ヘッドモジュール1
01〜103における有機EL素子3の長寿命化を図ることが可能になる。
さらに、画像データに対応した静電潜像を形成するために必要な全光量の大きさに応じ
て、用いるヘッドモジュールの数を変更(選択)する手順としてもよい。
すなわち、制御装置CONTが、記憶部6に記憶されている全光量と所定のしきい値と
を比較して、全光量がしきい値よりも小さくて有機EL素子3の発光量を低く抑えること
が可能な場合には2基のヘッドモジュールのみを作動させ、全光量がしきい値よりも大き
くて有機EL素子3の発光量が大きくなる場合には3基のヘッドモジュールを作動させて
各ヘッドモジュール101〜103における有機EL素子3の発光量を抑える手順として
もよい。
このような手順を採用することにより、有機EL素子3を最も長寿命化できる最適な発
光条件(露光条件)を選択することも可能になる。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態のいずれの場合であっても、複数のヘッドモ
ジュールを備えることにより、複数のヘッドモジュールのうちの1基が使用不能な状態に
陥った場合には、残りのヘッドモジュールのみを使用して、印刷(画像形成)を継続する
ことも可能である。
この場合、印刷を継続した後に、エラーを発してヘッドモジュールの1基が使用不能で
ある旨を警告することが好ましい。
(タンデム方式の画像形成装置)
次に別形態の画像形成装置について説明する。
上記の実施形態では、単一の感光体ドラムを用いる構成、ずなわち、単色の印刷を行う
構成であったが、本実施形態では、カラー印刷が可能なタンデム方式の画像形成装置につ
いて図10を参照して説明する。また、本実施形態では、各色で2基のヘッドモジュール
を配置する場合について説明する。
図10は本発明に係るタンデム方式の画像形成装置を示す図であり、図10中符号80
はタンデム方式の画像形成装置である。この画像形成装置80は、有機ELアレイライン
ヘッド(ヘッドモジュール)101K、101C、101M、101Yを、対応する同様
な構成である4個の感光体ドラム41K、41C、41M、41Yにそれぞれ配置したこ
とにより、ヘッドモジュール(露光装置)を構成した、タンデム方式のものである。
この画像形成装置80は、駆動ローラ91と従動ローラ92とテンションローラ93と
を備え、これら各ローラに中間転写ベルト90を、図10中矢印方向(反時計方向)に循
環駆動するよう張架したものである。この中間転写ベルト90に対して、感光体ドラム4
1K、41C、41M、41Yが所定間隔で配置されている。これら感光体ドラム41K
、41C、41M、41Yは、その外周面が像担持体としての感光層となっている。
ここで、前記符号中のK、C、M、Yは、それぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローを
意味し、それぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエロー用の感光体であることを示している。
なお、これら符号(K、C、M、Y)の意味は、他の部材についても同様である。感光体
ドラム41K、41C、41M、41Yは、中間転写ベルト90の駆動と同期して、図1
0中矢印方向(時計方向)に回転駆動するようになっている。
各感光体ドラム41(K、C、M、Y)の周囲には、それぞれ感光体ドラム41(K、
C、M、Y)の外周面を一様に帯電させる帯電手段42(K、C、M、Y)と、この帯電
手段42(K、C、M、Y)によって一様に帯電させられた外周面を感光体ドラム41(
K、C、M、Y)の回転に同期して順次ライン走査する有機ELアレイラインヘッド10
1(K、C、M、Y)と、102(K、C、M、Y)とが設けられている。
ここで、有機ELアレイラインヘッド101、102(K、C、M、Y)のそれぞれは
、図2乃至図6で示したヘッドモジュール101、102と同様の構成を有しており、前
述したようにヘッドケース等によってSLアレイ(図示せず)とともに互いにアライメン
トされた状態で一体的に保持され、ラインヘッドモジュールとして用いられている。また
、これら有機ELアレイラインヘッド101、102(K、C、M、Y)は、感光体ドラ
ム41(K、C、M、Y)の周面に沿って間隔をあけて、反時計回り方向に順次配置され
ている。
また、この有機ELアレイラインヘッド101、102(K、C、M、Y)(ラインヘ
ッドモジュール)で形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー
像)とする現像装置44(K、C、M、Y)と、この現像装置44(K、C、M、Y)で
現像されたトナー像を一次転写対象である中間転写ベルト90に順次転写する転写手段と
しての一次転写ローラ45(K、C、M、Y)と、転写された後に感光体ドラム41(K
、C、M、Y)の表面に残留しているトナーを除去するクリーニング手段としてのクリー
ニング装置46(K、C、M、Y)とが設けられている。
ここで、各有機ELアレイラインヘッド101、102(K、C、M、Y)は、それぞ
れアレイ方向が感光体ドラム41(K、C、M、Y)の母線に沿うように設置されている
。そして、各有機ELアレイラインヘッド101、102(K、C、M、Y)の発光エネ
ルギーピーク波長と、感光体ドラム41(K、C、M、Y)の感度ピーク波長とが略一致
するように設定されている。
現像装置44(K、C、M、Y)は、例えば、現像剤として非磁性一成分トナーを用い
るもので、その一成分現像剤を例えば供給ローラで現像ローラへ搬送し、現像ローラ表面
に付着した現像剤の膜厚を規制ブレードで規制し、その現像ローラを感光体ドラム41(
K、C、M、Y)に接触させあるいは押圧せしめることにより、感光体ドラム41(K、
C、M、Y)の電位レベルに応じて現像剤を付着させ、トナー像として現像するものであ
る。
このような4色の単色トナー像形成ステーションにより形成された黒、シアン、マゼン
タ、イエローの各トナー像は、一次転写ローラ45(K、C、M、Y)に印加される一次
転写バイアスによって中間転写ベルト90上に順次一次転写される。そして、中間転写ベ
ルト90上で順次重ね合わされてフルカラーとなったトナー像は、二次転写ローラ66に
おいて用紙等の記録媒体Pに二次転写され、さらに定着部である定着ローラ対61を通る
ことで記録媒体P上に定着され、その後、排紙ローラ対62によって装置上部に形成され
た排紙トレイ68上に排出される。
なお、図10中の符号63は多数枚の記録媒体Pが積層保持されている給紙カセット、
64は給紙カセット63から記録媒体Pを一枚ずつ給送するピックアップローラ、65は
二次転写ローラ66の二次転写部への記録媒体Pの供給タイミングを規定するゲートロー
ラ対、66は中間転写ベルト90との間で二次転写部を形成する二次転写手段としての二
次転写ローラ、67は二次転写後に中間転写ベルト90の表面に残留しているトナーを除
去するクリーニング手段としてのクリーニングブレードである。
上記構成の画像形成装置80においても、有機ELアレイラインヘッド101、102
(K、C、M、Y)が全光量をそれぞれ分担して発光することにより、上記第1実施形態
と同様の作用・効果を得ることができ、各有機ELアレイラインヘッド101、102(
K、C、M、Y)における有機EL素子3の長寿命化を図ることが可能になる。
(4サイクル方式の画像形成装置)
次に、本発明に係る画像形成装置の別の実施形態について説明する。図11は4サイク
ル方式の画像形成装置の縦断側面図である。図11において、画像形成装置160には主
要構成部材として、ロータリ構成の現像装置161、像担持体として機能する感光体ドラ
ム165、前記ラインヘッドモジュールからなる像書込手段167、中間転写ベルト16
9、用紙搬送路174、定着器の加熱ローラ172、給紙トレイ178が設けられている
現像装置161は、現像ロータリ161aが軸161bを中心として矢印A方向に回転
するよう構成されたものである。現像ロータリ161aの内部は4分割されており、それ
ぞれイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色の像形成ユ
ニットが設けられている。符号162a〜162dは、前記4色の各像形成ユニットに配
置されており、矢印B方向に回転する現像ローラ、符号163a〜163dは、矢印C方
向に回転するトナー供給ローラである。また、164a〜164dはトナーを所定の厚さ
に規制する規制ブレードである。
図11中符号165は、前記のように像担持体として機能する感光体ドラム、166は
一次転写部材、168は帯電器、167は像書込手段であり、前記の2基のラインヘッド
モジュール101、102からなるものである。そして、感光体ドラム165と像書込手
段(ラインヘッドモジュール)167とを含んで、本発明に係る画像形成装置が構成され
ている。
感光体ドラム165は、図示を省略した駆動モータ、例えばステップモータにより、現
像ローラ162aとは逆の方向となる矢印D方向に回転駆動されるようになっている。な
お、像書込手段167を構成するラインヘッドモジュール101、102は、これと感光
ドラム165との間で位置合わせ(光軸合わせ)がなされた状態に配設されている。
中間転写ベルト169は、駆動ローラ170aと従動ローラ170bとの間に張架され
たものである。駆動ローラ170aは、前記感光体ドラム165の駆動モータに連結され
たもので、中間転写ベルト169に動力を伝達するようになっている。すなわち、該駆動
モータの駆動により、中間転写ベルト169の駆動ローラ170aは感光体ドラム165
とは逆の方向となる矢印E方向に回動するようになっている。
用紙搬送路174には、複数の搬送ローラと排紙ローラ対176などが設けられており
、用紙が搬送されるようになっている。中間転写ベルト169に担持されている片面の画
像(トナー像)が、二次転写ローラ171の位置で用紙の片面に転写されるようになって
いる。二次転写ローラ171は、クラッチによって中間転写ベルト169に離当接される
ようになっており、クラッチオンで中間転写ベルト169に当接され、用紙に画像が転写
されるようになっている。
前記のようにして画像が転写された用紙は、次に、定着ヒータHを有する定着器で定着
処理がなされる。定着器には、加熱ローラ172、加圧ローラ173が設けられている。
定着処理後の用紙は、排紙ローラ対176に引き込まれて矢印F方向に進行する。この状
態から排紙ローラ対176が逆方向に回転すると、用紙は方向を反転して両面プリント用
搬送路175を矢印G方向に進行する。177は電装品ボックス、178は用紙を収納す
る給紙トレイ、179は給紙トレイ178の出口に設けられているピックアップローラで
ある。
用紙搬送路において、搬送ローラを駆動する駆動モータとしては、例えば低速のブラシ
レスモータが用いられている。また、中間転写ベルト169については、色ずれ補正など
が必要となるためステップモータが用いられている。これらの各モータは、図示を省略し
た制御手段からの信号によって制御されるようになっている。
図11に示した状態で、ラインヘッドモジュール101、102の作動により、イエロ
ー(Y)の静電潜像が感光体ドラム165に形成され、現像ローラ162aに高電圧が印
加されることにより、感光体ドラム165にはイエローの画像が形成される。イエローの
裏側および表側の画像がすべて中間転写ベルト169に担持されると、現像ロータリ16
1aが矢印A方向に90度回転する。
中間転写ベルト169は1回転して感光体ドラム165の位置に戻る。次に、ラインヘ
ッドモジュール101、102の作動により、シアン(C)の2面の画像が感光体ドラム
165に形成され、この画像が中間転写ベルト169に担持されているイエローの画像に
重ねて担持される。以下、同様にして現像ロータリ161の90度回転、中間転写ベルト
169への画像担持後の1回転処理が繰り返される。
4色のカラー画像担持には中間転写ベルト169は4回転して、その後さらに回転位置
が制御されて二次転写ローラ171の位置で用紙に画像を転写する。給紙トレー178か
ら給紙された用紙を搬送路174で搬送し、二次転写ローラ171の位置で用紙の片面に
前記カラー画像を転写する。片面に画像が転写された用紙は前記のように排紙ローラ対1
76で反転されて、搬送径路で待機している。その後、用紙は適宜のタイミングで二次転
写ローラ171の位置に搬送されて、他面に前記カラー画像が転写される。ハウジング1
80には、排気ファン181が設けられている。
このような図11に示した画像形成装置160においては、上記第1実施形態と同様に
、2基のラインヘッドモジュール101、102により、全光量をそれぞれ分担して発光
することにより、第1実施形態と同様の作用・効果を得ることができ、各ラインヘッドモ
ジュール101、102における有機EL素子3の長寿命化を図ることが可能になる。
なお、本発明の露光装置を備えた画像形成装置は前記実施形態に限定されることなく、
種々の変形が可能である。また、本発明のラインヘッドモジュールは、プリンタ、コピー
機等の種々の画像形成装置に広く適用可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発
明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材
の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計
要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、複数のラインヘッド(ラインヘッドモジュール)として、
2基または3基を設置する場合の例を用いたが、これに限定されるものではなく、4基以
上設置した場合でも、上記実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
また、上記実施形態で示した有機EL素子3の製造方法としては、ドライプロセス、ま
たはスピンコート法やディップコート法、液滴吐出法等によるウエットプロセスのいずれ
の方法によって形成してもよい。
またこの有機EL素子3を駆動する回路としては、基板上に形成されたTFT(薄膜ト
ランジスタ)素子であってもよいし、また回路を基板外に設け、配線及び画素のみを基板
上に形成する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、EL素子として有機EL装置を用いる構成としたが、これに
限定されるものではなく、無機EL素子を用いる構成としてもよい。
画像形成装置の概略構成を示す図である。 ラインヘッドモジュールの斜視断面図である。 ラインヘッドを模式的に示した図である。 (a)はラインヘッドの要部側断面図、(b)は模式図である。 SLアレイの斜視図である。 ラインヘッドの結合部分における拡大図である。 画像形成装置に係る制御ブロック図である。 有機EL素子の発光量と、発光量が10%低下するまでの時間との関係を示す図である。 第2実施形態の画像形成装置の概略構成を示す図である。 タンデム方式の画像形成装置を示す図である。 4サイクル方式の画像形成装置の縦断側面図である。
符号の説明
CONT…制御装置、 IM、80、160…画像形成装置、 1…ラインヘッド、
3…有機EL素子(EL素子)、 9、41K、41C、41M、41Y、165…感光
体ドラム、 9A…エンコーダ(位置検出装置)、 100…ヘッド装置、 101、1
02…ヘッドモジュール

Claims (8)

  1. EL素子が配置されたヘッド装置と、前記EL素子から所定光量の光が照射されて潜像
    が形成される感光体ドラムとを有する画像形成装置であって、
    前記ヘッド装置は、前記感光体ドラムの周面に沿って間隔をあけて配置された複数のラ
    インヘッドを有し、
    前記複数のラインヘッドのそれぞれは、前記所定光量を劣化特性に基づく発光量で分担
    して発光する前記EL素子が整列配置されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記感光体ドラムの回転方向の位置を検出する位置検出装置と、
    前記位置検出装置の検出結果に基づいて、前記複数のラインヘッドにおける前記EL素
    子の発光をそれぞれ制御する発光制御装置とを有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2記載の画像形成装置において、
    前記発光制御装置は、前記複数のラインヘッドのうち、一部のラインヘッドの前記EL
    素子を選択し、選択したEL素子の総発光量を前記所定光量で発光させることを特徴とす
    る画像形成装置。
  4. 請求項3記載の画像形成装置において、
    前記発光制御装置は、前記所定光量の大きさに基づいて、選択する前記ラインヘッドの
    数を変更することを特徴とする画像形成装置。
  5. ラインヘッドに設けられたEL素子から所定光量の光を照射して感光体ドラムに潜像を
    形成する画像形成方法であって、
    前記ラインヘッドを前記感光体ドラムの周面に沿って間隔をあけて複数配置し、
    前記複数のラインヘッドのそれぞれで前記EL素子を、劣化特性に基づく発光量で前記
    所定光量を分担して発光させることを特徴とする画像形成方法。
  6. 請求項5記載の画像形成方法において、
    前記感光体ドラムの回転方向の位置を検出する工程と、
    検出した回転方向の位置に基づいて、前記複数のラインヘッドにおける前記EL素子の
    発光をそれぞれ制御する工程とを有することを特徴とする画像形成方法。
  7. 請求項6記載の画像形成方法において、
    前記複数のラインヘッドのうち、一部のラインヘッドの前記EL素子を選択し、選択し
    たEL素子の総発光量を前記所定光量で発光させることを特徴とする画像形成方法。
  8. 請求項7記載の画像形成方法において、
    前記所定光量の大きさに基づいて、選択する前記ラインヘッドの数を変更する工程を有
    することを特徴とする画像形成方法。
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