JP2010239786A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省電力モード時に停電等によって交流電力の供給が断たれた場合でも省電力モードを解除することなく、電力供給が再開された際に省電力モードを維持することが可能な通信装置を提供すること。
【解決手段】電源回路と、省電力モードの解除を検出する検出手段と、モードを識別するモード識別手段と、電源回路の出力電圧を測定する測定手段と、電池と、電池の電圧を端子に供給するか否かを切り替える切替手段と、電源制御を行う制御手段と、を備える。モード識別手段は、端子電圧と第1閾値電圧とを比較し、端子電圧が第1閾値電圧以上であれば省電力モードであり、端子電圧が第1閾値電圧未満であれば通常動作モードであると識別する。制御手段は、測定手段の測定結果に基づいて交流電力の供給が断たれたことを検出した場合において、モード識別手段の識別結果が省電力モードである場合、電池の電圧を端子に供給するように切替手段を切り替える。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信装置に関する。特に、消費電力を低減することが可能な通信装置に関する。
従来、通常動作モードと省電力モードとを備えた装置がある。その装置が通常動作モードの待機状態からある時間放置された場合に省電力モードに移行して、不必要な機能に対しての電源供給を停止することで、消費電力を低減している。
このような装置では、省電力モード時に停電や電源コードの抜けなどによって装置への交流電力の供給が断たれた場合、省電力モードが解除されるという問題があった。下記の特許文献1には、搭載した不揮発メモリにモードを記憶しておくことによって、交流電力の供給が再開された際に元のモードに復帰する構成が開示されている。
特開2008−187871号公報
ところで、電源電圧にプルアップされた端子電圧がLレベルになると省電力モードを解除する構成の場合、省電力モード時に停電等によって交流電力の供給が断たれると、電力供給の遮断に伴って端子電圧がLレベルに降下する。その結果、省電力モードを解除する信号がCPUに入力されてしまう。したがって、交流電力の供給が再開された際、省電力モードが維持されるべきであるにもかかわらず、通常動作モードになってしまう。
このような課題については、上記の特許文献1では触れられていない。
本発明は上記の課題に鑑み提案されたものである。本発明は、省電力モード時に停電等によって交流電力の供給が断たれた場合でも省電力モードを解除することなく、電力供給が再開された際に省電力モードを維持することが可能な通信装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る通信装置は、通常の電力を消費する通常動作モードと、前記通常動作モードよりも消費電力の少ない省電力モードとを備え、前記省電力モードにおいては装置の一部を除いて給電を停止することが可能な通信装置であって、交流電力の供給を受けて、前記交流電力を直流電力に変換して出力する電源回路と、ユーザによる前記省電力モードの解除を検出する検出手段と、抵抗を介して前記電源回路の出力に接続され、前記検出手段を介して基準電位に接続される端子の端子電圧に基づいて、前記通常動作モードと前記省電力モードとのいずれのモードであるかを識別するモード識別手段と、前記電源回路の出力電圧を測定する測定手段と、所定の電圧を出力することが可能である電池と、前記電池の電圧を前記端子に供給するか否かを切り替える切替手段と、電源制御を行う制御手段と、を備え、前記モード識別手段は、前記端子電圧と第1閾値電圧とを比較し、前記端子電圧が前記第1閾値電圧以上であれば前記省電力モードであり、前記端子電圧が前記第1閾値電圧未満であれば前記通常動作モードであると識別し、前記制御手段は、前記測定手段の測定結果に基づいて前記交流電力の供給が断たれたことを検出した場合において、前記モード識別手段の識別結果が前記省電力モードである場合、前記電池の電圧を前記端子に供給するように前記切替手段を切り替えることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る通信装置は、請求項1の通信装置において、前記制御手段は、前記測定手段の測定結果に基づいて前記交流電力の供給が再開されたことを検出した場合、前記切替手段の状態に基づいて前記交流電力の供給が断たれる直前のモードを判別し、判別されたモードに応じた制御を行うことを特徴とする。
本発明の請求項3に係る通信装置は、請求項1または2の通信装置において、前記制御手段は、前記測定手段の測定結果に基づいて前記交流電力の供給が断たれたことを検出した場合において、前記モード識別手段の識別結果が前記省電力モードである場合、前記端子電圧と前記第1閾値電圧より高い第2閾値電圧とを比較し、前記端子電圧が前記第2閾値電圧未満になると前記電池の電圧を前記端子に供給するように前記切替手段を切り替えることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る通信装置は、請求項1乃至3のいずれかの通信装置において、前記検出手段を、前記省電力モードにおいて給電を停止する領域に備えることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る通信装置によれば、省電力モード時に交流電力の供給が遮断された場合に、電源回路の出力電圧の降下に伴って端子電圧が降下するのを防ぎ、省電力モードを維持することができる。
本発明の請求項2に係る通信装置によれば、切替手段の状態に基づいて、交流電力の供給が断たれる直前のモードを判別することができる。これにより、省電力モード時に交流電力の供給が遮断され、その後、再開された場合、省電力モードで起動することができる。
本発明の請求項3に係る通信装置によれば、交流電力の供給が遮断された場合、電源回路の出力電力を最大限に利用することができ、電池に蓄えられた電力の消費を抑えることができる。
本発明の請求項4に係る通信装置によれば、省電力モードにおける消費電力をより低減させることが可能である。
本発明に係る通信装置によれば、省電力モード時に停電等によって交流電力の供給が断たれた場合でも省電力モードを解除することなく、電力供給が再開された際に省電力モードを維持することができる。
多機能機を示す外観斜視図である。 多機能機の電気構成について一例を示すブロック図である。 多機能機における交流電力の供給遮断/再開時処理のフローチャート(その1)である。 交流電力の供給が断たれた場合について、AC/DC電源の出力電圧、電池の出力電圧、それぞれの時間変化の一例を示す図である。 多機能機における交流電力の供給遮断/再開時処理のフローチャート(その2)である。 交流電力の供給が再開された場合について、AC/DC電源の出力電圧、電池の出力電圧、それぞれの時間変化の一例を示す図である。
図面を参照して実施例を説明する。図1は、本発明の通信装置の一例として、多機能機100を示す外観斜視図である。多機能機100は、電話機能、FAX機能の他、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能などを有する。また、多機能機100は、通常の電力を消費する通常動作モードと、通常動作モードよりも消費電力の少ない省電力モードとを備え、省電力モードにおいては装置の一部を除いて給電を停止する。
図1に示されるように、多機能機100の右前面には、インクカートリッジを挿入、交換する際に開閉されるカバー101が設けられる。また、多機能機100の上面前方には、操作キー、タッチパネル機能付きLCDを備えた操作パネル102が設けられる。ユーザは、操作パネル102上の操作キー、LCDを介して、様々な指示を多機能機100に入力することができる。
次に、多機能機100の電気構成について説明する。図2は、多機能機100の電気構成について一例を示すブロック図である。
AC/DC電源1は、電源コードを介して交流電力の供給を受ける。AC/DC電源1は、供給された交流電力を直流電力に変換してメイン基板2に出力する。メイン基板2は、CPU5を含む制御部15を内蔵したASIC4を搭載する。制御部15は、CPU5の他、モード識別回路6、RTC(Real Time Clock)7、記憶部8、電源制御部9、等を備え、多機能機100におけるさまざまな制御や信号処理を行う。AC/DC電源1から出力される直流電力は、メイン基板2において、抵抗R3を介してASIC4に供給される。
また、メイン基板2は、所定の電圧を出力することが可能な電池12を搭載する。CPU5、モード識別回路6、RTC7、記憶部8、電源制御部9、等を備えるブロックは、AC/DC電源1からの電力供給がない場合でも、電池12から電圧の供給を受けて動作することができる。
また、メイン基板2は、電圧モニタ14を搭載する。電圧モニタ14は、電池12の出力に接続されたA部の電圧と、AC/DC電源1の出力に接続されたB部の電圧とを測定する。電圧モニタ14の測定結果は、電源制御部9に入力される。電源制御部9は、切替スイッチ13のオンオフを制御する。電源制御部9は、通常オフにされている切替スイッチ13をオンにすることで、電池12の出力電圧をモード識別回路6の入力端子であるC部に供給することができる。
パネル基板3は、メイン基板2を介して電力の供給を受け、多機能機100の操作パネル102(図1参照)とメイン基板2との間で各種信号の受け渡しを行う。パネル基板3上のパネルスイッチ10は、操作パネル102上の操作キーと連動するスイッチであり、操作キーが押下されるとオンする。また、カバーセンサスイッチ11は、カバー101の開閉に応じてオンオフするスイッチであり、カバー101が開けられるとオンする。
モード識別回路6は、C部の電圧を参照することができる。ここで、C部は、抵抗R1、R2を介してAC/DC電源1の出力に接続され、パネルスイッチ10、カバーセンサスイッチ11を介してグランドに接続されている。モード識別回路6は、C部の電圧と記憶部8に記憶された閾値電圧Vth1(例えば、2.0V)とを比較し、C部の電圧が閾値電圧Vth1以上であれば多機能機100が省電力モードであると識別し、C部の電圧が閾値電圧Vth1未満であれば多機能機100が通常動作モードであると識別する。
多機能機100が省電力モードである場合にユーザが操作キーを押下したり、カバー101を開けたりすると、パネルスイッチ10、カバーセンサスイッチ11がオンしてC部がグランドに接続される。これにより、C部の電圧が閾値電圧Vth1未満になる。したがって、モード識別回路6によって通常動作モードであると識別され、電源制御部9は省電力モードを解除し、通常動作モードへの移行処理を行う。このようにして、多機能機100は、パネルスイッチ10、カバーセンサスイッチ11によって、ユーザによる省電力モードの解除を検出することができる。
また、多機能機100は、メイン基板2上でAC/DC電源1の出力にプルアップされたC部の電圧が、パネル基板3上のパネルスイッチ10、カバーセンサスイッチ11のオンに伴って閾値電圧Vth1未満になると省電力モードを解除する構成である。そのため、省電力モードにおいてはパネル基板3に電力を供給する必要がない。したがって、省電力モードにおける消費電力をより低減させることが可能である。また、論理を逆にしてC部の電圧が閾値電圧Vth1以上になると省電力モードを解除する構成の場合、省電力モードを解除するために閾値電圧Vth1以上の電圧をパネル基板3に供給するための配線が必要になる。これと比較して、多機能機100は、配線を減らすことが可能であるため、配線のスリム化、低コスト化が図れる。
続いて、交流電力の供給遮断/再開時に多機能機100が実行する処理について説明する。図3、図5は、多機能機100における交流電力の供給遮断/再開時処理のフローチャートである。図3のS11において、省電力モードに移行する条件が発生したか否かが判断される。ここで、省電力モードに移行する条件とは、例えば、操作パネル102からのユーザによる要求、一定時間無操作状態が続いたことに応じたソフトウェアによる要求、などである。省電力モード移行条件が発生した場合(S11:YES)、電源制御部9は、S12において省電力モード移行処理を行う。これにより、パネル基板3を始め、各部への給電が停止される。そして、電源制御部9は、S13に進む。一方、省電力モード移行条件が発生していない場合(S11:NO)、電源制御部9は、S12の省電力モード移行処理を行うことなく、S13に進む。
S13において、電源制御部9は、電圧モニタ14によってB部の電圧の測定を開始する。S14において、電源制御部9は、S13の測定開始から所定時間経過後の時刻t1におけるB部の電圧V1を取得して、記憶部8に記憶する。S15において、電源制御部9は、時刻t1からさらに所定時間経過後の時刻t2におけるB部の電圧V2を取得して、記憶部8に記憶する。そして、S16において、電源制御部9は、S14、S15で取得した電圧V1、V2を比較し、V1>V2であるか否かを判断する。
S13〜S16について、図4を参照して具体的に説明する。図4は、停電や電源コードの抜けなどによって交流電力の供給が断たれた場合について、AC/DC電源1の出力電圧、電池12の出力電圧、それぞれの時間変化の一例を示す図である。交流電力の供給が継続している場合、電圧V1、V2に変化はない。しかし、例えば、時刻t1と時刻t2との間で交流電力の供給が断たれると、図4に示されるように、AC/DC電源1の出力電圧が降下し、V1>V2となる。したがって、V1>V2である場合(S16:YES)、電源制御部9は、交流電力の供給が断たれたと判断してS17以降の処理を行う。一方、V1>V2でない場合(S16:NO)、電源制御部9は、S11に戻る。
S17において、電源制御部9は、時刻t2から所定時間経過後の時刻t3におけるC部の電圧が閾値電圧Vth1以上であるか否か、すなわち、多機能機100が省電力モードであるか否かを、モード識別回路6によって判断する。交流電力の供給が断たれると、AC/DC電源1の出力電圧の降下に伴ってC部の電圧も降下する。したがって、C部の電圧に基づいて多機能機100のモードを識別することができなくなる。そのため、時刻t3は、C部の電圧が降下して閾値電圧Vth1を下回らないように、時刻t2の直後に設定される。
C部の電圧が閾値電圧Vth1未満、すなわち、モード識別回路6による識別結果が通常動作モードである場合(S17:NO)、電源制御部9は、S18〜S22の処理を行うことなく、図5のS23に進む。一方、C部の電圧が閾値電圧Vth1以上、すなわち、モード識別回路6による識別結果が省電力モードである場合(S17:YES)、電源制御部9は、S18において、モード識別回路6によってC部の電圧と記憶部8に記憶された閾値電圧Vth2とを比較し、C部の電圧が閾値電圧Vth2以上であるか否かを判断する。ここで、図4に示されるように、閾値電圧Vth2は閾値電圧Vth1より少し高く、例えば、閾値電圧Vth1=2.0Vの場合、閾値電圧Vth2=2.2V程度に設定される。C部の電圧が閾値電圧Vth2以上である場合(S18:YES)、電源制御部9は、S18に戻る。すなわち、C部の電圧が閾値電圧Vth2未満になるまで、電源制御部9は、S18で待機する。
C部の電圧が閾値電圧Vth2未満になると(S18:NO)、電源制御部9は、S19において、A部の電圧を電圧モニタ14から取得し、A部の電圧が閾値電圧Vth1以上であるか否かを判断する。A部の電圧が閾値電圧Vth1以上である場合(S19:YES)、電源制御部9は、S20において、切替スイッチ13をオンにして、電池12の出力電圧をC部に供給する。
図4に示されるように、交流電力の供給が断たれた場合、電池12が十分に充電されていれば、AC/DC電源1の出力電圧よりも電池12の出力電圧の方が長時間維持される。そのため、電源制御部9は、A部の電圧が閾値電圧Vth1以上である場合(S19:YES)、S20で切替スイッチ13をオンにして電池12の出力電圧をC部に供給することにより、AC/DC電源1の出力電圧の降下に伴ってC部の電圧が降下するのを防ぎ、省電力モードを維持することができる。一方、電池12の充電が足りず、A部の電圧が閾値電圧Vth1以上でない場合(S19:NO)、切替スイッチ13をオンにしても省電力モードを維持することができないため、電源制御部9は、S20〜S22の処理を行うことなく、図5のS23に進む。
ここで、電源制御部9は、S18でC部の電圧が閾値電圧Vth2未満になるまで待機した後、A部の電圧が閾値電圧Vth1以上である場合(S19:YES)、S20で切替スイッチ13をオンにする。一般に、AC/DC電源1の出力ラインには比較的容量の大きい電界コンデンサが接続される。そのため、S18で待機することにより、電界コンデンサに電荷として蓄えられたAC/DC電源1の出力電力を最大限に利用することができ、電池12に蓄えられた電力の消費を抑えることができる。また、この場合、コンデンサに蓄えられた電荷を消費するため、外部から供給される電力の消費はない。
S21において、電源制御部9は、S19と同様に、A部の電圧が閾値電圧Vth1以上であるか否かを判断する。A部の電圧が閾値電圧Vth1以上でない場合(S21:NO)、切替スイッチ13をオンにしていてもC部の電圧を閾値電圧Vth1以上に保持することができないため、電源制御部9は、S22において、切替スイッチ13をオフにする。一方、A部の電圧が閾値電圧Vth1以上である場合(S21:YES)、電源制御部9は、S22の処理を行うことなく、図5のS23に進む。
図5のS23において、電源制御部9は、電圧モニタ14によってB部の電圧の測定を開始する。S24において、電源制御部9は、S23の測定開始から所定時間経過後の時刻t4におけるB部の電圧V4を取得して、記憶部8に記憶する。S25において、電源制御部9は、時刻t4からさらに所定時間経過後の時刻t5におけるB部の電圧V5を取得して、記憶部8に記憶する。そして、S26において、電源制御部9は、S24、S25で取得した電圧V4、V5を比較し、V5>V4であるか否かを判断する。
S23〜S26について、図6を参照して具体的に説明する。図6は、停電の復旧や電源コードの差し込みなどによって交流電力の供給が再開された場合について、AC/DC電源1の出力電圧、電池12の出力電圧、それぞれの時間変化の一例を示す図である。交流電力の供給遮断が継続している場合、電圧V4、V5に変化はない。しかし、例えば、時刻t4と時刻t5との間で交流電力の供給が再開されると、図6に示されるように、AC/DC電源1の出力電圧が上昇し、V5>V4となる。したがって、V5>V4である場合(S26:YES)、電源制御部9は、交流電力の供給が再開されたと判断してS27以降の処理を行う。一方、V5>V4でない場合(S26:NO)、電源制御部9は、図3のS21に戻る。
S27において、電源制御部9は、切替スイッチ13の状態を判別する。S28において、電源制御部9は、S27で判別した切替スイッチ13の状態がオンであるか否かを判断する。切替スイッチ13の状態がオンである場合(S28:YES)、電源制御部9は、S29において切替スイッチ13をオフにして通常の状態に戻し、S30において多機能機100を省電力モードで立ち上げる処理を行う。一方、切替スイッチ13の状態がオフである場合(S28:NO)、電源制御部9は、S31において多機能機100を通常動作モードで立ち上げる処理を行う。
ここで、切替スイッチ13の状態がオンであるということは、図3で説明したように、C部の電圧が閾値電圧Vth1以上であるということである。したがって、切替スイッチ13の状態がオンである場合(S28:YES)、電源制御部9は、交流電力の供給が断たれる直前のモードは省電力モードであると判断してS30で省電力モードの処理を行う。逆に、切替スイッチ13の状態がオフである場合(S28:NO)、電源制御部9は、交流電力の供給が断たれる直前のモードは通常動作モードであると判断してS31で通常動作モードの処理を行う。このようにして、電源制御部9は、切替スイッチ13の状態に基づいて、交流電力の供給が断たれる直前のモードを判別することができる。その結果、交流電力の供給が断たれる直前に省電力モードであった場合、省電力モードを維持することができる。
ここで、特許請求の範囲との対応は以下の通りである。
多機能機100は通信装置の一例、AC/DC電源1は電源回路の一例、パネルスイッチ10、カバーセンサスイッチ11はそれぞれ検出手段の一例、グランドは基準電位の一例、C部の電圧は端子電圧の一例、モード識別回路6はモード識別手段の一例、電圧モニタ14は測定手段の一例、電池12は電池の一例、切替スイッチ13は切替手段の一例、電源制御部9は制御手段の一例、閾値電圧Vth1は第1閾値電圧の一例、B部の電圧は測定手段の測定結果の一例、閾値電圧Vth2は第2閾値電圧の一例、パネル基板3は省電力モードにおいて給電を停止する領域の一例である。
以上、詳細に説明した通り、本発明の前記実施例によれば、多機能機100は、省電力モード時に停電等によって交流電力の供給が断たれた場合でも省電力モードを解除することなく、電力供給が再開された際に省電力モードを維持することができる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、前記実施例における各フローチャートは単なる一例であり、当該各フローチャートの処理と同等の結果を得ることできるものであれば、他のフローチャートによって処理を実現してもよい。
1 AC/DC電源
2 メイン基板
3 パネル基板
6 モード識別回路
9 電源制御部
10 パネルスイッチ
11 カバーセンサスイッチ
12 電池
13 切替スイッチ
14 電圧モニタ
100 多機能機
R1〜R3 抵抗

Claims (4)

  1. 通常の電力を消費する通常動作モードと、前記通常動作モードよりも消費電力の少ない省電力モードとを備え、前記省電力モードにおいては装置の一部を除いて給電を停止することが可能な通信装置であって、
    交流電力の供給を受けて、前記交流電力を直流電力に変換して出力する電源回路と、
    ユーザによる前記省電力モードの解除を検出する検出手段と、
    抵抗を介して前記電源回路の出力に接続され、前記検出手段を介して基準電位に接続される端子の端子電圧に基づいて、前記通常動作モードと前記省電力モードとのいずれのモードであるかを識別するモード識別手段と、
    前記電源回路の出力電圧を測定する測定手段と、
    所定の電圧を出力することが可能である電池と、
    前記電池の電圧を前記端子に供給するか否かを切り替える切替手段と、
    電源制御を行う制御手段と、
    を備え、
    前記モード識別手段は、前記端子電圧と第1閾値電圧とを比較し、前記端子電圧が前記第1閾値電圧以上であれば前記省電力モードであり、前記端子電圧が前記第1閾値電圧未満であれば前記通常動作モードであると識別し、
    前記制御手段は、前記測定手段の測定結果に基づいて前記交流電力の供給が断たれたことを検出した場合において、前記モード識別手段の識別結果が前記省電力モードである場合、前記電池の電圧を前記端子に供給するように前記切替手段を切り替える
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記制御手段は、前記測定手段の測定結果に基づいて前記交流電力の供給が再開されたことを検出した場合、前記切替手段の状態に基づいて前記交流電力の供給が断たれる直前のモードを判別し、判別されたモードに応じた制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記制御手段は、前記測定手段の測定結果に基づいて前記交流電力の供給が断たれたことを検出した場合において、前記モード識別手段の識別結果が前記省電力モードである場合、前記端子電圧と前記第1閾値電圧より高い第2閾値電圧とを比較し、前記端子電圧が前記第2閾値電圧未満になると前記電池の電圧を前記端子に供給するように前記切替手段を切り替える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記検出手段を、前記省電力モードにおいて給電を停止する領域に備える
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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