従来の技術で説明したゲーム機を利用したインターネット接続は、ADSLや光回線などのインターネット接続の環境が自宅まで引かれていれば、低廉な端末と既存のテレビを利用することで初期投資は比較的安価で済む。特に、ゲームの主要ユーザが子供であるために操作が比較的分かり易く、PCのようにキーボードなどを利用せずに様々な処理を行うことができるようになっている。また、簡易メール機能は事前に設定したユーザ同士のメール交換に限定されており、悪意を持った第三者からコンピュータウィルスを伴うメールを受信する心配も少ない。このように、従来のPCベースでのインターネットアクセスのデメリットが大幅に改善されているが、それでも頭の柔らかい子供に比べて機械操作に慣れない高齢者にとっては必ずしも操作が容易であるとはいえない。
[ゲーム機等でメールを読む場合の従来例]
図13に、従来技術においてゲーム機を利用したメールを読む操作の例を示す。同図において、ユーザが処理を開始すると(S101)、先ずテレビの電源を入れ(Sl02)、テレビのチャンネルを外部入力に切り替え(Sl03)、ゲーム機の電源を入れ(Sl04)、テレビ画面上の表示を見ながら適宜選択処理を繰り返して、メールを読むためのアプリケーションを起動する(Sl05)。さらに、複数受信しているメールの中から、中味を読みたいメールを検索してメール本文またはメールに添付された電子ファイルを選択して(Sl06)、処理を実行する(Sl07)。
ここで、処理S102〜処理Sl03と処理Sl04〜処理Sl05の順番は前後しても構わないし、或いは同時に処理を行っても構わない。但し、ユーザは自らの手で処理を実行するための操作を行わなければならない。
尚、メールを受信する際、インターネット上のサーバからメールを取り込む時間を短縮するために、これらのゲーム機は未使用時でも完全に電源を落とさずにスリープ状態になっており、毎日の所定時刻或いは所定周期でメールの取り込みを行うようになっている。図14に、従来技術におけるメール受信の自動処理例を示す。同図において、メール受信の自動処理を開始すると(Slll)、所定の時間まで待機し(Sl12)、所定の時間になったところでスリープ状態から起動して(Sl13)、所定のメール受信処理を実行し(S114)、メール受信処理の終了後に再びスリープ状態に戻り(Sl15)、メール受信の自動処理を終了する(Sl16)。尚、この自動処理は所定の時間毎に継続的に行われるので、実際には処理Sl16から処理Slllに戻り、処理S112で次の処理タイミングまで待機する動作を繰り返す。ここで、処理Sl14で実施するメール受信処理の詳細について処理S121から処理S126に示す。処理Sl14のトリガを元にメール受信処理を開始し(S121)、メールソフトのアプリケーションを起動し(S121)、ネットワーク上の所定のメールサーバにアクセスして受信メールを読み込む(S123)。そして、メール情報及び添付ファイル等のデータをゲーム機内の所定の記憶領域に保存して(S124)、メールソフトのアプリケーションを終了し(S125)、メール受信処理を完了する(S126)。
[PC等でメールを読む場合の従来例]
或いは、従来技術の別の例として図15にPC等でメールを読む場合の操作例を示す。同図において、ユーザがメールを読む操作を開始すると(S131)、まずPC及びモニタの電源を入れ(S132)、PCが起動するまで待機し(S133)、起動後にモニタ画面を見ながら所定のメールソフトのアプリケーション起動処理を行う(S134)。ここで、例えばメールソフトを起動すると、メールソフトが自動的にメールサーバにアクセスし、メール受信処理を実行する。そして、モニタに表示された受信メールリストから目的のメール本文或いはメールに添付された電子ファイルの選択を実行し(S135)、メール本文や添付の電子ファイルを閲覧可能な状態で表示して処理を終了する(S136)。尚、電子ファイルは写真ファイルであっても構わないし、動画ファイルや書類ファイル(PDF(Portable Document Format)ファイルやテキストファイルなど)或いはその他様々なアプリケーションを利用する電子ファイルであっても構わない。これらの電子ファイルの実行においては、通常はその電子ファイルの拡張子を参照することでその情報を閲覧するのに適したアプリケーションを自動的に選択する。例えば、「jpg」の場合であれば写真の閲覧ソフトを、「mpg」などの動画の場合は動画の再生ソフトを、PDFファイルであればPDFリーダソフトをそれぞれ自動的に選択してモニタ画面上にこれらの情報が表示される。尚、処理S132において、実際にはOSの立ち上げから各種設定の読み込みなどPCが立ち上がるまでの時間が非常に長いため、PCの電源を完全に落とした状態(シャットダウン状態)ではなく、スリープ状態或いはスタンバイ状態にしておいて、そこからのPCの起動処理を行っても構わない。
以上説明したように、従来技術では、ユーザが目的とする情報を閲覧するまでに要する処理が複雑で時間が掛かったり、ユーザ操作の工程数が多かったりするので、通常のテレビ放送を視聴する処理や操作とは大きく状況が異なる。
[テレビ受信機で放送を視聴する場合の従来例]
図16に、従来技術におけるテレビ受信機の構成例を示す。同図において、テレビ受信機100は、テレビ(TV)チューナー101と、信号処理映像回路102と、モニタ103と、チャネル選択管理回路104と、リモコン受信回路105と、リモコン106と、スイッチ(SW)107と、テレビ受信機本体108とで構成される。
図16において、テレビチューナ101にテレビ放送の信号を入力する。この信号は、例えば地上波放送の電波を受信するアンテナからの信号やCATV或いは光TVなどの異なる形式のテレビ信号であっても構わない。また、IPテレビの場合はインターネット経由の信号入力であっても構わない。いずれの場合でも、複数のチャネルの情報が混在した信号をテレビチューナ101で受信して受信信号処理を行う。この際、テレビ受信機本体108に設置された操作ボタン等を用いてチャネル選択管理回路104でチャネルを選択し、選択されたチャネル情報をテレビチューナ101に指示するよう動作する。或いは、ユーザがリモコン106を用いて離れた場所から操作する場合は、テレビ受信機本体108にリモコン受信回路105を実装し、リモコン106から赤外線や電波などの無線信号を受信して、その情報をチャネル選択管理回路104に出力し、チャネル選択回路104はテレビ受信機本体108に設置された操作ボタン等でチャネルを選択した場合と同様にチャネル情報をテレビチューナ101に指示する。テレビチューナ101は、チャネル選択回路104から指示されたチャネルを選択して受信信号処理を行い、受信した放送信号をスイッチ107を介して信号処理映像回路102に出力する。信号処理映像回路102は、受信した放送信号をモニタ103上に映像として表示するための信号処理を行い、この映像信号をモニタ103に出力してモニタ103上に映像が表示される。ここで、通常はスイッチ107はテレビチューナ101側に接続されているが、チャネル選択回路104によって外部入力が選択された場合は、スイッチ107はテレビチューナ101側から外部入力側に切り替わり、外部入力される信号が信号処理映像回路102に出力される。このように、テレビ受信機100は外部装置から入力される外部入力信号をモニタ103上に表示可能であり、チャネル選択管理回路104は通常のテレビ放送の映像とは別に、外部入力も1つの放送チャネルと見なして映像を視聴することができる。尚、テレビ受信機100は必ずしもモニタ103と一体である必要はなく、例えばビデオレコーダなどの機器の場合は、点線で囲んだ領域109の部分のみを搭載するテレビ受信機本体であっても構わない。また、実際のビデオレコーダの場合は、図16に描かれた機能プロツク以外に録画や編集等の様々な機能を実装することになるがここでの説明は省略する。
次に、図16のテレビ受信機100でテレビ放送を視聴する場合の操作の流れについて図17を用いて説明する。同図において、テレビ放送を視聴する処理を開始し(S141)、先ずユーザはテレビ受信機100の電源を入れ(S142)、次にユーザはテレビ受信機100の操作ボタンまたはリモコン106を用いて視聴したいチャンネルを選択する(S143)。テレビ受信機100のチャネル選択回路104はユーザが選択した視聴チャンネルをTVチューナー101で受信するよう制御し、且つSW107をTVチューナー101側に切り替えてTVチューナー101で受信する視聴チャネルの信号を信号処理映像回路102に出力し、映像を表示するための信号処理を行ってモニタ103の画面に表示する(S144)。このように、一般的なテレビ受信機100の操作の流れは、[テレビ放送の受信ステップ],[チャネル選択ステップ],[表示ステップ]で構成され、ユーザが視聴したいテレビ放送のチャンネルを選択するだけの簡単な操作で、直ぐに選択したチャネルのテレビ放送を視聴することができる。
ここで、処理S142の電源投入処理に要する時間は、テレビの電源を待機状態にしておけば通常は瞬時に立ち上がって最後に合わせたチャネルのテレビ放送が画面に表示されるので、ユーザは何らストレスを感じることなくテレビ放送を視聴することができる。尚、テレビの操作は、テレビ本体のボタンを操作してもよいが、通常は離れた場所から赤外線リモコンなどで操作することが多い。このため、非常に快適なユーザ感覚で、テレビ放送の視聴を開始することができる。従って、このような簡易な操作に慣れている高齢者にとっては、上記の図13で説明したようなゲーム機を用いた比較的簡単な操作であっても、インターネットアクセスによるメール受信操作や添付された写真ファイルや動画ファイルなどの閲覧操作は難しく不便なものである。特に、ゲーム機に搭載された簡易メール機能には、写真ファイル、動画ファイル、書類ファイル等の添付機能が備えられていない場合が多く、限定的な利用を余儀なくされるという問題もある。
[テレビ受信機にPCを接続する場合の従来例]
ここで、PCの利用においては、当然ながらPCとPC専用のモニタ装置を接続しても構わないが、特に高齢者などの利用を想定すると、高価な専用モニタ装置を別途用意せずに、図16のテレビ受信機100の外部入力にパーソナルコンピュータ(PC)118を接続して利用する場合の構成例を図18に示す。尚、図18において図16と同符号のものは同じものを示す。図18において、PC118は、CPU及び信号処理119と、外部インタフェース(I/F)120と、マウス121と、キーボード122と、ネットワークインタフェース123と、メモリ124とで構成される。PC118は、マウス121やキーボード122等の操作インターフェースを介してユーザによって操作され、これらの操作情報は外部インタフェース120でPC118で解読可能な信号に変換され、CPU及び信号処理119にて予め実行されているプログラムに応じて各種の演算処理が実行される。この時、CPU及び信号処理119は、必要に応じてメモリ124に情報やパラメータなど記憶して(ここでは電子的な記憶メモリだけでなく、ハードディスク等の記憶装置も含めて「メモリ」と標記している)、モニタ103に表示する情報をテレビ受信機100の外部入力に出力する。尚、PC118とテレビ受信機100は、予め決められた所定のケーブルを介して接続され、モニタ103に表示される情報が所定の出力信号としてテレビ受信機100のスイッチ107に入力される。テレビ受信機107のチャネル選択管理回路104が選択するスイッチ107が外部入力側に接続されている場合、PC118から出力される信号はスイッチ107を介して信号処理映像回路102に入力され、テレビ放送の映像と同様にPC118から出力される情報がモニタ103に表示される。尚、PC118は、ネットワークインタフェース123を介してインターネットに接続し、必要な情報を得るための通信機能を備えているものとする。また、インターネットアクセスにおいては、ネットワークインタフェース123にて通信の各種プロトコル等を終端するなど必要なネットワーク信号処理を行うものとする。
これに対して、従来のPCベースでのメール機能は、先に説明したように、写真ファイル、動画ファイル、書類ファイル等を添付してメールを送受信することができるが、受信した添付ファイルを所定フォルダ等に保存し直すなどの操作を行って管理しないと、後で目的のファイルを検索するのが非常に困難になるという問題がある。このような専門的な知識が要求される操作を高齢者に求めることは酷であり、現実的には難しい。
このような理由で、現在は高齢者のインターネット利用は少なく、世代間のデジタルデバイドが起きている。しかし、このような高齢者こそインターネットの利用が必要であると考えられる。例えば、核家族化が進む現代では、高齢者と子供夫婦世帯が同居していない場合が多く、地理的にも地方と都市部のように離れて暮らしていることが多い。このため、高齢者が孫の顔を見たい場合は遠方まで出かけて行かなければならないが、足腰が弱り経済的にも余裕がない高齢者の場合には頻繁に孫に会うことができないという問題がある。高齢者が「せめて写真だけでも」と思っても、写真を現像して郵送するという手間を考えると、なかなか頻繁には行うことができない。
そこで、電子メールに写真ファイルを添付して高齢者に送付すれば、デジタルカメラなどで撮影した孫の写真ファイルを簡単に且つお金を掛けずに高齢者に送り届けることができる。尚、添付ファイルは静止画である必要はなく、ビデオで撮影した動画像をビデオメッセージとして動画ファイルに保存し、これをメールに添付しても構わない。
ところが、先に述べたように、メールに添付された写真ファイルや動画ファイルを受信してテレビやPCのモニタに表示させる操作は高齢者とってハードルが高い。このような操作を簡単に実現したものとして、携帯電話の「写メール(登録商標)」や「ムービー写メール(登録商標)」などが知られている(例えば、非特許文献3,4参照)。しかし、これらのサービスは携帯電話での利用が前提であり、テレビ等の大画面で見るためには別の処理や操作が必要になる。また、携帯電話メールへの添付ファイルであるため、写真ファイルや動画ファイルの容量に制限があり、高精細な画像や動画を添付することは難しい。
[テレビ受信機とPCが一体化された場合の従来例]
一方、放送と通信の融合の流れの中で、インターネット上の特定サイトをテレビ感覚のチャンネル操作で閲覧する技術も存在している。例えば非特許文献5に示すように、特定のWebサイトをテレビのチャンネルに割り当て、インターネットのブラウジングを簡易的に行う技術が実用化されている。このようなインターネットアクセス機能ないしはPC機能を実装したテレビ受信機100bの構成例について図19を用いて説明する。同図において、基本的な構成は図18に記載のテレビ受信機100にPC118を接続する構成と同じであり、同符号のものは同じものを示すが、PC118がコンピュータ機能ブロック118bとしてテレビ受信機本体128に内蔵されている点が異なる。また、図19のチャネル選択管理回路104bも基本的な動作は図18のチャネル選択管理回路104と同じであるが、リモコン受信回路105の操作信号に応じてコンピュータ機能ブロック118bに設けられたテレビ側インターフェース(I/F)125にも制御信号が出力できる構成になっている。そして、テレビ側インタフェース125は、図18のCPU及び信号処理119に相当するCPU及び信号処理119bに制御信号を出力する。この結果、リモコン106またはテレビ受信機本体128に設置された操作ボタン等を用いて指定したチャネルがインターネット上のあるサイトのURLに対応されている場合、その指定されたチャネルの情報はチャネル選択管理回路104bからテレビ側インタフェース125に出力され、さらにテレビ側インタフェース125からCPU及び信号処理119bに対して指定されたURLの情報を得るための各種処理が実行される。尚、リモコン受信回路105の情報は受けたチャネル選択管理回路104bは、コンピュータ機能ブロック118bから出力される信号に対応するためにスイッチ107をコンピュータ機能ブロック118b側に切り替える。このように、最終的にはユーザは図18の場合と同一の機能を利用することができるが、テレビ受信機機能ブロック108bとコンピュータ機能ブロック118bとが一体化されてテレビ受信機本体128に内蔵されているので、リモコン106の操作に応じて連動して動作することができ、キーボード122による文字入力やマウス121による画面上のクリックなどの操作ができない場合でもリモコン106を用いてインターネットを利用することができるようになっている。
ところが、上記の非特許文献5に示した技術は、基本的には動画投稿サイトや新聞社のホームページなど、不特定多数のユーザが任意に写真や動画および文書情報等を閲覧することができるように、情報提供者が簡易な視聴環境を提供していることが前提となる。従って、この技術を用いて上記のような高齢者のユーザが個人的な写真ファイルや動画ファイルを見るためには、その写真ファイルや動画ファイルの提供者(例えば孫の写真を提供する高齢者の子供夫婦)が所定の専門知識を持って、テレビのチャンネルに設定したWebサイトにアクセスした時にその写真ファイルや動画ファイルが表示されるようなWebサイトを作成しておかなければならず、周囲の人間が事前に行わなければならない操作が複雑で必ずしも利便性は良くない。
上記課題に鑑み、本発明の目的は、PC操作やインターネットアクセス等の操作に不慣れな高齢者等のユーザであっても通常のテレビ受信機の操作と同等の容易な操作のみで、インターネット等から取得した写真や動画等を含む電子ファイルを閲覧でき、さらには過去に利用した電子ファイルでも容易に検索して閲覧可能な情報再生方法および情報再生装置を提供することである。
本発明の請求項1に係る情報再生方法は、テレビ放送を受信する受信ステップと、テレビ放送以外の情報を取得する情報取得ステップと、前記情報取得ステップで取得した前記情報を再生する情報再生ステップと、前記情報再生ステップで再生する前記情報に割り当てられたチャネルまたは前記受信ステップで受信するテレビ放送のチャネルを連続的に選択するチャネル選択ステップと、前記チャネル選択ステップで選択されたチャネルに対応するテレビ放送または前記情報再生ステップで再生する前記情報を表示する表示ステップとを具備することを特徴とする。
本発明の請求項2に係る情報再生方法は、請求項1に記載の情報再生方法において、前記情報取得ステップは、ネットワーク上のデータサーバまたはメールサーバに接続するためのネットワーク接続ステップと、前記データサーバから前記テレビ放送以外の前記情報をダウンロード処理または前記メールサーバから前記テレビ放送以外の前記情報が添付された受信メールを取り込んで該受信メールに添付されている前記情報を抜き出す処理のいずれか一方を実行する情報ダウンロードステップとで構成されることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る情報再生方法は、請求項1から2のいずれか一項に記載の情報再生方法において、前記情報取得ステップは、前記チャネル選択ステップによるチャネル選択操作,所定時刻または所定時間間隔,前記情報再生方法の電源投入操作,別途設けた取得指示ステップによる取得指示操作のいずれかのうち少なくとも1つの条件によって前記情報の取得を開始することを特徴とする。
本発明の請求項4に係る情報再生方法は、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報再生方法において、前記情報取得ステップで取得した前記情報の種類毎に記憶領域を分けて記憶する記憶ステップを更に設け、前記情報取得ステップは、取得した前記情報の種類を示す識別子を参照して、該識別子に応じた前記記憶ステップの記憶領域に記憶し、前記情報再生ステップは、前記記憶ステップに記憶された前記情報を再生することを特徴とする。
本発明の請求項5に係る情報再生方法は、請求項4に記載の情報再生方法において、前記記憶ステップの同じ種類の記憶領域に複数の前記情報が記憶されている場合に、前記複数の情報を予め設定した所定の条件で選択する情報選択ステップを更に設け、前記情報再生ステップは、前記情報選択ステップで選択した条件で前記情報を再生することを特徴とする。
本発明の請求項6に係る情報再生方法は、請求項1に記載の情報再生方法において、前記情報取得ステップは、画像と音声の少なくとも1つを前記情報として入力する情報入力ステップと、前記情報入力ステップで入力した前記情報を記憶する入力情報記憶ステップとで構成され、前記情報再生ステップは、前記入力情報記憶ステップで記憶された前記情報を再生することを特徴とする。
本発明の請求項7に係る情報再生装置は、テレビ放送を受信する受信手段と、テレビ放送以外の情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段で取得した前記情報を再生する情報再生手段と、前記情報再生手段で再生する前記情報に割り当てられたチャネルまたは前記受信手段で受信するテレビ放送のチャネルを連続的に選択するチャネル選択手段と、前記チャネル選択手段によって選択されたチャネルに対応するテレビ放送または前記情報再生手段で再生する前記情報を表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
本発明の請求項8に係る情報再生装置は、請求項7に記載の情報再生装置において、前記情報取得手段は、ネットワーク上のデータサーバまたはメールサーバに接続するためのネットワーク接続手段と、前記データサーバから前記テレビ放送以外の前記情報をダウンロード処理または前記メールサーバから前記テレビ放送以外の前記情報が添付された受信メールを取り込んで該受信メールに添付されている前記情報を抜き出す処理のいずれか一方を実行する情報ダウンロード手段とで構成されることを特徴とする。
本発明の請求項9に係る情報再生装置は、請求項7から8のいずれか一項に記載の情報再生装置において、前記情報取得手段は、前記チャネル選択手段によるチャネル選択操作,所定時刻または所定時間間隔,前記情報再生装置の電源投入操作,別途設けた取得指示手段による取得指示操作のいずれかのうち少なくとも1つの条件によって前記情報の取得を開始することを特徴とする。
本発明の請求項10に係る情報再生装置は、請求項7から9のいずれか一項に記載の情報再生装置において、前記情報取得手段で取得した前記情報の種類毎に記憶領域を分けて記憶する記憶手段を更に設け、前記情報取得手段は、取得した前記情報の種類を示す識別子を参照して、該識別子に応じた前記記憶手段の記憶領域に記憶し、前記情報再生手段は、前記記憶手段に記憶された前記情報を再生することを特徴とする。
本発明の請求項11に係る情報再生装置は、請求項10に記載の情報再生装置において、前記記憶手段の同じ種類の記憶領域に複数の前記情報が記憶されている場合に、前記複数の情報を予め設定した所定の順番で選択する情報選択手段を更に設け、前記情報再生手段は、前記情報選択手段で選択した順番で前記情報を再生することを特徴とする。
本発明の請求項12に係る情報再生装置は、請求項7に記載の情報再生装置において、前記情報取得手段は、画像と音声の少なくとも1つを前記情報として入力する情報入力手段と、前記情報入力手段で入力した前記情報を記憶する入力情報記憶手段とで構成され、前記情報再生手段は、前記入力情報記憶手段で記憶された前記情報を再生することを特徴とする。
本発明に係る情報再生方法および情報再生装置は、例えば情報再生装置をテレビ受信機で構成する場合、インターネット等から取得した情報(電子ファイルなど)を閲覧する情報再生チャネル(テレビ放送以外の情報を再生するチャネル)を通常のテレビ受信機の放送チャネルと連続したチャネル選択操作でモニタなどに表示することができるので、PC操作やインターネットアクセス等の操作に不慣れな高齢者等のユーザであっても容易にインターネット等から取得した写真や動画等を含む電子ファイルを閲覧して楽しむことができる。
また、情報再生チャネルで再生する電子ファイルなどの情報は、ユーザのチャネル選択操作に応じて、ネットワーク上のデータサーバまたはメールサーバに自動的に接続して情報をダウンロードまたは受信メールの添付ファイルとして取り込むので、ユーザが意識して操作する必要がない。
特に、情報を取得するタイミングは、ユーザのチャネル選択操作時や電源投入時或いは別の取得指示操作に応じて実行されるか、或いは所定時刻または所定時間間隔毎に自動的に実行されるので、ユーザが複雑な操作を行って情報を取得する必要がない。例えば、ユーザが手動でテレビ受信機のチャンネルを選択する操作、ユーザが手動でテレビ受信機の電源を投入する操作、ユーザが手動でダウンロード実行の指示を行う操作、の少なくとも1つの操作タイミングに応じて情報のダウンロードや電子メールの受信を実行する。或いは、毎日1回または複数回の所定の時刻になった場合、前回の操作から所定の時間が経過した場合、などの少なくとも1つの条件に合致した時にテレビ受信機が自動的に所定のサーバから電子ファイルを取得する。
また、取得した情報の種類毎に物理的または論理的に分けて管理された記憶領域を設けて、取得した情報の種類を示す識別子に応じて各記憶領域に記憶することにより、情報の管理や情報の再生処理を容易に行うことができる。例えば、ダウンロードして取得した電子ファイル毎にその電子ファイルのファイル名の拡張子部分または電子ファイルのヘッダ内のアプリケーション情報の記述領域を参照する。そして、拡張子または電子ファイルのヘッダ内のアプリケーション情報の記述を参照して当該記憶領域への記録先を電子ファイルの種別毎に分けて管理する。このようにして、関連した同じ種類の電子ファイルがまとめて所定の記憶領域に記憶されるので、情報の種類に応じた同じアプリケーションでまとめて再生することができる。
特に、同じ種類の記憶領域に複数の情報が記憶されている場合に、複数の情報を予め設定した所定の条件で選択することにより、ユーザが意図する情報を選択して再生することができる。例えば、取得した電子ファイルを再生する際の所定の条件が時系列順である場合、新規に取得した電子ファイルを優先的に表示したり、一定時間以上時間が経過したファイルを非再生とするなど再生する情報の選択を行うことができる。或いは、所定の記憶領域に記憶された電子ファイルを読み出して再生する際に、電子ファイルの作成または更新日時、或いは電子ファイルのファイル名の拡張子または電子ファイルのヘッダ内のアプリケーション情報の記述領域に記載の内容、或いは電子ファイルに付随した関連情報などに関する所定の条件を満たす電子ファイルを適宜選択して再生することもできる。
また、テレビ受信機内で画像と音声の少なくとも1つ(動画、静止画、音声付き動画、音声付き静止画、音声のみなど)を情報として取得して記憶できるようにした。これにより、例えば伝言録画チャネルや伝言再生チャネルとしてテレビ受信機の所定のチャネルに割り当てることにより、ユーザは伝言録画チャンネルを選択するだけの簡単な操作で、テレビ受信機に設けられたマイクやカメラを用いて、音声や動画による伝言メッセージを録音または録画することができる。そして、同様に、ユーザは伝言再生チャンネルを選択するだけの簡単な操作で、所定の記憶領域に記憶された音声や動画による伝言メッセージを再生することができる。このように、テレビ受信機を簡易な伝言板や掲示板として利用することも可能になる。
このように、本発明に係る情報再生方法および情報再生装置は、PC操作やインターネットアクセス等の操作に不慣れな高齢者等のユーザであっても通常のテレビ受信機の操作と同等の容易な操作のみで、インターネット等から取得した写真や動画等を含む電子ファイルを閲覧できる。
以下、図面を参照して本発明に係る情報再生方法および情報再生装置の実施形態について詳しく説明する。先ず、各実施形態に共通の本発明に係る情報再生装置を構成するテレビ受信機21について図1を用いて詳しく説明する。
図1において、テレビ受信機21は、テレビ(TV)チューナー1と、信号処理映像回路2と、モニタ3と、チャネル選択管理回路4と、リモコン受信回路5と、リモコン6と、スイッチ7と、テレビ側インタフェース8と、通信機能部9と、ファイル管理部10と、動画プレーヤー(Player)機能11と、写真ビューワー(Viewer)機能12と、書類リーダー(Reader)機能13と、動画用メモリ14と、写真用メモリ15と、書類用メモリ16と、信号処理部17と、ネットワークインタフェース18と、テレビ受信機本体20とで構成される。
本実施形態に係るテレビ受信機21の特徴は、マウスやキーボード等の通常のPC操作を行わずに、あたかもリモコン6でテレビ放送のチャネル切り替え操作を行う場合と同様の操作のみで、インターネットなどからネットワーク経由で取得した写真や動画或いは書類情報などを閲覧または視聴できる点にある。
図1において、通常のテレビ放送の視聴に関しては、図16などの従来技術の説明と同様に、テレビチューナ1に対してアンテナ等からのテレビ放送の信号入力がなされる。テレビ受信機本体20に設置された操作ボタンまたはリモコン6を用いて、ユーザはチャネル選択管理回路4にチャネルの選択を指示する。ユーザによって選択されたチャネル情報はチャネル選択管理回路4からテレビチューナ1に出力され、テレビチューナ1は複数のテレビ放送のチャネルが混在する信号から、チャネル選択回路4から指示されたテレビ放送のチャネルに対して信号再生処理を行う。テレビチューナ1で信号再生処理されたテレビ放送の受信信号はスイッチ7を経由して信号処理映像回路2に入力され、信号処理映像回路2はモニタ3の画面に映像として表示するための信号処理を行ってモニタ3の画面にテレビ放送の映像を表示する。
テレビ受信機21は、図16で説明した従来のテレビ受信機100と同様に、外部装置からの入力信号をモニタ3に表示することも可能で、通常のテレビ放送のチャネルや外部入力をそれぞれ個別のチャネルと見なして映像の視聴が可能である。このため、チャネル選択管理回路4はユーザが選択した外部入力を含むチャネル情報に応じてスイッチ7を切り替える。例えばチャネル選択管理回路4は、ユーザがテレビ放送のいずれかのチャネルを選択した場合は当該放送チャネルを受信するテレビチューナ1からの出力信号を信号処理映像回路2へ出力するようにスイッチ7を切り替え、ユーザが外部入力を選択した場合は信号処理部17の出力信号を信号処理映像回路2へ出力するようにスイッチ7を切り替える。尚、実際にはテレビ受信機21の同一筐体内なので外部ではなく内部入力に相当するが従来の技術の説明に合わせて外部入力と称している。また、従来の技術と同様に、別途設けた外部入力からの信号入力を受け、この入力信号を信号処理映像回路2へ出力するようにスイッチ7を切り替えることも可能であり、この場合にはテレビチューナからの入力、従来技術に対応する外部入力、および本実施形態で説明する外部入力(情報再生)の3種類の入力をスイッチ7で切り替えることになるが、ここでは従来技術に対応する外部入力の説明を省略し、外部入力(情報再生)を外部入力と表記して説明を行う。
ここで、外部入力として「動画再生チャネル」、「写真表示チャネル」、「書類閲覧チャネル」など複数のチャネル(情報再生チャネルと称する)がリモコン6やテレビ受信機本体20の操作ボタンに予め割り当てられている場合、ユーザがリモコン6やテレビ受信機本体20の操作ボタンを操作して「動画再生チャネル」、「写真表示チャネル」、「書類閲覧チャネル」のいずれかのチャネルを選択した時は、信号処理部17の出力信号を信号処理映像回路2へ出力するようにスイッチ7を切り替える。同時に、チャネル選択管理回路4は、「動画再生チャネル」、「写真表示チャネル」、「書類閲覧チャネル」のいずれかのチャネルを選択すると、信号処理部17に対して「動画再生チャネル」、「写真表示チャネル」、「書類閲覧チャネル」のいずれかのチャネルに対応する動画信号、静止画信号或いは書類信号がスイッチ7を介して信号処理映像回路2に出力される。信号処理映像回路2は、これらのチャネルの信号をモニタ上で視聴できるような映像信号に変換して、モニタ3の画面に各チャネルに対応した映像が表示される。
この時、ユーザがリモコン6またはテレビ受信機本体20に設置された操作ボタン等で指定したチャネルが「動画再生チャネル」であれば、信号処理部17内の動画プレーヤー機能11が動作して、動画用メモリ14に記憶されている動画ファイルを再生し、その動画情報をスイッチ7を介して信号処理映像回路2に出力する。同様に、ユーザが指定したチャネルが「写真表示チャネル」であれば、写真ビューワー機能12が動作して、写真用メモリ15に記憶されている写真ファイルを再生し、その静止画情報をスイッチ7を介して信号処理映像回路2に出力する。さらに、ユーザが指定したチャネルが「書類閲覧チャネル」であれば、書類リーダー機能13が動作して、書類用メモリ16に記憶された書類ファイルを再生し、その書類内容をスイッチ7を介して信号処理映像回路2に出力する。
ここで、分かり易いように、動画用メモリ14、写真用メモリ15、書類用メモリ16を個別に示したが、実際には物理的に個別のメモリに分かれている必要はなく、ファイル管理部10にて共通のメモリ19の記憶領域を論理的に分けて管理しても構わない。また、分かり易いように、動画用,写真用および書類用など目的別に記憶領域を分けたが、単純に拡張子別に分けて記憶するようにして、信号処理部17のファイル管理部10などで目的別に拡張子を関連付けて管理するようにしても構わない。さらに、ファイル管理部10は、信号処理部17がネットワーク上の所定サーバから各種の電子ファイルを取得する際に、メモリ19内の空き領域を把握して、取得しようとしている電子ファイルの記憶場所を指示するなどの処理を行う。尚、外部ネットワークとの通信は通信機能部9が実行および管理し、ネットワークインタフェース18を介してネットワーク上のアクセスするサーバを指定したり、取得するファイルを選択したりする。また、ネットワークインタフェース18は、外部のネットワークとの通信に伴う必要なプロトコルの終端等を行う。
次に、図1で説明した本実施形態に係るテレビ受信機21を機能的に分解して説明する。図2は、テレビ受信機21に相当する情報再生装置30の機能ブロック図である。図2において、情報再生装置30は、テレビ放送(TV放送)を受信するTV受信手段31と、テレビ放送以外の情報をネットワークなどから取得する情報取得手段32と、情報取得手段32で取得した情報を再生する情報再生手段33と、情報再生手段33で再生する情報に割り当てられたチャネルまたはTV受信手段31で受信するテレビ放送のチャネルをユーザ操作によって連続的に選択するチャネル選択手段34と、チャネル選択手段34によって選択されたチャネルに対応するTV受信手段31で受信するテレビ放送または情報再生手段33で再生する情報を表示する表示手段35とで構成される。尚、図2において、情報取得手段32が取得した情報を記憶する記憶手段36を設けても構わない。この場合は、情報取得手段32は、ネットワークから取得した情報を記憶手段36に記憶し、情報再生手段33は、チャネル選択手段34によって選択された情報のチャネルに対応する情報を記憶手段36から読み出して再生する。また、図2において、記憶手段36が無い場合は、情報再生手段33は情報取得手段32で情報をネットワークから取得しながら再生する処理を行う。もちろんこの場合でも情報再生手段33が情報を再生する処理に必要なバッファは情報再生手段33に含まれるものとする。
ここで、図2の情報再生装置30を図1のテレビ受信機21に対応させると、例えばTV受信手段31はTVチューナー1に対応し、チャネル選択手段34はチャネル選択回路4とリモコン6とリモコン受信回路5とSW7とテレビ側I/F8および操作ボタンとに対応し、情報取得手段32はネットワークインターフェース18と信号処理部17(通信機能部9など)とに対応し、情報再生手段33は信号処理部17(ファイル管理部10,動画プレーヤー機能11,写真ビューワー機能12,書類リーダー(Reader)機能13など)に対応し、表示手段35は信号処理映像回路2とモニタ3に対応し、記憶手段36はメモリ19に対応する。尚、上記の対応付けは一例であり、適宜、重複する部分があっても構わない。例えば、図1の信号処理部17のファイル管理部10は、図2の情報取得手段32と情報再生手段33とに重複しても構わない。
(第1の実施形態)
次に、図1で説明した本実施形態に係るテレビ受信機21の具体的な処理例について図3を用いて説明する。尚、本実施形態ではテレビ受信機21について説明するが、テレビチューナを実装し且つテレビ放送以外の情報も再生して表示する情報再生装置であれば何でも構わない。
本実施形態に係るテレビ受信機21の特徴は、写真や動画或いはその他の書類などの電子ファイルをインターネットなどのネットワークに接続されたテレビ受信機21を用いてネットワーク上のサーバから取得し、通常のテレビ放送の各チャネルと同様に、写真閲覧用チャネル、動画視聴用チャネル、書類閲覧用チャネル等のチャネル(情報再生チャネル)を設け、ユーザがリモコン6またはテレビ受信機本体20に設置された操作ボタン等でこれらのチャネルに合わせた時に、所定の条件に該当する写真,動画,書類等をモニタ3に表示することである。特に、同じ種類の記憶領域に複数の情報が記憶されている場合に、複数の情報を予め設定した所定の条件で選択することにより、ユーザが意図する情報を選択して再生することができる。
ここで、所定の条件とは、例えば、電子ファイルの作成または更新日時、或いは電子ファイルのファイル名の拡張子や電子ファイルのヘッダ内のアプリケーション情報の領域に記載された内容(作成機器や作成者或いは書類内容などユーザやメーカ或いは作成機器が自動的に書き込んだ様々な情報)、或いは電子ファイルに付随した関連情報(関連ファイルやインターネットのURLなど)などの条件である。例えば、取得した電子ファイルを再生する際の所定の条件が時系列順である場合、新規に取得した電子ファイルを優先的に表示したり、一定時間以上時間が経過したファイルを非再生とするなど再生する情報の選択を行うことができる。或いは、所定の記憶領域に記憶された電子ファイルを読み出して再生する際に、電子ファイルの作成または更新日時、或いは電子ファイルのファイル名の拡張子または電子ファイルのヘッダ内のアプリケーション情報の記述領域に記載の内容、或いは電子ファイルに付随した関連情報などに関する所定の条件を満たす電子ファイルを適宜選択して再生することもできる。
特に、本実施形態に係るテレビ受信機21は、ネットワーク上のサーバから写真や動画或いはその他の書類などの電子ファイルを取得する処理も、ユーザが意図的に操作するのではなく、所定の条件に一致した時にテレビ受信機21側で自動的に電子ファイルの取得処理を実行し、電子ファイルの拡張子に応じてテレビ受信機21内に設けられた所定の記憶領域に個別に記録する。従って、ユーザが行う操作は通常のテレビ放送を見る場合の操作と同様の操作だけで済み、機械操作に不慣れな人でも簡単に操作することができる。
図3に、第1の実施形態における情報閲覧や視聴の操作例を示す。同図において、ユーザは情報閲覧や視聴を行うための操作を開始し(Sl)、先ずユーザはテレビ受信機21の電源を投入する(S2)。次にユーザは電子ファイル情報の閲覧や視聴のチャネル(情報再生チャネル)をテレビ放送のチャネル選択と同じように選択する(S3)。例えば、テレビ放送のチャネルが1番から12番まである場合、12番のテレビ放送のチャネルの次の13番のチャネルに写真の閲覧用チャネルを割り当て、14番のチャネルに書類の閲覧用チャネル,15番のチャネルに動画などの視聴用チャネルをそれぞれ予め割り当てておく。そして、ユーザは1番から12番までのテレビ放送のチャネルと同様に連続して13番から15番までの各情報再生チャネルを選択する。処理3でチャネルが選択されると、信号処理部17は選択されたチャネルの電子ファイルの情報閲覧や視聴を行うための情報取得および再生を行って処理を終了する(S4)。このように、図1のテレビ受信機21における情報再生チャネルの視聴操作は、情報を取得する[情報取得ステップ]と、取得した情報を再生処理する[情報再生ステップ]と、再生した情報をモニタ3に表示する[表示ステップ]とで構成され、ユーザが視聴したい情報再生チャネルをテレビ放送のチャンネル選択と同様の簡単な操作で、直ぐに選択した情報再生チャネルの情報閲覧や視聴を行うことができる。尚、[情報取得ステップ]と[情報再生ステップ]については後で詳しく説明する。また、情報再生チャネルの種類は、例えばテレビ受信機21の製造時に操作ボタンやリモコン6のチャネル操作ボタンに予め割り当ててあっても構わないし、テレビ受信機21の購入時や購入後にユーザや販売店が割り当てるようにしても構わない。いずれにしても機械操作に不慣れな高齢者などのユーザ以外の者が行うようにするのが望ましい。
また、図1のテレビ受信機21でテレビ放送を視聴する場合の操作は、図17の一般的なテレビ受信機100と同じである。例えば、図1のテレビ受信機21において、テレビ放送を視聴する処理を開始し(S141)、先ずユーザはテレビ受信機21の電源を入れ(S142)、次にユーザはテレビ受信機21の操作ボタンまたはリモコン6を用いて視聴したいテレビ放送のチャンネルを選択する(S143)。これを受けてテレビ受信機21のチャネル選択回路4は、ユーザが選択した視聴チャンネルを受信すべくTVチューナー1を制御し、且つSW7をTVチューナー1側に切り替えてTVチューナー1で受信する視聴チャネルの信号を信号処理映像回路2に出力するよう制御し、信号処理映像回路2は映像を表示するための信号処理を行ってモニタ3の画面にテレビ放送の受信映像を表示する(S144)。ここで、図1でのテレビ放送の視聴操作は、図17の従来と同様に、[テレビ放送のチャネル選択ステップ]と,[テレビ放送の受信ステップ]と,[表示ステップ]とで構成される。
このように、ユーザが情報再生チャネルを選択して電子ファイルを閲覧や視聴する操作は、図17に示した従来技術においてテレビ放送のチャネルを選択して視聴する操作と同等であり、図17の処理S143が図3の処理S3に置き換わっただけである。従って、ユーザはテレビ放送のチャネルを選択するような簡単な操作だけでネットワーク上のサーバから写真や動画或いは書類などの電子ファイルを取得して閲覧や視聴を行うことができる。特に本実施形態では、このような簡易な操作を実現するために、電子ファイルの取得や再生などの処理をテレビ受信機21の内部で自動的に行うようになっている。次に、テレビ受信機21の内部で行われる処理について詳しく説明する。
図4は、第1の実施形態に係るテレビ受信機21の信号処理部17を中心に実行される処理([情報再生ステップ]および[表示ステップ]に対応する処理)を示すフローチャートである。図4において、ユーザが図3の処理S3を実行すると信号処理部17はテレビ受信機21の内部処理を開始する(S5)。信号処理部17は、ユーザが選択したチャンネルが「写真」閲覧用のチャネルか否かを判断し(S6)、処理S6の判断が「Yes」の場合には写真データの記憶領域(写真用メモリ15)から写真データを読み出して、写真ビューワー12で再生した写真画像をスイッチ17および信号処理映像回路2を介してモニタ3の画面上に表示する(S9)。
処理S6の判断が「No」の場合には、信号処理部17はユーザが選択したチャンネルが「動画」視聴用のチャネルか否かを判断し(S7)、処理S7の判断が「Yes」の場合には動画データの記憶領域(動画用メモリ14)から動画データを読み出して、動画プレーヤ11で再生する動画をスイッチ17および信号処理映像回路2を介してモニタ3の画面上に表示する(S10)。
処理S7の判断が「No」の場合には、信号処理部17はユーザが選択したチャンネルが「書類」閲覧用のチャネルか否かを判断し(S8)、処理S8の判断が「Yes」の場合には書類データの記憶領域(書類用メモリ16)から書類データを読み出して、書類リーダー13で開いた書類をスイッチ17および信号処理映像回路2を介してモニタ3の画面上に表示する(S11)。
処理S8の判断が「No」の場合には、信号処理部17は上記の写真閲覧用チャネル,動画視聴用チャネルおよび書類閲覧用チャネル以外のテレビ受信機21の該当チャンネル(テレビ放送のチャネルや外部入力など)の情報をモニタ3に表示する(S12)。例えば、図1では図示していないが、テレビ受信機21のスイッチ7に信号処理部17に接続される入力とは別に外部入力が備えられ、その外部入力にビデオ機器やゲーム機器などが接続されている場合などである。
尚、上記の処理S9〜S12は、一瞬で処理が完了するものではなく、通常、ユーザは継続的にデータの閲覧や視聴或いはテレビ放送の視聴などを続けるので、図4の処理S13は一連の操作の終了を意味するだけで、ユーザの閲覧や視聴の動作は継続的に行われているものとする。特に、処理S9〜S11に関しては、閲覧や視聴の対象となる複数の電子ファイルが保存されている場合が想定されるので、1つの電子ファイルを表示したら次の電子ファイルを選択して表示する動作が繰り返し行われる。
尚、上記の例では、わかり易いように、「写真」,「動画」および「書類」という3つの分類で説明したが、必ずしもこの3つの分類に限定される必要はなく、その中の1部であっても構わないし、その他の分類として例えば「音楽」などの分類が含まれていても構わない。さらにアーチスト別やクラシックやロックなどに細かく分類されていても構わず、いかなる分類であっても上記の例と同様に処理することができる。
また、「写真」は拡張子として「jpg」を持つ電子ファイルでなくても、ビットマップ形式(bmp)やその他のあらゆる形式で保存された電子ファイルであっても構わない。但し、処理S9でこれらの「写真」を表示するためには、その保存形式に合った表示用のアプリケーションが信号処理部17に搭載されているものとする。同様に、「動画」は拡張子として「mpg」をもつ電子ファイルでなくても、「avi」や「mov」等のその他のあらゆる形式で保存された電子ファイルであっても構わない。但し、処理S10でこれらの「動画」を再生するためには、その保存形式(コーデック)に対応した再生用のプレーヤーが信号処理部17に搭載されているものとする。さらに、同様に「書類」は拡張子として「pdf」をもつ電子ファイルでなくても、「txt」や「htm」等のその他のあらゆる形式で保存された電子ファイルであっても構わない。但し、処理S11でこれらの「書類」を表示するためには、その保存形式に合った表示用のアプリケーションが信号処理部17に搭載されているものとする。或いは、これらのアプリケーションが信号処理部17に搭載されていない場合は、電子ファイルと共にネットワークからダウンロードされるようにしても構わない。
次に、図4の処理S9〜S11の詳細な処理内容について説明する。図5は、図4の処理S9,処理S10または処理S11を共通の処理としてまとめ描いたフローチャートである。これらの処理は、[情報選択ステップ]と、[情報再生ステップ]と、[表示ステップ]とに対応する処理である。図5において、処理S9〜S11の各処理が開始されると(S14)、信号処理部17のファイル管理部10は、所定の条件の電子ファイルを検索する(S15)。そして、検索された情報を信号処理部17のアプリケーションが処理してモニタ3の画面上に表示や再生を行う(S16)。さらに、信号処理部17は、表示や再生のために所定時間だけ待機後(S17)、再び処理S15に戻って処理S15から処理S17までの処理を同様に繰り返す。ここで、動画の場合は、再生にある程度の時間を要するので、処理S17の待機時間は再生時間に相当し完了後に処理S15に戻る。また、写真の場合は、スライドショー的な動作で順番に写真用メモリ15に記憶されている複数の写真を表示する。さらに、書類の場合は、当該書類を閲覧するのに要する時間が少々長くかかることが予想されるため、動画や写真とは異なる適切な待機時間を設定する。或いは、自動的に待機時間を設定するのではなく、書類を閲覧する場合にはページの更新のためにユーザからページ更新の何らかの操作(例えばリモコン6やテレビ受信機21本体の操作ボタンでの操作)を行うようにしても構わない。
以上が本実施形態に係るテレビ受信機21の基本動作であるが、各種の電子ファイルの表示や再生のためには、テレビ受信機21内のメモリ19内に各種の電子ファイルを読み込む必要がある。次に、テレビ受信機21内のメモリ19内に各種の電子ファイルを読み込むための情報取得処理について図6(a)および図6(b)のフローチャートを用いて説明する。尚、図6(a)は電子メールを用いて電子ファイルを取り込む場合の例を示し、図6(b)はネットワーク上の所定のサーバから電子ファイルをダウンロードして取り込む場合の例を示している。図6(a)および図6(b)において基本的な処理の流れは同じであるが、アプリケーションが異なるので電子ファイルの取り込み手順が少し異なる。
また、これらの情報取得処理を行うタイミングは、図3の処理S3でユーザがチャネル選択操作を行った時点でも構わないし、図3の処理S2でユーザがテレビ受信機21の電源投入操作を行った時点でも構わない。この場合、ユーザがチャネル選択操作を行った時点で情報取得処理を行う時は選択されたチャネルの情報だけ取得すればよいが、ユーザがテレビ受信機21の電源投入操作を行った時は予め設定されている情報チャネル全ての情報を更新する必要がある。或いは、信号処理部17によって情報取得処理を行うタイミングを管理して、ユーザの操作に関係なく所定時刻(例えば朝6:00と昼12:00と夜6:00など)または所定時間間隔(例えば10分毎など)或いは処理能力に余裕がある待機時間などに、図6(a)または図6(b)の情報取得処理を実行するようにしても構わない。これにより、ユーザが情報再生チャネルを選択した時に情報を取得する必要がないので、情報再生チャネルが選択されてからモニタ3の画面に表示するまでのレスポンスを速くすることができる。もちろん、機械操作に慣れたユーザの場合は、テレビ受信機21の操作ボタンやメニュー画面などに別途設けた情報取得指示手段によって、ユーザが情報の取得指示操作を行うようにしても構わない。
以下、電子メールを用いて電子ファイルを取り込む場合とネットワーク上のサーバから電子ファイルをダウンロードして取り込む場合とについて順に説明する。
[電子メールの添付ファイルとして電子ファイルを取り込む場合]
先ず電子メールの添付ファイルとして電子ファイルを取り込む場合、図6(a)において、処理を開始すると(S21a)、信号処理部17において電子メールを受信するアプリケーションとしてメール受信ソフトウエアが起動し(S22a)、メールサーバから受信メールの取り込みを行う(S23a)。そして、信号処理部17はメールに添付されている電子ファイルを抜き出し(S24a)、その電子ファイルをメモリ19内の所定の記憶領域に保存する(S25)。尚、処理S25については後で説明する処理S31から処理S39で詳細に説明する。その後、信号処理部17はメールサーバからの取り込みが完了していない電子メールの有無を判別し(S26a)、読み込んでいない電子メールがある場合は処理S23aに戻って再び処理S23a〜処理S26aを繰り返し、全電子メールのメールサーバからの取り込みが完了後にアプリケーションを終了し(S27a)、電子ファイルの取り込み処理を完了する(S28a)。ここで、電子メールを受信するアプリケーションは信号処理部17の中にあり、通信機能部9およびネットワークインターフェース18を介してネットワーク上のメールサーバにアクセスする。尚、上記の処理は、[情報取得ステップ]と、[記憶ステップ]とに対応する。特に、[情報取得ステップ]は、メールサーバに接続する[接続ステップ]と、受信メールを取り込んで該受信メールに添付されている情報を抜き出す処理を行う[情報ダウンロードステップ]とに対応する。尚、接続すべき各種メールサーバに関するメールアドレスやパスワード等の設定条件は、テレビ受信機21の製造時に予め割り当ててあっても構わないし、テレビ受信機21の購入時や購入後にユーザや販売店が割り当てるようにしても構わない。製造時に予め割り当ててある場合には、メールアドレスやパスワード等の情報をテレビ受信機21の購入者に製造番号等の情報と共に取り扱い説明書等の書類上で記載しておき、電子メールの発信者に対してその情報をユーザが通知することで、電子ファイルの送付先およびパスワード等を知らしめることができる。
[ネットワーク上のサーバから電子ファイルをダウンロードして取り込む場合]
次に、ネットワーク上の所定のサーバから電子ファイルをダウンロードして取り込む場合、図6(b)において、処理を開始すると(S21b)、信号処理部17においてデータダウンロード用のアプリケーションが起動し(S22b)、所定のサーバからダウンロードしていない電子ファイルの取り込みを行い(S23b)、その電子ファイルをメモリ19内の所定の記憶領域に保存する(S25)。尚、処理S25については後で説明する処理S31から処理S39で詳細に説明する。その後、信号処理部17は、所定のサーバからのダウンロードが完了していない電子ファイルの有無を判別し(S26b)、ダウンロードしていない電子ファイルがある場合は処理S23bに戻って再び処理S23b〜処理S26bを繰り返し、全電子ファイルのダウンロードが完了後にアプリケーションを終了し(S27b)、電子ファイルの取り込み処理を完了する(S28b)。ここで、電子ファイルをダウンロードするアプリケーションは信号処理部17の中にあり、通信機能部9およびネットワークインターフェース18を介してネットワーク上の所定のサーバにアクセスする。尚、上記の処理は、[情報取得ステップ]と、[記憶ステップ]とに対応する。特に、[情報取得ステップ]は、データサーバに接続する[接続ステップ]と、データサーバから情報を取り込む処理を行う[情報ダウンロードステップ]とに対応する。尚、電子メールの場合と同様に、接続すべき各種サーバに関するURLやパスワード等の設定条件は、テレビ受信機21の製造時に予め割り当ててあっても構わないし、テレビ受信機21の購入時や購入後にユーザや販売店が割り当てるようにしても構わない。製造時に予め割り当ててある場合には、URLやパスワード等の情報をテレビ受信機21の購入者に製造番号等の情報と共に取り扱い説明書等の書類上で記載しておき、写真,動画,書類情報などの発信者に対してその情報をユーザが通知することで、電子ファイルのアップロード先およびパスワード等を知らしめることができる。
ここで、図6(a)および図6(b)のフローチャートで簡単に説明した処理S25の電子ファイルの保存処理([記憶ステップ]に対応する処理)について図7のフローチャートを用いて詳しく説明する。図7において、信号処理部17内で処理S25が開始されると(S31)、信号処理部17のファイル管理部10は、電子ファイルの拡張子を参照し、拡張子が「jpg」等の画像ファイルか否かを判断する(S32)。処理S32での判断が「Yes」の場合、ファイル管理部10は取得した電子ファイルを写真記憶領域(写真用メモリ15)に保存する(S35)。処理S32での判断が「No」の場合、ファイル管理部10は、拡張子が「mpg」等の動画ファイルか否かを判断する(S33)。処理S33での判断が「Yes」の場合、ファイル管理部10は取得した電子ファイルを動画記録領域(動画用メモリ14)に保存する(S36)。処理S33での判断が「No」の場合、ファイル管理部10は、拡張子が「pdf」等の書類ファイルか否かを判断する(S34)。処理S34での判断が「Yes」の場合、ファイル管理部10は取得した電子ファイルを書類記録領域(書類用メモリ16)に保存する(S37)。さらに、処理S34での判断が「No」の場合、ファイル管理部10は取得した電子ファイルをその他の記録領域(例えば図3のメモリ19内の記憶領域)に保存する(S38)。そして、信号処理部17は処理S35から処理S38までの保存処理の完了と共に一連の処理を終了し(処理S39)、図6(a)および図6(b)のフローチャートにおいて次の処理である処理S26aまたは処理S26bへそれぞれ移行する。尚、処理S38の例では処理S32〜処理S34の条件判断に全て該当しなかった電子ファイルを保存するようにしたが、保存処理を行わずに当該電子ファイルを破棄して処理S39に移行するようにしても構わない。
また、図6(a)の処理S23aにおいて、迷惑メールなどによる不要なデータを排除するために、図8に示すようなフィルタリング処理を行うようにしても構わない。図8において、図6(a)の処理S23aが実行されると(S41)、信号処理部17は送信元アドレスを参照して電子メールの送信者が予め登録済みのリストにあるか否かを判断し(S42)、そのリスト内に存在する送信者である場合は図6の処理S24aに移行し(S43)、リスト内に存在しない送信者である場合は当該電子メールを廃棄して(S44)、その電子メールの受信処理を行わずに処理S26aに移行する(S45)。このようにして、不要な電子ファイルが無用にテレビ受信機21内に保存されるのを防止することができる。一方、図6(b)の場合は、写真や動画などの電子ファイルの提供者が所定のサーバに電子ファイルをアップロードする際に、例えばIDとパスワードを入力するなどのアクセス制限を行うことで、不要な電子ファイルの混入を防止することができる。尚、上記のフィルタリング処理は、[情報取得ステップ]で行われる応用例に相当する。
以上のようにして、ネットワーク上にある各種の電子ファイルをテレビ受信機21のメモリ19に取り込んで保存することができる。次に、図5の処理S15で説明したように、テレビ受信機21のメモリ19に保存された各種の電子ファイルを検索する処理について詳しく説明する。図9(a)はテレビ受信機21のメモリ19に保存された各種の電子ファイルを時系列順に検索する場合の例を示し、図9(b)はテレビ受信機21のメモリ19に保存された各種の電子ファイルをランダムに検索する場合の例を示している。尚、図9(a)および図9(b)のフローチャートで行われる処理は[情報選択ステップ]に対応する。
図9(a)において、図5の処理S15の処理が開始されると(S51)、信号処理部17はユーザが選択した同一チャネルでの最初の処理か否かを判断し(S52)、最初の処理である場合は先ず最初に電子ファイルの作成時刻(または更新時刻)を参照して時刻の新しい順(または古い順でも構わない)に並べ替えてリスト化し(S53)、最新の電子ファイル(古い順の場合は最古の電子ファイル)を選択して(S54)、図5の処理S16へ移行する(S57)。尚、図5の処理S15は複数の電子ファイルを継続的に表示または再生するので、同一チャネルに設定したままで、図5に示したフローチャートの処理S15から処理S17までの処理がループ状に繰り返し実行される。このため、例えば図9(a)の処理S52で同一チャネルでの最初の処理ではないと判断された場合、信号処理部17は、必ず先に作成済みリストが存在するので、そのリスト順に従って次の順番の電子ファイルを選択する(S55)。そして、信号処理部17は、次の電子ファイルの作成時刻(または更新時刻)を参照して、所定の日時以前の電子ファイルであるか否かを判断し(S56)、所定の日時以前の電子ファイルであれば表示または再生を行わずに最新の電子ファイルを選択する(S54)。所定の日時以降であれば図5の処理S16へと移行する(S57)。尚、所定の日時については次の図9(b)の説明の後でまとめて詳しく説明する。
次に図9(b)において、処理S51から処理S53までの処理は図9(a)と同じである。処理S53の後または処理S52の判断が「No」であった場合に、信号処理部17は、電子ファイルの作成時刻(または更新時刻)が所定の日時以降の電子ファイルを処理S53で作成したリストからランダムに電子ファイルを選択し(S58)、図5の処理S16へ移行する(S57)。
ここで、所定の日時とは固定的な日時を指定しても構わないし、現在時刻から所定の時間だけ過去に遡った日時を設定しても構わない。この遡る日時はユーザがリモコン6などを用いて指定するようにしても構わないし、予め所定の日時をプリセットしておいても構わない。また、日時ではなく最新の電子ファイルから数えてN番目の電子ファイルから表示または再生の対象としても構わない。或いは、電子ファイルの選択処理において、図9(a)の処理S56または図9(b)の処理S58の所定の日時以前または以降か否かの判別処理を行わずに、全ての電子ファイルを表示・再生対象として選択しても構わない。このような表示・再生するファイルを限定する理由は、メモリ19に記憶されている選択チャネルの全ての電子ファイルを表示・再生対象にしてしまうと、新規に更新された電子ファイルの表示・再生の頻度が低くなって近況を知らせる写真や動画メッセージなどを見たいというユーザの感情に適さない可能性があるためである。また、膨大な古い電子ファイルが蓄積されている場合は、表示・再生に膨大な時間が掛かる恐れもある。そこで、所定時間経過後の電子ファイルを自動的に整理するようにしても構わない。例えば、メモリ19の記憶容量に占める電子ファイルの割合が例えば80%を超えた場合に、古い日時の電子ファイルから削除するようにしても構わない。もちろん、機械操作に慣れたユーザの場合は、サムネイル画像を表示させて削除するファイルを選択する機能を設けても構わない。尚、このような電子ファイルの管理は、信号処理部17のファイル管理部10で行われる。
このように、本実施形態に係るテレビ受信機21は、ネットワーク上のサーバから写真,動画或いは書類などの電子ファイルを取得する処理をユーザが意図的に操作するのではなく、ユーザがテレビ放送のチャネルの選択と同じように写真閲覧用チャネル、動画視聴用チャネル、書類閲覧用チャネルなどの情報再生チャネルを選択するだけで、選択されたチャネルの情報の中で所定の条件(拡張子や日時など)に一致した電子ファイルをテレビ受信機21側で自動的に取得して、電子ファイルの拡張子に応じてテレビ受信機21内に設けられた所定の記憶領域に記録すると共にモニタ3に表示または再生する。この結果、ユーザが行う操作は通常のテレビ放送を見る時の操作と同様の簡単な操作だけで済み、機械操作に不慣れな高齢者などのユーザでも簡単に操作することができる。
尚、以上の説明において、テレビ受信機21が接続されるネットワークは、必ずしもインターネットである必要はなく、特定のユーザとだけ通信を行うための限定的なネットワークであっても構わない。従って、ネットワークとの接続方法もADSLや光回線に加え、携帯電話でのデータ通信やその他の無線システムを用いても構わない。特に、写真や動画或いは書類などの情報を閲覧や視聴したいユーザに提供すると思われる情報は限られた小数の情報であると考えられるので、それらのサーバとユーザ間或いはユーザ同士の間で電子ファイルをやりとりする環境を提供できるネットワークであれば何でも構わない。
(第2の実施形態)
次に、図1で説明した本実施形態に係るテレビ受信機21の具体的な処理例について図10を用いて説明する。尚、第1の実施形態の図4で説明したテレビ受信機21の内部処理のフローチャートでは、ネットワーク上から取得した電子ファイルを、一旦、テレビ受信機21内の記憶領域(メモリ19)に保存するようにしたが、必ずしも電子ファイルがテレビ受信機21内の記憶領域(メモリ19)に保存されている必要はない。そこで、本実施形態ではネットワーク上に記憶されている電子ファイルを読み出しながらモニタ3に表示または再生する場合の例について説明する。尚、本実施形態においても、第1の実施形態と同様にテレビ受信機21の例について説明するが、テレビチューナを実装し且つテレビ放送以外の情報も表示または再生する情報再生装置であれば何でも構わない。また、第1の実施形態と同様に、本実施形態に係るテレビ受信機21は、インターネットなどのネットワークに接続してネットワーク上のサーバから写真,動画,書類などの電子ファイルを自動的に取得し、写真閲覧用チャネル、動画視聴用チャネル、書類閲覧用チャネル等の情報再生チャネルとして予め割り当てておくことにより、ユーザは通常のテレビ放送のチャネル選択と同様の簡単な操作でこれらの情報再生チャネルを選択して、所定の条件に該当する写真,動画,書類などをモニタ3に表示または再生することができる。尚、先程の説明と同様に、接続すべき各種サーバに関するURLやパスワード等の設定条件は、テレビ受信機21の製造時に予め割り当ててあっても構わないし、テレビ受信機21の購入時や購入後にユーザや販売店が割り当てるようにしても構わない。製造時に予め割り当ててある場合には、URLやパスワード等の情報をテレビ受信機21の購入者に製造番号等の情報と共に取り扱い説明書等の書類上で記載しておき、写真,動画,書類情報などの発信者に対してその情報をユーザが通知することで、電子ファイルのアップロード先およびパスワード等を知らしめることができる。
図10は、第2の実施形態に係るテレビ受信機21の内部処理を示すフローチャートである。尚、第1の実施形態で説明した図4との相違点は、図4の処理S9と処理S10と処理S11である。図10において、図4の処理9の代わりに、ネットワーク上のサーバ内の写真記憶領域に保存されている写真ファイルを読み出して表示する(S71)ことに変更になった点と、図4の処理S10の代わりにネットワーク上のサーバ内の動画記憶領域に保存されている動画ファイルを読み出して再生する(S72)ことに変更になった点と、図4の処理S11の代わりに、サーバ内の書類記憶領域に保存されている書類ファイルを読み出して表示する(S73)ことに変更になった点である。つまり、テレビ受信機21が接続されているネットワーク上の所定サーバにアクセスして、その都度、ユーザが選択したチャネルに対応する電子ファイルをダウンロードして表示またはダウンロードしながら再生を行う点が第1の実施形態とは異なる。尚、本実施形態の場合でもアプリケーションが処理するのに必要なデータを保持するバッファ程度の記憶領域は信号処理部17内にあっても構わない。また、図10の処理は、第1の実施形態の図4と同様に、情報を取得する[情報取得ステップ]と、取得した情報を再生処理する[情報再生ステップ]と、再生した情報をモニタ3に表示する[表示ステップ]とで構成される。但し、本実施形態では、第1の実施形態の図6(b)の[情報取得ステップ]とは異なり、処理S25の処理([記憶ステップ])を省略したフローチャートに対応する。
ここで、ネットワークとテレビ受信機21との間の回線速度が電子ファイルの容量に対して遅い場合は、ダウンロードにある程度の時間が必要であるが、この点を除けば第1の実施形態と同じように表示または再生を行うことができる。従って、第1の実施形態の図5,図6,図7,図8および図9などで説明した各処理は、本実施形態においても同様に適用することができる。ここで、第1の実施形態で説明した処理S5〜S13および処理S71〜S73は処理が一瞬で終了するものではなく、通常、ユーザは継続的に電子ファイルの閲覧や視聴、或いはテレビ放送の視聴などを続けるため、図10においても処理S13は一連の操作の終了だけを意味し、ユーザの閲覧や視聴の動作は継続的に行われているものとする。
このように、本実施形態に係るテレビ受信機21は、ネットワーク上のサーバから写真,動画或いは書類などの電子ファイルを取得する処理をユーザが意図的に操作するのではなく、ユーザがテレビ放送のチャネル選択と同じように写真閲覧用チャネル、動画視聴用チャネル、書類閲覧用チャネルなどの情報再生チャネルを選択するだけで、例えば選択されたチャネルの情報の中で所定の条件(拡張子や日時など)に一致した電子ファイルをテレビ受信機21側でネットワーク上から自動的に取得して、電子ファイルの拡張子に応じて表示または再生を行ってモニタ3に表示するので、ユーザが行う操作は通常のテレビ放送を見る場合の操作と同様の操作だけで済み、機械操作に不慣れな人でも簡単に操作することができる。
尚、第1の実施形態の図4の処理S9〜処理S11または第2の実施形態の図10の処理S71〜処理S73において、表示または再生の対象となる電子ファイルをネットワーク経由で取得するようにしたが、ネットワーク経由で取得する必要はない。例えば、DVD,外付けハードディスク,USBメモリおよびSDカード等の記憶媒体からデータを読み込む回路をネットワークインターフェース18や通信機能部9の代わりにテレビ受信機21に設けて、ネットワークを介さずに直接これらの記憶媒体から各種の電子ファイルを取り込めるようにしても構わない。
或いは、次の第3の実施形態で説明するように、テレビ受信機21などの情報再生装置にカメラやマイクを実装して、ネットワークや記憶媒体などから外部で作成した電子ファイルを取り込むのではなく、テレビ受信機21の内部で電子ファイルを生成して保存できるようにしても構わない。
(第3の実施形態)
次に、図1で説明した本実施形態に係るテレビ受信機21の内部で電子ファイルを生成して保存するテレビ受信機21aの例について図11を用いて説明する。図11において、テレビ受信機21aはカメラ51とマイク52とが実装されている。そして、信号処理部17の画像処理部53は、カメラ51から入力する画像を処理して、静止画像を写真用メモリ15に、ないしは動画像を動画用メモリ14にそれぞれファイル管理部10aを介して保存する。また、マイク52から入力する音声は、信号処理部17の音声処理部54で音声処理され、ファイル管理部10aを介して動画像と共に動画用メモリ14に保存される。ここで、メモリ19内に音声用メモリを設けて音声ファイルのみを保存できるようにしても構わない。また、テレビ受信機21aのその他のブロックの動作は、図1のテレビ受信機21と同じなので重複する説明は省略する。尚、テレビ受信機21aは、ネットワークインターフェース18と通信機能部9を実装しないテレビ受信機であっても構わない。
図12は、本実施形態に係るテレビ受信機21aの内部処理を示すフローチャートである。図12は、第1の実施形態の図4に対応する図で、第1の実施形態の図5,図6,図7,図8および図9などで説明した各処理は、本実施形態においても同様に適用することができる。図12において、図3の処理S3が実施されると処理を開始し(S61)、信号処理部17はユーザが選択したチャンネルが「伝言録画」用チャネルであるか否かを判断し(S62)、処理S62の判断が「Yes」の場合はテレビ受信機21に実装されたカメラ31およびマイク32を用いて伝言メッセージの録音・録画を行う(S64)([情報入力ステップ]と[記憶ステップ]とに対応])。処理S62の判断が「No」の場合は、信号処理部17はユーザが選択したチャンネルが「伝言再生」用のチャネルであるか否かを判断し(S63)、処理S63の判断が「Yes」の場合はメモリ19の記憶領域から伝言メッセージの電子ファイルを読み出して、伝言メッセージをテレビ受信機21aのモニタ3の画面上に再生(音声のみでも音声付動画でも音声無し動画でも構わない)する(S65)([情報再生ステップ]と[表示ステップ]とに対応])。処理S63の判断が「No」の場合、信号処理部17はテレビ放送やその他の情報再生チャンネルの表示処理を実施する(S66)。この処理S63は、従来技術および第1の実施形態や第2の実施形態で説明した[受信ステップ],「情報取得ステップ」,「情報再生ステップ」および[表示ステップ]などに対応する。
ここで、第1の実施形態および第2の実施形態と同様に、図12の処理S61からS67までの処理は一瞬で終わるものではなく、通常、ユーザは継続的に電子ファイルの閲覧や視聴、或いはテレビ放送の視聴などを続けるため、図12においても処理S67は一連の操作の終了を意味するだけで、ユーザの閲覧や視聴の動作は継続的に行われているものとする。また、図12の処理S66は、第1の実施形態の図4に示す処理または第2の実施形態の図10に示す処理を実施することによって、これらを組み合わせで運用しても構わない。
このように、本実施形態に係るテレビ受信機21aは、ネットワーク上のサーバから写真,動画或いは書類などの電子ファイルを取得するのではなく、カメラやマイクを実装して、テレビ受信機21aの内部で電子ファイルを生成して保存するので、テレビ受信機21aを利用する人が他の人へのメッセージを自由に作成することができる。特に、ユーザは通常のテレビ放送を見る場合と同様のチャネル選択だけで伝言メッセージを作成したり、作成された伝言メッセージを再生することができるので、機械操作に不慣れな高齢者などのユーザでも簡単に操作することができる。尚、本実施形態では、テレビ受信機21a内で閉じた動作のみを説明したが、テレビ受信機21aをネットワーク上のサーバとして機能させることで、作成したメッセージを電子ファイルとしてネットワークを介して他のユーザがダウンロードできるようにしたり、電子メールに添付して送信するようにしても構わない。これにより、機械操作が不慣れなユーザでも音声メッセージや動画メッセージなどを他のユーザに送ることができる。
以上、各実施形態で説明した各種の処理は、ソフトウエア的に実現されるものであっても、ハードウエア的に実現されるものであっても構わず、またこれらを複合して利用することによって実現するものであっても構わない。
さらに、各実施形態で説明したように、テレビ受信機21またはテレビ受信機21a自体に上記で説明した機能が実装されていても構わないし、例えばテレビチューナーを内蔵した各種機器に上記の機能を実装し、それらの機器と一般のテレビ受信機またはAVモニタ機器を接続して同様の機能を実現しても構わない。ここで、テレビチューナーを内蔵した各種機器として例えばテレビ映像録画用のビデオレコーダーなどが考えられる。この場合、ビデオレコーダーの録画メディアは、ハードディスクやDVD、ブルーレイディスク、VHS等のビデオテープ、SDカードやUSBメモリ等の電子メモリ媒体、有線または無線LANやUSBおよびIEEE1394等のインターフェースで接続された外付けの記憶媒体などいかなる構成であっても構わない。或いは、テレビチューナ内蔵のPCであっても構わないし、カーナビゲーション機器やゲーム機器などでも同様に利用可能である。
また、各実施形態で説明したテレビ受信機21またはテレビ受信機21aにおけるテレビ放送とは、地上波放送,BS放送,CS放送などの無線による放送信号の受信に限らず、CATV,光ファイバ,ADSL等の高速ブロードバンド回線(無線LANも含む)を介して有線や無線で信号を受信をするものであっても構わない。従って、通信と放送の融合の中ではIPテレビやビデオオンデマンド等として知られるストリーミングサービスを受信する場合も広義の意味でのテレビ放送と見なすことができる。
さらに、各実施形態でのネットワークとは、不特定多数の人やサーバとの通信を可能とするインターネットの他に、特定の限定された人やサーバとの通信が可能なプライベートなネットワークや、インターネットとは接続されていない独立した個別ネットワークや、固定電話や携帯電話等に付随した専用の個別ネットワークなどいかなるネットワークであっても構わず、所望のデータ伝送が実現できるものであれば何でもよい。
尚、各実施形態の説明の中で、電子ファイルの「記憶領域」への保存や「記憶領域」からの表示や再生などと記したが、これらの記憶領域は「写真」,「動画」,「書類」など電子ファイルの種別によって物理的に別々の記憶媒体を用意する必要はなく、論理的に別々に管理できればそれでも構わない。例えば、一般的なPC上に表示されるフォルダのように、種別に応じて個別に分けたフォルダを予め用意して利用するようにしても構わない。この場合は、別のディレクトリに保存することと等価である。
また、各実施形態において、ファイル名の拡張子を用いて電子ファイルの属性や関連情報を知るようにしたが、電子ファイルのヘッダ情報やリレーショナルデータベースに別途管理して電子ファイルの属性や関連情報を知るようにしても構わない。このようにヘッダ情報を参照することで、拡張子で判別できないようなファイルの属性を特定したり、拡張子とヘッダ情報を併用することで判別の精度を高めることも可能である。特にリレーショナルデータベースを用いる場合は、その電子ファイルの送信者や取得経路(例えばダウンロードしたサーバ名)、或いは作成・更新の日付や再生の有無および再生回数などを管理することもでき、その関連情報をもとに再生する電子ファイルの選択や再生方法をユーザの希望(例えば、再生回数の少ないものなど)に沿うように最適化することが可能である。
さらに、ユーザの記憶領域(メモリ19など)に膨大なデータが溜まってしまった場合に、写真や動画などの情報提供者が外部からネットワーク経由の遠隔操作を行って、テレビ受信機21またはテレビ受信機21a内のメモリ19に保存されている電子ファイルを適宜削除できるように構成しても構わない。このような構成により、機械操作に不慣れな高齢者などのユーザであっても、外部から様々な設定を行うことができ、より最適な視聴環境を維持することが可能になる。但し、テレビ受信機21またはテレビ受信機21aの設定においても、不要なファイルをモニタ3の画面上で選択して削除できるような構成にすることが好ましい。
また、各実施形態の説明において、ユーザがチャネルを選択する毎に、それぞれの電子ファイルに対応したアプリケーションを起動および終了することにしていたが、常にそのアプリケーションが常駐した状態にしておくことで、アプリケーションの起動および終了処理を省略することができ、立ち上げ時間なども短縮できる。
以上、本発明に係る情報再生方法及び情報再生装置としてテレビ受信機を例に挙げて各実施形態で説明してきたが、その精神またはその主要な特徴から逸脱することなく他の多様な形で実施することができる。そのため、上述した実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明は、特許請求の範囲によって示されるものであって、本発明は明細書本文にはなんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内である。