JP2010239200A - ヘッドホン - Google Patents

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Yasunari Watanabe
恭成 渡邉
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Abstract

【課題】 コンパクト化を図り得るとともに、取扱い性に優れたヘッドホンの提供。
【解決手段】 一対のスピーカ部と、スピーカ部どうしを連結するヘッドバンド部とから構成され、ヘッドバンド部は、スピーカ部どうしを接近させるよう所定の方向に沿う軸部材回りに折畳み可能に構成され、スピーカ部どうしを接近させるようヘッドバンド部を軸部材回りに折畳んだ姿勢を保持するための保持手段が、ヘッドバンド部に設けられている構成のヘッドホン。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ヘッドホンに関する。
一般にヘッドホンは、スピーカ部とヘッドバンド部とから構成されており、下記特許文献1および特許文献2に示すように、従来からヘッドバンド部を折畳み自在に構成して不使用時にはコンパクトにできるようにしたヘッドホンが提案されている。
特許文献1に示すヘッドホンでは、ヘッドバンド部が所定の軸心回りに折畳み自在に構成されており、不使用時にはヘッドバンド部を軸心回りに回動させてヘッドバンド部を閉じる方向に折畳むことで、持運びに便利なようにコンパクト化できるようになっている。
特開平6−351090号公報 特開2000−125386号公報
しかしながら、従来のヘッドホンでは、ヘッドバンド部を折畳んだ状態では、折畳まれたヘッドバンド部の姿勢を保持する構成を有さない。このため、折畳まれたヘッドバンド部に外力が働いたり、あるいはヘッドバンド部自体の自重が軸心回りに働いたりすることにより、折畳まれたヘッドバンド部が、軸心回りに開く方向に回動してコンパクト化の邪魔になる。
また、ヘッドバンド部が開く方向に勝手に軸心回りに回動してしまうと、ヘッドホンを取扱いにくい。
そこで本発明は、上記課題に鑑み、コンパクト化を図り得るとともに、取扱い性に優れたヘッドホンの提供を目的とする。
本発明のヘッドホンは、一対のスピーカ部と、該スピーカ部どうしを連結するヘッドバンド部とから構成され、前記ヘッドバンド部は、複数の本体部どうしを軸部回りに折畳み可能に組付けて構成され、前記複数の本体部どうしを前記軸部回りに折畳んだ姿勢を保持するための保持手段が設けられていることを特徴としている。
上記構成において、ヘッドバンド部を軸部回りに折畳んだ姿勢とすることで、その分だけヘッドホンをコンパクトに収めることが可能となり、しかも保持手段によって折畳んだ姿勢を保持することで、ヘッドバンド部が開いてしまうのを抑えてコンパクトな姿勢が保持され、ヘッドホンの取扱いがし易い。
本発明のヘッドホンでは、保持手段は、ヘッドバンド部の本体部どうしを軸部回りに折畳んだ状態で該軸部どうしをその軸心方向で連結可能に設けられていることを特徴としている。
上記構成において、ヘッドバンド部の本体部どうしを軸部回りに折畳み、保持手段を介して軸部どうしを連結する。
本発明のヘッドホンでは、軸部は、ヘッドバンド部の幅方向中心にあって上下方向に沿う第一軸部と、該第一軸部に対して一対のスピーカ部側にそれぞれあって各スピーカ部が使用者の耳に装着された装着姿勢において前後方向に沿う第二軸部とを備え、ヘッドバンド部は、本体部どうしが第一軸部回りに閉じる方向に回動した第一折畳み姿勢と、該第一折畳み姿勢からさらに各第二軸部回りに閉じる方向に回動した第二折畳み姿勢との間で切替可能に構成されており、保持手段は、前記ヘッドバンド部の第二折畳み姿勢において折畳まれた本体部が離間しないよう第二軸部どうしの間隔を保持すべく、該第二軸部どうしに亘って設けられていることを特徴としている。
上記構成において、ヘッドバンド部の本体部どうしを第一軸部回りに閉じる方向に回動して第一折畳み姿勢とし、第一折畳み姿勢からさらに各第二軸部回りに閉じる方向に回動して第二折畳み姿勢とし、ヘッドバンド部の第二折畳み姿勢において、保持手段によって、折畳まれた本体部が離間しないよう第二軸部どうしの間隔を保持手段によって保持させて、第二折畳み姿勢を保持する。
第二軸部どうしは、所定の大きさの間隔をあけて保持するよう構成してもよいし、第二軸部どうし当接(接触)させた状態で保持するよう構成してもよい。第二軸部どうしを当接した状態で保持する構成であれば、間隔をあける場合に比べていっそうコンパクトにして収容することが可能になる。
本発明のヘッドホンでは、保持手段は、一方の第二軸部に設けられて該一方の第二軸部から他方の第二軸部へ移動可能な保持軸体と、他方の第二軸部に設けられて前記保持軸体を係止保持可能な係止部材とから構成されていることを特徴としている。
上記構成において、保持軸体を一方の第二軸部から他方の第二軸部へ移動させて保持軸体を係止部材に係止させると、保持軸体は一方の第二軸部に係止した状態であるから、双方の第二軸部が保持軸体を介して保持される。
本発明のヘッドホンでは、第二折畳み姿勢から第一折畳み姿勢となるようヘッドバンド部を第二軸部回りに回動させる動作により、保持軸体がヘッドバンド部とともに回動して、保持軸体と係止部材との係止が解除するよう構成されていることを特徴としている。
上記構成によれば、ヘッドホンを使用する際に、ヘッドバンド部を第二折畳み姿勢から第一折畳み姿勢となるよう第二軸部回りに回動させると保持手段での保持が解除されることから、ヘッドホンを第二折畳み姿勢から装着姿勢とするまでを、一連の動作で行うことが可能になる。
本発明のヘッドホンでは、保持軸体と係止部材との係止を解除するよう保持軸体を一方の第二軸部側へ付勢するバネが設けられていることを特徴としている。
この構成によれば、バネの弾性によって保持軸体と係止部材との係止が自動的に解除されるから、その分だけ装着姿勢とするのに手間取らない。
本発明のヘッドホンでは、第一折畳み姿勢においてスピーカ部の耳当面どうしが幅方向で重なるよう構成されていることを特徴としている。
上記構成のように、スピーカ部の耳当面どうしが重なるように収められることで、コンパクト化が促進される。
本発明のヘッドホンでは、ヘッドバンド部を、複数の本体部どうしを軸部回りに折畳み可能に組付けて構成し、複数の本体部どうしを軸部回りに折畳んだ姿勢を保持するための保持手段を設けたから、ヘッドバンド部を軸部回りに折畳んだ姿勢とすることで、その分だけヘッドホンをコンパクトに収めることができ、しかも保持手段によって折畳んだ姿勢を保持することができ、ヘッドバンド部が開いてしまうのを抑えてコンパクトな姿勢を保持することができ、ヘッドホンを取扱い易い。
本発明の実施形態を示すヘッドホンの装着姿勢を示す全体斜視図 同じく収納姿勢とすべくスピーカ部どうしを回動させた状態の斜視図 同じく図2からヘッドバンド部の第一折畳み姿勢に至る途中の斜視図 同じく第一折畳み姿勢を示す斜視図 同じく第二折畳み姿勢および第三折畳み姿勢(ヘッドホンの収納姿勢)を示す斜視図 同じく第二軸部の構成の一部の詳細を示す組立図 同じく第二軸部の構成の一部の詳細を示す組立図 同じく第二軸部の構成の詳細を示す断面図 同じく保持手段による保持、解除状態のうち解除状態を示す断面図 同じくヘッドホンの一部を示す平面図 同じく保持手段による保持、解除状態のうちその途中の状態を示す断面図 同じくヘッドホンの一部を示す平面図 同じく保持手段による保持、解除状態のうち保持状態を示す断面図 同じくヘッドホンの一部を示す平面図
以下、本発明の実施形態に係るヘッドホンを図面に基づいて説明する。このヘッドホンは、例えばモバイル型音楽プレーヤ等に電気的に接続されるようにして使用されるものである。
図1ないし図6はヘッドホンの装着姿勢から収納姿勢にいたる斜視図である。具体的に、図1は装着姿勢を示す全体斜視図、図2は収納姿勢とすべくスピーカ部どうしを回動させた状態の斜視図、図3は図2からヘッドバンド部の第一折畳み姿勢に至る途中の斜視図、図4は第一折畳み姿勢を示す斜視図、図5は第二折畳み姿勢および第三折畳み姿勢(ヘッドホンの収納姿勢)を示す斜視図、図6および図7は第二軸部の構成の詳細を示す組立図である。
図6および図7は便宜上二つの図に分割してあるが、ヘッドホンのヘッドバンド部を介して分離しない構成になっている。なお、図7に保持手段を表している。
また、図8は第二軸部の構成の詳細を示す断面図である。
図9ないし図14は、それぞれ保持手段による保持、解除の説明のための断面図およびヘッドホンの一部を示す平面図である。なお、図9ないし図14は、保持手段による第二軸部どうしの連結保持および解除の説明を兼用している。
まず、図1ないし図5を主な説明図として、ヘッドホン1の全体構成を説明する。
ヘッドホン1は、一対(使用者の左右の耳にそれぞれ当てる)のスピーカ部2,2と、スピーカ部2,2どうしを連結するヘッドバンド部3とを有する。
ヘッドバンド部3は、ヘッドバンド本体4を有し、図1に示すような、装着者が装着する装着姿勢Aにおいて、ヘッドバンド本体4は、正面視して上方へ突となる湾曲形状に形成されている。
ヘッドバンド部3の左右の各下端部に、ヘッドホン1の装着姿勢Aにおいて、側面視して円弧状のハンガー部5,5を有するハンガー6,6が、略縦方向(略上下方向)に沿う縦軸部7,7回りにそれぞれ回動自在に設けられている。
この縦軸部7,7は、縦方向に対して下方ほどわずかに幅方向内方となるようその軸心7aが傾斜した支軸構造から構成されている。
各スピーカ部2,2の外形形状は、短幅の略円柱形状に形成されており、装着姿勢Aにおいて、スピーカ部2,2は、それぞれハンガー部5,5に前後方向の吊持軸部材8,8を介して揺動自在に吊持されている。
吊持軸部材8,8は、スピーカ部2,2の外周面においてその上下方向略中心位置でスピーカ部2,2を保持する構成とされている。
スピーカ部2,2は、それぞれ内部に不図示のスピーカが内装され、該スピーカどうしは、不図示の接続コードを介して電気的に接続されている。
この接続コードは、その長手方向のほとんどの領域がヘッドバンド部3内を挿通しており、外部から観て取ることができないようになっている。これにより、ヘッドホン1の取扱いに際して接続コードが邪魔にならないように構成され、また優れた外観を呈している。
図1ないし図5において、符号10は前記接続コードを被覆するカバーを示す。
一方のスピーカ部2にはコードリール(図示しない)が内装されており、該コードリールに、前記モバイル型音楽プレーヤ等に接続される巻取コード9が、引出・巻回自在に巻取られる構成になっている。
さらに、一方のスピーカ部2,2には、巻取コード9においてモバイル型音楽プレーヤ等に接続される先端部のジャック11を差込むための、不図示の差込部が設けられている。
なお、図1に示す装着姿勢Aとは、ヘッドホン1全体の姿勢であって、ヘッドバンド部3が折畳まれておらず、正面視してヘッドバンド部3の左右幅方向中心が上方に突となっており、且つスピーカ部2,2の耳当面12,12どうしが幅方向(左右方向)で離間して対向した姿勢である。
ヘッドバンド部3は、前記ヘッドバンド本体4を備え、ヘッドバンド本体4は、左右一対となるよう二つ割りに構成された本体部13,13からなる。本体部13,13は、それぞれ湾曲した帯状に形成され、湾曲方向に伸縮自在な構成を有する。
各本体部13,13の下部(スピーカ部2,2側)には、中抜き矩形形状の外装部14,14が設けられ、各本体部13,13の上部に頭頂相当部15,15をそれぞれ有している。
頭頂相当部15,15の下部挿入部分は、それぞれ外装部14,14に内嵌しつつ、ヘッドバンド本体4の湾曲方向に沿うようスライド可能に構成されている。この構成により、ヘッドホン1はその高さを、使用者の頭部の頭頂から耳までの高さに合致するよう調節した使用が可能になっている。
ヘッドバンド部3は、ヘッドホン1の装着姿勢Aにおける非折畳み姿勢から、図5に示す第三折畳み姿勢B3、すなわちヘッドホン1を収納姿勢Cとする途中で、幅方向に離間したスピーカ部2,2どうしを接近させるよう、複数の所定の方向に沿う軸部回りに折畳み可能に構成されている(多関節構成とされている)。
具体的に、ヘッドバンド部3は、第一軸部16、一対の第二軸部17,17、および一対の第三軸部18,18を有して、これらの軸部回りに回動可能に構成されている。
複数の軸部のうち、第一軸部16は、ヘッドバンド部3(ヘッドバンド本体4)を、図4に示すような第一折畳み姿勢B1とする際の回動中心となる部分である。
第二軸部17,17は、図5に示すように、ヘッドバンド部3を第二折畳み姿勢B2とする際の回動中心となる部分であり、相欠継手式の構成を有する。
第三軸部18,18は、ヘッドバンド部3を第三折畳み姿勢B3とする際の回動中心となる部分であり、本体部13,13それぞれの長手方向途中にあって相欠継手式の構成を有する。この第三軸部18,18によって、頭頂相当部15,15に対して、外装部14,14を有する下部挿入部分が相対的に回動可能に構成されている。
ヘッドバンド部3は、第一軸部16回りに閉じる方向に回動した第一折畳み姿勢B1と、第一折畳み姿勢B1からさらに第二軸部17,17回りに閉じる方向に回動した第二折畳み姿勢B2と、第二折畳み姿勢B2からさらに第三軸部18,18回りに閉じる方向に回動した第三折畳み姿勢B3の間で姿勢を切替可能に構成されている。
第一軸部16は、ヘッドバンド部3の幅方向中心部分にあって上下方向に沿う第一軸部材20を有する。また、第一軸部16は、ヘッドバンド本体4の前寄部側(装着者から離れる方向)に、さらに前方に突出するよう各本体部13,13に形成した突出部21,22を有する。第一軸部材20は両突出部21,22を縦方向(上下方向)に貫通して設けられている。
第一軸部16における本体部13,13どうしの合わせ面(分割面)において、一方の本体部13に、他方の本体部13の合わせ面に向けて突出する挿入部23(図4参照)が形成されている。他方の本体部13に、挿入部23の挿入を許容してしかも係止する凹部(図示省略)が形成されている。
第二軸部17,17は、第一軸部16に対して一対のスピーカ部2,2側の端部にそれぞれあって、且つ装着姿勢Aにおいて前後方向に沿い第一折畳み姿勢B1において幅方向に沿う第二軸部材をそれぞれ有する。
これら第二軸部材どうしは、ヘッドバンド本体4を第二折畳み姿勢B2とする際の回動中心となる軸部分である。また第二軸部17は、第二折畳み姿勢B2においてヘッドバンド本体4の各本体部13,13どうしが幅方向に離間するのを阻止して、第二軸部材どうしが幅方向で連結した状態を保持するための保持手段としての構成を有する。
さらに保持手段は、ヘッドバンド本体4を第二折畳み姿勢B2から第一折畳み姿勢B1となるよう第二軸部材回りに回動させると、自動的に保持が解除されるよう構成されている。
図6および図7に示すように、各第二軸部17,17は、それぞれ第二軸部材を支持するための支持部材25,25を有する。支持部材25,25は、前記縦軸部7,7を一体に有する。
各支持部材25,25は、縦軸部7,7と、縦軸部7,7にフランジ26,26を介して互いに幅方向内外に所定距離だけ離間した支持スリーブ27,28とから一体的に形成されている。
両支持スリーブ27,28の間には、本体部13,13の下端部に一体的に形成された回動スリーブ30,30が介挿されている。
ここで、図6を主として、一方の第二軸部17(例えば、差込部を有する側の第二軸部17)における第二軸部材について説明する。
一方の第二軸部17における第二軸部材は、複数の軸部材から構成されており、支持スリーブ27,28に、幅方向内方から挿入される軸部材と、支持スリーブ27,28に幅方向外方から挿入される軸部材とからなる。
図7に示すように、一方の第二軸部17において、幅方向内方の支持スリーブ27に内側から挿入される軸部材として、支持スリーブ27の内側を塞ぐ円筒状の内蓋部材31と、この内蓋部材31の中心に形成された挿通孔に挿通される円柱状の保持軸体32とを有する。
内蓋部材31はその外周壁に、支持スリーブ27の内周面に形成された係止部27aに係止する係止爪33,33を有する。
保持軸体32は、幅方向長さL1が支持スリーブ27,28の内側端と外側端の間の距離L2に比べて長く設定されている。保持軸体32の内方端側は大径部45とされ、外方側は大径部45に比べて小径の小径部46とされている。
すなわち大径部45と小径部46とは、環状の段付面47を介して連続している。
大径部45の外周面には、径方向で対向する位置に、図9,図11,図13に示すように、周方向に沿うよう保持溝50,50が対で形成されている。これら保持溝50,50の底面は湾曲しており、その湾曲形状として、それぞれ周方向一方側に向かって径が大きくなるよう漸次的に深く(周方向他方側に向かって径が小さくなるよう漸次的に浅く)形成されている。
そして各保持溝50,50の最深部からは大径部45の外周面に向けて立上がる立上壁面50a,50aが形成されている。また、各保持溝50,50の両側部(幅方向両側側部)には、大径部45の外周面に向けて立上がる側壁面50b,50bが形成されている。したがって、この側壁面50b,50bは、周方向一方側に向かって漸次的に高さが高くなるよう(周方向他方側に向かって高さが漸次的に低くなるよう)形成されている。
大径部45の内方端部には、全周に亘って面取45aが施されている。各保持溝50,50は面取り45aの幅方向端部近傍に形成されている。
小径部46の幅方向外端側に、一方の保持溝50と周方向で対応する位置に、キー溝52が形成されている。キー溝52の係止面(幅方向に沿う平面)に、キー孔53が幅方向に直交する方向(径方向に沿う方向)に形成されている。
小径部46の長さ方向途中に係止片46a,46aが形成されている。これら係止片46a,46aは、後述の軸受57の胴部61に形成した幅方向の案内溝61a,61aに周方向で係止するとともに幅方向に案内される。
一方の第二軸部17において、幅方向外方の支持スリーブ28に外側から挿入される軸部材として、保持軸体32の小径部46の回動動作を補助する筒状の前記軸受57と、軸受57の外側から挿入される外蓋部材58と、外蓋部材58のさらに外側から挿入される抜止部材60とを有する。
図6に示すように、軸受57はその筒状の胴部61が二つ割り形状である。胴部61を形成する各割り部の間には前記案内溝61a,61aが形成されている。胴体61の各割り部の内方側端部には、前記支持スリーブ27の底壁63に係止する係止爪34,34が周方向に離間して対で形成されている。
図8で示すように、係止爪34,34は、内蓋部材31の幅方向外方の環状鍔部31aに幅方向で係止している。
胴部61の外方側端部には、胴部61に比べて大径の拡大部62が形成されている。胴部61は回動スリーブ30の中心孔54に貫通している。拡大部62は、支持スリーブ28の幅方向内方に形成された環状鍔28bに幅方向で重ねられる(係止される)。
図8に示すように、前記保持軸体32の段付面47は、軸受57の係止爪34,34に離着座自在に構成されている。
外蓋部材58は、その外周壁に支持スリーブ28の内周面に形成された係止部28aに係止する係止爪35,35が、周方向に離間して対で形成されている。
また、支持スリーブ27の幅方向外方端には環状の底壁63が形成されている。
抜止部材60は、部材本体64と、嵌合部材65とから構成されている。抜止部材60は、嵌合部材65が径方向外方から装着される円筒状の被装着部66と、被装着部66に比べて大径の蓋板部67とから形成されている。
被装着部66の外周一部は切欠かれて切欠部68が形成され、切欠部68の底面に、嵌合部材65の回止片70が挿入されて部材本体64の内空部分に連通する孔71が形成されている。切欠部68は前後方向での断面が扇形状に形成されている。
嵌合部材65は、切欠部68と相対形状の頭部72と、孔71に挿入される前記回止片70とから形成されている。この回止片70は、保持軸体32の小径部46のキー孔53に、径方向外方から嵌入される部分である。
軸受57の拡大部62の幅方向外方面および被装着部66の幅方向内方面をバネ座として、拡大部62と被装着部66との間に、保持軸体32を幅方向外方に付勢する、不図示の付勢手段としてのバネ(コイルバネが用いられる)が介装されている。
以上の構成により、保持軸体32と抜止部材60とは一体化され、ともに回動可能となるとともに、保持軸体32と抜止部材60とはコイルバネによって幅方向外方に付勢されている。
次に、図7に戻って、他方の第二軸部17における第二軸部材について説明する。他方の第二軸部17における第二軸部材もまた、複数の軸部材から構成されており、支持スリーブ27に、幅方向内方から挿入される軸部材と、支持スリーブ28に幅方向外方から挿入される軸部材とから構成されている。
幅方向内方の支持スリーブ27に内方から挿入される軸部材は、支持スリーブ27に内嵌する保持筒体75から構成されている。
保持筒体75は、一方側に、保持軸体32の大径部45の挿入を許容する開口75aが形成されている。保持筒体75の他方側は開放されている。
保持筒体75の外周面に、支持スリーブ27の内周面に形成された係止部27aに係止する係止爪36,36が形成されている。
保持筒体75の内周面に、係止片56,56が、周方向に離間して径方向で対向して形成されている。係止片56,56は保持軸体32の保持溝50,50の立上壁面50a,50aに周方向で当接して係止可能に構成されている。
また、係止片56,56は保持溝50,50の側壁面50b,50bに幅方向で当接して係止可能に構成されている。
図8、図9等に示すように、係止片56,56の内径側部分の一方側角部は、テーパ面に形成されている。このように形成することで、保持軸体32の大径部45(その先端の面取45a部分)で係止片56,56が径方向外方に押圧されて、その基部を中心として弾性変形し易い(弾性的に広がり易い)ように構成されている(特に図11参照)。
なお、保持溝50,50の幅は、係止片56,56の幅に比べて若干大きく設定されている。
幅方向外方の支持スリーブ28に外側から挿入される軸部材は、軸受57と、本体部13の回動中心となる回動中心軸部材76とから構成されている。
軸受57はその筒状の胴部61が二つ割り形状であり、胴部61を形成する割り部の幅方向内方側端部には、保持筒体75の幅方向外方の環状鍔部75bに幅方向で係止する係止爪34,34が周方向で対に設けられている。胴部61の外方側端部には、胴部61に比べて大径の拡大部62が形成されている。この拡大部62は、支持スリーブ28の幅方向内方に形成された環状鍔28bに幅方向で重ねられる(係止される)。胴部61は回動スリーブ30の中心孔54に貫通している。
回動中心軸部材76は、軸胴77と軸胴77に比べて大径の軸頭78とから形成されている。軸胴77はほぼ軸受57の胴部61に挿入される長さを有している。換言すれば、回動スリーブ30の中心孔54に貫通するよう構成されている。
回動中心軸部材76の軸頭78はその外周部に、外方の支持スリーブ28の内周面に形成された係止部に幅方向で係止する、周方向に離間した一対の係止爪37,37が形成されている。
上記構成の両第二軸部17,17において、ヘッドバンド部3(ヘッドバンド本体4の本体部13,13)と、第二軸部材とは、装着姿勢Aにおいて前後方向、第一折畳み姿勢B1において幅方向となる軸心80回りに相対的に回動可能に構成されている。
ここで、ヘッドバンド部3とともに軸心80回りに回動する部材について述べる。一方の第二軸部材(保持軸体32を有する側)において、ヘッドバンド部3とともに軸心80回りに回動する部材は、保持軸体32、軸受57、抜止部材60である。換言すれば、支持部材25とともに軸心80回りに回動する軸部材は、内蓋部材31、外蓋部材58である。
他方の第二軸部材(保持筒体75を有する側)において、ヘッドバンド部3とともに軸心80回りに回動する部材は、軸受57である。換言すれば、支持部材25とともに軸心80回りに回動する軸部材は、保持筒体75、回動中心軸部材76である。
次に、ヘッドホン1の装着姿勢Aおよび収納姿勢C、並びにヘッドバンド部の各折畳み姿勢B1〜B3について説明する。
まず、図1に示すように、ヘッドホン1の装着姿勢Aは、ヘッドバンド部3においては、一方の本体部13の合わせ面の挿入部23が、他方の本体部13の凹部に挿入されてヘッドバンド部3が折畳まれておらず、スピーカ部2,2においてはその一側面である耳当面12,12どうしが対向している状態である。
この装着姿勢Aにおいて、使用者は頭頂相当部15,15を頭頂部に掛け、スピーカ部2,2の耳当面12,12を左右の耳に当てて音楽等を聴くことができる。
なお、この装着姿勢Aでは、使用者の頭頂から耳までの高さに合致するようヘッドバンド本体4の外装部14,14に対して、ヘッドバンド本体4の下部の露出量を調節するようにスライドさせることでヘッドバンド本体4の高さを調節して、快適に装着することができる。
次に、ヘッドホン1を収納する際に、ヘッドホン1を折畳む手順の一例を説明する。
まず、図1に示したヘッドホン1の装着姿勢Aから、図2に示すように、縦軸部7,7回りにスピーカ部2,2をその耳当面12,12が前方に位置するように軸心7a,7a回りに回動させる。
このようにスピーカ部2,2をその耳当面12,12が前方に位置するように軸心7a,7a回りに回動した姿勢とし、続いて図3に示すように、第一軸部16の第一軸部材20(その軸心20a)回りにヘッドバンド本体4の本体部13,13どうしを前方に回動させ、図4に示すように、本体部13,13の側面どうしが当接し、スピーカ部2の耳当面12,12どうしが対向する(あるいは接触する)よう折畳む。
本体部13,13の側面どうしが当接するのは、第一軸部16が、ヘッドバンド本体4の前寄部側に、さらに前方に突出するよう各本体部13,13に形成した突出部21,22を有して、第一軸部材20は両突出部21,22を縦方向(上下方向)に貫通して設けられているからである。このように、本体部13,13の側面どうしが当接すれば、ヘッドホン1は幅方向で上方が突となるように湾曲したヘッドバンド本体4が折畳まれて、ヘッドホン1全体を、装着姿勢Aにおける幅に対して著しく幅の狭い姿勢とすることができる。
上記のように、ヘッドバンド本体4の本体部13,13どうしを第一軸部材20(その軸心20a)回りに回動させて折畳んだ姿勢が、ヘッドバンド部3の第一折畳み姿勢B1である。第一折畳み姿勢B1においては、スピーカ部2,2の耳当面12,12どうしは幅方向で対向し、あるいは重ねられた状態となる。 なお、ヘッドホン1の装着姿勢Aにおいては、第二軸部材(軸心80)はそれぞれ前後方向に沿っていたが、第一折畳み姿勢B1とすると、第二軸部材は幅方向に沿う。
ヘッドバンド部3を第一折畳み姿勢B1とした後に、続いて図5に示すように、ヘッドバンド部3を第二折畳み姿勢B2とする。第二折畳み姿勢B2は、ヘッドバンド本体4を、第一折畳み姿勢B1から第二軸部材(軸心80)回りに、本体部13,13がそれぞれスピーカ部2,2の外周面に沿うよう閉じる方向に回動させた姿勢である。
このようにヘッドバンド本体4を、その本体部13,13がそれぞれスピーカ部2,2の外周面に沿うよう回動させるとにより、ヘッドホン1全体をさらにコンパクトなサイズにすることができる。
なお、ヘッドバンド部3を第二折畳み姿勢B2とした時に、若干のクリック感が生じるようになっている。これは、両軸受57,57と支持スリーブ28,28とに、スピーカ部2,2とヘッドバンド部3とを第二軸部回りに相対的に回動させた際に若干の嵌合力をもって嵌合する凹部と凸部とを設けた構成としてあるからである。
第二折畳み姿勢B2は、ヘッドホン1全体が著しくコンパクトなサイズになった姿勢であるが、本発明の実施形態では、さらにコンパクトにすることができる構成を備えている。すなわち、このヘッドホン1のヘッドバンド本体4は、第三軸部18,18(軸心18a)を中心に頭頂相当部15,15をスピーカ部2,2の外周面に当接するよう回動させる。これによりヘッドホン1をさらにコンパクトに収めることができる。
第三軸部18,18を中心に頭頂相当部15,15をスピーカ部2,2に沿うよう回動させた姿勢がヘッドバンド部3の第三折畳み姿勢B3(ヘッドホン1の収納姿勢C)である。なお、図5では第二折畳み姿勢B2および第三折畳み姿勢B3の双方を表している。
ところで、第一折畳み姿勢B1(第二折畳み姿勢B2および第三折畳み姿勢B3も同様)において、双方の第二軸部材どうしが幅方向に離間してしまうと、コンパクト化を確実に保持することができない。
そこで本発明の実施形態では、例えば第二折畳み姿勢B2において、ヘッドバンド本体4の各本体部13,13どうしが幅方向に離間するのを阻止して、第二軸部材どうしが幅方向で連結した状態を保持するための保持手段を有している。
しかも、この保持手段は、第二軸部17,17に設けている。したがって、保持手段を設けたがゆえにヘッドホン1全体が大型化するといった事態を回避している。
この実施形態では、保持手段は、少なくとも第二折畳み姿勢B2、および第三折畳み姿勢B3おいて、第二軸部17,17どうしが離間するのを抑制するものであり、一方の第二軸部材に設けられ、その軸心80に沿って移動して他方の第二軸部材側に幅方向で係止される杆状の被係止部材を有する。
また保持手段は、他方の第二軸部材側に、被係止部材を係止するための係止部材が設けられてなる。さらに、被係止部材を幅方向一方側に付勢する付勢手段を有している。
具体的には、被係止部材は前記保持軸体32であり、被係止部材は保前記持筒体75であり、付勢手段は前記コイルバネである。
保持軸体32は、幅方向長さL1が各支持スリーブ27,28の内側端と外側端の間の距離L2に比べて長く設定されており、保持軸体32と抜止部材60とは一体に組付けられている。
したがって、一方の第二軸部17を構成する第二軸部材を組付けた状態で、保持軸体32と抜止部材60の組品では、その幅方向内方側端部(大径部45)または幅方向外方側端部(抜止部材60)が、支持部材25の幅方向端部から突出している。
例えば装着姿勢Aにおいて、保持軸体32はコイルバネによって幅方向外方に付勢されているから、前記組品はその幅方向内方側端部が一方の支持部材25から突出するのではなく、幅方向外方側端部側が支持部材25に対して幅方向外方に突出している(特に、図10参照)。
保持軸体32の段付面47が軸受57の係止爪34,34に幅方向内方から当接することで双方が幅方向で係止して、組品の幅方向外方側端部の突出量が規制されている。
そして、第二折畳み姿勢B2において、第二軸部の幅方向両側を手指によって挟み、コイルバネの弾性に抗して抜止部材60を手指で押圧して幅方向内方に後退移動させ、前記組品における保持軸体32の大径部45を支持部材25の支持スリーブ27(内蓋部材31)から幅方向内方に突出させる。
このとき、双方の第二軸部材の軸心80どうしを概ね位置合わせしておくことにより、保持軸体32の大径部45が他方の第二軸部を構成する保持筒体75に挿入される。
そして係止片56,56の内径側部分の一方側角部は、テーパ面に形成されているから、保持軸体32の大径部45によって係止片56,56が径方向外方に押圧されて、その基部を中心として弾性的に広げられる。
さらに抜止部材60を押圧して保持軸体32を他方の第二軸部17側へ移動させると、大径部45に形成してある保持溝50,50に保持筒体75の係止片56,56が入る。この状態は図13に詳述している。
ヘッドバンド部3を第二折畳み姿勢B2とすることにより、ヘッドバンド本体4とともに保持軸体32も回動しており、保持軸体32の大径部45の保持溝50,50の深い領域に係止片56,56が嵌合する。
各保持溝50,50の両側部には、大径部45の外周面に向けて立上がる側壁面50b,50bが形成されており、この側壁面50b,50bは保持溝50,50の深い領域ほど高いから、係止片56,56は側壁面50b,50bのうちの高い部分と幅方向で係止可能な状態にある。
つまり、係止片56,56が保持溝50,50の深い領域に嵌合している場合には、その分だけ係止片56,56と側壁面50b,50bとの幅方向での接触面積が大きいから両者の係止力もまた大きくなり、第二軸部17,17どうしが離脱しにくい。よって、第二折畳み姿勢B2において、第二軸部17,17どうしの離脱を確実に防止することができる。すなわち、第二軸部17,17どうしの連結を保持することができる。
また、支持部材25,25のフランジ26,26がストッパとなって、
ヘッドバンド部3が第二折畳み姿勢B2において不要にスピーカ部2,2側に回らないようになっている。
ところで、ヘッドホン1を使用するために再び装着姿勢Aとするには、ヘッドバンド本体4がスピーカ部2,2から離れるように、第三軸部18、第二軸部材(第二軸部17,17)回りに回動させて、第三折畳み姿勢B3から第二折畳み姿勢B2、さらに第一折畳み姿勢B1に戻すことで行う。
しかしながら、第二軸部材どうしは保持手段によって連結状態が保持されているから、装着姿勢Aとするには第二軸部材どうしの連結を解除しなければならない。
この場合は、ヘッドバンド本体4を第二折畳み姿勢B2から第一折畳み姿勢B2に戻せばよい。
すなわち、ヘッドバンド本体4を第二折畳み姿勢B2から第一折畳み姿勢B1にすると、ヘッドバンド本体4とともに保持軸体32が軸心80回りに回動する。よって図13の状態から図11および図9に示すように、保持溝50,50もまた軸心80回りに回動する。
しかしながら、保持筒体75は回動しないから、係止片56,56の保持溝50,50への嵌合状態は、その深い領域から浅い領域へ次第に移動することになる。
そうなると、係止片56,56と保持溝50,50との幅方向での係止面積が減って係止力が弱くなり、その係止力に対してコイルバネの弾性力が勝つことで、係止片56,56と保持溝50,50との係止が外れ、第二軸部17,17どうしの保持が自動的に解除される。
上記のような、保持手段による第二軸部17,17どうしの連結を解除する場合を図9ないし図14で説明する。
図13および図14は、保持手段による保持状態を示し、係止片56,56と保持溝50,50とが確実に係止している。このとき保持軸体32は、他方の第二軸部17側に移動し、その場に保持されたたままの状態にある。
図11および図12は、保持手段による保持が解除されつつある途中の状態、すなわち第二折畳み姿勢B2から第一折畳み姿勢B2に戻す途中の状態を示しており、係止片56,56が径方向外方に押圧されて、その基部を中心として広がるように弾性変形している。
保持手段による保持が解除されつつある途中の状態では、係止片56,56と保持溝50,50とは係止したままであるから、保持軸体32は、他方の第二軸部17側に移動したままであって、その場に保持されている。
図9および図10は、保持手段による保持が完全に解除された状態を示しており、保持軸体32が係止片56,56から離れており、コイルバネの弾性により、抜止部材60が一方の支持部材25の幅方向端部から突出し、この状態が保持される。
続いて、ヘッドバンド本体4の本体部13,13どうしが離れるように、第一軸部16回りに回動して、挿入部23を凹部に挿入する(図2の姿勢)。そしてスピーカ部2,2を縦軸部7,7回りに回動して図1に示すように耳当面12,12どうしが対向する姿勢とし、装着姿勢Aとする。
このように、本発明の実施形態によれば、ヘッドホン1の装着姿勢Aに対して収納姿勢でのサイズを大幅にコンパクト化することができ、しかも保持手段によって、収納姿勢、特に第二折畳み姿勢B2が容易に解除されてしまうことがないから、コンパクトに収納できる姿勢を確実に保持することができ、取扱い易い状態を確保することができる。
また、第二折畳み姿勢B2において保持手段によって第二軸部17,17どうしの連結状態が保持されていたとしても、ヘッドバンド本体4を第二折畳み姿勢B2から第一折畳み姿勢B1にすると、第二軸部17,17どうしの保持が自動的に解除される。このため、保持手段を設けていたとしてもそれを解除する手間が不要であり、さらにそれ以後に、ヘッドホン1を装着姿勢Aとするまでの動作を連続して行うことが可能となり、取扱い性に優れる。
なお、保持手段によれば、第二折畳み姿勢B2において第二軸部17,17どうしの離脱を防止する、すなわち、第二軸部17,17どうしの連結を保持することができる旨述べた。しかしながら、この実施形態では、第二軸部17,17どうしの連結を保持することができるのは、第二軸部17,17どうしを離間させる方向に、ある程度までの離間力が加わった場合に限られるとする。該離間力に対する抵抗力は、係止片56,56と保持溝50,50との幅方向での係止面積が要因になっている。すなわち、該係止面積を調節することにより、保持手段による保持力もまた調節することができる。
該保持力によっては、大きな離間力が働いても第二軸部17,17どうしの連結を保持するから、さらに大きな離間力が働いた場合には、保持手段における係止部分が損傷することが考えられる。このような状態にならないうちに、保持手段が解除されることが望ましい。
上記の説明において、保持手段による第二軸部材(第二軸部17,17)どうしの連結保持は、第二折畳み姿勢B2において行う場合を説明したが、特に第二折畳み姿勢B2において行う必要はなく、第一折畳み姿勢B1あるいは第三折畳み姿勢B3において行うことも可能である。
換言すれば、収納姿勢Aから第一折畳み姿勢B1とした状態においても、保持手段による第二軸部材(第二軸部17,17)どうしの連結保持は可能なように、保持溝50,50の浅い側の側壁面50b,50bと係止片56,56との係止力、すなわち第二軸部材どうしの連結保持が得られるよう構成されている。
特に、装着姿勢Aから第一折畳み姿勢B1とした状態において第二軸部材どうしの連結保持を行う場合では、保持溝50,50の側壁面50b,50bと係止片56,56との幅方向での係止面積は少ない状態(図11参照)であるから、幅方向での係止力もわずかである。このため、第二軸部の幅方向両側を手指によって挟んで係止が外れないように第二軸部を手指で挟んだまま、ヘッドバンド部3を第二折畳み姿勢B2とする。
このように、保持手段による第二軸部材どうしの連結保持は、第一折畳み姿勢B1、第二折畳み姿勢B2、第三折畳み姿勢B3の何れでも可能である。一方で、第二折畳み姿勢B2から第一折畳み姿勢B1に戻すと、保持手段による第二軸部材どうしの連結保持は解除されることを先に説明した。つまり第一折畳み姿勢B1では、保持手段による第二軸部材どうしの連結保持をすることも可能であるし、解除もされることになる。この二つの状態は相反する状態である。
このように相反する二つの状態が存在するのは、第一折畳み姿勢B1では、保持溝50,50の側壁面50b,50bと係止片56,56との相対位置関係が、係止・非係止の臨界位置にあるからである。
すなわち、第二折畳み姿勢B2から第一折畳み姿勢B1に戻すと保持手段による第二軸部材どうしの連結保持が解除されるのは、その戻し力によって、保持溝50,50および係止片56,56の軸心80回りの相対位置が、臨界位置に対して両者が係止されない状態になるからである。
逆に、装着姿勢Aから第一折畳み姿勢B1とした状態では、保持溝50,50および係止片56,56の軸心80回りの相対位置が臨界位置に対してわずかにでも係止可能な状態にあることで、第二軸部材どうしの連結保持ができる。
1…ヘッドホン、2,2…スピーカ部、3…ヘッドバンド部、4…ヘッドバンド本体、5,5…ハンガー部、12,12…耳当面、13,13…本体部、16…第一軸部、17,17…第二軸部、18,18…第三軸部、20…第一軸部材、20a…軸心、25,25…支持部材、27,28…支持スリーブ、30,30…回動スリーブ、32…保持軸体、45…大径部、45a…面取、46…小径部、47…段付面、50,50…保持溝、50a,50a…壁面、52…キー溝、53…キー孔、56,56…係止片、60…抜止部材、63…底壁、64…部材本体、65…嵌合部材、66…被装着部、68…切欠部、70…回止片、71…孔、75…保持筒体、76…回動中心軸部材、B1…第一折畳み姿勢、B2…第二折畳み姿勢、B3…第三折畳み姿勢

Claims (7)

  1. 一対のスピーカ部と、該スピーカ部どうしを連結するヘッドバンド部とから構成されたヘッドホンであって、
    前記ヘッドバンド部は、複数の本体部どうしを軸部回りに折畳み可能に組付けて構成され、前記複数の本体部どうしを前記軸部回りに折畳んだ姿勢を保持するための保持手段が設けられていることを特徴とするヘッドホン。
  2. 保持手段は、ヘッドバンド部の本体部どうしを軸部回りに折畳んだ状態で該軸部どうしをその軸心方向で連結可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載のヘッドホン。
  3. 軸部は、ヘッドバンド部の幅方向中心にあって上下方向に沿う第一軸部と、該第一軸部に対して一対のスピーカ部側にそれぞれあって各スピーカ部が使用者の耳に装着された装着姿勢において前後方向に沿う第二軸部とを備え、
    ヘッドバンド部は、本体部どうしが第一軸部回りに閉じる方向に回動した第一折畳み姿勢と、該第一折畳み姿勢からさらに各第二軸部回りに閉じる方向に回動した第二折畳み姿勢との間で切替可能に構成されており、
    保持手段は、前記ヘッドバンド部の第二折畳み姿勢において折畳まれた本体部が離間しないよう第二軸部どうしの間隔を保持すべく、該第二軸部どうしに亘って設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のヘッドホン。
  4. 保持手段は、一方の第二軸部に設けられて他方の第二軸部へ移動可能な保持軸体と、他方の第二軸部に設けられて前記保持軸体を係止保持可能な係止部材とから構成されていることを特徴とする請求項3記載のヘッドホン。
  5. 第二折畳み姿勢から第一折畳み姿勢となるようヘッドバンド部を第二軸部回りに回動させる動作により、保持軸体がヘッドバンド部とともに回動して、保持軸体と係止部材との係止が解除するよう構成されていることを特徴とする請求項3または請求項4記載のヘッドホン。
  6. 保持軸体と係止部材との係止を解除するよう保持軸体を一方の第二軸部側へ付勢するバネが設けられていることを特徴とする請求項4または請求項5記載のヘッドホン。
  7. 第一折畳み姿勢においてスピーカ部の耳当面どうしが幅方向で重なるよう構成されていることを特徴とする請求項3ないし請求項6の何れかに記載のヘッドホン。
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