JP2010237120A - 電力量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリへのデータ書き込み中に停電が発生しても、書き込み処理の最中に内部回路の動作が停止してメモリが壊れるといった不具合を生じにくい電力量計を提供する。
【解決手段】電源回路7は平滑コンデンサ7bを有するため、停電後すぐにCPU9の動作が停止することはない。ここで、CPU9は、交流電源の停電の発生を検出する停電検出手段22と、停電検出手段22で停電が検出されたときに、書き込み中のブロックの書き込みが終わり次第、書込手段21にメモリへのアクセスを中止させる保護手段23とを有している。停電検出手段22は、交流電源の電圧波形を反映しゼロクロス検出部8からCPU9に入力されるゼロクロス信号を用い、当該ゼロクロス信号のH、Lの反転の周期を監視して、当該周期が正常範囲から外れたときに停電と判断することで、停電の発生後早期に停電を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力線を介して負荷に供給される電力量を計測して表示する機能を持つ電力量計に関するものである。
従来から、この種の電力量計として、交流電源から負荷に供給される電圧および電流を測定する測定手段と、測定された瞬時電圧値および瞬時電流値に基づいて瞬時電力を求めるとともに、瞬時電力を週、日、時間など決まった期間について積算(積分)して積算電力量を求める積算手段とを備えたものが提供されている(たとえば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の電力量計は、積算手段で求めた積算電力量を表示する表示手段として液晶表示器を備えている。そのため、ユーザは、液晶表示器の表示内容を確認することによって、たとえば当月の積算電力量を知ることができ、これにより当月の大よその電気料金などを把握することが可能である。この電力量計では、積算手段で求めた積算電力量等のデータは、期間の区切り毎にEEPROMよりなる内蔵メモリ(記憶部)に書き込まれるようにしてある。さらに、これらのデータをメモリカードなどの外部メモリに書き込み可能とし、外部メモリに書き込んで取り出したデータを基に外部装置(パーソナルコンピュータ等)でグラフ化することなども考えられている。一般に、これらのデータは複数ブロックに分割され、ブロック単位でメモリに順次書き込まれる。
また、近年では、省エネルギに対する関心が高まっており、それに伴い、上述したような電力量計は、工場、オフィスビルなどの比較的大電力を消費する場所に限らず、小・中規模店舗や一般住宅などにも広く設置されるようになっている。この種の電力量計は、一般に、前記交流電源を直流電源に変換して内部回路に電力供給する電源回路を備え、別途電源を用いることなく前記交流電源からの電力供給のみを受けて動作する。
ただし、上述した構成の電力量計では、交流電源の停電が生じた場合、電源回路の出力電圧を維持できなくなり、電源回路の出力電圧が内部回路の動作電圧を下回った時点で内部回路が動作を停止する。たとえば、メモリへの書き込み処理の最中に内部回路の動作が停止すると、メモリが不定状態となって壊れてしまう可能性がある。
そこで、電源回路の出力電圧を監視することで停電発生を検出し、停電検出時には次回のメモリへのアクセスを中止する保護機能を付加することが考えられる。すなわち、通常、電源回路には平滑用の平滑コンデンサが含まれているので、平滑コンデンサに蓄積された電荷により、停電後すぐに内部回路の動作が停止することはなく(図3(a)参照)、停電検出時点で書き込み中のブロックの書き込み処理を内部回路の動作が停止するまでに完了すれば、上述のようにメモリが壊れる不具合を回避できる。
特許第3509585号公報(第0012−0015段落)
しかし、電源回路の出力電圧は平滑コンデンサの影響で停電後すぐには低下しないので、上述のように電源回路の出力電圧を監視して停電を検出する方法では、停電が検出されるタイミングが比較的遅くなるという問題がある。そのため、あるブロックの書き込み中に停電が発生しても、停電を検出したときには既に次のブロックの書き込みを開始しているということが多くなる。この場合、停電を検出した時点で既に開始されているブロックの書き込み処理を中止することはできないため、当該ブロックの書き込み処理の最中に、電源回路の出力電圧が低下して内部回路の動作が停止すると、メモリが壊れる不具合を生じ得る。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、メモリへのデータ書き込み中に停電が発生しても、書き込み処理の最中に内部回路の動作が停止することによりメモリが壊れるといった不具合を生じにくい電力量計を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、交流電源から電力線を介して負荷に供給される電圧および電流を測定する測定手段が接続され、測定手段により測定された電圧値および電流値を用いて前記負荷に供給される積算電力量を求める積算手段と、メモリにアクセスして積算手段で求めた積算電力量を含むデータを複数ブロックに分割してブロック単位でメモリに順次書き込む書込手段と、整流後の前記交流電源を平滑する平滑コンデンサを有し積算手段および書込手段に直流電源を供給する電源回路と、測定手段により測定された電圧値と電流値との少なくとも一方に基づいて交流電源の停電を検出する停電検出手段と、停電検出手段で停電が検出されたときに、書き込み中のブロックの書き込みが終わり次第、書込手段にメモリへのアクセスを中止させる保護手段とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、停電が発生しても、平滑コンデンサに蓄積された電荷により、停電後すぐに書込手段の動作が停止することはなく、しばらくはメモリへのデータの書き込みを継続することができる。ここで、停電検出手段は、測定手段により測定された電圧値と電流値との少なくとも一方に基づいて交流電源の停電を検出するので、電源回路の平滑コンデンサの影響を受けることがなく、電源回路の出力電圧を監視して停電を検出する場合に比べて、停電の発生後早期に停電を検出することができる。そして、保護手段では、停電検出時に書き込み中のブロックの書き込みが終わり次第、書込手段にメモリへのアクセスを中止させるので、停電検出時に書き込み中のブロックの次のブロックの書き込みが開始される前にメモリへのアクセスを中止することができる。したがって、メモリへのデータ書き込み中に停電が発生しても、書き込み処理の最中に書込手段の動作が停止することによりメモリが壊れるといった不具合を生じにくいという利点がある。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記停電検出手段が、前記測定手段により測定された電圧波形のゼロクロス点の周期を監視し、当該周期が正常範囲から外れたときに停電と判断することを特徴とする。
この構成によれば、交流電源の半周期毎に停電の有無が判断されることになるので、停電の発生後、交流電源の半周期程度の短い時間で停電を検出することが可能となる。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記交流電源が多相交流であって前記測定手段は各相毎に設けられており、前記停電検出手段が、各相の測定手段により測定された電圧波形のゼロクロス点の周期を監視し、全相について当該周期が正常範囲から外れたときに停電と判断することを特徴とする。
この構成によれば、交流電源の半周期毎に停電の有無が判断されることになるので、停電の発生後、交流電源の半周期程度の短い時間で停電を検出することが可能となる。また、多相交流の一部の電源が停止しただけの欠相状態については停電と判断しないので、欠相状態では積算電力量等のデータを継続してメモリに書き込むことができる。
本発明は、停電検出手段が、測定手段により測定された電圧値と電流値との少なくとも一方に基づいて交流電源の停電を検出し、停電検出時には、保護手段が、書き込み中のブロックの書き込みが終わり次第、書込手段にメモリへのアクセスを中止させるので、メモリへのデータ書き込み中に停電が発生してもメモリが壊れるといった不具合を生じにくいという利点がある。
本発明の実施形態1の構成を示す概略ブロック図である。 (a)は同上で用いる交流電源の電圧波形、(b)はゼロクロス信号の波形図である。 (a)は電源回路の出力電圧、(b)はゼロクロス信号の波形図である。 同上の動作例を示す説明図である。 同上の比較例を示す説明図である。 同上の動作を示すフローチャートである。 同上の概略斜視図である。
(実施形態1)
本実施形態の電力量計1は、図1に示すように、単相3線の交流電源(商用電源)から電流制限器よりなるリミッタ(図示せず)および導電ブレーカよりなる主幹ブレーカ(図示せず)を介して接続されている電圧線L1,L2および中性線Nに対し、中継端子台(図示せず)を介して接続される計測ブロック2を備えている。さらに、電力量計1は、計測ブロック2とは別基板に形成されており、計測ブロック2に接続された表示ブロック3を備えている。リミッタは需要家の負荷電流を電力会社との間の契約値以下に制限するために設けられたブレーカである。主幹ブレーカと中継端子台との間においては、電圧線L1・中性線N間および電圧線L2・中性線N間に、それぞれ分岐ブレーカを介して複数の分岐回路が接続されている。すなわち、分岐ブレーカを介して負荷への電源が供給される。
リミッタ、主幹ブレーカ、分岐ブレーカ、中継端子台は分電盤(図示せず)内に収納されており、計測ブロック2および表示ブロック3を備えた電力量計1は分電盤とは別に屋内に設置される。本実施形態では、電力量計1は店舗等の施設に設置されるものとし、分電盤近くの壁に取り付けられるものとして説明する。
また、分電盤には、リミッタと主幹ブレーカとの間において電圧線L1,L2それぞれを流れる電流を検出する2個のカレントトランスCT1,CT2を測定手段として設けてある。上記計測ブロック2には、カレントトランスCT1,CT2で検出した電流の瞬時値(瞬時電流値)と電圧線L1・中性線N間、電圧線L2・中性線N間それぞれの線間電圧の瞬時値(瞬時電圧値)とを用いて電力を求める計測用マイコン4が設けられている。ここに、カレントトランスCT1,CT2で検出された電流は、ゲイン切替、バイアス印加を行う電流処理回路5を通し電流信号として計測用マイコン4に入力され、線間電圧は、電圧線L1,L2および中性線Nに接続され作動増幅、移相調整、バイアス印加を行う測定手段たる電圧処理回路6で測定され電圧信号として計測用マイコン4に入力される。
計測用マイコン4は、各カレントトランスCT1,CT2により検出した各電流値それぞれと上記各線間電圧それぞれとの積を求め、両方の積を加算、平滑化した値を出力値として出力する。計測ブロック2と表示ブロック3とはシリアル通信により相互に通信可能に構成され、計測用マイコン4の出力は通信により表示ブロック3に伝達される。
また、計測ブロック2は、電圧線L1,L2・中性線N間の線間電圧から計測用マイコン4用の直流電圧を得る電源回路7を備え、電源回路7は図示しない電源線を介して表示ブロック3へも電源供給する。つまり、この電源回路7は、電圧線L1,L2、中性線Nを介して接続された交流電源を直流電源に変換して電力量計1の各内部回路に電源供給するものであって、交流電源を整流する整流器7aと、整流後の交流電源を平滑する平滑コンデンサ7bとを含むAC−DCコンバータからなる。
さらに、計測ブロック2には線間電圧よりゼロクロス点を検出するゼロクロス検出部8が設けられる。ここで、ゼロクロス検出部8は電圧処理回路6で得た電圧線L1,L2・中性線N間の電圧波形のゼロクロス点を検出するとともに、隣接するゼロクロス点間の極性に応じた2値(H,Lの2値)の信号からなるゼロクロス信号を発生し、当該ゼロクロス信号を計測用マイコン4および表示ブロック3のCPU9に出力する。しかして、交流電源から負荷に対して印加される電圧の電圧波形が図2(a)に示すような正弦波であれば、図2(b)に示すように前記電圧波形の谷部分をL、山部分をHとした矩形波状のゼロクロス信号がゼロクロス検出部8から出力される。
表示ブロック3は、計測用マイコン4の出力値に基づいて少なくとも積算電力量を演算するCPU(中央処理装置)9と、CPU9により求められた積算電力量などを表示可能な表示器10とを備えている。表示器10は液晶表示器11とバックライト12とを一体化してなり、液晶表示器11の駆動制御用の表示制御部13と、バックライト12駆動用のドライバ14とがCPU9に接続される。ここにおいて、CPU9は、計測用マイコン4の出力および後述の時計部(RTC)の出力に基づき、ある期間内に負荷に供給された積算電力量を求める(つまり、計測ブロック2により検出された瞬時電力を積算して積算電力量を求める)積算手段24を具備している。
さらに、本実施形態の表示ブロック3は、液晶表示器11への表示内容の選択や各種の設定を行うための操作部15と、各種データを記憶するS−RAM16並びにEEPROM17と、現在日時を管理する時計部18と、異常時や交流電源の停電時にS−RAM16および時計部18に対して電源を供給するバックアップ用の電池19とを備えている。EEPROM17には、過去の積算電力量や、後述の目標値等が記憶される。また、表示ブロック3には、過去の計測データを取り出す際に用いられるSDメモリカード(登録商標)からなるメモリカード(図示せず)を装着するためのソケット30と、ソケット30・CPU9間に介在するインタフェース31とが設けられている。メモリカードにより取り出される計測データには、たとえば時間帯毎に管理されている電流値、電圧値、積算電力量などが含まれ、取り出された計測データは外部装置(パーソナルコンピュータ等)でグラフ化するなどして確認可能である。
ここで、CPU9は、操作部15の操作によって積算電力量の目標となる目標値を設定するための目標設定手段25と、所定の監視期間(ここでは1月とする)毎に、現在の積分電力量に基づいて監視期間の終了時点で積算電力量が目標値を超過する見込みか否かの判定を行う判定手段26とを具備している。判定手段26は、現時点までの積算電力量の目安となる目安値を目標値から求め、当該目安値と現在の積算電力量とを比較することで目標値を超過するか否かを判定する。そして、表示ブロック3は、判定手段26の判定結果を外部報知するために、発光素子であるLED(発光ダイオード)を具備した発光表示部20を表示器10とは別に備えている。
また、CPU9には、上述したEEPROM17からなる内部メモリやメモリカードからなる外部メモリにアクセスして、これらのメモリ(内部メモリおよび外部メモリ)に積算電力量などのデータを書き込む書込手段21としての機能が備わっている。この書込手段21は、データを複数ブロックに分割してブロック単位でメモリに順次書き込むものである。なお、本実施形態では書き込み単位(1ブロック)を1バイトとするが、この例に限るものではない。
ここにおいて、本実施形態の電力量計1は、上述したように電源回路7を備えることで交流電源をCPU9等の電源として利用しているため、交流電源の停電が生じた場合には電源回路7の出力電圧を維持できなくなり、電源回路7の出力電圧がCPU9の動作電圧を下回った時点でCPU9が動作できなくなる。そのため、書込手段21がメモリにデータを書き込んでいる処理の最中に停電が生じてCPU9の動作が停止すると、メモリが不定状態となって壊れる可能性がある。
そこで、本実施形態では、以下に説明する構成を採用することで、メモリへのデータの書き込み中に停電が生じても、CPU9の動作が停止してメモリが壊れることを回避可能とする。
すなわち、CPU9には、交流電源の停電の発生を検出する停電検出手段22と、停電検出手段22で停電が検出されたときに、書き込み中のブロックの書き込みが終わり次第、書込手段21にメモリへのアクセスを中止させる保護手段23との機能を設けてある。ここで、電源回路7には平滑コンデンサ7bが含まれているので、平滑コンデンサ7bに蓄積された電荷により、停電後すぐに電源回路7の出力電圧がCPU9の動作電圧V1(図3(a)参照)を下回ってCPU9の動作が停止することはなく、停電検出時点で書き込み中のブロックの書き込み処理をCPU9の動作が停止するまでに完了すれば、上述のようにメモリが壊れる不具合を回避することができる。本実施形態では、停電発生後、少なくとも1ブロック分のデータ書き込み処理にかかる時間に亘ってCPU9が動作を継続できるように、平滑コンデンサ7bの容量が設定されているものとする。
ただし、電源回路7の出力電圧は図3(a)に示すように平滑コンデンサ7bの影響で停電後しばらく維持されてから低下し始めるため、電源回路7の出力電圧を監視して停電を検出するという一般的な方法では、停電を検出するタイミングが遅くなるという問題がある。たとえば図3(a)の例では、電源回路7の出力電圧が停電検知用に設定された閾値V2を下回ることによって、時刻t3で初めて停電が検出される。そのため、図5に比較例として示すように、ブロックD1の書き込み中(時刻t1)に停電が発生した場合には、停電検出時点(時刻t3)では既に次のブロックD2の書き込みを開始していることがある。この場合、停電検出時点で既に開始されているブロックD2の書き込み処理を中止することはできないため、時刻t3で停電を検出してもどうすることもできず、ブロックD2の書き込み中(時刻t4)にCPU9の動作が停止することでメモリが壊れる不具合を生じ得る。
これに対し、本実施形態の停電検出手段22は、測定手段たる電圧処理回路6で得られた電圧波形を利用して停電の発生を検出することで、上述したように電源回路7の出力電圧を監視して停電を検出するという方法に比べて、停電の検出タイミングを早めている。具体的には、ゼロクロス検出部8からCPU9に入力される上記ゼロクロス信号を用い、当該ゼロクロス信号のH、Lの反転の周期を監視して、当該周期が正常範囲から外れたときに停電と判断する。
ここで、ゼロクロス信号は、図3(b)に示すように、正常時(非停電時)には交流電源の半周期(50Hzの交流電源では10msec、60Hzの交流電源では8.3msec程度)に相当する周期T1毎にHとLとが交互に入れ替わるのに対し、停電後(時刻t1以降)は停電発生時点での値(ここではH)に固定される。そこで、停電検出手段22は、周期T1毎にゼロクロス信号の値(H,L)を判別し、周期T1を超えてもゼロクロス信号の値が反転しなければ、その時点(時刻t2)で停電と判断する。
しかして、停電検出手段22では、最後にゼロクロス信号の値が反転してから、T1+α(αは判断処理にかかる時間)経過後には停電が検出されることとなり、停電の発生後、交流電源の半周期程度の比較的短い時間で停電を検出することができる。電源回路7の出力電圧を監視して停電を検出するという方法と比較すると、図3における停電の検出タイミングは時刻t3から時刻t2まで早まるため、T2の差を生じることとなる。言い換えれば、停電検出(時刻t2)後、電源回路7の出力電圧がCPU9の動作電圧V1を下回ってCPU9の動作が停止する(時刻t4)までの間に、比較的長い期間を確保することができるので、保護手段23は、この間に書き込み中のブロックの書き込み処理を終えて、書込手段21にメモリアクセスを中止させることが可能となる。
以下、本実施形態の電力量計1の動作について、図4に示す具体例(図5の比較例と同じ条件とする)を挙げて説明する。なお、図4では、CPU9の書込手段21がメモリカードに対してデータを書き込む例を示し、「WRITE DATA1」はCPU9がメモリにブロックD1を転送する処理を表し、「ACK」はデータを受けたメモリからCPU9へのAKC信号の返送処理を表し、「BUSY」はメモリ内部でのデータの更新処理を表している。つまり、CPUからメモリへのブロックの書き込み処理は、データの転送と、ACKの返送と、メモリ内部でのデータ更新処理との3ステップで完了する。
ブロックD1の書き込み中(時刻t1)に停電が発生すると、停電検出手段22が停電を検出して保護手段23は書込手段21にメモリへのアクセスを中止させる。ここで、停電検出手段22は、上述したように停電を検出するタイミングが比較的早いため、停電検出時点(時刻t2)では、次のブロックD2の書き込みはまだ開始されておらず、ブロックD2の書き込み開始前にメモリアクセスを中止させることができる。
そのため、停電後に新たにブロックD2の書き込み処理(図中、破線で示す)が開始されることはなく、電源回路7の出力電圧がCPU9の動作電圧V1を下回ってCPU9の動作が停止した時点(時刻t4)では、既に書込手段21のメモリへのアクセスは中断されていることになる。したがって、ブロックD2の書き込み処理とCPU9が動作を停止するタイミングとが重複することを回避でき、書き込み処理の最中にCPU9が動作を停止することによりメモリが壊れるという不具合は回避することができる。
なお、停電検出手段22は、上述したようにゼロクロス信号から停電を検出するものに限るものではなく、測定手段により測定された電圧値と電流値との少なくとも一方に基づいて交流電源の停電を検出するものであればよい。たとえば、電圧処理回路6で得られる電圧波形の振幅や、カレントトランスCT1,CT2で検出される電流波形などを監視し、これらの状態から停電を検出することができる。このような場合でも、電源回路7の出力電圧を監視して停電を検出するという方法に比べて、停電の検出タイミングは早くなり、結果的に、メモリが壊れるという不具合を生じにくくなる。
また、本実施形態では、保護手段23は、停電検出手段22での停電検出時に、上述したようにメモリへのアクセスを中止させるだけでなく、メモリへのデータ書き込み処理に不要な負荷要素に対する電源回路7からの電力供給を停止させる機能も有している。具体的には、発光表示部20や表示器10などに対する電力供給を停止させる。これにより、電源回路7の平滑コンデンサ7bに蓄積された電荷の消費が抑えられるため、停電後のCPU9の動作可能時間を延長する効果が期待できる。
次に、上述した構成のCPU9の動作について図6のフローチャートを参照して説明する。
停電検出手段22は、周期T1毎にゼロクロス信号のH,Lを監視し(S1)、ゼロクロス信号の値が毎回反転しているか否かを判断する(S2)。ここで、2回続けて同じ値(HあるいはL)が検出されると(S2:No)、停電検出手段22は停電と判断する。停電検出手段22で停電が検出されると、保護手段23は、まずデータ書き込み処理に不要な負荷要素(LEDなど)に対する電源回路7からの電力供給を停止させる(S3)。
そして、停電検出時点で書き込み中のブロックがなければ、保護手段23は、停電検出後すぐに書込手段21にメモリへのアクセスを中止させる。一方、停電検出時点で書き込み中のブロックがあれば、保護手段23は、当該ブロックの書き込み処理の終了を待って、次のブロックの書き込みを開始させることなく、書込手段21にメモリへのアクセスを中止させる(S4)。その後、電源回路7の出力電圧が低下してCPU9の動作電圧を下回ると、CPU9の動作が停止する。
また、交流電源が復旧して、電源回路7からの電力供給によりCPU9が動作を再開したとき、CPU9は所定の再開処理を実行する。この再開処理には、メモリの状態を確認して書き込み途中のデータがあれば当該データの続きのブロックからデータの書き込みを再開させる処理が含まれている。そのため、書込手段21がデータをメモリに書き込み中に停電が発生し、保護手段23によりメモリへのアクセスが中止された場合でも、交流電源の復旧後、当該データの続きからメモリへの書き込みを再開することができる。
ところで、上記電力量計1は、図7に示すように、薄箱状に形成され壁面等に取付可能な器体40を有し、当該器体40に計測ブロック2および表示ブロック3を具備している。器体40の前面には、液晶表示器11と、各設定項目の設定・選択用の実行スイッチSW1、各設定項目の数値を増加させるアップスイッチSW2、各設定項目の数値を減少させるダウンスイッチSW3、液晶表示器11の表示を切り替えるメニュースイッチSW4、項目を切り替える項目スイッチSW5より構成される上記操作部15とが設けられている。器体40前面における液晶表示器11の下方には開閉可能な蓋体41を有し、当該蓋体41で覆われた部分にカレントトランスCT1,CT2を接続するための端子(図示せず)と、電圧線L1,L2・中性線Nを接続するための端子(図示せず)とが配設されている。
さらに、器体40前面側には、上記発光表示部20を構成する複数(ここでは3つ)のLED20a〜20cが配設されている。LED20a〜20cは液晶表示器32の左上方に、左右一列に並べて配置される。各LED20a,20b,20cとしてはそれぞれ異なる発光色のものを用いており、図7の例では、右端のLED20aを赤色、中央のLED20bを黄色、左端のLED20cを緑色としている。
ここで、判定手段26の判定結果は発光表示部20の発光状態により報知される。すなわち、判定手段26では、現在の積算電力量が上記目安値を超えている場合、監視期間の終了時点で積算電力量が目標値を超過する見込みであると判定し、発光表示部20の赤色のLED20aを点灯させる。また、現在の積算電力量が目安値以下であった場合には、目安値よりも低く設定された予備値と積算電力量とを比較して、積算電力量が予備値を超えていれば発光表示部20の黄色のLED20b、積算電力量が予備値以下であれば緑色のLED20cを点灯させる。
なお、器体40前面における発光表示部20の下方にはメモリカードが挿入されるカードスロット42が形成されており、カードスロット42の右側方に、メモリカードへのデータ書込中を示すLED43、内蔵メモリ(S−RAM16、EEPROM17)へのデータ記録中を示すLED44、電源のオンオフを示すLED45が配設される。
ところで、上記実施形態では単相の交流電源用の電力量計1を例示したが、3相交流などの多相交流用の電力量計1に対しても、本発明の技術的思想を適用することは可能である。この場合、多相交流の一部の電源が停止しただけの欠相状態では、残りの交流電源から電力量計1の電源を確保することができるので、停電検出手段22は欠相状態については停電と判断しないものとする。つまり、多相交流の場合は各相毎に測定手段を設け、停電検出手段22では全相について電力供給の停止を検出することをもって停電と判断する。
1 電力量計
2 計測ブロック
3 表示ブロック
7 電源回路
7b 平滑コンデンサ
8 ゼロクロス検出部
9 CPU
21 書込手段
22 停電検出手段
23 保護手段

Claims (3)

  1. 交流電源から電力線を介して負荷に供給される電圧および電流を測定する測定手段が接続され、測定手段により測定された電圧値および電流値を用いて前記負荷に供給される積算電力量を求める積算手段と、メモリにアクセスして積算手段で求めた積算電力量を含むデータを複数ブロックに分割してブロック単位でメモリに順次書き込む書込手段と、整流後の前記交流電源を平滑する平滑コンデンサを有し積算手段および書込手段に直流電源を供給する電源回路と、測定手段により測定された電圧値と電流値との少なくとも一方に基づいて交流電源の停電を検出する停電検出手段と、停電検出手段で停電が検出されたときに、書き込み中のブロックの書き込みが終わり次第、書込手段にメモリへのアクセスを中止させる保護手段とを備えることを特徴とする電力量計。
  2. 前記停電検出手段は、前記測定手段により測定された電圧波形のゼロクロス点の周期を監視し、当該周期が正常範囲から外れたときに停電と判断することを特徴とする請求項1記載の電力量計。
  3. 前記交流電源は多相交流であって前記測定手段は各相毎に設けられており、前記停電検出手段は、各相の測定手段により測定された電圧波形のゼロクロス点の周期を監視し、全相について当該周期が正常範囲から外れたときに停電と判断することを特徴とする請求項1記載の電力量計。
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