JP2010236586A - 仕切弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】被覆部材の寿命の短縮を防止することができ、案内片に亀裂や剥離が発生するのを防止することができる仕切弁を提供する。
【解決手段】仕切弁は弁体41を開閉方向へ案内する案内手段44を有し、案内手段44は、弁箱4の内面に形成された案内溝48と、弁体41に設けられ且つ案内溝48に嵌り込んで開閉方向に移動自在な案内突部49と、案内突部49の外面を覆う案内片50とからなり、案内溝48は、一対の溝内側面48a,48bと、溝奥面48cとを有し、案内片50は、一対の外側面52a,52bと、外端面52cとを有し、一対の溝内側面48a,48bはそれぞれ案内溝48の奥ほど間隔が縮小するように傾斜しており、一対の外側面52a,52bはそれぞれ弁体41の幅方向Bの外側ほど間隔が縮小するように傾斜している。
【選択図】図6

Description

本発明は、弁体を開閉方向へ案内する案内手段を有する仕切弁に関する。
従来、この種の仕切弁としては、例えば、図13,図14に示すように、内部に弁箱内流路2と弁体収納空間3とを有する鋳鉄製の弁箱4と、弁箱内流路2と弁体収納空間3との間で弁箱内流路2を横切る(直交する)開閉方向Aへ移動して弁箱内流路2を開閉する弁体6と、弁体6を開閉方向Aへ移動させる弁棒7と、弁体6を開閉方向Aへ案内する案内手段8とを有するソフトシール仕切弁1がある。
図15に示すように、弁体6は、鋳鉄製の弁体本体9と、弁体本体9の外面を被覆するゴムライニング10とからなる。図13に示すように、弁体6の上部には雌ねじコマ11が設けられ、弁棒7が雌ねじコマ11に螺合している。弁体6の上部の外周縁部には、ゴムライニング10によって上部弁体シート12が形成され、弁体6の下部の外周縁部には、ゴムライニング10によって下部弁体シート13が形成されており、上部弁体シート12と下部弁体シート13とは双方の端部において連続している。
弁箱4の内部には上部弁箱シート14と下部弁箱シート15とが形成され、全閉時、上部弁体シート12が上部弁箱シート14に当接するとともに、下部弁体シート13が下部弁箱シート15に当接する。
図14〜図17に示すように、案内手段8は、開閉方向Aに沿って弁箱4の内面に形成された凸形状の案内突部16と、弁体6の幅方向Bにおける両側面に設けられた凹形状の案内溝17と、案内溝17内に設けられた案内片18とを有している。尚、上記弁体6の幅方向Bは弁箱内流路2の流路軸心19に直交し且つ開閉方向Aに直交する方向である。
案内突部16は、上記流路軸心19の方向において相対向する一対の外側面16a,16bと、両外側面16a,16bの先端部間に形成された先端面16cとを有しており、図17に示すように案内溝17内に嵌まり込んでいる。
案内片18は、流路軸心19方向において相対向する一対の側板部18a,18bと、両側板部18a,18bの奥端部間に設けられた奥板部18cとを有しており、案内溝17内に嵌め込まれてゴムライニング10に接着され、案内突部16に対して開閉方向Aに移動自在である。
案内片18の一方の側板部18aは案内突部16の一方の外側面16aに対向するとともに、案内片18の他方の側板部18bは案内突部16の他方の外側面16bに対向し、案内片18の奥板部18cが案内突部16の先端面16cに対向している。
尚、弁箱4の内面は吹付け塗装によって塗装されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
弁棒7を回転させることにより、弁体6が全閉位置Sと全開位置Oとの間で開閉方向Aへ移動する。図13の実線および図14の仮想線で示すように、弁体6が全閉位置Sに移動した際、上部弁体シート12が上部弁箱シート14に圧接するとともに下部弁体シート13が下部弁箱シート15に圧接し、さらに、弁体6の流路軸心19方向(厚さ方向)の両端面が弁箱4の内面に圧接する。これにより、弁箱内流路2が閉鎖されて、弁体6の上流側と下流側とがシールされる。
また、弁体6が開閉方向Aへ移動する際、図17に示すように、案内片18の一方の側板部18aが案内突部16の一方の外側面16aに対して摺動することにより、弁体6が流路軸心19の一方向Cへ変移するのを防止することができ、また、案内片18の他方の側板部18bが案内突部16の他方の外側面16bに対して摺動することにより、弁体6が流路軸心19の他方向Dへ変移するのを防止することができ、さらに、案内片18の奥板部18cが案内突部16の先端面16cに対して摺動することにより、弁体6が弁体6の幅方向Bへ変移するのを防止することができる。これにより、弁体6は案内手段8によって案内されながら、流路軸心19の方向C,Dおよび幅方向Bへがたつくことなく、開閉方向Aへ移動する。
また、案内片18を設けたことにより、開閉時、弁体6のゴムライニング10と弁箱4の案内突部16とが直接摺接することはなく、このため、摩擦力が低減されて、小さな力でスムーズに弁体6を開閉することができる。
尚、上記のような案内手段を有する仕切弁については例えば下記特許文献1に記載されている。
特開昭60−179576
しかしながら上記の従来形式では、図17に示すように、弁体6に幅方向Bの力F1が作用した場合、案内片18の両側板部18a,18bは上記力F1の方向に対して平行であり、案内片18の奥板部18cは上記力F1の方向に対して直交するため、案内片18の奥板部18cが案内突部16の先端面16cに面接触し、上記力F1は、案内片18の両側板部18a,18bで受けられず、案内片18の奥板部18cのみで受けられる。これにより、案内片18の奥板部18cの裏側部分のゴムライニング10にかかる負荷が大きくなり、この部分のゴムライニング10の寿命が短縮するといった問題がある。
また、弁体6に流路軸心19の一方向Cの力F2が作用した場合、案内片18の一方の側板部18aが案内突部16の一方の外側面16aに当接するが、この際、案内片18の一方の側板部18aと奥板部18cとの付け根の角部21aに応力が集中し、案内片18に亀裂が発生し易いという問題がある。
同様に、弁体6に流路軸心19の他方向Dの力F3が作用した場合、案内片18の他方の側板部18bと奥板部18cとの付け根の角部21bに応力が集中し、案内片18に亀裂が発生し易いという問題がある。
また、弁体6の弁体本体9の外面にゴムライニング10を射出成形する場合、図18に示すように、使用される金型23は上部主金型24と下部主金型25と上部補助金型26と下部補助金型27とを有している。上部補助金型26と下部補助金型27とは、案内片18を上部主金型24と下部主金型25との内部の所定位置に保持するためのものである。
これによると、ゴムライニング10を射出成形した後、離型する際、上部主金型24と下部主金型25とを上下方向E(弁体6の厚さ方向)に離型することは可能であるが、上部補助金型26と下部補助金型27とを、上下方向Eに離型することはできず、上下方向Eに直交する左右方向G(弁体6の幅方向)に離型する必要がある。
このように、各金型24〜27を異なる方向へ離型する必要があるため、金型23の構成が複雑になり、射出成形に手間を要するといった問題がある。
本発明は、被覆部材の寿命の短縮を防止することができ、また、案内片に亀裂が発生するのを防止することができ、さらに、弁体の弁体本体に被覆部材を射出成形する場合、射出成形が容易に行なえる仕切弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、内部に弁箱内流路を有する弁箱と、弁箱内流路を開閉する弁体と、弁体を開閉方向へ案内する案内手段とを有する仕切弁であって、
弁体は、弁体本体と、弁体本体の外面を被覆する被覆部材とからなり、
案内手段は、開閉方向に沿って弁箱の内面に形成された凹形状の案内溝と、弁体の幅方向における側面に設けられ且つ案内溝に嵌まり込んで開閉方向に移動自在な凸形状の案内突部と、案内突部の外面を覆う案内片とからなり、
案内溝は、弁箱内流路の流路軸心方向において相対向する一対の溝内側面と、両溝内側面の奥端部間に形成された溝奥面とを有し、
案内片は、溝内側面に対向する一対の外側面と、溝奥面に対向する外端面とを有し、
案内溝の一対の溝内側面はそれぞれ、案内溝の奥ほど一対の溝内側面間の間隔が縮小するように傾斜しており、
案内片の一対の外側面はそれぞれ、弁体の幅方向外側ほど一対の外側面間の間隔が縮小するように傾斜しているものである。
これによると、弁体が開閉方向へ移動する際、案内片の一方の外側面が案内溝の一方の溝内側面に対して摺動することにより、弁体が流路軸心の一方向へ変移するのを防止することができ、また、案内片の他方の外側面が案内溝の他方の溝内側面に対して摺動することにより、弁体が流路軸心の他方向へ変移するのを防止することができる。さらに、案内片の外端面が案内溝の溝奥面に対して摺動することにより、弁体が流路軸心に直交する幅方向へ変移するのを防止することができる。
また、流路軸心に直交する幅方向の力が弁体に作用した場合、案内溝の一対の溝内側面と案内片の一対の外側面とがそれぞれ傾斜しているため、案内片の外端面が案内溝の溝奥面に当接するとともに案内片の両外側面が案内溝の両溝内側面に当接し、上記力は案内片の外端面と両外側面との三面で受けられる。これにより、上記力を分散して受けることができるため、案内片の裏側部分の被覆部材にかかる負荷が分散されて低減され、この部分の被覆部材の寿命の短縮を防止することができる。
また、弁箱の内面を粉体塗料により吹付け塗装する場合、案内溝の一対の溝内側面は案内溝の奥ほど一対の溝内側面間の間隔が縮小するように傾斜しているため、塗料の噴射方向と溝内側面とが平行にならず、これにより、溝内側面に均一な塗膜を形成することができる。
また、凸形状の案内突部を弁体に設けたため、弁体の弁体本体に被覆部材を射出成形する場合、射出成形に用いられる全ての金型を弁体の厚さ方向に離型することが可能となるため、射出成形が容易に行なえる。
本第2発明における仕切弁は、弁体の側面と案内突部の付け根との隅肉部分は、案内片で覆われておらず、被覆部材が露出しているものである。
これによると、弁体に流路軸心の一方向の力が作用した場合、案内片の一方の外側面が案内溝の一方の溝内側面に当接するが、弁体の側面と案内突部の付け根との隅肉部分は案内片で覆われていないため、上記隅肉部分に応力が集中しても、案内片に亀裂や剥離が発生するのを防止することができる。
同様に、弁体に流路軸心の他方向の力が作用した場合、上記隅肉部分に応力が集中しても、案内片に亀裂や剥離が発生するのを防止することができる。
本第3発明における仕切弁は、全閉時に、弁体の両側面が弁箱の内面に当接して、弁体が幅方向において位置決めされるものである。
これによると、全閉時に、仮に、弁体が弁体の幅方向において位置決めされずにずれている場合、全閉位置でも止水されず、止水するために全閉位置よりも更に締め付けて被覆部材を過大に変形させることによって止水する必要があり、全閉するのに要する締付トルクが増大するという問題が生じる。
これに対して、上記本第3発明では、全閉時に、弁体が弁体の幅方向において位置決めされるので、止水性が確保され、全閉するのに要する締付トルクが常に安定し、締付トルクの増大を防止することができる。
本第4発明における仕切弁は、弁体の幅方向における案内片の外端面から外側面の先端部までの高さが案内溝の深さよりも高いものである。
これによると、弁体が開閉方向へ移動して、案内片の一方の外側面が案内溝の一方の溝内側面に対して摺動する際、弁体の被覆部材が案内溝の一方の溝内側面に摺接するのを確実に防止することができる。同様に、案内片の他方の外側面が案内溝の他方の溝内側面に対して摺動する際、弁体の被覆部材が案内溝の他方の溝内側面に摺接するのを確実に防止することができる。
以上のように、本発明によると、被覆部材の寿命の短縮を防止することができ、また、案内片に亀裂や剥離が発生するのを防止することができ、さらに、弁体の弁体本体に被覆部材を射出成形する場合、射出成形が容易に行なえる。
本発明の第1の実施の形態における仕切弁の右半分を断面表示した正面図である。 同、仕切弁の弁箱の側方から見た断面図である。 同、仕切弁の弁体の側面図である。 同、仕切弁の弁体の案内突部の箇所の拡大横断面図である。 同、仕切弁の弁箱の案内溝の箇所の拡大横断面図である。 同、仕切弁の弁体が全閉位置よりも開側に開いた位置にある時の案内手段の拡大横断面図であり、図1におけるX−X矢視図である。 同、仕切弁の弁体が全閉位置にある時の案内手段の拡大横断面図であり、図1におけるY−Y矢視図である。 同、仕切弁の弁体のゴムライニングを射出成形する際に用いる金型の模式図である。 本発明の第2の実施の形態における仕切弁の弁体の案内突部の箇所の拡大横断面図である。 本発明の第3の実施の形態における仕切弁の弁体の案内突部の箇所の拡大横断面図である。 本発明の第4の実施の形態における仕切弁の案内手段の拡大横断面図である。 本発明の第5の実施の形態における仕切弁の案内手段の拡大横断面図である。 従来の仕切弁の半分を断面表示した側面図である。 同、仕切弁の右半分を断面表示した正面図である。 同、仕切弁の弁体の案内溝の箇所の拡大横断面図である。 同、仕切弁の弁箱の案内突部の箇所の拡大横断面図である。 図14におけるX−X矢視図である。 同、仕切弁の弁体のゴムライニングを射出成形する際に用いる金型の模式図である。
以下、本発明における第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。尚、先述した従来のものと同じ部材については、同一の符号を付記して、詳細な説明を省略する。
図1,図3,図4に示すように、弁体41は、鋳鉄製の弁体本体42と、弁体本体42の外面を被覆するゴムライニング43(被覆部材の一例)とからなり、案内手段44によって開閉方向Aへ案内されている。
弁体本体42は、下部をV形状に形成するとともに下部以外を円弧状に形成した弁体板部45と、弁体板部45の円弧状の部分の周縁端から弁体41の厚さ方向へ突出した円弧状の縁部46とを有している。
図2〜図6に示すように、案内手段44は、開閉方向Aに沿って弁箱4の内面に形成された凹形状の案内溝48と、弁体41の幅方向Bにおける両側面54に設けられ且つ案内溝48に嵌まり込んで開閉方向Aに移動自在な凸形状の案内突部49と、各案内突部49の外面を覆う案内片50とからなる。尚、図1に示すように、案内溝48は上記幅方向Bにおいて左右一対形成されている。また、図4に示すように、案内突部49は、弁体本体42に一体に形成された鋳鉄製の突部本体51と、突部本体51の外面を被覆するゴムライニング43とからなる。案内片50はゴムライニング43の外側から案内突部49の外面を覆っている。
図5に示すように、案内溝48は、弁箱内流路2の流路軸心19方向において相対向する一対の溝内側面48a,48bと、両溝内側面48a,48bの奥端部間に形成された溝奥面48cとを有している。両溝内側面48a,48bはそれぞれ、案内溝48の奥ほど一対の溝内側面48a,48b間の間隔が縮小するように傾斜している。尚、各溝内側面48a,48bの傾斜角度θ1は例えば約10°〜30°に設定されている。
図4に示すように、案内片50は、流路軸心19方向において相対向する一対の側板部50a,50bと、両側板部50a,50bの外端部間に設けられた端板部50cとを有しており、横断面がコ形状に形成されている。一方の側板部50aは一方の溝内側面48aに対向する一方の外側面52aを有し、他方の側板部50bは他方の溝内側面48bに対向する他方の外側面52bを有し、端板部50cは溝奥面48cに対向する外端面52cを有している。
一対の外側面52a,52bはそれぞれ、弁体41の幅方向Bにおける外側ほど一対の外側面52a,52b間の間隔が縮小するように傾斜している。尚、各外側面52a,52bの傾斜角度θ2は上記各溝内側面48a,48bの傾斜角度θ1と同一に設定されている。
案内片50の材質には、ポリアミド系樹脂(例えばナイロン6,6)等が使用されているが、それ以外の低摩擦係数の材質であってもよい。また、案内片50は、ゴムライニング43と一体成型(加硫接着)されており、図4に示すように、案内片50の厚さに相当する深さでゴムライニング43に埋め込まれている。これにより、案内片50の外側面52a,52bはそれぞれ、ゴムライニング43の外面に面一であり、段差無く連続している。
尚、弁体41の幅方向Bにおける側面54と案内突部49の付け根との隅肉部分55は、案内片50で覆われておらず、ゴムライニング43が露出している。
また、図1の仮想線および図7に示すように、全閉位置Sにおいて、弁体41の両側面54が弁箱4の内面に当接して、弁体41が幅方向Bにおいて位置決めされるとともに、弁体41の縁部46の流路軸心19方向における両端面56が弁箱4の内面に当接して、弁体41が、流路軸心19方向において位置決めされ、止水する。この際、一方の溝内側面48aと一方の外側面52aとの間および他方の溝内側面48bと他方の外側面52bとの間および溝奥面48cと外端面52cとの間にはそれぞれ僅かな隙間57が形成される。
図6に示すように、弁体41が全閉位置Sよりも開方向側(上方向側)に位置している場合、弁体41の側面54と弁箱4の内面との間に隙間58が形成され、弁体41の端面56と弁箱4の内面との間に隙間59が形成される。この際、一方の外側面52aは一方の溝内側面48aに対して摺接自在であり、他方の外側面52bは他方の溝内側面48bに対して摺接自在であり、外端面52cは溝奥面48cに対して摺接自在である。
以下、上記構成における作用を説明する。
図1に示すように、弁棒7を回転させることにより、弁体41が全閉位置Sと全開位置Oとの間で開閉方向Aへ移動する。この際、図6に示すように、案内片50の一方の外側面52aが案内溝48の一方の溝内側面48aに対して摺動することにより、弁体41が流路軸心19の一方向Cへ変移するのを防止することができる。また、案内片50の他方の外側面52bが案内溝48の他方の溝内側面48bに対して摺動することにより、弁体41が流路軸心19の他方向Dへ変移するのを防止することができる。さらに、案内片50の外端面52cが案内溝48の溝奥面48cに対して摺動することにより、弁体41が幅方向Bへ変移するのを防止することができる。
また、案内片50を設けたことにより、開閉時、弁体41のゴムライニング43が案内溝48の溝内側面48a,48bと溝奥面48cとに直接摺接することはなく、このため、摩擦力が低減されて、小さな力でスムーズに弁体41を開閉することができる。
また、弁体41に幅方向Bの力F1が作用した場合、案内溝48の一対の溝内側面48a,48bと案内片50の一対の外側面52a,52bとがそれぞれ傾斜しているため、案内片50の外端面52cが案内溝48の溝奥面48cに当接するとともに両外側面52a,52bが両溝内側面48a,48bに当接し、上記力F1は案内片50の外端面52cと両外側面52a,52bとの三面で受けられる。これにより、上記力F1を分散して受けることができるため、案内片50の裏側部分のゴムライニング43にかかる負荷が分散されて低減され、この部分のゴムライニング43の寿命の短縮を防止することができる。
また、弁体41に流路軸心19の一方向Cの力F2が作用した場合、案内片50の一方の外側面52aが案内溝48の一方の溝内側面48aに当接するが、弁体41の隅肉部分55(図4参照)は案内片50で覆われていないため、隅肉部分55に応力が集中しても、案内片50に亀裂や剥離が発生するのを防止することができる。
同様に、弁体41に流路軸心19の他方向Dの力F3が作用した場合、隅肉部分55に応力が集中しても、案内片50に亀裂や剥離が発生するのを防止することができる。
図1の仮想線および図7に示すように、弁体41を全閉位置Sまで移動して全閉状態にした際、弁体41の両側面54が弁箱4の内面に当接して、弁体41が幅方向Bにおいて位置決めされるとともに、弁体41の両端面56が弁箱4の内面に当接して、弁体41が、流路軸心19方向において位置決めされ、止水する。
したがって、全閉時に、仮に、弁体41が幅方向Bにおいて位置決めされずにずれている場合、全閉位置Sでも止水されず、止水するために全閉位置Sよりも更に締め付けてゴムライニング43を過大に変形させることによって止水する必要があり、全閉するのに要する締付トルクが増大するという問題が生じる。
これに対して、上記第1の実施の形態では、全閉時に、弁体41が幅方向Bにおいて位置決めされるので、止水性が確保され、全閉するのに要する締付トルクが常に安定し、締付トルクの増大を防止することができる。
また、図5の仮想線で示すように、弁箱4の内面を粉体塗料により吹付け塗装する場合、案内溝48の一対の溝内側面48a,48bは案内溝48の奥ほど一対の溝内側面48a,48b間の間隔が縮小するように傾斜しているため、塗料噴射装置61から噴射される塗料の噴射方向Jと溝内側面48a,48bとが平行にならず、これにより、溝内側面48a,48bに均一な塗膜を形成することができる。
また、弁体41の弁体本体42の外面にゴムライニング43を射出成形する場合、図8に示すように、使用される金型62は上部主金型63と下部主金型64と上部補助金型65と下部補助金型66とを有している。上部補助金型65と下部補助金型66とは、案内片50を上部主金型63と下部主金型64との内部の所定位置に保持するためのものである。
これによると、ゴムライニング43を射出成形した後、離型する際、上部主金型63と下部主金型64とを上下方向E(弁体41の厚さ方向)に離型し、さらに、上部補助金型65と下部補助金型66も上下方向Eに離型することが可能である。このように、全ての金型63〜66を同方向(上下方向E)に離型することが可能となるため、射出成形が容易に行なえる。また、上部主金型63と上部補助金型65とを一体化し、下部主金型64と下部補助金型66とを一体化すると、さらに金型のセットおよび離型の工程を簡素化することができる。
上記第1の実施の形態では、図4に示すように、案内片50を案内片50の厚さに相当する深さでゴムライニング43に埋め込んでいるが、第2の実施の形態では、図9に示すように、案内片50を案内片50の厚さのほぼ半分に相当する深さでゴムライニング43に埋め込んでいる。これにより、案内片50の外側面52a,52bはそれぞれ、案内片50の厚さのほぼ半分に相当する高さ分だけ、ゴムライニング43の外面から外部へ突出している。したがって、ゴムライニング43が案内溝48の溝内側面48a,48bに摺接するのを防止することができる。
上記第1および第2の実施の形態では、案内片50をゴムライニング43に埋め込んでいるが、第3の実施の形態では、図10に示すように、案内片50を、ゴムライニング43に埋め込まず、ゴムライニング43の表面に接着している。これにより、案内片50の外側面52a,52bはそれぞれ、案内片50の厚さに相当する高さ分だけ、ゴムライニング43の外面から外部へ突出している。したがって、ゴムライニング43が案内溝48の溝内側面48a,48bに摺接するのを防止することができる。
次に、本発明における第4の実施の形態を図11を参照して説明する。
弁体1の幅方向Bにおける案内片50の外端面52cから外側面52a,52bの先端部までの高さHが案内溝48の深さIよりも高い。
これによると、弁体41が開閉方向Aへ移動して、案内片50の一方の外側面52aが案内溝48の一方の溝内側面48aに対して摺動する際、弁体41のゴムライニング43が上記一方の溝内側面48aに摺接するのを確実に防止することができる。同様に、案内片50の他方の外側面52bが案内溝48の他方の溝内側面48bに対して摺動する際、上記ゴムライニング43が上記他方の溝内側面48bに摺接するのを確実に防止することができる。
上記第4の実施の形態では案内片50の高さHを案内溝48の深さIよりも高くしているが、第5の実施の形態として、図12に示すように、案内片50の高さHを案内溝48の深さIよりも低くして、案内片50を案内突部49の先端部のみに取り付けてもよい。
これによると、案内片50が案内溝48の内部に入り込むが、摩擦力低減の効果は発揮されるため、小さな力でスムーズに弁体41を開閉することができる。
上記各実施の形態では、弁体41のゴムライニング43を射出成形する際に、案内片50を弁体41に装着しているが、ゴムライニング43を射出成形した後に、案内片50を接着剤等で接着してもよい。
1 仕切弁
2 弁箱内流路
4 弁箱
19 流路軸心
41 弁体
42 弁体本体
43 ゴムライニング(被覆部材)
44 案内手段
48 案内溝
49 案内突部
50 案内片
52a,52b 外側面
52c 外端面
54 側面
55 隅肉部分
48a,48b 溝内側面
48c 溝奥面
A 開閉方向
B 幅方向
H 案内片の外端面から外側面の先端部までの高さ
I 案内溝の深さ

Claims (4)

  1. 内部に弁箱内流路を有する弁箱と、弁箱内流路を開閉する弁体と、弁体を開閉方向へ案内する案内手段とを有する仕切弁であって、
    弁体は、弁体本体と、弁体本体の外面を被覆する被覆部材とからなり、
    案内手段は、開閉方向に沿って弁箱の内面に形成された凹形状の案内溝と、弁体の幅方向における側面に設けられ且つ案内溝に嵌まり込んで開閉方向に移動自在な凸形状の案内突部と、案内突部の外面を覆う案内片とからなり、
    案内溝は、弁箱内流路の流路軸心方向において相対向する一対の溝内側面と、両溝内側面の奥端部間に形成された溝奥面とを有し、
    案内片は、溝内側面に対向する一対の外側面と、溝奥面に対向する外端面とを有し、
    案内溝の一対の溝内側面はそれぞれ、案内溝の奥ほど一対の溝内側面間の間隔が縮小するように傾斜しており、
    案内片の一対の外側面はそれぞれ、弁体の幅方向外側ほど一対の外側面間の間隔が縮小するように傾斜していることを特徴とする仕切弁。
  2. 弁体の側面と案内突部の付け根との隅肉部分は、案内片で覆われておらず、被覆部材が露出していることを特徴とする請求項1記載の仕切弁。
  3. 全閉時に、弁体の両側面が弁箱の内面に当接して、弁体が幅方向において位置決めされることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の仕切弁。
  4. 弁体の幅方向における案内片の外端面から外側面の先端部までの高さが案内溝の深さよりも高いことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の仕切弁。
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