JP2010236416A - 車両の異常判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の加速度が目標よりも大きくなる異常を精度よく判定する。
【解決手段】エンジン1000は、設定された目標駆動力に応じて制御される。異常判定システム9300のトルク推定部9302は、エンジントルクTEを推定する。駆動力推定部9304は、推定されたエンジントルクに応じて車両の駆動力Fを推定する。第1判定部9310は、推定された駆動力Fと駆動力Fのしきい値SHFとを比較した結果に応じて、車両が異常であるか否かを判定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両の異常判定装置に関し、特に、設定された目標駆動力に応じて制御されるエンジンを搭載した車両の異常を検出する技術に関する。
従来より、エンジンを駆動源として搭載した車両が一般的に普及している。エンジンの出力は、ドライバがアクセルペダルを操作することによって制御される。通常は、アクセル開度が大きいほど出力トルクが大きくなるようにエンジンが制御される。
ところが、たとえばエンジンに連結された自動変速機の変速中においてエンジンの出力トルクが大きいと、大きなショックが発生し得る。したがって、エンジンの出力トルクを制限することが望ましい。
特開2008−232032号公報(特許文献1)は、変速機の変速比を特定する変速比特定部と、特定された変速比に基づいて内燃機関の出力トルクを制限すべきか否かの判別を行う判別部と、出力トルクを制限すべき旨の判別が行われた場合に、出力トルクが制限されるように内燃機関を制御する制御部と、出力トルクを特定するトルク特定部と、特定された変速比に応じて出力トルクの上限を規定する第1の上限値を設定する第1の上限値設定部とを備え、判別部は、特定された出力トルクと設定された第1の上限値との比較に基づいて判別を行ない、制御部は、出力トルクを制限すべき旨の判別が行われた場合に、出力トルクが設定された第1の上限値以下となるように内燃機関を制御する内燃機関の制御装置を開示する。
特開2008−232032号公報
しかしながら、変速比のギヤ比が低い状態では、出力トルクが大きくても加速度は大きくなり難いため、車両の加速度が目標よりも大きくなり得る異常を判定する異常判定装置において、出力トルクと上限値とを比較しても異常を精度よく判定できない場合があり得る。すなわち、変速比のギヤ比が低い状態では、所望の加速度を実現するために大きな出力トルクが必要であるため、加速度が大きくなくても異常を誤って判定し得る。仮に上限値を高くすると、加速度が大きい場合でも異常を判定できなくなり得る。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、車両の加速度が目標よりも大きくなる異常を精度よく判定することができる車両の異常判定装置を提供することである。
第1の発明に係る車両の異常判定装置においては、エンジンと、エンジンに連結された変速機とを搭載した車両の異常判定装置である。異常判定装置は、車両の目標駆動力を設定するための設定手段と、目標駆動力に応じてエンジンを制御するための制御手段と、エンジンの出力トルクを推定するためのトルク推定手段と、推定された出力トルクに応じて車両の駆動力を推定するための駆動力推定手段と、推定された駆動力と駆動力のしきい値とを比較した結果に応じて、車両が異常であるか否かを判定するための判定手段とを備える。
この構成によると、エンジンは、設定された目標駆動力に応じて制御される。車両における何等かの異常によって、車両の実際の加速度が目標よりも大きくなるか否かを判断するために、エンジンの出力トルクが推定され、推定された出力トルクに応じて車両の駆動力が推定される。駆動力は加速度と車重との積と等しいため、車両の駆動力には、車両の加速度が直接的に反映されている。そこで、推定された駆動力と駆動力のしきい値とを比較した結果に応じて、車両が異常であるか否かが判定される。これにより、加速度に相当する物理量である駆動力を基準にして、車両の加速度が大きくなる異常の有無を判定することができる。そのため、車両の加速度が目標よりも大きくなる異常を精度よく判定することができる車両の異常判定装置を提供することができる。
第2の発明に係る車両の異常判定装置においては、第1の発明の構成に加え、駆動力推定手段は、エンジンの出力軸回転数を車輪の回転数ならびに車輪の半径で除算することにより算出される値を、推定された出力トルクに乗算することにより、車両の駆動力を推定するための手段を含む。
この構成によると、エンジンの出力軸回転数を車輪の回転数ならびに車輪の半径で除算することにより、すなわち、エンジンの出力軸回転数を車速で除算することにより算出される値を、推定された出力トルクに乗算することにより、車両の駆動力が推定される。これにより、変速比のギヤ比を用いずにトルクを駆動力に変換することができる。
第3の発明に係る車両の異常判定装置は、第2の発明の構成に加え、エンジンの出力軸回転数を車輪の回転数で除算することにより算出される値を、変速機の1速ギヤ段のギヤ比以下に制限するための手段をさらに備える。
この構成によると、エンジンの出力軸回転数を車輪の回転数で除算することにより算出される値は、変速機のギヤ比に相当する。したがって、エンジンの出力軸回転数を車輪の回転数で除算することにより算出される値は、変速機の1速ギヤ段のギヤ比以下に制限される。これにより、推定される駆動力が現実的には得られない値にならないようにすることができる。
第4の発明に係る車両の異常判定装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加え、判定手段は、推定された駆動力が駆動力のしきい値よりも大きいと、車両が異常であると判定するための手段を含む。
この構成によると、推定された駆動力が駆動力のしきい値よりも大きいと、車両が異常であると判定する。これにより、車両の加速度が目標よりも大きくなり得る異常を検出することができる。
第5の発明に係る車両の異常判定装置においては、第1〜4のいずれかの発明の構成に加え、設定手段は、アクセル開度および車速をパラメータとして有するマップに従って目標駆動力を設定するための手段を含む。異常判定装置は、アクセル開度および車速をパラメータとして有するマップに従って、駆動力のしきい値を設定するための手段をさらに備える。
この構成によると、加速度が目標よりも大きくなるか否かを判定するために用いられる駆動力のしきい値が、目標駆動力と同様の態様で算出される。これにより、目標駆動力が設定される運転条件と同じ運転条件で、加速度が目標よりも大きくなるか否かを判定するために用いられる駆動力を設定することができる。そのため、加速度が目標よりも大きくなり得る駆動力をしきい値として精度よく設定することができる。
第6の発明に係る車両の異常判定装置は、第1〜5のいずれかの発明の構成に加え、予め定められた条件が満たされた場合、エンジンの目標出力トルクを設定するための手段をさらに備える。制御手段は、予め定められた条件が満たされた場合、目標出力トルクに応じてエンジンを制御するための手段を含む。判定手段は、予め定められた条件が満たされた場合、推定された駆動力と駆動力のしきい値とを比較する代わりに、推定された出力トルクと出力トルクのしきい値とを比較した結果に応じて、車両が異常であるか否かを判定するための手段を含む。
この構成によると、たとえば、推定された出力トルクから駆動力を推定するために必要なセンサ(車速センサなど)、アクチュエータ、計算機能などの異常がある場合、推定された駆動力と駆動力のしきい値とを比較する代わりに、推定された出力トルクと出力トルクのしきい値とを比較した結果に応じて、車両が異常であるか否かが判定される。これにより、推定された出力トルクから駆動力を正しく推定できない場合であっても、異常であるか否かの判定を継続することができる。
第7の発明に係る車両の異常判定装置は、第1〜6のいずれかの発明の構成に加え、変速機が変速中である場合、車速を一定に維持するようにエンジンを制御する場合、車両の挙動が安定するようにエンジンを制御する場合、変速機の変速のためにエンジンを制御する場合のうちの少なくともいずれか1つの場合において、車両が異常であるか否かの判定を中止するための手段をさらに備える。
この構成によると、車両の実際の駆動力が目標駆動力とは異なり得る場合には、加速度が目標よりも大きくなる異常の有無は判定されない。これにより、車両が異常であるか否かを誤って判定することを回避することができる。
車両のパワートレーンを示す概略構成図である。 オートマチックトランスミッションのプラネタリギヤユニットを示すスケルトン図である。 オートマチックトランスミッションの作動表を示す図である。 オートマチックトランスミッションの油圧回路を示す図である。 制御装置システムの構成を示す図である。 アップシフト中における目標エンジントルクを示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る異常判定装置を搭載した車両について説明する。この車両は、FR(Front engine Rear drive)車両である。なお、FR以外の車両であってもよい。
車両は、エンジン1000と、オートマチックトランスミッション2000と、トルクコンバータ2100と、オートマチックトランスミッション2000の一部を構成するプラネタリギヤユニット3000と、オートマチックトランスミッション2000の一部を構成する油圧回路4000と、プロペラシャフト5000と、デファレンシャルギヤ6000と、後輪7000と、ECU(Electronic Control Unit)8000とを含む。
エンジン1000は、インジェクタ(図示せず)から噴射された燃料と空気との混合気を、シリンダの燃焼室内で燃焼させる内燃機関である。燃焼によりシリンダ内のピストンが押し下げられて、クランクシャフトが回転させられる。エンジン1000により、オルタネータおよびエアコンディショナーなどの補機1004が駆動される。エンジン1000の出力トルク(エンジントルクTE)は、電子スロットルバルブ8016の作動量、すなわちスロットル開度などに応じて変化する。なお、エンジン1000の代わりにもしくは加えて、駆動源にモータを用いるようにしてもよい。また、ディーゼルエンジンを用いるようにしてもよい。ディーゼルエンジンにおいては、インジェクタの開弁時間(作動量)、すなわち燃料噴射量に応じて出力トルクが変化する。
オートマチックトランスミッション2000は、トルクコンバータ2100を介してエンジン1000に連結される。オートマチックトランスミッション2000は、所望のギヤ段を形成することにより、クランクシャフトの回転数を所望の回転数に変速する。なお、ギヤ段を形成するオートマチックトランスミッションの代わりに、ギヤ比を無段階に変更するCVT(Continuously Variable Transmission)を搭載するようにしてもよい。さらに、油圧アクチュエータもしくは電動モータにより変速される常時噛合式歯車からなる自動変速機を搭載するようにしてもよい。
オートマチックトランスミッション2000から出力された駆動力は、プロペラシャフト5000およびデファレンシャルギヤ6000を介して、左右の後輪7000に伝達される。
ECU8000には、シフトレバー8004のポジションスイッチ8006と、アクセルペダル8008のアクセル開度センサ8010と、エアフローメータ8012と、電子スロットルバルブ8016のスロットル開度センサ8018と、エンジン回転数センサ8020と、入力軸回転数センサ8022と、出力軸回転数センサ8024と、油温センサ8026と、水温センサ8028と、車速センサ8030とがハーネスなどを介して接続されている。
シフトレバー8004の位置(ポジション)は、ポジションスイッチ8006により検出され、検出結果を表す信号がECU8000に送信される。シフトレバー8004の位置に対応して、オートマチックトランスミッション2000のギヤ段が自動で形成される。また、ドライバの操作に応じて、ドライバが任意のギヤ段を選択できるマニュアルシフトモードを選択できるように構成してもよい。
アクセル開度センサ8010は、アクセルペダル8008の開度を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。エアフローメータ8012は、エンジン1000に吸入される空気量を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
スロットル開度センサ8018は、アクチュエータにより開度が調整される電子スロットルバルブ8016の開度を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。電子スロットルバルブ8016により、エンジン1000に吸入される空気量が調整される。
なお、電子スロットルバルブ8016の代わりにもしくは加えて、吸気バルブ(図示せず)や排気バルブ(図示せず)のリフト量や開閉する位相を変更する可変バルブリフトシステムにより、エンジン1000に吸入される空気量を調整するようにしてもよい。
エンジン回転数センサ8020は、エンジン1000の出力軸(クランクシャフト)の回転数(以下、エンジン回転数NEとも記載する)を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。入力軸回転数センサ8022は、オートマチックトランスミッション2000の入力軸回転数NI(トルクコンバータ2100のタービン回転数NT)を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。出力軸回転数センサ8024は、オートマチックトランスミッション2000の出力軸回転数NOを検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
油温センサ8026は、オートマチックトランスミッション2000の作動や潤滑に用いられるオイル(ATF:Automatic Transmission Fluid)の温度(油温)を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
水温センサ8028は、エンジン1000の冷却水の温度(水温)を検出し、検出結果を表わす信号をECU8000に送信する。
車速センサ8030は、2つの前輪ならびに2つの後輪7000のそれぞれに対して設けられる。すなわち、車速センサ8030は、4つの車輪のそれぞれに対して設けられる。車速センサ8030は、各車輪の回転数を検出し、検出結果を表わす信号をECU8000に送信する。
車速は、車輪の回転数と車輪の円周との積として算出される。車輪の円周は、車輪の直径(半径の2倍)と円周率との積として算出される。したがって、本実施の形態においては、車輪の回転数と車輪の半径との積が、車速を表わす物理量として利用される。なお、車速を表わす方法はこれに限らない。
ECU8000は、ポジションスイッチ8006、アクセル開度センサ8010、エアフローメータ8012、スロットル開度センサ8018、エンジン回転数センサ8020、入力軸回転数センサ8022、出力軸回転数センサ8024、油温センサ8026、水温センサ8028、車速センサ8030などから送られてきた信号、ROM(Read Only Memory)8002に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両が所望の走行状態となるように、機器類を制御する。なおECU8000により実行されるプログラムをCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体に記録して市場に流通させてもよい。
本実施の形態において、ECU8000は、シフトレバー8004がD(ドライブ)ポジションであることにより、オートマチックトランスミッション2000のシフトレンジにD(ドライブ)レンジが選択された場合、前進1速〜8速ギヤ段のうちのいずれかのギヤ段が形成されるように、オートマチックトランスミッション2000を制御する。前進1速〜8速ギヤ段のうちのいずれかのギヤ段が形成されることにより、オートマチックトランスミッション2000は後輪7000に駆動力を伝達し得る。なおDレンジにおいて、8速ギヤ段よりも高速のギヤ段を形成可能であるようにしてもよい。形成するギヤ段は、車速とアクセル開度とをパラメータとして実験等により予め作成された変速線図に基づいて決定される。なお、ECU8000は複数のECUに分割される。
図2を参照して、プラネタリギヤユニット3000について説明する。プラネタリギヤユニット3000は、クランクシャフトに連結された入力軸2102を有するトルクコンバータ2100に接続されている。
プラネタリギヤユニット3000は、フロントプラネタリ3100と、リアプラネタリ3200と、C1クラッチ3301と、C2クラッチ3302と、C3クラッチ3303と、C4クラッチ3304と、B1ブレーキ3311と、B2ブレーキ3312と、ワンウェイクラッチ(F)3320とを含む。
フロントプラネタリ3100は、ダブルピニオン型の遊星歯車機構である。フロントプラネタリ3100は、第1サンギヤ(S1)3102と、1対の第1ピニオンギヤ(P1)3104と、キャリア(CA)3106と、リングギヤ(R)3108とを含む。
第1ピニオンギヤ(P1)3104は、第1サンギヤ(S1)3102および第1リングギヤ(R)3108と噛合っている。第1キャリア(CA)3106は、第1ピニオンギヤ(P1)3104が公転および自転可能であるように支持している。
第1サンギヤ(S1)3102は、回転不能であるようにギヤケース3400に固定される。第1キャリア(CA)3106は、プラネタリギヤユニット3000の入力軸3002に連結される。
リアプラネタリ3200は、ラビニヨ型の遊星歯車機構である。リアプラネタリ3200は、第2サンギヤ(S2)3202と、第2ピニオンギヤ(P2)3204と、リアキャリア(RCA)3206と、リアリングギヤ(RR)3208と、第3サンギヤ(S3)3210と、第3ピニオンギヤ(P3)3212とを含む。
第2ピニオンギヤ(P2)3204は、第2サンギヤ(S2)3202、リアリングギヤ(RR)3208および第3ピニオンギヤ(P3)3212と噛合っている。第3ピニオンギヤ(P3)3212は、第2ピニオンギヤ(P2)3204に加えて、第3サンギヤ(S3)3210と噛合っている。
リアキャリア(RCA)3206は、第2ピニオンギヤ(P2)3204および第3ピニオンギヤ(P3)3212が公転および自転可能であるように支持している。リアキャリア(RCA)3206は、ワンウェイクラッチ(F)3320に連結される。リアキャリア(RCA)3206は、1速ギヤ段の駆動時(エンジン1000から出力された駆動力を用いた走行時)に回転不能となる。リアリングギヤ(RR)3208は、プラネタリギヤユニット3000の出力軸3004に連結される。
ワンウェイクラッチ(F)3320は、B2ブレーキ3312と並列に設けられる。すなわち、ワンウェイクラッチ(F)3320のアウターレースはギヤケース3400に固定され、インナーレースはリアキャリア(RCA)3206に連結される。
図3に、各変速ギヤ段と、各クラッチおよび各ブレーキの作動状態との関係を表した作動表を示す。この作動表に示された組み合わせで各ブレーキおよび各クラッチを作動させることにより、前進1速〜8速のギヤ段と、後進1速および2速のギヤ段が形成される。
図4を参照して、油圧回路4000の要部について説明する。なお、油圧回路4000は、以下に説明するものに限られない。
油圧回路4000は、オイルポンプ4004と、プライマリレギュレータバルブ4006と、マニュアルバルブ4100と、ソレノイドモジュレータバルブ4200と、SL1リニアソレノイド(以下、SL(1)と記載する)4210と、SL2リニアソレノイド(以下、SL(2)と記載する)4220と、SL3リニアソレノイド(以下、SL(3)と記載する)4230と、SL4リニアソレノイド(以下、SL(4)と記載する)4240と、SL5リニアソレノイド(以下、SL(5)と記載する)4250と、SLTリニアソレノイド(以下、SLTと記載する)4300と、B2コントロールバルブ4500とを含む。
オイルポンプ4004は、エンジン1000のクランクシャフトに連結されている。クランクシャフトが回転することにより、オイルポンプ4004が駆動し、油圧を発生する。オイルポンプ4004で発生した油圧は、プライマリレギュレータバルブ4006により調圧され、ライン圧が生成される。
プライマリレギュレータバルブ4006は、SLT4300により調圧されたスロットル圧をパイロット圧として作動する。ライン圧は、ライン圧油路4010を介してマニュアルバルブ4100に供給される。
マニュアルバルブ4100は、ドレンポート4105を含む。ドレンポート4105から、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104の油圧が排出される。マニュアルバルブ4100のスプールがDポジションにある場合、ライン圧油路4010とDレンジ圧油路4102とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102に油圧が供給される。このとき、Rレンジ圧油路4104とドレンポート4105とが連通させられ、Rレンジ圧油路4104のRレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
マニュアルバルブ4100のスプールがRポジションにある場合、ライン圧油路4010とRレンジ圧油路4104とが連通させられ、Rレンジ圧油路4104に油圧が供給される。このとき、Dレンジ圧油路4102とドレンポート4105とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102のDレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
マニュアルバルブ4100のスプールがNポジションにある場合、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104の両方と、ドレンポート4105とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102のDレンジ圧およびRレンジ圧油路4104のRレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
Dレンジ圧油路4102に供給された油圧は、最終的には、C1クラッチ3301、C2クラッチ3302およびC3クラッチ3303に供給される。Rレンジ圧油路4104に供給された油圧は、最終的には、B2ブレーキ3312に供給される。
ソレノイドモジュレータバルブ4200は、ライン圧を元圧とし、SLT4300に供給する油圧(ソレノイドモジュレータ圧)を一定の圧力に調圧する。
SL(1)4210は、C1クラッチ3301に供給される油圧を調圧する。SL(2)4220は、C2クラッチ3302に供給される油圧を調圧する。SL(3)4230は、C3クラッチ3303に供給される油圧を調圧する。SL(4)4240は、C4クラッチ3304に供給される油圧を調圧する。SL(5)4250は、B1ブレーキ3311に供給される油圧を調圧する。
SLT4300は、アクセル開度センサ8010により検出されたアクセル開度に基づいたECU8000からの制御信号に応じて、ソレノイドモジュレータ圧を調圧し、スロットル圧を生成する。スロットル圧は、SLT油路4302を介して、プライマリレギュレータバルブ4006に供給される。スロットル圧は、プライマリレギュレータバルブ4006のパイロット圧として利用される。
SL(1)4210、SL(2)4220、SL(3)4230、SL(4)4240、SL(5)4250およびSLT4300は、ECU8000から送信される制御信号により制御される。
B2コントロールバルブ4500は、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104のいずれか一方からの油圧を選択的に、B2ブレーキ3312に供給する。B2コントロールバルブ4500に、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104が接続されている。B2コントロールバルブ4500は、SLUソレノイドバルブ(図示せず)から供給された油圧とスプリングの付勢力とにより制御される。
SLUソレノイドバルブがオンの場合、B2コントロールバルブ4500は、図4において左側の状態となる。この場合、B2ブレーキ3312には、SLUソレノイドバルブから供給された油圧をパイロット圧として、Dレンジ圧を調圧した油圧が供給される。
SLUソレノイドバルブがオフの場合、B2コントロールバルブ4500は、図4において右側の状態となる。この場合、B2ブレーキ3312には、Rレンジ圧が供給される。
図5を参照して、ECU8000に実装される車両の制御システムの構成について説明する。図5中の「F」は駆動力を、「TE」はエンジントルクを示す。なお、以下に説明する各構成の機能は、ハードウエアにより実現するようにしてもよく、ソフトウエア(プログラム)により実現するようにしてもよい。
制御システムは、パワートレーンドライバモデル(PDRM: Power train Driver Model)9000と、ドライバーズサポートシステム(DSS: Drivers Support System)9010と、VDIM(Vehicle Dynamics Integrated Management)システム9020と、ECT(Electronic controlled Transmission)トルク制御システム9030と、パワートレーンマネージャ(PTM: Power Train Manager)9100と、エンジン制御システム9200とを備える。
パワートレーンドライバモデル9000は、ドライバの操作に基づいて、車両の目標駆動力を設定するために用いられるモデル(関数)である。本実施の形態においては、実験およびシミュレーションの結果などに基づいて予め定められたマップに従って、アクセル開度ならびに車速から、駆動力設定部9002により目標駆動力が設定される。
ドライバーズサポートシステム9010は、クルーズコントロールなどにより、車両の挙動に応じて目標駆動力を自動的に設定する。クルーズコントロールにより、ドライバにより設定された車速が維持される。ドライバーズサポートシステム9010は、クルーズコントロールなどを行なうために必要な目標駆動力を、設計者により予め作成されたマップなどに基づいて自動的に設定する。
VDIMシステム9020は、VSC(Vehicle Stability Control)、TRC(TRaction Control)、ABS(Anti lock Brake System)、EPS(Electric Power Steering)などを統合するシステムであって、アクセル、ステアリング、ブレーキの操作量によるドライバの走行イメージと、各種センサ情報による車両挙動との差を算出し、その差を縮めるように車両の駆動力、ブレーキ油圧などを制御する。
VSCは、前後輪が横滑りしそうな状態をセンサが検出して場合において、各輪のブレーキ油圧および車両の目標駆動力などの最適値を自動的に設定し、車両の安定性を確保する制御である。
TRCは、滑りやすい路面での発進時および加速時に、駆動輪の空転をセンサが感知すると、各輪のブレーキ油圧および車両の目標駆動力などの最適値を自動的に設定し、最適な駆動力を確保する制御である。
ABSは、ブレーキ油圧の最適値を自動的に設定し、車輪のロックを防止する制御システムである。EPSは、電動モータの力によってステアリングホイールの操舵をアシストする制御システムである。
ECTトルク制御システム9030は、オートマチックトランスミッション2000の変速時におけるエンジン1000の目標エンジントルクを自動的に設定する。ECTトルク制御システム9030が設定する目標エンジントルクは、たとえば、変速ショックを低減するためのトルクダウンもしくはトルクアップを実現し得るように設定される。
図6に示すように、アップシフトする際、トルク相中において、エンジントルクが大きくなるようにトルクアップが行なわれ、イナーシャ相中において、エンジン1000に対するエンジントルクが小さくなるようにトルクダウンが行なわれる。
図5に戻って、パワートレーンマネージャ9100は、パワートレーンドライバモデル9000、ドライバーズサポートシステム9010およびVDIMシステム9020から入力される目標駆動力を調整する駆動力調停部9102を備える。たとえば、最も小さい目標駆動力を選択するように、パワートレーンドライバモデル9000、ドライバーズサポートシステム9010およびVDIMシステム9020から入力される目標駆動力が調停される。なお、車両の運転状態に応じて目標駆動力の調停方法を変更するようにしてもよい。たとえば、最も大きい目標駆動力を選択したり、予め定められたシステムの目標駆動力を選択するようにしてもよい。
駆動力調停部9102において調停された目標駆動力は、トルク変換部9104において目標エンジントルクに変換される。たとえば、目標駆動力と後輪7000の半径との積を、オートマチックトランスミッション2000の現在のギヤ比などで除算することにより、目標駆動力が目標エンジントルクに変換される。なお、駆動力をトルクに変換する方法には周知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではその詳細な説明は繰返さない。
トルク変換部9104において目標駆動力から変換された目標エンジントルクおよびECTトルク制御システム9030から入力される目標エンジントルクは、トルク調停部9106において調停される。2つの目標エンジントルクのうちの小さい方の目標エンジントルクもしくは大きい方の目標エンジントルクが選択され、エンジン制御システム9200に対して出力される。小さい方の目標エンジントルクおよび大きい方の目標エンジントルクのうちのどちらの目標エンジントルクを選択するかは、車両の運転状態などに応じて決定される。
また、たとえばオートマチックトランスミッション2000の変速中には、ECTトルク制御システム9030から入力される目標エンジントルクが選択される。
エンジン制御システム9200は、パワートレーンマネージャ9100から入力された目標エンジントルクを実現するように、電子スロットルバルブ8016、点火時期、EGR(Exhaust Gas Recirculation)バルブなど、エンジン1000の出力トルクを制御するためにエンジン1000に設けられた機器(アクチュエータ)を制御する。
ところで、何等かの異常により、エンジン1000の出力トルクが目標エンジントルクよりも高くなると、車両の加速度が目標よりも大きくなり得る。そこで、車両の加速度が目標よりも大きくなるような異常が発生しているか否かを判定すべく、車両の制御システムには、さらに、異常判定システム9300が含まれる。
異常判定システム9300は、トルク推定部9302と、駆動力推定部9304と、制限部9306と、第1判定部9310と、第1しきい値設定部9312と、第2判定部9320と、第2しきい値設定部9322とを備える。
トルク推定部9302は、エンジントルク(エンジン1000の出力トルク)TEを推定する。たとえば、エアフローメータ8012により検出される吸気量、エンジン回転数センサ8020により検出されるエンジン回転数NE、点火時期などをパラメータに有するマップに従って、実際のエンジントルクTEが推定される。トルクセンサを用いてエンジントルクを検出するようにしてもよい。なお、エンジントルクTEを推定する方法には周知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではその詳細な説明は繰返さない。
駆動力推定部9304は、推定されたエンジントルクに応じて車両の駆動力Fを推定する。駆動力Fは、エンジントルクTE、エンジン回転数NEおよび車速Vを用いて、下記の式1に従って算出される。
F=TE×(NE/V)…(1)
さらに、車速Vは、たとえば、車輪(後輪7000)の回転数NWと車輪の半径Rとの積として算出される。
したがって、駆動力Fは、エンジン回転数NEを車輪の回転数NWならびに車輪の半径Rで除算することにより算出される値を、推定されたエンジントルクTEに乗算することにより推定される。
ここで、エンジン回転数NEを車輪の回転数NWで除算することにより算出される値は、オートマチックトランスミッション2000のギヤ比に相当する。オートマチックトランスミッション2000のギヤ比の最大値は、1速ギヤ段のギヤ比である。したがって、エンジン回転数NEを車輪の回転数NWで除算することにより算出される値は、制限部9306により、オートマチックトランスミッション2000の1速ギヤ段のギヤ比以下に制限される。
第1判定部9310は、推定された駆動力Fと駆動力Fのしきい値SHFとを比較した結果に応じて、車両が異常であるか否かを判定する。たとえば、推定された駆動力Fが駆動力Fのしきい値SHFよりも大きいと、車両が異常であると判定される。
駆動力Fのしきい値SHFは、第1しきい値設定部9312により設定される。第1しきい値設定部9312は、アクセル開度および車速をパラメータとして有するマップに従って、駆動力Fのしきい値SHFを設定する。
第2判定部9320は、予め定められた実行条件が満たされた場合、第1判定部9310の代わりに、推定されたエンジントルクTEとエンジントルクTEのしきい値SHTEとを比較した結果に応じて、車両が異常であるか否かを判定する。
すなわち、推定された駆動力Fと駆動力Fのしきい値SHFとを比較する代わりに、推定されたエンジントルクTEとエンジントルクTEのしきい値SHTEとを比較した結果に応じて車両が異常であるか否かが判定される。
たとえば、車速センサ8030に断線などの異常が発生した場合、ECU8000の計算機能に異常がある場合、車両に搭載されたアクチュエータに異常がある場合など、駆動力Fのしきい値SHFを正常に設定できない場合や、駆動力Fを正常に推定できない場合に、推定されたエンジントルクTEとエンジントルクTEのしきい値SHTEとを比較した結果に応じて、車両が異常であるか否かが判定される。ただし、アクセル開度センサ8010が異常である場合には、退避走行(電子スロットルバルブ8016への通電停止)が実行される。
車速センサ8030の異常、ECU8000の計算機能の異常、車両に搭載されたアクチュエータの異常などを判定する方法には、周知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではそれらの詳細な説明は繰返さない。
エンジントルクTEのしきい値SHTEは、第2しきい値設定部9322により設定される。第2しきい値設定部9322は、たとえば、アクセル開度およびエンジン回転数NEをパラメータとして有するマップに従って、エンジントルクTEのしきい値SHTEを設定する。
推定されたエンジントルクTEとエンジントルクTEのしきい値SHTEとを比較した結果に応じて車両が異常であるか否かを判定するための実行条件が満たされた場合、パワートレーンドライバモデル9000は、目標駆動力を設定する代わりに、トルク設定部9004により目標エンジントルクを設定する。トルク設定部9004は、たとえば、アクセル開度をパラメータに有するマップに従って、目標エンジントルクを設定する。
トルク設定部9004により設定された目標エンジントルクが、エンジン1000の制御に用いられるトルクとして最終的に調停部9106により選択されると、エンジン制御システム9200は、トルク設定部9004により設定された目標エンジントルクに応じてエンジン1000を制御する。すなわち、トルク設定部9004により設定された目標エンジントルクを実現するようにエンジン1000が制御される。
異常判定システム9300は、中止部9330をさらに含む。中止部9330は、オートマチックトランスミッション2000が変速中である場合、ドライバーズサポートシステム9010のクルーズコントロールにより車速を一定に維持するようにエンジン1000を制御する場合、VDIMシステム9020により車両の挙動が安定するようにエンジン1000を制御する場合、ECTトルク制御システム9030によりオートマチックトランスミッション2000の変速のためにエンジン1000を制御する場合のうちの少なくともいずれか1つの場合において、車両が異常であるか否かの判定を中止する。
以上のように、本実施の形態に係る異常判定装置によれば、推定されたエンジントルクTEに応じて車両の駆動力Fが推定される。推定された駆動力Fと駆動力Fのしきい値SHFとを比較した結果に応じて、車両が異常であるか否かが判定される。これにより、加速度に比例する物理量である駆動力Fを基準にして、車両の加速度が大きくなる異常の有無を判定することができる。そのため、車両の加速度が目標よりも大きくなる異常を精度よく判定することができる。
推定された駆動力Fと駆動力Fのしきい値SHFとを比較した結果に応じて、車両が異常であるか否かが判定する代わりに、駆動力Fのしきい値SHFをオートマチックトランスミッション2000のギヤ比を用いてトルクに変換した値と、推定されたエンジントルクTEとを比較した結果に応じて車両が異常であるか否かを判定するようにしてもよい。この場合、駆動力Fのしきい値SHFをトルクに変換した値よりも推定されたエンジントルクTEが大きいと、車両が異常であると判定するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1000 エンジン、1004 補機、2000 オートマチックトランスミッション、3000 プラネタリギヤユニット、4000 油圧回路、5000 プロペラシャフト、6000 デファレンシャルギヤ、7000 後輪、8000 ECU、8004 シフトレバー、8006 ポジションスイッチ、8008 アクセルペダル、8010 アクセル開度センサ、8012 エアフローメータ、8016 電子スロットルバルブ、8018 スロットル開度センサ、8020 エンジン回転数センサ、8022 入力軸回転数センサ、8024 出力軸回転数センサ、8026 油温センサ、8028 水温センサ、8030 車速センサ、9000 パワートレーンドライバモデル、9002 駆動力設定部、9004 トルク設定部、9010 ドライバーズサポートシステム、9020 VDIMシステム、9030 ECTトルク制御システム、9100 パワートレーンマネージャ、9102 駆動力調停部、9104 トルク変換部、9106 トルク調停部、9200 エンジン制御システム、9300 異常判定システム、9302 トルク推定部、9304 駆動力推定部、9306 制限部、9310 第1判定部、9312 第1しきい値設定部、9320 第2判定部、9322 第2しきい値設定部、9330 中止部。

Claims (7)

  1. エンジンと、前記エンジンに連結された変速機とを搭載した車両の異常判定装置であって、
    前記車両の目標駆動力を設定するための設定手段と、
    前記目標駆動力に応じて前記エンジンを制御するための制御手段と、
    前記エンジンの出力トルクを推定するためのトルク推定手段と、
    前記推定された出力トルクに応じて前記車両の駆動力を推定するための駆動力推定手段と、
    前記推定された駆動力と駆動力のしきい値とを比較した結果に応じて、車両が異常であるか否かを判定するための判定手段とを備える、車両の異常判定装置。
  2. 前記駆動力推定手段は、前記エンジンの出力軸回転数を車輪の回転数ならびに前記車輪の半径で除算することにより算出される値を、前記推定された出力トルクに乗算することにより、前記車両の駆動力を推定するための手段を含む、請求項1に記載の車両の異常判定装置。
  3. 前記エンジンの出力軸回転数を前記車輪の回転数で除算することにより算出される値を、前記変速機の1速ギヤ段のギヤ比以下に制限するための手段をさらに備える、請求項2に記載の車両の異常判定装置。
  4. 前記判定手段は、前記推定された駆動力が駆動力のしきい値よりも大きいと、前記車両が異常であると判定するための手段を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の車両の異常判定装置。
  5. 前記設定手段は、アクセル開度および車速をパラメータとして有する第1のマップに従って前記目標駆動力を設定するための手段を含み、
    前記異常判定装置は、アクセル開度および車速をパラメータとして有する第2のマップに従って、駆動力のしきい値を設定するための手段をさらに備える、請求項1〜4のいずれかに記載の車両の異常判定装置。
  6. 予め定められた条件が満たされた場合、前記エンジンの目標出力トルクを設定するための手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記予め定められた条件が満たされた場合、前記目標出力トルクに応じて前記エンジンを制御するための手段を含み、
    前記判定手段は、前記予め定められた条件が満たされた場合、前記推定された駆動力と駆動力のしきい値とを比較する代わりに、前記推定された出力トルクと出力トルクのしきい値とを比較した結果に応じて、車両が異常であるか否かを判定するための手段を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の車両の異常判定装置。
  7. 前記変速機が変速中である場合、車速を一定に維持するように前記エンジンを制御する場合、前記車両の挙動が安定するように前記エンジンを制御する場合、前記変速機の変速のために前記エンジンを制御する場合のうちの少なくともいずれか1つの場合において、車両が異常であるか否かの判定を中止するための手段をさらに備える、請求項1〜6のいずれかに記載の車両の異常判定装置。
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