JP2010236305A - 配管構造及び配管構造における滞留物の除去方法 - Google Patents

配管構造及び配管構造における滞留物の除去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】配管構造における配管内の滞留物が排出口から飛散することを抑制できる配管構造、及び配管構造における滞留物の除去方法を提供すること。
【解決手段】本発明の配管構造2は、液体W2が流入する流入口22を有する第1配管20と、第1配管20に対して屈曲して延び、この延びる方向の下流側の端部に、液体W3が排出される第1排出口33を有する第2配管30と、第2配管30に設けられ、第2配管30の流路の開閉を行う開閉弁32と、第2配管30における開閉弁32と第1排出口33との間に設けられ、重力方向の下方に開口する第2排出口34と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、排水等に使用される配管構造、及び配管構造における滞留物の除去方法に関する。
従来、排水等に使用される配管構造として、液体が流入する流入口を有する第1配管と、液体が排出される排出口を有する第2配管と、この第2配管に設けられ第2配管の流路の開閉を行う開閉弁と、を備える配管構造が一般的である。
また、第1配管の上流側に、ストレーナ(ごみや貝殻などの固形物をろ過する機器)が接続される場合もある。さらに、第1配管と第2配管との間に屈曲部を備え、開閉弁の上流側で屈曲した配管構造も多い。
ところで、上記のような屈曲部を有する配管構造がストレーナなどに接続される場合に、ストレーナなどから排出される固形物が、配管における屈曲部の周辺に滞留して、第1配管又は第2配管を詰まらせる状況が発生しやすい。このような場合に、配管構造を分解せずに清掃を行う技術としては、フレキシブルシャフトを排出口から挿入し、滞留した固形物(滞留物)を突いて排出されやすくする技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2003−231906号公報
しかし、この場合も、排水口から液体と滞留物とが混在して飛び出すことには変わりはないため、滞留物が広い範囲に飛散してしまうという問題があった。飛散した滞留物は、例えば、作業者に掛かり、作業者の衣服を汚してしまうため、好ましくない。
従って、本発明は、配管構造における配管内の滞留物が排出口から飛散することを抑制できる配管構造、及び配管構造における滞留物の除去方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の配管構造は、液体が流入する流入口を有する第1配管と、前記第1配管に対して屈曲して延び、この延びる方向の下流側の端部に、液体が排出される第1排出口を有する第2配管と、前記第2配管に設けられ、該第2配管の流路の開閉を行う開閉弁と、前記第2配管における前記開閉弁と前記第1排出口との間に設けられ、重力方向の下方に開口する第2排出口と、を備える。
(2)本発明の配管構造における滞留物の除去方法は、前記配管構造における第1配管及び/又は第2配管の流路に存在する滞留物を除去する、配管構造における滞留物の除去方法であって、前記開閉弁が開いた状態における前記第2配管に挿通可能な棒状部を有する除去部材を用い、前記除去部材を前記第1排出口から挿入し、前記除去部材により滞留物を突く滞留物突き工程と、前記滞留物突き工程の前、途中又は後に、液体を前記流入口から前記第1排出口に向けて流通させる流通工程と、前記滞留物突き工程の後に、前記除去部材を前記第1排出口側に待避させる待避工程と、を備える。
(3)本発明の配管構造における滞留物の除去方法において、前記除去部材は、前記棒状部の先端側に、前記第2配管の流路の断面と略同一の断面形状を有するストッパ部を備え、前記待避工程において、前記ストッパ部を、前記第2配管における前記第2排出口と前記第1排出口との間の位置に配置させることが好ましい。
(4)本発明の配管構造における滞留物の除去方法において、前記棒状部は、前記第2配管の流路の断面と略同一の断面形状を有し、前記ストッパ部は、前記液体が通過可能であると共に前記滞留物の全部又は大部分が通過不能であるフィルター孔を備えることが好ましい。
(5)本発明の配管構造における滞留物の除去方法において、前記除去部材は、前記第2配管の流路よりも径方向外側に周状に延出すると共に、前記第2配管に対して該第2配管の長手方向に沿って移動自在なつば部を備えることが好ましい。
配管構造における配管内の滞留物が排出口から飛散することを抑制できる配管構造、及び配管構造における滞留物の除去方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態の配管構造を含むストレーナ接続型配管構造の斜視図である。 図1に示すストレーナ接続型配管構造の断面図である。 (a)は除去部材を示す斜視図で、(b)は除去部材の先端側を拡大して示す部分斜視図である。 ストレーナ接続型配管構造への除去部材の挿入態様を示す断面図である。 滞留物突き工程におけるストレーナ接続型配管構造の内部の除去部材の状態を示す断面図である。 待避工程におけるストレーナ接続型配管構造の内部の除去部材の状態を示す断面図である。 除去部材の先端側における他の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の配管構造の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の配管構造を含むストレーナ接続型配管構造の斜視図である。図2は、図1に示すストレーナ接続型配管構造の断面図である。
第1実施形態に係るストレーナ接続型配管構造1は、発電所などにおいて外部から水(海水を含む)を導入する場合に使用される設備である。
図1及び図2に示すように、このストレーナ接続型配管構造1は、ストレーナ10と、ストレーナ10に接続された配管構造2とを備える。
ストレーナ10は、ストレーナ本体11と、このストレーナ本体11の下部の側面に設けられた外部水導入管12と、ストレーナ本体11の上部の側面に設けられた送水管13と、付着物除去部15と、を備える。
外部水導入管12は、外部から水を導入する管である。
ストレーナ本体11は、その内部にフィルター(図示せず)を備えており、外部水導入管12から導入される水W0を濾過し、送水管13から排出する。
付着物除去部15は、ストレーナ本体11の内部において、ストレーナ本体11の内壁に接触しながら、平面視で公転する。付着物除去部15は、ストレーナ本体11の内壁に接触するブラシ14Aと、回転軸14Cと、回転軸14Cとブラシ14Aとを連結する連結部14Bと、を備える。ブラシ14Aは、平面視で180度あけて、2個設けられる。付着物除去部15によれば、後述するように、回転軸14Cを中心に回転させるとブラシ14Aにより、ストレーナ本体11の内壁に付着する付着物を除去することができる。
配管構造2は、流入口22と、第1配管20と、屈曲部31と、第2配管30と、開閉弁32と、第1排出口33と、第2排出口34と、を備える。
流入口22は、第1配管20の上流側の開口であり、ストレーナ本体11の下面に接続されている。ストレーナ10から排出された水は、流入口22から第1配管20に流入する。
第1配管20は、配管構造2における上流側に位置する直線状の配管である。
第2配管30は、配管構造2における下流側に位置する直線状の配管であり、屈曲部31を介して第1配管20と連通している。第2配管30は、第1配管20に対して90度屈曲して延びている。
屈曲部31は、第1配管20と第2配管30とを屈曲させて連結する部位である。
従って、第1配管20と第2配管30と屈曲部31とを主体して、屈曲した配管が構成される。
開閉弁32は、第2配管30の流路の開閉を行う弁であり、第2配管30の途中に設けられる。本実施形態においては、開閉弁32として、ボール弁を用いている。なお、開閉弁32は、滞留物S0,S1(後述)の移動を妨げない構造を有するものであれば、特に制限されない。
第1排出口33は、第2配管30における下流側の端部に位置する開口であり、第2配管30を流通した液体が排出される開口である。
第2排出口34は、重力方向の下方に開口する開口であり、第2配管30における開閉弁32と第1排出口33との間に設けられる。
また、第2排出口34の下方には、第2排出口34から排出された廃棄物Snを受け止める網状トレー4が配置される。
次に、図1及び図2を参照して、第1実施形態に係るストレーナ接続型配管構造1の作用について説明する。ここで、図1は、開閉弁32が開いた状態を示しており、図2は、開閉弁32が閉じた状態を示している。
図1及び図2に示すように、外部水導入管12からストレーナ本体11に導入される外部水W0は、通常、混入物S0,S1(ゴミ、貝殻など)を含んでいる。ストレーナ本体11に導入された外部水W0は、ストレーナ本体11の上部に設けられる送水管13から濾過水W1として排出される。一方、例えば、外部水W0に含まれる混入物S0は、ストレーナ本体11の内壁に付着する。また、外部水W0に含まれる混入物S1は、その自重で沈み、ストレーナ本体11の底面や配管構造2における屈曲部31の周辺に滞留する。
ストレーナ本体11の内壁に付着した混入物S0は、ストレーナ本体11の内部における水流を妨げる。送水管13の下流側には水圧センサー(図示せず)が設けられており、送水管13を流通する濾過水W1の水圧の低下を検出した場合には、ストレーナ本体11の内壁に付着した混入物S0によって、ストレーナ本体11の内部における水の流通性が低下している可能性が高い。そこで、濾過水W1の水圧の低下を検出した場合には、ストレーナ本体11の内壁の清掃作業を行う。
ストレーナ本体11の内壁の清掃作業では、付着物除去部15が使用される。この付着物除去部15の回転軸14Cには、ストレーナ本体11の外部に配置するハンドル(図示せず)が接続されている。このハンドルを回転軸14Cの軸方向に回転させることによって、図2に示す矢印Aの向きに、2個のブラシ14Aはストレーナ本体11の内壁に沿って移動する。このブラシ14Aの移動に伴って、ストレーナ本体11の内壁がブラシ14Aによって擦られ、ストレーナ本体11の内壁に付着する混入物(貝殻など)S0などが除去され、清掃される。
付着物除去部15により除去された混入物S0は、混入物S1と共に、ストレーナ本体11の底面や、配管構造2における屈曲部31の周辺に滞留する。滞留した混入物を以下「滞留物S0,S1」ともいう。
ここで、開閉弁32を開いた状態(図1参照)とすることで、ストレーナ本体11の内部の水W0は、流入口22を介して第1配管20に流入する(配管構造2の内部に位置する水を「水W2」という)。第1配管20に流入した水W2は、屈曲部31を介して第2配管30に流入し、更に、開いた状態の開閉弁32と通過し、第1排出口33及び第2排出口34から排出される。
このとき、滞留物S0,S1は、押し流され、第1排出口33及び第2排出口34から排出される。なお、第1排出口33から排出される水を符号「W3」で示し、第2排出口34から排出される水を符号「W4」で示す。水W2及び滞留物S0,S1が第1排出口33から排出されるか、あるいは第2排出口34から排出されるかは、水W2の流速、流量、滞留物S0,S1の大きさ、質量、第2排出口34の大きさ等に依存する。そして、第2排出口34から排出された滞留物S0,S1は、第2排出口34の下方に配置された網状トレー4に廃棄物Snとして受け取られる。
第1実施形態の配管構造2によれば、以下の効果が奏される。
第2配管30に第1排出口33とは別に、下方に開口する第2排出口34を設けているため、滞留物S0,S1の一部又は大部分が第2排出口34から排出される。従って、第1排出口33からは、水W3を主体として排出され、滞留物S0,S1が排出されにくい。従って、第2排出口34を備えていない場合に比して、第1排出口33から排出される滞留物S0,S1の量を抑制することができる。その結果、滞留物が排出口から飛散することを抑制し、例えば、飛散した滞留物が作業者に掛かり、作業者の衣服を汚してしまうことを抑制できる。
次に、図3から図6を参照して、第2実施形態に係るストレーナ接続型配管構造における滞留物の除去方法を説明する。
図3(a)は除去部材を示す斜視図で、図3(b)は除去部材の先端側を拡大して示す部分斜視図である。図4は、ストレーナ接続型配管構造への除去部材の挿入態様を示す断面図である。図5は、滞留物突き工程におけるストレーナ接続型配管構造の内部の除去部材の状態を示す断面図である。図6は、待避工程におけるストレーナ接続型配管構造の内部の除去部材の状態を示す断面図である。
図3から図6に示すように、第2実施形態に係る滞留物の除去方法は、開閉弁32が開いた状態における第2配管30に挿通可能な棒状部52を有する除去部材50を用い、第1配管20及び/又は第2配管30の流路に存在する滞留物S0,S1を除去する方法である。
図3に示すように、除去部材50は、棒状部52と、ストッパ部53と、つば部56と、を備える。除去部材50の各構成部材は、可撓性材料から形成されることが好ましい。なお、棒状部52及びストッパ部53は、開閉弁32が開いた状態において、開閉弁32を通過可能である。
棒状部52は、第2配管30の流路の断面と略同一の断面形状を有する。「第2配管30の流路の断面と略同一の断面形状」とは、棒状部52が第2配管30の流路を挿通可能であると共に、棒状部52の外周面と第2配管30の流路の内周面との間にほとんど隙間がない(例えば隙間が5mm以下)ことを意味する。棒状部52は、管状になっており、その内側に流路が形成される。棒状部52の後端55は、開放している。
また、ストッパ部53は、第2配管30の流路の断面と略同一の断面形状を有し、棒状部52の先端51側に設けられる。本実施形態においては、ストッパ部53は、棒状部52の先端51を塞ぐ形で棒状部52の先端51に連結されており、ストッパ部53の外周と棒状部52の外周とが一体化している(面一となっている)。
つまり、ストッパ部53も、棒状部52と同様に、第2配管30の流路の断面と略同一の断面形状を有する。ここで、「第2配管30の流路の断面と略同一の断面形状」とは、ストッパ部53が第2配管30の流路を挿通可能であると共に、ストッパ部53の外周面と第2配管30の流路の内周面との間にほとんど隙間がない(例えば隙間が5mm以下)ことを意味する。
ストッパ部53は、液体が通過可能であると共に滞留物S0,S1の全部又は大部分が通過不能であるフィルター孔54を備える。フィルター孔54によれば、ストッパ部53の外側とストッパ部53の内側(棒状部52の内側)とを連通させることができる。フィルター孔54の大きさ、形状などは、想定される滞留物S0,S1の大きさ、形状等に基づいて設定される。
つば部56は、第2配管30の流路よりも径方向外側に周状に延出すると共に、第2配管30に対して第2配管30の長手方向に沿って移動自在な部位である。従って、つば部56が第2配管30の第1排出口33に突き当たった状態で、棒状部52を第2配管30の奥側(屈曲部31側)に押し込んでいくと、棒状部52を更に第2配管30の奥側に挿入させることができる。換言すると、つば部56は、棒状部52に対して後方側(後端55側)に移動する。なお、棒状部52に対する位置が後方側(後端55側)に一旦移動したつば部56は、その後、棒状部52に対する位置が前方側(先端51側)に移動することはない。
次に、図4から図6を参照して、第2実施形態に係るストレーナ接続型配管構造1における滞留物の除去方法を説明する。
第2実施形態に係る滞留物の除去方法は、滞留物突き工程と、流通工程と、待避工程とを備える。
滞留物突き工程は、除去部材50を第1排出口33から挿入し、除去部材50により滞留物S0,S1を突く工程である。
流通工程は、滞留物突き工程の前、途中又は後に、水W2を流入口22から第1排出口33に向けて流通させる工程である。
待避工程は、滞留物突き工程の後に、除去部材50を第1排出口33側に待避させる工程である。
以下の説明においては、図4に示すように、配管構造2における屈曲部31の周辺において、大量の滞留物S0,S1が滞留しており、水W2が第2配管30の流路にほとんど流通しなくなっているものとする。このような状態は、ストレーナ本体11の内部の清掃作業で、付着物除去部15によってストレーナ本体11の内壁に付着している混入物(貝殻など)S0を除去した後に発生しやすい。
〔滞留物突き工程〕
このような滞留物S0,S1の滞留状態を解消するために、まず、図4に示すように、滞留物突き工程において、除去部材50を、先端51側から一点鎖線で示す矢印Bに従って、第1排出口33に挿入する。ストッパ部53及び棒状部52は、前述の通り、第2配管30の流路の断面と略同一の断面形状を有するため、ストッパ部53及び棒状部52の外周面と第2配管30の流路の内周面とが近接した状態を保って、第2配管30の内部を挿通される。
つば部56は、第1排出口33に突き当たった後、それ以上、屈曲部31側に移動しない(棒状部52に対して後端55側に移動する)。ストッパ部53及び棒状部52を第2配管30の内部に挿通させる際に、水W2がストッパ部53に達することもがあるが、そのような水W2は、ストッパ部53のフィルター孔54を介して棒状部52の内部に進入し、後端55から排出される。あるいは、水W2は、第2排出口34から下方に排出されることもある。
流通工程では、滞留物突き工程の前、途中又は後に、水W2を流入口22から第1排出口33に向けて流通させる。第2実施形態では、滞留物突き工程の前に、水W2を流入口22から第1排出口33に向けて流通させており、そのため、滞留状態の滞留物S0,S1には、大きな水圧が掛かっている。
図5に示すように、滞留物突き工程において、ストッパ部53及び棒状部52は、開いた状態となっている開閉弁32を通過し、屈曲部31の周辺で滞留している滞留物S0,S1に到達する。そして、例えば、除去部材50を第2配管30の延びる方向へ数回前後移動させ、除去部材50(特にストッパ部53)により滞留物S0,S1を突き崩す。これにより、滞留物S0,S1により堰き止められていた水W2の流量が多くなる。水W2の流通は、ストッパ部53のフィルター孔54を通して確保される。フィルター孔54の大きさは、滞留物S0,S1の大部分を通過させない程度に十分小さく設定されているので、フィルター孔54には水W2を主体として通過する。
〔待避工程〕
次に、図6に示すように、待避工程において、除去部材50を、第1排出口33と第2排出口34との間の位置Pにストッパ部53が配置するように待避させる。除去部材50の待避に伴って、つば部56も後退する。
滞留状態を崩された滞留物S0,S1は、スムーズに流通し始めた水W2の圧力によって、第2配管30の下流側に移動する。前述の通り、第1排出口33と第2排出口34との間の位置Pにストッパ部53が配置するため、第2配管30の下流側(第1排出口33側)への滞留物S0,S1の移動は、ストッパ部53により阻害され、滞留物S0,S1の大部分は、水W2の一部と共に、第2排出口34から下方に向けて排出される。そして、滞留物S0,S1は、第2排出口34の下方に配置された網状トレー4に廃棄物Snとして受け取られる。また、ストッパ部53に達した水W2は、フィルター孔54から除去部材50の内部に進入し、除去部材50の後端55から排出される。
この待避工程において、ストッパ部53を第1排出口33と第2排出口34との間の位置Pに待避させた状態において、水W2は、ある程度高い水圧を有しているので、除去部材50の外周と第2配管30の流路との隙間を通じて、第1排出口33から噴き出すことがある。ここで、つば部56は、第1排出口33から噴き出す水を遮り、除去部材50の後端55側(作業者が通常立っている位置)への水の飛散を抑制する。
第2実施形態の滞留物の除去方法によれば、例えば、以下の効果が奏される。
(1)滞留物突き工程において、屈曲部31の周辺などに滞留している滞留物S0,S1を除去部材50により突くことで、滞留物S0,S1の滞留状態を解消することができる。その後、待避工程において、除去部材50を第1排出口33側に待避させることで、滞留状態が解消された滞留物S0,S1を、第2排出口34又は第1排出口33から排出させることができる。
従って、滞留物S0,S1が、作業者が位置する第1排出口33側に飛散する程度(量、範囲)を小さくすることができる。また、滞留物S0,S1が飛散する程度を小さくできるため、作業者の衣服などの汚れの発生を抑制することができる。
(2)また、待避工程において、ストッパ部53を第1排出口33と第2排出口34との間の位置に配置させることで、滞留状態を解消された滞留物S0,S1の大部分を、重力方向の下方に開口する第2排出口34から排出させることができ、滞留物S0,S1が飛散する程度を一層低減することができる。
(3)ストッパ部53がフィルター孔54を備えているため、滞留物S0,S1の大部分を第1排出口33側に移動させることなく、水W2を第1排出口33側に流通させることができる。そのため、ストッパ部53に達した水W2によりストッパ部53に加わる水圧を低減させることができ、従って、除去部材50を第2配管30の奥側に押し込むことが容易である。
(4)除去部材50につば部56を設けることで、第2配管30の流路と除去部材50(ストッパ部53)との隙間を通じて第1排出口33から噴き出す水から、作業者を保護することができる。特に、待避工程のときに、除去部材50が誤って第2配管30から抜けてしまった場合などにおいても、作業者を保護することが可能となる。
なお、上記第2実施形態では、待避工程において、ストッパ部53が第1排出口33と第2排出口34との間の位置に停止させているが、ストッパ部53を動かしていてもよい。あるいは、ストッパ部53を第2配管30から完全に抜いてしまってもよい。この場合、水の排出形態は、第1実施形態と同様となる。
また、第2実施形態では、第2配管30の流路の断面と略同一の断面形状を有する棒状部52を備えた除去部材50を用いているが、これに制限されず、棒状部52は、第2配管30の流路の断面よりも大幅に小さい断面形状を有していてもよい。この場合には、第2配管30は、中空状ではなく、中実状でもよい。
除去部材50は、第2配管30の流路の断面よりも大幅に小さい断面形状を有する棒状部52に、第2配管30の流路の断面と略同一の断面形状を有するストッパ部53を備えた構成でもよい。
次に、除去部材の変形例について説明する。図7は、除去部材の先端側における他の構成を示す斜視図である。
変形例の除去部材50Aは、第2実施形態における除去部材50に比して、主としてストッパ部の有無が異なるので、同様の構成要件に付いては同じ符号を使用し、その説明を流用する。
図7に示す変形例の除去部材50Aは、図3(a)に示す除去部材50に比して、ストッパ部53を備えておらず、そのため、除去部材50の中空部がそのまま開口57を形成している。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などを行うことができる。
例えば、本実施形態は、発電所において、外部からの水又は海水の導入に用いられるストレーナに接続された配管構造であるが、これに限定されず、その他の液体が流入する配管構造に適用が可能である。
第1配管20と第2配管30との屈曲角度は、90度に制限されない。
流通工程では、滞留物突き工程の途中又は後に、水W2を流入口22から第1排出口33に向けて流通させてもよい。
1 ストレーナ接続型配管構造
2 配管構造
10 ストレーナ本体
11 ストレーナ
20 第1配管
22 流入口
30 第2配管
31 屈曲部
32 開閉弁
33 第1排出口
34 第2排出口
4 網状トレー
50 除去部材
51 先端
52 棒状部
53 ストッパ部
54 フィルター孔
56 つば部
S0,S1 滞留物、混入物
W0,W1,W2,W3,W4 水(液体)

Claims (5)

  1. 液体が流入する流入口を有する第1配管と、
    前記第1配管に対して屈曲して延び、この延びる方向の下流側の端部に、液体が排出される第1排出口を有する第2配管と、
    前記第2配管に設けられ、該第2配管の流路の開閉を行う開閉弁と、
    前記第2配管における前記開閉弁と前記第1排出口との間に設けられ、重力方向の下方に開口する第2排出口と、
    を備える配管構造。
  2. 請求項1に記載の配管構造における第1配管及び/又は第2配管の流路に存在する滞留物を除去する、配管構造における滞留物の除去方法であって、
    前記開閉弁が開いた状態における前記第2配管に挿通可能な棒状部を有する除去部材を用い、前記除去部材を前記第1排出口から挿入し、前記除去部材により滞留物を突く滞留物突き工程と、
    前記滞留物突き工程の前、途中又は後に、液体を前記流入口から前記第1排出口に向けて流通させる流通工程と、
    前記滞留物突き工程の後に、前記除去部材を前記第1排出口側に待避させる待避工程と、
    を備える配管構造における滞留物の除去方法。
  3. 前記除去部材は、前記棒状部の先端側に、前記第2配管の流路の断面と略同一の断面形状を有するストッパ部を備え、
    前記待避工程において、前記ストッパ部を、前記第2配管における前記第2排出口と前記第1排出口との間の位置に配置させる
    請求項2に記載の配管構造における滞留物の除去方法。
  4. 前記棒状部は、前記第2配管の流路の断面と略同一の断面形状を有し、
    前記ストッパ部は、前記液体が通過可能であると共に前記滞留物の全部又は大部分が通過不能であるフィルター孔を備える
    請求項3に記載の配管構造における滞留物の除去方法。
  5. 前記除去部材は、前記第2配管の流路よりも径方向外側に周状に延出すると共に、前記第2配管に対して該第2配管の長手方向に沿って移動自在なつば部を備える
    請求項2から4のいずれかに記載の配管構造における滞留物の除去方法。

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