JP2010236305A - 配管構造及び配管構造における滞留物の除去方法 - Google Patents
配管構造及び配管構造における滞留物の除去方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】本発明の配管構造2は、液体W2が流入する流入口22を有する第1配管20と、第1配管20に対して屈曲して延び、この延びる方向の下流側の端部に、液体W3が排出される第1排出口33を有する第2配管30と、第2配管30に設けられ、第2配管30の流路の開閉を行う開閉弁32と、第2配管30における開閉弁32と第1排出口33との間に設けられ、重力方向の下方に開口する第2排出口34と、を備える。
【選択図】図2
Description
また、第1配管の上流側に、ストレーナ(ごみや貝殻などの固形物をろ過する機器)が接続される場合もある。さらに、第1配管と第2配管との間に屈曲部を備え、開閉弁の上流側で屈曲した配管構造も多い。
図1は、本発明の第1実施形態の配管構造を含むストレーナ接続型配管構造の斜視図である。図2は、図1に示すストレーナ接続型配管構造の断面図である。
図1及び図2に示すように、このストレーナ接続型配管構造1は、ストレーナ10と、ストレーナ10に接続された配管構造2とを備える。
外部水導入管12は、外部から水を導入する管である。
付着物除去部15は、ストレーナ本体11の内部において、ストレーナ本体11の内壁に接触しながら、平面視で公転する。付着物除去部15は、ストレーナ本体11の内壁に接触するブラシ14Aと、回転軸14Cと、回転軸14Cとブラシ14Aとを連結する連結部14Bと、を備える。ブラシ14Aは、平面視で180度あけて、2個設けられる。付着物除去部15によれば、後述するように、回転軸14Cを中心に回転させるとブラシ14Aにより、ストレーナ本体11の内壁に付着する付着物を除去することができる。
流入口22は、第1配管20の上流側の開口であり、ストレーナ本体11の下面に接続されている。ストレーナ10から排出された水は、流入口22から第1配管20に流入する。
第2配管30は、配管構造2における下流側に位置する直線状の配管であり、屈曲部31を介して第1配管20と連通している。第2配管30は、第1配管20に対して90度屈曲して延びている。
屈曲部31は、第1配管20と第2配管30とを屈曲させて連結する部位である。
従って、第1配管20と第2配管30と屈曲部31とを主体して、屈曲した配管が構成される。
第2排出口34は、重力方向の下方に開口する開口であり、第2配管30における開閉弁32と第1排出口33との間に設けられる。
また、第2排出口34の下方には、第2排出口34から排出された廃棄物Snを受け止める網状トレー4が配置される。
第2配管30に第1排出口33とは別に、下方に開口する第2排出口34を設けているため、滞留物S0,S1の一部又は大部分が第2排出口34から排出される。従って、第1排出口33からは、水W3を主体として排出され、滞留物S0,S1が排出されにくい。従って、第2排出口34を備えていない場合に比して、第1排出口33から排出される滞留物S0,S1の量を抑制することができる。その結果、滞留物が排出口から飛散することを抑制し、例えば、飛散した滞留物が作業者に掛かり、作業者の衣服を汚してしまうことを抑制できる。
図3(a)は除去部材を示す斜視図で、図3(b)は除去部材の先端側を拡大して示す部分斜視図である。図4は、ストレーナ接続型配管構造への除去部材の挿入態様を示す断面図である。図5は、滞留物突き工程におけるストレーナ接続型配管構造の内部の除去部材の状態を示す断面図である。図6は、待避工程におけるストレーナ接続型配管構造の内部の除去部材の状態を示す断面図である。
図3に示すように、除去部材50は、棒状部52と、ストッパ部53と、つば部56と、を備える。除去部材50の各構成部材は、可撓性材料から形成されることが好ましい。なお、棒状部52及びストッパ部53は、開閉弁32が開いた状態において、開閉弁32を通過可能である。
第2実施形態に係る滞留物の除去方法は、滞留物突き工程と、流通工程と、待避工程とを備える。
流通工程は、滞留物突き工程の前、途中又は後に、水W2を流入口22から第1排出口33に向けて流通させる工程である。
待避工程は、滞留物突き工程の後に、除去部材50を第1排出口33側に待避させる工程である。
このような滞留物S0,S1の滞留状態を解消するために、まず、図4に示すように、滞留物突き工程において、除去部材50を、先端51側から一点鎖線で示す矢印Bに従って、第1排出口33に挿入する。ストッパ部53及び棒状部52は、前述の通り、第2配管30の流路の断面と略同一の断面形状を有するため、ストッパ部53及び棒状部52の外周面と第2配管30の流路の内周面とが近接した状態を保って、第2配管30の内部を挿通される。
次に、図6に示すように、待避工程において、除去部材50を、第1排出口33と第2排出口34との間の位置Pにストッパ部53が配置するように待避させる。除去部材50の待避に伴って、つば部56も後退する。
滞留状態を崩された滞留物S0,S1は、スムーズに流通し始めた水W2の圧力によって、第2配管30の下流側に移動する。前述の通り、第1排出口33と第2排出口34との間の位置Pにストッパ部53が配置するため、第2配管30の下流側(第1排出口33側)への滞留物S0,S1の移動は、ストッパ部53により阻害され、滞留物S0,S1の大部分は、水W2の一部と共に、第2排出口34から下方に向けて排出される。そして、滞留物S0,S1は、第2排出口34の下方に配置された網状トレー4に廃棄物Snとして受け取られる。また、ストッパ部53に達した水W2は、フィルター孔54から除去部材50の内部に進入し、除去部材50の後端55から排出される。
(1)滞留物突き工程において、屈曲部31の周辺などに滞留している滞留物S0,S1を除去部材50により突くことで、滞留物S0,S1の滞留状態を解消することができる。その後、待避工程において、除去部材50を第1排出口33側に待避させることで、滞留状態が解消された滞留物S0,S1を、第2排出口34又は第1排出口33から排出させることができる。
従って、滞留物S0,S1が、作業者が位置する第1排出口33側に飛散する程度(量、範囲)を小さくすることができる。また、滞留物S0,S1が飛散する程度を小さくできるため、作業者の衣服などの汚れの発生を抑制することができる。
除去部材50は、第2配管30の流路の断面よりも大幅に小さい断面形状を有する棒状部52に、第2配管30の流路の断面と略同一の断面形状を有するストッパ部53を備えた構成でもよい。
変形例の除去部材50Aは、第2実施形態における除去部材50に比して、主としてストッパ部の有無が異なるので、同様の構成要件に付いては同じ符号を使用し、その説明を流用する。
図7に示す変形例の除去部材50Aは、図3(a)に示す除去部材50に比して、ストッパ部53を備えておらず、そのため、除去部材50の中空部がそのまま開口57を形成している。
例えば、本実施形態は、発電所において、外部からの水又は海水の導入に用いられるストレーナに接続された配管構造であるが、これに限定されず、その他の液体が流入する配管構造に適用が可能である。
第1配管20と第2配管30との屈曲角度は、90度に制限されない。
流通工程では、滞留物突き工程の途中又は後に、水W2を流入口22から第1排出口33に向けて流通させてもよい。
2 配管構造
10 ストレーナ本体
11 ストレーナ
20 第1配管
22 流入口
30 第2配管
31 屈曲部
32 開閉弁
33 第1排出口
34 第2排出口
4 網状トレー
50 除去部材
51 先端
52 棒状部
53 ストッパ部
54 フィルター孔
56 つば部
S0,S1 滞留物、混入物
W0,W1,W2,W3,W4 水(液体)
Claims (5)
- 液体が流入する流入口を有する第1配管と、
前記第1配管に対して屈曲して延び、この延びる方向の下流側の端部に、液体が排出される第1排出口を有する第2配管と、
前記第2配管に設けられ、該第2配管の流路の開閉を行う開閉弁と、
前記第2配管における前記開閉弁と前記第1排出口との間に設けられ、重力方向の下方に開口する第2排出口と、
を備える配管構造。 - 請求項1に記載の配管構造における第1配管及び/又は第2配管の流路に存在する滞留物を除去する、配管構造における滞留物の除去方法であって、
前記開閉弁が開いた状態における前記第2配管に挿通可能な棒状部を有する除去部材を用い、前記除去部材を前記第1排出口から挿入し、前記除去部材により滞留物を突く滞留物突き工程と、
前記滞留物突き工程の前、途中又は後に、液体を前記流入口から前記第1排出口に向けて流通させる流通工程と、
前記滞留物突き工程の後に、前記除去部材を前記第1排出口側に待避させる待避工程と、
を備える配管構造における滞留物の除去方法。 - 前記除去部材は、前記棒状部の先端側に、前記第2配管の流路の断面と略同一の断面形状を有するストッパ部を備え、
前記待避工程において、前記ストッパ部を、前記第2配管における前記第2排出口と前記第1排出口との間の位置に配置させる
請求項2に記載の配管構造における滞留物の除去方法。 - 前記棒状部は、前記第2配管の流路の断面と略同一の断面形状を有し、
前記ストッパ部は、前記液体が通過可能であると共に前記滞留物の全部又は大部分が通過不能であるフィルター孔を備える
請求項3に記載の配管構造における滞留物の除去方法。 - 前記除去部材は、前記第2配管の流路よりも径方向外側に周状に延出すると共に、前記第2配管に対して該第2配管の長手方向に沿って移動自在なつば部を備える
請求項2から4のいずれかに記載の配管構造における滞留物の除去方法。
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