JP2010235664A - 両面離型フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ポリエステルフィルムの両面にシリコーン樹脂塗膜を有するフィルムであって、当該シリコーン樹脂塗膜表面の粗さ(Ra)が0.020〜0.080μmであり、残留接着率が80%以上であり、フィルムの厚さ斑が1.0%以下であることを特徴とする両面離型フィルム。
【選択図】 なし
Description
(1)両面離型フィルムの製造時の、離型層の厚さ振れ、巻きずれ
(2)両面離型のシリコーン塗布層のブッロキング、転移現象
(3)離型層の損傷または脱落による両面離型の剥離不良トラブル
(4)次工程の粘着層およびグリーンシートの厚さ振れ
本発明のポリエステルフィルムに使用する原料ポリエステルは、ホモポリエステルであっても共重合ポリエステルであってもよい。
工業的価値は高い。
中心線平均粗さRa(μm)をもって表面粗さとする。(株)小坂研究所社製表面粗さ測定機(SE−3F)を用いて次のようにして求めた。すなわち、フィルム断面曲線からその中心線の方向に基準長さL(2.5mm)の部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心線をx軸、縦倍率の方向をy軸として、粗さ曲線y=f(x)で表したとき、次の式で与えられた値を〔μm〕で表す。中心線平均粗さは、試料フィルム表面から10本の断面曲線を求め、これらの断面曲線から求めた抜き取り部分の中心線平均粗さの平均値で表した。なお、触針の先端半径は2μm、荷重は30mgとし、カットオフ値は0.08mmとした。
Ra=(1/L)∫0 L|f(x)|dx
試料フィルムのシリコーン面に日東電工(株)製「No.502」両面粘着テープの強粘着面を貼り付けて、50mm×300mmにカットした後、20〜25℃/50〜60%RHの雰囲気下に1時間放置後、当該雰囲気下において引張試験機を用いて、引張速度300mm/分で180度方向の剥離力を測定する。平均剥離力を剥離力(mN/cm)とする。
30mm幅×3m長に切り出した離型フィルムを試料とし、安立電気社製連続フィルム厚さ測定器( 電子マイクロメーター使用) により測定し、下記式によりフィルム厚さ斑を出した。増加または減少する一連の区域内での最大の山(Tp)と最大の谷(Tv)とする
厚さ斑(%)=[(Tp−Tv)/平均厚さ]×100
・残留接着力
試料フィルムのシリコーン面に日東電工(製)No.31B粘着テープを2kgゴムローラーにて1往復圧着し、100℃で1時間加熱処理する。次いで、圧着したサンプルから試料フィルムを剥がし、No.31B粘着テープをJIS−C−2107(ステンレス板に対する粘着力、180°引き剥がし法)の方法に準じて接着力を測定し、これを残留接着力とした。
残留接着力の場合と同じテープ(No.31B)を用いてJIS−C−2107に準じてステンレス板に粘着テープを圧着して、同様の要領にて測定を行い、この時の値を基礎接着力とした。これらの測定値を用いて、下記式に基づいて残留接着率を求めた。
残留接着率(%)=(残留接着力/基礎接着力)×100
なお、測定は20±2℃、65±5%RHにて行った。
両面離型性フィルムの生産時および粘着加工時において、下記基準でチェックを行う。
〇:トラブルなし
×:両面離型フィルム巻き取りロールにおいてシリコーン塗布層のブッロキング現象あるいは剥離トラブルが発生するか、または、粘着加工後の巻き取り粘着加工ロールからフィルムを巻出す際に離型フィルムからの粘着層の浮き、粘着層の背面側転着が発生する
蛍光X線測定装置((株)島津製作所製 型式「XRF−1500」)を用いてFP(Fundamental Parameter Method)法により、下記測定条件下、離型フィルムの離型層が設けられた面および離型層がない面の珪素元素量を測定し、その差をもって、離型層中の珪素元素量とした。次に得られた珪素元素量を用いて、−SiO(CH 3 ) 2 のユニットとしての塗布量(Si)(g/m2)を算出した。
《測定条件》
分光結晶:PET(ペンタエリスリトール)
2θ:108.88°
管電流:95mA
管電圧:40kv
なお、離型層に珪素元素が存在しない場合は、断面観察等の手法により、塗布量を測定する。
〈ポリエステルフィルムの製造〉
実施例1(ポリエチレンテレフタレートF1)
ポリエチレンテレフタレート(平均粒径約3.4μmのシリカ粒子を0.018重量%添加)のペレットを180℃で4時間、不活性ガス雰囲気中で乾燥し、溶融押出機により290℃で溶融し、口金から押出し静電印加密着法を用いて表面温度を40℃に設定した冷却ロール上で冷却固化して未延伸シートを得た。得られたシートを85℃で3.5倍縦方向に延伸した。次いで、フィルムをテンターに導き、100℃で3.7倍横方向に延伸した後、230℃にて熱固定を行い、厚さ100μmのPETフィルムF1を得た。表面粗さRaは22nmであった。巾方向の厚さ斑は0.5%であった。
製造例1において、平均粒径3.4μmの二酸化珪素粒子を0.018重量%添加する代わりに0.024重量%添加する以外は製造例1と同様にして製造し、極限粘度0.65のポリエチレンテレフタレートF2のフィルムを得た。表面粗さRaは25nmであった。巾方向の厚さ斑は0.6%であった。
製造例1において、平均粒径3.5μmの二酸化珪素粒子を0.018重量%添加する代わりに0.036重量%添加する以外は製造例1と同様にして製造し、極限粘度0.65のポリエチレンテレフタレートF2のフィルムを得た。表面粗さRaは28nmであった。巾方向の厚さ斑は0.6%であった。
製造例1において、肉厚調整が不十分なまま、製造した。表面粗さRaは22nmであった。巾方向の厚さ斑は1.2%であった。
製造例1において、平均粒径3.5μmの二酸化珪素粒子を0.018重量%添加する代わりに0.012重量%添加する以外は製造例1と同様にして製造し、極限粘度0.65のポリエチレンテレフタレートのフィルムF3を得た。表面粗さRaは16nmであった。巾方向の厚さ斑は0.5%であった。
比較例2において、肉厚調整が不十分なまま、製造した。表面粗さRaは16nmであった。巾方向の厚さ斑は1.0%であった。
上記で得られたポリエステルフィルムF1〜F6に下記離型層を施した。
(離型層1)
下記離型剤組成1からなる離型層を塗布量が0.1g/m 2 (乾燥後)になるように設け、さらにもう一方の面に下記離型剤組成2からなる離型層を塗布量が0.1g/m2(乾燥後)になるように設け、離型フィルムを得た。
《離型剤組成1》
・硬化型シリコーン樹脂(信越化学製:KS−779H) 100部
・触媒(信越化学製:PL−8) 5部
・トルエン/MEK混合溶媒(混合比率は1:1) 2000部
下記離型剤組成からなる離型層を上記の離型層1の反対側に塗布量が0.1g/m 2 (乾燥後)になるように設け、両面離型フィルムを得た。
《離型剤組成2》
・硬化型シリコーン樹脂(東レダウ製:DK Q3 3061) 100部
・触媒(東レダウ製:SRX67 1部
・トルエン/MEK混合溶媒(配合比率は1:1) 2000部
下記離型剤組成からなる離型層を上記の離型層1の反対側に塗布量が0.1g/m2(乾燥後)になるように設け、両面離型フィルムを得た。
《離型剤組成3》
・硬化型シリコーン樹脂(信越化学製:KS−847H) 100部
・触媒(信越化学製:PL−50T) 1部
・トルエン/MEK混合溶媒(配合比率は1:1) 1500部
上記実施例および比較例で得られた各フィルムの特性を下記 表1に示す。
Claims (1)
- 単層構造のポリエステルフィルムの両面にシリコーン樹脂塗膜を有するフィルムであって、当該シリコーン樹脂塗膜表面の粗さ(Ra)が0.020〜0.080μmであり、残留接着率が80%以上であり、フィルムの厚さ斑が1.0%以下であることを特徴とする両面離型フィルム。
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JPH09262938A (ja) * | 1996-03-28 | 1997-10-07 | Diafoil Co Ltd | 離型フイルム |
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JP2005047175A (ja) * | 2003-07-30 | 2005-02-24 | Teijin Dupont Films Japan Ltd | 両面離形フィルム |
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2009
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