JP2010233748A - メダルゲーム装置 - Google Patents

メダルゲーム装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010233748A
JP2010233748A JP2009083736A JP2009083736A JP2010233748A JP 2010233748 A JP2010233748 A JP 2010233748A JP 2009083736 A JP2009083736 A JP 2009083736A JP 2009083736 A JP2009083736 A JP 2009083736A JP 2010233748 A JP2010233748 A JP 2010233748A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medal
lottery
unit
detection unit
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009083736A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichiro Sato
健一郎 佐藤
Hirokazu Hirose
博和 廣瀬
Goro Kabutogi
吾朗 兜木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bandai Namco Entertainment Inc
Original Assignee
Namco Bandai Games Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Namco Bandai Games Inc filed Critical Namco Bandai Games Inc
Priority to JP2009083736A priority Critical patent/JP2010233748A/ja
Priority to GB201004492A priority patent/GB2469174B/en
Publication of JP2010233748A publication Critical patent/JP2010233748A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07FCOIN-FREED OR LIKE APPARATUS
    • G07F17/00Coin-freed apparatus for hiring articles; Coin-freed facilities or services
    • G07F17/32Coin-freed apparatus for hiring articles; Coin-freed facilities or services for games, toys, sports, or amusements
    • G07F17/3286Type of games
    • G07F17/329Regular and instant lottery, e.g. electronic scratch cards
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07FCOIN-FREED OR LIKE APPARATUS
    • G07F17/00Coin-freed apparatus for hiring articles; Coin-freed facilities or services
    • G07F17/32Coin-freed apparatus for hiring articles; Coin-freed facilities or services for games, toys, sports, or amusements
    • G07F17/3286Type of games
    • G07F17/3297Fairground games, e.g. Tivoli, coin pusher machines, cranes

Abstract

【課題】抽選装置を有するメダルゲーム装置において、当該抽選装置による抽選を実行させることのできるチャンスを向上させること。
【解決手段】メダルゲーム装置1000において、遊技者によりメダル投入器10に投入されたメダルは、メダル放出口10eから放出されて遊技空間GSの奥に設置された立設盤SBに当接する。当接位置には、メダルが当接した時がルーレット装置15のランプ移動表示の停止タイミングである旨を示すマークMKが描画されている。そして、メダル投入器10に投入されたメダルがメダル投入レール10cの所定位置を通過したことが通過センサ10dにより検出された後、予め定められた規定経過時間が経過したタイミングを停止タイミングとして、ルーレット装置15のランプ移動表示を停止させる。そして、当たりランプで停止した場合は、抽選権利が付与され、抽選システム20による抽選が行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、メダルゲーム装置に関する。
従来、プッシャー型と呼ばれるメダルゲーム装置が知られている。プッシャー型のメダルゲーム装置は、筐体内の遊技空間に、前端がメダル獲得口の上方に向かって延設された固定テーブルと、固定テーブルの上面に沿って周期的に往復動されるプッシャーテーブルとを備えている。そして、固定テーブルの上面並びにプッシャーテーブルの上面に、それら上面を概ね覆う程度に多数のメダルが載置される。プッシャーテーブルの前端は、固定テーブル上面との間に隙間がない、或いは、隙間があったとしてもメダル厚さよりも小さい隙間となるような形状を有しており、プッシャーテーブルの前端面で固定テーブル上に載置されたメダルを押すことができるようになっている。
遊技者が新たなメダルをメダルゲーム装置に挿入すると、挿入されたメダルと同数のメダルが遊技空間に投入されてプッシャーテーブルの上面に載置される。プッシャーテーブルが固定テーブルに沿ってスライドしながら後進すると、プッシャーテーブルは筐体の挿通孔(出入口)に引っ込む格好になる。プッシャーテーブルの引き込みに伴って、プッシャーテーブルの上面後ろ側に載置されているメダルは挿通孔の端部に当たって相対的に前方に押されることになる。すると、プッシャーテーブルの上面に載置されていた他のメダルは次々に玉突き状に前方側に押され、プッシャーテーブルの前端側に載置されていたメダルが、プッシャーテーブルが後進してできた固定テーブルの上面の空き領域に落下する。
そして次に、プッシャーテーブルが固定テーブル上をスライドして前進すると、新たに固定テーブル上に落下したメダルがプッシャーテーブルの前端面によって前方に押される。すると今度は固定テーブルの上面に載置されたメダルが次々に連鎖的に前方側に押される格好となる。そして、載置されていたメダルの一部が固定テーブルの前端からメダル獲得口に落下することでメダル払出口からメダルが払い出される。
近年では、メダルとは別種の特別遊技媒体を固定テーブル上に供給するものも知られている(例えば、特許文献1)。こうしたメダルゲーム装置では、固定テーブル上に供給された特別遊技媒体が固定テーブル上に載置されたメダルとともに運ばれてメダル獲得口に落下すると、抽選装置による抽選が実行される構成となっている。メダルとは形状の異なる特別遊技媒体を加えて視覚的に変化を持たせるとともに、この特別遊技媒体のメダル獲得口への落下でもって抽選を実行することで、単にメダルをテーブルから落とすだけでは得られないより「特別な幸運」を手に出来るチャンスに富んだメダルゲームを実現している。
特開2008−113996号公報
しかしながら、抽選装置による抽選を実行させるためには、特別遊技媒体をメダル獲得口へ落下させなければならず、そのためには、ある程度の数のメダルの投入と、メダル落下に係る技量とが要求された。そのため、例えば1枚のメダルだけで抽選を実行させることができるのは極めて稀であった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、メダル獲得口へのメダル落下以外の要素として抽選装置による抽選機能を有するメダルゲーム装置において、当該抽選装置による抽選を実行させることのできるチャンスを向上させることである。
以上の課題を解決するための第1の発明は、
ゲームフィールド(例えば、図1の固定テーブル6)からメダル獲得口(例えば、図1のメダル獲得口4)に落下したメダル(例えば、図2のメダルM)を払い出すメダルゲーム装置であって、
一端部から他端部に向けて自重によりメダルが回転落下する樋状の通路部(例えば、図2のメダル投入レール10c)の前記一端部にメダル投入口(例えば、図2のメダル投入口10a)を、前記他端部にメダル放出口(例えば、図2のメダル放出口10c)を有し、前記メダル放出口から放出されたメダルが前記ゲームフィールドの所定部位に当接する向きに設けられてなるメダル投入部(例えば、図1及び図2のメダル投入器10)と、
前記通路部の所定位置を通過したメダルを検出するメダル検出部(例えば、図2の通過センサ10d)と、
所与の指示タイミングに基づいて抽選処理を実行する抽選部(例えば、図2の抽選システム20)と、
前記所定部位に描画又は貼付され、当該所定部位にメダルが当接した時が前記指示タイミングである旨を示すマーク(例えば、図1及び図2のマークMK)と、
を備え、
前記抽選部が、前記メダル検出部による検出がなされて後、前記所定部位にメダルが当接するまでの予め設定された想定到達時間後を前記指示タイミングとして前記抽選処理を実行するメダルゲーム装置(例えば、図1のメダルゲーム装置1000)である。
この第1の発明によれば、メダル投入部に投入されたメダルは、メダル放出口から放出されてゲームフィールドの所定部位に当接する。所定部位には、メダルが当接した時が抽選部への抽選処理の実行を指示する指示タイミングである旨を示すマークが描画又は貼付されている。そして、メダル投入部に投入されたメダルが通路部の所定位置を通過したことが検出された後、所定部位にメダルが当接するまでの予め設定された想定到達時間後を指示タイミングとして、抽選部が抽選処理を実行する。
遊技者が、所定部位に描画又は貼付されたマーク目がけてメダルを投入し、マークにメダルが当たると抽選処理が実行される構成により、メダル落下に係る技量がなくとも、僅か1枚のメダルを投入しただけで抽選を実行させることも可能となり、抽選を実行させることのできるチャンスを向上させることができる。そればかりでなく、メダルの通過が検出された後、マークにメダルが当接するまでの予め設定された想定到達時間が経過したタイミングを指示タイミングとして抽選処理を実行することにしているため、あたかもメダルがマークに当接したタイミングで抽選処理が実行されたかのように遊技者を錯覚させることができる。メダルがマークに当接するタイミングを、実際に当接する前に、前もって推定して抽選処理を実行させることができるため、実際に当接したこと自体を検出してから抽選処理を実行する場合に生じる時間的な遅れが発生することがなく、時間遅れによる違和感を遊技者に与えることがない。
また、第2の発明として、第1の発明のメダルゲーム装置であって、
当たり位置を含む所定の表示範囲内で標的表示を周期的に移動するように表示制御する標的移動表示制御部(例えば、図1のルーレット装置15)を更に備え、
前記抽選部は、前記指示タイミングにおける前記標的表示の表示位置が前記当たり位置か否かに基づいて当たり外れを判定することで前記抽選処理を実行する、
メダルゲーム装置を構成してもよい。
この第2の発明によれば、標的移動表示制御部は、当たり位置を含む所定の表示範囲内で標的表示を周期的に移動するように表示制御する。そして、指示タイミングにおいて標的移動表示制御部により表示制御されている標的表示の表示位置が当たり位置か否かに基づいて、抽選部が抽選処理を実行する。
標的移動表示制御部の表示制御により、一種のルーレットゲームが実現される。この場合、抽選処理を実行させるためには、メダルがマークに当接するタイミングにおいてルーレットの表示位置が当たり位置であることが必要となる。そのため、遊技者は、抽選のチャンスを得るために、タイミングを計りながらメダル投入部にメダルを投入することが必要となり、メダル投入に新たな興趣を与えることができる。また、遊技者はルーレットゲームと抽選ゲームとの二重の楽しみを味わうことができる。
また、第3の発明として、第1の発明のメダルゲーム装置であって、
当たり位置を含む所定の表示範囲内で標的表示を周期的に移動するように表示制御する標的移動表示制御部(例えば、図1のルーレット装置15)を更に備え、
前記抽選部は、前記指示タイミングにおける前記標的表示の表示位置を推定し(例えば、図10のステップB27、B29)、当該位置が前記当たり位置となるか否かに基づいて当たり外れを判定する(例えば、図10のステップB28、B30)ことで前記抽選処理を実行する、
メダルゲーム装置を構成してもよい。
この第3の発明によれば、標的移動表示制御部は、当たり位置を含む所定の表示範囲内で標的表示を周期的に移動するように表示制御する。そして、抽選部は、指示タイミングにおける標的表示の表示位置を推定し、当該位置が当たり位置となるか否かに基づいて当たり外れを判定することで抽選処理を実行する。
指示タイミングは、メダル検出部によりメダルの検出がなされて後、所定部位にメダルが当接するまでの予め設定された想定到達時間が経過したタイミングであり、既知のタイミングである。そのため、メダル検出部によりメダルの検出がなされた際の標的表示の表示位置と、標的表示の移動表示速度と、想定到達時間とを用いれば、指示タイミングにおける標的表示の表示位置を推定することができる。このように標的表示の表示位置を推定し、当たり外れを前もって判定しておくことで、標的表示の停止を一種の演出として機能させることができる。
また、第4の発明として、第1の発明のメダルゲーム装置であって、
前記メダル投入部は、前記メダル放出口から放出されたメダルが当接可能な前記所定部位の左右範囲内で左右に首振り自在に設けられ(例えば、図7のメダル投入器100)、
前記メダル検出部は、前記他端部に設けられ(例えば、図7の通過センサ100d)、
前記所定部位の左右範囲に対応する所定範囲で標的表示が移動するように表示制御する標的移動表示制御部(例えば、図7のルーレット装置15)と、
前記メダル投入部の左右首振り角度を検出する角度検出部(例えば、図7の首振り角度検出センサ110)と、
前記メダル検出部により検出された時点で前記角度検出部が検出した首振り角度を用いて、前記所定部位の中の何れの地点に当接するかを推定する当接地点推定部(例えば、図7の制御ユニット80)と、
を更に備え、
前記抽選部は、前記指示タイミングにおける前記標的表示の表示位置と、前記指示タイミングにおける前記当接地点推定部によって推定された地点との異同に基づいて当たり外れを判定することで前記抽選処理を実行する、
メダルゲーム装置を構成してもよい。
この第4の発明によれば、メダル投入部は、左右に首振り自在に構成されており、その他端部には、メダル検出部が設けられている。そして、メダル検出部によりメダルが検出された時点におけるメダル投入部の左右の首振り角度を用いて、所定部位の何れの地点にメダルが当接するかが推定される。そして、抽選部は、指示タイミングにおける標的表示の表示位置と、指示タイミングにおける推定されたメダルの当接地点との異同に基づいて当たり外れを判定することで抽選処理を実行する。
メダル投入部が左右に首振り自在に構成されているため、遊技者は、思い思いの方向にメダルを放出させることができ、遊技の興趣性が高まる。また、メダル投入部の左右の首振り角度を用いてメダルの当接地点を推定し、当該推定地点とマークにメダルが当接するタイミングにおける標的表示の表示位置との異同に基づいて当たり外れを判定するため、当接タイミングをより正確に推定できる。
また、第5の発明として、第1〜第4の何れかの発明のメダルゲーム装置であって、
前記メダル獲得口に落下したメダルを検出する落下メダル検出部(例えば、図1の通過センサ11)と、
前記メダル検出部により検出されたメダルの数と前記落下メダル検出部により検出されたメダルの数とからペイアウト率を算出するペイアウト率算出部(例えば、図4のペイアウト率算出部214;図5のステップA5、A21、A51)と、
を備え、
前記抽選部は、前記ペイアウト率に基づいて前記想定到達時間を、所定の変動許容時間範囲内で変動させる到達時間変動手段(例えば、図4の処理部200;図5のステップA25、A27)を有する、
メダルゲーム装置を構成してもよい。
この第5の発明によれば、ペイアウト率算出部により、メダル検出部により検出されたメダルの数と落下メダル検出部により検出されたメダルの数とからペイアウト率が算出される。そして、算出されたペイアウト率に基づいて、到達時間変動手段により、想定到達時間が所定の変動許容時間範囲内で変動される。例えば、ペイアウト率が所定の目標ペイアウト率を超えている場合は、想定到達時間を変動させることによって、ゲームの難易度を高めることができる。
また、第6の発明として、第2〜第4の何れかの発明のメダルゲーム装置であって、
前記メダル獲得口に落下したメダルを検出する落下メダル検出部と、
前記メダル検出部により検出されたメダルの数と前記落下メダル検出部により検出されたメダルの数とからペイアウト率を算出するペイアウト率算出部と、
を備え、
前記標的移動表示制御部は、前記ペイアウト率に基づいて前記標的表示の移動表示速度を変更する、
メダルゲーム装置を構成してもよい。
この第6の発明によれば、ペイアウト率算出部により、メダル検出部により検出されたメダルの数と落下メダル検出部により検出されたメダルの数とからペイアウト率が算出される。そして、算出されたペイアウト率に基づいて、標的移動表示制御部により、標的表示の移動表示速度が変更される。例えば、ペイアウト率が所定の目標ペイアウト率を超えている場合は、標的表示の移動表示速度を大きくすることによって、ゲームの難易度を高めることができる。
第1実施形態におけるメダルゲーム装置の正面外観図。 第1実施形態におけるメダルゲーム装置の側面の断面図。 第1実施形態におけるメダル投入器の部分拡大図。 第1実施形態におけるメダルゲーム装置の機能構成を示すブロック図。 第1実施形態における制御処理の流れを示すフローチャート。 第1実施形態における制御処理の流れを示すフローチャート。 第2実施形態におけるメダルゲーム装置の正面外観図。 左右首振り角度と規定経過時間との関係の説明図。 規定経過時間設定データのデータ構成例を示す図。 変形例における制御処理の流れを示すフローチャート。
以下、図面を参照して、本発明を適用したメダルゲーム装置について説明する。尚、以下のメダルゲーム装置の説明における方向は、遊技を行う遊技者の視点に立った方向を指すものとし、手前側を前、奥側を後、ゲーム装置に向かった上下左右それぞれの方向を上下左右それぞれの方向とする。
1.第1実施形態
1−1.概略構成
図1は、第1実施形態におけるメダルゲーム装置1000の構成を示す正面外観図であり、図2は、メダルゲーム装置1000の主要部の縦断面図である。メダルゲーム装置1000は、透明カバーガラス2及び支持板3で囲まれた遊技空間GSを画成し、この遊技空間GS内に前端がメダル獲得口4の上方に向かって延設された固定テーブル6と、この固定テーブル6の上面に沿って周期的に往復動されるプッシャーテーブル8とを備えて構成されている。メダルゲーム装置1000は、いわゆる「プッシャー型」のメダルゲーム装置に分類される。
メダルゲーム装置1000は、遊技者が新たなメダルMを投入するためのメダル投入器10を左右に1つずつ備えている。また、メダルゲーム装置1000は、立設盤SBの下部であって、メダル投入器10のメダル放出口10eから放出されたメダルが衝突する位置近傍にルーレット装置15を備えるとともに、立設盤SBの内部にいわゆる物理抽選を行う抽選システム20を備える。ルーレット装置15は、ルーレットゲームを行い、その成否に応じて抽選システム20による抽選を発動させる権利を付与するか否かを決定するための装置である。
遊技開始前には、メダルゲーム装置1000の管理人らによって、固定テーブル6並びにプッシャーテーブル8の上面に多数のメダルMが予め載置される。そして、遊技の進行に伴い、遊技者によりメダル投入器10に新たなメダルMが投入され、プッシャーテーブル8の上面に次々とメダルMが載置されることになる。
プッシャーテーブル8は、固定テーブル6上にスライド移動可能に載置されている。台座内には、図2に示すように、ステッピングモータ9aを具備した往復動機構9が設けられており、ステッピングモータ9aの動作により、プッシャーテーブル8が立設盤SBの下部に開口する挿通孔7から出入りするように前後方向に周期的に往復運動する。
プッシャーテーブル8が、固定テーブル6上をスライドするようにして後進(退行)すると、その上面に載置されているメダルMも載置されたまま一緒に後進する。プッシャーテーブル8が後進に伴って挿通孔7に引き込まれると、後進した分だけプッシャーテーブル8の延出長が短くなり、プッシャーテーブル8の上面後方に載置されていたメダルMが挿通孔7の周縁に当って相対的に前方に押される格好になる。すると、プッシャーテーブル8に載置されていた他のメダルMも玉突き状に連鎖的に前方へ押され、ついには前端側に載っているメダルMが固定テーブル6上に落下する。
その後、プッシャーテーブル8の前進(押出動作)に伴ってその前方端面が押出部として機能し、固定テーブル6の上面に落下して固定テーブル6に載置されたメダルMは前方に押される(プッシュされる。)。すると今度は、固定テーブル6に載置されているメダルMが玉突き状に前方へ押され、固定テーブル6の手前側に載置されているメダルMから順にメダル獲得口4に落下する。
メダル獲得口4の下部は、落下したメダルMの通過を検出する通過センサ11を備えた通路に連通している。通過センサ11は、物体の通過を検出する手段であって、例えば投光素子と受光素子とが対向配置された遮光によって物体の通過を検出するセンサや、超音波の反射時間から距離を計測する距離センサなどによって実現できる。通過する物体に接触して揺動する揺動スイッチなどでも良い。メダル獲得口4に落下したメダルMは、この通路を通ってメダル払出口13に案内され、遊技者に払い出される。
抽選システム20は、球状の抽選体である抽選球Sを用いて抽選を行う。抽選システム20による最終的な抽選結果が“大当たり”である場合は、大当たり抽選球案内レール70によって抽選球Sがメダル獲得口4に案内される。メダル獲得口4の下部には、メダル獲得口4に落下したメダルM及び抽選球Sの中から抽選球Sを選別する公知の選別機構(不図示)と、選別機構により選別された抽選球Sを貯留部に回収する公知の回収機構(不図示)とが備えられている。そして、メダル獲得口4に抽選球Sが落下したことが検知されると、特典として、所定枚数(例えば30枚)のメダルMがボーナスメダルとしてメダル払出口13から払い出される。
尚、“大当たり”でなくとも、メダルの流れに乗って固定テーブル6上の抽選球Sがメダル獲得口4に落下する場合があるのは勿論である。“大当たり”の場合には、直接、抽選球Sがメダル獲得口4に落下することとなり、ボーナスメダルが即座に支給されることとなるため、遊技者は“特別な幸運”を得ることになる。
他方、抽選結果が“普通当たり”の場合には、普通当たり抽選球案内レール75によって抽選球Sが固定テーブル6上に案内され、抽選結果が“外れ”の場合には、抽選球回収穴59に抽選球Sが回収される。
ルーレット装置15は、図3に示すように、左右方向に一列に配列されたルーレットランプ(ルーレットLED)RLを備えて構成され、点灯させるランプを所定の移動表示速度で高速に切り替えることで標的表示を左右に往復するように移動表示させる、ルーレットの出目の移動制御(以下、「ランプ移動制御」という。)を行う。そして、後述する停止タイミングにおいてランプ移動制御を停止する。もし、当該停止タイミングにおいて点灯しているランプが当たりランプRsであればルーレットゲームは「成功」であるとして、抽選システム20による抽選権利を付与して、抽選システム20による抽選を開始する。一方、外れランプRfであればルーレットゲームを「失敗」として、抽選権利が与えられず、抽選システム20による抽選が行われない。
立設盤SBの左下部及び右下部であって、左右に備えられたメダル投入器10のメダル放出口10eから放出されたメダルが衝突する部位には、所定のマークMKが描画されている。マークMKは、メダルMの当接位置を遊技者に示すとともに、マークMKにメダルMが当接した時がルーレット装置15によるランプ移動制御の停止タイミングである旨を示している。
制御ユニット80には、CPU(Central Processing Unit)82やICメモリ84などの電子・電気部品が実装されており、ICメモリ84に予め記憶されていたプログラムに従ってCPU82が各種演算処理を実行してメダルゲーム装置1000の各部の制御を実行する。
スピーカ90は、遊技中におけるBGMを出力したり、ルーレット装置15によるルーレットゲームの成否に応じた演出音声を出力したり、抽選システム20による抽選結果に応じた演出音声を出力したりする音出力装置である。
1−2.メダル投入器の構成
図2及び図3を参照しつつメダル投入器10の構成について説明する。図3は、メダルゲーム装置1000に備えられた右側のメダル投入器10及びその周辺を拡大した部分拡大図である。メダル投入器10は、メダルMを立てた状態で、メダルMが自重により手前方から奥方に向けて回転落下するメダル投入レール10cを備えて構成されている。メダル投入レール10cは、メダルMを立てた状態に維持しつつ回転落下方向をガイドする壁面部とメダルMの落下面を形成する床面部とによって樋状の溝を形成している。メダル投入レール10cは、奥側が手前側よりも低くなるように傾斜しており、溝の幅がメダルMの幅よりも僅かに広くなっているため、メダルMはメダル投入レール10cを手前方から奥方に向けて回転しながら落下する。
メダル投入器10の一端(手前側)は、支持板3に設けられたメダル投入口10aでなり、このメダル投入口10aは、連結通路10bを介してメダル投入レール10cに連通している。メダル投入口10aは、その幅がメダルMの幅よりも僅かに広くなっており、遊技者がメダルMを立てた状態で1枚ずつ投入可能に構成されている。
メダル投入口10aに投入されたメダルMは、連結通路10bを通過してメダル投入レール10cに導かれるが、連結通路10bは、図2に示すようにメダル投入口10aに投入されたメダルMの進行方向を鉛直下向きに変化させた後にメダル投入レール10cに導く、Z字状に屈曲したクランク形状をなしている。このため、メダルMは、投入時の勢いが減殺されて一旦落下させられた後に、メダル投入口10aの下方に設けられたメダル投入レール10cに案内される。このように、メダル投入器10は、勢いをつけてメダルMが投入された場合にも、メダル投入レール10cを回転落下し始める速度をほぼ同一として、常に同じような速度でメダルMを回転落下させる機構となっている。
メダル投入器の他端(奥側)の開口はメダル放出口10eとなっており、樋状のメダル投入レール10cを転動してメダル放出口10eから放出されたメダルMが、ルーレットランプRLの下方に描画されたマークMKに当接するように、メダル投入器10が位置決めされている。
また、メダル投入レール10cのメダル放出口10eよりも僅かに手前側には、メダルMの通過を検出する通過センサ10dが配置されている。通過センサ10dは、例えば投光素子と受光素子とが対向配置された遮光によって物体の通過を検出するセンサや、超音波の反射時間から距離を計測する距離センサなどによって実現できる。通過する物体に接触して揺動する揺動スイッチなどでもよい。
本実施形態では、通過センサ10dによりメダルMの通過が検知されて後、予め規定された経過時間(以下、「規定経過時間」という。)が経過したタイミングを停止タイミングとして、ルーレット装置15のランプ移動制御を停止させる制御を行う。この規定経過時間は、通過センサ10dによりメダルMの通過が検出されてからメダルMがマークMKに当接するまでの時間である。
前述したように、メダル投入レール10cは、メダルMの投入時の勢い如何に関わらず、常に同じ速度でメダルMを回転落下させるため、メダルMが通過センサ10dにより検出されてからマークMKに当接するまでの時間は一定である(厳密には多少の誤差はあるが、人間が視覚的に認知できる時間としては一定と言える)。そのため、メダルゲーム装置1000の製造段階において、実際にメダルMをメダル投入器10に投入して試験を行い、投入されたメダルMが通過センサ10dにより検出されて後、当該メダルMがメダル放出口10eから放出されてマークMKに当接するまでの時間を測定することで、規定経過時間が設定される。
特徴的であることの1つは、実際にメダルMがマークMKに当接したタイミングを検出してランプ移動制御を停止させるのではなく、通過センサ10dによりメダルMの通過が検出されてから規定経過時間が経過したタイミングでランプ移動制御を停止させる点である。この制御により、あたかもメダルMがマークに当接した瞬間にランプ移動制御が停止したかのように遊技者を錯覚させることが可能となる。
このような制御を行うのは、以下のような理由からである。1つの方法として、マークMKの代わりにメダルMの当接を検出するセンサを設け、当該センサにより当接が検出されたタイミングを検出して、ランプ移動制御を停止させる構成とすることも可能ではある。しかし、実際にメダルMが当接したことを検出することは、センサの耐久性や検出精度の経時劣化の点から問題が生じ得、センサの交換が必要になるという問題がある。また、センサがメダルMの接触を検出した後にランプ移動制御を停止させようとすると時間的な遅れが生じ、遊技者に違和感を与えかねないという問題もある。そこで、メダルMの当接を検出するセンサを設けてメダルMの当接そのものを検出するのではなく、メダルMの当接タイミングを前もって推定してランプ移動制御を停止させるのである。
1−3.抽選システムの構成
次に、本実施形態における抽選システム20の構成について詳細に説明する。抽選システム20は、遊技空間GSの奥に立設された立設盤SBに設けられた2台の抽選装置である第1の抽選装置30と第2の抽選装置40とが上下方向に並べて配置されるとともに、第1の抽選装置30及び第2の抽選装置40を連結する連結通路50を備えて構成される。
第1の抽選装置30は、立設盤SBの上部に設けられた正面視円形の窪み32に嵌め込むように形成された第1の抽選ホイール部31と、第1の抽選ホイール部31を回転駆動する第1のステッピングモータ33とを備えて構成される。第1のステッピングモータ33は、制御ユニット80からの駆動制御信号に従って、第1の抽選ホイール部31を指定される回転方向(時計回り/反時計回り)及び回転速度で回転させる。
第1の抽選ホイール部31の外周側面は円滑面で形成されているが、抽選球Sが出入りする開口部が4箇所等間隔に設けられている。そのうちの3箇所の開口部は、竪穴型のポケット部である竪穴ポケット部31aの開口部である。竪穴ポケット部31aの深さは、抽選球1個がちょうど収まる深さとなるように設計されている。また、残る1箇所の開口部は、屈曲型のポケット部である屈曲ポケット部31bの開口部である。屈曲ポケット部31bは、竪穴の底部に図1に向かって時計回り方向に横穴を有した長靴を模した形状を有しており、この屈曲ポケット部31bを形成する竪穴及び横穴の長さは、抽選球1個がちょうど収まるような長さとなるように設計されている。
図1において、立設盤SBには、第1の抽選ホイール部31の時計文字盤で言う10時の位置に抽選球投入部35が設けられている。抽選球投入部35は、立設盤SBの左部に鉛直方向に形成された抽選球収納部55の上端と連通して一体的に形成されており、抽選球収納部55の上端部から下方に向けて傾斜する傾斜通路でなる。
抽選球収納部55は、抽選球Sの直径よりやや大きい内径を有する筒状の通路でなり、抽選球収納部55の下方には抽選球Sの落下を阻止するとともに、下から新たな抽選球Sを押し込んで押し上げる公知の押し上げ機構(不図示)が具備されている。抽選球収納部55の通路内に抽選球Sが積み上げられた状態で、押し上げ機構により当該通路の下方から新たな抽選球Sが1つ押し上げられると、積み上げられている抽選球S全体が更に上方に押し上げられる。そして、抽選球収納部55の上端に達した抽選球Sが、傾斜通路をなす抽選球投入部35に落下する。
抽選球投入部35に落下してきた抽選球Sは、第1の抽選ホイール部31の外周側面に当接してその位置に留まるが、第1の抽選ホイール部31の回転によって、竪穴ポケット部31a或いは屈曲ポケット部31bの開口部が、抽選球投入部35の対向位置に到来すると、その開口部を通じて、当該ポケット部に転落する。抽選球投入部35は下方に向けて開口しており、これに対向するように、第1の抽選ホイール部31の外周側面に形成された何れかの開口部が到来することで、当該開口部が上方を向く位置となって、抽選球Sが当該ポケット部に転落する。
図1において、立設盤SBには、第1の抽選ホイール部31の時計文字盤で言うところの8時の位置に第1の抽選球落下口部36が設けられている。第1の抽選球落下口部36は、第1の抽選ホイール部31と第2の抽選ホイール部41とを連結する連結通路50の上端と連通している。第1の抽選ホイール部31の竪穴ポケット部31a或いは屈曲ポケット部31bの開口部が第1の抽選球落下口部36の対向位置に到来すると、その開口部を通じて、抽選球Sが第1の抽選球落下口部36に転落する。そして、抽選球Sは、連結通路50を通って第2の抽選ホイール部41へと導かれる。
図1において、立設盤SBには、第1の抽選ホイール部31の時計文字盤で言うところの4時の位置に第2の抽選球落下口部37が設けられている。第2の抽選球落下口部37は、抽選結果が“外れ”として抽選球Sを回収するための抽選球回収穴59に抽選球Sを導く案内通路58の上端に連結している。抽選球回収穴59に回収された抽選球Sは、立設盤SBの内部に形成された抽選球搬送機構60を通じて抽選球の貯留部(不図示)に搬送される。
第1の抽選ホイール部31は、上述したように立設盤SBの上部に設けられた正面視円形の窪み32に嵌め込むように形成されている。そのため、第1の抽選ホイール部31の竪穴ポケット部31a或いは屈曲ポケット部31bの開口部は、第1の抽選球落下口部36又は第2の抽選球落下口部37の対向位置に到来する場合を除き、窪み32の外周壁面と対向することになる。そのため、窪み32の外周壁面が抽選球Sの落下防止部として機能し、第1及び第2の抽選球落下口部以外での抽選球Sの落下が防止される。
第2の抽選装置40は、第1の抽選装置30と略同一の構成を有する抽選装置である。そのため、詳細な説明を省略して主要な構成を説明する。第2の抽選装置40は、図2に示すように、立設盤SBの下部に設けられた正面視円形の窪み42に嵌め込むように形成された第2の抽選ホイール部41と、第2の抽選ホイール部41を回転駆動する第2のステッピングモータ43とを備え、制御ユニット80からの駆動制御信号に従って第2の抽選ホイール部41の回転方向(時計回り/反時計回り)及び回転速度が可変に制御される。第2の抽選ホイール部41は、第1の抽選ホイール部31と同様、3つの竪穴ポケット部41aと1つの屈曲ポケット部41bとを有して構成される。
図1において、立設盤SBには、第2の抽選ホイール部41の時計文字盤で言うところの10時の位置に抽選球投入部45が設けられている。抽選球投入部45は、連結通路50の下端と連通して一体的に形成されている。また、時計文字盤で言うところの8時の位置に第1の抽選球落下口部46が設けられている。第1の抽選球落下口部46は、大当たり抽選球案内レール70の一端に連通しており、大当たり抽選球案内レール70の他端は、メダル獲得口4の上方に位置している。すなわち、第1の抽選球落下口部46に転落した抽選球Sは、大当たり抽選球案内レール70の上を転動してメダル獲得口4に直接落下することとなる。
図1において、立設盤SBには、第2の抽選ホイール部41の時計文字盤で言うところの4時の位置に第2の抽選球落下口部47が設けられている。第2の抽選球落下口部47は、普通当たり抽選球案内レール75の一端と連通しており、普通当たり抽選球案内レール75の他端は、固定テーブル6の上方に位置している。すなわち、第2の抽選球落下口部47に転落した抽選球Sは、普通当たり抽選球案内レール75の上を転動して固定テーブル6上に落下することとなる。
以上の構成をなす第1の抽選ホイール部31及び第2の抽選ホイール部41は、それぞれ第1のステッピングモータ33及び第2のステッピングモータ43によって、図1に向かって時計回りの方向に回転するように駆動制御される。そして、抽選システム20による抽選は次のように行われる。
先ず、不図示の押し上げ機構により抽選球収納部55の下方から新たな抽選球Sが挿入され、積み上げられた抽選球Sの列が上方に押し上げられると、最上位に位置する抽選球Sが抽選球投入部35の傾斜通路を沿って落下する。第1の抽選ホイール部31は常時回転制御されているため、最初に到来したポケット部に抽選球Sが転落・投入されることとなるが、竪穴ポケット部31aに投入された場合には、時計回りに回転して竪穴ポケット部31aの開口部が第2の抽選球落下口部37の対向位置に到来したときに、抽選球Sは当該竪穴ポケット部31aから第2の抽選球落下口部37に転落し、回収される。この場合の抽選結果が“外れ”である。
一方、抽選球Sが屈曲ポケット部31bに投入された場合には、時計回りに回転して、当該屈曲ポケット部31bの開口部が第2の抽選球落下口部37の対向位置に到来しても、抽選球Sは第2の抽選球落下口部37には転落しない。屈曲ポケット部31bには時計回り方向に横穴が形成されている。第1の抽選ホイール部31が時計回り方向に回転している間に、屈曲ポケット部31bの開口部の向きが図1に向かって真上〜右上〜右〜右下〜下〜左下の順に変位するが、開口部の向きが真上〜右となる間に、屈曲ポケット部31bの横穴は、下向きとなる。従い、この間に抽選球Sは屈曲ポケット部31bの横穴に移動することとなる。そして、開口部の向きが右〜右下〜下となる間は、横穴が逆さになることがないため、抽選球Sは依然として横穴の中に留まるのである。第2の抽選球落下口部37は、時計文字盤で言うところの4時の位置にあるため、屈曲ポケット部31bの開口部が第2の抽選球落下口部37の対向位置に位置したとしても、抽選球Sは横穴に留まり、転落することはない。
第1の抽選ホイール部31が更に時計回り方向に回転して、屈曲ポケット部31bの開口部の向きが下〜左下となると、横穴が逆さになり、横穴に留まっていた抽選球Sが屈曲ポケット部31の竪穴に落下し、開口部に位置するようになる。そして、当該開口部が第1の抽選球落下口部36の対向位置に位置すると、抽選球Sは、第1の抽選球落下口36に落下し、連結通路50を通って第2の抽選ホイール部41の抽選球投入部45に案内される。
抽選球投入部45に案内された抽選球Sは、第1の抽選ホイール部31と同様、第2の抽選ホイール部41の何れかのポケット部に投入されることとなる。このとき、抽選球Sが竪穴ポケット部41aに投入されると、当該竪穴ポケット部41aの開口部が第2の抽選球落下口部47の対向位置に到来したときに、当該竪穴ポケット部41aから第2の抽選球落下口部47に転落して、普通当たり抽選球案内レール75によって固定テーブル6上へと案内される。この場合の抽選結果が“普通当たり”である。
一方、抽選球Sが屈曲ポケット41bに投入されると、第1の抽選ホイール部31と同様の原理により、当該屈曲ポケット部41bの開口部が第2の抽選球落下口部47の対向位置を超えて、第1の抽選球落下口部46の対向位置に到来したときに第1の抽選球落下口46に落下し、大当たり抽選球案内レール70によって直接メダル獲得口4へと案内される。この場合の抽選結果が“大当たり”である。
第1の抽選ホイール部31は、3つの竪穴ポケット部31aと1つの屈曲ポケット部41bとを有しているため、抽選球Sが第1の抽選ホイール部31から第2の抽選ホイール部41へと案内される確率は「1/4」である。第2の抽選ホイール部41へ抽選球Sが案内された場合、必ず“普通当たり”か“大当たり”となる。従って当選確率は「1/4」と言える。
また、第2の抽選ホイール部41も、3つの竪穴ポケット部41aと1つの屈曲ポケット部41bとを有しているため、抽選球Sが第2の抽選ホイール部41からメダル獲得口4へと案内される確率も「1/4」である。従って、“大当たり”となる確率は「1/16」、“普通当たり”となる確率は「3/16」と言える。
1−4.機能構成
図4は、メダルゲーム装置1000の機能構成を示すブロック図である。メダルゲーム装置1000は、メダル投入検出部102と、メダル落下検出部104と、抽選球落下検出部106と、処理部200と、第1の抽選ホイール駆動部302と、第2の抽選ホイール駆動部304と、ルーレット装置306と、押し上げ機構308と、音出力部400と、記憶部500とを備えて構成される。
メダル投入検出部102は、遊技者がメダル投入口10aに投入したメダルMの通過を検出する検出部であり、検出信号を処理部200に出力する。メダル投入検出部102は、図1〜図3の通過センサ10dに相当する。
メダル落下検出部104は、固定テーブル6からメダル獲得口4に落下したメダルを検出する検出部であり、検出信号を処理部200に出力する。メダル落下検出部104は、図1の通過センサ11に相当する。
抽選球落下検出部106は、固定テーブル6からメダル獲得口4に落下した抽選球Sを検出する検出部であり、検出信号を処理部200に出力する。
処理部200は、メダルゲーム装置1000の各部の動作を制御する制御部である。図1では、制御ユニット80がこれに相当し、制御ユニット80に搭載されたCPU、DSP、ASIC等の演算装置により、記憶部500に記憶されているプログラムやデータが読み出されて実行されることで、各種機能が実現される。
処理部200は、第1の抽選ホイール制御部202と、第2の抽選ホイール制御部204と、ルーレット制御部206と、抽選球投入制御部208と、メダル払出制御部210と、演出制御部212と、ペイアウト率算出部214と、音生成部216と、タイマー218とを備えている。
第1の抽選ホイール制御部202は、第1の抽選ホイール駆動部302に駆動制御信号を出力して、時計回り方向に一定の回転速度で第1の抽選ホイール部31を回転させる制御部である。第2の抽選ホイール制御部204も同様に、第2の抽選ホイール駆動部304に駆動制御信号を出力して、時計回り方向に一定の回転速度で第2の抽選ホイール部41を回転させる制御部である。
第1の抽選ホイール駆動部302は、第1の抽選ホイール制御部202からの駆動制御信号に従って第1の抽選ホイール部31を駆動させる駆動装置であり、図2の第1のステッピングモータ33がこれに相当する。第2の抽選ホイール駆動部304も同様に、第2の抽選ホイール制御部204からの駆動制御信号に従って第2の抽選ホイール部41を駆動させる駆動装置であり、図2の第2のステッピングモータ43がこれに相当する。
ルーレット制御部206は、ルーレット装置306に制御信号を出力して、ルーレット装置306にルーレットの出目の移動制御(ランプ移動制御)を行わせる制御部である。
ルーレット装置306は、ルーレット制御部206からの制御信号に従ったランプ移動制御を行う装置であり、図1のルーレット装置15がこれに相当する。
抽選球投入制御部208は、押し上げ機構308に制御信号を出力して、新たな抽選球S1つを抽選球収納部55内に下方から挿入させる制御を行い、抽選球収納部55の最上位に位置する抽選球Sを抽選球投入部35に落下させる。
押し上げ機構308は、抽選球収納部55内に下方から新たな抽選球Sを押し込み、抽選球収納部55内に積み上がっている抽選球Sを上方に押し上げるとともに、抽選球収納部55内の抽選球Sの荷重を支え、落下を阻止する弁機構を有して構成される。
メダル払出制御部210は、抽選球落下検出部106により抽選球Sがメダル獲得口4に落下したことが検出された場合に、メダル獲得口4内に設けられた不図示のメダル排出口から所定枚数のメダルMをボーナスメダルとして落下させて、メダルを払い出すように制御する制御部である。
演出制御部212は、ルーレット装置306によるランプ移動制御の結果に応じた演出制御を行う制御部である。停止タイミングにおいて点灯しているランプが当たりランプRsであるか否かに応じた音声出力演出を行ったり、抽選球落下検出部106による検出結果に応じてボーナスメダルの排出に関する音声出力演出を行う。
ペイアウト率算出部214は、メダル投入検出部102により投入が検出されたメダルの総数であるメダル投入枚数512と、メダル落下検出部104により落下が検出されたメダルの総数であるメダル払出枚数514とを用いて、ペイアウト率516を算出する算出部である。
音生成部216は、遊技中におけるBGMや、ルーレットゲームの成否に応じた演出音声、抽選システム20による抽選結果に応じた演出音声等の音信号を生成する生成部であり、生成した音信号を音出力部400に出力する。
音出力部400は、音生成部216から出力される音信号に基づいた音出力を行う音出力装置であり、図1のスピーカ90がこれに相当する。
また、タイマー218は、所与のスタートタイミングからの経過時間を計測する計時部である。
記憶部500は、処理部200にメダルゲーム装置1000を統括的に制御させるためのシステムプログラム等の各種プログラムや各種データを記憶した記憶装置である。記憶部500の機能は、例えばICメモリやハードディスク、メモリカード、光ディスク、CD―ROM、DVD−ROM/RAM等の情報記憶媒体により実現される。図1では、制御ユニット80に搭載されるメモリ84がこれに相当する。
本実施形態では、記憶部500は、予め記憶されているプログラム及びデータとして、制御プログラム502と、規定経過時間504と、目標ペイアウト率506とが格納されている。また、遊技の進行に応じて生成・更新されるデータとして、メダル投入枚数512と、メダル払出枚数514と、ペイアウト率516とが格納される。
制御プログラム502は、メダルゲーム装置1000における遊技の進行を制御し、処理部200を上述した各種機能部として機能させるためのプログラムである。
規定経過時間504は、メダル投入検出部102によりメダルMの通過が検出されて後、ルーレット装置306のランプ移動制御を停止させるまでの時間として予め規定された時間である。目標ペイアウト率506は、ペイアウト率516の目標値であり、予め設定される。
メダル投入枚数512は、メダル投入器10に投入されたメダルの総数であり、メダル投入検出部102によりメダルの投入が検出される毎に更新される。メダル払出枚数514は、メダル払出口13から払い出されたメダルの総数であり、メダル落下検出部104によりメダルの落下が検出される毎に更新される。ペイアウト率516は、メダル投入枚数512に対するメダル払出枚数514の割合であり、ペイアウト率算出部214により算出・更新される。
1−5.処理の流れ
図5及び図6は、記憶部500に記憶されている制御プログラム502が処理部200により読み出されて実行されることで、メダルゲーム装置1000において実行される制御処理の流れを示すフローチャートである。尚、制御処理では、第1及び第2の抽選ホイール制御部202,204により第1及び第2の抽選ホイール駆動部302,304に駆動信号が出力され、第1及び第2の抽選ホイール部31,41の回転制御が常時行われているものとして説明する。
先ず、処理部200は、メダル落下検出部104から検出信号を入力したか否かを判定し(ステップA1)、入力したと判定した場合は(ステップA1;Yes)、記憶部500に記憶されているメダル払出枚数514を更新する(ステップA3)。そして、ペイアウト率算出部214は、記憶部500に記憶されているメダル投入枚数512とメダル払出枚数514とを用いてペイアウト率516を算出して更新する(ステップA5)。
次いで、処理部200は、抽選球落下検出部106から検出信号を入力したか否かを判定する(ステップA7)。そして、入力したと判定した場合は(ステップA7;Yes)、メダル払出制御部210が、メダル獲得口4内に設けられたメダル排出口(不図示)から所定枚数のメダルMをボーナスメダルとして落下させて、メダル払出口13から払い出すように制御する(ステップA9)。
次いで、処理部200は、メダル投入検出部102から検出信号を入力したか否かを判定し(ステップA11)、入力しなかったと判定した場合は(ステップA11;No)、ステップA1に戻る。また、入力したと判定した場合は(ステップA11;Yes)、処理部200は、フラグがOFFに設定されているか否かを判定する(ステップA13)。
フラグは、ルーレットランプ移動制御が停止されて後、再始動されるまでの一連の処理が行われている間ONに設定されるフラグであり、フラグがONに設定されている期間は対応不可期間となって、ステップA15〜A47の処理が行われない。従って、例えば遊技者によってメダル投入器10にメダルが連続投入されたような場合は、1枚目に投入されたメダルについて上述した処理が行われ、2枚目以降に投入されたメダルについては上述した処理が行われないことになる。
ステップA13においてフラグがOFFに設定されていると判定した場合は(ステップA13;Yes)、処理部200は、フラグをONに設定し(ステップA15)、タイマー218をスタートさせる(ステップA17)。そして、処理部200は、記憶部500に記憶されているメダル投入枚数512を更新し(ステップA19)、ペイアウト率算出部214が、記憶部500に記憶されているメダル投入枚数512とメダル払出枚数514とを用いて、ペイアウト率516を算出して更新する(ステップA21)。
次いで、処理部200は、記憶部500に記憶されているペイアウト率516が目標ペイアウト率506を超えているか否かを判定し(ステップA23)、超えていると判定した場合は(ステップA23;Yes)、変動時間を決定する(ステップA25)。変動時間は、例えば最大「0.1秒」までの時間を乱数を使って決定する。
そして、処理部200は、記憶部500に記憶されている規定経過時間504に変動時間を加算した時間を経過時間として設定する(ステップA27)。また、ステップA23においてペイアウト率516が目標ペイアウト率506を超えていないと判定した場合は(ステップA23;No)、処理部200は、記憶部500に記憶されている規定経過時間504を経過時間として設定する(ステップA29)。
次いで、処理部200は、ステップA27又はA29で設定した経過時間が経過したか否かを判定し(ステップA31)、まだ経過していないと判定した場合は(ステップA31;No)、そのまま待機する。また、経過時間が経過したと判定した場合は(ステップA31;Yes)、処理部200は、タイマー218をリセットさせる(ステップA33)。そして、ルーレット制御部206が、ルーレット装置306にランプ移動制御を停止させるように制御する(ステップA35)。
その後、処理部200は、点灯しているルーレットランプRLの種類を判定し(ステップA37)、当たりランプRsであると判定した場合は(ステップA37;当たりランプ)、演出制御部212が成功演出制御を行う(ステップA39)。具体的には、ルーレットゲームの成功を演出する演出音声や演出音楽を音生成部216に生成させ、音出力部400から出力させる。
そして、抽選球投入制御部206は、第1の抽選ホイール部31に連通する抽選球投入部35へと抽選球Sを投入させるように、抽選球投入部306を制御する(ステップA41)。また、ルーレット制御部206が、ルーレット装置306にランプ移動制御を開始させる(ステップA43)。そして、処理部200は、フラグをOFFに設定した後(ステップA45)、ステップA1に戻る。
また、ステップA41において点灯しているルーレットランプRLが外れランプRfであると判定した場合は(ステップA37;外れランプ)、演出制御部212が、失敗演出制御を行う(ステップA47)。具体的には、ルーレットゲームの失敗を演出する演出音声や演出音楽を音生成部216に生成させ、音出力部400から出力させる。そして、処理部200は、ステップA1に戻る。
一方、ステップA13においてフラグがONに設定されていると判定した場合は(ステップA13;No)、処理部200は、現在は対応不可期間であると判断し、記憶部500に記憶されているメダル投入枚数512を更新する(ステップA49)。また、ペイアウト率算出部214が、記憶部500に記憶されているメダル投入枚数512とメダル払出枚数514とを用いてペイアウト率516を算出して更新する(ステップA51)。そして、処理部200は、ステップA1に戻る。
1−6.作用効果
メダルゲーム装置1000において、遊技者によりメダル投入器10に投入されたメダルは、メダル放出口10eから放出されて遊技空間GSの奥に設置された立設盤SBのマークMKの部位に当接する。マークMKは、メダルが当接した時がルーレット装置15によるランプ移動制御の停止タイミングである旨を表すマークである。そして、メダル投入器10に投入されたメダルが通過センサ10dにより検出された後、予め定められた規定経過時間が経過したタイミングを停止タイミングとして、ルーレット装置15のランプ移動制御が停止される。ルーレットランプRLは、当たりランプRsと外れランプRfとを有しており、停止タイミングにおいて点灯しているランプが当たりランプRsである場合は、抽選システム20による抽選が実行される。
従って、遊技者は、僅か1枚のメダルの投入であっても、抽選を実行させるチャンスを必ず有していることとなる。また、メダル投入器10に設けられた通過センサ10dによりメダルの通過が検出された後、マークMKにメダルが当接するまでの時間として予め定められた規定経過時間が経過したタイミングでランプ移動制御が停止されるため、あたかもメダルがマークMKに当接したタイミングでランプ移動制御が停止したかのように遊技者を錯覚させることができる。仮に、マークMKの位置に物理的な接触センサを設けた場合には、耐久性の点や、接触センサの検知からランプ移動制御の停止までの時間遅れの点が問題となるが、本実施形態の構成ではかかる問題点がない。
さらに、メダルゲーム装置1000は、現在のペイアウト率が所定の目標ペイアウト率を超えている場合は、規定経過時間を例えば0.1秒以下の時間範囲内で変動させて、ルーレットのランプ移動制御を停止させる。これにより、ルーレットゲームの難易度を高め、ペイアウト率を調整する機能を実現することができる。
2.第2実施形態
2−1.構成
図7は、第2実施形態におけるメダルゲーム装置2000の構成を示す正面外観図である。尚、図1のメダルゲーム装置1000と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、メダルゲーム装置1000とは異なる部分を中心に説明する。
メダルゲーム装置2000は、左右方向に首振り自在に構成されたメダル投入器100を、装置の左右に1つずつ備えている。メダル投入器100は、ヒンジ部100bによって所定角度範囲内で左右に首振り自在に構成されている。メダル投入器100は、支持板3よりも手前側に突出するように形成された把持部100aを有している。把持部100aは、ライフル銃のグリップ部分を模擬した形状を有しており、例えばメダルMを立てた状態で1枚ずつ挿入可能なメダル投入口を上面に有している。
把持部100aに設けられたメダルの通路は、ヒンジ部100bを貫通してメダル投入レール100cに連通している。メダル投入レール100cは、樋状の通路部を有しており、他端(奥側)の開口はメダル放出口100eとなっている。メダルMは、メダル投入器100の左右首振り角度に応じて任意の方向に放出可能であるが、その範囲は左右首振り可能範囲内に制限される。また、メダルMが立設部SBの下部に当接するが、メダル投入器100の左右首振りに応じた立設部SBの当接可能範囲にマークMKが描画されている。遊技者は、把持部100aを一方の手で把持しつつ首振り操作してメダルの放出方向を見定め、他方の手で把持部100aに設けられたメダル投入口にメダルを投入する。
メダル投入レール100cのメダル放出口100eの僅かに手前側には、メダルMの通過を検出する通過センサ100dが配置されている。また、ヒンジ部100bには、メダル投入器100の左右首振り角度を検出するための首振り角度検出センサ110が内蔵配置されている。本実施形態において、首振り角度検出センサ110による検出角度は、右側のメダル投入器100であれば、メダル投入レール100cが最大限右方向を向いた状態を検出角「0°」とし、その状態から左方向への回転角を正の検出角として検出することとし(図8の角度θ)、左側のメダル投入器100であればその逆方向を正方向として検出することとする。メダルゲーム装置2000の処理部は、首振り角度検出センサ110から出力される左右首振り角度を用いて、マークMKの中の何れの地点にメダルMが当接するかを推定する。
マークMKの描画位置の上方には、ルーレットランプRLが左右一列に配置されている。第1実施形態と同様、ルーレット装置15によるランプ移動制御の停止タイミングは、メダル投入器100に設けられた通過センサ100dによりメダルの通過が検出された後、規定経過時間が経過したタイミングである。しかし、第1実施形態とは異なり、メダル投入器100は左右に首振り自在に構成されている。メダル投入器100の左右首振り角度が変化すると、メダル放出口100eからマークMKまでの距離が変化するため、通過センサ100dによりメダルMが検出されてからマークMKに当接するまでの時間が変化する。
図8は、第2実施形態における規定経過時間の説明図であり、メダルゲーム装置2000の遊技空間GSを俯瞰した図を示している。メダル投入器100の左右首振り角度θが「0°」である場合は、メダル投入器100の向きは実線で描いた向きとなり、通過センサ100dによりメダルMが検出された後「t0」秒で、メダルMがマークMKに当接する。
この状態からメダル投入器100が左方向に旋回し、左右首振り角度θが「θ1(>0°)」になると、メダル投入器100の向きは一点鎖線で描いた向きとなり、メダル放出口100eからマークMKまでの距離が、θ=0°の場合と比べて長くなる。そのため、通過センサ100dによりメダルMが検出された後、メダルMがマークMKに当接するまでの時間は「t1(>t0)」と長くなる。
この状態から更にメダル投入器100が左方向に旋回し、左右首振り角度θが「θ2(>θ1)」になると、メダル投入器100の向きは二点鎖線で描いた向きとなり、メダル放出口100eからマークMKまでの距離は、θ=θ1の場合と比べて長くなる。そのため、通過センサ100dによりメダルが検出された後、メダルMがマークMKに当接するまでの時間は「t2(>t1)」と更に長くなる。
2−2.データ構成
以上のことを考慮し、メダルゲーム装置2000は、メダル投入器100の左右首振り角度に応じて予め定められた規定経過時間に基づいて、ルーレット装置15によるランプ移動制御の停止タイミングを判定する。具体的には、メダルゲーム装置2000の記憶部500には、図9に示すような規定経過時間設定データ520が格納されている。規定経過時間設定データ520には、メダル投入器100の左右首振り角度521と、規定経過時間523とが対応付けて記憶されている。左右首振り角度521には、例えば「2°」刻みの角度範囲が定められている。
2−3.処理の流れ
メダルゲーム装置2000の処理部200は、制御処理において、首振り角度検出センサ110からメダル投入器100の現在の左右首振り角度を取得し、マークMKの中の何れの地点にメダルMが当接するかを推定する。そして、処理部200は、記憶部500に記憶されている規定経過時間設定データ520を参照して、取得した左右首振り角度521に対応する規定経過時間523を読み出す。そして、通過センサ100dによりメダルMの通過が検出されてから、読み出した規定経過時間523が経過したタイミングを停止タイミングとして、ルーレット装置15のランプ移動制御を停止させるように制御する。
2−4.作用効果
メダルゲーム装置2000では、メダル投入器100が左右に首振り自在に構成されているため、遊技者は、思い思いの方向に向けてメダルを放出させることができ、遊技の興趣性が高まる。また、首振り角度検出センサ110により検出されたメダル投入器100の左右の首振り角度を用いてメダルの当接地点を推定するとともに、左右の首振り角度に応じて予め定められた規定経過時間を用いてルーレットランプの移動制御の停止タイミングを決定することで、メダルの正確な当接タイミングを推定できる。
3.変形例
以上、本発明を適用した実施形態について説明したが、発明の主旨を逸脱しない限りにおいて適宜構成の追加・省略・変更を行うことができる。
3−1.ルーレットランプの停止位置の推定
上述した実施形態では、メダル投入器10の通過センサ10dによりメダルが検出された後、ペイアウト率に基づいて設定した経過時間が経過したタイミングでルーレットランプの移動制御を停止させ、その際に点灯しているルーレットランプの種類を検出して、ルーレットゲームの成否を判定するものとして説明した。しかし、ルーレットランプの移動制御を停止させるタイミングは、通過センサ10dによりメダルが検出された時点で知ることができるため、停止タイミングにおいて何れのランプが点灯しているかは予め推定することができる。そこで、ルーレットランプの停止位置を推定して、ルーレットゲームの成否を前もって判定しておくことにしてもよい。
図10は、この場合に処理部200が実行する制御処理のうち、図6の制御処理に対応する部分を示すフローチャートである。尚、図10の制御処理と同一のステップについては同一の符号を付して説明を省略し、図10とは異なる部分を中心に説明する。
処理部200は、ステップA27において規定経過時間に変動時間を加算した時間を経過時間として設定した後、停止タイミングにおけるルーレットランプの停止位置を推定する(ステップB27)。停止タイミングにおけるルーレットランプの停止位置は、現在点灯しているルーレットランプの種類と、ルーレットランプの移動制御速度と、設定した経過時間とを用いて推定することができる。
そして、処理部200は、推定したルーレットランプの停止位置に基づいて、ルーレットゲームの成否を判定する(ステップB28)。すなわち、推定したルーレットランプの停止位置が「当たりランプ」である場合は、ルーレットゲームが“成功”であると判定し、推定したルーレットランプの停止位置が「外れランプ」である場合は、ルーレットゲームは“失敗”であると判定する。
また、処理部200は、ステップA29において規定経過時間を経過時間として設定した場合も、ステップB27及びB28と同様に、ルーレットランプの停止位置の推定と(ステップB29)、ルーレットゲームの成否判定とを行う(ステップB30)。
その後、ステップA35においてルーレットランプの移動制御を停止させた後、処理部200は、ステップB28又はB30で判定したルーレットゲームの成否が“成功”である場合は(ステップB37;当たり)、成功演出制御を行う(ステップA39)。また、ルーレットゲームの成否が“失敗”である場合は(ステップB37;外れ)、失敗演出制御を行う(ステップA47)。
このように、停止タイミングにおけるルーレットランプの停止位置を予め推定して、ルーレットゲームの成否判定を前もって行うようにすることで、ルーレットランプの停止制御を一種の演出として機能させることができる。
3−2.ペイアウト率に基づくルーレットランプの移動制御
上述した実施形態では、所定の移動表示速度でルーレットランプの移動表示制御を行うものとして説明したが、ペイアウト率に基づいて移動表示速度を変更することにしてもよい。
具体的には、メダルゲーム装置の処理部は、現在のペイアウト率が目標ペイアウト率を超えている場合は、例えば移動表示速度を1.1倍や1.2倍に変更して、ランプ移動制御を行う。これにより、遊技者が狙ったタイミングでルーレットランプを停止させる困難性を上げ、ルーレットゲームの難易度を一層高めることができる。
3−3.メダルの落下速度に基づくランプ移動制御の停止
また、上述した実施形態では、メダルが通過センサにより検出されてから規定経過時間が経過したタイミングを停止タイミングとしてルーレットを停止制御するものとして説明したが、メダル投入レールを回転落下するメダルの落下速度を検出し、検出した落下速度に基づいてルーレットの停止制御を行ってもよい。
この場合は、例えば、メダル投入レールに所定の設置間隔で通過センサを2つ設置して、各通過センサの検出時間差と通過センサの設置間隔とからメダルの落下速度を算出し、更にその落下速度からメダルの当接タイミングを推定して、ランプ移動制御を停止させる。
3−4.マーク
上述した実施形態では、マークが立設盤に描画されているものとして説明したが、シール等で貼付することによってマークを構成してもよい。また、あたかも接触センサがあるかのような擬似的なルーレットの停止ボタンを設けてもよい。
3−5.ルーレット
上述した実施形態では、左右方向にルーレットランプを一列に配置するものとして説明したが、円形にルーレットランプを配置してもよい。また、立設盤の下部にLCD等のディスプレイを設置し、このディスプレイにルーレットを表示制御することにしてもよい。
3−6.ボーナスメダル
上述した実施形態では、抽選球Sがメダル獲得口4に落下した場合は、所定数のメダルをメダル払出口からボーナスメダルとして払い出すものとして説明したが、メダル払出口から払い出すのではなく、所定数のメダルを固定テーブル或いはプッシャーテーブル上に放出することにしてもよい。
10 メダル投入器
10a メダル投入口
10b 案内通路
10c メダル投入レール
10d 通過センサ
10e メダル放出口
20 抽選システム
30 第1の抽選装置
31 第1の抽選ホイール部
31a 竪穴ポケット部
31b 屈曲ポケット部
33 第1のステッピングモータ
35 抽選球投入部
36 第1の抽選球落下口部
37 第2の抽選球落下口部
40 第2の抽選装置
41 第2の抽選ホイール部
41a 竪穴ポケット部
41b 屈曲ポケット部
43 第2のステッピングモータ
45 抽選球投入部
46 第1の抽選球落下口部
47 第2の抽選球落下口部
50 連結通路
70 大当たり抽選球案内レール
75 普通当たり抽選球案内レール
GS 遊技空間
M メダル
S 抽選球
RL ルーレットランプ
MK マーク

Claims (6)

  1. ゲームフィールドからメダル獲得口に落下したメダルを払い出すメダルゲーム装置であって、
    一端部から他端部に向けて自重によりメダルが回転落下する樋状の通路部の前記一端部にメダル投入口を、前記他端部にメダル放出口を有し、前記メダル放出口から放出されたメダルが前記ゲームフィールドの所定部位に当接する向きに設けられてなるメダル投入部と、
    前記通路部の所定位置を通過したメダルを検出するメダル検出部と、
    所与の指示タイミングに基づいて抽選処理を実行する抽選部と、
    前記所定部位に描画又は貼付され、当該所定部位にメダルが当接した時が前記指示タイミングである旨を示すマークと、
    を備え、
    前記抽選部が、前記メダル検出部による検出がなされて後、前記所定部位にメダルが当接するまでの予め設定された想定到達時間後を前記指示タイミングとして前記抽選処理を実行するメダルゲーム装置。
  2. 当たり位置を含む所定の表示範囲内で標的表示を周期的に移動するように表示制御する標的移動表示制御部を更に備え、
    前記抽選部は、前記指示タイミングにおける前記標的表示の表示位置が前記当たり位置か否かに基づいて当たり外れを判定することで前記抽選処理を実行する、
    請求項1に記載のメダルゲーム装置。
  3. 当たり位置を含む所定の表示範囲内で標的表示を周期的に移動するように表示制御する標的移動表示制御部を更に備え、
    前記抽選部は、前記指示タイミングにおける前記標的表示の表示位置を推定し、当該位置が前記当たり位置となるか否かに基づいて当たり外れを判定することで前記抽選処理を実行する、
    請求項1に記載のメダルゲーム装置。
  4. 前記メダル投入部は、前記メダル放出口から放出されたメダルが当接可能な前記所定部位の左右範囲内で左右に首振り自在に設けられ、
    前記メダル検出部は、前記他端部に設けられ、
    前記所定部位の左右範囲に対応する所定範囲で標的表示が移動するように表示制御する標的移動表示制御部と、
    前記メダル投入部の左右首振り角度を検出する角度検出部と、
    前記メダル検出部により検出された時点で前記角度検出部が検出した首振り角度を用いて、前記所定部位の中の何れの地点に当接するかを推定する当接地点推定部と、
    を更に備え、
    前記抽選部は、前記指示タイミングにおける前記標的表示の表示位置と、前記指示タイミングにおける前記当接地点推定部によって推定された地点との異同に基づいて当たり外れを判定することで前記抽選処理を実行する、
    請求項1に記載のメダルゲーム装置。
  5. 前記メダル獲得口に落下したメダルを検出する落下メダル検出部と、
    前記メダル検出部により検出されたメダルの数と前記落下メダル検出部により検出されたメダルの数とからペイアウト率を算出するペイアウト率算出部と、
    を備え、
    前記抽選部は、前記ペイアウト率に基づいて前記想定到達時間を、所定の変動許容時間範囲内で変動させる到達時間変動手段を有する、
    請求項1〜4の何れか一項に記載のメダルゲーム装置。
  6. 前記メダル獲得口に落下したメダルを検出する落下メダル検出部と、
    前記メダル検出部により検出されたメダルの数と前記落下メダル検出部により検出されたメダルの数とからペイアウト率を算出するペイアウト率算出部と、
    を備え、
    前記標的移動表示制御部は、前記ペイアウト率に基づいて前記標的表示の移動表示速度を変更する、
    請求項2〜4の何れか一項に記載のメダルゲーム装置。
JP2009083736A 2009-03-30 2009-03-30 メダルゲーム装置 Pending JP2010233748A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009083736A JP2010233748A (ja) 2009-03-30 2009-03-30 メダルゲーム装置
GB201004492A GB2469174B (en) 2009-03-30 2010-03-18 Token game machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009083736A JP2010233748A (ja) 2009-03-30 2009-03-30 メダルゲーム装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010233748A true JP2010233748A (ja) 2010-10-21

Family

ID=42227904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009083736A Pending JP2010233748A (ja) 2009-03-30 2009-03-30 メダルゲーム装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2010233748A (ja)
GB (1) GB2469174B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020146399A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 株式会社コナミアミューズメント ゲームシステム、それに用いるコンピュータプログラム、及び制御方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014000320A (ja) * 2012-06-20 2014-01-09 Namco Bandai Games Inc 抽選ゲーム装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2901968B1 (ja) * 1998-06-12 1999-06-07 コナミ株式会社 メダルゲーム機
JP3481211B2 (ja) * 2001-02-27 2003-12-22 コナミ株式会社 メダル遊技機
JP2006149928A (ja) * 2004-12-01 2006-06-15 Sega Corp 払い出しメダル枚数推計システム
JP4499073B2 (ja) * 2006-09-04 2010-07-07 株式会社コナミデジタルエンタテインメント メダル投入装置
WO2009004810A1 (ja) * 2007-07-04 2009-01-08 Sega Corporation ゲーム装置およびゲーム制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020146399A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 株式会社コナミアミューズメント ゲームシステム、それに用いるコンピュータプログラム、及び制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
GB2469174A (en) 2010-10-06
GB201004492D0 (en) 2010-05-05
GB2469174B (en) 2011-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006238975A (ja) 弾球遊技機
JP4938329B2 (ja) 遊技機
JP5148833B2 (ja) 遊技機
JP5411552B2 (ja) 抽選装置、抽選システム及びメダルゲーム装置
JP4754978B2 (ja) 遊技機
JP2007252538A (ja) 遊技機
JP2018088967A (ja) 遊技機
JP2010233748A (ja) メダルゲーム装置
JP6723696B2 (ja) 遊技機
JP2007236704A (ja) 遊技機
JP5503176B2 (ja) ゲーム装置
JP2008245745A (ja) 遊技機
JP2008245958A (ja) 弾球遊技機
JP4771990B2 (ja) 遊技機
JP2010284362A (ja) 役物装置及び遊技機
JP4885509B2 (ja) 遊技機
JP5441295B2 (ja) 遊技機
JP2016083295A (ja) 遊技機
JP5025620B2 (ja) パチンコ機
JP5210182B2 (ja) ゲーム装置
JP5805399B2 (ja) 遊技機
JP4992453B2 (ja) パチンコ遊技機
JP6113796B2 (ja) 遊技機
JP6063654B2 (ja) 遊技機
JP2020110326A (ja) 遊技機