JP2010233285A - ステータ - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの高効率化を図ることができるステータを提供する。
【解決手段】ティース部15とヨーク部13とを有する分割コア片を複数連結して円環状にすることで形成されるステータコア10と、隣接するティース部間に巻回される巻線20と、を備えたステータ1において、分割コア片は、ヨーク部における周方向両端部が隣接する分割コア片に密着するように形成された第1分割コア片21と、ヨーク部における周方向一端部に形成された第1溝部と、周方向他端部に形成され第1溝部とは軸中心から径方向の距離が異なる第2溝部と、を有する第2分割コア片22と、が積層されており、隣接する分割コア片同士が、第1溝部および第2溝部に回動自在に嵌合される連結部材により連結可能に構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステータに関するものである。
一般的に、インナーロータ型のモータは、環状のステータ(固定子)の内側に形成された空間にロータ(回転子)が配置され、ロータがステータに対して回転可能に構成されたものである。また、ステータにはロータ側に突出したティース部が複数形成され、隣接するティース部間にコイルが巻回される。ここで、ティース部間にコイルを巻回する際に、ティース部間の隙間が小さいとコイルを巻回するのに手間がかかる問題がある。また、モータの高効率化を図るには、ティース部間に巻回するコイルの量を多くして占積率を向上させることが必要である。
このような課題を解決するために、例えば、ヨーク部とティース部とを有するステータ鉄心片を複数枚積層して分割ステータコアを構成し、該分割ステータコアを環状に連結してステータコアを形成し、ティース部にコイルを巻回したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、複数の分割積層鉄心は互いに積層して結合される第1分割鉄心片および第2分割鉄心片を備え、互いに隣接する一方の分割積層鉄心における第1分割鉄心片の接続端部の突起を、他方の分割積層鉄心における第2分割鉄心片の接続端部の長孔に遊嵌させ、所定個数の分割積層鉄心を無端状に連結するとともに、環形状のヨーク部を拡径自在に構成したものである。つまり、コイルを巻回する際には、ステータコアを拡径し、ティース部間の隙間を大きくできるようにしたものである。
また、環状に形成されたバックヨークとバックヨークの内周面に配置された複数のティースとが一体形成されたステータコアにおいて、バックヨーク隣接するティース間の部分にバックヨークを拡径して隣接するティースの間隔を拡大させる伸縮部を形成したものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−281697号公報 特開平11−262201号公報
ところで、特許文献1のステータは、磁路上に長孔と突起の嵌合箇所が存在するため、長孔が形成された領域において磁路が狭くなり、鉄損が増大し、効率が低下してしまう。
また、特許文献2のステータコアは、伸縮部において少なくとも拡径時と縮径時の二度変形させているため、ステータコアの強度が低下するという問題がある。さらに、伸縮部周辺に残留歪が残ることがあるため、その部分において磁気特性が悪化し、鉄損を増大させてしまう問題がある。
そこで、本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、モータの高効率化を図ることができるステータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、ティース部(例えば、実施形態におけるティース15)とヨーク部(例えば、実施形態におけるヨーク13)とを有する分割コア片(例えば、実施形態における第1分割コア21、第2分割コア22)を複数連結して円環状にすることで形成されるステータコア(例えば、実施形態におけるステータコア10)と、隣接するティース部間に巻回される巻線(例えば、実施形態におけるコイル20)と、を備えたステータ(例えば、実施形態におけるステータ1)において、前記分割コア片は、前記ヨーク部における周方向両端部が隣接する分割コア片に密着するように形成された第1分割コア片(例えば、実施形態における第1分割コア21)と、前記ヨーク部における周方向一端部(例えば、実施形態における一側面37)に形成された第1溝部(例えば、実施形態における第1嵌合部41)と、周方向他端部(例えば、実施形態における他側面38)に形成され前記第1溝部とは軸中心から径方向の距離が異なる第2溝部(例えば、実施形態における第2嵌合部42)と、を有する第2分割コア片(例えば、実施形態における第2分割コア22)と、が積層されており、前記隣接する分割コア片同士が、前記第1溝部および前記第2溝部に回動自在に嵌合される連結部材(例えば、実施形態における連結部材50)により連結可能に構成されていることを特徴としている。
請求項2に記載した発明は、前記連結部材は、両端に第1円弧部(例えば、実施形態における第1円弧部51)および第2円弧部(例えば、実施形態における第2円弧部52)が形成され、前記第1溝部に前記円弧部が嵌合可能に構成されるとともに、前記第2溝部に前記第2円弧部が嵌合可能に構成され、前記分割コア片同士が密着している状態で、前記第1円弧部と前記第2円弧部とは、前記軸中心からの径方向の距離が異なる位置に配されており、前記連結部材は、前記第1円弧部および前記第2円弧部において周方向に回動自在に構成されていることを特徴としている。
請求項3に記載した発明は、前記第1溝部と前記第1円弧部とは、該第1円弧部の外周面(例えば、実施形態における第1外周面53)における周方向180°以上の範囲で前記第1溝部の内周面(例えば、実施形態における第1内周面43)に当接し、前記第2溝部と前記第2円弧部とは、該第2円弧部の外周面(例えば、実施形態における第2外周面54)における周方向180°以上の範囲で前記第2溝部の内周面(例えば、実施形態における第2内周面44)に当接していることを特徴としている。
請求項4に記載した発明は、前記第1分割コア片、前記第2分割コア片および前記連結部材に係止孔(例えば、実施形態における係止孔61)が形成され、該係止孔に係止ピン(例えば、実施形態における係止ピン62)を挿通させることで、円環状に保持可能に構成されていることを特徴としている。
請求項1に記載した発明によれば、複数の分割コア片を連結した状態で、隣接するティース部の間隔を大きくすることができるため、ティース部に配される巻線の挿入が容易になるとともに、ティース部間に配される巻線の量を増加させることができる。したがって、巻線の巻回工程を容易にすることができるとともに、ティース部の間隔を大きくして巻線を巻回するため巻線の占積率を向上することができ、モータの小型高効率化を図ることができる。また、隣接する分割コア片を連結部材により連結するため、連結部分に空隙が生じるのを防止することができ、鉄損が増大するのを防止することができる。
請求項2に記載した発明によれば、隣接する分割コア片の間に連結部材をそれぞれの分割コア片に嵌合するように配置し、連結部材には第1円弧部および第2円弧部を形成することにより、分割コア片に対して連結部材をスムーズに回動させることができる。したがって、隣接する分割コア片同士の当接・離反をスムーズに行うことができる。
請求項3に記載した発明によれば、連結部材の動きを第1溝部の内周面および第2溝部の内周面の方向、つまり第1円弧部および第2円弧部の周方向以外の動きを確実に規制することができる。したがって、隣接する分割コア片同士の当接・離反をスムーズに行うことができる。
請求項4に記載した発明によれば、係止ピンを用いて円環状を強固に保持することができるため、経年的にステータコアの円環状態を保持することができ、モータ特性を確実に維持することができる。また、簡易な構成でステータコアの円環状態を保持することができるため、特に少量生産のモータに対して製造コストの低減を図ることができる。
本発明の実施形態におけるステータの斜視図である。 本発明の実施形態におけるステータコアの正面図(縮径時)である。 本発明の実施形態における第1分割コアの正面図(連結状態の部分拡大図)である。 本発明の実施形態における第2分割コアの正面図(連結状態の部分拡大図)である。 本発明の実施形態における連結部材の斜視図である。 本発明の実施形態における第2ステータコアの縮径時の正面図である。 本発明の実施形態における第2ステータコアの拡径時の正面図である。 本発明の実施形態におけるステータの製造方法を説明する図(1)であり、第1分割コアを円環状に連結して第1ステータコアを形成した状態を示す図である。 本発明の実施形態におけるステータの製造方法を説明する図(2)であり、第1ステータコア上に第2分割コアを円環状に配置した状態を示す図である。 本発明の実施形態におけるステータの製造方法を説明する図(3)であり、第2分割コアに連結部材を取り付けて第2ステータコアを形成した状態を示す図である。 本発明の実施形態におけるステータの製造方法を説明する図(4)であり、第1ステータコアおよび第2ステータコアを積層してステータコアを形成した状態を示す図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 本発明の実施形態におけるステータの製造方法を説明する図(5)であり、ステータコアを拡径した状態で第1ステータコアを上面に示した図である。 本発明の実施形態におけるステータの製造方法を説明する図(6)であり、ステータコアにコイルを巻回した状態を示す図である。 本発明の実施形態におけるステータの製造方法を説明する図(7)であり、完成したステータを示す平面図である。 本発明の実施形態におけるステータの別の態様を示す図(1)である。 本発明の実施形態におけるステータの別の態様を示す図(2)である。 図17のB−B線に沿う断面図(コイル省略)である。 本発明の実施形態におけるステータの別の態様を示す図(3)である。 本発明の実施形態におけるステータの別の態様を示す図(4)である。 本発明の実施形態におけるステータの別の態様を示す図(5)である。
次に、本発明の実施形態を図1〜図21に基づいて説明する。なお、本実施形態では車両などに取り付けるモータのステータについて説明する。
図1はステータの斜視図であり、図2はステータコアの平面図である。図1、図2に示すように、ステータ1は、円環状に構成されたステータコア10と、ステータコア10のティース15に巻回されたコイル20とを備えている。ステータ1の円環状の中心に形成された空間には、図示しないロータが回転可能に配置される。なお、以下の説明において使用する「軸方向および径方向」とはロータの回転軸に沿った方向および回転軸を中心とする径方向のことを言い、「周方向」とは円環状のロータおよびステータの周方向のことを言う。
ステータコア10は、複数の第1分割コア21が環状に連結されて構成された第1ステータコア11と、複数の第2分割コア22が環状に連結されて構成された第2ステータコア12と、が積層されている。なお、本実施形態では、第1ステータコア11と第2ステータコア12とが、交互に積層されており、軸方向の両端には第1ステータコア11が配されている。
図3に示すように、第1分割コア21は、磁性板材で形成され、円環状の外周を構成する第1ヨーク23、第1ヨーク23から円環状の中心に指向して突出されたティース15、およびティース15の先端を構成する先端部17が形成された板材で構成されている。この第1分割コア21は、プレス成型により容易に製造することができる。ここで、一つの第1分割コア21には、一つのティース15が形成されている。つまり、ティース15ごとに第1分割コア21は分割されている。また、隣接するティース15,15同士の間には、空間部(以下、スロット19という。)が形成されている。なお、隣接する第1分割コア21,21は、第1ヨーク23において当接することで連結されている。
図4に示すように、第2分割コア22は、磁性板材で形成され、円環状の外周を構成する第2ヨーク24、第2ヨーク24から円環状の中心に指向して突出されたティース15、およびティース15の先端を構成する先端部17が形成された板材で構成されている。つまり、第1分割コア21と第2分割コア22とは、ヨーク部分を除いて略同一形状に形成されている。この第2分割コア22は、プレス成型により容易に製造することができる。ここで、一つの第2分割コア22には、一つのティース15が形成されている。つまり、ティース15ごとに第2分割コア22は分割されている。また、隣接するティース15,15同士の間には、スロット19が形成されている。なお、隣接する第2分割コア22,22は、連結部材50により連結されている。
ここで、第1分割コア21が連結された第1ステータコア11と第2分割コア22が連結された第2ステータコア12とは、平面視において外形略同一形状に構成されている。
このように構成された第1ステータコア11と第2ステータコア12とを交互に積層して形成されたステータコア10のスロット19にコイル20を配置することで、上記のようにステータ1が形成される。
次に、第1分割コア21および第2分割コア22の構成について詳細に説明する。
まず、第1分割コア21の第1ヨーク23には、ティース15を境に該第1ヨーク23の形状が非対称となるように平面視で周方向一方側に突出した突出部25が形成されている。また、第1ヨーク23における突出部25が形成された周方向反対側には、隣接する突出部25に当接される凹陥部26が形成されている。つまり、隣接する第1分割コア21,21の突出部25と凹陥部26とが当接することで隣接する第1分割コア21,21同士は連結され、第1分割コア21が円環状に連結されることで、第1ヨーク23はステータコア10のヨーク13として機能する。
また、第1分割コア21におけるティース15の径方向の延長線上には、カシメ用の凹部27が形成されている。さらに、第1分割コア21における第1ヨーク23の外周縁際には、同じくカシメ用の凹部28が形成されている。つまり、凹部27,28で軸方向に沿って積層される第1分割コア21および第2分割コア22をカシメ固定することにより、より強固に積層される第1ステータコア11および第2ステータコア12を固定することができる。
第2分割コア22の第2ヨーク24には、ティース15を境に該第2ヨーク24の形状が非対称となるように平面視で周方向一方側に突出した突出部35が形成されている。また、第2ヨーク24における突出部35が形成された周方向反対側には、隣接する突出部35に当接される凹陥部36が形成されている。また、突出部35の一側面37における径方向外側端部には、連結部材50が嵌合される第1嵌合部41が形成されている。第1嵌合部41は、略円弧状に形成されている。さらに、凹陥部36の他側面38で、かつティース15の径方向延長線上には、連結部材50が嵌合される略円弧状の第2嵌合部42が形成されている。なお、本実施形態では第1嵌合部41および第2嵌合部42は軸方向に貫通して形成されている。
ここで、隣接する第2分割コア22,22の突出部35と凹陥部36とが当接することで、隣接する第2ヨーク24,24間には連結部材50が嵌合される連結部材嵌合部45が形成される。連結部材嵌合部45は、第1嵌合部41および第2嵌合部42により平面視略ひょうたん状に形成される。この連結部材嵌合部45に連結部材50が嵌合されることにより、隣接する第2分割コア22,22同士は連結され、第2分割コア22が円環状に連結されることで、第2ヨーク24はステータコア10のヨーク13として機能する。
また、第2分割コア22におけるティース15の径方向の延長線上には、カシメ用の凹部39が形成されている。さらに、第2分割コア22における第2ヨーク24の外周縁際には、同じくカシメ用の凹部40が形成されている。凹部39は平面視において凹部27と略同位置に形成され、凹部40は平面視において凹部28と略同位置に形成されている。つまり、凹部39,40で軸方向に沿って積層される第1分割コア21および第2分割コア22をカシメ固定することにより、より強固に積層される第1ステータコア11および第2ステータコア12を固定することができる。
図5に示すように、連結部材50は、第2分割コア22と同じ材質の磁性板材で形成され、平面視で連結部材嵌合部45に嵌合される略ひょうたん状に形成されている。連結部材50の厚さは、第2分割コア22と略同一の厚さで形成されている。連結部材50に形成された第1円弧部51は第1嵌合部41に嵌合され、第2円弧部52は第2嵌合部42に嵌合される。ここで、第1嵌合部41と第1円弧部51とは、第1円弧部51の第1外周面53における周方向180°以上の範囲で第1嵌合部41の第1内周面43に当接している。同じく、第2嵌合部42と第2円弧部52とは、第2円弧部52の第2外周面54における周方向180°以上の範囲で第2嵌合部42の第2内周面44に当接している。
そして、連結部材50の第1円弧部51および第2円弧部52が、第1嵌合部41および第2嵌合部42に対して回動自在に構成されており、隣接する第2分割コア22,22同士を当接・離反できるようになっている。
つまり、図6に示すように、隣接する第2分割コア22,22が当接している状態では、連結部材50の第1円弧部51および第2円弧部52がともにティース15の径方向延長線上に配置しており、第2ステータコア12が縮径された状態に保持される。
一方、図7に示すように、隣接する第2分割コア22,22が離反している状態では、連結部材50の第1円弧部51および第2円弧部52が、第1嵌合部41および第2嵌合部42に対してそれぞれ回動し、第2分割コア22の突出部35と隣接する分割コア22の凹陥部36とが離反しており、第2ステータコア12が拡径された状態に保持される。つまり、第2ステータコア12を拡径することにより、隣接するティース15,15の間隔が広がり、スロット19を大きく確保することができる。したがって、スロット19内にコイル20を容易に設けることができる。
このように、第2ステータコア12の直径を拡縮できるようにすることで、コイル20の取り付けを容易にするとともに、コイル20を取り付けた後に縮径することで、所望の大きさのステータコア10を得ることができる。
次に、第1ステータコア11および第2ステータコア12を用いてステータ1を形成する手順を説明する。
まず、図8に示すように、第1分割コア21を円環状に連結するように並べて第1ステータコア11を形成する。具体的には、隣接する第1分割コア21,21における一方の突出部25と他方の凹陥部26とが当接するようにして連結する。
続いて、図9に示すように、第1ステータコア11の上面に、第2分割コア22を円環状に連結するように並べる。このとき、第1分割コア21のティース15と第2分割コア22のティース15とを同じ位置で積層する。
続いて、図10に示すように、隣接する第2分割コア22,22の第2ヨーク24,24間に形成された連結部材嵌合部45に連結部材50を嵌合する。全ての連結部材嵌合部45に連結部材50を嵌合することで、第2ステータコア12が形成される。
上述した図8〜図10の工程を繰り返して、所望の厚さのステータコア10を製造する。なお、本実施形態ではステータコア10の軸方向両端面は第1ステータコア11になっている。このように第1ステータコア11を両端面に配置することで、連結部材50がステータコア10から脱落するのを確実に防止できる。
そして、図11、図12に示すように、第1分割コア21に形成された凹部27,28および第2分割コア22に形成された凹部39,40をカシメることにより、軸方向に強固に保持されたステータコア10を製造することができる。
続いて、ステータコア10にコイル20を取り付ける。ステータコア10にコイル20を取り付けるには、まず図13に示すように、ステータコア10を拡径する。具体的には、隣接する第2分割コア22,22の一方の一側面37と他方の他側面38とが離反する方向に移動させることによりステータコア10を拡径することができる。また、第2分割コア22,22を離反させることにより、その上下に積層されている第1分割コア21,21同士も一緒に離反させることができる。ステータコア10を拡径することにより、隣接するティース15,15の間隔が広がり、スロット19を大きく確保することができる。なお、図13では、説明の都合上、第2分割コア22,22を上面に図示している。
したがって、図14に示すように、コイル20を容易にスロット19内に設けることができる。スロット19内に所望のコイル20を設けた後に、ステータコア10を縮径する。なお、図13、図14では、説明の都合上、第2分割コア22,22を上面に図示している。
具体的には、図15に示すように、上述の拡径時と反対の動作を行い、隣接する分割コア21,21(22,22)の一方の突出部25と他方の凹陥部26とが当接するまで移動することで、ステータ1が製造される。
そして、ステータ1をモータハウジング(不図示)内に圧入固定することで、ステータ1がモータハウジングに取り付けられ、ステータ1の内周側にロータおよび回転軸を配置することで、モータユニットを製造することができる。
本実施形態によれば、複数の第1分割コア21,21を円環状に連結して形成された第1ステータコア11および第2分割コア22,22を円環状に連結して形成された第2ステータコア12を積層して形成したステータコア10において、隣接する第2分割コア22,22の間に配された連結部材50を第2分割コア22の第1嵌合部41および第2嵌合部42に対して回動させて、ステータコア10を拡径することにより、隣接するティース15,15の間隔を大きくすることができる。したがって、スロット19に配されるコイル20の挿入が容易になるとともに、隣接するティース15,15間に配されるコイル20の量を増加させることができる。つまり、コイル20の巻回工程を容易にすることができるとともに、隣接するティース15,15の間隔を大きくしてコイル20を巻回するためコイル20の占積率を向上することができ、モータの小型高効率化を図ることができる。また、隣接する第2分割コア22,22を連結部材50により連結するため、連結部分に空隙が生じるのを防止することができ、鉄損が増大するのを防止することができる。
また、隣接する第2分割コア22,22、の間に連結部材50をそれぞれの第2分割コア22,22に嵌合するように配置し、連結部材50には第1円弧部51および第2円弧部52を形成することにより、第2分割コア22に対して連結部材50をスムーズに回動させることができる。したがって、隣接する第2分割コア22,22同士の当接・離反をスムーズに行うことができる。
さらに、第1嵌合部41と第1円弧部51とは、第1円弧部51の第1外周面53における周方向180°以上の範囲で第1嵌合部41の第1内周面43に当接し、第2嵌合部42と第2円弧部52とは、第2円弧部52の第2外周面54における周方向180°以上の範囲で第2嵌合部42の第2内周面44に当接させたため、連結部材50の動きを第1嵌合部41の第1内周面43および第2嵌合部42の第2内周面44の方向、つまり第1円弧部51および第2円弧部52の周方向以外の動きを確実に規制することができる。したがって、隣接する第2分割コア22,22同士の当接・離反をスムーズに行うことができる。
そして、上述の構成を採用したステータ1を用いてモータを製造することにより、モータの小型高効率化を図ることができるとともに、モータの製造コストの上昇を抑制することができる。
尚、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な構造や数値などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、図16に示すように、隣接する第1分割コア21,21(第2分割コア22,22)同士の当接箇所に係止孔61が形成されるように構成し、係止孔61に楔状の係止ピン62を挿入することで、ステータコア10の円環状態をより強固に保持するようにしてもよい。このように構成することで、経年的にステータコア10の円環状態を保持することができ、モータ特性を確実に維持することができる。また、簡易な構成でステータコア10の円環状態を強固に保持することができるため、特に少量生産のモータに対して製造コストの低減を図ることができる。
また、本実施形態では、積層される第1ステータコア11および第2ステータコア12をカシメることで積層状態を保持した場合の説明をしたが、図17、図18に示すように、凹部を設けずに隣接するステータコア間を接着剤(接着層S)により接合してもよい。
また、図19に示すように、ステータコア10にコイル20を巻回して縮径した後に、ステータコア10の外周縁における隣接する分割コアの境目Dをレーザ溶接などにより軸方向に溶接してステータコア10の円環状態を保持するようにしてもよい。
また、図20に示すように、ステータコア10にコイル20を巻回して縮径した後に、ステータコア10の軸方向両端面における隣接する分割コアの境目Eをレーザ溶接などにより溶接してステータコア10の円環状態を保持するようにしてもよい
さらに、図21に示すように、ステータコア10にコイル20を巻回して縮径した後に、ステータコア10およびコイル20を覆うように樹脂モールドFを施して、ステータ1の円環状態を保持するようにしてもよい。
そして、本実施形態では、第1ステータコアと第2ステータコアとを交互に積層した場合の説明をしたが、それに限らず例えば第1ステータコアと第2ステータコアとを2枚ずつ積層してもよく、所望の厚さのステータコアが製造できればよい。また、本実施形態では第1ステータコアが両端面に配された場合の説明をしたが、連結部材の厚さを薄くして第1嵌合部および第2嵌合部を凹状に形成すれば、ステータコアの軸方向一方端部は第2ステータコアを配しても連結部材が脱落することがなくなるため、必ずしも第1ステータコアを両端面に配しなくてもよい。
1…ステータ 10…ステータコア 13…ヨーク(ヨーク部) 15…ティース(ティース部) 20…コイル(巻線) 21…第1分割コア(分割コア片、第1分割コア片) 22…第2分割コア(分割コア片、第2分割コア片) 37…一側面(周方向一端部) 38…他側面(周方向他端部) 41…第1嵌合部(第1溝部) 42…第2嵌合部(第2溝部) 43…第1内周面(内周面) 44…第2内周面(内周面) 50…連結部材 51…第1円弧部 52…第2円弧部 53…第1外周面(外周面) 54…第2外周面(外周面) 61…係止孔 62…係止ピン

Claims (4)

  1. ティース部とヨーク部とを有する分割コア片を複数連結して円環状にすることで形成されるステータコアと、
    隣接するティース部間に巻回される巻線と、を備えたステータにおいて、
    前記分割コア片は、
    前記ヨーク部における周方向両端部が隣接する分割コア片に密着するように形成された第1分割コア片と、
    前記ヨーク部における周方向一端部に形成された第1溝部と、周方向他端部に形成され前記第1溝部とは軸中心から径方向の距離が異なる第2溝部と、を有する第2分割コア片と、が積層されており、
    前記隣接する分割コア片同士が、前記第1溝部および前記第2溝部に回動自在に嵌合される連結部材により連結可能に構成されていることを特徴とするステータ。
  2. 前記連結部材は、両端に第1円弧部および第2円弧部が形成され、前記第1溝部に前記円弧部が嵌合可能に構成されるとともに、前記第2溝部に前記第2円弧部が嵌合可能に構成され、
    前記分割コア片同士が密着している状態で、前記第1円弧部と前記第2円弧部とは、前記軸中心からの径方向の距離が異なる位置に配されており、
    前記連結部材は、前記第1円弧部および前記第2円弧部において周方向に回動自在に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のステータ。
  3. 前記第1溝部と前記第1円弧部とは、該第1円弧部の外周面における周方向180°以上の範囲で前記第1溝部の内周面に当接し、
    前記第2溝部と前記第2円弧部とは、該第2円弧部の外周面における周方向180°以上の範囲で前記第2溝部の内周面に当接していることを特徴とする請求項1または2に記載のステータ。
  4. 前記第1分割コア片、前記第2分割コア片および前記連結部材に係止孔が形成され、該係止孔に係止ピンを挿通させることで、円環状に保持可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のステータ。
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