JP2010233243A - 放送受信装置およびその出力制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】番組のジャンル変更時の音声出力の調整を、ユーザに違和感を与えることなく実施できるようにする。
【解決手段】受信された放送信号に含まれる音声信号を外部機器に出力する放送受信装置において、番組情報を記憶する記憶手段と、放送信号から視聴中番組のジャンル情報を取得するジャンル情報取得手段と、選局操作を検出する選局検出手段と、選局検出手段により選局操作が検出されたときに、外部機器に対して音声出力をミュートする制御を実行するとともに、選局をされたチャネルの番組情報を記憶手段から抽出して出力し、ジャンル情報取得手段により取得された現在視聴中の番組のジャンル情報が変化したときに、変化後の番組のジャンル情報および視聴中を示す情報を出力する音声出力制御手段と、を有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、放送受信装置およびその出力制御方法に関し、特にはデジタルテレビジョン放送の放送信号を受信しその音声および映像を出力するデジタルテレビジョン放送受信装置およびその出力制御方法に関するものである。
従来より、視聴中の番組のジャンル情報を元にして、音声出力の制御に用いる音声パラメータを自動的に設定するデジタルTVがある(例えば、特許文献1)。音声パラメータには、サラウンド用、ラウドネス用、イコライザ用などがある。これらの音声パラメータを自動的に設定することで、ユーザは番組に適した音声設定をいちいち手動で行うことなく番組に適したオーディオ環境を得ることができる。番組に適したオーディオ環境とは、例えばスポーツであれば臨場感がでるようにサラウンドを利かせた環境であり、ニュースであればアナウンサーの声が聞き取りやすくなるように中域の帯域を強調した環境である。
特開平06−133238号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、音声パラメータの設定タイミングについて考慮されていない。例えば、選局処理が完了した後にジャンル情報を判断して音声パラメータの変更を行うと、パラメータの値を目標値に変更する際に現状値から急峻に(一度に)行われるので、音色・音量等が突然変わり、ユーザに変更したことが認知され違和感を与えてしまう。また、このような変更時の違和感を取り除くために、音声出力および映像出力のミュートの期間を延ばすと、その分、これらの出力が遅れるため好ましくない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、番組のジャンル変更時の音声出力の調整を、ユーザに違和感を与えることなく実施でき、また、音声出力の変更時点に用いるミュート期間を短くでき、ユーザの番組視聴の妨げにならない放送受信装置およびその出力制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明においては、受信された放送信号に含まれる音声信号を外部機器に出力する放送受信装置において、番組情報を記憶する記憶手段と、前記放送信号から視聴中番組のジャンル情報を取得するジャンル情報取得手段と、選局操作を検出する選局検出手段と、前記選局検出手段により選局操作が検出されたときに、前記外部機器に対して音声出力をミュートする制御を実行するとともに、前記選局をされたチャネルの番組情報を前記記憶手段から抽出して出力し、前記ジャンル情報取得手段により取得された現在視聴中の番組のジャンル情報が変化したときに、変化後の番組のジャンル情報および視聴中を示す情報を出力する音声出力制御手段と、を有することを特徴とする放送受信装置を提供する。
さらに、受信された放送信号に含まれる音声信号を外部機器に出力する放送受信装置の出力制御方法において、前記放送信号から視聴中番組のジャンル情報を取得するジャンル情報取得工程と、選局操作を検出する選局検出工程と、前記選局検出工程において選局操作が検出されたときに、前記外部装置に対して音声出力をミュートする制御を実行するとともに、前記選局をされたチャネルの番組情報を該番組情報を記憶する記憶手段から抽出して出力する工程と、前記ジャンル情報取得工程において取得された現在視聴中の番組のジャンル情報が変化したときに、変化後の番組のジャンル情報および視聴中を示す情報を出力する工程と、を含むことを特徴とする放送受信装置の出力制御方法を提供する。
本発明によれば、ユーザに違和感を与えることなく音声出力を調整することができる。また、出力をミュートする際、ミュート期間を従来より短くでき、ユーザの番組視聴の妨げにならないような設計ができる。
本発明の諸実施形態に係るデジタルテレビジョン放送受信装置の利用環境を示す図である。 同デジタルテレビジョン放送受信装置の主要な信号処理系を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る音声/映像出力制御機能の動作フローを示すフローチャートである。 ジャンル情報と音声パラメータを対応づけたパラメータテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施形態1での選局時における音声パラメータの変更タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態2に係る音声/映像出力制御機能の動作フローを示すフローチャートである。 従来技術による連続視聴中に生じた番組のジャンル変更の際の音声パラメータの変更タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態2での連続視聴中に生じた番組のジャンル変更の際の音声パラメータの変更タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態3に係る音声/映像出力制御機能の動作フローを示すフローチャートである。 本発明の実施形態3での連続視聴中に生じた番組のジャンル変更の際の音声パラメータの変更タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態4に係る音声/映像出力制御機能の動作フローを示すフローチャートである。 本発明の実施形態4での連続視聴中に生じた番組のジャンル変更の際の音声パラメータの変更タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態5に係る音声/映像出力制御機能の動作フローを示すフローチャートである。 本発明の実施形態5および6ならびに応用例1に係るAVアンプの制御部の動作フローを示すフローチャートである。 本発明の実施形態6に係る音声/映像出力制御機能の動作フローを示すフローチャートである。 本発明に係る応用例1における音声/映像出力制御機能の動作フローを示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
なお、デジタルテレビジョン放送については標準化されており、規格で定められる詳細については本明細書においてその説明を省略する。また、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。
はじめに、図1に、本発明の諸実施形態に係るデジタルテレビジョン放送受信装置101の利用環境を示す。
図1に示すように、デジタルテレビジョン放送受信装置101は、その入力側にBS/CSデジタル放送受信用のアンテナ121と地上波放送受信用のアンテナ122が接続され、各種入出力I/Fを介して周辺機器やネットワーク150に接続された機器と接続される。また、デジタルテレビジョン放送受信装置101は、外部の表示装置や音声出力装置に直接に、またはAVアンプ110を介して、接続することもできる。ユーザは、デジタルテレビジョン放送受信装置101に設けられた操作部(図1にて図示せず)を介して本装置の操作を行えるほか、赤外線通信によるリモートコントローラ102を介した操作が可能である。
デジタルテレビジョン放送受信装置101は、受信したデジタルテレビジョン放送信号をデコードすることにより放送番組を表示し、ユーザは受信した放送番組を視聴できるようになっている。また、外部の表示装置や音声出力装置を利用して放送番組を視聴できるようにもなっており、受信した放送番組を記録することも可能である。
また、図1(及び後述の図2)に示すデジタルテレビジョン放送受信装置101は、BS/CSデジタル放送受信用と地上波放送受信用の2系統のみ簡易的に図示しているが、マルチチャネルの番組を録画するためBS/CSデジタル放送受信用と地上波放送受信用ともにそれぞれ複数のチューナ等の受信回路を備える構成としてもよい。
続いて、デジタルテレビジョン放送受信装置101のハードウェア構成について説明する。図2は、上記したデジタルテレビジョン放送受信装置101の主要な信号処理系を示すブロック図である。
BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ121で受信した衛星デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子201を介して衛星デジタル放送用のチューナ202aに供給される。
チューナ202aは、制御部205からの制御信号により所望のチャネルの放送信号を選局し、この選局された放送信号をPSK(Phase Shift Keying)復調器202bに出力する。
PSK復調器202bは、制御部205からの制御信号により、チューナ202aで選局された放送信号を復調し、所望の番組を含んだトランスポートストリーム(TS)を得て、TS復号器202cに出力する。
TS復号器202cは、制御部205からの制御信号によりトランスポートストリーム(TS)多重化された信号のTS復号処理を行い、所望の番組のデジタルの映像信号及び音声信号をデパケットすることにより得たPES(Packetized Elementary Stream)を信号処理部206内のSTDバッファ(図示せず)へ出力する。また、TS復号器202cは、デジタル放送により送られているセクション情報を信号処理部206内のセクション処理部(図示せず)へ出力する。
一方、地上波放送受信用のアンテナ122で受信した地上デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子203を介して地上デジタル放送用のチューナ204aに供給される。
チューナ204aは、制御部205からの制御信号により所望のチャネルの放送信号を選局し、この選局された放送信号をOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器204bに出力する。
OFDM復調器204bは、制御部205からの制御信号により、チューナ204aで選局された放送信号を復調し、所望の番組を含んだトランスポートストリームを得て、TS復号器204cに出力する。
TS復号器204cは、制御部205からの制御信号によりトランスポートストリーム(TS)多重化された信号のTS復号処理を行い、所望の番組のデジタルの映像信号及び音声信号をデパケットすることにより得たPES(Packetized Elementary Stream)を信号処理部206内のSTDバッファへ出力する。また、TS復号器204cは、デジタル放送により送られているセクション情報を信号処理部206内のセクション処理部へ出力する。
ここで、上記信号処理部206は、テレビ視聴時には、TS復号器202cおよびTS復号器204cからそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部207及び音声処理部208に出力している。一方、番組録画時には、TS復号器202cおよびTS復号器204cからそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施した信号を、制御部205を介して記録装置(例えば、HDD)270に記録している。また、信号処理部206は、録画番組再生時には、制御部205を介して記録装置(例えば、HDD)270から読み出された録画番組のデータに、所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部207及び音声処理部208に出力している。
制御部205には、信号処理部206から、番組を取得するための各種データ(B−CASデスクランブル用の鍵情報等)や電子番組ガイド(EPG)情報,番組属性情報(番組ジャンル等),字幕情報等(サービス情報、SIやPSI)が入力されている。信号処理部206は、番組情報取得手段、ジャンル情報取得手段としても機能する。制御部205は、これら入力された情報からEPG,字幕を表示するため画像生成処理を行い、この生成した画像情報をグラフィック処理部207へ出力する。
また、この制御部205は、番組録画および番組予約録画を制御する機能を有し、番組予約受付時には、表示装置211に電子番組ガイド(EPG)情報を表示し、操作部220またはリモートコントローラ102を介したユーザ入力により予約内容を所定の記憶手段に設定する。そして、設定された時刻に予約番組を録画するようチューナ202a,204a、PSK復調器202b,OFDM復調器204b、TS復号器202c,204cおよび信号処理部206を制御する。
セクション処理部は、TS復号器202c(204c)から入力されたセクション情報の中から、番組を取得するための各種データや電子番組ガイド(EPG)情報,番組属性情報(番組ジャンル等),字幕情報等(サービス情報、SIやPSI)を制御部205へ出力する。
グラフィック処理部207は、(1)信号処理部206内のAVデコーダ(図示せず)から供給されるデジタルの映像信号と、(2)OSD(On Screen Display)信号生成部209で生成されるOSD信号と、(3)データ放送による画像データと、(4)制御部205により生成されたEPG,字幕信号とを合成して映像処理部210へ出力する機能を有する。また、字幕放送による字幕を表示するとき、グラフィック処理部207は、制御部205からの制御による字幕情報に基づき、映像信号上に字幕情報を重畳する処理を行う。
グラフィック処理部207から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部210に供給される。この映像処理部210は、入力されたデジタルの映像信号を、表示装置211で表示可能なアナログ映像信号に変換した後、表示装置211に出力して映像表示させる。また、出力端子212を介して外部の表示装置(図示せず)に、当該表示装置で表示可能なフォーマットの映像信号を出力して映像表示させることもできる。
また、上記音声処理部208は、入力されたデジタルの音声信号を、音声出力装置213で再生可能なアナログ音声信号に変換した後、音声出力装置213に出力して音声を再生させる。また、出力端子214を介して外部の音声出力装置(図示せず)に、当該音声出力装置で再生可能なフォーマットの音声信号を出力して音声再生させることもできる。
ここで、このデジタルテレビジョン放送受信装置101は、上記した各種の受信動作を含むその全ての動作を制御部205によって統括的に制御されている。この制御部205は、CPU(Central Processing Unit)等を内蔵しており、操作部220からの操作情報を受け、または、リモートコントローラ102から送出された操作情報を、受光部221を介して受信し、その操作内容(例えば、チャネル切換操作など)が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
この場合、制御部205は、主として、そのCPUが実行する制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)205aと、当該CPUに作業エリアを提供するRAM(Random Access Memory)205bと、各種の設定情報、制御情報及び番組情報等が格納されるフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ205cとを利用している。
また、上記制御部205は、通信I/F222を介してLAN端子223に接続されている。これにより、制御部205は、LAN端子223に接続されたLAN対応の機器(例えば、外付けHDD)と、通信I/F222を介して情報伝送することができる。この場合、制御部205は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ機能を有し、LAN端子223に接続されたLAN対応の機器にIP(Internet Protocol)アドレスを割り当てて制御している。
また、上記制御部205は、USB I/F224を介してUSB端子225に接続されている。これにより、制御部205は、USB端子225に接続された各種機器と、USB I/F224を介して情報伝送することができる。
さらに、上記制御部205は、i.LINK(登録商標) I/F226を介してi.LINK端子227に接続されている。これにより、制御部205は、i.LINK端子227に接続された各種機器と、i.LINK I/F226を介して情報伝送することができる。
また、制御部205は、この発明に係わる機能部として、音声出力制御手段としての音声/映像出力制御機能250を備えている。後に、この音声/映像出力制御機能250による音声出力制御についてその詳細を説明するが、映像出力についても同様に制御することができる。
ここで、番組情報を取得する手法について述べる。
現在、デジタルテレビジョン放送受像器やデジタルテレビジョン放送録画装置等のデジタルテレビジョン放送受信装置の多くは、電子番組ガイド(EPG:Electronic Program Guide)の機能を備えている。このEPG機能のために、デジタルテレビジョン放送受信装置は、デジタルテレビジョン放送信号に含まれるイベント情報テーブル(EIT:Event Information Table)から、1週間分の番組情報(この番組情報には、番組の開始時間、継続時間、番組のジャンル等の情報が含まれる)を取得する。
BS放送や110度CS放送ではいずれかのチャネルを選局することで全チャンネル分の番組情報を取得することができる。地上デジタル放送ではチャンネル毎の番組情報の取得となるため、全チャンネル分の番組情報を取得するには一旦全チャンネルを選局する必要がある。そのため、1個のチューナのみの受信装置においてはユーザが手動で全チャンネルの選局操作を行ったり、ユーザが番組を視聴していない期間に自動で全チャンネル選局を行ったりする必要がある。複数のチューナをもつ受信装置では、ユーザの番組視聴に使われていないチューナを利用して全チャンネルの選局を行い番組情報を取得することが可能である。なお、1週間分の番組情報を記憶するのに必要なメモリサイズは約3Mbytesとなる。
以下に説明する諸実施形態は、このようにして取得した番組情報を利用するものである。既に取得済みの番組情報から得られる番組のジャンル情報を利用するので、音声および映像に所定のエフェクトを与える出力制御に用いる出力制御パラメータの変更タイミングを選局処理期間中に合わせることが可能となり、選局処理中に次に選局する番組のジャンルに適した出力制御パラメータに変更することができる。以下の諸実施形態は、このように出力制御パラメータの変更タイミングに関して考慮したものである。以下では、特に、出力制御パラメータとしての音声パラメータを用いた音声の出力制御について説明するが、映像についても同様に制御することができる。
(実施形態1)
本実施形態は、ユーザがチャネル切換操作を行うことにより視聴する番組のジャンルが変わる場合を想定した例である。以下では、図3を用いて本実施形態における音声/映像出力制御機能250の動作を説明する。図3は、音声/映像出力制御機能250の動作フローを示すフローチャートである。
はじめに、上述のようにして予め取得している受信可能な全てのチャネルの番組情報から、現時点の各チャネルの番組のジャンル情報を取得する(ステップS301)。
次いで、ユーザによるチャネル切換操作があるか判断する(ステップS302)。ここでは、ユーザによるチャネル切換操作があるまで待機するが、その間に番組が変わりそれに伴ってジャンルが変わる可能性があるので、ステップS301へ戻り、随時、その時点の各チャネルの番組のジャンル情報を取得するようにする。なお、チャネル切換操作は、操作部220やリモートコントローラ102からの操作情報から制御部205によって検出される。
ユーザによるチャネル切換操作があると(ステップS302でYesの判定)、ステップS303に移行し、このステップにて、ステップS301で取得した各チャネルの番組のジャンル情報の中から、切換先のチャネルの番組のジャンル情報を読み出す。
次いで、ステップS303で読み出したジャンル情報に基づいて、例えば、図4に示すパラメータテーブルを参照し、読み出したジャンル情報に対応する設定値を、新たな音声パラメータとして設定することにより、音声パラメータを変更する(ステップS304)。このとき、音声パラメータを現状値から目標値へと変更する際、図5に示すように選局処理期間中に、急峻に行う(一度に音声パラメータ値を変更する)。
図4の例では、チャネル切換により番組のジャンルがスポーツから映画に変わる場合に、ラウドネス用の音声パラメータを0から5に一度に変更する。サラウンド用など他の音声パラメータも同様に8から3へ一度に目標値に変更する。なお、この音声パラメータの増減に比例して、サラウンド等のエフェクトの強度も増減するものとする。
選局期間中(チャネル切換が完了するまで)は、音声ミュートおよび映像ミュートを掛ける制御をする。その間(ミュート中)に音声パラメータの変更を完了させる。なお、チャネル切換前の番組のジャンルとチャネル切換後の番組のジャンルが同一である場合、上記処理では同じ設定値が設定されることとなる。したがってこの場合には、音声パラメータの変更処理を省略するようにする処理フローとしてもよい。
本実施形態では、音声パラメータの変更を選局処理期間中に行うので、その変更をユーザに気づかれずに切り換えることができる。また、選局処理期間を超えて音声ミュートおよび映像ミュートの期間を余分に延ばす必要がないため、選曲された番組のジャンルに合った最適な音声パラメータを設定した上で、速やかに音声および映像を出力することができる。
(実施形態2)
本実施形態は、ユーザが同一のチャネルを連続して視聴している状態において、番組が番組aから番組bに変わってそれに伴い番組のジャンルが異なるものとなった場合を想定した例である。以下では、図6〜8を用いて本実施形態における音声/映像出力制御機能250の動作を説明する。図6は、本実施形態における音声/映像出力制御機能250の動作フローを示すフローチャートである。図7は、従来技術による連続視聴中に生じた番組のジャンル変更の際の音声パラメータの変更タイミングを示すタイミングチャートであり、図8は、本実施形態での選局時における音声パラメータの変更タイミングを示すタイミングチャートである。
はじめに、現在視聴中のチャネルの受信信号から番組のジャンル情報を取得する(ステップS601)。取得したジャンル情報はRAM205b等の記憶手段に一時記憶する。
次いで、視聴中の番組のジャンルに変化があるか判断する(ステップS602)。ここでは、前回取得し記憶手段に記憶しているジャンル情報と今回取得したジャンル情報とを比較することにより、視聴中番組のジャンルの変化を検出する。このとき、ジャンルの変化がないと判定された場合(ステップS602でNo)、ステップS601に戻り、番組のジャンルの変化を検出するまでループする。
ステップS602で、視聴中の番組のジャンルが変化したと判定されると(ステップS602でYes)、変化後のジャンル情報に基づいて、例えば、図4に示すパラメータテーブルを参照し、読み出したジャンル情報に対応する設定値を、新たな音声パラメータとして設定することにより、音声パラメータを変更する(ステップS603)。このとき、視聴中番組のジャンルの変化を検知してから音声パラメータを変更する際には段階的に変更する。具体的には、図4の例では、視聴中の番組のジャンルがスポーツから映画に変わった場合に、ラウドネス用の音声パラメータを0.5〜1.0秒の間に0→3→5などのように、段階的に変更する。サラウンド用など他の音声パラメータも同様に段階的に目標値に変更する。その後、ステップS601に戻り、一連の処理を繰り返す。
従来は図7に示すように、番組のジャンルの変化を検知してから音声パラメータを変更する際、急峻に変更していた。図4の例で言うと、視聴中の番組のジャンルがスポーツから映画に変わる場合に、サラウンド用の音声パラメータを8から3に一度に変更していた。また、ラウドネス用など他の音声パラメータも同様に一度に目標値に変更していた。この変更は図7にも示されるようにミュートされていない視聴中に行われるため、音声パラメータの変更が視聴者に認知され、違和感をもたらすものとなっていた。本実施形態では、図8に示すように、音声パラメータの変更を段階的に変化させることで、従来のように急峻な変更を行った場合に比べて、変化時の違和感を軽減することができる。
(実施形態3)
本実施形態は、前述の実施形態2と同様に、ユーザが同一のチャネルを連続して視聴している状態において、番組が番組aから番組bに変わってそれに伴い番組のジャンルが異なるものとなった場合を想定した例である。以下では、図9、10を用いて本実施形態における音声/映像出力制御機能250の動作を説明する。図9は、本実施形態における音声/映像出力制御機能250の動作フローを示すフローチャートである。また、図10は、本実施形態での連続視聴中に生じた番組のジャンル変更の際の音声パラメータの変更タイミングを示すタイミングチャートである。
はじめに、前述のようにして予め取得している受信可能な全てのチャネルの番組情報から番組開始時刻および番組放送時間を得て、これらから現在視聴中の番組の終了時刻を算出する(ステップS901)。
次いで、取得済みの番組情報から、現在視聴中の番組およびその次に放送される番組のジャンル情報を取得する(ステップS902)。
次いで、取得済みの番組情報から、現在視聴中の番組から次の番組に移行する際ジャンルが変化するか判断する(ステップS903)。
ステップS903にて、現在視聴中の番組から次の番組に移行する際ジャンルが変化すると判定された場合、次のステップS904にて、現在時刻が、番組終了時刻から所定時間Δt(Δt>0)前の時刻となるまで待機する。ここで、所定時間Δtは、現在視聴中の番組の終了時間に達するまでに、音声パラメータの変更が完了できるように設定されるが、音声パラメータの変更が完了する時刻が、現在視聴中の番組の終了時刻を幾分過ぎるような設定でもよい。
現在時刻が、番組終了時刻から所定時間Δt前の時刻となったとき(ステップS904でYes)、ステップS905に移行し、次番組のジャンル情報に基づいて、例えば、図4に示すパラメータテーブルを参照し、次番組のジャンル情報に対応する設定値を、新たな音声パラメータとして設定することにより、音声パラメータを変更する。このとき、音声パラメータの変更は、前述の実施形態2と同様に段階的に変更する。
ステップS905での音声パラメータの変更後、ステップS906に移行し、現在視聴中の番組の終了時刻まで待機し、この時刻を過ぎた段階で(ステップS905でYes)、ステップS901に戻り、一連の処理を繰り返す。なお、現在視聴中の番組と次の番組が同じジャンルの番組であって、ジャンルが変化しない場合(ステップS903でNo)、ステップS903からステップS906へ移行し、現在視聴中の番組の終了時刻を過ぎた段階で、ステップS901に戻り、一連の処理を繰り返す。なお、本実施形態では、ステップS902の処理後、ステップS903でジャンルが変化すると判定された場合に、ステップS904以降の処理を行っているが、ステップS902で、次に放送される番組のジャンル情報のみを取得し、ステップS903の判断を省略して、視聴中の番組と次に放送される番組間のジャンルの変化がなくとも、そのままステップS904以降の処理を行うようにしてもよい。
前述の実施形態2は、現在視聴中の番組のジャンルの変化を検知し、変化がある場合に、そのタイミングで音声パラメータを段階的に変化させるものであったが、本実施形態では、既に取得済みの番組情報の番組開始時刻および番組放送時間から、現在視聴中の番組の終了時刻を算出し、上記のようにこの終了時刻前のタイミングで音声パラメータを段階的に変化させている。これは、一般的に、番組の終了時刻付近においては概ね音声が無音もしくは小音量である可能性が高いため、このタイミングを利用し、番組終了時刻の少し前の時刻になったときに、次の番組のジャンル情報に基づいて音声パラメータを変更することとしている。本実施形態では、図10に示すように、音声パラメータの変更タイミングを、番組終了時刻前の音声レベルの低いとみなせる期間に行うことで、変化時の違和感を上記実施形態2よりも軽減することができる。
(実施形態4)
本実施形態は、実施形態2および実施形態3と同様に、ユーザが同一のチャネルを連続して視聴している状態において、番組が番組aから番組bに変わってそれに伴い番組のジャンルが異なるものとなった場合を想定した例である。以下では、図11を用いて本実施形態における音声/映像出力制御機能250の動作を説明する。図11は、本実施形態に係る音声/映像出力制御機能の動作フローを示すフローチャートである。また、図12は、本実施形態での連続視聴中に生じた番組のジャンル変更の際の音声パラメータの変更タイミングを示すタイミングチャートである。
はじめに、前述のようにして予め取得している受信可能な全てのチャネルの番組情報を用いて、この番組情報の番組開始時刻および番組放送時間から、現在視聴中の番組の終了時刻を算出する(ステップS1101)。
次いで、取得済みの番組情報から、現在視聴中の番組およびその次に放送される番組のジャンル情報を取得する(ステップS1102)。
次いで、取得済みの番組情報から、現在視聴中の番組から次の番組に移行する際ジャンルが変化するか判断する(ステップS1103)。
ステップS1103にて、現在視聴中の番組から次の番組に移行する際ジャンルが変化すると判定された場合(ステップS1103でYes)、次のステップS1104にて、現在時刻が、番組終了時刻から所定時間Δt(Δt>0)前の時刻となるまで待機する。ここで、所定時間Δtは、現在視聴中の番組の終了時間に達するまでに、音声パラメータの変更が完了できるように設定されるが、音声パラメータの変更が完了する時刻が、現在視聴中の番組の終了時刻を幾分過ぎるような設定でもよい。
現在時刻が、番組終了時刻から所定時間Δt前の時刻となったとき(ステップS1104でYes)、ステップS1105に移行し、番組を構成するデータストリーム中のオーディオデータ(例えば、MPEG2オーディオストリーム)から無音状態もしくは小音量状態を判断する。
ステップS1105にて無音状態もしくは小音量状態と判定されたときに(ステップS1105でYes)、次番組のジャンル情報に基づいて、例えば、図4に示すパラメータテーブルを参照し、読み出したジャンル情報に対応する設定値を、新たな音声パラメータとして設定することにより、音声パラメータを変更する(ステップS1106)。このとき、音声パラメータの変更は、前述の実施形態2と同様に段階的に変更する。
ステップS1106での音声パラメータの変更後、ステップS1107に移行し、現在視聴中の番組の終了時刻まで待機し、この時刻を過ぎた段階で(ステップS1107でYes)、ステップS1101に戻り、一連の処理を繰り返す。なお、現在視聴中の番組と次の番組が同じジャンルの番組であって、ジャンルが変化しない場合(ステップS1103でNo)、ステップS1103からステップS1107へ移行し、現在視聴中の番組の終了時刻を過ぎた段階で、ステップS1101に戻り、一連の処理を繰り返す。なお、本実施形態では、ステップS1102の処理後、ステップS1103でジャンルが変化すると判定された場合に、ステップS1104以降の処理を行っているが、ステップS1102で、次に放送される番組のジャンル情報のみを取得し、ステップS1103の判断を省略して、視聴中の番組と次に放送される番組間のジャンルの変化がなくとも、そのままステップS1104以降の処理を行うようにしてもよい。
前述の実施形態3は、番組の終了時刻という時刻情報を基にしているが、実際のオーディオデータの音量状態を考慮したものでないので、番組によっては番組終了時刻付近で音声が無音もしくは小音量になっていないこともあり得る。本実施形態4はその点をさらに考慮したものであり、図12に示すように、音声パラメータの変更タイミングを、実際に音声レベルの低いときに行うことで変化時の違和感を前述の実施形態3よりも軽減することができる。
上述の実施形態1〜4は、デジタルテレビジョン放送受信装置101本体において前述の音声/映像出力制御を行う構成となっている。以下に説明する諸実施形態における音声/映像出力制御機能250は、デジタルテレビジョン放送受信装置101本体において、番組情報の取得および番組情報からの番組のジャンル情報の抽出を行うとともに、抽出した番組のジャンル情報および視聴者の視聴状況(選局切換中または視聴中)の、AVアンプ110への通知を制御するものとなっている。そして、AVアンプ110において、デジタルテレビジョン放送受信装置101から通知された番組のジャンル情報および視聴者の視聴状況(選局切換中または視聴中)に基づいて、音声調整のため音声パラメータを変更する。
なお、デジタルテレビジョン放送受信装置101からAVアンプ110への映像信号出力、音声信号出力および各種付加情報の通知など情報伝達はHDMI−CEC(High Definition Multimedia Interface-Consumer Electronics Control)を介して行う。また、上述の実施形態1〜4においては、一例として図4に示したパラメータテーブルをデジタルテレビジョン放送受信装置101がもっていたが、以下の諸実施形態では、AVアンプ110側でもつ。
(実施形態5)
本実施形態は、ユーザがチャネル切換操作を行うことにより視聴する番組のジャンルが変わる場合を想定した例である。以下では、図13,14を用いて本実施形態における音声/映像出力制御機能250およびAVアンプ110の動作を説明する。図13は、本実施形態に係る音声/映像出力制御機能の動作フローを示すフローチャートである。また、図14は、本実施形態および後述する実施形態6ならびにその他の応用例1におけるAVアンプ110の制御部の動作フローを示すフローチャートである。
はじめに、上述のようにして予め取得している受信可能な全てのチャネルの番組情報から、現時点の各チャネルの番組のジャンル情報を取得する(ステップS1301)。
次いで、ユーザによるチャネル切換操作があるか判断する(ステップS1302)。ここでは、ユーザによるチャネル切換操作があるまで待機するが、その間に番組が変わりそれに伴ってジャンルが変わる可能性があるので、ステップS1301へ戻り、随時、その時点の各チャネルの番組のジャンル情報を取得するようにする。なお、チャネル切換操作は、操作部220やリモートコントローラ102からの操作情報から制御部205によって検出される。
ユーザによるチャネル切換操作があると(ステップS1302でYesの判定)、ステップS1303に移行し、このステップにて、ステップS1301で取得した各チャネルの番組のジャンル情報の中から、切換先のチャネルの番組のジャンル情報を読み出す。
次いで、接続されているAVアンプ110に対し、ジャンル情報と場面の情報(本実施形態では、“選局切換中”)の組を通知する(ステップS1304)。具体的には、視聴者がチャンネル切換操作を行ったとき、切換先のチャンネルの番組のジャンル情報が「スポーツ」である場合、AVアンプに対し「ジャンル:スポーツ,場面:選局切換中」という通知を出す。
AVアンプ110はこの通知を受け取り(ステップS1401)、ステップS1402にて場面が「選局切換中」であると判定し、ステップS1403へ移行する。ステップS1403では、選局処理期間中のミュートが解除される前に、スポーツに適した音声パラメータを設定し音声調整を完了させる。AVアンプ110は、受信したジャンル情報に基づいて、例えば、図4に示すパラメータテーブルを参照し、読み出したジャンル情報に対応する設定値を、新たな音声パラメータとして設定することにより、音声パラメータを変更する。このとき、音声パラメータを現状値から目標値へと変更する際、図5に示すように選局処理期間中に、急峻に行う(一度に音声パラメータ値を変更する)。ここでの音声パラメータ変更処理は、前述の音声/映像出力制御機能250ではなくAVアンプ110に備わる制御部(図示せず)が行う点を除いて、前述の実施形態1におけるものと同様である。
本実施形態では、予め取得しておいた番組情報から得られる番組のジャンル情報とともに場面情報として「場面:選局切換中」を通知することで、AVアンプ110は選局処理期間後のミュート解除前に、適切な音声調整を行うことができ、ユーザに音質の変化を気づかれないようにすることができる。
(実施形態6)
本実施形態は、ユーザが同一のチャネルを連続して視聴している状態において、番組が番組aから番組bに変わってそれに伴い番組のジャンルが異なるものとなった場合を想定した例である。以下では、図14,15を用いて本実施形態における音声/映像出力制御機能250およびAVアンプ110の動作を説明する。図15は、本実施形態に係る音声/映像出力制御機能の動作フローを示すフローチャートである。
はじめに、現在視聴中のチャネルの受信信号から番組のジャンル情報を取得する(ステップS1501)。取得したジャンル情報はRAM205b等の記憶手段に一時記憶する。
次いで、視聴中の番組のジャンルに変化があるか判断する(ステップS1502)。ここでは、前回取得し記憶手段に記憶しているジャンル情報と今回取得したジャンル情報とを比較することにより、視聴中番組のジャンルの変化を検出する。このとき、ジャンルの変化がないと判定された場合(ステップS1502でNo)、ステップS1501に戻り、番組のジャンルの変化が検出するまでループする。
ステップS1502で、視聴中の番組のジャンルが変化したと判定されると、接続されているAVアンプ110に対し、ジャンル情報と場面の情報(本実施形態では、“視聴中”)の組を通知する(ステップS1503)。具体的には、視聴者がチャンネル切り換えなどの操作を行っていないときに視聴中の番組のジャンルが変化した場合、検知したジャンル情報が「スポーツ」ならば、AVアンプ110に対し「ジャンル:スポーツ,場面:視聴中」という通知を出す。
AVアンプ110は、上記通知を受け取り(ステップS1401)、ステップS1402にて場面が「視聴中」であると判定し、ステップS1404へ移行する。ステップS1404でAVアンプ110は、視聴中の音声の音質を急激に変化させることのないように、スポーツに適した音声パラメータを段階的に設定し音声調整を少しずつ行う。なお、ここでの音声パラメータ変更処理は、前述の音声/映像出力制御機能250ではなくAVアンプ110に備わる制御部(図示せず)が行う点を除いて、前述の実施形態2におけるものと同様である。
なお、前述の実施形態3のように、音声/映像出力制御機能250により、視聴中番組の終了時刻を算出し、この終了時刻前のタイミングで、AVアンプ110側で音声パラメータを段階的に変化させるように制御するとより好ましい。この場合、終了時刻前の所定のタイミングで上記通知をする。また、前述の実施形態4のように、音声/映像出力制御機能250により、視聴中番組の終了時刻を算出し、AVアンプ110側での音声パラメータの変更タイミングを、この終了時刻前の実際に音声レベルの低いときに行わせるよう制御するとさらに好ましい。この場合、終了時刻前の実際に音声レベルの低下(無音状態または小音量状態)が検出されたタイミングで、上記通知をする。
本実施形態では、デジタルテレビジョン放送受信装置101本体側で取得した番組のジャンル情報とともに「場面:視聴中」をAVアンプ110に通知することで、AVアンプ110は視聴中の音声の音質を急激に変化させることのないように、適切な音声調整を少しずつ行うことができ、ユーザが音質の変化を意識しないようにすることができる。
(その他の応用例1)
ここでは、ハードディスクやDVDレコーダ等の記録装置を用いて記録した番組を再生する場合を想定した例を示す。以下では、図14,16を用いて本応用例における音声/映像出力制御機能250およびAVアンプ110の動作を説明する。図16は、本応用例に係る音声/映像出力制御機能の動作フローを示すフローチャートである。
本応用例では、デジタルテレビジョン放送受信装置101において、受信したデジタルテレビジョン放送の番組のコンテンツを記録装置270に記録する際、メタ情報としてそのジャンル情報(例:スポーツ)も同時に記録しておく。このようにメタ情報とともに記録した番組を再生開始するとき、記録されたメタ情報を読み出す(ステップS1601)。
次いで、接続されているAVアンプ110に対し、ジャンル情報と場面の情報(本応用例では、“選局切換中”)の組を通知する(ステップS1602)。具体的には、記録された番組の再生開始時に、記録されたメタ情報が「スポーツ」である場合、AVアンプ110に対し「ジャンル:スポーツ,場面:選局切換中」という通知を出す。
AVアンプ110はこの通知を受け取り(ステップS1401)、ステップS1402にて場面が「選局切換中」であると判定し、ステップS1403へ移行する。ステップS1403では、再生開始に伴うミュートが解除される前に、スポーツに適した音声パラメータを設定し音声調整を完了させる。AVアンプ110は、受信したジャンル情報に基づいて、例えば、図4に示すパラメータテーブルを参照し、読み出したジャンル情報に対応する設定値を、新たな音声パラメータとして設定することにより、音声パラメータを変更する。このとき、音声パラメータを現状値から目標値へと変更する際、ミュート期間中に、急峻に行う(一度に音声パラメータ値を変更する)。ここでの音声パラメータ変更処理は、前述の音声/映像出力制御機能250ではなくAVアンプ110に備わる制御部(図示せず)が行う点を除いて、前述の実施形態1におけるものと同様である。本応用例では、記録装置270に録画した番組に関しても、音声が出力される前に適切な音声調整を行うことができる。
なお、本応用例はAVアンプ110の使用を前提としているが、記録した番組を再生する際、再生開始から音声調整(音声パラメータの変更)までの処理を、デジタルテレビジョン放送受信装置101単体で行うことができる。この場合、上記処理において、デジタルテレビジョン放送受信装置101からAVアンプ110への通知(ステップS1602)と、AVアンプ110におけるデジタルテレビジョン放送受信装置101からの通知の受信(ステップS1401)が省略される。
(応用例2)
本応用例では、上述した諸実施形態において、ジャンル情報が変化したときやAVアンプ110にジャンル情報を通知するとき、デジタルテレビジョン放送受信装置101の表示画面に、ジャンルを表すメッセージやアイコンを表示する。ジャンル情報が変化したときや、AVアンプ110にジャンル情報を通知するとき、表示画面に番組のジャンルを表す表示を行うことにより、ジャンルに関する情報の検出を視聴者に知らせることができる。
以上、本発明の諸実施形態について説明した。なお、本発明は上記諸実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。また、実施形態に示した全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。例えば、デジタルテレビジョン放送受信装置101の構成要素の内、表示装置211および音声出力装置213を除外した構成からなるデジタルテレビジョン放送録画装置としても本発明を形成できる。また、上記諸実施形態では音声出力に対する制御についてのみ説明したが、映像出力についても同様の制御が可能である。なお、番組情報は、ジャンル情報を含む情報である。
101…デジタルテレビジョン放送受信装置、102…リモートコントローラ、110…AVアンプ、121…BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ、122…地上波放送受信用のアンテナ、150…ネットワーク、202a、204a…チューナ、202b…PSK復調器、204b…OFDM復調器、202c、204c…TS復号器、205…制御部、206…信号処理部、207…グラフィック処理部、208…音声処理部、209…OSD信号生成部、210…映像処理部、211…表示装置、213…音声出力装置、220…操作部、250…音声/映像出力制御機能、270…記録装置。

Claims (5)

  1. 受信された放送信号に含まれる音声信号を外部機器に出力する放送受信装置において、
    番組情報を記憶する記憶手段と、
    前記放送信号から視聴中番組のジャンル情報を取得するジャンル情報取得手段と、
    選局操作を検出する選局検出手段と、
    前記選局検出手段により選局操作が検出されたときに、前記外部機器に対して音声出力をミュートする制御を実行するとともに、前記選局をされたチャネルの番組情報を前記記憶手段から抽出して出力し、
    前記ジャンル情報取得手段により取得された現在視聴中の番組のジャンル情報が変化したときに、変化後の番組のジャンル情報および視聴中を示す情報を出力する音声出力制御手段と、
    を有することを特徴とする放送受信装置。
  2. 前記音声出力制御手段は、変化後のジャンル情報に基づき音声出力を調整させるために、前記変化後の番組のジャンル情報および視聴中を示す情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
  3. 前記記憶手段に記憶された番組情報を基に視聴中番組の終了時刻を算出する終了時刻算出手段と、前記記憶手段に記憶された番組情報から視聴中番組の次の番組のジャンル情報を抽出する抽出手段と、次の番組のジャンル情報に基づき音声出力を調整させるために、前記終了時刻算出手段により算出された視聴中番組の終了時刻より所定の時間間隔前の時刻に、前記抽出手段により抽出した次の番組のジャンル情報および視聴中を示す情報を前記外部機器に通知する通知手段と、を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放送受信装置。
  4. オーディオデータから音声の無音状態または小音量状態を検出する無音/小音量検出手段を有し、前記終了時刻算出手段により算出された視聴中番組の終了時刻より所定の時間間隔前の時刻以後、前記無音/小音量検出手段により音声の無音状態または小音量状態が検出された時点に、前記通知をすることを特徴とする請求項3に記載の放送受信装置。
  5. 受信された放送信号に含まれる音声信号を外部機器に出力する放送受信装置の出力制御方法において、
    前記放送信号から視聴中番組のジャンル情報を取得するジャンル情報取得工程と、
    選局操作を検出する選局検出工程と、
    前記選局検出工程において選局操作が検出されたときに、前記外部装置に対して音声出力をミュートする制御を実行するとともに、前記選局をされたチャネルの番組情報を該番組情報を記憶する記憶手段から抽出して出力する工程と、
    前記ジャンル情報取得工程において取得された現在視聴中の番組のジャンル情報が変化したときに、変化後の番組のジャンル情報および視聴中を示す情報を出力する工程と、
    を含むことを特徴とする放送受信装置の出力制御方法。
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