JP2010233091A - 中継装置、中継方法、受信装置および受信方法 - Google Patents

中継装置、中継方法、受信装置および受信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ドップラ効果による周波数偏差を補償して通信品質を向上させること。
【解決手段】基地局側アンテナ110は、基地局からの信号を受信する。周波数偏差検出部140は、基地局側アンテナ110によって受信された信号のキャリア周波数偏差を検出する。遅延変化量演算部151は、周波数偏差検出部140によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて信号の遅延変化量を算出する。遅延制御部152は、遅延変化量演算部151によって演算された遅延変化量に応じて信号の遅延量を制御する。補償用発振器161および複素乗算器162は、周波数偏差検出部140によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて信号のキャリア周波数偏差を補償する。移動局側アンテナ180は、遅延制御部152によって遅延量を制御され、補償用発振器161および複素乗算器162によってキャリア周波数偏差を補償された信号を送信する。
【選択図】図1

Description

この発明は、ドップラ効果による周波数偏差を補償する中継装置、中継方法、受信装置および受信方法に関する。
近年、セルラー方式の移動無線通信システムが普及し、多くのユーザが列車などの移動体に搭乗した状態で通信を行うようになってきた。移動通信システムでは、大容量通信を行うために、高いキャリア周波数を用いて広帯域化を図り、変調方式としては多値QAM(Quadrature Amplitude Modulation)方式等が採用されている。また、交通機関の発達により、列車の高速化が図られている。
ところで、このような移動体通信システムでは、移動局を設置した列車などが高速移動すると、ドップラ効果によって受信周波数偏差が大きくなる。ドップラ周波数偏差は、より高速で移動する場合や、より高いキャリア周波数を使用すると大きくなる。一方、キャリア周波数を自動的に制御するAFC(Automatic frequency control)が用いられている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
特表2006−512874号公報
しかしながら、上述した従来技術では、ドップラ効果によるキャリア周波数偏差は補償しても、シンボル(チップまたはサンプル)周波数偏差は補償できないため、シンボル周波数偏差が大きくなり通信品質(たとえば符号誤り率)が劣化するという問題がある。特に、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)など、キャリア周波数とシンボル周波数が同期していることが要求される通信システムでは、キャリア周波数偏差の補償だけでは十分な通信品質を得られない。
開示の中継装置、中継方法、受信装置および受信方法は、上述した問題点を解消するものであり、ドップラ効果による周波数偏差を補償して通信品質を向上させることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この中継装置は、基地局からの信号を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された信号のキャリア周波数偏差を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記信号の遅延変化量を算出する演算手段と、前記演算手段によって算出された遅延変化量に応じて前記信号の遅延量を制御する遅延制御手段と、前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記信号のキャリア周波数偏差を補償する補償手段と、前記遅延制御手段によって遅延量を制御され、前記補償手段によってキャリア周波数偏差を補償された信号を送信する送信手段と、を備える。
上記構成によれば、ドップラ効果によるキャリア周波数偏差を補償するとともに、信号の遅延量を制御することでシンボル周波数偏差を補償することができる。
開示の中継装置、中継方法、受信装置および受信方法によれば、ドップラ効果による周波数偏差を補償して通信品質を向上させることができる。
実施の形態1にかかる中継装置の構成を示すブロック図である。 図1に示した周波数偏差検出部の具体的な構成例を示すブロック図である。 図1に示した遅延制御部の具体的な構成例を示すブロック図である。 図3に示した遅延制御部の動作例を示す図である。 実施の形態2にかかる中継装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3にかかる中継装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態4にかかる中継装置の構成を示すブロック図である。 中継装置が受信する受信信号の周波数特性を示すグラフである。 FIRフィルタの周波数特性を示すグラフである。 FIRフィルタの出力信号の周波数特性を示すグラフである。 図7に示した各FIRフィルタの具体的な構成例を示すブロック図である。 図7に示したFIRフィルタの周波数特性補正の動作例を示す図である。 実施の形態5にかかる中継装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態6にかかる中継装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態7にかかる通信システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態8にかかる受信装置の構成を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照して、この中継装置、中継方法、受信装置および受信方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる中継装置の構成を示すブロック図である。実施の形態1にかかる中継装置は、列車などの移動体の中に設けられ、移動体の中の移動端末と、移動体の外の基地局と、の間の通信を中継する無線中継装置である。基地局、中継局および移動局を含む通信システムについては後述する(図15参照)。図1において、基地局から移動端末へ信号を送信するダウンリンクに関する中継装置の構成について説明する。
図1に示すように、中継装置100は、基地局側アンテナ110と、基準発振器121と、局部発振器122と、第一周波数変換部130と、周波数偏差検出部140と、遅延変化量演算部151と、遅延制御部152と、補償用発振器161と、複素乗算器162と、第二周波数変換部170と、移動局側アンテナ180と、を備えている。
基地局側アンテナ110は、基地局から送信されたRF(Radio Frequency)信号を受信する。基地局側アンテナ110は、受信したRF信号を第一周波数変換部130へ出力する。基地局側アンテナ110が受信する信号のキャリア周波数をfcとする。基準発振器121は、基準信号を発振し、発振した基準信号を局部発振器122へ出力する。局部発振器122は、基準発振器121から出力された基準信号に同期する周波数fcの局発信号を発振し、発振した局発信号を第一周波数変換部130および第二周波数変換部170のそれぞれへ出力する。
第一周波数変換部130は、基地局側アンテナ110から出力されたRF信号に対して、キャリア周波数からベースバンド周波数への周波数変換(直交検波)を行う。具体的には、第一周波数変換部130は、第一ミキサ131と、ローパスフィルタ132と、を備えている。第一ミキサ131は、基地局側アンテナ110から出力されたRF信号と、局部発振器122から出力された局発信号と、を乗算する。第一ミキサ131は、乗算結果を示す信号をローパスフィルタ132へ出力する。
ローパスフィルタ132は、第一ミキサ131から出力された信号のうちの、乗算により得られた差の周波数成分を抽出する。ローパスフィルタ132によって抽出される信号は、第一周波数変換部130へ入力されたRF信号のベースバンド信号である。ローパスフィルタ132は、抽出したベースバンド信号を、周波数偏差検出部140および遅延制御部152のそれぞれへ出力する。
周波数偏差検出部140は、第一周波数変換部130から出力されたベースバンド信号に基づいて、基地局側アンテナ110によって受信された信号の周波数偏差を検出する(詳細については、たとえば図2参照)。周波数偏差検出部140は、検出した周波数偏差を、遅延変化量演算部151および補償用発振器161のそれぞれへ通知する。
遅延変化量演算部151は、周波数偏差検出部140から通知された周波数偏差に基づいて遅延時間変化量を算出する。遅延時間変化量は、ドップラ効果による時間当たりの遅延時間である。周波数偏差検出部140から通知される周波数偏差fdは、たとえば下記(1)式によって示すことができる。
Figure 2010233091
上記(1)式において、vは、中継装置100を備える移動体の基地局に対する相対速度を示し、λは基地局から中継装置100が受信する信号の波長を示している。sは基地局と中継装置100との間の距離を示し、tは時間を示し、cは光の速度(3×10[m/s])を示している。τはドップラ効果による遅延時間を示している。上記(1)式から、遅延時間変化量dτ/dtは、下記(2)式によって示すことができる。
Figure 2010233091
遅延変化量演算部151は、たとえば上記(2)式と、周波数偏差検出部140から通知された周波数偏差fdと、を用いて遅延時間変化量dτ/dtを算出する。遅延変化量演算部151は、算出した遅延時間変化量を遅延制御部152へ通知する。たとえば、キャリア周波数fc=3[GHz]とし、移動速度v=360[km/h]=100[m/s]とした場合は、上記(1)式により周波数偏差fd=1[kHz]となる。この場合は、上記(2)式により遅延時間変化量dτ/dt=0.33[μs/s]となる。
遅延制御部152は、遅延変化量演算部151から通知された遅延時間変化量dτ/dtに応じて、第一周波数変換部130から出力されたベースバンド信号の遅延量を制御する。たとえば遅延時間変化量dτ/dt=0.33[μs/s]である場合は、遅延制御部152は、ベースバンド信号の遅延量を1秒間に0.33[μs/s]ずつ変化させることにより、ドップラ効果によるシンボル周波数偏差を補償することができる。遅延制御部152は、遅延量を制御したベースバンド信号を複素乗算器162へ出力する。
なお、遅延制御部152は、ベースバンド信号の遅延量の増加および減少のいずれも行うことができるように、初期状態(ドップラ効果がない状態)で一定の遅延量だけベースバンド信号を遅延させておくとよい。補償用発振器161および複素乗算器162は、周波数偏差検出部140によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいてベースバンド信号のキャリア周波数偏差を補償する補償手段である。
具体的には、補償用発振器161は、周波数偏差検出部140から通知された周波数偏差に応じたキャリア補償信号を発振し、発振したキャリア補償信号を複素乗算器162へ出力する。複素乗算器162は、遅延制御部152から出力されたベースバンド信号に対して、補償用発振器161から出力されたキャリア補償信号による複素乗算を行い、複素乗算を行ったベースバンド信号を第二周波数変換部170へ出力する。
第二周波数変換部170は、複素乗算器162から出力されたベースバンド信号に対して、ベースバンド周波数からキャリア周波数(RF周波数)への周波数変換(直交変調)を行う。具体的には、第二周波数変換部170は、第二ミキサ171と、バンドパスフィルタ172と、を備えている。第二ミキサ171は、複素乗算器162から出力されたベースバンド信号と、局部発振器122から出力された局発信号と、を乗算する。第二ミキサ171は、乗算結果を示す信号をバンドパスフィルタ172へ出力する。
バンドパスフィルタ172は、第二ミキサ171から出力された信号のうちの、変調波の周波数成分を抽出する。バンドパスフィルタ172によって抽出される信号は、第二周波数変換部170へ入力されたベースバンド信号を周波数変換したRF信号である。バンドパスフィルタ172は、抽出したRF信号を移動局側アンテナ180へ出力する。移動局側アンテナ180は、第二周波数変換部170から出力されたRF信号を移動局へ送信する。
ここでは、受信したRF信号をベースバンド信号に変換してからキャリア周波数偏差およびシンボル周波数偏差の補償を行い、補償を行ったベースバンド信号をRF信号に変換して送信する構成について説明したが、このような構成に限らない。たとえば、受信したRF信号をIF(Intermediate Frequency)信号に変換してからキャリア周波数偏差およびシンボル周波数偏差の補償を行い、補償を行ったIF信号をRF信号に変換して送信する構成としてもよい。
たとえば、基準発振器121が発振する基準信号に同期した局部発振器122の周波数flとRF信号周波数fcとの差をIF信号周波数とする。そして、ローパスフィルタ132に代えて、第一ミキサ131から出力された信号のうちの、乗算により得られた差の周波数成分を抽出するバンドパスフィルタを設ける。これにより、RF信号をIF周波数に周波数変換してからキャリア周波数偏差およびシンボル周波数偏差の補償を行い、補償を行ったIF信号をRF信号に変換することができる。
図2は、図1に示した周波数偏差検出部の具体的な構成例を示すブロック図である。図2に示すように、周波数偏差検出部140(図1参照)は、パイロット信号検出部210と周波数偏差算出部220とを備えている。パイロット信号検出部210は、第一周波数変換部130から出力されたベースバンド信号に含まれるパイロット信号を検出する。
パイロット信号検出部210は、検出したパイロット信号を周波数偏差算出部220へ出力する。周波数偏差算出部220は、パイロット信号検出部210から出力されたパイロット信号の位相回転を求めることにより周波数偏差を算出し、算出した周波数偏差を、遅延変化量演算部151および補償用発振器161のそれぞれへ通知する。
図3は、図1に示した遅延制御部の具体的な構成例を示すブロック図である。図3に示すように、遅延制御部152は、遅延回路311〜31nと、乗算回路320〜32nと、加算回路330と、タップ係数制御回路(不図示)と、を備える時変レートフィルタである(n=5,6,7,…)。遅延回路311〜31n、乗算回路320〜32nおよび加算回路330は、FIR(Finite Impulse Response:有限インパルス応答)フィルタ(トランスバーサルフィルタ)を構成している。
遅延制御部152のタップ係数制御回路(不図示)は、乗算回路320〜32nに対してそれぞれタップ係数a0〜anを入力する。遅延制御部152へ入力されたベースバンド信号は、乗算回路320および遅延回路311のそれぞれへ入力される。乗算回路320は、入力されたベースバンド信号に対してタップ係数a0を乗算し、乗算したベースバンド信号を加算回路330へ出力する。
遅延回路311は、入力されたベースバンド信号を遅延させ、遅延させたベースバンド信号を乗算回路321および遅延回路312のそれぞれへ出力する。乗算回路321は、遅延回路311から出力されたベースバンド信号に対してタップ係数a1を乗算し、乗算したベースバンド信号を加算回路330へ出力する。
遅延回路312は、遅延回路311から出力されたベースバンド信号を遅延させ、遅延させたベースバンド信号を乗算回路322および遅延回路313のそれぞれへ出力する。乗算回路322は、遅延回路312から出力されたベースバンド信号に対してタップ係数a2を乗算し、乗算したベースバンド信号を加算回路330へ出力する。
遅延回路313は、遅延回路312から出力されたベースバンド信号を遅延させ、遅延させたベースバンド信号を乗算回路323および遅延回路314のそれぞれへ出力する。乗算回路323は、遅延回路313から出力されたベースバンド信号に対してタップ係数a3を乗算し、乗算したベースバンド信号を加算回路330へ出力する。
遅延回路31nは、遅延回路31(n−1)から出力されたベースバンド信号を遅延させ、遅延させたベースバンド信号を乗算回路32nへ出力する。乗算回路32nは、遅延回路31nから出力されたベースバンド信号に対してタップ係数anを乗算し、乗算したベースバンド信号を加算回路330へ出力する。
加算回路330は、乗算回路320〜32nから出力された各ベースバンド信号を加算し、加算したベースバンド信号を複素乗算器162へ出力する。遅延制御部152のタップ係数制御回路(不図示)は、遅延変化量演算部151から通知された遅延変化量に基づいて、乗算回路320〜32nへ入力するタップ係数a0〜anを調節することで、ベースバンド信号の遅延量を変化させることができる。
図4は、図3に示した遅延制御部の動作例を示す図である。図4に示す波形410は、遅延量が多い場合のベースバンド信号を示している。波形410における各プロット点は、図3に示した遅延制御部152の乗算回路320〜32nへ入力するタップ係数a0〜anに応じてそれぞれ変化する。
たとえば、遅延制御部152のタップ係数制御回路は、タップ係数a0〜anのうちのプロット点401に対応するタップ係数を、プロット点402となるように調節する。同様に、波形410における他の各プロット点に対応する各タップ係数を調節することで、ベースバンド信号を波形410から波形420のように変化させることができる。これにより、ベースバンド信号をより前進させることができる。
このように、実施の形態1にかかる中継装置100によれば、ドップラ効果によるキャリア周波数偏差を補償するとともに、信号の遅延量を制御することでシンボル周波数偏差を補償し、通信品質を向上させることができる。特に広帯域の通信システムにおいて、シンボル周波数偏差の補償を行うことで通信品質を向上させることができる。
また、キャリア周波数偏差およびシンボル周波数偏差の両方を補償することで、キャリア周波数とシンボル周波数とを同期させることが可能になる。このため、W−CDMAなどの、キャリア周波数とシンボル周波数とが同期していることが要求される通信システムにおいて特に通信品質を向上させることができる。
また、中継装置100による中継により、車両などの移動体の中に位置し、高速移動に対応していない移動局であっても、移動体の外の基地局との通信を高品質に行うことができる。たとえば、中継装置100と移動局との間で無線LAN(Local Area Network:構内通信網)などによる通信を行うことで、移動局は中継装置100を介して基地局との間で高品質に通信を行うことができる。
また、受信したRF信号をベースバンド信号に変換することで、キャリア周波数偏差の検出や信号の遅延量の制御を安定して精度よく行うことができる。また、受信したRF信号をIF信号に変換することによっても、キャリア周波数偏差の検出や信号の遅延量の制御を精度よく安定して行うことができる。
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2にかかる中継装置の構成を示すブロック図である。図5において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態2にかかる中継装置100は、FDD(Frequency Domain Duplex:周波数分割複信)による双方向通信を行う。
具体的には、中継装置100は、図1に示した構成に加えて、第一DUP510(デュプレクサ)と、UL側局部発振器520と、UL側周波数偏差演算部530と、第二DUP540と、第三周波数変換部550と、UL側遅延制御部560と、UL側補償用発振器571と、UL側複素乗算器572と、第四周波数変換部580と、を備えている。
FDDにおいては、基地局から受信するダウンリンク(DL)の信号と、移動局から受信するアップリンク(UL)の信号(第二信号)と、でキャリア周波数が異なるため、ダウンリンクとアップリンクとでキャリア周波数偏差も異なる。このため、ダウンリンクにおける周波数偏差の算出とともに、アップリンクにおける周波数偏差の推定を行う。
基地局側アンテナ110は、基地局から送信されたRF信号を受信し、受信したRF信号を第一DUP510へ出力するとともに、第一DUP510から出力されたRF信号を基地局へ送信する(第二送信手段)。第一DUP510は、基地局側アンテナ110から出力されたRF信号を第一周波数変換部130へ出力するとともに、第四周波数変換部580から出力されたRF信号を基地局側アンテナ110へ出力する。
基準発振器121は、発振した基準信号を、局部発振器122およびUL側局部発振器520のそれぞれへ出力する。UL側局部発振器520は、基準発振器121から出力された基準信号に同期する局発信号を発振し、発振した局発信号を第三周波数変換部550および第四周波数変換部580のそれぞれへ出力する。第一周波数変換部130は、第一DUP510から出力されたRF信号の周波数変換を行う。周波数偏差検出部140は、検出した周波数偏差を、遅延変化量演算部151、補償用発振器161およびUL側周波数偏差演算部530のそれぞれへ通知する。
UL側周波数偏差演算部530は、周波数偏差検出部140から通知された周波数偏差に基づいて、アップリンクにおける周波数偏差を算出する。UL側周波数偏差演算部530は、算出した周波数偏差をUL側補償用発振器571へ通知する。周波数偏差(ドップラ周波数)はキャリア周波数に比例するため、UL側周波数偏差演算部530は、たとえば下記(3)式によってアップリンクにおける周波数偏差fd_ULを算出する。
Figure 2010233091
上記(3)式において、fc_DLは、ダウンリンクにおけるキャリア周波数(実施の形態1におけるfc)を示している。fc_ULは、アップリンクにおけるキャリア周波数を示している。遅延変化量演算部151は、算出した遅延時間変化量を、遅延制御部152およびUL側遅延制御部560のそれぞれへ通知する。
第二周波数変換部170は、周波数変換(直交変調)を行ったベースバンド信号を第二DUP540へ出力する。第二DUP540は、第二周波数変換部170から出力されたRF信号を移動局側アンテナ180へ出力する。また、第二DUP540は、移動局側アンテナ180から出力されたRF信号を第三周波数変換部550へ出力する。移動局側アンテナ180は、第二DUP540から出力されたRF信号を移動局へ送信するとともに、移動局から送信された信号を受信して第二DUP540へ出力する(第二受信手段)。
第三周波数変換部550は、移動局側アンテナ180から出力されたRF信号に対して、キャリア周波数からベースバンド周波数への周波数変換(直交検波)を行う。具体的には、第三周波数変換部550は、第三ミキサ551と、UL側ローパスフィルタ552と、を備えている。第三ミキサ551は、移動局側アンテナ180から出力されたRF信号と、UL側局部発振器520から出力された局発信号と、を乗算する。第三ミキサ551は、乗算結果を示す信号をUL側ローパスフィルタ552へ出力する。
UL側ローパスフィルタ552は、第三ミキサ551から出力された信号のうちの、乗算により得られた差の周波数成分を抽出し、抽出したベースバンド信号をUL側遅延制御部560へ出力する。UL側ローパスフィルタ552によって抽出される信号は、第三周波数変換部550へ入力されたRF信号のベースバンド信号である。
UL側遅延制御部560は、遅延変化量演算部151から通知された遅延時間変化量に応じて、第三周波数変換部550から出力されたベースバンド信号の遅延量を制御する第二遅延制御手段である。UL側遅延制御部560は、遅延量を制御したベースバンド信号をUL側複素乗算器572へ出力する。なお、ドップラ効果によるシンボル周波数偏差についてはアップリンクとダウンリンクとで変わらない。
UL側遅延制御部560は、遅延変化量演算部151から通知された遅延変化量に基づいてベースバンド信号の遅延量を制御することで、中継装置100から基地局へ信号を送信する際のドップラ効果の逆特性のシンボル周波数偏差を信号に与えることができる。これにより、中継装置100から基地局へ送信された信号を、ドップラ効果による周波数偏差が補償された状態にすることができる。UL側遅延制御部560の具体的な構成例については、図3に示した遅延制御部152の構成例と同様であるため説明を省略する。
UL側補償用発振器571およびUL側複素乗算器572は、UL側周波数偏差演算部530によって算出されたキャリア周波数偏差に基づいてベースバンド信号のキャリア周波数偏差を補償する第二補償手段である。UL側補償用発振器571は、UL側周波数偏差演算部530から通知された周波数偏差に応じたキャリア補償信号を発振する。
UL側補償用発振器571は発振したキャリア補償信号をUL側複素乗算器572へ出力する。UL側複素乗算器572は、UL側遅延制御部560から出力されたベースバンド信号に対して、UL側補償用発振器571から出力されたキャリア補償信号による複素乗算を行い、複素乗算を行ったベースバンド信号を第四周波数変換部580へ出力する。
第四周波数変換部580は、UL側複素乗算器572から出力されたベースバンド信号に対して、ベースバンド周波数からキャリア周波数への周波数変換(直交変調)を行う。具体的には、第四周波数変換部580は、第四ミキサ581と、UL側バンドパスフィルタ582と、を備えている。第四ミキサ581は、UL側複素乗算器572から出力されたベースバンド信号と、UL側局部発振器520から出力された局発信号と、を乗算し、乗算結果を示す信号をUL側バンドパスフィルタ582へ出力する。
UL側バンドパスフィルタ582は、第四ミキサ581から出力された信号のうちの、乗算により得られた和の周波数成分を抽出する。UL側バンドパスフィルタ582によって抽出される信号は、第四周波数変換部580へ入力されたベースバンド信号を周波数変換したRF信号である。UL側バンドパスフィルタ582は、抽出したRF信号を第一DUP510へ出力する。
このように、実施の形態2にかかる中継装置100によれば、ダウンリンクだけでなくアップリンクについても、ドップラ効果によるキャリア周波数偏差を補償するとともに、信号の遅延量を制御することでシンボル周波数偏差を補償することができる。このため、実施の形態1にかかる中継装置100の効果を奏するとともに、アップリンクについての通信品質を向上させることができる。
また、ダウンリンクについて検出したキャリア周波数偏差と、ダウンリンクとアップリンクの各信号の各周波数の比率と、を用いることで、アップリンクにおいて基地局へ送信される信号に発生するキャリア周波数偏差を算出することができる。そして、算出したアップリンクにおけるキャリア周波数偏差を用いることで、アップリンクにおいて発生するキャリア周波数偏差を補償することができる。
(実施の形態3)
図6は、実施の形態3にかかる中継装置の構成を示すブロック図である。図6において、図5に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態3にかかる中継装置100は、TDD(Time Domain Duplex:時分割複信)による双方向通信を行う。
具体的には、中継装置100は、図5に示した第一DUP510に代えて第一スイッチ610を備えている。また、中継装置100は、図5に示した第二DUP540に代えて第二スイッチ620を備えている。また、実施の形態3においては、図5に示したUL側局部発振器520、UL側周波数偏差演算部530およびUL側補償用発振器571を中継装置100から省いた構成にしてもよい。
TDDにおいては、中継装置100が基地局から受信するダウンリンク(DL)の信号と、中継装置100が移動局から受信するアップリンク(UL)の信号と、でキャリア周波数を同じにすることができる。この場合は、ダウンリンクとアップリンクとでキャリア周波数偏差が同じであるため、検出したダウンリンクにおけるキャリア周波数偏差を、アップリンクにおけるキャリア周波数偏差としても利用することができる。
基地局側アンテナ110は、基地局から送信されたRF信号を受信し、受信したRF信号を第一スイッチ610へ出力する。また、基地局側アンテナ110は、第一スイッチ610から出力されたRF信号を基地局へ送信する。第一スイッチ610は、不図示の制御部の制御により、DL経路状態とUL経路状態のいずれかに切り替わる。第一スイッチ610は、DL経路状態においては、基地局側アンテナ110から出力されたRF信号を第一周波数変換部130へ出力する。第一スイッチ610は、UL経路状態においては、第四周波数変換部580から出力されたRF信号を基地局側アンテナ110へ出力する。
基準発振器121は、発振した基準信号を局部発振器122へ出力する。局部発振器122は、発振した局発信号を、第一周波数変換部130、第二周波数変換部170、第三周波数変換部550および第四周波数変換部580のそれぞれへ出力する。周波数偏差検出部140は、検出した周波数偏差を、遅延変化量演算部151および補償用発振器161のそれぞれへ通知する。
補償用発振器161は、発振したキャリア補償信号を、複素乗算器162およびUL側複素乗算器572のそれぞれへ出力する。UL側複素乗算器572は、UL側遅延制御部560から出力されたベースバンド信号に対して、補償用発振器161から出力されたキャリア補償信号による複素乗算を行う。
このように、実施の形態3にかかる中継装置100によれば、ダウンリンクだけでなくアップリンクについても、ドップラ効果によるキャリア周波数偏差を補償するとともに、信号の遅延量を制御することでシンボル周波数偏差を補償することができる。このため、実施の形態1にかかる中継装置100の効果を奏するとともに、アップリンクについての通信品質を向上させることができる。
また、ダウンリンクとアップリンクとでキャリア周波数偏差が同じであるため、ダウンリンクについて検出したキャリア周波数偏差を用いることで、アップリンクにおいて発生するキャリア周波数偏差を補償することができる。
(実施の形態4)
図7は、実施の形態4にかかる中継装置の構成を示すブロック図である。図7において、図6に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態4にかかる中継装置100は、TDDによる双方向通信を行うとともに、基地局と中継装置100との間の周波数特性の補正を行う。
具体的には、中継装置100は、図6に示した構成に加えて周波数特性検出部711と補正量演算部712とを備えている。また、中継装置100は、図6に示した遅延制御部152に代えてDL側FIRフィルタ720を備えている。また、中継装置100は、図6に示したUL側遅延制御部560に代えてUL側FIRフィルタ730を備えている。
第一周波数変換部130は、周波数変換を行ったベースバンド信号を、周波数偏差検出部140、周波数特性検出部711およびDL側FIRフィルタ720のそれぞれへ出力する。周波数特性検出部711は、第一周波数変換部130から出力されたベースバンド信号における使用周波数帯域の周波数特性を検出する。周波数特性検出部711は、検出した周波数特性を補正量演算部712へ通知する。
補正量演算部712は、周波数特性検出部711から通知された周波数特性に基づいて周波数特性の周波数特性補正量を算出し、算出した周波数特性補正量を、DL側FIRフィルタ720およびUL側FIRフィルタ730のそれぞれへ出力する。遅延変化量演算部151は、算出した遅延変化量を、DL側FIRフィルタ720およびUL側FIRフィルタ730のそれぞれへ出力する。
DL側FIRフィルタ720は、図6に示した遅延制御部152の機能とともに、第一周波数変換部130から出力されたベースバンド信号の周波数特性を等化する等化機能を有する。具体的には、DL側FIRフィルタ720は、遅延変化量演算部151から通知された遅延時間変化量dτ/dtに応じてベースバンド信号の遅延量を制御する。
また、DL側FIRフィルタ720は、補正量演算部712から通知された周波数特性補正量に応じてベースバンド信号の周波数特性を制御する。DL側FIRフィルタ720は、遅延量と周波数特性を制御したベースバンド信号を複素乗算器162へ出力する。複素乗算器162は、DL側FIRフィルタ720から出力されたベースバンド信号に対して、補償用発振器161から出力されたキャリア補償信号による複素乗算を行う。
UL側FIRフィルタ730は、図6に示したUL側遅延制御部560の機能とともに、第三周波数変換部550から出力されたベースバンド信号の周波数特性を等化する等化機能を有する(第二等化手段)。具体的には、UL側FIRフィルタ730は、遅延変化量演算部151から通知された遅延時間変化量dτ/dtに応じて、第三周波数変換部550から出力されたベースバンド信号の遅延量を制御する。
また、UL側FIRフィルタ730は、補正量演算部712から通知された周波数特性補正量に応じてベースバンド信号の周波数特性を制御する。UL側FIRフィルタ730は、遅延量および周波数特性を制御したベースバンド信号をUL側複素乗算器572へ出力する。UL側複素乗算器572は、UL側FIRフィルタ730から出力されたベースバンド信号に対して、補償用発振器161から出力されたキャリア補償信号による複素乗算を行う。
TDDにおいては、中継装置100が基地局から受信するダウンリンク(DL)の信号と、中継装置100が移動局から受信するアップリンク(UL)の信号と、でキャリア周波数を同じにすることができる。この場合は、ダウンリンクとアップリンクとでキャリア周波数偏差が同じであるため、算出したダウンリンクにおける周波数特性補正量を、アップリンクにおける周波数特性補正量としても利用することができる。
図8は、中継装置が受信する受信信号の周波数特性を示すグラフである。図8において、横軸は周波数を示し、縦軸は振幅を示している。図8の周波数特性800は、中継装置100が基地局から受信する受信信号の周波数特性を示している。周波数特性800に示すように、通常、中継装置100が基地局から受信する受信信号には、マルチパスなどの影響により、周波数によって振幅が異なる周波数特性が存在する。
図9は、FIRフィルタの周波数特性を示すグラフである。図9において、横軸は周波数を示し、縦軸は振幅を示している。図9の周波数特性900は、図7に示したDL側FIRフィルタ720の周波数特性である。DL側FIRフィルタ720は、図8に示した受信信号の周波数特性800に対して逆特性の周波数特性となる。
図10は、FIRフィルタの出力信号の周波数特性を示すグラフである。図10において、横軸は周波数を示し、縦軸は振幅を示している。図10の周波数特性1000は、図7に示したDL側FIRフィルタ720の出力信号の周波数特性である。図8および図9に示したように、DL側FIRフィルタ720の周波数特性900(図9参照)は、受信信号の周波数特性800(図8参照)に対して逆特性となっている。
このため、DL側FIRフィルタ720の出力信号の周波数特性1000は、周波数に対して振幅が一定の周波数特性となる。このように、DL側FIRフィルタ720は、受信信号の周波数特性800に対して逆特性の周波数特性900となることで、受信信号の周波数特性800をフラットにすることができる。
図8〜図10においてはDL側FIRフィルタ720について説明したが、UL側FIRフィルタ730もほぼ同様である。具体的には、UL側FIRフィルタ730が、中継装置100から基地局へ送信される信号に発生する周波数特性の逆特性の周波数特性となることで、基地局へ送信された信号の周波数特性を等化することができる。
図11は、図7に示した各FIRフィルタの具体的な構成例を示すブロック図である。図11においてはDL側FIRフィルタ720について説明するが、UL側FIRフィルタ730についても同様である。図11に示すように、DL側FIRフィルタ720は、遅延回路1110〜1114と、乗算回路1120〜1124と、加算回路1130と、タップ係数制御回路(不図示)と、を備えるトランスバーサルフィルタである。
DL側FIRフィルタ720のタップ係数制御回路(不図示)は、乗算回路1120〜1123に対してそれぞれタップ係数w0〜w4を入力する。DL側FIRフィルタ720へ入力されたベースバンド信号は、遅延回路1110へ入力される。遅延回路1110は入力されたベースバンド信号を遅延させ、遅延させたベースバンド信号を乗算回路1120および遅延回路1111のそれぞれへ出力する。乗算回路1120は、入力されたベースバンド信号に対してタップ係数w0を乗算し、乗算したベースバンド信号を加算回路1130へ出力する。
遅延回路1111は、遅延回路1110から出力されたベースバンド信号を遅延させ、遅延させたベースバンド信号を乗算回路1121および遅延回路1112のそれぞれへ出力する。乗算回路1121は、遅延回路1111から出力されたベースバンド信号に対してタップ係数w1を乗算し、乗算したベースバンド信号を加算回路1130へ出力する。
遅延回路1112は、遅延回路1111から出力されたベースバンド信号を遅延させ、遅延させたベースバンド信号を乗算回路1122および遅延回路1113のそれぞれへ出力する。乗算回路1122は、遅延回路1112から出力されたベースバンド信号に対してタップ係数w2を乗算し、乗算したベースバンド信号を加算回路1130へ出力する。
遅延回路1113は、遅延回路1112から出力されたベースバンド信号を遅延させ、遅延させたベースバンド信号を乗算回路1123および遅延回路1114のそれぞれへ出力する。乗算回路1123は、遅延回路1113から出力されたベースバンド信号に対してタップ係数w3を乗算し、乗算したベースバンド信号を加算回路1130へ出力する。
遅延回路1114は、遅延回路1113から出力されたベースバンド信号を遅延させ、遅延させたベースバンド信号を乗算回路1124へ出力する。乗算回路1124は、遅延回路1114から出力されたベースバンド信号に対してタップ係数w4を乗算し、乗算したベースバンド信号を加算回路1130へ出力する。
加算回路1130は、乗算回路1120〜1124から出力された各ベースバンド信号を加算し、加算したベースバンド信号を複素乗算器162へ出力する。DL側FIRフィルタ720のタップ係数制御回路(不図示)は、遅延変化量演算部151から通知された遅延変化量と、補正量演算部712から通知された周波数特性補正量と、に基づいて、乗算回路1120〜1124へ入力するタップ係数w0〜w4を調節する。これにより、ベースバンド信号の遅延量および周波数特性を変化させることができる。
図12は、図7に示したFIRフィルタの周波数特性補正の動作例を示す図である。図12に示す各タップ係数w0〜w4は、図11に示した乗算回路1120〜1124へ入力されるタップ係数w0〜w4である。たとえば、DL側FIRフィルタ720のタップ係数制御回路は、タップ係数w0〜w4を図12に示すように調節することで、図9に示したDL側FIRフィルタ720の周波数特性900を実現することができる。
このように、実施の形態4にかかる中継装置100によれば、実施の形態1にかかる中継装置100の効果を奏するとともに、ベースバンド信号の周波数特性を等化することで通信品質をさらに向上させることができる。また、信号の遅延量を制御する遅延量制御手段と、信号の周波数特性を等化する等化手段とを、遅延変化量および周波数特性に基づいてタップ係数が決定されるトランスバーサルフィルタによって同時に実現することができる。このため、装置の低コスト化および小型化を図ることができる。実施の形態4において、実施の形態3にかかる中継装置100の構成を用いる構成について説明したが、実施の形態2にかかる各中継装置100の構成を用いてもよい。
(実施の形態5)
図13は、実施の形態5にかかる中継装置の構成を示すブロック図である。図13において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態5にかかる中継装置100は、ハンドオーバを検出した場合にベースバンド信号の遅延量を初期化する。具体的には、中継装置100は、図1に示した構成に加えてハンドオーバ検出部1310を備えている。第一周波数変換部130は、周波数変換したベースバンド信号を、周波数偏差検出部140、遅延制御部152およびハンドオーバ検出部1310のそれぞれへ出力する。
ハンドオーバ検出部1310は、第一周波数変換部130から出力されたベースバンド信号をモニタすることにより、中継装置100の通信先の基地局の切り替え(ハンドオーバ)を検出する。ハンドオーバ検出部1310は、ハンドオーバを検出すると、ハンドオーバを検出した旨を遅延制御部152へ通知する。
遅延制御部152は、ハンドオーバ検出部1310からハンドオーバを検出した旨が通知されると、ベースバンド信号の遅延量を初期値に設定する。遅延量の設定値は、ドップラ効果が発生していない場合に最適な遅延量であり、通常は遅延量0である。これにより、ハンドオーバ前の通信先の基地局との間で発生していたドップラ効果に応じて制御していた遅延量によってベースバンド信号を遅延させることを回避することができる。
このように、実施の形態5にかかる中継装置100は、実施の形態1にかかる中継装置100の効果を奏するとともに、ハンドオーバを検出した場合にベースバンド信号の遅延量を初期化する。これにより、ハンドオーバによってドップラ効果の発生状態が変化した場合の通信品質の劣化を低減することができる。実施の形態5において、実施の形態1にかかる中継装置100の構成を用いる構成について説明したが、実施の形態2〜4にかかる各中継装置100の構成を用いてもよい。
(実施の形態6)
図14は、実施の形態6にかかる中継装置の構成を示すブロック図である。図14において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態6にかかる中継装置100は、キャリア周波数偏差が閾値以下である場合は遅延制御部152における遅延量の制御を停止する。
具体的には、中継装置100は、図1に示した構成に加えて周波数偏差比較部1410を備えている。周波数偏差検出部140は、検出した周波数偏差を周波数偏差比較部1410へ通知する。周波数偏差比較部1410は、周波数偏差検出部140から通知された周波数偏差を所定の閾値と比較する。所定の閾値は、たとえば、ドップラ効果がほとんど発生せず、無視しても通信品質への影響が少ない程度の周波数偏差とする。
そして、周波数偏差比較部1410は、周波数偏差が閾値より大きい場合は、周波数偏差検出部140から通知された周波数偏差を、遅延変化量演算部151および補償用発振器161のそれぞれへ通知する。一方、周波数偏差比較部1410は、周波数偏差が閾値以下である場合は、周波数偏差を0として、遅延変化量演算部151および補償用発振器161のそれぞれへ通知する。
これにより、ドップラ効果がほとんど発生していない場合は、遅延制御部152によるベースバンド信号の遅延量の制御および複素乗算器162によるキャリア周波数の制御を停止させることができる。このため、移動体が停止していたり低速で移動していたりしている場合などに、基地局と中継装置100との間のキャリア周波数偏差によって遅延制御部152でオーバーフローやアンダーフローが発生することを回避することができる。
このように、実施の形態6にかかる中継装置100は、実施の形態1と同様の効果を奏するとともに、キャリア周波数偏差が閾値以下である場合は遅延制御部152における遅延量の制御を停止する。これにより、移動体が停止していたり低速で移動していたりしている場合などに、遅延制御部152においてオーバーフローやアンダーフローが発生することを回避することができるため、遅延量の制御を安定して行うことができる。実施の形態6において、実施の形態1にかかる中継装置100の構成を用いる構成について説明したが、実施の形態2〜5にかかる各中継装置100の構成を用いてもよい。
(実施の形態7)
図15は、実施の形態7にかかる通信システムの構成を示すブロック図である。図15において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図15に示すように、実施の形態7にかかる通信システム1500は、基地局1510と、中継装置100と、移動局1531〜1533と、を含んでいる。基地局1510は、固定位置に設置されており、中継装置100の中継により移動局1531〜1533との間で通信を行う。中継装置100は、列車などの車両1520内に設置されている。
移動局1531〜1533のそれぞれは、車両1520内に位置する端末装置である。たとえば、移動局1531〜1533のそれぞれは、車両1520に乗車しているユーザが所有する携帯電話などの端末装置である。車両1520は、高速移動することによって基地局1510との間の距離が変化するため、基地局1510と中継装置100との間の通信においてドップラ効果が発生する。
このように、実施の形態7にかかる通信システム1500によれば、基地局1510と中継装置100との間の通信において発生するドップラ効果によるキャリア周波数偏差およびシンボル周波数偏差を中継装置100によって補償することができる。これにより、中継装置100の中継による基地局1510と移動局1531〜1533との間の通信を高品質にすることができる。
また、移動局1531〜1533に代えて、車両1520の中の所定の位置に設置された通信装置を設けてもよい。この場合も、車両1520の中の通信装置と基地局1510との間の通信を中継装置100によって中継することで高品質な通信が可能になる。また、基地局1510に代えて、車両1520とは別の移動体に設置された通信装置を設けてもよい。この場合も、別の移動体に設置された通信装置と移動局1531〜1533との間の通信を中継装置100によって中継することで高品質な通信が可能になる。
ここでは、実施の形態1にかかる中継装置100を通信システム1500に適用する場合について説明したが、実施の形態2〜7にかかる各中継装置100を通信システム1500に適用してもよい。
(実施の形態8)
図16は、実施の形態8にかかる受信装置の構成を示すブロック図である。図16において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態1〜7においては中継装置100について説明したが、この発明は受信装置にも適用することができる。実施の形態8にかかる受信装置は、列車などの移動体の中に設けられ、移動体の外の基地局との間で通信を行う無線受信装置である。
図16に示すように、実施の形態8にかかる受信装置1600は、基地局側アンテナ110と、基準発振器121と、局部発振器122と、第一周波数変換部130と、周波数偏差検出部140と、遅延変化量演算部151と、遅延制御部152と、補償用発振器161と、複素乗算器162と、復調部1610と、を備えている。
複素乗算器162は、複素乗算を行ったベースバンド信号を復調部1610へ出力する。復調部1610は、複素乗算器162から出力されたベースバンド信号を復調する。復調部1610は、復調により得られたデータを後段へ出力する。これにより、受信装置1600は、基地局から送信された信号を受信することができる。
受信装置1600は、たとえば、図15の車両1520の中の所定の位置に設けられる通信装置に適用することができる。または、受信装置1600は、図15の車両1520内に位置する移動局1531〜1533などに適用することもできる。また、図示しないが、受信装置1600に、基地局に対する信号を送信する機能を設け、基地局との間で信号を送受信する通信装置として構成してもよい。
ここでは、受信装置1600を、列車などの移動体の中に設けられ、移動体の外の基地局との間で通信を行う装置として説明したが、受信装置1600は、移動体の外の固定位置に設置される基地局にも適用することができる。この場合は、受信装置1600は、移動体の中の所定位置の通信装置や移動局から送信される信号を受信する。
このように、実施の形態8にかかる受信装置1600によれば、実施の形態1にかかる中継装置100の効果と同様の効果を奏する。ここでは、実施の形態1にかかる中継装置100の構成を受信装置1600に適用する場合について説明したが、実施の形態2〜7にかかる各中継装置100の構成を受信装置1600に適用してもよい。
以上説明したように、中継装置、中継方法、受信装置および受信方法によれば、ドップラ効果によるキャリア周波数偏差を補償するとともに、信号の遅延量を制御することでシンボル周波数偏差を補償し、通信品質を向上させることができる。また、キャリア周波数偏差とシンボル周波数偏差の両方を補償することで、キャリア周波数とシンボル周波数とを同期させることができる。上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)基地局からの信号を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された信号のキャリア周波数偏差を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記信号の遅延変化量を算出する演算手段と、
前記演算手段によって算出された遅延変化量に応じて前記信号の遅延量を制御する遅延制御手段と、
前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記信号のキャリア周波数偏差を補償する補償手段と、
前記遅延制御手段によって遅延量を制御され、前記補償手段によってキャリア周波数偏差を補償された信号を送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする中継装置。
(付記2)前記検出手段は、前記信号に含まれるパイロット信号に基づいて前記キャリア周波数偏差を検出することを特徴とする付記1に記載の中継装置。
(付記3)前記信号と周波数が異なる第二信号を受信する第二受信手段と、
前記演算手段によって算出された遅延変化量に応じて前記第二信号の遅延量を制御する第二遅延制御手段と、
前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて、前記基地局へ送信される前記第二信号に発生するキャリア周波数偏差を算出する演算手段と、
前記演算手段によって算出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記第二信号のキャリア周波数偏差を補償する第二補償手段と、
前記第二遅延制御手段によって遅延量を制御され、前記第二補償手段によってキャリア周波数偏差を補償された第二信号を前記基地局へ送信する第二送信手段と、
を備えることを特徴とする付記1または2に記載の中継装置。
(付記4)前記演算手段は、前記信号および前記第二信号の各周波数の比率に基づいて前記キャリア周波数偏差を演算することを特徴とする付記3に記載の中継装置。
(付記5)前記信号と周波数が同じ第二信号を受信する第二受信手段と、
前記演算手段によって算出された遅延変化量に応じて前記第二信号の遅延量を制御する第二遅延制御手段と、
前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記第二信号のキャリア周波数偏差を補償する第二補償手段と、
前記第二遅延制御手段によって遅延量を制御され、前記第二補償手段によってキャリア周波数偏差を補償された第二信号を前記基地局へ送信する第二送信手段と、
を備えることを特徴とする付記1または2に記載の中継装置。
(付記6)前記基地局からの信号の周波数特性を検出する特性検出手段と、
前記特性検出手段によって検出された周波数特性に基づいて前記信号の周波数特性を等化する等化手段と、を備え、
前記遅延制御手段および前記等化手段は、前記遅延変化量および前記周波数特性に基づいてタップ係数が決定されるトランスバーサルフィルタであることを特徴とする付記5に記載の中継装置。
(付記7)前記特性検出手段によって検出された周波数特性に基づいて前記第二信号の周波数特性を等化する第二等化手段と、を備え、
前記第二遅延制御手段および前記第二等化手段は、前記遅延変化量および前記周波数特性に基づいてタップ係数が決定されるトランスバーサルフィルタであることを特徴とする付記6に記載の中継装置。
(付記8)前記受信手段によって受信された信号に基づいてハンドオーバを検出するハンドオーバ検出手段を備え、
前記遅延制御手段は、前記ハンドオーバ検出手段によってハンドオーバが検出された場合に前記遅延量を初期化することを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の中継装置。
(付記9)前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差と所定の閾値を比較する比較手段を備え、
前記遅延制御手段は、前記比較手段による比較の結果、前記キャリア周波数偏差が前記閾値以下である場合は前記遅延量の制御を停止することを特徴とする付記1〜8のいずれか一つに記載の中継装置。
(付記10)基地局からのRF信号を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信されたRF信号をベースバンド周波数に周波数変換する第一周波数変換手段と、
前記第一周波数変換手段によって周波数変換されたベースバンド信号のキャリア周波数偏差を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記ベースバンド信号の遅延変化量を算出する演算手段と、
前記演算手段によって算出された遅延変化量に応じて前記ベースバンド信号の遅延量を制御する遅延制御手段と、
前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記ベースバンド信号のキャリア周波数偏差を補償する補償手段と、
前記遅延制御手段によって遅延量を制御され、前記補償手段によってキャリア周波数偏差を補償されたベースバンド信号をRF周波数に周波数変換する第二周波数変換手段と、
前記第二周波数変換手段によって周波数変換されたRF信号を送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする中継装置。
(付記11)基地局からのRF信号を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信されたRF信号をIF周波数に周波数変換する第一周波数変換手段と、
前記第一周波数変換手段によって周波数変換されたIF信号のキャリア周波数偏差を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記IF信号の遅延変化量を算出する演算手段と、
前記演算手段によって算出された遅延変化量に応じて前記IF信号の遅延量を制御する遅延制御手段と、
前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記IF信号のキャリア周波数偏差を補償する補償手段と、
前記遅延制御手段によって遅延量を制御され、前記補償手段によってキャリア周波数偏差を補償されたIF信号をRF周波数に周波数変換する第二周波数変換手段と、
前記第二周波数変換手段によって周波数変換されたRF信号を送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする中継装置。
(付記12)基地局からの信号を受信する受信工程と、
前記受信工程によって受信された信号のキャリア周波数偏差を検出する検出工程と、
前記検出工程によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記信号の遅延変化量を算出する演算工程と、
前記演算工程によって演算された遅延変化量に応じて前記信号の遅延量を制御する遅延制御工程と、
前記検出工程によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記信号のキャリア周波数偏差を補償する補償工程と、
前記遅延制御工程によって遅延量を制御され、前記補償工程によってキャリア周波数偏差を補償された信号を送信する送信工程と、
を含むことを特徴とする中継方法。
(付記13)基地局からの信号を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された信号のキャリア周波数偏差を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記信号の遅延変化量を算出する演算手段と、
前記演算手段によって算出された遅延変化量に応じて前記信号の遅延量を制御する遅延制御手段と、
前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記信号のキャリア周波数偏差を補償する補償手段と、
を備えることを特徴とする受信装置。
(付記14)基地局からの信号を受信する受信工程と、
前記受信工程によって受信された信号のキャリア周波数偏差を検出する検出工程と、
前記検出工程によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記信号の遅延変化量を算出する演算工程と、
前記演算工程によって演算された遅延変化量に応じて前記信号の遅延量を制御する遅延制御工程と、
前記検出工程によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記信号のキャリア周波数偏差を補償する補償工程と、
を含むことを特徴とする受信方法。
100 中継装置
110 基地局側アンテナ
121 基準発振器
122 局部発振器
131 第一ミキサ
132 ローパスフィルタ
161 補償用発振器
162 複素乗算器
171 第二ミキサ
172 バンドパスフィルタ
180 移動局側アンテナ
311〜31n,1110〜1114 遅延回路
320〜32n,1120〜1124 乗算回路
330,1130 加算回路
510 第一DUP
520 UL側局部発振器
540 第二DUP
551 第三ミキサ
552 UL側ローパスフィルタ
571 UL側補償用発振器
572 UL側複素乗算器
581 第四ミキサ
582 UL側バンドパスフィルタ
610 第一スイッチ
620 第二スイッチ
800,900,1000 周波数特性
1500 通信システム
1600 受信装置
a0〜an,w0〜w4 タップ係数

Claims (10)

  1. 基地局からの信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された信号のキャリア周波数偏差を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記信号の遅延変化量を算出する演算手段と、
    前記演算手段によって算出された遅延変化量に応じて前記信号の遅延量を制御する遅延制御手段と、
    前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記信号のキャリア周波数偏差を補償する補償手段と、
    前記遅延制御手段によって遅延量を制御され、前記補償手段によってキャリア周波数偏差を補償された信号を送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする中継装置。
  2. 前記検出手段は、前記信号に含まれるパイロット信号に基づいて前記キャリア周波数偏差を検出することを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記信号と周波数が異なる第二信号を受信する第二受信手段と、
    前記演算手段によって算出された遅延変化量に応じて前記第二信号の遅延量を制御する第二遅延制御手段と、
    前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて、前記基地局へ送信される前記第二信号に発生するキャリア周波数偏差を算出する演算手段と、
    前記演算手段によって算出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記第二信号のキャリア周波数偏差を補償する第二補償手段と、
    前記第二遅延制御手段によって遅延量を制御され、前記第二補償手段によってキャリア周波数偏差を補償された第二信号を前記基地局へ送信する第二送信手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の中継装置。
  4. 前記信号と周波数が同じ第二信号を受信する第二受信手段と、
    前記演算手段によって算出された遅延変化量に応じて前記第二信号の遅延量を制御する第二遅延制御手段と、
    前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記第二信号のキャリア周波数偏差を補償する第二補償手段と、
    前記第二遅延制御手段によって遅延量を制御され、前記第二補償手段によってキャリア周波数偏差を補償された第二信号を前記基地局へ送信する第二送信手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の中継装置。
  5. 前記基地局からの信号の周波数特性を検出する特性検出手段と、
    前記特性検出手段によって検出された周波数特性に基づいて前記信号の周波数特性を等化する等化手段と、を備え、
    前記遅延制御手段および前記等化手段は、前記遅延変化量および前記周波数特性に基づいてタップ係数が決定されるトランスバーサルフィルタであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の中継装置。
  6. 前記受信手段によって受信された信号に基づいてハンドオーバを検出するハンドオーバ検出手段を備え、
    前記遅延制御手段は、前記ハンドオーバ検出手段によってハンドオーバが検出された場合に前記遅延量を初期化することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の中継装置。
  7. 前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差と所定の閾値を比較する比較手段を備え、
    前記遅延制御手段は、前記比較手段による比較の結果、前記キャリア周波数偏差が前記閾値以下である場合は前記遅延量の制御を停止することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の中継装置。
  8. 基地局からの信号を受信する受信工程と、
    前記受信工程によって受信された信号のキャリア周波数偏差を検出する検出工程と、
    前記検出工程によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記信号の遅延変化量を算出する演算工程と、
    前記演算工程によって演算された遅延変化量に応じて前記信号の遅延量を制御する遅延制御工程と、
    前記検出工程によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記信号のキャリア周波数偏差を補償する補償工程と、
    前記遅延制御工程によって遅延量を制御され、前記補償工程によってキャリア周波数偏差を補償された信号を送信する送信工程と、
    を含むことを特徴とする中継方法。
  9. 基地局からの信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された信号のキャリア周波数偏差を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記信号の遅延変化量を算出する演算手段と、
    前記演算手段によって算出された遅延変化量に応じて前記信号の遅延量を制御する遅延制御手段と、
    前記検出手段によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記信号のキャリア周波数偏差を補償する補償手段と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  10. 基地局からの信号を受信する受信工程と、
    前記受信工程によって受信された信号のキャリア周波数偏差を検出する検出工程と、
    前記検出工程によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記信号の遅延変化量を算出する演算工程と、
    前記演算工程によって演算された遅延変化量に応じて前記信号の遅延量を制御する遅延制御工程と、
    前記検出工程によって検出されたキャリア周波数偏差に基づいて前記信号のキャリア周波数偏差を補償する補償工程と、
    を含むことを特徴とする受信方法。
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