JP2010231131A - 電子音楽装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示画面と外側に配置された複数の操作子を備え、複数の操作子の一部の操作子にそれぞれ対応する前記表示画面上の位置に選択項目を表示し、ユーザが選択項目に対応する位置の操作子の操作によって選択項目を指定する電子音楽装置において、誤操作を抑制が可能となる電子音楽装置を提供する。
【解決手段】ボイスモードが選択されると表示部内の小型LCD上にはアルペジオパラメータ設定画面9aが表示され、アルペジオパラメータ設定画面9aが表示される前に表示領域9a1および9a2に表示されるタブあるいはボタンの位置を求めるとともに、そのうち選択状態となるタブの位置も求めておく。全ファンクションSWF1〜F6およびサブファンクションSWSF1〜SF6のうち前者の位置であって、後者の位置ではないSW用LEDを点灯させ、前者の位置でも後者の位置でもないSW用LEDを消灯させ、後者の位置のSW用LEDを点滅させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示画面とその外側に配置された複数の操作子を備え、前記複数の操作子のうち、少なくとも一部の操作子にそれぞれ対応する前記表示画面上の位置に選択項目を表示し、ユーザがいずれかの選択項目に対応する位置の操作子を操作することによって当該選択項目を選択指定するようにした電子音楽装置に関する。
表示画面とその外側に配置された複数の操作子を備え、前記複数の操作子のうち、少なくとも一部の操作子にそれぞれ対応する前記表示画面上の位置に選択項目を表示し、ユーザがいずれかの選択項目に対応する位置の操作子を操作することによって当該選択項目を選択指定するようにした電子音楽装置は、従来から知られている。
このような電子音楽装置として、液晶ディスプレイ(LCD)と、その下に2段に亘って配置されたファンクションスイッチ群およびサブファンクションスイッチ群を備え、選択された動作モードに応じて、LCDの表示画面内の前記両スイッチ群に近い位置に2段に亘って、当該モード中の各種機能名がそれぞれ付けられたタブを表示し、タブに付けられたいずれかの名称の機能を選択するために、ユーザは当該タブに対応する位置に配置されたファンクションスイッチあるいはサブファンクションスイッチを操作するようにしたものがある(たとえば、非特許文献1参照)。そしてこの電子音楽装置では、ファンクションスイッチあるいはサブファンクションスイッチに対応するタブが表示されない場合があるが、その場合には、ユーザが当該ファンクションスイッチあるいはサブファンクションスイッチを操作したとしても、その操作は無効となる。
MOTIF XS取扱説明書,2007年,ヤマハ株式会社(第14頁および第81頁)
しかし上記従来の電子音楽装置では、ファンクションスイッチあるいはサブファンクションスイッチについての操作が有効か無効かの判断は、ユーザがLCDの表示画面内に対応するタブが表示されているかどうかを目で見て行う必要があり、各スイッチが密に配置されている場合やスイッチ操作を急いでいる場合などには、判断対象のスイッチを、たとえば隣接するスイッチなどの他のスイッチと間違えてしまうことがあった。このため、判断対象のスイッチについての操作は実際には有効であるものの、ユーザは無効と判断して操作を止めてしまったり、その逆に、判断対象のスイッチについての操作は実際には無効であるものの、ユーザは有効と判断して操作をしてしまったりというように、ユーザは誤操作をしてしまうことがあった。
本発明は、この点に着目してなされたものであり、表示画面とその外側に配置された複数の操作子を備え、前記複数の操作子のうち、少なくとも一部の操作子にそれぞれ対応する前記表示画面上の位置に選択項目を表示し、ユーザがいずれかの選択項目に対応する位置の操作子を操作することによって当該選択項目を選択指定するようにした電子音楽装置において、ユーザの操作子に対する誤操作を抑制することが可能となる電子音楽装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の電子音楽装置は、複数の設定項目群のいずれかと対応付けられた選択項目を複数表示するとともに、該表示された複数の選択項目のうち、選択指定されたいずれかに対応する設定項目群を表示する表示手段と、前記表示手段の外側に設けられ、前記表示手段上の複数の選択項目のそれぞれを選択指定する複数の操作子と、前記複数の操作子のそれぞれに埋め込まれた、あるいは前記複数の操作子のそれぞれの近傍に設けられた発光手段と、前記複数の操作子にそれぞれに対応する発光手段それぞれの発光態様を、対応する選択項目が選択可能であるか否かに応じて異ならせるように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
請求項2に記載の電子音楽装置は、請求項1の電子音楽装置において、前記制御手段は、前記対応する選択項目が選択可能である発光手段の発光態様を、当該設定項目が実際に選択されているか否かに応じてさらに異ならせることを特徴とする。
請求項3に記載の電子音楽装置は、請求項2の電子音楽装置において、前記複数の操作子は、第1のカテゴリに属するものと、該第1のカテゴリの下位に位置する第2のカテゴリに属するものに分けられ、前記複数の選択項目も、前記第1のカテゴリに属するものと、前記第2のカテゴリに属するものに分けられ、前記表示手段上には、まず前記第1のカテゴリに属する選択項目のうちの少なくとも一部が表示され、該表示された選択項目のいずれかを選択指定する操作子が操作されると、当該選択項目が選択状態となって、前記表示手段上には、次に前記第2のカテゴリに属する選択項目のうち、前記選択状態の選択項目に対応するものが表示されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、複数の設定項目群のいずれかと対応付けられた選択項目を複数表示するとともに、該表示された複数の選択項目のうち、選択指定されたいずれかに対応する設定項目群を表示する表示手段と、前記表示手段の外側に設けられ、前記表示手段上の複数の選択項目のそれぞれを選択指定する複数の操作子とを備え、前記複数の操作子にそれぞれに対応する発光手段それぞれの発光態様を、対応する選択項目が選択可能であるか否かに応じて異ならせるようにしたので、ユーザは実際に操作する操作子上あるいはその近傍で、自身が選択しようとしている選択項目の選択の可否を判断することができ、これにより、ユーザの操作子に対する誤操作を抑制することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、前記対応する選択項目が選択可能である発光手段の発光態様を、当該設定項目が実際に選択されているか否かに応じてさらに異ならせるようにしたので、ユーザの操作子に対する誤操作をさらに抑制することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る電子音楽装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の電子音楽装置の操作パネルの一部を示す図である。 図1の電子音楽装置、特にCPUが実行するメインルーチンの手順を示すフローチャートである。 図3aのメインルーチンの続きの手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る電子音楽装置の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施の形態の電子音楽装置は、音高情報を含む演奏情報を入力するための鍵盤を含む演奏操作子および該演奏操作子の操作状態を検出する検出回路からなる演奏操作部1と、各種情報を入力するための複数のスイッチやロータリエンコーダを含む設定操作子および該設定操作子の操作状態を検出する検出回路からなる設定操作部2と、ファンクションスイッチ(SW)3aおよびファンクションSW用LED(light emitting diode)3bを1組として複数組(本実施の形態では、6組)からなる機能選択部3と、サブファンクションSW4aおよびサブファンクションSW用LED4bを1組として複数組(本実施の形態では、6組)からなるサブ機能選択部4と、装置全体の制御を司るCPU5と、該CPU5が実行する制御プログラムや各種テーブルデータ等を記憶するROM6と、演奏情報、各種入力情報および演算結果等を一時的に記憶するRAM7と、タイマ割込み処理における割込み時間や各種時間を計時するタイマ8と、各種情報等を表示する、たとえば小型のLCD(liquid crystal display)およびLED等を備えた表示部9と、前記制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや各種楽曲データ、各種データ等を記憶する記憶装置10と、外部からのMIDI(musical instrument digital interface)メッセージを入力したり、MIDIメッセージを外部に出力したりするMIDIインターフェース(I/F)11と、通信ネットワーク101を介して、たとえばサーバコンピュータ(以下、「サーバ」と略して言う)102とデータの送受信を行う通信インターフェース(I/F)12と、演奏操作部1から入力された演奏情報や、前記記憶装置10に記憶されたいずれかの楽曲データを再生して得られた演奏情報等を楽音信号に変換するとともに、その楽音信号に各種効果を付与するための音源・効果回路13と、該音源・効果回路13からの楽音信号を音響に変換する、たとえば、DAC(digital-to-analog converter)やアンプ、スピーカ等のサウンドシステム14とにより構成されている。
上記構成要素1〜13は、バス15を介して相互に接続され、CPU5にはタイマ8が接続され、MIDII/F11には他のMIDI機器100が接続され、通信I/F12には通信ネットワーク101が接続され、音源・効果回路13にはサウンドシステム14が接続されている。ここで、通信I/F12および通信ネットワーク101は、有線方式のものに限らず、無線方式のものであってもよい。また、両方式のものを備えていてもよい。
機能選択部3は、演奏操作部1および設定操作部2と同様に、各ファンクションSW3aの操作状態を検出する検出回路を備えている。また、各ファンクションSW3aにそれぞれ対応付けられた各ファンクションSW用LED3bは、当該ファンクションSW3a内に設けられ、当該ファンクションSW3aの表面、つまりユーザが押下操作のために触れる部分を発光させる。もちろん、ファンクションSW用LED3bの位置は、これに限られる訳ではなく、本実施の形態の電子音楽装置の操作パネル面上のファンクションSW3aの近傍としてもよい。この場合には当然ながら、各ファンクションSW3aの表面は発光しない。これらの事情は、サブ機能選択部4についても同様に当てはまる。
記憶装置10は、たとえば、フレキシブルディスク(FD)、ハードディスク(HD)、CD−ROM、DVD(digital versatile disc)、光磁気ディスク(MO)および半導体メモリなどの記憶媒体とその駆動装置である。記憶媒体は、駆動装置から着脱可能であってもよいし、記憶装置10自体が、本実施の形態の電子音楽装置から着脱可能であってもよい。あるいは、記憶媒体も記憶装置10も着脱不可能であってもよい。なお記憶装置10には、前述のようにCPU5が実行する制御プログラムも記憶でき、ROM6に制御プログラムが記憶されていない場合には、この記憶装置10に制御プログラムを記憶させておき、それをRAM7に読み込むことにより、ROM6に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU5にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。
MIDII/F11は、専用のものに限らず、RS−232CやUSB(universal serial bus)、IEEE1394等の汎用のインターフェースによって構成してもよい。この場合、MIDIメッセージ以外のデータをも同時に送受信してもよい。
通信I/F12は、上述のように、たとえばLAN(local area network)やインターネット、電話回線等の通信ネットワーク101に接続されており、該通信ネットワーク101を介してサーバ102に接続される。記憶装置10に上記各プログラムや各種パラメータが記憶されていない場合には、通信I/F12は、サーバ102からプログラムやパラメータをダウンロードするために用いられる。クライアントとなる電子音楽装置は、通信I/F12および通信ネットワーク101を介してサーバ102へとプログラムやパラメータのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバ102は、このコマンドを受け、要求されたプログラムやパラメータを、通信ネットワーク101を介して電子音楽装置へと配信し、電子音楽装置が通信I/F12を介して、これらプログラムやパラメータを受信して記憶装置10に蓄積することにより、ダウンロードが完了する。
なお本実施の形態では、電子音楽装置を電子鍵盤楽器上に構築するようにしたが、鍵盤楽器の形態に代えて、弦楽器タイプ、管楽器タイプ、打楽器タイプ等の他の楽器の形態を採用してもよい。さらに、ミキサなどの音響機器上に構築するようにしてもよい。その場合には、楽音信号をミキシングするための信号処理回路やAD/DA変換回路などは必須の構成要素であるが、音源・効果回路13は必須の構成要素ではない。
図2は、本実施の形態の電子音楽装置の操作パネルの一部を示す図であり、同図には、前記表示部9内の小型LCD上に表示された表示画面9a、前記設定操作部2内の設定操作子の一部、機能選択部3内の複数のファンクションSW3a(本実施の形態では、ファンクションSWF1〜F6の6つ)およびサブ機能選択部4の複数のサブファンクションSW4a(本実施の形態では、サブファンクションSWSF1〜SF6の6つ)が描かれている。
表示画面9aは、ボイス(VOICE)モード内の複数の機能からアルペジオ(Arpeggio)パラメータ設定機能が選択され、さらにそのアルペジオパラメータ設定機能の下位にある複数のサブ機能から“ARP1”パラメータ設定機能が選択されたときに表示される画面の一例を示している。なお、アルペジオパラメータ設定機能が選択された場合、そのサブ機能としてどれが選択されたとしても、つまり、“ARP1”〜“ARP3”のいずれのパラメータ設定機能が選択されたとしても、表示画面9aの表示内容(表示形式)の差異はほとんどないので、以下、表示画面9aを「アルペジオパラメータ設定画面9a」という。
アルペジオパラメータ設定画面9a内の最下段の表示領域9a1には、ボイスモード内のすべての機能の各名称が付けられた4つのタブが表示され、現在選択中のタブ、つまり“Arpeggio”の名称が付けられたタブが、選択状態の表示態様で表示されている。なお、ボイスモード内の機能でない機能、図示例では“Effect”は、タブの表示態様ではなくボタンの表示態様で表示される。
次の2段目の表示領域9a2には、選択された機能の下位に位置するすべてのサブ機能の各名称が付けられた3つのタブが表示され、現在選択中のタブ、つまり“ARP1”の名称が付けられたタブが、選択状態の表示態様で表示されている。なお、アルペジオパラメータ設定機能内のサブ機能でない機能、図示例では“INFO”は、タブの表示態様ではなくボタンの表示態様で表示される。
アルペジオパラメータ設定画面9a内の最上段から表示領域9a2の上までの表示領域のうち、上半分の表示領域9a3にはアルペジオパラメータ設定機能に共通する設定項目群が表示され、下半分の表示領域9a4には“ARP1”パラメータ設定機能に特有の設定項目群が表示される。
表示領域9a1に表示されるタブあるいはボタンは、ファンクションSWF1〜F6によって選択されるので、ファンクションSWF1〜F6のどれによってどのタブあるいはボタンが選択されるかが明確に分かるように、タブあるいはボタンの表示位置とそれに対応する各ファンクションSWF1〜F6の設置位置とは正確に対応付けられている。
表示領域9a2に表示されるタブあるいはボタンとそれに対応する各サブファンクションSWSF1〜SF6との位置関係も、上記タブあるいはボタンとそれに対応する各ファンクションSWF1〜F6との位置関係と同様である。
表示領域9a3および9a4に表示される各設定項目群に属する各種設定項目(図示例では、各種パラメータの値)を変更するには、まず変更対象の設定項目群にカーソルCを合わせ、次にその値を変更することによって行う。カーソルCの移動は、カーソル移動スイッチ2cを押下して行い、カーソルCが位置するパラメータ値の変更は、ロータリエンコーダ2aを回転させて、あるいは増(INC)/減(DEC)スイッチ2b1または2b2を押下して行う。
ENTERスイッチ2dは、何かを確定するときに押下し、EXITスイッチ2eは、何かを解除するときに押下する。
以上のように構成された電子音楽装置が実行する制御処理を、まず図2を参照してその概要を説明し、次に図3を参照して詳細に説明する。なお以下の説明では、動作モードとしてボイスモードが、機能としてアルペジオが、サブ機能として“ARP1”が選択されている場合を例に挙げるが、他の動作モードや他の機能や他のサブ機能が選択されている場合にも同様に動作することが容易に類推されるので、その説明は省略する。
本実施の形態の電子音楽装置のユーザが、当該装置に設けられた複数の動作モード(ボイスモード、パフォーマンスモード、ソングモードなど)から、前記設定操作部2に含まれるモード選択スイッチ(図示せず)を用いて、たとえばボイスモードを選択すると、表示部9内の小型LCD上にはアルペジオパラメータ設定画面9aが表示される。なおアルペジオパラメータ設定画面9aでは、“Arpeggio”タブとその下位の“ARP1”タブが選択状態になっているが、この状態には、ユーザがボイスモードを選択した後、ファンクションSWF4を押下し、さらにサブファンクションSWSF1を押下することで移行したとしてもよいし、ボイスモードが選択されたときのデフォルト値に応じて(ユーザの積極的な操作がなされず)自動的に移行したとしてもよい。
アルペジオパラメータ設定画面9aが表示される前に(あるいは、アルペジオパラメータ設定画面9aの画像データを生成するのと同時に)、CPU5は、表示領域9a1および9a2に表示するタブあるいはボタンの位置を求めるとともに、そのうち選択状態となるタブの位置も求める。そしてCPU5は、全ファンクションSWF1〜F6およびサブファンクションSWSF1〜SF6のうち、前者の位置であって、後者の位置ではないSW用LEDを点灯させ、前者の位置でも後者の位置でもないSW用LEDを消灯させ、後者の位置のSW用LEDを点滅させる。これにより図2に示すように、選択状態のタブに対応するファンクションSWF4およびサブファンクションSWSF1の表面が、選択状態を示す点滅状態となり、選択可能状態のタブおよびボタンに対応するファンクションSWF1〜F3,F6およびサブファンクションSWSF2,SF3,SF6の表面が、選択可能状態を示す点灯状態となり、選択不可能状態のタブおよびボタン(図示例では、表示されない)に対応するファンクションSWF5,F6およびサブファンクションSWSF4,SF5の表面が、選択不可能状態を示す消灯状態となる。
このように本実施の形態では、ユーザはファンクションSWF1〜F6およびサブファンクションSWSF1〜SF6あるいはその近傍を見るだけで、表示部9の小型LCD上の表示画面内の選択項目についての選択状態を把握できるので、ユーザのファンクションSWF1〜F6およびサブファンクションSWSF1〜SF6に対する誤操作を抑制することが可能となる。
次に、この制御処理を詳細に説明する。
図3aおよび図3bは、本実施の形態の電子音楽装置、特にCPU5が実行するメインルーチンの手順を示すフローチャートである。
本メインルーチンは、主として
(1)初期設定処理(ステップS1)
(2)ファンクションSWF1〜F6に関連する表示を行う第1の表示処理(ステップS2〜S6)
(3)サブファンクションSWSF1〜SF6に関連する表示を行う第2の表示処理(ステップS7〜S9)
(4)設定項目群であるパラメータ群を表示する第3の表示処理(ステップS10)
(5)選択可能なサブファンクションSWが操作されたときに実行される表示更新処理(ステップS12〜S14)
(6)パラメータ変更処理(ステップS16)
(7)その他の処理(ステップS17)
によって構成されている。
本メインルーチンは、本実施の形態の電子音楽装置の設定操作部2に含まれる電源スイッチ(図示せず)がオンされたときに起動し、オフされたときに終了する。本メインルーチンが起動すると、まずCPU5は、前記(1)の初期設定処理を実行する。この(1)初期設定処理では、CPU5は、RAM7をクリアしたり、各種パラメータの値をデフォルト値に設定したり、タイマ8の計時を開始させたり、タイマ割込処理を起動させるためにタイマ8に対して割込信号の発生を許可したり、動作モードをデフォルトモードに設定したりする等の初期設定を行う(ステップS1)。
次にCPU5は、処理を前記(2)の第1の表示処理に進める。この(2)第1の表示処理では、まずCPU5は、選択されたモードにおけるすべての機能を求める(ステップS2)。たとえば、ボイスモードが選択されたときには、ボイスモードのすべての機能である“Play”,“Voice”,“EG”および“Arpeggio”が求められる。なお、ステップS2に処理が進んだときに、モードが選択されていない場合があるが、この場合には、前述のようにデフォルトモードが選択されているとすればよい。次にCPU5は、求めた機能に対応させて、LCD画面の最下段にタブを表示する(ステップS3)。これにより、前記アルペジオパラメータ設定画面9aの表示領域9a1のように、ボイスモード内のすべての機能に対応するタブが表示される。ただしステップS3の処理が終わった段階では、“Arpeggio”タブは選択状態にはなっていない。また“Effect”ボタンも表示されない。本メインルーチンには“Effect”ボタンについての表示処理は明示されていないが、この表示処理は、たとえば前記(7)のその他の処理中で行うようにすればよい。
次にCPU5は、選択可能なファンクションSWに対応するLEDを「点灯」に設定し、選択不可能なファンクションSWに対応するLEDを「消灯」に設定する(ステップS4)。ここで、選択可能なファンクションSWとは、表示領域9a1の対応する位置にタブが表示されるファンクションSWであり、選択不可能なファンクションSWとは、表示領域9a1の対応する位置にタブが表示されないファンクションSWである。なお、選択可能なファンクションSWの中に、選択中のファンクションSWを含ませるかどうかであるが、どちらでも構わない。選択可能なファンクションSWの中に、選択中のファンクションSWを含ませた場合には、選択中のファンクションSWに対応するLEDは、上記ステップS4の処理で一旦「点灯」に設定されるが、後述するステップS6の処理で「点滅」に再設定される。一方、選択可能なファンクションSWの中に、選択中のファンクションSWを含ませない場合には、ステップS6の処理で「点滅」が新規に設定される。
次にCPU5は、選択された機能のタブの表示態様を選択状態に設定する(ステップS5)。これにより、アルペジオパラメータ設定画面9aのように“Arpeggio”タブは選択状態に表示される。
さらにCPU5は、選択された機能のタブに対応するLEDを「点滅」に設定する(ステップS6)。「点滅」が設定されると、CPU5は、前記タイマ割込み処理中の一処理、つまり、当該LEDを所定時間点灯させた後、所定時間消灯させるという処理を、タイマ割込信号が発生する毎に繰り返し実行させて当該LEDを「点滅」させる。
なお、上記ステップS4およびS6によって、各ファンクションSW用LED3bの表示態様、つまり「点灯」、「消灯」および「点滅」が設定されると、その実際の制御処理は、別の場所、たとえば前記(7)のその他の処理中で行う。このように設定とその制御処理とを分けたのは、ステップS4で前述したように、選択可能なファンクションSWの中に、選択中のファンクションSWを含ませた場合には、選択中のファンクションSWに対応するLEDは一旦「点灯」に設定された後に「点滅」に再設定されるが、この場合に、ステップS4の処理において「設定」処理ではなくLEDについての実際の発光処理を行うと、選択中のファンクションSWに対応するLEDは一旦「点灯」してから「点滅」に移り、不自然になるからである。
次にCPU5は、処理を前記(3)の第2の表示処理に進める。この(3)第2の表示処理では、CPU5は、選択された機能におけるすべてのサブ機能を求め(ステップS7)、求めたサブ機能に対応させて、LCD画面の下から2段目にタブを表示し(ステップS8)、選択可能なサブファンクションSWに対応するLEDを「点灯」に設定し、選択不可能なサブファンクションSWに対応するLEDを「消灯」に設定する(ステップS9)。上記ステップS7〜S9の各処理は、前記ステップS2〜S4の各処理に対して、処理対象がサブ機能である点が異なるのみであり、ステップS2〜S4の各処理を類推適用すれば簡単に実現できるので、その詳細な説明は省略する。ただしこの(3)第2の表示処理では、選択可能なサブ機能についてのLCD画面およびLEDの表示はなされているものの、選択中のサブ機能についての表示はなされていない。選択中のサブ機能についての表示は、前記(5)の表示更新処理でなされる。
次にCPU5は、処理を前記(4)の第3の表示処理に進める。この(4)第3の表示処理では、CPU5は、LCD画面のタブが表示された領域より上の領域に、選択された機能および/またはサブ機能に応じた表示を行う(ステップS10)。これにより、前記アルペジオパラメータ設定画面9aの表示領域9a3および9a4のように、画面の最上段から2段目のタブの上までの表示領域のうち、上半分には機能に応じた設定項目群が表示され、下半分のにはサブ機能に応じた設定項目群が表示される。なお、上記ステップS10の「および/または」とは、選択された機能あるいはサブ機能によっては、表示すべき対象がない場合があるという趣旨である。
次にCPU5は、選択可能なサブファンクションSWが操作されたかどうかをチェックし(ステップS11)、選択可能なサブファンクションSWが操作されたときには、処理を前記(5)の表示更新処理に進める一方、選択可能なサブファンクションSWが操作されなかったときには、処理をステップS15に進める。
(5)表示更新処理では、CPU5は、操作されたサブファンクションSWに応じて、対応するLEDを「点滅」に設定し(ステップS12)、操作されたサブファンクションSWに応じて、対応するタブの表示態様を選択状態に設定し(ステップS13)、操作されたサブファンクションSWに応じて、LCD画面のタブが表示された領域より上の領域の対応する表示を更新する(ステップS14)。上記ステップS12〜S14の各処理はそれぞれ、前記ステップS6,S5およびS10の各処理(ただし、ステップS10の処理についてはその一部)に対して、処理対象がサブ機能である点が異なるのみであり、ステップS6,S5およびS10の各処理を類推適用すれば簡単に実現できるので、その詳細な説明は省略する。この(5)表示更新処理を実行後、CPU5は、処理をステップS15に進める。
ステップS15では、CPU5は、選択されているサブ機能に対する変更操作がされたかどうかをチェックし(ステップS15)、当該変更操作が検出されたときには、処理を前記(6)のパラメータ変更処理に進める(ステップS15→S16)一方、当該変更操作が検出されなかったときには、前記(7)のその他の処理に進める(ステップS15→S17)。ここで、「選択されているサブ機能に対する変更操作」は、たとえば、前記カーソル移動スイッチ2c、ロータリエンコーダ2a,増(INC)/減(DEC)スイッチ2b1または2b2などを用いてなされる。
(6)パラメータ変更処理では、CPU5は、サブ機能に対応するパラメータの変更を前記音源・効果回路13あるいは前記RAM7上のレジスタ(図示せず)に反映させる(ステップS16)。この処理を実行後、CPU5は、処理を前記(7)のその他の処理に進める。
(7)その他の処理では、CPU5は、演奏操作に応じた楽音生成処理を含むその他の処理を実行する(ステップS17)。
次にCPU5は、ユーザが前記モード選択スイッチを用いてモードの変更操作を行ったかどうかチェックし(ステップS18)、モードの変更操作が検出されたときには、処理を前記(2)の第1の表示処理に戻して、前述の処理を繰り返す。一方、モードの変更操作が検出されなかったときには、CPU5は、選択可能なファンクションSWが操作されたかどうかをチェックし(ステップS19)、選択可能なファンクションSWが操作されたときには、処理を前記(2)の第1の表示処理の途中、つまり前記ステップS5に戻して、前述の処理を繰り返す。一方、選択可能なファンクションSWが操作されなかったときには、CPU5は、処理を前記ステップS11に戻して、前述の処理を繰り返す。
なお本実施の形態では、選択状態の表示態様として、「点滅」、「点灯」および「消灯」を採用したが、これに代えて、「緑点灯」、「赤点灯」および「消灯」のように複数色の表示態様を採用してもよいし、「明るく点灯」、「暗く点灯」および「消灯」のように輝度の異なる表示態様を採用してもよい。
なお、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードおよび該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、たとえば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、通信ネットワークを介してサーバコンピュータからプログラムコードが供給されるようにしてもよい。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
3a…ファンクションSW(操作子),3b…ファンクションSW用LED(発光手段),4a…サブファンクションSW(操作子),4b…サブファンクションSW用LED(発光手段),5…CPU(表示手段、制御手段),9…表示部(表示手段)

Claims (3)

  1. 複数の設定項目群のいずれかと対応付けられた選択項目を複数表示するとともに、該表示された複数の選択項目のうち、選択指定されたいずれかに対応する設定項目群を表示する表示手段と、
    前記表示手段の外側に設けられ、前記表示手段上の複数の選択項目のそれぞれを選択指定する複数の操作子と、
    前記複数の操作子のそれぞれに埋め込まれた、あるいは前記複数の操作子のそれぞれの近傍に設けられた発光手段と、
    前記複数の操作子にそれぞれに対応する発光手段それぞれの発光態様を、対応する選択項目が選択可能であるか否かに応じて異ならせるように制御する制御手段と
    を有することを特徴とする電子音楽装置。
  2. 前記制御手段は、前記対応する選択項目が選択可能である発光手段の発光態様を、当該設定項目が実際に選択されているか否かに応じてさらに異ならせることを特徴とする請求項1に記載の電子音楽装置。
  3. 前記複数の操作子は、第1のカテゴリに属するものと、該第1のカテゴリの下位に位置する第2のカテゴリに属するものに分けられ、
    前記複数の選択項目も、前記第1のカテゴリに属するものと、前記第2のカテゴリに属するものに分けられ、
    前記表示手段上には、まず前記第1のカテゴリに属する選択項目のうちの少なくとも一部が表示され、該表示された選択項目のいずれかを選択指定する操作子が操作されると、当該選択項目が選択状態となって、前記表示手段上には、次に前記第2のカテゴリに属する選択項目のうち、前記選択状態の選択項目に対応するものが表示されることを特徴とする請求項2に記載の電子音楽装置。
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