JP2010230818A - 情報表示媒体 - Google Patents

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Takeshi Yamagami
剛 山上
Ryoko Kuchii
良子 口井
Yuichi Ito
悠一 伊藤
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Abstract

【課題】カールさせておくことなく、平面に当接した状態から容易に摘み取る。
【解決手段】シート基材11の一方の面に熱エネルギーによって情報の表示及び消去が可能な感熱記録層12が積層された表面シート10と、表面シート10の感熱記録層12が積層された面とは反対側の面に積層された裏面シート20とを有し、裏面シート20は、表面シート10が積層された面とは反対側の面に溝21が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱エネルギーによって情報の表示及び消去が可能な情報表示媒体に関する。
近年、ポイントカード等の情報表示媒体において、熱エネルギーによって情報の書き換えが可能に構成されたものが用いられている。このような熱エネルギーによって情報の書き換えが可能な情報表示媒体においては、シート基材の一方の面に、熱エネルギーによって情報の表示及び消去が可能な感熱記録層が積層され、この感熱記録層に対して熱エネルギーが与えられることにより、シート基材上に情報が表示されたり、シート基材上に表示されていた情報が消去されたりする。
このように熱エネルギーによって情報の表示及び消去が可能な情報表示媒体においては、上述したようなポイントカードに用いられる以外に、製品を製造する工場等において製品の生産・出荷管理に用いられている。
図7は、熱エネルギーによって情報の表示及び消去が可能な情報表示媒体であるリライトカードが製品の生産・出荷管理に用いられる様子を説明するための図であり、(a)はリライトカードがパレットに取り付けられた状態を示す外観斜視図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た図である。
熱エネルギーによって情報の表示及び消去が可能なリライトカード301を製品の生産・出荷管理に用いる場合は、例えば、図7(a)に示すように、生産・出荷管理が行われる製品が収納されるパレット302に取り付けられて使用される。リライトカード301には、取り付けられるパレット302に収納された製品の名称やロット番号等がその表面に表示されており、図7(b)に示すように、パレット302に設けられた爪部303によってパレット302に押し付けられるようにして固定される。このようにしてパレット302に取り付けられたリライトカード301は、そのパレット302に収納された製品について所定の処理が行われたり、そのパレット302に収納された製品が出荷されたりした後、パレット302から取り外され、表面に表示された製品の名称やロット番号等が消去され、次に取り付けられるパレット302に収納された製品の名称やロット番号等に書き換えられる。
ここで、上述したようにパレット302に取り付けられたリライトカード301は、そのパレット302に収納された製品について所定の処理が行われたり、そのパレット302に収納された製品が出荷されたりした後、パレット302から取り外されることになるが、リライトカード301は爪部303によってパレット302の側壁に押し付けられるようにして固定されているため、パレット302の側壁との間に空間がなく、リライトカード301がパレット302の側壁に密着している。そのため、リライトカード301をパレット302から取り外しにくくなっている。特に、リライトカード301のサイズが、一般的なカード形状である54mm×85.6mmではなく、これよりも大きな、例えば、85mm×185mmや、85mm×200mmであったり、A6サイズであったりした場合、その大きさが、人間の手の大きさと同等あるいは人間の手の大きさよりも大きくなるので、さらに取り外しにくくなってしまう。
そこで、リライトカード301の表面に凹凸等を形成し、この凹凸を利用してリライトカード301をパレット302から取り外すことが考えられるが、リライトカード301の表面には感圧記録層が積層されているため、その表面に凹凸等を形成することは好ましくない。
ここで、リライト表示媒体の端部をカールすることにより、このリライト表示媒体を平面に当接させた場合であっても容易に摘み取ることができるようにした技術が特許文献1に開示されている。そこで、このような技術を用いて、上記のようにパレット302に取り付けられたリライトカード301の端部をカールさせておくことにより、パレット302の側壁に当接したリライトカード301を容易に取り外すことができるようになる。
特開2008−155496号公報
しかしながら、上述したようにリライト表示媒体の端部をカールさせておくものにおいては、リライト表示媒体の端部がカールしていることにより、熱エネルギーによって情報を表示する際、感熱記録層に熱エネルギーを与えるためのサーマルヘッドとリライト表示媒体との間隔が、リライト表示媒体の端部とそれ以外の領域とで異なることとなり、それにより、情報が明瞭に表示されなくなってしまう虞れがある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、カールさせておくことなく、平面に当接した状態から容易に摘み取ることができる情報表示媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
シート基材の一方の面に熱エネルギーによって情報の表示及び消去が可能な感熱記録層が積層された表面シートと、該表面シートの前記感熱記録層が積層された面とは反対側の面に積層された裏面シートとを有してなる情報表示媒体において、
前記裏面シートは、前記表面シートが積層された面とは反対側の面に、凹部または凸部が加工形成されていることを特徴とする。
上記のように構成された本発明においては、シート基材の一方の面に熱エネルギーによって情報の表示及び消去が可能な感熱記録層が積層された表面シートの感熱記録層が積層された面とは反対側の面に積層された裏面シートには、表面シートが積層された面とは反対側の面に、凹部または凸部が加工形成されているので、この裏面シート側を当接面として平面に当接している状態においては、裏面シートの凹部または凸部によって裏面シートの一部と平面との間に空間が生じている。そのため、この情報表示媒体は、当接している平面に密着しておらず、平面と裏面シートとの摩擦力が小さくなり、情報表示媒体を平面に当接した状態から容易に摘み取ることができるようになる。
また、裏面シートの表面シートが積層された面とは反対側の面に溝が凹部として形成される場合は、この溝によって裏面シートの厚さが薄くなる部分が生じ、それにより、情報表示媒体が撓みやすくなり、情報表示媒体が平面に当接した状態において、情報表示媒体を撓ませることによって情報表示媒体をさらに容易に摘み取ることができるようになる。
また、裏面シートの表面シートが積層された面とは反対側の面に、所定の間隔を介して対向した複数の凸部が形成されている場合は、裏面シートが平面に当接した状態においてこの複数の凸部間の領域を表面シート側から押すと、凸部が形成された領域が平面から浮き上がり、情報表示媒体をさらに容易に摘み取ることができるようになる。
また、裏面シートの表面シートが積層された面とは反対側の面にエンボス状の突起が凸部として形成されている場合は、この突起によって平面と裏面シートとの間に生じた空間に指等を挿入することによって、情報表示媒体をさらに容易に摘み取ることができるようになる。
以上説明したように本発明においては、シート基材の一方の面に熱エネルギーによって情報の表示及び消去が可能な感熱記録層が積層された表面シートと、表面シートの感熱記録層が積層された面とは反対側の面に積層された裏面シートとを有してなる情報表示媒体において、裏面シートが、表面シートが積層された面とは反対側の面に、凹部または凸部が加工形成されている構成としたため、この裏面シート側を当接面として平面に当接している状態においては、裏面シートの凹部または凸部によって裏面シートの一部と平面との間に空間が生じ、それにより、この情報表示媒体が当接している平面と密着しておらず、平面と裏面シートとの摩擦力が小さくなり、情報表示媒体を平面に当接した状態から容易に摘み取ることができる。
また、裏面シートの表面シートが積層された面とは反対側の面に溝が凹部として形成されているものにおいては、この溝によって裏面シートの厚さが薄くなる部分が生じ、それにより、情報表示媒体が撓みやすくなり、情報表示媒体が平面に当接した状態において、情報表示媒体を撓ませることによって情報表示媒体をさらに容易に摘み取ることができる。
また、裏面シートの表面シートが積層された面とは反対側の面に、所定の間隔を介して対向した複数の凸部が形成されているものにおいては、裏面シートが平面に当接した状態においてこの複数の凸部間の領域を表面シート側から押すと、凸部が形成された領域が平面から浮き上がり、情報表示媒体をさらに容易に摘み取ることができる。
また、裏面シートの表面シートが積層された面とは反対側の面にエンボス状の突起が凸部として形成されているものにおいては、この突起によって平面と裏面シートとの間に生じた空間に指等を挿入することによって、情報表示媒体をさらに容易に摘み取ることができる。
本発明の情報表示媒体の第1の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は裏面図、(d)は(c)に示したB−B’断面図である。 図1に示したリライトRFIDカードの作用を説明するための図であり、(a)は図1に示したリライトRFIDカードがパレットに取り付けられた状態を示す外観斜視図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た図、(c)は(a)に示した状態からのリライトRFIDカードの取り外し方を示す外観斜視図、(d)は(c)に示した矢印A方向から見た図である。 本発明の情報表示媒体の第2の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は裏面図、(d)は(c)に示したB−B’断面図である。 図3に示したリライトRFIDカードの作用を説明するための図であり、(a)は図3に示したリライトRFIDカードがパレットに取り付けられた状態を示す外観斜視図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た図、(c)は(a)に示した状態からのリライトRFIDカードの取り外し方を示す外観斜視図、(d)は(c)に示した矢印A方向から見た図である。 本発明の情報表示媒体の第3の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は裏面図、(d)は(c)に示したB−B’断面図である。 図5に示したリライトRFIDカードの作用を説明するための図であり、(a)は図5に示したリライトRFIDカードがパレットに取り付けられた状態を示す外観斜視図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た図、(c)は(a)に示した状態からのリライトRFIDカードの取り外し方を示す外観斜視図、(d)は(c)に示した矢印A方向から見た図である。 熱エネルギーによって情報の表示及び消去が可能な情報表示媒体であるリライトカードが製品の生産・出荷管理に用いられる様子を説明するための図であり、(a)はリライトカードがパレットに取り付けられた状態を示す外観斜視図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の情報表示媒体の第1の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は裏面図、(d)は(c)に示したB−B’断面図である。
本形態は図1に示すように、PET等からなるシート基材11の一方の面に感熱記録層12が積層されてなる表面シート10と、シート基材11と同一のPET等からなる裏面シート20とが、表面シート10の感熱記録層12が積層されていない面が裏面シート20に対向するように積層され、接着剤30によって互いに接着されて構成されたリライトRFIDカード1である。感熱記録層12は、例えば、リライト作用を持つ顕色剤とロイコ系染料とを含有し、150〜180℃の熱エネルギーがサーマルヘッド等によって与えられることにより顕色し、130〜150℃の熱エネルギーが与えられることにより退色するものを用いることができる。接着剤30としては、様々なものを用いることができるが、例えば、2種類の接着剤を混合して使用することが考えられる。
裏面シート20は、表面シート10との接着面には、互いに直線状に並んだ帯状のアンテナ42が形成されるとともに、このアンテナ42に接続されるようにICチップ41が搭載されている。このように、アンテナ42及びこれに接続されたICチップ41を有する構成とすることにより、このリライトRFIDカード1を、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電波に共振してアンテナ42に電流が流れ、この電流がICチップ41に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ41に情報が書き込まれたり、ICチップ41に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。また、裏面シート20の表面シート10との接着面とは反対側の面には、凹部となる溝21が格子状に形成されている。この溝21は、例えば、裏面シート20の表面シート10との接着面とは反対側の面にレーザ光を照射して裏面シート20を所定の深さだけ削ることによって形成することが考えられ、それにより、裏面シート20の表面シート10との接着面とは反対側の面に、溝21が加工形成されることになる。
以下に、上記のように構成されたリライトRFIDカード1の作用について説明する。
図2は、図1に示したリライトRFIDカード1の作用を説明するための図であり、(a)は図1に示したリライトRFIDカード1がパレット2に取り付けられた状態を示す外観斜視図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た図、(c)は(a)に示した状態からのリライトRFIDカード1の取り外し方を示す外観斜視図、(d)は(c)に示した矢印A方向から見た図である。
図1に示したリライトRFIDカード1は、例えば、図2(a)に示すように、生産・出荷管理が行われる製品が収納されるパレット2に取り付けられて使用される。リライトRFIDカード1の表面シート10には、取り付けられるパレット2に収納された製品の名称やロット番号等が感熱記録層12によって消去可能に表示されており、図2(b)に示すように、裏面シート20がパレット2の側壁に対向するように、パレット2に設けられた爪部3に挟み込まれ、この爪部3よってパレット2の側壁に押し付けられて固定される。このようにしてパレット2に取り付けられたリライトRFIDカード1は、そのパレット2に収納された製品について所定の処理が行われたり、そのパレット2に収納された製品が出荷されたりした後、パレット2から取り外され、表面に表示された製品の名称やロット番号等が消去され、次に取り付けられるパレット2に収納された製品の名称やロット番号等に書き換えられる。
上述したように、パレット2に取り付けられたリライトRFIDカード1は、爪部3よってパレット2の側壁に押し付けられて固定されているが、パレット2の側壁に対向する裏面シート20には格子状に溝21が形成されているため、図2(b)に示すように、裏面シート20の溝21が形成された領域とパレット2の側壁との間に空間4が生じている。そのため、このリライトRFIDカード1は、パレット2の側壁に押し付けられて固定されているものの、裏面シート20がパレット2の側壁に密着していない状態となっており、それにより、裏面シート20のパレット2の側壁との摩擦力が小さくなり、リライトRFIDカード1をパレット2から容易に摘み取ることができるようになる。
また、本形態のリライトRFIDカード1においては、裏面シート20に形成された溝21によって裏面シート20の厚さが薄くなる部分が生じている。裏面シート20の厚さが薄くなる部分が生じると、リライトRFIDカード1全体においても厚さが薄くなる部分が生じ、それにより、リライトRFIDカード1が撓みやすくなる。そのため、図2(c),(d)に示すように、パレット2に固定されたリライトRFIDカード1の端部を指5で摘み、リライトRFIDカード1を撓ませることによって、リライトRFIDカード1をパレット2からさらに容易に摘み取ることができる。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の情報表示媒体の第2の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は裏面図、(d)は(c)に示したB−B’断面図である。
本形態は図3に示すように、第1の実施の形態に示したものに対して、裏面シート120の表面シート110との接着面とは反対側の面に、裏面シート120の他の領域よりも盛り上がった2つの台地部121が凸部として形成されている点が異なるものである。この2つの台地部121はそれぞれ、裏面シート120の表面シート110との接着面とは反対側の面のうち互いに対向する端辺に沿う領域に形成されている。すなわち、この2つの台地部121は、裏面シート120の表面シート110との接着面とは反対側の面にて所定の間隔を介して対向している。この台地部121は、裏面シート120の表面シート110との接着面とは反対側の面のうち互いに対向する端辺に沿う領域にシルク印刷を施したり、裏面シート120を発泡樹脂から構成し、裏面シート120の表面シート110との接着面とは反対側の面のうちその領域にレーザ光を照射して裏面シート120を部分的に発泡させたりすることによって形成することが考えられ、それにより、裏面シート120の表面シート110との接着面とは反対側の面に、台地部121が加工形成されることになる。なお、本形態においては、裏面シート120の表面シート110との接着面とは反対側の面のうち互いに対向する端辺に沿う領域にそれぞれ台地部121が形成されているが、2つの台地部121は、裏面シート120の表面シート110との接着面とは反対側の面において、所定の間隔を介して対向して形成されていればよく、その数は2つに限らない。ただし、複数の台地部121の間隔は、後述するように、複数の台地部121に挟まれた領域を表面シート110側から押した場合に、台地部121が形成された領域が、当接していた平面からから浮き上がるために十分なものとする必要があり、シート基材111及び裏面シート120の材質及び大きさに基づいて設定される。
以下に、上記のように構成されたリライトRFIDカード101の作用について説明する。
図4は、図3に示したリライトRFIDカード101の作用を説明するための図であり、(a)は図3に示したリライトRFIDカード101がパレット102に取り付けられた状態を示す外観斜視図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た図、(c)は(a)に示した状態からのリライトRFIDカード101の取り外し方を示す外観斜視図、(d)は(c)に示した矢印A方向から見た図である。
図3に示したリライトRFIDカード101は、例えば、図4(a)に示すように、生産・出荷管理が行われる製品が収納されるパレット102に取り付けられて使用される。リライトRFIDカード101の表面シート110には、取り付けられるパレット102に収納された製品の名称やロット番号等が感熱記録層112によって消去可能に表示されており、図4(b)に示すように、裏面シート120がパレット102の側壁に対向するように、パレット102に設けられた爪部103に挟み込まれ、この爪部103よってパレット102の側壁に押し付けられて固定される。このようにしてパレット102に取り付けられたリライトRFIDカード101は、そのパレット102に収納された製品について所定の処理が行われたり、そのパレット102に収納された製品が出荷されたりした後、パレット102から取り外され、表面に表示された製品の名称やロット番号等が消去され、次に取り付けられるパレット102に収納された製品の名称やロット番号等に書き換えられる。
上述したように、パレット102に取り付けられたリライトRFIDカード101は、爪部103よってパレット102の側壁に押し付けられて固定されているが、パレット102の側壁に対向する裏面シート120には、裏面シート120の他の領域よりも盛り上がった台地部121が形成されているため、図4(b)に示すように、この台地部121以外の領域において、裏面シート120とパレット102の側壁との間に空間104が生じている。そのため、このリライトRFIDカード101は、パレット102の側壁に押し付けられて固定されているものの、裏面シート120がパレット102の側壁に密着していない状態となっており、それにより、裏面シート120のパレット102の側壁との摩擦力が小さくなり、リライトRFIDカード101をパレット102から容易に摘み取ることができるようになる。
また、本形態のリライトRFIDカード101においては、裏面シート120の表面シート110との接着面とは反対側の面に形成された台地部121が、裏面シート120の表面シート110との接着面とは反対側の面のうち互いに対向する端辺に沿う領域に形成されていることにより、台地部121がパレット102の側壁に当接した状態において、この2つの台地部121に挟まれた領域において、裏面シート120とパレット102の側壁との間に空間104が生じている。そこで、図4(c)に示すように、裏面シート120の台地部121に挟まれた領域を表面シート110側から指105で押すと、図4(d)に示すように、台地部121が形成された領域がパレット102の側壁から浮き上がり、リライトRFIDカード101をパレット102からさらに容易に摘み取ることができる。
(第3の実施の形態)
図5は、本発明の情報表示媒体の第3の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は裏面図、(d)は(c)に示したB−B’断面図である。
本形態は図5に示すように、第1の実施の形態に示したものに対して、裏面シート220の表面シート210との接着面とは反対側の面に、エンボス状の複数の突起221が形成されている点が異なるものである。この突起221は、裏面シート220の表面シート210との接着面とは反対側の面にて行列状に形成されており、第2の実施の形態にて示した台地部121と同様に、シルク印刷を施したり、裏面シート220を発泡樹脂から構成し、裏面シート220の表面シート210との接着面とは反対側の面に部分的にレーザ光を照射して裏面シート220を発泡させたりすることによって形成することが考えられ、それにより、裏面シート220の表面シート210との接着面とは反対側の面に、突起221が加工形成されることになる。
以下に、上記のように構成されたリライトRFIDカード201の作用について説明する。
図6は、図5に示したリライトRFIDカード201の作用を説明するための図であり、(a)は図5に示したリライトRFIDカード201がパレット202に取り付けられた状態を示す外観斜視図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た図、(c)は(a)に示した状態からのリライトRFIDカード201の取り外し方を示す外観斜視図、(d)は(c)に示した矢印A方向から見た図である。
図5に示したリライトRFIDカード201は、例えば、図6(a)に示すように、生産・出荷管理が行われる製品が収納されるパレット202に取り付けられて使用される。リライトRFIDカード201の表面シート210には、取り付けられるパレット202に収納された製品の名称やロット番号等が感熱記録層212によって消去可能に表示されており、図6(b)に示すように、裏面シート220がパレット202の側壁に対向するように、パレット202に設けられた爪部203に挟み込まれ、この爪部203よってパレット202の側壁に押し付けられて固定される。このようにしてパレット202に取り付けられたリライトRFIDカード201は、そのパレット202に収納された製品について所定の処理が行われたり、そのパレット202に収納された製品が出荷されたりした後、パレット202から取り外され、表面に表示された製品の名称やロット番号等が消去され、次に取り付けられるパレット202に収納された製品の名称やロット番号等に書き換えられる。
上述したように、パレット202に取り付けられたリライトRFIDカード201は、爪部203よってパレット202の側壁に押し付けられて固定されているが、パレット202の側壁に対向する裏面シート220には、エンボス状の複数の突起221が形成されているため、図6(b)に示すように、この突起221によって、裏面シート220の突起211以外の領域とパレット202の側壁との間に空間204が生じている。そのため、このリライトRFIDカード201は、パレット202の側壁に押し付けられて固定されているものの、裏面シート220がパレット202の側壁に密着していない状態となっており、それにより、裏面シート220のパレット202の側壁との摩擦力が小さくなり、リライトRFIDカード201をパレット202から容易に摘み取ることができるようになる。
また、本形態のリライトRFIDカード201においては、裏面シート210に形成された凸部が複数のエンボス状の突起221であるため、図6(c),(d)に示すように、この突起221によってパレット202の側壁と裏面シート220との間に生じた空間に指205を挿入することによって、リライトRFIDカード201をパレット202からさらに容易に摘み取ることができる。
なお、上述した3つの実施の形態においては、裏面シート20,120,220上にアンテナ42,142,242が形成されるとともにICチップ41,141,241が搭載されたものを例に挙げて説明したが、本発明は、一方の面に感熱記録層12,112,212を有する表面シート10,110,210と裏面シート20,120,220とが積層され、裏面シート20,120,220に上述したような凹部または凸部が加工形成されているものであれば、アンテナ42,142,242及びICチップ41,141,241を有さないものであってもよい。
1,101,201 リライトRFIDカード
2,102,202 パレット
3,103,203 爪
4,104,204 空間
5,105,205 指
10,110,210 表面シート
11,111,211 シート基材
12,112,212 感熱記録層
20,121,221 裏面シート
21 溝
30,130,230 接着剤
41,141,241 ICチップ
42,142,242 アンテナ
121 台地部
221 突起

Claims (4)

  1. シート基材の一方の面に熱エネルギーによって情報の表示及び消去が可能な感熱記録層が積層された表面シートと、該表面シートの前記感熱記録層が積層された面とは反対側の面に積層された裏面シートとを有してなる情報表示媒体において、
    前記裏面シートは、前記表面シートが積層された面とは反対側の面に、凹部または凸部が加工形成されていることを特徴とする情報表示媒体。
  2. 請求項1に記載の情報表示媒体において、
    前記裏面シートは、前記表面シートが積層された面とは反対側の面に溝が前記凹部として形成されている情報表示媒体。
  3. 請求項1に記載の情報表示媒体において、
    前記裏面シートは、前記表面シートが積層された面とは反対側の面に、所定の間隔を介して対向した複数の凸部が形成されている情報表示媒体。
  4. 請求項1に記載の情報表示媒体において、
    前記裏面シートは、前記表面シートが積層された面とは反対側の面にエンボス状の突起が前記凸部として形成されている情報表示媒体。
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