JP2010228385A - インク供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より少ないセンサの数によって、多数のインクカートリッジの種別を判定できる手段を提供する。
【解決手段】インク供給装置100、光センサ114がトリガー検知部85を検知したときにおける光センサ118の出力信号をRAM93に格納し、光センサ114がトリガー検知部85を検知しなくなったときにおける光センサ118の出力信号をRAM93に格納する。制御部90は、RAM93に格納された光センサ118の出力信号に基づいて、インクカートリッジ30の種別を判定する。
【選択図】図8

Description

本発明は、カートリッジ装着部に装着されたインクカートリッジからインクを供給するインク供給装置に関する。
従来、いわゆるチューブ供給方式のインクジェット記録装置では、インクカートリッジが、記録ヘッドを搭載するキャリッジの外部に配置されており、このインクカートリッジと記録ヘッドとがチューブを介して接続されている。このインクカートリッジは、装置本体に設けられたカートリッジ装着部に対して、装置本体の正面側から水平方向へ装着される(特許文献1参照)。このカートリッジ装着部は、インクカートリッジを着脱可能に収容する。カートリッジ装着部にインクカートリッジが装着されると、インクカートリッジからカートリッジ装着部を経て記録ヘッドに至るインク通路が形成される。このインク通路を通じてインクカートリッジから記録ヘッドにインクが供給される。
ところで、この種のインクジェット記録装置では、インクカートリッジに貯留されるインクの色や容量などのインクカートリッジの種別を検知するために、光センサなどの検知手段がカートリッジ装着部に設けられている。また、この検知手段に対応して、インクカートリッジには、インクの色や容量を識別するための被検知部が設けられている。カートリッジ装着部へインクカートリッジが装着され、検知手段によって被検知部が検知されると、検知手段から信号が出力され、インクジェット記録装置の制御手段において、その信号に基づいてインクカートリッジを識別するための処理が行われる(特許文献2参照)。
特開2007−90761号公報 特開2008−246999号公報
インクジェット記録方式によってカラー画像が記録されるときには、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックなどの複数色のインクが用いられる。これら各色インクは、それぞれが独立したインクカートリッジに貯留されている。これら各色インクのインクカートリッジは、相互に取り違えないようにカートリッジ装着部に装着されて使用されることが望ましい。また、インクの色だけでなく、インクカートリッジに貯留されているインク量や、染料系や顔料系などのインク成分の種類など、インクカートリッジの種別が多様化されている。したがって、画像記録装置が備えるインク供給装置において、特許文献2に開示されているような2種別の判定のみならず、さらに多くの種別が判定可能であることが望ましい。
しかしながら、多くの種別を判定するためにセンサ(検知手段)の数を増やせば、組み立て工数の増加や部品点数の増加によってコストアップが生じるという問題がある。
また、カートリッジ装着部にインクカートリッジが装着されるときには、必ずしも挿入向きへ速やかに挿入されるとは限らず、カートリッジ装着部内において、インクカートリッジが挿抜方向へ往復動されることも想定される。このようなインクカートリッジの往復動がされたとしても、誤りなくインクカートリッジの種別が判定されることが望ましい。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、より少ないセンサの数によって、多数のインクカートリッジの種別を判定できる手段を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、カートリッジ装着部においてインクカートリッジが往復動されても、誤りなくインクカートリッジの種別が判定できる手段を提供することにある。
(1) 本発明は、装着向きへインクカートリッジが装着可能であるカートリッジ装着部を備えたインク供給装置である。上記カートリッジ装着部は、上記インクカートリッジの第1部位を検知したことに基づいて第1検知情報を出力する第1センサと、上記インクカートリッジの第2部位を検知したことに基づいて第2検知情報を出力する第2センサと、を具備する。本インク供給装置は、上記第1センサから第1検知情報が出力されたときにおける第2検知情報の有無が第1判定情報として格納され、上記第1センサから第1検知情報が出力されなくなったときにおける第2検知情報の有無が第2判定情報として格納される記憶手段と、上記第1判定情報、及び上記第1検知情報が最後に出力されなくなったときの第2判定情報に基づいて、インクカートリッジの種別を判定する制御手段と、を具備する。
制御手段は、第1センサ及び第2センサの出力に基づいて、少なくとも4種のインクカートリッジを判定することができる。また、第1検知情報が最後に出力されなくなったときの第2判定情報に基づいて、インクカートリッジの種別が判定されるので、仮に、カートリッジ装着部においてインクカートリッジが往復動されても、誤りなくインクカートリッジの種別が判定される。
(2) 上記インク供給装置は、上記インクカートリッジが上記カートリッジ装着部へ装着完了されたことを判定する第1判定手段を更に具備するものであってもよい。そして、上記制御手段は、上記第1判定手段が装着完了と判定したことを条件として、インクカートリッジの種別を判定する。
これにより、インクカートリッジが装着完了されたときのみにインクカートリッジの種別が判定されればよい。
(3) 上記インク供給装置は、上記インクカートリッジが当該カートリッジ装着部へ挿入されていることを判定する第2判定手段を更に具備するものであってもよい。そして、上記制御手段は、上記第2判定手段の判定に基づいて、上記インクカートリッジが当該カートリッジ装着部へ挿入された後に最初に上記第1検知情報が出力されたときの第1判定情報と、上記第1検知情報が最後に出力されなくなったときの第2判定情報と、に基づいて、インクカートリッジの種別を判定する。
これにより、仮に、カートリッジ装着部へインクカートリッジが挿入されて第1判定情報が記憶された後にインクカートリッジが引き抜かれ、再び挿入されたとしても、誤りなくインクカートリッジの種別が判定される。
(4) 上記インクカートリッジは、インクを貯留するカートリッジ本体と、当該カートリッジ本体における上記装着向きの前側を覆って上記カートリッジ本体に対して当該装着向きへスライド可能なカバーと、を有し、上記第1部位及び上記第2部位は、上記カバーに設けられたものであってもよい。
前述されたカバーによって、インクカートリッジ本体の装着向きの前側が保護される。
(5) 上記第1センサ及び上記第2センサとして、光を受光可能な受光部と該受光部へ向けて光を発光する発光部とを有し、上記発光部から上記受光部に至る光路に、対応する上記第1部位又は上記第2部位が進入されて受光量が変化することにより、それらを検知するものが挙げられる。
(6) 上記第1部位及び上記第2部位として、上記インクカートリッジが上記カートリッジ装着部に装着される装着過程において、対応する上記第1センサ又は上記第2センサの上記光路に進入して、上記受光部に到達する光の光量を調整するものが挙げられる。
本発明によれば、制御手段が、第1センサ及び第2センサの出力に基づいて、少なくとも4種のインクカートリッジを判定するので、より少ないセンサの数によって、多数のインクカートリッジの種別を判定できる。
また、第1検知情報が最後に出力されなくなったときの第2判定情報に基づいて、インクカートリッジの種別が判定されるので、カートリッジ装着部においてインクカートリッジが往復動されたか否かに拘わらず、正確なインクカートリッジの種別判定が実現される。
図1は、プリンタ12の内部構造を模式的に示す模式断面図である。 図2は、インクカートリッジ30の構成を示す模式図であり、(A)にはインクカートリッジ30の斜視図が示されており、(B)にはインクカートリッジ30の縦断面図が示されている。 図3は、カートリッジケース110の縦断面構造を模式的に示す断面図である。 図4は、制御部90の構成の概略を示すブロック図である。 図5は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着される過程を時系列的に示す模式断面図である。 図6は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着される過程を時系列的に示す模式断面図である。 図7は、光センサ114,118の出力信号を示す波形図である。 図8は、制御部90によって行われる種別判定処理の手順を示すフローチャートである。 図9は、インクカートリッジ30の種別に応じた種別判定部77の構成を示す拡大断面図である。 図10は、種別判定部77の各構成による光センサ114,118の出力信号を示す波形図である。 図11は、制御部90によって行われるインク量判定処理の手順を示すフローチャートである。 図12は、インクカートリッジ30の変形例を示す模式図であり、(A)にはインクカートリッジ30の側面図が示されており、(B)にはカートリッジ本体31の縦断面図が示されている。 図13は、変形例における光センサ114,118の出力信号を示す波形図である。
以下、適宜図面が参照されて本発明の実施形態が説明される。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[プリンタ11の概略構成]
図1に示されるように、プリンタ12は、インクカートリッジ30から供給された各色のインクを、記録ヘッド21から微少なインク滴として選択的に吐出することにより、用紙などの被記録媒体に画像記録を行うインクジェット方式のものである。後述される各インクカートリッジ30には、プリンタ12において使用されるインクが貯留されている。具体的には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各色のインクが、それぞれの色に対応するインクカートリッジ30に貯留されている。つまり、インクカートリッジ30は、インク色に対応して4種別が存在する。
インクカートリッジ30と記録ヘッド21とは、インクチューブ20によって連結されている。同図には詳細に現されていないが、インクチューブ20は、4つのインク色に対応して4本が設けられている。この各インクチューブ20を通じて、各インクカートリッジ30にそれぞれ貯留された各色のインクが、記録ヘッド21へ供給される。
給紙トレイ15に積載された記録用紙は、給紙ローラ23によって搬送路24へ給送される。搬送路24において、搬送ローラ対25が記録用紙をプラテン26上へ搬送する。記録ヘッド21は、プラテン26上を通過する記録用紙に対して、各色インクを微細なインク滴として選択的に吐出することによって、記録用紙に画像を記録する。排出ローラ対22は、プラテン26を通過した記録用紙を排紙トレイ16へ排出する。
[インク供給装置100]
以下、インク供給装置100の構成が説明される。インク供給装置100は、4種のインクカートリッジ30とカートリッジケース110とを有する。なお、4種のインクカートリッジ30は、種別判定部77に設けられる切欠き78,79の有無が異なる他は同様の構成であるので、1種のインクカートリッジ30を例として詳細な構成が説明される。
[インクカートリッジ30の外形]
インクカートリッジ30はインクが貯留される容器である。図2に示されるように、インクカートリッジ30は、略直方体形状に形成されている。このインクカートリッジ30は、幅方向51に細く、高さ方向52及び奥行き方向53の各寸法が、幅方向51の寸法よりも大きな扁平形状である。インクカートリッジ30は、図2(A)に示された姿勢で、カートリッジケース110に対して矢印50で示される向き(以下、「装着向き50」と称される。)に挿入される。インクカートリッジ30の前壁40には、大気連通口71、残量検知部34及びインク供給部72が設けられている。
インクカートリッジ30は、その内部空間にインク貯留室36を有する。インク貯留室36には、C・M・Y・Bkの各色インクがそれぞれ貯留される。
なお、インクカートリッジ30は、インク貯留室36を構成する透光性のある材質からなる内部容器と、その内部容器を両側面からカバーする透光性のない材質からなるカバー部材とから構成されている。本実施形態において、突出部材76は、そのカバー部材に一体に形成されており、そのカバー部材から挿入向き50へ突出されている。各図においては、インクカートリッジ30が模式的に現されているので、この内部容器とカバー部材とが区別されていない。
[残量検知部34]
インクカートリッジ30は、残量検知部34を備える。この残量検知部34は、インクカートリッジ30の装着向き50の前壁40において、インク供給部72の上方に配置されている。残量検知部34は、その幅方向51に例えば可視光や赤外光などの光が透過可能な透光性の部材から形成されている。残量検知部34を通じて、インク貯留室36のインク量が、視覚的又は光学的に検知される。残量検知部34は、幅方向51に薄い直方体形状をなしており、インクカートリッジ30の装着向き50の前方側の前壁40において、インクカートリッジ30と一体に形成されている。残量検知部34は、前壁40の高さ方向52における中段付近から外向き(図2(B)の右向き)へ突出されており、残量検知部34の幅(幅方向51の寸法)は、前壁40の幅よりも小さい。残量検知部34の幅寸法は、後述される光センサ114,118(図4参照)の検知領域115,119に進入可能な幅として設定される。
図2(B)に示されるように、残量検知部34は中空形状であり、その内部空間35はインク貯留室36と連続する空間である。内部空間35は、残量検知部34の外壁を構成する底壁34A、側壁34B、上壁34D及び前壁34Eによって区画されている。内部空間35には、後述されるセンサーアーム60の遮光板62が挿入可能である。残量検知部34において、側壁34Bの一部である照射部34Cに対して、後述される光センサ114,118からそれぞれ光が照射される。
[センサーアーム60]
インク貯留室36には、センサーアーム60が設けられている。センサーアーム60は、インク貯留室36に貯留されたインクの液量に応じて移動することにより、液量が所定量以下になったことを検知するための部材である。センサーアーム60は、遮光板62、アーム本体63及びフロート部64に大別される。センサーアーム60は、インク貯留室36に貯留されたインクの量に応じて、遮光板62が残量検知部34の底壁34Aに当接する姿勢(以下「下位姿勢」と称する。)と、底壁34Aから上方へ離れて上壁34Dに当接する姿勢(以下「上位姿勢」と称する。)との間で回動可能である。なお、図2(B)では、遮光板62が底壁34Aに当接した姿勢が実線で示され、遮光板62が底壁34Aから離れた姿勢が破線で示されている。
アーム本体63は、細長な棒形状の部材であり、インクカートリッジ30の両側壁41に渡って幅方向51に設けられた支軸66に、回動自在に支持されている。アーム本体63は、インク貯留室36内において、矢印67及び矢印68によってそれぞれ示される回動向きへ回動自在である。
フロート部64は、アーム本体63の両端のうち装着向き50と反対向き(脱抜向き54)の端に設けられている。フロート部64は、内部が中空とされて、インクに対して所定の浮力が付与されている。したがって、フロート部64は、インク貯留室36に貯留されたインク量が増減すると、高さ方向52に移動する。このフロート部64の移動によって、センサーアーム60が回動される。なお、フロート部64は、中空形状とせずとも、支軸66からフロート部64に至る部分或いはその一部分がインクの比重よりも小さい比重の素材から構成されることによって、所定の浮力が付与されたものであってもよい。
遮光板62は、アーム本体63の両端のうち装着向き50の端に、つまりフロート部64と反対側の端に設けられている。遮光板62は、インク貯留室36内の液量が所定量以上である場合には、フロート部64の浮力により、支軸66を中心にして、センサーアーム60が図2(B)における時計方向(矢印67の向き)へ回動して、遮光板62が内部空間35において下方へ移動する。そして、遮光板62は、残量検知部34の底壁34Aに当接して、下位姿勢(図2(B)の実線で示す姿勢)に維持される。インク貯留室36内の液量が所定量未満になると、インク貯留室36におけるインクの界面が下がると共にフロート部64も降下し、支軸66を中心にして、センサーアーム60が図2(B)における反時計方向(矢印68の向き)へ回動すると、遮光板62が内部空間35において上方へ移動して、底壁34Aから離れる。そして、遮光板62が上壁34Dに当接して、上位姿勢(図2(B)の破線で示す姿勢)に維持される。
遮光板62は、前述された下位姿勢において、照射部34Cの下側と幅方向51において対向する。一方、遮光板62は、前述された上位姿勢において、照射部34Cの下側より上方に位置する。すなわち、遮蔽部34Cの下側と幅方向51において対向しない。
[種別判定部77、トリガー検知部85]
インクカートリッジ30は、種別判定部77及びトリガー検知部85を備える。種別判定部77及びトリガー検知部85は、残量検知部34の装着向き50前側に、残量検知部34と一体に形成されている。また、種別判定部77及びトリガー検知部85は、種別判定部77を下側として、高さ方向52に上下二段に配置されている。種別判定部77が、本発明における第2部位に相当し、トリガー検知部85が、本発明における第1部位に相当する。
種別判定部77及びトリガー検知部85は、残量検知部34と同様に、幅方向51に薄い直方体形状をなしており、その幅(幅方向51の寸法)は、前壁40の幅よりも小さく、後述される光センサ114,118(図4参照)の検知領域115,119に進入可能な幅である。種別判定部77及びトリガー検知部85は、その幅方向51に光が透過されない不透光性の部材から形成されている。
トリガー検知部85は、装着向き50の前後に光が透過可能な空間86,87が形成されて配置されている。つまり、装着向き50に沿って、空間86,トリガー検知部85,空間87の順序で配置されている。空間86,87は、幅方向51へ光センサ114の光が通過可能な空間である。
トリガー検知部85は、残量検知部34の照射部34Cの高さ位置の範囲内であって上側に配置されており、カートリッジケース110にインクカートリッジ30が装着される過程において、光センサ114の検知領域115へ進入する。同様に、空間86,87も、残量検知部34の照射部34Cの高さ位置の範囲内であって上側に配置されており、カートリッジケース110にインクカートリッジ30が装着される過程において、光センサ114の検知領域115へ進入する。
なお、空間86,87には、透光性の部材がはめ込まれていてもよい。すなわち、空間86,87は、透光性の部材の有無に拘わらず、後述される光センサ114の出力信号がHIであると判定されるべく、発光部からの光を通過させて、所定量以上の光量が受光部に到達する構成であればよい。
種別判定部77は、インクカートリッジ30の種別に対応して、空間86とトリガー検知部85との境界、及びトリガー検知部85と空間87との境界にそれぞれ対応する位置に、切欠き78,79(図9参照)を有するか否かが異なる構成である。切欠き78と、空間86とトリガー検知部85との境界とは、高さ方向52に対して同一直線上に配置されている。切欠き79と、トリガー検知部85と空間87との境界とは、高さ方向52に対して同一直線上に配置されている。
種別判定部77は、残量検知部34の照射部34Cの高さ位置の範囲内であって下側に配置されており、カートリッジケース110にインクカートリッジ30が装着される過程において、光センサ118の検知領域119へ進入する。
図2に示されるインクカートリッジ30は、装着向き50の前側に切欠き78を有し、かつ装着向き50の後ろ側に切欠き79を有さない構成の種別判定部77が設けられている。なお、他の種別のインクカートリッジ30における種別判定部77の構成については後述される。
[大気連通口71,インク供給部72]
インクカートリッジ30の前壁40には、大気連通口71及びインク供給部72が設けられている。大気連通口71は、前壁40において、残量検知部34より上方に配置されている。大気連通口71は、前壁40を貫通して、インクカートリッジ30の外部とインク貯留室36とを連続させている。この大気連通口71によって、インク貯留室36の空気層が大気と連通される。各図には現されていないが、インクカートリッジ30が未使用状態(例えば工場出荷状態)にあるときは、大気連通口71がフィルムなどでシールされる。したがって、例えば、インク貯留室36における空気層が減圧状態にあれば、その減圧状態が保持される。そして、使用に際してシールが破断されることによって大気連通口71が開放され、インク貯留室36における空気層が大気圧となる。
インク供給部72は、残量検知部34より下方に配置されている。インク供給部72は、弾性を有する筒状部材で構成されており、前壁40から外方(装着向き50側)へ突出されている。インク供給部72の中心には貫通孔73が形成されており、この貫通孔73を通じて、インク貯留室36に貯留されたインクが外部へ流出される。
[リブ43]
インクカートリッジ30は、奥行き方向53へ延びるリブ43を有する。リブ43はインクカートリッジ30の上壁39から上方に延びる2つの側壁と両側壁の頂部同士を接続する上壁とからなる。リブ43は、上壁39の幅よりも小さい幅の側壁を有している。リブ43の前壁40側の端部44は、前壁40と同一面となる位置にあり、その反対側(装着向き50の後方側)の端部45は、上壁39において奥行き方向53の中央部付近にある。リブ43の端部45は、カートリッジケース110のインク供給位置にインクカートリッジ30が装着された状態で、後述されるロックレバー145が係合する部分である。
[突出部材76]
インクカートリッジ30は、突出部材76を有する。突出部材76は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に挿入される過程において、後述されるスライド部材135に接触して、スライド部材135をスライドさせるものである。突出部材76は、インク供給部72の下方に設けられており、前壁40から装着向き50へ突出している。突出部材76の幅は、前壁40の幅と同じである。突出部材76が装着向き50へ突出する寸法(前壁40から突出端までの距離)は、インク供給部72の突出寸法よりも大きい。
[カートリッジケース110]
カートリッジケース110は、その内部にインクカートリッジ30を収容するものである。図3に示されるように、カートリッジケース110は、装置前面側(図4における左側)に開口112を有する。開口112を通じてカートリッジケース110の内部にインクカートリッジ30が挿入される。このインクカートリッジ30が挿入される向きが装着向き50と称され、インクカートリッジ30が取り外される向きが脱抜向き54と称され、この装着向き50及び脱抜向き54に沿った方向が着脱方向105と称される。カートリッジケース110は、4つのインクカートリッジ30が装着可能なものである。以下には、1つのインクカートリッジ30が装着される構成が説明されるが、後述される構成は、カートリッジケース110に装着される各インクカートリッジ30に設けられている。つまり、カートリッジケース110において、4つのインクカートリッジ30それぞれに対応して後述される各構成が設けられている。
[光センサ114]
図3に示されるように、カートリッジケース110の開口112とは反対側に位置する奥壁117における高さ方向52のほぼ中央に、着脱方向105に沿って奥壁117を貫通する開口116が形成されている。この開口116内に、光センサ114が設けられている。光センサ114は、奥壁117から開口112へ向けて脱抜向き54に突出されている。この光センサ114は、インクカートリッジ30の残量検知部34及びトリガー検知部85を検知するためのものである。したがって、光センサ114は、カートリッジケース110に装着されるインクカートリッジ30の残量検知部34及びトリガー検知部85と同じ高さに配置されている。インクカートリッジ30の残量検知部34及びトリガー検知部85は、装着過程において、トリガー検知部85、残量検知部34の順序で、光センサ114の検知領域115へ進入する。この光センサ114が、本発明における第1センサに相当する。
各図には詳細に現されていないが、光センサ114は、光を受光可能な受光部と受光部へ向けて例えば可視光や赤外光などの光を発光する発光部とを有する透過型のフォトインタラプタである。発光部は発光ダイオードであり、受光部はフォトトランジスタである。発光部と受光部とは、幅方向51に対向されて配置されており、発光部から受光部へ至る光路が検知領域115である。この検知領域115へ残量検知部34又はトリガー検知部85が進入して受光部の受光量が変化することによって、受光部から制御部90(図4参照)へ出力される検知信号が変化し、この検知信号の変化によって、残量検知部34又はトリガー検知部85が検知され得る。後述されるように、光センサ114のLOW信号が、本発明における第1検知情報に相当する。
[光センサ118]
図3に示されるように、奥壁117の開口116内であって、光センサ114の下側に光センサ118が設けられている。光センサ118は、奥壁117から開口112へ向けて脱抜向き54に突出されている。この光センサ118は、インクカートリッジ30の残量検知部34及び種別判定部77を検知するためのものである。したがって、光センサ114は、カートリッジケース110に装着されるインクカートリッジ30の残量検知部34及び種別判定部77と同じ高さに配置されている。インクカートリッジ30の残量検知部34及び種別判定部77は、装着過程において、種別判定部77、残量検知部34の順序で、光センサ118の検知領域119へ進入する。この光センサ118が、本発明における第2センサに相当する。
各図には詳細に現されていないが、光センサ118は、光を受光可能な受光部と受光部へ向けて例えば可視光や赤外光などの光を発光する発光部とを有する透過型のフォトインタラプタである。発光部は発光ダイオードであり、受光部はフォトトランジスタである。発光部と受光部とは、幅方向51に対向されて配置されており、発光部から受光部へ至る光路が検知領域119ある。この検知領域119へ残量検知部34又は種別判定部77が進入して受光部の受光量が変化することによって、受光部から制御部90(図4参照)へ出力される検知信号が変化し、この検知信号の変化によって、残量検知部34又は種別判定部77が検知され得る。後述されるように、光センサ118のLOW信号が、本発明における第2検知情報に相当する。
[スライド部材135]
図3に示されるように、カートリッジケース110には、スライド部材135が設けられている。スライド部材135は、カートリッジケース110の底壁132の奥側に形成された凹部130に配置されている。奥壁117の下部に、着脱方向105へ奥壁117を貫通する開口129が形成されている。凹部130は、開口129に連続している。スライド部材135は、凹部130の底面に沿ってインクカートリッジ30の着脱方向105に沿ってスライド可能に支持されている。
スライド部材135には、インクカートリッジ30の挿入過程で突出部材76によって当接される被当接部137が設けられている。被当接部137は、スライド部材135の本体136から上方へ突出している。被当接部137は、インクカートリッジ30の突出部材76の進入経路に配置されている。
凹部130にはコイルバネ139が設けられている。コイルバネ139の一端が、開口112側に位置する凹部130の端部133に連結されている。コイルバネ139の他端は、スライド部材135に連結されている。インクカートリッジ30がカートリッジケース110に挿入される過程で、インクカートリッジ30の突出部材76が被当接部137を押圧する。図3(B)に示されるように、突出部材76から押圧力を受けると、スライド部材135が挿入向き50へ移動し、これに連動してコイルバネ139が伸びる。このとき、コイルバネ139には圧縮方向のバネ力が発生する。
[ロック機構144]
図3に示されるように、カートリッジケース110には、ロック機構144が設けられている。ロック機構144は、装着位置にあるインクカートリッジ30を係止して、インクカートリッジ30が脱抜向き54へ移動することを制限する。このロック機構144によって、インクカートリッジ30が装着位置に保持される。
ロック機構144は、カートリッジケース110の開口112付近の上部に設けられている。ロック機構144は、ロックレバー145、コイルバネ148に大別される。ロックレバー145は、カートリッジケース110に支軸149を介して支持されて、図3(B)に示されるアンロック姿勢と、図3(A)に示されるロック姿勢に回動可能である。コイルバネ148は、ロックレバー145をロック姿勢側へ付勢する。ロックレバー145における装着向き50側の端が係合端146である。この係合端146が、インクカートリッジ30の係合面45と当接して、スライド部材135を介して伝達されるコイルバネ139からの付勢力に抗して、インクカートリッジ30が脱抜向き54に対して係止される。この状態がロック状態である。
ロックレバー145において、係合端146と反対側の端部が操作部147である。操作部147が押し下げられることによって、ロック姿勢のロックレバー145が、コイルバネ148による付勢力に抗して、アンロック姿勢へ回動される。この状態において、インクカートリッジ30がカートリッジケース110から脱抜可能となる。
ロック機構144の近傍に、光センサ141が設けられている。光センサ141は、前述された光センサ114,118と同様に構成されており、検知領域142を有する。光センサ141は、ロックレバー145の操作部147の回動範囲に検知領域142が位置するように配置されている。したがって、操作部147は、ロックレバー145の位置に応じて検知領域142に進入可能である。ロックレバー145がロック姿勢であるときに、操作部147が検知領域142に配置され、ロックレバー145がアンロック姿勢であるときに、操作部147が検知領域142から退避される。検知領域142に操作部147が進入又は退避したときの光センサ141の出力信号に基づいて、ロックレバー145の姿勢が検知される。
[連結部121、ロッド124]
図3に示されるように、奥壁117の下部には、カートリッジケース110の内部からカートリッジケース110の背面側へ貫通する孔113が形成されている。孔113と連続するようにして、奥壁117におけるカートリッジケース110内部側に連結部121及びインクニードル122が設けられている。同図には現れていないが、孔113の背面側にはインクチューブ20(図1参照)が接続されている。カートリッジケース110にインクカートリッジ30が装着されると、インクニードル122がインク供給部72の貫通孔73に挿入される。これにより、インクカートリッジ30のインク貯留室36から、インク供給部72の貫通孔73、インクニードル122、連結部121と連続するインク通路が形成され、インク貯留室36に貯留されたインクが、インクチューブ20を通じて記録ヘッド21へ供給される。
奥壁117の上部には、ロッド124が設けられている。ロッド124は、奥壁117から開口112へ向かって着脱方向105に沿って突出されている。カートリッジケース110にインクカートリッジ30が装着されると、ロッド124が大気連通口71に挿入される。これにより、大気連通孔71を塞ぐシール部材が破断されて、インク貯留室36が大気開放される。
[制御部90]
以下、制御部90の概略構成が説明される。制御部90は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着される過程で、光センサ114の検知領域115をトリガー検知部85が通過するタイミングにおける光センサ118の出力に基づいて、インクカートリッジ30の種別を識別する種別判定処理を実行し、残量検知部34が検知されたときに、光センサ114,118の出力に基づいて、インク量判定処理を実行するものである。また、制御部90は、光センサ141の出力に基づいて、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着完了したことを判定する第1判定手段、並びに、インクカートリッジ30がカートリッジケース110へ挿入されていることを判定する第2判定手段として機能する。
なお、本実施形態では、制御部90は、プリンタ12の全体動作を制御するものであるが、記録ヘッド21や給紙ローラ23の制御に関する構成は、本発明に直接関係しないので、ここでは詳細な説明が省略されている。
図4に示されるように、制御部90は、CPU91、ROM92、RAM93、EEPROM94、ASIC95を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。
ROM92には、CPU91がプリンタ12の各種動作を制御するためのプログラムや、インクカートリッジ30の種別判定処理、インク量判定処理、挿入判定、装着完了判定などを実行するためのプログラム、インクカートリッジ30の種別と光センサ118の出力信号との対応を示すテーブルなどが格納されている。RAM93は、CPU91が前述されたプログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM94には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC95には、バス97を介して、CPU91、ROM92、RAM93、EEPROM94が相互通信可能に接続されている。また、ASIC95には、光センサ114,118,141が、各々出力する信号が伝達可能に接続されている。
各光センサ114,118,141は、受光部が受光した光量に応じたアナログの電気信号(電圧信号又は電流信号)を出力する。制御部90は、各光センサ114,118,141からの出力された信号の電気的なレベル(電圧値又は電流値)が所定の閾値以上の場合にHIレベル信号と判定し、所定の閾値未満の場合にLOWレベル信号と判定する。本実施形態では、各光センサ114,118,141から出力される信号は、各々の検知領域115,119,142において発光部から照射された光が遮断されている場合にLOWレベル信号と判定され、遮断されていない場合にHIレベル信号と判定される。
[インクカートリッジ30の装着動作]
以下、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着される動作が説明される。
図5(A)に示されるように、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に対して装着向き50へ挿入されると、まず、リブ43がロックレバー145の係合端146に当接する。これにより、ロックレバー145が反時計方向に回動し、係合端146が上方へ持ち上げられてロック姿勢からアンロック姿勢へ姿勢変化する。ロックレバー145がアンロック姿勢になると、ロックレバー145の操作部147が光センサ141の検知領域142から退避されて、光センサ141の出力信号がLOWからHIに変化する。この光センサ141の出力信号の変化に基づいて、制御部90は、カートリッジケース110にインクカートリッジ30が挿入されていると判定する(図8:S1)。
インクカートリッジ30が更に装着向き50へ移動されると、空間86が光センサ114の検知領域115に進入した後、トリガー検知部85が光センサ114の検知領域へ進入する。これにより、光センサ114の出力信号のレベルが、HIからLOWに変化する(図7:T1)。つまり、制御部90がトリガー検知部85を検知する(図8:S2)。
制御部90は、トリガー検知部85を検知したタイミングで、光センサ118が出力する信号をメモリする(図8:S3)。ここでは、切欠き78を有するインクカートリッジ30がカートリッジケース110に挿入されているので、制御部90がトリガー検知部85を検知したタイミングにおいて、光センサ118の出力信号のレベルはHIである(図7)。制御部90は、この光センサ118の出力信号を、RAM93に格納する。
図5(B)に示されるように、インクカートリッジ30が更に装着向き50へ移動されると、トリガー検知部85が光センサ114の検知領域115を通過して、空間87が検知領域へ進入する。これにより、光センサ114の出力信号のレベルが、LOWからHIに変化する(図7:T2)。つまり、制御部90がトリガー検知部85を検知しなくなる(図8:S4)。
制御部90は、トリガー検知部85を検知しなくなったタイミングで、光センサ118が出力する信号をメモリする(図8:S5)。ここでは、切欠き79を有しないインクカートリッジ30がカートリッジケース110に挿入されているので、制御部90がトリガー検知部85を検知しなくなったタイミングにおいて、光センサ118の出力信号のレベルはLOWである(図7)。制御部90は、この光センサ118の出力信号を、RAM93に格納している。つまり、RAM93には、(HI,LOW)の出力信号の組み合わせが格納される。
図6に示されるように、インクカートリッジ30がカートリッジケース110の奥部まで挿入されて装着位置へ到達すると、残量検知部34の照射部34Cが各光センサ114,118の検知領域115,119に進入する。新たなインクカートリッジ30においては、インク貯留室36に所定量以上のインクが貯留されているので、下位姿勢にあるセンサーアーム60の遮光板62によって検知領域119における光が遮断される。したがって、光センサ118の出力信号のレベルは、HIからLOWに変化する(図7:T3)。一方、下位姿勢にあるセンサーアーム60の遮光板62によって検知領域115における光は遮断されないので、光センサ114の出力信号のレベルは、HIである(図7:T3)。
インクカートリッジ30が装着位置に到達すると、リブ43の係合面45がロックレバー145の係合端146を通り過ぎる。これにより、ロックレバー145の係合端がリブ43によって支持されなくなるので、コイルバネ148の付勢によって、アンロック姿勢のロックレバー145がロック姿勢へ回動し、ロックレバー145の係合端146がリブ43の係合面45と当接して、スライド部材135のコイルバネ139の付勢力に抗して、インクカートリッジ30が脱抜向き54に対して係止されて、装着位置に保持される。ロックレバー145がロック姿勢になると、ロックレバー145の操作部147が光センサ141の検知領域142に進入して、光センサ141の出力信号がHIからLOWに変化する。
制御部90は、光センサ114,118のいずれかがLOWであり、光センサ141の出力信号がHIからLOWに変化したことに基づいて、制御部90は、カートリッジケース110にインクカートリッジ30が装着完了されたと判定する(図8:S6)。また、制御部90は、光センサ114,118の出力信号がHIかLOWかに拘わらず、光センサ141の出力信号がHIからLOWに変化したことに基づいて、カートリッジケース110にインクカートリッジ30が装着完了されたと判定してもよい。
制御部90は、インクカートリッジ30が装着位置へ到達したと判定すると、RAM93に格納された光センサ118の出力信号に基づいて、インクカートリッジ30の種別判定を行う(図8:S7)。この種別判定では、ROM92に格納されているテーブルに照らし合わせて、装着されているインクカートリッジ30に貯留されているインク色が判定される。ここでは、(HI,LOW)に対応するインク色のインクカートリッジ30が装着されたと判定される。
図9に示されるように、種別判定部77における2つの切欠き78,79の有無によって、図10に示されるように、光センサ114の出力信号の組み合わせは、(HI,HI)、(HI,LOW)、(LOW,HI)、(LOW,LOW)の4通りが存在する。したがって、この4つの組み合わせがC・M・Y・Bkの各インク色に割り当てられることによって、4種別のインクカートリッジ30が判定される。なお、図9(B)には2つの切欠き78,79が一体の空間として形成された態様が示されているが、これら2つの切欠き78,79は、装着向き50に対して独立した空間として形成されてもよい。
カートリッジケース110にインクカートリッジ30が装着されると、インクニードル122がインク供給部72の貫通孔73に挿入されて、インク貯留室36に貯留されたインクが、インクチューブ20を通じて記録ヘッド21へ供給される。また、ロッド124が大気連通口71に挿入されて、インク貯留室36が大気開放される。
制御部90は、カートリッジケース110にインクカートリッジ30が装着された後、インク貯留室36に貯留されているインクの量を監視する。詳細には、インク貯留室36に所定量以上のインクが貯留されているときは、下位姿勢にあるセンサーアーム60の遮光板62によって、光センサ118の出力信号がLOWとなる(図11:S11)。このとき、制御部90は、インク残量ありと判定する(図11:S12)。
カートリッジケース110に装着されたインクカートリッジ30からインクが供給されて、インク貯留室36に貯留されたインクが所定量未満になりかけると、センサーアーム60の遮光板62が下位姿勢から上位姿勢に姿勢変化し始める。遮光板62が下位姿勢と上位姿勢の中間付近にあるときは、遮光板62は、光センサ114,118のいずれの光をも遮光せず、光センサ114,118の出力信号が共にHIである(図11:S13)。このとき、制御部90は、インク残量が少なくなったと判定する(図11:S14)。
さらに、カートリッジケース110に装着されたインクカートリッジ30からインクが供給されて、インク貯留室36に貯留されたインクが完全に所定量未満になると、センサーアーム60の遮光板62が上位姿勢となる。上位姿勢にあるセンサーアーム60の遮光板62によって、光センサ114の出力信号がLOWとなる(図11:S13)。このとき、制御部90は、インクカートリッジケース110に装着されているインクカートリッジ30が交換される必要があると判定する(図11:S15)。このようなインク残量に関する情報は、例えばプリンタ12のディスプレイや、プリンタ12が接続されている外部情報機器のディスプレイなどに表示されたり、ブザー音や光によって報知されたりする。
なお、インク貯留室36に貯留されたインクが所定量未満になりかけたときに、遮光板62が、光センサ114,118の両方の検知領域115,119に進入して、いずれの光をも遮断してもよい。このとき、光センサ114,118の出力信号が共にLOWとなるので、これに基づいて、制御部90が、インク残量が少なくなったと判定すればよい(図11:S14参照)。そして、光センサ114の出力信号がLOWとなり、かつ光センサ118の出力信号がHIとなれば、制御部90が、インクカートリッジケース110に装着されているインクカートリッジ30が交換される必要があると判定すればよい(図11:S15参照)。
[インクカートリッジ30の往復動]
前述されたインクカートリッジ30の装着動作において、カートリッジケース110内においてインクカートリッジ30が着脱方向105へ往復動されることが想定される。
仮に、図5(A)に示されるように、インクカートリッジ30のトリガー検知部85が光センサ114の検知領域115へ進入して光センサ118の出力信号がRAM93に格納された後(図8:S3)、インクカートリッジ30が脱抜方向54へ移動されると、トリガー検知部85が光センサ114の検知領域115から退避されて、光センサ114の出力信号がLOWからHIに変化する。そうすると、図5(A)に示された状態から、装着向き50又は脱抜向き54のいずれにインクカートリッジ30が移動されても、光センサ114の出力信号の変化は、ともにLOWからHIである。
前述されたように、インクカートリッジ30が装着向き50へ移動されていれば、光センサ114の出力信号がLOWからHIに変化したタイミングで種別判定部77の切欠き79に対応する位置が検出されて、光センサ118のLOWがRAM93に格納されるが、インクカートリッジ30が脱抜向き54へ移動されると、光センサ114の出力信号がLOWからHIに変化したタイミングで種別判定部77の切欠き78が検出されて、光センサ118のHIがRAM93に格納される(図8:S5)。つまり、RAM93に格納された光センサ118の出力信号の組み合わせが(HI,HI)となる。
そして、カートリッジケース110からインクカートリッジ30が完全に引き抜かれることなく(図8:S8)、再び、インクカートリッジ30が装着向き50へ移動されると、図5(A)に示されるように、インクカートリッジ30のトリガー検知部85が再び光センサ114の検知領域115へ進入する(図8:S9)。
そして、図5(B)に示されるように、インクカートリッジ30が更に装着向き50へ移動されると、トリガー検知部85が光センサ114の検知領域115を通過して、空間87が検知領域へ進入する。これにより、光センサ114の出力信号のレベルが、LOWからHIに変化する(図8:S4)。このときは、光センサ118が、種別判定部77の切欠き79に対応する位置を検出するので、切欠き79を有しない種別判定部77に対する光センサ118の出力信号はLOWである。制御部90は、この光センサ118の出力信号を、RAM93に更新して格納する(図8:S5)。つまり、RAM93に格納されていた(HI,HI)の出力信号が、(HI,LOW)の出力信号に更新される。
そして、図6に示されるように、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に対して装着完了されると、前述されたように、RAM93に格納された光センサ118の出力信号に基づいて、インクカートリッジ30の種別判定がなされる。このようにインクカートリッジ30が往復動されても、正確なインクカートリッジ30の種別判定が実行される。
仮に、図5(A)又は図5(B)に示されるように、インクカートリッジ30のトリガー検知部85が光センサ114の検知領域115に進入又は通過した後に、装着完了されずに、インクカートリッジ30がカートリッジケース110から完全に引き出されると、インクカートリッジ30のリブ43とロックレバー145の係合端146とが離間されて、ロックレバー145がアンロック姿勢からロック姿勢へ姿勢変化する。これにより、ロックレバー145の操作部147が光センサ141の検知領域142へ進入して、光センサ141の出力信号がLOWからHIに変化する。
制御部90は、光センサ114,118のいずれかもがHIであり、光センサ141の出力信号がLOWからHIに変化したことに基づいて、制御部90は、カートリッジケース110にインクカートリッジ30が挿入されていないと判定する(図8:S8)。
そして、カートリッジケース110から完全に引き抜かれたインクカートリッジ30が、再び、インクカートリッジ30が装着向き50へ移動されると、図5(A)及び図5(B)に示されるように、インクカートリッジ30のトリガー検知部85が再び光センサ114の検知領域115を通過する(図8:S2,S4)。そして、前述されたようにして、各タイミングにおける光センサ118の出力信号を、RAM93に更新して格納する(図8:S3,S5)。
そして、図6に示されるように、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に対して装着完了されると、前述されたように、RAM93に格納された光センサ118の出力信号に基づいて、インクカートリッジ30の種別判定がなされる。このように、カートリッジケース110へ挿入されたインクカートリッジ30が引き抜かれて、再び挿入されても、正確なインクカートリッジ30の種別判定が実行される。
[本実施形態の作用効果]
前述されたように、制御部90が、カートリッジケース110にインクカートリッジ30が装着される過程において光センサ114,118が出力する信号に基づいてインクカートリッジ30の4種判定を行うので、2つの光センサ114,118によって、4種のインクカートリッジ30の種別判定とインク残量の少なくとも2段階の判定が実現される。
また、トリガー検知部85を検知する光センサ114の出力信号が、最後にLOWからHIに変化したときの光センサ118の出力信号に基づいて、インクカートリッジ30の種別が判定されるので、カートリッジケース110においてインクカートリッジ30が往復動されたか否かに拘わらず、正確なインクカートリッジ30の種別判定が実現される。
また、制御部90は、インクカートリッジ30が装着完了されたと判定したことを条件として、インクカートリッジ30の種別を判定するので、前述されたように、インクカートリッジ30が往復動されたり、カートリッジケース110に対して抜き差しされたりして、トリガー検知部85が複数回検知されたとしても、インクカートリッジ30が装着完了されたときのみにインクカートリッジの種別が判定されればよいこととなる。
また、制御部90は、トリガー検知部85を検知する光センサ114の出力信号が、インクカートリッジ30がカートリッジケース110へ挿入された後に最初にHIからLOWへ出力変化したときの光センサ118の出力信号と、光センサ114の出力信号が、最後にLOWからHIに変化したときの光センサ118の出力信号に基づいて、インクカートリッジ30の種別を判定するので、カートリッジケース110に対してインクカートリッジ30が抜き差しされても、誤りなくインクカートリッジ30の種別が判定される。
また、インクカートリッジ30の前壁40に、大気連通口71及びインク供給部72が設けられているので、カートリッジケース110とインクカートリッジ30との連携に要する各部材が前壁40に集約される。
なお、本実施形態では、各インクカートリッジ30は、貯留されるインク色が異なるものであり、このインク色の違いが種別判定として判定される態様が例示されているが、種別判定は、例えば、初期インク量が異なるインクカートリッジ30を判定するものであってもよい。これにより、プリンタ部11においてインク残量の把握が正確になされる。
また、インクの組成が異なるインクカートリッジ30が種別判定されるものであってもよい。インクの組成とは、例えば、顔料系のインク、染料系のインク、寒冷地向けに組成されたインク、熱帯地向けに組成されたインクなどである、インクの組成が変わると、インクの粘度や表面張力が変わる。よって、インクの組成が変われば、記録ヘッド21におけるインク吐出の制御も変更する必要がある。インクの組成が判定できることによって、プリンタ部11において、最適な吐出制御がなされて画像記録が行われる。
また、インクの製造地が異なるインクカートリッジ30が種別判定されるものであってもよい。この製造地に関する情報は、制御部90に記憶される。仮に、市場において品質上の問題が発生して、複合機10が製造元に輸送されたときに、制御部90に記憶された情報に基づいて、その複合機10に対して使用されたインクの製造地を知ることができる。これにより、品質上の問題の解明が推進される。
また、インクの製造時期が異なるインクカートリッジ30が種別判定されるものであってもよい。この製造地に関する情報は、制御部90に記憶される。仮に、市場において品質上の問題が発生して、複合機10が製造元に輸送されたときに、制御部90に記憶された情報に基づいて、その複合機10に対して使用されたインクの製造時期を知ることができる。これにより、品質上の問題の解明が推進される。
また、一般ユーザ用のインクカートリッジ30とメンテナンス作業員用のインクカートリッジ30とが種別判定されるものであってもよい。このメンテナンス作業員は、複合機10の補修が可能な人員である。このような人員は、複合機10の補修のために特別な操作を行うことがあり得るので、メンテナンス作業員用のインクカートリッジ30がプリンタ部11に装着されたときには、例えば、大容量のインクを用いたパージなど、一般ユーザでは行い得ない特別な操作が制御部90において許可される。
また、空気の溶存のしやすさが異なるインクを貯留するインクカートリッジ30が種別判定されるものであってもよい。空気が溶存し難いインクであれば、インク貯留室36が脱気されない。逆に、空気が溶存しやすいインクであれば、インク貯留室36が脱気される。このようなインク貯留室36の状態の違いが判定されることによって、記録ヘッド21のメンテナンスプログラムが変更される。
また、センサーアーム60の遮光板62や種別判定部77、トリガー検知部85は、光センサ114,118の発光部から照射される光を遮断するものとしたが、これらは、必ずしも各光センサ114,118において発光部から受光部に到達する光量を完全に遮断する必要はなく、例えば、発光部から受光部へ向かって照射された光の全部又は一部を反射又は回折するなど、光の向きを変えて受光素子に至る光量を遮断又は低下させたり、磨りガラスや絞りのような部材によって光を減衰させたりして、受光部が受光する光量をある程度以下とするものであってもよい。
また、本実施形態では、光センサ118の出力信号は、RAM93に更新されて格納される態様が示されているが、例えば、光センサ118の出力信号がRAM93に順次格納され、種別判定において、制御部90が、インクカートリッジ30がカートリッジケース110へ挿入された後に最初にHIからLOWへ出力変化したときの光センサ118の出力信号と、最後にLOWからHIに変化したときの光センサ118の出力信号を選択して、インクカートリッジ30の種別を判定する態様であってもよい。
[変形例]
以下、前述された実施形態の変形例が説明される。図12に示されているように、この変形例では、インクカートリッジ30が、インク貯留室36を有するカートリッジ本体31と、カートリッジ本体31における装着向き50の前側を覆うカバー32と、から構成されている。
カートリッジ本体31は、突出部材76、種別判定部77及びトリガー検知部85が設けられていないことの他は、前述されたインクカートリッジ30と同様の構成である。したがって、幅方向51に細い薄平な略直方体形状の外形であり、その内部空間にインク貯留室36を有する。また、カートリッジ本体31の装着向き50の前側には、インク貯留室36と連続する残量検知部34、大気連通口71及びインク供給部72が設けられている。これらの構成は、前述された実施形態と同様なので、ここでは詳細な説明が省略される。
カバー32は、カートリッジ本体31の装着向き50の前側部分を覆う中空の箱形状である。カバー32は、カートリッジ本体31の外壁に沿って、装着向き50に沿った方向へスライド可能である。各図には現れていないが、カバー32は、カートリッジ本体31から装着向き50へ所定の距離だけ離れた位置においてカートリッジ本体31に係止され、そのスライド範囲が規制されている。また、カートリッジ本体31とカバー32との間にはコイルバネ37,38が介設されており、このコイルバネ37,38によって、カバー32が、カートリッジ本体31から離れる向きへ付勢されている。
カバー32における装着向き50の前側には、前述と同様の突出部材76、種別判定部77及びトリガー検知部85が設けられている。これらは前述された実施形態と同様なので、ここでは詳細な説明が省略される。種別判定部77及びトリガー検知部85より脱抜向き54には、幅方向51に貫通される窓33が形成されている。カバー32がカートリッジ本体31に最も接近したとき、この窓33に対応する位置へ残量検知部34が進入する。カバー32がカートリッジ本体31から離れると、残量検知部34が窓33に対応する位置から外れる。この窓33は、光センサ114の光を透過させる。
各図には現れていないが、カバー32における装着向き50の前側には、大気連通口71及びインク供給部72に対応する位置に、ロッド124が挿通可能な貫通孔と、連結部121及びインクニードル122が挿通可能な貫通孔とがそれぞれ形成されている。これら貫通孔を通じて、ロッド124が大気連通口71にアクセスされ、連結部121及びインクニードル122がインク供給部72にアクセスされる。
前述された実施形態と同様にして、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着されると、トリガー検知部85が光センサ114の検知領域115に進入して通過し(図13:T4,T5)、これらの各タイミングで種別判定部77が、光センサ118の検知領域119に進入して通過し(図13:T4,T5)、その後、残量検知部34の照射部34Cが各光センサ114,118の検知領域115,119に進入する(図13:T6)。この間において、カバー32の装着向き50の前側がカートリッジケース110の奥壁117に当接する。
前述されたように、カバー32の窓33に残量検知部34が進入するには、カバー32の装着向き50の前側がカートリッジケース110の奥壁117に当接した後、カートリッジ本体31とカバー32とが最も接近するまで、さらにカートリッジ本体31が装着向き50へ移動される必要がある。これにより、種別判定部77及びトリガー検知部85が各光センサ114,118に検知されてから、残量検知部34が各光センサ114,118に検知されるまでのストロークSが長くなる(図13参照)。
これにより、カートリッジケース110にインクカートリッジ30が装着される速度が速くなったとしても、光センサ118の出力信号がRAM93に格納されるタイミングと、インクカートリッジ30の種別判定がされるタイミングとの間に、ある程度の時間差が生じて、制御部90において、これら各処理が確実に実行される。
また、カートリッジケース110に装着されていない状況において、インクカートリッジ30が落下されたり、他の部材に衝突されたりしても、カバー32によって、インクカートリッジ本体の装着向き50の前側が保護される。つまり、大気連通口72のシールが破断されたり、インク口供給部72や残量検知部34が破損されたりすることが防止される。
30・・・インクカートリッジ
31・・・カートリッジ本体
32・・・カバー
36・・・インク貯留室(インク室)
60・・・センサーアーム(移動部材)
64・・・フロート部(フロート)
77・・・種別判定部(第2部位)
78・・・切欠き(第2部位)
79・・・切欠き(第2部位)
85・・・トリガー検知部(第1部位)
90・・・制御部
100・・・インク供給装置
110・・・カートリッジケース(カートリッジ装着部)
114・・・光センサ(第1センサ)
118・・・光センサ(第2センサ)

Claims (6)

  1. 装着向きへインクカートリッジが装着可能であるカートリッジ装着部を備えたインク供給装置であって、
    上記カートリッジ装着部は、
    上記インクカートリッジの第1部位を検知したことに基づいて第1検知情報を出力する第1センサと、
    上記インクカートリッジの第2部位を検知したことに基づいて第2検知情報を出力する第2センサと、を具備し、
    上記第1センサから第1検知情報が出力されたときにおける第2検知情報の有無が第1判定情報として格納され、上記第1センサから第1検知情報が出力されなくなったときにおける第2検知情報の有無が第2判定情報として格納される記憶手段と、
    上記第1判定情報、及び上記第1検知情報が最後に出力されなくなったときの第2判定情報に基づいて、インクカートリッジの種別を判定する制御手段と、を具備するものであるインク供給装置。
  2. 上記インクカートリッジが当該カートリッジ装着部へ装着完了されたことを判定する第1判定手段を更に具備し、
    上記制御手段は、上記第1判定手段が装着完了と判定したことを条件として、インクカートリッジの種別を判定するものである請求項1に記載のインク供給装置。
  3. 上記インクカートリッジが当該カートリッジ装着部へ挿入されていることを判定する第2判定手段を更に具備し、
    上記制御手段は、上記第2判定手段の判定に基づいて、上記インクカートリッジが当該カートリッジ装着部へ挿入された後に最初に上記第1検知情報が出力されたときの第1判定情報と、上記第1検知情報が最後に出力されなくなったときの第2判定情報と、に基づいて、インクカートリッジの種別を判定するものである請求項1又は2に記載のインク供給装置。
  4. 上記インクカートリッジは、インクを貯留するカートリッジ本体と、当該カートリッジ本体における上記装着向きの前側を覆って上記カートリッジ本体に対して当該装着向きへスライド可能なカバーと、を有し、
    上記第1部位及び上記第2部位は、上記カバーに設けられたものである請求項1から3のいずれかに記載のインク供給装置。
  5. 上記第1センサ及び上記第2センサは、光を受光可能な受光部と該受光部へ向けて光を発光する発光部とを有し、上記発光部から上記受光部に至る光路に、対応する上記第1部位又は上記第2部位が進入されて受光量が変化することにより、それらを検知するものである請求項1から4のいずれかに記載のインク供給装置。
  6. 上記第1部位及び上記第2部位は、上記インクカートリッジが上記カートリッジ装着部に装着される装着過程において、対応する上記第1センサ又は上記第2センサの上記光路に進入して、上記受光部に到達する光の光量を調整するものである請求項4に記載のインク供給装置。
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