JP2010228211A - 物品保護用フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】 バイオマス度を一定以上有し、滑り性、透明性があり、さらに、柔軟性も併せ持つことによって、フィルムの加工作業性が向上し、かつ、フィルム表面への凹凸加工も可能となる、物品保護用フィルムを提供する。
【解決手段】 軟質樹脂層からなる中間層を、ポリ乳酸(PLA)樹脂層で挟んで、共押出成形することによって多層化製膜した物品保護用フィルムであれば、バイオマス度を一定以上有し、滑り性、および透明性を維持しつつ、柔軟性も併せ持ち、かつ、フィルム表面への凹凸加工も可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】 軟質樹脂層からなる中間層を、ポリ乳酸(PLA)樹脂層で挟んで、共押出成形することによって多層化製膜した物品保護用フィルムであれば、バイオマス度を一定以上有し、滑り性、および透明性を維持しつつ、柔軟性も併せ持ち、かつ、フィルム表面への凹凸加工も可能となる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、各種物品、特に、書籍の表面に貼付して、物品の一部又は全体を被覆することにより、物品を傷や汚染から守ることに有用な物品保護用フィルムに関するものである。
従来、傷や汚染から各種の物品を守るために、その表面に保護用のフィルムを貼付等して、物品の一部又は全体を被覆し、物品を保護することが行われている。保護される物品としては、書籍、楽譜、地図等や、携帯電話やコンピュータ等のディスプレイ、そして鏡やガラス製品等がある。特に、書籍は、人が手にとって利用するものであり、また、運搬や保管で、縦または横に重ねられることが多く、出し入れの作業において、その表面に傷や汚染を被り易い。そこで、主に図書館等で利用される書籍には、表面保護のため、合成樹脂からなるフィルムが、粘着剤を介して貼付されている。
これら保護用フィルムを構成する基礎となる合成樹脂フィルムには、従前は、ポリ塩化ビニル製のフィルムが、近年は、脱ハロゲン等の環境保全の要請からポリエチレン製や、ポリプロピレン製のフィルムが使用されており、更には、物品表面に貼付するために、前記のフィルムに塗布される粘着剤によって、該フィルムが膨潤してしまうことを防ぐ配慮が施された物品保護用カバーフィルムも提案されている(特許文献1)。
さらに、昨今は、二酸化炭素ガスの排出量を抑制するために、排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素が同じ量となるような生産活動を行うという、カーボンニュートラルの発想に基づく製造技術が要請されており、各種の積層フィルムにおいてもバイオマスプラスチックが注目され、その透明性からポリ乳酸(PLA)樹脂の延伸フィルムも一部で使用され始めている(特許文献2)。
しかしながら、ポリエステル樹脂であるポリ乳酸(PLA)樹脂フィルムは、バイオマス度が、ほぼ100%であるものの、従来のポリオレフィン樹脂に比べ剛性が高いため、複雑な形状への切り取りや、折り曲げ、および貼り付けが必要な書籍等への適用は、装填作業性に劣り、実用上、満足の行くものではない。
また、一般に、延伸フィルムには凹凸加工が行えないため、従来のポリオレフィン樹脂フィルムに凹凸加工を施したものに比べ、滑り性が劣り、例えば、保護フィルムを貼付した書籍が、図書館の書棚のように、隙間無く配置されて、隣接する他の書籍と重なっている状態にある場合、所望の書籍を取り出し難いという欠点がある。
また、一般に、延伸フィルムには凹凸加工が行えないため、従来のポリオレフィン樹脂フィルムに凹凸加工を施したものに比べ、滑り性が劣り、例えば、保護フィルムを貼付した書籍が、図書館の書棚のように、隙間無く配置されて、隣接する他の書籍と重なっている状態にある場合、所望の書籍を取り出し難いという欠点がある。
ここで、剛性なポリ乳酸(PLA)樹脂を軟質化させる手法としては、ポリ乳酸(PLA)樹脂分子中に軟質化成分(ソフトセグメント)を共重合する手法や、あるいは、ポリ乳酸(PLA)樹脂にエラストマーその他の軟質樹脂又は耐衝撃改質剤を一定の割合で混合する等の手法が用いられる。ここで、上述の軟質化成分や軟質樹脂は、一般に、石油を原料とするものである。
しかしながら、前者は、一定の透明性を得られる組み合わせが見出せるものの、柔軟化に伴い、伸びによる寸法安定性が低下すると共に、表面の摩擦係数が増加し、その結果、滑り性が低下してしまう。一方、後者は、上記のような伸びによる寸法安定性の低下や、滑り性の劣化を抑制する組み合わせが見出せるものの、ポリ乳酸(PLA)樹脂の透明性を確保できる組合せは見出されていない。
本発明は、バイオマス度を一定以上有し、ポリ乳酸(PLA)樹脂が有する滑り性、透明性を極力維持しつつ、柔軟性を付与することによって作業性を向上させ、かつ、フィルム表面への凹凸加工を可能にする物品保護用フィルムを提供するものである。
本発明者は、上記のような問題点を解決すべく種々研究した結果、軟質樹脂層からなる中間層を、ポリ乳酸(PLA)樹脂層で挟んで、共押出成形することによって多層化製膜した物品保護用フィルムであれば、バイオマス度を一定以上有し、滑り性、および透明性を維持しつつ、柔軟性も併せ持ち、かつ、フィルム表面への凹凸加工も可能となることを見出して本発明を完成したものである。
すなわち、本発明の請求項1に係る発明は、共押出成形により、表面層及び裏面層にポリ乳酸樹脂層が配設され、中間層に軟質樹脂層が配設され、少なくとも前記の3層の構成からなり、全体として表裏対称構成となることを特徴とする、物品保護用フィルムである。
また、本発明の請求項2に係る発明は、前記軟質樹脂層が、ポリ乳酸樹脂を主成分とする樹脂からなることを特徴とする、請求項1に記載の物品保護用フィルムである。
また、本発明の請求項3に係る発明は、前記軟質樹脂層が、ポリエステル系エラストマーを主成分とする樹脂からなることを特徴とする、請求項1に記載の物品保護用フィルムである。
また、本発明の請求項4に係る発明は、前記物品保護用フィルムの全体の厚さが40〜70μmであり、かつ、前記軟質樹脂層の厚さが、表面層または裏面層を構成するポリ乳酸樹脂層の厚さに対し、1.5〜10倍の厚さであることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の物品保護用フィルムである。
また、本発明の請求項5に係る発明は、前記物品保護用フィルムが、ループスティフネス50mN以下であり、曇度8%以下であり、かつ、表面の動摩擦係数0.5以下であることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の物品保護用フィルムである。
また、本発明の請求項6に係る発明は、前記物品保護用フィルムの一方の表面に、凹凸加工が施されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の物品保護用フィルムである。
また、本発明の請求項7に係る発明は、前記物品保護用フィルムの一方の表面に、粘着層が設けられていることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の物品保護用フィルムである。
また、本発明の請求項8に係る発明は、前記物品保護用フィルムの一方の表面に凹凸加工が施され、反対側の表面に粘着層が設けられていることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の物品保護用フィルムである。
本発明に係る物品保護用フィルムは、透明な軟質樹脂層からなる中間層を、ポリ乳酸(PLA)樹脂層で挟んで、共押出成形することによって多層化製膜しているため、バイオマス度を一定以上有し、滑り性、および透明性を維持しつつ、ポリ乳酸(PLA)樹脂だけでは発現が困難であった、柔軟性も併せ持つことが可能となる。
また、本発明に係る物品保護用フィルムは、表裏対称構成のため、積層に起因するフィルム全体の反りの発生を防止することができ、また、フィルム表裏面のうち片面の滑り性が、他方の面より低下することに起因する機械加工適性の低下等を防止することができる。
また、本発明に係る物品保護用フィルムは、表裏対称構成のため、積層に起因するフィルム全体の反りの発生を防止することができ、また、フィルム表裏面のうち片面の滑り性が、他方の面より低下することに起因する機械加工適性の低下等を防止することができる。
また、本発明に係る物品保護用フィルムは、延伸フィルムの貼り合わせではないため、表面への凹凸加工も可能となる。そして、フィルムの一方の表面に凹凸加工が施された物品保護用フィルムにおいては、他の物品と接する最表面の面積が減少するため、摩擦も減少し、表面層の滑り性が更に向上することになる。
また、本発明に係る物品保護用フィルムは、物品と接する側、すなわち裏面側に粘着層を設けることができ、裏面に粘着層が設けられた物品保護用フィルムにおいては、粘着層側を内側として物品に貼付することができる。
そして、フィルム表面に凹凸加工が施され、裏面側に粘着層が設けられた物品保護用フィルムにおいては、表面側は滑り性が高く、裏面側は物品と粘着するため、書籍等に貼付した場合に、書籍等が重なった状態であっても、取り出し容易となる。
また、本発明に係る物品保護用フィルムは、物品と接する側、すなわち裏面側に粘着層を設けることができ、裏面に粘着層が設けられた物品保護用フィルムにおいては、粘着層側を内側として物品に貼付することができる。
そして、フィルム表面に凹凸加工が施され、裏面側に粘着層が設けられた物品保護用フィルムにおいては、表面側は滑り性が高く、裏面側は物品と粘着するため、書籍等に貼付した場合に、書籍等が重なった状態であっても、取り出し容易となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
本発明に係る物品保護用フィルムは、表面層および裏面層にポリ乳酸(PLA)樹脂層が設けられ、中間層に軟質樹脂層が設けられ、少なくとも3層の構成からなり、全体として表裏対称となる構成を基本構成とするフィルムであり、例えば、図1に示すように、本発明に係る物品保護用フィルム1は、表面層にポリ乳酸(PLA)樹脂層2、中間層に軟質樹脂層3、裏面層に表面層と同じポリ乳酸(PLA)樹脂層2が、この順で設けられて共押出成形された3層構成の積層体である。
本発明に係る物品保護用フィルムは、表面層および裏面層に、バイオマス材料であって、透明で硬質であり、その剛性から高い寸法安定性、及び良好な滑り性を有する、ポリ乳酸(PLA)樹脂層を配設し、中間層に、フィルム全体に柔軟性を付与する透明な軟質樹脂層を配設することにより、相互の欠点を補完し、改善することができるものである。
すなわち、ポリ乳酸(PLA)樹脂層単層では、その高い剛性のため、複雑な形状へ折り曲げること等が必要な書籍等への装填作業性に劣るという欠点があり、一方、軟質樹脂層単層では、その柔軟性のため、寸法安定性が低く、滑り性が悪いという欠点があるが、本発明に係る物品保護用フィルムでは、上記のように、軟質樹脂層をポリ乳酸(PLA)樹脂層で挟むように積層することで、相互の欠点を補完し、改善することができる。
すなわち、ポリ乳酸(PLA)樹脂層単層では、その高い剛性のため、複雑な形状へ折り曲げること等が必要な書籍等への装填作業性に劣るという欠点があり、一方、軟質樹脂層単層では、その柔軟性のため、寸法安定性が低く、滑り性が悪いという欠点があるが、本発明に係る物品保護用フィルムでは、上記のように、軟質樹脂層をポリ乳酸(PLA)樹脂層で挟むように積層することで、相互の欠点を補完し、改善することができる。
なお、積層に起因するフィルム全体の反りの発生を防止するために、また、フィルム表裏面のうち片面の滑り性が、他方の面より低下することに起因する機械加工適性の低下等を防止するために、本発明に係る物品保護用フィルムは、表裏対称構成とすることが好ましい。
また、本発明に係る物品保護用フィルムは、上記のような3層構成の他に、表裏層のポリ乳酸(PLA)樹脂層と、中間層である軟質樹脂層との間に、別の層を配設し、全体として表裏対称構成としても良い。
例えば、軟質樹脂層に、ポリ乳酸(PLA)樹脂層との熱融着性を有しない樹脂を使用する場合には、図2に示すように、ポリ乳酸(PLA)樹脂層2と軟質樹脂層3の双方に接着性を有する接着性樹脂層4を、表裏層のポリ乳酸(PLA)樹脂層2と軟質樹脂層3との間に同じ膜厚で配設することにより、層数が5層に増えた構成とすることも可能である。このような構成の場合も、前記接着性樹脂層の加工温度が、前記ポリ乳酸(PLA)樹脂層や前記軟質樹脂層の加工温度と同程度になるように調整することで、共押出成形可能である。
ただし、バイオマス度やコストの観点からは、シンプルな3層構成をとることが好ましい。
ただし、バイオマス度やコストの観点からは、シンプルな3層構成をとることが好ましい。
次に、本発明に係る物品保護用フィルムを構成する各材料、および製造方法等について説明する。
(ポリ乳酸樹脂層)
まず、本発明に係る物品保護用フィルムの表面層及び裏面層を構成するポリ乳酸(PLA)樹脂については、例えば、L−、D−、またはDL−乳酸単位を主成分とする重合体で、透明性を有し、熱によって溶融し、押出機等を用いて押出成型可能な生分解性ポリエステルを使用することができる。
まず、本発明に係る物品保護用フィルムの表面層及び裏面層を構成するポリ乳酸(PLA)樹脂については、例えば、L−、D−、またはDL−乳酸単位を主成分とする重合体で、透明性を有し、熱によって溶融し、押出機等を用いて押出成型可能な生分解性ポリエステルを使用することができる。
具体的には、例えば、メルトフロ−レイト(MFR)が1.0〜20.0g/10分位、好ましくは、2.0〜10.0g/10分(190℃、2.16kg)位の範囲内で、密度が1.10〜1.30g/cm3 位、融点が150〜165℃の範囲内、更に、非晶タイプにおいては、Tg=50〜70℃の範囲内にあるポリ乳酸樹脂を使用することができる。
また、必要に応じ、結晶核剤、スリップ剤、耐衝撃改質剤等の助剤を併用しても良い。
なお、本発明において、メルトフロ−レイト(MFR)とは、JIS K6921(1
90℃)に準拠した手法から測定したものであり、また、密度は、JIS K7112に
準拠した手法から測定したものである。
また、必要に応じ、結晶核剤、スリップ剤、耐衝撃改質剤等の助剤を併用しても良い。
なお、本発明において、メルトフロ−レイト(MFR)とは、JIS K6921(1
90℃)に準拠した手法から測定したものであり、また、密度は、JIS K7112に
準拠した手法から測定したものである。
(軟質樹脂層)
次に、本発明に係る物品保護用フィルムの中間層を構成する軟質樹脂については、表面層及び裏面層を構成するポリ乳酸(PLA)樹脂層に比べて、柔軟性が高く、透明性を有するものであれば、使用することが可能であるが、ポリ乳酸(PLA)樹脂との熱融着性を有する樹脂であることが、接着性樹脂層を必要としない点で好ましく、また、物品保護用フィルム全体のバイオマス度が高まる点で、バイオマス材料を原料に含む樹脂であることが好ましく、更には、共押出成形する際の適性から、ポリ乳酸(PLA)樹脂の加工温度と同程度の加工温度の範囲で共押出成形可能な樹脂であることが好ましい。
次に、本発明に係る物品保護用フィルムの中間層を構成する軟質樹脂については、表面層及び裏面層を構成するポリ乳酸(PLA)樹脂層に比べて、柔軟性が高く、透明性を有するものであれば、使用することが可能であるが、ポリ乳酸(PLA)樹脂との熱融着性を有する樹脂であることが、接着性樹脂層を必要としない点で好ましく、また、物品保護用フィルム全体のバイオマス度が高まる点で、バイオマス材料を原料に含む樹脂であることが好ましく、更には、共押出成形する際の適性から、ポリ乳酸(PLA)樹脂の加工温度と同程度の加工温度の範囲で共押出成形可能な樹脂であることが好ましい。
具体的には、ポリ乳酸(PLA)系エラストマー樹脂、ポリエステル系エラストマー樹脂、アクリル系エラストマー樹脂等を使用することができる。
このほか、ポリ乳酸(PLA)樹脂等の硬質な樹脂に、ポリブチレンサクシネート等からなる柔軟化改質剤を添加した混合物も使用できる。
このほか、ポリ乳酸(PLA)樹脂等の硬質な樹脂に、ポリブチレンサクシネート等からなる柔軟化改質剤を添加した混合物も使用できる。
ポリ乳酸(PLA)系エラストマー樹脂の具体例としては、例えば、クラレプラスチック社製のポリ乳酸軟質コンパウンド樹脂(商品名:LM−1150QS、MFR:18g/10分)等があり、ポリエステル系エラストマー樹脂の具体例としては、例えば、三菱化学株式会社製のポリエステル系エラストマー樹脂(商品名:A1706C、MFR:7g/10分、融点:160℃)等がある。
(膜厚)
次に、本発明に係る物品保護用フィルムの膜厚について説明すると、まず、その総厚は約20μm〜100μm位、好ましくは、40μm〜70μm位が望ましいものである。
40μm未満では、フィルムとして扱い難くなるため好ましくなく、70μmを超えると非経済的であるため好ましくない。
次に、本発明に係る物品保護用フィルムの膜厚について説明すると、まず、その総厚は約20μm〜100μm位、好ましくは、40μm〜70μm位が望ましいものである。
40μm未満では、フィルムとして扱い難くなるため好ましくなく、70μmを超えると非経済的であるため好ましくない。
次に、本発明に係る物品保護用フィルムを構成する各層の膜厚について説明する。
各層の膜厚比は、物品保護用フィルムに所望する剛性とバイオマス度、そして、使用する軟質樹脂層の柔軟性により決定される。
各層の膜厚比は、物品保護用フィルムに所望する剛性とバイオマス度、そして、使用する軟質樹脂層の柔軟性により決定される。
ポリ乳酸(PLA)樹脂層の膜厚については、フィルム全体の対称性を保つため、表面層の膜厚と裏面層の膜厚は同じである。具体的には、膜厚1〜40μm位、好ましくは、5〜20μm位の範囲からなることが好ましい。
軟質樹脂層の膜厚については、汎用のポリ乳酸(PLA)系エラストマー樹脂、または、ポリエステル系エラストマー樹脂を用いる場合においては、加工性やコスト等の点から、表面層または裏面層を構成するポリ乳酸(PLA)樹脂層の膜厚に対し、1.5〜10倍の膜厚が好ましい。1.5倍よりも小さい場合には、柔軟化効果が薄れるため好ましくなく、一方、10倍を超える場合には非経済的であり、かつ、滑り性等、実用上の特性にも影響が生じるため、好ましくないものである。
軟質樹脂層の膜厚は、具体的には、膜厚5〜60μm位、好ましくは、20〜50μm位の範囲からなることが好ましい。
軟質樹脂層の膜厚は、具体的には、膜厚5〜60μm位、好ましくは、20〜50μm位の範囲からなることが好ましい。
(柔軟性)
次に、本発明に係る物品保護用フィルムの柔軟性について説明すると、そのループスティフネスが50mN以下であることが好ましい。ループスティフネスが50mNを超えると、いわゆる腰が強い状態となり、柔軟性に欠け、複雑な形状への切り取り、折り曲げ、貼り付け等が必要な書籍等への装填作業性に劣るためである。
本発明に係る物品保護用フィルムにおいては、上記のような層構成、及び各膜厚とすることで、ループスティフネスを50mN以下にすることができる。
次に、本発明に係る物品保護用フィルムの柔軟性について説明すると、そのループスティフネスが50mN以下であることが好ましい。ループスティフネスが50mNを超えると、いわゆる腰が強い状態となり、柔軟性に欠け、複雑な形状への切り取り、折り曲げ、貼り付け等が必要な書籍等への装填作業性に劣るためである。
本発明に係る物品保護用フィルムにおいては、上記のような層構成、及び各膜厚とすることで、ループスティフネスを50mN以下にすることができる。
なお、ループスティフネスとは、テープ状のフィルム試験片の両端を挟持固定し、円又は楕円のループを形成してから、ループの頂点を圧子で押圧して、その応力を検出することにより得られる値であり、この値が小さいほど試験フィルムの腰強度が弱い、すなわち、柔軟性が高いと評価されるものである。
本発明におけるループスティフネスの測定は、(株)東洋精機製作所製のループスティフネステスタを用いて、フィルムを15mm幅で帯状に切断し、その帯状片の中央付近で直径60mmの円形ループを作り、この円形ループを外側から15mm押し込んだ時にかかる荷重をループスティフネスとして測定した。
(透明性)
次に、本発明に係る物品保護用フィルムの透明性について説明すると、その曇度(HAZE)が8%以下であることが好ましい。曇度(HAZE)が8%を超えると、フィルムが白濁したような状態となり、書籍等に貼付した場合に、印刷等の表示が見え難くなり、本発明の用途として好ましくないからである。
次に、本発明に係る物品保護用フィルムの透明性について説明すると、その曇度(HAZE)が8%以下であることが好ましい。曇度(HAZE)が8%を超えると、フィルムが白濁したような状態となり、書籍等に貼付した場合に、印刷等の表示が見え難くなり、本発明の用途として好ましくないからである。
なお、曇度(HAZE)は、例えば、JIS−K7105に定義されているように、積分球式光線透過率測定装置を用いて測定された、拡散透過率を全光線透過率で割った比によって表されるものであり、該曇度が低いほど、測定フィルムの透明性が高いと評価されるものである。
本評価において、曇度の測定は、スガ試験機株式会社製のヘーズメーター(SM−C)を使用して、拡散透過率及び全光線透過率を測定して求めた。
本評価において、曇度の測定は、スガ試験機株式会社製のヘーズメーター(SM−C)を使用して、拡散透過率及び全光線透過率を測定して求めた。
(滑り性)
次に、本発明に係る物品保護用フィルムの滑り性について説明すると、その表面の動摩擦係数が0.5以下であることが好ましい。表面の動摩擦係数が0.5を超えると、滑り性が低下し、例えば、このようなフィルムを貼付した書籍が、図書館の書棚のように、隙間無く配置されて、隣接する他の書籍と重なっている状態にある場合、所望の書籍を取り出し難くなり、本発明の用途として好ましくないからである。
本評価において、動摩擦係数の測定は、引張り試験機を使用して、JIS−K7125に準拠した方法により測定した。
次に、本発明に係る物品保護用フィルムの滑り性について説明すると、その表面の動摩擦係数が0.5以下であることが好ましい。表面の動摩擦係数が0.5を超えると、滑り性が低下し、例えば、このようなフィルムを貼付した書籍が、図書館の書棚のように、隙間無く配置されて、隣接する他の書籍と重なっている状態にある場合、所望の書籍を取り出し難くなり、本発明の用途として好ましくないからである。
本評価において、動摩擦係数の測定は、引張り試験機を使用して、JIS−K7125に準拠した方法により測定した。
(製造方法)
次に、本発明において、上記のような各樹脂組成物を使用して、本発明に係る物品保護用フィルムを製造する方法について説明する。
本発明においては、上記の各樹脂組成物を使用し、それらの樹脂組成物を、例えば、Tダイ共押出機、インフレ−ション共押出機等を使用して共押出成形して、本発明に係る物品保護用フィルムを製造することができる。
ただし、凹凸加工を施す加工性の観点や、フィルムに透明性を保つ観点等からは、Tダイ共押出機によるキャスト製膜法が好ましい。
次に、本発明において、上記のような各樹脂組成物を使用して、本発明に係る物品保護用フィルムを製造する方法について説明する。
本発明においては、上記の各樹脂組成物を使用し、それらの樹脂組成物を、例えば、Tダイ共押出機、インフレ−ション共押出機等を使用して共押出成形して、本発明に係る物品保護用フィルムを製造することができる。
ただし、凹凸加工を施す加工性の観点や、フィルムに透明性を保つ観点等からは、Tダイ共押出機によるキャスト製膜法が好ましい。
Tダイ共押出機によるキャスト製膜法であれば、Tダイから押し出されたフィルムが、冷却により形状固定化する前に、Tダイ押し出し直後のチルロールやゴムロールを表面加工した各ロールに変更することで、容易にフィルム表面に凹凸加工することが可能となる。
一方、フィルムが、冷却され形状が固定化した後に凹凸加工を施す場合は、所望の凹凸を設けることに困難性が伴い、かつ、フィルムが白化し易く、透明性も損なう結果と成り易い。
なお、製膜温度は、使用する樹脂の融点や粘度等により左右されるが、一般に160℃〜200℃位の範囲であることが好ましい。
一方、フィルムが、冷却され形状が固定化した後に凹凸加工を施す場合は、所望の凹凸を設けることに困難性が伴い、かつ、フィルムが白化し易く、透明性も損なう結果と成り易い。
なお、製膜温度は、使用する樹脂の融点や粘度等により左右されるが、一般に160℃〜200℃位の範囲であることが好ましい。
(凹凸加工)
また、本発明に係る物品保護用フィルムにおいては、例えば、図3に示すように、ポリ乳酸(PLA)樹脂層の表面層に、滑り性を向上させる目的で、凹凸加工を施すことができる。凹凸加工を施すことにより、他の物品と接触する最表面の面積が減少し、これにより他の物品との摩擦も減少し、滑り性が向上する。
また、本発明に係る物品保護用フィルムにおいては、例えば、図3に示すように、ポリ乳酸(PLA)樹脂層の表面層に、滑り性を向上させる目的で、凹凸加工を施すことができる。凹凸加工を施すことにより、他の物品と接触する最表面の面積が減少し、これにより他の物品との摩擦も減少し、滑り性が向上する。
本発明に係る物品保護用フィルムに施す凹凸加工については、特に方法は限定されないが、例えば、Tダイ共押出機によるキャスト製膜の際に、Tダイ共押出機のチルロールの表面に凹凸加工を施し、図4に示すように、前記凹凸加工されたチルロール23に、押出後の前記物品保護用フィルムを押し当てることにより、所望の凹凸を表面に形成する方法が簡便である。
凹凸のパターンについては、他の物品と接触する最表面の面積が減少し、これにより滑り性が向上するものであれば使用することができ、特に限定はされないが、例えば、梨地柄のように、細かく均一で、浅めのパターンが好ましい。
凹凸の深さとしては、特に限定はされないが、例えば、3〜20μm位の範囲が好ましい。3μmより浅い場合には、充分な滑り性向上の効果が得られず、20μmより深い場合には、ポリ乳酸からなる樹脂層の剛性が損なわれる場合があるためである。
(粘着層形成)
また、本発明に係る物品保護用フィルムにおいては、例えば、図5に示すように、ポリ乳酸(PLA)樹脂2で構成される裏面層の表面に、物品保護用フィルム30を物品に貼り付けるための粘着層33を設けることができる。
また、本発明に係る物品保護用フィルムにおいては、例えば、図5に示すように、ポリ乳酸(PLA)樹脂2で構成される裏面層の表面に、物品保護用フィルム30を物品に貼り付けるための粘着層33を設けることができる。
前記粘着層は、例えば、アクリル系樹脂からなる感圧性接着剤を、20〜50μm程度の厚さで、グラビアロールコート法を用いてコーティングすることにより、形成することができる。
アクリル系樹脂としては、例えば、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸ブチル等が使用でき、これらのアクリル系樹脂の一種または数種をエーテル、メチルエチルケトン、シクロヘキサン等の溶媒に溶解し、架橋剤や粘着付与剤等を添加して、ペースト状とすることで、感圧性接着剤を製造できる。
アクリル系樹脂としては、例えば、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸ブチル等が使用でき、これらのアクリル系樹脂の一種または数種をエーテル、メチルエチルケトン、シクロヘキサン等の溶媒に溶解し、架橋剤や粘着付与剤等を添加して、ペースト状とすることで、感圧性接着剤を製造できる。
また、必要に応じて、粘着層33を形成する前に、裏面層であるポリ乳酸(PLA)樹脂2の表面を、コロナ放電処理することもできる。該コロナ放電処理により、裏面層であるポリ乳酸(PLA)樹脂2の表面が活性化し、その後コーティングされる粘着層33との密着性が向上するからである。
なお、粘着層を構成する材料としては、特に限定はされず、アクリル系樹脂からなる感圧性接着剤のほか、ゴム系感圧性接着剤、シリコーン系感圧性接着剤などを適宜に選択して使用することができる。
なお、粘着層を構成する材料としては、特に限定はされず、アクリル系樹脂からなる感圧性接着剤のほか、ゴム系感圧性接着剤、シリコーン系感圧性接着剤などを適宜に選択して使用することができる。
また、本発明に係る物品保護用フィルムにおいては、例えば、図6に示すように、ポリ乳酸(PLA)樹脂層の表面層に、凹凸加工を施し、かつ、ポリ乳酸(PLA)樹脂で構成される裏面層の表面に、粘着層33を設けることもできる。
その製造方法として、例えば、上述のように、Tダイ共押出機を用いて凹凸加工をフィルム表面に施した後に、上述のように、グラビアロールコート法を用いて、粘着層をフィルム裏面にコーティングすることにより、前記物品保護用フィルムを製造することができる。
その製造方法として、例えば、上述のように、Tダイ共押出機を用いて凹凸加工をフィルム表面に施した後に、上述のように、グラビアロールコート法を用いて、粘着層をフィルム裏面にコーティングすることにより、前記物品保護用フィルムを製造することができる。
なお、上記は、本発明に係る物品保護用フィルムの製造方法について、その一例を例示したものであり、本発明は、これに限定されるものではないものである。
以上の説明から明らかなように、本発明に係る物品保護用フィルムは、透明な軟質樹脂層からなる中間層を、ポリ乳酸(PLA)樹脂層で挟んで、共押出成形することによって多層化製膜しているため、バイオマス度を一定以上有し、滑り性、および透明性を維持しつつ、ポリ乳酸(PLA)樹脂だけでは発現が困難であった柔軟性も併せ持つことが可能となる。
また、本発明に係る物品保護用フィルムは、表裏対称構成のため、積層に起因するフィルム全体の反りの発生を防止することができ、また、フィルム表裏面のうち片面の滑り性が、他方の面より低下することに起因する機械加工適性の低下等を防止することができる。
また、本発明に係る物品保護用フィルムは、表裏対称構成のため、積層に起因するフィルム全体の反りの発生を防止することができ、また、フィルム表裏面のうち片面の滑り性が、他方の面より低下することに起因する機械加工適性の低下等を防止することができる。
また、本発明に係る物品保護用フィルムは、延伸フィルムの貼り合わせではないため、表面への凹凸加工も可能となる。そして、フィルムの一方の表面に凹凸加工が施された物品保護用フィルムにおいては、他の物品と接する最表面の面積が減少するため、摩擦も減少し、表面層の滑り性が更に向上することになる。
また、本発明に係る物品保護用フィルムは、物品と接する側、すなわち裏面側に粘着層を設けることができ、裏面に粘着層が設けられた物品保護用フィルムにおいては、粘着層側を内側として物品に貼付することができる。
そして、フィルム表面に凹凸加工が施され、裏面側に粘着層が設けられた物品保護用フィルムにおいては、表面側は滑り性が高く、裏面側は物品と粘着するため、書籍等に貼付した場合に、書籍等が重なった状態であっても、取り出し容易となる。
また、本発明に係る物品保護用フィルムは、物品と接する側、すなわち裏面側に粘着層を設けることができ、裏面に粘着層が設けられた物品保護用フィルムにおいては、粘着層側を内側として物品に貼付することができる。
そして、フィルム表面に凹凸加工が施され、裏面側に粘着層が設けられた物品保護用フィルムにおいては、表面側は滑り性が高く、裏面側は物品と粘着するため、書籍等に貼付した場合に、書籍等が重なった状態であっても、取り出し容易となる。
次に実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明する。
(実施例1)
(1)表面層(第1層)および裏面層(第3層)を構成する樹脂として、三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)を、中間層(第2層)を構成する軟質樹脂層として、クラレプラスチックス株式会社製のポリ乳酸軟質コンパウンド樹脂(商品名:LM−1150QS、MFR:18g/10分)を準備した。
(実施例1)
(1)表面層(第1層)および裏面層(第3層)を構成する樹脂として、三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)を、中間層(第2層)を構成する軟質樹脂層として、クラレプラスチックス株式会社製のポリ乳酸軟質コンパウンド樹脂(商品名:LM−1150QS、MFR:18g/10分)を準備した。
(2)次に、上記の樹脂組成物を使用し、3種3層のTダイ共押出製膜機を用いて、表面層(第1層)の膜厚が14μm、中央層(第2層)の膜厚が28μm、裏面層(第3層)の膜厚が14μmとなるように、共押出製膜して、総厚が56μmとなる、本発明に係る物品保護用フィルムを製造した。
上記で製造した物品保護用フィルムは、約75%のバイオマス度を有しており、十分な柔軟性があり、透明性が高く、かつ、表面の滑り性にも優れていた。
(実施例2)
(1)実施例1と同様に、表面層(第1層)および裏面層(第3層)を構成する樹脂として、三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)を、中間層(第2層)を構成する軟質樹脂層として、クラレプラスチックス株式会社製のポリ乳酸軟質コンパウンド樹脂(商品名:LM−1150QS、MFR:18g/10分)を準備した。
(1)実施例1と同様に、表面層(第1層)および裏面層(第3層)を構成する樹脂として、三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)を、中間層(第2層)を構成する軟質樹脂層として、クラレプラスチックス株式会社製のポリ乳酸軟質コンパウンド樹脂(商品名:LM−1150QS、MFR:18g/10分)を準備した。
(2)次に、上記の樹脂組成物を使用し、3種3層のTダイ共押出製膜機を用いて、表面層(第1層)の膜厚が5μm、中央層(第2層)の膜厚が46μm、裏面層(第3層)の膜厚が5μmとなるように、共押出製膜して、総厚が56μmとなる、本発明に係る物品保護用フィルムを製造した。
上記で製造した物品保護用フィルムは、約58%のバイオマス度を有しており、十分な柔軟性があり、透明性が高く、かつ、表面の滑り性にも優れていた。
(実施例3)
(1)表面層(第1層)および裏面層(第3層)を構成する樹脂として、三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)を、中間層(第2層)を構成する軟質樹脂層として、三菱化学株式会社製のポリエステル系エラストマー樹脂(商品名:A1706C、MFR:7g/10分、融点:160℃)を準備した。
(1)表面層(第1層)および裏面層(第3層)を構成する樹脂として、三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)を、中間層(第2層)を構成する軟質樹脂層として、三菱化学株式会社製のポリエステル系エラストマー樹脂(商品名:A1706C、MFR:7g/10分、融点:160℃)を準備した。
(2)次に、上記の樹脂組成物を使用し、3種3層のTダイ共押出製膜機を用いて、表面層(第1層)の膜厚が17μm、中央層(第2層)の膜厚が31μm、裏面層(第3層)の膜厚が17μmとなるように、共押出製膜して、総厚が65μmとなる、本発明に係る物品保護用フィルムを製造した。
上記で製造した物品保護用フィルムは、約52%のバイオマス度を有しており、十分な柔軟性があり、透明性が高く、かつ、表面の滑り性にも優れていた。
(実施例4)
(1)実施例3と同様に、表面層(第1層)および裏面層(第3層)を構成する樹脂として、三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)を、中央層(第2層)を構成する軟質樹脂層として、三菱化学株式会社製のポリエステル系エラストマー樹脂(商品名:A1706C、MFR:7g/10分、融点:160℃)を準備した。
(1)実施例3と同様に、表面層(第1層)および裏面層(第3層)を構成する樹脂として、三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)を、中央層(第2層)を構成する軟質樹脂層として、三菱化学株式会社製のポリエステル系エラストマー樹脂(商品名:A1706C、MFR:7g/10分、融点:160℃)を準備した。
(2)次に、上記の樹脂組成物を使用し、3種3層のTダイ共押出製膜機を用いて、表面層(第1層)の膜厚が5μm、中央層(第2層)の膜厚が50μm、裏面層(第3層)の膜厚が5μmとなるように、共押出製膜して、総厚が60μmとなる、本発明に係る物品保護用フィルムを製造した。
上記で製造した物品保護用フィルムは、約16%のバイオマス度を有しており、十分な柔軟性があり、透明性が高く、かつ、表面の滑り性にも優れていた。
(実施例5)
(1)実施例1と同様に、表面層(第1層)および裏面層(第3層)を構成する樹脂として、三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)を、中央層(第2層)を構成する軟質樹脂層として、クラレプラスチックス株式会社製のポリ乳酸軟質コンパウンド樹脂(商品名:LM−1150QS、MFR:18g/10分)を準備した。
(1)実施例1と同様に、表面層(第1層)および裏面層(第3層)を構成する樹脂として、三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)を、中央層(第2層)を構成する軟質樹脂層として、クラレプラスチックス株式会社製のポリ乳酸軟質コンパウンド樹脂(商品名:LM−1150QS、MFR:18g/10分)を準備した。
(2)次に、上記の樹脂組成物を使用し、3種3層のTダイ共押出製膜機を用いて、表面層(第1層)の膜厚が14μm、中央層(第2層)の膜厚が28μm、裏面層(第3層)の膜厚が14μmとなるように、共押出製膜し、その直後のチルロールを梨地パターンのエンボスロールとして、表面層(第1層)に凹凸加工を施した。
(3)次に、上記の表面層(第1層)に凹凸加工を施したフィルムの裏面層(第3層)側に、コロナ放電処理を施し、その後、グラビアロールコート法により、ポリアクリル酸メチルを主成分とする感圧性接着剤を30μmの厚さで形成し、本発明に係る物品保護用フィルムを製造した。
(4)上記で製造した物品保護用フィルムは、約75%のバイオマス度を有しており、十分な柔軟性があり、透明性が高く、かつ、表面の滑り性にも優れていた。そして、前記物品保護用フィルムは、各種の形状に切り取ったり、折り曲げたり、他の物品へ貼り付けたりすることが容易にできるものであり、書籍への装填作業性に優れるものであった。また、前記物品保護用フィルムを装填した書籍においては、複数の書籍が密接して書棚に格納されている場合であっても、表面に凹凸加工が施されているため、滑り性が高く、容易に取り出すことができるものであった。
(実施例6)
(1)実施例3と同様に、表面層(第1層)および裏面層(第3層)を構成する樹脂として、三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)を、中央層(第2層)を構成する軟質樹脂層として、三菱化学株式会社製のポリエステル系エラストマー樹脂(商品名:A1706C、MFR:7g/10分、融点:160℃)を準備した。
(1)実施例3と同様に、表面層(第1層)および裏面層(第3層)を構成する樹脂として、三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)を、中央層(第2層)を構成する軟質樹脂層として、三菱化学株式会社製のポリエステル系エラストマー樹脂(商品名:A1706C、MFR:7g/10分、融点:160℃)を準備した。
(2)次に、上記の樹脂組成物を使用し、3種3層のTダイ共押出製膜機を用いて、表面層(第1層)の膜厚が17μm、中央層(第2層)の膜厚が31μm、裏面層(第3層)の膜厚が17μmとなるように、共押出製膜し、その直後のチルロールを梨地パターンのエンボスロールとして、表面層(第1層)に凹凸加工を施した。
(3)次に、上記の表面層(第1層)に凹凸加工を施したフィルムの裏面層(第3層)側に、コロナ放電処理を施し、その後、グラビアロールコート法により、ポリアクリル酸メチルを主成分とする感圧性接着剤を30μmの厚さで形成し、本発明に係る物品保護用フィルムを製造した。
(4)上記で製造した物品保護用フィルムは、約52%のバイオマス度を有しており、十分な柔軟性があり、透明性が高く、かつ、表面の滑り性にも優れていた。そして、前記物品保護用フィルムは、各種の形状に切り取ったり、折り曲げたり、他の物品へ貼り付けたりすることが容易にできるものであり、書籍への装填作業性にすぐれるものであった。また、前記物品保護用フィルムを装填した書籍においては、複数の書籍が密接して書棚に格納されている場合であっても、表面に凹凸加工が施されているため、滑り性が高く、容易に取り出すことができるものであった。
(比較例1)
三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)を使用し、単層のTダイ押出製膜機を用いて、膜厚が57μmとなる、フィルムを製造した。
上記で製造したフィルムは、高い透明性が得られたものの、柔軟性に劣っていた。
三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)を使用し、単層のTダイ押出製膜機を用いて、膜厚が57μmとなる、フィルムを製造した。
上記で製造したフィルムは、高い透明性が得られたものの、柔軟性に劣っていた。
(比較例2)
三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)30重量部と、日本ポリプロ株式会社製のランダムポリプロピレン(商品名:ウィンテック(登録商標)WFX4、MFR:7.0g/10分、融点:125℃)70重量部とをドライブレンドして、単層のTダイ押出製膜機を用いて、膜厚が46μmとなる、フィルムを製造した。
三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)30重量部と、日本ポリプロ株式会社製のランダムポリプロピレン(商品名:ウィンテック(登録商標)WFX4、MFR:7.0g/10分、融点:125℃)70重量部とをドライブレンドして、単層のTダイ押出製膜機を用いて、膜厚が46μmとなる、フィルムを製造した。
上記で製造したフィルムは、高い柔軟性が得られたものの、フィルムの白濁が顕著であり、透明性に劣っていた。
(比較例3)
三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)50重量部と、クラレプラスチックス株式会社製のポリ乳酸軟質コンパウンド樹脂(商品名:LM−1150QS、MFR:18g/10分)50重量部とをドライブレンドして、単層のTダイ押出製膜機を用いて、膜厚が58μmとなる、フィルムを製造した。
三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)50重量部と、クラレプラスチックス株式会社製のポリ乳酸軟質コンパウンド樹脂(商品名:LM−1150QS、MFR:18g/10分)50重量部とをドライブレンドして、単層のTダイ押出製膜機を用いて、膜厚が58μmとなる、フィルムを製造した。
上記で製造したフィルムは、約75%のバイオマス度を有しており、柔軟性、透明性、も良好であったが、フィルム表面の滑り性が劣るものであった。
(比較例4)
三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)50重量部と、三菱化学株式会社製のポリエステル系エラストマー樹脂(商品名:A1706C、MFR:7g/10分、融点:160℃)50重量部とをドライブレンドして、単層のTダイ押出製膜機を用いて、膜厚が59μmとなる、フィルムを製造した。
三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)50重量部と、三菱化学株式会社製のポリエステル系エラストマー樹脂(商品名:A1706C、MFR:7g/10分、融点:160℃)50重量部とをドライブレンドして、単層のTダイ押出製膜機を用いて、膜厚が59μmとなる、フィルムを製造した。
上記で製造したフィルムは、高い柔軟性が得られたものの、フィルムの白濁が顕著であり、透明性に劣っていた。また、フィルム表面の滑り性も劣るものであった。
(比較例5)
(1)表面層(第1層)および裏面層(第3層)を構成する樹脂として、三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)を、中間層(第2層)を構成する軟質樹脂層として、三菱化学株式会社製のポリエステル系エラストマー樹脂(商品名:A1706C、MFR:7g/10分、融点:160℃)を準備した。
(1)表面層(第1層)および裏面層(第3層)を構成する樹脂として、三井化学株式会社製のポリ乳酸樹脂(商品名:レイシア(登録商標)H−440、MFR:2.7g/10分、融点:156℃)を、中間層(第2層)を構成する軟質樹脂層として、三菱化学株式会社製のポリエステル系エラストマー樹脂(商品名:A1706C、MFR:7g/10分、融点:160℃)を準備した。
(2)次に、上記の樹脂組成物を使用し、3種3層のTダイ共押出製膜機を用いて、表面層(第1層)の膜厚が17μm、中央層(第2層)の膜厚が23μm、裏面層(第3層)の膜厚が17μmとなるように、共押出製膜して、総厚が57μmとなる、本発明に係る物品保護用フィルムを製造した。
上記で製造したフィルムは、透明性があり、かつ、表面の滑り性にも優れていたが、柔軟性がやや劣るものであった。
(評価方法)
上記の実施例1〜4に係る物品保護用フィルムおよび比較例1〜5に係るフィルムについて、(1)バイオマス度、(2)柔軟性、(3)透明性、(4)滑り性を評価した。
上記の実施例1〜4に係る物品保護用フィルムおよび比較例1〜5に係るフィルムについて、(1)バイオマス度、(2)柔軟性、(3)透明性、(4)滑り性を評価した。
(1)バイオマス度の評価方法
バイオマス度とは、フィルム全体に含まれるバイオマス樹脂の質量の割合(%)のことである。本評価では、フィルム各層を構成する樹脂の成分組成から各バイオマス度を求めて、相応する膜厚比から算出して、フィルム全体のバイオマス度を求めた。
バイオマス度とは、フィルム全体に含まれるバイオマス樹脂の質量の割合(%)のことである。本評価では、フィルム各層を構成する樹脂の成分組成から各バイオマス度を求めて、相応する膜厚比から算出して、フィルム全体のバイオマス度を求めた。
(2)柔軟性の評価方法
本評価においては、各フィルムのループスティフネスを測定することで、柔軟性を評価した。ループスティフネスの測定は、(株)東洋精機製作所製のループスティフネステスタを使用して、測定サンプルとして、フィルムの流れ方向であるMD(Machine Direction)方向に沿って、フィルムを15mm幅の帯状に切断し、その帯状片の中央付近で直径60mmの円形ループを作り、この円形ループを外側から15mm押し込んだ時にかかる荷重を測定することにより求めた。
本評価においては、各フィルムのループスティフネスを測定することで、柔軟性を評価した。ループスティフネスの測定は、(株)東洋精機製作所製のループスティフネステスタを使用して、測定サンプルとして、フィルムの流れ方向であるMD(Machine Direction)方向に沿って、フィルムを15mm幅の帯状に切断し、その帯状片の中央付近で直径60mmの円形ループを作り、この円形ループを外側から15mm押し込んだ時にかかる荷重を測定することにより求めた。
(3)透明性の評価方法
本評価においては、各フィルムの曇度(HAZE)を測定することで、透明性を評価した。曇度(HAZE)の測定は、スガ試験機株式会社製のヘーズメーター(SM−C)を使用して、拡散透過率及び全光線透過率を測定して求めた。
本評価においては、各フィルムの曇度(HAZE)を測定することで、透明性を評価した。曇度(HAZE)の測定は、スガ試験機株式会社製のヘーズメーター(SM−C)を使用して、拡散透過率及び全光線透過率を測定して求めた。
(4)滑り性の評価方法
本評価においては、各フィルムの表面の動摩擦係数を測定することで、滑り性を評価した。該動摩擦係数が小さいほど、測定フィルムの滑り性が高いと評価される。動摩擦係数の測定は、引張り試験機を使用して、JIS−K7125に準拠した方法により測定した。
上記の各算出および測定結果を表1に示す。
本評価においては、各フィルムの表面の動摩擦係数を測定することで、滑り性を評価した。該動摩擦係数が小さいほど、測定フィルムの滑り性が高いと評価される。動摩擦係数の測定は、引張り試験機を使用して、JIS−K7125に準拠した方法により測定した。
上記の各算出および測定結果を表1に示す。
表1に示す結果から明らかなように、本発明に係る物品保護用フィルムは、一定のバイオマス度を有しておりながらも、十分な柔軟性があり、透明性が高く、かつ、表面の滑り性にも優れているものであった。一方、比較例1〜5のフィルムは、柔軟性、透明性、表面の滑り性のいずれかの特性においては良好な値を示したが、全ての特性で満足のいくものは得られなかった。
1 物品保護用フィルム
2 ポリ乳酸(PLA)樹脂層
3 軟質樹脂層
4 接着性樹脂層
11 物品保護用フィルム
12 凹凸加工を施されたポリ乳酸(PLA)樹脂層
21 Tダイス
22 プレスロール
23 凹凸加工されたチルロール
24 ゴムロール
30 物品保護用フィルム
33 粘着層
40 物品保護用フィルム
2 ポリ乳酸(PLA)樹脂層
3 軟質樹脂層
4 接着性樹脂層
11 物品保護用フィルム
12 凹凸加工を施されたポリ乳酸(PLA)樹脂層
21 Tダイス
22 プレスロール
23 凹凸加工されたチルロール
24 ゴムロール
30 物品保護用フィルム
33 粘着層
40 物品保護用フィルム
Claims (8)
- 共押出成形により、表面層及び裏面層にポリ乳酸樹脂層が配設され、中間層に軟質樹脂層が配設され、少なくとも前記の3層の構成からなり、全体として表裏対称構成となることを特徴とする物品保護用フィルム。
- 前記軟質樹脂層が、ポリ乳酸樹脂を主成分とする樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の物品保護用フィルム。
- 前記軟質樹脂層が、ポリエステル系エラストマーを主成分とする樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の物品保護用フィルム。
- 前記物品保護用フィルムの全体の厚さが40〜70μmであり、かつ、前記軟質樹脂層の厚さが、表面層または裏面層を構成するポリ乳酸樹脂層の厚さに対し、1.5〜10倍の厚さであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の物品保護用フィルム。
- 前記物品保護用フィルムが、ループスティフネス50mN以下であり、曇度8%以下であり、かつ、表面の動摩擦係数0.5以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の物品保護用フィルム。
- 前記物品保護用フィルムの一方の表面に、凹凸加工が施されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の物品保護用フィルム。
- 前記物品保護用フィルムの一方の表面に、粘着層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の物品保護用フィルム。
- 前記物品保護用フィルムの一方の表面に凹凸加工が施され、反対側の表面に粘着層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の物品保護用フィルム。
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- 2009-03-26 JP JP2009076928A patent/JP2010228211A/ja not_active Withdrawn
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