以下に、本発明に係る情報取得方法、情報取得システム、情報配信サイトおよび情報取得プログラムの好適な実施形態について、その一例を、図面を参照しながら詳細に説明する。好適な実施例について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明に係る情報取得方法、情報取得システムおよび情報配信サイトについてその一例を詳細に説明するが、該情報取得方法、情報取得システムおよび情報配信サイトは、あくまでも一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない限り、異なるシステム構成であっても構わない。なお、以下の例では、情報配信サイトの具体例として、サービス提供者が運営するサービス提供サーバからの文書情報を受け取ってFAX形式のFAX文書に変換し、変換した該FAX文書を利用者側へ配信するという機能を有するポータルサーバを例にとって説明する。
また、以下に説明する情報取得システムの複数の構成要素を、物理的に同一装置内に適宜まとめて実施するようにしても良いし、あるいは、ハードウェア論理に限らず、コンピュータにより実行可能なプログラム論理(情報取得プログラム)として実施するようにしても良いし、プログラムを格納したプログラム記録媒体として実施するようにしても良いし、本発明の趣旨を逸脱しない限り、如何なる方法で実施するようにしても良い。
(本発明の特徴)
まず、本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要を説明する。本発明は、FAX文書の配信に先立って、配信先の利用者が所有する携帯電話機または当該利用者が利用するFAX端末に着信して、パスワードや音声認証等により、利用者本人の認証を行うとともに、FAX文書の配信の可否を確認し、配信先の利用者がFAX文書を受信することが可能な場合にのみ、FAX文書を配信することを主要な特徴としている。
(実施形態の構成例)
次に、本発明に係る情報取得システムのシステム構成例について図1を用いて説明する。図1は、本発明に係る情報取得システムのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。図1に示す情報取得システムは、FAX文書の配信を行う情報配信サイトの一例であるポータルサーバ10、インターネット等のネットワーク50aを介してポータルサーバ10と接続されるサービス提供サーバ20、FAX文書の転送や電話通信を行う電話網等からなるネットワーク50bを介してポータルサーバ10と接続される1ないし複数のFAX端末30、当該FAX端末30を利用する(共同利用する場合も含む)利用者それぞれが所有する1ないし複数の携帯電話機40によって構成される。
図1において、ポータルサーバ10は、サービス提供サーバ20からの文書をFAX文書の形式に変換して、利用者のFAX端末30へ送信する情報配信サイトであり、ネットワーク50aを介して通信を行う通信手段11a、ネットワーク50bを介して通信を行う通信手段11b、サービス提供サーバ20からの文書を蓄積する文書蓄積手段12、利用者に関する各種情報(利用者識別情報(氏名、ID等)、携帯電話番号、FAX番号、パスワード、本人音声情報、指定配信日時、後刻配信表示等)を格納する利用者情報格納手段13、利用者の認証を行う利用者認証手段14、利用者の音声による認証を行う音声認証手段14a、ネットワーク50bを介した利用者からのコールバック発信を受信した場合の発信者電話番号を確認する発信者番号チェック手段14bを少なくとも備えている。
さらに、ポータルサーバ10は、トーン信号とデータとの変換を行うトーン/データ変換手段15、ネットワーク50bを介して発着信したり回線の切断を行ったりする発着信回線切断手段16、文書蓄積手段12に蓄積された文書をFAX形式のFAX文書に変換するFAX文書変換手段17、音声による案内を行う音声案内手段18、経過時間を計時するタイマ手段19を備えている。
また、図1において、サービス提供サーバ20は、例えば保険会社や銀行等からの通知や医療の検診案内等、利用者に配信する各種の文書を管理し、必要に応じて利用者へ文書提供サービスとして文書を配信するサーバであり、ネットワーク50aを介して通信を行う通信手段21a、利用者に対する各種の文書を提供する文書提供手段22、利用者に関する各種情報(利用者識別情報(氏名、ID等))を格納する利用者情報格納手段23を少なくとも備えている。
また、図1において、FAX端末30は、1ないし複数の利用者によって利用される(共同利用も含む)端末であり、ネットワーク50bとの通信を行う通信手段31b、音声を出力する音声出力手段32、音声を入力する音声入力手段33、プッシュボタンの入力を受け付けるプッシュボタン入力手段34、プッシュボタン入力手段34からのプッシュボタン信号をトーン信号として通信手段31bまたは発着信回線切断手段36を介して送信するトーン送信手段35、ネットワーク50bを介して発着信したり回線の切断を行ったりする発着信回線切断手段36、ネットワーク50bを介して配信されてきたFAX文書を印刷形式に変換するFAX文書変換手段37、FAX文書変換手段37にて変換されたFAX文書を印刷する印刷手段38を、少なくとも備えている。
また、図1において、携帯電話機40は、FAX端末30の1ないし複数の利用者それぞれが所有する電話機であり、ネットワーク50bとの通信を行う通信手段41b、音声を出力する音声出力手段42、音声を入力する音声入力手段43、プッシュボタンの入力を受け付けるプッシュボタン入力手段44、プッシュボタン入力手段44からのプッシュボタン信号をトーン信号として通信手段41bまたは発着信回線切断手段46を介して送信するトーン送信手段45、ネットワーク50bを介して発着信したり回線の切断を行ったりする発着信回線切断手段46を、少なくとも備えている。
(実施形態の動作例)
次に、図1に示す情報取得システムの動作について、図2ないし図4のフローチャートを用いて説明する。ここに、図2は、図1に示す情報取得システムにおけるポータルサーバ10の動作の一例を説明するためのフローチャートであり、図3は、図2のフローチャートに続くポータルサーバ10の動作の一例を説明するためのフローチャートであり、図4は、図3のフローチャートに続くポータルサーバ10の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
まず、図2のフローチャートにおいて、ポータルサーバ10は、サービス提供サーバ20から利用者に対する文書の配信要求が到着したか否かを監視している(ステップS1)。
ここで、サービス提供サーバ20は、例えば保険会社や銀行等からの通知や医療の検診案内などの利用者(顧客)に対する案内サービスを行っているサービス提供者が運営しているサーバである。サービス提供サーバ20において、利用者(顧客)に対して配信したい文書が発生すると、文書提供手段22により、利用者情報格納手段23に格納されてくる利用者識別情報(氏名、ID等)の中から、当該文書を配信すべき利用者を特定するための利用者識別情報を読み出して、読み出した利用者識別情報を当該文書に付与した形式で、ポータルサーバ10に対して文書配信要求として通信手段21aによりネットワーク50aを介して送信する。
ポータルサーバ10は、サービス提供サーバ20からの文書配信要求を通信手段11aによって受信すると(ステップS1のYES)、受信した該文書配信要求に含まれている文書情報および利用者識別情報を文書蓄積手段12に格納し、受信した利用者識別情報に基づいて、利用者情報格納手段13を検索して、該当する利用者識別情報(氏名、ID等)の利用者に関する携帯電話番号、FAX番号、パスワード、本人認証用の本人音声情報等を取得する(ステップS2)。
なお、情報配信サイトであるポータルサーバ10の利用者情報格納手段13には、サービス提供サーバ20からの文書配信サービスを受ける利用者に関する氏名、利用者のID等の利用者識別情報、当該利用者が所有する携帯電話機40の携帯電話番号、当該利用者が利用するFAX端末30のFAX番号、当該利用者を認証するためのパスワードおよび/または本人音声情報があらかじめ格納されている。
また、利用者情報格納手段13への登録方法については、利用者本人の確認を行うことが可能な住民票や運転免許証等に関する情報を、ポータルサーバ10の担当者に対して提示するなどにより、利用者本人を確認した後、当該利用者本人からの登録指示にしたがってポータルサーバ10の担当者が登録するものとする。
ここで、携帯電話番号は、利用者が携帯電話機40を所有し、かつ、サービス提供サーバ20からの文書情報をFAX形式のFAX文書に変換してポータルサーバ10から配信しようとする際に、該FAX文書の配信に先立って、当該携帯電話機40に対して配信要求が発生している旨をあらかじめ通知して欲しいと利用者が指定している場合に(つまり、当該携帯電話機40に対するFAX文書の配信の可否に関する問合せ通知を事前に送信することを利用者が希望している場合に)、利用者情報格納手段13に登録しておくものである。
したがって、利用者が携帯電話機40を所有していないか、あるいは、携帯電話機40を所有していても、当該携帯電話機40にはFAX文書の配信要求が発生している旨の通知を受け取ることを希望しない場合には、利用者情報格納手段13には携帯電話機40の携帯電話番号を登録しないものとする。もしくは、携帯電話機40の携帯電話番号が登録されていても、前記通知を携帯電話機40に行うか否かを任意に設定可能なフラグを利用者情報格納手段13に配置するようにし、携帯電話機40に前記通知の受け取りを希望しない場合は、前記通知を携帯電話機40に行わない旨を該フラグに設定するようにしても良い。かくのごとく、携帯電話機40の携帯電話番号を利用者情報格納手段13に登録していないまたは前記フラグに前記通知を行わない旨の設定がなされている場合は、ポータルサーバ10は、当該利用者が利用するFAX端末30に対してFAX文書の配信要求が発生している旨の通知を行うものとする。
本人認証用の情報は、利用者がパスワードを用いる場合には、当該利用者が指定したパスワードを登録し、利用者が本人音声情報を用いる場合であれば、当該利用者本人が入力した本人音声情報を登録するが、利用者が、パスワードと本人音声情報との双方を利用することももちろん可能であり、かかる場合には、当該利用者が指定するパスワードと本人音声情報との両方を登録する。ただし、本人認証用の情報を登録している場合であっても、本人認証を行うか否かを任意に設定可能なフラグを利用者情報格納手段13に配置するようにし、本人認証用の情報が登録されていても、本人認証を不要とする場合は、本人認証を行わない旨を該フラグに設定するようにしても良い。
なお、ポータルサーバ10からのFAX文書の配信の可否の通知を携帯電話機40によって事前に受信する場合であって、当該携帯電話機40自体のパスワードを用いて第三者による当該携帯電話機40の操作を防止しているとの理由から、利用者本人がポータルサーバ10からのFAX文書の配信の可否の通知を当該携帯電話機40にて受信した際に、当該携帯電話機40を使用している利用者に関する本人認証処理を行うことは不要であると判断している場合には、ポータルサーバ10の利用者情報格納手段13には、本人認証用の情報(パスワードおよび/または本人音声情報)を登録しないか、あるいは、本人認証用の情報が登録されていても、本人認証を行わない旨の設定がなされているものとする。
図2のフローチャートに戻って、ステップS2において、利用者情報格納手段13から、該当する利用者識別情報(氏名、ID等)の利用者に関する携帯電話番号、FAX番号、パスワード、本人認証用の本人音声情報等を取得すると、ポータルサーバ10は、発着信回線切断手段16により、取得した携帯電話番号の携帯電話機40に対して、ネットワーク50bを介して電話発信を行う(ステップS3)。ここで、利用者情報格納手段13に携帯電話番号が登録されていなかった場合または携帯電話番号が登録されていても配信の可否を問い合わせる通知を携帯電話機40には行わない旨の設定がなされていた場合は、取得したFAX番号のFAX端末30に対して、発着信回線切断手段16により、ネットワーク50bを介して発信を行う。
ポータルサーバ10からの電話発信が着信した携帯電話機40またはFAX端末30からの応答を、発着信回線切断手段16により検出すると、ポータルサーバ10は、音声案内手段18により、FAX文書(サービス提供サーバ20からの文書をFAX形式に変換したFAX文書)の即時配信の可否を問い合わせる通知を、案内用の音声として、応答した携帯電話機40またはFAX端末30に対して、通信手段11b、ネットワーク50bを介して送信する(ステップS4)。
ここで、FAX文書の即時配信の可否に関する問合せ通知となる音声案内手段18による音声案内の内容は、(1)今すぐFAX文書を配信するか、(2)後ほど利用者がポータルサーバ10に対して携帯電話機40かFAX端末30により発信した時点でFAX文書を配信するか、あるいは、(3)利用者が指定した指定日時にFAX文書を配信するか、のいずれにするかを利用者に対して問い合わせる内容である。さらに、該音声案内には、利用者がいずれかを選択して、選択結果としてポータルサーバ10に対して返送しようとする応答内容を指定するための操作方法も付加して案内するようにしている。
例えば、該音声案内の具体的な内容として、図2のステップS4の枠内に記載しているように、次のような内容とすれば良い。ただし、かかる具体例に限定されるものではなく、前述した問合せ内容を通知することが可能であれば、如何なる内容であっても構わない。
利用者情報格納手段13に本人認証用の情報が登録されていて、本人認証を行う場合の音声案内の内容としては、次の内容とする。「××会社からA様にお届けするFAXがあります。今すぐ、配信を希望する場合は、あなたの“パスワード”の後に“#”を入力するか、合言葉を言ってください。後ほど、あなたが発信した時に配信する場合は、“*”を入力してください。発信電話番号は“012−345−6789”です。後ほどご指定の日時に配信を希望する場合は、“指定日時”と“#”を入力してください。何も操作されないか、電話を切られた場合は、所定の時間(1時間)後に再配信します。配信を希望しない場合は、“###”を入力してください。」
一方、携帯電話機40のパスワードを活用する場合として、利用者情報格納手段13には本人認証用の情報が登録されていないか、または、登録されていても、本人認証を行わない旨の設定がなされていて、ポータルサーバ10からの問合せ通知を受け取った際に本人認証を行わない場合には、携帯電話機40へ通知する音声案内の内容としては、前述の本人認証を行う場合の具体的な音声案内の内容の「今すぐ、配信を希望する場合は、あなたの“パスワード”の後に“#”を入力するか、合言葉を言ってください。」の代わりに、「今すぐ、配信を希望する場合は、“0#”を入力してください。」の内容を用いるようにすれば良い。
なお、以上の具体例においては、後刻、利用者からポータルサーバ10に対してコールバック発信があった時点でFAX文書を配信することを希望する場合のコールバック発信先となる電話番号として、利用者情報格納手段13に本人認証用の情報が登録されているか否かに関係なく、同一の電話番号“012−345−6789”を案内している場合を示した。しかし、利用者情報格納手段13に本人認証用の情報が登録されている場合と、登録されていない場合または本人認証を行わない旨の設定がなされている場合とによって、コールバック発信先の電話番号を変更して案内するようにしても良い。かかる場合においては、ポータルサーバ10側は、利用者の携帯電話機40またはFAX端末30からFAX文書の配信を要求するコールバック発信を受け取った際に、本人認証を行う必要がない場合であれば、改めて、利用者情報格納手段13から利用者情報を取得し直して、再度、FAX文書の配信の可否に関する問合せ通知を行うことなく、ただちに、FAX文書の配信処理に移行することが可能になる。
また、コールバック発信先の電話番号“012−345−6789”を案内するタイミングを、前述のタイミングではなく、後述のステップS23において、携帯電話機40またはFAX端末30から“*”(コールバック発信時にFAX文書の配信を要求する旨の指示)を受け取った際に、電話番号“012−345−6789”を案内するようにしても良い。さらには、問合せ番号生成手段と問合せ番号チェック手段とを、ポータルサーバ10にさらに備え、“*”(コールバック発信時のFAX配信の指示)を受け取った際に、当該問合せ通知を識別する問合せ番号を前記問合せ番号生成手段により生成して、利用者情報格納手段13に保存するとともに、“*”の送信元の携帯電話機40またはFAX端末30に対して、該問合せ番号を送信し、コールバック発信を行う際に、該問合せ番号の入力を要求するようにしても良い。かかる場合には、ポータルサーバ10が、コールバック発信を受信した際に、先に送信した問合せ番号の入力を要求し、入力されてきた問合せ番号と、利用者情報格納手段13に保存している問合せ番号とを前記問合せ番号チェック手段によって照合して、一致が得られた場合に、該問合せ番号に該当する文書に関する配信を行うようにしても良い。
携帯電話機40またはFAX端末30の利用者は、ポータルサーバ10からの音声案内が、通信手段41bを介して音声出力手段42から、または、通信手段31bを介して音声出力手段32から、出力されてくるので、該音声案内に応じて、いずれかを選択して、選択した結果を、携帯電話機40またはFAX端末30それぞれに備えられているプッシュボタンを押下して、プッシュボタン入力手段44またはプッシュボタン入力手段34から、あるいは、本人音声を音声入力手段43または音声入力手段33から入力する。プッシュボタン入力手段44またはプッシュボタン入力手段34から入力された選択結果は、トーン送信手段45またはトーン送信手段35によってトーン信号に変換されて、発着信回線切断手段46(または通信手段41b)から、または、発着信回線切断手段36(または通信手段31b)から、ネットワーク50bを介して、ポータルサーバ10側に返送される。
図2のフローチャートに戻って、ステップS4において、携帯電話機40またはFAX端末30に対して、FAX文書の即時配信の可否に関する問合せ通知を送信したポータルサーバ10は、タイマ手段19によって計時した経過時間が送信先の携帯電話機40またはFAX端末30からの返答が返送されてくるまでの許容時間としてあらかじめ定めた時間閾値(例えば5分)を経過したか否かを確認し(ステップS5)、該時間閾値を経過していない場合には(ステップS5のNO)、送信先の携帯電話機40またはFAX端末30が切断して、ネットワーク50bの回線が切断されたか否かを確認する(ステップS6)。
回線が切断されていない場合は(ステップS6のNO)、送信先の携帯電話機40またはFAX端末30の利用者が何らかの入力を行って、当該携帯電話機40またはFAX端末30からの選択結果が返送されてきたか否かを確認する(ステップS7)。まだ、当該携帯電話機40またはFAX端末30からの選択結果が返送されてきていない場合には(ステップS7のNO)、ステップS5に復帰して、当該携帯電話機40またはFAX端末30からの選択結果を待ち合わせる動作を繰り返す。一方、当該携帯電話機40またはFAX端末30からの選択結果が返送されてきた場合は(ステップS7のYES)、該選択結果に応じた処理を行うために、図3のフローチャートのステップS21へ移行する。
また、ステップS5において、携帯電話機40またはFAX端末30からの選択結果が返送されてこないまま、前記時間閾値の経過時間に達した場合は(ステップS5のYES)、発着信回線切断手段16によりネットワーク50bの回線を切断した後(ステップS8)、後刻、改めて、再発信動作を繰り返すために、ステップS9へ移行する。または、ステップS6において、送信先の携帯電話機40またはFAX端末30が切断して、ネットワーク50bの回線が切断したことが検出された場合についても(ステップS6のYES)、同様に、後刻、改めて、再発信動作を繰り返すために、ステップS9へ移行する。
ステップS9においては、当該携帯電話機40またはFAX端末30に対する再発信回数が、許容再発信回数としてあらかじめ定めた所定の回数閾値を超えたか否かを確認し(ステップS9)、まだ、該回数閾値を超えていない場合は(ステップS9のNO)、当該携帯電話機40またはFAX端末30に対して次に発信接続を再度行うまでの経過時間としてあらかじめ定めた再発信所定時間(例えば1時間)が経過したか否かを確認し(ステップS10)、まだ、経過していない場合は(ステップS10のNO)、ステップS10に復帰して、再発信所定時間が経過するまで待ち合わせ、経過した場合に(ステップS10のYES)、ステップS3に復帰して、改めて、当該携帯電話機40またはFAX端末30に対する発信を行う処理を行う。
一方、ステップS9において、携帯電話機40またはFAX端末30に対する再発信回数が、前記所定の回数閾値を超えた場合(ステップS9のYES)、当該携帯電話機40またはFAX端末30へ文書蓄積手段12に格納されている文書をFAX文書として配信することが不可能であるものと判断して、文書蓄積手段12に格納されている文書の配信ができなかった旨を、サービス提供サーバ20へ通知する(ステップS11)。
次に、図3のフローチャートについて説明する。
図2のフローチャートのステップS7において、FAX文書の即時配信の可否の問合せ通知に対して、携帯電話機40またはFAX端末30からの選択結果が返送されてきた場合は(ステップS7のYES)、通信手段11bによって該選択結果を受信することによって、図3のフローチャートのステップS21に移行してくる。
ステップS21においては、まず、受信した該選択結果が、携帯電話機40またはFAX端末30の利用者が本人認証を行うことなくFAX文書の即時配信を指示する“0#”であった場合には、ステップS31に移行する(ステップS21)。なお、携帯電話機40またはFAX端末30から返送されてきた“0#”は、トーン/データ変換手段15によってトーン信号形式からデータ形式に変換された後、ステップS21の判定処理が実施される。
ここで、携帯電話機40からの返信であった場合には、発着信回線切断手段16により当該携帯電話機40との回線を切断した後(ステップS31)、文書蓄積手段12に格納されている当該利用者宛の文書をFAX文書変換手段17によりFAX形式のFAX文書に変換する。さらに、図2のステップS2にて利用者情報格納手段13から取得していたFAX番号を取り出して、当該FAX番号のFAX端末30に対して発着信回線切断手段16から発信し、FAX端末30からの応答があった際に、FAX文書変換手段17により変換したFAX文書を、通信手段11bを介してFAX端末30に対して配信する(ステップS32)。
なお、ステップS31においては、FAX端末30からの返信であった場合には、回線の切断処理を行うことなく、直ちに、ステップS32に移行して、接続状態になっている当該FAX端末30に対して、FAX文書変換手段17により変換したFAX文書を、通信手段11bを介して配信する。
次に、携帯電話機40またはFAX端末30から返送されてきた前記選択結果が、“0#”ではなく、携帯電話機40またはFAX端末30の利用者が本人の認証が得られた場合にFAX文書の即時配信を指示する“パスワード#”および/または本人音声情報であった場合には、ステップS33に移行する(ステップS22)。
ステップS33において、選択結果として携帯電話機40またはFAX端末30から返送されてきたパスワードおよび/または本人音声情報と、利用者情報格納手段13から先に取得していた当該利用者に関するパスワードおよび/または本人音声情報と一致するか否かを利用者認証手段14にて確認する(ステップS33)。なお、携帯電話機40またはFAX端末30から返送されてきた“パスワード#”は、トーン/データ変換手段15によってトーン信号形式からデータ形式に変換された後、利用者認証手段14に入力される。一方、携帯電話機40またはFAX端末30から返送されてきた本人音声情報は、音声認証手段14aにて認証処理がなされて、その結果が利用者認証手段14に入力される。
パスワードおよび/または本人音声情報の認証結果として、利用者認証手段14にて認証が得られなかった場合は(ステップS33のNO)、携帯電話機40またはFAX端末30の現在の利用者が、サービス提供サーバ20からの文書を配信する利用者本人ではないものとみなして、発着信回線切断手段16により当該携帯電話機40またはFAX端末30との回線を切断する(ステップS34)。
一方、パスワードおよび/または本人音声情報の認証結果として、利用者認証手段14にて認証が得られた場合は(ステップS33のYES)、前記選択結果として“パスワード#”および/または“本人音声情報”を返送してきた端末が、携帯電話機40、FAX端末30のいずれであるかを判別する(ステップS35)。
携帯電話機40から前記選択結果が返送されてきた場合は(ステップS35の「携帯電話」の場合)、当該携帯電話機40との接続を終了するために、発着信回線切断手段16により回線を切断した後(ステップS36)、FAX文書の配信先として取得済みのFAX端末30のFAX番号に対して発信する。しかる後、該FAX端末30から応答が返送されてきた際に、文書蓄積手段12に格納されている文書情報をFAX文書変換手段17によりFAX形式のFAX文書に変換して配信するためにステップS38の処理に移行する。
一方、FAX端末30から前記選択結果が返送されてきた場合は(ステップS35の「FAX端末」の場合)、ただちに、ステップS38に移行して、文書蓄積手段12に格納されている文書情報を、FAX文書変換手段17によって、FAX形式のFAX文書に変換した後、変換した該FAX文書を、通信手段11bにより、ネットワーク50bを介して、配信先のFAX端末30に対して配信し、配信が終了すると、発着信回線切断手段16によりFAX端末30との接続を切断する(ステップS38)。
次に、携帯電話機40またはFAX端末30から返送されてきた前記選択結果が、“0#”でもなく、“パスワード#”または本人音声情報でもなく、後刻、利用者側からポータルサーバ10に対して発信(コールバック発信)があった際にFAX文書の配信を行うことを指示する“*”であった場合には、まず、ポータルサーバ10は、音声案内手段18から、例えば、「配信ご希望時に当該サーバにコールバックしてください。」等の音声案内を、通信手段11bを介して出力する(ステップS23)。
なお、前述したように、“*”(コールバック発信時のFAX配信の指示)を受け取ったこのタイミングで、コールバック発信先の電話番号“012−345−6789”を案内するようにしても良い。さらには、“*”(コールバック発信時のFAX配信の指示)を受け取った際に、当該問合せ通知を識別する問合せ番号を生成して、利用者情報格納手段13に保存するとともに、“*”の送信元の携帯電話機40またはFAX端末30に対して、該問合せ番号を送信し、コールバック発信を行う際に該問合せ番号の入力を要求する旨の音声案内を送信するようにしても良い。
しかる後、該選択結果の“*”を送信してきた携帯電話機40またはFAX端末30との接続を切断して(ステップS41)、後刻、コールバック許容時間としてあらかじめ定めた所定時間が経過するまでの間に、当該利用者からのコールバック発信が届くことを監視するために、図4のフローチャートへ移行する。
次に、携帯電話機40またはFAX端末30から返送されてきた前記選択結果が、“0#”でもなく、“パスワード#”または本人音声情報でもなく、また、“*”でもなく、利用者が指定した指定時刻にFAX文書の配信を行うことを指示する“指定時刻#”であった場合には、当該指定時刻を利用者情報格納手段13に当該利用者と関連付けて保存するとともに(ステップS24)、タイマ手段19に当該指定時刻を設定することによって、指定された日時になるか否かを監視する(ステップS51)。タイマ手段19にて指定時刻に達したことを検知すると(ステップS51のYES)、利用者が指定した指定時刻に当該利用者宛のFAX文書を配信するために、ステップS3に復帰して、利用者情報格納手段13に当該指定時刻と関連付けて設定されていた利用者の携帯電話機40またはFAX30に対する発信処理へ移行する。
次に、携帯電話機40またはFAX端末30から返送されてきた前記選択結果が、“0#”でもなく、“パスワード#”または本人音声情報でもなく、また、“*”でもなく、また、“指定時刻#”でもなく、利用者がFAX文書の配信を希望しない旨を示す“###”であった場合には、ただちに、該選択結果の“###”を送信してきた携帯電話機40またはFAX端末30との接続を切断し(ステップS61)、さらに、当該携帯電話機40またはFAX端末30の利用者が文書蓄積手段12に格納されている文書の配信を希望していない旨を、サービス提供サーバ20へ通知する(ステップS62)。
次に、携帯電話機40またはFAX端末30から何らかの選択結果が返送されてきたが、“0#”でもなく、“パスワード#”または本人音声情報でもなく、また、“*”でもなく、また、“指定時刻#”でもなく、また、“###”でもなかった場合であって、かつ、前記選択結果が返送されてくるまでの許容時間としてあらかじめ定めた時間閾値(例えば5分)が経過した場合、あるいは、利用者が、携帯電話機40またはFAX端末30を切断したことによって、ネットワーク50bの回線が切断したことを検知した場合、有効な選択結果が得られなかったものとして、発着信回線切断手段16によって回線を切断または終話させる(ステップS71)。
しかる後、携帯電話機40またはFAX端末30に対する再発信回数が、許容再発信回数としてあらかじめ定めた所定の回数閾値を超えたか否かを確認し(ステップS72)、まだ、該所定の回数閾値を超えていない場合は(ステップS72のNO)、当該携帯電話機40またはFAX端末30に対して次に発信接続を再度行うまでの経過時間としてあらかじめ定めた再発信所定時間(例えば1時間)が経過したか否かを確認し(ステップS73)、まだ、経過していない場合は(ステップS73のNO)、ステップS73に復帰して、再発信所定時間が経過するまで待ち合わせ、経過した場合に(ステップS73のYES)、ステップS3に復帰して、改めて、当該携帯電話機40またはFAX端末30に対する発信を行う処理を行う。
一方、ステップS72において、携帯電話機40またはFAX端末30に対する再発信回数が、前記所定の回数閾値を超えた場合(ステップS72のYES)、ステップS62に移行して、文書蓄積手段12に格納されている文書の配信ができなかった旨を、サービス提供サーバ20へ通知する。
次に、図4のフローチャートについて説明する。
図3のフローチャートのステップS23において、携帯電話機40またはFAX端末30から返送されてきた前記選択結果が、後刻、利用者側からポータルサーバ10に対して発信(コールバック発信)があった際にFAX文書の配信を行うことを指示する“*”が返送されてきた場合、前述したように、当該携帯電話機40またはFAX端末30との接続を切断した後(ステップS41)、後刻、コールバック許容時間としてあらかじめ定めた所定時間が経過するまでの間に、当該利用者からのコールバック発信が届くことを監視するために、図4のフローチャートのステップS42へ移行してくる。
ステップS42において、まず、最初の“*”の選択結果が返送されてきた際の当該ポータルサーバ10からの発信時刻から、あらかじめ定めた第1の所定時間(例えば1ヶ月)が経過したか否かを、タイマ手段19により確認する(ステップS42)。該第1の所定時間(例えば1ヶ月)が経過した場合(ステップS42のYES)、利用者に対するFAX文書の配信は不可能であるものとみなして、文書蓄積手段12に格納されている文書を当該利用者に対して配信することは不可能である旨を、サービス提供サーバ20へ通知する(ステップS46)。
一方、最初の“*”の選択結果が返送されてきた際の当該ポータルサーバ10からの発信時刻から前記第1の所定時間(例えば1ヶ月)がまだ経過していない場合(ステップS42のNO)、次に、最新の“*”(つまり前回の“*”)の選択結果が返送されてきた際の当該ポータルサーバ10からの発信時刻から、あらかじめ定めた第2の所定時間(例えば1日)が経過したか否かを、タイマ手段19により確認する(ステップS43)。該第2の所定時間(例えば1日)が経過した場合は(ステップS43のYES)、利用者がポータルサーバ10へのコールバック発信を忘れている可能性が高いものとみなして、ステップS3に復帰して、再度、“*”を返送してきた携帯電話機40またはFAX端末30へ発信する処理へ移行する。
また、最新の“*”(つまり前回の“*”)の選択結果が返送されてきた際の当該ポータルサーバ10からの発信時刻から前記第2の所定時間(例えば1日)がまだ経過していない場合(ステップS43のNO)、当該利用者の携帯電話機40またはFAX端末30からポータルサーバ10に対するコールバック発信が届いたことを発着信回線切断手段16により検出したか否かを確認する(ステップS44)。コールバック発信がまだ届いていない場合は(ステップS44のNO)、ステップS42に戻って、時限監視およびコールバック発信の監視動作を継続する。
一方、携帯電話機40またはFAX端末30からポータルサーバ10に対するコールバック発信が届いたことを検出した場合は(ステップS44のYES)、当該コールバック発信の発信者番号が、“*”が返送されてきた際の当該ポータルサーバ10からの発信時に利用者情報格納手段13から先に取得していた発信者番号(携帯電話番号またはFAX番号)と一致しているか否かを発信者番号チェック手段14bにより確認する(ステップS45)。一致していなかった場合は(ステップS45のNO)、異なる利用者からの電話着信として、コールバック発信接続を切断した後(ステップS47)、ステップS42に復帰して、時限監視およびコールバック発信の監視動作を継続する。
コールバック発信の発信者番号が、“*”が返送されてきた際の当該ポータルサーバ10からの発信時の発信者番号(携帯電話番号またはFAX番号)と一致していた場合は(ステップS45のYES)、先に配信しようとしていたFAX文書の配信を利用者が指示するためのコールバック発信とみなして、ステップS4に復帰して、利用者に対してFAX文書の即時配信の可否の問合せ通知となる音声案内を行う処理に戻る。
なお、ステップS45において、コールバック発信の発信者番号とポータルサーバ10からの先の発信時の発信者番号とが一致していた場合には(ステップS45のYES)、場合によっては、ステップS4に復帰する代わりに、次のような処理を行うようにしても良い。つまり、当該コールバック発信があった際には、通常、その時点で、利用者はFAX文書の配信を希望しているものと想定することができるので、当該利用者に関する認証用情報として利用者情報格納手段13にパスワードや本人音声情報が登録されているか否かを確認し、登録されていない場合または登録されていても本人認証を行わない旨の設定がなされていた場合、あるいは、前述したように、問合せ通知を行う際に認証用情報が登録されていないか本人認証を行わない旨の設定がなされていた場合のコールバック発信先の電話番号を利用者に通知していて、利用者に通知していた該電話番号に着信してきた場合であれば、ステップS35に移行して、ただちに、FAX文書を配信する処理を行うようにしても良い。
さらには、前述したように、“*”(コールバック発信時のFAX配信の指示)を受け取った際に、“*”の送信元の携帯電話機40またはFAX端末30に対して、問合せ番号を送信していた場合には、該問合せ番号の入力を要求して、あらかじめ定めた所定の時間内に問い合わせ番号が入力されてきた場合に、利用者情報格納手段13に保存している問合せ番号と照合し、一致している場合は、ステップS31に移行して、該問合せ番号に該当する文書を配信するようにしても良い。一致していない場合やあらかじめ定めた時間内に問い合わせ番号が入力されてこなかった場合は、ステップS4に復帰して、問合せ通知を再度送信するようにしても良い。
以上のごとき動作を行うので、本実施形態においては、共同利用のFAX端末30であって、かつ、家庭用等のように親展機能がなく、保存メモリ量も少ないFAX端末30であっても、他人に見られることなく、FAX文書を安全に受信することができる。
また、FAX文書の配信に先立って、当該FAX文書を配信する旨を配信先の利用者の携帯電話機40または配信先の利用者が利用するFAX端末30に着信して通知することにより、配信先の携帯電話機40やFAX端末30の利用者に直接通知することができるため、共同利用のFAX端末を管理している管理者や第三者に対して受信した利用者へのFAX文書の配達等の余分な負担を掛けることがない。
さらに、FAX文書の配信に先立って、当該FAX文書を配信する旨を配信先の利用者の携帯電話機40または配信先の利用者が利用するFAX端末30に着信して通知した際に、パスワードや本人の音声情報によって本人認証を行うので、携帯電話機40を紛失して、当該携帯電話機40が他人に使用されていても、あるいは、FAX端末30を他人が利用していても、他人が本人になりすまして、当該FAX文書を取得することはできない。
さらには、携帯電話機40を所持しない人がいても、FAX文書の配信に先立って、FAX端末30自体を利用して本人確認を行うことにより、自分宛のFAX文書を安全に受信することができる。
(実施形態の具体的な動作シーケンス例)
次に、図1に示す情報取得システムの具体的な動作について、図5ないし図7のシーケンスチャートを用いて説明する。図5は、情報配信サイトのポータルサーバ10がFAX端末30を利用する利用者の携帯電話機40にFAX文書の配信の可否を通知した際に、ポータルサーバ10と携帯電話機40との間で本人認証の処理を行う場合の動作シーケンスの一例を示すシーケンスチャートである。
また、図6は、情報配信サイトのポータルサーバ10がFAX端末30を利用する利用者の携帯電話機40にFAX文書の配信の可否を通知した際に、ポータルサーバ10と携帯電話機40との間では本人認証の処理を行わない場合の動作シーケンスの一例を示すシーケンスチャートである。
また、図7は、情報配信サイトのポータルサーバ10がFAX端末30を利用する利用者に当該FAX端末30を介してFAX文書の配信の可否を通知した際に、ポータルサーバ10と当該FAX端末30との間で本人認証の処理を行う場合の動作シーケンスの一例を示すシーケンスチャートである。なお、FAX端末30に配信の可否を通知する場合は、必ず、本人認証の処理を行うこととする。
なお、情報配信サイトであるポータルサーバ10は、当該情報配信サービスを利用しようとする各利用者に関する情報として、図1に示すように、利用者情報格納手段13に、あらかじめ、氏名、利用者のIDなどからなる利用者識別情報、携帯電話番号、FAX番号、パスワード、本人音声情報等を格納している。
ここで、利用者情報格納手段13に格納される携帯電話番号は、利用者が携帯電話機40を所有していて、FAX文書の配信があるときには当該携帯電話機40にその旨を事前に通知して欲しいという場合に登録しておくものであり、利用者が携帯電話機40を所有していないか、または、携帯電話機40を所有していても当該携帯電話機40に対してFAX文書の配信の可否の旨の通知を希望しない場合は、図7のシーケンスチャートが該当し、利用者情報格納手段13には携帯電話番号は登録しない、または、登録しても配信可否の問合せ通知を行わない旨が設定されているものとし、FAX文書の配信がある旨の通知はFAX端末30に対して行うことになる。
また、携帯電話機40をFAX文書の配信の可否の通知用に使用する場合に、FAX文書の配信の可否の通知時に、情報のセキュリティ対策として利用者本人の認証を利用者が希望している場合は、図5のシーケンスチャートが該当し、パスワードや本人音声情報を利用者情報格納手段13にあらかじめ登録するが、携帯電話機40自体のパスワードにより、他人が使用することができない状態に設定しているので、FAX文書の配信の可否の通知時には改めて本人確認を行う必要はないと利用者本人が指定した場合には、図6のシーケンスチャートが該当し、利用者情報格納手段13にはパスワードや本人音声情報は登録しないものとする。
なお、利用者情報格納手段13への利用者情報の登録方法は、利用者の本人確認を行うことができる住民票や免許証を情報配信サイトのポータルサーバ10の担当者に提示するとともに、利用者識別情報、携帯電話番号、FAX番号、パスワード、本人音声情報等のうち登録を必要とする情報を情報配信サイトのポータルサーバ10の担当者に提示する等によって、当該担当者によって登録される。
図5(a)、図6(a)、図7(a)は、いずれも、FAX文書の配信の可否に関する問合せを受けた利用者がFAX端末30へのFAX文書の即座の配信を許諾する選択結果を返送する場合のシーケンスチャートを示しており、ポータルサーバ10からのFAX文書の配信の可否の問合せに対して、図5(a)は、FAX端末30の利用者が、当該利用者の携帯電話機40によりパスワードと終了符号例えば“#”とをプッシュボタン入力手段44から入力するかおよび/または利用者本人の音声を音声入力手段43から入力する場合を示している。つまり、本人認証用として、パスワードのみを入力する場合でも良いし、あるいは、本人の音声情報のみを入力する場合でも良いし、さらには、かかる場合のみに限るものではなく、パスワードと音声情報との双方を入力するようにしても良い。
また、図6(a)は、FAX端末30の利用者が、携帯電話機40により例えば“0”と終了符号例えば“#”とをプッシュボタン入力手段44から入力する場合を示し、図7(a)は、FAX端末30の利用者が、当該FAX端末30によりパスワードと終了符号例えば“#”とをプッシュボタン入力手段34から入力するか、および/または、利用者本人の音声を音声入力手段33から入力する場合を示している。
また、図5(b)、図6(b)、図7(b)は、いずれも、FAX文書の配信の可否に関する問合せを受けた利用者がFAX端末30へのFAX文書の即座の配信を拒否し、後で利用者側から配信を要求する選択結果を返送する場合のシーケンスチャートを示しており、ポータルサーバ10からのFAX文書の配信の可否の問合せに対して、図5(b)および図6(b)は、FAX端末30の利用者が、当該利用者の携帯電話機40により即時配信拒否符号例えば“*”をプッシュボタン入力手段44から入力する場合を示し、図7(b)は、FAX端末30の利用者が、当該FAX端末30により即時配信拒否符号例えば“*”をプッシュボタン入力手段34から入力する場合を示している。
また、図5(c)、図6(c)、図7(c)は、いずれも、FAX文書の配信の可否に関する問合せを受けた利用者がFAX端末30へのFAX文書の即座の配信を拒否し、指定した日時に配信することを要求する選択結果を返送する場合のシーケンスチャートを示しており、ポータルサーバ10からのFAX文書の配信の可否の問合せに対して、図5(c)および図6(c)は、FAX端末30の利用者が、当該利用者の携帯電話機40により指定日時と終了符号例えば“#”とをプッシュボタン入力手段44から入力する場合を示し、図7(a)は、FAX端末30の利用者が、当該FAX端末30により指定日時と終了符号例えば“#”とをプッシュボタン入力手段34から入力する場合を示している。
(携帯電話機40を用いて本人認証を行う場合の動作シーケンス例)
次に、図5のシーケンスチャートから始めて順次図6、図7のシーケンスチャートのそれぞれについて、その動作を以下に説明する。まず、図5のシーケンスチャートについて説明する。
図5(a)のシーケンスチャートにおいて、ポータルサーバ10は、例えば保険会社や銀行等からの通知や医療の検診案内などサービス提供者が利用者に配信すべき文書が発生した場合に、サービス提供者が運営するサービス提供サーバ20から送信されてくる文書配信要求の受信を待ち受けている。
ここで、サービス提供サーバ20から文書配信要求(文書情報のみならず送信相手を示す利用者識別情報を含む)を、ネットワーク50aを介してポータルサーバ10の通信手段11aにて受信すると(シーケンスSeq1)、受信した文書配信要求(文書情報および利用者識別情報)を文書蓄積手段12に一旦蓄積するとともに、当該文書配信要求に含まれている利用者識別情報により利用者情報格納手段13を検索して、該当する利用者が登録している携帯電話番号を読み出して、発着信回線切断手段16から当該携帯電話番号の携帯電話機40向けにネットワーク50bを介して電話発信する。
しかる後、ポータルサーバ10は、電話発信先の携帯電話機40の発着信回線切断手段46からの応答を受け取ると、音声案内手段18からの音声案内として、通信手段11bから、応答した携帯電話機40に対して、ネットワーク50bを介して、FAX文書の即時配信の可否を問い合わせる通知を送信する(シーケンスSeq11)。
ポータルサーバ10からのFAX文書配信可否に関する問合せ通知を通信手段41bにて受信した携帯電話機40の利用者は、図1(a)においては、該問合せ通知に対して、FAX文書の即時配信を要求する場合として、プッシュボタン入力手段44を介して当該利用者のパスワードと終了符号例えば“#”とを選択結果として入力する。
入力されたパスワードと終了符号例えば“#”とは、トーン送信手段45によりトーン信号に変換されて、発着信回線切断手段46または通信手段41bを介して、前記問合せ通知の送信元のポータルサーバ10に対して、ネットワーク50bを経由して、当該利用者の選択結果として返送される(シーケンスSeq12)。あるいは、携帯電話機40の利用者が、該問合せ通知に対してFAX文書の即時配信を要求する場合、音声入力手段43を介して本人認証用の音声情報を入力する場合もある。入力された本人認証用の音声情報は、通信手段41bを介して、前記問合せ通知の送信元のポータルサーバ10に対して、ネットワーク50bを経由して、当該利用者の選択結果として返送される(シーケンスSeq12)。
携帯電話機40からのパスワードおよび終了符号例えば“#”に関するトーン信号および/または本人認証用の音声情報を通信手段11bにて受信したポータルサーバ10は、当該携帯電話機40との接続を切断する(シーケンスSeq13)。
しかる後、ポータルサーバ10は、携帯電話機40から受信したパスワードおよび終了符号例えば“#”に関するトーン信号をトーン/データ変換手段15によってデータ形式に変換した後、利用者認証手段14へ転送する。一方、携帯電話機40から本人認証用の音声情報を受信していた場合は、音声認証手段14aによって音声情報の認識を行った後、利用者認証手段14へ転送する。
ポータルサーバ10の利用者認証手段14においては、トーン/データ変換手段15および/または音声認証手段14aから転送されてきたパスワードに関するデータおよび/または音声情報の認識結果を、利用者情報格納手段13に格納されている当該利用者に関するパスワードおよび/または本人音声情報と照合し、一致している場合は、当該利用者に関する本人の認証が得られたものと判断する。
本人認証が得られた場合、ポータルサーバ10は、利用者情報格納手段13に格納されている当該利用者が利用するFAX端末30のFAX番号を抽出して、該FAX番号のFAX端末30に向けて発着信回線切断手段16により発信する。当該FAX端末30からの応答を発着信回線切断手段16により受信すると、ポータルサーバ10は、サービス提供サーバ20から配信されてきて文書蓄積手段12に一旦保存している当該利用者向けの文書を読み出して、FAX文書変換手段17によって、FAX文書の形式に変換する。そして、変換したFAX文書を、通信手段11bを介して、当該利用者が利用するFAX端末30に向けてネットワーク50bを経由して送信し、しかる後、FAX端末30との接続を切断する(シーケンスSeq2)。
ポータルサーバ10からネットワーク50bを経由して配信されてきたFAX文書を通信手段31bまたは発着信回線切断手段36によって受信したFAX端末30は、FAX文書変換手段37によって、受信したFAX文書を印刷用の文書形式に編集した後、印刷手段38に転送する。印刷手段38は、FAX文書変換手段37から転送されてきた印刷用のFAX文書を印刷出力する。
ここで、FAX文書が印刷出力されてくる時点では、当該FAX文書の即時配信を要求していた利用者は、当該利用者が利用するFAX端末30の設置場所に既に出向いているので、当該利用者は、当該利用者宛のFAX文書を、第三者に見られることもなく、確実に受け取ることができる。また、共同利用のFAX端末30を利用している場合であっても、受信したFAX文書の当該利用者への配達等、当該FAX端末30を管理している管理者や第三者に対して余分な負担を掛けることもない。
さらには、利用者へのFAX文書の配信に先立って、配信先の利用者が所有する携帯電話機40に対して当該FAX文書を配信する旨を通知して、パスワードや本人の音声情報によって本人認証を行うので、たとえ、携帯電話機40を紛失して、当該携帯電話機40が第三者に使用されていたとしても、第三者が利用者本人になりすまして、当該FAX文書を取得することはできない。
次に、図5(b)のシーケンスチャートの動作例について説明する。図5(b)のシーケンスチャートは、前述したように、ポータルサーバ10からのFAX文書の即時配信に関する問合せ通知に対して、当該FAX文書の配信先となる利用者が所有する携帯電話機40から、即時配信を拒否し、後刻、当該携帯電話機40から配信要求を行う旨の選択結果を返送した場合の動作シーケンス例を示している。
図5(b)のシーケンスチャートにおいて、ポータルサーバ10が、サービス提供サーバ20から文書配信要求(文書情報のみならず送信相手を示す利用者識別情報を含む)を受信し(シーケンスSeq1)、受信した文書配信要求(文書情報および利用者識別情報)を文書蓄積手段12に一旦蓄積した後、音声案内手段18からの音声案内として、通信手段11bから、当該文書の配信先となる利用者の携帯電話機40に対してFAX文書の即時配信の可否を問い合わせる通知を送信する(シーケンスSeq11)までの動作は、図5(a)のシーケンスと同様である。 なお、コールバック発信先の電話番号の通知は、前述のように、シーケンスSeq11のタイミングではなく即時配信拒否符号例えば“*”(コールバック発信時の配信の指示)を受け取った時点で通知するようにしても良い。さらに、当該問合せ通知を特定する問合せ番号を生成して、利用者情報格納手段13に保存するとともに、携帯電話機40へ返送して、コールバック発信時に該問合せ番号を入力するような案内を送信してから切断するようにしても良い。
ポータルサーバ10からのFAX文書配信可否に関する問合せ通知を通信手段41bにて受信した携帯電話機40の利用者は、図5(b)においては、該問合せ通知に対して、FAX文書の即時配信を拒否して、後刻、当該利用者の携帯電話機40から配信要求した時点でFAX文書を配信することを要求する場合として、プッシュボタン入力手段44を介して即時配信拒否符号例えば“*”を選択結果として入力する。入力された即時配信拒否符号例えば“*”は、トーン送信手段45によりトーン信号に変換されて、発着信回線切断手段46または通信手段41bを介して、前記問合せ通知の送信元のポータルサーバ10に対して、ネットワーク50bを経由して、当該利用者の選択結果として返送される(シーケンスSeq14)。
携帯電話機40からの即時配信拒否符号例えば“*”に関するトーン信号を通信手段11bにて受信したポータルサーバ10は、後刻、当該携帯電話機40から配信要求の着信があるまで、当該利用者に配信すべき文書を文書蓄積手段12にそのまま蓄積している状態で、当該携帯電話機40との接続を切断する(シーケンスSeq15)。
しかる後、あらかじめ定めた所定時間が経過するまでの間に、先に即時配信拒否符号例えば“*”を携帯電話機40から入力した利用者が、先のFAX文書について配信要求をしようとする場合、携帯電話機40のプッシュボタン入力手段44によってFAX配信要求用のポータルサーバ10の電話番号を入力する。これにより、当該利用者の携帯電話機40は、トーン送信手段45、発着信回線切断手段46を介して、ポータルサーバ10に対してネットワーク50bを経由して電話発信する(シーケンスSeq16)。
ポータルサーバ10は、携帯電話機40からFAX配信要求を示す電話着信を発着信回線切断手段16によって受け取ると、発信元の電話番号が先に即時配信拒否符号例えば“*”を受け取った携帯電話機40と同一の電話番号であることを発信者番号チェック手段14bにより確認して、つまり、利用者情報格納手段13に格納されている利用者情報を参照して、当該利用者に関してFAX配信要求を示す電話着信が許可されている発信者電話番号であるか否かを確認し、許可されている利用者であった場合には、図5(a)(b)のシーケンスSeq11と同様、音声案内手段18からの音声案内として、通信手段11bから、FAX配信要求元の携帯電話機40に対して、ネットワーク50bを介して、FAX文書の即時配信の可否を問い合わせる通知を送信する(シーケンスSeq17)。
なお、前述のように、先に即時配信拒否符号例えば“*”を受け取った際に、問合せ番号を返送していた場合には、携帯電話機40の携帯電話番号の確認を行うとともに、携帯電話機40側に問合せ番号の入力を要求して、入力されてきた問合せ番号と利用者情報格納手段13に保存している問合せ番号との照合を行うようにしても良い。
ポータルサーバ10からのFAX文書配信可否に関する問合せ通知を通信手段41bにて受信した携帯電話機40の利用者は、該問合せ通知に対してFAX文書の即時配信を要求する場合には、図5(a)のシーケンスSeq12と同様、プッシュボタン入力手段44を介して入力した当該利用者のパスワードと終了符号例えば“#”とを、トーン送信手段45、発着信回線切断手段46または通信手段41bを介して、および/または、音声入力手段43を介して入力した本人認証用の音声情報を、通信手段41bを介して、前記問合せ通知の送信元のポータルサーバ10に対して、ネットワーク50bを経由して、当該利用者の選択結果として返送する(シーケンスSeq18)。
携帯電話機40からのパスワードおよび終了符号例えば“#”に関するトーン信号および/または本人認証用の音声情報を通信手段11bにて受信したポータルサーバ10は、図5(a)のシーケンスSeq13と同様、当該携帯電話機40との接続を切断する(シーケンスSeq19)。
さらに、ポータルサーバ10は、図5(a)の場合と同様、携帯電話機40から受信したパスワードおよび終了符号例えば“#”および/または本人認証用の音声情報を、利用者認証手段14により、利用者情報格納手段13に格納されている当該利用者に関するパスワードおよび/または本人音声情報に基づいて、本人認証を行う。
本人認証が得られた場合、ポータルサーバ10は、図5(a)のシーケンスSeq2と同様、利用者情報格納手段13に格納されている当該利用者が利用するFAX端末30のFAX番号を抽出して発信処理を行う。該FAX番号のFAX端末30からの応答を受け取ると、ポータルサーバ10は、サービス提供サーバ20から配信されてきて文書蓄積手段12に一旦保存している当該利用者向けの文書を読み出して、FAX文書変換手段17によって、FAX文書の形式に変換した後、通信手段11bを介して、当該利用者が利用するFAX端末30に向けてネットワーク50bを経由して送信し、しかる後、FAX端末30との接続を切断する(シーケンスSeq2)。
ポータルサーバ10からネットワーク50bを経由して配信されてきたFAX文書を通信手段31bまたは発着信回線切断手段36によって受信したFAX端末30は、図5(a)の場合と同様、FAX文書変換手段37によって、受信したFAX文書を印刷用の文書形式に編集した後、印刷手段38に転送する。印刷手段38は、FAX文書変換手段37から転送されてきた印刷用のFAX文書を印刷出力する。
したがって、図5(b)のように、利用者の携帯電話機40側からの配信要求に応じて当該利用者宛のFAX文書の配信を行う場合においても、図5(a)の場合と全く同様に、当該利用者は、当該利用者宛のFAX文書を、第三者に見られることもなく、確実に受け取ることができる。また、共同利用のFAX端末30を利用している場合であっても、受信したFAX文書の当該利用者への配達等、当該FAX端末30を管理している管理者や第三者に対して余分な負担を掛けることもない。
さらには、図5(a)の場合と同様、利用者へのFAX文書の配信に先立って、当該利用者が所有する携帯電話機40を利用して、パスワードや本人の音声情報によって本人認証を行うので、たとえ、携帯電話機40を紛失して、当該携帯電話機40が第三者に使用されていたとしても、第三者が利用者本人になりすまして、当該FAX文書を取得することはできない。
次に、図5(c)のシーケンスチャートの動作例について説明する。図5(c)のシーケンスチャートは、前述したように、ポータルサーバ10からのFAX文書の即時配信に関する問合せ通知に対して、当該FAX文書の配信先となる利用者が所有する携帯電話機40から、即時配信を拒否し、当該利用者の指定日時に再配信を要求する旨の選択結果を返送した場合の動作シーケンス例を示している。
図5(c)のシーケンスチャートにおいても、ポータルサーバ10が、サービス提供サーバ20から文書配信要求(文書情報のみならず送信相手を示す利用者識別情報を含む)を受信し(シーケンスSeq1)、受信した文書配信要求(文書情報および利用者識別情報)を文書蓄積手段12に一旦蓄積した後、音声案内手段18からの音声案内として、通信手段11bから、当該文書の配信先となる利用者の携帯電話機40に対してFAX文書の即時配信の可否を問い合わせる通知を送信する(シーケンスSeq11)までの動作は、図5(a)のシーケンスと同様である。
ポータルサーバ10からのFAX文書配信可否に関する問合せ通知を通信手段41bにて受信した携帯電話機40の利用者は、図5(c)においては、該問合せ通知に対して、FAX文書の即時配信を拒否して、指定した指定日時に、FAX文書を配信することを要求する場合として、プッシュボタン入力手段44を介して指定日時と終了符号例えば“#”とを選択結果として入力する。入力された指定日時と終了符号例えば“#”とは、トーン送信手段45によりトーン信号に変換されて、発着信回線切断手段46または通信手段41bを介して、前記問合せ通知の送信元のポータルサーバ10に対して、ネットワーク50bを経由して、当該利用者の選択結果として返送される(シーケンスSeq20)。
携帯電話機40からの指定日時と終了符号例えば“#”とに関するトーン信号を通信手段11bにて受信したポータルサーバ10は、指定された当該指定日時に達するまで、当該利用者に配信すべき文書を文書蓄積手段12にそのまま蓄積している状態で、当該携帯電話機40との接続を切断する(シーケンスSeq21)。
さらに、ポータルサーバ10は、携帯電話機40から受信した指定日時と終了符号例えば“#”とに関するトーン信号をトーン/データ変換手段15によってデータ形式に変換した後、利用者情報格納手段13に当該利用者に関する情報と関連付けて格納するとともに、タイマ手段19へ転送する。タイマ手段19は、転送されてきた指定日時に関するデータをセットして、現在時刻が当該指定日時に達するまで待ち合わせる処理を行う。
ポータルサーバ10は、タイマ手段19によって現在時刻がセットされた前記指定時刻に達したことを検出すると、利用者情報格納手段13の当該利用者に関する情報に関連付けて格納されている情報を参照して、当該指定時刻に達するまでFAX文書の配信を待ち合わせていた利用者の携帯電話機40に向けて発着信回線切断手段16からネットワーク50bを介して電話発信する。
しかる後、ポータルサーバ10は、電話発信先の携帯電話機40の発着信回線切断手段46からの応答を受け取ると、音声案内手段18からの音声案内として、通信手段11bから、応答した携帯電話機40に対して、ネットワーク50bを介して、再度、FAX文書の即時配信の可否を問い合わせる通知を送信する(シーケンスSeq22)。
ポータルサーバ10からのFAX文書配信可否に関する問合せ通知を通信手段41bにて受信した携帯電話機40の利用者は、該問合せ通知に対してFAX文書の即時配信を要求する場合には、図5(a)のシーケンスSeq12と同様に、プッシュボタン入力手段44を介して入力した当該利用者のパスワードと終了符号例えば“#”とを、トーン送信手段45、発着信回線切断手段46または通信手段41bを介して、および/または、音声入力手段43を介して入力した本人認証用の音声情報を、通信手段41bを介して、前記問合せ通知の送信元のポータルサーバ10に対して、ネットワーク50bを経由して、当該利用者の選択結果として返送する(シーケンスSeq23)。
携帯電話機40からのパスワードおよび終了符号例えば“#”に関するトーン信号または本人認証用の音声情報を通信手段11bにて受信したポータルサーバ10は、図5(a)のシーケンスSeq13と同様、当該携帯電話機40との接続を切断する(シーケンスSeq24)。
さらに、ポータルサーバ10は、図5(a)の場合と同様、携帯電話機40から受信したパスワードおよび終了符号例えば“#”および/または本人認証用の音声情報を、利用者認証手段14により、利用者情報格納手段13に格納されている当該利用者に関するパスワードおよび/または本人音声情報に基づいて、本人認証を行う。
本人認証が得られた場合、ポータルサーバ10は、図5(a)のシーケンスSeq2と同様、利用者情報格納手段13に格納されている当該利用者が利用するFAX端末30のFAX番号を抽出して発信処理を行う。該FAX番号のFAX端末30からの応答を受け取ると、ポータルサーバ10は、サービス提供サーバ20から配信されてきて文書蓄積手段12に一旦保存している当該利用者向けの文書を読み出して、FAX文書変換手段17によって、FAX文書の形式に変換した後、通信手段11bを介して、当該利用者が利用するFAX端末30に向けてネットワーク50bを経由して送信し、しかる後、FAX端末30との接続を切断する(シーケンスSeq2)。
ポータルサーバ10からネットワーク50bを経由して配信されてきたFAX文書を通信手段31bまたは発着信回線切断手段36によって受信したFAX端末30は、図5(a)の場合と同様、FAX文書変換手段37によって、受信したFAX文書を印刷用の文書形式に編集した後、印刷手段38に転送する。印刷手段38は、FAX文書変換手段37から転送されてきた印刷用のFAX文書を印刷出力する。
したがって、図5(c)のように、利用者の携帯電話機40側から指定した日時に当該利用者宛のFAX文書の配信を行う場合においても、図5(a)の場合と全く同様に、当該利用者は、当該利用者宛のFAX文書を、第三者に見られることもなく、確実に受け取ることができる。また、共同利用のFAX端末30を利用している場合であっても、受信したFAX文書の当該利用者への配達等、当該FAX端末30を管理している管理者や第三者に対して余分な負担を掛けることもない。
さらには、図5(a)の場合と同様、利用者へのFAX文書の配信に先立って、当該利用者が所有する携帯電話機40を利用して、パスワードや本人の音声情報によって本人認証を行うので、たとえ、携帯電話機40を紛失して、当該携帯電話機40が第三者に使用されていたとしても、第三者が利用者本人になりすまして、当該FAX文書を取得することはできない。
(携帯電話機40を用いて本人認証を行わない場合の動作シーケンス例)
次に、図6のシーケンスチャートの動作例について、図6(a)、図6(b)、図6(c)の順に説明する。図6のシーケンスチャートは、前述したように、携帯電話機40自体のパスワードにより、該携帯電話機40を他人が使用することができない状態に設定しているので、ポータルサーバ10からFAX文書の配信の可否の通知を携帯電話機40で受け取った際に、図5のシーケンスチャートの場合とは異なり、わざわざ、本人確認を行う必要はないと利用者本人が指定した場合の動作例を示している。
まず、図6(a)のシーケンスチャートの動作例について説明する。図6(a)のシーケンスチャートは、前述したように、ポータルサーバ10からのFAX文書の即時配信に関する問合せ通知に対して、即時配信を要求する旨の選択結果を返送した場合の動作シーケンス例を示している。
図6(a)のシーケンスチャートにおいても、ポータルサーバ10が、サービス提供サーバ20から文書配信要求(文書情報のみならず送信相手を示す利用者識別情報を含む)を受信し(シーケンスSeq1)、受信した文書配信要求(文書情報および利用者識別情報)を文書蓄積手段12に一旦蓄積した後、音声案内手段18からの音声案内として、通信手段11bから、当該文書の配信先となる利用者の携帯電話機40に対してFAX文書の即時配信の可否を問い合わせる通知を送信する(シーケンスSeq11)までの動作は、図5(a)のシーケンスと同様である。
ポータルサーバ10からのFAX文書配信可否に関する問合せ通知を通信手段41bにて受信した携帯電話機40の利用者は、図6(a)においては、該問合せ通知に対して、本人認証を行うことなく、FAX文書の即時配信を要求する場合として、プッシュボタン入力手段44を介して本人認証不要の即時配信要求を示す番号例えば“0”と終了符号例えば“#”とを選択結果として入力する。入力された本人認証不要即時配信要求番号例えば“0”と終了符号例えば“#”とは、トーン送信手段45によりトーン信号に変換されて、発着信回線切断手段46または通信手段41bを介して、前記問合せ通知の送信元のポータルサーバ10に対して、ネットワーク50bを経由して、当該利用者の選択結果として返送される(シーケンスSeq31)。
携帯電話機40からの本人認証不要即時配信要求番号例えば“0”および終了符号例えば“#”に関するトーン信号を通信手段11bにて受信したポータルサーバ10は、当該携帯電話機40との接続を切断する(シーケンスSeq32)。
さらに、ポータルサーバ10は、携帯電話機40から受信した本人認証不要即時配信要求番号例えば“0”および終了符号例えば“#”に関するトーン信号をトーン/データ変換手段15によってデータ形式に変換することによって、本人認証は不要であり、かつ、FAX文書の即時配信が要求されていることを認識して、図5(a)のシーケンスSeq2と同様、利用者情報格納手段13に格納されている当該利用者が利用するFAX端末30のFAX番号を抽出して発信処理を行う。該FAX番号のFAX端末30からの応答を受け取ると、ポータルサーバ10は、サービス提供サーバ20から配信されてきて文書蓄積手段12に一旦保存している当該利用者向けの文書を読み出して、FAX文書変換手段17によって、FAX文書の形式に変換した後、通信手段11bを介して、当該利用者が利用するFAX端末30に向けてネットワーク50bを経由して送信し、しかる後、FAX端末30との接続を切断する(シーケンスSeq2)。
ポータルサーバ10からネットワーク50bを経由して配信されてきたFAX文書を通信手段31bまたは発着信回線切断手段36によって受信したFAX端末30は、図5(a)の場合と同様、FAX文書変換手段37によって、受信したFAX文書を印刷用の文書形式に編集した後、印刷手段38に転送する。印刷手段38は、FAX文書変換手段37から転送されてきた印刷用のFAX文書を印刷出力する。
したがって、図6(a)のように、本人認証を行うことなく、利用者のFAX文書の即時配信を行う場合であっても、FAX文書が印刷出力されてくる時点では、当該利用者が利用するFAX端末30の設置場所に既に出向いているので、図5(a)の場合と全く同様に、当該利用者は、当該利用者宛のFAX文書を、第三者に見られることもなく、確実に受け取ることができる。また、共同利用のFAX端末30を利用している場合であっても、受信したFAX文書の当該利用者への配達等、当該FAX端末30を管理している管理者や第三者に対して余分な負担を掛けることもない。
さらには、図6(a)の場合、利用者へのFAX文書の配信に先立って、パスワードにより当該利用者のみが使用可能な状態の携帯電話機40を利用して、FAX文書の即時配信の可否の選択結果を返送しているので、たとえ、携帯電話機40を紛失して、当該携帯電話機40が第三者に使用されそうになったとしても、パスワードを知らない第三者は当該携帯電話機40を使用することができず、第三者が利用者本人になりすまして、当該FAX文書を取得することはできない。
次に、図6(b)のシーケンスチャートの動作例について説明する。図6(b)のシーケンスチャートは、前述したように、ポータルサーバ10からのFAX文書の即時配信に関する問合せ通知に対して、当該FAX文書の配信先となる利用者が所有する携帯電話機40から、即時配信を拒否し、後刻、当該携帯電話機40から配信要求を行う旨の選択結果を返送した場合の動作シーケンス例を示している。
図6(b)のシーケンスチャートにおいて、ポータルサーバ10が、サービス提供サーバ20から文書配信要求(文書情報のみならず送信相手を示す利用者識別情報を含む)を受信し(シーケンスSeq1)、受信した文書配信要求(文書情報および利用者識別情報)を文書蓄積手段12に一旦蓄積した後、音声案内手段18からの音声案内として、通信手段11bから、当該文書の配信先となる利用者の携帯電話機40に対してFAX文書の即時配信の可否を問い合わせる通知を送信する(シーケンスSeq11)までの動作は、図5(a)のシーケンスと同様である。
なお、コールバック発信先の電話番号の通知は、前述のように、シーケンスSeq11のタイミングではなく即時配信拒否符号例えば“*”(コールバック発信時の配信の指示)を受け取った時点で通知するようにしても良い。さらに、当該問合せ通知を特定する問合せ番号を生成して、利用者情報格納手段13に保存するとともに、携帯電話機40へ返送して、コールバック発信時に該問合せ番号を入力するような案内を送信してから切断するようにしても良い。
ポータルサーバ10からのFAX文書配信可否に関する問合せ通知を通信手段41bにて受信した携帯電話機40の利用者は、図6(b)においては、該問合せ通知に対して、FAX文書の即時配信を拒否して、後刻、当該利用者の携帯電話機40から配信要求した時点でFAX文書を配信することを要求する場合として、図5(b)のシーケンスSeq14と同様、プッシュボタン入力手段44を介して即時配信拒否符号例えば“*”を選択結果として入力して、前記問合せ通知の送信元のポータルサーバ10に対して返送する(シーケンスSeq33)。
携帯電話機40からの即時配信拒否符号例えば“*”を受信したポータルサーバ10は、後刻、当該携帯電話機40から配信要求の着信があるまで、当該利用者に配信すべき文書を文書蓄積手段12にそのまま蓄積している状態で、当該携帯電話機40との接続を切断する(シーケンスSeq34)。
しかる後、あらかじめ定めた所定時間が経過するまでの間に、先に即時配信拒否符号例えば“*”を携帯電話機40から入力した利用者が、先のFAX文書について配信要求をしようとする場合、携帯電話機40のプッシュボタン入力手段44によって本人認証不要とするFAX配信要求用のポータルサーバ10の電話番号を入力する。これにより、当該利用者の携帯電話機40は、トーン送信手段45、発着信回線切断手段46を介して、ポータルサーバ10に対してネットワーク50bを経由して電話発信する(シーケンスSeq35)。
ポータルサーバ10は、携帯電話機40から本人認証不要とするFAX配信要求を示す電話番号への電話着信を発着信回線切断手段16によって受け取ると、発信元の電話番号が先に即時配信拒否符号例えば“*”を受け取った携帯電話機40と同一の電話番号であることを発信者番号チェック手段14bにより確認して、つまり、利用者情報格納手段13に格納されている利用者情報を参照して、当該利用者に関してFAX配信要求を示す電話着信が許可されている発信者電話番号であるか否かを確認し、許可されている利用者であった場合には、図5(b)の動作シーケンスSeqとは異なり、当該携帯電話機40に対して、FAX文書の即時配信の可否を問い合わせる通知を送信することなく、ただちに、当該携帯電話機40との接続を切断して、FAX文書の配信動作に移行する(シーケンスSeq36)。
なお、前述のように、先に即時配信拒否符号例えば“*”を受け取った際に、問合せ番号を返送していた場合には、携帯電話機40の携帯電話番号の確認を行うとともに、携帯電話機40側に問合せ番号の入力を要求して、入力されてきた問合せ番号と利用者情報格納手段13に保存している問合せ番号との照合を行うようにしても良い。
ここで、ポータルサーバ10は、本人認証は不要であり、かつ、FAX文書の即時配信を要求されていることを認識して、図5(a)のシーケンスSeq2と同様、利用者情報格納手段13に格納されている当該利用者が利用するFAX端末30のFAX番号を抽出して発信処理を行う。該FAX番号のFAX端末30からの応答を受け取ると、ポータルサーバ10は、サービス提供サーバ20から配信されてきて文書蓄積手段12に一旦保存している当該利用者向けの文書を読み出して、FAX文書変換手段17によって、FAX文書の形式に変換した後、通信手段11bを介して、当該利用者が利用するFAX端末30に向けてネットワーク50bを経由して送信し、しかる後、FAX端末30との接続を切断する(シーケンスSeq2)。
ポータルサーバ10からネットワーク50bを経由して配信されてきたFAX文書を通信手段31bまたは発着信回線切断手段36によって受信したFAX端末30は、図5(a)の場合と同様、FAX文書変換手段37によって、受信したFAX文書を印刷用の文書形式に編集した後、印刷手段38に転送する。印刷手段38は、FAX文書変換手段37から転送されてきた印刷用のFAX文書を印刷出力する。
したがって、図6(b)のように、本人認証を行うことなく、利用者の携帯電話機40側からの配信要求に応じて当該利用者宛のFAX文書の配信を行う場合においても、図6(a)の場合と全く同様に、当該利用者は、当該利用者宛のFAX文書を、第三者に見られることもなく、確実に受け取ることができる。また、共同利用のFAX端末30を利用している場合であっても、受信したFAX文書の当該利用者への配達等、当該FAX端末30を管理している管理者や第三者に対して余分な負担を掛けることもない。
さらには、図6(b)の場合も、図6(a)の場合と同様、パスワードにより当該利用者のみが使用可能な状態の携帯電話機40を利用して、FAX文書の後刻配信を指示する選択結果を返送しているので、たとえ、携帯電話機40を紛失して、当該携帯電話機40が第三者に使用されそうになったとしても、パスワードを知らない第三者は当該携帯電話機40を使用することができず、第三者が利用者本人になりすまして、当該FAX文書を取得することはできない。
次に、図6(c)のシーケンスチャートの動作例について説明する。図6(c)のシーケンスチャートは、前述したように、ポータルサーバ10からのFAX文書の即時配信に関する問合せ通知に対して、当該FAX文書の配信先となる利用者が所有する携帯電話機40から、即時配信を拒否し、当該利用者の指定日時に再配信を要求する旨の選択結果を返送した場合の動作シーケンス例を示している。
図6(c)のシーケンスチャートにおいても、ポータルサーバ10が、サービス提供サーバ20から文書配信要求(文書情報のみならず送信相手を示す利用者識別情報を含む)を受信し(シーケンスSeq1)、受信した文書配信要求(文書情報および利用者識別情報)を文書蓄積手段12に一旦蓄積した後、音声案内手段18からの音声案内として、通信手段11bから、当該文書の配信先となる利用者の携帯電話機40に対してFAX文書の即時配信の可否を問い合わせる通知を送信する(シーケンスSeq11)までの動作は、図5(a)のシーケンスと同様である。
ポータルサーバ10からのFAX文書配信可否に関する問合せ通知を通信手段41bにて受信した携帯電話機40の利用者は、図6(c)においては、該問合せ通知に対して、FAX文書の即時配信を拒否して、指定した指定日時に、FAX文書を配信することを要求する場合として、図5(c)のシーケンスSeq20と同様、プッシュボタン入力手段44を介して指定日時と終了符号例えば“#”とを選択結果として入力して、前記問合せ通知の送信元のポータルサーバ10に対して返送する(シーケンスSeq37)。
携帯電話機40からの指定日時と終了符号例えば“#”とを受信したポータルサーバ10は、当該指定日時をタイマ手段19へ転送するとともに、指定された当該指定日時に達するまで、当該利用者に配信すべき文書を文書蓄積手段12にそのまま蓄積している状態で、当該携帯電話機40との接続を切断する(シーケンスSeq38)。
しかる後、ポータルサーバ10は、タイマ手段19によって現在時刻がセットされた前記指定時刻に達したことを検出すると、図5(c)のシーケンスSeq22と同様に、利用者情報格納手段13の当該利用者に関する情報に関連付けて格納されている情報を参照して、当該指定時刻に達するまでFAX文書の配信を待ち合わせていた利用者の携帯電話機40に向けて電話発信し、当該携帯電話機40から応答を受け取ると、音声案内手段18からの音声案内として、再度、FAX文書の即時配信の可否を問い合わせる通知を送信する(シーケンスSeq39)。
ポータルサーバ10からのFAX文書配信可否に関する問合せ通知を通信手段41bにて受信した携帯電話機40の利用者は、図6(c)においては、該問合せ通知に対して、本人認証を行うことなく、FAX文書の即時配信を要求する場合として、図6(a)のシーケンスSeq31と同様、プッシュボタン入力手段44を介して本人認証不要の即時配信要求を示す番号例えば“0”と終了符号例えば“#”とを選択結果として入力して、前記問合せ通知の送信元のポータルサーバ10に対して返送し(シーケンスSeq40)、携帯電話機40からの本人認証不要即時配信要求番号例えば“0”および終了符号例えば“#”を受信したポータルサーバ10は、当該携帯電話機40との接続を切断する(シーケンスSeq41)。
さらに、ポータルサーバ10は、携帯電話機40から受信した本人認証不要即時配信要求番号例えば“0”および終了符号例えば“#”により、本人認証は不要であり、かつ、FAX文書の即時配信を要求されていることを認識して、図5(a)のシーケンスSeq2と同様、利用者情報格納手段13に格納されている当該利用者が利用するFAX端末30のFAX番号を抽出して発信処理を行う。該FAX番号のFAX端末30からの応答を受け取ると、ポータルサーバ10は、サービス提供サーバ20から配信されてきて文書蓄積手段12に一旦保存している当該利用者向けの文書を読み出して、FAX文書変換手段17によって、FAX文書の形式に変換した後、通信手段11bを介して、当該利用者が利用するFAX端末30に向けてネットワーク50bを経由して送信し、しかる後、FAX端末30との接続を切断する(シーケンスSeq2)。
ポータルサーバ10からネットワーク50bを経由して配信されてきたFAX文書を通信手段31bまたは発着信回線切断手段36によって受信したFAX端末30は、図5(a)の場合と同様、FAX文書変換手段37によって、受信したFAX文書を印刷用の文書形式に編集した後、印刷手段38に転送する。印刷手段38は、FAX文書変換手段37から転送されてきた印刷用のFAX文書を印刷出力する。
したがって、図6(c)のように、本人認証を行うことなく、利用者の携帯電話機40側から指定した日時に当該利用者宛のFAX文書の配信を行う場合においても、図6(a)の場合と全く同様に、当該利用者は、当該利用者宛のFAX文書を、第三者に見られることもなく、確実に受け取ることができる。また、共同利用のFAX端末30を利用している場合であっても、受信したFAX文書の当該利用者への配達等、当該FAX端末30を管理している管理者や第三者に対して余分な負担を掛けることもない。
さらには、図6(c)の場合も、図6(a)の場合と同様、パスワードにより当該利用者のみが使用可能な状態の携帯電話機40を利用して、FAX文書の配信日時の指定を行っているので、たとえ、携帯電話機40を紛失して、当該携帯電話機40が第三者に使用されそうになったとしても、パスワードを知らない第三者は当該携帯電話機40を使用することができず、第三者が利用者本人になりすまして、当該FAX文書を取得することはできない。
(FAX端末30に問合せ通知を送信する場合の動作シーケンス例)
次に、図7のシーケンスチャートの動作例について、図7(a)、図7(b)、図7(c)の順に説明する。図7のシーケンスチャートは、前述したように、ポータルサーバ10からのFAX文書の配信可否の問合せを、FAX文書の配信先の利用者が利用するFAX端末自体に対して、FAX文書の実際の配信に先立って行うものである。つまり、利用者が携帯電話機40を所有していない場合であっても、あるいは、携帯電話機40を所有していてもFAX文書の配信確認用としては使用したくない旨の設定がなされていた場合であっても、当該利用者宛のFAX文書を安全に配信することを可能とするために、FAX文書の配信に先立って、当該利用者が利用するFAX端末自体を用いて、当該利用者の本人認証を行う場合の動作例を示している。
まず、図7(a)のシーケンスチャートの動作例について説明する。図7(a)のシーケンスチャートは、前述したように、ポータルサーバ10からのFAX文書の即時配信に関する問合せ通知に対して、即時配信を要求する旨の選択結果をFAX端末30から返送した場合の動作シーケンス例を示している。なお、図7(a)のシーケンスチャートにおいては、利用者が用いる端末が、図5(a)のシーケンスチャートにおける携帯電話機40ではなく、当該利用者が利用するFAX端末30に変更になる以外は、以下に説明するように、図5(a)のシーケンスチャートとほぼ同様である。
図7(a)のシーケンスチャートにおいても、ポータルサーバ10が、サービス提供サーバ20から文書配信要求(文書情報のみならず送信相手を示す利用者識別情報を含む)を受信した際に(シーケンスSeq1)、受信した文書配信要求(文書情報および利用者識別情報)を文書蓄積手段12に一旦蓄積する。しかる後、図5(a)のシーケンスとは異なり、当該文書配信要求に含まれる利用者識別情報により利用者情報格納手段13を検索して、該当する利用者の携帯電話番号は登録されていないので、当該利用者のFAX番号を読み出して、該FAX番号のFAX端末30に向けて発着信回線切断手段16により発信した後、当該FAX端末30からの応答を受信した際に、音声案内手段18からの音声案内として、当該文書のFAX形式による配信先となる当該FAX端末30自体に対して、通信手段11bから当FAX文書の即時配信の可否を問い合わせる通知を送信する(シーケンスSeq11a)。
ポータルサーバ10からのFAX文書配信可否に関する問合せ通知を通信手段31bにて受信したFAX端末30は、該問合せ通知を画面表示しているので、該問合せ通知によりFAX端末30の設置場所に出向いた利用者は、図7(a)においては、該問合せ通知に対してFAX文書の即時配信を要求する場合として、プッシュボタン入力手段34を介して当該利用者のパスワードと終了符号例えば“#”とを選択結果として入力する。
入力されたパスワードと終了符号例えば“#”とは、トーン送信手段35によりトーン信号に変換されて、発着信回線切断手段36または通信手段31bを介して、前記問合せ通知の送信元のポータルサーバ10に対して、ネットワーク50bを経由して、当該利用者の選択結果として返送される(シーケンスSeq51)。あるいは、FAX端末30の利用者が、該問合せ通知に対してFAX文書の即時配信を要求する場合、音声入力手段33を介して本人認証用の音声情報を入力する場合もある。入力された本人認証用の音声情報は、通信手段31bを介して、前記問合せ通知の送信元のポータルサーバ10に対して、ネットワーク50bを経由して、当該利用者の選択結果として返送される(シーケンスSeq51)。
FAX端末30からのパスワードおよび終了符号例えば“#”に関するトーン信号および/または本人認証用の音声情報を通信手段11bにて受信したポータルサーバ10は、受信したパスワードおよび終了符号例えば“#”に関するトーン信号をトーン/データ変換手段15によってデータ形式に変換した後、利用者認証手段14へ転送する。一方、携帯電話機40から本人認証用の音声情報を受信していた場合は、音声認証手段14aによって音声情報の認識を行った後、利用者認証手段14へ転送する。
ポータルサーバ10の利用者認証手段14においては、図5(a)の場合と同様、トーン/データ変換手段15および/または音声認証手段14aから転送されてきたパスワードに関するデータおよび/または音声情報の認識結果を、利用者情報格納手段13に格納されている当該利用者に関するパスワードおよび/または本人音声情報と照合し、一致している場合は、当該利用者に関する本人の認証が得られたものと判断する。
本人認証が得られた場合、ポータルサーバ10は、サービス提供サーバ20から配信されてきて文書蓄積手段12に一旦保存している当該利用者向けの文書を読み出して、FAX文書変換手段17によって、FAX文書の形式に変換する。そして、変換したFAX文書を、通信手段11bを介して、本人認証が得られた当該利用者が利用するFAX端末30に向けてネットワーク50bを経由して送信し、しかる後、FAX端末30との接続を切断する(シーケンスSeq2a)。
ポータルサーバ10からネットワーク50bを経由して配信されてきたFAX文書を通信手段31bまたは発着信回線切断手段36によって受信したFAX端末30は、図5(a)の場合と同様、FAX文書変換手段37によって、受信したFAX文書を印刷用の文書形式に編集した後、印刷手段38に転送する。印刷手段38は、FAX文書変換手段37から転送されてきた印刷用のFAX文書を印刷出力する。
ここで、FAX文書が印刷出力されてくる時点では、当該FAX文書の即時配信を要求した利用者は、当該利用者が利用するFAX端末30の設置場所に既に出向いているので、当該利用者は、当該利用者宛のFAX文書を、第三者に見られることもなく、確実に受け取ることができる。また、共同利用のFAX端末30を利用している場合であっても、受信したFAX文書の当該利用者への配達等、当該FAX端末30を管理している管理者や第三者に対して余分な負担を掛けることもない。
さらには、図7(a)の場合、利用者へのFAX文書の配信に先立って、配信先の利用者が利用するFAX端末30に対して当該FAX文書を配信する旨を通知して、当該FAX端末30自体を用いてパスワードや本人の音声情報によって本人認証を行うので、たとえ、携帯電話機40を所有していない利用者であっても、あるいは、携帯電話機40をFAX文書の配送確認用としては利用したくない利用者であっても、自分宛のFAX文書を安全に受信することができる。
次に、図7(b)のシーケンスチャートの動作例について説明する。図7(b)のシーケンスチャートは、前述したように、ポータルサーバ10からのFAX文書の即時配信に関する問合せ通知に対して、当該FAX文書の配信先となる利用者が利用するFAX端末30から、即時配信を拒否し、後刻、当該FAX端末30から配信要求を行う旨の選択結果をFAX端末30から返送した場合の動作シーケンス例を示している。なお、図7(b)のシーケンスチャートにおいては、利用者が用いる端末が、図5(b)のシーケンスチャートにおける携帯電話機40ではなく、当該利用者が利用するFAX端末30に変更になる以外は、以下に説明するように、図5(b)のシーケンスチャートとほぼ同様である。
図7(b)のシーケンスチャートにおいても、ポータルサーバ10が、サービス提供サーバ20から文書配信要求(文書情報のみならず送信相手を示す利用者識別情報を含む)を受信し(シーケンスSeq1)、受信した文書配信要求(文書情報および利用者識別情報)を文書蓄積手段12に一旦蓄積した後、音声案内手段18からの音声案内として、通信手段11bから、当該文書の配信先となる利用者の携帯電話機40に対してFAX文書の即時配信の可否を問い合わせる通知を送信する(シーケンスSeq11a)までの動作は、図7(a)のシーケンスと同様である。
なお、コールバック発信先の電話番号の通知は、前述のように、シーケンスSeq11aのタイミングではなく即時配信拒否符号例えば“*”(コールバック発信時の配信の指示)を受け取った時点で通知するようにしても良い。さらに、当該問合せ通知を特定する問合せ番号を生成して、利用者情報格納手段13に保存するとともに、FAX端末30へ返送して、コールバック発信時に該問合せ番号を入力するような案内を送信してから切断するようにしても良い。
ポータルサーバ10からのFAX文書配信可否に関する問合せ通知を通信手段31bにて受信したFAX端末30の利用者は、図7(b)においては、該問合せ通知に対して、FAX文書の即時配信を拒否して、後刻、当該利用者が利用するFAX端末30から配信要求した時点でFAX文書を配信することを要求する場合として、プッシュボタン入力手段34を介して即時配信拒否符号例えば“*”を選択結果として入力する。入力された即時配信拒否符号例えば“*”は、トーン送信手段35によりトーン信号に変換されて、発着信回線切断手段36または通信手段31bを介して、前記問合せ通知の送信元のポータルサーバ10に対して、ネットワーク50bを経由して、当該利用者の選択結果として返送される(シーケンスSeq52)。
FAX端末30からの即時配信拒否符号例えば“*”に関するトーン信号を通信手段11bにて受信したポータルサーバ10は、後刻、当該FAX端末30から配信要求の着信があるまで、当該利用者に配信すべき文書を文書蓄積手段12にそのまま蓄積している状態で、当該FAX端末30との接続を切断する(シーケンスSeq53)。
しかる後、あらかじめ定めた所定時間が経過するまでの間に、先に即時配信拒否符号例えば“*”をFAX端末30から入力した利用者が、先のFAX文書について配信要求をしようとする場合、FAX端末30のプッシュボタン入力手段34によってFAX配信要求用のポータルサーバ10の電話番号を入力する。これにより、当該利用者が利用するFAX端末30は、トーン送信手段35、発着信回線切断手段36を介して、ポータルサーバ10に対してネットワーク50bを経由して発信する(シーケンスSeq54)。
ポータルサーバ10は、FAX端末30からFAX配信要求を示す電話着信を発着信回線切断手段16によって受け取ると、発信元のFAX番号が先に即時配信拒否符号例えば“*”を受け取ったFAX端末30と同一のFAX番号であることを発信者番号チェック手段14bにより確認して、つまり、利用者情報格納手段13に格納されている利用者情報を参照して、当該利用者に関してFAX配信要求を示す着信が許可されているFAX番号であるか否かを確認し、許可されている利用者であった場合には、図7(a)(b)のシーケンスSeq11aと同様、音声案内手段18からの音声案内として、通信手段11bから、FAX配信要求元のFAX端末30に対して、ネットワーク50bを介して、FAX文書の即時配信の可否を問い合わせる通知を送信する(シーケンスSeq55)。
なお、前述のように、先に即時配信拒否符号例えば“*”を受け取った際に、問合せ番号を返送していた場合には、FAX端末30のFAX番号の確認を行うとともに、FAX端末30側に問合せ番号の入力を要求して、入力されてきた問合せ番号と利用者情報格納手段13に保存している問合せ番号との照合を行うようにしても良い。
ポータルサーバ10からのFAX文書配信可否に関する問合せ通知を通信手段31bにて受信したFAX端末30の利用者は、該問合せ通知に対してFAX文書の即時配信を要求する場合には、図7(a)のシーケンスSeq51と同様に、プッシュボタン入力手段34を介して入力した当該利用者のパスワードと終了符号例えば“#”とを、トーン送信手段35、発着信回線切断手段36または通信手段31bを介して、および/または、音声入力手段33を介して入力した本人認証用の音声情報を、通信手段31bを介して、前記問合せ通知の送信元のポータルサーバ10に対して、ネットワーク50bを経由して、当該利用者の選択結果として返送する(シーケンスSeq56)。
FAX端末30からのパスワードおよび終了符号例えば“#”に関するトーン信号および/または本人認証用の音声情報を通信手段11bにて受信したポータルサーバ10は、図7(a)の場合と同様、FAX端末30から受信したパスワードおよび終了符号例えば“#”および/または本人認証用の音声情報を、利用者認証手段14により、利用者情報格納手段13に格納されている当該利用者に関するパスワードおよび/または本人音声情報に基づいて、本人認証を行う。
本人認証が得られた場合、ポータルサーバ10は、図7(a)のシーケンスSeq2aと同様、サービス提供サーバ20から配信されてきて文書蓄積手段12に一旦保存している当該利用者向けの文書を読み出して、FAX文書変換手段17によって、FAX文書の形式に変換する。そして、変換したFAX文書を、通信手段11bを介して、当該利用者が利用するFAX端末30に向けてネットワーク50bを経由して送信し、しかる後、FAX端末30との接続を切断する(シーケンスSeq2a)。
ポータルサーバ10からネットワーク50bを経由して配信されてきたFAX文書を通信手段31bまたは発着信回線切断手段36によって受信したFAX端末30は、図5(a)の場合と同様、FAX文書変換手段37によって、受信したFAX文書を印刷用の文書形式に編集した後、印刷手段38に転送する。印刷手段38は、FAX文書変換手段37から転送されてきた印刷用のFAX文書を印刷出力する。
したがって、図7(b)のように、利用者のFAX端末30側からの配信要求に応じて当該利用者宛のFAX文書の配信を行う場合においても、図5(a)の場合と全く同様に、当該利用者は、当該利用者宛のFAX文書を、第三者に見られることもなく、確実に受け取ることができる。また、共同利用のFAX端末30を利用している場合であっても、受信したFAX文書の当該利用者への配達等、当該FAX端末30を管理している管理者や第三者に対して余分な負担を掛けることもない。
さらには、図7(b)においても、図7(a)の場合と同様、利用者へのFAX文書の配信に先立って、配信先の利用者が利用するFAX端末30に対して当該FAX文書を配信する旨を通知して、当該FAX端末30自体を用いてパスワードや本人の音声情報によって本人認証を行うので、たとえ、携帯電話機40を所有していない利用者であっても、あるいは、携帯電話機40をFAX文書の配送確認用としては利用したくない利用者であっても、自分宛のFAX文書を安全に受信することができる。
次に、図7(c)のシーケンスチャートの動作例について説明する。図7(c)のシーケンスチャートは、前述したように、ポータルサーバ10からのFAX文書の即時配信に関する問合せ通知に対して、当該FAX文書の配信先となる利用者が利用するFAX端末30から、即時配信を拒否し、当該利用者の指定日時に再配信を要求する旨の選択結果をFAX端末30から返送した場合の動作シーケンス例を示している。なお、図7(c)のシーケンスチャートにおいては、利用者が用いる端末が、図5(c)のシーケンスチャートにおける携帯電話機40ではなく、当該利用者が利用するFAX端末30に変更になる以外は、以下に説明するように、図5(c)のシーケンスチャートとほぼ同様である。
図7(c)のシーケンスチャートにおいても、ポータルサーバ10が、サービス提供サーバ20から文書配信要求(文書情報のみならず送信相手を示す利用者識別情報を含む)を受信し(シーケンスSeq1)、受信した文書配信要求(文書情報および利用者識別情報)を文書蓄積手段12に一旦蓄積した後、音声案内手段18からの音声案内として、通信手段11bから、当該文書の配信先となる利用者の携帯電話機40に対してFAX文書の即時配信の可否を問い合わせる通知を送信する(シーケンスSeq11a)までの動作は、図7(a)のシーケンスと同様である。
ポータルサーバ10からのFAX文書配信可否に関する問合せ通知を通信手段31bにて受信したFAX端末30の利用者は、図7(c)においては、該問合せ通知に対して、FAX文書の即時配信を拒否して、指定した指定日時に、FAX文書を配信することを要求する場合として、プッシュボタン入力手段34を介して指定日時と終了符号例えば“#”とを選択結果として入力して、前記問合せ通知の送信元のポータルサーバ10に対して返送する(シーケンスSeq57)。
FAX端末30からの指定日時と終了符号例えば“#”とを受信したポータルサーバ10は、当該指定日時をタイマ手段19へ転送するとともに、指定された当該指定日時に達するまで、当該利用者に配信すべき文書を文書蓄積手段12にそのまま蓄積している状態で、当該FAX端末30との接続を切断する(シーケンスSeq58)。
しかる後、ポータルサーバ10は、タイマ手段19によって現在時刻がセットされた前記指定時刻に達したことを検出すると、利用者情報格納手段13に当該利用者に関する情報と関連付けて格納されている情報を参照して、図7(c)のシーケンスSeq11aと同様に、当該指定時刻に達するまでFAX文書の配信を待ち合わせていた利用者のFAX端末30に向けて発信し、当該FAX端末30から応答を受け取ると、音声案内手段18からの音声案内として、再度、FAX文書の即時配信の可否を問い合わせる通知を送信する(シーケンスSeq59)。
ポータルサーバ10からのFAX文書配信可否に関する問合せ通知を通信手段31bにて受信したFAX端末30の利用者は、該問合せ通知に対してFAX文書の即時配信を要求する場合には、図7(a)のシーケンスSeq51と同様に、プッシュボタン入力手段34を介して入力した当該利用者のパスワードと終了符号例えば“#”とを、トーン送信手段35、発着信回線切断手段36または通信手段31bを介して、および/または、音声入力手段33を介して入力した本人認証用の音声情報を、通信手段31bを介して、前記問合せ通知の送信元のポータルサーバ10に対して、ネットワーク50bを経由して、当該利用者の選択結果として返送する(シーケンスSeq60)。
FAX端末30からのパスワードおよび終了符号例えば“#”に関するトーン信号および/または本人認証用の音声情報を通信手段11bにて受信したポータルサーバ10は、図7(a)の場合と同様、FAX端末30から受信したパスワードおよび終了符号例えば“#”および/または本人認証用の音声情報を、利用者認証手段14により、利用者情報格納手段13に格納されている当該利用者に関するパスワードおよび/または本人音声情報に基づいて、本人認証を行う。
本人認証が得られた場合、ポータルサーバ10は、図7(a)のシーケンスSeq2aと同様、サービス提供サーバ20から配信されてきて文書蓄積手段12に一旦保存している当該利用者向けの文書を読み出して、FAX文書変換手段17によって、FAX文書の形式に変換する。そして、変換したFAX文書を、通信手段11bを介して、当該利用者が利用するFAX端末30に向けてネットワーク50bを経由して送信し、しかる後、FAX端末30との接続を切断する(シーケンスSeq2a)。
ポータルサーバ10からネットワーク50bを経由して配信されてきたFAX文書を通信手段31bまたは発着信回線切断手段36によって受信したFAX端末30は、図5(a)の場合と同様、FAX文書変換手段37によって、受信したFAX文書を印刷用の文書形式に編集した後、印刷手段38に転送する。印刷手段38は、FAX文書変換手段37から転送されてきた印刷用のFAX文書を印刷出力する。
したがって、図7(c)のように、利用者のFAX端末30側から指定した日時に当該利用者宛のFAX文書の配信を行う場合においても、図7(a)の場合と全く同様に、当該利用者は、当該利用者宛のFAX文書を、第三者に見られることもなく、確実に受け取ることができる。また、共同利用のFAX端末30を利用している場合であっても、受信したFAX文書の当該利用者への配達等、当該FAX端末30を管理している管理者や第三者に対して余分な負担を掛けることもない。
さらには、図7(c)においても、図7(a)の場合と同様、利用者へのFAX文書の配信に先立って、配信先の利用者が利用するFAX端末30に対して当該FAX文書を配信する旨を通知して、当該FAX端末30自体を用いてパスワードや本人の音声情報によって本人認証を行うので、たとえ、携帯電話機40を所有していない利用者であっても、あるいは、携帯電話機40をFAX文書の配送確認用としては利用したくない利用者であっても、自分宛のFAX文書を安全に受信することができる。