JP2008072365A - 接続制御システム、位置情報サーバ、接続制御装置、発信者装置、位置情報プログラム、接続制御プログラム、および発信者プログラム - Google Patents

接続制御システム、位置情報サーバ、接続制御装置、発信者装置、位置情報プログラム、接続制御プログラム、および発信者プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することを課題とする。
【解決手段】発信者装置と通信可能に接続された位置情報サーバは、発信者装置の位置を示す情報として、発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持し、発信者装置は、所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を所定の入力部において受け付けた際に、位置情報サーバから位置情報を取得し、接続要求を接続制御装置に送信する際に、取得された位置情報を接続要求に付加して送信し、接続制御装置は、位置情報と位置情報から特定される所定の着信者装置との対応づけに関する情報を保持し、送信された接続要求を受信した際に、保持された対応づけと接続要求に付加された位置情報とから特定される所定の着信者装置への接続を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、接続制御システム、位置情報サーバ、接続制御装置、発信者装置、位置情報プログラム、接続制御プログラム、および発信者プログラムに関する。
従来より、電話番号は、通信相手を識別することを目的として、0から9までの数字を組み合わせることで構成されている。具体的には、公衆交換電話網における一般の電話番号は、総務省告示で規定された地域ごとの『市外局番』や、総務省が電話会社ごとに指定する『市内局番』などの位置情報と、その他の加入者識別情報とを、「『0(国内プレフィックス)』−『市外局番』−『市内局番』−『加入者番号』」のように組み合わせた番号である。例えば、加入者(発信者装置)を収容する電話会社の加入者交換機は、電話機などの発信者装置において『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含む電話番号が入力されると、入力された『市外局番』や『市内局番』を識別し、『市外局番』によって指定された地域の『市内局番』によって指定された加入者交換機に収容された加入者(着信者装置)であって、『加入者番号』で識別される加入者(着信者装置)に接続するように、発信者装置から着信者装置への接続を制御する。
一方、このような一般の電話番号とは異なり、電話番号には、いわゆる「特番」と呼ばれる電話番号がある。「特番」とは、緊急性、公共性、および安全性の観点から、重要なサービスなどに利用されている電話番号のことであり、例えば、「110」番や「119」番などの電話番号のことである。発信者装置から「特番」に発信がなされる際には、発信者装置において『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含む電話番号が入力されることはなく、「110」や「119」などの「特番」のみが入力されることになる。
もっとも、例えば、「110」番や「119」番などの「特番」について考えるとわかるように、発信者装置から「特番」に発信がなされた際には、加入者交換機は、行政区画などで割り当てられた特定の位置の警察署や消防署に接続するように、発信者装置から着信者装置への接続を制御しなければならない。このため、通常においては、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と、これらの加入者(発信者装置)からの発信を接続させるべき特定の位置の警察署や消防署の着信者装置とを専用線で接続することで、加入者交換機は、収容する加入者からの「特番」に対する発信を受け付けると、専用線で接続する警察署や消防署の着信者装置に接続するように、接続を制御している。
また、特許文献1では、着信契約者に接続を希望するユーザが網側に予め登録され、接続の開始を契機に、着信契約者が、登録されているユーザの中から接続すべきユーザを選定する手法が開示されている。このような手法によれば、例えば、着信契約者としての警察署(着信者装置)に接続すべき加入者(発信者装置)が、網側に予め登録され、接続の開始を契機に、警察署(着信者装置)と登録されている加入者(発信者装置)とが接続することになる。
特開平7−321921号公報
ところで、上記した従来の技術では、以下に説明するように、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを変更したい場合に、柔軟に対応することができないという課題がある。
具体的に例を挙げて説明すると、以下では、加入者交換機Aに収容されている加入者グループAから発信された「110」が警察署Aに接続するように、加入者交換機Aと警察署Aとが専用線で接続されることで対応づけがなされており、また、加入者交換機Bに収容されている加入者グループBから発信された「110」が警察署Bに接続するように、加入者交換機Bと警察署Bとが専用線で接続されることで対応づけがなされているという状況を考えるとする。このような状況において、例えば、行政区画の変更などにより、加入者グループAが警察署Bの管轄下になった場合には、加入者グループAから発信された「110」が警察署Bに接続するように、加入者グループA全員の物理的な収容を、加入者交換機Aから加入者交換機Bに変更するなどして対応づけを変更しなければならないことから、柔軟に対応することができない。
また、特許文献1に開示された手法によっても、網側における加入者(発信者装置)の登録を、加入者グループA全員について変更するなどして対応づけを変更しなければならないことから、結局、上記した課題を適切に解決する手法とはいえない。
そこで、本発明は、上記した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能な接続制御システム、位置情報サーバ、接続制御装置、発信者装置、位置情報プログラム、接続制御プログラム、および発信者プログラムを提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続を、当該発信者装置および当該電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続される接続制御装置によって制御する接続制御システムであって、前記発信者装置と通信可能に接続された位置情報サーバは、当該発信者装置の位置を示す情報として、当該発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持手段を備え、前記発信者装置は、前記所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を所定の入力部において受け付けた際に、前記位置情報保持手段から前記位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記接続要求を前記接続制御装置に送信する際に、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報を当該接続要求に付加して送信する接続要求送信手段とを備え、前記接続制御装置は、前記位置情報と当該位置情報から特定される所定の着信者装置との対応づけに関する情報を保持する対応情報保持手段と、前記接続要求送信手段によって送信された前記接続要求を受信した際に、前記対応情報保持手段によって保持された前記対応づけと当該接続要求に付加された前記位置情報とから特定される前記所定の着信者装置への接続を制御する接続制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、上記の発明において、前記位置情報保持手段は、前記位置情報を検証可能な形式で保持し、前記位置情報取得手段は、前記位置情報保持手段から前記位置情報を検証可能な形式で取得し、前記接続要求送信手段は、前記位置情報を検証可能な形式で前記接続要求に付加して送信し、前記接続制御手段は、前記接続要求に付加された前記位置情報を検証して前記所定の着信者装置への接続を制御することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、上記の発明において、前記位置情報保持手段は、前記位置情報を検証可能な形式で保持し、前記位置情報取得手段は、前記位置情報保持手段から前記位置情報を検証可能な形式で取得し、前記接続要求送信手段は、前記位置情報を検証可能な形式で前記接続要求に付加して送信し、前記接続制御手段は、前記所定の着信者装置への接続を制御する際に、検証可能な形式の前記位置情報を当該所定の着信者装置に転送することを特徴とし、前記着信者装置は、前記接続制御装置から前記位置情報を検証可能な形式で受信した際に、当該位置情報を検証する位置情報検証手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、上記の発明において、前記発信者装置もしくは当該発信者装置と通信可能に接続された当該発信者装置以外の通信装置は、当該発信者装置を利用する発信者に関する発信者情報を保持する発信者情報保持手段を備え、前記位置情報取得手段は、前記位置情報に加えて前記発信者情報保持手段から前記発信者情報を取得し、前記接続要求送信手段は、前記位置情報に加えて、前記接続要求に前記発信者情報を付加して送信し、前記接続制御手段は、前記接続要求送信手段によって送信された前記接続要求を受信した際に、当該接続要求に付加された前記発信者情報をさらに用いて前記所定の着信者装置への接続を制御することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、上記の発明において、前記位置情報取得手段は、前記発信者情報保持手段から前記発信者情報を検証可能な形式で取得し、前記接続要求送信手段は、前記発信者情報を検証可能な形式で前記接続要求に付加して送信し、前記接続制御手段は、前記接続要求に付加された前記発信者情報を検証して前記所定の着信者装置への接続を制御することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、上記の発明において、前記位置情報取得手段は、前記発信者情報保持手段から前記発信者情報を検証可能な形式で取得し、前記接続要求送信手段は、前記発信者情報を検証可能な形式で前記接続要求に付加して送信し、前記接続制御手段は、前記所定の着信者装置への接続を制御する際に、検証可能な形式の前記発信者情報を当該所定の着信者装置に転送することを特徴とし、前記着信者装置は、前記接続制御装置から前記発信者情報を検証可能な形式で受信した際に、当該発信者情報を検証する発信者情報検証手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続を、当該発信者装置および当該電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続される接続制御装置によって制御する接続制御システムであって、前記接続制御装置と通信可能に接続された位置情報サーバは、前記発信者装置の位置を示す情報として、当該発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持手段を備え、前記接続制御装置は、前記位置情報と当該位置情報から特定される所定の着信者装置との対応づけに関する情報を保持する対応情報保持手段と、前記発信者装置によって送信された前記所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を受信した際に、前記位置情報保持手段から前記位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段によって前記位置情報を取得した際に、前記対応情報保持手段によって保持された前記対応づけと当該位置情報とから特定される前記所定の着信者装置への接続を制御する接続制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、上記の発明において、前記発信者装置もしくは前記接続制御装置と通信可能に接続された当該発信者装置以外の通信装置は、当該発信者装置を利用する発信者に関する発信者情報を保持する発信者情報保持手段を備え、前記位置情報取得手段は、前記位置情報に加えて前記発信者情報保持手段から前記発信者情報を取得し、前記接続制御手段は、前記位置情報取得手段によって取得された前記発信者情報をさらに用いて前記所定の着信者装置への接続を制御することを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続が、当該発信者装置および当該電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続される接続制御装置によって制御される当該発信者装置と通信可能に接続される位置情報サーバであって、前記発信者装置の位置を示す情報として、当該発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報であって、当該発信者装置が前記接続制御装置に送信する当該位置情報を保持する位置情報保持手段と、前記発信者装置の要求に応じて、前記位置情報保持手段によって保持された前記位置情報を当該発信者装置に送信する位置情報送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続を、当該発信者装置および当該電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続されて制御する接続制御装置であって、前記発信者装置と通信可能に接続された位置情報サーバが当該発信者装置の位置を示す情報として当該発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持手段から取得される当該位置情報と、当該位置情報から特定される所定の着信者装置との対応づけに関する情報を保持する対応情報保持手段と、前記位置情報保持手段から取得された前記位置情報が前記所定の電話番号に発信することを要求する接続要求に付加されて前記発信者装置から送信された当該接続要求を受信した際に、前記対応情報保持手段によって保持された前記対応づけと当該接続要求に付加された前記位置情報とから特定される前記所定の着信者装置への接続を制御する接続制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項11に係る発明は、所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続が、当該発信者装置および当該電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続される接続制御装置によって制御される発信者装置であって、前記所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を所定の入力部において受け付けた際に、前記発信者装置と通信可能に接続された位置情報サーバが当該発信者装置の位置を示す情報として当該発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持手段から、前記位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記接続要求を前記接続制御装置に送信する際に、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報を当該接続要求に付加して送信する接続要求送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項12に係る発明は、所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続が、当該発信者装置および当該電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続される接続制御装置によって制御される当該発信者装置と通信可能に接続される方法を位置情報サーバとしてのコンピュータに実行させる位置情報プログラムであって、前記発信者装置の位置を示す情報として、当該発信者装置に予め振り分けられている位置情報であって、当該発信者装置が前記接続制御装置に送信する当該位置情報を保持する位置情報保持手順と、前記発信者装置の要求に応じて、前記位置情報保持手順によって保持された前記位置情報を当該発信者装置に送信する位置情報送信手順と、を位置情報サーバとしてのコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項13に係る発明は、所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続を、当該発信者装置および当該電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続されて制御する方法を接続制御装置としてのコンピュータに実行させる接続制御プログラムであって、前記発信者装置と通信可能に接続された位置情報サーバが当該発信者装置の位置を示す情報として当該発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持手順から取得される当該位置情報と、当該位置情報から特定される所定の着信者装置との対応づけに関する情報を保持する対応情報保持手順と、前記位置情報保持手順から取得された前記位置情報が前記所定の電話番号に発信することを要求する接続要求に付加されて前記発信者装置から送信された当該接続要求を受信した際に、前記対応情報保持手順によって保持された前記対応づけと当該接続要求に付加された前記位置情報とから特定される前記所定の着信者装置への接続を制御する接続制御手順と、を接続制御装置としてのコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項14に係る発明は、所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続が、当該発信者装置および当該電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続される接続制御装置によって制御される方法を発信者装置としてのコンピュータに実行させる発信者プログラムであって、前記所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を所定の入力部において受け付けた際に、前記発信者装置と通信可能に接続された位置情報サーバが当該発信者装置の位置を示す情報として当該発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持手順から、前記位置情報を取得する位置情報取得手順と、前記接続要求を前記接続制御装置に送信する際に、前記位置情報取得手順によって取得された前記位置情報を当該接続要求に付加して送信する接続要求送信手順と、を発信者装置としてのコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1、9、10、11、12、13、または14の発明によれば、所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続を、発信者装置および電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続される接続制御装置によって制御する接続制御システムであって、発信者装置と通信可能に接続された位置情報サーバは、発信者装置の位置を示す情報として、発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持し、発信者装置は、所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を所定の入力部において受け付けた際に、位置情報サーバから位置情報を取得し、接続要求を接続制御装置に送信する際に、取得された位置情報を接続要求に付加して送信し、接続制御装置は、位置情報と位置情報から特定される所定の着信者装置との対応づけに関する情報を保持し、送信された接続要求を受信した際に、保持された対応づけと接続要求に付加された位置情報とから特定される所定の着信者装置への接続を制御するので、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になる。
また、請求項2の発明によれば、位置情報サーバは、位置情報を検証可能な形式で保持し、発信者装置は、位置情報サーバから位置情報を検証可能な形式で取得し、位置情報を検証可能な形式で接続要求に付加して送信し、接続制御装置は、接続要求に付加された位置情報を検証して所定の着信者装置への接続を制御するので、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になるのみならず、信用性の高い位置情報に基づいて接続を制御することが可能になる。
また、請求項3の発明によれば、位置情報サーバは、位置情報を検証可能な形式で保持し、発信者装置は、位置情報サーバから位置情報を検証可能な形式で取得し、位置情報を検証可能な形式で接続要求に付加して送信し、接続制御装置は、所定の着信者装置への接続を制御する際に、検証可能な形式の位置情報を所定の着信者装置に転送し、着信者装置は、接続制御装置から位置情報を検証可能な形式で受信した際に、位置情報を検証するので、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になるのみならず、着信者装置において信用性の高い位置情報に基づいて通信を行うことが可能になる。
また、請求項4の発明によれば、発信者装置もしくは発信者装置と通信可能に接続された発信者装置以外の通信装置は、発信者装置を利用する発信者に関する発信者情報を保持し、位置情報サーバは、位置情報に加えて発信者情報を取得し、発信者装置は、位置情報に加えて、接続要求に発信者情報を付加して送信し、接続制御装置は、送信された接続要求を受信した際に、接続要求に付加された発信者情報をさらに用いて所定の着信者装置への接続を制御するので、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になるのみならず、発信者情報に基づいて接続を制御することが可能になる。
また、請求項5の発明によれば、位置情報サーバは、発信者情報保持手段から発信者情報を検証可能な形式で取得し、発信者装置は、発信者情報を検証可能な形式で接続要求に付加して送信し、接続制御装置は、接続要求に付加された発信者情報を検証して所定の着信者装置への接続を制御するので、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になるのみならず、信用性の高い発信者情報に基づいて接続を制御することが可能になる。
また、請求項6の発明によれば、位置情報サーバは、発信者情報保持手段から発信者情報を検証可能な形式で取得し、発信者装置は、発信者情報を検証可能な形式で接続要求に付加して送信し、接続制御装置は、所定の着信者装置への接続を制御する際に、検証可能な形式の発信者情報を所定の着信者装置に転送し、着信者装置は、接続制御装置から発信者情報を検証可能な形式で受信した際に、発信者情報を検証するので、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になるのみならず、着信者装置において信用性の高い発信者情報に基づいて通信を行うことが可能になる。
また、請求項7の発明によれば、所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続を、発信者装置および電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続される接続制御装置によって制御する接続制御システムであって、接続制御装置と通信可能に接続された位置情報サーバは、発信者装置の位置を示す情報として、発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持し、接続制御装置は、位置情報と位置情報から特定される所定の着信者装置との対応づけに関する情報を保持し、発信者装置によって送信された所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を受信した際に、位置情報を取得し、位置情報を取得した際に、保持された対応づけと位置情報とから特定される所定の着信者装置への接続を制御するので、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になる。
また、請求項8の発明によれば、発信者装置もしくは接続制御装置と通信可能に接続された発信者装置以外の通信装置は、発信者装置を利用する発信者に関する発信者情報を保持し、接続制御装置は、位置情報に加えて発信者情報保持手段から発信者情報を取得し、取得された発信者情報をさらに用いて所定の着信者装置への接続を制御するので、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になるのみならず、発信者情報に基づいて接続を制御することが可能になる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る接続制御システム、位置情報サーバ、接続制御装置、発信者装置、位置情報プログラム、接続制御プログラム、および発信者プログラムの実施例を詳細に説明する。なお、以下では、位置情報サーバ、発信者装置、接続制御装置、および着信者装置で構成される接続制御システムを実施例として説明する。また、以下の実施例で用いる主要な用語、実施例1に係る接続制御システムの概要および特徴、実施例1に係る接続制御システムの構成、実施例1に係る接続制御システムの処理の手順、実施例1の効果を順に説明し、続いて、他の実施例について説明する。
[用語の説明]
まず最初に、以下の実施例で用いる主要な用語を説明する。「所定の電話番号」とは、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)のことであり、例えば、「110」番や「119」番などの電話番号のことである。このような「110」番や「119」番は、全国に存在する複数の警察署や消防署に共通の電話番号であるが、加入者が「110」番や「119」番に発信すると、ネットワークにおける交換機は、ある特定の警察署や消防署に接続するように接続を制御する。例えば、行政区画Aに住んでいる加入者が「110」番に発信すると、交換機は、行政区画Aを管轄する警察署に接続するように接続を制御する。
以下の実施例では、「所定の電話番号」に発信する電話機などの装置を「発信者装置」と呼び、特定の警察署などに設置された電話機などの装置を「着信者装置」と呼び、「発信者装置」および「所定の電話番号」に対応づけられた複数の「着信者装置」と通信可能に接続されて、「発信者装置」から所定の「着信者装置」への接続を制御する交換機などの装置を「接続制御装置」と呼ぶ。すなわち、「接続制御システム」とは、電話機などの「発信者装置」が「110」番などの「所定の電話番号」に発信した際に、複数の警察署に設置された「着信者装置」の中から、所定の警察署に設置された「着信者装置」に接続するように、交換機などの「接続制御装置」によって接続が制御されるシステムのことである。
ここで、「接続制御システム」を実現する具体的なシステム構成について考えると、まず、例えば、加入電話サービスを利用する加入電話機能を備えた装置(電話機、情報家電、ファクシミリ、パーソナルコンピュータ、電話機およびホームゲートウェイの組み合わせなど)である「発信者装置」から、同じく、加入電話機能を備えた装置である所定の「着信者装置」への接続を、加入電話サービスを提供する公衆交換電話網における交換機としての「接続制御装置」が制御する構成が考えられる。また、例えば、IP電話サービスを利用するIP電話機能を備えた装置(電話機、情報家電、ファクシミリ、パーソナルコンピュータ、電話機およびホームゲートウェイの組み合わせなど)である「発信者装置」から、同じく、IP電話機能を備えた装置である所定の「着信者装置」への接続を、IP電話サービスを提供するインターネットを含むIP網(Internet Protocol網)におけるネットワーク機器としての「接続制御装置」が制御する構成が考えられる。
さらに、例えば、IP電話機能を備えた装置である「発信者装置」から、加入電話機能を備えた装置である所定の「着信者装置」への接続を、IP網におけるネットワーク機器としての「接続制御装置」と公衆交換電話網における交換機としての「接続制御装置」とが協働しながら制御する構成が考えられる。また、例えば、移動体電話サービスを利用する移動体電話機能を備えた装置である「発信者装置」から、加入電話機能を備えた装置である所定の「着信者装置」への接続を、移動体通信網における交換機としての「接続制御装置」と公衆交換電話網における交換機としての「接続制御装置」とが協働しながら制御する構成が考えられる。
以下の実施例においては、IP電話機能を備えた装置である「発信者装置」から、同じく、IP電話機能を備えた装置である所定の「着信者装置」への接続を、IP網におけるネットワーク機器としての「接続制御装置」が制御する構成を説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、上記したような各種構成やその他の構成などにも、本発明を同様に適用することができる。
[実施例1に係る接続制御システムの概要および特徴]
続いて、図1を用いて、実施例1に係る接続制御システムの概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る接続制御システムの概要および特徴を説明するための図である。なお、以下の実施例では、接続制御システムが、一つの「位置情報サーバ」、一つの「発信者装置」、一つの「接続制御装置」、および一つの「着信者装置」で構成される接続制御システムを説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、一つの「位置情報サーバ」、一つの「発信者装置」、複数の「接続制御装置」、および一つの「着信者装置」で構成される接続制御システムなど、その他の構成などにも、本発明を同様に適用することができる。
実施例1に係る接続制御システムは、上記したように、所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続を、発信者装置および電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続される接続制御装置によって制御することを概要とし、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することを主たる特徴とする。
この主たる特徴について簡単に説明すると、実施例1に係る接続制御システムの位置情報サーバは、図1に示すように、発信者装置の位置を示す情報として、発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報データベース(特許請求の範囲に記載の「位置情報保持手段」に対応する)を備える。例えば、位置情報サーバの位置情報データベースは、IP電話サービスの契約時などに、発信者装置の位置を示す情報として、発信者装置に予め振り分けられている「区画A」などの位置情報を、電話番号「050−1234−5678」によって識別される発信者装置の位置情報として保持する。
また、実施例1に係る接続制御システムの接続制御装置は、図1に示すように、位置情報と位置情報から特定される所定の着信者装置との対応づけに関する情報を保持する対応情報データベース(特許請求の範囲に記載の「対応情報保持手段」に対応する)を備える。例えば、接続制御装置の対応情報データベースは、位置情報「区画A」と、位置情報「区画A」から特定される所定の着信者装置の電話番号「0X−1234−0110」との対応づけに関する情報を保持する。
ここで、対応情報データベースが保持する対応づけに関する情報は、行政区画などに従って予め保持されるが、行政区画が変更された場合などには、対応づけに関する情報が変更されることになる。すなわち、例えば、「所定の電話番号『110』に発信した発信者装置の位置情報が『区画A』である場合には、所定の着信者装置『区画Bの0X−4321−0110』に接続する」ように行政区画が変更されれば、対応情報データベースは、位置情報「区画A」と着信者装置の電話番号「0X−4321−0110」との対応づけに関する情報を保持するよう、対応づけに関する情報を変更する。
なお、以下の実施例においては、位置情報として、行政区画などを意味する「区画A」を保持する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、都道府県を識別する位置情報や、緯度経度による位置情報など、その他の位置情報を保持する場合にも、本発明を同様に適用することができる。また、実施例においては、説明の便宜上から、電話番号「050−1234−5678」などと表記するが、実際は、電気通信事業者から払い出される一般的な電話番号であって、数字やアルファベットに何ら特別の意味があるものではない。また、以下の実施例においては、発信者装置を識別する情報として電話番号を用いる手法を説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、発信者装置を識別する情報としてSIP URI(Session Initiation Protocol Uniform Resource Identifier)を用いる手法など、その他の手法でもよい。
このような構成のもと、実施例1における発信者装置は、まず、所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を所定の入力部において受け付けた際に、位置情報サーバの位置情報データベースから位置情報を取得する(図1の(1)を参照)。例えば、発信者装置は、「区画A」などの位置情報を取得する。
次に、発信者装置は、接続要求を接続制御装置に送信する際に、取得された位置情報を接続要求に付加して送信する(図1の(2)を参照)。例えば、発信者装置は、「区画A」などの位置情報を、接続要求に付加して送信する。
すると、接続制御装置は、接続要求を受信した際に、対応情報データベースによって保持された対応づけと接続要求に付加された位置情報とから特定される所定の着信者装置への接続を制御する(図1の(3)を参照)。例えば、接続制御装置は、対応情報データベースによって保持された対応づけと接続要求に付加された位置情報「区画A」とから特定される所定の着信者装置として、電話番号「0X−1234−0110」で識別される所定の着信者装置への接続を制御する。
このようにして、実施例1に係る接続制御システムは、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になる。
[実施例1に係る接続制御システムの構成]
次に、図2〜図6を用いて、実施例1に係る接続制御システムの構成を説明する。実施例1に係る接続制御システムは、位置情報サーバ100と、接続制御装置200と、発信者装置300とから構成されるので、以下では、位置情報サーバ100、接続制御装置200、および発信者装置300を順に説明する。図2は、実施例1における位置情報サーバの構成を示すブロック図であり、図3は、位置情報保持部を説明するための図であり、図4は、実施例1における接続制御装置の構成を示すブロック図であり、図5は、対応情報保持部を説明するための図であり、図6は、実施例1における発信者装置の構成を示すブロック図である。
[位置情報サーバ100]
実施例1における位置情報サーバ100は、発信者装置300と通信可能に接続され、例えば、RDBMS(Relational DataBase Management System)プログラムなどを稼働させた汎用的なコンピュータであり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、通信部111と、記憶部120と、制御部130とを備える。
通信部111は、IP(Internet Protocol)通信用の一般的なインタフェースおよびライブラリを備え、発信者装置300との間における制御メッセージやデータを送受信する。具体的には、通信部111は、位置情報サーバ100と発信者装置300との間で、発信者装置300が位置情報サーバ100に送信する位置情報要求(位置情報を発信者装置300に送信することを位置情報サーバ100に対して要求するメッセージ)や、発信者装置300が位置情報サーバ100から取得する位置情報などを送受信する。
記憶部120は、制御部130における各種制御に用いられるデータを記憶し、特に本発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、位置情報保持部121を備える。なお、位置情報保持部121は、特許請求の範囲に記載の「位置情報保持手段」に対応する。
位置情報保持部121は、発信者装置300の位置を示す情報を保持する。具体的には、位置情報保持部121は、発信者装置300の位置を示す情報として、発信者装置300に予め振り分けられている位置情報を保持し、保持した位置情報は、後述する通信制御部131による処理などに利用される。
例えば、位置情報保持部121は、図3に示すように、発信者装置300を識別する識別情報として電話番号と、発信者装置300の位置を示す位置情報とを対応づけて保持する。図3の1行目について説明すると、位置情報保持部121は、電話番号「050−1234−5678」によって識別される発信者装置300と、位置情報「区画A」とを対応づけて保持する。これらの情報は、例えば、位置情報保持部121が、IP電話サービスの契約時などに、発信者装置300の位置を示す情報として、発信者装置300に予め振り分けられている「区画A」などの位置情報を、発信者装置300を利用する発信者から受け付けて(もしくは、電気通信事業者が、発信者装置300が接続している電話回線を用いて、発信者装置300が収容されている正当な位置情報を抽出するなどして)保持したものである。
なお、実施例1においては、位置情報保持部121が位置情報を保持する手法として、IP電話サービスの契約時などに、位置情報保持部121が位置情報を保持する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、発信者装置300を利用する発信者が異なる地域に引越しした場合に行うIP電話サービスの移転手続時や、発信者装置300の起動時(例えば、発信者装置300の起動時に、発信者装置300を利用する発信者が位置情報保持部121に位置情報を登録するなど)などに、位置情報保持部121が位置情報を保持する手法などにも、本発明を同様に適用することができる。また、以下の実施例においては、位置情報として、行政区画などを意味する「区画A」を保持する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、都道府県を識別する位置情報や、緯度経度による位置情報など、その他の位置情報を保持する場合にも、本発明を同様に適用することができる。
制御部130は、位置情報サーバ100における各種制御を行い、特に本発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、通信制御部131を備える。
通信制御部131は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)通信用の一般的なライブラリを備え、発信者装置300との間における制御メッセージやデータの送受信を制御する。具体的には、通信制御部131は、「位置情報を発信者装置300に送信すること」を位置情報サーバ100に対して要求する位置情報要求を、発信者装置300からHTTPで受信したり、位置情報保持部121によって保持される位置情報を、発信者装置300に対してHTTPで送信するなどする。
[接続制御装置200]
実施例1における接続制御装置200は、発信者装置300と所定の電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続され、例えば、IPによるルーティング機能などを稼働させた汎用的なネットワーク機器など(もしくは、コンピュータなど)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図4に示すように、通信部211と、記憶部220と、制御部230とを備える。
通信部211は、IP通信用の一般的なインタフェースおよびライブラリを備え、発信者装置300や着信者装置との間における制御メッセージやデータを送受信する。具体的には、通信部211は、接続制御装置200と発信者装置300との間で、発信者装置300が接続制御装置200に送信する接続要求(所定の電話番号に発信することを要求するメッセージ)や、着信者装置が発信者装置300に送信する成功応答などを送受信する。また、接続制御装置200と着信者装置との間で、発信者装置300が接続制御装置200に送信する接続要求や、着信者装置が発信者装置300に送信する成功応答などを送受信する。
記憶部220は、制御部230における各種制御に用いられるデータを記憶し、特に本発明に密接に関連するものとしては、図4に示すように、位置情報一時保持部221と、対応情報保持部222とを備える。なお、対応情報保持部222は、特許請求の範囲に記載の「対応情報保持手段」に対応する。
位置情報一時保持部221は、位置情報取得部232によって取得された位置情報を一時的に保持する。具体的には、位置情報一時保持部221は、後述する位置情報取得部232によって取得された位置情報を一時的に保持し、保持した位置情報は、後述する接続制御部233による処理などに利用される。例えば、位置情報一時保持部221は、図3に示す「区画A」のような位置情報を保持する。なお、位置情報一時保持部221が保持した位置情報は、接続制御部233による処理などに利用された後、適宜削除される手法や、一定の期間保持する手法など、運用の形態に即した手法であれば、位置情報を保持する期間の長さはいずれでもよい。
対応情報保持部222は、位置情報と位置情報から特定される所定の着信者装置との対応づけに関する情報を保持する。具体的には、対応情報保持部222は、対応づけに関する情報を予め保持し、保持した対応づけに関する情報は、後述する接続制御部233による処理などに利用される。
例えば、対応情報保持部222は、図5に示すように、位置情報と、所定の電話番号と、所定の着信者装置とを対応づけて保持する。図5の1行目について説明すると、対応情報保持部222は、所定の電話番号「110」に発信した発信者装置300の位置情報が「区画A」である場合には、位置情報「区画A」によって特定される所定の着信者装置として「区画Aの0X−1234−0110」が対応づけられていることを示している。
ここで、対応情報保持部222が保持する対応づけに関する情報は、行政区画などに従って予め保持されるが、行政区画が変更された場合などには、対応づけに関する情報が変更されることになる。すなわち、例えば、「所定の電話番号『110』に発信した発信者装置の位置情報が『区画A』である場合には、所定の着信者装置『区画Bの0X−4321−0110』に接続する」ように行政区画が変更されれば、対応情報保持部222は、位置情報「区画A」と着信者装置の電話番号「0X−4321−0110」との対応づけに関する情報を保持するよう、対応づけに関する情報を変更する。
なお、実施例1においては、対応情報保持部222が、位置情報と、所定の電話番号と、所定の着信者装置とを対応づけて保持する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、位置情報と所定の着信者装置とを対応づけて保持し、所定の電話番号は他のデータベースによって対応づけを保持し、2つのデータベースをRDBMSなどの仕組みを用いて連携させるなど、位置情報と位置情報から特定される所定の着信者装置との対応づけに関する情報を保持する手法であれば、データベースの構築手法はいずれでもよい。
また、実施例1においては、位置情報として「区画A」を例示し、位置情報サーバ100の位置情報保持部121によって保持される位置情報と同じ位置情報が、対応情報保持部222によって保持される手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、位置情報サーバ100の位置情報保持部121によって保持される位置情報と、対応情報保持部222によって保持される位置情報とは、必ずしも同じ位置情報である必要はない。例えば、位置情報保持部121によって保持される位置情報が「区画A」で、対応情報保持部222において保持される位置情報が「東京都○○区」であっても、位置情報「区画A」と位置情報「区画A」から特定される所定の着信者装置(東京都○○区の着信者装置)との対応づけに関する情報を保持する手法であれば、位置情報保持部121によって保持される位置情報と対応情報保持部222によって保持される位置情報とが異なる位置情報であってもよい。
制御部230は、接続制御装置200における各種制御を行い、特に本発明に密接に関連するものとしては、図4に示すように、通信制御部231と、位置情報取得部232と、接続制御部233とを備える。なお、接続制御部233は、特許請求の範囲に記載の「接続制御手段」に対応する。
通信制御部231は、SIP(Session Initiation Protocol)通信用の一般的なライブラリを備え、発信者装置300や着信者装置との間における制御メッセージやデータの送受信を制御する。具体的には、通信制御部231は、接続制御装置200と発信者装置300との間で、発信者装置300が接続制御装置200に接続要求を送信する際や、着信者装置が発信者装置300に送信する成功応答を発信者装置300に転送する際などに、SIP通信用の一般的なライブラリによって、SIPメッセージの送受信を制御する。また、通信制御部231は、接続制御装置200と着信者装置との間で、発信者装置300が接続制御装置200に送信する接続要求を着信者装置に転送する際や、着信者装置が発信者装置300に送信する成功応答を発信者装置300に転送する際などに、SIP通信用の一般的なライブラリによって、SIPメッセージの送受信を制御する。
位置情報取得部232は、発信者装置300の位置を示す情報として、発信者装置300に予め振り分けられている位置情報を取得する。具体的には、位置情報取得部232は、発信者装置300から送信された接続要求に付加された位置情報を取得し、取得した位置情報を、位置情報一時保持部221に保持させる。
接続制御部233は、位置情報から特定される所定の着信者装置への接続を制御する。具体的には、接続制御部233は、接続制御装置200が接続要求を受信した際に、対応情報保持部222によって保持された対応づけと、位置情報一時保持部221によって保持された位置情報とから特定される所定の着信者装置への接続を制御する。
例えば、接続制御部233は、接続制御装置200が接続要求を受信した際に、図5の1行目に示す対応づけ(所定の電話番号「110」に発信した発信者装置300の位置情報が「区画A」である場合には、位置情報「区画A」によって特定される所定の着信者装置として「区画Aの0X−1234−0110」が対応づけられている)と、位置情報一時保持部221によって保持された位置情報(「区画A」)とから特定される所定の着信者装置(「区画Aの0X−1234−0110」)へ、発信者装置300が接続するように接続を制御する。
[発信者装置300]
実施例1における発信者装置300は、IP電話サービスを利用するIP電話機能を備えた装置(電話機、情報家電、ファクシミリ、パーソナルコンピュータ、電話機およびホームゲートウェイの組み合わせなど)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図6に示すように、入力部311と、出力部312と、入出力制御I/F部313と、通信部314と、記憶部320と、制御部330とを備える。
入力部311は、制御部330による各種処理に用いるデータや、各種処理をするための操作指示などを、受話器、番号キー、接続ボタン、キーボード、マウス、またはマイクなどによって入力する。具体的には、入力部311は、接続要求(発信者装置300が所定の電話番号に発信することを要求)の発信者による入力を、番号キーにおいて受け付け、発信者による接続ボタンの押し下げを、接続ボタンにおいて受け付け、後述する位置情報取得部332を起動するなどする。
出力部312は、制御部330による各種処理の結果や、各種処理をするための操作指示などを、受話器、ディスプレイ、スピーカーまたはプリンタなどに出力する。
入出力制御I/F部313は、入力部311と、出力部312と、通信部314と、記憶部320と、制御部330との間におけるデータ転送を制御する。
通信部314は、IP通信用の一般的なインタフェースおよびライブラリを備え、位置情報サーバ100や接続制御装置200との間における制御メッセージやデータを送受信する。具体的には、通信部314は、発信者装置300と位置情報サーバ100との間で、発信者装置300が位置情報サーバ100に送信する位置情報要求や、発信者装置300が位置情報サーバ100から取得する位置情報などを送受信する。また、通信部314は、発信者装置300と接続制御装置200との間で、発信者装置300が接続制御装置200に送信する接続要求や、着信者装置が発信者装置300に送信する成功応答などを送受信する。
記憶部320は、制御部330における各種制御に用いられるデータを記憶し、特に本発明に密接に関連するものとしては、図6に示すように、位置情報一時保持部321を備える。
位置情報一時保持部321は、位置情報取得部332によって取得された位置情報を一時的に保持する。具体的には、位置情報一時保持部321は、後述する位置情報取得部332によって取得された位置情報を一時的に保持し、保持した位置情報は、後述する接続要求送信部333による処理などに利用される。例えば、位置情報一時保持部321は、図3に示す「区画A」のような位置情報を保持する。なお、位置情報一時保持部321が保持した位置情報は、接続要求送信部333による処理などに利用された後、適宜削除される手法や、一定の期間保持する手法など、運用の形態に即した手法であれば、位置情報を保持する期間の長さはいずれでもよい。
制御部330は、発信者装置300における各種制御を行い、特に本発明に密接に関連するものとしては、図6に示すように、通信制御部331と、位置情報取得部332と、接続要求送信部333とを備える。なお、位置情報取得部332は、特許請求の範囲に記載の「位置情報取得手段」に対応し、接続要求送信部333は、特許請求の範囲に記載の「接続要求送信手段」に対応する。
通信制御部331は、SIP通信用の一般的なライブラリや、HTTP通信用の一般的なライブラリを備え、位置情報サーバ100や接続制御装置200との間における制御メッセージやデータの送受信を制御する。具体的には、通信制御部231は、発信者装置300と位置情報サーバ100との間で、発信者装置300が位置情報サーバ100に位置情報要求を送信する際や、発信者装置300が位置情報サーバ100から位置情報を取得する際などに、HTTP通信用の一般的なライブラリによって送受信を制御する。また、通信制御部331は、発信者装置300と接続制御装置200との間で、発信者装置300が接続制御装置200に接続要求を送信する際や、着信者装置が発信者装置300に送信する成功応答を受信する際などに、SIP通信用の一般的なライブラリによって送受信を制御する。
位置情報取得部332は、発信者装置300の位置を示す情報として、発信者装置300に予め振り分けられている位置情報を取得する。具体的には、位置情報取得部332は、所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を所定の入力部311において受け付けた際に、位置情報を取得し、取得した位置情報を、位置情報一時保持部321に保持させる。
例えば、位置情報取得部332は、所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を所定の入力部311において受け付けた際に、「位置情報を発信者装置300に送信すること」を位置情報サーバ100に対して要求する位置情報要求を、位置情報サーバ100に対してHTTPで送信し、位置情報を位置情報サーバ100からHTTPで受信するなどする。
接続要求送信部333は、位置情報を接続要求に付加して送信する。具体的には、接続要求送信部333は、接続要求を接続制御装置200に送信する際に、位置情報取得部332によって取得された位置情報であって、位置情報一時保持部321に保持された位置情報を、接続要求に付加して送信する。例えば、接続要求送信部333は、入力部311によって入力された所定の電話番号からSIP URI(Session Initiation Protocol Uniform Resource Identifier)を生成し、INVITEメッセージなどのボディ部をMultipartMIME形式に指定して分割し、通常のSDP(Session Description Protocol)情報に位置情報を付加するなどして送信する。
[実施例1に係る接続制御システムによる処理の手順]
次に、図7を用いて、実施例1に係る接続制御システムによる処理の手順を説明する。図7は、実施例1に係る接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。なお、実施例1においては、IP電話機能を備えた装置である発信者装置300から、同じく、IP電話機能を備えた装置である着信者装置への接続を、IP網におけるネットワーク機器としての接続制御装置200が制御する構成を説明し、発信者装置300、接続制御装置200、および着信者装置との間の通信は、SIP(Session Initiation Protocol)通信を前提とし、発信者装置300と位置情報サーバ100との間の通信は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)通信を前提するが、本発明はこれに限られるものではなく、その他の構成やその他の通信を前提とする場合にも、本発明を同様に適用することができる。
また、実施例1における位置情報サーバ100は、発信者装置300の位置を示す情報として、発信者装置300に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持部121を備える。例えば、位置情報保持部121は、IP電話サービスの契約時などに、発信者装置300の位置を示す情報として、発信者装置300に予め振り分けられている「区画A」などの位置情報を、電話番号「050−1234−5678」によって識別される発信者装置300の位置情報として保持する。
また、実施例1における接続制御装置200は、位置情報と位置情報から特定される所定の着信者装置との対応づけに関する情報を保持する対応情報保持部222を備える。例えば、接続制御装置200の対応情報保持部222は、位置情報「区画A」と、位置情報「区画A」から特定される所定の着信者装置の電話番号「0X−1234−0110」との対応づけに関する情報を保持する。
まず、発信者装置300は、所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を、所定の入力部311において受け付ける(ステップS1)。例えば、発信者装置300は、所定の電話番号「110」に発信することを要求する接続要求を、番号キーや接続ボタンにおいて受け付ける。
次に、発信者装置300は、位置情報サーバ100に対して、位置情報要求を送信する(ステップS2)。例えば、発信者装置300は、位置情報取得部332において、「位置情報を発信者装置300に送信すること」を位置情報サーバ100に対して要求する位置情報要求を、位置情報サーバ100に対してHTTP(HyperText Transfer Protocol)で送信する。
そして、発信者装置300は、位置情報サーバ100から、位置情報を取得する(ステップS3)。例えば、発信者装置300は、位置情報取得部332において、位置情報「区画A」を位置情報サーバ100からHTTPで取得する。
続いて、発信者装置300は、接続要求を接続制御装置200に送信する際に、取得された位置情報を接続要求に付加して送信する(ステップS4)。例えば、発信者装置300は、接続要求送信部333において、入力部311によって入力された所定の電話番号「110」からSIP URI(Session Initiation Protocol Uniform Resource Identifier)を生成し、INVITEメッセージなどのボディ部をMultipartMIME形式に指定して分割し、通常のSDP(Session Description Protocol)情報に位置情報「区画A」を付加するなどして送信する。
すると、接続制御装置200は、接続要求を受信した際に、対応情報保持部222によって保持された対応づけと接続要求に付加された位置情報とから特定される所定の着信者装置への接続を制御する(ステップS5)。例えば、接続制御装置200は、接続制御部233において、接続制御装置200が接続要求を受信した際に、対応情報保持部222によって保持された対応づけ(所定の電話番号「110」に発信した発信者装置300の位置情報が「区画A」である場合には、位置情報「区画A」によって特定される所定の着信者装置として「区画Aの0X−1234−0110」が対応づけられている)と、位置情報一時保持部221によって保持された位置情報であって接続要求に付加された位置情報(「区画A」)とから特定される所定の着信者装置(「区画Aの0X−1234−0110」)へ、発信者装置300が接続するように接続を制御する。
その後、接続制御装置200が、着信者装置に対して接続要求を転送したり(ステップS6)、着信者装置が、発信者装置300に成功応答を送信するなどして(ステップS7)、発信者装置300と着信者装置との間のSIP通信を開始する(ステップS8)。
このようにして、実施例1に係る接続制御システムは、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になる。
[実施例1の効果]
上記してきたように、実施例1によれば、所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続を、発信者装置および電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続される接続制御装置によって制御する接続制御システムであって、発信者装置と通信可能に接続された位置情報サーバは、発信者装置の位置を示す情報として、発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持し、発信者装置は、所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を所定の入力部において受け付けた際に、位置情報サーバから位置情報を取得し、接続要求を接続制御装置に送信する際に、取得された位置情報を接続要求に付加して送信し、接続制御装置は、位置情報と位置情報から特定される所定の着信者装置との対応づけに関する情報を保持し、送信された接続要求を受信した際に、保持された対応づけと接続要求に付加された位置情報とから特定される所定の着信者装置への接続を制御するので、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になる。
具体的に例を挙げて説明すると、以下では、接続制御装置において、位置情報「A区」の加入者から発信された「110」が警察署Aに接続するように対応づけに関する情報が保持されており、また、位置情報「B区」の加入者から発信された「110」が警察署Bに接続するように対応づけに関する情報が保持されているという状況を考えるとする。このような状況において、例えば、行政区画の変更などにより、「A区」の加入者が警察署Bの管轄下になった場合には、接続制御装置において、位置情報「A区」の加入者から発信された「110」が警察署Bに接続するように対応づけに関する情報を変更するのみでよいことから、対応づけを柔軟に変更することが可能になる。
また、発信者(発信者装置)が引越し等で移動した場合であっても、位置情報サーバが保持する位置情報を変更するのみでよいことから、対応づけを柔軟に変更することが可能になる。
なお、IP電話機能を備えた装置である「発信者装置」から、110番や119番などのいわゆる緊急特番に発信される構成などにおいては、交換機が、IP網においてIPアドレスで識別される「発信者装置」の位置を示す情報を取得できず、「IP電話から緊急特番に発信できない」という課題があるが、本発明に係る接続制御システムを適用すれば、緊急特番に発信することを要求する接続要求に位置情報を付加して接続制御装置に送信することから、上記した課題を解決することも可能になる。
ところで、これまで実施例1として、位置情報サーバが、発信者装置の位置情報を検証可能な形式で保持しない手法(もしくは、位置情報サーバが位置情報を検証可能な形式で保持していても、接続制御装置において位置情報を検証しない手法)を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、位置情報サーバが位置情報を検証可能な形式で保持し、接続制御装置において位置情報を検証する手法にも、本発明を同様に適用することができる。以下では、実施例2として、位置情報サーバが位置情報を検証可能な形式で保持し、接続制御装置において位置情報を検証する手法を説明する。
[実施例2に係る接続制御システムの概要および特徴]
まず、図8を用いて、実施例2に係る接続制御システムの概要および特徴を説明する。図8は、実施例2に係る接続制御システムの概要および特徴を説明するための図である。
実施例2に係る接続制御システムの主たる特徴について、簡単に説明すると、実施例2に係る接続制御システムの位置情報サーバは、図8に示すように、実施例1と同様、発信者装置の位置を示す情報として、発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報データベースを備えるが、実施例1と異なり、位置情報を検証可能な形式で保持する。例えば、位置情報サーバの位置情報データベースは、発信者装置の位置を示す情報として、発信者装置に予め振り分けられている「区画A」などの位置情報を、位置情報サーバによる電子署名付きのSAML(Security Assertion Markup Language)の形式で保持する。
このような構成のもと、実施例2における発信者装置は、まず、実施例1と同様、所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を所定の入力部において受け付けた際に、位置情報サーバの位置情報データベースから位置情報を取得するが、実施例1と異なり、位置情報を検証可能な形式で取得する(図8の(1)を参照)。例えば、発信者装置は、「区画A」などの位置情報を、位置情報サーバによる電子署名付きのSAMLの形式で取得する。
次に、発信者装置は、実施例1と同様、接続要求を接続制御装置に送信する際に、取得された位置情報を接続要求に付加して送信するが、実施例1と異なり、位置情報を検証可能な形式で接続要求に付加して送信する(図8の(2)を参照)。例えば、発信者装置は、「区画A」などの位置情報を、位置情報サーバによる電子署名付きのSAMLの形式で接続要求に付加して送信する。
すると、接続制御装置は、実施例1と同様、接続要求を受信した際に、対応情報データベースによって保持された対応づけと接続要求に付加された位置情報とから特定される所定の着信者装置への接続を制御するが、実施例1と異なり、接続要求に付加された位置情報を検証して所定の着信者装置への接続を制御する(図8の(3)を参照)。例えば、接続制御装置においては、位置情報に関する事実として、確かに位置情報サーバから発行された位置情報であることが検証され(位置情報が位置情報サーバによって保障されていることが検証され)、また、位置情報に改竄が行われていないことが検証される。なお、位置情報サーバが位置情報を送信した事実を否認しないことなども検証される。
このようにして、実施例2に係る接続制御システムは、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になるのみならず、信用性の高い位置情報に基づいて接続を制御することが可能になる。
[実施例2に係る接続制御システムの構成]
次に、図9〜図12を用いて、実施例2に係る接続制御システムの構成を説明する。図9は、実施例2における接続制御装置の構成を示すブロック図であり、図10は、検証可能な形式の位置情報を説明するための図であり、図11は、位置情報サーバ公開鍵保持部を説明するための図であり、図12は、接続制御部を説明するための図である。ここで、実施例2に係る接続制御システムは、実施例1と同様、位置情報サーバ100と、接続制御装置200と、発信者装置300と、着信者装置とから構成されるが、接続制御装置200に位置情報サーバ公開鍵保持部223が追加される点(図4および図9を参照)などが、実施例1と異なる。そこで、以下では、実施例1とほぼ同様に構成される装置や部については説明を省略する。
[接続制御装置200]
実施例2における接続制御装置200の位置情報一時保持部221は、実施例1と同様、位置情報を一時的に保持するが、実施例1と異なり、位置情報を検証可能な形式で保持する。具体的には、位置情報一時保持部221は、実施例1と同様、位置情報取得部232によって取得された位置情報を一時的に保持し、保持した位置情報は、接続制御部233による処理などに利用されるが、実施例1と異なり、位置情報取得部232によって検証可能な形式で取得された位置情報を保持する。
例えば、位置情報一時保持部221は、図10に示すように、発信者装置300の位置を示す情報として、発信者装置300に予め振り分けられている位置情報であって、位置情報サーバ100の電子署名付きのSAML(Security Assertion Markup Language)の形式の位置情報を保持する。図10に示す位置情報について簡単に説明すると、まず、SAMLとは、認証のための情報をXML(Extensible Markup Language)で記述されたデータで交換することを目的として策定されたプロトコルである。したがって、図10に示す位置情報も、すべて、XMLで記述されている。図10の(1)に示す部分には、SAMLアサーション(対象とする主体の位置情報などを証明すること)のバージョン、識別ID、発行者、発行時間の指定などが記述されている。また、図10の(2)に示す部分には、このSAMLアサーションの有効期間の指定や、受け取り手の指定(Audience)などが記述されている。また、図10の(3)に示す部分には、認証ステートメントと呼ばれる認証情報が記述されており、本発明でいうところの位置情報は、この(3)に示す部分などに記述されることになる。図10の例でいうと、位置情報として「A」が記述されている。
また、図10の(4)に示す部分には、XML署名と呼ばれる電子署名が記述されている。このXML署名は、SAMLの形式において任意の情報であるが、例えば、位置情報サーバ100による電子署名がXML署名として添付されれば、このSAMLの形式の位置情報を取得した接続制御装置200において、位置情報に関する事実として、確かに位置情報サーバ100から発行された位置情報であること、また、位置情報に改竄が行われていないこと、さらに、位置情報サーバ100が位置情報を送信した事実を否認しないことなどを検証することができる。なお、実施例2においては、位置情報一時保持部221が、位置情報サーバ100による電子署名付きのSAMLの形式の位置情報を保持する場合を説明したが、位置情報の形式は、位置情報が位置情報サーバ100においてどのような形式で保持されていたかに依存するものであり、例えば、位置情報サーバ100において、位置情報がX.509証明書の形式などで保持されていれば、位置情報一時保持部221は、X.509証明書の形式の位置情報を保持するなど、その他の形式の場合にも、本発明を同様に適用することができる。
実施例2における接続制御装置200の位置情報サーバ公開鍵保持部223は、位置情報サーバ100の公開鍵を保持する。具体的には、位置情報サーバ公開鍵保持部223は、発信者装置300から検証可能な形式で受信した位置情報に関する事実を、後述する接続制御部233によって検証することを目的として、位置情報サーバ100の公開鍵を保持し、保持した公開鍵は、接続制御部233による処理などに利用される。
例えば、位置情報サーバ公開鍵保持部223は、図11に示すように、位置情報サーバ100の識別情報と公開鍵とを対応づけて保持する。また、実施例2における位置情報サーバ公開鍵保持部223は、信頼できる位置情報サーバ100の公開鍵を予め保持するものとする。なお、実施例2においては、位置情報サーバ公開鍵保持部223が、位置情報サーバ100の公開鍵を予め保持する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、接続制御装置200が発信者装置300から接続要求を受信した際に、接続制御装置200が位置情報サーバ100から公開鍵を取得し、接続制御装置200において接続の制御が行われた後、取得した公開鍵を廃棄・消去する手法など、運用の形態に即した手法であれば、公開鍵を保持する手法は、いずれでもよい。
実施例2における接続制御装置200の接続制御部233は、実施例1と同様、位置情報から特定される所定の着信者装置への接続を制御するが、実施例1と異なり、接続要求に付加された位置情報を検証して、所定の着信者装置への接続を制御する。
例えば、接続制御部233は、図12に示すように、位置情報に関する事実を検証する。図12に示す検証手法について簡単に説明すると、まず、位置情報一時保持部221に保持された位置情報は、位置情報サーバ100による電子署名付きのSAMLの形式の位置情報である。SAMLの形式の位置情報には、任意の情報ではあるが、XML署名と呼ばれる電子署名が記述されている。
図12の例では、位置情報に、位置情報サーバ001の電子署名が記述されている。接続制御部233は、図12に示すように、まず、位置情報サーバ001の電子署名を、位置情報サーバ公開鍵保持部223に保持する公開鍵によって復号化する。すると、接続制御部233は、位置情報のハッシュ値を取り出すことになる。一方、接続制御部233は、図12に示すように、位置情報からハッシュ値を算出する。すなわち、電子署名から取り出したハッシュ値および算出されたハッシュ値の2つのハッシュ値が取得されることになるが、接続制御部233は、この2つのハッシュ値を比較し、同じハッシュ値であるか否かを検証する。
2つのハッシュ値が同じハッシュ値である場合には、接続制御部233は、位置情報に関する事実として、確かに位置情報サーバ100から発行された位置情報であること(位置情報が位置情報サーバ100によって保障されていること)、また、位置情報に改竄が行われていないことを検証することができる。なお、位置情報サーバ100が位置情報を送信した事実を否認しないことなども検証することができる。なお、実施例2においては、位置情報一時保持部221が、位置情報サーバ100による電子署名付きのSAMLの形式の位置情報を保持し、接続制御部233が電子署名を検証する場合を説明したが、位置情報の形式は、位置情報が位置情報サーバ100においてどのような形式で保持されていたかに依存するものであり、例えば、位置情報サーバ100において位置情報がX.509証明書の形式などで保持されていれば、接続制御部233は、X.509証明書の形式の位置情報を検証する手法で検証する場合や、位置情報サーバ100において位置情報が位置情報サーバ100のアドレス(例えば、URL(Uniform Resource Locator)など)と対応づけて保持されていれば、接続制御部233は、取得した位置情報サーバ100のアドレスに位置情報が存在するか否かを検証する手法で検証する場合など、その他の形式で保持されていれば、その他の形式に適合した手法で検証する場合にも、本発明を同様に適用することができる。
[実施例2に係る接続制御システムによる処理の手順]
次に、図13を用いて、実施例2に係る接続制御システムによる処理の手順を説明する。図13は、実施例2に係る接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。
また、実施例2における位置情報サーバ100は、実施例1と同様、発信者装置300の位置を示す情報として、発信者装置300に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持部121を備えるが、実施例1と異なり、位置情報を検証可能な形式で保持する。例えば、位置情報サーバ100は、発信者装置300の位置を示す情報として、発信者装置300に予め振り分けられている「区画A」などの位置情報を、位置情報サーバによる電子署名付きのSAML(Security Assertion Markup Language)の形式で保持する。
まず、発信者装置300は、実施例1と同様、所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を、所定の入力部311において受け付け(ステップS1)、次に、発信者装置300は、実施例1と同様、位置情報サーバ100に対して、位置情報要求を送信する(ステップS2)。
そして、発信者装置300は、実施例1と同様、位置情報サーバ100から、位置情報を取得するが、実施例1と異なり、位置情報を検証可能な形式で取得する(ステップS3)。例えば、発信者装置300は、位置情報取得部332において、位置情報「区画A」を、位置情報サーバ100による電子署名付きのSAMLの形式で、位置情報サーバ100からHTTPで取得する。
続いて、発信者装置300は、実施例1と同様、接続要求を接続制御装置200に送信する際に、取得された位置情報を接続要求に付加して送信するが、実施例1と異なり、位置情報を検証可能な形式で接続要求に付加して送信する(ステップS4)。例えば、発信者装置300は、接続要求送信部333において、入力部311によって入力された所定の電話番号「110」からSIP URI(Session Initiation Protocol Uniform Resource Identifier)を生成し、INVITEメッセージなどのボディ部をMultipartMIME形式に指定して分割し、通常のSDP(Session Description Protocol)情報に「区画A」などの位置情報を、位置情報サーバによる電子署名付きのSAMLの形式で付加するなどして送信する。
すると、接続制御装置200は、実施例1と同様、接続要求を受信した際に、対応情報保持部222によって保持された対応づけと接続要求に付加された位置情報とから特定される所定の着信者装置への接続を制御するが、実施例1と異なり、接続要求に付加された位置情報を検証して所定の着信者装置への接続を制御する(ステップS5)。
例えば、接続制御装置200は、接続制御部233において、接続制御装置200が接続要求を受信した際に、位置情報サーバ100の公開鍵を位置情報サーバ公開鍵保持部223に保持しているか否かを確認し、保持していない場合や公開鍵の有効期間が切れている場合などには、位置情報サーバ100から公開鍵をHTTPで取得する(ステップS51およびステップS52)。そして、接続制御装置200は、接続制御部233において、位置情報に記述された電子署名を位置情報サーバ100の公開鍵によって復号化し、位置情報のハッシュ値を取り出すとともに、位置情報からハッシュ値を算出し、取り出したハッシュ値と算出したハッシュ値とを比較することで、位置情報に関する事実を検証する。
続いて、接続制御装置200は、接続制御部233において、実施例1と同様、対応情報保持部222によって保持された対応づけ(所定の電話番号「110」に発信した発信者装置300の位置情報が「区画A」である場合には、位置情報「区画A」によって特定される所定の着信者装置として「区画Aの0X−1234−0110」が対応づけられている)と、位置情報一時保持部221によって保持された検証済みの位置情報であって接続要求に付加された位置情報(「区画A」)とから特定される所定の着信者装置(「区画Aの0X−1234−0110」)へ、発信者装置300が接続するように接続を制御する。
その後、実施例1と同様、接続制御装置200が、着信者装置に対して接続要求を転送したり(ステップS6)、着信者装置が、発信者装置300に成功応答を送信するなどして(ステップS7)、発信者装置300と着信者装置との間のSIP通信を開始する(ステップS8)。
このようにして、実施例2に係る接続制御システムは、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になるのみならず、信用性の高い位置情報に基づいて接続を制御することが可能になる。
[実施例2の効果]
上記してきたように、実施例2によれば、位置情報サーバは、位置情報を検証可能な形式で保持し、発信者装置は、位置情報サーバから位置情報を検証可能な形式で取得し、位置情報を検証可能な形式で接続要求に付加して送信し、接続制御装置は、接続要求に付加された位置情報を検証して所定の着信者装置への接続を制御するので、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になるのみならず、信用性の高い位置情報に基づいて接続を制御することが可能になる。
例えば、接続制御装置が、検証可能な形式として証明書の形式で位置情報を取得すると、接続制御装置においては、位置情報に関する事実として、確かに位置情報サーバが保持する位置情報データベースから取得された位置情報であることが検証され(位置情報が位置情報サーバによって保障されていることが検証され)、また、位置情報に改竄が行われていないことが検証されて、所定の着信者装置への接続を制御するので、信用性の高い位置情報に基づいて接続を制御することが可能になる。なお、位置情報サーバが位置情報を送信した事実を否認しないことなども検証される。
ところで、これまで実施例2として、接続制御装置において位置情報を検証する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、着信者装置において位置情報を検証する手法にも、本発明を同様に適用することができる。以下では、実施例3として、着信者装置において位置情報を検証する手法を説明する。
[実施例3に係る接続制御システムの概要および特徴]
まず、図14を用いて、実施例3に係る接続制御システムの概要および特徴を説明する。図14は、実施例3に係る接続制御システムの概要および特徴を説明するための図である。
実施例3に係る接続制御システムの主たる特徴について、簡単に説明すると、実施例3に係る接続制御システムの位置情報サーバは、図14に示すように、実施例2と同様、発信者装置の位置を示す情報として、発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報データベースを備え、位置情報を検証可能な形式で保持する。
このような構成のもと、実施例3における発信者装置は、まず、実施例2と同様、所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を所定の入力部において受け付けた際に、位置情報サーバの位置情報データベースから、位置情報を検証可能な形式で取得する(図14の(1)を参照)。
次に、発信者装置は、実施例2と同様、接続要求を接続制御装置に送信する際に、取得された位置情報を検証可能な形式で接続要求に付加して送信する(図14の(2)を参照)。
すると、接続制御装置は、接続要求を受信した際に、対応情報データベースによって保持された対応づけと接続要求に付加された位置情報とから特定される所定の着信者装置への接続を制御する(図14の(3)を参照)。なお、実施例3においては、接続制御装置が、位置情報を検証せずに接続を制御する手法を説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、位置情報を検証して接続を制御する手法にも、本発明を同様に適用することができる。
そして、接続制御装置は、実施例2と異なり、所定の着信者装置への接続を制御する際に、検証可能な形式の位置情報を、所定の着信者装置に転送する(図14の(4)を参照)。例えば、接続制御装置は、「区画A」などの位置情報を、位置情報サーバによる電子署名付きのSAMLの形式で、発信者装置から送信された接続要求に付加して転送する。
続いて、着信者装置は、実施例2と異なり、位置情報を検証可能な形式で受信した際に、位置情報を検証する(図14の(5)を参照)。例えば、着信者装置においては、位置情報に関する事実として、確かに位置情報サーバから発行された位置情報であることが検証され(位置情報が位置情報サーバによって保障されていることが検証され)、また、位置情報に改竄が行われていないことが検証される。なお、位置情報サーバが位置情報を送信した事実を否認しないことなども検証される。
このようにして、実施例3に係る接続制御システムは、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になるのみならず、着信者装置において信用性の高い位置情報に基づいて通信を行うことが可能になる。
[実施例3に係る接続制御システムの構成]
次に、図15を用いて、実施例3に係る接続制御システムの構成を説明する。図15は、実施例3における着信者装置の構成を示すブロック図である。ここで、実施例3に係る接続制御システムは、実施例2と同様、位置情報サーバ100と、接続制御装置200と、発信者装置300と、着信者装置400とから構成されるが、着信者装置400において位置情報を検証する処理が追加される点などが、実施例2と異なる。そこで、以下では、実施例2とほぼ同様に構成される装置や部については説明を省略する。
[接続制御装置200]
実施例3における接続制御装置200の接続制御部233は、実施例2と同様、位置情報から特定される所定の着信者装置への接続を制御するが、実施例2と異なり、所定の着信者装置への接続を制御する際に、検証可能な形式の位置情報を所定の着信者装置に転送する。例えば、接続制御部233は、「区画A」などの位置情報を、位置情報サーバによる電子署名付きのSAMLの形式で、発信者装置から送信された接続要求に付加して転送する。
[着信者装置400]
実施例3における着信者装置400は、IP電話サービスを利用するIP電話機能を備えた装置(電話機、情報家電、ファクシミリ、パーソナルコンピュータ、電話機およびホームゲートウェイの組み合わせなど)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図15に示すように、入力部411と、出力部412と、入出力制御I/F部413と、通信部414と、記憶部420と、制御部430とを備える。
入力部411は、発信者装置300における入力部311と同様、制御部430による各種処理に用いるデータや、各種処理をするための操作指示などを、受話器、番号キー、キーボード、マウス、またはマイクなどによって入力する。
出力部412は、発信者装置300における出力部312と同様、制御部430による各種処理の結果や、各種処理をするための操作指示などを、受話器、ディスプレイ、スピーカーまたはプリンタなどに出力する。
入出力制御I/F部413は、発信者装置300における入出力制御I/F部313と同様、入力部411と、出力部412と、通信部414と、記憶部420と、制御部430との間におけるデータ転送を制御する。
通信部414は、発信者装置300における通信部314と同様、IP通信用の一般的なインタフェースおよびライブラリを備え、接続制御装置200や発信者装置300との間における制御メッセージやデータを送受信する。
記憶部420は、制御部430における各種制御に用いられるデータを記憶し、特に本発明に密接に関連するものとしては、図15に示すように、位置情報一時保持部421と、位置情報サーバ公開鍵保持部422とを備える。
位置情報一時保持部421は、位置情報取得部432によって取得された位置情報を一時的に保持する。具体的には、位置情報一時保持部421は、後述する位置情報取得部432によって取得された位置情報を一時的に保持し、保持した位置情報は、後述する位置情報検証部433による処理などに利用される。例えば、位置情報一時保持部421は、図10に示すような位置情報サーバ100による電子署名付きのSAMLの形式の位置情報を保持する。なお、位置情報一時保持部421が保持した位置情報は、位置情報検証部433による処理などに利用された後、適宜削除される手法や、一定の期間保持する手法など、運用の形態に即した手法であれば、位置情報を保持する期間の長さはいずれでもよい。
位置情報サーバ公開鍵保持部422は、位置情報サーバ100の公開鍵を保持する。具体的には、位置情報サーバ公開鍵保持部422は、接続制御装置200から検証可能な形式で受信した位置情報に関する事実を、後述する位置情報検証部433によって検証することを目的として、位置情報サーバ100の公開鍵を保持し、保持した公開鍵は、位置情報検証部433による処理などに利用される。なお、実施例3においては、位置情報サーバ公開鍵保持部422が、位置情報サーバ100の公開鍵を予め保持する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、着信者装置400が接続制御装置200から位置情報を検証可能な形式で受信した際に、着信者装置400が位置情報サーバ100から公開鍵を取得し、着信者装置400において位置情報の検証が行われた後、取得した公開鍵を廃棄・消去する手法など、運用の形態に即した手法であれば、公開鍵を保持する手法は、いずれでもよい。
制御部430は、着信者装置400における各種制御を行い、特に本発明に密接に関連するものとしては、図15に示すように、通信制御部431と、位置情報取得部432と、位置情報検証部433とを備える。なお、位置情報検証部433は、特許請求の範囲に記載の「位置情報検証手段」に対応する。
通信制御部431は、発信者装置300における通信制御部331と同様、SIP通信用の一般的なライブラリや、HTTP通信用の一般的なライブラリを備え、接続制御装置200や発信者装置300との間における制御メッセージやデータの送受信を制御する。
位置情報取得部432は、発信者装置300の位置を示す情報として、発信者装置300に予め振り分けられている位置情報を取得する。具体的には、位置情報取得部432は、接続制御装置200から位置情報を検証可能な形式で取得し、取得した位置情報を、位置情報一時保持部421に保持させる。
位置情報検証部433は、位置情報を検証する。具体的には、位置情報検証部433は、接続制御装置200から位置情報を検証可能な形式で受信した際に、位置情報を検証し、検証した結果に基づいて、通信制御部431を起動するなどする。位置情報検証部433の検証方法の一例について簡単に説明すると、まず、位置情報一時保持部421に保持された位置情報は、位置情報サーバ100による電子署名付きのSAMLの形式の位置情報である。SAMLの形式の位置情報には、任意の情報ではあるが、XML署名と呼ばれる電子署名が記述されている。
位置情報に、位置情報サーバ001の電子署名が記述されているとすると、位置情報検証部433は、まず、位置情報サーバ001の電子署名を、位置情報サーバ公開鍵保持部422に保持する公開鍵によって復号化する。すると、位置情報検証部433は、位置情報のハッシュ値を取り出すことになる。一方、位置情報検証部433は、位置情報からハッシュ値を算出する。すなわち、電子署名から取り出したハッシュ値および算出されたハッシュ値の2つのハッシュ値が取得されることになるが、位置情報検証部433は、この2つのハッシュ値を比較し、同じハッシュ値であるか否かを検証する。
2つのハッシュ値が同じハッシュ値である場合には、位置情報検証部433は、位置情報に関する事実として、確かに位置情報サーバ100から発行された位置情報であること(位置情報が位置情報サーバ100によって保障されていること)、また、位置情報に改竄が行われていないことを検証することができる。なお、位置情報サーバ100が位置情報を送信した事実を否認しないことなども検証することができる。
[実施例3に係る接続制御システムによる処理の手順]
次に、図16を用いて、実施例3に係る接続制御システムによる処理の手順を説明する。図16は、実施例3に係る接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。
また、実施例3における位置情報サーバ100は、実施例2と同様、発信者装置300の位置を示す情報として、発信者装置300に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持部121を備え、位置情報を検証可能な形式で保持する。
まず、発信者装置300は、実施例2と同様、所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を、所定の入力部311において受け付け(ステップS1)、次に、発信者装置300は、実施例2と同様、位置情報サーバ100に対して、位置情報要求を送信する(ステップS2)。
そして、発信者装置300は、実施例2と同様、位置情報サーバ100から、位置情報を検証可能な形式で取得し(ステップS3)、続いて、発信者装置300は、実施例2と同様、接続要求を接続制御装置200に送信する際に、取得された位置情報を検証可能な形式で接続要求に付加して送信する(ステップS4)。
すると、接続制御装置200は、実施例2と同様、接続要求を受信した際に、対応情報保持部222によって保持された対応づけと接続要求に付加された位置情報とから特定される所定の着信者装置への接続を制御するが(ステップS5)、実施例2と異なり、検証可能な形式の位置情報を所定の着信者装置に転送する(ステップS6)。例えば、接続制御装置200は、接続制御部233において、「区画A」などの位置情報を、位置情報サーバ100による電子署名付きのSAMLの形式で、発信者装置300から送信された接続要求に付加して転送する。
そして、着信者装置400は、実施例2と異なり、接続制御装置200から位置情報を検証可能な形式で受信した際に、位置情報を検証する(ステップS7)。例えば、着信者装置400は、位置情報検証部433において、接続制御装置200から位置情報を受信した際に、位置情報サーバ100の公開鍵を位置情報サーバ公開鍵保持部422に保持しているか否かを確認し、保持していない場合や公開鍵の有効期間が切れている場合などには、位置情報サーバ100から公開鍵をHTTPで取得する(ステップS71およびステップS72)。そして、着信者装置400は、位置情報検証部433において、位置情報に記述された電子署名を位置情報サーバ100の公開鍵によって復号化し、位置情報のハッシュ値を取り出すとともに、位置情報からハッシュ値を算出し、取り出したハッシュ値と算出したハッシュ値を比較することで、位置情報に関する事実を検証する。
その後、実施例2と同様、着信者装置400が、発信者装置300に成功応答を送信するなどして(ステップS8)、発信者装置300と着信者装置400との間のSIP通信を開始する(ステップS9)。
このようにして、実施例3に係る接続制御システムは、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になるのみならず、着信者装置において信用性の高い位置情報に基づいて通信を行うことが可能になる。
[実施例3の効果]
上記してきたように、実施例3によれば、位置情報サーバは、位置情報を検証可能な形式で保持し、発信者装置は、位置情報サーバから位置情報を検証可能な形式で取得し、位置情報を検証可能な形式で接続要求に付加して送信し、接続制御装置は、所定の着信者装置への接続を制御する際に、検証可能な形式の位置情報を所定の着信者装置に転送し、着信者装置は、接続制御装置から位置情報を検証可能な形式で受信した際に、位置情報を検証するので、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になるのみならず、着信者装置において信用性の高い位置情報に基づいて通信を行うことが可能になる。
例えば、着信者装置が、検証可能な形式として証明書の形式で位置情報を取得すると、着信者装置においては、位置情報に関する事実として、確かに位置情報サーバが保持する位置情報データベースから取得された位置情報であることが検証され(位置情報が位置情報サーバによって保障されていることが検証され)、また、位置情報に改竄が行われていないことが検証されて、発信者装置との通信が行われるので、着信者装置において信用性の高い位置情報に基づいて通信を行うことが可能になる。なお、位置情報サーバが位置情報を送信した事実を否認しないことなども検証される。
ところで、これまで実施例1〜実施例3として、発信者装置が、接続要求に位置情報のみを付加して送信し、接続制御装置や着信者装置において位置情報を検証する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、発信者装置が、接続要求に位置情報に加えて発信者に関する発信者情報を付加して送信し、接続制御装置において発信者情報をさらに用いて接続を制御する手法(または着信者装置において発信者情報をさらに用いて通信を行う手法)にも、本発明を同様に適用することができる。以下では、実施例4として、発信者装置が、位置情報に加えて発信者に関する発信者情報を接続要求に付加して送信し、接続制御装置において発信者情報をさらに用いて接続を制御する手法を説明する。
[実施例4に係る接続制御システムの概要および特徴]
まず、図17を用いて、実施例4に係る接続制御システムの概要および特徴を説明する。図17は、実施例4に係る接続制御システムの概要および特徴を説明するための図である。
実施例4に係る接続制御システムの主たる特徴について、簡単に説明すると、実施例4に係る接続制御システムは、図17に示すように、実施例1と同様、発信者装置の位置を示す情報として、発信者装置に予め振り分けられた位置情報を保持する位置情報データベースを備える他に、実施例1と異なり、発信者情報サーバが、発信者に関する発信者情報を保持する発信者情報データベース(特許請求の範囲に記載の「発信者情報保持手段」に対応する)を備える。例えば、発信者情報サーバの発信者情報データベースは、発信者に関する発信者情報として「氏名A」などの発信者情報を、電話番号「050−1234−5678」によって識別される発信者装置を利用する発信者の発信者情報として保持する。
なお、実施例4においては、電気通信事業者などに備えられる発信者情報サーバが、発信者装置を利用する発信者に関する発信者情報を保持する発信者情報データベースを備える手法を説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、発信者装置自体が発信者情報を保持する手法など、その他の主体が発信者情報を保持する手法にも、本発明を同様に適用することができる。
このような構成のもと、実施例4における発信者装置は、まず、実施例1と同様、所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を所定の入力部において受け付けた際に、位置情報サーバの位置情報データベースから位置情報を取得する他に(図17の(1)−1を参照)、実施例1と異なり、位置情報に加えて、発信者に関する発信者情報を保持する発信者情報サーバの発信者情報データベースから発信者情報を取得する(図17の(1)−2を参照)。例えば、発信者装置は、「区画A」などの位置情報の他に、「氏名A」などの発信者情報を取得する。
次に、発信者装置は、実施例1と同様、接続要求を接続制御装置に送信する際に、取得された位置情報を接続要求に付加して送信する他に、位置情報に加えて、接続要求に発信者情報を付加して送信する(図17の(2)を参照)。例えば、発信者装置は、「区画A」などの位置情報の他に、「氏名A」などの発信者情報を、接続要求に付加して送信する。
すると、接続制御装置は、実施例1と同様、接続要求を受信した際に、対応情報データベースによって保持された対応づけと接続要求に付加された位置情報とから特定される所定の着信者装置への接続を制御する他に、実施例1と異なり、接続要求に付加された発信者情報をさらに用いて所定の着信者装置への接続を制御する(図17の(3)を参照)。例えば、接続制御装置は、対応情報データベースによって保持された対応づけと接続要求に付加された位置情報「区画A」とから特定される所定の着信者装置として、電話番号「0X−1234−0110」で識別される所定の着信者装置を特定し、かつ、発信者情報「氏名A」が付加されることで氏名を開示した接続要求であることを確認し(例えば、いたずら電話などのおそれが低いことを確認し)、所定の着信者装置への接続を制御する。
このようにして、実施例4に係る接続制御システムは、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になるのみならず、発信者情報に基づいて接続を制御することが可能になる。
[実施例4に係る接続制御システムの構成]
次に、図18を用いて、実施例4に係る接続制御システムの構成を説明する。図18は、実施例4における接続制御装置の構成を示すブロック図である。ここで、実施例4に係る接続制御システムは、実施例1と同様、位置情報サーバ100と、接続制御装置200と、発信者装置300と、着信者装置とから構成されるが、接続制御装置200に発信者情報保持部224が追加される点(図4および図18を参照)などが、実施例1と異なる。そこで、以下では、実施例1とほぼ同様に構成される装置や部については説明を省略する。
[接続制御装置200]
実施例4における接続制御装置200の発信者情報保持部224は、発信者に関する発信者情報を保持する。具体的には、発信者情報保持部224は、位置情報取得部232によって取得された発信者情報を保持し、保持した発信者情報は、接続制御部233による処理などに利用される。例えば、発信者情報保持部224は、図17に示す「氏名A」のような発信者情報や、「住所」、「年齢」、「性別」などの発信者に関する基本情報や、「病歴」、「服用中の薬」などの病歴情報などを保持する。なお、発信者情報保持部224が保持した発信者情報は、接続制御部233による処理などに利用された後、適宜削除される手法や、一定の期間保持する手法など、運用の形態に適した手法であれば、発信者情報を保持する期間の長さはいずれでもよい。
実施例4における接続制御装置200の接続制御部233は、実施例1と同様、位置情報から特定される所定の着信者装置への接続を制御する他に、実施例1と異なり、接続要求に付加された発信者情報をさらに用いて所定の着信者装置への接続を制御する。接続制御部233は、接続制御装置200が接続要求を受信した際に、対応情報保持部222によって保持された対応づけと、位置情報一時保持部221によって保持された位置情報であって接続要求に付加された位置情報とから特定される所定の着信者装置を特定し、かつ、発信者情報「氏名A」が付加されることで氏名を開示した接続要求であることを確認し(例えば、いたずら電話などのおそれが低いことを確認し)、所定の着信者装置への接続を制御する。
また、例えば、接続制御部233は、発信者装置300が発信した所定の電話番号が「119」であって、発信者情報として、「病歴」、「服用中の薬」などの病歴情報を受信した際には、発信者情報を付加情報として所定の着信者装置へ提供するなどして、接続を制御する。
[実施例4の効果]
上記してきたように、実施例4によれば、発信者装置もしくは発信者装置と通信可能に接続された発信者装置以外の通信装置は、発信者装置を利用する発信者に関する発信者情報を保持し、位置情報サーバは、位置情報に加えて、発信者に関する発信者情報を保持する発信者情報保持手段から発信者情報を取得し、発信者装置は、位置情報に加えて、接続要求に発信者情報を付加して送信し、接続制御装置は、送信された接続要求を受信した際に、接続要求に付加された発信者情報をさらに用いて所定の着信者装置への接続を制御するので、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になるのみならず、発信者情報に基づいて接続を制御することが可能になる。
例えば、接続制御装置が、発信者情報として発信者装置を利用する発信者の「氏名」を取得すると、接続制御装置においては、氏名を開示した接続要求であることを確認し(例えば、いたずら電話などのおそれが低いことを確認し)、所定の着信者装置への接続を制御するので、発信者情報に基づいて接続を制御することが可能になる。
ところで、これまで実施例1〜実施例4として、発信者装置が位置情報サーバから位置情報を取得する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、接続制御装置が位置情報サーバから位置情報を取得する手法にも、本発明を同様に適用することができる。以下では、実施例5として、接続制御装置が位置情報サーバから位置情報を取得する手法を説明する。
まず、図19を用いて、実施例5に係る接続制御システムの概要および特徴を説明する。図19は、実施例5に係る接続制御システムの概要および特徴を説明するための図である。
実施例5に係る接続制御システムの主たる特徴について、簡単に説明すると、実施例5に係る接続制御システムの位置情報サーバは、図19に示すように、実施例1と同様、発信者装置の位置を示す情報として、発信者装置に予め振り分けられた位置情報を保持する位置情報データベースを備える。また、実施例5に係る接続制御システムの接続制御装置は、図19に示すように、実施例1と同様、位置情報と位置情報から特定される所定の着信者装置との対応づけに関する情報を保持する対応情報データベースを備える。
このような構成のもと、実施例5における発信者装置は、まず、所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を所定の入力部において受け付け、接続要求を接続制御装置に送信する(図19の(1)を参照)。例えば、発信者装置は、所定の電話番号「110」に発信することを要求する接続要求を、接続制御装置に送信する。
次に、接続制御装置は、接続要求を受信した際に、位置情報サーバの位置情報データベースから位置情報を取得する(図19の(2)を参照)。例えば、接続制御装置は、「区画A」などの位置情報を取得する。
そして、接続制御装置は、位置情報を取得した際に、対応情報データベースによって保持された対応づけと位置情報とから特定される所定の着信者装置への接続を制御する(図19の(3)を参照)。例えば、接続制御装置は、対応情報データベースによって保持された対応づけと位置情報「区画A」とから特定される所定の着信者装置として、電話番号「0X−1234−0110」で識別される所定の着信者装置への接続を制御する。
このようにして、実施例5に係る接続制御システムは、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になる。
[実施例5に係る接続制御システムの処理の手順]
次に、図20を用いて、実施例5に係る接続制御システムによる処理の手順を説明する。図20は、実施例5に係る接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。
まず、発信者装置300は、実施例1と同様、所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を、所定の入力部311において受け付ける(ステップS1)。次に、発信者装置300は、実施例1と異なり、接続要求を接続制御装置200に送信する(ステップS2)。例えば、発信者装置300は、接続要求送信部333において、入力部311によって入力された所定の電話番号「110」からSIP URI(Session Initiation Protocol Uniform Resource Identifier)を生成し、INVITEメッセージなどを送信する。
すると、接続制御装置200は、接続要求を受信した際に、位置情報サーバ100から、位置情報を取得する(ステップS3およびステップS4)。例えば、接続制御装置200は、位置情報取得部232において、「位置情報を接続制御装置200に送信すること」を位置情報サーバ100に対して要求する位置情報要求を、位置情報サーバ100に対してHTTP(HyperText Transfer Protocol)で送信し、次に、位置情報「区画A」を位置情報サーバ100からHTTPで取得する。
すると、接続制御装置200は、位置情報を取得した際に、対応情報保持部222によって保持された対応づけと接続要求に付加された位置情報とから特定される所定の着信者装置への接続を制御する(ステップS5)。例えば、接続制御装置200は、位置情報取得部232において、位置情報を取得した際に、対応情報保持部222によって保持された対応づけ(所定の電話番号「110」に発信した発信者装置300の位置情報が「区画A」である場合には、位置情報「区画A」によって特定される所定の着信者装置として「区画Aの0X−1234−0110」が対応づけられている)と、位置情報(「区画A」)とから特定される所定の着信者装置(「区画Aの0X−1234−0110」)へ、発信者装置300が接続するように接続を制御する。
その後、接続制御装置200が、着信者装置に対して接続要求を転送したり(ステップS6)、着信者装置が、発信者装置300に成功応答を送信するなどして(ステップS7)、発信者装置300と着信者装置との間のSIP通信を開始する(ステップS8)。
このようにして、実施例5に係る接続制御システムは、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になる。
なお、実施例5においては、接続制御装置が位置情報を取得し、位置情報のみを用いて接続を制御する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、位置情報サーバが位置情報を検証可能な形式で保持し、接続制御装置が検証可能な形式で位置情報を取得し、位置情報を検証して接続を制御する手法や、接続制御装置が発信者情報をさらに取得し、発信者情報をさらに用いて接続を制御する手法や、発信者装置や発信者装置と通信可能に接続された発信者装置以外の通信装置が、発信者情報を検証可能な形式で保持し、接続制御装置が検証可能な形式で発信者情報を取得し、発信者情報を検証して接続を制御する手法などにも、本発明を同様に適用することができる。
[実施例5の効果]
上記してきたように、実施例5によれば、所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続を、発信者装置および電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続される接続制御装置によって制御する接続制御システムであって、接続制御装置と通信可能に接続された位置情報サーバは、発信者装置の位置を示す情報として、発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持し、接続制御装置は、位置情報と位置情報から特定される所定の着信者装置との対応づけに関する情報を保持し、発信者装置によって送信された所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を受信した際に、位置情報を取得し、位置情報を取得した際に、保持された対応づけと位置情報とから特定される所定の着信者装置への接続を制御するので、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になる。
具体的に例を挙げて説明すると、以下では、接続制御装置において、位置情報「A区」の加入者から発信された「110」が警察署Aに接続するように対応づけに関する情報が保持されており、また、位置情報「B区」の加入者から発信された「110」が警察署Bに接続するように対応づけに関する情報が保持されているという状況を考えるとする。このような状況において、例えば、行政区画の変更などにより、「A区」の加入者が警察署Bの管轄下になった場合には、接続制御装置において、位置情報「A区」の加入者から発信された「110」が警察署Bに接続するように対応づけに関する情報を変更するのみでよいことから、対応づけを柔軟に変更することが可能になる。
また、発信者(発信者装置)が引越し等で移動した場合であっても、位置情報サーバが保持する位置情報を変更するのみでよいことから、対応づけを柔軟に変更することが可能になる。
なお、IP電話機能を備えた装置である「発信者装置」から、110番や119番などのいわゆる緊急特番に発信される構成などにおいては、交換機が、IP網においてIPアドレスで識別される「発信者装置」の位置を示す情報を取得できず、「IP電話から緊急特番に発信できない」という課題があるが、本発明に係る接続制御システムを適用すれば、緊急特番に発信することを要求する接続要求に位置情報を付加して接続制御装置に送信することから、上記した課題を解決することも可能になる。
ところで、これまで実施例1〜5に係る接続制御システムについて説明したが、本発明は上記した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、実施例6に係る接続制御システムとして、異なる実施例を説明する。
[システム構成等]
上記の実施例1〜5においては、IP電話機能を備えた装置である「発信者装置」から、同じく、IP電話機能を備えた装置である所定の「着信者装置」への接続を、IP網におけるネットワーク機器としての「接続制御装置」が制御する構成を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、加入電話サービスを利用する加入電話機能を備えた装置である「発信者装置」から、同じく、加入電話機能を備えた装置である所定の「着信者装置」への接続を、加入電話サービスを提供する公衆交換電話網における交換機としての「接続制御装置」が制御する構成や、IP電話機能を備えた装置である「発信者装置」から、加入電話機能を備えた所定の「着信者装置」への接続を、IP網におけるネットワーク機器としての「接続制御装置」と公衆交換電話網における交換機としての「接続制御装置」とが協働しながら制御する構成や、移動体電話サービスを利用する移動体電話機能を備えた装置である「発信者装置」から、加入電話機能を備えた装置である所定の「着信者装置」への接続を、移動体通信網における交換機としての「接続制御装置」と公衆交換電話網における交換機としての「接続制御装置」とが協働しながら制御する構成など、その他の構成においても、本発明を同様に適用することができる。
また、上記の実施例1〜5においては、IP電話機能を備えた装置である「発信者装置」から、同じく、IP電話機能を備えた装置である所定の「着信者装置」への接続を、IP網におけるネットワーク機器としての「接続制御装置」が制御する構成の場合に、発信者装置、接続制御装置、および着信者装置との間の通信は、SIP(Session Initiation Protocol)通信を前提とし、発信者装置と位置情報サーバとの間の通信は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)通信を前提としたが、本発明はこれに限られるものではなく、通信を制御するその他のプロトコルを前提とする場合にも、本発明を同様に適用することができる。
また、上記の実施例1〜5においては、位置情報が検証可能な形式であるか否か、発信者情報が検証可能な形式であるか否か、位置情報に加えて発信者情報をさらに用いて接続を制御するか否か、位置情報や発信者情報の検証を接続制御装置で行うのか着信者装置で行うのか、などについて、所定の選択に基づいて構成された接続制御システムを説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、上記の実施例1〜5において説明されなかった構成(例えば、検証可能な形式の発信者情報を接続制御装置において検証する構成や、検証可能な形式の発信者情報を着信者装置において検証する構成や、検証可能な形式の位置情報を接続制御装置において検証し、検証可能な形式の発信者情報を着信者装置において検証する構成など)においても、運用の形態に即した構成であれば、本発明を同様に適用することができる。
例えば、検証可能な形式の発信者情報を接続制御装置において検証する構成では、位置情報サーバは、発信者情報保持手段から発信者情報を検証可能な形式で取得し、発信者装置は、発信者情報を検証可能な形式で接続要求に付加して送信し、接続制御装置は、接続要求に付加された発信者情報を検証して所定の着信者装置への接続を制御するので、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になるのみならず、信用性の高い発信者情報に基づいて接続を制御することが可能になる。
例えば、接続制御装置が、検証可能な形式として証明書の形式で発信者情報を取得すると、接続制御装置においては、発信者情報に関する事実として、確かに発信者情報サーバが保持する発信者情報データベースから取得された発信者情報であることが検証され(発信者情報が発信者情報サーバによって保障されていることが検証され)、また、発信者情報に改竄が行われていないことが検証されて、所定の着信者装置への接続を制御するので、信用性の高い発信者情報に基づいて接続を制御することが可能になる。なお、発信者情報サーバが発信者情報を送信した事実を否認しないことなども検証される。
また、例えば、検証可能な形式の発信者情報を着信者装置において検証する構成では、位置情報サーバは、発信者情報保持手段から発信者情報を検証可能な形式で取得し、発信者装置は、発信者情報を検証可能な形式で接続要求に付加して送信し、接続制御装置は、所定の着信者装置への接続を制御する際に、検証可能な形式の発信者情報を所定の着信者装置に転送し、着信者装置は、接続制御装置から発信者情報を検証可能な形式で受信した際に、発信者情報を検証するので、加入者(発信者装置)を収容する加入者交換機と所定の着信者装置とを専用線で接続することで対応づける従来の手法に比較して、接続制御装置が保持する対応づけ(位置情報と所定の着信者装置との対応づけ)に関する情報を変更するだけで、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することが可能になるのみならず、着信者装置において信用性の高い発信者情報に基づいて通信を行うことが可能になる。
例えば、着信者装置が、検証可能な形式として証明書の形式で発信者情報を取得すると、着信者装置においては、発信者情報に関する事実として、確かに発信者情報サーバが保持する発信者情報データベースから取得された発信者情報であることが検証され(発信者情報が発信者情報サーバによって保障されていることが検証され)、また、発信者情報に改竄が行われていないことが検証されて、発信者装置との通信が行われるので、着信者装置において信用性の高い発信者情報に基づいて通信を行うことが可能になる。なお、発信者情報サーバが発信者情報を送信した事実を否認しないことなども検証される。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理(例えば、着信者装置が接続制御装置から転送された接続要求を受信した際に、自動的に成功応答を送信する処理など)の全部または一部を手動的におこなう(例えば、着信者装置において発信者情報をディスプレイに表示するなどして着信者装置の利用者に確認させてから成功応答を送信するなど)ことができる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示(例えば、図2、図4、図6など)の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる(例えば、位置情報一時保持部221と発信者情報保持部224とを統合して構成するなど)。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
なお、本実施例で説明した接続制御方法(例えば、図7など)は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上のように、本発明に係る接続制御システム、位置情報サーバ、接続制御装置、発信者装置、位置情報プログラム、接続制御プログラム、および発信者プログラムは、所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続を、発信者装置および電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続される接続制御装置によって制御することに有用であり、特に、『市外局番』や『市内局番』などの位置情報を含まない電話番号(例えば、「特番」など)と加入者(着信者装置)との対応づけを柔軟に変更することに適する。
実施例1に係る接続制御システムの概要および特徴を説明するための図である。 実施例1における位置情報サーバの構成を示すブロック図である。 位置情報保持部を説明するための図である。 実施例1における接続制御装置の構成を示すブロック図である。 対応情報保持部を説明するための図である。 実施例1における発信者装置の構成を示すブロック図である。 実施例1に係る接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。 実施例2に係る接続制御システムの概要および特徴を説明するための図である。 実施例2における接続制御装置の構成を示すブロック図である。 検証可能な形式の位置情報を説明するための図である。 位置情報サーバ公開鍵保持部を説明するための図である。 接続制御部を説明するための図である。 実施例2に係る接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。 実施例3に係る接続制御システムの概要および特徴を説明するための図である。 実施例3における着信者装置の構成を示すブロック図である。 実施例3に係る接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。 実施例4に係る接続制御システムの概要および特徴を説明するための図である。 実施例4における接続制御装置の構成を示すブロック図である。 実施例5に係る接続制御システムの概要および特徴を説明するための図である。 実施例5に係る接続制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。
符号の説明
100 位置情報サーバ
111 通信部
120 記憶部
121 位置情報保持部
130 制御部
131 通信制御部
200 接続制御装置
211 通信部
220 記憶部
221 位置情報一時保持部
222 対応情報保持部
230 制御部
231 通信制御部
232 位置情報取得部
233 接続制御部
300 発信者装置
311 入力部
312 出力部
313 入出力制御I/F部
314 通信部
320 記憶部
321 位置情報一時保持部
330 制御部
331 通信制御部
332 位置情報取得部
333 接続要求送信部
400 着信者装置
411 入力部
412 出力部
413 入出力制御I/F部
414 通信部
420 記憶部
421 位置情報一時保持部
422 位置情報サーバ公開鍵保持部
430 制御部
431 通信制御部
432 位置情報取得部
433 位置情報検証部

Claims (14)

  1. 所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続を、当該発信者装置および当該電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続される接続制御装置によって制御する接続制御システムであって、
    前記発信者装置と通信可能に接続された位置情報サーバは、
    当該発信者装置の位置を示す情報として、当該発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持手段を備え、
    前記発信者装置は、
    前記所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を所定の入力部において受け付けた際に、前記位置情報保持手段から前記位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記接続要求を前記接続制御装置に送信する際に、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報を当該接続要求に付加して送信する接続要求送信手段とを備え、
    前記接続制御装置は、
    前記位置情報と当該位置情報から特定される所定の着信者装置との対応づけに関する情報を保持する対応情報保持手段と、
    前記接続要求送信手段によって送信された前記接続要求を受信した際に、前記対応情報保持手段によって保持された前記対応づけと当該接続要求に付加された前記位置情報とから特定される前記所定の着信者装置への接続を制御する接続制御手段と、
    を備えたことを特徴とする接続制御システム。
  2. 前記位置情報保持手段は、前記位置情報を検証可能な形式で保持し、
    前記位置情報取得手段は、前記位置情報保持手段から前記位置情報を検証可能な形式で取得し、
    前記接続要求送信手段は、前記位置情報を検証可能な形式で前記接続要求に付加して送信し、
    前記接続制御手段は、前記接続要求に付加された前記位置情報を検証して前記所定の着信者装置への接続を制御することを特徴とする請求項1に記載の接続制御システム。
  3. 前記位置情報保持手段は、前記位置情報を検証可能な形式で保持し、
    前記位置情報取得手段は、前記位置情報保持手段から前記位置情報を検証可能な形式で取得し、
    前記接続要求送信手段は、前記位置情報を検証可能な形式で前記接続要求に付加して送信し、
    前記接続制御手段は、前記所定の着信者装置への接続を制御する際に、検証可能な形式の前記位置情報を当該所定の着信者装置に転送することを特徴とし、
    前記着信者装置は、
    前記接続制御装置から前記位置情報を検証可能な形式で受信した際に、当該位置情報を検証する位置情報検証手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の接続制御システム。
  4. 前記発信者装置もしくは当該発信者装置と通信可能に接続された当該発信者装置以外の通信装置は、
    当該発信者装置を利用する発信者に関する発信者情報を保持する発信者情報保持手段を備え、
    前記位置情報取得手段は、前記位置情報に加えて前記発信者情報保持手段から前記発信者情報を取得し、
    前記接続要求送信手段は、前記位置情報に加えて、前記接続要求に前記発信者情報を付加して送信し、
    前記接続制御手段は、前記接続要求送信手段によって送信された前記接続要求を受信した際に、当該接続要求に付加された前記発信者情報をさらに用いて前記所定の着信者装置への接続を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の接続制御システム。
  5. 前記位置情報取得手段は、前記発信者情報保持手段から前記発信者情報を検証可能な形式で取得し、
    前記接続要求送信手段は、前記発信者情報を検証可能な形式で前記接続要求に付加して送信し、
    前記接続制御手段は、前記接続要求に付加された前記発信者情報を検証して前記所定の着信者装置への接続を制御することを特徴とする請求項4に記載の接続制御システム。
  6. 前記位置情報取得手段は、前記発信者情報保持手段から前記発信者情報を検証可能な形式で取得し、
    前記接続要求送信手段は、前記発信者情報を検証可能な形式で前記接続要求に付加して送信し、
    前記接続制御手段は、前記所定の着信者装置への接続を制御する際に、検証可能な形式の前記発信者情報を当該所定の着信者装置に転送することを特徴とし、
    前記着信者装置は、
    前記接続制御装置から前記発信者情報を検証可能な形式で受信した際に、当該発信者情報を検証する発信者情報検証手段を備えたことを特徴とする請求項4または5に記載の接続制御システム。
  7. 所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続を、当該発信者装置および当該電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続される接続制御装置によって制御する接続制御システムであって、
    前記接続制御装置と通信可能に接続された位置情報サーバは、
    前記発信者装置の位置を示す情報として、当該発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持手段を備え、
    前記接続制御装置は、
    前記位置情報と当該位置情報から特定される所定の着信者装置との対応づけに関する情報を保持する対応情報保持手段と、
    前記発信者装置によって送信された前記所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を受信した際に、前記位置情報保持手段から前記位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記位置情報取得手段によって前記位置情報を取得した際に、前記対応情報保持手段によって保持された前記対応づけと当該位置情報とから特定される前記所定の着信者装置への接続を制御する接続制御手段と、
    を備えたことを特徴とする接続制御システム。
  8. 前記発信者装置もしくは前記接続制御装置と通信可能に接続された当該発信者装置以外の通信装置は、
    当該発信者装置を利用する発信者に関する発信者情報を保持する発信者情報保持手段を備え、
    前記位置情報取得手段は、前記位置情報に加えて前記発信者情報保持手段から前記発信者情報を取得し、
    前記接続制御手段は、前記位置情報取得手段によって取得された前記発信者情報をさらに用いて前記所定の着信者装置への接続を制御することを特徴とする請求項7に記載の接続制御システム。
  9. 所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続が、当該発信者装置および当該電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続される接続制御装置によって制御される当該発信者装置と通信可能に接続される位置情報サーバであって、
    前記発信者装置の位置を示す情報として、当該発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報であって、当該発信者装置が前記接続制御装置に送信する当該位置情報を保持する位置情報保持手段と、
    前記発信者装置の要求に応じて、前記位置情報保持手段によって保持された前記位置情報を当該発信者装置に送信する位置情報送信手段と、
    を備えたことを特徴とする位置情報サーバ。
  10. 所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続を、当該発信者装置および当該電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続されて制御する接続制御装置であって、
    前記発信者装置と通信可能に接続された位置情報サーバが当該発信者装置の位置を示す情報として当該発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持手段から取得される当該位置情報と、当該位置情報から特定される所定の着信者装置との対応づけに関する情報を保持する対応情報保持手段と、
    前記位置情報保持手段から取得された前記位置情報が前記所定の電話番号に発信することを要求する接続要求に付加されて前記発信者装置から送信された当該接続要求を受信した際に、前記対応情報保持手段によって保持された前記対応づけと当該接続要求に付加された前記位置情報とから特定される前記所定の着信者装置への接続を制御する接続制御手段と、
    を備えたことを特徴とする接続制御装置。
  11. 所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続が、当該発信者装置および当該電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続される接続制御装置によって制御される発信者装置であって、
    前記所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を所定の入力部において受け付けた際に、前記発信者装置と通信可能に接続された位置情報サーバが当該発信者装置の位置を示す情報として当該発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持手段から、前記位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記接続要求を前記接続制御装置に送信する際に、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報を当該接続要求に付加して送信する接続要求送信手段と、
    を備えたことを特徴とする発信者装置。
  12. 所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続が、当該発信者装置および当該電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続される接続制御装置によって制御される当該発信者装置と通信可能に接続される方法を位置情報サーバとしてのコンピュータに実行させる位置情報プログラムであって、
    前記発信者装置の位置を示す情報として、当該発信者装置に予め振り分けられている位置情報であって、当該発信者装置が前記接続制御装置に送信する当該位置情報を保持する位置情報保持手順と、
    前記発信者装置の要求に応じて、前記位置情報保持手順によって保持された前記位置情報を当該発信者装置に送信する位置情報送信手順と、
    を位置情報サーバとしてのコンピュータに実行させることを特徴とする位置情報プログラム。
  13. 所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続を、当該発信者装置および当該電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続されて制御する方法を接続制御装置としてのコンピュータに実行させる接続制御プログラムであって、
    前記発信者装置と通信可能に接続された位置情報サーバが当該発信者装置の位置を示す情報として当該発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持手順から取得される当該位置情報と、当該位置情報から特定される所定の着信者装置との対応づけに関する情報を保持する対応情報保持手順と、
    前記位置情報保持手順から取得された前記位置情報が前記所定の電話番号に発信することを要求する接続要求に付加されて前記発信者装置から送信された当該接続要求を受信した際に、前記対応情報保持手順によって保持された前記対応づけと当該接続要求に付加された前記位置情報とから特定される前記所定の着信者装置への接続を制御する接続制御手順と、
    を接続制御装置としてのコンピュータに実行させることを特徴とする接続制御プログラム。
  14. 所定の電話番号に発信した発信者装置から所定の着信者装置への接続が、当該発信者装置および当該電話番号に対応づけられた複数の着信者装置と通信可能に接続される接続制御装置によって制御される方法を発信者装置としてのコンピュータに実行させる発信者プログラムであって、
    前記所定の電話番号に発信することを要求する接続要求を所定の入力部において受け付けた際に、前記発信者装置と通信可能に接続された位置情報サーバが当該発信者装置の位置を示す情報として当該発信者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持手順から、前記位置情報を取得する位置情報取得手順と、
    前記接続要求を前記接続制御装置に送信する際に、前記位置情報取得手順によって取得された前記位置情報を当該接続要求に付加して送信する接続要求送信手順と、
    を発信者装置としてのコンピュータに実行させることを特徴とする発信者プログラム。
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