JP2010226030A - 積層貫通コンデンサの製造方法 - Google Patents

積層貫通コンデンサの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内部構造欠陥の発生を抑制することが可能な積層貫通コンデンサの製造方法を提供すること。
【解決手段】積層貫通コンデンサ1の製造方法では、接地用電極パターン43上の一方の外縁に沿って段差吸収層22の前駆体を含む吸収層パターン44を形成するとともに、接地用電極パターン43上の他方の外縁に沿って段差吸収層32の前駆体を含む吸収層パターン45を形成している。その一方、接地用電極パターン43と段差吸収層34の前駆体との間に離間領域36を設けると共に、接地用電極パターン43と段差吸収層24の前駆体との間に離間領域26を設けている。そして、積層方向からみて、段差吸収層22が離間領域36に、段差吸収層32が離間領域26にそれぞれ位置するように位置合わせして積層する。離間領域が設けられていることから、離間領域で段差吸収層を吸収し、内部構造欠陥の発生を抑制できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、積層貫通コンデンサの製造方法に関する。
積層貫通コンデンサとして、誘電体層と信号用内部電極及び接地用内部電極とが交互に積層されたコンデンサ素体と、当該コンデンサ素体に形成された信号用端子電極及び接地用端子電極とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。積層貫通コンデンサを製造する場合、誘電体層となるセラミックグリーンシートそれぞれの上面に印刷形成される内部電極の厚みで段差が生じるため、各グリーンシートをそのまま積層して圧着すると、段差により、クラックなどの内部構造欠陥を発生させてしまう懼れがあった。このため、例えば特許文献2に記載された製造方法では、内部電極の非形成領域(段差部)に対応する開口を有するスクリーン製版を用いてグリーンシート上の段差部にセラミックペースト等を塗布して段差吸収層を形成し、これにより、内部構造欠陥の発生を抑制させていた。
特開平1−206615号公報 特開2001−126951号公報
しかしながら、段差吸収層の形成の際に位置ずれやパターンの変形等が生じてしまうことがあった場合、本来、段差吸収層が形成されないはずの内部電極上に段差吸収層が形成され、段差を吸収するための段差吸収層が新たな段差を生じさせてしまうこととなっていた。このため、内部電極の厚みに起因する内部構造欠陥の発生を段差吸収層で抑制させることはできるものの、この段差吸収層が内部電極上にも形成されてしまうことにより、内部電極上の段差吸収層の厚みに起因するデラミネーション(層間剥離)やクラックといった内部構造欠陥が新たに発生してしまうといった問題があった。
本発明は、段差吸収層の厚みによる内部構造欠陥の発生を抑制することが可能な積層貫通コンデンサの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る積層貫通コンデンサの製造方法は、第1のグリーンシート上の電極形成領域に第1の方向で対向する一端から他端に延出するように第1の内部電極を形成する第1形成工程と、第2のグリーンシート上の電極形成領域に第1の方向と交差する第2の方向で対向する一端から他端に延出するように第2の内部電極を形成し、第2の方向に平行な一方の外縁に沿って第2の内部電極上に第1段差吸収層を形成し且つ第2の方向に平行な他方の外縁に沿って第2の内部電極と離間して第2段差吸収層を形成する第2形成工程と、第3のグリーンシート上の電極形成領域に第2の方向で対向する一端から他端に延出するように第3の内部電極を形成し、第2の方向に平行な他方の外縁に沿って第3の内部電極上に第3段差吸収層を形成し且つ第2の方向に平行な一方の外縁に沿って第3の内部電極と離間して第4段差吸収層を形成する第3形成工程と、第2及び第3の内部電極が第1の内部電極を挟むように第1、第2及び第3のグリーンシートを積層する積層工程と、を備え、第2形成工程、第3形成工程及び積層工程のいずれかの工程において、第1段差吸収層が積層方向からみて第3の内部電極と第4段差吸収層とが離間した間の第1離間領域に位置するように位置合わせすると共に、第3段差吸収層が積層方向からみて第2の内部電極と第2段差吸収層とが離間した間の第2離間領域に位置するように位置合わせすることを特徴とする。
本発明に係る積層貫通コンデンサの製造方法では、第2形成工程において第2の内部電極上の一方の外縁に沿って第1段差吸収層を形成するとともに、第3形成工程において第3の内部電極上の他方の外縁に沿って第3段差吸収層を形成している。その一方、第3形成工程において第3の内部電極と第4段差吸収層との間に第1離間領域を設けると共に、第2形成工程において第1の内部電極と第2段差吸収層との間に第2離間領域を設けている。そして、積層方向からみて、第1段差吸収層が第1離間領域に、第3段差吸収層が第2離間領域にそれぞれ位置するように位置合わせしている。このように、内部電極上に積極的に段差吸収層を形成すると共に、その段差吸収層に対向する箇所に離間領域が当初から設けられるように設定されているため、段差吸収層が多少ずれて形成されたとしても、離間領域で吸収することができ、段差吸収層の厚みによる内部構造欠陥の発生を抑制することができる。
好ましくは、第2形成工程及び第3形成工程において、第2及び第3の内部電極の第2の方向での中央部が第1の方向での中央部となるように第2及び第3の内部電極を電極形成領域において第1の方向で対向する一端から他端に至らない範囲で延出して十字形状を呈する第2及び第3の内部電極を形成する。この場合、発生する静電容量を大きくしつつ、第2の方向で対向する一端と他端に形成される端子電極の幅を短くすることができる。
好ましくは、第1形成工程において、少なくとも2つの第1のグリーンシート上のそれぞれに第1の内部電極を形成すると共に、少なくとも2つの第1の内部電極において、第1の方向に平行な外縁に沿って第1の内部電極と離間して第5段差吸収層を形成し、第2形成工程及び第3形成工程において、第1の方向に平行な外縁に沿って第2及び第3の内部電極上に第6段差吸収層を形成し、積層工程において、少なくとも2つの第1の内部電極が第2の内部電極を挟むように第1のグリーンシートを更に第2のグリーンシートに積層し、第1形成工程、第2形成工程、第3形成工程及び積層工程のいずれかの工程において、第6段差吸収層が積層方向からみて第1の内部電極と第5段差吸収層とが離間した間の第3離間領域それぞれに位置するように位置合わせする。この場合、第1の方向に沿って内部電極上に形成された第6段差吸収層が多少ずれて形成されたとしても、第3離間領域で吸収することができ、段差吸収層の厚みによる内部構造欠陥の発生を抑制する。
好ましくは、第2形成工程及び第3形成工程において、第1段差吸収層と第1離間領域との位置合わせ及び第3段差吸収層と第2離間領域との位置あわせを行い、積層工程において、第2及び第3のグリーンシートにおける各電極形成領域が積層方向からみて一致するように積層する。この場合、第2形成工程及び第3形成工程において、第2の内部電極の電極形成領域と第3の内部電極の電極形成領域とが第1の方向に隣接して交互に配置されるように第2の内部電極と第3の内部電極とを同一のグリーンシート上に形成したものを第2及び第3のグリーンシートとして少なくとも2つ作製し、積層工程において、第2及び第3のグリーンシートとして作製された両グリーンシートの一方に形成された第2の内部電極の電極形成領域と他方に形成された第3の内部電極の電極形成領域とが積層方向からみて一致するように両グリーンシートのうち少なくとも一方を第1の方向にずらして積層するようにしてもよい。このようにすれば、製造工程を複雑にすることなく、段差吸収層による内部構造欠陥の発生を抑制することができる。
好ましくは、積層工程において、第1段差吸収層と第1離間領域との位置合わせ及び第3段差吸収層と第2離間領域との位置あわせを行って積層する。この場合、第2形成工程において、少なくとも2つの第2のグリーンシート上のそれぞれに第2の内部電極、第1段差吸収層及び第2段差吸収層を形成し、第3形成工程では、第2形成工程で形成された一方の第2のグリーンシートを第1及び第2の方向を含む面において反転して、第3の内部電極、第3段差吸収層及び第4段差吸収層が形成された第3のグリーンシートとするようにしてもよい。このようにすれば、製造工程を複雑にすることなく、段差吸収層による内部構造欠陥の発生を抑制することができる。
本発明によれば、段差吸収層の厚みによる内部構造欠陥の発生を抑制することが可能な積層貫通コンデンサの製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る積層貫通コンデンサの斜視図である。 図1に示した積層貫通コンデンサの層構造を示す断面図である。 各内部電極層の平面図である。 図1に示した積層貫通コンデンサの製造工程を示すフローチャートである。 グリーンシート上に形成された電極パターンや吸収層パターンを示す図である。 各内部電極層の積層順序を模式的に示す図である。 グリーンシート上に形成された電極パターンや吸収層パターンの別の例を示す図である。 各内部電極層の積層時の位置関係を示す図である。 各内部電極層の積層順序を模式的に示す図である。 各内部電極層の積層時の位置関係の別の例を示す図である。 各内部電極層の積層順序の別の例を模式的に示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
まず、図1〜図2を参照して、本実施形態に係る積層貫通コンデンサの製造方法によって製造される積層貫通コンデンサ1の構成について説明する。積層貫通コンデンサ1は、コンデンサ素体2と、信号用端子電極3,3と、接地用端子電極4,4と、信号用内部電極層10と、第1及び第2の接地用内部電極層20,30とを備えて構成されている。
コンデンサ素体2は、図2に示すように、複数の誘電体層5が積層されて形成され、略直方体形状をなしている。誘電体層5は、例えばBaTiO系、Ba(Ti,Zr)O系、(Ba,Ca)TiO系といった電歪特性を有する誘電体材料によって形成されている。
信号用端子電極3,3は、コンデンサ素体2における長手方向の端面2a,2aを覆うようにそれぞれ形成され、互いに対向した状態となっている。信号用端子電極3は、多層化されており、コンデンサ素体2に接する内側の層には、例えばCu,Ni,Ag−Pdなどが用いられ、外側の層には、例えばNi−Snなどのめっきが施されている。
接地用端子電極4,4は、コンデンサ素体2において、端面2a,2aと直交する端面2b,2bの略中央部分にそれぞれ形成され、互いに対向した状態となっている。接地用端子電極4は、信号用端子電極3と同様の材料によって多層化されている。また、接地用端子電極4は、コンデンサ素体2の表面において、信号用端子電極3とは互いに電気的に絶縁されている。
信号用内部電極層10と第1及び第2の接地用内部電極層20,30とは、コンデンサ素体2内において、少なくとも1層の誘電体層5を挟むようにして交互に積層されている。信号用内部電極層10と第1及び第2の接地用内部電極層20,30との間に介在する誘電体層5の厚さは、例えば2〜3μm程度に薄層化されている。
ここで、信号用内部電極層10と第1及び第2の接地用内部電極層20,30とについて図3を参照して詳細に説明する。説明の便宜上、端面2a,2aの対向方向(第1の方向)をX軸方向とし、端面2b,2bの対向方向(第2の方向)をY軸方向とする。
信号用内部電極層10は、図3(a)及び(c)に示されるように、誘電体層5上のY軸方向の中央部に矩形形状の直線パターンをなして形成される信号用内部電極(第1の内部電極)11と、X軸方向に平行な外縁に沿って信号用内部電極11と内方において離間して形成される信号用段差吸収層(第5段差吸収層)12とを有する。信号用内部電極11は、第1及び第2の接地用内部電極層20,30と互いに対向する対向部分11aと、当該対向部分11aから両端面2aに向かって引き出される引出部分11bを含み、X軸方向に対向する一方の端面2aから他方の端面2aに延出するように形成されている。これにより、信号用内部電極11は、両端面2aに形成された信号用端子電極3を互いに電気的に接続する。
信号用段差吸収層12は、信号用内部電極11の積層方向の厚み(段差)による内部構造欠陥を防止するための段差吸収層である。信号用段差吸収層12は、誘電体ペースト(セラミックペーストP1)を所定の厚みで誘電体層5上に印刷することで形成される。印刷される誘電体ペーストの厚みとしては、例えば、信号用内部電極11の50〜150%に相当する厚みであることが好ましい。信号用段差吸収層12は、対向部分11aに接する部分で信号用内部電極11との間が離間するようになっており、この離間領域(第3離間領域)13には、他の層における段差が入り込むようになっている。
第1の接地用内部電極層20は、図3(b)に示されるように、誘電体層5上の中心部に十字形状のパターンをなして形成される第1の接地用内部電極(第2の内部電極)21と、Y軸方向に平行な一方の外縁に沿って第1の接地用内部電極21上に形成される接地用段差吸収層(第1段差吸収層)22と、Y軸方向に平行な一方の外縁に沿って誘電体層5上に形成される接地用段差吸収層23と、Y軸方向に平行な他方の外縁に沿って第1の接地用内部電極21と離間して誘電体層5上に形成される接地用段差吸収層(第2段差吸収層)24と、X軸方向に平行な外縁に沿って第1の接地用内部電極21上に形成される接地用段差吸収層(第6段差吸収層)25とを有する。
第1の接地用内部電極21は、信号用内部電極層10と互いに対向する矩形形状の対向部分21aと、当該対向部分21aから両端面2bに向かって引き出される引出部分21bを含み、Y軸方向に対向する一方の端面2bから他方の端面2bに延出するように形成されている。これにより、第1の接地用内部電極21は、両端面2bに形成された接地用端子電極4を互いに電気的に接続する。また、第1の接地用内部電極21は、Y軸方向での中央部がX軸方向での中央部となるようにX軸で対向する一方の端面2aから他方の端面2aに至らない範囲で延出して十字形状を呈するようになっている。
接地用段差吸収層22は、第1の接地用内部電極21上のY軸方向に平行な外縁の一方の3箇所に形成される段差吸収層である。接地用段差吸収層23は、接地用内部電極21の積層方向の厚み(段差)による内部構造欠陥を防止するための段差吸収層である。接地用段差吸収層23は、一方の外縁で接地用段差吸収層22と連接している。接地用段差吸収層24は、接地用段差吸収層23と同様に、接地用内部電極21の積層方向の厚み(段差)による内部構造欠陥を防止するための段差吸収層である。接地用段差吸収層24は、接地用内部電極21との間が離間しており、この離間領域(第1離間領域)26には、他の層における段差が入り込むようになっている。
接地用段差吸収層25は、第1の接地用内部電極21上であって、両端面2bに接する外縁を除いた、X軸方向に平行な両外縁のそれぞれの2箇所及びそれら2箇所の間にわたって直線状に形成される段差吸収層である。接地用段差吸収層25それぞれは、一方の端部で接地用段差吸収層23と連接すると共に、X軸方向の中央部から接地用段差吸収層23と連接する側の箇所で、接地用段差吸収層22と連接する。上述した各段差吸収層22〜25は、誘電体ペーストを所定の厚みで誘電体層5や第1の接地用内部電極21上に印刷することで形成される。誘電体ペーストの厚みとしては、例えば、接地用内部電極21の50〜150%に相当する厚みであることが好ましい。
第2の接地用内部電極層30は、図3(d)に示されるように、Y軸方向に平行な中心線を基準として、第1の接地用内部電極層20と線対称の形状及び配置の電極層である。第2の接地用内部電極層30は、誘電体層5上の中心部に十字形状のパターンをなして形成される第2の接地用内部電極(第3の内部電極)31と、Y軸方向に平行な他方の外縁に沿って第2の接地用内部電極31上に形成される接地用段差吸収層(第3段差吸収層)32と、Y軸方向に平行な他方の外縁に沿って誘電体層5上に形成される接地用段差吸収層33と、Y軸方向に平行な一方の外縁に沿って第2の接地用内部電極31と離間して誘電体層5上に形成される接地用段差吸収層(第4段差吸収層)34と、X軸方向に平行な外縁に沿って第2の接地用内部電極31上に形成される接地用段差吸収層(第6段差吸収層)35とを有する。
第2の接地用内部電極31は、信号用内部電極層10と互いに対向する対向部分31aと、当該対向部分31aから両端面2bに向かって引き出される引出部分31bを含み、これにより、第2の接地用内部電極31は、両端面2bに形成された接地用端子電極4を互いに電気的に接続する。接地用段差吸収層34は、接地用内部電極31との間が離間しており、この離間領域(第1離間領域)36には、他の層における段差が入り込むようになっている。
続いて、上述した構成を有する積層貫通コンデンサ1の製造方法について説明する。
図4は、積層貫通コンデンサ1の製造工程を示すフローチャートである。積層貫通コンデンサ1の製造にあたっては、まず、誘電体層5や段差吸収層12,22〜25,32〜35を形成するためのセラミックペーストP1と、各内部電極11,21,31を形成するための内部電極ペーストP2とを準備する。
セラミックペーストP1は、誘電体層5等を構成する誘電体材料の原料に、有機ビヒクルなどを混合・混錬することによって得られる。誘電体材料として、例えばBaTiO系、B(Ti,Zr)O系、(Ba,Ca)TiO系といった複合酸化物に含まれる各金属原子の酸化物、炭酸塩、硝酸塩、水酸化物、有機金属化合物などの組み合わせが挙げられる。有機ビヒクルは、バインダ及び溶剤を含むものである。バインダとしては、例えば、エチルセルロース、ポリビニルブチラール、アクリル樹脂などが挙げられる。溶剤としては、例えば、テルピネオール、ブチルカルビトール、アセトン、トルエン、キシレン、エタノール、メチルエチルケトンなどの有機溶剤が挙げられる。
内部電極ペーストP2中には、適宜、可塑剤を含有させてもよい。可塑剤としては、例えば、フタル酸ベンジルブチル(BBP)などのフタル酸エステル、アジピン酸、リン酸エステル、グリコール類などを適用できる。
上述したセラミックペーストP1及び内部電極ペーストP2を準備した後、例えばドクタブレード法を用いることにより、PETなどからなるキャリアシート上にセラミックペーストP1を塗布し、誘電体層5の前駆体である複数のグリーンシート40(図5参照)を生成する(ステップS01)。
続いて、それぞれのグリーンシート40上において、積層方向と交差する面(XY面)での積層貫通コンデンサ1の大きさに相当する電極形成領域Rをそれぞれ画定する。具体的には、後述するスクリーン印刷用にグリーンシート40を所定の位置に配置することにより、電極形成領域Rが画定される。電極形成領域Rは、図5(a)、(b)に示されるように、切断予定線X1〜X5のうち隣接する2本の切断予定線と切断予定線Y1〜Y5のうち隣接する2本の切断予定線とで囲まれる矩形領域である。本実施形態では、一つのグリーンシート40上に4行4列の計16個の電極形成領域Rが画定される。
続いて、グリーンシート40上において、切断予定線X1〜X5のうち隣接する2本の切断予定線で囲まれる各領域のY軸方向の各中央部に、例えばスクリーン印刷を用いて内部電極ペーストP2を印刷し、矩形状の信号用電極パターン41を4つ形成する(ステップS02)。各信号用電極パターン41は、4つの信号用内部電極11に対応する。信号用電極パターン41を上記したように形成することで、グリーンシート40上の各電極形成領域RにおいてX方向に対向する一端から他端に延出するように信号用内部電極11の前駆体がそれぞれ形成される。
続いて、信号用電極パターン41が形成されたグリーンシート40に対して、各切断予定線X1〜X5と信号用電極パターン41とで囲まれる各領域に、スクリーン製版等を用いたスクリーン印刷を用いてセラミックペーストP1を印刷し、略矩形状の吸収層パターン42を形成する(ステップS03)。各吸収層パターン42は、4つの信号用段差吸収層12に対応する。吸収層パターン42を上記したように形成することで、グリーンシート40上の各電極形成領域Rにおいて、信号用電極パターン41のX軸方向に平行な外縁に沿い、信号用電極パターン41と一部で離間するように信号用段差吸収層12の前駆体がそれぞれ形成される。吸収層パターン42は、各電極形成領域RにおけるX軸方向の一端及び他端付近では、信号用電極パターン41と離間せずにX軸方向に平行な外縁に沿うようになっており、これにより、各離間領域13が画定される。
続いて、グリーンシート40上において、切断予定線Y1〜Y5のうち隣接する2本の切断予定線で囲まれる各領域のX軸方向の各中央部に、例えばスクリーン印刷を用いて内部電極ペーストP2を印刷し、十字形状の連続体である接地用電極パターン43を4つ形成する(ステップS04)。各接地用電極パターン43は、4つの第1の接地用内部電極21又は4つの第2の接地用内部電極31に対応する。接地用内部電極パターン43を上記したように形成することで、グリーンシート40上の各電極形成領域RにおいてY方向に対向する一端から他端に延出するように接地用内部電極21,31の前駆体が形成される。接地用電極パターン43は、各電極形成領域RにおいてY軸方向での中央部がX軸方向での中央部となるようにX軸方向に対向する一端から他端に至らない範囲で一部延出するようになっており、これにより、十字形状を呈する。
続いて、接地用電極パターン43が形成されたグリーンシート40に対して、所定の箇所に開口を有するスクリーン製版等を用いたスクリーン印刷によってセラミックペーストP1を印刷し、各吸収層パターン44〜47を形成する(ステップS05)。
吸収層パターン44は、接地用段差吸収層22,23,25を1組とした4組の接地用段差吸収層に対応する。切断予定線Y2及びY3で囲まれる電極形成領域R及び切断予定線Y4及びY5で囲まれ電極形成領域Rのうち所定の箇所にセラミックペーストP1を印刷して、吸収層パターン44を形成する。具体的には、各電極形成領域Rにおいて、接地用電極パターン43のY軸方向に平行な一方の各外縁に沿って接地用電極パターン43上にセラミックペーストP1を印刷して、接地用段差吸収層22の前駆体を形成する。また、接地用電極パターン43のY軸方向に平行な一方の各外縁に沿うようにグリーンシート40上にセラミックペーストP1を印刷して、接地用段差吸収層23の前駆体を形成する。さらに、接地用電極パターン43のX軸方向に平行な各外縁に沿う等して接地用電極パターン43上にセラミックペーストP1を印刷して、接地用段差吸収層25の前駆体を形成する。
吸収層パターン45は、4つの接地用段差吸収層24に対応する。切断予定線Y2及びY3で囲まれる電極形成領域R及び切断予定線Y4及びY5で囲まれ電極形成領域Rのうち所定の箇所にセラミックペーストP1を印刷して、吸収層パターン45を形成する。具体的には、各電極形成領域Rにおいて、接地用電極パターン43のY軸方向に平行な他方の各外縁に所定距離離間して沿うようにグリーンシート40上にセラミックペーストP1を印刷して、接地用段差吸収層24の前駆体を形成する。所定距離離間して段差吸収層24の前駆体が形成されるため、離間領域26が画定される。
吸収層パターン46は、接地用段差吸収層32,33,35を1組とした4組の接地用段差吸収層に対応する。切断予定線Y1及びY2で囲まれる電極形成領域R及び切断予定線Y3及びY4で囲まれ電極形成領域Rのうち所定の箇所にセラミックペーストP1を印刷して、吸収層パターン46を形成する。具体的には、各電極形成領域Rにおいて、接地用電極パターン43のY軸方向に平行な他方の各外縁に沿って接地用電極パターン43上にセラミックペーストP1を印刷して、接地用段差吸収層32の前駆体を形成する。また、接地用電極パターン43のY軸方向に平行な他方の各外縁に沿うようにグリーンシート40上にセラミックペーストP1を印刷して、接地用段差吸収層33の前駆体を形成する。さらに、接地用電極パターン43のX軸方向に平行な各外縁に沿う等して接地用電極パターン43上にセラミックペーストP1を印刷して、接地用段差吸収層35の前駆体を形成する。
吸収層パターン47は、4つの接地用段差吸収層34に対応する。切断予定線Y1及びY2で囲まれる電極形成領域R及び切断予定線Y3及びY4で囲まれ電極形成領域Rのうち所定の箇所にセラミックペーストP1を印刷して、吸収層パターン47を形成する。具体的には、各電極形成領域Rにおいて、接地用電極パターン43のY軸方向に平行な一方の各外縁に所定距離離間して沿うようにグリーンシート40上にセラミックペーストP1を印刷して、接地用段差吸収層34の前駆体を形成する。所定距離離間して段差吸収層34の前駆体が形成されるため、離間領域36が画定される。
続いて、信号用電極パターン41が形成されたグリーンシート40Aと、接地用電極パターン43が形成されたグリーンシート40Bとを少なくとも各2枚用意し、グリーンシート40Aとグリーンシート40Bとが交互になるように積層する(ステップS06)。両グリーンシート40Bをグリーンシート40Aを介して積層する際、一方のグリーンシート40Bを1つの電極形成領域R分、X方向にずらし、各グリーンシート40A,40Bにおける電極形成領域Rが積層方向からみて一致するように積層する。ステップS02〜S05で各電極形成領域Rに対する各電極パターンや吸収層パターンの所定の位置が定められた各グリーンシート40A,40Bを上記したように積層することで、図6に示されるように、積層方向からみて、接地用段差吸収層22が離間領域36に位置するように位置合わせされ、接地用段差吸収層32が離間領域26に位置するように位置合わせされる。また、接地用段差吸収層25が離間領域13に位置するように位置合わせされる。
続いて、積層されたグリーンシート40A,40Bを積層方向から加圧してグリーン積層体を得る(ステップS07)。加圧する際、積層方向に対応するように配置された各段差吸収層に相当する部分が各離間領域に入り込むようになって不要な厚み部分が相殺され、貫通積層コンデンサ全体として、より平坦となる。なお、各段差吸収層や各離間領域が多少ずれて形成されたとしても、上述した配置構成であれば、不要な厚み部分を相殺する作用が奏される。その後、グリーン積層体を切断機で各電極形成領域Rに対応する大きさとなるように切断予定線X1〜X5及びY1〜Y5で切断し、グリーンチップを得る(ステップS08)。
続いて、グリーンチップの脱バインダ処理を行い、その後、グリーンシートを焼成する(ステップS09)。この焼成により、グリーンシートが誘電体層5となり、また、各電極パターン41,43がそれぞれ信号用内部電極11と第1及び第2の接地用内部電極21,31となり、また、各吸収層パターン42,44〜47がそれぞれ段差吸収層12,22〜25、32〜35となり、コンデンサ素体2が得られる。脱バインダ処理は、グリーンチップを空気中、又は、N及びHの混合ガスなどの還元雰囲気中で、200〜600℃程度に加熱することにより行われる。焼成は、脱バインダ処理後のグリーンチップを、例えば還元雰囲気下で1100〜1300℃程度に加熱することにより行われる。グリーンチップの焼成後、得られた焼成物に、必要に応じて800〜1100℃、2〜10時間程度のアニール処理を施す。
続いて、コンデンサ素体2の端面2a,2a及び端面2b,2bに導電性ペーストを塗布して焼付けし、更にめっきを施すことにより、信号用端子電極3,3及び接地用端子電極4,4を形成する(S10)。導電性ペーストは、例えばCuを主成分とする金属粉末に、ガラスフリット及び有機ビヒクルを混合したものを用いることができる。金属粉末は、Ni,Ag−PdあるいはAgを主成分とするものであってもよい。めっきは、Ni,Sn,Ni−Sn合金,Sn−Ag合金,Sn−Bi合金などの金属めっきが用いられる。また、金属めっきは、例えば、NiとSnとで2層以上形成した多層構造としてもよい。以上により、図1及び図2に示した積層貫通コンデンサ1が複数得られる。
以上のように、本実施形態に係る積層貫通コンデンサ1の製造方法では、グリーンシート40Bに吸収層パターン44,45を形成する工程において、接地用電極パターン43上の一方の外縁に沿って段差吸収層22の前駆体を形成するとともに、グリーンシート40Bに吸収層パターン46,47を形成する工程において、接地用電極パターン43上の他方の外縁に沿って段差吸収層32の前駆体を形成している。その一方、グリーンシート40Bに吸収層パターン46,47を形成する工程において接地用電極パターン43と段差吸収層34の前駆体との間に離間領域36を設けると共に、グリーンシート40Bに吸収層パターン44,45を形成する工程において接地用電極パターン43と段差吸収層24との間に離間領域26を設けている。そして、積層方向からみて、段差吸収層22が離間領域36に、段差吸収層32が離間領域26にそれぞれ位置するように位置合わせしている。このように、内部電極上に積極的に段差吸収層を形成すると共に、その段差吸収層に対向する箇所に離間領域が当初から設けられるように設定されているため、段差吸収層が多少ずれて形成されたとしても、離間領域で吸収することができ、段差吸収層の厚みによる内部構造欠陥の発生を抑制することができる。
また、グリーンシート40Bに接地用電極パターン43を形成する工程において、内部電極21,31の前駆体がY軸方向での中央部がX軸方向での中央部となるように内部電極21,31の前駆体を電極形成領域RにおいてX軸方向で対向する一端から他端に至らない範囲で延出して十字形状を呈するように内部電極21,31を形成している。このため、発生する静電容量を大きくしつつ、Y軸方向で対向する一端と他端に形成される接地用端子電極4の幅を短くすることができる。
また、グリーンシート40Aに信号用電極パターン41を形成する工程において、グリーンシート40A上のそれぞれに内部電極11の前駆体を形成すると共に、少なくとも内部電極11において、X軸方向に平行な外縁に沿って内部電極11と離間して段差吸収層12の前駆体を形成し、グリーンシート40Bに吸収層パターン44から47を形成する工程において、X軸方向に平行な外縁に沿って内部電極21,31の前駆体上に段差吸収層25,35の前駆体を形成し、積層工程において、2つの内部電極11が内部電極21を挟むようにグリーンシート40Aを更にグリーンシート40Bに積層し、段差吸収層25,35の前駆体が積層方向からみて内部電極11の前駆体と段差吸収層12の前駆体とが離間した間の離間領域13それぞれに位置するように位置合わせされている。このため、X軸方向に沿って内部電極上に形成された段差吸収層25,35が多少ずれて形成されたとしても、離間領域13で吸収することができ、段差吸収層25,35の厚みによる内部構造欠陥の発生を抑制する。
また、グリーンシート40A,40Bに各電極パターン41,43や吸収層パターン42,44〜47を形成する工程において、段差吸収層22と離間領域36との位置合わせ及び段差吸収層32と離間領域26との位置あわせを行い、積層工程において、グリーンシート40Bにおける各電極形成領域Rが積層方向からみて一致するように積層する。上記実施形態では、内部電極21の電極形成領域Rと内部電極31の電極形成領域RとがX軸方向に隣接して交互に配置されるように内部電極21の前駆体と内部電極31の前駆体とを同一のグリーンシート40B上に形成したものを2つ作製し、積層工程において、グリーンシート40Bとして作製された両グリーンシート40Bの一方に形成された内部電極21の電極形成領域Rと他方に形成された内部電極31の電極形成領域Rとが積層方向からみて一致するように両グリーンシート40Bのうち一方をX軸方向にずらして積層している。このため、製造工程を複雑にすることなく、段差吸収層による内部構造欠陥の発生を抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、内部電極21,31の前駆体を同一のグリーンシート40Bに形成したものを複数備えていたが、図7に示されるように、接地用内部電極21の前駆体に対応する接地用電極パターン43や吸収層パターン44,45のみが形成されたグリーンシート40cを対で形成し、一方のグリーンシート40CをXY平面において180度反転させて、接地用内部電極31の前駆体に対応する接地用電極パターン43や吸収層パターン46,47を備えるグリーンシートとして、積層を行うようにしてもよい。この場合、例えば、図8や図9に示されるように、電極形成領域Rが互いに対応していない場合があり、積層工程において、積層方向からみて、段差吸収層22が離間領域36に、段差吸収層32が離間領域26にそれぞれ位置するように、例えば一方のグリーンシート40cをずらして位置合わせを行い、図示の切断線で切断するようにしてもよい。また、図10や図11に示されるように、電極形成領域Rが互いに対応していない場合もあり、積層工程において、積層方向からみて、段差吸収層22が離間領域36に、段差吸収層32が離間領域26にそれぞれ位置するように、例えば両グリーンシート40Cを互いにずらして位置合わせを行い、図示の切断線で切断するようにしてもよい。
1…積層貫通コンデンサ、2…コンデンサ素体、3…信号用端子電極、4…接地用端子電極、5…誘電体層、10…信号用内部電極層、11…信号用内部電極、12…信号用段差吸収層、13…離間領域、20…第1の接地用内部電極層、21…第1の接地用内部電極、22,23,24,25,32,33,34,35…接地用段差吸収層、30…第2の接地用内部電極層、31…第2の接地用内部電極、40…グリーンシート、41…信号用電極パターン、42,44,45,46,47…吸収層パターン、43…接地用電極パターン、R…電極形成領域。

Claims (7)

  1. 第1のグリーンシート上の電極形成領域に第1の方向で対向する一端から他端に延出するように第1の内部電極を形成する第1形成工程と、
    第2のグリーンシート上の電極形成領域に前記第1の方向と交差する第2の方向で対向する一端から他端に延出するように第2の内部電極を形成し、前記第2の方向に平行な一方の外縁に沿って前記第2の内部電極上に第1段差吸収層を形成し且つ前記第2の方向に平行な他方の外縁に沿って前記第2の内部電極と離間して第2段差吸収層を形成する第2形成工程と、
    第3のグリーンシート上の電極形成領域に前記第2の方向で対向する一端から他端に延出するように第3の内部電極を形成し、前記第2の方向に平行な他方の外縁に沿って前記第3の内部電極上に第3段差吸収層を形成し且つ前記第2の方向に平行な一方の外縁に沿って前記第3の内部電極と離間して第4段差吸収層を形成する第3形成工程と、
    前記第2及び第3の内部電極が前記第1の内部電極を挟むように前記第1、第2及び第3のグリーンシートを積層する積層工程と、を備え、
    前記第2形成工程、前記第3形成工程及び前記積層工程のいずれかの工程において、前記第1段差吸収層が積層方向からみて前記第3の内部電極と前記第4段差吸収層とが離間した間の第1離間領域に位置するように位置合わせすると共に、前記第3段差吸収層が積層方向からみて前記第2の内部電極と前記第2段差吸収層とが離間した間の第2離間領域に位置するように位置合わせすることを特徴とする積層貫通コンデンサの製造方法。
  2. 前記第2形成工程及び前記第3形成工程において、前記第2及び第3の内部電極の前記第2の方向での中央部が前記第1の方向での中央部となるように前記第2及び第3の内部電極を前記電極形成領域において前記第1の方向で対向する一端から他端に至らない範囲で延出して十字形状を呈する前記第2及び第3の内部電極を形成することを特徴とする請求項1に記載の積層貫通コンデンサの製造方法。
  3. 前記第1形成工程において、少なくとも2つの前記第1のグリーンシート上のそれぞれに前記第1の内部電極を形成すると共に、少なくとも2つの前記第1の内部電極において、前記第1の方向に平行な外縁に沿って前記第1の内部電極と離間して第5段差吸収層を形成し、
    前記第2形成工程及び前記第3形成工程において、前記第1の方向に平行な外縁に沿って前記第2及び第3の内部電極上に第6段差吸収層を形成し、
    前記積層工程において、少なくとも2つの前記第1の内部電極が前記第2の内部電極を挟むように前記第1のグリーンシートを更に前記第2のグリーンシートに積層し、
    前記第1形成工程、前記第2形成工程、前記第3形成工程及び前記積層工程のいずれかの工程において、前記第6段差吸収層が積層方向からみて前記第1の内部電極と前記第5段差吸収層とが離間した間の第3離間領域それぞれに位置するように位置合わせすることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層貫通コンデンサの製造方法。
  4. 前記第2形成工程及び前記第3形成工程において、前記第1段差吸収層と前記第1離間領域との位置合わせ及び前記第3段差吸収層と前記第2離間領域との位置あわせを行い、
    前記積層工程において、前記第2及び第3のグリーンシートにおける各電極形成領域が積層方向からみて一致するように積層することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層貫通コンデンサの製造方法。
  5. 前記第2形成工程及び前記第3形成工程において、前記第2の内部電極の電極形成領域と前記第3の内部電極の電極形成領域とが前記第1の方向に隣接して交互に配置されるように前記第2の内部電極と前記第3の内部電極とを同一のグリーンシート上に形成したものを前記第2及び第3のグリーンシートとして少なくとも2つ作製し、
    前記積層工程において、前記第2及び第3のグリーンシートとして作製された両グリーンシートの一方に形成された前記第2の内部電極の電極形成領域と他方に形成された前記第3の内部電極の電極形成領域とが積層方向からみて一致するように前記両グリーンシートのうち少なくとも一方を前記第1の方向にずらして積層することを特徴とする請求項4に記載の積層貫通コンデンサの製造方法。
  6. 前記積層工程において、前記第1段差吸収層と前記第1離間領域との位置合わせ及び前記第3段差吸収層と前記第2離間領域との位置あわせを行って積層することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層貫通コンデンサの製造方法。
  7. 前記第2形成工程において、少なくとも2つの前記第2のグリーンシート上のそれぞれに前記第2の内部電極、前記第1段差吸収層及び前記第2段差吸収層を形成し、
    前記第3形成工程では、前記第2形成工程で形成された一方の前記第2のグリーンシートを前記第1及び第2の方向を含む面において反転して、前記第3の内部電極、前記第3段差吸収層及び前記第4段差吸収層が形成された前記第3のグリーンシートとすることを特徴とする請求項6に記載の積層貫通コンデンサの製造方法。
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