JP2010225359A - マイクロリレー - Google Patents

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徹 馬場
Takaaki Yoshihara
孝明 吉原
Narimasa Iwamoto
成正 岩本
Koji Yokoyama
浩司 横山
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Abstract

【課題】小型化が図れ、容易に作成することができるマイクロリレーを提供する。
【解決手段】固定接点が形成されたベースと、固定接点それぞれに接触した際に固定接点短絡する可動接点が設けられ前記ベースの前記一面側に揺動自在に配置された可動部と、前記ベースの前記一面側に設けられ前記可動部が開口内に配置される枠状のフレームと、前記フレームにおけるベース側とは反対側に設けられ前記フレームの前記開口を閉塞するカバーと、前記カバーに設けられ前記可動接点が上記一対の固定接点に対して接離するように前記可動部を揺動させる駆動装置とを、備えるマイクロリレーであって、前記可動部と前記フレームとは、第1の半導体基板を加工することにより形成され、前記ベースは、その外周部が前記一面側に突出して形成され、この突出した外周部が前記フレーム部と接合されるものであるようにした。
【選択図】図1

Description

本願発明は、マイクロリレーに関するものである。
従来から、高周波用小型リレーとして、半導体微細加工技術を利用して形成されたMEMSリレーなどのマイクロリレーが提案されている。
例えば、特許文献1に記載されたマイクロリレーは、接点基板と、接点基板の一面側に設けられるアーマチュアブロックと、アーマチュアブロックにおける接点基板側とは反対側に設けられるコイル基板と、を備えている。接点基板は、ガラス基板からなり、上記一面側に一対の固定接点が形成されている。アーマチュアブロックは、半導体基板(シリコン基板)からなり、アーマチュア基板と、アーマチュア基板を揺動自在に支持するフレームとを一体に備えている。アーマチュア基板における接点基板との対向面には、一対の固定接点と接離する可動接点が形成されている。また、アーマチュア基板におけるコイル基板との対向面には、磁性体が設けられている。コイル基板は、アーマチュア基板を覆うカバーとなるものである。このようなコイル基板は、ガラス基板からなりアーマチュア基板側の面に、一対のコイルが形成されている。
上記特許文献1に示すものでは、コイル基板に形成されたコイルに通電することによって、アーマチュア基板をシーソー動作させて、接点の開閉を行うことができる。
特開2005−50767号公報
ところで、上述したマイクロリレーでは、コイル基板におけるアーマチュア側の面に、一対のコイルに通電するための一対の電極パッド(第1の電極パッド)が形成されている。これに対して、接点基板の一面側には、一対の第1の電極パッドそれぞれに対向する一対の電極パッド(第2の電極パッド)が設けられている。この第2の電極パッドは、接点基板を厚み方向に貫通する貫通孔配線により、接点基板の他面側の一対のランドに電気的に接続されている。また、接点基板においては、一対の固定接点が接点基板を厚み方向に貫通する貫通孔配線により、接点基板の他面側の別の一対のランドに電気的に接続されている。そして、コイル基板の一対の第1の電極パッドと接点基板の一対の第2の電極パッドとは、バンプによって接続されている。そのため、接点基板の他面側の一対のランド間に電圧を印加することで、コイル基板のコイルに通電することができる。
このように、上記特許文献1に示すマイクロリレーは、ワイヤボンディング実装方法ではなく、フリップチップ実装方法を用いて実装基板に実装することができるように構成されている。これは、実装にかかるコストと、比較的細いワイヤがコイルに流す電流に耐えられるかという点とを考慮したためである。
しかしながら、上記特許文献1に示すマイクロリレーでは、コイル基板の第1の電極パッドと接点基板の第2の電極パッドとをバンプによって接続している。
そのため、アーマチュアブロックには、バンプを配置できる程度のスペースを確保する必要があり、マイクロリレーが大型化してしまうという問題があった。また、第1の電極と第2の電極とが信頼性良く接続されるように、バンプを形成する必要があり、バンプの製法上の困難さもあいまって、バンプの設計が難しく、作製が難しいという問題があった。 本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、小型化が図れ、容易に作製することができるマイクロリレーを提供することにある。
上記課題を解決するために、本願請求項1記載の発明では、厚み方向の一面側に一対の固定接点が形成されたベースと、前記一対の固定接点それぞれに接触した際に前記一対の固定接点間を短絡する可動接点が設けられ前記ベースの前記一面側に揺動自在に配置された可動部と、前記ベースの前記一面側に設けられ前記可動部が開口内に配置される枠状のフレームと、前記フレームにおけるベース側とは反対側に設けられ前記フレームの前記開口を閉塞するカバーと、前記カバーに設けられ前記可動接点が上記一対の固定接点に対して接離するように前記可動部を揺動させる駆動装置と、を備えるマイクロリレーであって、前記可動部と前記フレームとは、第1の半導体基板を加工することにより形成され、前記第1の半導体基板は、前記ベースの前記一面側に位置される第1の半導体層と、前記第1の半導体層における前記ベース側とは反対側に設けられた絶縁層と、前記絶縁層における前記第1の半導体層側とは反対側に設けられた第2の半導体層とを有し、前記フレームは、前記第1の半導体基板の第1の半導体層と絶縁層と第2の半導体層との全層により構成され、前記可動部は、前記絶縁層をエッチングストッパ層として前記第2の半導体層をエッチングすることにより、少なくとも第1の半導体層により構成され、前記ベースは、その外周部が前記一面側に突出して形成され、この突出した外周部が前記フレーム部と接合されるものであることを特徴とした。
又、本願請求項2記載の発明では、上記請求項1記載のマイクロリレーにおいて、前記ベースは、前記一面側に位置する半導体層と、その反対側に位置する支持層とにより構成された基板を加工することにより形成され、前記基板の前記一面側に前記半導体層の厚みを深さとする凹部を設けることにより前記一面側に突出する前記外周部を形成し、前記外周部は前記半導体層からなることを特徴とした。
又、本願請求項3記載の発明では、上記請求項1記載のマイクロリレーにおいて、前記ベースはガラス基板からなり前記ガラス基板の前記一面側に凹部を設けることにより前記一面側に突出する前記外周部を形成することを特徴とした。
又、本願請求項4記載の発明では、厚み方向の一面側に一対の固定接点が形成されたベースと、前記一対の固定接点それぞれに接触した際に前記一対の固定接点間を短絡する可動接点が設けられ前記ベースの前記一面側に揺動自在に配置された可動部と、前記ベースの前記一面側に設けられ前記可動部が開口内に配置される枠状のフレームと、前記フレームにおけるベース側とは反対側に設けられ前記フレームの前記開口を閉塞するカバーと、前記カバーに設けられ前記可動接点が上記一対の固定接点に対して接離するように前記可動部を揺動させる駆動装置とを、備えるマイクロリレーであって、前記可動部と前記フレームとは、第2の半導体基板を加工することにより形成され、前記第2の半導体基板は、前記ベースの前記一面側に位置される第1の半導体層と、前記第1の半導体層における前記ベース側とは反対側に設けられた第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層における前記第1の半導体層側とは反対側に設けられた第2の半導体層と、前記第2の半導体層における前記第1の絶縁層側とは反対側に設けられた第2の絶縁層と、前記第2の絶縁層における前記第2の半導体層側とは反対側に設けられた第3の半導体層とを有し、前記フレームは、前記第2の半導体基板の前記第1の半導体層と、前記第1の絶縁層と、前記第2の半導体層と、前記第2の絶縁層と、前記第3の半導体層との全層により構成され、前記可動部は、前記第1の絶縁層をエッチングストッパ層として前記第1の半導体層をエッチングし、前記第2の絶縁層をエッチングストッパ層として前記第3の半導体層をエッチングすることにより、少なくとも第2の半導体層により構成されるものであることを特徴とした。
本願請求項1記載の発明のマイクロリレーにおいては、前記フレームは、前記第1の半導体基板の第1の半導体層と絶縁層と第2の半導体層との全層により構成され、前記可動部は、前記絶縁層をエッチングストッパ層として前記第2の半導体層をエッチングすることにより、少なくとも第1の半導体層により形成されるため、可動部と駆動装置との距離が略第2の半導体層の厚みによって決定され、この距離を高精度に設定することができる。
また、ベースは、その外周部が前記一面側に突出して形成され、前記外周部が前記フレーム部と接合するため、ベースと可動部の間に可動部が揺動する空間を確保することができる。
又、本願請求項2記載の発明のマイクロリレーにおいては、特に、前記ベースは支持層と前記支持層の前記一面側に設けられた半導体層とにより構成された基板を加工することにより形成され、前記基板の前記一表面側に前記半導体層の厚みを深さとする凹部を設けることにより前記一表面側に突出する前記外周部が形成されるので、可動部とベースとの距離が略半導体層の厚みによって決定され、この距離を高精度に設定することができる。
又、本願請求項3記載の発明のマイクロリレーにおいては、特に、前記ベースはガラス基板からなり前記ガラス基板の前記一表面側に凹部を設けることにより前記一表面側に突出する前記外周部を形成するので、ベースと可動部の間に可動部が揺動する空間を確保することができる。
又、本願請求項4記載の発明のマイクロリレーにおいては、特に、前記フレームは、前記第2の半導体基板の前記第1の半導体層と、前記第1の絶縁層と、前記第2の半導体層と、前記第2の絶縁層と、前記第3の半導体層との全層により構成され、前記可動部は、前記第1の絶縁層をエッチングストッパ層として前記第1の半導体層をエッチングし、前記第2の絶縁層をエッチングストッパ層として前記第3の半導体層をエッチングすることにより、少なくとも第2の半導体層により形成されるので、可動部とベースとの第1の距離が略第1の半導体層の厚みによって決定され、可動部と駆動装置との第2の距離が略第3の半導体層の厚みによって決定されるので、第1の距離及び第2の距離を高精度に設定することができる。
実施形態1のマイクロリレーの一部を切り欠いた斜視図である。 同上のマイクロリレーの斜視図である。 同上のマイクロリレーの分解斜視図である。 同上における機能部を示し、(a)は上面図、(b)は下面図である。 同上におけるベースを示し、(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A’の概略断面図である。 同上における機能部を示し(a)は機能部の基礎となる半導体基板の概略断面図、(b)乃至(f)は図4(a)のB−B’断面における機能部の製造過程を示す説明図である。 実施形態2のベースの断面における製造過程を示す説明図である。 実施形態3の機能部の断面における製造過程を示す説明図である。
(実施形態1)
本実施形態のマイクロリレーは、図1〜図5に示すように、主として、ベース10と、ベース10の厚み方向の一面(一表面)側(図3における上面側)に設けられる機能部20と、機能部20におけるベース10側とは反対側(図3における上面側)に設けられるカバー30と、駆動装置40とを備えている。なお、本実施形態のマイクロリレーは、例えば、常開接点と常閉接点とを備えた所謂ラッチング型リレーである。
ベース10の上記一面側における長手方向両端側それぞれには、一対の伝送線路11が形成されている。伝送線路11は直線状に形成されており、伝送線路11の長さ方向はベース10の短手方向と一致している。また、一対の伝送線路11は、ベース10の短手方向において一直線上に並んでいる。ここで、ベース10の厚み方向の他面(他表面)側(図3における下面側)における長手方向両端側それぞれには、一対の外部接続電極12が形成されている。当該一対の外部接続電極12それぞれは、一対の伝送線路11それぞれと、ベース10を厚み方向に貫通する外部接続電極用貫通孔配線13を介して電気的に接続されている。
また、ベース10の上記一面側には、伝送線路11に電気的に接続される複数の固定接点14が形成されている。各固定接点14は、各伝送線路11においてベース10の内側となる端部に接続されている。よって、ベース10の長手方向の両端側それぞれには、固定接点14が一対ずつ形成されている。なお、各伝送線路11においてベース10の外側となる端部は、上述した外部接続電極用貫通孔配線13を介して上記外部接続電極12に電気的に接続されている。
また、ベース10の上記一面側の外周部においてベース10の厚み方向に突出する凸部15が形成されている
上述したベース10は、基板16を加工することにより形成されている。基板16は上記一面側に位置する半導体層161とその反対側に位置する支持層162とで構成されており、半導体層161はシリコンよりなり、支持層162はガラスからなる。なお、ガラスからなる支持層162に外部接続電極用貫通孔配線13のための外部接続電極用貫通孔17をブラスト加工により形成した後、この支持層162にシリコンからなる半導体層161を接合(例えば、陽極接合または常温接合)によりに貼り合わせ、貼り合わせた半導体層161を調厚研磨することにより、その厚さを50μm程度として基板16はあらかじめ形成されている
この基板16の上記他面側から外部接続電極用貫通孔17の内部に金属層を形成することにより、上記外部接続電極用貫通孔配線13および外部接続電極12が形成されている。さらに、基板16の上記一面側から半導体層161をその外周部を残して、エッチングすることにより、半導体層161の厚みを深さとする凹部を設け、基板16の外周部に凸部15が形成された後、固定接点14が形成される。固定接点14は、例えば、CuやAuなどの導電性が良好な金属材料からなる金属薄膜であって、スパッタ法や、電気めっき法、真空蒸着法などを利用して形成されている。さらに、固定接点14は、単層構造に限らず、例えば、Au層と、Au層とベース10との間に介在されるTi層とからなる多層構造であってもよい。
機能部20は、図4に示すように、主として、可動部21と、フレーム22とを有する。
フレーム22は、矩形枠状に形成されている。このフレーム22の開口23内には、可動部21が配置される。ここで、開口23は、フレーム22の中央部に設けられた矩形状の第1の開口部230と、フレーム22の長手方向の両端側それぞれに設けられた第2の開口部231とを含む。第2の開口部231それぞれは、フレーム22の短手方向の中央部において第1の開口部230と連通している。なお、フレーム22における第2の開口部231それぞれと第1の開口部230との間の部位が、フレーム22の長手方向に沿った方向への可動部21の移動を規制する規制突起を構成している。詳細は後述するが、フレーム22には駆動装置40へ電気的に接続する第2の駆動電極用貫通孔配線26のための第2の駆動電極用貫通孔27が、複数(図示例では4つ)形成されている。また、フレーム22外形サイズは、ベース10の外形サイズを等しくしてある。
可動部21は、フレーム22の第1の開口部230内に配置される本体部210を有している。本体部210は、矩形板状に形成されている。本体部210は、本体部210の長手方向をフレーム22の長手方向に沿わせた形で、第1の開口部230内に配置される。
この本体部210の長手方向の両端部それぞれの中央部には、接点用突片211が突設されている。接点用突片211の先端部は、第2の開口部231に配置されている。接点用突片211におけるベース20との対向面(図4(b)参照)には可動接点212が設けられている。可動接点212は、一対の固定接点14それぞれに接触した際に当該一対の固定接点14間を短絡するように構成されている。なお、可動接点212は、固定接点14と同様に、CuやAuなどの導電性が良好な金属材料からなる金属薄膜であり、スパッタ法や、電気めっき法、真空蒸着法などを利用して形成されている。また、可動接点212は、単層構造に限らず、例えば、Au層と、Au層と接点用突片211との間に介在されるTi層とからなる多層構造であってもよい。
一方、本体部210の短手方向の両端部それぞれの中央部には、支点用突片213が突設されている。この支点用突片213におけるカバー30との対向面(図4(a)参照)には支点突起214が設けられている。支点突起214は、可動部21の揺動動作(シーソ動作)の支点として用いられる。
このような可動部21は、複数(図示例では4つ)の支持片24によりフレーム22と一体に連結されている。支持片24は、フレーム22の第1の開口部230の長手方向における内側面と、本体部210の短手方向の外側面とを一体に連結するように構成されている。4つの支持片24は、本体部210の中心に対して点対称となるように配置されている。また、支持片24は、厚み方向に直交する面内で本体部210の長手方向に沿った方向に進むように蛇行した形状に形成されている。これによって、可動部21がフレーム22に揺動自在に支持されるようにしている。このように支持片24を蛇行した形状に形成することで、支持片24の長さを長くできる。そのため、可動部21が揺動動作する際に支持片24がねじられることで生じるばね力のばね定数を適切に小さくでき、支持片24に加えられる応力も分散できる。
上述した機能部20において、可動部21とフレーム22と支持片24とは、例えば、100μm〜400μm程度、好ましくは300μm程度の厚みの半導体基板25(図6参照)をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術などの半導体微細加工技術を利用してパターニングすることにより一体に形成されている。
ここで、半導体基板25は、図6(a)に示すように、第1および第2の半導体層250、252、絶縁層251とで構成されている。第1の半導体層250は、ベース10との接合に用いられる(すなわち、第1の半導体層250は、ベース10の上記一面側に接合される)。絶縁層251は、第1の半導体層250におけるベース10側とは反対側に設けられている。第2の半導体層252は、絶縁層251における第1の半導体層250側とは反対側に設けられている。ここで、第1および第2の半導体層250、252は、シリコンよりなり、絶縁層251は、酸化シリコン(SiO2)よりなる。
次に、この半導体基板25の加工方法について図6を参照して説明する。まず、半導体基板25の両面に第2の絶縁層253、第3の絶縁層254を形成する(図6(b)参照)。ここで、第2の絶縁層253は、第1の半導体層250側に、第3の絶縁層254は第2の半導体層252側に形成されており、第2および第3の絶縁層253、254は、酸化シリコン(SiO2)よりなるが、第2および第3の絶縁層253、254には窒化シリコン(Si3N4)を用いてもよい。
次に、第2の絶縁層253の表面にパターンマスクを形成し、第2の絶縁層253、第1の半導体層250、絶縁層251、第2の半導体層252の順にエッチングを施してその直径が10μm〜50μm程度の第2の駆動電極用貫通孔27を形成する(図6(c)参照)。
次に、第2の絶縁層253および第3の絶縁層254を除去したのち金属層255(例えばCu、Ni、Tiなどからなる)を第2の半導体層252上に形成し、第2の駆動電極用貫通孔27の内部に、めっき工程により金属部材(例えばCu、Auなどからなる)を充填し、第2の駆動電極用貫通孔配線26を形成する(図6(d)参照)。
次に、第2の駆動電極用貫通孔27より突出した金属部材をCMP(Chemical Mechanical Polishing)研磨により、平坦化させ、金属層255を除去する(図6(e)参照)。
次に、絶縁層251をエッチングストッパ層として第2の半導体層252の外周部を残して、エッチング行い半導体基板25に凹部を設ける。この凹部は、可動部21(支店突起214を除く)、開口23、支持片24が形成される位置と対応する位置に設けられる。すなわち、外周部の形状がフレーム22の形状と一致することになる(図6(f)参照)。
次に、絶縁層251および第1の半導体層250の所定箇所をエッチングすることにより開口23を設け、可動部21、フレーム22、支持片24が形成される。
ここで、本実施形態における機能部20では、絶縁層251と、第1の半導体層250と、を用いて、可動部21および支持片24を形成している。また、第1の半導体層250と、絶縁層251と、第2の半導体層252と、の全て用いてフレーム22を構成している。また、本実施形態におけるベース10には半導体層161の厚みを深さとする凹部が設けられている。
そのため、可動部21とベース10との距離を半導体層161の厚みによって決定することができる。また、可動部21と駆動装置40との距離を第2の半導体層253の厚みによって決定することができる。
このように、本実施形態のマイクロリレーでは、可動部21とベース10との距離が半導体層161の厚みによって決定され、また、可動部21と駆動装置40との距離が第2の半導体層252の厚みによって決定される。よって、磁気ギャップ(アーマチュア50と電磁石装置41との距離)と、接点ギャップ(開放時の固定接点14と可動接点212との距離)とを高精度に設定することができる。
上述したように、機能部20は、ベース10の上記一面側に揺動自在に配置された可動部21と、ベース10の上記一面側に設けられ可動部21が開口23内に配置される枠状のフレーム22とを備えている。
ここで、可動部21の本体部210におけるカバー30との対向面(図3における上面)には、アーマチュア50が設けられている。アーマチュア50は、駆動装置40の電磁石装置41が発生する磁場により可動部21を揺動させるために用いられる。アーマチュア50は、例えば、FeNiなどの磁性体をめっき工程により本体部210に形成される。また、他の手段として、例えば、電磁軟鉄、電磁ステンレス、パーマロイなどの磁性材料を機械加工して矩形板状に形成され、接着、溶接、熱着、ロウ付けなどの方法で、本体部210に接合してもよい。
このような機能部20は、可動接点212と一対の固定接点14とがそれぞれ対向する形で、フレーム22をベース10に接合することによって、ベース10の上記一面側に取り付けられる。
カバー30は、絶縁性材料、例えば、ガラス基板により形成されている。カバー30の外形サイズは、ベース10の外形サイズと等しくしてある。このようにカバー30は、フレーム22の開口23を閉塞できる大きさの板状に形成されている。カバー30におけるフレーム22側とは反対側の面(図3における上面)の中央部には、カバー30を厚み方向に貫通する開孔部31が形成されている。開孔部31は、駆動装置40を収容できる大きさに形成されている。このカバー30におけるフレーム22側の面(図3における下面)には、開孔部31全体を閉塞する閉塞板32が密着接合されている。カバー30では、開孔部31の内周面と閉塞板32とで囲まれる空間部が駆動装置40の収納室を構成している。上述の閉塞板32は、例えば、厚みが5〜50μm程度(好ましくは20μm程度)に形成されたシリコン板やガラス板などの薄板からなる。このようなカバー30は、フレーム22におけるベース10側とは反対側の面(図3における上面)に接合される。
駆動装置40は、アーマチュア50を吸引する磁場を発生させる電磁石装置41と、可動部21をラッチするための永久磁石42とを備えている。
電磁石装置41は、主として、ヨーク43と、一対のコイル44とを備えている。ヨーク43は、長尺矩形板状の主片430と、主片430の表面側(図3における下面側)の長手方向両端部それぞれに突設された矩形板状の脚片431とを一体に備えている。このようなヨーク43は、電磁軟鉄などの鉄板を曲げ加工あるいは鍛造加工することにより形成されている。永久磁石42は、直方体状に形成され、厚み方向の一面側と他面側とが互いに異極となるように着磁されている。この永久磁石42は、上記他面をヨーク43の主片430の上記表面における長手方向中央部に当接させるようにして、ヨーク43に取り付けられる。一対のコイル44は、主片430における各脚片431と永久磁石42との間の部位それぞれに配置される。
また、駆動装置40には、一対のコイル端子45が設けられている。一対のコイル端子45間に電圧を印加することで、両コイル44に電流が流れる。このような駆動装置40は、カバー30の上記収納室に収納される。ここで、カバー30における機能部20側とは反対側の面には、略Z字状の配線パターン33が形成されている。配線パターン33の一端部には、コイル端子45が半田付けなどによって電気的に接続される。
ところで、本実施形態のマイクロリレーでは、ベース10の上記他面側に、コイル44に通電するための駆動電極18が形成されている。
本実施形態のマイクロリレーには、ベース10とフレーム22とカバー30とを厚み方向に貫通する駆動電極用貫通孔71が形成されている。この駆動電極用貫通孔71は、ベース10を厚み方向に貫通する第1の駆動電極用貫通孔19と、フレーム22を厚み方向に貫通する第2の駆動電極用貫通孔27と、カバー30を厚み方向に貫通する第3の駆動電極用貫通孔35とで構成されている。ここで、第1の駆動電極用貫通孔19は、駆動電極18と厚み方向で重なる位置に形成されている。また、第の3駆動電極用貫通孔35は、配線パターン33の他端部と厚み方向で重なる位置に形成されている。
そして、第1の駆動電極用貫通孔19内には第1の駆動電極用貫通孔配線1aが形成され、第2の駆動電極用貫通孔27内には第2の駆動電極用貫通孔配線26が形成され、第3の駆動電極用貫通孔35内には第3の駆動電極用貫通孔配線34が形成されている。
これら第1、第2、第3の駆動電極用貫通孔配線1a、26、34は相互に電気的に接続されている。これによって、駆動電極18が、配線パターン33を介して、コイル端子45に電気的に接続される。
すなわち、本実施形態のマイクロリレーでは、ベース10とフレーム22とカバー30に、駆動電極18と電磁石装置41とを電気的に接続する配線路70が形成されている。そして、この配線路70は、ベース10を厚み方向に貫通する第1の駆動電極用貫通孔配線1aと、フレーム22を厚み方向に貫通する第2の駆動電極用貫通孔配線26と、カバー30を厚み方向に貫通する第3の駆動電極用貫通孔配線34とで構成されている。
上述したように本実施形態のマイクロリレーは、基板16よりなるベース10を備えている。このベース10の上記一面側には、一対の固定接点14が形成されている。また、ベース10の厚み方向の一面側には、可動部21が揺動自在に配置されている。この可動部21には、一対の固定接点14それぞれに接触した際に当該一対の固定接点14間を短絡する可動接点212と、磁性材料よりなるアーマチュア50とが設けられている。さらに、ベース10の上記一面側には、枠状のフレーム22が設けられている。このフレーム22の開口23内には、可動部21が配置されている。また、フレーム22におけるベース10側とは反対側には、開口23を閉塞するカバー30が設けられている。このカバー30には、駆動装置40が設けられている。駆動装置40は、アーマチュア50を吸引する磁場を発生させる電磁石装置41を有し、可動接点212が一対の固定接点14に対して接離するように可動部21を揺動させる。
さらに、ベース10の上記他面側には、駆動装置40の電磁石装置41に通電するための駆動電極18が形成されている。そして、ベース10とフレーム22とカバー30には、駆動電極18と電磁石装置41とを電気的に接続する配線路70が形成されている。
以上述べた本実施形態のマイクロリレーによれば、駆動装置40をベース10に設ける場合に比べれば、ベース10の厚みを薄くできる。そのため、固定接点14をベース10の上記他面側に形成する外部接続電極12に接続するための外部接続電極用貫通孔配線13を短くすることができる。よって、高周波特性を向上することができる。特に、ベース10の厚みをカバー30の厚みより薄くすることが可能になり、これによって、高周波特性の向上を図ることができる。また、駆動装置40と固定接点14との距離を離すことができるから、駆動装置40の電磁石装置41が発生する磁場による影響を低減することができる。
特に、ベース10とフレーム22とカバー40とを土台に利用して、駆動電極18と電磁石装置41とを電気的に接続する配線路70を形成している。そのため、バンプを配置できる程度のスペースを確保する必要がなくなり、小型化が図れる。また、バンプのように自立するためにある程度の強度を確保したり、電気接続の信頼性を考慮して高さを設定したりしなくて済む。したがって、バンプを用いる場合に比べれば、容易に作製することができる。さらに、ベース10に対してカバー30が揺れることによって、配線路70が断線してしまう可能性を低くすることができる。
特に本実施形態では、配線路70は、ベース10とフレーム22とカバー30を厚み方向に貫通する第1、第2、第3の駆動電極用貫通孔配線1a、26、34により形成されている。そのため、配線路70を容易に形成することができる。
ところで、本実施形態のマイクロリレーでは、可動部21におけるカバー30側の面に、支点突起214が形成されている。すなわち、可動部21の揺動時の支点は、可動部21とカバー30との間に介在されている。ここで、本実施形態では、カバー30に駆動装置40が設けられているため、可動部21はカバー30側に吸引されることになる。そのため、駆動時には、可動部21は支点突起214によってカバー30に支持される。よって、支点突起214が可動部21とベース10との間に介在されている場合に比べれば、可動部21を安定して揺動動作させることができるようになる。
ところで、フレーム22にカバー30を接合するにあたっては、金属層を用いることができる。すなわち、本実施形態のマイクロリレーは、フレーム22とカバー30との間には、フレーム22とカバー30との接合用の第1の金属層が介在されている構成とすることができる。この場合、上記第1の金属層をグラウンドパターンや、配線、貫通孔のランドなどに利用することができる。よって、製造工程を簡素化することができる。
また、同様に、ベース10にフレーム22を接合するにあたっては、金属層を用いることができる。すなわち、本実施形態のマイクロリレーは、ベース10とフレーム22との間には、ベース10とフレーム22との接合用の第2の金属層が介在されている構成とすることができる。この場合、上記第2の金属層をグラウンドパターンや、配線、貫通孔のランドなどに利用することができる。よって、製造工程を簡素化することができる。
さらに、カバー30におけるフレーム22側の面(好ましくは全面)に、シールド層を形成してもよい。当該シールド層は、非磁性体を用いて形成される。このようなシールド層を形成すれば、電磁石装置41が発生する磁場の影響が、固定接点14や可動接点212に及んでしまうことを抑制することができる。よって、高周波特性を向上することができる。なお、当然ながら、上記シールド層は、カバー30とフレーム22との間の電気接続に悪影響がでないように形成される。
また、本実施形態のマイクロリレーでは、ベース10は略ガラスからなる支持層162によって主に構成されている。このようにベース10に、比較的誘電率が低い物質であるガラスを用いることで、高周波特性を向上させることができる。
本実施形態のマイクロリレーでは、カバー30はガラス基板より形成されている。このようにカバー30に、比較的誘電率が低い物質であるガラスを用いることで、高周波特性を向上させることができる。ところで、カバー30は、シリコンにより形成されていてもよい。この場合、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術といった半導体微細加工技術を利用することができるから、ガラス基板を用いる場合に比べて、カバー30の加工を容易に行うことができる。特に、機能部20は、シリコンを用いて形成されているから、機能部20とカバー30との線膨張係数をおおよそ等しくすることができる。そのため、線膨張係数の差に起因する応力を低減することができる。また、カバー30は、低温同時焼成セラミックスにより形成されていてもよい。このようにすれば、ガラス基板を用いる場合に比べれば、配線路を設けるためのスペースを小さくすることができ、小型化を図ることができる。
なお、本実施形態のマイクロリレーは、アーマチュア50を駆動する駆動装置40として、永久磁石42を用いた有極型の電磁石装置41を用いている。しかしながら、駆動装置40としては、永久磁石42を用いない無極型の電磁石装置41を用いてもよい。また、本実施形態では、ラッチング型のリレーを例示しているが、これに限定する趣旨ではない。
(実施形態2)
本実施形態のマイクロリレーでは、ベース10の構成が実施形態1と異なっている。なお、本実施形態のマイクロリレーの他の構成については、実施形態1と同様である。よって、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態におけるベース10は、ガラス基板1bを加工することにより形成されている。次に、このガラス基板1bの加工方法について図7を参照して説明する。
まず、ガラス基板1bにおける、機能部20側に位置する一面側において、外部接続電極用貫通孔17を設ける位置の周囲にブラスト加工により第1の凹部1b1を設ける(図7(a)参照)。
次に、前記一面側と反対側の他面側から外部接続電極用貫通孔17を設ける位置に第2の凹部1b2を設ける。この第2の凹部1b2はその底面と、前記一面側におけるガラス基板1bの表面との間に厚み部1b3を残すように形成されるが、厚み部1b3の厚さは第1の凹部1b1の深さ以下になるように形成されている(図7(b)参照)。
次に、ガラス基板1bの上記一面側からその表面に、外周部を残して、ブラスト加工を施し第3の凹部1b4を設ける。この第3の凹部1b4の深さは、厚み部1b3の厚さ以上で、第1の凹部1b1の深さ以下であり、好ましくは50μm程度である(図7(c)参照)。すなわち、この第3の凹部1b4を形成することにより厚み部1b2が除かれ、外部接続電極用貫通孔17が形成されるとともに、ガラス基板1bの外周部に凸部15が形成される。
次に、この外部接続電極用貫通孔17の内部に金属層を形成することにより、外部接続電極用貫通孔配線13および外部接続用電極12を形成し、ガラス基板1bの上記一面側に固定接点14が設けられる。
したがって本実施形態のマイクロリレーによれば、可動部21とベース10との距離を第3の凹部1b4の深さによって決定することができ、接点ギャップ(開放時の固定接点14と可動接点212との距離)を高精度に設定することができる。
(実施形態3)
本実施形態のマイクロリレーでは、ベース10および機能部20の構成が実施形態1と異なっている。なお、本実施形態のマイクロリレーの他の構成については、実施形態1と同様である。よって、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のベース10は、実施形態1のベース10と異なり、その外周部に凸部15を備えていない構成となっている。すなわち本実施形態のベース10は矩形板状に構成されている。
本実施形態の機能部20において、可動部21とフレーム22と支持片24とは、例えば、100μm〜400μm程度、好ましくは300μm程度の厚みの第2の半導体基板28をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術などの半導体微細加工技術を利用してパターニングすることにより一体に形成されている。
ここで、第2の半導体基板28は、図8(a)に示すように、第1〜第3の半導体層280、282、284と、第1および第2の絶縁層281、283とで構成されている。第1の半導体層280は、ベース10との接合に用いられる(すなわち、第1の半導体層280は、ベース10の上記一面側に接合される)。第1の絶縁層281は、第1の半導体層280におけるベース10側とは反対側に設けられている。第2の半導体層282は、第1の絶縁層281における第1の半導体層280側とは反対側に設けられている。第2の絶縁層283は、第2の半導体層282における第1の絶縁層281側とは反対側に設けられている第3の半導体層284は、第2の絶縁層283における第2の半導体層側とは反対側に設けられている。ここで、第1〜第3の半導体層280、282、284は、シリコンよりなり、第1および第2の絶縁層281、283は、酸化シリコン(SiO2)よりなる。
次に、この第2の半導体基板28の加工方法について図8を参照して説明する。まず、半導体基板28の両面に第3の絶縁層285、第4の絶縁層286を形成する(図8(b)参照)。ここで、第3の絶縁層285は、第1の半導体層280側に、第4の絶縁層286は第3の半導体層284側に形成されており、第3および第4の絶縁層285、286は、酸化シリコン(SiO2)よりなるが、第3および第4の絶縁層285、286には窒化シリコン(Si3N4)を用いてもよい。
次に、第3の絶縁層285の表面にパターンマスクを形成し、第3の絶縁層285、第1の半導体層280、第1の絶縁層281、第2の半導体層282、第2の絶縁層283、第3の半導体層284の順にエッチングを施してその直径が10μm〜50μm程度の第2の駆動電極用貫通孔27を形成する(図8(c)参照)。
次に、第3の絶縁層285および第4の絶縁層286を除去したのち金属層287(例えばCu、Ni、Tiなどからなる)を第3の半導体層284上に形成し、第2の駆動電極用貫通孔27の内部に、めっき工程により金属部材(例えば例えばCu、Auなどからなる)を充填し、第2の駆動電極用貫通孔配線26を形成する(図8(d)参照)。
次に、第2の駆動電極用貫通孔27より突出した金属部材をCMP(Chemical Mechanical Polishing)研磨により、平坦化させ、金属層287を除去する(図8(e)参照)。
次に、第2の絶縁層283をエッチングストッパ層として第3の半導体層284の外周部を残して、エッチング行い第3の半導体基板284に凹部を設ける。この凹部は、可動部21(支点突起214を除く)、開口23、支持片24が形成される位置と対応する位置に設けられる。すなわち、外周部の形状がフレーム22の形状と一致することになる(図8(f)参照)。
次に、第1の絶縁層281をエッチングストッパ層として第1の半導体層280の外周部を残して、エッチング行い第1の半導体基板280に凹部を設ける。この凹部は、可動部21、開口23、支持片24が形成される位置と対応する位置に設けられる。すなわち、外周部の形状がフレーム22の形状と一致することになる(図8(g)参照)。
次に、第1の絶縁層281、第2の半導体層282、第2の絶縁層283の所定箇所をエッチングすることにより開口23を設け、可動部21、フレーム22、支持片24が形成される。
ここで、本実施形態における機能部20では、第1の絶縁層281と、第2の半導体層282と、第2の絶縁層283を用いて、可動部21および支持片24を形成している。また、第1の半導体層280と、第1の絶縁層281と、第2の半導体層282と、第2の絶縁層283と、第3の半導体層284の全て用いてフレーム22を構成している。
そのため、可動部21とベース10との距離を第1の半導体層280の厚みによって決定することができる。また、可動部21と駆動装置40との距離を第3の半導体層284の厚みによって決定することができる。
このように、本実施形態のマイクロリレーでは、可動部21とベース10との距離が第1の半導体層280の厚みによって決定され、また、可動部21と駆動装置40との距離が第3の半導体層284の厚みによって決定される。よって、磁気ギャップ(アーマチュア50と電磁石装置41との距離)と、接点ギャップ(開放時の固定接点12と可動接点212との距離)とを高精度に設定することができる。
10 ベース
11 伝送線路
12 外部接続電極
13 外部接続電極用貫通孔配線
14 固定接点
15 凸部
16 基板
17 外部接続電極用貫通孔
18 駆動電極
19 第1の駆動電極用貫通孔
1a 第1の駆動電極用貫通孔配線
1b ガラス基板
20 機能部
21 可動部
22 フレーム
23 開口
24 支持片
25 半導体基板
26 第2の駆動電極用貫通孔配線
27 第2の駆動電極用貫通孔
28 第2の半導体基板
30 カバー
35 第3の駆動電極用貫通孔
40 駆動装置
41 電磁石装置
42 永久磁石
43 ヨーク
50 アーマチュア
70 配線路
71 駆動電極用貫通孔
161 半導体層
162 支持層
1b1 第1の凹部
1b2 第2の凹部
1b3 厚み部
1b4 第3の凹部
210 本体部
211 接点用突片
212 可動接点
213 支店用突片
214 支店突起
230 第1の開口部
231 第2の開口部
250 第1の半導体層
251 絶縁層
252 第2の半導体層
253 第2の絶縁層
254 第3の絶縁層
280 第1の半導体層
281 第1の絶縁層
282 第2の半導体層
283 第2の絶縁層
284 第3の半導体層
285 第3の絶縁層
286 第4の絶縁層

Claims (4)

  1. 厚み方向の一面側に一対の固定接点が形成されたベースと、前記一対の固定接点それぞれに接触した際に前記一対の固定接点間を短絡する可動接点が設けられ前記ベースの前記一面側に揺動自在に配置された可動部と、前記ベースの前記一面側に設けられ前記可動部が開口内に配置される枠状のフレームと、前記フレームにおけるベース側とは反対側に設けられ前記フレームの前記開口を閉塞するカバーと、前記カバーに設けられ前記可動接点が上記一対の固定接点に対して接離するように前記可動部を揺動させる駆動装置とを、備えるマイクロリレーであって、
    前記可動部と前記フレームとは、第1の半導体基板を加工することにより形成され、
    前記第1の半導体基板は、前記ベースの前記一面側に位置される第1の半導体層と、前記第1の半導体層における前記ベース側とは反対側に設けられた絶縁層と、前記絶縁層における前記第1の半導体層側とは反対側に設けられた第2の半導体層とを有し、
    前記フレームは、前記第1の半導体基板の第1の半導体層と絶縁層と第2の半導体層との全層により構成され、
    前記可動部は、前記絶縁層をエッチングストッパ層として前記第2の半導体層をエッチングすることにより、少なくとも第1の半導体層により構成され、
    前記ベースは、その外周部が前記一面側に突出して形成され、この突出した外周部が前記フレーム部と接合されるものであることを特徴とするマイクロリレー。
  2. 前記ベースは、前記一面側に位置する半導体層と、その反対側に位置する支持層とにより構成された基板を加工することにより形成され、
    前記基板の前記一面側に前記半導体層の厚みを深さとする凹部を設けることにより前記一面側に突出する前記外周部を形成し、前記外周部は前記半導体層からなることを特徴とする請求項1記載のマイクロリレー。
  3. 前記ベースはガラス基板からなり前記ガラス基板の前記一面側に凹部を設けることにより前記一面側に突出する前記外周部を形成することを特徴とする請求項1記載のマイクロリレー。
  4. 厚み方向の一面側に一対の固定接点が形成されたベースと、前記一対の固定接点それぞれに接触した際に前記一対の固定接点間を短絡する可動接点が設けられ前記ベースの前記一面側に揺動自在に配置された可動部と、前記ベースの前記一面側に設けられ前記可動部が開口内に配置される枠状のフレームと、前記フレームにおけるベース側とは反対側に設けられ前記フレームの前記開口を閉塞するカバーと、前記カバーに設けられ前記可動接点が上記一対の固定接点に対して接離するように前記可動部を揺動させる駆動装置とを、備えるマイクロリレーであって、
    前記可動部と前記フレームとは、第2の半導体基板を加工することにより形成され、
    前記第2の半導体基板は、前記ベースの前記一面側に位置される第1の半導体層と、前記第1の半導体層における前記ベース側とは反対側に設けられた第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層における前記第1の半導体層側とは反対側に設けられた第2の半導体層と、前記第2の半導体層における前記第1の絶縁層側とは反対側に設けられた第2の絶縁層と、前記第2の絶縁層における前記第2の半導体層側とは反対側に設けられた第3の半導体層とを有し、
    前記フレームは、前記第2の半導体基板の前記第1の半導体層と、前記第1の絶縁層と、前記第2の半導体層と、前記第2の絶縁層と、前記第3の半導体層との全層により構成され、
    前記可動部は、前記第1の絶縁層をエッチングストッパ層として前記第1の半導体層をエッチングし、前記第2の絶縁層をエッチングストッパ層として前記第3の半導体層をエッチングすることにより、少なくとも第2の半導体層により構成されるものであることを特徴とするマイクロリレー。
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