JP2010224023A - 画像形成装置、カートリッジおよび清掃器 - Google Patents

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将隆 栗林
Naoki Ota
直己 太田
Masako Kojima
昌子 小島
Masato Watanabe
正人 渡邉
Toyofumi Inoue
豊文 井上
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Abstract

【課題】塞き止め体によるトナーの塞き止め過剰を回避することができる画像形成装置、カートリッジおよび清掃器を提供する。
【解決手段】塞き止め体23を5つの塞き止め部分で構成する。各塞き止め部分それぞれを開口が空けられていて互いに重ねられた2枚の部材231A〜235A,231B〜235Bで構成し、さらに、それら2枚の部材のうちの一方を他の部材に対して摺れ動くことが自在な可動部材231B〜235Bで構成する。駆動回路24が、制御部1Aが算出した像の濃度に応じて5つの可動部材23Bを個別に駆動させ2枚の部材それぞれに空いた開口相互の重なり量を変更して、塞き止め体23で清掃部材21付近に塞き止められているトナーの増減に応じてそのトナーの排出を適切に行なう。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像形成装置、カートリッジおよび清掃器に関する。
トナー像を保持する像保持体上に付着する、トナーや外添剤等といった付着物を清掃部材(例えばゴムのブレード)で除去するタイプの画像形成装置が知られている。また、このような清掃部材が備えられた画像形成装置の中には、清掃部材で除去した付着物を塞き止め体で清掃部材付近に一時的に塞き止めて清掃効果を高めているものがある(例えば特許文献1参照)。
また塞き止め体を用いる画像形成装置の中には、開口の空いた塞き止め体を用いてその塞き止め体で清掃部材付近に塞き止めた付着物の一部をその開口から排出するものもある(例えば特許文献2参照)。
特開平11−161125号公報 特開2001−75445号公報
本発明は、塞き止め体の付着物の塞き止め過剰を塞き止め体の各位置で回避することができる画像形成装置、カートリッジおよび清掃器を提供することを目的とするものである。
請求項1記載の画像形成装置は、
表面に像が形成されて該像を保持する像保持体と、
上記像保持体の表面に像を形成する像形成部と、
上前記像保持体の表面に形成された像を被転写体へと転写する転写器と、
上記像保持体の、上記転写器によって上記像が前記被転写体へと転写された後の表面に沿って延びた、その表面に接して該表面上の付着物をその表面から取り除く清掃部材と、
上記清掃部材によって取り除かれた付着物がその清掃部材から移動してきて収容される収容槽と、
上記清掃部材が延びた方向に沿う方向に延びた、その清掃部材と上記収容槽との間を遮って、その清掃部材からその収容槽へと向かう付着物をその清掃部材側に一時的に塞き止める塞き止め体であって、その塞き止め体が延びた方向に並んだ複数の塞き止め部分を有する、各塞き止め部分が更に、開口が空けられていて互いに重ねられた複数枚の部材を有し、それら複数枚の部材には、他の部材に対して摺れ動くことが自在な可動部材が含まれたものである塞き止め体と、
上記複数の塞き止め部分それぞれが有する各可動部材を個別に駆動することで、各塞き止め部分における複数枚の部材それぞれに空いた開口相互の重なり合い量を、各塞き止め部分について個別に変更する駆動部とを備えたことを特徴とする。
請求項2記載の画像形成装置は、上記複数の塞き止め部分の各々によって塞き止められている付着物の増減を直接あるいは間接に、各塞き止め部分について個別に検知する増減検知部と、
上記増減検知部によって付着物の増加が検知された塞き止め部分について、上記駆動部に、上記重なり量が増えるように上記可動部材を駆動させる駆動制御部とを備えたことを特徴とする。
請求項3記載の画像形成装置は、
上記複数の塞き止め部分の各々に付けられた、その塞き止め部分の歪みに応じた信号を出力する複数の歪センサと、
上記複数の歪みセンサのそれぞれから出力された信号に基づいて、上記複数の塞き止め部分の各々について、その塞き止め部分によって塞き止められている付着物の増減を判定する増減判定部と、
付着物が増加したと上記増減判定部によって判定された塞き止め部分について、上記駆動部に、上記重なり量が増えるように上記可動部材を駆動させる駆動制御部とを備えたことを特徴とする。
請求項4記載の画像形成装置は、
上記複数の塞き止め部分の各々に光を照射し、その塞き止め部分で反射された反射光の、その塞き止め部分の歪みの増減に応じた変化を、各塞き止め部分について個別に検出する歪み計と、
上記歪み計による検出結果に基づいて、上記複数の塞き止め部分の各々について、その塞き止め部分によって塞き止められている付着物の増減を判定する増減判定部と、
付着物が増加したと上記増減判定部によって判定された塞き止め部分について、上記駆動部に、上記重なり量が増えるように上記可動部材を駆動させる駆動制御部とを備えたことを特徴とする。
請求項5記載の画像形成装置は、
上記像形成部によって形成される像を表わした画像データから、上記複数の塞き止め部分の各々によって塞き止められている付着物の増減を、各塞き止め部分について個別に、その画像データが表わした像の濃度を求めることで検知する濃度型増減検知部と、
上記濃度型増減検知部によって付着物の増加が検知された塞き止め部分について、上記駆動部に、上記重なり量が増えるように上記可動部材を駆動させる駆動制御部とを備えたことを特徴とする。
請求項6記載のカートリッジは、
表面に像が形成されて該像を保持する像保持体と、
上記像保持体の表面に接してその表面上の付着物をその表面から取り除く清掃部材と、
上記清掃部材によって取り除かれた付着物がその清掃部材から移動してきて収容される収容槽と、
上記清掃部材と上記収容槽との間を遮って、その清掃部材からその収容槽へと向かう付着物をその清掃部材側に一時的に塞き止める塞き止め体であって、その塞き止め体が延びた方向に並んだ複数の塞き止め部分を有する、各塞き止め部分が更に、開口が空けられていて互いに重ねられた複数枚の部材を有し、それら複数枚の部材には、他の部材に対して摺れ動くことが自在な可動部材が含まれたものである塞き止め体と、
上記複数の塞き止め部分それぞれが有する各可動部材を個別に駆動することで、各塞き止め部分における複数枚の部材それぞれに空いた開口相互の重なり合い量を、各塞き止め部分について個別に変更する駆動部とを備えたことを特徴とする。
請求項7記載のカートリッジは、
上記複数の塞き止め部分の各々に付けられた、その塞き止め部分の歪みに応じた信号を出力する複数の歪センサを備えたことを特徴とする。
請求項8記載の清掃器は、
被清掃体の表面に沿って延びた、その表面に接して該表面上の付着物をその表面から取り除く清掃部材と、
上記清掃部材によって取り除かれた付着物がその清掃部材から移動してきて収容される収容槽と、
上記清掃部材が延びた方向に沿う方向に延びた、その清掃部材と上記収容槽との間を遮って、その清掃部材からその収容槽へと向かう付着物をその清掃部材側に一時的に塞き止める塞き止め体であって、その塞き止め体が延びた方向に並んだ複数の塞き止め部分を有する、各塞き止め部分が更に、開口が空けられていて互いに重ねられた複数枚の部材を有し、それら複数枚の部材には、他の部材に対して摺れ動くことが自在な可動部材が含まれたものである塞き止め体と、
上記複数の塞き止め部分それぞれが有する各可動部材を個別に駆動することで、各塞き止め部分における複数枚の部材それぞれに空いた開口相互の重なり合い量を、各塞き止め部分について個別に変更する駆動部とを備えたことを特徴とする。
請求項9記載の清掃器は、
上記複数の塞き止め部分の各々に付けられた、その塞き止め部分の歪みに応じた信号を出力する複数の歪センサを備えたことを特徴とする。
請求項1の画像形成装置によれば、塞き止め体による付着物の塞き止め過剰を塞き止め体の各位置で回避することができる。
請求項2の画像形成装置によれば、塞き止め体で塞き止められている付着物の増減に応じた付着物の排出を行なうことができる。
請求項3の画像形成装置によれば、付着物の増減を正確に検知することができる。
請求項4の画像形成装置によれば、塞き止め体の歪を塞き止め体の動きに対して非干渉で検知することができる。
請求項5の画像形成装置によれば、塞き止め体で塞き止められている付着物の増減を、簡易な構成の割には正確に検知することができる。
請求項6記載のカートリッジによれば、塞き止め体による付着物の塞き止め過剰を塞き止め体の各位置で回避することができる。
請求項7記載のカートリッジによれば、塞き止め体の歪を簡易な構成で検知することができる。
請求項8記載の清掃器によれば、塞き止め体による付着物の塞き止め過剰を塞き止め体の各位置で回避することができる。
請求項9記載の清掃器によれば、塞き止め体の歪を簡易な構成で検知することができる。
プリンタの概略構成図である。 清掃器20の構成を示す図である。 図2の状態とは別の状態の清掃器20の構成を示す図である。 第2実施形態を説明する図である。 第2実施形態を説明する図である。 第3実施形態を説明する図である。 第3実施形態を説明する図である。 1枚の部材からなる塞き止め体13の構成を示す図である。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、プリンタの概略構成図である。
図1に示すプリンタ1は、本発明の画像形成装置の第1実施形態である。このプリンタ1は、感光体10と、この感光体10の表面に電荷を付与する帯電ロール11と、外部から送信されてきた画像データに基づいた露光光(レーザ光)を生成する露光器12と、トナーを含む現像剤を収容する現像器13と、記録用紙を収容する用紙カセット16と、用紙カセット16から記録用紙を引き出して搬送する用紙搬送装置17と、感光体10の表面に保持されたトナー像を、矢印B方向に搬送されてきた記録用紙上に転写する転写器14と、記録用紙上のトナー像を加熱および加圧することでその記録用紙上にトナー像を定着させる定着器15と、感光体10の表面を清掃する清掃装置20とを有している。感光体10、帯電ロール11、および、清掃器20は、プロセスカートリッジ1B内に設けられており、プロセスカートリッジ1Bはプリンタ1に対し交換可能に装着されている。現像器13は、感光体10に対向して回転しながら、現像剤を感光体10との間の領域に搬送する現像ロール133を有している。
ここで、このプリンタ1における画像形成の動作の流れを簡単に説明する。
図1に示すプリンタ1では、矢印A方向に回転する感光体10の表面に、帯電ロール11により電荷が付与され、電荷が付与された感光体10の表面に、外部から送信されてきた画像データに基づいた露光光(レーザ光)が露光器12により照射されることでこの表面には静電潜像が形成される。その後、現像器13に収容されている現像剤が、現像ロール133の表面に供給されて現像ロール133と感光体10との間の現像領域に運ばれ、運ばれた現像剤中のトナーにより、感光体10の表面の静電潜像は現像される。この現像により得られたトナー像が、矢印B方向に搬送されてきた記録用紙上に転写器14により転写される。その後、トナー像を加熱および加圧する定着器15により記録用紙上のトナー像が溶融されて記録用紙上に定着される。
感光体10が、表面に像が形成されてその像を保持する、本発明にいう像保持体の一例に相当する。さらに、帯電ロール11と露光器12と現像器13とが、本発明にいう像形成部の一例を構成している。また、プロセスカートリッジ1Bが本発明にいうカートリッジの一例に相当する。
感光体10の、トナー像の転写を終えた部分に付着しているトナーは、矢印Aの向きの回転おける転写器14よりも下流側で帯電ロール11よりも上流側、かつ感光体10の回転中心に沿った全幅にわたって先端が接触した清掃部材21を備える清掃器20により、感光体10表面から掻き落とすように除去され、除去されたトナーは清掃器20内の収容槽22に回収される。この清掃器20の清掃部材21は、ゴム製の板状の部材で構成され清掃器20の壁22Aに固定されている。
なお、清掃器20では、感光体10に付着している付着物としてトナー以外に外添剤等も清掃部材21で除去されて回収されるが、付着物の多くはトナーが占めるので、以下では付着物の代表としてのトナーの除去回収について説明する。詳細は後述するが、本実施形態の清掃器20には、清掃部材21による感光体10の表面に残留するトナーの清掃能力を高めるために、清掃部材21と収容槽22との間を遮って、その清掃部材21から収容槽22へと向かうトナーを清掃部材21側に一時的に塞き止める塞き止め体23が配備されている。このように塞き止められたトナーは、清掃部材21と塞き止め体23との間でトナー溜りを形成する。そしてトナー溜りのトナーが増えてくると、塞き止め体23からトナーが収容槽22へとあふれ出る。ただし、トナー溜りのトナーがあまり過剰になると、感光体の動きに支障が生じることがあるので、塞き止め体にはその過剰トナーを排出するための開口が設けられている。
ここまで説明してきたこのプリンタでは、内部の各種の動作が制御部1Aによって統括的に制御されている。この図1には制御部1Aがこのプリンタの動作を統括的に制御していることを示すために、感光体駆動回路18を介して感光体10の回転を制御することが示されている。この感光体駆動回路18は制御部1Aからの信号に従って不図示のモータを駆動して感光体10を回転させている。この感光体の回転を制御する制御部1Aにも露光器12に供給される画像データが供給されており、この制御部1Aはその画像データが表わす像の濃度を算出し、その像の濃度に応じて塞き止め体を構成する可動部材(後述する)を駆動させることで上記開口の大きさを変更してトナー溜りに入るトナーの量とトナー溜りから排出されるトナーの量とのバランスをとってトナー溜りのトナーの量を適量にする制御を実施する。
尚、このプリンタ1は、モノクロ画像専用機であるが、本発明は、カラー画像機に適用されてもよい。またこの実施形態では感光体が本発明にいう像保持体の一例に相当するが、本発明にいう像保持体は中間転写ベルト等であっても良い。
図2、図3は、清掃器20の構成および動作を説明する図である。
図2と図3には、清掃器20の動作をより分かり易く説明するために、2つの異なる画像I,I1の画像形成が連続して行なわれるときにこの清掃器20がどのように動作するかが示されている。
図2、図3には、清掃器20が備える塞き止め体23の側面図(a)と正面図(b)とがそれぞれ示されている。また正面図(b)には、塞き止め体23の2つの状態が2段に分けて示されている。なお図2(b)、図3(b)では、図1のプリンタなどに代表される画像形成装置には感光体や清掃部材や塞き止め体を保持する機構がそれらの両端側に設けられることが多く、トナー溜りに塞き止められているトナーの量は、感光体10の中央部よりも端部の方が多くなって過剰となりやすいとして、塞き止め体23の端の方の開口231B1,231A1,235B1,235A1の大きさを他の開口232B1〜234B1,232A1〜234A1の大きさよりも大きくした例が示されている。また詳細は後述するが、本実施形態では塞き止め体を複数(ここでは一例として5つ)の塞き止め部分231〜235に分割して各塞き止め部分に設けた開口の重なり量を画像の各箇所のトナー濃度に応じて制御する構成を採用している。
まず図2、図3を参照して図1の清掃器20の構成を説明する。
塞き止め体23は、図2(b)、図3(b)に示す様に、清掃部材21が延びた方向に沿う方向に延びている。また、塞き止め体23は自らが延びた方向に並んだ5つの塞き止め部分231〜235を有する。また図2(a),図2(b)や図3(a),図3(b)に示す様に各塞き止め部分231〜235には、重ねられた2枚の部材231A〜235A,231B〜235Bが備えられこれらの2枚の部材各々には開口231A1〜235A1,231B1〜235B1が空けられていて互いに重ねられている。これらの部材231A〜235A,231B〜235Bは、ポリエチレンテレフタレート(以降PETという)樹脂で構成されている。
塞き止め部分231〜235を構成する2枚の部材のうちの一方の部材231A〜235Aは、清掃器20の壁22Aの内側に固定され、他方の部材231B〜235Bの端部は電磁ソレノイド方式のアクチュエータ25に固定されているとともにガイド22Bに、図2,図3の上下方向に移動自在に保持されている。このガイド22Bは、清掃部材21が延びた方向に沿って延びており、塞き止め体23の各塞き止め部分231A〜235A,231B〜235Bを構成する2枚の部材231A〜235A,231B〜235Bそれぞれの上端を図2(a)、図3(a)の左右両側から挟み込んで保持している。アクチュエータ25に端部が固定された各部材231B〜235Bの方は、もう一方の各部材2311A〜2315Aに対する摺れ動きが自在な状態でこのガイド22Bによって保持されている。以降においては2枚の部材231A〜235A,231B〜235Bを区別するためにこのガイド22Bに沿って摺れ動くことが自在な部材を可動部材231B〜235Bと称し、壁22Aに固定された部材を固定部材231A〜235Aと称する。なお、図2(a)にはアクチュエータ25が1つしか図示されていないが、実際には図2(b)に示す5つの塞き止め部分231〜235について1つずつアクチュエータ25が設けられている。つまり5つの塞き止め部分と同じ数の5つのアクチュエータ25が設けられている。各アクチュエータ25は、ソレノイド中に可動鉄芯251が通された構造を有している。ソレノイドが通電されると可動鉄芯251が図2の下方へと引き込まれ、ソレノイドの電流が止められると、内蔵されているバネによって可動鉄芯251が図2の上方に押し上げられる。
ここで、制御部1Aが、各可動部材231B〜235Bをどのように駆動させて固定部材231A〜235Aに対して摺れ動かすかを説明する。
まず、図2(a)には、制御部1Aが指示してその可動部材231B〜235Bを駆動させる駆動回路24が示されている。この駆動回路24は、5つのアクチュエータ25をそれぞれ個別に駆動させるものである。
このアクチュエータ25の可動鉄芯251が、各可動部材231B〜235Bの下端にそれぞれ固定されている。駆動回路24が、5つの可動部材231B〜235Bに対応する各アクチュエータ25のソレノイドを通電させたときには、可動鉄芯251がアクチュエータ25内部へと引き込まれ、図2(b)、図3(b)の上段に示す様に各可動部材231B〜235Bは下方へと引き下げられる。アクチュエータ25の引き下げ量はソレノイドへ通電される電流量に応じた引き下げ量となる。逆に、駆動回路24が可動部材231B〜235Bに対応するアクチュエータ25のソレノイドに対する通電を止めるか、電流量を減らすと、可動鉄芯251はアクチュエータ25内部のバネによって押し出され図2(b)の下段の左端に示す可動部材231Bや、図3(b)の下段に示す両端と中央の3つの可動部材231B,233B,235Bの様に可動部材が上方へと押し上げられる。
図2(b)、図3(b)の上段では、各可動部材231B〜235Bと各固定部材231A〜235Aが互いに大きくずれてそれぞれに空いた開口231B1〜231B5,231A1〜235A5が重ならない状態となっている。
このため、この図2(b)、図3(b)の上段の状態のときには開口からのトナーの排出は行なわれず、清掃部材21で掻き取られて移動してきたトナーは、塞き止め体23の下からあふれ出て収容槽22に収容される。
図2(b)、図3(b)の下段には、可動部材と固定部材とがずれて開口同士の重なりが最大になった状態が示されている。図2(b)の下段の状態では、左端の可動部材231Bの開口231B1と固定部材231Aの開口231A1とが完全に重なり合っており、図3(b)の下段の状態では、左端の可動部材231Bの開口231B1と固定部材231Aの開口231A1、中央の可動部材233Bの開口233B1と固定部材233Aの開口233A1、右端の可動部材235Bの開口235B1と固定部材235Aの開口235A1が完全に重なり合っている。図中の符号Pは、両端の開口231A1、231B1,235A1,235B1の最大の重なりを表しており、符号Qは中央の開口233A1,233B1の最大の重なりを表している。
制御部1Aは、図2(b)および図3(b)の上段から下段までの任意の開口状態を実現することができる。また、図2、図3の例では開口の重なりは示されていない2つの塞き止め部分232,234についても他の塞き止め部分231,233,235と同様の開口状態を実現することができる。
ここで、例えば、図2(b)の上段の状態のままで、ある程度濃度の高い画像が連続して形成された場合は、清掃部材21から移動してくるトナーの量が増えて塞き止め体の下方からのトナー排出ではトナーの排出量が不足して、トナー溜まりのトナーの量が増加する。こうしてトナー溜りのトナー量が増加すると塞き止め体が歪み始める。例えば、図2(b)に示す画像Iが連続して形成されるような場合には、塞き止め体23の左端に位置する塞き止め部分231に対応する領域の濃度のみが高くてその塞き止め部分231が塞き止めているトナーの量が増加する。また、図3(b)に示す画像が連続して形成されるような場合には、塞き止め体23の3つの塞き止め部分231,233,235それぞれに対応する領域の濃度が高くて3つの塞き止め部分231,233,235それぞれが塞き止めているトナーの量が増加する。図2(b)、図3(b)のいずれの状態であってもトナー溜りのトナーの量が増えて過剰になると、トナー溜り内のトナーは、清掃部材21付近に凝集して感光体10の回転の大きな負荷となって感光体10の回転を妨げるようになる。
そこで、図1に示す制御部1Aは露光器12に供給されているのと同じ画像データから、その画像データが表わした像の濃度を求めてその濃度に基づいて、塞き止め体23によって塞き止められるトナー溜りの各塞き止め部分231〜235に対応する箇所のトナーの増減を間接に検知している。即ち、画像データが表した像の濃度が高い部分があると、その部分の現像に要するトナーの消費が多く、像の転写後に残る残留トナー(および外添剤等)も多くなって、清掃器20で除去されて回収されるトナー量も多くなるので、トナー溜りのトナーの量は増加する。逆に、像の濃度が低い部分があると、トナーの消費が少なく、残留トナー(および外添剤等)も少なくなって、清掃器20で除去されて回収されるトナー量も少なくなるのでトナー溜りのトナーの量は少なくなる。
制御部1Aでは、このように画像の各塞き止め部分231〜235に対応する各領域の像の濃度を求めて各塞き止め部分231〜235に対応する箇所ごとのトナー量の増減を検知し、駆動回路24に指示してその駆動回路24に5つの塞き止め部分231〜235を構成する可動部材231B〜235Bを適宜に駆動させて固定部材231A〜235Aと可動部材231B〜235Bとの各々の開口231A1〜235A1,231B1〜235B1の重なり量を、像の濃度に応じた重なり量に調整する。これにより、トナー溜りに入るトナーの量と、トナー溜りから排出される量とのバランスが調整されてトナー溜り内のトナーの量が適量に保たれる。その結果、清掃部材21と感光体10との間に適量のトナーが補填され補填されたトナーと清掃部材21とにより感光体10上のトナー(および外添剤等)の除去が適切に行なわれる。
ここで、制御部1Aが像の濃度に基づいて駆動回路24に可動部材231B〜235Bを駆動させてどのようにトナー溜りの量を適量に調節するかを、図2(b)、図3(b)を参照して詳細に説明する。
以降においては、トナー溜りが形成されていない初期状態では、図2(b),図3(b)の上段の状態であるとして説明する。
制御部1Aは、その初期状態(図2(b)、図3(b)の上段の状態)にあるときには、トナー溜りにはトナーがまだ溜まっていないので画像データごとに画像データに基づいて求めた像の濃度を各塞き止め部分231〜235に対応する領域ごとに積算していく処理を実行する。制御部1Aは、各塞き止め部分231〜235ごとの積算量が、予め決められた積算量を表わす濃度よりも低濃度であることを検知しているうちは、トナー溜り内のトナーがまだ適量になっていないとして5つの可動部材231B〜235Bを駆動させずに図2(b)、図3(b)の上段の状態を維持させる。つまり、制御部1Aはトナー溜りのトナーの量が適量になるまで図2(b)、図3(b)の状態を維持させてトナー溜りに入る量を増加させる。トナー溜りのトナー量が適量になるまでは、図2(b)、図3(b)の上段の状態であっても、塞き止め体23の下方からのトナー排出はほとんど生じない。
そして、制御部1Aは、連続して画像が形成されて各回の像の濃度の、各塞き止め部分231〜235の積算値各々がトナー溜りの適量に対応する積算値になったことを検知したときには、トナー溜りのトナーの量が適量になったとして次の画像形成からは画像データに基づいて求めた濃度に基づいて駆動回路24に指示して5つの可動部材231B〜235Bを個別に駆動させてトナー溜りのトナーの量を適量にする制御を実行する。
制御部1Aは、画像データに基づいて求めた像の濃度が予め決められた標準の濃度よりも低いことを検知した場合には、図2(b)、図3(b)の上段の状態をさらに維持する。上記の標準の濃度とは、清掃部材21で掻き取られたトナーがトナー溜りに入る量と、塞き止め体23の下方を移動して出て行くトナーの量とがほぼ同じ量になる濃度をいう。つまり、この標準濃度までは、塞き止め体からトナー自身があふれ出ることによって適切なトナー排出が行なわれる。
ここで制御部1Aが、例えば図2(b)に示す画像Iの画像形成が連続して行なわれていて図2(b)の左端に示す塞き止め部分231に対応する領域の濃度が予め決められた標準の濃度よりも高いことを検知した場合には、図2(b)の上段の状態では左端の塞き止め部分231周辺のトナー溜りのトナーが過剰になるとして駆動回路24に指示して、図2(b)の下段に示す様に、左端の塞き止め部分231を構成する2枚の部材231A,231Bそれぞれに空いた開口231A1,231B1相互の重なり量が像の濃度に応じた重なり量になるようにアクチュエータ25に可動部材231Bを駆動させる。そしてトナー溜り内の過剰なトナーを開口の重なりPから排出させる。
また制御部1Aが、図3(b)に示す画像I1の画像形成が連続して行なわれていて3つの塞き止め部分231,233,235に対応する領域の濃度が予め決められた標準の濃度よりも高いことを検知した場合には、図3(b)の上段の状態ではそれら3つの塞き止め部分231,233,235周辺のトナー溜りのトナーが過剰になるとして駆動回路24に指示して、図3(b)に示すように3つの塞き止め部分231を構成する2枚の部材231A,231B、233A,233B、235A,235Bそれぞれに空いた開口231A1,231B1,233A1,233B1、235A1,235B1の重なり量が像の濃度に応じた重なり量になるように3つの可動部材231B,233B,235Bを駆動させる。そしてトナー溜り内の過剰なトナーを開口の重なりP,Qから排出させる。
このように制御部1Aは、形成される像の濃度が標準の濃度を超えてトナー溜りのトナーの量が増加する傾向にあることを検知した場合には、標準の濃度を超えている箇所について、固定部材231A〜235Aと可動部材231B〜235Bそれぞれの開口231A1〜235A1,231B1〜235B1の重なり量を増やして、清掃部材21から収容槽22に至るトナーの移動経路の面積を大きくしてトナー溜りから収容槽22へと移動するトナーの量を増やしてトナー溜りのトナーの量を適量に保つ。逆に像の濃度が低くてトナー溜りのトナーの量が減る傾向にあることを検知した場合には、その減少傾向にある箇所について開口231A1〜235A1,231B1〜235B1の重なり量を減らすことでトナー溜りのトナーの量を適量に保つ。なお図2、図3には重なり量がない場合と、重なり量が最大になった場合の2つの状態しか示されていないが、制御部1Aによるこのような開口231A1〜235A5,231B1〜235B5の相互の重なり量の調整は、像の濃度に応じた無段階の連続的な調整である。
こうして、各塞き止め部分に対応する領域ごとのトナー溜りのトナーの量の増加減少に相当する像濃度の増加減少に応じて制御部1Aが駆動回路24に指示して可動部材231B〜235Bを駆動させるとトナー溜りのトナーの量が適量に保たれ、感光体10に接するゴム製の板状の清掃部材21の先端と感光体10との間には適量のトナーが補填されることとなる。その結果、感光体10上のトナー(および外添剤等)は清掃部材21の先端からすり抜けられずに確実に除去されるし、感光体10の回転負荷の増大は回避される。
この例においては、制御部1Aが、本発明にいう増減検知部の一例に相当し、また駆動制御部の一例にも相当する。また駆動回路24とアクチュエータ25が、本発明にいう駆動部の一例を構成する。
なお、上記実施形態では塞き止め体23を5つの塞き止め部分231〜235で構成した例を示したが、塞き止め体を構成する塞き止め部分は複数であれば5つより多くても少なくても良い。
以下、第2実施形態を説明する。
図4、図5は、第2実施形態を示す図である。
図4が第1実施形態の図2に対応し図5が第1実施形態の図3に対応する。
この第2実施形態では、トナー溜まりのトナー量を制御する方式が第1実施形態とは異なっている。以下では、第1実施形態との共通部分については説明を省略し、第1実施形態と相違している清掃器20Aおよびトナー量制御に着目した説明を行う。
図4、図5には、第2実施形態の清掃器20Aが備える塞き止め体23の側面図(a)と正面図(b)とが示されている。また正面図(b)には、塞き止め体23の2つの状態が2段に分けて示されている。
塞き止め体23の、清掃部材21とは反対側の側面には、歪みセンサS1が貼り付けられている。この歪みセンサS1は、塞き止め体23によって自らも歪み、その歪みの大きさに応じた大きさの信号を出力する。
本実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、制御部1Aが歪センサS1の出力信号の大きさが第1の閾値を超えたか否かに応じて、各塞き止め部分231〜235を、図4(b)および図5(b)の上段や下段に例示された閉鎖と全開との間のいずれかの開口状態にする制御を実施する。
図1に示す制御部1Aは、塞き止め体23の各塞き止め部分231B〜235Bに貼り付けられている各歪みセンサS1からの出力信号に基づいて、各塞き止め部分周辺のトナー溜りのトナーの増減を直接に検知している。上述したように、歪みセンサS1は、自らの歪みの大きさに応じた大きさの信号を出力する。また、歪みセンサS1の歪みは塞き止め体33の歪みによって生じるものである。この塞き止め体23の歪みは、塞き止め体33によって塞き止められたトナーの圧力によって生じている。従って歪みセンサS1からの出力信号の大きさはトナーの圧力の大きさを表しており、出力信号の大きさの増減は各塞き止め部分周辺のトナー量の増減を表していることとなる。
そして制御部1Aでは、5つの歪みセンサS1の出力信号の大小に応じた指示を駆動回路34に出してその駆動回路34に可動部材231B〜235Bをそれぞれ個別に駆動させて固定部材231A〜235Aと可動部材231B〜235Bそれぞれに空いた開口の重なり量を調整する。但し、この第2実施形態における重なり量の調整は、第1実施形態における重なり量の調整とは異なり、後述するように段階的な調整となっている。
ここで、制御部1Aが各塞き止め部分に貼り付けられている5つの歪みセンサS1の出力信号に基づいて駆動回路24に指示して可動部材231Bをどのように駆動させるかを、図4(b)を参照して具体的に説明する。
以降においては、トナー溜りが形成されていない初期状態では、図4(b)の上段の状態であるとして説明する。
制御部1Aは、その初期状態である図4(b)の上段の状態にあるときには、5つの歪みセンサS1各々からの出力信号の大きさが最低レベルなので何もしない。つまり、制御部1Aは、トナー溜りのトナーの量が適量になるまで図4(b)の上段の状態を維持させてトナー溜りのトナー量を増加させる。
そして、制御部1Aは、連続して画像が形成されてトナー溜りのトナーの量が適量になった後で塞き止め体23に歪みが発生し始めて5つの歪みセンサS1のうちの少なくとも1つからの出力信号の大きさが増加し始めると、5つの歪みセンサからの出力信号それぞれに基づいてトナー溜りのトナーの増減を検知して、駆動回路24に指示して5つの可動部材231B〜235Bを個別に駆動させてトナー溜りのトナーの量を適量にする制御を実行する。
まず、制御部1Aは、5つの歪みセンサS1からの出力信号それぞれが、第1の閾値を超えたかどうかを判定する。この第1の閾値を超えないうちは、制御部1Aは、駆動回路24に指示せずに図4(b)の上段の状態を更に維持させる。第1の閾値は、塞き止め体23にある程度の圧力が掛かっているがトナー溜りは凝集しておらず、塞き止め体の下方からのトナー排出が円滑に行われているときの歪み量に相当する値である。塞き止め体23に歪みが生じていても、このように塞き止め体の下方からのトナー排出が円滑に行われている間は、トナー溜りのトナー量は適量に保たれている。
ここで、一例として、図4(b)に示す画像Iが連続的に形成され始めて、以降その画像が連続的に形成されているとして説明する。この画像Iは、5つの塞き止め部分231〜235のうち左端の塞き止め部分231に対応する領域がベタ画像となったものである。
図4(b)の上段の状態を維持させているときに、図4(b)に示す画像Iが連続的に形成され始めその後継続されると、5つの歪みセンサS1のうち、左端の塞き止め体231に張り付けられた歪みセンサS1からの出力信号が第1の閾値を超える。制御部1Aは、その塞き止め部分231の周辺のトナー溜りのトナーが過剰になり始めたとして駆動回路24に指示して、固定部材231A,可動部材231Bそれぞれに空いた開口231A1,231B1相互の重なり量が図4(b)の下段の状態になるように可動部材231Bを駆動させて、トナー溜り内の過剰なトナーを開口の重なりPから排出させる。これにより、清掃部材21から収容槽22に至るトナーの移動経路の面積が増加してトナー溜りから収容槽22へと移動するトナーの量が増加する。その結果、図4(b)に示す画像Iが連続的に形成されていてもその塞き止め部分周辺のトナー溜りのトナー量は減少し始める。
そして制御部1Aが、駆動回路24に可動部材231Bを駆動させて図4(b)の下段の位置に位置させた後において上記歪みセンサS1から出力される出力信号の大きさが第1の閾値よりも小さくなったこと、即ち塞き止め部分周辺のトナー溜りのトナーが十分に減少したことを検知した場合には、駆動回路24に指示して、固定部材231Aと可動部材231B各々に空いた開口231A1,231B1を図4(b)の上段に示す様な開口同士が重ならない状態に戻してトナー溜りのトナー量を増加させる。このような可動部材の駆動制御を制御部1Aは5つの可動部材231B〜235Bについて個別に行なっており、その結果、濃度分布が偏った画像の連続形成があっても、トナー溜りの各箇所におけるトナー量が適正量に保たれる。
例えば、画像I1が継続的に形成されているとして以降説明する。
この画像I1は、5つの塞き止め部分のうち、左端と中央と右端の3つの塞き止め体231,233,235に対応する領域がベタ画像となったものである。
このような画像I1が形成され始めさらにその画像が継続的に形成されていると、5つの塞き止め部分のうちの上記の3つの塞き止め部分周辺のトナー量が増えて3つの塞き止め部分が歪み始める。
そして制御部1Aは5つの歪みセンサS1のうち上記の3つの塞き止め部分231,233,235それぞれに貼り付けられた歪みセンサS1の出力信号の大きさが第1の閾値を超えているか否かに応じて、駆動回路24に指示して、固定部材231A,233A,235Aと可動部材231B,233B,235Bそれぞれに空いた開口相互の重なり量を、図5(b)の下段の状態と上段の状態とに切り替える。その結果、3つの塞き止め体231,233,235の周辺のトナー溜り内の過剰なトナーは開口の重なりP,Qから適宜排出されてトナー溜りのトナー量が適正量に保たれる。なお、5つの塞き止め部分231から235のうちの両端に位置する塞き止め体231,235では、他の塞き止め部分232,233,234よりもトナー凝集が生じ易いので、この両端の塞き止め部分231,235の開口231A1,235A1、231B1、235B1は、他の塞き止め部分の開口232A1,234A1,232B1〜234B1よりも大きくなっており、開口同士の重なりP,Qも、端部での重なりPの方が他方の重なりQよりも大きくなっている。この大きな重なりPにより端部ではトナー排出の効率が高く、トナー凝集が回避される。
以上説明した制御部の制御によってトナー溜りのトナー量が適量に保たれると、感光体10に接するゴム製の板状の清掃部材21の先端と感光体10との間に適量のトナーが補填されることとなる。その結果、感光体10上のトナー(および外添剤等)は清掃部材21の先端からすり抜けられずに確実に除去されるし、感光体10の回転負荷の増大は回避される。
このように、この第2実施形態では、図4(b)、図5(b)の上段に示す状態と下段に示す状態とを各塞き止め部分ごとの歪みセンサS1の出力変化に基づいて使い分けるので、どのような濃度分布の画像形成であってもトナー溜まりのトナー量は適量に保たれる。なお、上記実施形態では塞き止め体を構成する塞き止め部分を5つで構成した例を示したが、この塞き止め部分は複数であれば5つより多くても少なくても良い。
この第2実施形態においては、制御部1Aが、本発明にいう増減検知部の一例に相当する。また制御部1Aは、増減判定部および駆動制御部を兼ねた一例にも相当し、駆動回路24とアクチュエータ25が本発明にいう駆動部の一例を構成する。
図6、図7は、第3実施形態を示す図である。
この第3実施形態は、図4、図5に示す歪みセンサS1の代わりにレーザ変位計LMが用いられている以外は、第2実施形態の構成と同じである。
レーザ変位計LMは、塞き止め体23にレーザ光を照射し、その塞き止め体23で反射された反射光を受光素子で受光し、受光量の大きさに応じた大きさの信号を出力するものである。図示は省略されているが、受光素子による受光箇所は、塞き止め体23に歪みが生じていないときに反射光が到達する箇所となっている。反射光の到達位置は、塞き止め体23の歪み(即ち変位の一種)が増えるほど受光素子の位置からずれていくことになり、受光素子による受光量は、塞き止め体23の歪みが増えるほど減少してレーザ変位計LMの出力信号の大きさも減少する。このレーザ変位計LMを用いると、塞き止め体23の動きに影響を与えることなく(即ち動きに非干渉で)塞き止め体23の歪みが正確に検出される。
第3実施形態では、このようなレーザ変位計LMを図4、図5の歪センサS1の代わりに用いて、そのレーザ変位計LMによる検出結果に基づいて、制御部1Aが塞き止め体23によって塞き止められているトナー溜りのトナーの増減を各塞き止め部分ごとに直接に検知する。
この第3実施形態では、制御部1Aが本発明にいう増減検知部の一例に相当し、また本発明にいう増減判定部の一例にも相当する。またレーザ変位計が本発明にいう歪計の一例に相当する。
尚、以上の実施形態では、本発明の画像形成装置の一例としてプリンタを例に挙げて説明したが、本発明の画像形成装置は複写機であってもよく、またファクシミリ等でもあっても良い。また、本実施形態では、塞き止め体を2枚の部材で構成した例を示したが、本発明では塞き止め体を3枚以上の部材で構成しても良い。また、プロセスカートリッジ1Bは、感光体10、帯電ロール11、および清掃器20を有するものとして説明したが、本発明にいうカートリッジは、帯電手段を有してしていなくともよい。
最後に各実施形態に対応する実施例を掲げておく。
上述した第1実施形態から第3実施形態を適用した図1のプリンタの実機走行試験である実施例1から実施例3を説明する前に、これらの実施例で効果があることを示すために上記第1から第3実施形態で使用される塞き止め体23とは異なる構造の塞き止め体を適用したプリンタによる実機走行試験の試験結果を比較例1として説明する。
図8は、1枚の部材からなる塞き止め体33の構成を示す図である。この塞き止め体33は、収容槽22の内壁22Aに固定されている。この図8に示す塞き止め体33を用いると、第1実施形態から第3実施形態の塞き止め体23のように可動部材がないために開口331Aの大きさを調節することができない。
<比較例1>
図8の構成の塞き止め体33を適用した図1の構成のプリンタで実機走行試験を実施した結果、トナー溜りのトナーの量が過剰になって感光体の負荷となって、60万枚付近で図1の感光体駆動回路が駆動するモータが過負荷となって感光体の回転が停止し、このプリンタの動作が停止した。
<実施例1>
図8の構成の塞き止め体33を用いる代わりに図2、図3で説明した構成の清掃器を搭載した図1の構成のプリンタで実機走行試験を実施した。トナーの増減を像の濃度で検知する構成にして像の濃度に応じて図2、図3に示す5つの可動部材23Bを個別に駆動させて塞き止め体を構成する2枚の部材相互の開口の重なり状態をそれぞれ調節した結果、このプリンタは100万枚まで停止することなく、問題なく走行した。
<実施例2>
図1の構成のプリンタにおいて制御部1Aが像の濃度に応じる代わりに、図4、図5に示す歪みセンサS1の出力信号に応じて駆動回路に図4、図5に示す5つの可動部材を個別に駆動させて各塞き止め部分の2枚の部材相互の開口の重なり状態を調節した結果、このプリンタも100万枚まで停止することなく、問題なく走行した。
<実施例3>
図1の構成のプリンタにおいて、制御部1Aが図4,図5に示す歪みセンサS1の代わりに図6,図7のレーザ変位計LMを用いてそのレーザ変位計LMの検出結果に基づいて駆動回路に5つの可動部材231B〜235Bを個別に駆動させて各塞き止め部分の2枚の部材相互の開口の重なり状態を調節した結果、このプリンタも、100万枚まで停止することなく、問題なく走行した。
1 プリンタ
1A 制御部
1B プロセスカートリッジ
10 感光体
11 帯電ロール
12 露光器
13 現像器
14 転写ロール
15 定着器
16 用紙カセット
17 用紙搬送装置
20 清掃器
21 清掃部材
22 収容槽
23,33 塞き止め体
231〜235 塞き止め部分

Claims (9)

  1. 表面に像が形成されて該像を保持する像保持体と、
    前記像保持体の表面に像を形成する像形成部と、
    前記像保持体の表面に形成された像を被転写体へと転写する転写器と、
    前記像保持体の、前記転写器によって前記像が前記被転写体へと転写された後の表面に沿って延びた、該表面に接して該表面上の付着物を該表面から取り除く清掃部材と、
    前記清掃部材によって取り除かれた付着物が該清掃部材から移動してきて収容される収容槽と、
    前記清掃部材が延びた方向に沿う方向に延びた、該清掃部材と前記収容槽との間を遮って、該清掃部材から該収容槽へと向かう付着物を該清掃部材側に一時的に塞き止める塞き止め体であって、該塞き止め体が延びた方向に並んだ複数の塞き止め部分を有する、各塞き止め部分が更に、開口が空けられていて互いに重ねられた複数枚の部材を有し、それら複数枚の部材には、他の部材に対して摺れ動くことが自在な可動部材が含まれたものである塞き止め体と、
    前記複数の塞き止め部分それぞれが有する各可動部材を個別に駆動することで、各塞き止め部分における複数枚の部材それぞれに空いた開口相互の重なり合い量を、各塞き止め部分について個別に変更する駆動部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記複数の塞き止め部分の各々によって塞き止められている付着物の増減を直接あるいは間接に、各塞き止め部分について個別に検知する増減検知部と、
    前記増減検知部によって付着物の増加が検知された塞き止め部分について、前記駆動部に、前記重なり量が増えるように前記可動部材を駆動させる駆動制御部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記複数の塞き止め部分の各々に付けられた、該塞き止め部分の歪みに応じた信号を出力する複数の歪センサと、
    前記複数の歪みセンサのそれぞれから出力された信号に基づいて、前記複数の塞き止め部分の各々について、該塞き止め部分によって塞き止められている付着物の増減を判定する増減判定部と、
    付着物が増加したと前記増減判定部によって判定された塞き止め部分について、前記駆動部に、前記重なり量が増えるように前記可動部材を駆動させる駆動制御部とを備えたことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記複数の塞き止め部分の各々に光を照射し、該塞き止め部分で反射された反射光の、該塞き止め部分の歪みの増減に応じた変化を、各塞き止め部分について個別に検出する歪み計と、
    前記歪み計による検出結果に基づいて、前記複数の塞き止め部分の各々について、該塞き止め部分によって塞き止められている付着物の増減を判定する増減判定部と、
    付着物が増加したと前記増減判定部によって判定された塞き止め部分について、前記駆動部に、前記重なり量が増えるように前記可動部材を駆動させる駆動制御部とを備えたことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  5. 前記像形成部によって形成される像を表わした画像データから、前記複数の塞き止め部分の各々によって塞き止められている付着物の増減を、各塞き止め部分について個別に、該画像データが表わした像の濃度を求めることで検知する濃度型増減検知部と、
    前記濃度型増減検知部によって付着物の増加が検知された塞き止め部分について、前記駆動部に、前記重なり量が増えるように前記可動部材を駆動させる駆動制御部とを備えたことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  6. 表面に像が形成されて該像を保持する像保持体と、
    前記像保持体の表面に接して該表面上の付着物を該表面から取り除く清掃部材と、
    前記清掃部材によって取り除かれた付着物が該清掃部材から移動してきて収容される収容槽と、
    前記清掃部材と前記収容槽との間を遮って、該清掃部材から該収容槽へと向かう付着物を該清掃部材側に一時的に塞き止める塞き止め体であって、該塞き止め体が延びた方向に並んだ複数の塞き止め部分を有する、各塞き止め部分が更に、開口が空けられていて互いに重ねられた複数枚の部材を有し、それら複数枚の部材には、他の部材に対して摺れ動くことが自在な可動部材が含まれたものである塞き止め体と、
    前記複数の塞き止め部分それぞれが有する各可動部材を個別に駆動することで、各塞き止め部分における複数枚の部材それぞれに空いた開口相互の重なり合い量を、各塞き止め部分について個別に変更する駆動部とを備えたことを特徴とするカートリッジ。
  7. 前記複数の塞き止め部分の各々に付けられた、該塞き止め部分の歪みに応じた信号を出力する複数の歪センサを備えたことを特徴とする請求項6記載のカートリッジ。
  8. 被清掃体の表面に沿って延びた、該表面に接して該表面上の付着物を該表面から取り除く清掃部材と、
    前記清掃部材によって取り除かれた付着物が該清掃部材から移動してきて収容される収容槽と、
    前記清掃部材が延びた方向に沿う方向に延びた、該清掃部材と前記収容槽との間を遮って、該清掃部材から該収容槽へと向かう付着物を該清掃部材側に一時的に塞き止める塞き止め体であって、該塞き止め体が延びた方向に並んだ複数の塞き止め部分を有する、各塞き止め部分が更に、開口が空けられていて互いに重ねられた複数枚の部材を有し、それら複数枚の部材には、他の部材に対して摺れ動くことが自在な可動部材が含まれたものである塞き止め体と、
    前記複数の塞き止め部分それぞれが有する各可動部材を個別に駆動することで、各塞き止め部分における複数枚の部材それぞれに空いた開口相互の重なり合い量を、各塞き止め部分について個別に変更する駆動部とを備えたことを特徴とする清掃器。
  9. 前記複数の塞き止め部分の各々に付けられた、該塞き止め部分の歪みに応じた信号を出力する複数の歪センサを備えたことを特徴とする請求項8記載の清掃器。
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