JP2010223977A - プロジェクター及びプロジェクターの光源の点灯方法 - Google Patents

プロジェクター及びプロジェクターの光源の点灯方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ランプが点灯に至らなかった場合における使用開始までの待ち時間を短縮可能なプロジェクター及びプロジェクターの光源の点灯方法を提供すること。
【解決手段】複数の光源部100−1,100−2を有するプロジェクター500において、光源部の点灯開始期間における点灯状態を判定する判定部210と、判定部210で点灯状態を非点灯と判定した場合に、当該光源部とは異なる光源部を選択し点灯制御を行う制御部220とを含む。光源部は、ランプと、ランプを駆動する点灯駆動部とを含み、制御部220は、点灯駆動部のいずれかに対して点灯指令を出力し、ランプが点灯に至らなかった場合には、当該点灯駆動部とは異なる点灯駆動部を選択し点灯指令を出力してもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクター及びプロジェクターの光源の点灯方法に関する。
光源として高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等の放電灯(ランプ)を使用したプロジェクターが知られている。このようなプロジェクターの中には、複数の光源を用いるプロジェクターも存在している。
特開2001−125198号公報
複数のランプの中から選択的にランプを点灯するプロジェクターにおいて、点灯のために選択されたランプが何らかの理由で点灯に至らなかった場合、通常は同一のランプにおいて再点灯動作が行われる。ランプ温度が上昇するとランプは点灯しにくくなることが知られているため、ランプが点灯に至らなかったことを確認してから再点灯動作を開始するまでには、マージンを確保して冷却期間(例えば15秒〜30秒程度)を設けるのが通常である。そのため、ユーザーにとっては使用開始までの待ち時間が長くなるという問題があった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、ランプが点灯に至らなかった場合において、使用開始までの待ち時間を短縮可能なプロジェクター及びプロジェクターの光源の点灯方法を提供することを目的とする。
本発明に係るプロジェクターは、複数の光源部を有するプロジェクターにおいて、前記光源部の点灯開始期間における点灯状態を判定する判定部と、前記判定部で前記点灯状態を非点灯と判定した場合に、当該光源部とは異なる光源部を選択し点灯制御を行う制御部とを含むことを特徴とする。
光源部の点灯開始期間とは、例えば、光源の駆動開始から点灯状態を判定できるまでの期間である。具体的には、初めから点灯しなかった場合や、一度点灯したが点灯状態を判定できるまでに消えてしまった場合等が該当する。
本発明によれば、ランプが点灯に至らなかった場合には、点灯に至らなかった光源部とは異なる光源部を選択して点灯制御を行うため、従来のように冷却期間に待ち続ける必要がない。したがって、ランプが点灯に至らなかった場合において、使用開始までの待ち時間を短縮可能なプロジェクターが実現できる。
このプロジェクターは、前記光源部は、ランプと、前記ランプを駆動する点灯駆動部とを含み、前記制御部は、前記点灯駆動部のいずれかに対して点灯指令を出力し、前記ランプが点灯に至らなかった場合には、当該点灯駆動部とは異なる点灯駆動部を選択し点灯指令を出力してもよい。
このプロジェクターは、前記光源部は、ランプと、前記ランプを駆動する点灯駆動部とを含み、前記点灯駆動部のいずれかは、前記制御部を含み、前記制御部は、前記点灯駆動部のいずれかに対して点灯指令を出力し、前記ランプが点灯に至らなかった場合には、当該点灯駆動部とは異なる点灯駆動部を選択し点灯指令を出力してもよい。
本発明に係るプロジェクターの光源の点灯方法は、複数の光源を有するプロジェクターの光源の点灯方法において、前記光源の点灯開始期間における点灯状態を判定する判定処理と、前記判定処理で前記点灯状態を非点灯と判定した場合に、当該光源とは異なる光源を選択し点灯制御を行う点灯制御処理とを行うことを特徴とする。
本実施形態に係るプロジェクターの全体構成の一例を示す図。 本実施形態に係る点灯駆動部の回路構成の一例を示す図。 本実施形態に係るプロジェクターのランプの点灯方法を説明するためのフローチャート。 図4(A)及び図4(B)は、本実施形態に係るランプの点灯方法におけるタイミングチャート、図4(C)は、従来のランプの点灯方法におけるタイミングチャート。 変形例に係るプロジェクターの全体構成の一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.プロジェクターの全体構成
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの全体構成の一例を示す図である。
本実施形態に係るプロジェクター500は、複数の光源部を含む。図1に示す例では、2つの光源部100−1及び100−2を含んで構成されている。
光源部100−1は、光源としてのランプ90−1と、ランプ90−1を駆動する点灯駆動部10−1を含んで構成されている。同様に、光源部100−2は、光源としてのランプ90−2と、ランプ90−2を駆動する点灯駆動部10−2を含んで構成されている。本実施形態においては、ランプ90−1及び90−2として高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等の放電灯を用いる例について説明する。
点灯駆動部10−1及び10−2はそれぞれ、起動時にランプ90−1及び90−2の電極間に高電圧の電圧パルスを発生して絶縁破壊させて放電路を形成し、以後、ランプ90−1及び90−2が放電を維持するための駆動電流を所与の供給電力で供給する。
本実施形態に係るプロジェクター500は、制御装置200を含む。制御装置200は、プロジェクターの点灯開始から消灯に至るまでの動作を制御する。制御装置200は、光源部100−1及び100−2の点灯開始期間における点灯状態を判定する判定部210と、判定部210で点灯状態を非点灯と判定した場合に、当該光源部とは異なる光源部を選択し点灯制御を行う制御部220とを含んで構成されている。制御装置200と点灯駆動部10−1及び10−2とは、例えばUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)によるシリアル通信により通信してもよい。
制御装置200は、ランプ90−1の駆動電流Ila1のソースである直流電流Id1等、ランプ90−1の駆動状態に関する情報を、点灯駆動部10−1から通信信号581を介して受け取る。同様に、制御装置200は、ランプ90−2の駆動電流Ila2のソースである直流電流Id2等、ランプ90−2の駆動状態に関する情報を、点灯駆動部10−2から通信信号582を介して受け取る。
判定部210は、点灯開始期間において直流電流Id1が所定値以下の値であった場合に、ランプ90−1が点灯に至らなかったものと判定してもよい。同様に、判定部210は、点灯開始期間において直流電流Id2が所定値以下の値であった場合に、ランプ90−2が点灯に至らなかったものと判定してもよい。
さらに、制御装置200は、プロジェクター500がユーザーからの点灯操作を受け付けた場合に、制御部220により選択した点灯駆動部10−1又は10−2に通信信号581又は582として点灯指令を送信してもよい。また、プロジェクター500がユーザーからの消灯操作を受け付けた場合に、点灯しているランプに対応する点灯駆動部10−1又は10−2に通信信号581又は582として消灯指令を送信してもよい。
制御装置200は、その一部又は全てを半導体集積回路で構成してもよい。また、制御装置200は、専用回路により実現して上述した各種制御を行うようにすることもできるが、例えばCPU(Central Processing Unit)が不図示の記憶部等に記憶された制御プログラムを実行することによりコンピューターとして機能し、判定部210に対応する判定手段、制御部220に対応する制御手段としてこれらの処理の各種制御を行うようにすることもできる。
本実施形態に係るプロジェクター500は、画像信号変換部510、画像処理装置570、直流電源装置80、ミラー群550、液晶パネル560R、560G、560Bを含んでもよい。
画像信号変換部510は、外部から入力された画像信号502(輝度−色差信号やアナログRGB信号など)を所定のワード長のデジタルRGB信号に変換して画像信号512R、512G、512Bを生成し、画像処理装置570に供給する。
画像処理装置570は、3つの画像信号512R、512G、512Bに対してそれぞれ画像処理を行い、液晶パネル560R、560G、560Bをそれぞれ駆動するための駆動信号572R、572G、572Bを出力する。
直流電源装置80は、外部の交流電源600から供給される交流電圧を一定の直流電圧に変換し、トランス(図示しないが、直流電源装置80に含まれる)の2次側にある画像信号変換部510、画像処理装置570、トランスの1次側にある点灯駆動部10−1及び0−2に直流電圧を供給する。
ランプ90−1及び90−2が発する光束は、ミラー群550に含まれる2つのダイクロイックミラーを通してそれぞれR、G、Bの色光に分離され、その他のミラーで反射されて、それぞれ液晶パネル560R、560G、560Bに透過される。
液晶パネル560R、560G、560Bには、それぞれ駆動信号572R、572G、572Bによる画像を形成し、当該画像によって各液晶パネルを透過する色光の光量を変調する光変調手段である。当該光変調手段により変調された各色光は、再びダイクロイックプリズムで合成されてスクリーン700に投射される。
2.点灯駆動部の構成
図2は、本実施形態に係る点灯駆動部の回路構成の一例を示す図である。以下の説明では点灯駆動部10−1の構成について説明するが、点灯駆動部10−2の構成についても同様である。
点灯駆動部10−1は、電力制御回路20を含む。電力制御回路20は、ランプ90−1への供給電力を生成する。本実施形態においては、電力制御回路20は、直流電源装置80を入力とし、当該入力電圧を降圧して直流電流Id1を出力するダウンチョッパー回路で構成されている。
電力制御回路20は、スイッチ素子21、ダイオード22、コイル23及びコンデンサー24を含んで構成することができる。スイッチ素子21は、例えばトランジスターで構成することができる。本実施形態においては、スイッチ素子21の一端は直流電源装置80の正電圧側に接続され、他端はダイオード22のカソード端子及びコイル23の一端に接続されている。また、コイル23の他端にはコンデンサー24の一端が接続され、コンデンサー24の他端はダイオード22のアノード端子及び直流電源装置80の負電圧側に接続されている。スイッチ素子21の制御端子には点灯制御部40から電流制御信号が入力されてスイッチ素子21のON/OFFが制御される。電流制御信号には、例えばPWM(Pulse Width Modulation)制御信号が用いられてもよい。
ここで、スイッチ素子21がONすると、コイル23に電流が流れ、コイル23にエネルギーが蓄えられる。その後、スイッチ素子21がOFFすると、コイル23に蓄えられたエネルギーがコンデンサー24とダイオード22とを通る経路で放出される。その結果、スイッチ素子21がONする時間の割合に応じた直流電流Id1が発生する。
点灯駆動部10−1は、交流変換回路30を含む。交流変換回路30は、電力制御回路20から出力される直流電流Idを入力し、所与のタイミングで極性反転することにより、任意のデューティー比や周波数をもつ駆動電流Ila1を生成出力する。本実施形態においては、交流変換回路30はインバーターブリッジ回路(フルブリッジ回路)で構成されている。
交流変換回路30は、例えば、トランジスターなどの第1乃至第4のスイッチ素子31乃至34を含んで構成され、直列接続された第1及び第2のスイッチ素子31及び32と、直列接続された第3及び第4のスイッチ素子33及び34を、互いに並列接続して構成される。第1乃至第4のスイッチ素子31乃至34の制御端子には、それぞれ点灯制御部40から交流変換制御信号が入力され、第1乃至第4のスイッチ素子31乃至34のON/OFFが制御される。
交流変換回路30は、第1及び第4のスイッチ素子31及び34と、第2及び第3のスイッチ素子32及び33を交互にON/OFFを繰り返すことにより、電力制御回路20から出力される直流電流Id1の極性を交互に反転し、第1及び第2のスイッチ素子31及び32の共通接続点及び第3及び第4のスイッチ素子33及び34の共通接続点から、制御されたデューティー比や周波数等をもった駆動電流Ila1を生成出力する。
すなわち、第1及び第4のスイッチ素子31及び34がONの時には第2及び第3のスイッチ素子32及び33をOFFにし、第1及び第4のスイッチ素子31及び34がOFFの時には第2及び第3のスイッチ素子32及び33をONにするように制御する。したがって、第1及び第4のスイッチ素子31及び34がONの時には、コンデンサー24の一端から第1のスイッチ素子31、ランプ90−1、第4のスイッチ素子34の順に流れる駆動電流Ila1が発生する。また、第2及び第3のスイッチ素子32及び33をONの時には、コンデンサー24の一端から第3のスイッチ素子33、ランプ90−1、第2のスイッチ素子32の順に流れる駆動電流Ila1が発生する。
点灯駆動部10−1は、点灯制御部40を含む。点灯制御部40は、電力制御回路20及び交流変換回路30を制御して、ランプ90−1の点灯や消灯を制御する。例えば、点灯制御部40は、電力制御回路20を制御して直流電流Id1の電流値を制御することによりランプ90−1への供給電力を制御する。また例えば、点灯制御部40は、交流変換回路30を制御して駆動電流Ila1の極性反転タイミングを制御することにより、駆動電流Ila1のデューティー比、周波数等を制御する。
また、点灯制御部40は、プロジェクター500の制御装置200との間で通信信号581を送受信する。例えば、点灯制御部40は、ランプ90−1の駆動電流Ila1のソースである直流電流Id1等、ランプ90−1の駆動状態に関する情報を制御装置200へ送信する。また例えば、点灯制御部40は、ランプ90−1の点灯を指示する点灯指令を制御装置200から受信する。点灯制御部40は、制御装置200から受信した点灯指令に基づいて、ランプ90−1の点灯制御を開始する。
点灯制御部40の構成は、特に限定されるものではないが、本実施形態においては、点灯制御部40は、システムコントローラー41、電力制御回路コントローラー42及び交流変換回路コントローラー43含んで構成されている。なお、点灯制御部40は、その一部又は全てを半導体集積回路で構成してもよい。
システムコントローラー41は、電力制御回路コントローラー42及び交流変換回路コントローラー43を制御することにより、電力制御回路20及び交流変換回路30を制御する。システムコントローラー41は、後述する点灯駆動部10−1内部に設けた電圧検出部により検出した駆動電圧Vd及び電流検出部60により検出した直流電流Id1に基づき、電力制御回路コントローラー42及び交流変換回路コントローラー43を制御してもよい。
本実施形態においては、システムコントローラー41は内蔵記憶部44を含んで構成されている。なお、内蔵記憶部44は、システムコントローラー41とは独立に設けてもよい。
システムコントローラー41は、内蔵記憶部44に格納された情報に基づき、電力制御回路20及び交流変換回路30を制御してもよい。内蔵記憶部44には、例えば直流電流Id1の電流値、駆動電流Ila1が同一極性で継続する保持時間、駆動電流Ila1の電流値、デューティー比、周波数、波形等の駆動パラメーターに関する情報が格納されていてもよい。
電力制御回路コントローラー42は、システムコントローラー41からの制御信号に基づき、電力制御回路20へ電流制御信号を出力することにより、電力制御回路20を制御する。
交流変換回路コントローラー43は、システムコントローラー41からの制御信号に基づき、交流変換回路30へ交流変換制御信号を出力することにより、交流変換回路30を制御する。
なお、点灯制御部40は、専用回路により実現して上述した制御や後述する各種制御を行うようにすることもできるが、例えばCPU(Central Processing Unit)が内蔵記憶部44等に記憶された制御プログラムを実行することによりコンピューターとして機能し、これらの処理の各種制御を行うようにすることもできる。
点灯駆動部10−1は、電流検出部60を含む。電流検出部60は、直流電流Id1を検出し、駆動電流情報を出力する。本実施形態においては、電流検出部60は、抵抗63を含んで構成されている。電流検出部60は、ランプ90−1に直列に接続された抵抗63に発生する電圧により電力制御回路20から出力される直流電流Id1を検出する。
点灯駆動部10−1は、電圧検出部を含んでもよい。電圧検出部は、駆動電圧Vdを検出する。本実施形態においては、電圧検出部は、抵抗61及び62を含んで構成されている。電圧検出部は、ランプ90−1と並列に、互いに直列接続された抵抗61及び62で分圧した電圧により駆動電圧Vdを検出する。
点灯駆動部10−1は、イグナイター回路70を含んでもよい。イグナイター回路70は、ランプ90−1の点灯開始時にのみ動作し、ランプ90−1の点灯開始時にランプ90−1の電極間を絶縁破壊して放電路を形成するために必要な高電圧(通常制御動作時よりも高い電圧)パルスをランプ90−1の電極間に供給する。本実施形態においては、イグナイター回路70は、ランプ90−1と並列に接続されている。
3.ランプの点灯方法
本実施形態に係るプロジェクターのランプ(光源)の点灯方法では、ランプの点灯開始期間における点灯状態を判定する判定処理と、判定処理でランプ(光源)が点灯に至らなかったものと判定した場合に、当該ランプ(光源)とは異なるランプ(光源)を選択し点灯制御を行う点灯制御処理とを行う。
図3は、本実施形態に係るプロジェクター500のランプの点灯方法を説明するためのフローチャートである。
まず、プロジェクター500は、ユーザーからの点灯操作を受け付ける(ステップS100)。ユーザーからの点灯操作を受け付けた後、制御装置200は、点灯するランプを選択し点灯制御を行う(ステップS102)。例えば、あらかじめ各ランプにIDを付与しておき、前回使用しなかったランプの中からID順に選択してもよい。以後の説明では、ステップS102でランプ90−1が選択された場合を例にとり説明する。
ステップS102においてランプ90−1を選択した場合には、制御装置200の制御部220は、ランプ90−1に対応する点灯駆動部10−1に通信信号581を介して点灯指令を出力する。点灯指令を受信した点灯駆動部10−1は、ランプ90−1の駆動を開始する。例えば、イグナイター回路70でランプの電極間に所定期間だけ高電圧パルスを供給することで、ランプ90−1の駆動を開始する。
ステップS102の後に、点灯駆動部は、ランプの駆動電流を検出する(ステップS104)。本説明においては、ステップS102でランプ90−1が選択されているので、点灯駆動部10−1の電流検出部60で直流電流Id1を検出する。検出された直流電流Id1に関する情報は、通信信号581を介して制御装置200に送信される。
ステップS104の後に、制御装置200の判定部210は、ランプの点灯開始期間における点灯状態を判定する判定処理を行う(ステップS106)。ランプの点灯開始期間とは、例えば、イグナイター回路70でランプの電極間に所定期間だけ高電圧パルスの供給を開始してから、その後にランプの駆動電流を安定に検出できるまでの期間としてもよい。
制御装置200の判定部210は、ランプの駆動電流が所定値以下の場合に点灯に至らなかったもの(点灯状態を非点灯)と判定する。具体的には、ランプ90−1が初めから点灯しなかった場合や、一度点灯したが点灯状態を判定できるまでに消えてしまった場合等が該当する。本説明においては、ステップS102でランプ90−1が選択されているので、直流電流Id1が所定値以下の場合に、ランプ90−1が点灯に至らなかったもの(点灯状態を非点灯)と判定する。
ステップS106でランプが点灯に至らなかったもの(点灯状態を非点灯)と判定した場合(ステップS106でYESの場合)には、制御装置200の制御部220は、当該点灯駆動部とは異なる点灯駆動部を選択し点灯指令を出力する点灯制御処理を行う(ステップS108)。本説明においては、ステップS102でランプ90−1が選択されているので、制御装置200の制御部220はランプ90−2に対応する点灯駆動部10−2を選択し、通信信号582を介して点灯指令を出力する。
ステップS110の後に、点灯駆動部は、ランプの駆動電流を検出する(ステップS104)。本説明においては、ステップS108でランプ90−2が選択されているので、点灯駆動部10−2の電流検出部60で直流電流Id2を検出する。検出された直流電流Id2に関する情報は、通信信号582を介して制御装置200に送信される。
ステップS104の後に、制御装置200の判定部210は、ランプの点灯開始期間における点灯状態を判定する判定処理を行う(ステップS106)。本説明においては、ステップS108でランプ90−2が選択されているので、直流電流Id2が所定値以下の場合に、ランプ90−1が点灯に至らなかったもの(点灯状態を非点灯)と判定する。
ステップS106でランプが点灯に至らなかったもの(点灯状態を非点灯)と判定した場合(ステップS106でYESの場合)には、制御装置200の制御部220は、当該点灯駆動部とは異なる点灯駆動部を選択し点灯指令を出力する点灯制御処理を行う(ステップS108)。本説明においては、ステップS108でランプ90−2が選択されているので、制御装置200の制御部220はランプ90−1に対応する点灯駆動部10−1を選択し、通信信号581を介して点灯指令を出力する。
なお、本実施形態においては、2つのランプ90−1及び90−2を有するプロジェクターの例で説明しているが、3つ以上のランプを有するプロジェクターの場合には、上述のステップS108において、ランプ90−1及び90−2とは異なる3番目のランプを選択してもよい。
ステップS106でランプが点灯に至ったものと判定されるまで、ステップS108、ステップS104、ステップS106を繰り返す。ステップS106でランプが点灯に至ったものと判定された場合(ステップS106でNOの場合)には、図3に示すフローを終了する。
図4(A)及び図4(B)は、本実施形態に係るランプの点灯方法におけるタイミングチャート、図4(C)は、従来のランプの点灯方法におけるタイミングチャートである。図4(A)及び図4(B)では、最初にランプ90−1を選択する例について示している。図4(C)では、ランプ90−1を点灯する例について示している。
図4(A)に示す例において、プロジェクター500がユーザーからの点灯操作を受け付ける(ステップS100)と、時刻t0から時刻t1までのイグニッション期間において、イグナイター回路70がランプ90−1の電極間に高電圧パルスを供給する(ステップS102)。イグニッション期間の長さは、例えば3秒程度である。
その後、時刻t2で直流電流Id1を電流検出部60が検出し(ステップS104)、時刻t3でランプ90−1の点灯状態を判定部210が判定する(ステップS106)。
ランプ90−1が点灯に至らなかったもの(点灯状態を非点灯)と判定部210が判定した場合には、時刻t4から時刻t5までのイグニッション期間において、イグナイター回路70がランプ90−2の電極間に高電圧パルスを供給する(ステップS108)とともに、時刻t4から時刻t9までランプ90−1を冷却する冷却期間とする。冷却期間の長さは、例えば30秒程度である。
ランプ90−2のイグニッション期間の終了後、時刻t6で直流電流Id2を電流検出部60が検出し(ステップS104)、時刻t7でランプ90−2の点灯状態を判定部210が判定する(ステップS106)。
ランプ90−2が点灯に至ったものと判定部210が判定した場合には、ランプ90−2の点灯を継続する。
図4(B)は、時刻t7において、ランプ90−2が点灯に至らなかったもの(点灯状態を非点灯)と判定部210が判定した場合の例について示している。時刻t7以前の動作については、図4(A)を用いて説明した動作と同様である。
時刻t7において、ランプ90−2が点灯に至らなかったもの(点灯状態を非点灯)と判定部210が判定した場合には、ランプ90−1の冷却期間終了後の時刻t10から時刻t11までのイグニッション期間において、イグナイター回路70がランプ90−1の電極間に高電圧パルスを供給する(ステップS108)とともに、時刻t8から時刻t13までランプ90−2を冷却する冷却期間とする。以後同様に、ランプ90−1及びランプ90−2のいずれかの点灯が成功するまで交互に点灯制御を繰り返す。
図4(C)に示す従来のランプの点灯方法は、図4(B)に示す本実施形態に係るランプの点灯方法におけるランプ90−1側の動作(図4(B)の上段側の動作)と同様である。
本実施形態に係るランプの点灯方法では、一方のランプが点灯に至らなかった場合に、冷却期間を待たずに他のランプを点灯する。例えば、図4(C)に示す従来のランプの点灯方法では、2回目のイグニッション期間は時刻t10から始まるが、図4(A)及び図4(B)に示す本実施形態に係るランプの点灯方法では、2回目のイグニッション期間は時刻t4から始められる。したがって、ランプが点灯に至らなかった場合において、使用開始までの待ち時間を短縮可能なプロジェクターが実現できる。
また、ランプの1回目のイグニッション期間での点灯成功確率は、同じランプの2回目のイグニッション期間での点灯成功確率よりも高い傾向がある。そのため、図4(B)及び図4(C)において時刻t10から始まるランプ90−1のイグニッション期間での点灯成功確率よりも、時刻t4から始まるランプ90−2のイグニッション期間での点灯成功確率の方が高いものと考えられる。したがって、より高い確率で早期に点灯させることが可能となるため、使用開始までの待ち時間を短縮可能なプロジェクターが実現できる。
〔変形例〕
上述の実施形態においては、制御部220は制御装置200に設けられていたが、制御部220は点灯駆動部10−1及び10−2のいずれかに設けられてもよい。
図5は、変形例に係るプロジェクターの全体構成の一例を示す図である。なお、図1に示す構成と同様の構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図5に示すプロジェクター501では、点灯駆動部10−1は、判定部210及び制御部220を含んで構成されている。点灯駆動部10−1と点灯駆動部10−2とは、例えばUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)によるシリアル通信により通信してもよい。
点灯駆動部10−2の電流検出部60で検出された直流電流Id2に関する情報は、通信信号583を介して制御装置200に送信される。
制御部220は、光源部100−1を選択して点灯制御を行う場合には、点灯駆動部10−1の点灯制御部40に点灯指令を出力する。また、制御部220は、光源部100−2を選択して点灯制御を行う場合には、通信信号583を介して点灯駆動部10−2の点灯制御部40に点灯指令を出力する。
図5に示すプロジェクター501におけるランプの点灯方法は、図3及び図4(A)〜図4(C)を用いて説明したプロジェクター500におけるランプの点灯方法と同様であり、同様の効果を奏する。
上記各実施形態においては、3つの液晶パネルを用いたプロジェクターを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つ、2つ又は4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクターにも適用可能である。
上記各実施形態においては、透過型の光変調手段を備えたプロジェクターを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、反射型の光変調手段を備えたプロジェクターにも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、透過型の液晶パネル等のように光変調手段としての電気光学変調装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、反射型の液晶パネルやマイクロミラー型光変調装置などのように光変調手段としての電気光学変調装置が光を反射するタイプであることを意味している。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス;Texas Instruments社の商標)を用いることができる。反射型の光変調手段を備えたプロジェクターにこの発明を適用した場合にも、透過型の光変調手段を備えたプロジェクターと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
例えば、上述の説明では、主として2つのランプを含むプロジェクターの例にについて説明したが、3つ以上のランプを含んだプロジェクターであってもよい。また、3つ以上のランプの中から2つ以上のランプを選択して点灯する照明装置及びプロジェクターでもよい。
10−1,10−2 点灯駆動部、80 直流電源装置、90−1,90−2 ランプ、100−1,100−2 光源部、200 制御装置、210 判定部、220 制御部、500,501 プロジェクター、502 画像信号、510 画像信号変換部、512R 画像信号(R)、512G 画像信号(G)、512B 画像信号(B)、550 ミラー群、560R 液晶パネル(R)、560G 液晶パネル(G)、560B 液晶パネル(B)、570 画像処理装置、572R 液晶パネル(R)駆動信号、572G 液晶パネル(G)駆動信号、572B 液晶パネル(B)駆動信号、581,582,583 通信信号、600 交流電源、700 スクリーン

Claims (4)

  1. 複数の光源部を有するプロジェクターにおいて、
    前記光源部の点灯開始期間における点灯状態を判定する判定部と、
    前記判定部で前記点灯状態を非点灯と判定した場合に、当該光源部とは異なる光源部を選択し点灯制御を行う制御部とを含むことを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターにおいて、
    前記光源部は、ランプと、前記ランプを駆動する点灯駆動部とを含み、
    前記制御部は、前記点灯駆動部のいずれかに対して点灯指令を出力し、前記ランプが点灯に至らなかった場合には、当該点灯駆動部とは異なる点灯駆動部を選択し点灯指令を出力することを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項1に記載のプロジェクターにおいて、
    前記光源部は、ランプと、前記ランプを駆動する点灯駆動部とを含み、
    前記点灯駆動部のいずれかは、前記制御部を含み、
    前記制御部は、前記点灯駆動部のいずれかに対して点灯指令を出力し、前記ランプが点灯に至らなかった場合には、当該点灯駆動部とは異なる点灯駆動部を選択し点灯指令を出力することを特徴とするプロジェクター。
  4. 複数の光源を有するプロジェクターの光源の点灯方法において、
    前記光源の点灯開始期間における点灯状態を判定する判定処理と、
    前記判定処理で前記点灯状態を非点灯と判定した場合に、当該光源とは異なる光源を選択し点灯制御を行う点灯制御処理とを行うことを特徴とするプロジェクターの光源の点灯方法。
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