JP2010223939A - 破壊応力範囲の推定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温酸化雰囲気下で疲労破壊に至ることがある評価対象材料の破壊応力範囲を、合理的かつ比較的汎用性のある試験工程を経て得ることができる破壊応力範囲の推定方法を得る。
【解決手段】き裂進展特性評価試験を実行して、き裂進展が認められない安定状態から、き裂の急速な進展が認められる進展状態となる境界点の応力拡大係数範囲ΔKthを求め、時間t領域における酸化層厚さdの変化を、d=αtβ(α及びβは定数)として求め、応力拡大係数範囲ΔKと、き裂長さaとの関係式であるΔKeff=k×Δσ×(πa)1/2のき裂長さaに近似式d=αtβを代入し、応力拡大係数範囲に、境界点の応力拡大係数範囲の有効値ΔKeffthを代入し、高温状態で繰り返し荷重を受けて高温疲労する評価対象材料における破壊応力範囲Δσfを推定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、高温において繰り返し応力を受けるために、ある周期によって交換されるべき部材の寿命予測方法に関し、さらに詳細には、高温酸化雰囲気下で繰り返し荷重を受けて高温疲労する評価対象材料における破壊応力範囲Δσfを推定する破壊応力範囲の推定方法に関する。
エンジン排気弁は高温状態で繰り返し応力を受ける最も代表的な部材の一つである。このようなエンジン排気弁においても、交換時期を寿命予測に基づいて、適切に求めてやる必要がある。特に、この種の特殊な用途には、従来、知られていなかった、あるいは従来、その用途に使用されてこなかった材料が、新たに採用されることがあるが、その材料の寿命予測を適切に行う必要があり、所謂、交換時期を適切に推定する必要がある。
この種の高温状態で繰り返し応力を受ける部材における、表面き裂深さの解析方法として、特許文献1には、ボイラの水壁管に発生するき裂深さの解析方法が紹介されている。特許文献1に開示の技術では、水壁管外面の所望箇所のき裂深さaTC0を計測した後(S1)、応力振幅σaを算出(S2)するととともに、起動停止に伴う応力値の幅から有限要素法等を使用して応力振幅σaを算出し、これら求められた値から応力拡大係数範囲ΔKを算出し(S3)、ボイラ1内の雰囲気条件に応じた線図iを選択し(S4)、次に、応力拡大係数範囲ΔKに対応した疲労表面き裂成分(daen/dN)×Nを求め(S5)、測定時(現在)の当該部位のエレファントスキン状表面き裂深さapから、当該ボイラ
固有の高温再酸化(腐食)速度daHC/dtを逆算し(S6)、得られた高温再酸化速度daHC/dtを用いて今後進展が予想できるエレファントスキン状表面き裂深さaTCを逐次演算する(S8)。
特開2002−156325号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示の技術は、応力解析が必要となるとともに、ボイラ1内の雰囲気条件に応じた線図iを必要とする等、解析に必要とされる信頼性の高い経験データを多数集積しておく必要がある。
一般に高温酸化疲労破壊は、応力拡大係数範囲ΔKが特定の閾値ΔKthを超えた段階で、急速に発生することが知られている。例えば、本願が対象とするNi基合金の場合、応力拡大係数範囲ΔKが上記閾値ΔKthを越えるまでの時間が数万時間程度であるのに対して、閾値ΔKthを越えると数〜数十時間程度で破壊する。
そこで、上記のような、高温酸化雰囲気下で疲労破壊に至ることがある評価対象材料の破壊応力範囲を、合理的かつ汎用性のある試験を経て得る推定方法を得ることが好ましい。
高温酸化環境において金属材料表面には粒界酸化が発生する。この粒界酸化層は時間と共に進行し、予き裂として働き、応力集中(ノッチ効果)によって疲労寿命を低下させる方向に働く可能性が極めて高い。実際、発明者らも、粒界酸化が進行しているものは疲労寿命が低下することを確認した。
一般に、き裂進展速度はき裂先端の応力拡大係数範囲ΔKで決定され、ΔKがある閾値(ΔKth)を超えるまで、き裂進展は開始しないものとされている。時間とともに進行する粒界酸化層が予き裂の役割を果たすとすれば、その厚さが、使用される応力で、ΔKthに到達するとき裂進展が開始すると推定できる。
一方、一般に、疲労寿命は、以下のように考えられている。
疲労寿命=疲労き裂発生寿命+疲労き裂進展寿命
しかし、先に説明した応力拡大係数範囲ΔKが前記閾値ΔKthを越える範囲では、き裂進展速度は非常に大きく、最大でも数十時間で破断に至る。この疲労き裂進展寿命は、疲労き裂発生寿命と見なすことができる粒界酸化が進行する時間(数万時間)に比較して極めて短く、実際の寿命を考える上でほとんど無視して良い。
そこで、発明者らは、「疲労寿命=疲労き裂発生寿命」と考えて事実上差し支えないことに着目して本願を完成した。
さらに、本願が対象とするようなNi基合金では、CT試験片を使用してき裂進展特性評価試験を行うと、後に図5で示すように、き裂開口変位COD(crack opening displacement)と試験片にかかる荷重Pとの関係は、単純に荷重の増加に伴ってき裂開口変位CODが増加する線形な関係にはなく、一定以上の荷重範囲で初めてき裂開口変位CODの増加が認められる非線形な関係となる。このような材料の場合は、高温雰囲気下では、見かけ上かかっている「見かけ上の荷重ΔP」よりも少ない「荷重の有効値ΔPeff」、即ち、見かけ上かかっている荷重「ΔP」から「荷重の増加に対して、ほとんどき裂開口変位が増加しない荷重の最大値Pb」を減算した荷重(ΔPeff=ΔP−ΔPb)によってき裂が進展する。そこで、破壊応力範囲Δσfの推定には、応力拡大係数範囲ΔKの有効値ΔKeffを使用する、即ち、ΔKeff=k×Δσ×(πa)1/2を使用するのが適当であるとの考えのもと、発明者らの本願発明を完成した。
具体的には、以下の手順で破壊応力範囲Δσfの推定を行う。
1 境界点応力拡大係数導出ステップ
評価対象材料のCT試験片を使用してき裂進展特性評価試験を行い、き裂進展が認められない安定状態から、き裂の急速な進展が認められる進展状態となる境界点の応力拡大係数範囲ΔKthを求める。
2 熱処理挙動導出ステップ
評価対象材料に熱処理を施し、熱処理により形成される酸化層厚さdと熱処理時間tとの関係である酸化層形成速度挙動を求める。
3 変化近似式導出ステップ
熱処理挙動導出ステップにより求められた酸化層形成速度挙動に基づいて、時間t領域における酸化層厚さdの変化を、近似式d=αtβ(α及びβは定数)として求める。
4 荷重−き裂開口変位導出ステップ
評価対象材料で構成されたCT試験片について、き裂開口変位COD(crack opening displacement)とCT試験片にかかる荷重Pとの関係を求める試験であるき裂進展特性評価試験を行う。求められた荷重―き裂開口変位の関係から、評価対象材料の開口比U=ΔPeff/ΔPを求め、ΔKeffth/ΔK=U=ΔPeff/ΔPの前提の下、応力拡大係数範囲ΔKの有効値(有効範囲)ΔKeffthを求める。
5 破壊応力範囲推定ステップ
応力拡大係数範囲ΔKの有効値ΔKeffthと、き裂長さaとの関係式であるΔKeffth=k×Δσ×(πa)1/2(ここでkは形状係数)に関して、
き裂長さaに、酸化層厚さ変化近似式導出ステップにより求められた近似式d=αtβを使用して求まるき裂長さの代表式を代入し、
応力拡大係数範囲に、境界点応力拡大係数導出ステップにより求められた境界点の応力拡大係数範囲の有効値ΔKeffthを代入し、
高温状態で繰り返し荷重を受けて高温疲労する評価対象材料における破壊応力範囲Δσfを推定する。
本願に係る破壊応力範囲の推定方法では、評価対象材料に経時的に形成される酸化層厚さdを変化近似式導出ステップで求め、この酸化層厚さdで進展するき裂が形成されているとして、応力拡大係数範囲との関係式を求める。一方、境界点応力拡大係数導出ステップで求められた応力拡大係数範囲ΔKthを使用して、荷重−き裂開口変位導出ステップで別途求められる開口比Uを使用して応力拡大係数範囲ΔKthの有効値ΔKeffthを求め、破壊応力範囲推定ステップで破壊応力範囲Δσfを推定する。
従って、本発明により、経年使用によって低下していく破壊応力範囲、引いては疲労強度,疲労寿命を合理的に推定することが可能となった。実際に使用する際には,実部材にかかる応力範囲を確認し、適正な安全率を考慮することにより本発明で得られた予測曲線を用いて、適正な交換周期の設定が可能となる。
上記のような手順で、破壊応力範囲σfを求める場合、前記き裂長さaとして、酸化層厚さ変化近似式導出ステップにより求められた近似式d=αtβをそのまま使用することができる。
即ち、 前記破壊応力範囲Δσfを、下記の式に基づいて求める
Δσf=ΔKeffth/〔k×{π(αtβ)}1/2
ここで、kはCT試験片の形状に基づいて定まる形状係数。
この場合は、酸化層厚さの近似式をそのまま使用するので、これまで説明した1 境界点応力拡大係数導出ステップ、2 熱処理挙動導出ステップ、3 変化近似式導出ステップを実行するとともに、4 荷重−き裂開口変位導出ステップを行うだけで、実質的に破壊応力σfの推定式を得ることができる。
一方、前記評価対象材料の所定寿命回数における破壊応力範囲Δσf0と前記境界点応力拡大係数導出ステップにより求められた境界点の応力拡大係数範囲の有効値ΔKeffthとから、ΔKeffth=k×Δσf0×(πa01/2とに基づいて、所定寿命回数における破壊応力範囲Δσf0を考慮した、き裂の進展が始る進展開始時に存在すると仮定することができる固有き裂長さa0を求め、
前記破壊応力範囲Δσfを、下記の式に基づいて求めることもできる
Δσf=ΔKeffth/〔k×{π(αtβ+a0)}1/2
ここで、kはCT試験片の形状に基づいて定まる形状係数。
このようにすることで、境界点における応力拡大係数範囲の有効値ΔKeffthと所定寿命回数における破壊応力範囲Δσf0から仮想的な初期き裂を仮定して固有き裂長さa0を求めて、使用期間の短い領域でのき裂長さを適切に仮定して、当該固有き裂長さa0と膜厚dが時間の経過とともに増加する酸化被膜の形成との両方の情報を使用して、破壊応力範囲を推定できる。発明者らは、この推定方法による推定のほうが、例えば、数十時間といった短時間側から確度の高い合理的な推定を行えると考えている。
以上の状況から、先に説明した
Δσf=ΔKeffth/〔k×{π(αtβ)}1/2
Δσf=ΔKeffth/〔k×{π(αtβ+a0)}1/2
夫々により推定される破壊応力範囲Δσfについて、数千時間から数万時間における破壊応力範囲の推定を、両破壊応力範囲の推定方法により得られる破壊応力範囲それぞれの間に、前記破壊応力範囲Δσfがあると推定することもできる。
この構成では、固有き裂長さが支配的となる疲労と、酸化被膜の形成による疲労が支配的となる疲労との両方を加味して、破壊応力範囲Δσfを適切に推定できる。
本願に係る第1実施形態の破壊応力範囲の推定方法の手順を示す図 Ni基合金の疲労き裂進展特性を示す図 CT試験片の形状を示す図 熱処理時間と酸化層厚さの関係を示す図 き裂開口変位と荷重の関係を示す図 第1実施形態により求められた使用時間と破壊応力範囲との関係線を示す図 本願に係る第2実施形態の破壊応力範囲の推定方法の手順を示す図 Ni基合金の高温疲労試験結果を示す図 第2実施形態により求められた使用時間と破壊応力範囲との関係線を示す図
以下、本願の破壊応力範囲の推定方法を、評価対象材料であるエンジン排気弁用のNi基合金に使用した結果に基づいて、具体的に説明する。
今回用いたNi基合金の組成は、表1の通りである。
Figure 2010223939
この表で、「bal」は残余分を示す。
本願の破壊応力範囲の推定方法は、少なくとも数千時間から数万時間のおける破壊応力範囲の推定を良好に行うことを目的とする。そして、この破壊応力範囲Δσfの推定において、先にも説明したように「疲労寿命=疲労き裂発生寿命」との仮定の下に使用時間領域における破壊応力範囲の推定を行う。ここで、以下に示す第1実施形態では、き裂長さaとして、酸化層厚さdの近似式をそのまま使用する。一方、第2実施形態では、第1実施形態のように酸化層厚さdの近似式をそのまま使用したのでは、初期き裂がない状態でき裂進展が始まった場合の発生応力が無限大になる不合理を回避するため、材料が本来持っている固有き裂なる概念を導入し、この固有き裂長さa0と、酸化化層厚さdとの和をき裂長さに使用する。
以下、第1実施形態、第2実施形態の順に説明する。
〔第1実施形態〕
図1に、本願に係る破壊応力範囲の推定方法の手順を示した。
以下、手順に沿って、各ステップの処理内容を説明するとともに、そのステップで得られる上記Ni基合金の結果について説明する。
1 境界点応力拡大係数導出ステップ(#1−1)
評価対象材料であるNi基合金で構成されたCT試験片(コンパクトテンション試験片)に対して、き裂進展特性評価試験を実行して、き裂進展が認められない安定状態から、き裂の急速な進展が認められる進展状態となる境界点の応力拡大係数範囲ΔKthを求める。
このき裂進展特性評価試験を実行することにより得られたNi基合金の応力拡大係数範囲ΔKと疲労き裂伝播速度da/dNを示したのが図2であり、CT試験片の形状を示したのが図3である。同図3において、長さの単位はmmである。
き裂進展特性評価試験は、ASTM D5045−93に規定される試験法に従い、試験で付与した応力範囲はΔσ=0〜4.3MPaであり、応力拡大係数範囲ΔKは、き裂深さaを測定して、ΔK=k×Δσ×(πa)1/2に従って求め、疲労き裂伝播速度da/dNは、aの増加量を1プロット毎に応力付与回数で割って求めた。ここで、kはCT試験片の形状に従って定まる形状係数であり、具体的には1.1215である。
図2に示すき裂進展特性評価から、き裂進展が認められない安定状態から、き裂の急速な進展が認められる進展状態となる境界点の応力拡大係数範囲ΔKthは、約8.68MPa・m1/2と推定した。
2 熱処理挙動導出ステップ(#2)
Ni基合金評価対象材料に熱処理を施し、熱処理により形成される酸化層厚さdと熱処理時間tとの関係である酸化層形成速度挙動を求める。
熱処理挙動導出ステップで求められた熱処理時間t(hr)と酸化層厚さd(μm)の関係を図示したのが図4である。この熱処理挙動導出ステップでは、試験を加速するため、実機温度800℃に対して、試験温度900℃とした。また、時間の加速の影響に関しては、公知の最も良く使用されるパラメータであるラルソンミラーパラメータを使用した。ラルソンミラーパラメータPは、P=絶対温度×(20+log(加熱時間))の関係となる。
例えば、実機温度が800℃であると仮定すると、実験炉等で900℃に加熱することにより、以下のように加熱時間を短縮することが可能である。
800℃ 900℃
2000hr 20.6hr
3000hr 29.9hr
5000hr 47.7hr
10000hr 89.9hr
3 変化近似式導出ステップ(#3)
熱処理挙動導出ステップ(#2)により求められた酸化層形成速度挙動に基づいて、時間t領域における酸化層厚さdの変化を、d=αtβ(α及びβは定数)として導出し酸化層厚さd(m)の近似式を求める。
Ni基合金について、α=0.326×10-6、β=0.6209となった。
4 破壊応力範囲推定ステップ
4−1 基本概念
応力拡大係数範囲の有効値ΔKeffと、き裂長さaとの関係式であるΔKeff=k×Δσ×(πa)1/2に関して(Δσは応力)、き裂長さaに、前記酸化層厚さ変化近似式導出ステップにより求められた近似式d=αtβを代入し、応力拡大係数範囲の有効値ΔKeffに、前記境界点応力拡大係数導出ステップにより求められた境界点の応力拡大係数範囲の有効値ΔKeffthを代入し、高温状態で繰り返し荷重を受けて高温疲労する評価対象材料における破壊応力範囲Δσfを推定する。
具体的な式の展開は、以下の通りである。
通常の破壊力学より、応力範囲Δσ、き裂長さaと応力拡大係数範囲の有効値ΔKeffとの関係は、ΔKeff=k×Δσ×(πa)1/2で表される。
破壊が発生する応力範囲をΔσfとすると、ΔKeffth=k×Δσf×(πa)1/2となる。
き裂長さaに、前記酸化層厚さ変化近似式導出ステップにより求められた近似式d=αtβを代入すると、ΔKeffth=1.1215×Δσf×(0.326×10-6πt0.62091/2となる。
この式が、本件に係る寿命予測式の基本的な形態である。
4−2 荷重−き裂開口変位導出ステップ(#4)
本願では、評価対象材料で構成されたCT試験片について、き裂進展特性評価試験結果を利用して、き裂開口変位COD(crack opening displacement)と荷重Pとの関係を求め、求められた荷重範囲ΔPとき裂開口変位CODとの関係から、開口比U=ΔPeff/ΔPを求める。
Ni基合金では、図5の荷重(MN)とき裂開口変位(mm)との関係から、開口比U=ΔPeff/ΔPは(3.38417−1.891169)/3.38417=0.44117となった。
き裂進展特性評価試験において、高温状態では、通常、高温加熱の影響によりCT試験片のき裂先端部近傍に圧縮の応力場が形成され、図5に示す、見かけ上かかっている見かけ上の荷重ΔPよりも少ない有効荷重ΔPeffによってき裂が進展する。そこで、この影響を取り除く。
これまでにも示したように、このような非線形な材料では、応力拡大係数範囲の有効値ΔKeffと、き裂長さaとの関係式としてΔKeff=k×Δσ×(πa)1/2を採用するのが好ましい。そこで、先に境界点応力拡大係数導出ステップ(#1−1)で求められた境界点の応力拡大係数範囲ΔKthをその有効値ΔKeffthに置き換え、この有効値を使用する(#1−2)。
以上より、先に説明した境界点での応力拡大係数範囲の有効値ΔKeffthを、破壊応力範囲Δσf及びき裂長さαtβを使用して記載し直すと、以下の通りとなる。
ΔKeffth=k×Δσf×(παtβ1/2(式1)
結果、破壊応力範囲Δσfは、
Δσf=ΔKeffth/[k×Δσf×(παtβ1/2](式2)とできる(#6)。
評価対象としたNi基合金について、 Δσf=8.68/[1.1215×(0.326×10-6πt0.62091/2]となった。
図6に、このようにして求めた破壊応力範囲Δσfと時間tとの関係を示した。
「実機使用品」と記載の「■」で示す破壊応力範囲の実測値は、800℃〜常温の変化で温度が変化する高温酸化雰囲気下で、約5000時間、Ni基合金をエンジン排気弁の表面材料として使用した後、その破壊応力を測定した結果である。破壊応力範囲曲線と、実機使用品との測定結果は、よく一致していた。
〔第2実施形態〕
先にも示したように、第2実施形態では、材料が本来持っている「固有き裂長さ」なる概念を導入し、この「固有き裂長さ」と「酸化層厚さ」とを考慮した「き裂長さ」を使用する。
図7に、図1に対応して、本願に係る破壊応力範囲の推定方法の手順を示した。
この図に示す手順には、図1に示した手順に対して、固有き裂長さ導出ステップ(#15)が追加されている。そして、本第2実施形態では、この固有き裂長さ導出ステップ(#15)で導出される固有き裂長さa0と酸化層厚さdを合算したき裂長さaを、境界点における応力拡大係数範囲の有効値と、き裂長さの関係式に導入する。
境界点応力拡大係数導出ステップ(#11−1、図1に示す#1−1)、熱処理挙動導出ステップ(#12、図1に示す#2)、変化近似式導出ステップ(#13、図1に示す#3)、荷重−き裂開口変位導出ステップ(#14、図1に示す#4)、及び境界点応力拡大係数範囲ΔKthをその有効値ΔKeffthに変換するステップ(#11−2、図1に示す#1−2)は、ステップ番号は異なるが、その内容は、実質的に同一である。
1 境界点応力拡大係数導出ステップ(#11−1)
評価対象材料であるNi基合金で構成されたCT試験片(コンパクトテンション試験片)に対して、き裂進展特性評価試験を実行して、き裂進展が認められない安定状態から、き裂の急速な進展が認められる進展状態となる境界点の応力拡大係数範囲ΔKthを求める。
先にも示したように、図2に示すき裂進展特性評価から、き裂進展が認められない安定状態から、き裂の急速な進展が認められる進展状態となる境界点の応力拡大係数範囲ΔKthは、約8.68MPa・m1/2と推定した。
2 熱処理挙動導出ステップ(#12)
Ni基合金評価対象材料に熱処理を施し、熱処理により形成される酸化層厚さと熱処理時間との関係である酸化層形成速度挙動を求める。
3 変化近似式導出ステップ(#13)
熱処理挙動導出ステップ(#12)により求められた酸化層形成速度挙動に基づいて、時間t領域における酸化層厚さdの変化を、d=αtβ(α及びβは定数)として導出し酸化層厚さd(m)の近似式を求める。
図4に示した、Ni基合金について、α=0.326×10-6、β=0.6209となった。
4 荷重−き裂開口変位導出ステップ(#14)
本願では、評価対象材料で構成されたCT試験片について、き裂進展特性評価試験結果を利用して、き裂開口変位CODと荷重Pとの関係を求める。求められた荷重範囲ΔPとき裂開口変位CODとの関係から、開口比U=ΔPeff/ΔPを求める。
Ni基合金では、図5の荷重(MN)とき裂開口変位(mm)との関係から、開口比U=ΔPeff/ΔPは(3.38417−1.891169)/3.38417=0.44117となった。この開口比U=ΔPeff/ΔPを使用して境界点応力拡大係数導出ステップで得た境界点の応力拡大係数範囲ΔKthをその有効値ΔKeffthに変換し、この有効値を使用する(#11−2)。
5 固有き裂長さ導出ステップ(#15)
この固有き裂長さ導出ステップ(#15)は、評価対象材料の所定寿命回数における破壊応力範囲Δσf0と境界点応力拡大係数導出ステップにより求められた境界点の応力拡大係数範囲ΔKeffthの有効値とから、ΔKeffth=k×Δσf0×(πa01/2に基づいて、所定寿命回数における破壊応力範囲Δσf0を考慮した、き裂の進展が始る進展開始時に存在すると仮定することができる固有き裂長さa0を求めるステップである。
以下、さらに詳細に説明する。
このステップでは、評価対象材料の評価対象環境下での疲労限度(評価対象材料の所定寿命回数における破壊応力範囲)Δσf0を求め、当該疲労限度から固有き裂長さa0を導出する。
固有き裂長さa0は、固有き裂長さa0を考慮する場合の基礎式ΔKeff=k×Δσ×[π(a1+a0)]1/2に基づいて、t=0の時の応力拡大係数範囲ΔKeff=k×Δσ×(π(a0))1/2を使用する。上記の固有き裂長さを考慮した基礎式で、a1は時間の経過とともに進展するき裂要素(本願では酸化被膜要素)であり、a0はt=0の時に存在すると仮定するき裂要素(一般に固有き裂長さと称される)である。
このような固有き裂長さa0は、高温における疲労限度(破壊応力Δσf0)を108回寿命と仮定し、評価対象材料の108回寿命を求めるのが一般的である。即ち、この108回寿命から上記ΔKeff=k×Δσ×[π(a0)]1/2に基づいて求めることができる。
図8に、本願に係るNi基合金の新品と経年使用品の高温疲労試験結果を示した。この材料の108回疲労限度は、新品で153Mpaであり、経年使用品(3000時間使用品)で80Mpa程度である。評価対象材料の固有き裂長さa0を求める場合、本来、微小なき裂しか存在しない材料において固有き裂長さa0が仮定されるものであるため、固有き裂長さa0を求める場合153MPaとするのが適当である。
先に示したように、この材料の開口比U=ΔPeff/ΔPは0.44117であり、図2から応力拡大係数範囲ΔKの閾値はΔKth=8.86と判明している。よって、き裂が進展し始める境界点での応力拡大係数範囲の有効値はΔKeffth=0.44117×8.68=3.8339となった。
求まった境界点における応力拡大係数範囲の有効値ΔKeffthと、先に求めた108回寿命における破壊応力範囲Δσf0とを使用して、固有き裂長さa0を、以下のように推定した。
ΔKeffth=k×Δσf0×(πa01/2
3.8339=1.1215×153×(πa01/2
0=0.1589×10-3(m)。
6 破壊応力範囲推定ステップ
第2実施形態では、先にも示したように、き裂長さaとして、酸化層厚さdと固有き裂長さa0との和を使用する。
応力拡大係数範囲の有効値ΔKeffとき裂長さa=d+a0とは、下記基本式で繋がる。
ΔKeff=k×Δσ×[π(d+a0)]1/2
上記の有効な応力拡大係数範囲の閾値ΔKeffthと、酸化層厚さdの近似式を考慮すると、破壊応力範囲Δσfとは、以下の式とできる(#16)。
ΔKeffth=k×Δσf×{π(αtβ+a0)}1/2(式3)
結果、破壊応力範囲Δσfは、
Δσf=ΔKeffth/〔k×{π(αtβ+a0)}1/2〕となる(#17)。
評価対象としたNi基合金については、
Δσf=3.8338/〔1.1215×{π(0.326×10-6×t0.6209+0.1589×10-3)}1/2
となった。
図9に、このようにして求めた破壊応力範囲Δσfと時間tとの関係を示した。
「実機使用品」と記載の「■」で示す破壊応力範囲の実測値は、800℃〜常温の変化で温度が変化する高温酸化雰囲気下で、約5000時間、Ni基合金をエンジン排気弁の表面材料として使用した後、その破壊応力を測定した結果である。破壊応力範囲曲線と、実機使用品との測定結果は、よく一致していた。
よって、経年使用によって低下していく破壊応力範囲を精度良く予測することが可能となった。実際に使用する際には、実部材にかかる応力範囲を明確化し、適正な安全率を考慮することにより本発明で得られた予測曲線を用いて、適正な交換周期の設定が可能となった。
〔別実施形態〕
以上説明したように、第1実施形態と第2実施形態とで、夫々、破壊応力範囲Δσfが異なる。そこで、両者の実施形態を重み付けして、その重み付けの結果として、実際の破壊応力範囲を推定することもできる。
即ち、第1実施形態における破壊応力範囲
Δσf=ΔKeffth/〔k×{π(αtβ)}1/2
及び、第2実施形態における破壊応力範囲
Δσf=ΔKeffth/〔k×{π(αtβ+a0)}1/2
夫々により推定される破壊応力範囲Δσfについて、数千時間から数万時間における破壊応力範囲の推定を、両破壊応力範囲の推定方法により得られる破壊応力範囲それぞれの間に、前記破壊応力範囲Δσfがあると推定することもできる。
このようにすると、固有き裂長さa0が支配的となる疲労と、酸化被膜の形成による疲労が支配的となる疲労との両方を加味して、破壊応力範囲Δσfを適切に推定できる。
高温酸化雰囲気下で疲労破壊に至ることがある評価対象材料の破壊応力範囲を、合理的かつ比較的汎用性のある試験工程を経て得ることができる破壊応力範囲の推定方法を得ることができた。

Claims (4)

  1. 高温酸化雰囲気下で繰り返し荷重を受けて高温疲労する評価対象材料における破壊応力範囲Δσfを推定する破壊応力範囲の推定方法であって、
    前記評価対象材料で構成されたCT試験片に対して、き裂進展特性評価試験を実行して、き裂進展が認められない安定状態から、き裂の急速な進展が認められる進展状態となる境界点の応力拡大係数範囲ΔKthを求める境界点応力拡大係数導出ステップと、
    前記評価対象材料に熱処理を施し、熱処理により形成される酸化層厚さと熱処理時間との関係である酸化層形成速度挙動を求める熱処理挙動導出ステップと、
    前記熱処理挙動導出ステップにより求められた酸化層形成速度挙動に基づいて、時間t領域における酸化層厚さdの変化を、d=αtβ(α及びβは定数)として導出する酸化層厚さ変化近似式導出ステップと、
    前記評価対象材料で構成されたCT試験片について、き裂開口変位CODと前記CT試験片にかかる荷重Pとの関係を求める試験であるき裂進展特性評価試験を行う荷重−き裂開口変位導出ステップを実行するとともに、前記荷重−き裂開口変位導出ステップで求められた荷重―き裂開口変位の関係から、前記評価対象材料の開口比U=ΔPeff/ΔPを求め、
    kを形状係数とする、応力拡大係数範囲の有効値ΔKeffと、き裂長さaとの関係式であるΔKeff=k×Δσ×(πa)1/2に関して、
    前記き裂長さaに、前記酸化層厚さ変化近似式導出ステップにより求められた近似式d=αtβを使用して求まるき裂長さ代表式を代入し、
    前記応力拡大係数範囲に、前記境界点応力拡大係数導出ステップにより求められた境界点の応力拡大係数範囲の有効値ΔKeffthを代入し、
    高温状態で繰り返し荷重を受けて高温疲労する評価対象材料における破壊応力範囲Δσfを推定する破壊応力範囲の推定方法。
  2. 前記破壊応力範囲Δσfを、下記の式に基づいて求める請求項1記載の破壊応力範囲の推定方法
    Δσf=ΔKeffth/〔k×{π(αtβ)}1/2
    ここで、kはCT試験片の形状に基づいて定まる形状係数。
  3. 前記評価対象材料の所定寿命回数における破壊応力範囲Δσf0と前記境界点応力拡大係数導出ステップにより求められた境界点の応力拡大係数範囲の有効値ΔKeffthとから、ΔKeffth=k×Δσf0×(πa01/2とに基づいて、所定寿命回数における破壊応力範囲Δσf0を考慮した、き裂の進展が始る進展開始時に存在すると仮定することができる固有き裂長さa0を求め、
    前記破壊応力範囲Δσfを、下記の式に基づいて求める請求項1記載の破壊応力範囲の推定方法
    Δσf=ΔKeffth/〔k×{π(αtβ+a0)}1/2
    ここで、kはCT試験片の形状に基づいて定まる形状係数。
  4. 請求項2記載の破壊応力範囲の推定方法と請求項3記載の破壊応力範囲の推定方法を実行し、数千時間から数万時間における破壊応力範囲の推定を、
    請求項2及び請求項3記載の破壊応力範囲の推定方法により得られる破壊応力範囲それぞれの間に、前記破壊応力範囲Δσfがあると推定する破壊応力範囲の推定方法。
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