JP2010223280A - 高圧液体通路装置 - Google Patents

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JP2010223280A JP2009069208A JP2009069208A JP2010223280A JP 2010223280 A JP2010223280 A JP 2010223280A JP 2009069208 A JP2009069208 A JP 2009069208A JP 2009069208 A JP2009069208 A JP 2009069208A JP 2010223280 A JP2010223280 A JP 2010223280A
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Abstract

【課題】容易な手段の採用によりコスト上昇を抑制しつつ、高い気密性が得られる高圧液体通路装置を提供すること。
【解決手段】高圧燃料通路21には、チップパッキン2のノズルボディ11側の端面22近傍に高圧燃料通路21の外周側に延出するように高圧燃料通路21とほぼ同軸上且つリング状の凹部211が設けられている。凹部211内へ高圧燃料が導入されると、棚部23は、凹部211の壁面に作用する燃料圧力を受けてノズルボディ11側へ変形しようとするので、棚部23とノズルボディ11との密着部分において、高圧燃料通路21の開口部周囲部分の面圧が、他の部分の面圧よりも高くなる。これにより、高圧燃料通路111と高圧燃料通路21との接続部における気密性をより高めることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体が流れる部分通路を有する部材を複数個備え、各部材の前記部分通路が開口している端面同士を密着させることにより前記部分通路が一体的に連通して通路を形成するように構成される高圧液体通路装置に関するもので、特にエンジンの燃料噴射装置に適用して好適である。
高圧液体通路装置として、たとえばエンジンの燃料噴射装置がある。これは、高圧液体燃料をエンジンの燃焼室内へ噴射するためのものである。燃料噴射装置は、燃料を噴射する噴孔を備えた噴射ノズルおよび噴射ノズルからの燃料噴射・噴射停止を制御する制御弁を積層配置して構成されている。電磁弁部から噴射ノズルへ高圧燃料を供給する燃料通路は、噴射ノズルのノズルボディが備える部分通路と電磁弁のロアボディが備える部分通路とをノズルボディとロアボディとの密着部で互いに連通させることにより形成されている。
上述の燃料噴射装置においては、2つの部分通路の継ぎ目における高圧液体燃料の気密性を向上させる必要がある。
そのため、ノズルボディとロアボディとを結合するための締付部材の締付トルクを増大してノズルボディおよびロアボディの軸方向の力(軸力)を増大させ、ノズルボディおよびロアボディの密着部の面圧を高める手段が講じられている。また、別の方法として、ノズルボディおよびロアボディの密着部の圧接面積(当接面積)を減少させ、同じ軸力であってもより大きな面圧が得られるようにした手段が公開されている(特許文献1参照)。
欧州特許第1165961号明細書
しかし、上述した密着部の面圧を高める手段のうち、ノズルボディとロアボディとを結合するための締付部材の締付トルクを増大する手段は、ノズルボディ、ロアボディおよび締結部材の強度向上が必要なため、より強度の高い材質を用いなければならずコスト上昇を招く恐れがある。一方、ノズルボディおよびロアボディの密着部の圧接面積(当接面積)を減少させる方法は、面圧を高められるものの、気密維持のためのシール長さ確保が困難になるという問題が生じる。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決し、容易な手段の採用によりコスト上昇を抑制しつつ、高い気密性が得られる高圧液体通路装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための手段およびその作用効果について以下に説明する。
本発明の請求項1に記載の高圧液体通路装置は、液体が流れる部分通路を有する部材を複数個備え、各部材の部分通路が開口している端面同士を密着させることにより部分通路が一体的に連通して通路を形成するように構成される高圧液体通路装置であって、互いに密着する2つの部材の一方において、部分通路の端面近傍部分に部分通路の外周側に延出するように形成された凹部を備えることを特徴としている。
このような構成において、部分通路を高圧液体が流れるときには凹部内へも高圧液体が流入し充満する。高圧液体の圧力は凹部内において凹部の壁面全体に作用する。凹部の壁面のうち通路を形成するもう一方の部材と密着している端面と背中合わせの面である背面にも作用する。この背面に対して高圧液体の圧力が及ぼす力の作用方向は、もう一方の部材と密着している端面に向かう方向である。すなわち、部材と部材との密着部の面圧を高めるように作用する。さらに、凹部は部分通路の外周側に延出するように形成されているので、部材の端面において部分通路の周縁部の面圧を高めるように作用する。すなわち、最も気密性を高めたい部位の面圧を高めるように作用する。
以上により、部材において部分通路の外周側に凹部を形成するという容易な手段により、コスト上昇を抑制しつつ、高い気密性が得られる高圧液体通路装置を提供することができる。
本発明の請求項2に記載の高圧液体通路装置は、凹部は複数個が部分通路に対して放射状に形成されることを特徴としている。
このような構成によれば、部材の端面において部分通路の周縁部の面圧が高められた部分が、部分通路の周方向において複数個所放射状に存在する。これにより、部材の端面において部分通路の周縁部の面圧を周方向においてより均等に高めることができる。
本発明の請求項3に記載の高圧液体通路装置は、凹部は連続したリング状の溝として形成されることを特徴としている。
このような構成によれば、凹部の壁面のうち通路を形成するもう一方の部材と密着している端面と背中あわせの面である背面が部分通路の外周にリング状に存在する。したがって、リング状の背面が高圧液体の圧力を受けることになり、部材の端面において部分通路の周縁部の面圧が高められた部分が、部分通路の周方向にリング状に形成される。すなわち、部材と部材との密着面において通路の周縁部の全周に亘って面圧を均一に高めることができる。これにより、部材において部分通路の外周側に凹部を形成するという容易な手段により、コスト上昇を抑制しつつ、高い気密性が得られる高圧液体通路装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る高圧液体通路装置としてのインジェクタを模式的に表した断面図である。 図1図示A部分を具体的に表した拡大断面図である。 図1図示B部分を具体的に表した拡大断面図である。 図1図示C部分を具体的に表した拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係るインジェクタの変形例を示す部分断面図である。
以下、本発明に係る高圧液体通路装置を、ディーゼルエンジン用燃料噴射システムであるコモンレール式燃料噴射システムに用いられているインジェクタ100に適用した場合を例にとり、図面に基づいて説明する。
インジェクタ100は、ディーゼルエンジン(図示せず)のシリンダヘッド(図示せず)に取り付けられている。インジェクタ100は、コモンレール(図示せず)内に蓄えられた高圧燃料の供給を受けるとともに、燃料をシリンダ(図示せず)内へ噴射するものである。
インジェクタ100は、図1に示すように、ノズル1、チップパッキン2、ロアボディ3、制御弁4が、この順番で積層され一体化されて構成されている。
ノズル1は、ノズルボディ11内に、略円柱状のノズルニードル12がその軸方向に移動可能に嵌合保持されている。
ノズルボディ11には、液体である高圧燃料が流通する部分通路としての高圧燃料通路111、高圧燃料通路111を介して高圧燃料が供給される燃料溜り112、高圧燃料がディーゼルエンジンのシリンダ内に噴出する出口としての噴孔113、噴孔113の上流側にノズルニードル112が着座可能に設けられたテーパ状の弁座114、燃料溜り112と噴孔113とを連通させる連通路115、およびノズルニードル12が嵌合挿入されるノズルニードル嵌合孔116が形成されている。
ノズルニードル12には、噴孔113側から反噴孔側に向かって順に、テーパ状にノズルボディ11の弁座114に当接可能なシート部121、小径円柱部122、テーパ状の受圧部123、ノズルボディ11のノズルニードル嵌合孔116に嵌合可能な大径円柱部124が形成されている。そして、シート部121が弁座114に離間・当接することにより、噴孔113が開閉される、言い換えると、噴孔113から燃料が噴射・噴射停止される。また、受圧部123には燃料溜り112の燃料圧力が作用し、これにより、ノズルニードル12は開弁方向、言い換えると、弁座114から離れる方向に付勢される。大径円柱部124はノズルニードル嵌合孔116に摺動自在にかつ液密に保持されている。
ノズル1の反噴孔側には、図1に示すように、チップパッキン2が配設されている。このチップパッキン2の反ノズル側にロアボディ3が配設され、ノズル1とチップパッキン2とロアボディ3とは、リテーニングナット5のメネジ部をロアボディ3のオネジ部に螺合させることにより結合されている。
チップパッキン2は、液体である高圧燃料が流通する部分通路であり、且つロアボディ3の高圧燃料通路31とノズルボディ11の高圧燃料通路111を連通するための高圧燃料通路21備えている。
ロアボディ3は、図1に示すように、液体である高圧燃料が流通する部分通路であり、且つ図示しないコモンレールからの高圧燃料をチップパッキン2の高圧燃料通路21に導くとともにコモンレールからの高圧燃料をオリフィスボディ42の高圧燃料通路421へ導くための高圧燃料通路31、コマンドピストン32を摺動自在に且つ液密に保持するコマンドピストン嵌合孔33、プレッシャピン34およびノズルスプリング35が収容されるスプリング収容室36、スプリング収容室36内へリークした燃料を図示しない燃料タンクに戻すための戻し燃料通路37を備えている。また、ロアボディ3は、戻し燃料通路37と後述する制御弁4のオリフィスボディ42が備える低圧燃料通路423とを連通する低圧燃料通路39を備えている。また、ロアボディ3は、図示しないコモンレールからの高圧燃料を高圧燃料通路31へ導くための導入通路30を備えている。導入通路30は、図示しないコネクタおよび配管を介してコモンレールへ接続されている。また、ロアボディ3は、コマンドピストン嵌合孔33における反ノズル側の端部に、後述する制御弁4によって内部の燃料圧力が高圧と低圧に切り替えられる制御室38を備えている。コマンドピストン32、プレッシャピン34およびノズルニードル12は、図1に示すように、この順番で直列且つ同軸上に配置されている。ノズルスプリング35は、スプリング収容室36内に圧縮状態で装着されている。これにより、ノズルスプリング35の弾性力は、プレッシャピン34を介してノズルニードル12に対して、ノズルニードル12をノズルボディ11の弁座114に当接させる方向に作用している。言い換えると、ノズルスプリング35の弾性力は、ノズル1の噴孔113を閉じる向きに作用している。また、ノズルスプリング35もノズルニードル12を閉弁向きに付勢している。コマンドピストン32は、制御室38内の燃料圧力は、コマンドピストン32に対し、ノズルニードル12をノズルボディ11の弁座114に当接させる方向に作用する。
ロアボディ3のノズル1と反対側には、図1に示すように、制御弁4が配置されている。制御弁4は、図1に示すように、アッパーボディ41、オリフィスボディ42、コイル43、アーマチャ44、アーマチャ44をオリフィスボディ42側へ向けて付勢するスプリング45から構成されている。オリフィスボディ42、アーマチャ44、スプリング45およびコイル43は、この順番でアッパーボディ41内に積層配置されている。制御弁4は、オリフィスボディ42をロアボディ3に密着させつつ、アッパーボディ41のメネジ部をロアボディ3のオネジ部に螺合させることによりロアボディ3に結合されている。
制御弁4のオリフィスボディ42には、ロアボディ3の高圧燃料通路31からの高圧燃料を制御室38へ導く高圧燃料通路421と、制御室38とオリフィスボディ42を挟んで反対側にあり且つアーマチャ44を収容している低圧室46とを連通する逃がし通路422が形成されている。この逃がし通路422は、アーマチャ44により、遮断・開放される。すなわち、アーマチャ44がオリフィスボディ42に当接すると逃がし通路422は遮断され、制御室38と低圧室46との連通が遮断される。一方、アーマチャ44がオリフィスボディ42から離れると逃がし通路422は開放され、制御室38と低圧室46とが連通が連通される。また、オリフィスボディ42には、図1に示すように、低圧室46とロアボディ3の低圧燃料通路39とを連通するための低圧燃料通路423が設けられている。これにより、制御弁4の低圧室46は、低圧燃料通路423、低圧燃料通路39および戻し燃料通路37を介して図示しない燃料タンクへ連通する。コイル43は、図1に示すように、リード線を介してバッテリ200およびバッテリ200と直列接続されたスイッチ300に接続されている。なお、図1は、コイル43、バッテリ200およびスイッチ300の接続関係を模式的に表したものであるが、実際は、スイッチ300はマイクロコンピュータ(図示せず)等により構成され開閉制御されている。
制御弁4において、スイッチ300が開状態となりバッテリ200からコイル43へ電流が供給されていないときには、コイル43は電磁力を発生せずアーマチャ44はスプリング45の付勢力を受けてオリフィスボディ42に当接し、逃がし通路422を閉塞している。一方、スイッチ300が閉じられバッテリ200からコイル43へ電流が供給されると、コイル43は電磁力を発生しアーマチャ44はコイル43の電磁力によりコイル43側へ吸引されアーマチャ44がオリフィスボディ42から離間し、逃がし通路422が開放される。
上述したインジェクタ100の構成においては、インジェクタ100が完成した状態で、ノズルボディ11の高圧燃料通路111、ロアボディ3の高圧燃料通路37およびオリフィスボディ42の高圧燃料通路421が互いに連通して、一つの連続した高圧燃料通路を形成する。
次に、以上のように構成されたインジェクタ100の作動を説明する。
スイッチ300が開状態であってバッテリ200からコイル43へ電流が供給されていないときには、コイル43は電磁力を発生せずアーマチャ44はスプリング45の付勢力を受けてオリフィスボディ42に当接し、逃がし通路422を閉塞している。すなわち、制御室38へは、コモンレール(図示せず)からの高圧燃料が導入通路30、高圧燃料通路31、高圧燃料通路421を介して導入されるのみであり、制御室38内燃料圧力はコモンレール(図示せず)内燃料圧力とほぼ等しい高圧となっている。つまり、コマンドピストン32が制御室38内燃料圧力を受けてノズルニードル12の着座方向に作用する力が大きい状態となっている。したがって、ノズルニードル12の受圧部123が燃料溜り112内の燃料圧力を受けてノズルニードル12の離座方向に作用する力が、コマンドピストン32およびプレッシャピン34を介してノズルニードル12を着座方向に付勢する力を下回るので、ノズルニードル12のシート部121が弁座114に着座して噴孔113が閉じられ、燃料噴射は行われない。
スイッチ300が閉に切り替えられてバッテリ200からコイル43へ電流が供給されると、コイル43は電磁力を発生しアーマチャ44はコイル43の電磁力によりコイル43側へ吸引されアーマチャ44がオリフィスボディ42から離間し、逃がし通路422が開放される。すなわち、制御室38へは、コモンレール(図示せず)からの高圧燃料が導入通路30、高圧燃料通路31、高圧燃料通路421を介して導入されると同時に、制御室38内燃料は逃がし通路422を通って低圧側である燃料タンク(図示せず)へ流出する。これにより、制御室38内燃料圧力が低下し、コマンドピストン32が制御室38内燃料圧力を受けてノズルニードル12の着座方向に作用する力が減少する。したがって、ノズルニードル12の受圧部123が燃料溜り112内の燃料圧力を受けてノズルニードル12の離座方向に作用する力が、コマンドピストン32およびプレッシャピン34を介してノズルニードル12を着座方向に付勢する力を上回り、ノズルニードル12のシート部121が弁座114から離れ、噴孔113が開放され、燃料噴射が行われる。
その後、再びスイッチ300が開放されてコイル43への電流供給が遮断されると、コイル43の電磁力が消滅し、アーマチャ44は、スプリング45の付勢力を受けて移動してオリフィスボディ42に当接し逃がし通路422を閉塞する。これにより、制御室38内燃料の低圧側への流出が停止し、制御室38内燃料圧力が再び上昇し、コマンドピストン32およびプレッシャピン34を介してノズルニードル12を閉弁向きに付勢する力が大きくなるため、ノズルニードル12が着座方向に移動し、シート部121が弁座114に着座して噴孔113が閉じられ、燃料噴射が終了する。
次に、本発明の一実施形態に係る高圧液体通路装置としてのインジェクタ100の特徴である、各高圧燃料通路111、21、31、421の接続部の構成について説明する。
先ず、高圧燃料通路111と高圧燃料通路21との接続部の構成について説明する。インジェクタ100においては、図2に示すように、ノズルボディ11とチップパッキン2とが互いに密着することにより、高圧燃料通路111と高圧燃料通路21とが連続した一つの通路を形成するように接続されている。ここで、チップパッキン2のノズルボディ11側端面、つまりノズルボディ11と密着している端面22近傍において、高圧燃料通路21には、高圧燃料通路21の外周側に延出するように凹部211が設けられている。凹部211は、図2に示すように、高圧燃料通路21とほぼ同軸上且つリング状に形成されている。凹部211は高圧燃料通路21と連通しているので、凹部211内へも高圧燃料が導入され凹部211の壁面へも燃料圧力が作用する。
ここで、本発明の一実施形態に係るインジェクタ100では、チップパッキン2の凹部211とチップパッキン2の端面22間の部分である棚部23の高圧燃料通路21の軸方向寸法である厚さ寸法t1を、端面22が自由状態であるとき、すなわち、ノズルボディ11により拘束されていないと仮定したときに、凹部211の壁面に作用する燃料圧力を受けて棚部23が図2中において破線で示すように変形可能であるように設定されている。このような構成とすると、インジェクタ100の完成状態において、高圧燃料通路21および凹部211内へ高圧燃料が導入されると、棚部23は、凹部211の壁面に作用する燃料圧力を受けてノズルボディ11側へ変形しようとする。その結果、棚部23とノズルボディ11との密着部分の面圧、言い換えると、高圧燃料通路21の端面22における開口部周囲部分の面圧が、棚部23外周部分の面圧よりも高くなる。これにより、高圧燃料通路111と高圧燃料通路21との接続部、すなわちノズルボディ11とチップパッキン2との密着部において、高圧燃料通路111、21の周囲部分の面圧をより高めて、高圧燃料通路111と高圧燃料通路21との接続部における気密性をより高めることができる。
続いて、高圧燃料通路21と高圧燃料通路31との接続部の構成について説明する。インジェクタ100においては、図3に示すように、チップパッキン2とロアボディ3とが互いに密着することにより、高圧燃料通路21と高圧燃料通路31とが連続した一つの通路を形成するように接続されている。ここで、ロアボディ3のチップパッキン2側端面、つまりチップパッキン2と密着している端面3a近傍において、高圧燃料通路31には、高圧燃料通路31の外周側に延出するように凹部311が設けられている。凹部311は、図3に示すように、高圧燃料通路31とほぼ同軸上且つリング状に形成されている。凹部311は高圧燃料通路31と連通しているので、凹部311内へも高圧燃料が導入され凹部311の壁面へも燃料圧力が作用する。
ここで、本発明の一実施形態に係るインジェクタ100では、ロアボディ3の凹部311とロアボディ3の端面3a間の部分である棚部3bの高圧燃料通路31の軸方向寸法である厚さ寸法t2を、端面3aが自由状態であるとき、すなわち、チップパッキン2により拘束されていないと仮定したときに、凹部311の壁面に作用する燃料圧力を受けて棚部3bが図3中において破線で示すように変形可能であるように設定されている。このような構成とすると、インジェクタ100の完成状態において、高圧燃料通路31および凹部311内へ高圧燃料が導入されると、棚部3bは、凹部311の壁面に作用する燃料圧力を受けてチップパッキン2側へ変形しようとする。その結果、棚部3bとチップパッキン2との密着部分の面圧、言い換えると、高圧燃料通路31の端面3aにおける開口部周囲部分の面圧が、棚部3b外周部分の面圧よりも高くなる。これにより、高圧燃料通路21と高圧燃料通路31との接続部、すなわちチップパッキン2とロアボディ3との密着部において、高圧燃料通路21、31の周囲部分の面圧をより高めて、高圧燃料通路21と高圧燃料通路31との接続部における気密性をより高めることができる。
最後に、高圧燃料通路31と高圧燃料通路421との接続部の構成について説明する。インジェクタ100においては、図4に示すように、ロアボディ3とオリフィスボディ42とが互いに密着することにより、高圧燃料通路31と高圧燃料通路421とが連続した一つの通路を形成するように接続されている。ここで、オリフィスボディ42のロアボディ3側端面、つまりロアボディ3と密着している端面42a近傍において、高圧燃料通路4211には、高圧燃料通路421の外周側に延出するように凹部421aが設けられている。凹部421aは、図4に示すように、高圧燃料通路421とほぼ同軸上且つリング状に形成されている。凹部421aは高圧燃料通路421と連通しているので、凹部421a内へも高圧燃料が導入され凹部421aの壁面へも燃料圧力が作用する。
ここで、本発明の一実施形態に係る高圧液体通路装置としてのインジェクタ100では、オリフィスボディ42の凹部421aとオリフィスボディ42の端面42a間の部分である棚部42bの高圧燃料通路421の軸方向寸法である厚さ寸法t3を、端面42aが自由状態であるとき、すなわち、ロアボディ3により拘束されていないと仮定したときに、凹部421aの壁面に作用する燃料圧力を受けて棚部42bが図4中において破線で示すように変形可能であるように設定されている。このような構成とすると、インジェクタ100の完成状態において、高圧燃料通路421および凹部421a内へ高圧燃料が導入されると、棚部42bは、凹部421aの壁面に作用する燃料圧力を受けてロアボディ3側へ変形しようとする。その結果、棚部42bとロアボディ3との密着部分の面圧、言い換えると、高圧燃料通路421の端面42aにおける開口部周囲部分の面圧が、棚部42b外周部分の面圧よりも高くなる。これにより、高圧燃料通路31と高圧燃料通路421との接続部、すなわちロアボディ3とオリフィスボディ42との密着部において、高圧燃料通路31、421の周囲部分の面圧をより高めて、高圧燃料通路31と高圧燃料通路421との接続部における気密性をより高めることができる。
また、本発明の一実施形態に係る高圧液体通路装置としてのインジェクタ100において、直列に積層配置される各部材(チップパッキン2、ロアボディ3、オリフィスボディ42)に対して、それらが単体の状態において、凹部211、凹部311、凹部421aを形成することは比較的容易である。したがって、容易な手段を採用することによりコスト上昇を抑制しつつ、各部材の接続部における気密性を良好に維持することが可能なインジェクタ100を提供することができる。
なお、以上説明した本発明の一実施形態に係るインジェクタ100では、互いに密着接続される2つの部材、すなわち、ノズルボディ11とチップパッキン2、チップパッキン2とロアボディ3、ロアボディ3とオリフィスボディ42において、どちらか一方の高圧燃料通路に凹部を設けているが、両方の高圧燃料通路に凹部を設けてもよい。
また、以上説明した本発明の一実施形態に係るインジェクタ100では、高圧燃料通路に形成される凹部はいずれも円周方向に連続したリング状であるが、凹部Xを、図5に示すように、高圧燃料通路Hの外周側に放射状に複数個を設けても良い。
なお、以上のとおり、本発明に係る高圧液体通路装置をコモンレール式燃料噴射システムに用いられているインジェクタ100に適用した場合を例にとり説明する。以上説明したが、本発明に係る高圧液体通路装置は、インジェクタ100に限定されるものではなく、
部分通路を備えた部材を複数個、端面同士を密着させることにより部分通路が一体的に連通して一つの通路を形成するような構成を備える装置であれば、どのようなものにも適用可能である。したがって、通路を流れる液体も、燃料に限定されるものではなく、潤滑油、冷却水、その他薬品等なんでも良い。
1 ノズル
11 ノズルボディ(部材)
111 高圧燃料通路(部分通路)
112 燃料溜り
113 噴孔
114 弁座
115 連通路
116 ノズルニードル嵌合孔
12 ノズルニードル
121 シート部
122 小径円柱部
123 受圧部
124 大径円柱部
2 チップパッキン(部材)
21 高圧燃料通路(部分通路)
211 凹部
22 端面
23 棚部
3 ロアボディ(部材)
30 導入通路
31 高圧燃料通路(部分通路)
311 凹部
32 コマンドピストン
33 コマンドピストン嵌合孔
34 プレッシャレピン
35 ノズルスプリング
36 スプリング収容室
37 戻し燃料通路
38 制御室
39 低圧燃料通路
3a 端面
3b 棚部
4 制御弁
41 アッパーボディ
42 オリフィスボディ(部材)
421 高圧燃料通路(部分通路)
421a 凹部
422 逃がし通路
423 低圧燃料通路
42a 端面
42b 棚部
43 コイル
44 アーマチャ
45 スプリング
46 低圧室
5 リテーニングナット
100 インジェクタ(高圧液体通路装置)
200 バッテリ
300 スイッチ
H 高圧燃料通路
t1、t2、t3 厚さ寸法
X 凹部

Claims (3)

  1. 液体が流れる部分通路を有する部材を複数個備え、各部材の前記部分通路が開口している端面同士を密着させることにより前記部分通路が一体的に連通して通路を形成するように構成される高圧液体通路装置であって、
    互いに密着する2つの前記部材の一方において、前記部分通路の前記端面近傍部分に前記部分通路の外周側に延出するように形成された凹部を備えることを特徴とする高圧液体通路装置。
  2. 前記凹部は複数個が前記部分通路に対して放射状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の高圧液体通路装置。
  3. 前記凹部は連続したリング状の溝として形成されることを特徴とする請求項1に記載の高圧液体通路装置。
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