JP2010223081A - 可変動弁機構の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、可変動弁機構の制御装置に関し、螺旋状溝外でピンとカムシャフトの周面が接触することによる騒音や磨耗を抑制しつつ、確実にピンを螺旋状溝に挿入し、バルブの開弁特性を切り換えることのできる可変動弁機構の制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】突起部を有する変位部材の変位によりバルブの開弁特性を切り換える可変機構を備える。また、カム軸の外周面に形成され、アクチュエータに突き出された突起部と係合しうる螺旋状溝を備える。さらに、バルブの開弁特性を切り換える開弁特性変更要求があった場合に、カム軸の外周面に定めた目標接触位置に向けて突起部を突き出すようにアクチュエータを駆動させる。この目標接触位置を、カム軸の回転数及びアクチュエータの応答実力値の少なくとも一方に基づいて定める。
【選択図】図6

Description

この発明は、可変動弁機構の制御装置に係り、特に、車両に搭載される可変動弁機構の制御を実行するのに好適な可変動弁機構の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1に開示されるように、バルブの開弁特性を切り換える可変動弁機構が知られている。また、本公報には、アクチュエータにより駆動されるピンを、カムシャフトに設けられた螺旋状溝に挿入し、カムシャフトの回転に伴うピンの移動により、バルブの開弁特性を変更する技術が開示されている。このような技術によれば、ピンを螺旋状溝に挿入させた後、カムシャフトを1回転させることで、バルブの開弁特性を変更することができる。
特開平6−212924号公報
しかしながら、上記従来の可変動弁機構では、高回転領域においてバルブの開弁特性を変更する場合、高速回転するカムシャフトの螺旋状溝の開始点にピンの挿入が間に合わないことがある。この場合、開弁特性の変更が1サイクル遅れてしまい、バルブ制御の応答性が悪化してしまう。この課題に対して、常に螺旋状溝の開始点より前の回転位置で、ピンをカムシャフトの周面に当接させておくように設計しておくことが考えられる。確かに、予めピンを螺旋用溝の開始点より手前でカムシャフトの周面に押し付けておけば、ピンを螺旋状溝の開始点に挿入することができる。しかしながら、螺旋状溝外でピンとカムシャフトの周面が接触することによる騒音の発生や、ピンとカムシャフトとに生じる磨耗が問題となる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、螺旋状溝外でピンとカムシャフトの周面が接触することによる騒音や磨耗を抑制しつつ、確実にピンを螺旋状溝に挿入し、バルブの開弁特性を切り換えることのできる可変動弁機構の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、可変動弁機構の制御装置であって、
突起部を有する変位部材と、
前記変位部材の変位によりバルブの開弁特性を切り換える可変機構と、
前記突起部を突き出し可能なアクチュエータと、
カム軸の外周面に形成され、前記アクチュエータに突き出された前記突起部と係合しうる螺旋状溝と、
前記バルブの開弁特性を切り換える開弁特性変更要求があった場合に、前記カム軸の外周面に定めた目標接触位置に向けて突起部を突き出すように、前記アクチュエータを駆動させるアクチュエータ制御手段と、
前記カム軸の回転数及び前記アクチュエータの応答実力値の少なくとも一方に基づいて、前記目標接触位置を定める目標接触位置決定手段と、を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記目標接触位置決定手段は、
前記カム軸の回転数が高いほど大きな値となり前記アクチュエータの応答実力値が高いほど小さな値となる関係値について、該関係値が上限値より大きいか否かを判定する判定手段と、
前記関係値が前記上限値以下である場合は、前記目標接触位置を、前記螺旋状溝の開始区間に定める第1位置決定手段と、
前記関係値が前記上限値より大きい場合は、前記目標接触位置を、前記螺旋状溝の開始区間より前の回転位置にある前記カム軸の外周面上に定める第2位置決定手段と、を含むことを特徴とする。
また、第3の発明は、第2の発明において、
前記第2位置決定手段は、前記関係値が前記上限値より大きい場合において、前記関係値が小さいほど、前記目標接触位置を、前記螺旋状溝の開始区間の近くに定めること、を特徴とする。
また、第4の発明は、第1乃至第3の発明のいずれかにおいて、
前記カム軸は、前記螺旋状溝の開始区間より前の前記カム軸の外周面であって前記突起部が前記螺旋状溝に挿入されることのない区間の円径が、他区間の円径よりも大きいこと、を特徴とする。
また、第5の発明は、第1乃至第4の発明のいずれかにおいて、
前記開弁特性変更要求があった場合に、前記カム軸を遅角させる遅角手段、を備えることを特徴とする。
第1の発明及び第2の発明によれば、関係値が上限値を越えない場合、即ち、アクチュエータの実力に対してカム軸の回転が低回転である場合には、突起部を螺旋状溝の開始区間に直接挿入することができる。直接挿入することで、突起部とカム軸との接触音を軽減することができる。特に低回転領域では、内燃機関の他の騒音に比して相対的に突起部とカム軸との接触音が聞き取り易くなるため、この接触音を低減することはNV(Noise Vibration)低減の観点から効果的である。
一方、関係値が上限値を超える場合、即ち、アクチュエータの実力に対してカム軸の回転が高回転である場合には、突起部を螺旋状溝の開始区間よりも手前のカム軸外周面上に当接させることができる。そのため、カム軸の回転に伴い、突起部を螺旋状溝に確実に挿入しバルブの開弁特性を変更することができる。高回転領域では、突起部とカム軸との接触音よりも、機関の振動や、バルブ着座音等によるNVが問題となるため、相対的に接触音は問題とならない。
このように、本発明によれば、突起部とカム軸との接触音が問題となる低回転領域におけるNV低減を図りつつ、高回転領域においても応答性高くバルブの開弁特性を変更することができる。また、関係値が上限を超える場合にのみ、突起部とカム軸周面とを当接させるため、突起部とカム軸周面との磨耗を低減することができる。
第3の発明によれば、関係値が上限値より大きい場合であっても、関係値が小さいほど螺旋状溝の開始区間の近くにおいて、突起部とカム軸周面とを当接させることができる。螺旋状溝の開始区間の手前には、前サイクルにおける螺旋状溝のスライド区間が存在する。そのため、突起部とカム軸周面との接触面積は、螺旋状溝の開始区間の手前で接触させるほど小さくなる。接触面積が小さくなると大きな面圧がかかり、突起部やカム軸周面の磨耗が大きくなる。本発明によれば、可能な限り螺旋状溝の開始区間の近くで、突起部とカム軸周面とを当接させて接触面積を大きくし、突起部とカム軸周面との磨耗を低減することができる。
第4の発明によれば、突起部が前記螺旋状溝に挿入されることのない区間の円径を、他区間の円径よりも大きくすることで、突起部とカム軸周面とが当接する場合の接触音を低減することができる。具体的には、螺旋状溝の開始区間手前の円径を大きくし、アクチュエータにより突き出された突起部の推力が高まる前にカム軸周面に当接させることで、その接触音を低減させることができる。また、推力低減により突起部とカム軸周面との磨耗を低減することができる。
第5の発明によれば、カム軸を遅角させることで、カム軸の回転数を一時的に減少させることができる。カム軸の回転数を減少させることで、螺旋状溝の開始区間を目標接触位置とし易くなる。螺旋状溝の開始区間に突起部を直接挿入し易くなるため、突起部とカム軸周面との接触音の低減することができる。また、螺旋状溝の開始区間の前のカム軸周面に突起部を当接させる場合であっても、より開始区間に近い位置に当接させることができる。そのため、突起部と螺旋状溝の磨耗を低減することができる。
実施の形態1における内燃機関の動弁装置10の構成を説明するための図である。 実施の形態1における切換機構24をカムシャフト12の軸方向から見た図である。 実施の形態1における螺旋状溝64が形成されたカムシャフト12の大径部62を展開して表した図である。 実施の形態1における大径部62の周面とスライドピン58との接触により生じる接触音の発生箇所について説明するための図である。 実施の形態1におけるソレノイド68への応答要求とソレノイド68の応答性との関係を示す図である。 実施の形態1における応答要求値/応答実力値に対応する目標接触位置を説明するための図である。 突起部52cが大径部62周面に接触するときのソレノイド68の推力と、大径部62の円径の大きさとの関係を示す図である。 従来の大径部62と本実施形態の大径部62とを示す図である。 吸気バルブのリフト区間と螺旋状溝64との関係を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
[実施の形態1のシステム構成]
(動弁装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1の内燃機関の動弁装置10を説明するための図である。ここでは、内燃機関は、4つの気筒(#1〜#4)を有し、#1→#3→#4→#2の順で爆発行程が行われる直列4気筒型エンジンであるものとする。また、内燃機関の個々の気筒には、2つの吸気バルブと2つの排気バルブとが備わっているものとする。そして、図1に示す構成は、各気筒に配設された2つの吸気バルブ、或いは2つの排気バルブを駆動する機構として機能するものとする。
本実施形態の動弁装置10は、カムシャフト12を備えている。カムシャフト12は、図示省略するクランクシャフトに対してタイミングチェーンまたはタイミングベルトによって連結され、クランクシャフトの1/2の速度で回転するように構成されている。カムシャフト12には、1気筒当たり1つの主カム14と2つの副カム16とが形成されている。主カム14は、2つの副カム16の間に配置されている。
主カム14は、カムシャフト12と同軸の円弧状のベース円部14aと、当該ベース円の一部を半径方向外側に向かって膨らませるように形成されたノーズ部14bとを備えている。また、本実施形態では、副カム16は、ベース円部のみを有するカム(ゼロリフトカム)として構成されている。
各気筒の主カム14、副カム16とバルブ18との間には、可変機構20が介在している。すなわち、主カム14、副カム16の作用力は、可変機構20を介して2つのバルブ18へ伝達されるようになっている。バルブ18は、主カム14、副カム16の作用力と図示省略するバルブスプリングの付勢力とを利用して開閉されるようになっている。尚、図1では、説明を分かり易くする観点から、可変機構20の搭載位置に対するカムシャフト12の搭載位置を、カムシャフト12の軸方向位置を除き実際の搭載位置と異ならせた状態で表している。
可変機構20は、主カム14の作用力をバルブ18へ伝達する状態と副カム16の作用力をバルブ18へ伝達する状態とを切り換えることにより、バルブ18の開弁特性を変更する機構である。尚、本実施形態においては、副カム16はゼロリフトカムであるため、副カム16の作用力がバルブ18へ伝達される状態とは、バルブ18が開閉しない状態(バルブ休止状態)を意味するものとする。
また、本実施形態の動弁装置10は、各可変機構20を駆動してバルブの開弁特性を切り換えるための切換機構24を気筒毎に備えている。切換機構24は、ECU(Electronic Control Unit)26からの駆動信号に従って駆動されるようになっている。ECU26は、内燃機関の運転状態を制御するための電子制御ユニットであり、クランクポジションセンサ28等の出力信号に基づいて切換機構24を制御する。クランクポジションセンサ28は、内燃機関の出力軸(クランクシャフト)の回転速度を検出するセンサである。
(可変機構の構成)
次に、可変機構20の構成について説明する。尚、図1では、後述する第1ローラ36、第2ローラ40の軸心位置で切断した断面を用いて可変機構20を表している。図1に示すように、可変機構20は、カムシャフト12と平行に配置されたロッカーシャフト30を備えている。ロッカーシャフト30には、1つの第1ロッカーアーム32と、一対の第2ロッカーアーム34R、34Lとが回転自在に取り付けられている。第1ロッカーアーム32は、2つの第2ロッカーアーム34R、34Lの間に配置されている。尚、本明細書では、左右の第2ロッカーアーム34R、34Lを特に区別しないときには、単に第2ロッカーアーム34と表記する場合がある。
第1ロッカーアーム32におけるロッカーシャフト30の反対側の端部には、主カム14と接することができる位置に、第1ローラ36が回転可能に取り付けられている。第1ロッカーアーム32は、ロッカーシャフト30に取り付けられたコイルスプリング38によって、第1ローラ36が主カム14と常に当接するように付勢されている。上記のように構成された第1ロッカーアーム32は、主カム14の作用力とコイルスプリング38の付勢力との協働により、ロッカーシャフト30を支点として揺動するようになる。
一方、第2ロッカーアーム34におけるロッカーシャフト30の反対側の端部には、バルブ18の基端部(詳細には、バルブステムの基端部)が当接している。また、第2ロッカーアーム34の中央部位には、第2ローラ40が回転可能に取り付けられている。尚、第2ローラ40の外径は、第1ローラ36の外径と同等である。
また、第2ロッカーアーム34の他端においては、ロッカーシャフト30がラッシュアジャスタ42を介して内燃機関の静止部材であるカムキャリア(或いはシリンダヘッド等)に支持されているものとする。このため、第2ロッカーアーム34は、ラッシュアジャスタ42から押し上げ力を受けることによって、副カム16に向けて付勢されている。尚、副カムが本実施形態のゼロリフトカムと異なりノーズ部を備えるリフトカムである場合には、第2ロッカーアーム34は、副カムがバルブ18をリフトさせている時は、バルブスプリングによって副カムに押し付けられることになる。
また、第1ローラ36に対する第2ローラ40の位置は、第1ローラ36が主カム14のベース円部14aと当接し、かつ、第2ローラ40が副カム16のベース円部と当接している時に、第2ローラ40の軸心と第1ローラ36の軸心とが同一直線上に位置するように定められている。
(切換機構の構成)
次に、切換機構24の詳細な構成を説明する。切換機構24は、第1ロッカーアーム32と第2ロッカーアーム34との連結/分離を切り換えるための機構であり、これにより、主カム14の作用力が第2ロッカーアーム34に伝達される状態と、当該作用力が第2ロッカーアーム34に伝達されない状態とを切り換えて、バルブ18の開弁特性を切り換えることができるようになっている。
図1に示すように、第1ローラの支軸44の内部には、その軸方向に貫通するように第1ピン孔46が形成されており、第1ピン孔46の両端は、第1ロッカーアーム32の両側面に開口している。第1ピン孔46には、円柱状の第1切換ピン48が摺動自在に挿入されている。第1切換ピン48の外径は、第1ピン孔46の内径と略同等であり、第1切換ピン48の軸方向の長さは、第1ピン孔46の長さと略同等である。
一方、第2ロッカーアーム34L側の第2ローラ40の支軸50Lの内部には、第1ロッカーアーム32と反対側の端部が閉塞され、かつ、第1ロッカーアーム32側の端部が開口された第2ピン孔52Lが形成されている。また、第2ロッカーアーム34R側の第2ローラ40の支軸50Rの内部には、その軸方向に貫通するように第2ピン孔52Rが形成されており、第2ピン孔52Rの両端は、第2ロッカーアーム34Rの両側面に開口している。第2ピン孔52R、52Lの内径は、第1ピン孔46の内径と同等である。
第2ピン孔52Lには、円柱状の第2切換ピン54Lが摺動自在に挿入されている。また、第2ピン孔52Lの内部には、第2切換ピン54Lを第1ロッカーアーム32方向(以下、「切換ピンの進出方向」と称する)に向けて付勢するリターンスプリング56が配置されている。第2切換ピン54Lの外径は、第2ピン孔52Lの内径と略同等である。また、第2切換ピン54Lの軸方向の長さは、第2ピン孔52Lより短くされており、第2切換ピン54Lが第2ピン孔52L内に向けて押された状態で、第2切換ピン54Lの先端が第2ロッカーアーム34Lの側面から僅かに突出するように調整されている。また、リターンスプリング56は、実装された状態において、第1ロッカーアーム32に向けて第2切換ピン54Lを常時付勢するように構成されているものとする。
第2ピン孔52Rには、円柱状の第2切換ピン54Rが摺動自在に挿入されている。第2切換ピン54Rの外径は、第2ピン孔52Rの内径と略同等であり、第2切換ピン54Rの軸方向の長さは、第2ピン孔52Rの長さと略同等である。
以上の3つのピン孔46、52L、52Rの相対位置は、第1ローラ36が主カム14のベース円部14aと当接し、かつ、第2ローラ40が副カム16のベース円部と当接している時に、3つのピン孔46、52L、52Rの軸心が同一直線上に位置するように決定されている。
ここで、上記図1とともに新たに図2を参照して、切換機構24の説明を継続する。
図2は、切換機構24をカムシャフト12の軸方向(図1中の矢視Bの方向)から見た図である。尚、図2以降の図においては、ロックピン70とソレノイド68との関係を簡略化して図示している。
切換機構24は、カムの回転力を利用して、切換ピン48、54L、54Rを第2ロッカーアーム34L側に向けて(切換ピンの退出方向に)変位させるためのスライドピン58を備えている。スライドピン58は、図1に示すように、第2切換ピン54Rの端面と当接する端面を有する円柱部58aを備えている。円柱部58aは、カムキャリアに固定された支持部材60によって、軸方向に進退自在であって、周方向に回転自在に支持されている。
第2切換ピン54Lの先端は、リターンスプリング56の付勢力(反力)によって第1切換ピン48の一端に押し付けられることになる。それに応じて、上記3つのピン孔46、52L、52Rの軸心が同一直線上に位置している状況下では、第1切換ピン48の他端が第2切換ピン54Rの一端に押し付けられることになる。そして、更に、第2切換ピン54Rの他端がスライドピン58の円柱部58aの端面に押し付けられるようになる。このように、上記特定の状況下では、スライドピン58には、リターンスプリング56の付勢力が作用するようになっている。尚、第2ロッカーアーム34Rが主カム14からの作用力を受けて揺動する際に、第2切換ピン54Rと円柱部58aとの当接が途切れないように各構成要素の形状や寸法が設定されている。
また、円柱部58aにおける第2切換ピン54Rと反対側の端部には、当該円柱部58aの半径方向外側に向けて突出するように、棒状のアーム部58bが設けられている。すなわち、当該アーム部58bは、当該円柱部58aの軸心を中心として回転自在に構成されている。アーム部58bの先端部は、図2に示すように、カムシャフト12の周面と対向する位置まで延びるように構成されている。また、アーム部58bの先端部には、カムシャフト12の周面に向けて突出するように突起部58cが設けられている。
カムシャフト12における突起部58cと対向する外周面には、当該カムシャフト12よりも大きな外径を有する同心円状の大径部62が形成されている。大径部62の周面には、周方向に延びる螺旋状溝64が形成されている。螺旋状溝64の幅は、突起部58cの外径より若干大きく形成されている。
また、切換機構24は、突起部58cを螺旋状溝64に挿入させるためのアクチュエータ66を備えている。より具体的には、アクチュエータ66は、ECU26からの指令に基づいてデューティ制御されるソレノイド68と、当該ソレノイド68の駆動軸68aと当接するロックピン70とを備えている。ロックピン70は、円筒状に形成されている。
また、ECU26からの指令に基づいてソレノイド68を駆動させた場合(ソレノイドON状態とした場合)の、ソレノイド68の推力は、素早く突起部58cを螺旋状溝64に挿入するために、突起部58cが大径部62の周面に到達する位置まで高まるように設定されている。また、突起部58cが螺旋状溝64内に挿入し始める位置から螺旋状溝64の底面にかけて減少するように設定されている。螺旋状溝64に挿入された突起部58cは、挿入の勢いで一時的に螺旋状溝64の底面に接触するが、その後は、螺旋状溝64の底面から浮いた状態で螺旋状溝64に係合するよう設定されている。
ロックピン70には、ソレノイド68の推力に抗する付勢力を発するスプリング72の一端が掛け留められており、当該スプリング72の他端は、静止部材であるカムキャリアに固定された支持部材74に掛け留められている。このような構成によれば、ECU26からの指令に基づくソレノイド68の駆動時には、ソレノイド68の推力がスプリング72の付勢力に打ち勝つことで、ロックピン70を進出させることができ、一方、ソレノイド68の駆動が停止されると、スプリング72の付勢力によってロックピン70および駆動軸68aを速やかに所定位置に退出させられるようになる。また、ロックピン70は、支持部材74によってその半径方向への移動が拘束されている。このため、ロックピン70がその半径方向から力を受けることがあっても、ロックピン70が当該方向に移動しないようにすることができる。
また、ソレノイド68は、ロックピン70がスライドピン58のアーム部58bの先端部の押圧面58d(突起部58cが設けられた面と反対側の面)を螺旋状溝64に向けて押圧可能な位置において、カムキャリア等の静止部材に固定されているものとする。言い換えれば、押圧面58dは、ロックピン70によって突起部58cが螺旋状溝64に向けて押されることができるような形状および位置に設けられている。
スライドピン58のアーム部58bは、カムシャフト12側の大径部62とストッパー76とによって拘束された範囲内で、円柱部58aの軸心を中心として回転可能に設定されている。そして、アーム部58bが当該範囲内にあり、かつ、スライドピン58の軸方向位置が後述する変位端Pmax1にある場合には、ソレノイド68により駆動されるロックピン70がアーム部58bの押圧面58dに確実に当接できるように、各構成要素の位置関係が設定されている。また、アーム部58bには、当該アーム部58bをストッパー76に向けて付勢するスプリング78が取り付けられている。尚、このようなスプリング78は、ソレノイド68の非駆動時にスライドピン58の自重によってアーム部58bが螺旋状溝64に嵌まり込むことが想定されない場合等には、必ずしも備えていなくてもよい。
カムシャフト12の螺旋状溝64における螺旋の向きは、その内部に突起部58cが挿入された状態でカムシャフト12が図2に示す所定の回転方向に回転する場合に、スライドピン58がリターンスプリング56の付勢力に抗して切換ピン48、54L、54Rをその退出方向に押し退けてロッカーアーム32、34に近づく方向に変位するように、設定されている。
ここで、リターンスプリング56の付勢力によって、第2切換ピン54Lが第2ピン孔52Lおよび第1ピン孔46の双方に挿入された状態となり、かつ、第1切換ピン48が第1ピン孔46および第2ピン孔52Rの双方に挿入された状態となっている時のスライドピン58の位置を、「変位端Pmax1」と称する。この変位端Pmax1にスライドピン58が位置している時には、第1ロッカーアーム32と第2ロッカーアーム34R、34Lとがすべて連結された状態となる。そして、切換ピン48等がスライドピン58からの力を受けることによって、第2切換ピン54L、第1切換ピン48、および第2切換ピン54Rがそれぞれ第2ピン孔52L、第1ピン孔46、および第2ピン孔52Rのみに挿入された状態となっている時のスライドピン58の位置を、「変位端Pmax2」と称する。すなわち、この変位端Pmax2にスライドピン58が位置している時には、第1ロッカーアーム32と第2ロッカーアーム34R、34Lとがすべて分離された状態となる。
本実施形態では、カムシャフト12の軸方向における螺旋状溝64の始端64aの位置は、スライドピン58が上記変位端Pmax1に位置する時の突起部58cの位置と一致するように設定されている。そして、カムシャフト12の軸方向における螺旋状溝64の終端64bの位置は、スライドピン58が上記変位端Pmax2に位置する時の突起部58cの位置と一致するように設定されている。つまり、本実施形態では、螺旋状溝64によって突起部58cが案内される範囲内で、スライドピン58が変位端Pmax1からPmax2の間で変位可能となるように構成されている。
更に、本実施形態の螺旋状溝64には、図2に示すように、スライドピン58が変位端Pmax2に達した後における終端64b側の所定区間として、カムシャフト12の回転に伴って螺旋状溝64が徐々に浅くなる浅溝部64cが設けられている。尚、螺旋状溝64における浅溝部64c以外の部位の深さは一定である。
また、本実施形態のアーム部58bには、押圧面58dの一部を切り欠いて凹状に形成された切欠部58eが設けられている。押圧面58dは、スライドピン58が変位端Pmax1からPmax2に変位する間、ロックピン70と当接した状態が維持されるように設けられている。そして、切欠部58eは、スライドピン58が上記変位端Pmax2に位置している状態において、上記浅溝部64cの作用によって突起部58cが大径部62の表面に取り出された時に、ロックピン70と係合可能な部位に設けられている。
また、切欠部58eは、突起部58cが螺旋状溝64に挿入される方向にアーム部58bが回転するのを規制可能であって、スライドピン58が切換ピンの進出方向に移動するのを規制可能な態様で、ロックピン70と係合するように形成されている。より具体的には、切欠部58eには、ロックピン70が当該切欠部58e内に入り込んでいくにつれ、スライドピン58が大径部62から離れるように案内する案内面58fが備えられている。
(クランク角度に対する螺旋状溝の範囲の設定)
図3は、螺旋状溝64が形成されたカムシャフト12の大径部62を展開して表した図である。より具体的には、図3は、螺旋状溝64における各ポイントを内燃機関のクランク角度と対応付けて表した図である。尚、図3においては、圧縮上死点をクランク角度0°CAとしている。
また、主カム14によって吸気バルブが駆動されるとした場合において、主カム14のベース円区間およびリフト区間は、図3に示す通りである。本実施形態では、当該始端64aを含むカム溝区間が、カムシャフト12の周方向に位置するように、螺旋状溝64が設定されている。また、スライドピン58を変位させるスライド区間が、ベース円区間内に位置するように、螺旋状溝64が設定されている。また、浅溝部64cにおける終端64b側からの大部分が、ベース円区間ではなく、リフト区間(非ベース円区間)に位置するように、螺旋状溝64が設定されている。
(動弁装置の動作)
図3には、便宜上、カムシャフト12の2回転分(2サイクル分)の螺旋状溝64が示されている。螺旋状溝64は、カムシャフト12が1回転(1サイクル)する間に、Pmax1位置にあるスライドピン58を、始端64aから浅溝部64cまで案内し、Pmax2位置に変位させる。
具体的には、まず、ソレノイドOFF状態の場合、スライドピン58は、カムシャフト12から離れた状態で、リターンスプリング56の付勢力を受けて、変位端Pmax1に位置している。上述した通り、この状態において、第1ロッカーアーム32と第2ロッカーアーム34R、34Lとがすべて連結された状態となる。そのため、主カム14のプロフィールに従って、通常のバルブ18のリフト動作が行われる。
ECU26は、内燃機関のフューエルカット要求等の所定の弁停止動作の実行要求を検知することで、ソレノイドON状態とする。ソレノイドON状態とすることで、ソレノイド68が駆動し、Pmax1位置にあるスライドピン58(詳細には突起部58c)が、螺旋状溝64の始端64aを含むカム溝区間に挿入される。カム溝区間に挿入されたスライドピン58は、カムシャフト12の回転に伴い、スライド区間を案内されて、Pmax2位置まで変位する。その後、スライドピン58が浅溝部64cを通過する過程で、ロックピン70が切欠部58eと係合し、スライドピン58は、リターンスプリング56の付勢力に対抗した状態(Pmax2位置を維持した状態)でロックピン70に保持される。上述した通り、この状態において、第1ロッカーアーム32と第2ロッカーアーム34R、34Lとがすべて分離された状態となる。そのため、主カム14の回転に関係なく、第2ロッカーアーム34が静止状態となるので、バルブ18のリフト動作は休止状態となる。
[実施の形態1における特徴的制御]
図4は、スライドピン58の突起部58cと大径部62の周面との接触により生じる接触音の発生箇所について説明するための図である。図4(A)は、ソレノイドONにより、スライドピン58の突起部58cが、螺旋状溝64以外の大径部62の周面に接触したケースを示している。上述した通り、ソレノイド68の推力は、突起部58cが大径部62の周面に到達する位置まで高まるため、その接触音は大きい。一方、図4(B)は、ソレノイドONにより、スライドピン58の突起部58cが、螺旋状溝64に直接挿入された状態を示している。上述した通り、ソレノイド68の推力は、螺旋状溝64内に挿入し始める位置から螺旋状溝64の底面にかけて減少するため、その接触音は図4(A)の場合に比して小さく抑えられる。
上述したシステム構成では、弁停止動作の実行要求に応じて、ソレノイドON状態としソレノイド68を駆動させて、スライドピン58の突起部58cを、螺旋状溝64のカム溝区間を狙って突き出すことができる。しかし、ソレノイドの応答性に比して機関回転数が高い場合には、螺旋状溝64のカム溝区間を狙ってスライドピン58を突き出しても、カム溝区間への挿入が間に合わないことがある。フューエルカット要求等の弁停止動作においては、1サイクル以内で確実に弁停止できることが求められるため、1サイクル弁停止動作が遅れることは望ましくない。この問題に対して、カム溝区間の前の回転位置で、常にピンを突き出すように予め設計しておくことも考えられる。確かに、1サイクル内でカム溝区間に突起部58cを係合させることができるものの、上述した図4(A)で述べたように、大径部62の周面に突起部58cが接触した際の接触音は大きく、特に低回転領域においては騒音が問題となる。また、大径部62の周面と突起部58cとの接触による磨耗も問題となる。
そこで、本実施形態のシステムでは、1サイクル以内で確実に弁停止動作を実施しつつ、低回転領域での大径部62の周面と突起部58cとの接触音を抑えることとした。また、大径部62の周面と突起部58cと接触による磨耗を低減することとした。
より具体的な制御の内容について図5〜図6を用いて説明する。図5は、ソレノイド68への応答要求とソレノイド68の応答性との関係を示す図である。図5に示す「回転数」とは、カムシャフト12の回転数をいう。上述した通り、カムシャフト12はクランクシャフトの1/2の速度で回転しており、エンジン回転数と連動している。そのため、ECU26はクランク角CAからカムシャフト12の回転数を算出する。回転数が高いほど、突起部58cを螺旋状溝に直接挿入させることが難しくなり、ソレノイド68への応答要求は高くなる。
図5に示す「温度」とは、ソレノイド68の巻線部等の温度をいう。以下、単にソレノイド68の温度という。ソレノイド68の温度は、エンジン温が高い場合やソレノイド68への通電時間が長い場合に高いと推定される。ソレノイドの温度が高い場合には、巻線部等の電気抵抗が増すため、ソレノイド68の応答性は低くなる。なお、ソレノイド68の応答性が高いとは、ソレノイド68が仕様通りの性能を発揮できる状態をいう。
図5に示す「振動」とは、ロックピン70やスライドピン58の振動をいう。以下、単に振動という。ECU50は、エンジン回転数と振動との関係を示すマップを実験等で予め記憶している。エンジン回転数が高いほど振動は大きくなる。振動が大きくなれば、ソレノイドON状態における、突起部58cと螺旋状溝64との接触位置のバラつきが大きくなる。そのため、ソレノイド68の応答性は低くなる。詳細には、アクチュエータ66及びスライドピン58全体がバラつきを生じさせる原因となるが、便宜上、駆動源としてのソレノイド68の応答性と表現する。
図5に示す「バッテリー電圧」とは、ソレノイド68に供給される電圧を示している。バッテリー電圧が低下すると、ソレノイド68の駆動力が低下するため、ソレノイド68の応答性は低くなる。
以上をまとめると、ソレノイド68への応答要求(以下、単に応答要求という。)とソレノイド68の応答性(以下、単に応答性という。)との関係は、図5上欄に示す通りとなる。即ち、応答要求/応答性の関係は、カムシャフト12の回転数が低く、ソレノイド68の温度が低く、振動が小さく、バッテリー電圧が高いほど、低応答要求/高応答性であるといえる。一方、カムシャフト12の回転数が高く、ソレノイド68の温度が高く、振動が大きく、バッテリー電圧が低いほど、高応答要求/低応答性であるといえる。
次に、上述した応答要求/応答性の傾向に基づいた好適な弁停止制御を実現するために、本実施形態のECU26が記憶している各種マップについて説明する。
本実施形態におけるECU26は、カムシャフト12の回転数に基づいた応答要求の高低を、応答要求値として定めた「応答要求マップ」を記憶している。回転数が高いほど、即ち高応答要求であるほど応答要求値は高くなる。また、ECU26は、ソレノイド68の温度・振動・バッテリー電圧に基づいたソレノイド68の応答性の高低を、応答実力値として定めた「応答実力マップ」を記憶している。ソレノイド68の温度が高く、振動が大きく、バッテリー電圧が低いほど、即ち、低応答性であるほど応答実力値は低くなる。
さらに、ECU26は、応答要求値/応答実力値に応じて、突起部58cを大径部62の周面に接触させる目標接触位置を定めた「目標接触位置マップ」を記憶している。目標接触位置については後述する。ここで、応答要求値/応答実力値は、ソレノイド68への応答要求に対して、その応答要求を満たすことができるかの指標となる。応答要求値に比して応答実力値が高いほど、応答要求を満たし易い。一方、応答要求値に比して応答実力値が低いほど、応答要求を満たすことが困難となる。応答要求を満たすことが困難となれば、突起部58cを螺旋状溝64のカム溝区間に直接挿入することが困難となる。
図6は、応答要求値/応答実力値に対応する目標接触位置を説明するための図である。図6は、図3と同様に大径部62の周面を2サイクル分示した図であり、共通する説明は省略又は簡略する。
図6に示すマージン区間とは、螺旋状溝64の始端64aより前の区間であって、前サイクルにおけるスライド区間の始端付近までの区間である。スライド区間の始端付近とは、螺旋状溝64の始端64aより手前の回転位置において突起部58cを大径部62の周面に当接させても、螺旋状溝64に挿入されなることのない端部をいう。なお、カム溝区間及びスライド区間については、上述した図3と同様である。
マージン区間は、始端64aより手前の回転位置であるほど、前サイクルのスライド区間の溝部に大きくかかるため、突起部58cと大径部62の周面との接触面積は小さくなる。接触面積が小さくなるほど、面圧がかかり突起部58cと大径部62の周面との磨耗は大きくなる。
「目標接触位置マップ」では、低応答要求/高応答性の場合における目標接触位置を、図6のカム溝区間の位置aと定めている。具体的には、応答要求値/応答実力値が上限値以下の場合における目標接触位置を位置aと定めている。この上限値とは、スライドピン58の突起部58cを螺旋状溝64のカム溝区間に直接挿入することが保証できる限界値であり、実験等で予め設定する。
一方、高応答要求/低応答性の場合における目標接触位置を、図6のマージン区間の位置cと定めている。具体的には、応答要求値/応答実力値が上限値より大きい場合における、目標接触位置を位置cと定めている。また、応答要求値/応答実力値が上限値より大きい場合であっても、応答要求値/応答実力値が小さいほど、目標接触位置をカム溝区間の近くに定めている。一例として、図6のマージン区間にある位置bを目標接触位置に定めている。
上述したようにソレノイドの応答性には、振動等によるバラつきを含むため、応答性が悪くなるほど、突起部58cと大径部62周面との接触位置にバラつきが生じる。即ち、上述した目標接触位置とは、その位置に向けてソレノイドONとすれば、遅くともカム溝区間の手前で突起部58cが大径部62の周面に当接、若しくは、カム溝区間に直接挿入されることが保証できる位置である。なお、目標接触位置は応答要求値/応答実力値に応じて段階的に定めても、リニアに定めても良い。
次に、上述したマップを用いて本実施形態のECU26が実行する弁停止制御ルーチンについて説明する。まず、ECU26は、フューエルカット要求等の弁停止動作の実行要求があるか否かを判定する。弁停止動作の実行要求がある場合には、ECU26は、弁停止動作を開始させる気筒を選択する。具体的には、クランク角CAを検出し、マージン区間(例えば、図3の0°CA)の直前にある気筒を選択する。なお、弁停止動作は最初に選択した気筒から1サイクル中に順次実施する。例えば、気筒#1が選択された場合には、#1→#3→#4→#2の順で弁停止動作を実施する。
次に、ECU26は、回転数を取得し、上述した「応答要求マップ」から回転数に応じた応答要求値を取得する(S100)。また、エンジン温や通電時間からソレノイド68の温度を推定し、回転数から振動を推定し、さらに、バッテリー電圧を検出して、上述した「応答実力マップ」からソレノイド68の温度・振動・バッテリー電圧に応じた応答実力値を取得する。その後、応答要求値/応答実力値が上述した上限値より大きいか否かを判定する(S110)。
図6で説明した通り、応答要求値/応答実力値が上限値以下である場合には、応答要求に対してソレノイド68の応答性が十分であるため、「目標接触位置マップ」より、突起部58cをカム溝区間に直接挿入させる目標接触位置を選択する(S120)。
一方、応答要求値/応答実力値が上限値より大きい場合には、応答要求に対してソレノイド68の応答性が不足しているため、「目標接触位置マップ」より、マージン区間にある目標接触位置を取得する(S130)。この場合であっても、応答要求値/応答実力値が小さいほど、カム溝区間の近くにある目標接触位置を選択する。そして、目標接触位置が選択された後、ECU26は、目標接触位置に向けてソレノイドONとする(S140)。
以上説明したような弁停止制御ルーチンによれば、応答要求に対してソレノイドの応答性が十分である場合(低応答要求/高応答性の場合)には、突起部58cをカム溝区間に直接挿入することができる。そのため、特に騒音が問題となる低回転時のNVを低減することができる。
また、応答要求に対してソレノイドの応答性が不足している場合(高応答要求/低応答性の場合)には、マージン区間の大径部62周面に突起部52cを当接させることができる。予め突起部58cを大径部62周面に当接させておくことで、突起部52cを確実に螺旋状溝64のカム溝区間に挿入することができる。そのため、確実に1サイクルで弁停止動作を実施することができる。なお、突起部58cと大径部62周面との接触により接触音が発生するが、この場合は高応答要求であり、高回転領域であるため、機関の振動音やバルブ着座音等が大きく、相対的に接触音は問題とならない。このように、本実施形態のシステムによれば、低回転時のNVを低減しつつ、高回転時においても1サイクルで確実な弁停止動作を実現することができる。
加えて、応答要求に対してソレノイドの応答性が不足している場合であっても、応答要求が低く応答性が高いほど、カム溝区間の近くを目標接触位置とすることができる。上述した通り、マージン区間は、手前の回転位置であるほど、突起部58cと大径部62の周面との接触面積が小さくなる。そのため、積極的にカム溝区間の近くを目標接触位置とすることで、接触面積を大きくとって面圧の低減を図り、突起部58cと大径部62の周面との磨耗を抑制することができる。
尚、上述した実施の形態1においては、切換ピン48、54L、54R及びスライドピン58が前記第1の発明における「変位部材」に、可変機構20が前記第1の発明における「可変機構」に、アクチュエータ66が前記第1の発明における「アクチュエータ」に、螺旋状溝64が前記第1の発明における「螺旋状溝」に、それぞれ相当している。
また、ここでは、ECU50が、上記S140の処理を実行することにより前記第1の発明における「アクチュエータ制御手段」が、上記S100〜S130の処理を実行することにより前記第1の発明における「目標接触位置決定手段」が、上記S110の処理を実行することにより前記第2の発明における「判定手段」が、上記S120の処理を実行することにより前記第2の発明における「第1位置決定手段」が、上記S130の処理を実行することにより前記第2及び第3の発明における「第2位置決定手段」が、それぞれ実現されている。更に、実施の形態1のおいては、フューエルカット要求等の弁停止動作の実行要求が「開弁特性変更要求」に、カム溝区間が「開始区間」に、それぞれ対応している。
実施の形態2.
[実施の形態2のシステム構成]
次に、図7〜図8を参照して本発明の実施の形態2について説明する。本実施形態のシステムは図1に示す構成において、大径部62の一部構造を変更することで実現することができる。他の構造及び、弁停止制御ルーチンの内容は実施の形態1と同様であるため、その説明は省略又は簡略する。
上述した実施の形態1では、高応答要求/低応答性の場合に、図6に示すマージン区間の大径部62周面に突起部58cを接触させることで、確実に突起部52cを螺旋状溝64のカム溝区間に挿入させることができる。ところで、高応答要求である高回転時においても、突起部52cと大径部62周面との接触音・磨耗を低減できることが好ましい。そこで、本実施形態では、マージン区間の大径部62周面に突起部58cを接触させる場合の接触音・磨耗を低減できるように大径部62を構成することとした。
[実施の形態2における特徴的構成]
実施の形態1では、図1で述べた通り、カムシャフト12の同心円状に大径部62を形成している。すなわち、図6に示すマージン区間とカム軸区間の円径は同じである。これに対して、本実施形態では、マージン区間の円径を他区間の円径よりも大きくすることとした。
図7は、マージン区間において突起部52cと大径部62周面とが接触する際のソレノイド68の推力と、大径部62の円径の大きさとの関係を示す図である。図1の説明で述べた通り、ソレノイド68の推力は、応答性の観点から、突起部58cを螺旋状溝64に直接挿入する際に、突起部58cが螺旋状溝64に挿入し始める位置まで高めるように設定されている。そのため、大径部62のマージン区間の円径が、カム溝区間の円径と同じである場合(図7に示す円径a)には、ソレノイド68の推力が大径部62周面と接触するまで高まり、突起部58cと大径部62周面との接触音は大きくなる。
ところが、大径部62のマージン区間の円径をカム溝区間の円径よりも大きくした場合(図7に示す円径b)には、突起部58cと大径部62周面との間が狭くなるため、ソレノイド68の推力が高まる前に、突起部58cと大径部62周面とが接触することとなる。推力が高まる前に接触することで、その接触音は小さくなる。
図8は、従来の大径部62と本実施形態の大径部62とを示す図である。図8(A)は図7で述べた円径aの大径部62に相当し、図8(B)は図7で述べた円径bの大径部62に相当する。本実施形態では、図8(B)に示すように、大径部62のマージン区間62aの円径をカム溝区間62cの円径よりも大きくすることとした。これにより、ソレノイド68の推力が高まる前に、突起部58cと大径部62の周面とを接触させることができ、接触音を低減することができる。加えて、推力の低減により、突起部58cと大径部62の周面との磨耗を低減することができる。
尚、上述した実施の形態2においては、マージン区間62aの円径が前記第4の発明における「螺旋状溝に挿入されることのない区間の円径」に相当している。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3について説明する。本実施形態のシステムは図1に示す構成に加えて、カムシャフト12を進角・遅角させることで主カム14の位相を変更する位相可変機構(VVT等)を備えている。なお、この位相可変機構の構成は、公知の内容であるため、その説明は省略する。
[実施の形態3における特徴的制御]
上述した実施の形態1では、高応答要求/低応答性等であって、突起部58cを螺旋状溝64のカム溝区間に直接挿入できない場合には、カム溝区間の手前のマージン区間において突起部58cを大径部62周面に当接させておくこととしている。ところで、NVや磨耗の観点から、カム溝区間に直接挿入できるケースを少しでも多くすることが望まれる。また、マージン区間において突起部58cを大径部62周面に当接させておく場合であっても、可能な限りカム溝区間に近い位置で当接させることが摩擦の低減の面から好適である。そこで、本実施形態では、弁停止動作に合わせてカムシャフト12を遅角することでこれらの問題を解消することとした。
より具体的に、本実施形態における特徴的制御について説明する。本実施形態においてECU26が実行する弁停止制御ルーチンは、実施の形態1における制御ルーチンの処理S100の前に後述する前処理S90を追加し、処理S140に位相可変機構の制御を加えたものである。以下の説明では、実施の形態1と同一の処理については、その説明を省略または簡略する。
前処理S90は、下記に示す数式1に基づいて、S100で用いるカムシャフト12の回転数を算出するための処理である。具体的には、ECU26は、機関回転数から算出されるカムシャフト12の回転数(カム回転数)から、カムシャフト12を遅角させることによる回転数の減少分(VVT回転数)を差し引いて、遅角後のカムシャフト12の回転数(ソレノイド突き出し回転数)を算出する。なお、カムシャフト12を遅角させれば、カムシャフト12は回転方向と逆方向に変位するため、カムシャフト12の回転数は一時的に減少することとなる。
[数1]
カム回転数−VVT回転数=ソレノイド突き出し回転数 ・・・(数式1)
S100では、S90で算出した遅角後のカムシャフト12の回転数に応じた応答要求値を「応答要求マップ」から取得する。カムシャフト12の回転数は遅角により一時的に減少するため、取得される応答要求値も低くなる。その後、S110〜S130の処理を実施する。そして、S140において、ECU26は、位相可変機構にカムシャフト12を遅角させると共に、目標接触位置に向けてソレノイド68を駆動させる。
以上の説明した本実施形態の弁停止制御ルーチンによれば、弁停止動作を実行する際に、カムシャフト12を遅角させて、一時的にカムシャフト12の回転数を低減することができる。カムシャフト12の回転数を低減することで、応答要求値が低下する。即ち、ソレノイドの応答性に対する応答要求が低くなり、応答要求値/応答実力値の値が小さくなる。そのため、カム溝区間やカム溝区間近くを目標接触位置に選択しやすくなる。
図9は、吸気バルブのリフト区間と螺旋状溝64との関係を示す図である。図9のリフト区間は、図3と同様に吸気バルブのリフト区間を示している。また、螺旋状溝64の各ポイントとクランク角度との対応付けは、図3と同様であり、圧縮上死点をクランク角度0°CAとしている。図9に示す通り、カム溝区間と吸気バルブのリフト区間とは一部区間が重なっている。即ち、本実施形態の弁停止制御ルーチンによるカムシャフト12の遅角時期は、吸気バルブのリフト区間と一部重なっている。そのため、吸入空気量の変化が生じる。この点については、他のルーチンにおいて、燃料点火時期の補正を実施することとする。燃料点火時期の補正制御により目標トルクを実現することができ、この問題は解消される。なお、弁停止復帰時には、位相可変機構の動作の影響はない。
尚、上述した実施の形態3においては、位相可変機構が前記第5の発明における「遅角手段」に相当している。
10 動弁装置
12 カムシャフト
14 主カム
16 副カム
18 バルブ
20 可変機構
24 切換機構
28 クランクポジションセンサ
48、54L,54R 切換ピン
56 リターンスプリング
58 スライドピン
58c 突起部
62 大径部
62a マージン区間
62c カム溝区間
64 螺旋状溝
64a 螺旋状溝の始端
64b 螺旋状溝の終端
64c 浅溝部
66 アクチュエータ
68 ソレノイド
70 ロックピン
Pmax1、Pmax2 変位端

Claims (5)

  1. 突起部を有する変位部材と、
    前記変位部材の変位によりバルブの開弁特性を切り換える可変機構と、
    前記突起部を突き出し可能なアクチュエータと、
    カム軸の外周面に形成され、前記アクチュエータに突き出された前記突起部と係合しうる螺旋状溝と、
    前記バルブの開弁特性を切り換える開弁特性変更要求があった場合に、前記カム軸の外周面に定めた目標接触位置に向けて突起部を突き出すように、前記アクチュエータを駆動させるアクチュエータ制御手段と、
    前記カム軸の回転数及び前記アクチュエータの応答実力値の少なくとも一方に基づいて、前記目標接触位置を定める目標接触位置決定手段と、
    を備えることを特徴とする可変動弁機構の制御装置。
  2. 前記目標接触位置決定手段は、
    前記カム軸の回転数が高いほど大きな値となり前記アクチュエータの応答実力値が高いほど小さな値となる関係値について、該関係値が上限値より大きいか否かを判定する判定手段と、
    前記関係値が前記上限値以下である場合は、前記目標接触位置を、前記螺旋状溝の開始区間に定める第1位置決定手段と、
    前記関係値が前記上限値より大きい場合は、前記目標接触位置を、前記螺旋状溝の開始区間より前の回転位置にある前記カム軸の外周面上に定める第2位置決定手段と、を含むことを特徴とする請求項1記載の可変動弁機構の制御装置。
  3. 前記第2位置決定手段は、前記関係値が前記上限値より大きい場合において、前記関係値が小さいほど、前記目標接触位置を、前記螺旋所溝の開始区間の近くに定めること、
    を特徴とする請求項2記載の可変動弁機構の制御装置。
  4. 前記カム軸は、
    前記螺旋状溝の開始区間より前の前記カム軸の外周面であって前記突起部が前記螺旋状溝に挿入されることのない区間の円径が、他区間の円径よりも大きいこと、
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の可変動弁機構の制御装置。
  5. 前記開弁特性変更要求があった場合に、前記カム軸を遅角させる遅角手段、を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の可変動弁機構の制御装置。
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