JP2010222719A - 一部式立体縫製きもの並びに一部式立体縫製きものセット - Google Patents

一部式立体縫製きもの並びに一部式立体縫製きものセット Download PDF

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Abstract

【課題】着丈を調整できるとともに、インナー(長襦袢)ときものとを同時に洋服感覚で簡易に着用でき、着崩れせずにインナーの後衿を簡単に抜く事ができるようにする、イージー・オーダーでつくられる一部式立体縫製きものを提供する。
【解決手段】後身頃22の内側に着丈調整用ベルト通し23と、該着丈調整用ベルト通し23の位置を着用者の身体に固定する着丈調整ベルト35と、丈方向に離して複数形成されたウェストベルト用ベルト通し32と、身八口を通してきもの1の内側から外へ抜けて前見頃側へ回される第1、第2のウェストベルト26、27とを備え、着丈調整ベルト35を着用者の身体に巻き付けてから後身頃22の着丈位置を調整し、第1及び第2のウェストベルト26,27を用いて袵24の着丈を調整しながらきもの1を着用可能としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、洋服のような感覚で誰にでも容易に着用できる立体縫製きものに関する。さらに詳述すると、本発明は、着丈調整を可能とした一部式立体縫製きもの並びに長襦袢との一部式立体縫製きものセットに関する。
近年、誰にでも簡単かつ迅速に着られるきものとして、縫製した際に着用者の身体に適合するように予め立体裁断された上衣部、お端折り部、下衣部を曲線縫製して立体的に構成されたきもの(立体縫製きもの)が提案されされている。
この立体縫製きものには、巻きスカートのような下着部と上着部とから構成されて着丈の調整を可能とする二部式きもの(特許文献1,2)と、普通のきもののように上下連続した一部式(特許文献3)とがある。
二部式きものは、上下に分かれた下着部と上着部との境目を帯で隠すことにより、見た目には上下連続した普通のきものと変わらないようにしようとしたものである。この二部式きものは、巻きスカートと上着を着てから帯で隠すような構造であるため、簡単に着ることができると共に、上着部の裾を折り返したてお端折りをつくる際にその高さを調整したり(特許文献1)、上着部の裾に予め形成されたお端折りの高さを面ファスナーで位置調整可能とする調整部を設けることにより(特許文献2)、着丈を調整することが可能であるものである。
しかしながら、これら二次式きものは、上下連続した普通のきものと変わらない装いの出来映えを求めていることから明らかなように、見た目は本物のきものを着ているように見えたとしても、巻きスカートと上着とを着用しているだけで本物のきものを着ていないという意識を拭い取ることが難しいものである。殊に、着用するとき、さらには脱ぐときに如何にもきものとは異なるものであることの意識が高まり、和装を楽しむという気分をややもすれば損なうという問題がある。
他方、上下連続した普通のきものと変わらない一部式きものは、身長から割り出された身丈や端折りの位置などが決められるイージー・オーダー(ハーフ・メード)なので、洋服を着るような気やすさでありながら、普通のきものと全く同じ着用感があり、着付けが簡易な本物のきものを着ているという満足感が得られる。
特開平11−247007 特開2000−160409 特公平5−65601
しかしながら、一部式立体縫製きものは、イージー・オーダが故に、その人しか着られないという欠点がある。即ち、着付けによって着丈の調整が自由な普通のきものでは、母から娘へと受け継がれたり、あるいは姉妹間で貸し借りして着られるという利点を有するものであるが、一部式立体縫製きものの場合には、柄や色の趣味が合うあわない以前の問題として身長がほぼ同じでないと譲渡や貸し借りまたは共用などができないという問題がある。このことは、一部式立体縫製きものの貸衣装としての使用を制約してしまうものでもある。
そこで本発明は、身丈がぴったりでなくとも、着丈を調整できる一部式立体縫製簡易きものを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明の一部式立体縫製きものは、後身頃の内側に丈方向に離して複数形成された着丈調整用ベルト通しと、任意の段の前記着丈調整用ベルト通しに通されきものの内側で着用者の体の前へ回して両端を互いに連結することにより前記後身頃の着丈調整用ベルト通しの位置を着用者の身体に固定する着丈調整ベルトと、両袵の上端縁近傍に丈方向に離して複数形成されたウェストベルト用ベルト通しと、一方の前記袵の任意の前記ウェストベルト用ベルト通しに対して着脱自在に取り付けられて身八口を通してきものの内側から外へ抜けて前見頃側へ回される第1のウェストベルトと、他方の前記袵の任意の前記ウェストベルト用ベルト通しに対して着脱自在に取り付けられてきものの外から背側へ回って反対側の前見頃側へ回され前記第1のウェストベルトと互いに連結される第2のウェストベルトとを備え、前記着丈調整ベルトを着用者の身体に巻き付けてから前記後身頃の着丈位置を調整してから、前記第1及び第2のウェストベルトを用いて前記袵の着丈を調整してきものを着用するようにしている。
したがって、本発明の一部式立体縫製きものによると、きものを羽織った状態で身長に応じた高さの着丈調整用ベルト通しに通した着丈調整ベルトをきものの内側で体の前に回して体に巻き付けるだけで、きものの後身頃の着丈調整用ベルト通しの位置を着用者の身体に固定すること、即ち後身頃の着丈を調整することができる。ついで、衽の上端の第1及び第2のウェストバンドを、着丈調整ベルトと同様に、身長に応じた高さのウェストベルト用ベルト通しに通す。そして、第1のウェストベルトをきものの内側から身八口を通してきものの外の背面側へ引き出してから再び反対側の前見頃側へ回す一方、第2のウェストベルトをきものの外から背側へ回して反対側の前身頃側へ引き回し、きものの前で第1及び第2のウェストベルトを互いに連結することにより、前身頃側・袵の着丈を調整する。これにより、着丈の調整と同時にきものの着用が完了する。
ここで、請求項1記載の一部式立体縫製きものにおいて、前見頃の下前側となる衽の内側の面にさらに着丈調整用ベルト通しを設けることが好ましい。
また、本発明の一部式立体縫製きものは、袵の上端縁部分を着用状態で水平となるように形成すると共に該上端縁付近に前記第1及び第2のウェストベルト用ベルト通しをそれぞれ設け、前記第1及び第2のウェストバンドを着用者の身体に巻き付けて締め付けたときに前記袵の両端の衿先部分を水平方向に締め付けるようにしている。
さらに、本発明の立体縫製きものセットは、衿の内側面に一対の係着手段の一方を設けると共に袖部分に長襦袢のだて袖をつけた請求項1記載の一部式立体縫製きものと、衿の外側面に前記係着手段の他方が設けられた袖無しの立体縫製の長襦袢とから成り、前記立体縫製きものと前記長襦袢とが各々後衿部分において前記係着手段で止め付けられて着付け前に予め一体となって羽織るように組み合わせられるものであり、かつ前記長襦袢の背の内側には衿抜きのための力布と該力布に通されて当該長襦袢の内側で着用者の体に巻き付けられる衿抜き用通しベルトとを備える一方、長襦袢の前身頃の衿の下部分には身八口を通して長襦袢の内側から外へ抜けて前見頃側へ回される長襦袢用第1のバンドと、長襦袢の外から背側へ回って反対側の前見頃側へ回される長襦袢用第2のバンドと、これら長襦袢用第1及び第2のバンドを係合させる長襦袢用係合部材とを備え、長襦袢の衿抜きの深さを衿抜き用通しベルトを着用者の体の前へ回して固定することにより決定してから前記長襦袢用第1及び第2のウェストベルトを使って長襦袢を着用し、かつ前記立体縫製きものの前記着丈調整ベルトを前記長襦袢の上から着用者の身体に巻き付けて前記立体縫製きものの後身頃の着丈位置を調整し、その後前記立体縫製きものの第1及び第2のウェストベルトを用いて立体縫製きものを着用するようにようにしている。
したがって、予め後衿部分が面ファスナーやスナップなどの係着手段で止め付けられて一体となって着られるように組み合わせられたきものと長襦袢とを重ねて羽織っただけの状態で、力布に通した衿抜き用通しベルトを長襦袢の内側で体の前に回して体に巻き付けるだけで後衿の深さを決めて固定することができる。また、衿抜き深さを決めてから長襦袢用第1及び第2のバンドを使って長襦袢の着付けを完了する。次いで、必要とする着丈に応じた高さの着丈調整用ベルト通しに通した着丈調整ベルトをきものの内側で体の前に回して体に巻き付けることで、きものの後身頃側の着丈を調整する。その後、必要とする着丈に応じた高さのウェストベルト用ベルト通しに第1及び第2のウェストバンドを通す。そして、第1のウェストベルトをきものの内側から身八口を通してきものの外の背面側へ引き出してから再び反対側の前見頃側へ回す一方、第2のウェストベルトをきものの外から背側へ回して反対側の前身頃側へ引き回し、きものの前で第1及び第2のウェストベルトを互いに連結することにより、袵の着丈を調整する。これにより、着丈の調整と同時にきものの着用が完了する。
また、本発明の一部式立体縫製きものセットは、衿抜きのための力布が衿抜き用通しベルトを通過させるベルト通し部を身丈方向に互いに異なる高さで複数段備え、衿抜き用通しベルトを通すベルト通し部を選択することで衿抜きの深さを調整可能としたものである。
請求項1記載の一部式立体縫製きものによれば、下部身頃の丈が身長から割り出されたものよりも着丈調整幅分だけ長めに設定された身丈に作製されていても、身長に応じた着丈調整用ベルト通しの位置並びにウェストベルト用ベルト通しの位置に着丈調整ベルト並びに第1及び第2のウェストベルトを通してからきものを着用するだけで、着丈を調整することができる。したがって、イージー・オーダが故にその人しか着られないという立体縫製きものの欠点を無くし、身丈がぴったりでなくとも、着丈を調整していろいろな背丈の人でも着られるようにできる。したがって、本人の身長が伸びた場合は勿論のこと、普通のきもののように母から娘へと受け継がれたり、あるいは姉妹間で貸し借りして着られるという利点を有するものである。また、着丈の調整により様々な着丈の人に対応できるようことから、一部式立体縫製きものを例えばS,M,L程度の標準的な身丈あるいは平均身長に応じた1種類の身丈で製作して貸衣装としたり、ユニフォームなどとすることも可能となり、一部式立体縫製きものの普及に大いに貢献するものとなる。
しかも、きものを羽織った状態で着丈調整ベルトをきものの内側で体の前に回して体に巻き付けるだけで後身頃の着丈を調整することができ、さらに衽の上端の第1及び第2のウェストバンドを身長に応じた高さのウェストベルト用ベルト通しに通してからきものの内外にそれぞれ回してきものの前で第1及び第2のウェストベルトを互いに連結することにより袵の着丈を調整することができるので、きものを羽織り両手を自由に動かせる状態で簡単に着丈調整ができ、着丈調整も、着付けも簡単である。
さらに、着丈調整ベルトのみならず第1及び第2のウェストベルトも各ベルト通しに対して着脱自在であるため、きものを畳むときには各ベルトをきものから取り外すことができ、従来のきものと同じ畳み方ができるので収納時に嵩張らない。また、着丈調整ベルト並びに第1及び第2のウェストベルトを取り外してきもの本体だけにできるので洗濯のときにも邪魔にならない。
また、請求項2記載の一部式立体縫製きものによれば、前見頃の下前側となる衽の内側の面にさらに着丈調整用ベルト通しを設けているので、衽の着丈調整用ベルト通しに着丈調整ベルトを通して着丈調整することによって、下前側となる衽の位置が固定される。依って、前身頃がはだけ難いものとなり、太鼓腹の人でも前がはだけることがなくなるという利点がある。
さらに請求項3記載の立体縫製きものによれば、衿先の重なった部分が互いに逆向きに水平に引っ張られた状態で固定されるため、衿先を肩側へ引き上げる力が働かないため、長時間着用しても衿元にだぶつきを生じることが少ない。つまり、着崩れを起こしやすい襟元においてより一層着崩れし難いものとなる。
さらに、請求項4記載の一部式立体縫製きものセットによれば、後衿部分で一体化された立体縫製きものと長襦袢とを羽織り両手を自由に動かせる状態で、衿抜き用通しベルトを使って予め任意の衿の深さと形をつくってから長襦袢の前の固定を行って長襦袢を着用し、さらに着丈調整ベルト並びに第1及び第2のウェストベルトを使ってきものの後見頃の着丈を決めてから前身頃・衽の着丈調整を行ってきものの着用を完了できるので、熟練していなくとも一人で手早くかつ容易に衿抜き、着丈調整並びにきものの着用をすることができる。しかも、長襦袢ときものとを重ねて同時に洋服感覚で一人で手早くかつ容易に着ることを可能としながらも、着崩れせずに長襦袢の後衿を簡単に抜くことができ、本格的きものと比べても遜色のない美しい装いが可能となる。
さらに、請求項5記載の一部式立体縫製きものによれば、衿抜き用通しベルトを通す力布のベルト通し筒部を選択することで衿抜きの深さを簡単に調整可能とすることができる。
本発明の一部式立体縫製きものの一実施形態を下部見頃を開いて示す正面図である。 同立体縫製きものの下部見頃を片方だけ閉じて示す正面図である。 袵に形成されたウェストベルト用ベルト通しとウェストベルトとの一実施形態を示す斜視図である。 本発明の立体縫製きものセットを構成する長襦袢の一実施形態を示す正面図である。 本発明の立体縫製きもの長襦袢とを組み合わせ一体化したセット状態を示す正面図である。 本発明の一部式立体縫製きものの他の実施形態を下部見頃を開いて示す正面図である。
以下、本発明の構成を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3に本発明にかかる一部式立体縫製きものの実施の一形態を示す。この立体縫製きもの1は、立体裁断された各パーツ例えば主に上部身頃19と下部身頃20とお端折り21とを別々に縫って仮仕上をしたものを、腰部接続の曲線部分のサイズを合わせ、それを所定のきもの掛に掛け、身頃がつれない様に止めを入れ、一体化の仕上げ縫いをすることにより仕上げられるものである。因みに、立体縫製きものの構造並びに縫製方法についての詳細は例えば特公平5−65601等において良く知られているので、その説明な説明は割愛する。
通常、一部式立体縫製きもの1は、イージー・オーダーであることから身丈やお端折りの位置などが着用者の身長から割り出され、それに応じて上部身頃19、下部身頃20、お端折り21などが立体裁断される。しかしながら、本発明の一部式立体縫製きもの1は、着丈を調整可能とするため、下部身頃20の丈を身長から割り出されたものよりも着丈調整幅分だけ長めに設定される。そして、上部身頃19の丈並びに該上部身頃19の下端部に縫いつけられるお端折り21の位置は身長から割り出された値とされる。
また、本発明の一部式立体縫製きもの1は、後身頃22の内側に着丈調整用ベルト通し23を備えている。この着丈調整用ベルト通し23は、丈方向に離して複数段例えば3〜5段程度形成されており、任意の段の着丈調整用ベルト通し23に着丈調整ベルト35を通すことによって、着用者の身体に固定する後身頃22の位置を調整可能としている。即ち、着丈調整ベルト35を身体の同じ位置で固定する場合、着丈調整ベルト35を通す着丈調整用ベルト通し23の段を変えることで、着丈調整ベルト35から下の後身頃22の長さ(実質的な着丈長さ)を調整可能としている。着丈調整ベルト35はきもの1の内側で着用者の体の前へ回して両端を互いに連結することにより後身頃22の着丈調整用ベルト通し23の位置を着用者の身体に固定するようにしている。勿論、着丈調整用ベルト通し23が1段であっても、即ち丈方向に1箇所であっても、着丈調整ベルト35を身体に巻き付けて固定する位置自体を丈方向に移動させることで、着丈調整ベルト35から下の後身頃22の長さ(実質的な着丈長さ)を調整することも可能である。しかしながら、着丈調整ベルト35を身体に巻き付けて固定する位置は、同じ高さである方が着付けの上ではしっくりと行くものである。このため、複数段の着丈調整用ベルト通し23を設けて、着丈調整ベルト35を通す段を変えることによって着丈調整を行うことが好ましい。
着丈調整用ベルト通し23は、本実施形態の場合、後身頃22の中央(背中の中心)と左右両端の3カ所に設けられている。勿論、後身頃22の中央だけの1カ所や中央から少し離れた左右2カ所に、あるいは4カ所以上に設けることも可能であるが、後身頃22全体の着丈を揃えるように調整可能とするには、中央と両端の3カ所程度が好ましい。さらに、この着丈調整用ベルト通し23は、お端折り21の上部身頃19への縫い付け位置36よりも下に設けられる。例えば、図2に示すように、上部身頃19と下部身頃20との縫い合わせ箇所に更にお端折り21の上端縁部36が縫い付けられる場合、このお端折り21の上端縁部36が縫い付けられる箇所から下の下部身頃20部分に設けられる。これにより、着丈調整ベルト35で着丈を調整する場合に、お端折り21の縫い付け箇所(お端折り21の上端縁部36)よりも下の見頃部分即ち下部見頃20が持ち上げられても、お端折り21の下(お端折り21に隠れた部分)できもの1の内側へ折り返されるため、着丈調整のための折り返し部分がきもの1の外観に現れない。
本実施形態の場合、下部見頃20の裏地37など上に帯布を縦に縫いつけて着丈調整用ベルト通し23としている。この帯布から成る着丈調整用ベルト通し23は、着丈調整ベルト35の幅よりもおおきな間隔を以て複数箇所が下地に縫いつけられることにより、丈方向に複数段の着丈調整用ベルト通し23が形成されている。本実施形態の場合、着丈調整ベルト35の幅よりも大きな幅の着丈調整用ベルト通し23が5段形成されているが、これに特に限られるものでなく、着丈調整幅に応じて必要な数の着丈調整用ベルト通し23が設けられることは言うまでもない。また、着丈調整用ベルト通し23は、帯布を区切るように縫いつけることで構成される場合に限られず、例えばループ状の紐を縫いつけたり、紐を一定間隔毎に複数箇所で下地に縫いつけることなどによって形成するようにしても良い。尚、着丈調整ベルト35としては、ゴムバンドの使用が好ましいが、これに特に限定されるものではなく、伸縮性のない紐などを用いても良い。ゴムバンドを着丈調整ベルト35として使用する本実施形態の場合には、その両端に雌雄一対の面ファスナー34を縫い付け、これら面ファスナー34を重ねることで任意位置で固定するようにしている。
さらに、両袵24の上部には、丈方向に離して複数形成されたウェストベルト用ベルト通し32が設けられている。このウェストベルト用ベルト通し32は、本実施形態の場合、下前側となる衽24のウェストベルト用ベルト通し32と、上前側となる衽24のウェストベルト用ベルト通し32とは、身丈方向において同じ高さとなるように配置されている。具体的には、ウェストベルト用ベルト通し32は、本実施形態の場合、やや幅広の帯状紐をウェストベルトの幅よりもおおきな間隔を以て一定間隔毎に複数箇所で袵24部分に縫いつけることによって形成されている。本実施形態の場合、両衽24にそれぞれ複数段例えば3段のウェストベルト用ベルト通し32が設けられているが、これに特に限られるものでなく、着丈調整幅に応じて必要な数のウェストベルト用ベルト通し32が設けられることは言うまでもない。本実施形態の場合、後見頃22の着丈調整用ベルト通し23の調整段数よりも両袵24のウェストベルト用ベルト通し32の調整段数を少なくしているが、このことに特に意味はない。後身頃22の着丈調整に比べて、きもの1の前での着丈調整は第1及び第2のウェストベルト26,27の巻き付け位置の調整による更なる微調整ができることから少なくしているが、同じ段数でも良い。また、ウェストベルト用ベルト通し32は、帯状紐を区切るように縫いつけることで構成される場合に限られず、例えばループ状の紐を縫いつけることなどによって形成するようにしても良い。また、ウェストベルト用ベルト通し32は1段であっても、即ち丈方向に1箇所であっても、第1及び第2のウェストベルト26,27の身体に巻き付けて固定する位置自体を丈方向に移動させることで、袵24と前見頃31側の着丈を調整することができる。しかしながら、第1及び第2のウェストベルト26,27を身体に巻き付けて固定する位置は、同じ高さである方が着付けの上ではしっくりと行くものである。このため、複数段のウェストベルト用ベルト通し32を設けて、第1及び第2のウェストベルト26,27を通す段を変えることによって袵24と前見頃31側の着丈調整を行うことが好ましい。
また、第1及び第2のウェストベルト26,27は、ウェストベルト用ベルト通し32に通される方の端部に雌雄一対の面ファスナー33を長手方向に並べて縫いつけ、ウェストベルト用ベルト通し32に端部を通して折り返したときに雌雄一対の面ファスナー33を接合させてウェストベルト用ベルト通し32に巻き付けて取り付けるようにしている。この場合、面ファスナー33の接合あるいは剥離させるだけで容易に第1及び第2のウェストベルト26,27をウェストベルト用ベルト通し32に対して着脱自在に取り付け得る。
ここで、立体縫製きもの1の下袵側に取り付けられる第1のウェストベルト26は、身八口30を通してきもの1の内側から外へ抜けて前見頃31側へ回される。また、上袵側に取り付けられる第2のウェストベルト27は、きもの1の外から背側へ回って反対側の前見頃31側へ回される。本実施形態の場合、きもの用の第1及び第2のウェストバンド26,27としては、ゴムバンドが使用されており、少なくとも一方のバンドの端部にはきもの用係合部材として一般に「かね」と呼ばれるフック形連結金具28を備えると共に他方のバンドの端部にはフック形連結金具28を引っ掛ける輪29が形成されており、一方のバンドのフック形連結金具28を他方のバンドの輪29に引っ掛けることによって、着脱自在に固定可能とされている。尚、第1及び第2のウェストバンド26,27の両端を体の前で係合させる固定手段としては、上述の引っかけ方式に限られず、スナップやホック、面ファスナーなどでも実施可能である。
また、本実施形態の立体縫製きもの1は、きもの1の袵24の上端縁25部分を着用状態で水平となるように形成し、この上端縁25の近傍に上端縁25と平行にきもの用の第及び第2のウェストバンド26,27をそれぞれ取付け、各ウェストバンド26,27を締め付けたときに水平方向に両袵24の上端縁25と衿先部分を締め付け得るように構成されている。したがって、衿先を肩側へ引き上げる力が働かないため、長時間着用しても衿元にだぶつきを生じることが少ない。
以上のように構成された本発明の一部式立体縫製きもの1によると、きもの1を羽織った状態で身長などの条件から必要とする着丈に応じた高さの着丈調整用ベルト通し23に着丈調整ベルト35を通し、この着丈調整ベルト35をきもの1の内側で体の前に回して両端の面ファスナー36を互いに連結して体に巻き付けるだけで、きもの1の後身頃22の着丈調整用ベルト通し23の位置を着用者の身体に固定すること、即ち後身頃22の着丈を調整することができる。ついで、衽24の上端の第1及び第2のウェストバンド26,27を、着丈調整ベルト35と同様に、身長に応じた高さのウェストベルト用ベルト通し32に通す。そして、第1のウェストベルト26をきもの1の内側から身八口30を通してきもの1の外の背面側へ引き出してから再び反対側の前見頃31側へ回す一方、第2のウェストベルト27をきもの1の外から背側へ回して反対側の前身頃31側へ引き回し、きもの1の前で第2のウェストベルト27の輪29に第1のウェストベルト26の先端のフック形連結金具28を引っ掛けて第1及び第2のウェストベルト26,27を互いに連結することにより、袵24と前見頃31側の着丈を調整する。これにより、きもの1の着丈の調整と同時に着用が完了する。
このとき、本発明の立体縫製きもの1の下には、長襦袢を着用しておいても良いし、きものの襟部分に長襦袢を模擬した襟を取り付けるようにしても良い。また、きもの1の袖には、長襦袢の袖を伊達袖2として取り付けておいても良い。
また、図4に本発明にかかる一部式立体縫製きものの他の実施形態を示す。この立体縫製きもの1は、図1の立体縫製きものの前見頃31の下前側となる衽24の内側の面(裏面)にさらに着丈調整用ベルト通し38を設けたものである。この衽24の着丈調整用ベルト通し38は、後身頃22に設けられた3カ所の着丈調整用ベルト通し23と同様に、丈方向に複数段例えば3〜5段程度形成されており、任意の段の着丈調整用ベルト通し38に着丈調整ベルト35を通すことによって、着用者の身体に固定する下前側となる衽24の位置を調整可能としている。この衽24の着丈調整用ベルト通し38は、後身頃22に設けられた3カ所の着丈調整用ベルト通し23と同じ高さに設けられている。具体的には、衽24の着丈調整用ベルト通し38は、例えば袵線39に沿って後身頃22に設けられた3カ所の着丈調整用ベルト通し23と同じ高さに縫い付けられている。この衽24の着丈調整用ベルト通し38に着丈調整ベルト35を通して着丈調整することによって、下前側となる衽24の位置が固定されるので、前身頃31が開け難いものとなる。依って、太鼓腹の人でも前がはだけることがなくなるという利点がある。尚、図中の符号7は、後衿4の内側面に長襦袢の後衿の外側面を着脱自在に取り付け可能とするための一対の係着手段例えばスナップの一方である。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、本実施形態では、下前側となる衽24のウェストベルト用ベルト通し32と、上前側となる衽24のウェストベルト用ベルト通し32とは、身丈方向において同じ高さとなるように配置されているが、これに特に限られるものでなく、場合によっては、下前側のウェストベルト用ベルト通し32を上前側のウェストベルト用ベルト通し32よりも身丈方向においてやや下側に設けるようにしても良い。この場合には、下前側の衽24の第1ウェストバンド26の取り付け位置が上前側の衽24の第2ウェストバンド27の取り付け位置よりも低くなるので、第1及び第2のウェストバンド26,27できもの1の前を止め付けたときに結果的に下前を持ち上げることとなるので、きものの裾が広がらずに着ることができ、装いが一層美しいものとなる。
図5及び図6に本発明の立体縫製きものセットの実施の一形態を示す。この立体縫製きものセットは、図1〜図3あるいは図4に例示する一部式立体縫製きもの1と長襦袢(インナーと呼ばれ総称と同義に用いる)3とを予め一体化して同時に着用できるようにしたものである。つまり、立体縫製きもの1は、図1〜図3あるいは図4に例示するように、長襦袢3のだて袖2が予め縫いつけられると共に、後衿4の内側面に着脱自在な一対の係着手段の一方例えば雄あるいは雌の面ファスナー若しくはスナップ(以下、単に面ファスナーと呼ぶ)7が縫いつけられている。他方、インナー3は、立体縫製により袖無しに仕立てられ、後衿5の外側面に着脱自在な一対の係着手段の一方例えば雌あるいは雄の面ファスナー若しくはスナップ(以下、単に面ファスナーと呼ぶ)6が縫いつけられている。そして、立体縫製きもの1とインナー3とを重ねてそれぞれの後襟4,5を合わせて対向する面ファスナー6,7で後衿4,5部分において着付け前に予め止め付けられて一体となって着られるように組み合わせられている。尚、立体縫製きもの1には予め長襦袢の伊達袖2が縫い付けられており、袖を通すのを容易にして短時間で羽織れるようにされているが、場合によっては袖付きの長襦袢・インナー3として立体縫製きもの1の伊達袖2を省いたものとの組み合わせとするようにしても良い。
ここで、インナー3は、きもの1と同様に、縫製した際に着用者の身体に適合するように予め立体裁断されたパーツを曲線縫製して立体的に構成されたものであり、袖を設けずにきもの側に伊達袖2として予め縫い付けられている。このインナー3の後衿5の外側面には面ファスナ6ーが縫製あるいは接着などで取付けられており、きもの1の後衿4の内側面に縫い付けられた対となる面ファスナー7との間で着脱自在に設けられている。即ち、立体縫製のきもの1とインナー3とは、予め後衿4,5の面ファスナー6,7で互いに止め付けられて一体となって着られるように組み合わせられている。
また、インナー3には、背の内側に衿抜きのための力布9が設けられている。この力布9は、下に引っ張ることで衿抜きを可能とするものであり、例えば後身頃8の背中心において上端が後身頃8と衿5との縫い合わせ部分に、下端が身八ッ口10と同程度の高さの位置でインナーの後身頃の背中心に対して左右対称になるよう配置されて縫い付けられている。したがって、力布9に通された衿抜き用通しベルト11をインナー3の内側で着用者の体に巻き付けながら着用者の体の前へ回して固定することにより、インナー3の衿抜きの深さを決定して固定することができる。
さらに、本実施例の場合、力布9には、衿抜き用通しベルト11を通すための筒状の複数のベルト通し、例えば上段、中段、下段の三通りのベルト通し12が背丈方向に備えられ、いずれかのベルト通し12を選択して衿抜き用通しベルト11を通すことで衿抜きの深さを調整可能としている。即ち、上段、中段、下段の三通りのベルト通し12は、ほぼ同じ高さで体に固定される衿抜き用通しベルト11が通されることにより力布9を下に引っ張る力を与えたり、あるいは引っ張る力を解放したりすることにより、きものの個性及び特徴に応じた後衿の深さを簡単に造りだせる。例えば、最下段のベルト通し12は普段着等での衿抜き、中段のベルト通し12は訪問着等での衿抜き、最上段のベルト通し12はより深い衿姿が必要となるきもの等、夫々の個性に適したベルト通し高さを設定することができる。しかも、衿抜き用通しベルト11を締め付けて固定した時には後衿を下げた状態で固定されるため衿5の抜きが安定する。
また、衿抜き用通しベルト11は、本実施形態の場合、その両端に面ファスナー13a,13bを備えたゴムベルトを用いるようにしている。本実施形態の場合、衿抜き用通しベルト11は調整が容易なゴムベルトを使用しているがこれに特に限定されるものではなく、長さが調整可能な布ベルトや紐を用いるようにしても良い。
インナー3にはさらに、前身頃の衿の下部分に身八口10を通してインナー3の内側から外へ抜けて前見頃18側へ回されるインナー用第1のバンド15と、インナー3の外から背側へ回って反対側の前見頃18側へ回されるインナー用第2のバンド14とがそれぞれ設けられている。これらインナー用第1及び第2のバンド15,14はインナー3の周りを巻き締めるようにして体の前で互いの端部を係合させるインナー用係合部材16,17を備える。本実施形態の場合、インナー用第1及び第2のバンド15,14としては、ゴムバンドが使用されており、少なくとも一方のバンドの端部にはインナー用係合部材としてフック形の連結金具(一般に「かね」と呼ばれる)16を備えると共に他方のバンドの端部にはフック形連結金具を引っ掛ける輪17が形成されており、一方のバンドのフック形連結金具16を他方のバンドの輪17に引っ掛けることによって、着脱自在に固定可能とされている。このインナー用第1及び第2のバンド15,14は、特に限定されるものではないが、インナー3の前身頃の衿の下部分に直接縫い付けるようにして固着するようにしている。
以上のように構成された立体縫製きもの1とインナー3の組み合わせは、次のようにして簡単に着用できる。まず、所望とするインナー3の衿抜きの深さに応じて衿抜き用通しベルト11を通す力布9のベルト通し12の位置・段を決め、該当する段のベルト通し12に衿抜き用通しベルト11を通す。また、立体縫製きもの1には、着用者の着丈に応じた高さの着丈調整用ベルト通し23並びにウェストベルト用ベルト通し32に着丈調整ベルト35並びに第1及び第2のウェストバンド26,27を通す。勿論、後ろ手でベルト通しが難なくできるのであれば、予め各ベルト通し12,23,32に各ベルト11,35,26,27を通しておかなくとも、羽織った状態で通すようにしても良い。
次いで、インナー3の後衿5の外側の面ファスナー6ときもの1の後衿4の内側の対となる面ファスナー7とを貼り合わせてインナー3と立体縫製きもの1とを後衿4,5部分で一体化し、互いの関係を固定してきもの1とインナー3を同時に羽織れるようにする。
そして、後衿4,5部分で背中の一体化され組み合わせられたインナー3ときもの1とに袖を通して同時に羽織る。その状態で、インナー3の内側から手を背中に回して衿抜き用通しベルト11の両端を探し出して体の前へ回し、衿抜き用通しベルト11の両端の面ファスナー13a,13bを貼り合わせることで固定する。これにより、衿抜き用通しベルト11が力布9の通されたベルト通しの段12の位置に応じて、力布9が下に引っ張られて固定されるので、インナー3の衿抜きの深さが決められると同時に固定され、その後のインナー3、きもの1の着付けにおいて着崩れを起こすことがない。その状態で、インナー用第1及び第2のバンド14,15を用いてインナー3の前を止め付ける。
その後、後ろ手で着丈調整ベルト35の両端を掴み、きもの1の内側で体の前に回してきもの1の後身頃22側の着丈を調整しながら着丈調整ベルト35を体に巻き付け、両端の面ファスナー34を使って固定する。さらに、下前となる衽24に取り付けられた第1のウェストベルト26をきもの1の内側から身八口30を通してきもの1の外の背面側へ引き出してから再び反対側の前見頃31側へ回す一方、上前となる衽24に取り付けられた第2のウェストベルト27をきもの1の外から背側へ回して反対側の前身頃31側へ引き回し、きもの1の前で第1及び第2のウェストベルト26,27を互いに連結することにより、きもの1の前側即ち前身頃31並びに袵24の着丈を調整する。これにより、着丈の調整と同時にきものの着用が完了する。
1 立体縫製きもの
2 長襦袢の伊達袖
3 立体縫製インナー(長襦袢)
4 きものの後衿
5 インナーの後衿
6 インナーの後衿の外側の面に設けられている面ファスナー
7 きものの後衿の内側の面に設けられている面ファスナー
9 力布
10 身八ッ口
11 衿抜き用通しベルト
12 筒状のベルト通し
13a,13b 衿抜き用通しベルトの両端の面ファスナー
14 インナー用第1のバンド
15 インナー用第1のバンド
16,17 インナー用係合部材を構成するフック形連結金具とそれが引っ掛けられる輪
22 きものの後身頃
23 きものの着丈調整用ベルト通し
24 袵
25 袵の上端縁
26 きもの用第1のバンド
27 きもの用第2のバンド
28,29 きもの用係合部材を構成するフック形連結金具とそれが引っ掛けられる輪
30 身八ッ口
32 筒状のフック掛け
33 フック形連結金具
34 面ファスナー
35 着丈調整用ベルト
38 衽24の内側の面に設けられた着丈調整用ベルト通し

Claims (5)

  1. 後身頃の内側に丈方向に離して複数形成された着丈調整用ベルト通しと、任意の段の前記着丈調整用ベルト通しに通されきものの内側で着用者の体の前へ回して両端を互いに連結することにより前記後身頃の着丈調整用ベルト通しの位置を着用者の身体に固定する着丈調整ベルトと、両袵の上端縁近傍に丈方向に離して複数形成されたウェストベルト用ベルト通しと、一方の前記袵の任意の前記ウェストベルト用ベルト通しに対して着脱自在に取り付けられて身八口を通してきものの内側から外へ抜けて前見頃側へ回される第1のウェストベルトと、他方の前記袵の任意の前記ウェストベルト用ベルト通しに対して着脱自在に取り付けられてきものの外から背側へ回って反対側の前見頃側へ回され前記第1のウェストベルトと互いに連結される第2のウェストベルトとを備え、前記着丈調整ベルトを着用者の身体に巻き付けてから前記後身頃の着丈位置を調整してから、前記第1及び第2のウェストベルトを用いて前記袵の着丈を調整しながらきものを着用することを特徴とする一部式立体縫製きもの。
  2. 前見頃の下前側となる衽の内側の面にさらに着丈調整用ベルト通しを設けたものである請求項1記載の一部式立体縫製きもの。
  3. 前記袵の上端縁部分を着用状態で水平となるように形成すると共に該上端縁付近に前記第1及び第2のウェストベルト用ベルト通しをそれぞれ設け、前記第1及び第2のウェストバンドを着用者の身体に巻き付けて締め付けたときに前記袵の両端の衿先部分を水平方向に締め付けるものである請求項1または2記載の一部式立体縫製きもの。
  4. 衿の内側面に面ファスナーの一方を設けると共に袖部分に長襦袢のだて袖をつけた請求項1記載の一部式立体縫製きものと、衿の外側面に前記面ファスナーの他方が設けられた袖無しの立体縫製の長襦袢とから成り、前記立体縫製きものと前記長襦袢とが各々後衿部分において前記面ファスナーで止め付けられて着付け前に予め一体となって羽織るように組み合わせられるものであり、かつ前記長襦袢の背の内側には衿抜きのための力布と該力布に通されて当該長襦袢の内側で着用者の体に巻き付けられる衿抜き用通しベルトとを備える一方、長襦袢の前身頃の衿の下部分には身八口を通して長襦袢の内側から外へ抜けて前見頃側へ回される長襦袢用第1のバンドと、長襦袢の外から背側へ回って反対側の前見頃側へ回される長襦袢用第2のバンドと、これら長襦袢用第1及び第2のバンドを係合させる長襦袢用係合部材とを備え、長襦袢の衿抜きの深さを衿抜き用通しベルトを着用者の体の前へ回して固定することにより決定してから前記長襦袢用第1及び第2のウェストベルトを使って長襦袢を着用し、かつ前記立体縫製きものの前記着丈調整ベルトを前記長襦袢の上から着用者の身体に巻き付けて前記立体縫製きものの後身頃の着丈位置を調整し、その後前記立体縫製きものの第1及び第2のウェストベルトを用いて立体縫製きものを着用するようにした一部式立体縫製きものセット。
  5. 前記衿抜きのための力布は前記衿抜き用通しベルトを通過させるベルト通し部を身丈方向に互いに異なる高さで複数段備え、前記衿抜き用通しベルトを通す前記ベルト通し部を選択することで衿抜きの深さを調整可能としたものである請求項4記載の一部式立体縫製きものセット。
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