JP2010222652A - 溶接熱影響部の靭性および低温母材靱性に優れた厚鋼板 - Google Patents
溶接熱影響部の靭性および低温母材靱性に優れた厚鋼板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010222652A JP2010222652A JP2009072119A JP2009072119A JP2010222652A JP 2010222652 A JP2010222652 A JP 2010222652A JP 2009072119 A JP2009072119 A JP 2009072119A JP 2009072119 A JP2009072119 A JP 2009072119A JP 2010222652 A JP2010222652 A JP 2010222652A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- toughness
- steel plate
- oxide
- thick steel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
【解決手段】所定の化学成分組成を満足し、酸素を除いた構成元素が質量%にして10<Ti、5<Al<20および5<Ca<40、並びに5<REM<50および/または5<Zr<40である酸化物で、円相当径が2μm未満のものが1mm2当り300個以上存在すると共に、円相当径が2μm以上のものが1mm2当り100個以下であり、且つ結晶方位差15°以上の大角粒界で囲まれた鋼の結晶粒の平均円相当径が、30μm以下である厚鋼板。
【選択図】なし
Description
C:0.03〜0.12%(「質量%」の意味、化学成分については以下同じ)、
Si:0.25%以下(0%を含む)、
Mn:1〜2.0%、
P:0.03%以下(0%を含まない)、
S:0.015%以下(0%を含まない)、
Al:0.005〜0.050%、
Ti:0.010〜0.08%、
Ca:0.0005〜0.010%、および
N:0.002〜0.0200%
を夫々含有し、さらに
REM:0.0001〜0.020%および/またはZr:0.0001〜0.020%
を含有し、
酸素を除いた構成元素が質量%にして10<Ti、5<Al<20および5<Ca<40、並びに5<REM<50および/または5<Zr<40である酸化物で、円相当径が2μm未満のものが1mm2当り300個以上存在すると共に、円相当径が2μm以上のものが1mm2当り100個以下であり、
結晶方位差15°以上の大角粒界で囲まれた鋼の結晶粒の平均円相当径が、30μm以下である点に要旨を有する。
(a)Ni:1.5%以下(0%を含まない)、Cu:1.5%以下(0%を含まない)、Cr:1.5%以下(0%を含まない)およびMo:1.5%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上の元素、
(b)Nb:0.1%以下(0%を含まない)および/またはV:0.1%以下(0%を含まない)、
(c)B:0.0050%以下(0%を含まない)、
等を含有させることも有用であり、こうした元素を含有することでその種類に応じて厚鋼板の特性が更に改善されることになる。
円相当径で2μm未満の酸化物は、粒内α促進によってHAZ靭性を向上させるために必要である。円相当径で2μm以上の酸化物では、HAZ高温加熱における液体化が十分進行せず、粒内α生成量が減少し、HAZ靭性が却って低下する。また、酸化物の組成が上記した所定の範囲を外れると、HAZにおける液体化→結晶化過程が進行せず、粒内αが促進されなくなる。また、円相当径で2μm未満の酸化物の個数が1mm2当り300個(300個/mm2)より少ないと、粒内α生成の起点が不足するため、やはり粒内α生成量が減少し、十分なHAZ靭性が得られなくなる。この個数は、好ましくは350個/mm2以上、より好ましくは400個/mm2以上である。
上記の組成を満足する酸化物のうち、円相当径で2μm以上の酸化物は、脆性破壊を助長し、HAZ靭性を劣化させるので、できるだけ少ない方がよい。こうした観点から本発明では、円相当径で2μm以上の酸化物は、1mm2当り100個以下(100個/mm2以下)と規定した。この個数は、好ましくは70個/mm2以下、より好ましくは50個/mm2以下である。
tb=25−40×[Ca]/([Ti]+2[Al]+5[REM]+2[Zr]+0.01) …(2)
但し、[Ca]、[Ti]、[Al]、[REM]および[Zr]は、夫々Ca、Ti、Al、REMおよびZrの溶鋼中の含有量(質量%)を示す。
溶存酸素量が0.002%より低いと、粒内α生成起点となる適切な組成を有する酸化物系介在物が必要量確保できなくなる。一方、溶存酸素量が0.01%より高いと、円相当径2μm以上の粗大な酸化物系介在物が増加し、HAZ靭性を低下させる。
上記の添加順以外の順で各元素を添加すると、粒内α生成起点となる適切な組成を有する酸化物系介在物が必要量確保できなくなる。特に、Caは脱酸力が極めて強いため、TiやAlに先立って添加すると、TiやAlと結びつく酸素が全てなくなってしまうことになる。なおREMおよびZrの両方を添加する場合は、Ti添加後およびCa添加前であれば、REMおよびZrのどちらを先に添加してもよく、またこれらを同時に添加しても良い。
Ti添加からCa添加までの時間t1は3分よりも短くなると、Ca添加に先立つ酸化物の反応が十分進行せず、粒内α生成起点となる、適切な組成を有する酸化物系介在物が必要数得られなくなる。また、この時間t1が20分よりも長くなると、Ca添加に先立つ酸化物の反応が過剰に進行し、粒内α生成起点となる、適切な組成を有する酸化物系介在物が必要数得られなくなる。
Ca添加から鋳込みまでの時間t2は、酸化物の生成状況に影響を及ぼす要件であり(Caが他の酸化物から酸素を奪って酸化物を形成する時間)、この時間がta(分)以下になると、Ca添加後の酸化物反応が十分進行せず、粒内α生成起点となる、適切な組成を有する酸化物系介在物が必要数得られなくなる。また、時間t2がtb(分)以上になると、Ca添加後の酸化物の反応が過剰に進行し、粒内α生成起点となる、適切な組成を有する酸化物系介在物が必要数得られなくなる。尚、上記(1)式および(2)式は、各元素の酸化物へのなり易さを考慮し、実験に基づいて求められたものである。
鋳造時の1500〜1400℃における冷却時間t3が300秒を超えると、円相当径で2μm以上の粗大な酸化物系介在物の生成量が増加し、HAZ靭性が劣化することになる。
本発明では、結晶の大きさを、結晶方位差15°以上の大角粒界に基いて判断する。この大角粒界は、下記実施例に示すようにSEMを用いて算出できる。酸化物系介在物が存在する鋼材では、その結晶粒径(平均円相当径)が30μmを超えると脆性破壊が発生しやすくなって、低温母材靭性が低下する。鋼の結晶粒径は、好ましくは25μm以下、より好ましくは20μm以下である。
上記のような鋼の結晶粒径を実現するには、未再結晶域の圧下率を40%以上とすればよい。この圧下率が40%より少ないと蓄積歪の不足により組織が粗大化する。一方、この圧下率が60%を超えても、組織微細化の効果は飽和すると共に、圧延時の負荷が過多となる。そこで未再結晶域の圧下率は、好ましくは60%以下である。
硬質のMAは酸化物系介在物と同様に脆性破壊の起点として作用するので、低温母材靱性を向上させるために、MA量を制限することが有効である。そのためMA量は、好ましくは5.0面積%以下、より好ましくは4面積%以下、さらに好ましくは3面積%以下である。
上記のようなMA量を実現するには、圧延後の冷却速度を2〜15℃/秒に設定するとともに、冷却停止温度を180℃以上の範囲とすればよい。この温度が180℃よりも低いとMA量が増加する。一方、この温度が高いほど、MA量は低減されるが、厚鋼板の強度が低下するという弊害が生ずる。そこで冷却停止温度は、好ましくは500℃以下である。
Cは、鋼板の強度を確保するために欠くことのできない元素である。C含有量が0.03%未満では、鋼板の強度が確保できない。好ましくは0.04%以上である。しかしC含有量が過剰になると、硬質のMAが多く生成して母材の靭性劣化を招くことになる。従ってC含有量は0.12%以下(好ましくは0.10%以下)に抑える必要がある。
Siは、固溶強化によって鋼板の強度を確保するのに有用な元素であるが、過剰に含有されると、硬質のMAが多く生成して母材の靭性劣化を招くことになる。従ってSi含有量は、少なくとも0.25%以下に抑える必要がある。好ましくは0.18%以下である。
Mnは、鋼板の強度を確保する上で有用な元素であり、こうした効果を有効に発揮させるには、1%以上含有させる必要がある。好ましくは1.4%以上である。しかし、2.0%を超えて過剰に含有させるとHAZの強度が上昇し過ぎて靭性が劣化するので、Mn含有量は2.0%以下とする。好ましくは1.8%以下である。
不純物元素であるPは、粒界破壊を起こし易く靭性に悪影響を及ぼすので、その量はできるだけ少ないことが好ましい。母材およびHAZの靭性を確保するという観点からして、P含有量は0.03%以下に抑制する必要があり、好ましくは0.02%以下とする。しかし、工業的に、鋼中のPを0%にすることは困難である。
Sは、MnSを形成して母材の靭性を劣化させる不純物であり、その量はできるだけ少ないことが好ましい。母材靭性を確保するという観点からして、S含有量は0.015%以下に抑制する必要があり、好ましくは0.010%以下とする。しかし、工業的に、鋼中のSを0%にすることは困難である。
前述のごとく、Ti、REM、Zr、Caの添加前に添加することによって、粒内α生成に有効な酸化物を形成する上で有用な元素である。こうした効果を発揮させるためには、その含有量は0.005%以上とする必要があるが、その含有量が過剰になると粗大酸化物が生成して母材およびHAZの靭性が劣化するので、0.050%以下に抑える必要がある。Al含有量の好ましい下限は0.010%であり、好ましい上限は0.04%である。
Tiは、Alの添加後かつREM、ZrおよびCaの添加前に、添加することによって、粒内α生成に有効な酸化物を形成してHAZ靭性の向上に寄与する元素である。こうした効果を有効に発揮させるには、Tiは0.010%以上含有させることが必要であり、好ましくは0.012%以上とする。しかし過剰に含有すると、粗大な酸化物が多く生成してHAZ靭性を劣化させるため、0.08%以下に抑えるべきである。好ましくは0.06%以下とするのがよい。
Caは、Al、Ti、REMおよびZrを添加してから3〜20分後に添加することによって、粒内α生成に有効な酸化物を形成してHAZ靭性の向上に寄与する元素である。こうした効果を有効に発揮させるには、Caは0.0005%以上含有させる必要がある。好ましくは0.0008%以上である。しかしCa含有量が過剰になると、粗大な酸化物が生成して母材およびHAZの靭性が劣化するため、0.010%以下とする必要がある。好ましくは0.008%以下である。
Nは、高温で溶け残る窒化物(Ti含有窒化物)を形成することによって、母材およびHAZの靭性を確保する上で有用な元素である。N含有量を0.002%以上(好ましくは0.003%以上)とすることによって、所定のTi含有窒化物を確保することができる。しかしN含有量が過剰になると、固溶N量が増大して歪時効によって母材およびHAZの靭性が劣化する。従ってNは0.0200%以下に抑える必要があり、好ましくは0.018%以下とする。
REM(希土類元素)は、Ti添加後かつCaの添加前に添加することによって、粒内α生成に有効な酸化物を形成することで、HAZ靭性の向上に寄与する元素である。この効果を有効に発揮させるには、REM量は、0.0001%以上、好ましくは0.0005%以上である。しかしREM量が過剰になると、酸化物が粗大になって母材およびHAZの靭性を劣化させるため、0.020%以下に抑えるべきである。好ましくは0.015%以下である。尚、本発明において、REM(希土類元素)とは、ランタノイド元素(LaからLnまでの15元素)およびSc(スカンジウム)とY(イットリウム)を含む意味である。
Zrは、REMと同様の作用を有し、HAZ靱性の向上に寄与する元素である。しかしZr量が過剰になると、REMと同様に、母材およびHAZの靱性を劣化させる。そこでZr量は、0.0001%以上(好ましくは0.0005%以上)、0.020%以下(好ましくは0.015%以下)である。
Ni、Cu、CrおよびMoは、いずれも鋼板の高強度化に有効な元素であり、その効果はその含有量が増加するにつれて増大するが、こうした効果を有効に発揮させるには、いずれも0.05%以上含有させることが好ましい。より好ましくは0.10%以上である。しかしこれらの元素の含有量が過剰になると、強度の過大な上昇を招き、母材およびHAZの靭性が劣化するため、いずれも1.5%以下(好ましくは1.2%以下)とする必要がある。
NbおよびVは、炭窒化物として析出し、γ粒粗大化を抑制することで母材靭性を良好にするのに有効に作用する元素である。こうした効果を有効に発揮させるには、これらの量は、いずれも、好ましくは0.002%以上、より好ましくは0.005%以上である。しかしこれらの量が過剰になると、HAZ組織の粗大化を招き、HAZ靭性が劣化する。そのためこれらの量は、いずれも0.1%以下(好ましくは0.08%以下)とする必要がある。
Bは、粗大な粒界αの生成を抑制することで、母材およびHAZの靭性を向上させるのに有効な元素である。こうした効果を有効に発揮させるには、B量は、好ましくは0.001%以上、より好ましくは0.0015%以上である。しかしB量が過剰になると、オーステナイト粒界でのBNの析出を招き、母材およびHAZの靭性が劣化する。そこでB量は、0.0050%以下(好ましくは0.004%以下)とする必要がある。
各鋼板の表面から深さt/4(t:板厚)の位置から試験片を切り出し(試験片の軸心がt/4の位置を通るように採取)、圧延方向および板厚方向に平行な断面を、Carl Zeiss社製の電界放射式走査電子顕微鏡「SUPRA35(商品名)」(以下「FE−SEM」と呼ぶ)を用いて観察し、観察倍率:5000倍、観察視野:0.0024mm2、観察箇所20箇所の条件で観察した。そして画像解析によって、その視野中の各酸化物の面積を測定し、この面積から各酸化物の円相当径を算出した。尚、各酸化物が上記の組成を満足するものであることは、EDX(エネルギー分散型X線検出器)によって判別した。そして、円相当径が2μm未満となる酸化物の個数(N1)を、1mm2当りに換算して求めた。但し、円相当径が0.2μm以下となる酸化物については、EDXの信頼性が十分でないため、解析から除外した。
各鋼板の表面から深さt/4(t:板厚)の位置から試験片を切り出し(試験片の軸心がt/4の位置を通るように採取)、圧延方向および板厚方向に平行な断面を、上記FE−SEMを用いて観察し、観察倍率:1000倍、観察視野:0.06mm2、観察箇所20箇所の条件で観察した。そして画像解析によって、その視野中の各酸化物の面積を測定し、この面積から各酸化物の円相当径を算出した。尚、各酸化物が上記の組成を満足するものであることは、EDXによって判別した。そして、円相当径が2μm以上となる酸化物の個数(N2)を、1mm2当りに換算して求めた。
各鋼板から、溶接継手用試験片を採取し、V開先加工を施した後、入熱量:50kJ/mmにてエレクトロガスアーク溶接を実施した。これら試験片から、各鋼板の表面から深さt/4(t:板厚)の位置の溶融線(ボンド)近傍のHAZに切欠きを加工したシャルピー衝撃試験片(JIS Z 2201の4号試験片)を採取し、−40℃でシャルピー衝撃試験を行い、吸収エネルギー(vE-40)を測定した。このとき3本の試験片について吸収エネルギー(vE-40)を測定し、その平均値と最小値を求めた。そしてvE-40の平均値が180Jを超え、且つ最小値で120Jを超えるもの(即ちvE-40の平均値および最小値の両方が優れるもの)を、HAZ靭性に優れると評価した。
各鋼板の表面から深さt/4(t:板厚)の位置から試験片を切り出し(試験片の軸心がt/4の位置を通るように採取)、圧延方向および板厚方向に平行な断面を、上記FE−SEMを用いて観察し、観察倍率:600倍、観察視野:0.04mm2、観察箇所5箇所の条件で観察し、EBSD(Electron Back Scatter Diffraction Patterns)法で解析することによって、結晶方位差を15°以上を境界とする大角粒界マップを得た。この大角粒界マップを、EBSD解析ソフトを用いて画像解析することによって、結晶粒径(円相当径)の平均値を算出した。
各鋼板の表面から深さt/4(t:板厚)の位置から試験片を切り出し(試験片の軸心がt/4の位置を通るように採取)、圧延方向および板厚方向に平行な断面を、上記FE−SEMを用いて観察し、観察倍率:1000倍、観察視野:0.06mm2、観察箇所20箇所の条件で観察した。そして画像解析によって各視野中の各MAの面積分率を測定し、20視野の平均値を算出した。
(1)シャルピー吸収エネルギー(vE-40)
各鋼板の表面から深さt/4(t:板厚)の位置からシャルピー衝撃試験片(JIS Z 2201の4号試験片)を採取し、−40℃でシャルピー衝撃試験を行い、吸収エネルギー(vE-40)を測定した。このとき3本の試験片について吸収エネルギー(vE-40)を測定し、その平均値を求めた。そしてvE-40の平均値が200J以上のものを、低温母材靭性に優れると評価した。
各鋼板の表面から深さt/4(t:板厚)の位置から、JIS Z 2202(2006)で規定のVノッチ試験片を採取し、JIS Z 2242(2006)に規定の方法でシャルピー衝撃試験を行い、破面遷移温度(vTrs)を測定した。そしてvE-40の平均値が200J以上であり、且つvTrsが−65℃未満であるものを、低温母材靭性により一層優れると評価した。
Claims (5)
- C:0.03〜0.12%(「質量%」の意味、化学成分については以下同じ)、
Si:0.25%以下(0%を含む)、
Mn:1〜2.0%、
P:0.03%以下(0%を含まない)、
S:0.015%以下(0%を含まない)、
Al:0.005〜0.050%、
Ti:0.010〜0.08%、
Ca:0.0005〜0.010%、および
N:0.002〜0.0200%
を夫々含有し、さらに
REM:0.0001〜0.020%および/またはZr:0.0001〜0.020%
を含有し、
酸素を除いた構成元素が質量%にして10<Ti、5<Al<20および5<Ca<40、並びに5<REM<50および/または5<Zr<40である酸化物で、円相当径が2μm未満のものが1mm2当り300個以上存在すると共に、円相当径が2μm以上のものが1mm2当り100個以下であり、
結晶方位差15°以上の大角粒界で囲まれた鋼の結晶粒の平均円相当径が、30μm以下であることを特徴とする溶接熱影響部の靭性および低温母材靱性に優れた厚鋼板。 - 島状のマルテンサイトとオーステナイトよりなる混合組織(MA)が、5.0面積%以下である請求項1に記載の厚鋼板。
- 更に、Ni:1.5%以下(0%を含まない)、Cu:1.5%以下(0%を含まない)、Cr:1.5%以下(0%を含まない)およびMo:1.5%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上の元素を含むものである請求項1または2に記載の厚鋼板。
- 更に、Nb:0.1%以下(0%を含まない)および/またはV:0.1%以下(0%を含まない)を含むものである請求項1〜3のいずれかに記載の厚鋼板。
- 更に、B:0.0050%以下(0%を含まない)を含むものである請求項1〜4のいずれかに記載の厚鋼板。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009072119A JP5394785B2 (ja) | 2009-03-24 | 2009-03-24 | 溶接熱影響部の靭性および低温母材靱性に優れた厚鋼板 |
KR1020090126475A KR101151577B1 (ko) | 2008-12-22 | 2009-12-18 | 후강판 |
CN2009102622696A CN101760695B (zh) | 2008-12-22 | 2009-12-22 | 厚钢板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009072119A JP5394785B2 (ja) | 2009-03-24 | 2009-03-24 | 溶接熱影響部の靭性および低温母材靱性に優れた厚鋼板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010222652A true JP2010222652A (ja) | 2010-10-07 |
JP5394785B2 JP5394785B2 (ja) | 2014-01-22 |
Family
ID=43040156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009072119A Expired - Fee Related JP5394785B2 (ja) | 2008-12-22 | 2009-03-24 | 溶接熱影響部の靭性および低温母材靱性に優れた厚鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5394785B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011117057A (ja) * | 2009-12-07 | 2011-06-16 | Kobe Steel Ltd | 溶接熱影響部の靭性および強度の均一性に優れた厚鋼板 |
JP2012092425A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-05-17 | Kobe Steel Ltd | 溶接熱影響部の靭性に優れた厚鋼板 |
BE1021426B1 (fr) * | 2011-11-14 | 2015-11-19 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) | Plaque d'acier à excellente ténacité dans la zone affectée par la chaleur |
JP2016079461A (ja) * | 2014-10-17 | 2016-05-16 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶接熱影響部の靭性に優れたタンク用厚鋼板 |
WO2017141714A1 (ja) | 2016-02-15 | 2017-08-24 | 株式会社神戸製鋼所 | 鋼板及びその製造方法 |
JP2018016890A (ja) * | 2017-09-26 | 2018-02-01 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶接熱影響部の靱性に優れたタンク用厚鋼板 |
KR20180100422A (ko) | 2016-02-15 | 2018-09-10 | 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 | 강판 및 그 제조 방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106906414A (zh) * | 2015-12-22 | 2017-06-30 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种大线能量焊接热影响区韧性优异的厚钢板及其制造方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03202422A (ja) * | 1989-12-29 | 1991-09-04 | Nippon Steel Corp | 溶接熱影響部靱性の優れた高張力厚鋼板の製造法 |
JP2001020033A (ja) * | 1999-07-07 | 2001-01-23 | Kawasaki Steel Corp | 母材および溶接熱影響部靱性に優れた非調質高張力鋼材 |
JP2003342675A (ja) * | 2002-03-19 | 2003-12-03 | Nippon Steel Corp | 母材および溶接熱影響部の靱性に優れた鋼材 |
JP2008088488A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Kobe Steel Ltd | 溶接熱影響部の靭性および母材靭性に優れた鋼材およびその製法 |
JP2010121199A (ja) * | 2008-11-21 | 2010-06-03 | Kobe Steel Ltd | 溶接熱影響部の靭性および母材低温靭性に優れた鋼材、並びにその製造方法 |
-
2009
- 2009-03-24 JP JP2009072119A patent/JP5394785B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03202422A (ja) * | 1989-12-29 | 1991-09-04 | Nippon Steel Corp | 溶接熱影響部靱性の優れた高張力厚鋼板の製造法 |
JP2001020033A (ja) * | 1999-07-07 | 2001-01-23 | Kawasaki Steel Corp | 母材および溶接熱影響部靱性に優れた非調質高張力鋼材 |
JP2003342675A (ja) * | 2002-03-19 | 2003-12-03 | Nippon Steel Corp | 母材および溶接熱影響部の靱性に優れた鋼材 |
JP2008088488A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Kobe Steel Ltd | 溶接熱影響部の靭性および母材靭性に優れた鋼材およびその製法 |
JP2010121199A (ja) * | 2008-11-21 | 2010-06-03 | Kobe Steel Ltd | 溶接熱影響部の靭性および母材低温靭性に優れた鋼材、並びにその製造方法 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011117057A (ja) * | 2009-12-07 | 2011-06-16 | Kobe Steel Ltd | 溶接熱影響部の靭性および強度の均一性に優れた厚鋼板 |
JP2012092425A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-05-17 | Kobe Steel Ltd | 溶接熱影響部の靭性に優れた厚鋼板 |
BE1021426B1 (fr) * | 2011-11-14 | 2015-11-19 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) | Plaque d'acier à excellente ténacité dans la zone affectée par la chaleur |
JP2016079461A (ja) * | 2014-10-17 | 2016-05-16 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶接熱影響部の靭性に優れたタンク用厚鋼板 |
WO2017141714A1 (ja) | 2016-02-15 | 2017-08-24 | 株式会社神戸製鋼所 | 鋼板及びその製造方法 |
KR20180100422A (ko) | 2016-02-15 | 2018-09-10 | 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 | 강판 및 그 제조 방법 |
JP2018016890A (ja) * | 2017-09-26 | 2018-02-01 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶接熱影響部の靱性に優れたタンク用厚鋼板 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5394785B2 (ja) | 2014-01-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5162382B2 (ja) | 低降伏比高靭性厚鋼板 | |
JP5201665B2 (ja) | 大入熱溶接時の熱影響部の靭性に優れた溶接用高張力厚鋼板 | |
JP5394785B2 (ja) | 溶接熱影響部の靭性および低温母材靱性に優れた厚鋼板 | |
JP5444093B2 (ja) | 溶接熱影響部の靭性に優れた厚鋼板 | |
JP5076658B2 (ja) | 大入熱溶接用鋼材 | |
JP5110989B2 (ja) | 脆性亀裂伝播停止特性に優れた大入熱溶接用厚鋼板 | |
JP5207914B2 (ja) | 母材および溶接熱影響部の靭性に優れた厚鋼板 | |
JP5651090B2 (ja) | 溶接熱影響部の靱性に優れた鋼材およびその製造方法 | |
JP5432539B2 (ja) | 溶接熱影響部の靭性に優れた鋼材 | |
JP4356949B2 (ja) | 溶接熱影響部の靭性に優れた厚鋼板 | |
JP2008088488A (ja) | 溶接熱影響部の靭性および母材靭性に優れた鋼材およびその製法 | |
JP5824434B2 (ja) | 溶接熱影響部の靭性に優れた厚鋼板 | |
JP5394849B2 (ja) | 溶接熱影響部の靭性に優れた厚鋼板 | |
JP5320274B2 (ja) | 溶接熱影響部の靭性および強度の均一性に優れた厚鋼板 | |
JP5818343B2 (ja) | 溶接熱影響部の靭性に優れた厚鋼板 | |
JP6301805B2 (ja) | 溶接熱影響部の靭性に優れたタンク用厚鋼板 | |
KR101151577B1 (ko) | 후강판 | |
JP4449388B2 (ja) | 脆性亀裂伝播停止特性および超大入熱溶接熱影響部靱性に優れた高張力厚鋼板の製造方法 | |
JP5103037B2 (ja) | 母材および溶接熱影響部の靭性に優れた厚鋼板 | |
KR101659245B1 (ko) | 용접 열 영향부의 인성이 우수한 후강판 | |
JP2013049894A (ja) | 高靭性大入熱溶接用鋼およびその製造方法 | |
JP5723234B2 (ja) | 溶接熱影響部の靭性に優れた厚鋼板 | |
JP2018016890A (ja) | 溶接熱影響部の靱性に優れたタンク用厚鋼板 | |
JP2018024910A (ja) | 高強度厚鋼板およびその製造方法 | |
JP6276914B2 (ja) | 大入熱溶接用鋼材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110901 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130624 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130730 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130925 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131015 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131017 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5394785 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |