JP2010220700A - 歯科用インプラント及び歯科用インプラントのアバットメントスクリュー緩み止め方法 - Google Patents
歯科用インプラント及び歯科用インプラントのアバットメントスクリュー緩み止め方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 既存のアバットメントに簡単な改良を施すだけでよく、簡単な施術で確実な緩み止め効果を得ることができる歯科用インプラントを提供する。
【解決手段】 フィクスチャー(1)と、アバットメント(2)と、前記フィクスチャーに前記アバットメントを取り付けるアバットメントスクリュー(3)とを有する歯科用インプラントにおいて、前記アバットメントスクリューの頭部(32)の少なくとも一部に形成された第一の係止部(33)と、前記アバットメントに形成され、前記アバットメントスクリューの頭部が没入する深さを有し、かつ、少なくとも一部に第二の係止部(22)が形成された座孔とを有し、充填材(4,5)を前記座孔内の前記第一の係止部(33)と前記第二の係止部(22)との間に充填することで、前記前記アバットメントスクリュー(3)の緩みを防止するように構成した。
【選択図】 図1
【解決手段】 フィクスチャー(1)と、アバットメント(2)と、前記フィクスチャーに前記アバットメントを取り付けるアバットメントスクリュー(3)とを有する歯科用インプラントにおいて、前記アバットメントスクリューの頭部(32)の少なくとも一部に形成された第一の係止部(33)と、前記アバットメントに形成され、前記アバットメントスクリューの頭部が没入する深さを有し、かつ、少なくとも一部に第二の係止部(22)が形成された座孔とを有し、充填材(4,5)を前記座孔内の前記第一の係止部(33)と前記第二の係止部(22)との間に充填することで、前記前記アバットメントスクリュー(3)の緩みを防止するように構成した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、歯科用インプラントに関し、特に、フィクスチャーにアバットメントを取り付けるアバットメントスクリューの緩み止めに好適な歯科用インプラント及びアバットメントスクリューの緩み止め方法に関する。
歯科用インプラントを埋入、植立するには、顎骨に形成した植立孔にフィクスチャーを埋入し、顎骨とフィクスチャーの骨結合を見てからフィクスチャー部にアバットメントを設置する。その上部に補綴物を設置する。
図7は、歯科用インプラントの一例にかかり、図7(a)はその縦断面図、図7(b)はその平面図である。
図7に示す歯科用インプラントは、フィクスチャー1と、アバットメント2′と、フィクスチャー1にアバットメント2′を取り付けるアバットメントスクリュー3とから構成される。
顎骨に固定されるフィクスチャー1には、アバットメント2′の下端を挿入する孔11と、アバットメントスクリュー3の螺旋部31を螺入する螺旋孔12とが形成される。アバットメント2′の下端及びフィクスチャー1の孔11は、互いに角形状(例えば六角形状)に形成されていて、アバットメント2′がフィクスチャー1に対して回転しないようになっている。
図7に示す歯科用インプラントは、フィクスチャー1と、アバットメント2′と、フィクスチャー1にアバットメント2′を取り付けるアバットメントスクリュー3とから構成される。
顎骨に固定されるフィクスチャー1には、アバットメント2′の下端を挿入する孔11と、アバットメントスクリュー3の螺旋部31を螺入する螺旋孔12とが形成される。アバットメント2′の下端及びフィクスチャー1の孔11は、互いに角形状(例えば六角形状)に形成されていて、アバットメント2′がフィクスチャー1に対して回転しないようになっている。
アバットメント2′の本体21′には、アバットメントスクリュー3の頭部32よりも若干大きい孔径を有する円形の孔22′が、螺旋孔12と同一の軸線上に形成されている。アバットメントスクリュー3は、この孔22′に挿入され、孔22′の底部に形成された孔22a′を挿通して、螺旋部31が螺旋孔12に螺入される。そして、アバットメントスクリュー3の頭部32に形成された六角孔33に六角レンチ等の工具の先端を差し込み、前記工具とともにアバットメントスクリュー3を回転させることで、アバットメント2′がフィクスチャー1に締着・固定される。
ところで、補綴物を永年にわたって使用していると、アバットメントスクリュー3に緩みが生じ、アバットメント2′とフィクスチャー1との間にガタが生じる。このようなガタは、放置しておくと次第に大きくなり、日常生活に支障をきたすほか、やがてはアバットメントスクリュー3が折損し、補綴物が脱落する原因となる。そのため、アバットメント2′とフィクスチャー1との間にガタが発生した場合は、速やかに歯科医院に行ってアバットメントスクリュー3を締め直してもらう必要があるが、煩わしいことから長い間放置する人も多く、結果的に補綴物の寿命を短くするという問題がある。そこで、アバットメントスクリュー3の緩みを防止したり緩みにくくしたりする手段が、従来から種々提案されている。
例えば、特許文献1に記載の方法では、アバットメントとアバットメントスクリューとを楔で係合し、物理的にアバットメントスクリューがアバットメントに対して回転しないようにしている。また、特許文献2,3に記載の方法では、アバットメントスクリュー及び螺旋孔をテーパー状にしたり、アバットメントとフィクスチャーの両方にアバットメントスクリューが螺入される螺旋孔を形成したりしている。
しかし、特許文献1のようにアバットメントとアバットメントスクリューとの間に楔を係合させるものは、アバットメントやアバットメントスクリューの大きさが極めて小さいことから、楔も微細になり、楔を取り付けるのに非常に細かで高度な技術が必要になるという問題がある。また、特許文献2や特許文献3に記載のものは、ある程度の緩みの抑制効果はあるものの、永年使用しているうちにスクリューに緩みが生じるおそれがあるという問題がある。
さらに、上記文献に記載のものは、既存のアバットメント,アバットメントスクリュー,フィクスチャーの仕様を全面的に変更しなければならず、コスト高になるという問題がある。
さらに、上記文献に記載のものは、既存のアバットメント,アバットメントスクリュー,フィクスチャーの仕様を全面的に変更しなければならず、コスト高になるという問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、既存のアバットメントに簡単な改良を施すだけでよく、簡単な施術で確実な緩み止め効果を得ることができる歯科用インプラント及び歯科用インプラントにおけるアバットメントスクリューの緩み止め方法の提供を目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の歯科用インプラントは、フィクスチャーと、アバットメントと、前記フィクスチャーに前記アバットメントを取り付けるアバットメントスクリューとを有する歯科用インプラントにおいて、前記アバットメントスクリューの頭部の少なくとも一部に形成された第一の係止部と、前記アバットメントに形成され、前記アバットメントスクリューの頭部が没入する深さを有し、かつ、少なくとも一部に第二の係止部が形成された座孔とを有する構成としてある。そして、充填材を、前記座孔内の前記第一の係止部と前記第二の係止部との間に充填することで、前記アバットメントスクリューの回転を規制するようにしてある。
この構成によれば、第一の係止部と第二の係止部との間に充填材を充填することで、座孔内でのアバットメントスクリューの緩みを防止できる。
前記アバットメントスクリューの第一の係止部及び座孔の第二の係止部としては、両者の間に充填材を充填することでアバットメントスクリューの回転を阻止できるものであればよく、非円形状のもの、例えば、請求項2に記載するように、角孔,楕円孔,溝又は突起とすることができる。なお、アバットメントスクリューの第一の係止部としては、角レンチと係合する角孔や、ドライバーと係合するマイナス溝又はプラス溝をそのまま利用することができる。
充填材としては、請求項3に記載するように、充填の際に流動性を有し、充填後に硬化するものや、請求項4に記載するように、前記座孔に嵌入され、前記第一の係止部及び前記第二の係止部と係合する嵌合体を用いることができる。
前記アバットメントスクリューの第一の係止部及び座孔の第二の係止部としては、両者の間に充填材を充填することでアバットメントスクリューの回転を阻止できるものであればよく、非円形状のもの、例えば、請求項2に記載するように、角孔,楕円孔,溝又は突起とすることができる。なお、アバットメントスクリューの第一の係止部としては、角レンチと係合する角孔や、ドライバーと係合するマイナス溝又はプラス溝をそのまま利用することができる。
充填材としては、請求項3に記載するように、充填の際に流動性を有し、充填後に硬化するものや、請求項4に記載するように、前記座孔に嵌入され、前記第一の係止部及び前記第二の係止部と係合する嵌合体を用いることができる。
本発明の方法は、請求項5に記載するように、頭部の少なくとも一部に第一の係止部が形成されたアバットメントスクリューと、この頭部が挿入される座孔の少なくとも一部に第二の係止部が形成されたアバットメントとを準備し、フィクスチャーにアバットメントを取り付けてアバットメントスクリューを締め付けた後、前記座孔の前記第一の係止部と前記第二の係止部との間に充填材を充填する方法である。
本発明によれば、現状のアバットメントに簡単な改良を施すだけでよく、低コストで実施することが可能である。また、施術も簡単で、確実な緩み止め効果を得ることができ、長期にわたってガタや脱落のおそれのない補綴物を患者に植設することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の歯科用インプラントの一実施形態にかかり、その一部を断面した斜視図、図2は、図1の歯科用インプラントの平面図、図3は、座孔に充填材を充填した状態を示す図1の歯科用インプラントの縦断面図である。
この実施形態の歯科用インプラントの基本構成は、アバットメントの部分を除いて図7に示した従来の歯科用インプラントと同じであるため、同一部位、同一部材には同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
図1は、本発明の歯科用インプラントの一実施形態にかかり、その一部を断面した斜視図、図2は、図1の歯科用インプラントの平面図、図3は、座孔に充填材を充填した状態を示す図1の歯科用インプラントの縦断面図である。
この実施形態の歯科用インプラントの基本構成は、アバットメントの部分を除いて図7に示した従来の歯科用インプラントと同じであるため、同一部位、同一部材には同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
図1及び図2の例では、アバットメントスクリュー3が挿入されるアバットメント2の座孔は、上端から底部に至るまでの全体が六角形の孔(以下、六角孔22と記載する)として形成されている。この六角孔22は、アバットメントスクリュー3の頭部32の全体を没入するだけの深さを有するように形成される。また、アバットメントスクリュー3の頭部32には、六角レンチ等の工具の先端と係合する六角孔33が形成されている。
この実施形態では、アバットメントスクリュー3の六角孔33が第一の係止部を構成し、アバットメント2の座孔である六角孔22が第二の係止部を構成する。
この実施形態では、アバットメントスクリュー3の六角孔33が第一の係止部を構成し、アバットメント2の座孔である六角孔22が第二の係止部を構成する。
六角孔22にアバットメントスクリュー3を挿入して締め付け、フィクスチャー1にアバットメント2を固定した後、六角孔22に充填材4を充填する。この実施形態における充填材4は、充填の際には十分な流動性を有し、充填後に硬化してアバットメントスクリュー3をロックすることができる性質を有するものである。このような性質を有するものとしては、歯科用セメントやその他の樹脂材を用いることができる。
図3に示すように、充填材4は、アバットメントスクリュー3の六角孔33の内部の全体に行き渡るように、アバットメント2の六角孔22に押し込んで充填する。充填が不十分であると、充填材4の硬化後に充填材4と六角孔33との間で滑りを許容し、アバットメントスクリュー3の回転防止効果を十分に発揮できなくなる。
図3に示す例では、座孔である六角孔22の上端に至るまで充填材4を充填しているが、図1に示す例のように座孔の全体が六角孔22として形成されている場合は、充填材4は必ずしも六角孔22の全体に充填する必要は必ずしもない。アバットメントスクリュー3の回転防止効果を十分に発揮できる範囲内で、六角孔22の途中まで充填するものとしてもよい。
図3に示す例では、座孔である六角孔22の上端に至るまで充填材4を充填しているが、図1に示す例のように座孔の全体が六角孔22として形成されている場合は、充填材4は必ずしも六角孔22の全体に充填する必要は必ずしもない。アバットメントスクリュー3の回転防止効果を十分に発揮できる範囲内で、六角孔22の途中まで充填するものとしてもよい。
六角孔22に充填した充填材4が硬化すると、第一の係止部であるアバットメントスクリュー3の六角孔33と第二の係止部であるアバットメント2の六角孔22とが充填材4によって互いに係止された状態となり、アバットメントスクリュー3がアバットメント2に対して回転することがなく、従ってアバットメントスクリュー3の緩みが阻止される。
第一の係止部及び第二の係止部の他の例としては種々のものを挙げることができる。
図4は、第一の係止部であるアバットメントスクリューの孔と第二の係止部であるアバットメントの六角孔との変形例を示す平面図である。
図4(a)に示す例では、アバットメント2の座孔は正方形状の矩形孔23として形成されている。
図4(b)に示す例では、アバットメント2の座孔は、円形孔24に一つ又は複数(この例では3つ)の凹部25が形成されている。また、この例では、アバットメントスクリュー3の頭部32には、マイナスドライバーと係合できるマイナス溝34が形成されている。
図4(c)に示す例では、アバットメント2の座孔は、楕円26として形成されている。また、この例では、アバットメントスクリュー3の頭部32には、マイナスドライバーと係合できるマイナス溝34の他、頭部32の一部を切り欠いた切欠き部35が形成されている。この例では、マイナス溝34と切欠き部35とが第一の係止部を構成する。
図4は、第一の係止部であるアバットメントスクリューの孔と第二の係止部であるアバットメントの六角孔との変形例を示す平面図である。
図4(a)に示す例では、アバットメント2の座孔は正方形状の矩形孔23として形成されている。
図4(b)に示す例では、アバットメント2の座孔は、円形孔24に一つ又は複数(この例では3つ)の凹部25が形成されている。また、この例では、アバットメントスクリュー3の頭部32には、マイナスドライバーと係合できるマイナス溝34が形成されている。
図4(c)に示す例では、アバットメント2の座孔は、楕円26として形成されている。また、この例では、アバットメントスクリュー3の頭部32には、マイナスドライバーと係合できるマイナス溝34の他、頭部32の一部を切り欠いた切欠き部35が形成されている。この例では、マイナス溝34と切欠き部35とが第一の係止部を構成する。
図5は、本発明の歯科用インプラントの他の実施形態にかかり、その一部を断面した斜視図ある。
この実施形態では、先の実施形態で示したアバットメント2と同じアバットメント2を使用する。そして、充填材として、樹脂や金属で形成された嵌入体5を用い、この嵌入体5を六角孔22に挿入することで、スクリュー3の緩み止めとしている。
嵌入体5は、六角孔22に嵌め込まれる本体51と、この本体51の下端に突出して形成され、アバットメントスクリュー3の六角孔33に嵌め込まれる凸部52とを有する。
この実施形態では、先の実施形態で示したアバットメント2と同じアバットメント2を使用する。そして、充填材として、樹脂や金属で形成された嵌入体5を用い、この嵌入体5を六角孔22に挿入することで、スクリュー3の緩み止めとしている。
嵌入体5は、六角孔22に嵌め込まれる本体51と、この本体51の下端に突出して形成され、アバットメントスクリュー3の六角孔33に嵌め込まれる凸部52とを有する。
本体51は、六角孔22と同じ断面形状及び断面積を有する六角柱状に形成され、凸部52は六角孔33と同じ断面形状及び断面積を有する六角柱状に形成される。凸部52の長さは、六角孔33の孔深さとほぼ同一に形成するとよく、凸部52が確実に六角孔33に嵌め込まれたときに、本体51の上端面がアバットメント2の上端面と面一になるように、本体51の長さを選択するとよい。
なお、この実施形態では、アバットメント2の六角孔22に対するアバットメントスクリュー3の六角孔33の向きを、嵌入体5の本体51に対する凸部52の向きに一致させる必要があるが、例えば、アバットメント2の上端面又はアバットメントスクリュー3の締め付けを行うレンチに目印を付けておき、この目印に合わせるようにアバットメントスクリュー3の締め付けを行うことで、向きの調整が容易になる。
なお、この実施形態の嵌合体5は、本体51及び凸部52の形状を種々変更することで、例えば、図4に示したような第一の係止部及び第二の係止部の他の例にも適用が可能になる。
なお、この実施形態では、アバットメント2の六角孔22に対するアバットメントスクリュー3の六角孔33の向きを、嵌入体5の本体51に対する凸部52の向きに一致させる必要があるが、例えば、アバットメント2の上端面又はアバットメントスクリュー3の締め付けを行うレンチに目印を付けておき、この目印に合わせるようにアバットメントスクリュー3の締め付けを行うことで、向きの調整が容易になる。
なお、この実施形態の嵌合体5は、本体51及び凸部52の形状を種々変更することで、例えば、図4に示したような第一の係止部及び第二の係止部の他の例にも適用が可能になる。
図6は、本発明の歯科用インプラントのさらに他の実施形態にかかり、その一部を断面した斜視図ある。
上記の実施形態では、座孔の上端から底部に至るまでの全体が第二の係止部を構成しているものとして説明したが、この実施形態では、アバットメント6の座孔の上端部分のみが第二の係止部(図示の例では六角孔62)として形成されている。そして、当該部分を除く他の部分は、従来と同じ円形孔63として形成されている。このようにすれば、六角孔62を部分的に形成するだけでよく、さらに安価なコストで現状のアバットメントを改良することができる。
ただし、この場合は、円形孔63から六角孔62に至るまで、しっかりと充填材4を充填する必要がある。
上記の実施形態では、座孔の上端から底部に至るまでの全体が第二の係止部を構成しているものとして説明したが、この実施形態では、アバットメント6の座孔の上端部分のみが第二の係止部(図示の例では六角孔62)として形成されている。そして、当該部分を除く他の部分は、従来と同じ円形孔63として形成されている。このようにすれば、六角孔62を部分的に形成するだけでよく、さらに安価なコストで現状のアバットメントを改良することができる。
ただし、この場合は、円形孔63から六角孔62に至るまで、しっかりと充填材4を充填する必要がある。
本発明は、フィクスチャーとアバットメントとをアバットメントスクリューで締結する歯科用インプラントであれば、広範に適用が可能である。
1 フィクスチャー
2,2′,6 アバットメント
22 六角孔(第二の係止部)
23 矩形孔(第二の係止部)
24 円形孔
25 凹部(第二の係止部)
3 アバットメントスクリュー
31 螺旋部
32 頭部
33 六角孔(第一の係止部)
34 マイナス溝(第一の係止部)
35 切欠き部(第一の係止部)
4 充填材
5 嵌入体(充填材)
2,2′,6 アバットメント
22 六角孔(第二の係止部)
23 矩形孔(第二の係止部)
24 円形孔
25 凹部(第二の係止部)
3 アバットメントスクリュー
31 螺旋部
32 頭部
33 六角孔(第一の係止部)
34 マイナス溝(第一の係止部)
35 切欠き部(第一の係止部)
4 充填材
5 嵌入体(充填材)
Claims (5)
- フィクスチャーと、アバットメントと、前記フィクスチャーに前記アバットメントを取り付けるアバットメントスクリューとを有する歯科用インプラントにおいて、
前記アバットメントスクリューの頭部の少なくとも一部に形成された第一の係止部と、
前記アバットメントに形成され、前記アバットメントスクリューの頭部が没入する深さを有し、かつ、少なくとも一部に第二の係止部が形成された座孔とを有し、
充填材を前記座孔内の前記第一の係止部と前記第二の係止部との間に充填することで、前記前記アバットメントスクリューの回転を規制すること、
を特徴とする歯科用インプラント。 - 前記第一の係止部及び前記第二の係止部が、角孔,溝,楕円孔又は突起であることを特徴とする請求項1に記載の歯科用インプラント。
- 前記充填材が、充填の際に流動性を有し、充填後に硬化するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科用インプラント。
- 前記充填材が、前記座孔に嵌入され、前記第一の係止部及び前記第二の係止部と係合する嵌合体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科用インプラント。
- フィクスチャーと、アバットメントと、前記フィクスチャーに前記アバットメントを取り付けるアバットメントスクリューとを有する歯科用インプラントにおける前記アバットメントスクリューの緩み止め方法において、
頭部の少なくとも一部に第一の係止部が形成されたアバットメントスクリューと、この頭部が挿入される座孔の少なくとも一部に第二の係止部が形成されたアバットメントとを準備し、
フィクスチャーにアバットメントを取り付けてアバットメントスクリューを締め付けた後、前記座孔内の前記第一の係止部と前記第二の係止部との間に充填材を充填すること、
を特徴とする歯科用インプラントのアバットメントスクリュー緩み止め方法。
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