JP2010220370A - 誘導受電回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、簡単な回路構成で並列接続の電気二重層コンデンサを充電対象にでき、省スペースを実現できる誘導受電回路を提供することを目的とする。
【解決手段】高周波電流を流す誘導線路17に対向して配置され誘導線路17より起電力が誘起される、フェライトコアに巻かれた受電コイル31と、受電コイル31とともに前記フェライトコアに巻かれた補助コイル32と、補助コイル32に並列接続されたセンタータップ付きコイル41と、センタータップ付きコイル41のセンタータップに一端が接続されたDCチョーク41と、センタータップ付きコイル40の両端にそれぞれ一端が接続され、誘導線路17の交流電圧に同期して180゜おきに交互にゼロ電圧でON−OFF動作される2つのスイッチ42,43を備え、DCチョーク41の他端と前記2つのスイッチ42,43の他端との間に、複数の電気二重層コンデンサ44を並列に接続する。
【選択図】図4

Description

本発明は、バッテリや電気二重層コンデンサを備えた無接触給電設備の誘導受電回路に関するものである。
従来の無接触給電設備の誘導受電回路のなかで、バッテリや電気二重層コンデンサを備えた誘導受電回路の一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されている誘導受電回路は、移動体に搭載され、移動体の移動経路に沿って敷設された、高周波電流を流す誘導線路から無接触で受電して、移動体の負荷(例えば、走行用のドライバおよびモータ)へ供給すると共に、蓄電池を充放電する回路であり、前記誘導線路に近接して配置されるフェライトコアに巻回された受電コイルと、受電コイルに並列接続されている共振コンデンサと、共振コンデンサに並列接続されている整流器と、整流器が出力した電流を所定電圧に制御する定電圧回路と、定電圧回路に並列接続された蓄電池とを備えている。
この構成により、誘導線路に電流を流すと、誘導線路の周囲に発生した磁束により受電コイルに誘導起電力が発生し、この誘導起電力を受けて受電コイルおよび共振コンデンサが交流の定電流を出力し、この定電流を整流器が整流し、整流された定電流を定電圧回路が所定の電圧に整圧してドライバを介してモータへ給電すると共に、蓄電池を充電している。
蓄電池は、負荷が大きくなった場合、又は誘導線路の電流もしくは電圧が減少した場合に、充電された電力を放電し、モータを最適に駆動する。
しかし、特許文献1に開示されている誘導受電回路には、蓄電池の充電/放電を制御する手段が設けられていないため、モータへ電力を供給し続ける限り、例えば蓄電池が充電不足で負荷が大きくなった場合でも蓄電池は常に充電され続ける。つまり、場合によってはモータへの給電が十分に行えない恐れがある。また、蓄電池は、モータへの給電が十分な場合であっても放電する場合があり、放電による電力供給が必要となったときに充電不足のため、モータへ十分な給電を行えない恐れもある。
そこで、このような恐れを解消するための誘導受電回路が、特許文献2に開示されている。
特許文献2には、蓄電池の充電/放電を制御する手段が設けられている。すなわち、走行用のモータやドライバが接続される誘導受電回路の出力端子の電圧(出力端子電圧)を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された出力端子電圧が第1基準電圧値以上であるか否か、またはこの第1基準電圧値よりも低い値の第2基準電圧値以下であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により判定された端子電圧が前記第1基準電圧値以上である場合には、前記蓄電池を充電する充電手段と、前記判定手段により判定された端子電圧が前記第2基準電圧値以下である場合には、前記蓄電池に充電された電力を放電する放電手段が備えられている。
この蓄電池の充電/放電を制御する手段の構成により、前記検出手段により検出された出力端子電圧 が第1基準電圧値以上であると判定手段が判定した場合、充電手段は蓄電池を充電すると共に、誘導起電力を直接移動体の負荷へ給電し、また前記出力端子電圧 が第2基準電圧値以下であると判定手段が判定した場合、放電手段は蓄電池に充電された電力を放電することにより、蓄電池の放電による電力を移動体の負荷へ給電している。
これにより、移動体の負荷へ給電する電力が小さいときに蓄電池への充電を行うことにより、負荷の駆動に影響を与えずに充電を行うことができ、また負荷が大きい場合は蓄電池を放電することにより、負荷へ適切な電力を給電することができる。また、誘導線路だけで移動体の負荷最大電力をまかなう必要がないため、誘導線路に流れる電流を小さくでき、システムの小型化および低コスト化を図ることができる。
また誘導受電回路の定格電圧(出力端子電圧)は、例えばDC300Vであり、蓄電池の定格電圧(特許文献2ではDC48V)とかけ離れているために、前記充電/放電を制御する手段は、蓄電池へ充電電圧および電流を制御して充電している。すなわち、DC300VをDC48Vに降圧して充電している。そして、放電の際には、蓄電池の電圧を適切な電圧(250〜300V)に昇圧して負荷へ給電する昇圧回路を備えている。
また特許文献2には、蓄電池を電気二重層コンデンサに代えた場合についても開示されている。
特開平5−328508号公報 特開2005−94862号公報
上記特許文献2に開示されている蓄電池の充電/放電を制御する手段は、誘導受電回路の定格電圧と蓄電池の定格電圧との電圧比がかけ離れていることを解消する降圧回路(上記充電回路)と昇圧回路を別々に備える必要があるために回路構成が複雑になり、コストが高くなるという問題があった。また昇圧回路には、通常、高周波トランスやインダクタやDCチョークが必要であり、これら高周波トランスやインダクタやDCチョークは、装置寸法が大きく移動体の設置には不向きな大きさであり、移動体ではこのようなスペースを確保することは困難であった。
また上記特許文献1に開示されている蓄電池は、誘導受電回路の定格電圧と蓄電池の定格電圧との電圧比が大きくかけ離れているために、直列接続された複数の蓄電池からなる蓄電池群であると理解される。また特許文献2に開示されている蓄電池も、定格電圧がDC12Vの4個の蓄電池を直列に接続した蓄電池群であると理解される。
現在、蓄電池に代えて、メンテナンスフリーの電気二重層コンデンサが多く使用されるようになってきている。この電気二重層コンデンサは定格電圧が1セル当たり3V程度と低く、特許文献1と特許文献2の構成では、複数の電気二重層コンデンサを直列に接続して使用することになる。このように複数の電気二重層コンデンサを直列に接続して使用する場合、各電気二重層コンデンサの放電特性のバラツキにより、放電後には各電気二重層コンデンサの電圧にバラツキが生じ、充電の際に定格通りに充電できなくなることから、各電気二重層コンデンサにそれぞれ並列に抵抗を接続して均等放電回路を形成し、放電後の各電気二重層コンデンサの電圧のバラツキを解消している。このような均等放電回路は、電力を消費するために無いほうがよく、定格電圧が低い電気二重層コンデンサは、できるだけ直列する数を少なくして使用したほうが好ましい。
そこで本発明は、簡単な回路構成で安価に提供でき、また並列接続される電気二重層コンデンサを充電対象として低電圧で充放電することができ、省スペースを実現できる誘導受電回路を提供することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、高周波電流を流す誘導線路に対向して配置され前記誘導線路より起電力が誘起される、フェライトコアに巻かれた受電コイルと、前記受電コイルとともに前記誘導線路の周波数に共振する共振回路を形成する共振コンデンサとを備え、前記共振回路から出力される交流電流を整流回路により整流して、消費電力が変動する負荷へ給電する誘導受電回路であって、
前記受電コイルとともに前記フェライトコアに巻かれた補助コイルと、前記補助コイルに並列接続されたセンタータップ付きコイルと、前記センタータップ付きコイルのセンタータップに一端が接続されたDCチョークと、前記センタータップ付きコイルの両端にそれぞれ一端が接続された2つのスイッチと、前記DCチョークの他端と前記2つのスイッチの他端との間に接続されたバッテリあるいは電気二重層コンデンサとを備え、前記受電コイルと補助コイルの巻線比を、前記負荷が定格負荷のときの受電コイルの両端電圧と、前記バッテリあるいは電気二重層コンデンサの定格電圧との電圧比に基づいて設定し、前記2つのスイッチを、前記誘導線路の交流電圧に同期して180゜おきに交互にゼロ電圧でON−OFF動作することを特徴とするものである。
上記構成によれば、誘導線路より補助コイルに誘起される電圧(補助コイルの両端電圧)は、センタータップ付きコイルの半分に2つのスイッチにより交互に印加されることにより、1/2に分圧され、続いてDCチョークにより交流分が平滑されて、バッテリあるいは電気二重層コンデンサは充電され、電気二重層コンデンサの充電電圧が、前記補助コイルの両端電圧の1/2の電圧まで上昇すると充電は停止される。また、充電が停止した時点で、受電コイルの両端電圧と、巻線比に応じた補助コイルの両端電圧は釣り合っている。
前記受電コイルと補助コイルの巻線比、すなわち補助コイルの巻数Nは、フェライトコアに巻かれる受電コイルの巻数N、負荷が定格負荷のときの受電コイルの両端電圧VSAC、および電気二重層コンデンサの定格電圧VSDCより、下記の式を満たすように求められる。
SAC×(N/N)×1/2(上記分圧)×0.9(結合率等)=VSDC
例えば、物理的に限定される、受電コイルの巻数Nを20ターン、受電コイルの両端電圧VSACを320V、電気二重層コンデンサの定格電圧VSDCを30Vとすると、補助コイルの巻数Nとして、4ターンが求められる。
また負荷が定格負荷以上となり誘導線路から供給される電力が不足し、あるいは誘導線路から電力を受取ることができなくなり、受電コイルの両端電圧が低下すると、受電コイルの両端電圧と巻線比に応じた補助コイルの両端電圧との電圧釣り合いが崩れ、補助コイルの両端電圧が高くなり、この状態で誘導線路の交流電圧に同期して2つのスイッチが交互に駆動されることにより、バッテリあるいは電気二重層コンデンサの両端電圧の2倍の電圧が印加される補助コイルの電圧によって、共振コンデンサの作用と巻線比に応じて、受電コイルに交流電流が流れ、すなわちバッテリあるいは電気二重層コンデンサが放電され、不足する負荷電力が補充され、受電コイルの両端電圧が上昇する。受電コイルの両端電圧と巻線比に応じた補助コイルの両端電圧が釣り合うと放電は停止される。
このように、負荷に応じて、受電コイルの両端電圧と、巻線比に応じた補助コイルの両端電圧が釣り合うように、充放電が自然に繰り返され、負荷が定格負荷以下のときは、バッテリあるいは電気二重層コンデンサは充電され、負荷が定格負荷以上となったとき、あるいは誘導線路から電力を受取ることができなくなるとき、放電される。よって、誘導線路には、負荷の定格負荷に応じた電力を供給できればよく、定格負荷以上の負荷に対応する必要がなくなるので、供給電力を抑えることができ、誘導線路に電力を供給する電源装置を安価なものに構成できる。
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、前記共振回路に並列接続される可飽和リアクトルを備え、前記可飽和リアクトルの飽和電圧を、前記負荷が定格負荷のときの前記共振回路の電圧に基づいて設定することを特徴とするものである。
上記構成によれば、負荷電圧が上昇したとき、可飽和リアクトルにより負荷電圧は一定電圧に維持され、共振回路の電圧の上昇は抑えられる。よって、電圧の上昇により受電コイルと共振コンデンサに流れる電流が大きくなることが回避され、誘導線路から供給される電力(受電コイルの電圧・電流で決定される電力)が制限される。これにより、他の移動体が誘導線路から給電されなくなることが回避される。
また請求項3に記載の発明は、高周波電流を流す誘導線路に対向して配置され前記誘導線路より起電力が誘起される、フェライトコアに巻かれた受電コイルと、前記受電コイルとともに前記誘導線路の周波数に共振する共振回路を形成する共振コンデンサと、前記共振回路から出力される交流電流を整流する整流回路と、前記整流回路の出力端に接続され、消費電力が変動する負荷へ給電する出力コンデンサを備えた誘導受電回路であって、
前記受電コイルとともに前記フェライトコアに巻かれたセンタータップ付きコイルと、前記センタータップ付きコイルのセンタータップに一端が接続されたDCチョークと、前記センタータップ付きコイルの両端にそれぞれ一端が接続された第1スイッチおよび第2スイッチと、前記DCチョークの他端に、アノードが接続された第1ダイオードと、前記第1ダイオードのカソードと前記2つのスイッチの他端との間に接続されたバッテリあるいは電気二重層コンデンサと、前記第1ダイオードに並列接続された第3スイッチと、前記第1スイッチおよび第2スイッチの他端にアノードが接続され、前記DCチョークの他端にカソードが接続された第2ダイオードと、前記出力コンデンサの両端電圧を検出する検出手段とを備え、前記受電コイルと前記センタータップ付きコイルの巻線比を、前記負荷が定格負荷のときの受電コイルの両端電圧と、前記バッテリあるいは電気二重層コンデンサの定格電圧との電圧比に基づいて設定し、前記第1スイッチおよび第2スイッチを前記誘導線路の交流電圧に同期して180゜おきに交互にゼロ電圧でON−OFF動作し、前記検出手段により検出される前記出力コンデンサの両端電圧が、前記負荷が定格負荷のときの前記出力コンデンサの出力電圧より低い第1設定電圧以下となると、前記第3スイッチをオンすることを特徴とするものである。
上記構成によれば、誘導線路よりセンタータップ付きコイルに誘起される電圧(センタータップ付きコイルの両端電圧)は、第1スイッチおよび第2スイッチが交互にON−OFF動作されることにより、前記センタータップでは1/2に分圧され、続いてDCチョークにより交流分が平滑されて、第1ダイオードを介してバッテリあるいは電気二重層コンデンサは充電され、電気二重層コンデンサの充電電圧が、第1ダイオードの作用により前記センタータップ付きコイルの両端電圧の1/2に、√2を乗算した電圧となると充電は停止される。また、充電が終了した時点で、受電コイルの両端電圧と、巻線比に応じた補助コイルの両端電圧は釣り合っている。
また負荷が定格負荷以上となり誘導線路から供給できる電力が不足し、あるいは誘導線路から電力を受取ることができなくなり、出力コンデンサの両端電圧が上記第1設定電圧以下となると、第3スイッチがオンされ、第1スイッチおよび第2スイッチは前記誘導線路の交流電圧に同期して180゜おきに交互にゼロ電圧でON−OFF動作される。すると、バッテリあるいは電気二重層コンデンサの両端電圧の2倍の電圧がセンタータップ付きコイルに印加され、共振コンデンサの作用と受電コイルとセンタータップ付きコイルの巻線比に応じて、受電コイルに交流電流が流れ、すなわちバッテリあるいは電気二重層コンデンサは放電され、不足する負荷電力が補充され、出力コンデンサの両端電圧は回復する。なお、放電時にセンタータップ付きコイルに印加される電圧は、受電コイルの両端電圧と釣り合っていたときの√2倍になることから、受電コイルとセンタータップ付きコイルとの結合度が低くても十分に、バッテリあるいは電気二重層コンデンサから給電できる。出力コンデンサの両端電圧が前記第1設定電圧まで戻ると、第3スイッチはオフされて放電は停止される。
また請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明であって、前記共振回路に並列接続される可飽和リアクトルを備え、前記可飽和リアクトルの飽和電圧を、前記負荷が定格負荷のときの前記共振回路の電圧に基づいて設定することを特徴とするものである。
上記構成によれば、負荷電圧が上昇したとき、可飽和リアクトルにより負荷電圧は一定電圧に維持され、共振回路の電圧の上昇は抑えられる。よって、電圧の上昇により受電コイルと共振コンデンサに流れる電流が大きくなることが回避され、誘導線路から供給される電力(受電コイルの電圧・電流で決定される電力)が制限される。これにより、他の移動体が誘導線路から給電されなくなることが回避される。
また請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明であって、前記検出手段により検出される前記出力コンデンサの両端電圧が、出力コンデンサの定格出力電圧より高い第2設定電圧以上となると、前記第1スイッチおよび第2スイッチをともにON動作し、前記出力コンデンサの両端電圧が略第2設定電圧に戻ると、前記第1スイッチおよび第2スイッチを前記誘導線路の交流電圧に同期して180゜おきに交互にゼロ電圧でON−OFF動作することを特徴とするものである。
上記構成によれば、出力コンデンサの両端電圧が第2設定電圧以上となり、第1スイッチおよび第2スイッチをともにONとされると、センタータップ付きコイルの両端が接続されて閉ループが形成され、受電コイルの両端電圧はゼロとなり、出力コンデンサへ給電されなくなる。すると、出力コンデンサの両端電圧は低下し、出力コンデンサの両端電圧が略前記第2設定電圧に戻ると、通常のスイッチ動作へ戻され、出力コンデンサへ給電され、またセンタータップ付きコイルに印加される電圧は、共振電圧の立ち上がりのダンピング(オーバーシュート)で、通常の印加電圧より高い電圧で、バッテリあるいは電気二重層コンデンサが充電される。したがって、放電の際に、センタータップ付きコイルに印加される電圧は、通常の√2倍の電圧よりさらに高い電圧となり、センタータップ付きコイルと受電コイルの結合度が低い場合でも、バッテリあるいは電気二重層コンデンサから電流を供給できる。
また請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明であって、前記出力コンデンサの両端電圧を検出する第1検出手段に加えて、前記バッテリあるいは電気二重層コンデンサの両端電圧を検出する第2検出手段を備え、前記第1スイッチおよび第2スイッチをともにON動作する実行条件を、前記第2検出手段により検出されるバッテリあるいは電気二重層コンデンサの両端電圧が、バッテリあるいは電気二重層コンデンサの定格電圧以上のとき、前記第1検出手段により検出される前記出力コンデンサの両端電圧が前記第2設定電圧以上とし、前記第2検出手段により検出されるバッテリあるいは電気二重層コンデンサの両端電圧が前記定格電圧未満のとき、前記第1検出手段により検出される前記出力コンデンサの両端電圧が、前記第2設定電圧より高い第3設定電圧以上としたことを特徴とするものである。
上記構成によれば、バッテリあるいは電気二重層コンデンサの両端電圧が定格電圧以上のとき、出力コンデンサの両端電圧が第2設定電圧になると第1スイッチおよび第2スイッチをともにONされ、第2設定電圧未満では、第1スイッチおよび第2スイッチが交互にON−OFF動作され、充電が実行される。
またバッテリあるいは電気二重層コンデンサの両端電圧が定格電圧未満のときは、出力コンデンサの両端電圧が第2設定電圧より高い第3設定電圧になると、第1スイッチおよび第2スイッチをともにONされ、第3設定電圧未満では、第1スイッチおよび第2スイッチが交互にON−OFF動作され、このとき前記第2設定電圧未満で第1スイッチおよび第2スイッチが交互にON−OFF動作されているときと比較して高い電圧が、センタータップ付きコイルに印加され、バッテリあるいは電気二重層コンデンサは急速に充電される。
また請求項7に記載の発明は、請求項3〜請求項6のいずれか1項に記載の発明であって、フェライトコアを断面視H字状に形成し、フェライトコアの中央部に、前記受電コイルと前記センタータップ付きコイルが巻かれ、一方の端部に前記中央部を挟んで巻数を振り分けて前記DCチョークのコイルが巻かれていることを特徴とするものである。
上記構成によれば、DCチョークのコイルが、フェライトコアの一方の端部に中央部を挟んで巻数が振り分けられていることにより、フェライトコアに誘導線路に流れる高周波電流により発生する磁束は互いに打ち消しあい、磁束の影響を受けることがないことから、DCチョークのコア部材をフェライトコアで代用でき、DCチョークのための設置スペースが不要となる。
また請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の発明であって、前記DCチョークのコイルは、前記誘導線路に流れる高周波電流により発生する交流磁束の影響を打消すように前記フェライトコアに巻かれていることを特徴とするものである。
上記構成によれば、DCチョークのコイルが、フェライトコアに誘導線路に流れる高周波電流により発生する交流磁束の影響を打消しあうように巻かれることにより、交流磁束の影響を受けることがないことから、DCチョークのコア部材をフェライトコアで代用でき、DCチョークのための設置スペースが不要となる。
また請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明であって、前記DCチョークのコイルは、前記受電コイルが巻かれている前記フェライトコアの箇所以外に巻かれていることを特徴とするものである。
受電コイルが巻かれている前記フェライトコアの箇所は、フェライトコアに誘導線路に流れる高周波電流により発生する交流磁束が集中することにより、DCチョークのコイルを、交流磁束の影響を受けることがないように巻くことは困難である。
上記構成によれば、受電コイルが巻かれているフェライトコアの箇所以外の箇所にDCチョークのコイルが巻かれる。
本発明の誘導受電回路は、受電コイルが巻かれるフェライトに、補助コイルあるいはセンタータップ付きコイルを巻いて、高周波トランスとして使用することにより、従来のDC/DCコンバータに必要な高周波トランスが不要となり、並列接続される電気二重層コンデンサを充電対象として低電圧で充放電できる充放電回路を安価に提供でき、また省スペースを実現でき、さらに負荷が定格負荷以上となると、バッテリあるいは電気二重層コンデンサが放電されて不足する電力が補償されることにより、誘導線路は定格負荷以上の負荷に対応する必要がなくなるので、供給電力を抑えることができ、誘導線路に電力を供給する電源装置を安価なものに構成できる、という効果を有している。
本発明の実施の形態1における誘導受電回路を備えた物品搬送設備の走行経路図である。 同物品搬送設備の要部構成図である。 同物品搬送設備の誘導受電回路に使用されるピックアップユニットの図であり、(a)は断面図、(b)は斜視図である。 同物品搬送設備の誘導受電回路の回路図である。 本発明の実施の形態2における同物品搬送設備の誘導受電回路に使用されるピックアップユニットの図であり、(a)は断面図、(b)は斜視図である。 同物品搬送設備の誘導受電回路の回路図である。 同物品搬送設備の誘導受電回路の制御装置の動作を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態における誘導受電回路について、図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1における誘導受電回路を搬送台車に備えた物品搬送設備の走行経路図、図2は同物品搬送設備の同要部構成図である。
図1および図2において、11はフロア12に設置された一対の走行レールであり、13はこの走行レール11に案内されて自走し、物品Rを搬送する4輪の搬送台車(移動体の一例)である。なお、搬送台車13の総台数を5台としている。
前記走行レール11により、ループ状(環状)に形成される搬送経路(移動経路の一例)14が構成され、この搬送経路14に沿って複数(図では9台)のステーション(物品受け手段)15が配置されており、搬送台車13は、搬送経路14に沿って走行し、搬送経路14に沿って配置されたステーション15間に渡って物品Rを搬送する搬送車を構成している。
また各ステーション15にはそれぞれ、各搬送台車13との間で物品Rの移載、すなわち搬入、搬出を行う移載用コンベヤ装置(たとえば、ローラコンベヤやチェンコンベヤ)16が設けられている。
また走行レール11の外方側面に走行方向に沿って上下一対の誘導線路17が、無給電区間となる隙間(例えば、走行レール11のカーブ部等の敷設が困難な箇所)19を空けて複数本(図では4本)の敷設されており、各誘導線路17にはそれぞれ電源装置18により所定周波数(例えば、10kHz)の高周波電流(交流電流)が供給されている。
前記搬送台車13は、図2に示すように、車体21と、この車体21上に設置され、物品Rを移載し載置する移載・載置用コンベヤ装置(たとえば、ローラコンベヤやチェンコンベヤ)22と、車体21の下部に取付けられ、車体21を一方の走行レール11に対して支持する2台の旋回式従動車輪装置23と、車体21の下部に取付けられ、車体21を他方の走行レール11に対して支持するとともに走行レール11の曲がり形状に追従可能でかつ旋回式従動車輪装置23に対して遠近移動自在(スライド自在)とした2台の旋回・スライド式車輪装置24と、これら旋回・スライド式車輪装置24のうちの一方に連結された走行用モータ(消費電力が変動する負荷の一例)25と、ステーション15と間の信号授受に使用される光伝送装置26Aを備えている。前記走行用モータ25の駆動により搬送台車13は走行される。
また各ステーション15毎にそれぞれ、搬送台車13の光伝送装置26Aとの間で信号の授受を行う光伝送装置26Bが設けられている。
また各搬送台車13にはそれぞれ、一方の旋回式従動車輪装置23の外方に、この誘導線路17により起電力が誘起され、走行用モータ25等へ給電するためのピックアップユニット28が設置され、誘導受電回路29(図4)が設置されている。
前記ピックアップユニット28は、図3に示すように、所定の間隔を空けてアルミ板からなる取付板39にビス止めされた、複数個(図では2個)の断面形状がE字状のフェライト(フェライトコア)30と、これら断面形状がE字状のフェライト30の中央凸部30aに渡って巻かれ、10KHzほどの一定周波数の交番磁界中に置かれて誘導起電力を発生するリッツ線からなる受電コイル31と、中央凸部30aの底部に渡って巻かれた銅線からなる補助コイル32とから形成されており、両凹部30bの中心に誘導線路17が位置するように調整して取付板39が搬送台車13に固定されている。
このようにフェライト30が間隔を置いて配置されていることにより、熱の発散が容易となり温度が下げられ、また大きい端効果が得られることから、受電コイル31と補助コイル32に高い起電力が誘起され、効率が改善され、大きい電力が得られる。
上記誘導受電回路29は、図4に示すように、前記受電コイル31と、受電コイル31に並列に接続され受電コイル31とともに誘導線路17の周波数に共振する並列共振回路を形成する共振コンデンサ33と、この共振コンデンサ33に並列に接続された可飽和リアクトル34と、可飽和リアクトル34に並列に接続された(全波)整流回路35と、整流回路35のプラス側出力端に一端が接続されたDCチョーク36と、DCチョーク36の他端と整流回路35のマイナス側出力端間に接続された出力コンデンサ37を備えており、出力コンデンサ37の両端に、負荷として、上記走行用モータ25を駆動するインバータ38が接続されている。前記可飽和リアクトル34の飽和電圧は、前記負荷が定格負荷のときの電圧(出力コンデンサ37の電圧)に相当する前記並列共振回路の電圧(整流器35の入力側の電圧)に設定されている。
さらに誘導受電回路29は、上記補助コイル32と、補助コイル32の両端に接続されたセンタータップ付きコイル40と、センタータップ付きコイル40のセンタータップ40Aに一端が接続されたDCチョーク41と、センタータップ付きコイル40の両端にそれぞれ一端が接続され、誘導線路17の交流電圧に同期して180゜おきに交互にゼロ電圧でON−OFF動作される、スイッチングトランジスタ(Tr)からなる2つの第1スイッチ42および第2スイッチ43と、DCチョーク41の他端と2つのスイッチ42,43の他端との間に、並列接続された複数の電気二重層コンデンサ(EDLC)44を備えており、これら構成要素により、電気二重層コンデンサ44を電源して放電するとき、ピックアップユニット28を高周波トランスとして使用し、さらに受電コイル31と共振コンデンサ33を共振要素としたプッシュプル共振コンバータが構成される。前記電気二重層コンデンサ44の定格電圧VSDCは、低電圧、例えばDC30Vとしている。
また受電コイル31と補助コイル32の巻線比、すなわち補助コイルの巻数Nは、フェライト30に巻かれる受電コイル31の巻数N、負荷が定格負荷のときの受電コイル31の両端電圧VSAC、電気二重層コンデンサ44の定格電圧VSDCより、下記の式を満たすように求められる。
SAC×(N/N)×1/2(上記分圧)×0.9(結合率等)=VSDC
例えば、物理的に限定される、受電コイル31の巻数Nを20ターン、受電コイル31の両端電圧VSACを320V、電気二重層コンデンサ44の定格電圧VSDCを30Vとすると、補助コイル32の巻数Nとして、約4ターンが求められる。補助コイル32の巻数Nを4ターンに設定すると、
SAC×(N/N)×1/2(後述する)×0.9(結合率等)≒29V
が得られ、最大約29Vの印加により電気二重層コンデンサ44が充電される。
以下、上記実施の形態1における作用を説明する。
搬送台車13は、誘導受電回路29によりインバータ38へ給電し、インバータ38を制御して走行用モータ25を駆動して旋回・スライド式車輪装置24を駆動し、走行レール11上を走行してステーション15間を移動し、ステーション15に到着すると、搬送台車13は、光伝送装置26A,26Bを介してステーション15側と物品Rの移載情報を交換し、移載・載置用コンベヤ装置22を駆動し、ステーション15では移載用コンベヤ装置16を駆動して物品Rの移載を実行する。
誘導受電回路29の作用は以下の通りである。
誘導線路17に発生する磁束により、受電コイル31に誘導起電力が発生し、この受電コイル31と共振コンデンサ33とから形成される並列共振回路より交流の一定電流が整流回路35を介してインバータ38と走行用モータ25からなる負荷へ給電される。このとき、前記並列共振回路から出力される電流は一定電流であることから、前記負荷の負荷電力により、並列共振回路の両端電圧は決定されるが、前記負荷電力が大きくなると、受電コイル31と共振コンデンサ33に流れる電流は大きくなる。この電流は誘導線路17から非接触で供給される。
また負荷が低下し、出力コンデンサ37の出力電圧が上昇すると、可飽和リアクトル34により電圧は一定電圧に維持され、並列共振回路の電圧の上昇は抑えられる。よって、この電圧の上昇により受電コイル31と共振コンデンサ33に流れる電流が大きくなることが回避され、誘導線路17から供給される電力(受電コイル31の電圧・電流で決定される電力)が制限される。これにより、他の搬送台車(移動体)13が誘導線路17から給電されなくなることが回避される。
[電気二重層コンデンサ44の充電]
電気二重層コンデンサ44は、次のように充電される。
誘導線路17から補助コイル32に誘起される電圧(補助コイル32の両端電圧)は、上記スイッチ42,43のON−OFF動作によりセンタータップ付きコイル40の半分に交互に印加され、よって前記補助コイル32の両端電圧の1/2の電圧が出力され、続いてDCチョーク41により交流分が平滑されて、電気二重層コンデンサ44は充電される。電気二重層コンデンサ44の充電電圧のが、補助コイル32の両端電圧の1/2の電圧まで上昇すると充電は停止される。この充電が停止した状態では、受電コイル31の両端電圧と、巻線比に応じた補助コイル32の両端電圧は釣り合っており、また受電コイル31の両端電圧は負荷に見合う出力コンデンサ37の出力電圧に釣り合っている。
[電気二重層コンデンサ44の放電]
電気二重層コンデンサ44は、次のように放電される。
前記負荷が定格負荷以上となると、あるいは隙間19に搬送台車13が進入して誘導線路17からの給電がなくなると、出力コンデンサ37の出力電圧が低下し、受電コイル31の両端電圧が低下し、受電コイル31の両端電圧と巻線比に応じた補助コイル32の両端電圧との電圧釣り合いが崩れ、補助コイル32の両端電圧(電気二重層コンデンサ44の両端電圧の2倍の電圧)が高くなる。すると、電気二重層コンデンサ44から放電され、不足した電力が、電気二重層コンデンサ44から放電される電力により補充され、出力コンデンサ37の出力電圧は回復する。
すなわち、誘導線路17の交流電圧に同期して180゜おきにスイッチ42,43が交互にゼロ電圧でON−OFF動作され、すなわち並列共振回路の共振周波数に応じて交互に駆動され、受電コイル31と共振コンデンサ33の作用および受電コイル31と補助コイル32の巻線比に応じて、受電コイル31に交流電流が流れ、不足する負荷電力が補充される。そして、受電コイル31の両端電圧が上昇し、巻線比に応じた補助コイル32の電圧が釣り合うと放電は停止される。
このように、負荷に応じて、受電コイル31の両端電圧と、巻線比に応じた補助コイル32の両端電圧とが釣り合うように、充放電が自然に繰り返され、負荷が定格負荷以下のときは、電気二重層コンデンサ44は充電され、負荷が定格負荷以上となったとき、あるいは誘導線路17から電力を受取ることができなくなるとき、放電される。
また定格負荷を超えた負荷に対しては、電気二重層コンデンサ44からの放電により誘導受電回路29において対応できることにより、誘導線路17は定格負荷以上の負荷に対応する必要がなくなることから、電源装置18の定格電力を減少させることができる。
以上のように本実施の形態1によれば、受電コイル31が巻かれるフェライト30に、補助コイル32を巻いて、高周波トランスとして使用し、プッシュプルの共振要素として受電コイル31と共振コンデンサ33を使用することによって、簡単な回路構成で、並列に配置された電気二重層コンデンサ44の充放電を低電圧で行うことができ、また充放電回路を安価に提供できる。また従来のDC/DCコンバータに必要な高周波トランスが不要となることにより、省スペースを実現できる。
また誘導線路17に電流を流すと、受電コイル31の両端電圧と、巻線比に応じた補助コイル32の両端電圧との釣り合いにより、電気二重層コンデンサ44の充放電が行われることにより、充放電のための制御を不要にできる。
さらに負荷が定格負荷以上となると、あるいは隙間19に搬送台車13が進入して誘導線路17から給電されなくなると、電気二重層コンデンサ44が放電されて不足する電力が補償されることにより、誘導線路17は定格負荷以上の負荷に対応する必要がなくなるので、供給電力を抑えることができ、誘導線路17に電力を供給する電源装置18を安価なものに構成できる。また同じ供給電力で、より長い誘導線路17に給電できることにより、電源装置18の台数を削減することができる。
また負荷が低下し、出力コンデンサ37の出力電圧が上昇すると、可飽和リアクトル34により電圧は一定電圧に維持され、共振回路の電圧の上昇は抑えられ、誘導線路17から供給される電力(受電コイル31の電圧・電流で決定される電力)が制限されることにより、他の搬送台車(移動体)13が誘導線路17から給電されなくなることを回避できる。
[実施の形態2]
図5は本発明の実施の形態2における誘導受電回路に使用されるピックアップユニットを示す断面図、斜視図、図6は同誘導受電回路の回路図である。なお、実施の形態1と同じ構成には同じ符号を付して説明を省略する。
各搬送台車13にはそれぞれ、図5に示すピックアップユニット48と、図6に示す誘導受電回路51が設置されている。
実施の形態2におけるピックアップユニット48は、図6に示すように、所定の間隔を空けてアルミ板からなる取付板57にビス止めされた、複数個(図では3個)の断面形状がH字状のフェライト(フェライトコア)50と、これら断面形状がH字状のフェライト50の中央部50aに渡って巻かれ、10KHzほどの一定周波数の交番磁界中に置かれて誘導起電力を発生するリッツ線からなる上記受電コイル31と、中央部50aに渡って受電コイル31を挟むように巻かれた銅線からなるセンタータップ付きコイル52と、フェライト50の上部50bに中央部50aを挟んで巻数が振り分けられて巻かれたDCチョーク53(詳細は後述する)のコイル53aから形成されており、両凹部50cの中心に誘導線路17が位置するように調整して取付板57が搬送台車13に固定されている。
このようにフェライト50が間隔を置いて配置されていることにより、熱の発散が容易となり温度が下げられ、また大きい端効果が得られることから、受電コイル31とセンタータップ付きコイル52に高い起電力が誘起され、効率が改善され、大きい電力が得られる。
またDCチョーク53のコイル53aが、フェライト50の上端部50bに中央部50aを挟んで巻数が振り分けられて巻かれていることにより、フェライト50に誘導線路17により発生する交流磁界の磁束gACは互いに打ち消しあい、よって交流磁界の磁束gACの影響を受けることなく、DCチョーク53のコア部材をフェライト50で代用でき、DCチョーク53のための設置スペースを不要とすることができる。DCチョーク53(コア部材)に発生する直流磁界の磁束をgDCで示す。
なお、DCチョーク53のコイル53aは、3個のH字状のフェライト50のうち中央のフェライト50の上部50bに巻かれているが、左右のいずれかのフェライト50の上部50bに巻かれてもよく、さらに上部50bだけでなくフェライト50の下部50dに巻くようにしてもよい。すなわち、DCチョーク53のコイル53aは、受電コイル31およびセンタータップ付きコイル52が巻かれ交流磁界の磁束gACが集中するフェライト50の中央部50a以外の箇所で、誘導線路17に流れる高周波電流により発生する交流磁界の磁束gACの影響を打消すようにフェライト50に巻かれていればよい。また中央部50aは、誘導線路17に流れる高周波電流により発生する交流磁界の磁束gACが集中することにより、DCチョーク53のコイル53aをこの磁束gACの影響を受けることがないように巻くことは困難であり、中央部50aに巻くことを避けている。
上記誘導受電回路51は、図6に示すように、上記受電コイル31と、共振コンデンサ33と、整流回路35と、DCチョーク36と、出力コンデンサ37を備え、出力コンデンサ37の両端に、負荷として、上記走行用モータ25を駆動するインバータ38が接続されている。
さらに誘導受電回路51は、前記センタータップ付きコイル52と、センタータップ付きコイル52のセンタータップ52Aに一端が接続された前記DCチョーク53と、上記第1スイッチ42および第2スイッチ43と、DCチョーク53の他端に、アノードが接続された第1ダイオード54と、第1ダイオード54のカソードと前記2つのスイッチ42,43の他端との間、並列接続された複数の電気二重層コンデンサ(EDLC)44と、第1ダイオード54に並列に接続された、スイッチングトランジスタ(Tr)からなる第3スイッチ55と、第1スイッチ42および第2スイッチ43の他端にアノードが接続され、DCチョーク53の他端にカソードが接続された第2ダイオード56と、出力コンデンサ37の両端電圧VSDCおよび電気二重層コンデンサ44の両端電圧VEDCを検出する第1検出手段および第2検出手段を兼ね、第1スイッチ42、第2スイッチ43および第3スイッチ55を制御・駆動する制御装置60(詳細は後述する)を備えている。
前記受電コイル31と前記センタータップ付きコイル52の巻線比、すなわちセンタータップ付きコイル52の巻線数は、実施の形態1の補助コイル32と同様に、フェライト50に巻かれる受電コイル31の巻数N、負荷が定格負荷のときの受電コイル31の両端電圧VSAC、電気二重層コンデンサ44の定格電圧VSDCより、すなわち受電コイル31の両端電圧VSACと電気二重層コンデンサ44の定格電圧VSDCとの比に基づいて設定されている。
上記制御装置60には、前記負荷が定格負荷のときの出力コンデンサ37の両端電圧VSDCを定格出力電圧V(例えば、DC250v)として、出力コンデンサ37の両端電圧VSDCをこの定格出力電圧Vに維持する電圧設定範囲として第1上限値(第2設定電圧の一例)VKH(=V+α)と第1下限値VKL(=V−α)が設定され、また第1下限値VKLより低く、定格出力電圧Vを維持できなく電気二重層コンデンサ44から電力補充が必要な放電開始設定値(第1設定電圧の一例;例えば、DC230v)VDISが設定されている。この放電開始設定値VDISは、インバータ38を使用できる最低許容電圧に一致している。また上記αは、不感帯を設けるための電圧値を示す。
また上記制御装置60には、インバータ(負荷の一例)38を使用できる最大許容電圧をV(>V+α;例えば、DC330v)として、出力コンデンサ37の両端電圧VSDCを、この最大許容電圧Vに維持する電圧設定範囲として第2上限値(第3設定電圧の一例)VMH(=V)と第2下限値VML(=V−2α)が設定されている。第2上限値(第3設定電圧の一例)VMHは、第1上限値(第2設定電圧の一例)VKHより高い電圧である。
制御装置60の動作を図7のフローチャートにしたがって説明する。
第3スイッチ55がOFF状態で、誘導線路17の交流電圧に同期して180゜おきにスイッチ42,43を交互にゼロ電圧でON−OFF動作しており(ステップ−1)、出力コンデンサ37の両端電圧VSDCが放電開始設定値VDIS以下かどうかを確認し(ステップ−2)、確認すると第3スイッチ55をON動作して電気二重層コンデンサ44を放電モードとする(ステップ−3)。この第3スイッチ55のON動作は、出力コンデンサ37の両端電圧VSDCをフィードバックしながら、パルス幅制御される。
ステップ−2において、出力コンデンサ37の両端電圧VSDCが放電開始設定値VDISより高いと確認すると、第3スイッチ55をOFF動作(完全なOFF状態と)して電気二重層コンデンサ44を充電モードとする(ステップ−4)。
次に、電気二重層コンデンサ44の両端電圧VEDCが定格電圧V以上かどうかを確認し(ステップ−5)、未満のとき(以上ではないとき)、出力コンデンサ37の両端電圧VSDCの上限電圧Vを第2上限値VMH、下限電圧Vを第2下限値VMLに設定し(ステップ−6)、定格電圧Vに達すると(以上となると)、上限電圧Vを第1上限値VKH、下限電圧Vを第1下限値VKLに設定する(ステップ−7)。
次に、出力コンデンサ37の両端電圧VSDCが上限電圧V以上かどうかを確認し(ステップ−8)、確認するとスイッチ42,43を共にON動作して給電をカットする(ステップ−9)。続いて出力コンデンサ37の両端電圧VSDCが下限電圧V以下かどうかを確認し(ステップ−10)、確認すると、ステップ−1へ戻る。またステップ−8において、出力コンデンサ37の両端電圧VSDCが上限電圧V未満のときステップ−1へ戻り、スイッチ42,43を交互にON−OFF動作する。
以下、上記実施の形態2における作用を説明する。
搬送台車13は、誘導受電回路51によりインバータ38へ給電し、インバータ38を制御して走行用モータ25を駆動して旋回・スライド式車輪装置24を駆動し、走行レール11上を走行してステーション15間を移動し、ステーション15に到着すると、搬送台車13は、光伝送装置26A,26Bを介してステーション15側と物品Rの移載情報を交換し、移載・載置用コンベヤ装置22を駆動し、ステーション15では移載用コンベヤ装置16を駆動して物品Rの移載を実行する。
誘導受電回路29の作用は以下の通りである。
誘導線路17に発生する磁束により、受電コイル31に誘導起電力が発生し、この受電コイル31と共振コンデンサ33とから形成される並列共振回路より一定電流が整流回路35を介してインバータ38と走行用モータ25からなる負荷へ給電される。このとき、前記並列共振回路から出力される電流は一定電流なので、前記負荷の負荷電力により、並列共振回路の両端電圧は決定されるが、前記負荷電力が大きくなると、受電コイル31と共振コンデンサ33に流れる電流は大きくなる。電流は誘導線路17から非接触で供給される。
[電気二重層コンデンサ44の充電]
電気二重層コンデンサ44は、次のように充電される。
誘導線路17からセンタータップ付きコイル52に誘起される電圧は、上記スイッチ42,43のON−OFF動作によりセンタータップ付きコイル40の誘起電圧の1/2の電圧がDCチョーク53に出力され、続いてDCチョーク53により交流分が平滑されて、第1ダイオード54を介して電気二重層コンデンサ44は充電される。このとき、第1ダイオード54の作用により第1ダイオード54の入力電圧のピーク値まで充電され、前記1/2の電圧の√2倍の電圧まで電気二重層コンデンサ44は充電される。この1/2の電圧の√2倍の電圧まで電気二重層コンデンサ44の充電電圧が上昇すると、充電は停止される。この充電が停止した状態では、受電コイル31の両端電圧と、巻線比に応じたセンタータップ付きコイル52の両端電圧は釣り合っており、また受電コイル31の両端電圧は負荷に見合う出力コンデンサ37の出力電圧に釣り合っている。
なお、詳細は後述するが、電気二重層コンデンサ44の両端電圧VEDCが定格電圧V以上のとき、出力コンデンサ37の両端電圧VSDCが第1上限値(例えば、DC250v;第2設定電圧の一例)VKHになると、スイッチ42,43はともにON動作され、第1上限値VKH未満では、スイッチ42,43が交互にON−OFF動作され、充電が実行される。
また電気二重層コンデンサ44の両端電圧VEDCが定格電圧V未満のときは、出力コンデンサ37の両端電圧VSDCが第2上限値(例えば、DC330v;第3設定電圧の一例)VMH(=V)になると、スイッチ42,43はともにON動作され、第2上限値VMH未満では、スイッチ42,43は交互にON−OFF動作され、このとき上記第1上限値VKH未満でスイッチ42,43が交互にON−OFF動作されているときと比較して高い電圧が、センタータップ付きコイル52に印加され、電気二重層コンデンサ44は急速に充電され、フル充電される。
[電気二重層コンデンサ44の放電]
電気二重層コンデンサ44は、次のように放電される。
前記負荷が定格負荷以上となると、あるいは隙間19に搬送台車13が進入して誘導線路17からの給電がなくなると、誘導線路17から供給できる電力では不足することから、出力コンデンサ37の出力電圧VSDCが低下し、上記放電開始設定値VDIS以下となると、第3スイッチ55がON動作(PWM制御)される。
すると、誘導線路17の交流電圧に同期して180゜おきにスイッチ42,43が交互にゼロ電圧でON−OFF動作され、すなわち並列共振回路の共振周波数に応じて交互に駆動され、受電コイル31と共振コンデンサ33の作用および受電コイル31とセンタータップ付きコイル52の巻線比に応じて、受電コイル31に交流電流が流れ、不足する負荷電力が補充される。このとき、電気二重層コンデンサ44の両端電圧は、√2倍の電圧に充電されており、放電時にセンタータップ付きコイル52に印加される電圧は、受電コイル31の両端電圧と釣り合っていたときの√2倍になることから、受電コイル31とセンタータップ付きコイル52との結合度が低くても十分に、電気二重層コンデンサ44から給電できる。
また第3スイッチ55がPWM制御されていることにより、出力コンデンサ37の両端電圧VSDCは徐々に上昇する。さらに第3スイッチ55がPWM制御によりONからOFFとなると、DCチョーク53はセンタータップ付きコイル52側へ電流を流そうする。このとき第2ダイオード56により閉ループが形成される。
そして、出力コンデンサ37の出力電圧VSDCが上記放電開始設定値VDISより高くなると、第3スイッチ55がOFF動作されて上記のようにスイッチ42,43が交互にON−OFF動作されて充電される。
[給電カット]
負荷が低下し、出力コンデンサ37の出力電圧VSDCが上限電圧V以上となると、第1スイッチ42および第2スイッチ43はともにONされ、センタータップ付きコイル52の両端が接続されて閉ループが形成され、受電コイル51の両端電圧はゼロとなり、出力コンデンサ37へ給電されなくなる(給電がカットされる)。なお、第3スイッチ55がOFF状態であるので、電気二重層コンデンサ44から放電されることはない。すると、出力コンデンサ37の両端電圧は低下し、出力コンデンサ37の両端電圧が下限電圧V以下となると、通常のスイッチ動作、すなわちスイッチ42,43の交互のON−OFF動作に戻され、出力コンデンサ37への給電が再開される。このとき、センタータップ付きコイル52に印加される電圧は、共振電圧の立ち上がりのダンピング(オーバーシュート)で、通常誘起される電圧より高い電圧で、電気二重層コンデンサ44が充電される。したがって、放電の際に、センタータップ付きコイル52に印加される電圧は、通常の√2倍の電圧よりさらに高い電圧となり、センタータップ付きコイル52と受電コイル31の結合度がさらに低くても、電気二重層コンデンサ44から不足電力を補充できる。
なお、電気二重層コンデンサ44の両端電圧VEDCが定格電圧V未満のとき(以上ではないとき)、上限電圧Vは第2上限値VMH、下限電圧Vは第2下限値VMLに設定され、定格電圧Vに達すると、上限電圧Vは第1上限値VKH、下限電圧Vは第1下限値VKLに設定されることにより、電気二重層コンデンサ44の両端電圧VEDCが定格電圧V未満のとき、出力コンデンサ37の両端電圧VSDCはインバータ38の最大許容電圧Vに制御され、以上のとき、出力コンデンサ37の両端電圧VSDCは定格出力電圧Vに制御される。
以上のように本実施の形態2によれば、受電コイル31が巻かれるフェライト50に、センタータップ付きコイル52を巻いて、高周波トランスとして使用し、プッシュプルの共振要素として受電コイル31と共振コンデンサ33を使用することによって、簡単な回路構成で、並列に配置された電気二重層コンデンサ44の充放電を低電圧で行うことができる充放電回路を提供でき、また従来のDC/DCコンバータに必要な高周波トランスが不要となることにより、省スペースを実現できる。また充電時に、第1ダイオード54の作用によりピーク電圧まで充電されることにより、センタータップ付きコイル52に誘起される電圧の1/2ではなく、その√2倍の電圧まで充電される。
また出力コンデンサ37の出力電圧VSDCが上記放電開始設定値VDIS以下となると、第3スイッチ55がON動作され、不足する負荷電力が補充されるが、このとき電気二重層コンデンサ44の両端電圧は、上記√2倍の電圧に充電されていることにより、センタータップ付きコイル52に通常、誘導線路17により誘起される電圧の√2倍の電圧が印加され、受電コイル31とセンタータップ付きコイル52の結合度が低くても、不足する負荷電力を確実に補充することができる。
さらに負荷が定格負荷以上となると、あるいは隙間19に搬送台車13が進入して誘導線路17から給電されなくなると、電気二重層コンデンサ44が放電されて不足する電力が補償されることにより、誘導線路17は定格負荷以上の負荷に対応する必要がなくなるので、供給電力を抑えることができ、誘導線路17に電力を供給する電源装置18を安価なものに構成できる。また同じ供給電力で、より長い誘導線路17に給電できることにより、電源装置18の台数を削減することができる。
また負荷が低下し、出力コンデンサ37の出力電圧が上昇すると、第1スイッチ42および第2スイッチ43はともにONされ、並列共振回路の電圧の上昇は抑えられ、誘導線路17から供給される電力(受電コイル31の電圧・電流で決定される電力)が制限されることにより、他の搬送台車(移動体)13が誘導線路17から給電されなくなることを回避できる。
なお、本実施の形態1,2では、充電対象を電気二重層コンデンサ44としているが、バッテリでもよい。
また本実施の形態1では、DCチョーク36を、ピックアップユニット28とは別置きとしているが、実施の形態2と同様に、DCチョーク36のコイルを、E字状のフェライト(フェライトコア)30の受電コイル31および補助コイル32が巻かれ交流磁界の磁束gACが集中する中央凸部30a以外の箇所で、誘導線路17に流れる高周波電流により発生する交流磁界の磁束gACの影響を打消すように巻くようにしてもよい。これにより、交流磁界の磁束gACの影響を受けることなく、DCチョーク36のコア部材をフェライト30で代用でき、DCチョーク36のための設置スペースを不要とすることができる。
また本実施の形態2では、2つのスイッチ42,43をともにオンすることに負荷低下時の並列共振回路の電圧の上昇を抑えているが、2つのスイッチ42,43をともにオンする機能に代えて、実施の形態1と同様に並列共振回路の両端に可飽和リアクトルを接続するようにしてもよい。
17 誘導線路
18 電源装置
28 ピックアップユニット
29,51 誘導受電回路
30 フェライト
30a 中央凸部
30b 凹部
31 受電コイル
32 補助コイル
33 共振コンデンサ
34 可飽和リアクトル
35 整流回路
36 DCチョーク
37 出力コンデンサ
38 インバータ
40,52 センタータップ付きコイル
40A,52A センタータップ
41 DCチョーク
42 第1スイッチ
43 第2スイッチ
44 電気二重層キャパシタ
48 ピックアップユニット
50 フェライト
50a 中央部
50b 上部
50c 凹部
50d 下部
53 DCチョーク
53a コイル
54 第1ダイオード
55 第3スイッチ
56 第2ダイオード
60 制御装置

Claims (9)

  1. 高周波電流を流す誘導線路に対向して配置され前記誘導線路より起電力が誘起される、フェライトコアに巻かれた受電コイルと、前記受電コイルとともに前記誘導線路の周波数に共振する共振回路を形成する共振コンデンサとを備え、前記共振回路から出力される交流電流を整流回路により整流して、消費電力が変動する負荷へ給電する誘導受電回路であって、
    前記受電コイルとともに前記フェライトコアに巻かれた補助コイルと、
    前記補助コイルに並列接続されたセンタータップ付きコイルと、
    前記センタータップ付きコイルのセンタータップに一端が接続されたDCチョークと、
    前記センタータップ付きコイルの両端にそれぞれ一端が接続された2つのスイッチと、
    前記DCチョークの他端と前記2つのスイッチの他端との間に接続されたバッテリあるいは電気二重層コンデンサと
    を備え、
    前記受電コイルと補助コイルの巻線比を、前記負荷が定格負荷のときの受電コイルの両端電圧と、前記バッテリあるいは電気二重層コンデンサの定格電圧との電圧比に基づいて設定し、
    前記2つのスイッチを、前記誘導線路の交流電圧に同期して180゜おきに交互にゼロ電圧でON−OFF動作すること
    を特徴とする誘導受電回路。
  2. 前記共振回路に並列接続される可飽和リアクトルを備え、
    前記可飽和リアクトルの飽和電圧を、前記負荷が定格負荷のときの前記共振回路の電圧に基づいて設定すること
    を特徴とする請求項1に記載の誘導受電回路。
  3. 高周波電流を流す誘導線路に対向して配置され前記誘導線路より起電力が誘起される、フェライトコアに巻かれた受電コイルと、前記受電コイルとともに前記誘導線路の周波数に共振する共振回路を形成する共振コンデンサと、前記共振回路から出力される交流電流を整流する整流回路と、前記整流回路の出力端に接続され、消費電力が変動する負荷へ給電する出力コンデンサを備えた誘導受電回路であって、
    前記受電コイルとともに前記フェライトコアに巻かれたセンタータップ付きコイルと、
    前記センタータップ付きコイルのセンタータップに一端が接続されたDCチョークと、
    前記センタータップ付きコイルの両端にそれぞれ一端が接続された第1スイッチおよび第2スイッチと、
    前記DCチョークの他端に、アノードが接続された第1ダイオードと、
    前記第1ダイオードのカソードと前記2つのスイッチの他端との間に接続されたバッテリあるいは電気二重層コンデンサと、
    前記第1ダイオードに並列接続された第3スイッチと、
    前記第1スイッチおよび第2スイッチの他端にアノードが接続され、前記DCチョークの他端にカソードが接続された第2ダイオードと、
    前記出力コンデンサの両端電圧を検出する検出手段と
    を備え、
    前記受電コイルと前記センタータップ付きコイルの巻線比を、前記負荷が定格負荷のときの受電コイルの両端電圧と、前記バッテリあるいは電気二重層コンデンサの定格電圧との電圧比に基づいて設定し、
    前記第1スイッチおよび第2スイッチを前記誘導線路の交流電圧に同期して180゜おきに交互にゼロ電圧でON−OFF動作し、
    前記検出手段により検出される前記出力コンデンサの両端電圧が、前記負荷が定格負荷のときの前記出力コンデンサの出力電圧より低い第1設定電圧以下となると、前記第3スイッチをオンすること
    を特徴とする誘導受電回路。
  4. 前記共振回路に並列接続される可飽和リアクトルを備え、
    前記可飽和リアクトルの飽和電圧を、前記負荷が定格負荷のときの前記共振回路の電圧に基づいて設定すること
    を特徴とする請求項3に記載の誘導受電回路。
  5. 前記検出手段により検出される前記出力コンデンサの両端電圧が、出力コンデンサの定格出力電圧より高い第2設定電圧以上となると、前記第1スイッチおよび第2スイッチをともにON動作し、前記出力コンデンサの両端電圧が略第2設定電圧に戻ると、前記第1スイッチおよび第2スイッチを前記誘導線路の交流電圧に同期して180゜おきに交互にゼロ電圧でON−OFF動作すること
    を特徴とする請求項3に記載の誘導受電回路。
  6. 前記出力コンデンサの両端電圧を検出する第1検出手段に加えて、前記バッテリあるいは電気二重層コンデンサの両端電圧を検出する第2検出手段を備え、
    前記第1スイッチおよび第2スイッチをともにON動作する実行条件を、
    前記第2検出手段により検出されるバッテリあるいは電気二重層コンデンサの両端電圧が、バッテリあるいは電気二重層コンデンサの定格電圧以上のとき、前記第1検出手段により検出される前記出力コンデンサの両端電圧が前記第2設定電圧以上とし、
    前記第2検出手段により検出されるバッテリあるいは電気二重層コンデンサの両端電圧が前記定格電圧未満のとき、前記第1検出手段により検出される前記出力コンデンサの両端電圧が、前記第2設定電圧より高い第3設定電圧以上としたこと
    を特徴とする請求項5に記載の誘導受電回路。
  7. フェライトコアを断面視H字状に形成し、フェライトコアの中央部に、前記受電コイルと前記センタータップ付きコイルが巻かれ、一方の端部に前記中央部を挟んで巻数を振り分けて前記DCチョークのコイルが巻かれていること
    を特徴とする請求項3〜請求項6のいずれか1項に記載の誘導受電回路。
  8. 前記DCチョークのコイルは、前記誘導線路に流れる高周波電流により発生する交流磁束の影響を打消すように前記フェライトコアに巻かれていること
    を特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の誘導受電回路。
  9. 前記DCチョークのコイルは、前記受電コイルが巻かれている前記フェライトコアの箇所以外に巻かれていること
    を特徴とする請求項8に記載の誘導受電回路。
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