JP2010219913A - 基地局装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エア同期を行っても、円滑な通信ができるだけ阻害されないようにする。
【解決手段】 ユーザ端末との通信に用いられる通信用チャネルにおけるリソース割当を行うリソース割当制御部を備えた基地局装置1bであって、前記リソース割当制御部41は、前記通信チャネルにおいて割当対象となるリソースが、他の基地局装置1aとの同期のために他の基地局装置1aから送信された信号を受信すべき同期区間に含まれるものであるか否かを判定する判定部41aと、前記判定部41aにおいて同期区間に含まれると判定されたリソースについては、ユーザ端末を割り当てない、又は、当該リソースに割り当て可能なユーザ端末数が、非同期区間において当該リソースに割り当て可能なユーザ端末数よりも少なくなるようにリソース割当の処理を行う割当部41bと、を備えている。
【選択図】図12

Description

本発明は、基地局装置間で同期を行うことができる基地局装置に関するものである。
基地局装置間で同期をとるための技術は、例えば、特許文献1に記載されている。
特開昭59−6642号公報
基地局装置間で同期をとるには、特許文献1のように、各基地局装置が、GPS衛星からGPS信号を受信し、各基地局装置が共通の同期信号によって動作することが考えられる。
しかし、GPS信号を利用して同期をとる場合、各基地局装置が、GPS受信機を備える必要があり、大型化・コストアップを招く。また、室内等のGPS信号を受信できない環境に設定される基地局装置の場合、基地局装置間の同期をとることが不可能になる。
そこで、他の基地局装置と同期をとろうとする基地局装置は、他の基地局装置が当該他の基地局装置の通信エリア内の移動端末に向けて送信した既知信号(参照信号)を、受信して、当該の基地局装置の送信タイミングを検出することで、基地局装置間の同期をとることが考えられる(以下、このような同期のとり方を「エア同期」という)。
しかし、上記エア同期を行おうとすると、他の基地局装置と同期をとろうとする基地局装置は、他の基地局装置が移動端末に対して送信した信号を受信する必要があるため、その受信中は、自らは移動端末との間での送信又は受信を行えなくなって、円滑な通信が阻害されるおそれがある。
そこで、本発明は、エア同期を行っても、円滑な通信ができるだけ阻害されないようにするための技術を提供することを目的とする。
本発明は、ユーザ端末との通信に用いられる通信用チャネルにおけるリソース割当を行うリソース割当制御部を備えた基地局装置であって、前記リソース割当制御部は、前記通信チャネルにおいて割当対象となるリソースが、他の基地局装置との同期のために他の基地局装置から送信された信号を受信すべき同期区間に含まれるものであるか否かを判定する判定部と、前記判定部において同期区間に含まれると判定されたリソースについては、ユーザ端末を割り当てない、又は、当該リソースに割り当て可能なユーザ端末数が、非同期区間において当該リソースに割り当て可能なユーザ端末数よりも少なくなるようにリソース割当の処理を行う割当部と、を備えていることを特徴とする基地局装置である。
ユーザ端末の通信相手である基地局装置は、他の基地局装置との同期のために他の基地局装置から送信された信号を受信する間は、自らは信号をユーザ端末に送信することができない。
したがって、上記のようなユーザ端末の割当制御をしない場合、同期区間においては、ユーザ端末は、リソース割当がなされていたとしても、基地局装置との通信が行えなくなる。この結果、ユーザ端末は、基地局装置を探すために無駄にスキャニングを行ったり、何らかの異常が発生したと認識したりするおそれがある。
しかし、同期区間は、ユーザ端末との通信中に一時に生じるものにすぎず、同期区間が終了すれば、基地局装置は通常通り正常に通信が行えるため、無駄なスキャニングの発生や異常発生の認識は回避すべきである。
ここで、ユーザ端末は、通信チャネルのリソースが割り当てられていなければ、基地局装置と通信を行う機会を獲得することができない。
したがって、同期区間においても、ユーザ端末に通信チャネルのリソースが割り当てられていなければ、ユーザ端末は、同期区間において基地局装置と通信できなくても、基地局装置を探すために無駄にスキャニングを行ったり、何らかの異常が発生したと認識したりするおそれはなくなる。
上記本発明は、かかる着想に基づいてなされたものであり、上記本発明によれば、通信チャネルにおいて割当対象となるリソースのうち、同期区間に含まれるリソースについては、ユーザ端末が割り当てられないか、当該リソースに割り当て可能なユーザ端末数が非同期区間のときよりも少なくなる。
同期区間に含まれるリソースについてユーザ端末が割り当てられないようにすることで、基地局装置の通信エリア内のユーザ端末が、同期区間において基地局装置と通信できなくても、基地局装置を探すために無駄にスキャニングを行ったり、何らかの異常が発生したと認識したりするおそれはなくなり、通信エリア内のすべてのユーザ端末について円滑な通信を維持できる。
また、同期区間に含まれるリソースに割り当てられるユーザ端末数を、非同期区間(同期区間以外の区間;基地局装置がユーザ端末と通信を行っている状態)のときよりも少なくすることで、同期区間において基地局装置と通信できないために、基地局装置を探すために無駄にスキャニングを行ったり、何らかの異常が発生したと認識したりするユーザ端末を少なくすることができ、円滑な通信が阻害されるのを抑えることができる。
前記割当部は、下りの通信チャネルにおいて、前記判定部において同期区間に含まれると判定されたリソースについては、ユーザ端末を割り当てず、上りの通信チャネルにおいて、前記判定部において同期区間に含まれると判定されたリソースについては、ユーザ端末を割り当てるよう構成されているのが好ましい。
この場合、同期区間では、下り(基地局装置からユーザ端末への送信)の通信チャネルにおいては、ユーザ端末の割り当てが行われず、上り(ユーザ端末から基地局装置への送信)の通信チャネルにおいては、ユーザ端末の割り当てが行われる。
したがって、同期区間において下り通信は休止するが、上り通信は通信しない場合に適した、リソース割当が行える。
前記割当部は、下りの通信チャネル及び上りの通信チャネルにおいて、前記判定部において同期区間に含まれると判定されたリソースについては、ユーザ端末を割り当てないように構成されているのが好ましい。
この場合、同期区間では、下り及び上りともに、ユーザ端末の割り当てが行われない。
したがって、同期区間において、下り通信及び上り通信をともに休止する場合に適した、リソース割当が行える。
複数のアンテナからなるアレーアンテナを有し、前記割当部は、前記複数のアンテナのうち前記同期区間において前記ユーザ端末との通信のために振り分けられるアンテナの数に応じて、前記判定部において同期区間に含まれると判定されたリソースの割当を制御するのが好ましい。
アレーアンテナを有する基地局装置の場合、同期区間において、複数のアンテナすべてを、他の基地局装置から送信された信号を受信するために用いる必要はなく、複数のアンテナのうち一部のアンテナを、ユーザ端末との通信に振り分けることが可能である。
同期区間において、複数のアンテナのうち一部のアンテナだけをユーザ端末との通信に用いると、非同期区間において複数のアンテナすべてをユーザ端末との通信に用いる場合よりもアンテナ数が少なくなる。
そこで、上記のように、複数のアンテナのうち同期区間においてユーザ端末との通信に振り分けられるアンテナの数に応じて、リソースの割当を制御することで、同期区間においてユーザ端末との通信に振り分けられるアンテナの数が少なくなっても、適切なリソース割当を行うことができる。
前記複数のアンテナのうち、前記同期区間において前記ユーザ端末との通信に用いられるアンテナの数と、他の基地局装置から送信された信号を受信するために用いられるアンテナの数と、を調整する調整部を更に備えるのが好ましい。
この場合、同期区間において、ユーザ端末との通信に用いられるアンテナの数と、他の基地局装置から送信された信号を受信するために用いられるアンテナの数と、を調整することが可能となる。
本発明によれば、基地局装置の通信エリア内のすべてのユーザ端末が、同期区間において基地局装置と通信できなくても、円滑な通信を維持又は円滑な通信が阻害されるのを抑えることができる。
無線通信システムの全体図である。 LTEのフレーム構成図である。 LETのDLフレーム構成図である。 第1の例に係る子BSの回路構成図である。 同期処理部の構成図である。 第2の例に係る子BSの回路構成図である。 第3の例に係る子BSの回路構成図である。 第4の例に係る子BSの回路構成図である。 第5の例に係る子BSの回路構成図である。 第6の例に係る子BSの路構成図である。 リソース割当制御部の構成図である。 リソース割り当ての仕方を示す図である。 リソース割り当て処理のフローチャートである。 リソース割り当ての仕方を示す図である。 リソース割り当て処理のフローチャートである。 リソース割当制御部の構成図である。 リソース割り当て処理のフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
[通信システムの構成]
図1は、基地局装置1a,1bとユーザ端末(移動端末;MS;Mobile Station)2a,2bとの間で無線通信を行う通信システムを示している。この通信システムにおいては、基地局装置(BS;Base Station)1a,1bは、複数設置されており、セル内のユーザ端末2a,2bとの間で通信を行うことができる。
この通信システムは、例えば、LTE(Long Term Evolution)が適用されるシステムである。LTEでは、周波数分割複信(FDD)を採用することができ、以下では、本通信システムは、周波数分割複信方式を採用しているものとして説明する。なお、複信方式としては、時分割複信を採用してもよい。また、通信システムは、LTE以外に、WCDMA,CDMA2000を採用するものであってもよい。
本実施形態の通信システムでは、複数の基地局装置1a,1b間で同期をとる基地局間同期が行われる。本実施形態において、基地局間同期は、親となる基地局装置(以下、「親BS」という)1aが、当該親BS1aのセル内の端末装置2aへ向けて送信した信号を、別の基地局装置(以下、「子BS」という)1bが受信することで同期をとる「エア同期」によって実行される。
なお、親BSは、さらに他の基地局装置との間でエア同期をとるものであってもよいし、GPS信号によって同期をとるなど、エア同期以外の方法によって、フレームタイミングを決定するものであってもよい。
[LTEのフレーム構造]
周波数分割複信においては、上り信号(端末装置から基地局装置への送信信号)の周波数fuと下り信号(基地局装置から端末装置への送信信号)の周波数fdとを異ならせることで、上り通信と下り通信とを同時に行う。
図2に示すように、LTEにおける下りフレーム(DLフレーム)及び上りフレーム(ULフレーム)は、それぞれ時間長さが、10m秒であり、#1〜#19までの20個のスロットによって構成されている。また、LTEでは、2つのスロットの組み合わせをサブフレームという。なお、これらの下りフレームと上りフレームのタイミングは揃えられている。
図3に示すように、下りフレーム(DLフレーム)を構成するスロットそれぞれは、7個(I=0〜6)のOFDMシンボルによって構成されている(Normal Cyclic Prefixの場合)。
そして、下りフレームを構成する#0〜#19の20個のスロットのうち、0番目(#0)及び10番目(#10)のスロットには、基地局装置としての識別符号として、Primary Synchronizaiton Signal及びSecondary Synchronization Signalが設けられている。
Primary Synchronizaiton Signalは、スロットを構成する7個のOFDMシンボルのうち、最後シンボル(I=6)に配置されている。このSignalは、基地局装置の通信エリア(セル)を分割した複数(3個)のセクタそれぞれを識別するための情報であり、3種類ある。
Secondary Synchronization Signalは、スロットを構成する7個のOFDMシンボルのうち、最後から2番目(I=5)のシンボルに配置されている。このSignalは、複数の基地局装置の通信エリア(セル)それぞれを識別するための情報であり、168種類ある。
Primary Synchronizaiton Signal及びSecondary Synchronization Signalの2つによって、504種類(168ラ3)の識別符号を構成する。ユーザ端末は、基地局装置から送信されたこれらのSignalを取得することで、自端末が、どの基地局装置のどのセクタに存在するかを認識することができる。
また、これらの信号は、ユーザ端末が、基地局装置と同期をとるための信号であり、ユーザ端末は、これらの信号を取得することで、通信相手である基地局装置との間で、同期をとることができる。
[基地局装置の構成(第1の例)]
図4は、基地局装置(子BS)1bの構成(第1の例)を示している。子BS1bは、アンテナ10、第1受信部11、第2受信部12、及び送信部13を備えている。第1受信部11は、ユーザ端末2bからの上り信号を受信するためのものであり、第2受信部12は、他の基地局装置である親BS1aからの信号を受信するためのものである。送信部13は、ユーザ端末2bへ下り信号を送信するためのものである。
また、子BS1bは、サーキュレータ14を備えている。このサーキュレータ14は、アンテナ10からの受信信号を、第1受信部11及び第2受信部12側へ与え、送信部13から出力された送信信号を、アンテナ10側へ与えるためのものである。このサーキュレータ14と送信部13の第4フィルタ135によって、アンテナ10からの受信信号が送信部13側へ伝わることが防止されている。
また、サーキュレータ14と第1受信部の第1フィルタ111によって、送信部13から出力された送信信号が第1受信部11へ伝わることが防止されている。さらに、サーキュレータ14と第5フィルタ121によって、送信部13から出力された送信信号が第2受信部12へ伝わることが防止されている。
この第1受信部11は、スーパーヘテロダイン受信機として構成されており、IF(中間周波数)サンプリングを行うよう構成されている。より具体的には、第1受信部11は、第1フィルタ111、第1増幅器112、第1周波数変換部113、第2フィルタ114、第2増幅器115、第2周波数変換部116、及びA/D変換部117を備えている。
第1フィルタ111は、ユーザ端末2bからの上り信号だけを通過させるためのものであり、上り信号の周波数fuだけを通過させる帯域通過フィルタによって構成されている。第1フィルタ111を通過した受信信号は、第1増幅器(高周波増幅器)112によって増幅され、第1周波数変換部113によって周波数fuから第1中間周波数への変換がなされる。なお、第1周波数変換部113は、発振器113a及びミキサ113bによって構成されている。
第1周波数変換部113の出力は、第1中間周波数だけを通過させる第2フィルタ114を経て、第2増幅器(中間周波増幅器)115によって再び増幅される。第2増幅器115の出力は、第2周波数変換部116によって、第1中間周波数から第2中間周波数に変換され、さらにA/D変換部117によってデジタル信号に変換される。なお、第2周波数変換部116も発振器116a及びミキサ116bによって構成されている。
A/D変換部117の出力(第1受信部11の出力)は、復調回路21(デジタル信号処理装置)に与えられ、ユーザ端末2bからの受信信号の復調処理が行われる。
このように、第1受信部11は、アンテナ10にて受信したアナログの上り信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号処理装置として構成された復調回路21に対し、デジタルの上り信号を与えるものである。
また、前記送信部13は、変調回路20(デジタル信号処理装置)から出力された変調信号I,Qを受け取り、アンテナ10から信号を送信させるものであり、ダイレクトコンバージョン送信機として構成されている。この送信部13は、D/A変換器131a,131bと、直交変調器132と、第3フィルタ133、第3増幅器(高出力増幅器;HPA)134、及び第4フィルタ135を備えている。
前記D/A変換器131a,131bは、変調信号I,QそれぞれについてD/A変換を行う。D/A変換器131a,131bの出力は、直交変調器132に与えられ、この直交変調器132によって、搬送波周波数がfd(下り信号周波数)である送信信号が生成される。
直交変調器132の出力は、周波数fdだけを通過させる第3フィルタ133を経て、第3増幅器134によって増幅され、さらに周波数fdだけを通過させる第4フィルタ135を得て、アンテナ10から送信され、ユーザ端末2bへの下り信号となる。
以上の第1受信部11、送信部13は、ユーザ端末との間の本来的な通信を行うために必要な機能であるが、本実施形態の子BS1bは、更に第2受信部12を備えている。この第2受信部12は、エア同期をとるため、親BS1aが送信した下り信号を受信する。
ここで、子BS1bが、エア同期によって親BS1aとの同期をとるには、子BS1bは、親BS1aが送信した下り信号を受信する必要がある。しかし、下り信号の周波数はfdであり、上り信号の周波数fuとは異なるため、第1受信部11では受信できない。
つまり、第1受信部11には、周波数fuの信号だけを通過させる第1フィルタ111や、周波数fuから変換された第1中間周波数だけを通過させる第2フィルタ114が備わっているため、周波数fu以外の周波数(下り信号の周波数fd)の信号が第1受信部11に与えられても、第1受信部11を通過することはできない。
すなわち、第1受信部11は、第1受信部11内に備わったフィルタ111,114によって、上り信号周波数fuの信号の受信に適合したものとなっており、他の周波数の信号の受信はできない。
そこで、本実施形態の子BS1bには、第1受信部11とは別に、親BS1aが送信した周波数fdの下り信号の受信を行うための第2受信部12が備わっている。
この第2受信部12は、第5フィルタ121、第4増幅器(高周波増幅器)122、第3周波数変換部123、第6フィルタ124、第5増幅器(中間周波増幅器)125、第4周波数変換部126、及びA/D変換部127を備えている。
第5フィルタ121は、親BS11aからの下り信号だけを通過させるためのものであり、下り信号の周波数fdだけを通過させる帯域通過フィルタによって構成されている。第5フィルタ121を通過した受信信号は、第4増幅器(高周波増幅器)122によって増幅され、第4増幅器122の出力は、第3周波数変換部123によって下り信号周波数fdから第1中間周波数への変換がなされる。なお、第3周波数変換部123は、発振器123a及びミキサ123bによって構成されている。
第3周波数変換部123の出力は、第3周波数変換部123から出力された第1中間周波数だけを通過させる第6フィルタ124を経て、第5増幅器(中間周波増幅器)125によって再び増幅される。第5増幅器125の出力は、第4周波数変換部126によって、第1中間周波数から第2中間周波数に変換され、さらにA/D変換部127によってデジタル信号に変換される。なお、第4周波数変換部126も発振器126a及びミキサ126bによって構成されている。
A/D変換部127から出力された信号は、同期処理部30に与えられる。これにより、同期処理部30は、親BS1aからの下り信号を取得することができる。
同期処理部30は、親BS1aから取得した下り信号のフレームに含まれるPrimary Synchronizaiton Signal及びSecondary Synchronization Signalに基づいて、自装置1bの通信タイミング及び通信周波数の同期をとるための処理を行う。
図5に示すように、同期処理部30は、フレーム同期誤差検出部17及びフレームカウンタ補正部18を備えている。
フレーム同期誤差検出部17は、親BS1aからの下り信号を取得し、下り信号に含まれるPrimary Synchronizaiton Signal及びSecondary Synchronization Signal(以下、両Signalを総称して「同期信号」という)を利用して、親BS1aのフレーム送信タイミングを検出するとともに、自装置1bにおけるフレーム送信タイミングとの誤差(フレーム同期誤差)を検出する。
具体的には、子BS1bは、受信した下りフレーム中の所定位置にある前記同期信号のタイミングを検出して、親BS1aのフレーム送信タイミングを検出する。そして、検出した親BS1aのフレーム送信タイミングと自装置1bのフレーム送信タイミングとを比較し、フレーム同期誤差を検出する。
検出されたフレーム同期誤差は、フレームカウンタ補正部18に与えられる。フレームカウンタ補正部18は、フレーム送信タイミングを決定するフレームカウンタの値を、検出されたフレーム同期誤差に応じて補正する。これにより、子BS1bは親BS1aに同期することができる。なお、同期誤差の検出・補正対象は、フレームタイミングに限定されるものではなく、シンボルタイミングやスロットタイミングであってもよい。
同期処理部30は、さらに、周波数オフセット推定部31、周波数補正部32、及び記憶部33を備えている。
前記フレーム同期誤差検出部17によって検出された同期誤差は、検出される度に、記憶部33に与えられ、記憶部33にて蓄積される。
前記周波数オフセット推定部31は、検出部17によって検出された同期誤差に基づいて、受信側である子BS1b自身が内蔵する内蔵クロック発生器(図示省略)のクロック周波数と、送信側である親BS1aの内蔵クロック発生器のクロック周波数との差(クロック周波数誤差)を推定し、そのクロック周波数誤差からキャリア周波数誤差(キャリア周波数オフセット)を推定する。
前記周波数オフセット推定部31は、エア同期が周期的に実行される状況下において、前回のエア同期において検出されたフレーム同期誤差t1と、今回のエア同期において検出されたフレーム同期誤差t2とに基づいて、クロック誤差を推定する。なお、前回のフレーム同期誤差t1は、記憶部29から取得することができる。
例えば、下り信号のキャリア周波数fdが2.6[GHz]である場合に、前回のエア同期のタイミング(同期タイミング=t1)において、フレーム同期誤差としてT1が検出され、T1分のタイミングの修正がなされたものとする。修正後の同期誤差(タイミングオフセット)は0[msec]である。そして、T=10秒後の今回のエア同期のタイミング(同期タイミング=t2)においても、再び同期誤差(タイミングオフセット)が検出され、その同期誤差(タイミングオフセット)はT2=0.1[msec]であったとする。
このとき、10秒間の間に生じた0.1[msec]の同期誤差(タイミングオフセット)は親BS1aのクロック周期と子BS1bのクロック周期の誤差の蓄積値である。
すなわち、同期誤差(タイミングオフセット)とクロック周期の間には以下の等式が成り立つ。
同期元基地局のクロック周期:同期元基地局のクロック周期=T:(T+T2)=10:(10+0.0001)
そして、クロック周波数はクロック周期の逆数であるから、
(同期元基地局のクロック周波数−同期先基地局のクロック周波数)
=同期元基地局のクロック周波数ラT2/(T+T2)
≒同期元基地局のクロック周波数×0.00001
同期元基地局のクロック周波数ラ0.00001
となる。
したがって、この場合、送信側である親BS1aのクロック周波数と、受信側である子BS1bのクロック周波数に、0.00001=10[ppm]の誤差があることになる。周波数オフセット推定部31では、上記のようにしてクロック周波数誤差を推定する。
そして、キャリア周波数と同期誤差(タイミングオフセット)は同じようにずれるため、キャリア周波数にも、10[ppm]分のズレ、すなわち、2.6[GHz]ラ1ラ10-5=26[kHz]のずれが生じる。このようにして、周波数オフセット推定部31では、クロック周波数誤差から、キャリア周波数誤差(キャリア周波数オフセット)も推定することができる。
周波数オフセット推定部31が推定したキャリア周波数誤差は、キャリア周波数補正部32に与えられる。キャリア周波数の補正は、上り信号のキャリア周波数だけでなく、下り信号のキャリア周波数についておこなうことができる。
上記のようにして、親BS1aと子BS1bとの間で同期がとれると、両基地局装置1a,1bから、同一内容の情報を、同時に多数の端末装置へ送信するブロードキャスト送信を行っても、両基地局装置1a,1bからの信号が干渉することが防止できる。
また、両基地局装置1a,1bの同期がとれているため、両基地局装置1a,1bから同じ内容の信号を送信すれば、端末装置1a,1b側でマクロダイバーシティあるいは空間多重伝送を行うことができる。なお、受信ダイバーシティの実現方式として、選択性ダイバーシティ、最大比合成を採用することができる。
[基地局装置の構成(第2の例)]
図6は、子BS1bの構成の第2の例を示している。図6に示す子BS1bは、第1の例に係る子BS1bと類似している。
第2の例に係る子BS1bでは、第1受信部11と第2受信部12とが、独立して設けられているのではなく、第1受信部11及び第2受信部12は、それらの回路構成の一部を共有化している。つまり、第1受信部11及び第2受信部12は、第1受信部11及び第2受信部12の双方によって使用される共有部23を有している。
ここで、第1受信部11は、ユーザ端末2bからの上り信号(周波数fu)を受信するためのものであり、第2受信部12は、親BS1aからの下り信号(周波数fd)を受信するためのものである。
つまり、第1受信部11は、第1受信部11の特有の回路素子として、周波数fuの信号だけを通過させるフィルタ(帯域通過フィルタ)111と、フィルタ111から出力された信号を増幅する増幅器112を備えている。
また、第2受信部12は、第2受信部12の特有の回路素子として、周波数fdの信号だけを通過させるフィルタ(帯域通過フィルタ)121と、フィルタ121から出力された信号を増幅する増幅器122を備えている。
上記のように、両受信部11,12を通過可能な信号の周波数は異なるが、周波数が異なる両信号を共通の回路である後段の共有部23で処理できるように、第1受信部11及び第2受信部12は更に、周波数変換部113,123をそれぞれ備えている。第1受信部11の周波数変換部113は、周波数fuの上り信号を、共通周波数fcの信号に周波数変換するものである。また、第2受信部12の周波数変換部123は、周波数fdの下り信号を、共通周波数fcの信号に周波数変換するものである。これらの周波数変換部113,123は、それぞれ、発振器113a,123a及びミキサ113b,123bによって構成されている。
前記共通周波数fcは、fc=fu−fu1=fd−fd1であり、ここで、fu1は、第1受信部11の周波数変換部113の発振器113aの周波数であり、fd1は、第2受信部12の周波数変換部123の発振器123aの周波数である。このように、周波数変換部113,123の発振器113a,123aそれぞれの周波数を適切に設定することで、各周波数変換部113,123から共通周波数fcの信号を出力させることができる。
前記共有部23は、図4に示す第1の例における第1受信部11のフィルタ114、増幅器115、周波数変換部116、及びA/D変換部117からなる部分と、図4に示す第1の例における第2受信部12のフィルタ124、増幅器125、周波数変換部126、及びA/D変換部127からなる部分とを、共通化したものであり、フィルタ234、増幅器235、周波数変換部236、及びA/D変換部237を備えている。
共有部23のフィルタ234は、共通周波数(第1中間周波数)fcの信号だけを通過させる帯域通過フィルタとして構成されている。フィルタ234の出力は、増幅器235によって増幅され、増幅器235の出力は、周波数変換部236によって別の周波数(第2中間周波数)に変換され、さらにA/D変換部237によってデジタル信号に変換される。なお、周波数変換部236も発振器236a及びミキサ236bによって構成されている。
なお、共有部23における増幅器235や周波数変換部236は省略してもよい。また、フィルタ235を省略してもよい。つまり、第1受信部11と第2受信部12が、A/D変換部237だけを共有する形態であってもよい。
更に、前記共有部23は、第1受信部11の周波数変換部113の出力(周波数fc)と、第2受信部12の周波数変換部123の出力(周波数fc)とを、選択的に受け付けるための切替スイッチ231を備えている。
共有部23の切替スイッチ231が、第1受信部11の周波数変換部113側に切り替えられると、上り信号(周波数fc)が、フィルタ234等の共有部23の各素子によって処理される。また、切替スイッチ231が、第2受信部12の周波数変換部123側に切り替えられると、下り信号(周波数fc)が、フィルタ234等の共有部23の各素子によって処理される。
切替スイッチ231の切替は、エア同期制御部40によって制御される。エア同期制御部40は、エア同期を行うタイミングを管理しており、エア同期のために親BS1aからの下り信号を受信すべきエア同期区間においては、切替スイッチ231を、第2受信部12側へ切替え、エア同期区間以外のユーザ端末1bとの通常の通信区間においては、切替スイッチ231を、第1受信部11側へ切り替える。
共有部23のA/D変換部23の出力は、復調回路21及び同期処理部30に与えられる。A/D変換部23の出力を受け付けた復調回路は、切替スイッチ231が上り信号を受け付けるように切り替わっているタイミング(エア同期以外の通常通信状態;第1状態)では、上り信号の復調処理を行うが、切替スイッチ231が下り信号を受け付けるように切り替わっているタイミング(エア同期の状態;第2状態)では、復調処理を休止する。
一方、A/D変換部23の出力を受け付けた同期処理部30は、切替スイッチ231が下り信号を受け付けるように切り替わっているタイミング(エア同期の状態;第2状態)では、同期をとるための処理を行うが、切替スイッチ231が上り信号を受け付けるように切り替わっているタイミング(エア同期以外の通常通信状態;第1状態)では、同期をとるための処理を休止する。
なお、第2の例に係る子BS1bの送信部13は、第1の例に係る子BS1bの送信部13における増幅器134及びフィルタ135の間に、周波数変換部136及び増幅器137を追加して構成されている。
[基地局装置の構成(第3の例)]
図7は、子BS1bの構成の第3の例を示している。第3の例に係る子BS1bでは、図4に示す第1例に係る子BS1bと同様に、第1受信部11と第2受信部12とを独立して設け、第1受信部11及び第2受信部12とをダイレクトコンバージョン受信機として構成したものである。つまり、第1受信部11及び第2受信部12は、アンテナ10によって受信した上り信号又は下り信号だけを通過させる帯域通過フィルタ111,121と、フィルタ111,121を通過した信号を増幅する増幅器112,122を備えている。更に、増幅器112,122の出力を復調信号I,Qに復調する直交復調器118,128及び復調信号I,Qをそれぞれデジタル信号に変換するA/D変換部117a,117b,127a,127bが備えたれており、これらの変調信号I,Qが、復調回路21又は同期処理部30に与えられる。
このように、第1受信部11及び第2受信部12の種類は特に限定されるものではない。
なお、第3の例における送信部13は、図6に示す第2の例における送信部13と同様である。
[基地局装置の構成(第4の例)]
図8は、子BS1bの構成の第4の例を示している。この第4の例に係る子BS1bでは、図7に示す第3の例におけるダイレクトコンバージョン方式の第1受信部11及び第2受信部12について、図6に示す第2の例における第1受信部11及び第2受信部12の共有部23と同様の共有部23を設けたものである。
第4の例における第1受信部11は、第1受信部11の特有の回路素子として、周波数fuの信号だけを通過させるフィルタ(帯域通過フィルタ)111と、フィルタ111から出力された信号を増幅する増幅器112を備えている。
また、第2受信部12は、第2受信部の特有の回路素子として、周波数fdの信号だけを通過させるフィルタ(帯域通過フィルタ)121と、フィルタ121から出力された信号を増幅する増幅器122を備えている。
さらに、第2受信部12は、周波数fdの信号を、周波数fuの信号に変換するための周波数変換部123を備えている。この周波数変換部123における発振器123aの周波数fd1は、fu=fd−fd1となるように設定されている。この周波数変換部123により、第2受信部12における下り信号の周波数が、第1受信部11における上り信号の周波数fuと一致する。つまり、第6実施形態では、周波数fuが共通周波数となっており、共通周波数fuの信号が、共有部23に与えられる。
第4の例における共有部23は、切替スイッチ231と、共通周波数fuだけを通過させる帯域通過フィルタ234と、フィルタ234の出力から復調信号I,Qを生成する直交復調器238と、復調信号I,Qをそれぞれデジタル信号に変換するA/D変換器237a,237bを備えている。A/D変換器237a,237bの出力は、それぞれ復調回路21及び同期処理部30に与えられる。
そして、切替スイッチ231の切替及びその他の処理は、第2の例と同様に行われる。
[基地局装置の構成(第5の例)]
図9は、子BS1bの構成の第5の例を示している。第5の例に係る子BS1bは、複数(K個)のアンテナ10−1〜10−Kを有するアレーアンテナを備えている。複数のアンテナそれぞれには、通常通信(下り信号送信及び上り信号送信)のための送信部13及び第1受信部11が設けられており、各アンテナについて送受信が可能となっている。なお、各送信部13には、変調回路20からそれぞれ変調信号が与えられ、各第1受信部13が出力する受信信号が与えられる。
第5の例では、複数のアンテナ送受信系統のうち、一つのアンテナ10−1の送受信系統にだけ、第2受信部12が設けられており、他のアンテナの送受信系統には第2受信部12は設けられていない。なお、第1受信部11、第2受信部12、及び送信部13の構成は、既述の第1〜第4の例における構成のいずれでも採用可能である。また、図9では、第1受信部11及び第2受信部12が分離して描かれているが、図6及び図8のように、共有部23を設けてもよい。
アレーアンテナ方式の場合、子BS1bは、複数のアンテナ10−1〜10−Kを有するため、全アンテナの系統に第2受信部12を設けると、コスト増となるが、一つのアンテナの系統又は全アンテナのうちの一部である複数のアンテナの系統にだけ第2受信部12を設けることで、コスト増を抑えることができる。
[基地局装置の構成(第6の例)]
図10の第6の例に係る子BS1bは、第5の例とは異なり、アレーアンテナ方式における全アンテナの系統に第2受信部12を設けたものである。全アンテナの系統又は全アンテナのうちの一部である複数のアンテナの系統に第2受信部12を設けることで、親BS1aからの下り信号のダイバーシティ受信が可能であり、同期誤差検出精度が向上する。
また、第5の例又は第6のように、子BS1bがアレーアンテナ方式であると、エア同期を行うタイミングにおいても、通常通信(ユーザ端末装置からの受信)を休止せずに継続できるという利点がある。
例えば、アレーアンテナ方式における複数のアンテナ10−1〜10−Kのうち、第1のアンテナ10−1の系統に第2受信部12を設けておき、エア同期の際には、第1のアンテナ10−1の系統で親BS1aからの下り信号を受信しつつ、同時に、第2のアンテナ10−2の系統(第2受信部12はあってもなくてもよい)の第1受信部11で端末装置2bからの上り信号を受信することも可能である。
[エア同期とリソース割当について]
上記第1〜第6の例に係る各子BS1bは、それぞれ、エア同期制御部40とリソース割当制御部41とを備えている。
図11に示すように、リソース割当制御部41は、エア同期区間であるか否かを判定する判定部41aと、複数のユーザ端末2bによって共有される共有通信チャネルにおけるリソースブロックを各ユーザ端末2bに割り当てる割当部41とを備えている。
前記変調回路20では、リソース割当制御部41より受け取ったリソースブロック割り当て情報に基づき、上位ネットワークから受け取ったデータを変調して送信部13に渡す。なお、リソースブロックは、フレーム単位、スロット単位、又はシンボル単位のいずれであってもよい。
図12に示すように、LTEにおいては、下り(DL)サブフレームの先頭に、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)と呼ばれる制御チャネルが設けられている。
なお、ここでは、下り(DL)サブフレームにおいて、PDCCH以外のエリアを共有通信チャネル(PDSCH;Physical Downlink Shared Channel)とする。また、上り(UL)サブフレームにおいても、先頭に制御チャネルが確保され、それ以外のエリアが共有通信チャネル(PUSCH;Physical Uplink Shared Channel)となっている。
共有通信チャネルは、複数のユーザ端末によって通信のために共有されるエリア(リソース)であり、ユーザ端末への割り当ての最小単位となるリソースブロックを複数有して構成されている。リソースブロックは、共有通信チャネルを複数に分割した小領域であり、一又は複数のリソースブロックが一つのユーザ端末に割り当てられ、複数のユーザ端末が、同時に一つの共有通信チャネル(サブフレーム)を利用して通信することができる(Multiple Access)。
DLサブフレームに含まれる前記PDCCHには、下りリンクにおけるリソースブロックの割り当ての情報であるDownlink Scheduling Information、上りリンクにおけるリソースブロックの割り当て情報であるUplink Scheduling Grant、及びその他の制御情報が含まれている。
図12に示すように、Downlink Scheduling Information(以下、「DSI」という)は、それが含まれるPDCCHを有するDLサブフレームにおける共有通信チャネルにおけるリソースブロック割り当てを規定している。例えば、図12のDLサブフレーム#4のPDCCHのDSIでは、当該#4のDLサブフレームにおける共有通信チャネルのリソースブロック割り当てを規定している。
また、Uplink Scheduling Grant(以下、「USG」という)は、それが含まれるPDCCHを有するDLサブフレームの3個先のULサブフレームにおける共有通信チャネルにおけるリソースブロック割り当てを規定している。例えば、図12のDLサブフレーム#1のPDCCHのUSGでは、#4のULサブフレームにおける共有通信チャネルのリソースブロック割り当てを規定している。
下り及び上りのリソースブロックの割当は、前記リソース割当制御部41の割当部41aによって行われるが、本実施形態の割当部41は、エア同期区間内のリソースブロックの割り当てについては、通常のリソース割当とは別に、特殊な処理が行われる。
図12及び図13は、図4に示す第1の例及び図7に示す第3の例に係る基地局装置1bにおける、リソース割当の仕方の例を示している。
なお、第1及び第3の例に係る基地局装置1bでは、エア同期のための第2受信部12が、ユーザ端末2bからの上り信号受信のための第1受信部11とは、独立して設けられている。
図13に示すように、まず、リソース割当制御部41の判定部41aは、割当対象のリソースブロックが、エア同期区間内のものであるか否かを判定する(ステップS1)。この判定は、リソース割当制御部41が、エア同期制御部40から、エア同期のタイミングを示す情報(エア同期区間情報)を取得し、割当対象のリソースブロックが、エア同期区間情報で示す時間内に属するものであるか否かを判定することによって行われる。
なお、エア同期制御部40は、一定の周期によって定期的に又は必要に応じて、エア同期のために、ユーザ端末2bへの下り信号の送信を休止して、親BS1aが送信した下り信号を受信するエア同期状態となる。このエア同期状態となっている時間帯を示す情報が、前記エア同期区間情報である。
ステップS1において、割当対象のリソースブロックが、エア同期区間内のものではないと判定された場合、通常のリソース割り当て動作として、下り・上りを問わず、当該リソースブロックに対するユーザ端末の割り当てを行う(ステップS2)。つまり、そのリソースブロックには、ユーザ端末の割り当てが行われ、PDCCHには、その割り当てを示す情報(DSI,USG)が格納される。
一方、ステップS1において、割当対象のリソースブロック(の一部又は全部)が、エア同期区間内に属すると判定された場合、そのリソースブロックが下り(DL)のものであれば、ユーザ端末の割り当てを行わないが(ステップS3)、そのリソースブロックが上り(UL)のものであれば、ユーザ割り当てを行う(ステップS4)。
この結果、図12に示すように、サブフレーム#4中に、エア同期区間が存在するとした場合、当該エア同期区間に対応したエリアは非割当エリアとして扱われ、下り(DL)サブフレーム#4の共有通信チャネルについてのリソース割当情報(DSI)を有する下りDLサブフレーム#4のPDCCHには、当該非割当エリアについての割当情報は存在しない。
一方、上り(UL)サブフレーム#4の共有通信チャネルについてのリソース割当情報(USG)を有する下りDLサブフレーム#4のPDCCHには、エア同期区間を含む、上り(UL)サブフレーム#4の共有通信チャネル全体についての、リソース割当情報が存在することになる。
以上のようにして決定されたリソース割当情報は、変調回路20に与えられ、変調回路20は、リソース割当情報に基づいて、上位ネットワークから受け取ったデータを変調して送信部13に渡す。
上記のようにリソース割当を行うことで、エア同期区間においては、下り(DL)にはユーザ端末2bへの割当自体が行われないため、エア同期区間において、送信部13による信号送信自体を休止して、親BS1aからの下り信号と干渉しないようにしても、ユーザ端末2bにはリソース割当がないため、ユーザ端末2bは基地局装置1bから信号を受信できなくても異常であると認識することを防止できる。
また、第1及び第3の例では、第1受信部11とは別に第2受信部12が設けられているため、エア同期区間内においても、通常通り、ユーザ端末2bからの受信が行える。したがって、図12に示すように、上りについては、エア同期区間内においても、リソース割当を行うことができる。
なお、前記非割当エリアについては、ユーザ端末を全く割り当てない他、通常の割当動作で割り当てられるユーザ端末よりも少ないユーザ端末を割り当てるようにしてもよい。この場合、非割当エリアのリソースブロックが割り当てられたユーザ端末は、エア同期区間において、送信部11による信号送信自体が休止すると、そのエア同期区間においてリソース割当がなされているユーザ端末2bは、異常であると認識する可能性があるが、そのエア同期区間においてリソース割当がなされているユーザ端末2bの数は少ないので、悪影響を抑えることができる。
図14及び図15は、図5に示す第2の例及び図8に示す第4の例に係る基地局装置1bにおける、リソース割当の仕方の例を示している。
なお、第2及び第4の例に係る基地局装置1bでは、エア同期のための第2受信部12と、ユーザ端末2bからの上り信号受信のための第1受信部11とは、共有部23を有しており、それらの構成が一部共通化している。
図15におけるリソース割当処理は、図13に示すリソース割当処理とほぼ同様であるが、相違するのは、ステップS4である。
図13のステップS4では、割当対象のリソースブロック(の一部又は全部)が、エア同期区間内に属すると判定され、そのリソースブロックが上り(UL)のものである場合、ユーザ割り当てを行うのに対し、図15のステップS4では、割当対象のリソースブロック(の一部又は全部)が、エア同期区間内に属すると判定され、そのリソースブロックが下り(DL)のものである場合、ユーザ端末の割り当てを行わない。
つまり、第2及び第4の例に係る基地局装置1bでは、図14に示すように、エア同期のために第2受信部12が親BS1aからの下り信号を受信している間は、第1受信部11は、ユーザ端末2bからの上り信号を受信できないため、エア同期区間内に属する上りのリソースブロックについても非割当エリアとなっている。
これにより、エア同期のために、基地局装置1bが、ユーザ端末2bからの上り信号を受信できない区間において、ユーザ端末2が、割り当てられたリソースブロックを用いて、基地局装置1bに情報を送信してしまい、基地局装置1bは、それを受信できないという事態の発生を防止できる。
図16及び図17は、図10に示す第6の例に係る基地局装置1bにおける、リソース割当を示している。
図16に示すように、図10に示す基地局装置1bのリソース割当制御部41は、調整部41cを備えている。
この調整部41cは、アレーアンテナにおける複数のアンテナ10−1〜10―Kのうち、エア同期区間において、親BS1aから送信された下り信号を受信するために用いられるアンテナの数を調整するためのものである。
この調整部41cは、親BS1aからの下り信号を受信するために十分かつ最小の数のアンテナ数を決定する。当該アンテナ数は、親BS1aとの間の伝搬路環境が悪い場合には、多くし、伝搬路環境が良好な場合には少なくすることができる。伝搬路環境は、例えば、第2受信部12によって受信した信号のSNR(信号対雑音比)などの伝搬路環境を示す指標を第2受信部12から取得し、推定することができる。
調整部41cによって決定された数のアンテナが、親BS1aからの下り信号を受信するために用いられ、残りのアンテナは、ユーザ端末2bからの上り信号を受信するために用いられる。
図16の構成を有するリソース割当制御部41は、図17に示すように、ステップS1〜S3については、図13に示す処理手順と同様の処理を行う。
一方、図17のステップS4−1及びステップS4−1では、調整部41cが、複数のアンテナを、親BS1aからの下り信号を受信するエア同期用アンテナと、ユーザ端末2bからの上り信号を受信する通信用アンテナとに振り分ける(ステップS4−1)。
振り分けられた通信用アンテナの数が0でなければ、エア同期区間中であっても、基地局装置1bは、ユーザ端末2bからの上り信号を受信することができる。また、通信用アンテナの数が多ければ、空間多重などの多重化によってリソースを有効に活用することが可能となる。つまり、通信用アンテナの数が多くなれば、同じリソースブロックに多くのユーザを割り当てることも可能となる。
このため、割当部41bは、エア同期用アンテナに振り分けられて残った通信用アンテナの数に応じて、空間多重などの多重化を考慮したリソースブロックの割り当てを行う(ステップS4−2)。
以上によれば、エア同期用アンテナの数を動的に調整して、エア同期を確実におこないつつ、残った通信用アンテナでユーザ端末との通信を継続することができる。
なお、エア同期用アンテナの数は、動的に調整する必要はなく、基地局装置設置時などに、予め固定値として設定しておいてもよい。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1a,1b:基地局装置,2a,2b:端末装置,10:アンテナ,11:第1受信部,12:第2受信部,13:送信部,14:サーキュレータ,17:フレーム同期誤差検出部,18:フレームカウンタ補正部,20:変調回路,21:復調回路,23:共有部,30:同期処理部,31:周波数オフセット推定部,32:周波数補正部,33:記憶部,40:エア同期制御部,41:リソース割当制御部,41a:判定部,41b:割当部,41c:調整部,111:第1フィルタ,112:第1増幅器,113:第1周波数変換部,114:第2フィルタ,115:第2増幅器,116:第2周波数変換部,117:A/D変換部,121:第5フィルタ,122:第4増幅器,123:第3周波数変換部,124:第6フィルタ,125:第5増幅器,126:第4周波数変換部,127:A/D変換部,131a,131b:D/A変換部,132:直交変調器,133:第3フィルタ,134:第3増幅器,135:第4フィルタ,231:切替スイッチ,234:フィルタ,234:増幅器,236:周波数変換部,237:A/D変換部

Claims (5)

  1. ユーザ端末との通信に用いられる通信用チャネルにおけるリソース割当を行うリソース割当制御部を備えた基地局装置であって、
    前記リソース割当制御部は、
    前記通信チャネルにおいて割当対象となるリソースが、他の基地局装置との同期のために他の基地局装置から送信された信号を受信すべき同期区間に含まれるものであるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部において同期区間に含まれると判定されたリソースについては、ユーザ端末を割り当てない、又は、当該リソースに割り当て可能なユーザ端末数が、非同期区間において当該リソースに割り当て可能なユーザ端末数よりも少なくなるようにリソース割当の処理を行う割当部と、
    を備えていることを特徴とする基地局装置。
  2. 前記割当部は、
    下りの通信チャネルにおいて、前記判定部において同期区間に含まれると判定されたリソースについては、ユーザ端末を割り当てず、
    上りの通信チャネルにおいて、前記判定部において同期区間に含まれると判定されたリソースについては、ユーザ端末を割り当てる
    よう構成されている請求項1記載の基地局装置。
  3. 前記割当部は、下りの通信チャネル及び上りの通信チャネルにおいて、前記判定部において同期区間に含まれると判定されたリソースについては、ユーザ端末を割り当てないように構成されている請求項1又は2記載の基地局装置。
  4. 複数のアンテナからなるアレーアンテナを有し、
    前記割当部は、前記複数のアンテナのうち前記同期区間において前記ユーザ端末との通信のために振り分けられるアンテナの数に応じて、前記判定部において同期区間に含まれると判定されたリソースの割当を制御する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の基地局装置。
  5. 前記複数のアンテナのうち、前記同期区間において前記ユーザ端末との通信に用いられるアンテナの数と、他の基地局装置から送信された信号を受信するために用いられるアンテナの数と、を調整する調整部を更に備える
    請求項4記載の基地局装置。
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