JP5476911B2 - 基地局装置、基地局装置用の信号処理装置、phy処理装置、及びmac処理装置 - Google Patents

基地局装置、基地局装置用の信号処理装置、phy処理装置、及びmac処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、基地局装置、基地局装置用の信号処理装置、PHY処理装置、及びMAC処理装置に関するものである。
端末装置(無線通信端末)との通信を行う基地局装置は、広範囲なエリアをカバーするために多数設置される。このとき複数の基地局装置間で、通信フレームのタイミング等の同期をとる基地局間同期が行われることがある。
例えば、特許文献1には、同期元となる他の基地局装置からの無線の受信波を用いて基地局間同期を行うことが開示されている。
特開2009−177532
基地局間同期は、通信フレームのタイミングや通信周波数(サブキャリアの周波数)について、基地局装置間で同期をとるものである。タイミングや周波数の補正は、変調復などが行われるPHY層で実現することが可能であるため、基地局間同期のための同期処理部は、通信のPHY層に関する処理を行うPHY処理装置(いわゆるPHY部)に設けるのが好適であると考えられる。この場合、例えば、PHY処理装置に設けられた変調回路や復調回路にて、他の基地局装置との間の同期誤差(タイミングや周波数)を補正することができる。
ところが、基地局間同期のために、PHY処理装置における通信フレームの処理タイミングを、他の基地局装置における通信フレームの処理タイミングに合わせて、むやみに変動させると、PHY層の上位層であるMAC層に関する処理を行うMAC処理装置(いわゆるMAC部)との関係で問題が生じる。
つまり、基地局間同期のために、PHY層における通信フレームの処理タイミングを変動させると、PHY層とMAC層とで通信フレームの処理タイミングにずれが生じる。
このようなずれが生じて、例えば、PHY層におけるフレームの処理タイミングが、MAC層における処理タイミングよりも遅れると、MAC層の処理が先行するため、MAC層からPHY層に対し、必要以上の過大な情報が供給されるおそれがある。
逆に、PHY層におけるフレームの処理タイミングが、MAC層における処理タイミング処理よりも先行すると、MAC層の処理が遅くなっていることから、PHY層がMAC層から必要な情報を得ることができないおそれがある。
そこで、本発明は、PHY層(PHY処理装置)で基地局間同期のための同期処理を行った場合に、PHY層とMAC層との間で発生するおそれのある処理タイミングのずれを防止することを目的とする。
(1)本発明は、通信のPHY層に関する処理を行うPHY処理装置と、通信のMAC層に関する処理を行うMAC処理装置と、を備えた基地局装置であって、前記PHY処理装置は、当該PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングを、同期元となる他の基地局装置の通信フレーム処理タイミングに同期させるための同期処理を行う同期処理部を備えており、前記MAC処理装置は、当該MAC処理装置における通信フレーム処理タイミングを、前記PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングに同期させるための同期情報を、前記PHY処理装置から取得するよう構成されていることを特徴とする基地局装置である。
上記本発明によれば、同期元となる他の基地局装置の通信フレーム処理タイミングに同期させるための同期処理をPHY処理装置にて行っても、MAC処理装置は、PHY−MAC間で同期をとるための同期情報をPHY処理装置から取得するよう構成されているため、PHY−MAC間で同期をとることができる。
(2)前記MAC処理装置は、端末装置への送信休止処理及び/又は端末装置からの受信休止処理が行われるべきタイミングを制御する制御部を備えているものとすることができる。この場合、PHY−MAC間の同期がとれた状態で、MAC処理装置において、端末装置への送信休止処理及び/又は端末装置からの受信休止処理が行われるべきタイミングを制御することができる。
(3)前記MAC処理装置は、通信フレームにおけるリソース割当を制御するリソース割当制御部を備え、前記リソース割当制御部は、端末装置への送信休止処理及び/又は端末装置からの受信休止処理が行われる期間についてのリソース割当を制限するものとすることができる。この場合、PHY−MAC間の同期がとれた状態で、MAC処理装置において、端末装置への送信休止処理及び/又は端末装置からの受信休止処理が行われる期間についてのリソース割当を制限することができる。
(4)端末装置への送信休止処理及び/又は端末装置からの受信休止処理は、他の基地局装置から送信された信号を受信するために行われるのが好ましい。この場合、休止処理中に他の基地局装置からの送信された信号を受信することができる。
(5)前記同期処理部は、同期元となる前記他の基地局装置から送信された信号に基づいて他の基地局装置の通信フレーム処理タイミングとの誤差を算出するとともに、当該誤差に基づいて当該PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングを補正することで前記同期処理を行うよう構成されているのが好ましい。この場合、他の基地局装置からの送信された信号に基づいて、同期処理を行うことができる。
(6)前記MAC処理装置は、前記同期処理部に前記同期処理を実行させるタイミングを制御して、前記同期処理を実行させるタイミングを前記PHY処理装置に通知する同期制御部を備え、前記PHY処理装置の前記同期処理部は、通知されたタイミングに従って受信した前記他の基地局装置からの送信信号に基づいて、前記他の基地局装置の通信フレーム処理タイミングとの誤差を算出するとともに、当該誤差に基づいて当該PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングを補正することで前記同期処理を行うよう構成されているのが好ましい。この場合、PHY−MAC間の同期がとれた状態で、MAC処理装置にて同期処理のタイミングを制御しつつ、PHY処理装置側の同期処理部で同期処理を実行することができる。
(7)前記同期制御部は、前記同期処理部に前記同期処理を実行させるタイミングを適応的に制御するのが好ましい。この場合、MAC部の同期制御部は、同期処理のタイミングを適応的に調整することができる。
(8)前記PHY処理装置は、前記同期処理部に前記同期処理を実行させるタイミングを制御し、前記同期処理部は、当該タイミングに従って受信した前記他の基地局装置からの送信信号に基づいて、前記他の基地局装置の通信フレーム処理タイミングとの誤差を算出するとともに、当該誤差に基づいて当該PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングを補正することで前記同期処理を行うよう構成されているものとすることができる。この場合、PHY処理装置において、同期処理のタイミングを制御しつつ、同期処理を実行することができる。
(9)他の観点からみた本発明は、通信のPHY層に関する処理を行うPHY処理装置と、通信のMAC層に関する処理を行うMAC処理装置と、を備えた基地局装置用の信号処理装置であって、前記PHY処理装置は、当該PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングを、同期元となる他の基地局装置の通信フレーム処理タイミングに同期させるための同期処理を行う同期処理部を備えており、前記MAC処理装置は、当該MAC処理装置における通信フレーム処理タイミングを、前記PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングに同期させるための同期情報を、前記PHY処理装置から取得するよう構成されていることを特徴とする基地局装置用の信号処理装置である。
(10)他の観点からみた本発明は、通信のPHY層に関する処理を行うPHY処理装置であって、当該PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングを、同期元となる他の基地局装置の通信フレーム処理タイミングに同期させるための同期処理を行う同期処理部を備えており、通信のMAC層に関する処理を行うMAC処理装置における通信フレーム処理タイミングを前記PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングに同期させるための同期情報を、前記MAC処理装置に通知するよう構成されていることを特徴とするPHY処理装置である。
(11)他の観点からみた本発明は、通信のMAC層に関する処理を行うMAC処理装置であって、同期元となる他の基地局装置の通信フレーム処理タイミングに同期させるための同期処理を行う機能を備えたPHY処理装置から、同期情報を取得するよう構成され、前記同期情報は、MAC処理装置における通信フレーム処理タイミングを、前記PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングに同期させるための情報であることを特徴とするMAC処理装置である。
本発明によれば、PHY処理装置とMAC処理装置との間で、フレームの処理タイミングのずれが生じるのを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る無線通信システムの構成を示す概略図である。 LTEにおける上り及び下りそれぞれの通信フレームの構造を示す図である。 DLフレームの詳細な構造を示す図である。 フェムト基地局装置の構成を示すブロック図である。 RF部の詳細を示すブロック図である。 他の基地局装置との間で基地局間同期をとる同期処理を行うための同期処理部の構成を示すブロック図である。 PHY部−MAC部間の処理シーケンスである。 PHY部からMAC部への同期情報の与え方の一例を示す図である。 PHY部からMAC部への同期情報の与え方の他の例を示す図である。 リソース割当部の構成を示すブロック図である。 リソース割り当ての仕方を示す図である。 リソース割り当て処理のフローチャートである。 リソース割り当ての仕方を示す図である。 リソース割り当て処理のフローチャートである。 基地局装置間の同期誤差(タイミングオフセット)示す図である。 同期周期決定処理を示すフローチャートである。 基地局装置の構成の他の例を示すブロック図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
[1.通信システムの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの構成を示す概略図である。
この無線通信システムは、複数の基地局装置1と、この基地局装置1との間で無線通信を行うことができる複数の端末装置2(移動端末;Mobile Station)とを備えている。
複数の基地局装置1は、例えば数キロメートルの大きさの通信エリア(マクロセル)MCを形成する複数のマクロ基地局装置(Macro Base Station)1aと、各マクロセルMC内に設置され数十メートル程度の比較的小さなフェムトセルFCを形成する複数のフェムト基地局装置(Femto Base Station)1bとを含んでいる。
各マクロ基地局装置1a(以下、マクロBS1aともいう。)は、自己のマクロセルMC内にある端末装置2との間で無線通信を行うことができる。
また、フェムト基地局装置1b(以下、フェムトBS1bともいう)は、例えば、屋内等、マクロBS1aの無線波を受信し難い場所等に配置され、上記フェムトセルFCを形成する。フェムトBS1bは、自己が形成するフェムトセルFC内にある端末装置2(以下、MS2ともいう)との間で無線通信が可能であり、本システムでは、マクロBS1aの無線波が受信し難い場所等においても、その場所に比較的小さいフェムトセルFCを形成するフェムトBS1bを設置することで、MS2に対して十分なスループットでのサービスの提供を可能にする。
上記無線通信システムにおいて、フェムトBS1bは、マクロBS1aの設置後、当該マクロBS1aが形成するマクロセルMC内に設置され、フェムトセルFCをマクロセルMC内に形成する。このため、フェムトBS1bは、マクロBS1aとの間で干渉等が生じるおそれがある。
このため、フェムトBS1bは、マクロBS1aや自己以外の他のフェムトBS1bといった、他の基地局装置における送信電力や使用周波数といった送信状況をモニタリング(メジャメント)する機能、及びその結果に基づいて、マクロセルMCにおける通信に対して影響を与えないように送信電力や使用周波数等の送信条件を調整する機能を有している。フェムトBS1bは、この機能によってマクロセルMCの通信に影響を与えることなく、マクロセルMC内にフェムトセルFCを形成することができる。
また、本実施形態の通信システムでは、マクロBS1a及びフェムトBS1bを含む複数の基地局装置間で通信フレームのタイミングの同期をとる基地局間同期が行われる。
基地局間同期は、親(同期元)となる基地局装置が、自己のセル内のMS2に向けて送信した信号を、別の基地局装置が受信することで同期をとる「エア同期」によって実行される。
親となる基地局装置は、さらに他の基地局装置との間でエア同期をとるものであってもよいし、GPS信号によってフレームタイミングを自律的に決定する等、エア同期以外の方法によってフレームタイミングを決定するものであってもよい。
ただし、マクロBS1aは、他のマクロBS1aを親とすることはできるが、フェムトBS1bを親とすることはできない。フェムトBS1bは、マクロBS1aを親とすることもできるし、他のフェムトBS1bを親とすることもできる。
本実施形態の無線通信システムは、例えば、LTE(Long Term Evolution)が適用される携帯電話用のシステムであり、各基地局装置と、端末装置との間において、LTEに準拠した通信が行われる。LTEでは、周波数分割複信(FDD)方式を採用することができ、以下では、本通信システムは、FDD方式を採用しているものとして説明する。なお、通信システムとしては、LTEに限られるものではなく、また、FDD方式に限られるものでもなく、例えば、TDD(時分割複信)方式であってもよい。
[2.LTEのフレーム構造]
本実施形態の通信システムが準拠するLTEにおいて採用可能なFDD方式においては、上り信号(端末装置から基地局装置への送信信号)と、下り信号(基地局装置から端末装置への送信信号)との間で、互いに異なる使用周波数を割り当てることで、上り通信と下り通信とを同時に行う。
図2は、LTEにおける上り及び下りそれぞれの通信フレームの構造を示す図である。LTEにおける下りフレーム(DLフレーム)及び上りフレーム(ULフレーム)は、それぞれ時間長さが10ミリ秒であり、#0〜#9まで10個のサブフレームによって構成されている。これらDLフレームとULフレームは、タイミングは揃えられた状態で、時間軸方向に配列される。
図3は、DLフレームの詳細な構造を示す図である。図中、縦軸方向は周波数を示しており、横軸方法は時間を示している。
DLフレームを構成するサブフレームは、それぞれ2つのスロット(例えばスロット#0,#1)により構成されている。また、1つのスロットは、7個(♯0〜♯6)のOFDMシンボルにより構成されている(Normal Cyclic Prefixの場合)。
また、図中、データ伝送の上での基本単位であるリソースブロック(RB:Resource Block)は、周波数軸方向に12サブキャリア、時間軸方向に7OFDMシンボル(1スロット)で定められる。従って、例えば、DLフレームの周波数帯域幅が5MHzに設定されている場合、300個のサブキャリアが配列されるので、リソースブロックは、周波数軸方向に25個配置される。
図3に示すように、各サブフレームの先頭には、基地局装置が端末装置に対し、下り通信に必要な情報を送信するための制御チャネルが割り当てられている。制御チャネルは、各サブフレームにおいて先頭側に位置するスロットのシンボル♯0〜♯2(最大で3シンボル)で割り当てられる。この制御チャネルには、DL制御情報や、当該サブフレームのリソース割当情報、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)による受信成功通知(ACK:Acknowledgement)、受信失敗通知(NACK:Negative Acknowledgement)等が格納される。
また、DLフレームにおいて、1番目のサブフレーム♯0には、ブロードキャスト送信によってシステムの帯域幅等を端末装置に通知するための同報チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)が割り当てられる。同報チャネルは、時間軸方向において、1番目のサブフレーム♯0における後方側のスロットのシンボル♯0〜♯3の位置に4つのシンボル幅で配置され、周波数軸方向において、DLフレームの帯域幅の中央の位置に6リソースブロック幅分(72サブキャリア)で割り当てられる。この同報チャネルは、4フレームにわたって同一の情報を送信することで、40ミリ秒ごとに更新されるように構成されている。
同報チャネルには、通信帯域幅や、送信アンテナ数、制御情報の構造等の主要なシステム情報が格納される。
また、DLフレームを構成する10個のサブフレームの内、0番目(♯0)及び6番目(♯5)のサブフレームそれぞれには、基地局装置やセルを識別するための信号である、第一同期信号及び第二同期信号(P−SCH:Primary Synchronizaiton Channel,S−SCH:Secondary Synchronizaiton Channel)が割り当てられている。
第一同期信号は、時間軸方向において、サブフレーム♯0及びサブフレーム♯5それぞれにおける1番目(♯0)のスロットの最後のOFDMシンボルであるシンボル♯6の位置に1つのシンボル幅で配置され、周波数軸方向において、DLフレームの帯域幅の中央の位置に6リソースブロック幅分(72サブキャリア)で配置されている。この第一同期信号は、端末装置が、基地局装置のセルを分割した複数(3個)のセクタそれぞれを識別するための情報であり、3パターン定義されている。
第二同期信号は、時間軸方向において、サブフレーム♯0及びサブフレーム♯5それぞれにおけるスロット♯0の最後から2番目のOFDMシンボルであるシンボル♯5の位置に1つのシンボル幅で配置され、周波数軸方向において、DLフレームの帯域幅の中央の位置に6リソースブロック幅分(72サブキャリア)で配置されている。この第二同期信号は、端末装置が、複数の基地局装置の通信エリア(セル)それぞれを識別するための情報であり、168パターン定義されている。
第一同期信号及び第二同期信号は、相互に組み合わせることによって504種類(168×3)のパターンが定義されている。端末装置は、基地局装置から送信された第一同期信号及び第二同期信号を取得することで、自端末が、どの基地局装置のどのセクタに存在するかを認識することができる。
第一同期信号及び第二同期信号がとり得る複数のパターンは、通信規格において予め定められており、各基地局装置及び各端末装置において既知である。つまり、第一同期信号及び第二同期信号は、それぞれ、複数のパターンをとり得る既知信号である。
第一同期信号及び第二同期信号は、端末装置が基地局装置との間で同期をとる場合のほか、基地局装置間において通信タイミング及び/又は周波数を同期させる基地局間同期のための信号としても用いられるが、この点については後述する。
上述の各チャネルが割り当てられていない他の領域(図中ハッチングのない領域)のリソースブロックは、ユーザデータ等を格納するためのDL共有通信チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)として用いられる。このDL共有通信チャネルは、複数の端末装置による通信のために共有されるエリアであり、ユーザデータの他、各端末装置個別の制御情報等も格納される。
DL共有通信チャネルに格納されるユーザデータの割り当てについては、各サブフレームの先頭に割り当てられている上記制御チャネル内のリソース割当情報により規定されており、端末装置は、このリソース割当情報によって、そのサブフレーム内に自己に対するデータが格納されているか否かを判断できる。
[3.フェムト基地局装置の構成]
図4は、図1中、フェムト基地局装置の構成を示すブロック図である。なお、ここでは、フェムトBS1bの構成について説明するが、マクロBS1aの構成も、フェムトBS1bとほぼ同様である。
フェムトBS1b1は、アンテナ3と、アンテナ3が接続されたRF部(アナログ信号処理回路)4、及びRF部と接続された信号処理装置(デジタル信号処理装置)を備えている。
信号処理装置は、通信のPHY層に関する処理を行うPHY部(PHY処理装置)5、および、通信のMAC層に関する処理を行うMAC部(MAC処理装置)6を備えている。なお、図示しないが、信号処理装置には、MAC層よりも上位層の処理を行う機能も備わっている。
PHY部5は、RF部4との間で授受が行われる送受信信号の信号処理(変復調処理)の他、基地局間同期についての処理や、メジャメント等を行う。
MAC部6は、前記送受信信号に格納される各種データについてのリソース割り当て等の処理を行うとともに、基地局間同期やメジャメントに基づく送信条件の調整等についての制御を行う
なお、PHY部は、DSP(Didital Signal Processor)によって構成されておりハードウェアロジックによって処理が行われ、MAC部6は、CPU及びメモリを有し、コンピュータプログラムによるソフトウェアロジックによって処理が行われる。
[3.1 RF部]
図5は、RF部4の詳細を示すブロック図である。RF部4は、上り信号受信部11、下り信号受信部12、及び送信部13を備えている。上り信号受信部11は、端末装置2からの上り信号を受信するためのものであり、下り信号受信部12は、他のマクロBS1a又は他のフェムトBSからの下り信号を受信するためのものである。送信部13は、端末装置2へ下り信号を送信するためのものである。
また、RF部4は、サーキュレータ14を備えている。このサーキュレータ14は、アンテナ3からの受信信号を、上り信号受信部11及び下り信号受信部12側へ与え、送信部13から出力された送信信号を、アンテナ3側へ与えるためのものである。このサーキュレータ14と送信部13の第4フィルタ135によって、アンテナ3からの受信信号が送信部13側へ伝わることが防止されている。
また、サーキュレータ14と上り信号受信部の第1フィルタ111によって、送信部13から出力された送信信号が上り受信部11へ伝わることが防止されている。さらに、サーキュレータ14と第5フィルタ121によって、送信部13から出力された送信信号が上り信号受信部12へ伝わることが防止されている。
この上り信号受信部11は、スーパーヘテロダイン受信機として構成されており、IF(中間周波数)サンプリングを行うよう構成されている。より具体的には、上り信号受信部11は、第1フィルタ111、第1増幅器112、第1周波数変換部113、第2フィルタ114、第2増幅器115、第2周波数変換部116、及びA/D変換部117を備えている。
第1フィルタ111は、端末装置2からの上り信号だけを通過させるためのものであり、上り信号の周波数fuだけを通過させる帯域通過フィルタによって構成されている。第1フィルタ111を通過した受信信号は、第1増幅器(高周波増幅器)112によって増幅され、第1周波数変換部113によって周波数fuから第1中間周波数への変換がなされる。なお、第1周波数変換部113は、発振器113a及びミキサ113bによって構成されている。
第1周波数変換部113の出力は、第1中間周波数だけを通過させる第2フィルタ114を経て、第2増幅器(中間周波増幅器)115によって再び増幅される。第2増幅器115の出力は、第2周波数変換部116によって、第1中間周波数から第2中間周波数に変換され、さらにA/D変換部117によってデジタル信号に変換される。なお、第2周波数変換部116も発振器116a及びミキサ116bによって構成されている。
A/D変換部117の出力(第1受信部11の出力)は、PHY部5の変復調部5aに与えられ、端末装置2からの受信信号の復調処理が行われる。
このように、上り信号受信部11は、端末装置からの上り信号を受信するために上り信号周波数fuに適合して構成された受信部であって、基地局装置として本来的に必要な受信部である。
また、前記送信部13は、PHY部5から出力される同相信号I及び直交信号Qを受け取り、アンテナ3から信号を送信させるものであり、ダイレクトコンバージョン送信機として構成されている。この送信部13は、D/A変換器131a,131bと、直交変調器132と、第3フィルタ133、第3増幅器(高出力増幅器;HPA)134、及び第4フィルタ135を備えている。
前記D/A変換器131a,131bは、PHY部5の変復調部5aから与えられる同相信号I及び直交信号QそれぞれについてD/A変換を行う。D/A変換器131a,131bの出力は、直交変調器132に与えられ、この直交変調器132によって、搬送波周波数がfd(下り信号周波数)である送信信号が生成される。
直交変調器132の出力は、周波数fdだけを通過させる第3フィルタ133を経て、第3増幅器134によって増幅され、さらに周波数fdだけを通過させる第4フィルタ135を得て、アンテナ3から送信され、端末装置への下り信号となる。
以上の上り信号受信部11及び送信部13は、端末装置との間の本来的な通信を行うために必要な機能であるが、本実施形態の基地局装置1は、更に下り信号受信部12を備えている。この下り信号受信部12は、他の基地局装置が送信した下り信号を受信するためのものである。
本実施形態において、下り信号受信部12によって受信した他の基地局装置の下り信号は、基地局間同期処理、及び、他の基地局装置の送信電力等の送信状況のメジャメントに用いられる。
ここで、他の基地局装置が送信した下り信号の周波数は、fdであり、上り信号の周波数fuとは異なるため、上り信号処理部11だけを備えた通常の基地局装置では、他の基地局装置が送信した下り信号を受信することができない。
つまり、FDD方式では、TDD方式と異なり、伝送路上において上り信号と下り信号が同時に存在するため、上り信号受信部11には、上り信号周波数fuの信号だけを通過させ、下り信号周波数fdの信号を通過させないように設計される。具体的には、上り信号受信部11には、上り信号周波数fuの信号だけを通過させる第1フィルタ111や、周波数fuから変換された第1中間周波数だけを通過させる第2フィルタ114が備わっているため、周波数fu以外の周波数(下り信号の周波数fd)の信号が第1受信部11に与えられても、上り信号受信部11を通過することはできない。
すなわち、上り信号受信部11は、上り信号受信部11内に備わったフィルタ111,114によって、上り信号周波数fuの信号の受信に適合したものとなっており、他の周波数の信号(特に、下り信号)の受信はできない。
そこで、本実施形態のRF部4には、上り信号受信部11とは別に、他の基地局装置が送信した周波数fdの下り信号の受信を行うための下り信号受信部12が備わっている。
この下り信号受信部12は、第5フィルタ121、第4増幅器(高周波増幅器)122、第3周波数変換部123、第6フィルタ124、第5増幅器(中間周波増幅器)125、第4周波数変換部126、及びA/D変換部127を備えている。
第5フィルタ121は、他の基地局装置からの下り信号だけを通過させるためのものであり、下り信号の周波数fdだけを通過させる帯域通過フィルタによって構成されている。第5フィルタ121を通過した受信信号は、第4増幅器(高周波増幅器)122によって増幅され、第4増幅器122の出力は、第3周波数変換部123によって下り信号周波数fdから第1中間周波数への変換がなされる。なお、第3周波数変換部123は、発振器123a及びミキサ123bによって構成されている。
第3周波数変換部123の出力は、第3周波数変換部123から出力された第1中間周波数だけを通過させる第6フィルタ124を経て、第5増幅器(中間周波増幅器)125によって再び増幅される。第5増幅器125の出力は、第4周波数変換部126によって、第1中間周波数から第2中間周波数に変換され、さらにA/D変換部127によってデジタル信号に変換される。なお、第4周波数変換部126も発振器126a及びミキサ126bによって構成されている。
A/D変換部127から出力された信号は、PHY部5が有する後述する同期処理部5bおよびメジャメント処理部5cに与えられる。
なお、上り信号受信部11や下り信号受信部11は、ダイレクトコンバージョン受信機として構成してもよい。
また、下り信号受信部11と送信部13とでは、アンテナキャリブレーションにより、各アンテナについて下り信号受信部11と送信部13における上りと下りの対称性が確保されているのが好ましい。アンテナキャリブレーションは、下り信号受信部11及び/又は送信部13に、図示しないゲイン・位相調整器を設けることで行える。
[3.2 PHY部]
PHY部5は、RF部4との間で授受が行われる送受信信号の信号処理を行うための機能を有しており、MAC部6から与えられる各種送信データを送信信号に変調するとともに、RF部4から与えられる受信信号を受信データに復調する処理を行う変復調部5aを備えている。変復調部5aでは、後述の同期処理部5bによって算出された同期誤差(タイミングオフセット、周波数オフセット)に基づき、同期誤差を補正した状態で変復調の処理が行われる。
また、PHY部5は、他の基地局装置から送信された下り信号を処理するための処理部として、他の基地局装置との間で基地局間同期をとる同期処理を行うための同期処理部5bと、メジャメントを行うためのメジャメント部5cとを備えている。さらに、PHY部5は、RF部4に与える送信信号についてのサブフレームごとの送信タイミングを決定するためのフレームカウンタ5dを備えている。
以下、同期処理部5bの構成について説明する。
[3.2.1 同期処理部について]
図6は、他の基地局装置との間で基地局間同期をとる同期処理を行うための同期処理部5bの構成を示すブロック図である。
基地局間同期は、各基地局装置がGPS受信機を備えて、GPS信号によって同期をとったり、基地局間を有線で接続して同期をとったりしてもよいが、本実施形態では、無線信号(下り信号)によって同期を行う「エア同期」による基地局間同期を採用している。
すなわち、同期処理部5bは、下り信号受信部12が受信する他の基地局装置の下り信号を取得し、当該下り信号のフレームに含まれる第一同期信号(P−SCH)及び第二同期信号(S−SCH)に基づいて、自基地局装置1の通信タイミング及び通信周波数を、他の基地局装置と同期させるための処理を行う。
また、同期処理部5bは、MAC部6から与えられる同期処理を行うタイミング(区間)を特定するための情報に基づいて、同期処理を行う。同期処理部5aは、前記タイミング(区間)で、送信部13による端末装置への送信信号の送信を休止させる。同期処理部5bは、送信信号の送信を休止させている間に、下り信号受信部12に他の基地局装置の下り信号を受信させ、受信した下り信号を取得する。なお、送信信号の送信の休止のほか、端末装置からの上り信号の受信の休止も行っても良い。
同期処理部5bは、同期誤差検出部14、フレームカウンタ補正部15、周波数オフセット推定部16、周波数補正部17、及び記憶部18、レポート情報生成部19を備えており、フレーム送信タイミングの同期を行うとともに、キャリア周波数の補正も行う。また、MAC部6へ通知するレポート情報も生成する(詳細は後述)。
同期誤差検出部14は、下り信号に含まれる既知信号を利用して、他の基地局装置のフレーム送信タイミング(通信フレームの処理タイミング)を検出するとともに、自基地局装置1におけるフレーム送信タイミングとの誤差(フレーム同期誤差;通信タイミングオフセット)を検出する。
なお、送信タイミングの検出は、受信した下り信号のフレーム中の所定位置にある既知信号(波形も既知)である、第一同期信号及び第二同期信号のタイミングを検出することで行える。
また、同期誤差検出部14は、検出したフレーム同期誤差をフレームカウンタ補正部15の他、検出される度に記憶部18に与える。記憶部18は、これら検出されたフレーム同期誤差を蓄積する。
同期誤差検出部14によって検出されたフレーム同期誤差は、フレームカウンタ補正部15に与えられる。フレームカウンタ補正部15は、フレームの送信タイミングを決定するフレームカウンタの値を、検出されたフレーム同期誤差に応じて補正する。これにより、自己であるフェムトBS1bは、他の基地局装置との間で同期をとることができる。
前記周波数オフセット推定部16は、検出部14によって検出された同期誤差に基づいて、受信側である基地局装置自身が内蔵する内蔵クロック発生器(図示省略)のクロック周波数と、送信側である他の基地局装置の内蔵クロック発生器のクロック周波数との差(クロック周波数誤差)を推定し、そのクロック周波数誤差からキャリア周波数誤差(キャリア周波数オフセット)を推定する。
前記周波数オフセット推定部16は、エア同期が周期的に実行される状況下において、前回のエア同期において検出されたフレーム同期誤差t1と、今回のエア同期において検出されたフレーム同期誤差t2とに基づいて、クロック誤差を推定する。なお、前回のフレーム同期誤差t1は、記憶部18から取得することができる。
例えば、キャリア周波数が2.6[GHz]である場合に、前回のエア同期のタイミング(同期タイミング=t1)において、フレーム同期誤差としてT1が検出され、T1分のタイミングの修正がなされたものとする。修正後の同期誤差(タイミングオフセット)は0[msec]である。そして、T=10秒後の今回のエア同期のタイミング(同期タイミング=t2)においても、再び同期誤差(タイミングオフセット)が検出され、その同期誤差(タイミングオフセット)はT2=0.1[msec]であったとする。
このとき、10秒間の間に生じた0.1[msec]の同期誤差(タイミングオフセット)は他の基地局装置のクロック周期と自基地局装置のクロック周期の誤差の蓄積値である。
すなわち、同期誤差(タイミングオフセット)とクロック周期の間には以下の等式が成り立つ。
同期元基地局のクロック周期:同期先基地局のクロック周期=T:(T+T2)=10:(10+0.0001)
そして、クロック周波数はクロック周期の逆数であるから、
(同期元基地局のクロック周波数−同期先基地局のクロック周波数)
=同期元基地局のクロック周波数×T2/(T+T2)
≒同期元基地局のクロック周波数×0.00001
となる。
したがって、この場合、送信側である他の基地局装置のクロック周波数と、受信側である自基地局装置のクロック周波数に、0.00001=10[ppm]の誤差があることになる。周波数オフセット推定部16では、上記のようにしてクロック周波数誤差を推定する。
そして、キャリア周波数と同期誤差(タイミングオフセット)は同じようにずれるため、キャリア周波数にも、10[ppm]分のズレ、すなわち、2.6[GHz]×1×10-5=26[kHz]のずれが生じる。このようにして、周波数オフセット推定部16では、クロック周波数誤差から、キャリア周波数誤差(キャリア周波数オフセット)も推定することができる。
周波数オフセット推定部16が推定したキャリア周波数誤差は、周波数補正部17に与えられる。
周波数補正部17は、このキャリア周波数誤差に基づいて、キャリア周波数の補正を行う。なお、キャリア周波数の補正は、上り信号のキャリア周波数だけでなく、下り信号のキャリア周波数についておこなうことができる。
次に、メジャメント部5cの機能について説明する。
[3.2.2 メジャメント部について]
メジャメント部5cは、他の基地局装置における送信電力や使用周波数といった下り信号の送信状況のメジャメントを行うための機能部であり、下り信号受信部12が受信する他の基地局装置の下り信号を取得して、当該下り信号のフレームのDL共有通信チャネル(PDSC)における受信電力を経時的に観測し、その観測結果をMAC部6に出力する。
また、メジャメント部5cは、MAC部6から与えられるメジャメントを行うタイミング(区間)を特定するための情報に基づいて、メジャメントを行う。メジャメント部5cは、前記タイミング(区間)で、送信部13による送信信号の送信を休止させる。メジャメント部5cは、送信信号の送信を休止させている間に、下り信号受信部12に他の基地局装置の下り信号を受信させ、受信した下り信号を取得する。なお、送信信号の送信の休止のほか、端末装置からの上り信号の受信の休止も行っても良い。
メジャメント部5cは、MAC部6からの制御信号に応じて、自己の送信信号を所定数のサブフレーム分の区間の間休止させ、その間に下り信号受信部12からの他の基地局装置の下り信号を取得する。メジャメント部5cは、リソースブロックの周波数幅ごとに受信電力の平均値(電力平均値)を求める。
例えば、DLフレームの周波数帯域幅が5MHzに設定されている場合、リソースブロックは、上述したように、周波数軸方向に25個配置されるので、メジャメント部5cは、リソースブロックごとに計25個の電力平均値を求める。
メジャメント部5cは、上記電力平均値を求めると、その結果をMAC部6に出力する。メジャメントの結果は、干渉防止等のため、送信電力の制御、送信周波数の制御、リソース割当制御に用いられる。
[3.3 MAC部]
MAC部6は、リソース割当制御部6aと、基地局間同期やメジャメントなどの制御を行う制御を備えている。この制御部は、同期処理部5aによる基地局間同期のタイミングを決定する同期制御部6bと、メジャメント部5cによるメジャメントのタイミングを決定するメジャメント制御部6cと、フレームカウンタ6dと、を備えている。
同期制御部6bは、同期処理のタイミングを適応的に制御する機能を有している。また、同期制御部6bは、決定した同期処理のタイミングを特定するための情報を、PHY部5の同期処理部5b及びリソース割当制御部6aに通知する。
メジャメント制御部6cは、メジャメントのタイミングを適応的に制御する機能を有している。また、メジャメント制御部6cは、決定したメジャメントのタイミングを特定するための情報を、PHY部5のメジャメント部5c及びリソース割当制御部6aに通知する。
リソース割当制御部6aは、通信フレーム中の共有通信チャネル(リソース)を、各端末装置2(ユーザ)割り当てる機能を有している。
また、リソース割当制御部6aは、同期処理のために端末装置2が通信を行えない区間及び、メジャメントのために端末装置2が通信を行えない区間については、端末装置2(ユーザ)への割り当てが行われないように、リソース割り当てを制限する。
[4. PHY部とMAC部の同期]
前述のようにPHY部5のフレームカウンタ5dは、同期元となる他の基地局装置におけるフレーム処理タイミングに対してタイミング同期がとれたものとなっている。PHY部5は、通信中において、他の基地局装置との同期を何度も取り直して、フレームカウンタにおける同期誤差を補正するために、PHY部5におけるフレームカウンタ5dのカウントアップの周期は必ずしも一定ではなく、変動する。
したがって、基地局装置の起動時にPHY部5におけるフレームカウンタ5dとMAC部6におけるフレームカウンタ6dとを揃えておいて、同じクロックを用いて、同じ周期でカウントアップするように構成しておくだけでは、PHY部5におけるフレームカウンタ5dは、MAC部6におけるフレームカウンタ6dに対して、他の基地局装置との同期誤差分だけカウント動作が変動していく。この結果、両フレームカウンタ5d,6dは一致しなくなる。
そこで、本実施形態では、PHY部5及びMAC部6それぞれのフレームカウンタ5d,6dを同期させて、PHY部5における通信フレーム(サブフレーム)の処理タイミングと、MAC部6における通信フレーム(サブフレーム)の処理タイミングと、を同期させるPHY−MAC間同期処理を行う。
図7及び図8は、PHY−MAC間同期処理を示している。このPHY−MAC間同期処理は、MAC部6が、PHY部5から、フレームカウンタ6dの同期のための同期情報を取得し、MAC部6のフレームカウンタ6dを、PHY部のフレームカウンタ5dに合わせることで行われる。このため、PHY部5のフレームカウンタ6dの動作タイミングが変動しても、両カウンタ5d,6dを同期させることができる。
具体的には、PHY部5のフレームカウンタ5dの値(サブフレーム番号)が「N」になろうとする場合には、PHY部5は、その値Nを同期情報として、MAC部6に通知する。MAC部6は、通知されたサブフレーム番号を自身のフレームカウンタ5dにセットする。これにより、両カウンタ5d,6dが一致する。図7及び図8に示すように、この通知は、PHY部のフレームカウンタ5dが、N+1,N+2・・とカウントアップする度に行われるため、常に、両カウンタ5d,6dを一致させることができる。
MAC部6のリソース割当制御部6aは、下り及び上りそれぞれのサブフレームについて、リソース割当を行い、そのリソース割当情報や、割り当てられたリソースで送信されるデータが、MAC部6からPHY部へ与えられる。この際、両カウンタ5d,6dが一致していることにより、これらのカウンタ5d,6dに基づいてサブフレーム処理を行うと、PHY部5及びMAC部6のサブフレーム処理タイミングが一致し、MAC部6における処理がPHY部5よりも先行したり遅れたりすることがない。この結果、PHY部5からMAC部6に対して情報が供給されるタイミングが適正化する。
なお、PHY部5からMAC部6に通知される同期情報としては、上述のようなサブフレーム番号に限られない。例えば、サブフレーム番号に限らず、フレーム番号であってもよい。また、同期情報は、サブフレーム毎に通知される必要はなく、1又は数サブフレームごとであってもよい。フレーム番号を同期情報として通知する場合、サブフレーム番号の同期は(LTEの場合)10サブフレームごとに行われ、数サブフレームごとに同期情報を通知する場合、サブフレーム番号の同期は当該数サブフレームごとに行われる。この場合、一つ一つのサブフレーム番号のカウントアップは、PHY部5とMAC部6がそれぞれ個別に行うが、10m秒又はそれ以下程度の短い時間であるため、大きくタイミングがずれることはない。
さらに、例えば、図9に示すように、PHY部5とMAC部6の両カウンタ5d,6dを、基地局装置の起動時に合わせておき、フレームカウンタをカウントアップさせるためのカウントアップ情報を同期情報として、PHY部5からMAC部6に通知するようにしてもよい。この場合、サブフレーム番号やフレーム番号を通知する場合に比べて、通知すべき情報量を少なくできる。
MAC部6の同期制御部6b及びメジャメント制御部6cは、同期がとれたフレームカウンタ6dに基づいて、エア同期処理やメジャメント処理を行うタイミングを決定し、エア同期処理又はメジャメント処理をPHY部5に行わせるためのトリガ等をPHY部5に通知する。例えば、K番目のサブフレームでエア同期処理又はメジャメント処理を行うこととされている場合、同期制御部6bないしメジャメント制御部6cは、PHY部5からサブフレーム番号=Kが通知されると、エア同期処理又はメジャメント処理を行う時期になったと判断し、エア同期処理又はメジャメント処理をPHY部5に行わせるためのトリガをPHY部5に通知する。
トリガを受けたPHY部の同期処理部5b又はメジャメント処理部5cは、下り信号受信部12にて受信した他の基地局装置からの送信信号を用いて、同期処理又はメジャメント処理を行う。
[5.リソース割当制御]
図10に示すように、前記リソース割当制御部6aは、エア同期区間又はメジャメント同期区間であるか否かを判定する判定部6a−1と、複数のユーザ端末2によって共有される共有通信チャネルにおけるリソースブロックを各ユーザ端末2bに割り当てる割当部41とを備えている。
図11に示すように、LTEにおいては、下り(DL)サブフレームの先頭に、制御チャネルとしてPDCCH(Physical Downlink Control Channel)が設けられている。
なお、ここでは、下り(DL)サブフレームにおいて、PDCCH以外のエリアを共有通信チャネル(PDSCH;Physical Downlink Shared Channel)とする。また、上り(UL)サブフレームにおいても、先頭に制御チャネルが確保され、それ以外のエリアが共有通信チャネル(PUSCH;Physical Uplink Shared Channel)となっている。
共有通信チャネルは、前述のように複数のユーザ端末によって通信のために共有されるエリア(リソース)であり、ユーザ端末への割り当ての最小単位となるリソースブロックを複数有して構成されている。リソースブロックは、共有通信チャネルを複数に分割した小領域であり、一又は複数のリソースブロックが一つのユーザ端末に割り当てられ、複数のユーザ端末が、同時に一つの共有通信チャネル(サブフレーム)を利用して通信することができる(Multiple Access)。
DLサブフレームに含まれる前記PDCCHには、下りリンクにおけるリソースブロックの割り当ての情報であるDownlink Scheduling Information、上りリンクにおけるリソースブロックの割り当て情報であるUplink Scheduling Grant、及びその他の制御情報が含まれている。
図11に示すように、Downlink Scheduling Information(以下、「DSI」という)は、それが含まれるPDCCHを有するDLサブフレームにおける共有通信チャネルにおけるリソースブロック割り当てを規定している。例えば、図11のDLサブフレーム#4のPDCCHのDSIでは、当該#4のDLサブフレームにおける共有通信チャネルのリソースブロック割り当てを規定している。
また、Uplink Scheduling Grant(以下、「USG」という)は、それが含まれるPDCCHを有するDLサブフレームの3個先のULサブフレームにおける共有通信チャネルにおけるリソースブロック割り当てを規定している。例えば、図11のDLサブフレーム#1のPDCCHのUSGでは、#4のULサブフレームにおける共有通信チャネルのリソースブロック割り当てを規定している。
下り及び上りのリソースブロックの割当は、前記リソース割当処理部6aの割当部6a−1によって行われるが、本実施形態の割当部6a−1は、エア同期区間内又はメジャメント区間内のリソースブロックの割り当てについては、通常のリソース割当とは別に、特殊な処理を行う。
図11及び図12は、リソース割当の仕方の例を示している。
図12に示すように、まず、リソース割当制御部6aの判定部6a−1は、割当対象のリソースブロックが、エア同期区間内のものであるか否かを判定する(ステップS1)。この判定は、リソース割当制御部6aが、エア同期制御部6b又はメジャメント制御部6cから、エア同期のタイミングを示す情報(エア同期区間情報;休止区間情報)又はメジャメントのタイミングを示す情報(メジャメント区間情報;休止区間情報)を取得し、割当対象のリソースブロックが、休止区間内に属するものであるか否かを判定することによって行われる。
エア同期処理やメジャメント処理の際には、自基地局装置からの下り信号送信を休止して、他の基地局装置が送信した下り信号を受信することになる。したがって、エア同期区間情報やメジャメント区間情報は、端末装置への下り信号送信を休止している休止区間を示す情報でもある。
ステップS1において、割当対象のリソースブロックが、休止区間内のものではないと判定された場合、通常のリソース割り当て動作として、下り・上りを問わず、当該リソースブロックに対するユーザ端末の割り当てを行う(ステップS2)。つまり、そのリソースブロックには、ユーザ端末の割り当てが行われ、PDCCHには、その割り当てを示す情報(DSI,USG)が格納される。
一方、ステップS1において、割当対象のリソースブロック(の一部又は全部)が、休止区間内に属すると判定された場合、そのリソースブロックが下り(DL)のものであれば、ユーザ端末の割り当てを行わないが(ステップS3)、そのリソースブロックが上り(UL)のものであれば、ユーザ割り当てを行う(ステップS4)。
この結果、図11に示すように、サブフレーム#4中に、エア同期区間又はメジャメント区間が存在するとした場合、当該エア同期区間に対応したエリアは非割当エリアとして扱われ、下り(DL)サブフレーム#4の共有通信チャネルについてのリソース割当情報(DSI)を有する下りDLサブフレーム#4のPDCCHには、当該非割当エリアについての割当情報は存在しない。
一方、上り(UL)サブフレーム#4の共有通信チャネルについてのリソース割当情報(USG)を有する下りDLサブフレーム#4のPDCCHには、休止区間を含む、上り(UL)サブフレーム#4の共有通信チャネル全体についての、リソース割当情報が存在することになる。
上記のようにリソース割当を行うことで、エア同期区間(休止区間)においては、下り(DL)には端末装置2への割当自体が行われないため、エア同期区間(休止区間)において、送信部11による信号送信自体を休止して、他の基地局装置からの下り信号と干渉しないようにしても、端末装置2にはリソース割当がないため、端末装置2は基地局装置1から信号を受信できなくても異常であると認識することを防止できる。
また、本実施形態では、上り信号受信部11とは別に下り信号受信部12が設けられているため、エア同期区間内においても、通常通り、端末装置2からの受信が行える。したがって、図11に示すように、上りについては、エア同期区間内においても、リソース割当を行うことができる。
なお、前記非割当エリアについては、ユーザ端末を全く割り当てない他、通常の割当動作で割り当てられるユーザ端末よりも少ないユーザ端末を割り当てるようにしてもよい。この場合、非割当エリアのリソースブロックが割り当てられたユーザ端末は、エア同期区間において、送信部11による信号送信自体が休止すると、そのエア同期区間においてリソース割当がなされている端末装置2は、異常であると認識する可能性があるが、そのエア同期区間においてリソース割当がなされている端末装置2の数は少ないので、悪影響を抑えることができる。
図13及び図14は、リソース割当の仕方の他の例を示している。図5に示すように上り信号受信部11と上り信号受信部12とをそれぞれ別個に設けた場合、他の基地局装置の下り信号受信中にも端末装置からの上り信号を受信することができるが、上り信号受信部11と上り信号受信部12の一部(例えば、A/D変換器117,127)を共用した場合、他の基地局装置の下り信号受信中は、端末装置からの上り信号を受信することができない。
図13及び図14の例は、上記のような場合のリソース割り当ての例である。図14におけるリソース割当処理は、図12に示すリソース割当処理とほぼ同様であるが、相違するのは、ステップS4である。
図12のステップS4では、割当対象のリソースブロック(の一部又は全部)が、エア同期区間内に属すると判定され、そのリソースブロックが上り(UL)のものである場合、ユーザ割り当てを行うのに対し、図14のステップS4では、割当対象のリソースブロック(の一部又は全部)が、休止区間内に属すると判定され、そのリソースブロックが下り(DL)のものである場合、ユーザ端末の割り当てを行わない。
つまり、図13に示すように、エア同期やメジャメント処理のために下り信号受信部12が他の基地局装置1からの下り信号を受信している間において、上り信号受信部11が、端末装置2からの上り信号を受信できない場合には、休止区間内に属する上りのリソースブロックについても非割当エリアとなっている。
これにより、エア同期やメジャメント処理のために、基地局装置1が、端末装置2からの上り信号を受信できない区間において、端末装置2が、割り当てられたリソースブロックを用いて、基地局装置1に情報を送信してしまい、基地局装置1が、それを受信できないという事態の発生を防止できる。
なお、上記では、休止区間は、一つのサブフレームの一部の区間として設定されていたが、サブフレーム全体分の区間であってもよいし、複数のサブフレーム分の区間であってもよい。
リソース割当制御部6aは、上記のように各サブフレームにリソース割り当てを行うわけであるが、端末装置2との通信の休止は、PHY部及びRF部にて実行されるものである。したがって、仮に、MAC部6が把握するフレーム処理タイミングにおいて、休止区間がどのタイミングで生じるのかが正確に分からなければ、MAC部6のリソース割当制御部6aは、非割当エリアを休止区間に正確に対応させることができない。
これに対し、本実施形態では、MAC部6のリソース割当制御部6aは、MAC部6に設けられた同期制御部6bないしメジャメント制御部6cから、休止区間情報を取得するため、休止区間がどのタイミングで発生するかを把握することができる。この結果、図7に示すように、MAC部6が、PHY部5から同期情報(サブフレーム番号)を取得して、そのフレームカウンタ6dがカウントアップされると、当該フレームカウンタ6dの値が示すフレームの制御チャネルに格納すべきリソース割当情報を、適切にPHY部側へ与えることができる。
したがって、例えば、MAC部6の同期制御部6b又はメジャメント制御部6cにおいて、エア同期又はメジャメント処理をK番目で実行することとなっている場合、K番目のサブフレームを示す同期情報がPHY部5からMAC部6に通知されると、MAC部6のエア同期制御部6b又はメジャメント制御部6cは、エア同期処理又はメジャメント処理実行のためのトリガをPHY部5側へ通知する。このとき、そのトリガは、リソース割当制御部6aにも、同期区間情報ないしメジャメント区間情報(休止区間情報)として与えられ(図10参照)、休止区間を非割当エリアとすることができる。
しかも、本実施形態では、PHY部5及びMAC部6は同期しているため、MAC部6のリソース割当制御部6aは、非割当エリアを休止区間に正確に対応させることができる。仮に、PHY部5及びMAC部6の両フレームカウンタ5d,6dに同期誤差があると、その同期誤差分だけ、非割当エリアと休止区間とにずれが生じるが、本実施形態ではこれが防止されている。
[6.エア同期処理又はメジャメント処理の周期の適応的制御]
エア同期制御部6b及びメジャメント制御部6cは、それぞれの処理が実行される周期を適応的に調整する制御を行う。なお、エア同期処理とメジャメント処理とは、同時期に実行されてもよいし、それぞれが独立して実行されてもよい。
本実施形態では、エア同期制御部6b及びメジャメント制御部6cは、同期処理部5aにおいて生成されたレポート情報に基づいて、エア同期処理とメジャメント処理とが実行されるタイミング(周期)を適応的に制御する。
図15に示すように、エア同期処理を実行する度に、同期元の他の基地局(同期元BS)と自基地局装置(フェムトBS)との同期誤差(タイミングオフセット)Δ(n)が検出される。この同期誤差は、検出される度に、記憶部18に記憶されるため。記憶部18には、過去の複数(N個)の同期誤差Δ(n),Δ(n+1),・・・,Δ(N)が蓄積されていることになる。レポート情報生成部19は、記憶部18に蓄積された複数の同期誤差に基づいて、レポート情報を生成し、制御部6b,6cに通知する(図7参照)。
本実施形態において、レポート情報は、過去の複数(N個)の同期誤差Δ(n),Δ(n+1),・・・,Δ(N)の平均値|Δ(n)|(n=1,・・・,N)として生成される。
レポート情報を用いたタイミング(周期)決定処理は、図16に示すように行われる。ここでは、同期制御部6bを例として説明すると、同期制御部6bは、レポート情報を受信すると(ステップS11)、レポート情報が示す同期誤差の平均値を、所定の閾値と比較する(ステップS12)。同期誤差の平均値が、閾値よりも大きい場合、同期誤差が生じやすい状況であると判断できるため、端末装置との通信を多少犠牲にしても、より頻繁に基地局間同期をとり直すべきである。したがって、同期周期を短く設定し(ステップS13)、基地局間同期が頻繁に行われるようにする。
一方、同期誤差の平均値が、閾値よりも小さい場合、同期誤差が生じ難い状況であると判断できるため、端末装置2との通信を優先すべく、エア同期周期を長く設定する(ステップS14)。これにより端末装置2との間の通信品質が向上する。
このように、本実施形態では、同期誤差の大きさに応じて、適応的に同期間隔が調整されるため、基地局間同期の精度と通信品質とのバランスを適切にとることができる。
また、本実施形態では、制御部6b,6cが、CPU等によって構成されたMAC処理装置6側に設けているため、上記のような適応的なタイミング制御を実現するのが容易となっている。つまり、他の基地局装置からの信号を処理するのはPHY処理装置5側の処理部であるが、当該処理部で生成されたレポート情報を、MAC処理装置6が取得できるように構成されているため、比較的複雑な処理が可能なMAC処理装置6でタイミング制御を行うことができる。
なお、レポート情報は、同期誤差の平均値に限定されるものではなく、他の基地局装置からの送信信号に基づいて生成できる情報であって、制御部6b,6cが、タイミング(周期)を決定するための指標となり得る情報であればよい。例えば、レポート情報としては、他の基地局装置の送信信号の電力値、使用周波数などであってもよく、さらには、単に他の基地局装置からの送信信号の有無などであってもよい。
また、制御部6b,6cにおけるタイミング制御は、前記レポート情報のみに基づく必要はなく、他の情報、例えば、自基地局装置に接続する端末装置の有無(又は端末装置の数)や、他の基地局装置に接続する端末装置の有無(又は端末装置の数)などを用いて行っても良い。
[7.基地局装置の他の例]
図17は、基地局装置(フェムト基地局)の他の例を示している。図17に示す基地局装置では、図4に示す基地局装置においてMAC部6に設けられていた制御部6b、6cが、PHY部5に設けられている。PHY部5は、DSPによって構成されているため、制御部6b,6cとして適応的なタイミング制御を行うものを構成しようとすると比較的困難となるが、定期的なタイミングでエア同期処理又はメジャメント処理を実行させるタイミング処理程度であれば、PHY部5においても比較的容易に実現することができる。
PHY部の制御部は、エア同期処理又はメジャメント処理のタイミングになると、そのトリガを同期処理部5b又メジャメント処理部5cに通知するほか、MAC処理装置6のリソース割当制御部6aにも通知する。
図17の基地局装置においても、PHY部5のフレームカウンタ5dから、MAC部6のフレームカウンタ6dに同期情報が通知され、PHY−MAC間の同期が確保されるため、リソース割当制御部6aは、休止区間を含めて適切なリソース割当が行える。
なお、図17に関し、特に説明しない点については、図4に示すものと同様である。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1:基地局装置,2:端末装置,5:PHY部(PHY処理装置),6:MAC部(MAC処理装置),5a:変復調部,5b:同期処理部,5c:メジャメント処理部,5d:タイミングカウンタ,6a:リソース割当制御部,6b:同期制御部,6c:メジャメント制御部,6d:フレームカウンタ

Claims (11)

  1. 通信のPHY層に関する処理を行うPHY処理装置と、
    通信のMAC層に関する処理を行うMAC処理装置と、
    を備えた基地局装置であって、
    前記PHY処理装置は、当該PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングを、同期元となる他の基地局装置の通信フレーム処理タイミングに同期させるための同期処理を行う同期処理部を備えており、
    前記MAC処理装置は、当該MAC処理装置における通信フレーム処理タイミングを、前記PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングに同期させるための同期情報を、前記PHY処理装置から取得するよう構成されている
    ことを特徴とする基地局装置。
  2. 前記MAC処理装置は、端末装置への送信休止処理及び/又は端末装置からの受信休止処理が行われるべきタイミングを制御する制御部を備えている
    請求項1記載の基地局装置。
  3. 前記MAC処理装置は、通信フレームにおけるリソース割当を制御するリソース割当制御部を備え、
    前記リソース割当制御部は、端末装置への送信休止処理及び/又は端末装置からの受信休止処理が行われる期間についてのリソース割当を制限する
    請求項2記載の基地局装置。
  4. 端末装置への送信休止処理及び/又は端末装置からの受信休止処理は、他の基地局装置から送信された信号を受信するために行われる
    請求項2又は3記載の基地局装置。
  5. 前記同期処理部は、同期元となる前記他の基地局装置から送信された信号に基づいて他の基地局装置の通信フレーム処理タイミングとの誤差を算出するとともに、当該誤差に基づいて当該PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングを補正することで前記同期処理を行うよう構成されている
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の基地局装置。
  6. 前記MAC処理装置は、前記同期処理部に前記同期処理を実行させるタイミングを制御して、前記同期処理を実行させるタイミングを前記PHY処理装置に通知する同期制御部を備え、
    前記PHY処理装置の前記同期処理部は、通知されたタイミングに従って受信した前記他の基地局装置からの送信信号に基づいて、前記他の基地局装置の通信フレーム処理タイミングとの誤差を算出するとともに、当該誤差に基づいて当該PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングを補正することで前記同期処理を行うよう構成されている
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の基地局装置。
  7. 前記同期制御部は、前記同期処理部に前記同期処理を実行させるタイミングを適応的に制御する
    請求項6記載の基地局装置。
  8. 前記PHY処理装置は、前記同期処理部に前記同期処理を実行させるタイミングを制御し、
    前記同期処理部は、当該タイミングに従って受信した前記他の基地局装置からの送信信号に基づいて、前記他の基地局装置の通信フレーム処理タイミングとの誤差を算出するとともに、当該誤差に基づいて当該PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングを補正することで前記同期処理を行うよう構成されている
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の基地局装置。
  9. 通信のPHY層に関する処理を行うPHY処理装置と、
    通信のMAC層に関する処理を行うMAC処理装置と、
    を備えた基地局装置用の信号処理装置であって、
    前記PHY処理装置は、当該PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングを、同期元となる他の基地局装置の通信フレーム処理タイミングに同期させるための同期処理を行う同期処理部を備えており、
    前記MAC処理装置は、当該MAC処理装置における通信フレーム処理タイミングを、前記PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングに同期させるための同期情報を、前記PHY処理装置から取得するよう構成されている
    ことを特徴とする基地局装置用の信号処理装置。
  10. 通信のPHY層に関する処理を行うPHY処理装置であって、
    当該PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングを、同期元となる他の基地局装置の通信フレーム処理タイミングに同期させるための同期処理を行う同期処理部を備えており、通信のMAC層に関する処理を行うMAC処理装置における通信フレーム処理タイミングを前記PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングに同期させるための同期情報を、前記MAC処理装置に通知するよう構成されている
    ことを特徴とするPHY処理装置。
  11. 通信のMAC層に関する処理を行うMAC処理装置であって、
    同期元となる他の基地局装置の通信フレーム処理タイミングに同期させるための同期処理を行う機能を備えたPHY処理装置から、同期情報を取得するよう構成され、
    前記同期情報は、MAC処理装置における通信フレーム処理タイミングを、前記PHY処理装置における通信フレーム処理タイミングに同期させるための情報である
    ことを特徴とするMAC処理装置。
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