JP5247609B2 - 無線基地局装置 - Google Patents
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Description
これらのシステムでは、基地局と移動局装置(以下、移動局とも言う)との無線通信品質(Channel Quality Indicator)や、QoS(Quality of Service)、バッファ滞留量などを考慮して、共通の無線チャネルでパケットを送信すべき(単一或いは複数の)ユーザを選択している。この機能を一般にMACスケジューラと呼ぶ。
例えば、VoIP(Voice on Internet Protocol)アプリケーションのような固定サイズ、固定周期の、いわゆる固定レートのパケットが通信されるコネクションには、UGSが適用される。
ネットワークの上位に位置するVoIP基盤網1は、一般的なコアネットワークであるIP網と接続しており、ここには、VoIP通信の呼制御や電話番号の管理などを行うVoIPサーバや、AAA(Authentication、Authorization、Accounting)やHA(Home Agent)を実現するサーバが、配置される。
更に、それぞれの1台のASN−GWの下位には、1台、若しくは、複数台の基地局が配置される(本例では、複数であるm台や、複数であるp台、など)。
ここまでのVoIP基盤網1から各基地局は、有線接続で、且つ、IP接続で、接続される。
それぞれの1台の移動局には、VoIP−TA(VoIP−Telephony Adaptor)と電話機が接続される。
VoIP−TAは、電話機からの音声データをIP化して移動局へ通知する機能とその逆の通信を行う機能を有する。
図2には、無線フレームの構成例を示してある。
本例の無線フレーム構成では、時間軸方向(図2における横軸方向)と周波数軸方向(図2における縦軸方向)の2次元的に配置される。
本例の無線フレーム構成では、無線フレーム区間(5msec)の間に下りサブフレームとガードタイム1と上りサブフレームが配置され、それに続いて、ガードタイム2が配置される。下りサブフレームはプリアンブルとアサイン情報(下り)とアサイン情報(上り)と下りデータ領域のデータから構成され、また、上りサブフレームは上りデータ領域のデータから構成される。
なお、下りの方向は、基地局から移動局への方向であり、上りの方向は、移動局から基地局への方向である。
アサイン情報には、下りデータ領域のアサイン情報と上りデータ領域のアサイン情報の2種類があるが、それぞれは各サービスフローのデータが無線フレーム構成上のどこに配置されているかを示す情報である。
下りデータ領域或いは上りデータ領域は、それぞれの方向におけるユーザデータが配置される領域となっている。また、上り信号と下り信号の切り替わり時における無線信号の衝突を回避するために、ガードタイム1、及び、ガードタイム2が用意されている。
本例の基地局101は、ネットワークインタフェース部111と、MAC部112と、物理層プロトコル(PHY)部113と、無線周波数(RF:Radio Frequency)部114と、アンテナ部115から成る。
なお、図8に示されるMAC部121、ネットワークインタフェース部122、PHY部123は、それぞれ、図7に示されるMAC部112、ネットワークインタフェース部111、PHY部113に対応する。
本例のMAC部121は、下りMAC処理部131、QoS識別部132、下りMACスケジューラ部133、上りMACスケジューラ部134、上りMAC処理部135、フレームタイミング受信部136、フレームカウンタ生成部137、フレーム内タイミングカウンタ生成部138から構成されている。
QoS識別部132は、各コネクションのサービスクラスを識別し、下りMACスケジューラ部133へ通知する。この情報は、基地局で扱っている複数コネクションを管理するための情報であり、この情報を下りMACスケジューラ部133が通知されることで、VoIPコネクションやVoIP以外のコネクションの数を認識することを可能とする。
PHY部123から通知される無線フレーム周期のタイミングをフレームタイミング受信部136が受信し、そのタイミングを下りMACスケジューラ部133へ通知する。このタイミングは,下りMACスケジューラ部133が無線フレーム周期で動作を開始するタイミングとして使用している。
フレームタイミング受信部136からのタイミングの情報がフレームカウンタ生成部137へ入力され、フレームカウンタ生成部137は、無線フレーム周期毎にインクリメントされるフレームカウンタを生成して、そのフレームカウンタを下りMACスケジューラ部133へ通知する。このフレームカウンタは、基地局と接続されている全ての移動局へ毎フレーム通知されるフレームカウンタの元になっている。
フレームタイミング受信部136からのタイミングの情報がフレーム内タイミングカウンタ生成部138へ入力される。フレーム内タイミングカウンタ生成部138は、無線フレーム区間での経過時刻を確認するために、常にカウンタをインクリメントさせているが、フレームタイミングが入力されるとリセットされるようになっており、下りMACスケジューラ部133は、無線フレーム開始からの経過時刻を参照することができるようになっている。
上りMACスケジューラ部134は、下りMACスケジューラ部133と同様に、QoS識別部132から各サービスフローの識別情報を入力し、更に、上りMAC処理部135からの情報に基づき、上りデータ領域のアサイン情報を決定する。ここで、上りデータ領域のアサイン情報は、基地局から下り方向の無線信号で送信されるため、決定したアサイン情報は、下りMACスケジューラ部133へ通知されて、移動局まで送信される。なお、フレームタイミング受信部136からのタイミングの情報も上りMACスケジューラ部134へ入力される。
以上が、下りMACスケジューラ部133へ入力される(1)〜(5)の説明である。これらの情報に基づき、下りMACスケジューラ部133は、下りデータ領域のアサイン情報を決定し、下りMAC処理部131へ通知することで、上り下り双方向の通信を実現している。
まず、MACスケジューラの処理は、フレームタイミング受信部136から通知されるフレームタイミングをきっかけに無線フレーム周期で動作する(ステップS101)。つまり、図9のフローチャートに示されている処理は、無線フレーム周期で繰り返して実行されている。また、その繰り返しの中で、従来技術のスケジューリング処理では、VoIPバースト生成処理、VoIP以外のバースト生成処理、という順番で処理を行っている。
VoIPバースト生成処理では、ループの第一条件として、現時刻が所定の時刻1を経過したかどうかをチェックしている(ステップS102)。これは、MACスケジューラが無線フレーム区間内に処理を完了させなければならないため、処理終了タイミングを監視している機能である。
具体的には、VoIP以外のバースト生成処理では、ループの第一条件として、現時刻が所定の時刻1を経過したかどうかをチェックしている(ステップS105)。これは、MACスケジューラが無線フレーム区間内に処理を完了させなければならないため、処理終了タイミングを監視している機能である。
また、従来技術のスケジューリング処理を端的に説明すると、「最初にVoIPバーストの領域を確保してマッピングし、余った処理時間とデータ領域でVoIP以外のバーストをマッピングする方式」と言うことができる。
このタイミングチャートでは、横軸が時間を表しており、縦軸はASN−GWと基地局(BS:Base Station)の上位、下位接続構成を表している。縦方向の点線は無線フレーム区間の区切りを表しており、点線がASN−GWに重なっていないのは、ASN−GWは無線フレーム周期とは非同期で動作していることを表している。下向きの矢印はそれぞれ各装置間で通知される情報(及び、そのタイミング)を表しており、ASN−GWから基地局(MAC)へはVoIPパケットの通知であり、基地局(MAC)から基地局(PHY)へは下り/上りアサイン情報と下りバースト情報の通知であり、基地局(PHY)から無線区間へは図2に示される下りサブフレーム信号をユーザ端末(SS:Subscriber Station)へ通知しているものである。なお、本例では、ユーザ端末は移動局である。
無線フレーム#1の区間中にASN−GWからVoIPパケットが基地局(MAC)へ通知される。無線フレーム#2の開始直後にMACスケジューラは処理を開始し、まず、VoIPバースト生成処理を行う。そして、VoIPパケットが無くなり、下りデータ領域に空きがある場合には、VoIP以外のバースト生成処理を実行する。この処理が終わった後、基地局(PHY)へ下り/上りアサイン情報と下りバースト情報を全て通知する。
また、図10に示される通り、「従来技術の場合、ASN−GWから基地局(MAC)へ通知されたVoIPパケットが基地局(PHY)で無線送信されるまでの最短時間は、無線フレーム区間である」ということになる。つまり、従来技術では、VoIPパケットについて、1フレーム以上で2フレーム未満の基地局内滞留時間が存在していた。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、例えば、基地局内のMACスケジューラ処理の処理順番や処理タイミングの制御を行うことで、固定レートのデータに関する下り方向のパケット伝送の遅延時間を軽減させるスケジューリングを実現することができる無線基地局装置を提供することを目的とする。
すなわち、下りパケット受信手段が、前記移動局装置への下り方向の固定レートのデータパケットを受信する。タイミング情報取得手段が、前記下りパケット受信手段により前記下り方向の固定レートのデータパケットが受信されたタイミングに関する情報を取得する。受信タイミング予測手段が、前記タイミング情報取得手段により取得されたタイミングに関する情報及び前記下り方向の固定レートのデータパケットの受信周期に基づいて、前記下り方向の固定レートのデータパケットが前記下りパケット受信手段により次に受信されるタイミングを予測する。下りスケジューリング手段が、同一の下り方向の無線フレームについて、前記受信タイミング予測手段により予測されたタイミングに基づいて前記下り方向の固定レートのデータパケットに含まれる情報に割り当てるための無線帯域を予め確保した後に、前記下り方向の固定レート以外のデータパケットに含まれる情報に対して無線帯域を割り当て、その後、前記下り方向の固定レートのデータパケットに含まれる情報に対して前記予め確保された無線帯域を割り当てる。無線通信手段が、前記下りスケジューリング手段による無線帯域の割り当てにより生成された下り方向の無線フレームを送信する。
従って、下り方向のパケット伝送の遅延時間を軽減させるスケジューリングを実現することができる。
また、通信方式としては、例えば、OFDMA方式が用いられるが、他の方式が用いられてもよい。
また、無線基地局装置と移動局装置との間では、例えば、無線基地局装置から移動局装置への下り方向の無線フレームや、移動局装置から無線基地局装置への上り方向の無線フレームが通信される。また、下り方向の無線フレームや、上り方向の無線フレームとしては、それぞれ、種々な構成のものが用いられてもよい。
また、下り方向の固定レート以外のデータパケットを受信する手段(例えば、下りパケット受信手段と共通でもよい)が無線基地局装置に備えられてもよい。
また、下り方向のデータパケットは、例えば、無線基地局装置の上位の装置(例えば、ASN−GWなど)から無線基地局装置へ送信される。
また、下り方向の固定レートのデータパケットの受信周期の情報は、例えば、無線基地局装置のメモリに予め記憶されており、或いは、無線基地局装置の上位の装置から無線基地局装置へ通知され、或いは、無線基地局装置において過去の受信状況に基づいて受信周期が検出されて取得される。
また、下り方向の固定レート以外のデータパケットに含まれる情報に対して無線帯域を割り当てることは、例えば、該当する下り方向の無線フレームにおいて送信することが可能なデータ量から、下り方向の固定レートのデータパケットに含まれる情報に割り当てるために予め確保されたデータ量を減じた結果のデータ量、の範囲で行われる。
なお、本明細書では、従来技術例や本発明の実施例において、代表的な固定レートのアプリケーションとしてVoIPアプリケーションを例として説明するが、本発明はその性質上、例えば、画像伝送やその他の種々な一般の固定レートのデータのアプリケーションにも適用可能なものである。
また、本明細書に示す本発明の実施形態は、本願の特許請求の範囲の請求項に係る発明を不要に限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の全ての組み合わせが必ずしも本発明に必須な要件であるとは限らない。
また、本実施例における本提案の対象となる通信区間は、図1において、ASN−GWから基地局へ通知されたVoIPが基地局から無線送信されるまでの区間となる。
図3には、本発明の一実施例に係る基地局のMAC部11のスケジューラ機能の構成例を示してある。
なお、図3に示されるMAC部11、ネットワークインタフェース部12、PHY部13は、それぞれ、図7に示されるMAC部112、ネットワークインタフェース部111、PHY部113に対応する。
ここで、本例のMAC部11の構成や動作は、例えば、図8に示されるMAC部121と比べて、前回送信時のフレームカウンタ保持部29が備えられていることに関する点であり、他については同様であるため、本例では、異なる点について詳しく説明する。
前回送信時のフレームカウンタ保持部29は、フレームカウンタ生成部27から通知されるフレームカウンタと、下りMACスケジューラ部23から通知されるVoIPパケットをバースト化したタイミングを通知されることにより、VoIPバーストが生成されたときのフレームカウンタ(本例では、例えば、ASN−GWからVoIPパケットを受信したときのタイミングの情報(フレームカウンタ)を用いることもできる)を保持する。下りMACスケジューラ部23は、その保持情報をスケジューリング処理時に参照することができ、次にVoIPパケットが受信されるタイミングを予想することが可能となる。
予測方法の一例を示す。
すなわち、VoIPパケットが4フレーム周期で受信されるときに、フレームカウンタが15であるときに受信した場合には、次はフレームカウンタが19であるときに受信することを予想する。
まず、MACスケジューラの処理は、フレームタイミング受信部26から通知されるフレームタイミングをきっかけに無線フレーム周期で動作する(ステップS1)。つまり、図4のフローチャートに示されている処理は、例えば図9に示される従来技術の場合と同様に、無線フレーム周期で繰り返し実行されている。
本例の処理の全体を見ると、図9に示される従来技術とは逆に、VoIP以外のバースト生成処理、VoIPバースト生成処理の順番で実行される。
次に、既に通知されているVoIPパケットと予定されているVoIPパケットの合計数に基づき、VoIPバーストサイズを計算する(ステップS3)。なお、VoIPパケットは固定レートで周期とサイズが固定であるため、VoIPパケットの数が確定すると、サイズも一意に決定する。
まず、VoIP以外のバースト生成処理について説明する。
ループ処理の第一条件として、所定の時刻(時刻2)を経過していないかどうかをチェックする(ステップS5)。ここで、時刻2としては、無線フレームタイミングの開始からVoIP以外のバースト生成処理に与えられた時刻が用いられる。この時刻2までに1個、乃至、複数個のVoIP以外のバーストを生成することが可能となる。
これらの処理(ステップS5〜ステップS7)は、時刻2を経過するまで、若しくは、VoIP以外のバーストに割り当て可能な下りデータ領域に空きが無くなるまでループして実行する。
ループ処理の第一条件として、所定の時刻(時刻4)を経過していないかどうかをチェックする(ステップS9)。これは、VoIPバースト生成処理が遅延し、MACスケジューラ処理が破綻しないようにする機能である。その後に、VoIPバーストに割り当てる下りデータ領域に空きがあるかどうか(ASN−GWから通知されているVoIPパケットを、VoIPバーストに割り当てられた下りデータ領域にマッピング可能であるかどうか)をチェックし(ステップS10)、空きがある場合には、VoIPバーストを生成する(ステップS11)。
このように処理することで、VoIPパケットをVoIPパケット以外のパケットより優先して無線送信することが可能となり、更に、VoIPパケット生成処理の開始時刻を固定的に遅らせることを可能としている。
VoIPバースト生成処理が終わった後は、PHY部13へバースト情報を通知して(ステップS12)、処理を終了する(ステップS13)。
図5には、本発明の一実施例に係る通信処理のタイミングチャートの一例を示してある。
このタイミングチャートでは、横軸が時間を表しており、縦軸はASN−GWと基地局(BS)の上位、下位接続構成を表している。縦方向の点線は無線フレーム区間の区切りを表しており、点線がASN−GWに重なっていないのは、ASN−GWは無線フレーム周期とは非同期で動作していることを表している。下向きの矢印はそれぞれ各装置間で通知される情報(及び、そのタイミング)を表しており、ASN−GWから基地局(MAC)へはVoIPパケットの通知であり、基地局(MAC)から基地局(PHY)へは下り/上りアサイン情報と下りバースト情報の通知であり、基地局(PHY)から無線区間へは図2に示される下りサブフレーム信号をユーザ端末(SS)へ通知しているものである。なお、本例では、ユーザ端末は移動局である。
まず、無線フレーム#2の開始からVoIP以外のバースト生成を行う。その処理が時刻2よりも前に終了しているが、次のVoIPバースト生成処理は時刻3まで経過してから開始している。そうすることにより、時刻4の直前にASN−GWから基地局(MAC)へ通知されるVoIPパケットまで、VoIPバースト生成処理に反映することが可能になる。
また、図5に示される通り、「本例の場合、ASN−GWから基地局(MAC)へ通知されたVoIPパケットが基地局(PHY)で無線送信されるまでの最短時間は、時刻4から次の無線フレームの開始タイミングである」ということになる。
図6では、無線フレーム#3の基地局(PHY)の無線送信タイミングを基準とし、ASN−GWから通知されるVoIPパケットがどれだけ最速で無線送信できるかを示している。
図6に示されるように、従来技術では、無線フレーム#2の直前のVoIPパケットまでしか無線フレーム#3の無線送信に反映できないが、本例(本提案)では、無線フレーム#2のVoIPバースト生成処理の直前のVoIPパケットまで無線フレーム#3の無線送信に反映できるようになる。
本例では、ASN−GWから通知されるVoIPパケットが周期的であるため、この周期性を利用して各無線フレームのVoIPパケットの数を予測的に計算している。
そして、説明の便宜上から、図3では、1つの前回送信時のフレームカウンタ保持部29のみを示して説明したが、実際には、1台の基地局に対してVoIPのサービスを利用するユーザは複数存在し得る。更に、厳密には、1ユーザで複数のVoIPコネクションを確立することも可能であるため、VoIPコネクションが複数存在し得る。
そして、下りMACスケジューラ部23では、これら複数の前回送信時のフレームカウンタ保持部が保持するフレームカウンタをそれぞれ参照し、コネクション毎のパケット受信周期を基に、今回の無線フレームに対して受信予定の全てのVoIPパケットの数を計算する。つまり、全てのコネクションからの受信予測パケット数を集計する。
すなわち、まず、1つのコネクションについて前回送信時のフレームカウンタ保持部29のフレームカウンタを参照し、次に、当該コネクションのVoIPパケット周期を参照し、フレームカウンタと周期から当該コネクションの受信予測パケット数を計算する。そして、これらの処理をコネクション毎に行って、予測した各コネクション毎の受信予測パケット数を合計して、総数(合計値)を算出する。
すなわち、下り方向の固定レートのデータパケットと下り方向の固定レート以外のデータパケットに含まれる情報を同一の無線フレーム区間で無線送信することが可能であり、当該固定レートのデータパケットを受信したタイミングを保持し、当該固定レートのデータパケットを受信したタイミングに基づいて次回の固定レートのデータパケットを受信するタイミングを予測し、当該固定レートのデータパケットに含まれる情報を無線送信するための無線帯域を確保し、無線送信データを生成する処理順番について、先に固定レート以外のデータパケットを処理し、その後に固定レートのデータパケットの処理を行うことで、当該固定レートのデータパケットを受信してから当該固定レートのデータパケットに含まれる情報を無線送信するまでの時間を短縮することを図る。
基地局では、フレーム構成を有するデジタル無線システム(本例では、移動通信システム)において、移動局に対して下り方向の通信のスケジューリング制御を行い、下り方向の固定レートのデータパケットに含まれる情報と、下り方向の固定レート以外のデータパケットに含まれる情報とを同一の無線フレームで送信する。
また、基地局では、前回の受信タイミングの取得として、例えば(当該基地局の上位装置から)下り方向の固定レートのデータパケットを受信したタイミングを取得し、次回の受信タイミングの予測として、取得した下り方向の固定レートのデータパケットを受信したタイミング、及び(例えば、予め設定されてメモリに記憶された)当該固定レートのデータパケットの受信周期に基づいて、次に受信する当該固定レートのデータパケットの受信タイミングを予測する。
そして、基地局では、予測に基づく無線帯域の確保として、予測した固定レートのデータパケットの受信タイミングに基づいて、当該固定レートのデータパケットに含まれる情報を無線送信するための無線帯域を予め確保し、バースト生成処理として、無線送信データを生成する処理において、固定レート以外のデータパケットの処理の後に、固定レートのデータパケットの処理を開始し、固定レートのデータパケットに含まれる情報に対して予め確保された無線帯域を割り当てる。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
Claims (1)
- 移動局装置との間で無線フレームを通信する無線基地局装置において、
前記移動局装置への下り方向の固定レートのデータパケットを受信する下りパケット受信手段と、
前記下りパケット受信手段により前記下り方向の固定レートのデータパケットが受信されたタイミングに関する情報を取得するタイミング情報取得手段と、
前記タイミング情報取得手段により取得されたタイミングに関する情報及び前記下り方向の固定レートのデータパケットの受信周期に基づいて、前記下り方向の固定レートのデータパケットが前記下りパケット受信手段により次に受信されるタイミングを予測する受信タイミング予測手段と、
同一の下り方向の無線フレームについて、前記受信タイミング予測手段により予測されたタイミングに基づいて前記下り方向の固定レートのデータパケットに含まれる情報に割り当てるための無線帯域を予め確保した後に、前記下り方向の固定レート以外のデータパケットに含まれる情報に対して無線帯域を割り当て、その後、前記下り方向の固定レートのデータパケットに含まれる情報に対して前記予め確保された無線帯域を割り当てる下りスケジューリング手段と、
前記下りスケジューリング手段による無線帯域の割り当てにより生成された下り方向の無線フレームを送信する無線通信手段と、
を備えたことを特徴とする無線基地局装置。
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