JP2010216847A - 基板接続検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高周波特性がよく、狭ピッチによる多ピン配置が可能なプローブ部を備えた基板接続検査装置を提供する。
【解決手段】基板接続検査装置のプローブ部6では、プローブ8として、プリント基板の所定のランドにそれぞれ接触する複数のプローブ88aと、プリント基板の接地電位のランドに接触するGNDプローブ88bが、それぞれ所定の位置に配置されている。複数のプローブ88aのそれぞれに対して、プローブ88aを取り囲む態様で、ピン形状のGND部9が、プローブ88aと距離を隔てられるとともに、プローブ88aの周方向に間隔を隔てて配置されている。
【選択図】図7
【解決手段】基板接続検査装置のプローブ部6では、プローブ8として、プリント基板の所定のランドにそれぞれ接触する複数のプローブ88aと、プリント基板の接地電位のランドに接触するGNDプローブ88bが、それぞれ所定の位置に配置されている。複数のプローブ88aのそれぞれに対して、プローブ88aを取り囲む態様で、ピン形状のGND部9が、プローブ88aと距離を隔てられるとともに、プローブ88aの周方向に間隔を隔てて配置されている。
【選択図】図7
Description
本発明は基板接続検査装置に関し、特に、半導体装置を実装した実装基板と半導体装置との接続部を検査するための基板接続検査装置に関するものである。
半導体装置のパッケージの一形態に、ボールグリッドアレイがある。ボールグリッドアレイでは、パッケージの底面にはんだボールがグリッド状に配設されており、このはんだボールを介してプリント基板等との接続が行われる。プリント基板(実装基板)に実装されたはんだボールの状態を目視では確認することはできず、たとえば、バウンダリスキャンやX線による検査が行われる。ここで、バウンダリスキャンとは、半導体装置の端子の状態を観察したり操作したりすることができる機能をいう。
そのバウンダリスキャンでは、半導体装置の内部にスキャン用の回路が必要とされるため、半導体装置の大型化や生産コストの上昇につながってしまう。また、高周波回路では、バウンダリスキャンを利用することができない。一方、X線では、スキャン精度が荒く、実際に検査したいはんだボールの微小な亀裂等による接続不良箇所を見つけるのは極めて困難である。
バウンダリスキャンやX線による検査の他に、たとえば、特許文献1では、TDR(Time Domain Reflectmetry:時間領域反射測定装置)を利用したはんだ付け検査装置が提案されている。この検査装置によれば、測定用の専用パッドをプリント基板に設けてこれに電気パルスを入力し、その反射特性によってはんだボールの接続信頼性が検査される。
また、TDRを利用したはんだ付け装置では、IC(Integrated Circuit)等の部品をプリント基板に実装した後のプリント基板と部品との接続状態を検査するためには、プローブをより狭いピッチ(狭ピッチ)で配置する必要がある。さらに、このはんだ付け装置には、立ち上がりの急峻なパルス波の反射波を測定するため、高周波特性に優れていることが求められる。
特許文献2において提案されている高周波プローブでは、高周波プローブを同軸形状とすることで高周波特性に非常に優れている。その反面、プローブのピッチとして0.4mm程度のピッチを実現するには、その構造から非常に高い加工精度が要求されるため、実現が困難であり、たとえ、実現できたとしても非常に高価になってしまう。
IC等の部品を実装した後のプリント基板において、プロービングによる電気特性試験を行う場合に、測定専用に製作されたプロービングポイントを利用できず、VIA(ビアホール)などを利用することが多い。
また、プロービングを行う際には、部品をプリント基板へ半田付けする際に付着したフラックスを貫通させたり、プロービングする部分の金属酸化膜を擦り取る必要がある。このため、プローブ(ピン)には、先端の鋭利さと強い接触圧が要求される。先端を鋭利に、また、接触圧を高くするためには、プローブを長くせざるを得ない。さらに、接触圧が強くなると応力で基板がひずみ、そのひずみ量をカバーできるプローブ(ピン)の稼動範囲が必要となる。以上のことから、必然的にプローブの長さ(形状)は長くなり、高周波特性的には不利になる。
一方、TDR測定においては、立ち上がりの急峻なパルス波を印加し、パルス波の伝播経路の線路インピーダンスの差異により生じる反射波の波形が測定される。伝送経路のインピーダンス整合が悪いと、高周波成分が減衰し、反射波がなだらかになる。反射波がなだらかになると、良品と不良品とでそれぞれの反射波の波形の差異が小さくなり、良不良の判定が難しくなる。
また、TDR測定においては、パルス波を印加してから反射波が戻ってくるまでの時間は、パルス波を印加した場所とパルス波が反射された場所との間をパルス波が往復する時間に相当する。このため、反射波がなだらかになることは、距離の分解能が低下することを意味する。距離の分解能が低下すると、不良であると判定された場合に、その不良が、たとえば、はんだボールの不良によるものなのか、ICチップの不良によるものなのか、あるいは、他の別の部品の不良によるものなのかの判別が困難になる。
したがって、TDRの信号線路は、必ずしも全ての高周波波長に対して低損失である必要はないが、できるだけ高周波特性に優れているものが望ましい。また、プローブにおいても、長い距離の高周波特性を確保するために高周波プローブを用いることが望ましい。
しかしながら、ICチップとしてBGA(Ball Grid Arrey)とプリント基板との接続部分を検査する際は、量産に対応して測定時間を短縮するために狭ピッチで多数のプローブを配置する必要があり、このため、従来の同軸構造の高周波プローブを用いることができない。また、狭ピッチで配置可能な、空気を誘電体として用いる高周波同軸プローブが提案されているが、この種のプローブは実現が困難であるか、非常に高価である。
したがって、TDR測定による実装基板の検査に対応するプローブ部として、長い構造を有しながらも高周波特性がある程度よく、狭ピッチによる多ピン配置が可能で安価なプローブ部が求められている。本発明は、そのようなプローブ部を備えた基板接続検査装置を提供することを目的とする。
本発明に係る基板接続検査装置は、プローブ部として、複数のプローブとGNDプローブとGND部とを備えている。複数のプローブは、半導体装置を実装した実装基板上の複数の接続部に同時に接続される態様で配置されている。GNDプローブは接地電位に接続される。GND部は、GNDプローブと電気的に接続されて、GNDプローブとともにインピーダンス整合を図り、複数のプローブとは電気的に絶縁される態様で、複数のプローブのそれぞれを取り囲むように配置されている。
本発明に係る基板接続検査装置によれば、GNDプローブと電気的に接続されたGND部が、GNDプローブとともにインピーダンスの整合を図る態様で、プローブを取り囲むように配置されている。これにより、GND部を、インピーダンス整合が図られたグランドとして機能させて、高周波の減衰を抑制することができ、高周波特性を改善させることができる。また、GND部をGNDプローブに電気的に接続させることで、GNDプローブを共通にしてGND部の電位を固定することができる。これにより、GND部をより細く形成することができ、狭ピッチ化を図ることができる。
はじめに、各実施の形態に係る基板接続検査装置の概要について説明する。図1に示すように、基板接続検査装置1は、プローブ8を配設したプローブ部6、インターフェース基板5、電気的特性を測定するTDR測定器10、波形を解析するパーソナルコンピュータ15を備えている。基板接続検査装置1のプローブ8は、測定対象の半導体装置50を実装したプリント基板2に設けられたランド4bに接触することになる。
図2に示すように、プローブ8はプローブ部6を貫通するように配設されている。プローブ8の一端がランド4の部分4bに接触し、プローブ8の他端はインターフェース基板5に接触する。プローブ部6とインターフェース基板5とは、分離可能とされる。このプローブ部6には、後述するように、インピーダンス整合を図るためのGNDプローブと所定のGND部が形成されている。
図3に示すように、プローブ8として、両端がばねの弾性力によって伸縮する両端可動型プローブが適用されている。プローブ8の先端部8aは、プリント基板2に配設されたランド4の部分4bに確実に接触するように、クラウンタイプとされる。プローブ8の他方の先端部8bは、インターフェース基板5とのコンタクト部とされる。
一方、測定対象の半導体装置50が実装されるプリント基板2にはスルーホール3が設けられ、ランド4はそのスルーホール3に配設されている。ランド4の一方の部分4aに半導体装置50のはんだボール51が接続されている。プローブ8はランド4の他方の部分4bに接触することになる。
さらに、インターフェース基板5には、プローブ8との接続を行うためのスイッチ部11が設けられている。スイッチ部11は、パーソナルコンピュータ15によってオンオフが切り替えられる(図1参照)。スイッチ部11を切り替えることによって、TDR測定器10と接続されるプローブ8が順次切り替えられて、すべてのはんだボール51について測定が行われることになる。
パーソナルコンピュータ15には、それぞれ半導体装置が実装された複数の良品のプリント基板を測定することによって得られた反射波形(正常反射波形)のデータが、あらかじめ記憶されている。そして、その複数の正常反射波形の形状のばらつき(偏差)に基づいて、良品であるか不良品であるかを判断する基準となる所定の閾値が設定されている。パーソナルコンピュータ15には、その閾値に基づいて測定結果が表示される。
次に、上述した基板接続検査装置1の動作(検査手順)について説明する。まず、図1に示すように、複数のはんだボール51のそれぞれに接続されたランド4に対して、複数のプローブ8のそれぞれを同時に接触させる。次に、図4に示すように、TDR測定器10において、たとえば400mV(=V1)程度のパルス(波形)20を約3μ秒〜60μ秒程度発生させる。発生したパルス20は、インターフェース基板5を介してプローブ8からランド4を経て、はんだボール51に入力される。
プローブ8では、はんだボール51に入力されたパルスが反射されて戻ってきた電圧(反射波形)が同時に検知される。図5に示すように、検知された電圧に基づいて、反射波形22が求められることになる。この反射波形(波形全体)には、プローブ8も含め、はんだボール51から半導体装置50の内部にまで流れて反射されたすべての反射波を含んだ状態で示される。
パーソナルコンピュータ15では、求められた反射波形22と記憶されている正常反射波形(基準波形)21との比較を行うことによって、良不良の判断が行われることになる。たとえば、はんだボール51にクラック61(図8等を参照)があれば、クラックによって反射された反射によって、反射波形と正常波形との間に乖離が生じることになる。なお、この良否の判断は、不具合が半導体装置を実装したプリント基板のどの箇所に存在するかというよりは、半導体装置を実装したプリント基板に不具合があるか否かという態様で判断される。
そして、この基板接続検査装置のプローブ部6には、インターフェース基板5とのインピーダンスの整合を図るために、接地電位に電気的に接続されたGNDプローブとGND部が設けられている。インピーダンスの整合性を図ることで、プローブを高周波が通過する際に、高周波の減衰が抑制されて、高周波特性を改善させることができる。以下、このようなGNDプローブとGND部を備えた基板接続検査装置について具体的に説明する。
実施の形態1
ここでは、GND部として、ピン形状のGND部を備えた基板接続検査装置について説明する。図6および図7に示すように、基板接続検査装置のプローブ部6では、プローブ8として、プリント基板の所定のランド4bにそれぞれ接触する複数のプローブ88aと、プリント基板の接地電位のランドに接触するGNDプローブ88bが、それぞれ所定の位置に配置されている。
ここでは、GND部として、ピン形状のGND部を備えた基板接続検査装置について説明する。図6および図7に示すように、基板接続検査装置のプローブ部6では、プローブ8として、プリント基板の所定のランド4bにそれぞれ接触する複数のプローブ88aと、プリント基板の接地電位のランドに接触するGNDプローブ88bが、それぞれ所定の位置に配置されている。
その複数のプローブ88aのそれぞれに対して、プローブ88aを取り囲む態様で、ピン形状のGND部9が、プローブ88aと距離を隔てられるとともに、プローブ88aの周方向に間隔を隔てて配置されている。GND部9の形状、プローブ88aとGND部9との距離、GND部9の配置パターン等は、インターフェース基板5とインピーダンスの整合が取れるように、計算とシミュレーションによって算出される。ピン形状のGND部9のより具体的な形状としては、たとえば、断面形状が円柱、角柱および円弧を組み合わせた柱などが考えられる。また、GND部9は、プローブ88aの長手方向に沿って形成され、プローブ88aよりも細く形成されている。
各GND部9は、プローブ部6内においてインターフェース基板5の表面に形成されたグランド共通部99を介して、GNDプローブ88bと電気的に接続されている。GND部9は、プリント基板2におけるGNDのランドと直接電気的に接続される態様のものが高周波特性上は最も望ましいが、通常の基板では接続できないことが多いので、GNDのランドに直接接触できないようなものでもよい。GND部9がGNDのランドと直接接続できなくても、GND部9が、GNDのランドに直接接触するGNDプローブ88bとグランド共通部99を介して電気的に接続されていることで、プリント基板内での高周波の伝達に特に支障はない。なお、プローブ88aはグランド共通部99とは電気的に接続されていない。
これらプローブ88a、GNDプローブ88bおよびピン形状のGND部9は、インターフェース基板5上に形成された絶縁体からなる支持体7によって支持されている。絶縁体の材料としては、たとえば、樹脂やセラミック材料等が望ましい。絶縁体の誘電率が小さいほど、プローブ88aとGND部9とのインピーダンスの整合を図ることのできる距離は短くなって、プローブ88a間の間隔をより狭めることが可能になる。
図8に示すように、この基板接続検査装置を用いて基板を検査する際には、複数のプローブ88aは、プリント基板2に設けられた対応する所定のランド4bにそれぞれ接触することになる。そして、GNDプローブ88bは、プリント基板2に設けられた接地電位のランド4cに接触することになる。
上述したGND部を備えた基板接続検査装置では、GNDプローブ88bと電気的に接続されたピン形状のGND部9が、インターフェース基板5とインピーダンスの整合を図る態様で、プローブ88aを取り囲むように配置されている。これにより、基板を検査する際に、GND部9を、インピーダンス整合が図られたグランド(GND)として機能させることができ、所定の長さを有するプローブ88aの高周波の減衰が抑制されて、高周波特性を改善させることができる。
また、ピン形状のGND部9が、プローブ88aよりも細く形成されている。これにより、プリント基板のランドに接触させるプローブとして、インピーダンス整合の図られた同軸形状のプローブを適用する場合と比べると、プローブ88a間の間隔を狭めることができる。その結果、狭ピッチによる多ピン配置を可能にすることができる。
こうして、上述した基板接続検査装置では、高周波特性の改善を図るとともに、プローブのピッチを狭めた狭ピッチにも対応することができる。
なお、上述した基板接続検査装置では、プローブ88aの配列パターンとして、一列に沿って配列されるプローブ88aと、マトリクス状(3×3)に配列されるプローブ88aを例に挙げて説明したが、インピーダンスの整合が図られるのであれば、これらの配列パターンに限られず、たとえば、三角格子状の配列パターン等であってもよい。
また、GNDプローブ88bの配置パターンについても、インピーダンスの整合が図られるのであれば、複数のプローブ88aに対して、一つのGNDプローブ88bを配置させる他に、複数のGNDプローブを配置してもよい。
さらに、GND部9の配置パターンについても、インピーダンスの整合が図られるのであれば、一つのプローブ88aを周方向から取り囲むように円周に沿ってGND部9を配置する配置パターンに限られない。プローブ88aを狭ピッチで配置させるには、GND部9を列状に配列されるプローブ間に配置させたり、あるいは、格子状に配列されるプローブ間に配置させることが望ましい。
また、一つのプローブ88aを周方向から取り囲むように円周に沿ってGND部9を配置する場合には、隣接する一のプローブ88aと他のプローブ88aとの間に配置するGNB部として、共通のGND部とすることで、隣接する一のプローブ88aと他のプローブ88aとの間の間隔を狭めることができ、基板接続検査装置のプローブ部6として、より狭ピッチに対応することができる。
実施の形態2
ここでは、GND部として、導体ブロック態様のGND部を備えた基板接続検査装置について説明する。図9および図10に示すように、基板接続検査装置のプローブ部6では、プローブ8として、プリント基板の所定のランド4bにそれぞれ接触する複数のプローブ88aと、プリント基板の接地電位のランドに接触するGNDプローブ88bが、それぞれ所定の位置に配置されている。
ここでは、GND部として、導体ブロック態様のGND部を備えた基板接続検査装置について説明する。図9および図10に示すように、基板接続検査装置のプローブ部6では、プローブ8として、プリント基板の所定のランド4bにそれぞれ接触する複数のプローブ88aと、プリント基板の接地電位のランドに接触するGNDプローブ88bが、それぞれ所定の位置に配置されている。
その複数のプローブ88aのそれぞれと距離を隔てられて、プローブ88a間の領域を充填する態様で、ブロック状の導体からなるGND部9が形成されている。プローブ88aとGNDプローブ88bのそれぞれの周囲には絶縁体7が形成されて、GND部9との電気的な絶縁が図られている。なお、これ以外の構成については、図6および図7に示す基板接続検査装置と同様なので、同一部材には同一符号を付しその説明を省略する。
GND部9の形状、プローブ88aとGND部9との距離等は、インターフェース基板5とインピーダンスの整合が取れるように、計算とシミュレーションによって算出される。また、このブロック状のGND部9に、前述したピン形状のGND部を組み合わせてもよい。
図11に示すように、この基板接続検査装置を用いて基板を検査する際には、複数のプローブ88aは、プリント基板2に設けられた対応する所定のランド4bにそれぞれ接触することになり、GNDプローブ88bは、プリント基板2に設けられた接地電位のランド4cに接触することになる。
上述したGND部を備えた基板接続検査装置では、GNDプローブ88bと電気的に接続されたブロック状の導体からなるGND部9が、インターフェース基板5とインピーダンスの整合を図るとともに、プローブ88a間の領域を充填する態様で形成されている。これにより、基板を検査する際に、GND部9を、インピーダンス整合が図られたグランド(GND)として機能させることができ、所定の長さを有するプローブ88aの高周波の減衰が抑制されて、高周波特性を改善させることができる。
なお、上述した基板接続検査装置では、ブロック状の導体からなるGND部と、前述したピン形状のGND部とを組み合わせた態様のGND部としてもよい。
実施の形態3
ここでは、プローブの断面形状に対応させて断面形状を変えたGND部を備えた基板接続検査装置について説明する。まず、図3について説明したように、プローブ8の両端部分は弾性力によって伸縮する可動型とされ、その両端部分は中央部分よりも細く形成されている。
ここでは、プローブの断面形状に対応させて断面形状を変えたGND部を備えた基板接続検査装置について説明する。まず、図3について説明したように、プローブ8の両端部分は弾性力によって伸縮する可動型とされ、その両端部分は中央部分よりも細く形成されている。
図12および図13に示すように、この基板接続検査装置のプローブ部6におけるGND部9では、プローブ8の両端部分に沿って位置する部分99aは相対的に細く形成され、プローブ8の中央部分に沿って位置する部分99bは相対的に太く形成されている。GND部9において、細い部99a分は、たとえば、プローブ88aを取り囲むように配置され、太い部分99bは、プローブ88a間の領域を充填するように形成されている。
GND部9の形状、プローブ88aとGND部9との距離、GND部9の配置パターン等は、インターフェース基板5とインピーダンスの整合が取れるように、計算とシミュレーションによって算出される。なお、これ以外の構成については、図6および図7に示す基板接続検査装置と同様なので、同一部材には同一符号を付しその説明を省略する。
図14に示すように、この基板接続検査装置を用いて基板を検査する際には、複数のプローブ88aは、プリント基板2に設けられた対応する所定のランド4bにそれぞれ接触することになり、GNDプローブ88bは、プリント基板2に設けられた接地電位のランド4cに接触することになる。
上述したGND部を備えた基板接続検査装置では、GNDプローブ88bと電気的に接続されたピン形状のGND部9が、インターフェース基板5とインピーダンスの整合を図る態様で、プローブ88aを取り囲むように配置されている。これにより、GND部9を、インピーダンス整合が図られたグランド(GND)として機能させることができ、所定の長さを有するプローブ88aの高周波の減衰を抑制することができる。
しかも、プローブ8の両端部分に沿って位置する部分99aは相対的に細く形成され、プローブ8の中央部分に沿って位置する部分99bは相対的に太く形成されており、プローブ88aの太さに対応させてGND部9の太さが変えられている。これにより、高周波の減衰をさらに効果的に抑制することができて、高周波特性をより改善することができる。
実施の形態4
ここでは、GND部として、伸縮可能としたGND部を備えた基板接続検査装置について説明する。図15および図16に示すように、複数のプローブ88aのそれぞれに対して、プローブ88aを取り囲む態様で、ピン形状のGND部9が、プローブ88aと距離を隔てられて、プローブ88aの周方向に間隔を隔てて配置されている。GND部9の先端部9aは、プローブ88aと同様に伸縮可能とされる。
ここでは、GND部として、伸縮可能としたGND部を備えた基板接続検査装置について説明する。図15および図16に示すように、複数のプローブ88aのそれぞれに対して、プローブ88aを取り囲む態様で、ピン形状のGND部9が、プローブ88aと距離を隔てられて、プローブ88aの周方向に間隔を隔てて配置されている。GND部9の先端部9aは、プローブ88aと同様に伸縮可能とされる。
GND部9の形状、プローブ88aとGND部9との距離、GND部9の配置パターン等は、インターフェース基板5とインピーダンスの整合が取れるように、計算とシミュレーションによって算出される。なお、これ以外の構成については、図6および図7に示す基板接続検査装置と同様なので、同一部材には同一符号を付しその説明を省略する。
図17に示すように、この基板接続検査装置を用いて基板を検査する際には、複数のプローブ88aは、プリント基板2に設けられた対応する所定のランド4bにそれぞれ接触することになり、GNDプローブ88bは、プリント基板2に設けられた接地電位のランド4cに接触することになる。
上述したGND部を備えた基板接続検査装置では、GNDプローブ88bと電気的に接続されたピン形状のGND部9が、プローブ88aを取り囲むように配置されている。しかも、GND部9に、プローブ88aの先端部8aと同様に、伸縮可能の先端部9aが形成されている。これにより、プローブ88aの先端部8aに対しても、これを周方向から取り囲むようにGND部9の先端部9aが配置されることになる。その結果、GND部9を、インピーダンス整合が図られたグランド(GND)として機能させて、所定の長さを有するプローブ88aの先端部8aに至るまで高周波の減衰を抑制することができ、高周波特性をさらに改善させることができる。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、ICチップ等が実装されたプリント基板の検査に有効に利用される。
1 基板接続検査装置、2 プリント基板、3 スルーホール、4 ランド、4a ランドの部分、4b ランドの部分、4c GNDのランド、5 インターフェース基板、6 プローブ部、7 支持体、8 プローブ、8a 先端部、88a プローブ、88b GNDプローブ、9 GND部、9a 先端部、99 グランド共通部、10 TDR測定器、15 パーソナルコンピュータ、20 パルス、21 パルス波形、22 測定波形、50 半導体装置、51 はんだボール、61 クラック。
Claims (6)
- 半導体装置を実装した実装基板上の複数の接続部に同時に接続される態様で配置された複数のプローブと、
接地電位に接続されるGNDプローブと、
前記GNDプローブと電気的に接続されて、前記GNDプローブとともにインピーダンス整合を図り、複数の前記プローブとは電気的に絶縁される態様で、複数の前記プローブのそれぞれを取り囲むように配置されたGND部と
を備えた、基板接続検査装置。 - 前記GND部はピン形状であり、
前記ピン形状の前記GND部が、複数の前記プローブと距離を隔てられるとともに前記プローブの周方向に間隔を隔てて配置された、請求項1記載の基板接続検査装置。 - 複数の前記プローブのうち、互いに隣接する2つのプローブのそれぞれの周方向に配置される前記GND部では、一方のプローブと他方のプローブとの間に位置するGND部が共通化された、請求項2記載の基板接続検査装置。
- 前記プローブには、長手方向に沿って、相対的に太い部分と細い部分とが設けられ、
前記GND部は前記プローブの長手方向に沿って位置し、
前記GND部では、前記プローブの前記太い部分に沿って位置する部分は相対的に細く形成され、前記プローブの前記細い部分に沿って位置する部分は相対的に太く形成された、請求項1〜3のいずれかに記載の基板接続検査装置。 - 複数の前記プローブのそれぞれには、伸縮機能を有するプローブ先端部が設けられ、
前記GND部には、前記プローブ先端部を取り囲むように伸縮機構を有するGND先端部が設けられた、請求項1〜4のいずれかに記載の基板接続検査装置。 - 前記GND部は、複数の前記プローブ間の領域を充填する態様で形成された部分を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の基板接続検査装置。
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JP2014106168A (ja) * | 2012-11-29 | 2014-06-09 | Micronics Japan Co Ltd | プローブ組立体及びプローブ基板 |
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JP2021500544A (ja) * | 2017-10-20 | 2021-01-07 | フォームファクター, インコーポレイテッド | ダイレクトメタルガイドプレート |
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