JP2010215226A - リトラクタアセンブリ - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員保護装置を改良したロードリミッタ付リトラクタアセンブリを提供する。
【解決手段】車両シートベルト用リトラクタは、シートベルトがスプール32回りから巻取り及び巻出し可能に回転するように構成されるスプール32を含む。また、リトラクタは、スプール32内に配置されるトーションバーを含む。リトラクタは、内側部材52又は外側部材56がロック機構38に選択的に連結し、第1の荷重状態時は内側部材の第1の端部又は外側部材56の第1の端部53,57がロック機構38に固定され、第2の荷重状態時は内側部材52及び外側部材56の第1の端部53,57の両方がロック機構38に連結されるように構成される。
【選択図】図4

Description

本出願は、一般にシートベルトウェビングを巻き取るために用いられるシートベルトリトラクタの分野に関する。リトラクタは、一般的に車両シートの乗員を拘束するシートベルトシステムに用いられる。特に、本出願は、複数段階のエネルギー制御により乗員の安全性を向上させる、ロードリミッタ構成部材又はトーションバーアセンブリを含むリトラクタアセンブリに関する。
自動車内で使用されるシートベルト装置は、典型的には車両の動的衝撃事象から生じる急減速の際に、乗員の動きを拘束することにより、乗員に安全性を提供する。典型的シートベルト装置は、ウェビング又はベルト、バックル、バックルに係合するタング部材、リトラクタ及びアンカー部材を含む。リトラクタはスプールを含み、たいていの場合、ばねにより生じる力を用いてウェビングをスプールに格納方向又は巻取り方向へ巻回する。車両に関わる衝突又は他の同様の事象の際に、リトラクタは、シートベルトウェビングを係止固定し、ウェビングが引き出し方向又は引抜き方向に動くのを抑制することにより、乗員の動きを拘束するように構成され得る。
シートベルトリトラクタは、車両に関わる衝突又は他の同様の事象の際に乗員にかけられる荷重を減らすために、荷重吸収能力を有し得る。例えば、リトラクタは、単一のロードリミッタを含む。ロードリミッタは、トルクを受けると捩れ変形するトーションバーでもよい。トーションバーは、乗員が車両の急激な減速を受けた結果、リトラクタにかけられる荷重により生じる変形の際にエネルギーを吸収する。典型的には、トーションバーの一端は固定保持され、他端はスプールに結合されてスプールと共に回転する。ウェビングの拘束力が増加すると、シートベルトウェビングは対応して増加する力をリトラクタのスプールに伝え、トーションバーの非固定端へのトルクを増加させる。充分なトルクに達すると、トーションバーは捩れ変形し、エネルギーを吸収して、シートベルトウェビングを引き出すことができ、これにより、エネルギー吸収が行われ、乗員の安全性が向上する。
他のリトラクタは、複数のロードリミッタを含む切換可能なエネルギー吸収構成を有していてもよい。切換可能な荷重制御リトラクタは二種類あり、それぞれ短所がある。一方の種類の切換可能な荷重制御リトラクタは、直列に設置される二つのロードリミッタ又はトーションバーを含む(すなわち、スプールアセンブリ内に双方が近接して実質的に直線状に構成され、異なる捩り強さを有する)。これらのトーションバーは、基本的にスプール内で端と端を接続して設置される。特定の基準下(例えば、軽度の衝突、乗員が低重量である)では、一つのトーションバーのみが係合し、異なる所定の基準下(例えば、重度の衝突、乗員が高重量である)では、両方のトーションバーが係合する。この二重直列タイプのトーションバー構成の主な短所は、シフト又は切り換えが生じ、第2のロードリミッタがスプールに係合する時に、第2のロードリミッタに弾性範囲内で荷重が加わり、歪み又は撓みが増大するため、エネルギー吸収が即時に低下することである。その後、第2のロードリミッタが弾性変形から塑性変形に移行する時に、荷重吸収量は増加する。
第2の種類の切換可能な荷重制御リトラクタは、並列に設置した二つのロードリミッタ又はトーションバーを含む。典型的には、一方のトーションバーはスプール内に配置され、他方はスプールの外側に配置される。この二つのトーションバーは、異なる捩り強さを有する。両方のトーションバーは、エネルギー吸収が必要な時に荷重経路内で係合する。その結果、この構成では荷重が急激に増加することがない。しかし、主な短所は、二つのトーションバーを並列に配置する必要があるため、リトラクタがかなり大きいということである。このリトラクタは、車両内で大きい空間を必要とし、それは概して望ましくない。
したがって、車両の動的衝撃事象時に、より小型でコスト効率の良いパッケージで円滑な荷重制御を行い、エネルギー吸収を行うことができるロードリミッタ付リトラクタが必要とされている。
少なくとも一つの開示された実施形態の目的は、車両の動的衝撃事象時に、時間的に円滑な方法でエネルギーを吸収するロードリミッタ付リトラクタアセンブリを提供し、車両衝撃事象の程度に応じて作動し得る二段階のエネルギー制御又はエネルギー吸収を提供することである。本出願は、コスト的、質量的及び容積的に効率が良くなるように、乗員保護を改良したロードリミッタ付リトラクタアセンブリを提供する。
一実施例によれば、リトラクタアセンブリは、スプール、スプール内に配置されるトーションバー、ロック機構及び付勢機構を含む。スプールは、シートベルトウェビングを巻取り又は巻出し可能に回転するように構成される。付勢機構は、ウェビングと乗員との間から弛みを取り除くために、スプールの回転を巻取り方向に付勢する。ロック機構は、車両衝撃事象時に係合して、巻出し方向へのスプールの回転を抑制し、衝撃時にシートベルトウェビングが引き出されるのを抑制する。トーションバーは、一端がロック機構に結合され、他端がスプールに結合される内側部材を備えるように構成され、ロック機構の係合により、トルクはトーションバーの内側部材を通じて伝達され、その内側部材を弾性的に変形させ、塑性的に降伏させて、衝撃事象により生じるウェビングに加えられる乗員のエネルギーを吸収する。また、トーションバーは、一端がロック機構に結合され、他端がスプールに係合可能に結合される外側部材を備えるように構成される。さらに重度の車両衝撃事象時に、外側部材は、係合部材によりスプールに結合され、外側部材を通じてトルクを伝達し、その外側部材を弾性的に変形させ、塑性的に降伏させて、衝撃事象により生じるウェビングに加えられる乗員のエネルギーを吸収する。このように、重度の車両衝撃事象では、内側部材及び外側部材の両方がトルクを伝達してエネルギーを吸収する。軽度の車両衝撃事象時には、係合部材はトーションバーの外側部材から離脱したままであるので、トルクはトーションバーの内側部材を通じてのみ伝達される。
他の実施形態によれば、リトラクタアセンブリは、スプール、スプール内に配置されるトーションバー及びロック機構を含む。スプールは、シートベルトウェビングを巻取り又は巻出し可能に回転するように構成される。ロック機構は、車両衝撃事象時に係合して巻出し方向へのスプールの回転を抑制し、衝撃時にシートベルトウェビングが引き出されるのを抑制する。トーションバーは、一端がロック機構に結合され、他端がスプールに結合される内側部材を備えるように構成され、ロック機構の係合により、トルクはトーションバーの内側部材に伝達され、その内側部材を弾性的に変形させ、塑性的に降伏させ、衝撃事象により生じるウェビングに加えられる乗員のエネルギーを吸収する。また、トーションバーは、一端がスプールに結合され、他端がロック機構に係合可能に結合される外側部材を備えるように構成される。さらに重度の車両衝撃事象時に、外側部材は、係合部材によりロック機構に結合され、外側部材を通じてトルクを伝達し、その外側部材を弾性的に変形させ、塑性的に降伏させて、衝撃事象により生じるウェビングに加えられる乗員のエネルギーを吸収する。このように、重度の車両衝撃事象では、内側部材及び外側部材の両方がトルクを伝達してエネルギーを吸収する。軽度の車両衝撃事象時には、係合部材はトーションバーの外側部材から離脱したままであるので、トルクはトーションバーの内側部材を通じてのみ伝達される。
他の実施形態によれば、リトラクタアセンブリは、スプール、スプール内に配置されるトーションバー、ロック機構及び付勢機構を含む。スプールは、シートベルトウェビングを巻取り又は巻出し可能に回転するように構成される。付勢機構は、ウェビングと乗員との間から弛みを取り除くために、スプールの回転を巻取り方向に付勢する。ロック機構は、車両衝撃事象時に係合して、巻出し方向へのスプールの回転を抑制し、衝撃時にシートベルトウェビングが引き出されるのを抑制する。トーションバーは、トーションバーの全長に沿って実質的に接触する内側部材及び外側部材を備えるように構成される。内側部材は、一端がロック機構に結合され、他端がスプールに結合され、ロック機構の係合により、トルクはトーションバーの内側部材を通じて伝達され、その内側部材を弾性的に変形させ、塑性的に降伏させて、衝撃事象により生じるウェビングに加えられる乗員のエネルギーを吸収する。外側部材は、一端がロック機構に結合され、他端がスプールに係合可能に結合される。さらに重度の車両衝撃事象時に、外側部材は、係合部材によりスプールに結合され、外側部材を通じてトルクを伝達し、その外側部材を弾性的に変形させ、塑性的に降伏させて、衝撃事象により生じるウェビングに加えられる乗員のエネルギーを吸収する。このように、重度の車両衝撃事象では、内側部材及び外側部材の両方がトルクを伝達してエネルギーを吸収する。軽度の車両衝撃事象時には、係合部材はトーションバーの外側部材から離脱したままであるので、トルクはトーションバーの内側部材を通じてのみ伝達される。
本発明による車両シートベルト用リトラクタによれば、車両の動的衝撃事象時に、より小型でコスト効率の良いパッケージで円滑な荷重制御を行い、エネルギー吸収を行うことができる。
自動車内で使用するためにシートアセンブリに直接組み込まれた安全システムの例示的実施形態である。 安全システムの別の例示的実施形態である。 安全システムのさらに別の例示的実施形態である。 安全システム(例えば、図1の安全システム)で使用されるリトラクタアセンブリの例示的実施形態である。 安全システム(例えば、図1の安全システム)で使用されるリトラクタアセンブリの別の例示的実施形態である。 外側部材が負荷又は係止されていない状態の図5のリトラクタアセンブリの側面図である。 外側部材が負荷又は係止されていない状態の図5のリトラクタアセンブリの斜視図である。 外側部材が負荷又は係止された状態の図5のリトラクタアセンブリの側面図である。 外側部材が負荷又は係止された状態の図5のリトラクタアセンブリの斜視図である。 リトラクタ機構(例えば、図4のリトラクタアセンブリ)で使用される、外側部材と内側部材とが結合する前のトーションバーアセンブリの例示的実施形態である。 リトラクタ機構アセンブリ(例えば、図4のリトラクタアセンブリ)で使用される、外側部材と内側部材とが結合した後のトーションバーアセンブリの例示的実施形態である。 時間経過に対する拘束力を示すグラフである。 時間経過に対する拘束力を示すグラフである。
図1に、安全システム又はシートベルトシステム20の例示的実施形態を示す。かかるシステム20は、シートアセンブリ22、バックル機構24、アンカー部材25、タング部材26、ベルトウェビング27及びリトラクタアセンブリ30を含む。ウェビング27は、一端がアンカー部材25に結合されてもよいし、他端がリトラクタアセンブリ30に結合されてもよい。アンカー部材25は、シートアセンブリ22に回動可能に結合されてもよいし、リトラクタアセンブリ30はシートアセンブリ22に固定して結合されてもよい。あるいは、リトラクタアセンブリ30は、車両の床面に取り付けてもよい。タング部材26は、ウェビング27に沿って動くことができるように、ウェビング27に摺動可能に結合されてもよい。タング部材26は、バックル機構24に離脱可能に結合されてもよく、バックル機構24は、シートアセンブリ22又は床面等の車両の一部に回動可能に結合されてもよい。
図1に示すように、シートベルトシステム20は、シートアセンブリ22に組み込まれる各構成要素(例えば、バックル機構24、アンカー部材25、タング部材26、ウェビング27、リトラクタアセンブリ30)を含むため、車両の動的衝撃事象時に、安全システム20はウェビング27上にかけられる乗員荷重を制御し得る。他の実施形態によれば、安全構成要素(例えば、バックル機構24、アンカー部材25、タング部材26、ウェビング27、リトラクタアセンブリ30)は、シートアセンブリ22に直接組み込まれなくてもよく、車両又は他の車両構成要素に結合されてもよい。
図2に、安全システム20の他の例示的実施形態を示す。安全システム20は少なくとも一つのロードリミッタ21、バックル機構24、アンカー部材25、タング部材26、ウェビング27、Dリング部材28及びリトラクタアセンブリ30を含む。ウェビング27は、一端がリトラクタアセンブリ30に結合されてもよく、他端が第1のロードリミッタ21に結合されてもよい。また、第1のロードリミッタ21はアンカー部材25にも結合される。Dリング部材28は、ウェビング27に摺動可能に結合され得る溝孔を含み、車両に回動可能に結合され得る孔を含む。タング部材26は、ウェビング27に沿って動くことができるように、ウェビング27に摺動可能に結合されてもよい。タング部材26は、バックル機構24に離脱可能に結合されてもよく、バックル機構24は、第2のロードリミッタ21に結合されてもよい。リトラクタアセンブリ30、アンカー部材25及び第2のロードリミッタ21は、車両又はシート等の車両内に含まれる他の部材に結合されてもよい。
図2に示すシステムは、二種類のシートベルトプリテンショナを含む。シリンダピストン型プリテンショナは、ロードリミッタ21に隣接するシートベルトのアンカー端部に設けられている。ピストンは、典型的には点火装置によってシリンダ内で発火し、これによりシートベルトウェビングを引っ張り、シートベルトに張力をかける。リトラクタは、プリテンショナ40を含んでいてもよい。プリテンショナは、炸薬で起動してもよく、これにより車両の高速動的衝撃事象時に急速にガスを発生させ、圧力を生成し、ピストンを動かして、ラック、ボールベアリング又は噛み合うことによりピニオンギアに結合され得る他の任意の部材を駆動させる。ピニオンは、部材又はハブによりスプールに結合されるトーションシャフト又はトーションバーに、直接的又は間接的に結合されてもよい。これにより、ピニオンの回転がトーションバーを通じてトルクをスプールに伝達し、ウェビングを巻き取り、シートベルトに張力をかけるようにトルクを発生させる。プリテンショナは、車両上のセンサが衝撃事象を検出した場合に作動し、典型的には高速衝撃時に作動するように設計される。図2には二つのプリテンショナが示されているが、シートベルトシステムは一つ又は二つのプリテンショナを含んでもよいし、全く含まなくてもよい。
図3に、安全システム20の他の例示的実施形態を示す。安全システム20は、アンカー部材25、タング部材26、ウェビング27、Dリング部材28及びリトラクタアセンブリ30を含む。ウェビング27は、一端がリトラクタアセンブリ30に結合してもよく、他端がアンカー部材25に結合してもよい。Dリング部材28は、ウェビング27に摺動可能に結合され得る溝孔を含み、車両に回動可能に結合され得る孔を含む。タング部材26は、ウェビング27に沿って動くことができるように、ウェビング27に摺動可能に結合してもよい。リトラクタアセンブリ30及びアンカー部材25は、車両又はシート等の車両内に含まれる他の構成要素に結合してもよい。
図4に、安全システム20内で使用するリトラクタアセンブリ30の例示的実施形態を示す。リトラクタアセンブリ30は、プリテンショナ40、スプール32、二段階荷重のトーションバーアセンブリ50、フレーム44、ロック機構38及びロックベース36を含む。スプール32の第2の端部34は、プリテンショナ40に着脱可能に結合されてもよく、これにより、プリテンショナ40の点火によって結合が行なわれ、スプール32(及びシートベルトウェビング27)を格納方向へ回転させる。トーションバーアセンブリ50の第2の端部54,58はスプール32の第2の端部34に結合されてもよく、トーションバーアセンブリ50の内側部材52の第1の端部53はロックベース36に結合されてもよく、トーションバーアセンブリ50の外側部材56の第1の端部57は係合部材46に着脱可能に結合されてもよい。係合部材46は、ロックベース36を中心に回動し、トーションバーアセンブリ50の外側部材56の第1の端部57と係合したり外れたりする。ロック機構38が作動する時、ロックベース36は、係止方法によりロック機構38及び/又はフレーム44に着脱可能に結合されてもよい。例示的実施形態によれば、この係止方法は、機械的に(例えば、ばね力)作動され得る爪により行なってもよい。別の実施形態によれば、爪は慣性力により作動させてもよい。
リトラクタアセンブリ30は、種々のエネルギー吸収特性を得るために異なるレベルの捩り強さを得られるように構成されるトーションバー又はトーションバーアセンブリ50を含む。低レベル荷重(すなわち、乗員に対する低い拘束力)がかけられる車両の動的衝撃事象時に、ロック機構38は係止方法によりロックベース36に係合してもよい(したがって、トーションバーアセンブリ50の内側部材52の第1の端部53に係合する)。しかし、係合部材46は第1の端部57に係合されていないため、トーションバーアセンブリ50の外側部材56の第1の端部57はロックベース36から離脱したままである。したがって、低レベル荷重の事故時、安全システム20は、リトラクタアセンブリ30の低レベル荷重構成を用いてもよく、これにより、トーションバーアセンブリ50の内側部材52を通じてのみ、捩り荷重が生じる。ロック機構38によりフレーム44に結合されるロックベース36は、トーションバーアセンブリ50の内側部材52の第1の端部53を固定保持し、拘束力は乗員からシートベルトウェビング27、そして、スプール32まで伝達され、スプール32の回転軸又は縦軸64を中心にトルクを生じさせる。スプール32に結合されるトーションバーアセンブリ50の第2の端部54,58は、トルクを受ける。その結果、トーションバーアセンブリ50は、内側部材52の捩れ部55を通じてのみ、その両端部の間で弾性的及び塑性的に変形することにより低レベル荷重を制御する。
高レベル荷重(すなわち、乗員に対する高い拘束力)がかけられる車両の動的衝撃事象時に、ロック機構38は、係止方法によりロックベース36に係合してもよい。ロック機構は、トーションバーアセンブリ50の内側部材52の第1の端部53に係合し、また、係合部材46によりトーションバーアセンブリ50の外側部材56の第1の端部57に係合してもよい。したがって、高レベル荷重の事故時、安全システム20は、リトラクタアセンブリ30の高レベル荷重構成を用いてもよく、これにより、トーションバーアセンブリ50の内側部材52及び外側部材56の両方を通じて、捩り荷重が生じる。ロックベース36は、ロック機構38によりフレーム44に結合され、内側部材52の第1の端部53及び外側部材56の第1の端部57を固定保持し、拘束力は乗員からシートベルトウェビング27、そして、スプール32まで伝達され、スプール32の回転軸64を中心にトルクを生じさせる。トーションバーアセンブリ50の第2の端部54,58は、スプール32に結合され、シートベルトによってスプールに加えられるトルクを受ける。トーションバーアセンブリ50は、内側部材及び外側部材の両方を通じて、その両端の間で弾性的及び塑性的に変形することにより高レベル荷重を制御する。
別の例示的実施形態によれば、低レベル荷重は、トーションバーアセンブリ50の外側部材56の第1の端部57の荷重を通じてのみ制御し得る。この構成において、トーションバーアセンブリ50の外側部材56の第1の端部57はロックベース36に結合され、トーションバーアセンブリ50の内側部材52の第1の端部53は係合部材46によりロックベース36に着脱可能に結合される。
例示的実施形態によれば、係合部材46は爪であってもよく、別の実施形態によれば、係合部材46は、ピニオン又は着脱可能な結合を提供する他の有用な装置若しくは方法でもよい。高レベル荷重時に、係合部材46はトーションバーアセンブリ50の外側部材56の第1の端部57をロックベース36に係合及び結合し得る。その結果、より高い拘束力を制御し、乗員保護を改良するために、内側部材52及び外側部材56の両方を通じて荷重が生じる。別の実施形態によれば、高レベル荷重時に、係合部材46はトーションバーアセンブリ50の外側部材56の第1の端部57をスプール32の第1の端部33に係合及び結合し得る。そして、より高い拘束力を制御し、乗員保護を改良するために、内側部材52及び外側部材56の両方を通じて荷重が発生する。
図5に、安全システム20内で使用するリトラクタアセンブリ130の別の例示的実施形態を示す。リトラクタアセンブリ130は、プリテンショナ140、スプール132、トーションバー又はトーションバーアセンブリ150、フレーム144、ロック機構138及びロックベース136を含む。スプール132の第2の端部134は、プリテンショナ140に着脱可能に結合されてもよく、これにより、プリテンショナ140の点火によって結合が行なわれ、スプール132及びシートベルトウェビング27を格納方向へ回転させる。トーションバーアセンブリ150の第2の端部154,158はロックベース136に結合されてもよく、トーションバーアセンブリ150の内側部材152の第1の端部153はスプール132の第2の端部134に結合されてもよく、トーションバーアセンブリ150の外側部材156の第1の端部157は係合部材146に着脱可能に結合されてもよい。係合部材146は、スプール132を中心に回動し、トーションバーアセンブリ150の外側部材156の第1の端部157と係合したり外れたりする。ロック機構138が作動する時、ロックベース136は、係止方法によりロック機構138及び/又はフレーム144に着脱可能に結合してもよい。例示的実施形態によれば、この係止方法は、機械的に(例えば、ばね力)作動され得る爪により行なってもよい。別の実施形態によれば、爪は慣性力により作動させてもよい。
二段階荷重のトーションバーアセンブリ150を用いて構成されるリトラクタアセンブリ130により、異なるレベルの捩り強さが得られ、事故の程度に応じた乗員の安全性を向上し得る。低レベル荷重(すなわち、乗員に対する低い拘束力)がかけられる車両の動的衝撃事象時に、ロック機構138は係止方法によりロックベース136に係合してもよく、こうしてトーションバーアセンブリ150の第2の端部154,158の両方を係止する。トーションバーアセンブリ150の内側部材152の第1の端部153は、スプール132の第2の端部134に係合されるが、トーションバーアセンブリ150の外側部材156の第1の端部157は係合部材146から離脱したままである。したがって、低レベル荷重の事故時、安全システム20は、リトラクタアセンブリ130の低レベル荷重構成を用いてもよく、これにより、トーションバーアセンブリ150の内側部材152を通じてのみ、捩り荷重が生じる。ロック機構138によりフレーム144に結合されるロックベース136は、トーションバーアセンブリ150の内側部材152の第2の端部154を固定保持し、拘束力は乗員からシートベルトウェビング27そしてスプール132まで伝達され、スプール132の回転軸164を中心にトルクを生じさせる。スプール132に結合されるトーションバーアセンブリ150の内側部材152の第1の端部153はこのトルクを受け、トーションバーアセンブリ150は内側部材152の捩れ部155を通じてのみ、その両端部の間で弾性的及び塑性的に変形することにより、低レベル荷重を制御する(乗員拘束力を低減させる)。
高レベル荷重(すなわち、乗員に対する高い拘束力)がかけられる車両の動的衝撃事象時に、ロック機構138は、係止方法によりロックベース136に係合してもよく、こうしてトーションバーアセンブリ150の第2の端部154,158の両方を係止する。トーションバーアセンブリ150の内側部材152の第1の端部153は、スプール132の第2の端部134に係合され、トーションバーアセンブリ150の外側部材156の第1の端部157は係合部材146に係合される。したがって、高レベル荷重の事故時、安全システム20は、リトラクタアセンブリ130の高レベル荷重構成を用いてもよく、これにより、トーションバーアセンブリ150の内側部材152及び外側部材156の両方を通じて、捩り荷重が生じる。ロック機構138によりフレーム144に結合されるロックベース136は、第2の端部154、158の両方を固定保持し、拘束力は乗員からシートベルトウェビング27そしてスプール132まで伝達され、スプール132の回転軸164を中心にトルクを生じさせる。スプール132に結合されるトーションバーアセンブリ150の第1の端部153、157はこのトルクを受け、トーションバーアセンブリ150は両部分(内側部材及び外側部材)を通じて、その両端部の間で弾性的及び塑性的に変形することにより、高レベル荷重を制御する(乗員拘束力を低減させる)。
図6及び7に、リトラクタアセンブリ230の一部を示し、低レベル荷重に対するトーションバーアセンブリ250の外側部材256の第1の端部257と係合部材246との離脱を説明する。例示的実施形態によれば、係合部材246は、力(例えば、ばね、電磁石又は他の装置)によってトーションバーアセンブリ250の第1の端部257の係止部260に対して、係止しない位置又は離脱した位置に保持されてもよく、これにより、低レベル荷重時に、係合部材246は、トルクをトーションバーアセンブリ250の外側部材256の第1の端部257に伝達することなく回転し得る。例示的実施形態によれば、リトラクタアセンブリ230は、半径方向において、実質的に等距離に離れている3つの係合部材246を含む。他の実施形態によれば、リトラクタアセンブリ230は任意の数の係合部材246を含んでもよく、回転軸264を中心とした任意の場所に設置される。
図8及び9に、リトラクタアセンブリ230の一部を示し、高レベル荷重に対するトーションバーアセンブリ250の外側部材256の第1の端部257と係合部材246との間の係合を説明する。例示的実施形態によれば、高レベル荷重(すなわち、乗員に対する高い拘束力)がかけられる車両の動的衝撃事象時に、リング部材247は、回転軸264の周囲に係合部材246に向かって変位する。この変位は、起爆装置(例えば、火薬)、電磁装置又は他の有用な装置により行なってもよい。例示的実施形態によれば、係合部材246は、リング部材247の前縁に係合するカム又は傾斜面を有していてもよく、リング部材247が係合部材246の方に変位し続けると、この変位により、係合部材246はリトラクタアセンブリ230の内側に向かって回転し、トーションバーアセンブリ250の外側部材256の第1の端部257の係止部260と係合する。リング部材247は、変位を中断し、係合部材246が第1の端部257から離脱するのを抑制する位置に固定保持され得る。係合部材246がトーションバーアセンブリ250の第1の端部257に係止されると、トルクはスプール232を通じてトーションバーアセンブリ250の外側部材256に伝達され得る。他の実施形態によれば、係合部材246は、他の方法により回転してもよい。
図10に、内側部材52及び外側部材56を結合する前のトーションバーアセンブリ50(ロードリミッタ)の例示的実施形態を示す。例示的実施形態によれば、内側部材52は、所定のトルクを吸収するために必要な機械的性質(例えば、強度)を有するスチール、合金又は他の材料で作製されていてもよく、従来の方法(例えば、鍛造、ブローチ削り、機械加工又はそれらの任意の組み合わせ)により作製されていてもよい。内側部材52は、第1の端部53及び第2の端部54を含み、これにより、各端部は、トルクを伝達するように構成され得る。例示的実施形態によれば、第1の端部53及び第2の端部54は、結合される部材の雌型キー部に対応して係合し得る雄型キー部(例えば、スプライン、多角形、星形)を有していてもよく、これにより、二つの部材の間でトルクを伝達する。内側部材52の第1の端部53はロックベース36に結合されてもよく、内側部材52の第2の端部54はスプール32の第2の端部34に結合されてもよい(スプール32はプリテンショナ40に結合され得る)。例示的実施形態によれば、外側部材56は、内側部材52への結合前は、回転軸64及び外側部材56の基部壁59に対して実質的に垂直に延びるフレア状の壁を備えるように構成される第1の端部57を有する比較的薄い壁の筒であってもよい。外側部材56の第1の端部57のフレア状の壁は外面に沿って少なくとも一つの係止部60(例えば、係止用の歯部、ラチェット段)を有してもよく、高レベル荷重時に、係止部60は係合部材46に係合してトルクを伝達する。外側部材56は、内側部材52への結合前は基部壁59の延長部であろう第2の端部58をさらに含む。外側部材56は、所定のトルクを吸収するために必要な機械的性質(例えば、強度)を有するスチール、合金又は他の材料で作製されていてもよく、従来の方法(例えば、鍛造、型打ち、押出成形、ロール成形又はそれらの任意の組み合わせ)により作製されていてもよい。
他の実施形態によれば、トーションバーアセンブリ50の内側部材52は、互いに結合される複数の部材を備えていてもよい。例えば、内側部材52の端部53,54は、鋳造方法(又は他の有用な方法)によりスチール(又は他の有用な材料)から作製され、トルクを伝達するための二つのキー部、内側部及び外側部を有する別々の部材であってもよい。内側部材52の捩れ部55は、押し出し法(又は他の有用な方法)によりスチール(又は他の有用な材料)から作製され、各端部にトルクを伝達するための外側キー部を有していてもよい。端部53,54は、結合方法を用いて捩れ部55に結合されてもよく、これにより、端部53,54の内側キー部は、捩れ部55の端部の外側キー部に結合する。例示的実施形態によれば、この結合方法はプレス嵌めであってもよく、他の実施形態によれば、溶接又はブローチ削りであってもよい。他の実施形態によれば、内側部材52の端部53,54は、所定のトルクを伝達するために、他の機構(例えば、雄型キー部、ギア、磁石に結合する雌型キー部)を有していてもよい。他の実施形態によれば、内側部材の第1の端部及び第2の端部は、他の部材、例えば、プリテンショナ40、カム、ハブ、ハウジング、ロック機構38又はエネルギー制御リトラクタアセンブリ30に直接結合してもよい。
図11に、外側部材56が内側部材52に結合した後のトーションバーアセンブリ50(ロードリミッタ)の例示的実施形態を示す。例示的実施形態によれば、外側部材56は、磁気パルス形成又は磁気パルス圧着により内側部材52に結合されてもよく、これにより、高エネルギー電流は、外側部材56を囲むコイルを通じて放電されて強力な磁場を誘導する。強力な磁場により、コイルと外側部材との間に電磁力が生じ、外側部材56の基部壁59は潰れて内側部材52の外形に沿うようになる。内側部材52は、内側部材52の第2の端部54のトルク伝達機構等の任意のトルク伝達機構を含む。外側部材56が内側部材52に結合した後、外側部材56の第1の端部57のフレア状の壁は、トーションバーアセンブリ50の回転軸64に対して実質的に垂直のままである。他の実施形態によれば、トーションバーアセンブリ50の外側部材は、他の方法(例えば、油圧成形又は爆発成形)により内側部材に結合されてもよい。
内側部材52を外側部材56に結合すると、内側部材52の捩れ部55の表面にある外側部材56の基部壁59を含む、(トーションバーの他の部分と比較して)捩れに対して弱い部分が生じる。捩り荷重を受けた場合に、弾性的に変形し、塑性的に降伏するように構成されるのはこの部分である。例示的実施形態によれば、図11に示すトーションバーアセンブリ50は、高レベル及び低レベルという二段階のエネルギー制御をし得る。例えば、大きい車両速度及び/又は大きい体重の乗員が関わる、高レベル荷重がかけられる突然の車両衝撃時に、安全システムは、車両センサにより高レベルエネルギー制御を行う。トーションバーアセンブリ50は、高レベルエネルギー制御時に内側部材52の捩れ部55及び外側部材56の基部壁59の両方により変形、降伏するように構成されてもよい。これにより、トーションバーアセンブリ50のトルク伝達機構は(すなわち、トーションバーアセンブリ50の内側部材52の第1の端部53及びトーションバーアセンブリ50の外側部材56の第1の端部57のフレア状の壁の両方を通じて)トルクを伝達するために係合される。トーションバーアセンブリ50は、低レベルエネルギー制御時に捩れ部55及び基部壁59の両方ではなくいずれかによってのみ変形、降伏するように構成されてもよい。これにより、トルクは、二つのトルク伝達機構のいずれか一つに(すなわち、トーションバーアセンブリ50の内側部材52の第1の端部53又はトーションバーアセンブリ50の外側部材56の第1の端部57のフレア状の壁のいずれかを通じて)伝達され得る。
図12に、時間に対する拘束力の異なる曲線のグラフを示す。図示されているように、エネルギー制御システムのない従来のリトラクタアセンブリには、短時間に高い拘束力が生じる。エネルギー制御システムを有するリトラクタアセンブリ30は、乗員に加えられる拘束力の大きさを低減させ、拘束力をより長い時間にわたって引き延ばし、乗員安全を改善して乗員の負傷の可能性を軽減する。高レベルエネルギー制御と低レベルエネルギー制御の二つのレベルのエネルギー制御について説明する。(本出願にて開示した)二段階のトーションバーアセンブリ50を有するエネルギー制御リトラクタの例示的実施形態によれば、二つのレベルのエネルギー制御は、安全システムからの通信に基づいて行ってもよい。車両衝撃事象時に、車両の安全システムは、パラメータ(例えば、乗員の体重、車両の速度)を分析し、乗員保護の最適化に要するエネルギー制御のレベルを評価し、必要とされるエネルギー制御のレベルをエネルギー制御リトラクタに通信する。これにより、リトラクタアセンブリ30は、トーションバーアセンブリ50のいずれかの一方又は両方の部材を通じて荷重をかける。
図13に、時間に対する拘束力の異なる曲線のグラフを示す。図示されているように、ここでも、エネルギー制御システムのない従来のリトラクタアセンブリには、短時間に高い拘束力が生じる。エネルギー制御システムを有するリトラクタアセンブリ30は、乗員に加えられる拘束力の大きさを低減させ、拘束力をより長い時間にわたって引き延ばし、乗員安全を改善して乗員の負傷の可能性を軽減する。(本出願にて開示した)二段階のトーションバーアセンブリ50を有するエネルギー制御リトラクタアセンブリ30の例示的実施形態によれば、拘束力は、例えば、高レベルエネルギー制御システムから低レベルエネルギー制御システムへ任意の時に移行する。状況によって、低レベルエネルギー制御から高レベルエネルギー制御への移行が行われてもよい。
本願明細書で使用される、「およそ」、「約」、「実質的に」、及び同様の用語は、一般常識に即して広い意味をもち、本開示の主題が属する技術分野の当業者によって、慣用表現であると認められることを意図されたものである。これらの用語は、記載され、特許請求されている特定の特徴の範囲を与えられた正確な数値範囲に限定することなく、これらの特徴の説明が可能となるように意図されるものであることを、本開示を検討する当業者なら理解するであろう。したがって、記載され、特許請求された主題に関する実質的でない又は重要でない修正又は変更が、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内であるとみなされるものとして、これらの用語は解釈されるべきである。
なお、本明細書で様々な実施形態について使用される用語「例示的な」は、かかる実施形態が、可能な実施形態の可能な具体例、表現及び/又は説明図であることを示すように意図されたものである(また、この用語は、かかる実施形態が必ずしも特別又は最良の具体例であることを暗示するように意図されたものではない)ことに留意すべきである。
用語「結合された」、「連結された」及び本明細書で使用される類似の用語は、二つの部材を直接的又は間接的に互いに接合することを意味する。かかる接合は、固定式(例えば、永続的)でも可動式(例えば、取外し可能又は解放可能な)でもよい。かかる接合は、二つの部材又は二つの部材と任意に追加される中間部材により単一で単体の物体として一体的に形成してもよい。あるいは、二つの部材又は二つの部材と任意に追加される中間部材を互いに取り付けて形成してもよい。
本明細書における要素(例えば、「上部」、「底部」、「上に」、「下に」など)の位置の言及は、各図面における様々な要素の方向を説明するために使用されるに過ぎない。様々な要素の方向は、その他の例示的実施形態に応じて異なり、このようなバリエーションが本開示に包含されるように意図されたものである点に留意すべきである。
様々な例示的実施形態に示すトーションバーアセンブリ50の構造及び構成は、例示的なものに過ぎない点に留意することが重要である。本開示においては、いくつかの実施形態のみを詳細に説明してきたが、本明細書に記載されている主題の新規な教示及び効果から著しく逸脱することなく多くの変更態様が可能である(例えば、サイズ、寸法、構造、様々な要素の形状及び比率、パラメータの値、取り付け構成、使用される材料、色、方向などにおけるバリエーション)ことを、この開示を検討する当業者なら容易に理解するであろう。例えば、一体的に形成されるように示される要素は、複数の部品又は要素で構成してもよく、要素の位置を逆にする又は変更してもよく、個別の要素又は位置の性質又は数は、変更又は変化してもよい。任意のプロセス又は方法ステップの順序又は配列は、代替実施例により変更する又は再配列してもよい。様々な例示的実施形態の設計、動作条件及び構成において、本発明の範囲から逸脱することなく、その他の置換、改変、変更及び省略を行うことが可能である。
20 シートベルトシステム(安全システム)
21 ロードリミッタ
22 シートアセンブリ
24 バックル機構
25 アンカー部材
26 タング部材
27 ベルトウェビング
28 Dリング部材
30,130,230 リトラクタアセンブリ
32,132,232 スプール
33,53,57,153,157,257 第1の端部
34,54,58,134,154,158 第2の端部
36,136 ロックベース
38,138 ロック機構
40,140 プリテンショナ
44,144 フレーム
46,146,246 係合部材
47,147,247 リング部材
50,150,250 トーションバーアセンブリ
52,152 内側部材
55,155 捩れ部
56,156,256 外側部材
59 基部壁
60,260 係止部
64,164,264 回転軸

Claims (16)

  1. 車両シートベルト用リトラクタであって、
    前記シートベルトがスプール回りから巻取り及び巻出し可能に回転するように構成されるスプールと、
    前記スプールの内側に配置され、内側部材及び外側部材を含むトーションバーと、
    前記スプールの回転を抑制するロック機構と、
    前記スプールの回転をベルト巻取り方向に付勢する付勢機構と、を含み、
    前記スプールの第1の端部と前記内側部材及び前記外側部材の第1の端部は、前記ロック機構に連結されるように構成され、
    前記スプールの第2の端部と前記トーションバーの第2の端部とは互いに連結され、前記スプール及び前記トーションバーの前記第2の端部は、前記付勢機構に連結され、
    前記リトラクタは、前記内側部材又は前記外側部材が前記ロック機構に選択的に連結され、第1の荷重状態時は前記内側部材の前記第1の端部又は前記外側部材の前記第1の端部が前記ロック機構に固定され、第2の荷重状態時は前記内側部材及び前記外側部材の前記第1の端部の両方が前記ロック機構に連結されるように構成される、ことを特徴とする車両シートベルト用リトラクタ。
  2. 前記車両に関わる事故の際に、前記スプールを前記ベルト巻取り方向に回転させるように構成されるプリテンショナをさらに備える、請求項1に記載のリトラクタ。
  3. 前記外側部材の前記第1の端部は、フレア状の壁を含む、請求項1に記載のリトラクタ。
  4. 前記フレア状の壁は、前記ロック機構に係合するように構成される切欠部を含む、請求項3のリトラクタ。
  5. 前記内側部材及び前記外側部材は、前記第1の端部を除く前記トーションバーの全長に沿って実質的に接触する、請求項3に記載のリトラクタ。
  6. 前記フレア状の壁は、前記トーションバーの縦軸に対して実質的に垂直の方向に延びる、請求項5に記載のリトラクタ。
  7. 前記内側部材及び前記外側部材は、前記第1の端部を除く前記トーションバーの全長に沿って実質的に接触する、請求項1に記載のリトラクタ。
  8. 車両用のシートベルトシステムであって、前記システムは、リトラクタ及びシートベルトウェビングを含み、前記リトラクタは、
    前記ウェビングがスプール回りから巻取り及び巻出し可能に回転するように構成されるスプールと、
    前記スプールの回転及び前記ウェビングの引出しを抑制するロック機構と、
    前記スプールの内側に配置されるトーションバーであって、前記トーションバーの第1の端部は前記ロック機構に連結され、前記トーションバーの第2の端部は前記スプールに連結される前記トーションバーと、を備え、
    前記トーションバーは、内側部材及び外側部材を含み、前記リトラクタは、前記内側部材又は前記外側部材が前記ロック機構に選択的に連結され、第1の荷重状態時は前記内側部材の前記第1の端部又は前記外側部材の前記第1の端部が前記ロック機構に固定され、第2の荷重状態時は前記内側部材及び前記外側部材の前記第1の端部の両方が前記ロック機構に固定されるように構成される、ことを特徴とする車両用のシートベルトシステム。
  9. 前記リトラクタは、前記スプールを前記ウェビング巻取り方向に付勢する付勢機構をさらに備える、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記車両に関わる事故の際に、前記スプールを前記ウェビング巻取り方向に急速に回転させるためのプリテンショナをさらに備える、請求項8に記載のシステム。
  11. 前記内側部材及び前記外側部材は、前記第1の端部を除く前記トーションバーの全長に沿って実質的に接触する、請求項8に記載のシステム。
  12. 車両シートベルト用リトラクタであって、
    前記シートベルトがスプール回りから巻取り及び巻出し可能に回転するように構成されるスプールと、
    前記スプールの内側に配置され、内側部材及び外側部材を含むトーションバーと、
    前記スプールの回転を抑制するロック機構と、
    前記スプールの回転をベルト巻取り方向に付勢する付勢機構と、を備え、
    前記スプールの第1の端部と前記内側部材及び前記外側部材の第1の端部は、前記ロック機構に連結されるように構成され、
    前記スプールの第2の端部と前記トーションバーの第2の端部とは互いに連結され、前記スプール及び前記トーションバーの前記第2の端部は、前記付勢機構に連結され、
    前記トーションバーの前記内側部材及び前記外側部材は、前記第1の端部を除く前記トーションバーの全長に沿って実質的に接触し、
    前記リトラクタは、前記内側部材又は前記外側部材が前記ロック機構に選択的に連結され、第1の荷重状態時は前記内側部材の前記第1の端部又は前記外側部材の前記第1の端部が前記ロック機構に固定され、第2の荷重状態時は前記内側部材及び前記外側部材の前記第1の端部の両方が前記ロック機構に連結されるように構成される、ことを特徴とする車両シートベルト用リトラクタ。
  13. 前記車両に関わる事故の際に、前記スプールを前記ベルト巻取り方向に回転させるように構成されるプリテンショナをさらに備える、請求項12に記載のリトラクタ。
  14. 前記外側部材の前記第1の端部は、フレア状の壁を含む、請求項12に記載のリトラクタ。
  15. 前記フレア状の壁は、前記ロック機構に係合するように構成される切欠部を含む、請求項14に記載のリトラクタ。
  16. 前記フレア状の壁は、前記トーションバーの縦軸に対して実質的に垂直の方向に延びる、請求項14に記載のリトラクタ。
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