JP2010215030A - アップライト保持構造 - Google Patents

アップライト保持構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2010215030A
JP2010215030A JP2009061819A JP2009061819A JP2010215030A JP 2010215030 A JP2010215030 A JP 2010215030A JP 2009061819 A JP2009061819 A JP 2009061819A JP 2009061819 A JP2009061819 A JP 2009061819A JP 2010215030 A JP2010215030 A JP 2010215030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upright
holding
bolt
bearing member
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009061819A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokuji Takahashi
篤司 高橋
Shinji Takahashi
信二 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2009061819A priority Critical patent/JP2010215030A/ja
Publication of JP2010215030A publication Critical patent/JP2010215030A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Abstract

【課題】アップライトとアームを接続する球面軸受けの球体部を簡易に両持ち固定するアップライト保持構造を提供する。
【解決手段】車輪ハブが取付けられるアップライトと、車体側より延長し、かつ上記アップライトの上下に先端が取付けられるアーム部材とよりなるアップライト保持構造であって、アップライト側に設けられ、収容部を介して互いに対向する一対の保持部と、この保持部間に上記収容部を介し、橋絡されたボルト頭部付きのボルト部材と、上記ボルト部材が貫通する貫通孔を有するとともに、外周が球状に成形されたベアリング部材と、上記ボルト部材の一端とボルト頭部との間に介在され、上記ベアリング部材の一端を押圧する筒状スペーサを備え、上記アーム部材の先端を上記収容部に収容し、かつ、上記ベアリング部材を包囲するようにして保持するようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、アップライト保持構造に関し、特にアップライトとアームを接続する球面軸受けの球体部を保持するアップライト保持構造に関する。
従来、自動車のサスペンションにおいて、車体から延長するアームとアップライトを保持するアップライト保持構造は、図9に示すように、2個の保持部材A,Bに設けた孔C,Dにボルト部材Eを貫通させ、このボルト部材Eを球面軸受けの球体部としてのベアリング部材Fに貫通させて、ベアリング部材Fを保持し、ボルト部材Eの先端にはナットGを螺入させて、このナットGとボルト頭Hとで、保持部材A,Bを内側方向に挟ませて、かつ、アームKの先端では球状内面の孔Kaでベアリング部材Fを包むように保持していた。
上記保持部材Bが、ボルト頭Hの端面Haによる締め付けで挟むことでベアリング部材Fの端面の部分Faが保持部材Bで圧接状態となるが、端面の部分Faに対して反対側の部分Fbは非接触となり、ベアリング部材Fに対する締め付け力が、一つの端面のなかで部分部分によってアンバランスとなって、締め付け力が弱くなり、ボルト部材Eに緩みを発生させたり、ベアリング部材Fへの締め付け力の耐久性に劣化が生じていた。
すなわち、保持部材Bを撓ませているため、保持部材Bに内部応力がかかるのに加え、保持部材Bの板圧が薄いので強度的に低く、懸架装置などのような比較的に大きな荷重がかかるところでは上記保持構造を使用することができなかった。
さらに、固定接触部に注目すると、固定されるときにはベアリング部材Fとしてのスフェリカルの角部が保持部材Bの被固定面にまず接触し、ボルト部材の締め付けを続けるとスフェリカルの角部あるいは、保持部材Bの被固定面のいずれかが削れて、スフェリカルの角部と保持部材Bの被固定面がなじむように固定されるので、接触面の圧力は、一様ではない問題があった。
また、図10に示すように、保持部材Aの孔Cをネジ孔として、ここにボルト部材Eを螺入して取付けることとし、ベアリング部材Fの両端面と保持部材A,B間にリング状のシム薄板I,Jを介挿したものが提案されている。
しかし、ベアリング部材Fと保持部材A,Bの製造誤差によってシム薄板I,Jの取付け枚数は、ベアリング部材Fと保持部材A,Bの組み合わせによって毎回異なるため、シム薄板の部品枚数も毎回確認をして挿入しなくてはならないので作業効率が悪化し、また、耐久性も悪化してしまう欠点があった。
しかも、上記のような方法では、スフェリカル固定面と保持部材Bの被固定面及びシム薄板の表面はともに平行な平面でないと成立しないため、加工精度が要求される。また、シム薄板を挟み込むという作業は非常に集中力を要するものであり、作業者によってその完成度が左右されるおそれがある。さらに、厳密にはこれらの部品間に間隙が発生しているので、完全な固定とは言えなかった。
特開2002−21867号公報
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するもので、アップライトとアーム部材を接続するベアリング部材を簡易に両持ち固定するアップライト保持構造を提供することを目的とする。
本発明の第1の形態として、車輪ハブが取付けられるアップライトと、車体側より延長し、かつアップライトの上下に先端が取付けられるアーム部材とよりなるアップライト保持構造であって、アップライト側に設けられ、収容部を介して互いに対向する一対の保持部と、この保持部間に収容部を介し、橋絡されたボルト頭部付きのボルト部材と、ボルト部材が貫通する貫通孔を有するとともに、外周が球状に成形されたベアリング部材と、ボルト部材の一端とボルト頭部との間に介在され、ベアリング部材の一端を押圧する筒状スペーサを備え、アーム部材の先端を収容部に収容し、かつ、ベアリング部材を包囲するようにして保持するように構成した。
本発明によれば、ベアリング部材が筒状スペーサを介してボルト頭部により押圧されて、保持部間の収容部に固定されることにより、ベアリング部材を包囲するアーム部材を球面に沿って回動自在にベアリング部材と接続することができる。また、ベアリング部材の一端が保持部に当接し、他端が筒状スペーサによって押圧されることにより、ベアリング部材は、両方の端部がボルト部材の頭部と一方の保持部とにガタ無く挟まれて固定される。
本発明の第2の形態として、アーム部材は、アップライトを軸支するキャスター角又は、キャンバー角又はトウ角を設定するアーム又はタイロッド作動アームから構成した。
本発明によれば、アップライトが、キャスター角又は、キャンバー角又はトウ角を設定するアーム又はタイロッド作動アームにより接続されることにより、ガタ無く固定されたベアリング部材とアームが接続することにより、アップライトを所定のキャスター角又は、キャンバー角又はトウ角が得られるように保持することができる。
本発明の第3の形態として、ボルト部材は、一方の保持部に形成した保持孔より貫通して、この保持孔に中心軸が一致するように他方の保持部に形成したネジ孔に先端側が螺入されることで一対の保持部間に橋絡され、ボルト部材の一端を包囲するように、かつ、保持孔より若干端部がはみ出る長さで筒状スペーサを取付ける構成とした。
本発明によれば、ボルト部材が筒状スペーサを介して一対の保持部間に橋絡されるように設けられることにより、ボルト部材により保持されるベアリング部材を一方の保持部とボルト部材とで両持ち固定することができるので、ボルト部材の支持が強固となる。
本発明の第4の形態として、ベアリング部材の貫通孔の中心軸が車体前後方向を向くように、ボルト部材が前後方向に延長されるように位置する構成とした。
本発明によれば、ベアリング部材と接続するアーム部材が、アップライトと衝突することなく上下に移動することができる。
本発明の第5の形態として、ベアリング部材の貫通孔の中心軸が車体内外方向又は、上下方向を向くようにボルト部材が前後方向に延長されるように位置する構成とした。
本発明によれば、アーム部材の可動方向に対してベアリング部材の貫通孔の中心軸が直交するようにアップライトとアーム部材、又はアーム部材と車体とが接続するように設定することでベアリング部材を任意に使用することができる。
本発明に係るアップライト保持構造を用いた懸架装置の正面図。 本発明に係るアップライト保持構造を用いた懸架装置の外観斜視図。 本発明に係るアップライト保持構造を用いたアップライトの部分拡大図。 本発明に係るアップライト保持構造を用いたアップライトの断面図。 本発明に係る下部ピックアップの拡大斜視図。 本発明に係る下部ピックアップの断面図。 本発明に係る上部ピックアップの拡大斜視図。 本発明に係る上部ピックアップの断面図。 従来の保持構造図。 従来の保持構造図。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴と組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
図1は、車体に設けられた懸架装置の正面図を示し、図2は、車体に設けられた懸架装置の斜視図を示し、図3は、アッパーアーム2及びロアアーム3とアップライト12の部分拡大図を示し、アップライト12と各アーム2,3は、いずれもアップライト保持構造60a,60b,60cを有する。
図1〜図3において、車体1の上下位置からアッパーアーム2,ロアアーム3が車輪中央のハブ5方向にほぼ平行状態で突出している。このアッパーアーム2及びロアアーム3は、それぞれ一端が車体1に設けられたヒンジ構成の固定部1u,1dに上下方向に回動自在に結合し、他端がアップライト12と回動自在に結合し、アッパーアーム2の下方に位置するロアアーム3とサスペンション機構6に接続されて支承されることで、車輪Tから伝わる振動を吸収する。
アッパーアーム2,ロアアーム3の先端はアップライト保持構造60a,60bを介してアップライト12を保持する。なお、タイロッド61の先端はアップライト保持構造60cを介してアップライト12に接続される。
図1〜図3に示すように、アッパーアーム2は、車体前後位置に分割され2本のアーム体2a,2bの一端が、それぞれ車体1の固定部1u,1uに取付けられ、他端は接続片7を介して結合してアップライト12の上部を支持する支持片9と接続する。
また、ロアアーム3は、車体前後位置に分割された2本のアーム体3a,3bの一端が、それぞれ車体1の固定部1d,1dに取付けられ、他端は接続片7を介して結合してアップライト12の下部を支持する支持片11と接続する。
上記支持片9,11の先端で支持される平板状のアップライト12は、中央にハブ取付け孔13が設けられ、このハブ取付け孔13に車輪ハブが貫通されてハブ取付け孔13周りに形成された複数の取付け孔13aでハブがネジ止めされる。
図3〜図6に示すように、アップライト12の下部には、保持基部15pが形成され、この保持基部15pには下部方向に突出する前後並びの一対の保持部62,63が設けられ、この保持部62,63の間で、下部ピックアップ16を収容する収容部64が形成され、この収容部64内に横向きに球体(スフェリカル)よりなる横向きの下部ピックアップ16が取付けられる。下部ピックアップ16を備えるアップライト保持構造60bについては後述する。
また、図3,4及び図7,8に示すように、アップライト12の上部には、車体の内外方向に貫通された横長の収容部30cが形成された枠部30が一体化される。
図7,8に示すように、この枠部30の下枠30aよりなる後述の保持部62mと、上枠30bよりなる保持部63mとの間の前後位置に、外周面が球状に成形された球体としての上部ピックアップ21m,21nがそれぞれ固定される。
なお、収容部30cの前後には、後述の上部ピックアップ21mの収容部64mと上部ピックアップ21nの収容部64nが形成される。上部ピックアップ21m,21nは縦置きタイプとなっている。
上部ピックアップ21m,21nを備えるアップライト保持構造60a,60cについては、後述する。
次に、本発明によるアップライト保持構造60a,60b,60cのうち、まず、アップライト保持構造60bについて説明する。
アップライト保持構造60bは、図5,6に示すように上記アップライト12の下端の保持基部15pに設けられた切り欠きよりなる一定スペースの収容部64と、この収容部64を介し互いに対向する一対の保持部62,63と、この保持部62,63間に橋絡されたボルト頭部65を有するとともに先端外周がネジ切りされたボルト部材66と、上記ボルト部材66が貫通する貫通孔67を有するとともに外周が球状に成形された球体68を有する下部ピックアップ16としてのベアリング部材69とを有する。このベアリング部材69の両端には筒体70,71が一体化されている。
この場合、アップライト保持構造60bは、上記ボルト部材66の外周側に位置され、かつベアリング部材69とボルト部材66の上記ボルト頭部65との間に介在された筒状スペーサ72を備える。
上記ボルト部材66は、一方の保持部63に形成した保持孔73側より貫入され、この保持孔73に中心軸が一致するように他方の保持部62に形成したネジ孔74に先端側が螺入されることで一対の保持部62,63間に橋絡される。
上記筒状スペーサ72は、上記ボルト部材66のボルト頭部65側の外周を包囲し、保持孔73の内径に対してガタが発生しない嵌め合いの外径を有し、かつ、保持孔73より若干、ボルト頭部65側の端部72cがはみ出る長さに設定されている。
本実施形態では、上記ベアリング部材69の貫通孔67の中心軸が車体前後方向に位置するように上記一対の保持部62,63の保持孔73とネジ孔74が設けられ、ボルト部材66が前後方向に延長するように位置されているが、車体内外方向又は、上下方向を向くように位置しても良い。
上記収容部64に収容されたベアリング部材69は、両側の筒体70,71を除く中央側外周が球体68に成形され、このベアリング部材69の球体68にロアアーム3の支持片11の先端側に設けられた球状の受孔75で包囲するように保持し、支持片11の先端が収容部64に収容される。受孔75は、前後に開孔して、この開孔部76,77よりベアリング部材69の筒体70,71が突出するとともに、中央側がリング状に膨らんで球体68を包囲し、これにより下部ピックアップ16としてのベアリング部材69は、上記ロアアーム3の支持片11に対して3次元方向の運動を許容している。
また、筒状スペーサ72の内径はボルト部材66のネジ切りされていない基部79の外径より若干大きく設定され、基部79の外周と、保持孔73の内周との間に、微小な隙間を設けて、筒状スペーサ72にボルト部材66を挿入し易くして、作業性を高めている。
筒状スペーサ72の先端部72aが、ベアリング部材69の一方の筒体71の端面71aに当接して、ボルト頭部65の押圧力が、筒状スペーサ72を介して、ベアリング部材69の他方の筒体70に作用するように構成される。
このように、筒状スペーサ72を介してベアリング部材69を締め付ける構造であるため、ベアリング部材69を固定する保持基部15pの保持部62,63により形成される収容部64の製造に高い精度を必要としなくても容易にベアリング部材69が、固定される構造となっている。
上記構成により、ベアリング部材69と保持部62,63との間には若干の間隙の形成を許容できるため、ボルト部材66の組み付け作業性を向上できる。筒体70,71を含むベアリング部材69と筒状スペーサ72は炭素鋼、クロームモリブデン鋼などのほぼ同硬度部材で形成され、保持部62,63を含むアップライト12は、ベアリング部材69,筒状スペーサ72に比較して、軟硬度部材、例えばアルミニウム,鉄,マグネシウムなどの素材で形成しても良い。
本実施形態では、実質的に互いに対向する一対の保持部62,62にボルト部材66が橋絡されて両持ち構造により取付けられるのでボルト部材66の両側に荷重が分散して加わり、片持ちタイプのものに比較してボルト部材破損の危険を防止でき、信頼性を向上できる。
次に、図7,図8に示すように、上部ピックアップ21mよりなるアップライト保持構造60aは、縦向きではあるが、横向きのアップライト保持構造60bと同一構成となっている。すなわち、上記アップライト12の上端に設けられた収容部30cには、上部ピックアップ21m(後述するベアリング部材69m)を収容するための収容部64m(30c)と、この収容部64mを介し上下互いに対向する一対の保持部62m(下枠30a)と、保持部63m(上枠30b)と、この保持部62m,63m間に橋絡されたボルト頭部65mを有するとともに先端外周がネジ切りされたボルト部材66mと、上記ボルト部材66mが貫通するベアリング部材69mの貫通孔67mを有し、外周が球状に成形された球体68mを有する上部ピックアップ21mとしてのベアリング部材69mとを有する。このベアリング部材69mの両端には、筒体70m,71mが一体化されている。
この場合、アップライト保持構造60aは、上記ボルト部材66mの上部の外周側に位置され、かつ、ベアリング部材69mの筒体71mの一端とボルト部材66mの上記ボルト頭部65mとの間に介在された筒状スペーサ72mを備える。なお、アップライト保持構造60aの他の構成は、アップライト保持構造60bと同一である。
上記ボルト部材66mは、上方の保持部63mに形成した保持孔73mより貫入され、この保持孔73mに中心軸が一致するように下方の保持部62mに形成したネジ孔74mに先端側が螺入されることで一対の保持部62m,63m間に橋絡される。
上記筒状スペーサ72mは、上記ボルト部材66mの上部側外周を包囲し、保持孔73mの内径に対してガタが発生しない嵌め合いの外径を有し、かつ、上記保持孔73mより若干先端部72aがはみ出る長さに設定されている。
本実施形態では、上記ベアリング部材69mの貫通孔67mの中心軸が車体上下方向に位置するように上記一対の保持部62m,63mが上下に設けられ、ボルト部材66mが上下方向に延長するように縦置きに位置されている。
上記収容部64mに収容されたベアリング部材69mは、上下の筒体70m,71mを除く中央側の外周が球体68mに成形され、このベアリング部材69mの球体68mは、アッパーアーム2の先端側の球状の受孔75mで外周が包囲されて保持している。アッパーアーム2の先端は収容部64mに収容される。受孔75mは上下に開孔して、この開孔部76m,77mよりベアリング部材69mの筒体70m,71mが突出するとともに、中央側がリング状に膨らんで球体68mを包囲し、これにより上部ピックアップ21mとしてのベアリング部材69mは、上記アッパーアーム2の支持片9に対して3次元方向の運動を許容している。
また、筒状スペーサ72mの内径はボルト部材66mのネジ切りされていない上部の基部79mの外径より若干大きく設定され、基部79mの外周と上部の保持孔73mの内周との間に微小な間隙が設けられる。これにより筒状スペーサ72mにボルト部材66mを挿入し易くして、作業性を高めている。
筒状スペーサ72mの下部がベアリング部材69mの一方の筒体71mの上端面に当接して、ボルト頭部65mの押圧力が、筒状スペーサ72mを介してベアリング部材69mの他方の筒体70mに作用するように構成される。
このように、筒状スペーサ72mを介してベアリング部材69mを締め付ける構造であるため、アップライト12の保持部62m,63m及びベアリング部材69mの製造精度がそれ程要求されない構造となっている。
上記構成により、ベアリング部材69mと保持部62m,63mとの間には、若干の間隙を形成できるのでボルト部材66mの組み付け作業性を向上できる。
アップライト保持構造60cは、タイロッド61の先端をアップライト12に取付けるためのものであり、図7において、アップライト12の先端に設けられた後部側の収容部30cに先端が収容されたタイロッドと接続する上部ピックアップ21n(後述するベアリング部材69n)を有し、このタイロッドと接続する上部ピックアップ21nを収容するための収容部64nと、この収容部64n(30c)を介し、上下互いに対向する一対の保持部62m(下枠30a),63m(上枠30b)と、この保持部62m,63m間に橋絡されたボルト頭部65nを有するとともに先端外周がネジ切りされたボルト部材66nと、上記ボルト部材66nが貫通する貫通孔67nを有するとともに、外周が球状に成形された球体68nを有するベアリング部材69nとを有する。このベアリング部材69nの両端には、筒体70n,71nが一体化されている。
この場合、アップライト保持構造60cは、上記ボルト部材66nの上部側の外周側に位置され、かつ、ベアリング部材69nの筒体71nの一端とボルト部材66nの上記ボルト頭部65nとの間に介在された筒状スペーサ72nを備える。他の構成は、アップライト保持構造60bと同一となっている。
すなわち、球体68n、タイロッド61の先端の受孔75n、筒体70n,71n、筒状スペーサ72n、基部79nなどの寸法構成は同一となっている。
本実施形態では、アッパーアーム2,ロアアーム3の先端にアップライト12の上下端を保持するものについて説明したが、アッパーアーム2やロアアーム3が車体に取付けられる部分においても本発明のアップライト保持構造を適用してもよく、また、他のアーム部材、例えばトウ角設定用のアーム,キャンバー角設定用のアームの先端をアップライト(ナックル)に取付け、保持する場合についても、アップライト保持構造60a,60b,60cと同様な構造を適用できる。
なお、ベアリング部材は、球体と筒体からなる構成として説明したが、筒体を備えない球体部分だけのものでもよく、球体部分を固定するときに、球体を貫通する貫通孔の一方の端面が筒状スペーサによって圧接され、他方の端面が取付け部分に押圧されて固定されれば良い。
1 車体、2 アッパーアーム、2a アーム体、2b アーム体、
3 ロアアーム、5 ハブ、6 サスペンション機構、7 接続片、9 支持片、
11 支持片、12 アップライト、13 ハブ取付け孔、13a 取付け孔、
16 下部ピックアップ、21m 上部ピックアップ、21n 上部ピックアップ、
30 枠部、30a 下枠、30b 上枠、30c 収容部、
60a アップライト保持構造、60b アップライト保持構造、
60c アップライト保持構造、61 タイロッド、
62 保持部、62m 保持部、62n 保持部、
63 保持部、63m 保持部、63n 保持部、
64 収容部、64m 収容部、64n 収容部、65 ボルト頭部、
66 ボルト部材、67 貫通孔、68 球体、69 ベアリング部材、70 筒体、
71 筒体、72 筒状スペーサ、72a 先端部、72c 端部、73 保持孔、
74 ネジ孔、75 受孔、76 開孔部、77 開孔部、79 基部、T 車輪。

Claims (5)

  1. 車輪ハブが取付けられるアップライトと、車体側より延長し、かつ上記アップライトの上下に先端が取付けられるアーム部材とよりなるアップライト保持構造であって、
    上記アップライト側に設けられ、収容部を介して互いに対向する一対の保持部と、この保持部間に上記収容部を介し、橋絡されるボルト頭部付きのボルト部材と、
    上記ボルト部材が貫通する貫通孔を有するとともに、外周が球状に成形されたベアリング部材と、
    上記ボルト部材の一端とボルト頭部との間に介在され、上記ベアリング部材の一端を押圧する筒状スペーサを備え、上記アーム部材の先端を上記収容部に収容し、かつ、上記ベアリング部材を包囲するようにして保持するようにしたことを特徴とするアップライト保持構造。
  2. 上記アーム部材は、上記アップライトを軸支するキャスター角又は、キャンバー角又はトウ角を設定するアーム又はタイロッド作動アームから構成したことを特徴とする請求項1に記載のアップライト保持構造。
  3. 上記ボルト部材は、一方の保持部に形成した保持孔より貫通して、この保持孔に中心軸が一致するように他方の保持部に形成したネジ孔に先端側が螺入されることで一対の保持部間に橋絡され、
    上記ボルト部材の一端を包囲するように、かつ、上記保持孔より若干端部がはみ出る長さで上記筒状スペーサを取付けたことを特徴とする請求項1に記載のアップライト保持構造。
  4. 上記ベアリング部材の貫通孔の中心軸が車体前後方向を向くように、ボルト部材が前後方向に延長されるように位置されたことを特徴とする請求項1に記載のアップライト保持構造。
  5. 上記ベアリング部材の貫通孔の中心軸が車体内外方向又は、上下方向を向くようにボルト部材が前後方向に延長されるように位置されたことを特徴とする請求項1に記載のアップライト保持構造。
JP2009061819A 2009-03-13 2009-03-13 アップライト保持構造 Pending JP2010215030A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009061819A JP2010215030A (ja) 2009-03-13 2009-03-13 アップライト保持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009061819A JP2010215030A (ja) 2009-03-13 2009-03-13 アップライト保持構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010215030A true JP2010215030A (ja) 2010-09-30

Family

ID=42974340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009061819A Pending JP2010215030A (ja) 2009-03-13 2009-03-13 アップライト保持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010215030A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019515840A (ja) * 2016-05-09 2019-06-13 ニコラ モーター カンパニー エルエルシーNikola Motor Company LLC 車両のリアサスペンションシステム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019515840A (ja) * 2016-05-09 2019-06-13 ニコラ モーター カンパニー エルエルシーNikola Motor Company LLC 車両のリアサスペンションシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20140143989A1 (en) Method of Connecting Two Components as Well as a Component Connection
JP5141651B2 (ja) 車両固定構造
JP5764608B2 (ja) ブッシュ分力検出装置
JP5946996B2 (ja) サスペンションフレーム構造
JP2010215030A (ja) アップライト保持構造
JP6710470B2 (ja) 車両固定システム及び車両固定システムの組立方法
KR20060028752A (ko) 철도차량용 액슬박스 지지장치
KR100793694B1 (ko) 자동차용 너클의 강도 시험장치
TWI546217B (zh) 有發動機的轉向架
JP6470017B2 (ja) 締結装置、車両のハブベアリング取り付け装置
JP5225819B2 (ja) 揺動回転試験装置
JP2008184140A (ja) 車両用サスペンション装置
CN101680786B (zh) 传感器保持装置
JP2000351311A (ja) 自動車用懸架コイルばね及び該懸架コイルばねを備えたストラット型懸架装置
JP2009204033A (ja) ジョイント部材および同ジョイント部材を備えるリンク部材
JP5836788B2 (ja) 産業用車両のアクスル懸架装置
CN214667596U (zh) 一种汽车橡胶衬套偏摆试验装置
JP2007269233A (ja) サスペンション装置
JP6348356B2 (ja) 車いす用キャスター支持固定部材
KR100738379B1 (ko) 조향장치용 마운팅 부시의 회전 방지 구조
JP7065543B1 (ja) 可搬型端末保持具用のダンパー
CN216791603U (zh) 一种方向盘疲劳测试用定位工装
JP2000108626A (ja) サスペンション装置
JP2011143886A (ja) 車輌のサスペンション構造
JP2006070588A (ja) トグル制振装置の連結構造