JP2010214559A - ボード切削用やすり - Google Patents

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Abstract

【課題】使い勝手の良いボード切削用やすりを提供する。
【解決手段】やすり本体1に、切削部と、この切削部による切削方向を案内する案内部が、前記切削方向に対して直交する方向へ配置されている。このうち切削部は、切削方向に対して直交する方向へ互いに高低差をもって配置された粗目部11及びそれよりも目の粗さが細かい細目部12からなり、案内部は、粗目部11と細目部12との間の段差部13からなる。このため、切削方向が案内部によって案内されるので使い勝手が良く、また、粗目部11による粗削りの後、細目部12による仕上げ削りを行うことができ、その際にやすり本体1を表裏逆向きに持ち替える必要がない。
【選択図】図5

Description

本発明は、切削や研磨用の工具であるやすりに関し、とくに、建築用石膏ボードの切断面を削ったり、面取りしたりする場合に有用なものに関する。
建築工事において、壁や天井のボード張りには石膏ボードが多用されるが、この石膏ボードは、鋸やカッターナイフ等で切断された後、ボード張りの際に石膏ボード同士がぴったりと衝合するように、その切断面を、細長い板状のやすりで削って仕上げている。このような作業に用いられる従来のやすりとしては、下記の先行技術文献に記載されているようなものがある。
特開平11−33824号公報 実用新案登録第3061280号公報
インターネットURL: http://www.miyanaka.com/item/08.html インターネットURL: http://www12.ocn.ne.jp/~yasuri/yasuri_page03.html インターネットURL: http://www.f-file.co.jp/file/tokushu.htm
しかしながら、この種の従来のボードやすりは、押し引きによる切削方向が案内されず、しかも粗目部と細目部が表裏に設けられているものが多く、このため粗目部による粗削りの後で細目部による仕上げ削りをする場合には、やすりを表裏逆向きに持ち替える必要があり、使い勝手が悪かった。
本発明は、上述のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、使い勝手の良いボード切削用やすりを提供することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係るボード切削用やすりは、やすり本体に、切削部と、この切削部による切削方向を案内する案内部が、前記切削方向に対して直交する方向へ配置されたことを特徴とする。
請求項2の発明に係るボード切削用やすりは、請求項1に記載の構成において、切削部が切削方向に対して直交する方向へ複数配置され、各切削部における目の粗さが互いに同じであることを特徴とする。
請求項3の発明に係るボード切削用やすりは、請求項1に記載の構成において、切削部が切削方向に対して直交する方向へ複数配置され、各切削部における目の粗さが互いに異なることを特徴とする。
請求項4の発明に係るボード切削用やすりは、請求項1に記載の構成において、切削部が切削方向に対して直交する方向へ互いに高低差をもって複数配置され、案内部が、前記複数の切削部間の段差部からなることを特徴とする。
請求項5の発明に係るボード切削用やすりは、請求項1に記載の構成において、切削部が切削方向に対して直交する方向へ複数配置され、案内部が、やすり本体の縁又は複数の切削部の間に沿って設けられた案内壁からなることを特徴とする。
請求項1の発明に係るボード切削用やすりによれば、切削部による切削方向が案内部によって案内されるので使い勝手が良い。
請求項2の発明に係るボード切削用やすりによれば、請求項1による効果に加え複数の切削部における目の粗さが互いに同じであるため、特定の切削部に目詰まりや摩耗を生じても、他の切削部で切削を行うことができる。
請求項3の発明に係るボード切削用やすりによれば、請求項1による効果に加え、粗目部による粗削りの後、細目部による仕上げ削りを行うことができ、粗目部と細目部が切削方向に対して直交する方向へ配置されているため、粗削りの後仕上げ削りに移行する際に、粗目部と細目部を表裏に配置した場合のようにやすり本体を表裏逆向きに持ち替える必要がなく、使い勝手を良くすることができる。
請求項4及び請求項5の発明に係るボード切削用やすりによれば、請求項1による効果に加え、段差部あるいは案内壁が、やすり本体の押し引きを切削方向へ案内する作用を有するため、作業性を向上することができる。
本発明に係る実施の形態のボード切削用やすりを示す正面側の斜視図である。 本発明に係る実施の形態のボード切削用やすりを示す正面図である。 やすり本体の粗目部の一部を拡大して示す斜視図である。 やすり本体の細目部の一部を拡大して示す斜視図である。 切削突起の配置及び切削粉の流れを示す説明図である。 図2のVI−VI’線で切断して示す断面図である。 図2のVII−VII’線で切断して示す断面図である。 使用状態を図2のVI−VI’線で切断して示す断面図である。 本発明に係る他の実施の形態のボード切削用やすりを示す正面側の斜視図である。
以下、本発明に係るボード切削用やすりの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
この実施の形態におけるボード切削用やすりは、図1、図6及び図7などに示されるように、やすり本体1と、その背面側に取り付けられたグリップ2とからなり、片手で持ち易い大きさに形成されている。
やすり本体1はアルミニウムやアルミニウム合金、マグネシウムやマグネシウム合金、チタン、ベリリウムなどの軽量で耐摩耗性の良い金属、あるいはセラミックス又は樹脂からなるものであって、その長手方向へ延びる一対の切削部11,12が形成されている。なお、この形態において、切削部11,12による切削方向はやすり本体1の長手方向である。
一方の切削部11は、相対的に目が粗く(以下、粗目部11という)、他方の切削部12は、相対的に目の粗さが細かく(以下、細目部12という)、この粗目部11と細目部12は、段差部13を介して互いに高低差をもって、切削方向と直交する方向、言い換えればやすり本体1の幅方向に並んでいる。また、粗目部11における細目部12と反対側の縁に沿って案内壁14が形成され、細目部12における粗目部11と反対側の縁に沿って入り隅仕上げ部15が形成されている。段差部13と案内壁14は、やすり本体1の長手方向へ、互いに平行に延びている。
粗目部11は、細目部12との間の段差部13及びその反対側の案内壁14によって、相対的に陥没した状態に形成されており、図2及び図5にも示されるように、前記段差部13と案内壁14との間をやすり本体1の幅方向へ延びる多数の梁101を有する。そして隣り合う梁101,101の間は、それぞれ切削粉排出窓102となっている。
図3及び図5に示されるように、粗目部11における各梁101には、やすり本体1の長手方向一方を向いて梁101の一端面101aと略面一の切削面111aを有する複数の切削突起111からなる第一の突起群110Aと、やすり本体1の長手方向他方を向いて梁101の他端面101bと略面一の切削面112aを有する複数の切削突起112からなる第二の突起群110Bが形成されている。したがって第一の突起群110Aと第二の突起群110Bは、やすり本体1の長手方向交互に存在している。
切削突起111,112は、やすり本体1の長手方向への投影形状が梁101の上面を底辺とする二等辺三角形状を呈し、かつ図5に示される平面投影形状が切削面111a,112aを底辺とする二等辺三角形状を呈する三角錐状に形成されている。
また、図5に示されるように、第一の突起群110Aの各切削突起111と、これに第二の突起群110Bを介して隣接する第一の突起群110Aの各切削突起111、言い換えれば任意の位置の梁101における第一の突起群110Aの切削突起111と、前記梁101と隣り合う梁101における第一の突起群110Aの切削突起111は、やすり本体1の幅方向へ互いに僅かなずれδ1をもって形成されている。
同様に、第二の突起群110Bの各切削突起112と、これに第一の突起群110Aを介して隣接する第二の突起群110Bの各切削突起112、言い換えれば任意の位置の梁101における第二の突起群110Bの切削突起112と、前記梁101と隣り合う梁101における第二の突起群110Bの切削突起112は、やすり本体1の幅方向へ互いに僅かなずれδ1をもって形成されている。また、第一の突起群110A,110Aのずれの方向と、第二の突起群110B,110Bのずれの方向は、互いに逆向きである。
したがって、梁101上で互いに背向している第一の突起群110Aの切削突起111と第二の突起群110Bの切削突起112、及び切削粉排出窓102を介して互いに対向している第一の突起群110Aの切削突起111と第二の突起群110Bの切削突起112も、やすり本体1の幅方向へ互いにずれており、そのずれの大きさは、図5に符号δ2,δ3で示されるように、漸次変化している。
またこのため、図6及び図7に示されるように、粗目部11における切削突起111,112の尖端部は、長手方向から見るとほぼ直線的に並んだ状態となっている。
やすり本体1における各梁101の底面には、三角錐状をなす各切削突起111,112における切削面111a,112a以外の二斜面の裾に沿って略V字形に延びる細溝113,114が形成され、この細溝113,114は、梁101,101間の切削粉排出窓102に開放されている。
なお、各切削粉排出窓102における細目部12側の端部102aは、図1及び図6に示されるように、段差部13へ延びている。
一方、細目部12は、図1に示されるように、段差部13によって粗目部11より相対的に高く形成されており、やすり本体1の幅方向へ延びる多数の帯状隆起部103を有する。そして隣り合う帯状隆起部103,103の間は、それぞれ切削粉排出溝104となっている。
図4及び図5に示されるように、細目部12における各帯状隆起部103には、やすり本体1の長手方向一方を向いて帯状隆起部103の一端面103aと略面一の切削面121aを有する複数の切削突起121からなる第一の突起群120Aと、やすり本体1の長手方向他方を向いて帯状隆起部103の他端面103bと略面一の切削面122aを有する複数の切削突起122からなる第二の突起群120Bが形成されている。したがって第一の突起群120Aと第二の突起群120Bは、やすり本体1の長手方向交互に存在している。
切削突起121,122は、やすり本体1の長手方向への投影形状が帯状隆起部103の上面を底辺とする二等辺三角形状を呈し、かつ図5に示される平面投影形状が切削面121a,122aを底辺とする二等辺三角形状を呈する三角錐状に形成されている。
細目部12における帯状隆起部103及び切削粉排出溝104は、粗目部11における梁101及び切削粉排出窓102よりもやすり本体1の長手方向に対する幅が小さく、細目部12における切削突起121,122は、粗目部11における切削突起111,112よりも、大きさ及び突設間隔が小さい(目が細かい)ものとなっている。
また、細目部12も粗目部11と同様、第一の突起群120Aの各切削突起121と、これに第二の突起群120Bを介して隣接する第一の突起群120Aの各切削突起121、言い換えれば任意の位置の帯状隆起部103における第一の突起群120Aの切削突起121と、前記帯状隆起部103と隣り合う帯状隆起部103における第一の突起群120Aの切削突起121は、細目部12による切削方向と直交する方向(やすり本体1の幅方向)へ互いに僅かなずれδ4をもって形成されている。
同様に、第二の突起群120Bの各切削突起122と、これに第一の突起群120Aを介して隣接する第二の突起群120Bの各切削突起122、言い換えれば任意の位置の帯状隆起部103における第二の突起群120Bの切削突起122と、前記帯状隆起部103と隣り合う帯状隆起部103における第二の突起群120Bの切削突起122は、やすり本体1の幅方向へ互いに僅かなずれδ4をもって形成されている。また、第一の突起群120A,120Aのずれの方向と、第二の突起群120B,120Bのずれの方向は、互いに逆向きである。
したがって、帯状隆起部103上で互いに背向している第一の突起群120Aの切削突起121と第二の突起群120Bの切削突起122、及び切削粉排出溝104を介して互いに対向している第一の突起群120Aの切削突起121と第二の突起群120Bの切削突起122も、やすり本体1の幅方向へ互いにずれており、そのずれの大きさは、図5に符号δ5,δ6で示されるように、漸次変化している。
またこのため、図6及び図7に示されるように細目部12でも、切削突起121,122の尖端部は、長手方向から見るとほぼ直線的に並んだ状態となっている。
入り隅仕上げ部15は、細目部12における粗目部11と反対側の縁に沿って形成された切削歯151と、そこから前記細目部12に対して略垂直に立ち上がる切削歯152からなる。また、この切削歯151,152は、急勾配の斜面と緩勾配の斜面が交互に形成されることによる方向性をもっており、その方向性は、やすり本体1の長手方向中央部を境にして互いに逆向きに設定されている。
グリップ2は、AS樹脂、ABS樹脂、アクリル、ポリカーボネート、メラミン等の硬質プラスチックあるいはゴム・エラストマー等の弾性体で成形されたものであって、図6及び図7に示されるように、やすり本体1における案内壁14の外側面に接合された側壁部21と、やすり本体1における案内壁14と反対側(入り隅仕上げ部15側)から立ち上がる内壁部16の外側面に接合された側壁部22と、これら両側壁部21,22間をアーチ状に延びてやすり本体1の背面側を覆うように形成された背部23と、側壁部22側の長手方向両端を塞ぐように形成された端壁部24(図では一方の端壁部のみ示す)とからなる。両側壁部21,22の外側面には、滑り止めのための凹凸が形成されている。
また、やすり本体1の背面側には、グリップ2によって収容部3が画成されている。この収容部3は、やすり本体1の切削粉排出窓102から排出される切削粉を収容するためのものである。
以上のように構成された図示の形態のボード切削用やすりは、図8に示されるように、建物の壁面や、天井等に張り付ける内装用の石膏ボードBを、不図示のカッターや鋸などによって所定の寸法に切断してから、張り付けの際に隙間なく衝合した状態となるように、この石膏ボードBの縁部を削るために用いられるものである。
このボード切削用やすりによれば、グリップ2が片手で握ることのできる大きさで、握りやすいかまぼこ型であり、しかも軽量であるため手が疲れにくく、使い勝手が良い。
そして石膏ボードBの縁部を例えば粗目部11で切削する場合、先に説明した図5などに示されるように、粗目部11は、切削突起111,112の向きがやすり本体1の長手方向に対して互いに逆向きの第一の突起群110Aと第二の突起群110Bが交互に形成されているため、やすり本体1を長手方向へ押す(例えば図5のV1方向へ移動させる)ことによる切削行程と、引く(例えば図5のV2方向へ移動させる)ことによる切削行程とで切削量や切削抵抗の方向性がなく、この点でも使いやすいものとなっている。
また、図8に示されるように、石膏ボードBの縁部を粗目部11で切削する場合、案内壁14の内側面14a又は段差部13を石膏ボードBに当てることによって、切削方向、すなわち図8の断面と直交する方向への押し引きの動作がやすり本体1の長手方向へ案内されるので切削が容易になり、石膏ボードBの側面に対する被切削面の直角度も容易に確保することができる。
しかも、粗目部11における切削突起111,112が、幅方向へそれぞれ僅かなずれδ1をもって徐々にずれて設けられているので、石膏ボードBの被切削面に切削突起111,112による顕著な条痕(溝状の切削痕)が形成されにくく、万遍なく削ることができる。
また、粗目部11による切削過程で発生する切削粉(石膏の微粉末)Pは、その大部分が、図3又は図5に示される第一の突起群110Aの切削突起111の切削面111aによって押し出され、あるいは第二の突起群110Bの切削突起112の切削面112aによって押し出されるようにして、図8に示されるように切削粉排出窓102からその背面側の収容部3へ排出される。
しかも、やすり本体1を図5におけるV1方向、すなわち第一の突起群110Aの切削突起111による切削面111aが向いた方向へ動かすことによる切削過程で、前記切削面111aからその反対側(V2方向)へ回り込んだ切削粉は、切削粉排出窓102へ円滑に排出され、逆にやすり本体1を図5におけるV2方向、すなわち第二の突起群110Bの切削突起112による切削面112aが向いた方向へ動かすことによる切削過程で、前記切削面112aからその反対側へ(V1方向)回り込んだ切削粉は、切削粉排出窓102へ円滑に排出される。このため、粗目部11に切削粉が詰まって切れ味が低下するのを有効に防止することができる。
そして、切削粉排出窓102から排出される切削粉Pは、その大部分がやすり本体1の背面側の収容部3へ落下し、収容される。このため、内装工事現場に切削粉が散乱して床面や壁面、あるいは作業者の衣服等を汚損するのを最小限に抑制することができ、空中に舞い上がった切削粉を吸い込んでしまうことによる作業者の健康への悪影響も極力防止することができる。
収容部3内に溜まった切削粉Pは、粗目部11の長手方向両側に位置して開設された開口部3aあるいは切削粉排出窓102から容易に廃棄することができる。
また、やすり本体1は粗目部11と細目部12を備えるため、粗目部11による粗削りの後、細目部12による仕上げ削りを行うことができる。そしてこの粗目部11と細目部12はやすり本体1の幅方向に並んでいるため、粗目部11による粗削りの後で細目部12による仕上げ削りに移行する際には、粗目部と細目部を表裏に配置したものと異なり、やすり本体1を表裏逆向きに持ち替える必要がなく、この点でも使い勝手が良い。
石膏ボードBの縁部を細目部12で仕上げ切削する場合、先に説明した図5などに示されるように、この細目部12も、切削突起121,122の向きがやすり本体1の長手方向に対して互いに逆向きの第一の突起群120Aと第二の突起群120Bが交互に形成されているため、やすり本体1を長手方向へ押す(例えば図5のV1方向へ移動させる)ことによる切削行程と引く(例えば図5のV2方向へ移動させる)ことによる切削行程とで切削量や切削抵抗の方向性がなく、使い勝手が良い。
また、細目部12における切削突起121,122も、幅方向へそれぞれ僅かなずれδ4をもって徐々にずれて設けられているので、石膏ボードの被切削面に切削突起121,122による顕著な条痕(溝状の切削痕)が形成されにくく、万遍なく削ることができる。
また、細目部12による切削過程で発生する切削粉は、図4又は図5に示される第一の突起群120Aの切削突起121の切削面121aによって押し出され、あるいは第二の突起群120Bの切削突起122の切削面122aによって押し出されるようにして、切削粉排出溝104から排出される。このため、細目部12に切削粉が詰まって切れ味が低下するのを有効に防止することができる。
さらに、入り隅仕上げ部15は、複数の石膏ボードにより形成される入り隅部などの仕上げ切削をするのに便利である。
なお、上述した図示の実施の形態では、粗目部11と細目部12を、段差部13を介して互いに高低差をもって設けたが、粗目部11と細目部12を同一高さにして、両者間に、案内壁14と平行すなわちやすり本体1の長手方向へ延びる第二の案内壁を設けても良い。このようにすれば、細目部12による仕上げ切削の際にも押し引きのガイドとすることができる。
図9は、本発明に係るボード切削用やすりの他の形態を示すものである。すなわち図9に示される形態では、互いに同じ高さでやすり本体1の長手方向へ延びる一対の粗目部11,11と、やすり本体1の幅方向両側の縁に沿ってやすり本体1の長手方向へ延びる複数(図示の例では一対)の案内壁14,14と、前記粗目部11,11の間に沿ってやすり本体1の長手方向へ延びる第二の案内壁17が、やすり本体1の幅方向へ並んで設けられている。
各粗目部11の構成や、グリップ2などは、先に説明した実施の形態と同様に構成することができる。
この形態によれば、使用頻度が多い粗目部11が複数設けられているので、たとえ一方の粗目部に目詰まりを生じたりしても他方の粗目部を用いることができ、摩耗による使用寿命も長久化することができる。しかもいずれの粗目部11を使用する際にも、押し引きによる切削方向が案内壁14と第二の案内壁17によって案内されるので、使い勝手が良い。
なお、切削方向を案内する案内部としては、上述の各形態で説明したような段差部13や案内壁14、第二の案内壁17のほかにも、やすり本体1の長手方向へ並んだ複数の板状又は柱状の突起からなるものなど、種々の形態が考えられる。
1 やすり本体
11 粗目部(切削部)
12 細目部(切削部)
13 段差部(案内部)
14 案内壁(案内部)
15 入り隅仕上げ部(切削部)
17 第二の案内壁(案内部)
111,112,121,122 切削突起
111a,112a,121a,122a 切削面

Claims (5)

  1. やすり本体に、切削部と、この切削部による切削方向を案内する案内部が、前記切削方向に対して直交する方向へ配置されたことを特徴とするボード切削用やすり。
  2. 切削部が切削方向に対して直交する方向へ複数配置され、各切削部における目の粗さが互いに同じであることを特徴とする請求項1に記載のボード切削用やすり。
  3. 切削部が切削方向に対して直交する方向へ複数配置され、各切削部における目の粗さが互いに異なることを特徴とする請求項1に記載のボード切削用やすり。
  4. 切削部が切削方向に対して直交する方向へ互いに高低差をもって複数配置され、案内部が、前記複数の切削部間の段差部からなることを特徴とする請求項1に記載のボード切削用やすり。
  5. 切削部が切削方向に対して直交する方向へ複数配置され、案内部が、やすり本体の縁又は複数の切削部の間に沿って設けられた案内壁からなることを特徴とする請求項1に記載のボード切削用やすり。
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