JP2010214384A - 鋳型ばらし装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 砂塊を粉砕する粉砕機構を低コストで短時間に修理又は交換できるようにする。
【解決手段】 鋳型12を載せて所定高さに支持する鋳型支持部材10と、鋳型支持部材10に載せた鋳型12を下方から叩打部材7を介して叩打する叩打機5と、破砕された鋳型12の砂塊を下方へ誘導するホッパー9と、ホッパー9から落下した砂塊を叩打機5の振動を利用して粉砕する粉砕機構2と、ホッパー9を粉砕機構2の上方位置に設置する支柱8と、粉砕機構2で粉砕された砂を排出するシュート6とで構成し、粉砕機構2は叩打機5の上面に対して分離自在に取り付け、ホッパー9は支柱8に対して分離自在に取り付け、叩打部材7は粉砕機構2の内側を介して叩打機5に対して分離自在に取り付け、鋳型支持部材10はホッパー9の上端で且つ叩打部材7と干渉しない位置に架設した構造とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、鋳造後に鋳型を叩打して破砕し、鋳物砂と鋳造品とに分離する鋳型ばらし装置に関する。
従来、鋳物工場においては、鋳造後に鋳型を鋳物砂と鋳造品とに分離する際、鋳型ばらし装置を使用している。この装置は、鋳型を載せて所定高さに支持するワイヤー状の鋳型支持部材と、鋳型支持部材に載せた鋳型を下方から叩打する叩打機と、破砕された鋳型の砂塊を叩打機の振動を利用して粉砕するスノコ状の粉砕機構と、粉砕機構で粉砕された砂を排出するシュートとで構成されている。
ところで、前記技術の鋳型ばらし装置を長期間使用していると、砂塊の粉砕や地金の落下等により粉砕機構が摩耗又は破損し易く、部分的な取り替え修理が多発していた。しかし、従来の鋳型ばらし装置は各部が一体的に製作されていたから、損耗した粉砕機構のみを部分交換することは困難で、多額の交換費用と工事日数と人員を必要としていた。また、場合によっては鋳型ばらし装置そのものを交換しなくてはならなかった。
特開2004−90028号公報
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、損耗した粉砕機構を低コストで短時間に修理又は交換できる鋳型ばらし装置を提供することにある。
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 鋳造後に鋳型を叩打して破砕し、鋳物砂と鋳造品とに分離する鋳型ばらし装置であって、鋳型を載せて所定高さに支持する鋳型支持部材と、鋳型支持部材に載せた鋳型を下方から叩打部材を介して叩打する叩打機と、破砕された鋳型の砂塊を下方へ誘導するホッパーと、ホッパーから落下した砂塊を叩打機の振動を利用して粉砕する粉砕機構と、ホッパーを粉砕機構の上方位置に設置する支柱と、粉砕機構で粉砕された砂を排出するシュートとで構成され、粉砕機構は叩打機の上面に対して分離自在に取り付け、ホッパーは支柱に対して分離自在に取り付け、叩打部材は粉砕機構の内側を介して叩打機に対して分離自在に取り付け、鋳型支持部材はホッパーの上端で且つ叩打部材と干渉しない位置に架設した構造であることを特徴とする、鋳型ばらし装置
にある。
本発明によれば、砂塊の粉砕や地金の落下等で粉砕機構が摩耗又は破損して使用不能になると、叩打部材を叩打機から分離し、ホッパーを支柱から分離し、粉砕機構を叩打機から分離して交換する。したがって、以下の効果を奏する。
1)粉砕機構を短時間に修理又は交換できるようになり、ばらし作業を早期に再開できる。
2)修理及び交換に伴う費用を大幅に削減できる。
3)分離及び再組立てが容易であるから、従来より大型の装置の製造が可能になり、しかも部品の共通化により多様な型の装置を低コストで製造できる。
4)鋳型ばらし装置の使用可能期間を大幅に延長できる。
実施例の粉砕機構の平面図である。 実施例の粉砕機構の正面図である。 実施例の粉砕機構の側面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 実施例の鋳型ばらし装置の正面図である。 実施例の鋳型ばらし装置の一部を省略した平面図である。 実施例の鋳型ばらし装置の分離状態を示す正面図である。
以下、本発明を実施するための形態を実施例と図面に基づいて具体的に説明する。
図1は実施例の粉砕機構の平面図、図2は実施例の粉砕機構の正面図、図3は実施例の粉砕機構の側面図、図4は図1のA−A断面図、図5は図1のB−B断面図、図6は実施例の鋳型ばらし装置の正面図、図7は実施例の鋳型ばらし装置の一部を省略した平面図、図8は実施例の鋳型ばらし装置の分離状態を示す正面図である。
図中、1は鋳型ばらし装置、2は粉砕機構、2aは外枠、2bは鋼板、2cは丸鋼、2dはスノコ、2eは開口、2fはL字部、2gはボルト穴、2hは平板、2iはワイヤー、3は架台、4はバネ、5は叩打機、5aは振動モーター、5bは支脚、6はシュート、7は叩打部材、8は支柱、9はホッパー、9aは支脚、9bは排出口、10は鋳型支持部材、11はボルト、12は鋳型である。
本実施例の粉砕機構2は、図1〜5に示すように、コ型鋼材を枠組みして平面四角形状の外枠2aを形成し、その外枠2aの対向する内側に多数枚の細長い縦向きの鋼板2bを列設し、多数本の丸鋼2cを鋼板2bに貫通させて鋼板2bと直交する方向に架設し、その多数枚の鋼板2bと多数本の丸鋼2cとで砂塊を粉砕するためのスノコ2dを形成している。
また、スノコ2dには叩打機5の支脚5bを連通させるための開口2eを4箇所形成し、鋼板2bの両端部にはホッパー9の排出口9bの縁部を非接触で介入させるためのL字部2fを切り欠き、外枠2aの下側のフランジには多数のボルト穴2gを穿孔し、外枠2aの上面周囲には平板2hを斜設し、その平板2hでホッパー9の排出口9bを内側で支持して砂の漏出を防止できるようにし、鋼板2bの上端には補強用のワイヤー2iを取り付けている。
叩打機5は架台3にバネ4を介して揺動可能に取り付けている。叩打機5は振動モーター5aを備え、上面に叩打部材7を取り付けるための支脚5bを4体突設し、その支脚5bの先端のフランジにボルト穴(図示せず)を穿孔し、中央部には粉砕された砂を側方へ排出するシュート6を取り付けている。叩打部材7は板状で一対有し、その下端の左右のフランジにボルト穴(図示せず)を穿孔し、一対の叩打部材7同士を連結して枠状に構成している。
架台3の外周には支柱8を4本立設し、その支柱8の先端のフランジにボルト穴(図示せず)を穿孔している。ホッパー9は外周に支脚9aを4体備え、その支脚9aの先端のフランジにボルト穴(図示せず)を穿孔し、下端の排出口9bは粉砕機構2の平板2hの内側に挿入できる寸法に形成している。鋳型支持部材10はワイヤーで構成され、ホッパー9の上端の両側位置で且つ叩打部材7と干渉しない位置に架設している。
本実施例の鋳型ばらし装置1は、図6,7に示すように、叩打機5の上面に粉砕機構2をその開口2eに支脚5bを連通させて配置し、叩打機5と粉砕機構2とをボルト11で固定する。ホッパー9はその排出口9bを粉砕機構2の平板2hの内側にゴム板等を介して挿入し、支脚9aと支柱8とをボルト11で固定する。叩打部材7はホッパー9内に配置し、叩打機5の支脚5bとボルト11で固定する。
鋳造後の鋳型12を鋳型支持部材10上に載せて振動モーター5aを作動させると、叩打機5が上下揺動して叩打部材7が鋳型12の底面を叩打し、その衝撃で鋳型12が破砕されて鋳物砂と鋳造品とに分離される。破砕された砂塊や地金はホッパー9を通じて粉砕機構2に落下し、叩打機5の振動により砂塊が粉砕機構2のスノコ2dで粉砕されて砂になり、その砂と地金がシュート6で側方へ排出される。
この砂塊の粉砕や地金の落下で鋼板2bと丸鋼2cとワイヤー2iが摩耗又は破損して使用不能になると、図8に示すように各ボルト11をそれぞれ取り外し、叩打部材7を叩打機5の支脚5bから分離し、ホッパー9の支脚9aを支柱8から分離し、粉砕機構2を叩打機5から分離して交換する。組み立ては逆の手順で行う。
本発明の技術は、鋳造後に鋳型を叩打して破砕し、鋳物砂と鋳造品とに分離する用途に利用される。
1 鋳型ばらし装置
2 粉砕機構
2a 外枠
2b 鋼板
2c 丸鋼
2d スノコ
2e 開口
2f L字部
2g ボルト穴
2h 平板
2i ワイヤー
3 架台
4 バネ
5 叩打機
5a 振動モーター
5b 支脚
6 シュート
7 叩打部材
8 支柱
9 ホッパー
9a 支脚
9b 排出口
10 鋳型支持部材
11 ボルト
12 鋳型

Claims (1)

  1. 鋳造後に鋳型を叩打して破砕し、鋳物砂と鋳造品とに分離する鋳型ばらし装置であって、鋳型を載せて所定高さに支持する鋳型支持部材と、鋳型支持部材に載せた鋳型を下方から叩打部材を介して叩打する叩打機と、破砕された鋳型の砂塊を下方へ誘導するホッパーと、ホッパーから落下した砂塊を叩打機の振動を利用して粉砕する粉砕機構と、ホッパーを粉砕機構の上方位置に設置する支柱と、粉砕機構で粉砕された砂を排出するシュートとで構成され、粉砕機構は叩打機の上面に対して分離自在に取り付け、ホッパーは支柱に対して分離自在に取り付け、叩打部材は粉砕機構の内側を介して叩打機に対して分離自在に取り付け、鋳型支持部材はホッパーの上端で且つ叩打部材と干渉しない位置に架設した構造であることを特徴とする、鋳型ばらし装置。
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