JP2010212632A - リアクトル - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルやコアを効率よく冷却でき、かつノイズを低減できるリアクトルを提供する。
【解決手段】磁性粉末混合樹脂からなるコア4と、コイル2と、放熱用の柱状部材3とを備える。柱状部材3の端部に拡径部5が形成されている。この拡径部5は、軸線方向外側に向かうほど外径が次第に大きくなるテーパ部5aと、そのテーパ部5aの軸線方向外側に位置し外周面50が面取り状にされた面取り部5bとからなる。コア4の外表面40と柱状部材3との接触位置は面取り部5b上に位置している。これにより、コア4と柱状部材3との間に隙間ができにくくなり、コイル2が振動しても、隙間によってノイズが発生する不具合が起きにくくなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、放熱性に優れ、かつノイズが少ないリアクトルに関する。
従来から、車両用のインバータ等に用いられるリアクトルが知られている(下記特許文献1参照)。図16に、従来のリアクトル90の断面図を示す。図示するごとく、このリアクトル90は、絶縁樹脂の中に磁性体の粉末を分散させた磁性粉末混合樹脂からなるコア91と、コイル92と、放熱用の柱状部材95とを備えている。
図示するごとく、柱状部材95の両端部は中央から離れるほど大径化して裾引き状になっている。このような形状にするのは、ケース94との接触面積を大きくし、コイル92が発した熱をケース94に効率よく伝えるためである。
柱状部材95の裾引き部分95aとコア91との間には、図17に示すごとく、隙間96が形成されている。このように隙間96が形成されるのは、以下の理由による。すなわち、リアクトル90を製造する際に、まず成形用の型(図示しない)を別途用意し、この型に柱状部材95及びコイル92を配置し、液状のコア材を流し込み、固化して冷却する。これにより、上記柱状部材95、コイル92、コア91が一体化した部材を形成する。このようにすると、冷却時にコア91の体積が収縮するため、裾引き部分95aとコア91との間に隙間96が形成されるのである。
特開2008−198981号公報
ところが、上記コイル92には交流電流が流れるため、電流間に作用する力(アンペールの力)によってコイル92が振動するという問題がある。従来のリアクトル90は隙間96が形成されているため、コイル92の振動によってコア91の表面91aが裾引き部分95aに接触し、ノイズが発生しやすい。
一方、リアクトル90は車両用のインバータに使用されているため、大電流が流れる。そのためコイル92の振動の振幅が特に大きくなり、ノイズが大きくなりやすい。また、車両用であるため、乗員に不快感を与えないよう、ノイズを少しでも低減することが望まれている。
また、車両を走行させている間は電流によってリアクトルの温度が上昇し、使用しない間は冷えるため、温度差が大きい。図18に示すごとく、コア91と、柱状部材95と、接着層93の熱膨張率が互いに異なるため、加熱および冷却を繰り返すと図の矢印方向に力が加わり、隙間96が徐々に拡大していくという問題がある。
ノイズを低減するためには、柱状部材95を取り除けばよいが、これを無くすとコイル92やコア91の冷却効率が上がらない。そのため、コイル92やコア91を効率よく冷却でき、かつノイズを低減できるリアクトル90が望まれている。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、コイルやコアを効率よく冷却でき、かつノイズを低減できるリアクトルを提供しようとするものである。
本発明は、絶縁樹脂の中に磁性体の粉末が分散した磁性粉末混合樹脂からなるコアと、
該コア内に埋設され、通電により磁束が発生するコイルと、
上記コイルの内側に位置し、該コイルの軸線方向を向く柱状に形成されるとともに、軸線方向両端面をコア外表面から露出させた状態で上記コア内に埋設された柱状部材とを備え、
上記柱状部材は、その両端部のうち少なくとも一方の端部に、軸線方向中央部よりも外径が大きい拡径部が形成され、該拡径部は、上記軸線方向外側に向かうほど外径が次第に大きくなるテーパ部と、該テーパ部の軸線方向外側に位置し上記テーパ部表面の延長方向よりも軸線方向に近づくように外周面が面取り状にされた面取り部とを有し、
上記コアの外表面と上記柱状部材との接触位置は上記面取り部上に位置していることを特徴とするリアクトルにある(請求項1)。
上記発明によると、柱状部材に拡径部が形成されている。拡径部は、上記テーパ部と面取り部とからなり、コアの外表面と柱状部材との接触位置は面取り部上に位置している。
このようにすると、コアの外表面はテーパ部の表面にかかるのではなく、面取り部の外周面にかかることになる。面取り部の外周面は、テーパ部の外周面と比較して、軸線を中心軸とした円筒に近い形状をしている。
上述のように、成形用の型に液状のコア材を流し込み、冷却して固化することによりコアを製造する場合は、冷却時にコアの体積が縮小する。しかし上記構成にすると、このような製法を用いた場合でも、面取り部の外周面が円筒に近い形状をしているため、コアが軸線方向に収縮しても、コアと柱状部材との間に隙間ができにくくなる。
そのため、コイルの振動によってコアが振動した場合でも、従来のように隙間96(図17参照)においてコア91の表面91aが柱状部材95に当たらなくなり、ノイズが発生しにくくなる。
一方、本発明では、コアやコイルから発生した熱が柱状部材を通って外部に伝達されるため、コア等を効率よく冷却することができる。
以上のごとく、本発明によれば、コイルやコアを効率よく冷却でき、かつノイズを低減できるリアクトルを提供することができる。
実施例1における、リアクトルの分解斜視図。 実施例1における、リアクトルの断面図。 図2の要部拡大図 実施例1における、リアクトルの製造工程説明図。 図4に続く図。 図5に続く図。 図6に続く図。 図7に続く図。 図8に続く図。 実施例1における、リアクトルを用いた回路図。 実施例1における、リアクトルに流れる電流の説明図。 実施例1における、リアクトルの温度変化を説明するための図。 実施例2における、リアクトルの断面図。 実施例3における、リアクトルの要部拡大断面図。 比較例における、リアクトルの要部拡大断面図。 従来例における、リアクトルの断面図。 従来例における、リアクトルの要部拡大図。 従来例における、リアクトルの要部拡大図。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記面取り部の周辺領域における、上記コアの上記外表面は、上記面取り部に近づくほど軸線方向外側に向かうように湾曲した形状になっていることが好ましい(請求項2)。
このようにすると、コアと柱状部材との間に隙間が一層、できにくくなる。そのため、コイルの振動に起因するノイズが発生しにくい。
なお、上記製法(型にコア材を流し込んで固化し、冷却する)を用いる場合は、特に加工を施さなくても、コア材に作用する表面張力によって、自然に上記形状にすることができる。
また、上記コアと、上記柱状部材と、上記コイルとを収納する収納ケースを備え、上記コアの外表面と、上記収納ケースの内面との間に、上記コアを接着する接着層が介在していることが好ましい(請求項3)。
従来のリアクトルでは、図18に示すごとく、コア91と、柱状部材95と、接着層93との熱膨張率が異なるため、加熱と冷却を繰り返しているうちに隙間96が徐々に拡大するという問題があった。すなわち、接着層が存在する場合は、ノイズが徐々に大きくなりやすい。
しかし本発明を用いれば、コアと柱状部材との間に隙間ができないため、上記問題が生じにくい。したがって、接着層が存在する状態で本発明を適用すると、その効果が特に大きい。
また、上記収納ケースの底面に、上記柱状部材の端面が接触していることが好ましい(請求項4)。
このようにすると、コイルとコアから発生した熱が柱状部材を通り、さらに収納ケースに伝わるため、冷却効率を特に高くすることができる。
また、上記柱状部材の両方の端部に上記拡径部が形成されていることが好ましい(請求項5)。
このようにすると、柱状部材に拡径部が2箇所形成されているため、放熱効率を特に高くすることができる。例えば、金属製の板を使って収納ケースに蓋をする。そして、柱状部材の一方の拡径部が収納ケースの底面に接触し、他方の拡径部が上記蓋に接触するようにすれば、コイル等から発生した熱が収納ケースと蓋との双方に伝達されるため、放熱効率が特に高くなる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかるリアクトルにつき、図1〜図12を用いて説明する。
図1は本例のリアクトル1の分解斜視図であり、図2はその断面図である。本例のリアクトル1は、図1、図2に示すごとく、絶縁樹脂の中に磁性体の粉末が分散した磁性粉末混合樹脂からなるコア4を備える。また、通電により磁束が発生するコイル2がコア4内に埋設されている。そして、コイル2の内側に位置し、コイル2の軸線方向を向く柱状に形成されるとともに、軸線方向両端面51,52をコア外表面40から露出させた状態でコア4内に埋設された柱状部材3を備える。
柱状部材3は、その両端部のうち少なくとも一方の端部に、軸線方向中央部30よりも外径が大きい拡径部5が形成され、拡径部5は、軸線方向外側に向かうほど外径が次第に大きくなるテーパ部5aと、テーパ部5aの軸線方向外側に位置しテーパ部表面500の延長方向よりも軸線方向に近づくように外周面50が面取り状にされた面取り部5bとを有している。
また、図3に示すごとく、コア4の外表面40と柱状部材3との接触位置41は面取り部5b上に位置している。
以下、詳述する。
本例のコア4は、磁性体の粉末として鉄粉を用い、絶縁樹脂としてエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を用いている。また、コイルは銅線を巻き回して形成されている。柱状部材3および収納ケース7はアルミニウム製である。収納ケース7は底面に凸部13を備えており、この凸部13および柱状部材3に形成された雌螺子部にボルト10を螺合することにより、柱状部材3と収納ケース7とを一体化している。
また、図3に示すごとく、コア4の外表面40は、面取り部5bの周辺領域が、面取り部5bに近づくほど軸線方向外側に向かうように湾曲した形状になっている。
後述する製法を用いることにより、特に加工を施さなくても、自然にこのような形状にすることができる。
また、本例のリアクトル1は図2に示すごとく、コア4と、柱状部材3と、コイル2とを収納する収納ケース7を備え、コア4の外表面40と、収納ケース7の内面70との間に、コア4を接着する接着層6が介在している。
接着層6として、例えばウレタン樹脂を好適に用いることができる。ウレタン樹脂は柔らかいため、コイル2の振動を吸収する効果もある。
また、本例では図2に示すごとく、収納ケース7の底面に、柱状部材3の端面51が接触している。
さらに、本例では図2に示すごとく、柱状部材3の両方の端部に拡径部5が形成されている。
次に、図4〜図9を用いて、本例のリアクトル1の製造方法について説明する。
まず、図4に示すごとく、成形用の型8(収納ケース7とは異なる)を用意し、その中に柱状部材3とコイル2を入れる。
その後、図5に示すごとく、型8の中に液状のコア材4’を流し込む。このコア材4’は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂に鉄粉を分散させたものであり、図5の段階では熱硬化性樹脂は硬化していない。
図6に示すごとく、コア材4’を所定量入れた後、熱処理を施すと、熱硬化性樹脂が硬化する。これにより、コア4、柱状部材3、コイル2が一体となる。
その後、コア4を冷却すると、図7に示すごとくコア4の体積が縮小し、型8とコア4との間に隙間400ができる。
これにより、図8に示すごとく、柱状部材3と、コイル2と、コア4とが一体となった部材14が型8から容易に取り出せるようになる。
面取り部5bの軸線方向長さは、コア4の収縮量よりも長くなるように設定されている。そのため、コア4の体積が収縮した後、コア4の外表面40(図3参照)は面取り部5bの外周面50にかかり、テーパ部5aの表面500にかからない。また、コア4の表面張力により、コア4の表面40は図3に示すように湾曲した形状になる。そのため、従来のリアクトル(図17参照)のように、コア91と柱状部材95aとの間に隙間96ができるという不具合が生じにくい。
その後、図9に示すごとく、収納ケース7に液状の接着剤6を少量入れておき、そこに上記部材14を収納する。これにより、部材14と収納ケース7との隙間に接着剤6が入り込み(図2参照)、部材14と収納ケース7とを接着することが可能となる。
また、部材14を収納した後、ボルト10を使って部材14を収納ケース7に固定する。
次に、リアクトル1が使用されている回路について説明する。図10は、車両に搭載された電力変換装置800の例である。図示するごとく、この電力変換装置800は、インバータ80、コンバータ81、直流電源84、からなる。インバータ80は、図示するごとく、複数個の半導体モジュール85からなる。各々の半導体モジュール85は、IGBT素子85aと、フライホイールダイオード85bを備えている。
直流電源84の電圧をコンバータ81によって昇圧し、その昇圧した電圧をインバータ80に入力する。そして、インバータ80において交流電力に変換し、その交流電力を使って三相交流モータ82を駆動し、車両を走行させる。
一方、コンバータ81は、本例のリアクトル1、半導体モジュール86から構成されている。半導体モジュール86のIGBT素子86aをスイッチング動作させることにより、図11に示す交流電流をリアクトル1に流す。これにより、直流電源84の電圧を昇圧している。
次に、本例の作用効果につき説明する。
図2、図3に示すごとく、本例のリアクトル1では、柱状部材3に拡径部5が形成されている。拡径部5は、テーパ部5aと面取り部5bとからなり、コア4の外表面と柱状部材3との接触位置は面取り部5b上に位置している。
このようにすると、コア4の外表面40はテーパ部5aの表面500にかかるのではなく、面取り部5bの外周面50にかかることになる。面取り部5bの外周面50は、テーパ部5aの外周面と比較して、軸線を中心とした円筒に近い形状をしている。
上述のように、型8に液状のコア材4’を流し込み、冷却して固化することによりコアを製造する場合は、冷却時にコア4の体積が縮小する。しかし上記構成にすると、このような製法を用いた場合でも、面取り部5bの外周面50が円筒に近い形状をしているため、コア4が軸線方向に収縮しても、コア4と柱状部材3との間に隙間ができにくくなる。
そのため、コイルの振動によってコアが振動した場合でも、従来のように隙間96(図17参照)においてコア91の表面91aが柱状部材95に当たらなくなり、ノイズが発生しにくくなる。
また、図3に示すごとく、面取り部5bの周辺領域における、コア4の外表面40は、面取り部5bに近づくほど軸線方向外側に向かうように湾曲した形状になっている。
このようにすると、コア4と柱状部材3との間に隙間が一層、できにくくなる。そのため、コイル2の振動に起因するノイズが発生しにくい。
なお、上記製法(型8にコア材4’を流し込んで固化し、冷却する)を用いる場合は、コア材4’の粘度や面取り部5bの角度を調節すれば、特に加工を施さなくても、コア材に作用する表面張力によって、自然に上記形状にすることができる。
また、図2に示すごとく、本例では、コア4と、柱状部材3と、コイル2とを収納する収納ケース7を備え、コア4の外表面40と、収納ケース7の内面70との間に、コア4を接着する接着層6が介在している。
従来のリアクトル1では、図18に示すごとく、コア91と、柱状部材95と、接着層93との熱膨張率が異なるため、加熱と冷却を繰り返しているうちに隙間96が徐々に拡大するという問題があった。すなわち、接着層が存在する場合は、ノイズが徐々に大きくなりやすい。
しかし本発明を用いれば、コア4と柱状部材3との間に隙間ができないため、上記問題が生じにくい。したがって、接着層6が存在する状態で本発明を適用すると、その効果が特に大きい。
また、図2に示すごとく、本例では、収納ケース7の底面に、柱状部材3の端面が接触している。
このようにすると、コイル2とコア4から発生した熱が柱状部材3を通り、さらに収納ケース7に伝わるため、冷却効率を特に高くすることができる。
また、本例のリアクトル1は、図10に示すごとく、車両の電力変換装置800に用いられる。車両の電力変換装置800は大電流が流れるため、コイル2の振動の振幅が大きく、ノイズが大きくなりやすい。また、乗員に聞こえないようにするために、ノイズを低減する要求が特に大きい。
さらに、図13に示すごとく、車両を走行させた時はリアクトルの温度が上昇し、走行しない場合は温度が下がる。このように温度差が大きいため、従来のリアクトルでは、上述したように隙間が徐々に拡大し、ノイズが大きくなるという問題が生じやすいが、本発明の場合は隙間が生じないため、このような問題が発生しにくい。
このように、本例のリアクトルは、車両用の電力変換装置に用いると特に効果が大きい。
以上のごとく、本例によれば、コイル2やコア4を効率よく冷却でき、かつノイズを低減できるリアクトル1を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図13に示すごとく、リアクトル1に蓋71を設けた例である。この蓋71は金属板からなり、螺子15によって収納ケース7に固定されている。また、柱状部材3は両方の端部に拡径部5が形成されている。一方の拡径部5xは収納ケース7の底面に接触しており、他方の拡径部5yは蓋71に接触している。
その他、実施例1と同様の構成を有する。
本例の作用効果について説明する。本例では、柱状部材3の一方の拡径部5xが収納ケース7の底面に接触し、他方の拡径部5yが蓋71に接触する。そのため、コイル2およびコア4から発生した熱が収納ケース7と蓋71の双方に伝達される。これにより、放熱効率を高めることができる。
(実施例3)
本例は、面取り部5bの形状を変えた例である。図14に示すごとく、本例の面取り部5bは、若干テーパがつけられている。このようにすると、実施例1と比較して、面取り部5bと収納ケース7との接触面積を多少増やすことができる。そのため、放熱効率が高まる。
一方、面取り部5bを、テーパ部5aに近い角度にすると、図15の比較例に示すごとく、隙間96ができてしまう。そのため、面取り部5bは、あまり角度をつけない方が好ましい。
面取り部5bの外周面50と、端面51とのなす角度θは、60°〜90°が好ましい。θがこの範囲内であれば、コア4と面取り部5bとの間に隙間ができにくい。上記角度θは、75°〜90°であることが更に好ましく、実施例1のように90°にすることが最も好ましい。
1 リアクトル
2 コイル
3 柱状部材
30 軸線方向中央部
4 コア
5 拡径部
5a テーパ部
5b 面取り部
50(面取り部の)外周面
51,52(面取り部の)端面
6 接着層
7 収納ケース
70(収納ケースの)内面

Claims (5)

  1. 絶縁樹脂の中に磁性体の粉末が分散した磁性粉末混合樹脂からなるコアと、
    該コア内に埋設され、通電により磁束が発生するコイルと、
    上記コイルの内側に位置し、該コイルの軸線方向を向く柱状に形成されるとともに、軸線方向両端面をコア外表面から露出させた状態で上記コア内に埋設された柱状部材とを備え、
    上記柱状部材は、その両端部のうち少なくとも一方の端部に、軸線方向中央部よりも外径が大きい拡径部が形成され、該拡径部は、上記軸線方向外側に向かうほど外径が次第に大きくなるテーパ部と、該テーパ部の軸線方向外側に位置し上記テーパ部表面の延長方向よりも軸線方向に近づくように外周面が面取り状にされた面取り部とを有し、
    上記コアの外表面と上記柱状部材との接触位置は上記面取り部上に位置していることを特徴とするリアクトル。
  2. 請求項1において、上記面取り部の周辺領域における、上記コアの上記外表面は、上記面取り部に近づくほど軸線方向外側に向かうように湾曲した形状になっていることを特徴とするリアクトル。
  3. 請求項1または請求項2において、上記コアと、上記柱状部材と、上記コイルとを収納する収納ケースを備え、上記コアの外表面と、上記収納ケースの内面との間に、上記コアを接着する接着層が介在していることを特徴とするリアクトル。
  4. 請求項3において、上記収納ケースの底面に、上記柱状部材の端面が接触していることを特徴とするリアクトル。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項において、上記柱状部材の両方の端部に上記拡径部が形成されていることを特徴とするリアクトル。
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