JP2010210896A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像の切り出しを画像の入力と並行して行う処理において、入力画像に含まれる切出領域の位置やサイズに依存することなく、表示画像の適切な表示を可能にする。
【解決手段】領域切出回路32aは、時系列的に順次入力される入力画像Dinから、表示装置の表示画像を規定する切出領域を切り出す。クロック生成回路35aは、入力ドットクロックDCKinを切出領域のサイズに応じて分周することにより、出力ドットクロックDCKaを生成する。画像出力回路34aは、切出領域内の画素データを出力ドットクロックDCKaに基づいて表示装置に順次出力する。同期信号生成回路36aは、入力画像のスキャン開始点を基準とした切出領域の水平/垂直方向のオフセット量と、切出領域のサイズとに応じた水平/垂直同期信号HSa,VSaを生成して表示装置に出力する。
【選択図】図8

Description

本発明は、特にマルチディスプレイの構築に適した画像処理装置に関する。
近年、パチンコ台といった遊技機の演出効果の向上等を図るために、複数の液晶パネルを実装して、遊技機のマルチディスプレイ化を図りたいというニーズが高まっている。このマルチディスプレイに関して、特許文献1には、時系列的に順次入力された入力画像を分配装置を介して複数の表示装置に分配し、それぞれに分割画像を表示させることによって、全体として1画面を表示するマルチディスプレイシステムが開示されている。このシステムにおいて、分配装置は、1フレーム分の入力画像を格納するフレームメモリを有し、これに上位装置から供給された1フレーム分の入力画像が一旦格納される。そして、フレームメモリから読み出された1フレーム分の入力画像から複数の分割画像が切り出され、それぞれの分割画像は、拡大処理が施された上で表示装置に個別に出力される。
特開2002−116749号公報
しかしながら、上述した従来技術では、1フレームの入力画像をフレームメモリに一旦格納した後に画像の分割を行っているため、1フレーム分のデータを格納できるだけの記憶容量が必要になる。このような大容量のメモリの使用は、システムのコストアップを招く要因となるので好ましくない。メモリの省容量化を図るためには、画像の切り出しを画像の入力と並行してパイプライン的に行うことが有効だが、この場合、入力画像の同期信号をそのまま表示装置に供給すると、表示画像を適切に表示することが困難となる。
そこで、本発明の目的は、画像の切り出しを画像の入力と並行して行う処理において、入力画像に含まれる切出領域の位置やサイズに依存することなく、表示画像の適切な表示を可能にすることである。
また、本発明の別の目的は、画像の切り出しを画像の入力と並行して行うマルチディスプレイ処理において、入力装置に含まれる複数の切出領域の位置やサイズに依存することなく、それぞれの表示画像の適切な表示を可能にすることである。
かかる課題を解決すべく、第1の発明は、領域切出回路と、クロック生成回路と、画像出力回路と、同期信号生成回路とを有する画像処理装置を提供する。領域切出回路は、時系列的に順次入力される1フレームの入力画像から、表示装置の表示画像を規定する切出領域を切り出す。クロック生成回路は、入力画像と共に入力された入力ドットクロックを切出領域のサイズに応じて分周することにより、出力ドットクロックを生成する。画像出力回路は、領域切出回路によって切り出された切出領域内の画素データを、水平方向の位置および垂直方向の位置をカウントしながら、表示装置に順次出力する。同期信号生成回路は、水平方向のカウント結果に基づいて、入力画像のスキャン開始点を基準とした切出領域の水平方向のオフセット量と、切出領域のサイズとに応じた水平同期信号を生成する。また、同期信号生成回路は、垂直方向のカウント結果に基づいて、スキャン開始点を基準とした切出領域の垂直方向のオフセット量と、切出領域のサイズとに応じた垂直同期信号を生成する。同期信号生成回路によって生成された水平同期信号および垂直同期信号は、切出領域内の画素データと共に表示装置に出力される。
ここで、第1の発明において、領域切出回路は、入力画像中の個々の画素データに対応付けられた座標値が、切出領域として予め設定されたカウント範囲内であるか否かを判定することによって、切出領域を切り出すことが好ましい。
第1の発明において、領域切出回路によって切り出された切出領域内の画素データを一時的に保持し、この保持された画素データが画像出力回路によって読み出される記憶部をさらに設けてもよい。
第1の発明において、領域切出回路は、入力ドットクロックに基づいて記憶部への画素データの書き込みを行うことが好ましく、画像出力回路は、出力ドットクロックに基づいて記憶部からの画素データの読み出しを行うことが好ましい。
第2の発明は、マルチディスプレイのための処理を行うために、領域切出回路と、クロック生成回路と、画像出力回路と、同期信号生成回路とからなる処理系を複数有する画像処理装置を提供する。第1の領域切出回路は、時系列的に順次入力される1フレームの入力画像から、第1の表示装置の表示画像を規定する第1の切出領域を切り出す。第2の領域切出回路は、入力画像から、第2の表示装置の表示画像を規定する第2の切出領域を切り出す。第1のクロック生成回路は、入力画像と共に入力された入力ドットクロックを第1の切出領域のサイズに応じて分周することにより、第1の出力ドットクロックを生成する。第2のクロック生成回路は、入力ドットクロックを第2の切出領域のサイズに応じて分周することにより、第2の出力ドットクロックを生成する。第1の画像出力回路は、第1の領域切出回路によって切り出された第1の切出領域内の画素データを、第1のカウンタで水平方向の位置および垂直方向の位置をカウントしながら、第1の表示装置に順次出力する。第2の画像出力回路は、第2の領域切出回路によって切り出された第2の切出領域内の画素データを、第2のカウンタで水平方向の位置および垂直方向の位置をカウントしながら、第2の表示装置に順次出力する。第1の同期信号生成回路は、第1のカウンタによる水平方向のカウント結果に基づいて、入力画像のスキャン開始点を基準とした第1の切出領域の水平方向のオフセット量と、第1の切出領域のサイズとに応じた第1の水平同期信号を生成する。また、第1の同期信号生成回路は、第1のカウンタによる垂直方向のカウント結果に基づいて、スキャン開始点を基準とした第1の切出領域の垂直方向のオフセット量と、第1の切出領域のサイズとに応じた第1の垂直同期信号を生成する。これらの第1の水平/垂直同期信号は、第1の切出領域内の画素データと共に第1の表示装置に出力される。一方、第2の同期信号生成回路は、第2のカウンタによる水平方向のカウント結果に基づいて、スキャン開始点を基準とした第2の切出領域の水平方向のオフセット量と、第2の切出領域のサイズとに応じた第2の水平同期信号を生成する。また、第2の同期信号生成回路は、第2のカウンタによる垂直方向のカウント結果に基づいて、スキャン開始点を基準とした第2の切出領域の垂直方向のオフセット量と、第2の切出領域のサイズとに応じた第2の垂直同期信号を生成する。これらの第2の水平/垂直同期信号は、第2の切出領域内の画素データと共に第2の表示装置に出力される。
ここで、第2の発明において、第1の領域切出回路は、入力画像中の個々の画素データに対応付けられた座標値が、第1の切出領域として予め設定されたカウント範囲内であるか否かを判定することによって、第1の切出領域を切り出すことが好ましい。また、第2の領域切出回路は、入力画像中の個々の画素データに対応付けられた座標値が、第2の切出領域として予め設定されたカウント範囲内であるか否かを判定することによって、第2の切出領域を切り出すことが好ましい。
第2の発明において、第1の領域切出回路によって切り出された第1の切出領域内の画素データと、第2の領域切出回路によって切り出された第2の切出領域内の画素データとを一時的に保持する記憶部を設けてもよい。この場合、記憶部に保持された第1の切出領域内の画素データが第1の画像出力回路によって読み出されるとともに、第2の切出領域回路によって切り出された第2の切出領域内の画素データが第2の画像出力回路によって読み出される。
第2の発明において、第1の領域切出回路および第2の領域切出回路は、入力ドットクロックに基づいて記憶部への画素データの書き込みを行い、第1の画像出力回路は、第1の出力ドットクロックに基づいて記憶部からの画素データの読み出しを行い、第2の画像出力回路は、第2の出力ドットクロックに基づいて記憶部からの画素データの読み出しを行うことが好ましい。
第2の発明において、外部から任意に設定可能な設定内容として、第1の切出領域に関するサイズ、水平方向のオフセット量および垂直方向のオフセット量と、第2の切出領域に関するサイズ、水平方向のオフセット量および垂直方向のオフセット量とを記憶する記憶手段をさらに設けてもよい。
第1の発明によれば、切り出された画像(切出領域)を表示装置に表示させるためのベースとして、入力画像と共に入力された入力ドットクロックそのものではなく、これを切出領域のサイズに応じて分周した出力ドットクロックを用いる。表示装置に対する切出領域内の画素データの出力タイミングは、出力ドットクロックによって規定される。また、表示装置に供給すべき水平/垂直同期信号は、切出領域の水平/垂直方向のオフセット量と、そのサイズとに応じて生成される。これにより、表示装置において、切出領域の位置やサイズがどのように設定されていても、表示画像を適切に表示させることが可能になる。
第2の発明によれば、切り出された画像(切出領域)を表示装置に表示させるためのベースとして、入力画像と共に入力された入力ドットクロックそのものではなく、これを切出領域のサイズに応じて分周した出力ドットクロックを用いる。表示装置に対する切出領域内の画素データの出力タイミングは、出力ドットクロックによって規定される。出力ドットクロックを個々の切出領域に対応付けられた表示装置毎に生成することで、個々の表示に適したタイミングを設定できる。また、表示装置に供給すべき水平/垂直同期信号は、個々の切出領域の水平/垂直方向のオフセット量と、そのサイズとに応じて生成される。これにより、それぞれの表示装置において、切出領域の位置やサイズがどのように設定されていても、表示画像を適切に表示させることが可能になる。
マルチディスプレイシステムの全体構成図である。 ディスプレイトリミングLSIのブロック構成図である。 入力画像の説明図である。 入力画像における切出領域の設定例を示す図である。 表示画像Aの一例を示す図である。 表示画像Bの一例を示す図である。 表示画像Cの一例を示す図である。 表示画像Dの説明図である。 領域切出処理のフローチャートである。 画像出力処理のフローチャートである。 画像出力処理のフローチャートである。 垂直入出力の動作タイミングチャートである。 水平入出力の動作タイミングチャートである。 FIFOの動作タイミングチャートである。 入力画像における切出領域の別の設定例を示す図である。 表示領域Aの別の例を示す図である。
図1は、マルチディスプレイシステムの全体構成図である。このシステムは、中央処理装置1(以下、「CPU1」(CPU:Central Processing Unit)という)と、映像表示プロセッサ2(以下、「VDP2」(VDP:Video Display Processor)という)と、ディスプレイトリミングLSI3(以下、「TLSI3」(LSI:Large Scale Integration)という)と、複数の表示装置4a〜4dとを有する。VDP2は、CPU1の指示の下、絵柄の異なる複数の表示画像を含む画像(入力画像)を生成・出力する。TLSI3は、VDP2によって供給された1フレームの入力画像から任意の複数領域を切り出し、複数の表示画像を表示装置4a〜4dに同時に出力する。これにより、入力画像に含まれていた絵柄の異なる表示画像のそれぞれが表示装置4a〜4dに個別に表示される。TLSI3は、画像の切り出しを画像の入力と並行してパイプライン的に行うことで、1フレームの入力画像のデータ量よりも少ない記憶容量でマルチディスプレイを安価に構築できる。また、TLSI3をVDP2に外付けした形態の場合には、既存のVDP2をそのまま使用できるというメリットがある他、VDP2自体のピン数も増大させずに済むというメリットもある。ただし、TLSI3の外付けは最も好ましい形態ではあるが、本発明はこれに限定されるものではなく、VDP2とTLSI3とを1ユニット化した形態であってもよい。
図2は、TLSI3のブロック構成図である。TLSI3は、画像入力回路30と、レジスタ31と、互いに並列に動作する4つの処理系A〜Dとを主体に構成されている。処理系A〜Dのそれぞれは、表示装置4a〜4dに1対1で対応付けられており、処理系Aは表示装置4aのための処理、処理系Bは表示装置4bのための処理、処理系Cは表示装置4cのための処理、処理系Dは表示装置4dのための処理をそれぞれ行う。これらの処理系A〜Dは同一の回路構成を有し、領域切出回路32と、画素データを一時的に保持する記憶回路としてのFIFO33(FIFO:first in first out)と、画像出力回路34と、クロック生成回路35と、同期信号生成回路36とによって構成されている。ただし、処理系A〜Dの個々の動作は、レジスタ31の設定内容に応じて異なっている。以下、図3の入力画像に対して、図4のような4つの切出領域A〜Dを設定するケースを例に説明する。
画像入力回路30には、VDP2から出力された1フレームの入力画像Dinが入力される。この入力画像Dinは、所定の順序(例えばスキャンライン順)で時系列的に順次入力され、並列に設けられた4つの領域切出回路32a〜32dのそれぞれに供給される。図3に示すように、1フレームの入力画像Dinは、1344ドット×806ラインの領域を有し、左上のスキャン開始点、すなわち、時系列的な入力画像の順序における最初の位置を基準とした1024ドット×768ラインの領域が表示領域、それ以外の領域が非表示領域である。一例として、入力画像Dinのドットクロックは65MHz、フレームレートは600NHzである。また、図4に示すように、入力画像Dinには、その表示領域(1024ドット×768ライン)を均等に4分割することによって、表示装置4a〜4dのそれぞれの表示画像を規定する4つの切出領域A〜D(512ドット×384ライン)が設定されている。例えば、4つの異なる絵柄を表示装置4a〜4dに個別に表示したい場合、VDP2側で4つの絵柄を切出領域A〜Dとした1つの画像を生成し、これをTLSI3に供給すればよい。また、画像入力回路30には、入力画像Dinと共に、VDP2から出力された入力ドットクロックDCKin、水平同期信号HSin、垂直同期信号VSin、有効表示期間信号DEin等の制御信号も入力される。入力ドットクロックDCKinは入力画像Dinのドットクロックを、水平同期信号HSinは入力画像Dinの水平周期(1H)を、垂直同期信号VSinは入力画像Dinの垂直周期(1V)をそれぞれ規定している。また、有効表示期間信号DEinは、入力画像Dinの表示領域を規定している。
レジスタ31には、マルチディスプレイ処理を行うのに必要な各種の設定内容が記憶されている。この設定内容は、CPU1または外部ROM等の外部から任意に設定され、切出領域A〜Dのサイズや入力画像Din内の位置に応じて変更可能である。本実施形態に関係する代表的なものとしては以下の3つがあり、これらを初期設定すべき設定内容としている。
<レジスタ設定内容>
(1)切出領域A〜Dの範囲
入力画像Dinに対する切出領域A〜Dの範囲を個別に設定する。例えば、切出領域A〜Dを図4のように設定する場合、切出領域Aに関しては、開始点=(0,0)、終了点=(511,383)にセットする。同様に、切出領域Bに関しては開始点=(512,0),終了点=(1023,383)、切出領域Cに関しては開始点=(0,384),終了点=(511,767)、切出領域Dに関しては開始点=(512,384),終了点=(1023,767)にそれぞれセットする。このような座標値ベースの設定によって、切出領域A〜Dのサイズおよび入力画像Din内の位置(水平/垂直方向のオフセット量)も一義的に特定される。領域切出回路32a〜32dの動作は、自己に対して設定された設定内容に基づいて行われる。
(2)画像出力回路34a〜34dのパラメータ
画像出力回路34a〜34dのパラメータとして、水平周期、垂直周期、水平有効ドット数、垂直有効ライン数を個別に設定する。例えば、図5に示すように、サイズ=512ドット×384ライン、ドットクロック=16.25MHz、フレームレート=60Hzの表示画像A(切出領域Aに対応)に関しては、水平周期A=672ドット、垂直周期A=403ライン、水平有効ドット数A=512、有効垂直ライン数A=384にセットする。これらの設定内容は、表示画像Aの水平/垂直同期信号HSa,VSa等を生成する際のベースとして用いられる。また、図6から図8に示すように、表示画像B〜Dについても同様の値にセットするが、当然ながら、切出領域A〜Dのサイズ等が異なる場合には、ここで設定すべき値も異なってくる。画像出力回路34a〜34dの動作は、自己に対して設定されたここでの設定内容に基づき規定される。
(3)クロック生成回路35a〜35dのパラメータ
入力ドットクロックDCKinを何分周するかを切出領域毎に設定する。何分周するかは、切出領域A〜Dのサイズに依存しており、本実施形態では、切出領域A〜Dが4等分なので4分周(同一値)にセットしている。当然ながら、切出領域A〜Dのサイズが異なる場合には、ここで設定すべき値も異なってくる。クロック生成回路35a〜35dの動作は、自己に対して設定されたここでの設定内容に基づき規定される。
領域切出回路32a〜32dのそれぞれには、スキャンライン順に順次入力される1フレームの入力画像Din(ノンインターレース画像)が同時並行的に入力される。この入力は、入力ドットクロックDCKinによって規定されたタイミングで行われ、領域切出に伴うFIFO33a〜33dへのデータの書き込みも入力ドットクロックDCKinと同期して行われる。
画素データを格納・保持する記憶部(メモリ)としてのFIFO33a〜33dは、論理的にパイプ状の構造を有している。一般に、FIFOの入口から書き込まれたデータは、最奥部まで順次転がり込み、出口では最古のデータから順に読み出される。また、FIFOの読み書きは互いに非同期で同時アクセスも可能であり、データの書き込み(入口)および読み出し(出口)は、互いに相手側のタイミングに配慮することなく行うことができる。FIFO内部は、出口から読み出された分だけ入口側に空領域が増えるので、満杯となる前にデータを読み出す動作であればサンプリング点数を制限しない。このような構成を有するFIFO33a〜33dは、それぞれの処理系A〜Dにおいて互いに独立してアクセス可能である。
図9は、領域切出回路32a〜32dのそれぞれにおいて実行される領域切出処理のフローチャートである。処理系Aを例に説明すると、まず、ステップ1において、入力画像Din中の個々の画素データに対応付けられた水平/垂直座標値が、画素データと共にスキャンライン順に取り込まれる。つぎに、ステップ2において、ステップ1で入力された水平/垂直座標値が、上述した開始点および終了点によって規定される切出領域A内であるか否かが判定される。切出領域Aの範囲内でない場合には、この画素データをFIFO33aに書き込むことなく、ステップ1に戻って次の座標値の処理に移行する。これに対して、切出領域Aの範囲内である場合には、ステップ3に進み、この画素データがFIFO3に書き込まれる。そして、ステップ1に戻って次の座標値の処理に移行する。以上の処理は、入力画像Dinのスキャン開始点(画像平面上の左上の座標値)からフレーム終了点(画像平面上の右下の座標値)に至るまで繰り返される。この繰返処理により、領域切出回路32aは、入力画像Dinの右上1/4画面のみ(図4の切出領域A)でFIFO33aへのデータ書き込みを行い、それ以外ではデータを破棄する。そして、フレーム終了点の処理が終了したことを以て、1フレームの入力画像Dinの処理が完了する。以上のような入力画像Dinの入力と並行した領域切出処理は、処理系B〜Dにおいても並行して行われる。その結果、領域切出回路32bによって切り出された右上1/4画像(同図の切出領域B)がFIFO33bに、領域切出回路32cによって切り出された左下1/4画像(同図の切出領域C)がFIFO33cに、そして、領域切出回路32dによって切り出された右下1/4画像(同図の切出領域D)がFIFO33dにそれぞれ書き込まれる。なお、詳細については後述するが、FIFO33a〜33dのデータ書き込みと並行して、そこからのデータ読み出しも行われる関係上、1/4画像全体のデータ量を同時に保持できるだけの記憶容量を記憶部(FIFO33a〜33d全体)が備える必要はなく、それよりも少ない記憶容量で足りる点に留意されたい。
クロック生成回路35a〜35dのそれぞれは、切出領域A〜Dのサイズに応じて予め設定されたパラメータ(レジスタ設定内容)に基づき、入力ドットクロックDCKinを分周し、出力ドットクロックDCKa〜DCKdを個別に生成する。本実施形態では、クロック生成回路34a〜34dがすべて4分周に設定されているので、出力ドットクロックDCKa〜DCKdの周波数はすべて16.25MHz(=65MHz÷4)である。画像入力回路30、レジスタ31および領域切出回路32a〜32dは、入力ドットクロックDCKinと同期して動作する。一方、画像出力回路34a〜34dおよび同期信号生成回路36a〜36dは、入力ドットクロックDCKinよりも周期が長い出力ドットクロックDCKa〜DCKdと同期して動作する。例えば、処理系Aにおける画像出力回路34aおよび同期信号生成回路36aは出力ドットクロックDCKaで動作し、処理系Bにおける画像出力回路34bおよび同期信号生成回路36bは出力ドットクロックDCKbで動作するといった如くである。また、FIFO33a〜33dのアクセスに関して、データの書き込みは入力ドットクロックDCKinと同期して行われる一方、データの読み出しは出力ドットクロックDCKa〜DCKdと同期して行われる。例えば、処理系AにおけるFIFO33aからのデータ読み出しは、出力ドットクロックDCKaと同期して行われ、処理系BにおけるFIFO33bからのデータ読み出しは、出力ドットクロックDCKbと同期して行われるといった如くである。出力ドットクロックDCKa〜DCKdは入力ドットクロックDCKinよりも長周期なので、FIFO33a〜33dからのデータの読み出しは、そこへのデータの書き込みよりも遅くなる(書込速度>読出速度)。なお、クロック生成回路34a〜34dによって生成された出力ドットクロックDCKa〜DCKdは、自己に対応付けられた表示装置4a〜4dにもそれぞれ出力される。
画像出力回路34a〜34dのそれぞれは、自己に対応するFIFO33a〜33dから読み出した画素データを、自己の出力ドットクロックDCKa〜DCKdをカウントしながら順次出力する。また、同期信号生成回路36a〜36dのそれぞれは、自己に対応する出力ドットクロックDCKa〜DCKdの水平/垂直カウント結果に基づいて、水平/垂直同期信号HSa〜HSd,VSa〜VSdを生成・出力する。例えば、処理系Aに関しては、FIFO33aから読み出された画素データが、出力ドットクロックDCKaのカウントを伴いながら表示装置4aに順次出力され、このカウント結果に応じた水平/垂直同期信号HSa,VSaも併せて出力される。また、処理系Bに関しては、FIFO33bから読み出された画素データが、出力ドットクロックDCKbのカウントを伴いながら表示装置4bに順次出力され、このカウント結果に応じて水平/垂直同期信号HSb,VSbも併せて出力される。
図10,11は、画像出力回路34a〜34dのそれぞれにおいて実行される画像出力処理のフローチャートである。処理系Aを例に説明すると、まず、ステップ11において、画像出力回路34aは、FIFO33a内に画素データがあるか否か、具体的には、表示領域Aの開始ドットが格納されたか否かを判定する。この判定は、FIFO33aの「EMPTY」フラグの監視によって行われる。FIFO33aが空の状態から空でない状態に遷移した時が表示領域Aの開始ドットと判定され、ステップ12に進む。
ステップ11の開始ドットの肯定判定(Yes)に伴い、表示画像Aのドット単位の出力処理が、入力画像Dinの入力順(FIFO33aの書込順)に従って開始される。具体的には、画像出力回路34aに内蔵されたカウンタによる水平/垂直カウント値CTH,CTVを共に0にリセットし(ステップ12)、FIFO33aから画素データが読み込まれる(ステップ13)。水平カウント値CTHは、画像平面上における画素の水平方向の位置を示し、垂直カウント値CTVは、画像平面上における画素の垂直方向の位置を示す。そして、画素データを読み込んだ画像出力回路34aは、水平カウント値CTHをインクリメントした上で、この画素データを順次出力する(ステップ13)。出力された画素データは、RGBカラー補正テーブルの内容に従って補正された上で、出力画像Daの一部(1ドット)として表示装置4aに出力される。ステップ13,14の一連の処理は、水平カウント値CTHが水平有効ドット数に到達するまで繰り返される。これにより、有効水平ドット数に到達するまでは、FIFO33aから読み出された画素データが表示領域Aのデータ(例えば図5の(0,0)から(511,0)まで)として出力され続ける。
水平カウント値CTHが水平有効ドット数に到達すると、ステップ15の判定結果が切り替わりステップ16に移行する。これ以降、水平カウント値CTHが水平周期に到達するまでが、水平方向における非表示領域のスキャン期間(例えば図5の(512,0)〜(671,0)まで)に相当する。この期間では、画素データの出力は行われず、基本的に水平カウント値CTHのインクリメントのみが繰り返される(ステップ16,17,19)。ただし、この期間において、水平カウント値CTHが水平同期信号発生タイミングと一致した場合には、ステップ17の判定結果よりステップ18が一度だけ実行され、同期信号生成回路36aにその旨が通知される。同期信号生成回路36aは、この通知タイミングを時期的な基準として、表示装置4aの水平周期(1H)を規定する水平同期信号HSaをパルス状に立ち下げる。このパルス幅は数十ドットクロック程度であり、上記通知タイミングを基準にした開始位置と共にレジスタ設定値として予め設定されている。
水平カウント値CTHが水平周期に到達すると、次のラインの処理に移行すべく、水平カウント値CTHが0にリセットされるとともに、垂直カウント値CTVがインクリメントされる(ステップ20)。そして、ステップ21の判定結果よりステップ13に戻り、次のラインに関する表示領域A、すなわち図5の(0,1)から(511,1)までの処理(ステップ13〜15)と、非表示領域、すなわち図5の(512,1)から(671,1)までの処理(ステップ17〜19)とが実行されるとともに、所定のタイミングで水平同期信号HSaのワンショットパルスが生成される(ステップ18)。これらの一連の処理は、垂直カウント値CTVのインクリメントを伴いながら(ステップ20)、垂直カウント値CTVが垂直有効ライン数に到達するまでライン毎に繰り返される。
垂直カウント値CTVが垂直有効ライン数に到達すると、ステップ21の判定結果が切り替わりステップ22に移行する。これ以降、垂直カウント値CTVが垂直周期に到達するまでが、垂直方向における非表示領域のスキャン期間(例えば図5の384〜402ライン)に相当する。この期間では、画素データの出力は行われず、基本的に垂直カウント値CTVのインクリメントのみが繰り返される(ステップ22,23,25)。ただし、この期間において、垂直カウント値CTVが垂直同期信号発生タイミングと一致した場合には、ステップ23の判定結果よりステップ24が一度だけ実行され、同期信号生成回路36aにその旨が通知される。同期信号生成回路36aは、この通知タイミングを時期的な基準として、表示装置4aの垂直周期(1V)を規定する垂直同期信号VSaをパルス状に立ち下げる。このパルス幅は3H程度であり、上記通知タイミングを基準にした開始位置と共にレジスタ設定値として予め設定されている。
垂直カウント値CTVが垂直周期に到達すると、ステップ25の判定結果が切り替わりステップ11に戻る。これによって、現在のフレームに関する処理が全て終了し、次のフレームの処理の開始を待つ。以上の処理は、処理系A〜Dのそれぞれにおいて同時並行的かつ互いに独立して行われる。
図12は、処理系A〜Dにおける垂直入出力の動作タイミングチャートである。処理系A〜Dによって生成される垂直同期信号VSa〜VSdは、垂直周期を規定するタイミングが異なっている。一般に、このタイミングの相違は、入力画像Dinのスキャン開始点を基準とした切出領域A〜Dの垂直方向のオフセット量と、そのサイズとに起因するが、切出領域A〜Dのサイズが同一である本実施形態では、前者のオフセット量のみに依存している。すなわち、切出領域A,Bの開始点は入力画像Dinのスキャン開始点と一致する(オフセット量=0)。入力画像Dinの順次入力における時間的な遅延が実質的に殆ど存在しない。したがって、これらの垂直同期信号VSa,VSbによって規定される垂直周期は、垂直同期信号VSinのそれと実質的に一致する。これに対して、切出領域C,Dの開始点は入力画像Dinのスキャン開始点と一致せず、ライン総数の1/2だけ下方にオフセットしている。そのため、入力画像Dinの順次入力における時間的な遅延が大きく無視できない。そこで、これらの垂直同期信号VSc,VSdによって規定される垂直周期を、そのオフセット分だけ垂直同期信号VSinのそれからズラすことで、上記時間的な遅延を吸収する。このように、入力画像Dinのスキャン開始点を基準とした切出領域A〜Dの垂直オフセット量に応じて、垂直同期信号VSa〜VSdを個別に生成することにより、入力画像Dinの時間遅延に関わりなく、すべての表示装置4a〜4dに表示画像を適切に表示させることができる。なお、同様のことは、切出領域A〜Dのサイズについても該当する。
図13は、処理系A〜Dにおける水平入出力の動作タイミングチャートである。処理系A〜Dによって生成される水平同期信号HSa〜HSdは、水平周期を規定するタイミングが異なっている。一般に、このタイミングの相違は、入力画像Dinのスキャン開始点を基準とした切出領域A〜Dの水平方向のオフセット量と、そのサイズとに起因するが、切出領域A〜Dのサイズが同一である本実施形態では、前者のオフセット量のみに依存している。基本的に、切出領域A,Cの開始点は、入力画像Dinのスキャン開始点と一致している。したがって、これらの水平同期信号HSa,HScによって規定される水平周期は、主に処理の遅延分のみ考慮すればよく、水平同期信号HSinのそれよりも僅かにズラす程度で済む。これに対して、切出領域B,Dの開始点は入力画像Dinのスキャン開始点と一致せず、ドット総数の1/2だけ右側にオフセットしている。そのため、入力画像Dinの順次入力における時間的な遅延が大きく無視できない。そこで、これらの水平同期信号HSb,HSdによって規定される水平周期を、そのオフセット分だけ水平同期信号HSinのそれからズラすことで、読書速度の違いを吸収する。このように、入力画像Dinのスキャン開始点を基準とした切出領域A〜Dの水平オフセット量に応じて、水平同期信号HSa〜HSdを個別に生成することにより、入力画像Dinの時間遅延に関わりなく、すべての表示装置4a〜4dに表示画像を適切に表示させることができる。なお、同様のことは、切出領域A〜Dのサイズについても該当する。
図14は、処理系A〜DにおけるFIFO33a〜33dの動作タイミングチャートである。入力画像Din中に切出領域A〜Dを設定する関係上、切出領域A〜Dは入力画像Din以下のサイズになる。したがって、FIFO33a〜33dからのデータの読出速度は、そこへのデータの書込速度よりも遅くなる。図5〜8に示した例では、入力画像Dinのドットクロックが65MHzに対して、出力画像Da〜Ddのドットクロックはその1/4の16.25MHzとなる。入出力画像Din,Da〜Ddの垂直周期は同じなので、出力画像Da〜Ddの水平周期は2倍の時間になる。FIFO33a〜33dの書き込みおよび読み出しは並行して行われる。FIFO33a〜33d内に画素データが書き込まれている記憶領域は、この画素データが読み出されることで空領域となり、新たな画素データの書き込みが許容される。FIFO33a〜33dは、書込速度よりも読出速度の方が遅いため、データの書き込みが進むにつれて格納データ量が徐々に増大していく。そして、図14に示すように、FIFO33a〜33dへの書き込みが終了した時点での格納データ量が最も多くなる(その後は、読み出しのみなので減少に転じる)。
ここで、データのオーバーフローを生じさせないために必要なFIFOサイズについて検討する。一例として、図3の破線で示したように、入力画像Dinの上1/2サイズ(383ライン分)の表示領域がTLSI3に取り込まれた場合について考える。入力画像Dinの上1/2サイズが取り込まれた時点において、切出領域Aのデータはすべて揃ったことになる。しかしながら、この時点でFIFO33aより読み出されたデータは、図5の破線で示したように、出力画像Daの上1/2サイズ(入力画像Dinの上1/4サイズ)に過ぎない。したがって、FIFO33aには残りの下1/2分、すなわち512ドット×192ライン分(最大格納データ量)を格納しておく必要があり、512ドット×192ライン分が必要最低限の記憶容量となる。すなわち、33aは、1フレームの入力画像の書き込みが終了した時点(自己の処理系Aへの書き込み完了時)で保持すべき画素データのサイズ以上の記憶容量を有していれば足りる。当然ながら、FIFOは切出領域毎に必要になるため、TLSI3全体では、512ドット×192ライン×4出力=3932164ドット分の記憶容量が必要になる。このサイズは、入力画像Dinの1フレーム分のデータ量である786432ドット(=1024ドット×768ライン)の半分になる。このことから分かるように、画像入力と並行して画像の切り出し・出力をパイプライン的に実行することにより、1フレーム分のデータを保持することなく、それよりも少ないFIFOサイズ(記憶容量)で、マルチディスプレイを構築することが可能になる。
一般に、最低限必要なFIFOサイズは、以下のようにして算出することができる。入力画像Dinの有効表示領域の水平サイズをHSIZE_in、その垂直サイズをVSIZE_in、切出領域の水平サイズをHSIZE_tirm、その垂直サイズをVSIZE_trimとし、出力画像の垂直同期は入力画像Dinのそれと同一とする。
(VSIZE_INとVSIZE_trimが異なる場合)
FIFOサイズ = (HSIZE_trim×VSIZE_trim)×(VSIZE_in−VSIZE_trim)/VSIZE_in [ドット]
(VSIZE_INとVSIZE_trimが同じ場合)
FIFOサイズ = HSIZE_trim×(HSIZE_in−HSIZE_trim)/HSIZE_in [ドット]
なお、TLSI3による画像の切り出し方は、図4に示したようなケースに限らず、様々なケースを任意に設定可能である。図15は、図3に示した入力画像Dinにおける切出領域の別の設定例を示す図である。この設定例では、3つの切出領域A,B,Dを設定し、切出領域Aは他の切出領域B,Dの3倍のサイズを有する。この場合、図16に示すように、サイズ=512ドット×767ライン、ドットクロック=32.5MHz、フレームレート=60Hzの表示画像A(切出領域Aに対応)に関しては、垂直有効ライン数が入力画像Dinのそれと同じになる。この場合、水平周期が入力画像Dinのそれと同じになるため、上記算出式よりFIFO33aのサイズが256ドットあれば、マルチディスプレイを構築可能である。また、切出領域B,Dについては、図6,8と同様であり、それぞれのFIFO33b,33dのサイズは512ドット×192ライン分のサイズが必要になる。
また、複数の領域切出回路32a〜32dが並列に設けられていることを活かして、隣接した切出領域の境界がオーバーラップするような切り出し方も可能である。
このように、本実施形態によれば、画像の切り出しを画像の入力と並行してパイプライン的に行うとともに、FIFO33a〜33dへのデータの書き込みとそこからのデータの読み出しを並行して行う。FIFO33a〜33d内のデータが書き込まれている記憶領域は、このデータが読み出されたことを以て、新たな画素データの書き込みが許容される。これにより、入力画像Dinの1フレーム全体を保持する必要がなく、それよりも小さなサイズで済むため、マルチディスプレイを安価に構築することが可能になる。
また、本実施形態によれば、切り出された画像(切出領域)を表示装置4a〜4dに表示させるためのベースとして、入力画像と共に入力された入力ドットクロックDCKinそのものではなく、これを切出領域のサイズに応じて分周した出力ドットクロックDCKa〜DCKdを用いる。表示装置4a〜4dに対するデータの出力タイミングは、切出領域A〜D毎に個別に生成された出力ドットクロックDCKa〜DCKdによって規定される。また、表示装置4a〜4dに供給すべき水平/垂直同期信号HSa〜HSd,VSa〜VSdは、出力ドットクロックDCKa〜DCKdをベースとし、個々の切出領域A〜Dの水平/垂直方向のオフセット量と、そのサイズとに応じて生成される。これにより、それぞれの表示装置4a〜4dにおいて、切出領域A〜Dの位置やサイズがどのように設定されていても、表示画像を適切に表示させることが可能になる。
また、本実施形態によれば、レジスタ31の設定内容を外部から任意に設定可能にすることによって、切出領域の個数やサイズ等の設定が自在になり、柔軟性の高いマルチディスプレイシステムを構築することが可能になる。
なお、上述した実施形態において、切出領域をバイリニアフィルタ等でスケーリングしてもよい。この場合には、スケーリングに必要な2〜4ライン程度のバッファが別途必要になる。また、切出領域のスケーリングでは、複数画素を参照する関係上、FIFOでの実現が困難になる。この場合、これに代わる記憶部として、FIFOと同容量のラインバッファを用いればよく、メモリに対するアドレッシングを変更すればよいだけなので実現は容易である。
さらに、上述した実施形態では、TLSI3内の処理系毎にFIFO33a〜33d(記憶回路)を個別に設ける形態について説明したが、FIFOの代わりにラインバッファ等を用いても機能的に等価なものを実現可能である。また、個々の記憶回路を統合した単一の記憶部(RAM等)を用いてもよい。この記憶部は、コストやアクセス速度等の観点よりTLSI3に内蔵されていることが好ましいが、TLSI3に外付けされた形態であっても構わない。
以上のように、本発明に係る画像処理装置は、典型的にはマルチディスプレイの構築に適したものであるが、これに限定されるものではなく、入力画像から単一の領域のみを切り出し、これを表示装置に表示させるような画像処理に対しても適用可能である。
1 中央処理装置(CPU)
2 映像表示プロセッサ(VDP)
3 ディスプレイトリミングLSI(TLSI)
4a〜4d 表示装置
30 画像入力回路
31 レジスタ
32a〜32d 領域切出回路
33a〜33d FIFO
34a〜34d 画像出力回路
35a〜35d クロック生成回路
36a〜36d 同期信号生成回路

Claims (9)

  1. 画像処理装置において、
    時系列的に順次入力される1フレームの入力画像から、表示装置の表示画像を規定する切出領域を切り出す領域切出回路と、
    前記入力画像と共に入力された入力ドットクロックを前記切出領域のサイズに応じて分周することにより、出力ドットクロックを生成するクロック生成回路と、
    前記領域切出回路によって切り出された前記切出領域内の画素データを、水平方向の位置および垂直方向の位置をカウントしながら、前記出力ドットクロックに基づいて、前記表示装置に順次出力する画像出力回路と
    前記水平方向のカウント結果に基づいて、前記入力画像のスキャン開始点を基準とした前記切出領域の水平方向のオフセット量と、前記切出領域のサイズとに応じた水平同期信号を生成し、前記垂直方向のカウント結果に基づいて、前記スキャン開始点を基準とした前記切出領域の垂直方向のオフセット量と、前記切出領域のサイズとに応じた垂直同期信号を生成するとともに、前記水平同期信号および前記垂直同期信号を前記表示装置に出力する同期信号生成回路と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記領域切出回路は、前記入力画像中の個々の画素データに対応付けられた座標値が前記切出領域として予め設定されたカウント範囲内であるか否かを判定することによって、前記切出領域を切り出すことを特徴とする請求項1に記載された画像処理装置。
  3. 前記領域切出回路によって切り出された前記切出領域内の画素データを一時的に保持し、当該保持された画素データが前記画像出力回路によって読み出される記憶部をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載された画像処理装置。
  4. 前記領域切出回路は、前記入力ドットクロックに基づいて前記記憶部への画素データの書き込みを行い、
    前記画像出力回路は、前記出力ドットクロックに基づいて前記記憶部からの画素データの読み出しを行うことを特徴とする請求項3に記載された画像処理装置。
  5. マルチディスプレイのための処理を行う画像処理装置において、
    時系列的に順次入力される1フレームの入力画像から、第1の表示装置の表示画像を規定する第1の切出領域を切り出す第1の領域切出回路と、
    前記入力画像から、第2の表示装置の表示画像を規定する第2の切出領域を切り出す第2の領域切出回路と、
    前記入力画像と共に入力された入力ドットクロックを前記第1の切出領域のサイズに応じて分周することにより、第1の出力ドットクロックを生成する第1のクロック生成回路と、
    前記入力ドットクロックを前記第2の切出領域のサイズに応じて分周することにより、第2の出力ドットクロックを生成する第2のクロック生成回路と、
    前記第1の領域切出回路によって切り出された前記第1の切出領域内の画素データを、水平方向の位置および垂直方向の位置を第1のカウンタによってカウントしながら、前記第1の出力ドットクロックに基づいて、前記第1の表示装置に順次出力する第1の画像出力回路と、
    前記第2の領域切出回路によって切り出された前記第2の切出領域内の画素データを、水平方向の位置および垂直方向の位置を第2のカウンタでカウントしながら、前記第2の出力ドットクロックに基づいて、前記第2の表示装置に順次出力する第2の画像出力回路と、
    前記第1のカウンタによる前記水平方向のカウント結果に基づいて、前記入力画像のスキャン開始点を基準とした前記第1の切出領域の水平方向のオフセット量と、前記第1の切出領域のサイズとに応じた第1の水平同期信号を生成し、前記第1のカウンタによる前記垂直方向のカウント結果に基づいて、前記スキャン開始点を基準とした前記第1の切出領域の垂直方向のオフセット量と、前記第1の切出領域のサイズとに応じた第1の垂直同期信号を生成するとともに、前記第1の水平同期信号および前記第1の垂直同期信号を前記第1の表示装置に出力する第1の同期信号生成回路と、
    前記第2のカウンタによる前記水平方向のカウント結果に基づいて、前記スキャン開始点を基準とした前記第2の切出領域の水平方向のオフセット量と、前記第2の切出領域のサイズとに応じた第2の水平同期信号を生成し、前記第2のカウンタによる前記垂直方向のカウント結果に基づいて、前記スキャン開始点を基準とした前記第2の切出領域の垂直方向のオフセット量と、前記第2の切出領域のサイズとに応じた第2の垂直同期信号を生成するとともに、前記第2の水平同期信号および前記第2の垂直同期信号を前記第2の表示装置に出力する第2の同期信号生成回路と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  6. 前記第1の領域切出回路は、前記入力画像中の個々の画素データに対応付けられた座標値が前記第1の切出領域として予め設定されたカウント範囲内であるか否かを判定することによって、前記第1の切出領域を切り出し、
    前記第2の領域切出回路は、前記入力画像中の個々の画素データに対応付けられた座標値が前記第2の切出領域として予め設定されたカウント範囲内であるか否かを判定することによって、前記第2の切出領域を切り出すことを特徴とする請求項5に記載された画像処理装置。
  7. 前記第1の領域切出回路によって切り出された前記第1の切出領域内の画素データを一時的に保持し、当該保持された画素データが前記第1の画像出力回路によって読み出されるとともに、前記第2の切出領域回路によって切り出された前記第2の切出領域内の画素データを一時的に保持し、当該保持された画素データが前記第2の画像出力回路によって読み出される記憶部をさらに有することを特徴とする請求項5または6に記載された画像処理装置。
  8. 前記第1の領域切出回路および前記第2の領域切出回路は、前記入力ドットクロックに基づいて前記記憶部への画素データの書き込みを行い、
    前記第1の画像出力回路は、前記第1の出力ドットクロックに基づいて前記記憶部からの画素データの読み出しを行い、
    前記第2の画像出力回路は、前記第2の出力ドットクロックに基づいて前記記憶部からの画素データの読み出しを行うことを特徴とする請求項7に記載された画像処理装置。
  9. 外部から任意に設定可能な設定内容として、前記第1の切出領域に関する前記サイズ、前記水平方向のオフセット量および前記垂直方向のオフセット量と、前記第2の切出領域に関する前記サイズ、前記水平方向のオフセット量および前記垂直方向のオフセット量とを記憶する記憶手段をさらに有することを特徴とする請求項5から9のいずれかに記載された画像処理装置。
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